JP2008066135A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008066135A
JP2008066135A JP2006243253A JP2006243253A JP2008066135A JP 2008066135 A JP2008066135 A JP 2008066135A JP 2006243253 A JP2006243253 A JP 2006243253A JP 2006243253 A JP2006243253 A JP 2006243253A JP 2008066135 A JP2008066135 A JP 2008066135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasma
electrodes
pair
processing apparatus
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006243253A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Gomi
一博 五味
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006243253A priority Critical patent/JP2008066135A/ja
Publication of JP2008066135A publication Critical patent/JP2008066135A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)

Abstract

【課題】電極を交換することなく、ワークへのプラズマ処理の程度を変えることができるプラズマ処理装置を提供すること。
【解決手段】プラズマ処理装置1は、ワーク10の被処理面101をプラズマにより処理するプラズマ処理装置1であって、ワーク10を介して互いに対向して設けられた1対の電極2、3と、1対の電極2、3間に電圧を印加する電源72を備えた電源回路7と、1対の電極2、3間にプラズマ生成のための処理ガスを供給するガス供給手段8と、1対の電極2、3間に処理ガスを噴出するノズル5と、必要時に1対の電極2、3の電極間距離を局部的に変えるように1対の電極2、3のうちの一方の電極と他方の電極とのなす角度を調整する角度調整手段9とを備え、1対の電極2、3間に、処理ガスを供給しつつ、電圧を印加することにより、処理ガスを活性化してプラズマを生成させ、該プラズマによりワーク10の被処理面101が処理されるよう構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワークをプラズマにより処理するプラズマ処理装置に関するものである。
材料の表面を加工する際、電圧もしくは高周波を印加した電極に反応ガスを供給し、反応ガスに基づくラジカルを発生させ、該ラジカルとワークとのラジカル反応によって生成された生成物質を除去することで加工を行う、いわゆるプラズマChemical Vaporization Machining(以下、「プラズマCVM」と略す。)が用いられている。
従来、プラズマCVMでは電極若しくはワークを走査するなどして、互いの位置関係を変化させながら処理する方法が一般的に行われている(例えば、特許文献1)。この方法の場合、例えばエッチング加工後のワーク表面の加工痕は、電極形状によりほぼ決まっている。また、走査処理における一回の走査処理幅は電極の幅により決まっている。
このような走査型のプラズマ処理装置では、電極間距離が常に一定の間隔に配置されているため、電極間のいずれの位置においても電界強度が一定であり、局部的にプラズマ力を高めることができない。その結果、ワークに対して局部的に加工する場合、電極そのものを変更(交換)しなければならず、手間と時間がかかるという問題がある。
特開平1−125829号公報
本発明の目的は、電極を交換することなく、ワークへのプラズマ処理の程度を変えることができるプラズマ処理装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のプラズマ処理装置は、ワークの被処理面をプラズマにより処理するプラズマ処理装置であって、
前記ワークを介して互いに対向して設けられた1対の電極と、
前記1対の電極間に電圧を印加する電源を備えた電源回路と、
前記1対の電極間に前記プラズマ生成のための処理ガスを供給するガス供給手段と、
前記1対の電極間に処理ガスを噴出するノズルと、
必要時に前記1対の電極の電極間距離を局部的に変えるように前記1対の電極のうちの一方の電極と他方の電極とのなす角度を調整する角度調整手段とを備え、
前記1対の電極間に、前記処理ガスを供給しつつ、電圧を印加することにより、前記処理ガスを活性化してプラズマを生成させ、該プラズマにより前記ワークの前記被処理面が処理されるよう構成されていることを特徴とする。
これにより、電極を交換することなく、ワークへのプラズマ処理の程度を変えることができる。例えば、プラズマによりエッチングを行う場合は、加工深さを変えることができる。
本発明のプラズマ処理装置は、ワークの被処理面をプラズマにより処理するプラズマ処理装置であって、
前記ワークを介して互いに対向して設けられた1対の電極と、
前記1対の電極間に電圧を印加する電源を備えた電源回路と、
前記1対の電極間に前記プラズマ生成のための処理ガスを供給するガス供給手段と、
前記1対の電極間に処理ガスを噴出するノズルと、
必要時に前記ノズルから噴出する処理ガスの方向と前記ワークの前記被処理面とのなす角度を調整する角度調整手段とを備え、
前記1対の電極間に、前記処理ガスを供給しつつ、電圧を印加することにより、前記処理ガスを活性化してプラズマを生成させ、該プラズマにより前記ワークの前記被処理面が処理されるよう構成されていることを特徴とする。
これにより、電極を交換することなく、ワークへのプラズマ処理の程度を変えることができる。例えば、プラズマによりエッチングを行う場合は、加工深さを変えることができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記角度調整手段により角度が調整されたとき、前記一対の電極の最小離間距離が、0.1〜10mmであることが好ましい。
これにより、1対の電極において、局部的に電極間距離が小さくなった部分を最適な電界強度とすることができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記一対の電極は、電圧を印加する上部電極と、接地電極としての下部電極とであり、前記上部電極は長尺状の電極であることが好ましい。
これにより、上部電極が長尺状に形成されているので、1回の走査でワークの被処理面を広範囲に処理することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記上部電極は、少なくとも前記下部電極と対向する面側が誘電体部で覆われていることが好ましい。
これにより、1対の電極間において、電極である金属等が露出しないため、電極間に電界を均一に発生させ、グローライクな放電を得ることができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記角度調整手段は、前記上部電極の姿勢を変えるよう構成されていることが好ましい。
これにより、1対の電極の電極間距離を容易に変更することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記角度調整手段は、複数のアクチュエータを備えることが好ましい。
これにより、確実に角度を変更、調整することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記ノズルは、前記1対の電極の中心部同士を結ぶ線分の外周側に周方向に沿って配置されていることが好ましい。
これにより、処理ガスが各電極の中心部同士を結ぶ線分に向かう方向に流れるため、プラズマにより励起された活性種が当該線分周辺に集まり易い。したがって、処理される領域が当該線分付近に局在化するため、プラズマによりエッチングを行う場合、微細な加工やシャープで深い加工が可能となる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記ノズルは、前記線分の外周側に周方向に沿って間欠的に形成されていることが好ましい。
これにより、処理ガス噴出部が線分の外周側に周方向に沿って間欠的に形成されるので、処理ガスが線分に向かう方向に多く流れる。したがって、線分付近のガス圧力が高くなる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記ノズルは、前記線分の周りに全周にわたって環状に形成されていることが好ましい。
これにより、処理ガス噴出部が線分を囲んで形成されるため、処理ガスが線分に向かう方向により多く均一に流れる。したがって、線分付近のガス圧力をより高くすることができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記ワークの前記被処理面の形状を測定する測定手段と、
前記角度調整手段および前記測定手段の作動を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記測定手段により測定された前記被処理面の形状に応じて、前記被処理面の処理を実行するように前記角度調整手段の作動を制御するよう構成されていることが好ましい。
これにより、ワークの被処理面の測定から角度調整までの動作を効率的かつ自動的に制御することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記角度調整手段は、前記測定手段により前記ワークの前記被処理面に突出部が検出されたとき、前記突出部に対応する部位を処理するに際し、前記電極間距離を小さくするように、前記角度を調整するよう構成されていることが好ましい。
これにより、ワークの被処理面がどのような形状であっても、それに応じて自動的に所望のプラズマ処理をすることができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記測定手段は、前記突出部の存在および前記突出部に関する情報を記憶する記憶手段を備えることが好ましい。
これにより、ワークの被処理面の突出部(うねり)の情報を自動的に記憶し、それを利用することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記突出部に関する情報は、前記突出部の位置情報、存在領域および高さのうちの少なくとも1つを含むことが好ましい。
これにより、ワークの被処理面に存在する突出部の位置や形状、大きさ等を特定することができる。
以下、本発明のプラズマ処理装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のプラズマ処理装置の第1実施形態を示す縦断面図、図2は、図1中のA−A線断面図、図3は、図1中のB−B線断面図、図4は、図1に示すプラズマ処理装置の動作後の状態を示す縦断面図、図5は、図1に示すプラズマ処理装置の回路構成を示すブロック図である。
なお、以下の説明では、図1および図4中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
図1に示すように、プラズマ処理装置1は、ワーク10を介して互いに対向して設けられた1対の電極(上部電極2および下部電極3)と、上部電極2を収容する誘電体部4と、1対の電極間に処理ガスを噴出するノズル5と、処理ガスをノズル5に導く処理ガス供給流路6と、1対の電極(上部電極2および下部電極3)間に電圧を印加する電源を備えた電源回路7と、プラズマ生成のための処理ガスを供給するガス供給手段8と、上部電極2と下部電極3とのなす角度を調整する角度調整手段9とを備えている。
このプラズマ処理装置1は、1対の電極(上部電極2および下部電極3)間に処理ガスを供給しつつ、電圧を印加することにより、処理ガスを活性化してプラズマを生成させ、該プラズマによりワーク10の被処理面101を処理する装置である。
本実施形態では、上部電極2を傾斜させて、プラズマによりエッチング処理またはダイシング処理する場合について説明する。
以下、プラズマ処理装置1の各部の構成について説明する。
図1に示すように、誘電体部4は、誘電体材料で構成された略円柱状の本体41を有し、本体41の下面側には、外径が拡径している拡径部(フランジ部)42が形成されている。
本体41には、その上面に開口する凹部411が形成されている。この凹部411は、その下端側に向かって外径が縮径されている。そして、その凹部411に上部電極2の一部(図1では下端側)が挿入されている。上部電極2の一部が挿入されることにより、1対の電極間において、電極である金属等が露出しないため、電極間に電界を均一に発生させることができる。また、上部電極2を誘電体部4で覆っているため、インピーダンスの増大を防止することができ、比較的低電圧で所望の放電を生じさせ、プラズマを確実に発生させることができる。さらに、電圧印加時における絶縁破壊を防止して、アーク放電が生じるのを好適に防止し、グローライクな安定した放電を得ることもできる。
また、本体41には、凹部411の外周側に周方向に沿って後述する処理ガス供給流路6が形成されている。
なお、本体41の形状は、例えば円錐台や方形状など、特に限定されない。
拡径部42は、本体41の下面側でワーク10を介して下部電極3と対向して設けられている。拡径部42が設けられていることにより、ガス流の乱れを防止して、処理ガスの流れを円滑に制御することができる。
また、拡径部下面421に後述するノズル5が開口して、ワーク10に望むように設けられている。そして、本体41内に形成された処理ガス供給流路6が、拡径部42を通って該ノズル5と連通している。
このように、誘電体部4(本体41、拡径部42)の内部に処理ガス供給流路6およびノズル5が設けられていることにより、上部電極2の外周側からガスをワーク10に噴出できるため、上部電極2と下部電極3との間の空間(以下、「プラズマ発生領域30」という。)に処理ガスを効率的に供給することができる。
なお、拡径部42の形状は、本体41と同様、特に限定されない。
このような誘電体部4は、アーク放電を防止する機能を有する。そして、誘電体部4は、ワーク10を介して、下部電極3と対向して設けられている。これにより、上部電極2が直接下部電極3に露出しないため、電極間に電界を均一に発生させることができるため、よりグローライクな放電を得ることができる。したがって、ワークを均一にプラズマ処理することができる。
このような誘電体部4の構成材料としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の各種プラスチック、石英ガラス等の各種ガラス、無機酸化物等が挙げられる。前記無機酸化物としては、例えば、Al(アルミナ)、SiO、ZrO、TiO等の金属酸化物、窒化シリコンなどの窒化物、BaTiO(チタン酸バリウム)等の複合酸化物等の誘電体材料等が挙げられる。これらのうち、金属酸化物が好ましく、アルミナがより好ましい。このような材料を用いることにより、電界におけるアーク放電の発生をより確実に防止することができる。
上部電極2は、その上端側の部分が誘電体部4から露出している。
この上部電極2は、電圧を印加するための電極であるため、該露出した位置で電気的接続をとるために導線71を介して電源72に接続されている。
また、上部電極2の上面に、後述するプラズマ生成のための処理ガスを供給するガス供給手段8が連通している。そして、上部電極2の内部には、ガス供給手段8から供給された処理ガスをプラズマ発生領域30に導く処理ガス供給流路6が形成されている。
上部電極2の形状は、円柱状に形成され、凹部411に挿入される途中の位置で外径が縮径されている。このような形状により、凹部411と密着するため、凹部411に確実に挿入することができるとともに、上部電極2の電流密度を高めることができる。
上部電極2の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、銅、アルミニウム、鉄、銀等の金属単体、ステンレス鋼、真鍮、アルミニウム合金等の各種合金、金属間化合物、各種炭素材料等が挙げられる。
上部電極2は、角度調整される前の状態(図1の基準位置)において、ワーク10から所定距離(図1中、hで示す長さ)だけ離れた位置に配置される。かかる距離hは、電源回路7の出力や、ワーク10に施すプラズマ処理の種類等を考慮して適宜設定される。常圧でプラズマ処理する場合、インピーダンス、ガス流量、ガス放電寿命等より0.5〜10mmであるのがより好ましい。これにより、プラズマ発生領域30に電界を確実に発生させることができる。
また、誘電体部4は、角度調整される前の状態(図1の基準位置)において、ワーク10から所定距離(図1中、hで示す長さ)だけ離れた位置に配置される。かかる距離hは、電源回路7の出力や、ワーク10に施すプラズマ処理の種類等を考慮して適宜設定される。常圧でプラズマ処理する場合、インピーダンス、ガス流量、ガス放電寿命、ガス圧力等より0.1〜10mmであるのがより好ましい。これにより、アーク放電を起こすことなく、プラズマ発生領域30に電界を確実に発生させることができる。
なお、上部電極2は、その下端面が誘電体部4に覆われていれば、その外周面が誘電体部4に覆われていなくてもよい。これにより、プラズマ発生領域30に金属などの電極材料が露出しないため、少ない量の誘電体材料で、電界の集中によるワーク10の破損などを効率的に防止することができる。
下部電極3は、アース電極としての機能を有する電極であり、導線71を介して直接接地されている。これにより、下部電極3の帯電を防止することができ、プラズマ発生領域30に確実に電界を発生させることができる。
また、下部電極3はワーク10の台としての機能も有するため、下部電極3の上面に、ワーク10が接触して設置されている。これにより、確実に、被処理面101をプラズマ処理することができる。
下部電極3の形状は、例えば平板状、円柱状など、特に限定されない。また、下部電極3の構成材料は、上部電極2と同様に、特に限定されない。
ノズル5は、拡径部42の下面421に開口し、ワーク10に望むように位置している。そして、ノズル5は、上部電極2と下部電極3の中心部同士を結ぶ線分20の外周側に周方向に沿って配置されている。図1では、上部電極2の外周側に周方向に沿って、拡径部下面421に間欠的に形成されている。
このように、ノズル5が上部電極2の周方向に沿って間欠的に形成されていることにより、各ノズル5に一定の間隔が空いているため、処理ガスが線分20に向かう方向に効率的に流れる。また、より少ないガス量で線分20付近のガス圧力を効率良く上げることができる。したがって、線分20付近にプラズマが集中することにより、エッチング加工領域が極小化し、ワーク10のエッチング加工痕跡を小さくすることができる。
また、ノズル5が拡径部下面421に位置し、上部電極2の周方向に沿って間欠的に形成されていることにより、各ノズル5から線分20に向かう方向に流れた処理ガスが、線分20でそれぞれ衝突して線分20から離間する方向に流れる。そのため、活性化(電離、イオン化、励起等)された処理ガスがプラズマ発生領域30に存在する時間が長くなるため、処理レートが向上する。
なお、図1では、ノズル5の孔の形状は、周方向に沿って帯状に形成されているが、例えば円形状など、その形状は特に限定されない。
前述する誘電体部4とワーク10との距離hの場合において、線分20を介したノズル5同士の離間距離iは、2〜100mmであることが好ましく、2〜50mmであることがより好ましい。このような範囲内であれば、ノズル5同士が適切な離間距離になるとともに、hが最適な範囲であるので、線分20付近に処理ガスが到達でき、ガス圧力を確実に上げることができる。したがって、プラズマが線分20付近に集中するため、エッチング加工領域が極小化し、ワーク10のエッチング加工痕跡を小さくすることができる。
処理ガス供給流路6は、処理ガスをノズル5に導入するガス供給手段8側の導入路61と、導入路61の端部に導入路61から処理ガスを分岐してノズル5に導く分岐流路62とを備える。
導入路61は、上部電極2の上面に開口し、上部電極2の内部に上下方向に延在して設けられている。図1では、上部電極2の凹部411に挿入された部分まで延在している。
導入路61は、ノズル5に至るまでのいずれかの位置で、すなわち図1では、上部電極2の凹部411に挿入された部分(上部電極2の下端側)の内部上側で分岐している。図1、図2では、等角度間隔に放射状に複数分岐している。このように導入路61が分岐していることにより、1本の導入路61で処理ガスをノズル5に導入するよりも、導入路61(分岐流路62)に流れる処理ガスの流路抵抗を少なくすることができ、分岐流路62に処理ガスを効率よく分配することができる。
分岐流路62は、導入路61から誘電体部4(本体41)まで水平方向に延在し、ワーク10に向けて線分20と平行に延在する。そして、分岐流路62の下流端がノズル5に連通している。すなわち、分岐流路62は、線分の外周側でかつ上部電極2の外周側に形成された誘電体部4に設けられている。
なお、導入路61、分岐流路62の横断面形状は、それぞれ、例えば円形状、帯状など、特に限定されない。
電源回路7は、1対の電極間に電圧を印加する高周波電源72と、上部電極2と高周波電源72と下部電極3とを導通する導線71とを備えている。そして、図示されていないが、供給する電力に対する整合回路(インピーダンスマッチング回路)や、高周波電源72の周波数を変える周波数調整手段(回路)や、高周波電源72の印加電圧の最大値(振幅)を変える電圧調整手段(回路)などが必要に応じて設置されている。これにより、ワーク10に対するプラズマ処理の処理条件を適宜調整することができる。
上部電極2に、導線(ケーブル)71を介して、高周波電源(電源部)72が接続され、また、下部電極3に、導線71を介して、高周波電源72が接続されており、これにより、電源回路7が構成されている。この電源回路7は、その一部、すなわち、下部電極3側の導線71がアース(接地)されている。
ワーク10にプラズマ処理を施すときは、高周波電源72が作動して下部電極3と上部電極2との間に電圧が印加される。このとき、その下部電極3と上部電極2との間には、電界が発生し、ガスが供給されると、放電が生じて、プラズマが発生する。
また、高周波電源72の周波数は、特に限定されないが、10〜70MHzであるのが好ましく、10〜40MHzであるのがより好ましい。
ガス供給手段8は、プラズマ生成のための処理ガスを処理ガス供給流路6に供給する。このガス供給手段8は、所定のガスを充填し供給するガスボンベ(ガス供給源)81と、ガスボンベ81から供給されるガスの流量を調整するマスフローコントローラ(流量調整手段)82と、マスフローコントローラ82より下流端側で、処理ガス管84内の流路を開閉するバルブ(流路開閉手段)83と、処理ガス供給流路6に接続された処理ガス管84とを有している。
このようなガス供給手段8は、ガスボンベ81から所定のガスを送り出し、マスフローコントローラ82で流量を調節する。そして、処理ガス管84を通って、上部電極2の上面に開口し、上部電極2の内部に形成された処理ガス供給流路6に処理ガスを導入(供給)する。
このようなプラズマ処理に用いるガス(処理ガス)には、処理目的により種々のガスを用いることができる。本実施形態のようにエッチング処理やダイシング処理を目的とする場合には、例えば、CF、C、C、C、CClF、SF等のフッ素原子含有化合物ガスやCl、BCl、CCl等の塩素原子含有化合物ガスなどの各種ハロゲン系ガスが用いられる。
また、その他の処理目的の場合には、目的別に以下示すような処理ガスを用いることができる。
(a)ワーク10の被処理面101を加熱することを目的とする場合、例えば、N、O等が用いられる。
(b)ワーク10の被処理面101を撥水(撥液)化することを目的とする場合、例えば、前記フッ素原子含有化合物ガスが用いられる。
(c)ワーク10の被処理面101を親水(親液)化することを目的とする場合、例えば、O、HO、空気等の酸素原子含有化合物、N、NH等の窒素原子含有化合物、SO、SO等の硫黄原子含有化合物が用いられる。これにより、ワーク10の被処理面101にカルボニル基、水酸基、アミノ基等の親水性官能基を形成させて表面エネルギーを高くし、親水性表面を得ることができる。また、アクリル酸、メタクリル酸等の親水基を有する重合性モノマーを用いて親水性重合膜を堆積(形成)することもできる。
(d)ワーク10の被処理面101に電気的、光学的機能を付加することを目的とする場合、SiO、TiO、SnO等の金属酸化物薄膜をワーク10の被処理面101に形成するために、Si、Ti、Sn等の金属の金属−水素化合物、金属−ハロゲン化合物、金属アルコキシド(有機金属化合物)等が用いられる。
(e)レジスト処理や有機物汚染の除去を目的とする場合は、例えば酸素系ガスが用いられる。
このような処理ガスは、一般に、上記処理ガスとキャリアガスとからなる混合ガス(以下、単に「ガス」とも言う)が用いられる。なお、「キャリアガス」とは、放電開始と放電維持のために導入するガスのことを言う。
この場合、ガスボンベ81内に、混合ガス(処理ガス+キャリアガス)を充填して用いてもよいし、処理ガスとキャリアガスとがそれぞれ別のガスボンベに充填され、処理ガス管84の途中でこれらが所定の混合比で混合されるような構成であってもよい。
キャリアガスとしては、He、Ne、Ar、Xe等の希ガスを用いることができる。これらは、単独でも2種以上を混合した形態でも用いることができる。
混合ガス中における処理ガスの占める割合(混合比)は、処理の目的によっても若干異なり、特に限定されないが、例えば、混合ガス中の処理ガスの割合が1〜10%であるのが好ましく、5〜10%であるのがより好ましい。これにより、効率的に放電が開始され、処理ガスにより、所望のプラズマ処理をすることができる。
供給するガスの流量は、ガスの種類、処理の目的、処理の程度等に応じて適宜決定される。通常は、30SCCM〜50SLM程度であるのが好ましい。これにより、効率的にプラズマ発生領域30の中央部の圧力が上がるため、微細な加工をすることができる。
さて、以上説明したプラズマ処理装置1は、必要時に上部電極2と下部電極3との電極間距離を局部的に変えるように、上部電極2と下部電極3とのなす角度を調整する角度調整手段9を備えている。
角度調整手段9は、例えば、エアシリンダーや油圧シリンダーなどのシリンダー、モータ、ピエゾ(圧電素子)等のアクチュエータが挙げられる。本実施形態では、角度調整手段9としてシリンダーが用いられている。
図1では、誘電体部4の本体41(拡径部42)が2つのシリンダー(第1のシリンダー91、第2のシリンダー92)を介して支持されている(基準位置)。そして、第1のシリンダー91と第2のシリンダー92とは、それぞれ、独立して作動する。
2つのシリンダーがそれぞれ伸縮することで、上部電極2の姿勢を所望の姿勢に変えることができ、例えば、第1のシリンダー91、第2のシリンダー92の作動を反対の動作とする(伸長と収縮)ことにより、上部電極2と下部電極3とのなす角度を変更することができる。この意味で、上部電極2は可動電極、下部電極3は固定電極といえる。
第1のシリンダー91は、第1のシリンダー本体911と、その下端側に位置し、該本体911に対して伸縮可能なピストン912とで構成されている。そして、該本体911は接地・固定され、ピストン912はその下端側が誘電体部4の本体41の拡径部42に固定されている。
また、第2のシリンダー92は、第2のシリンダー本体921と、その下端側に位置し、該本体921に対して伸縮可能なピストン922とで構成されている。そして、該本体921は接地・固定され、ピストン922はその下端側が誘電体部4の本体41の拡径部42に固定されている。
これら第1のシリンダー91と第2のシリンダー92とは、線分20を介してそれぞれ反対側に位置している。
また、第1のシリンダー91および第2のシリンダー92は、それぞれ油圧や空気圧によりピストン912、922が伸縮するように制御される。そして、ピストン912、922は、基準位置から(図1の状態)それぞれ伸長する方向と収縮する方向とに作動する。以下、角度調整手段9の動作を詳述する。
例えば、図1に示す基準位置から、第1のシリンダーのピストン912を伸長する方向に作動させ、第2のシリンダーのピストン922を収縮する方向に作動させた場合、図4に示すように、上部電極2が誘電体部4とともに傾斜する。このとき、上部電極2の下端面21の第1のシリンダー91側の外周端部22が、基準位置に対して下部電極3に接近し、第2のシリンダー92側の外周端部23が、基準位置に対して下部電極3から離間する。
逆に、図1に示す基準位置から、ピストン912を収縮する方向に作動させ、ピストン922を伸長する方向に作動させてもよい。この場合は、図4の状態とは逆に、上部電極2が誘電体部4とともに傾斜する。このとき、第2のシリンダー92側の外周端部23が基準位置に対して下部電極3に接近し、第1のシリンダー91側の外周端部22が基準位置に対して下部電極3から離間する。
また、ピストン912またはピストン922の一方のみを伸長または収縮させ、他方を基準位置のままで、上部電極2の姿勢を変更させてもよい。この場合、ピストン912のみを伸長させる、または、ピストン922のみを収縮させると、第1のシリンダー91側の外周端部22が基準位置に対して下部電極3に接近し、第2のシリンダー92側の外周端部23が基準位置に対して下部電極3から離間する。また、ピストン912のみを収縮させる、または、ピストン922のみを伸長させると、第2のシリンダー92側の外周端部23が基準位置に対して下部電極3に接近し、第1のシリンダー91側の外周端部22が基準位置に対して下部電極3から離間する。
なお、基準位置の状態のまま、ピストン912およびピストン922とをそれぞれ同時に伸縮させることもできる。これにより、上部電極2と下部電極3が平行状態を保ったまま、両電極を接近、離間することができる。
以上のような上部電極2の傾斜動作によって、外周端部22(23)が、下部電極3に接近するため、その部分における電界強度が大きくなる。したがって、他の部分よりも、同じ時間で深く加工を施すことができる。また、電極間距離が小さい部分と大きい部分とで電界強度が異なるため、その部分でのプラズマ力も異なり、ワーク10に対して加工の程度を制御することができる。
なお、本実施形態では、第1のシリンダー91は、伸長、収縮、基準位置の3通りの位置をとり得る。一方、第2のシリンダー91も伸長、収縮、基準位置の3通りの位置をとり得る。したがって、上部電極2の取り得る姿勢は、これらを組み合わせ、合計9通りの姿勢をとり得る。
また、第1のシリンダー91および第2のシリンダー92は、それぞれ、伸長、収縮の程度を連続的に変えることもできる。その場合、上部電極2と下部電極3とのなす角度を任意(連続的)に変えることができる。かかる角度(絶対値)は、特に限定されないが、45°であることが好ましく、25°であることがより好ましい。
なお、上部電極2と下部電極3とのなす角度とは、上部電極2の下端面21と下部電極3の上面31とのなす角度をいう。
このような角度調整手段9の動作によって、前述した角度が変更されたとき、上部電極2と下部電極3との最小離間距離jは、0.1〜10mmであることが好ましく、0.2〜5mmであることがより好ましい。該最小離間距離がこのような範囲であることにより、局部的に電極間距離が小さくなった部分において、ワーク10に所望の加工をするための最適な電界強度を得ることができる。
なお、ノズル5と上部電極2との位置関係が変わらないことを前提に、プラズマ処理装置1を別の観点から見れば、角度調整手段9は、ノズル5から噴出する処理ガスの方向とワーク10の被処理面101とのなす角度を調整する手段ととらえることもできる。
この場合、前記したような動作によって、ノズル5から噴出する処理ガスの方向が傾斜し、すなわち、ノズル5が傾斜し(姿勢が変わり)、ノズル5とワーク10の被処理面101とのなす角度が変わる。そのため、上部電極2と下部電極3との離間距離が局部的に小さくなり、その部分における電界強度が大きくなる。したがって、プラズマ強度も大きくなり、所望の形状にワーク10を加工することができる。
なお、ノズル5から噴出する処理ガスの方向とワーク10の被処理面101とのなす角度は、ノズル5と被処理面101とのなす角度をいう。
また、第1のシリンダー91および第2のシリンダー92は、それぞれ、伸長、収縮の程度を連続的に変えることもできる。この場合、ノズル5と被処理面101とのなす角度を任意(連続的)に変えることができる。かかる角度(絶対値)は、特に限定されないが、45°であることが好ましく、70°であることがより好ましい。
ワーク10としては、特に限定されないが、本実施形態では、例えば、電子デバイスの基板として用いられるものが挙げられる。具体的な材料としては、例えば、石英ガラス、無アルカリガラス、水晶等の各種ガラス、アルミナ、シリカ、チタニア等の各種セラミックス、シリコン、ガリウム−ヒ素等の各種半導体材料、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミド、液晶ポリマー、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等各種プラスチック(樹脂材料)のような誘電体材料で構成されたものが挙げられる。これらのうち、特に、水晶や石英などの各種ガラスや各種半導体材料に好ましく用いられる。
ワーク10の形状としては、板状のもの、長尺な層状のものなどが挙げられる。
(2)プラズマ処理装置の動作方法
次に、プラズマ処理装置1の作用(動作)を説明する。まず、図1の状態(基準位置)の動作を説明する。
なお、以下の説明において、上部電極2と下部電極3とのなす角度は、前述したように、ノズル5とワーク10の被処理面101とのなす角度ということもできる。
ワーク10を下部電極3の中央に設置する。電源回路7を作動させるとともに、バルブ83を開く。そして、マスフローコントローラ82によりガスの流量を調整し、ガスボンベ81からガスを送り出す。これにより、ガスボンベ81から送り出されたガスは、処理ガス管84内を流れ、所定の流量で処理ガス供給流路6(導入路61)に供給される。そして、処理ガス供給流路6(導入路61)に供給されたガスは、ノズル5から噴出される。
ノズル5から噴出された処理ガスは、噴出直後は真下に向かって噴出されるが、ノズル5の真下のワーク10にあたって、一部は線分20に向かう方向(中心線方向)へ、一部は線分20から離間する方向(外周方向)へ分流される。そして、処理ガスが線分20の周方向から線分20付近(プラズマ発生領域30)に集まり、ガス圧力が増大する。
また、各ノズルから中心線方向に向かって流れ、プラズマ処理に供された処理ガスは、線分20付近で衝突して反転し、線分から離間する方向に流れる。
一方、電源回路7の作動により、上部電極2と下部電極3の間に高周波電圧が印加され、プラズマ発生領域30に電界が発生する。
プラズマ発生領域30に流入した処理ガスは、放電によって活性化され、プラズマが発生する。このとき、前述したように線分20に向かう方向(中心線方向)へ流れることにより、線分20付近にプラズマにより励起される活性種が集まり易い。また、線分20付近の処理ガス分子密度が高くなる(平均自由行程は短くなる)ことによって、そこに放電中心が生じ、プラズマが局在化する。
そして、発生したプラズマ(活性化されたガス)が、ワーク10の被処理面101に接触し、その被処理面101に加工(エッチングやダイシング等)が施される。
このように、線分20付近にプラズマが集中するため、ワーク10のエッチング加工エリアを極小化することができる。また、ワーク10をシャープ、かつ、深く加工することもできる。
次に、図4に示す、ピストン912を伸長しピストン922を収縮させた場合の状態の動作を説明する。この動作について、前述した基準位置との違いを中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
前述したように上部電極2が傾斜することによって、ノズル5も傾斜する。そのため、前述のとおり分流された後、下部電極3と接近した側(第1のシリンダー91側)のノズル5から噴出された処理ガスは、線分20に向かう方向に多く流れる。その結果、処理ガスが線分20付近に多く集まり、ガス圧が増大する。
一方、上部電極2が傾斜することによって、上部電極2の下端面21と下部電極3の上面31とのなす角度が変更される。その結果、下端面21の第1のシリンダー91側の外周端部22が下部電極3に接近し、第2のシリンダー92側の外周端部23が下部電極3から離間する。そのため、外周端部22における電界強度が大きくなり、プラズマ強度が大きくなる。これに加えて、ガス噴出後の排気パスが変わる(外周端部23側にガスの流れができる)ことによっても、加工痕跡(形状)が変わることが予測される。
このように、線分20付近のガス圧が高く、外周端部22と下部電極3の離間距離が小さいため、効率良く、ワーク10に所望の形状を加工することができる。
このようなプラズマ処理装置1では、1対の電極(上部電極2と下部電極3)に対して、ワーク10を相対的に移動させて、ワーク10上の所望の位置をプラズマ処理する。
なお、ワーク10を移動する代わりに、ワーク10が設置された下部電極3を移動させてもよい。
次に、プラズマ処理装置1の加工処理の際の動作を、ブロック図を用いてさらに詳細に説明する。
図5に示すように、このプラズマ処理装置1は、上部電極2と下部電極3とのなす角度を調整する角度調整手段9と、ワーク10の被処理面101の形状を測定する測定手段40と、入力等の各操作を行う操作部(入力手段)50と、ワーク10の被処理面101の形状の情報等を記憶する記憶手段60と、角度調整手段9と測定手段50の作動を制御する制御部(制御手段)70とを備えている。
測定手段40は、ワーク10の被処理面101の面形状を測定するものである。測定手段40として、例えば、接触式の探査計、光学式の干渉リング、顕微干渉計などが挙げられる。この測定手段40によれば、被処理面101に突出部(うねり)102がある場合には、その存在および程度(高さ、半径等)を検出することができる。
また、操作部50としては、例えば、キーボード、液晶表示パネル、EL表示パネル等を備えたタッチパネル等を用いることができ、この場合は、操作部50は、各種の情報を表示(報知)する表示手段(報知手段)も兼ねる。
また、記憶手段60は、ワーク10の被処理面101の突出部102の存在、突出部102の情報(位置情報、存在領域、高さ等)などの各種の情報、データ、演算式、テーブル、プログラム等が記憶(記録とも言う)される記憶媒体(記録媒体とも言う)を有しており、この記憶媒体は、例えば、RAM等の揮発性メモリー、ROM等の不揮発性メモリー、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリー等の書き換え可能(消去、書き換え可能)な不揮発性メモリー等、各種半導体メモリー、ICメモリー、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体等で構成される。この記憶手段60における書き込み(記憶)、書き換え、消去、読み出し等の制御は、制御部70によりなされる。
また、制御部70は、例えば、演算部やメモリー等を内蔵するマイクロコンピュータやパーソナルコンピュータ等のコンピュータで構成されており、制御部70には、測定手段40からの検出信号(検出値)、操作部50からの信号(入力)が、それぞれ、随時入力される。そして、制御部70は、測定手段40からの検出信号、操作部50からの信号等に基づき、予め設定されたプログラムに従って、プラズマ処理装置1の各部の作動(駆動)、例えば、角度調整手段9等の作動をそれぞれ制御する。
なお、この制御部70により、モード自動選択手段および係数自動決定手段の主機能が達成される。
このように、プラズマ処理装置1は、制御部70が測定手段40により測定されたワーク10の被処理面101の形状に応じて、被処理面101の処理を実行するように前記角度調整手段9の作動を制御するよう構成されている。
被処理面101の処理の実行に際しては、まず、ワーク10の被処理面101を測定手段40により予め測定しておく。その結果、例えば下記表1に示すように、突出部102が3つ検出された場合、ワーク10の被処理面101における各突出部102の位置、高さ、半径などを記憶手段60に記憶させておく。
すなわち、図1において、ワーク10の紙面左右方向(水平方向)をX軸、紙面手前から奥の方向をY軸としたときに、検出された各突出部102のワーク10の被処理面101上における中心座標、高さ、半径(平均値または近似値)を記憶手段60に記憶させる。
Figure 2008066135
その後、処理ガスを一定流量で流し、上部電極2と下部電極3の間に高周波電圧を印加させ、プラズマを発生させる。そして、ワーク10の被処理面101のX軸方向およびY軸方向に、ワークを10設置した下部電極3を走査させて、所定のシーケンスでワーク10の被処理面101の略全面に順次プラズマ処理を施す。なお、処理開始時は、上部電極2は基準位置である。
このとき、例えば、突出部Aの中心座標(x,y)がプラズマ発生領域30に侵入したとき、記憶手段60に記憶されている突出部Aの情報、例えば、突出部Aの高さH、半径rに応じて、制御部70により角度調整手段9を作動させ、上部電極2と下部電極3とのなす角度を変更させる。
これにより、上部電極2と下部電極3との離間距離が局部的に小さくなるため、当該部分でのプラズマ強度が高くなり、突出部Aを選択的(集中的)に、効率良く、加工(除去)することができる。
突出部Aを加工した後は、制御部70の指示により、角度調整手段9は、上部電極2の姿勢を、図1に示す基準位置に戻す。そして、引き続き、所定のシーケンスに従ってプラズマ処理が施される。その後、突出部Bの中心座標(x,y)、突出部Cの中心座標(x,y)がプラズマ発生領域30に侵入したときは、それぞれ同様の動作、すなわち、突出部B、Cの高さH、H、半径r、rに応じた動作が繰り返される。このようにして、全ての突出部A、B、Cが、それらの条件に応じて適正に加工され、ワーク10の被処理面101の略全面が平坦な面となる。
以上のように、測定手段40によりワーク10の被処理面101に突出部102が検出されたとき、突出部102に対応する部位を処理するに際し、角度調整手段9は、上部電極2と下部電極3との間の距離を当該突出部102の諸条件(高さ、半径等)に応じて小さくし、突出部102を適正にかつ効率良く除去することができる。
このようなプラズマ処理装置1によれば、ワーク10の被処理面101がどのような形状であったとしても、被処理面101を均一、確実かつ自動的に加工することができる。
また、角度調整手段9を備え、ワーク10の被処理面101に対して所望の加工を施すことができるため、大きさの異なる電極を備える必要がない。
以上説明したプラズマ処理装置1は、酸化絶縁膜の加工、除去、ガラス(石英)などの無歪加工、水晶加工などに適用することができる。また、MEMS等への応用も可能である。
<第2実施形態>
図6は、本発明のプラズマ処理装置の第2実施形態の概略構成を示す縦断面図である。
なお、以下の説明では、図6中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
以下、第2実施形態のプラズマ処理装置について、前述した第1実施形態との違いを中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
本実施形態は、第1のシリンダー91と第2のシリンダー92とが下部電極3を下面側から支持していること以外は第1実施形態と同様である。
図6では、第1のシリンダー91と第2のシリンダー92とは、下部電極3の下面の両端部に支持されている。そのため、本実施形態では、上部電極2が固定電極、下部電極3が可動電極となる。
このように、下部電極3が角度調整手段9を介して支持され、上部電極2が可動することにより、比較的大きさの小さい上部電極2を走査させればよいため、少ないスペースで上部電極2を簡単に走査することができる。
また、本実施形態の角度調整手段9は、次のように動作する。
例えば、図6に示す基準位置から、第1のシリンダーのピストン912を伸長する方向に作動させ、第2のシリンダーのピストン922を収縮する方向に作動させた場合、図7に示すように、下部電極3がワーク10とともに傾斜する。このとき、ワーク10の第1のシリンダー91側の被処理面101が、基準位置に対して上部電極2に接近し、第2のシリンダー92側の被処理面101が、基準位置に対して上部電極2から離間する。
逆に、図6に示す基準位置から、ピストン912を収縮する方向に作動させ、ピストン922を伸長する方向に作動させてもよい。この場合は、図7の状態とは逆に、下部電極3がワーク10とともに傾斜する。このとき、第2のシリンダー92側の被処理面101が基準位置に対して上部電極2に接近し、第1のシリンダー91側の被処理面101が基準位置に対して上部電極2から離間する。
また、ピストン912またはピストン922の一方のみを伸長または収縮させ、他方を基準位置のままで、下部電極3の姿勢を変更させてもよい。この場合、ピストン912のみを伸長させる、または、ピストン922のみを収縮させると、第1のシリンダー91側の被処理面101が基準位置に対して上部電極2に接近し、第2のシリンダー92側の被処理面101が基準位置に対して上部電極2から離間する。また、ピストン912のみを収縮させる、または、ピストン922のみを伸長させると、第2のシリンダー92側の被処理面101が基準位置に対して上部電極2に接近し、第1のシリンダー91側の被処理面101が基準位置に対して上部電極2から離間する。
なお、基準位置の状態のまま、ピストン912およびピストン922とをそれぞれ同時に伸縮させることもできる。これにより、上部電極2と下部電極3と平行状態を保ったまま、両電極を接近、離間することができる。
以上のような下部電極3の傾斜動作によって、ワーク10の第1のシリンダー91側または第2のシリンダー92側の被処理面101が、上部電極2に接近するため、その部分における電界強度が大きくなる。したがって、他の部分よりも、同じ時間で深く加工を施すことができる。また、電極間距離が小さい部分と大きい部分とで電界強度が異なるため、その部分でのプラズマ力も異なり、ワーク10に対して加工の程度を制御することができる。
なお、本実施形態では、第1のシリンダー91は、伸長、収縮、基準位置の3通りの位置をとる。一方、第2のシリンダー91も伸長、収縮、基準位置の3通りの位置をとる。したがって、下部電極3の取り得る位置は、これらを組み合わせ、9通りの位置を取り得る。
<第3実施形態>
図8は、本発明のプラズマ処理装置の第3実施形態の概略構成を示す、図1中のB−B線断面図である。
以下、第3実施形態のプラズマ処理装置について、前述した第1実施形態との違いを中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
本実施形態は、処理ガス供給流路6の分岐流路62が線分20の周りに全周にわたって環状に形成されたノズル5と連通していること以外は第1実施形態と同様である。
すなわち、図8では、ノズル5は、拡径部下面421に開口し、線分20の周り(上部電極2の外周側)に全周にわたって環状に形成されている。
これにより、線分20がノズル5に囲まれているので、処理ガスを線分20に向かう方向に均一に流すことができる。
また、分岐流路62は、その下流端が合流して円環状の流路を形成し(図示しない)、前記環状のノズル5と連通している。このように、下流端が円環状の流路を形成しているので、第1実施形態の場合よりも分岐流路62を流れる処理ガスの抵抗をより少なくすることができる。
また、円環状に形成された分岐流路62は、その内周面および/または外周面に、時計回りまたは半時計回りの螺旋溝(図示せず)を形成しておいてもよい。このように螺旋溝を形成することにより、図4の矢印に示すように処理ガスが旋回流を形成してノズル5に導かれるため、分岐流路62を流れる処理ガスの抵抗をより一層少なくすることができる。また、ノズル5から処理ガスをより高速で噴出することもでき、ノズル5周方向の噴出量も均一となる。
<第4実施形態>
図9は、本発明のプラズマ処理装置の第4実施形態の概略構成を示す斜視図である。
なお、以下の説明では、図9中の上側を「上」、下側を「下」と言う。また、図9中に示すように、互いに直交するX軸(X方向)、Y軸(Y方向)およびZ軸(Z方向)を想定する。この場合、X方向およびY方向は、水平方向、すなわち、XY平面は、水平面であり、Z方向は、鉛直方向である。
以下、第4実施形態のプラズマ処理装置について、前述した第1実施形態との違いを中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
図9に示すように、プラズマ処理装置1は、ワーク10を介して互いに対向して設けられた1対の電極(上部電極2および下部電極3)と、上部電極2を収容する誘電体部4と、1対の電極間に処理ガスを噴出するノズル(図示しない)と、処理ガスをノズルに導く処理ガス供給流路6と、1対の電極(上部電極2および下部電極3)間に電圧を印加する電源を備えた電源回路7と、プラズマ生成のための処理ガスを供給するガス供給手段8と、上部電極2と下部電極3とのなす角度を調整する角度調整手段9とを備えている。
本実施形態は、上部電極2が長尺状の形状をしている点で第1実施形態と相違する。
図9では、上部電極2が略四角柱状に形成され、それに伴い、誘電体部4も略四角柱状に形成されている。このように、上部電極2が長尺状に形成されていることにより、ワーク10の被処理面101を少ない走査回数で広範囲かつ短時間に処理することができる。
また、本実施形態のプラズマ処理装置1は、次のように動作する。
すなわち、ワーク10を設置した下部電極3は、X方向に主走査し、上部電極2は、Y方向に副走査する。このとき、第1実施形態と同様に、ピストン912およびピストン922の動作により、上部電極2が傾斜することで、Y方向における上部電極2と下部電極3との離間距離を局部的に変えることができる。すなわち、上部電極2の下端面の第1のシリンダー91側の端部が基準位置に対して下部電極3に接近し、第2のシリンダー92側の端部が基準位置に対して下部電極3から離間する。
その状態で、上部電極2をY方向に走査させ、Y方向に位置する突出部を集中的に加工することができる。
なお、上部電極2(誘電体部4)は、第1のシリンダー91および第2のシリンダー92を介して、図示しない支持部材で支持されている。そして、上部電極2は該支持部材と一体にY方向に走査する。
本実施形態のプラズマ処理装置1も第1実施形態と同様に、上部電極2と下部電極3とのなす角度を調整する角度調整手段9と、ワーク10の被処理面101の形状を測定する測定手段40と、入力等の各操作を行う操作部(入力手段)50と、ワーク10の被処理面101の形状の情報等を記憶する記憶手段60と、角度調整手段9と測定手段40の作動を制御する制御部(制御手段)70とを備えている。
そして、第1実施形態と同様に、測定手段40によりワーク10の被処理面101に突出部102が検出されたとき、突出部102に対応する部位を処理するに際し、角度調整手段9は、上部電極2と下部電極3との間の距離を当該突出部102の諸条件(高さ、半径等)に応じて小さくし、突出部102を適正にかつ効率良く除去することができる。
このようなプラズマ処理装置1によれば、ワーク10の被処理面101がどのような形状であったとしても、被処理面101を均一、確実かつ自動的に加工することができる。
以上、本発明のプラズマ処理装置について、図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。プラズマ処理装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明のプラズマ処理装置は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。例えば、第1実施形態と第2実施形態との構成を組み合わせたもの、第3実施形態と第4実施形態との構成を組み合わせたもの等であってもよい。
また、ノズルは、線分20の周りに全周にわたって矩形状に形成されていてもよい。
また、導入路は、上部電極の上面から誘電体部まで上下方向に延在した後、その誘電体部で分岐して分岐流路を形成してもよい。
また、拡径部下面の中心に1つのノズルを形成し、上部電極の上面から当該ノズルに連通する1本の処理ガス供給流路を線分20上に形成させてもよい。
また、電源は、高周波電源に限らず、低周波電源であってもよい。
また、上記各実施形態では、角度調整手段としてシリンダーを用いて説明したが、角度調整手段はシリンダーに限定されず、例えば、モータ、ソレノイド等の他のアクチュエーターを用いることもできる。
また、プラズマ処理装置は、上部電極2または下部電極3を回転できる機構が付加されていてもよい。具体的には、線分20を中心に、1対の電極2、3のうちの一方の電極を他方の電極に対して相対的に回転する機構を有していてもよい。
また、シリンダー(アクチュエーター)は上部電極または下部電極に対し、3つ以上(例えば4つ)設置されていてもよい。例えば、図1の紙面手前と奥に第1のシリンダー、第2のシリンダーと同様のシリンダーが設置されてもよい。これにより、上部電極の姿勢をXY平面上で2次元的に変えることができるため、例えば、ワークを回転させなくても、ワークの被処理面をより簡単かつ正確に所望の加工に施すことができる。
本発明のプラズマ処理装置の実施形態を示す縦断面図である。 図1中のA−A線断面図である。 図1中のB−B線断面図である。 本発明のプラズマ処理装置の動作後の状態を示す縦断面図である。 図1に示すプラズマ処理装置の回路構成を示すブロック図である。 本発明のプラズマ処理装置の第2実施形態を示す縦断面図である。 本発明のプラズマ処理装置の第2実施形態の動作後の形態を示す縦断面図である。 本発明のプラズマ処理装置の第3実施形態の概略構成を示す、図1中のB−B線断面図である。 本発明のプラズマ処理装置の第4実施形態を示す斜視図である。
符号の説明
1……プラズマ処理装置 2……上部電極 21……下端面 22、23……外周端部 3……下部電極 31……上面 4……誘電体部 41……本体 411……凹部 42……拡径部 421……拡径部下面 5……ノズル 6……処理ガス供給流路 61……導入路 62……分岐流路 7……電源回路 71……導線 72……電源 8……ガス供給手段 81……ガスボンベ 82……マスフローコントローラ 83……バルブ 84……処理ガス管 9……角度調整手段 91……第1のシリンダー 911……第1のシリンダー本体 912……ピストン 92……第2のシリンダー 921……第2のシリンダー本体 922……ピストン 10……ワーク 101……被処理面 102……突出部 20……線分 30……プラズマ発生領域 40……測定手段 50……操作部 60……記憶手段 70……制御部 h……上部電極とワークとの距離 h……誘電体部とワークとの距離 i……ノズル離間距離 j……電極間最小離間距離

Claims (14)

  1. ワークの被処理面をプラズマにより処理するプラズマ処理装置であって、
    前記ワークを介して互いに対向して設けられた1対の電極と、
    前記1対の電極間に電圧を印加する電源を備えた電源回路と、
    前記1対の電極間に前記プラズマ生成のための処理ガスを供給するガス供給手段と、
    前記1対の電極間に処理ガスを噴出するノズルと、
    必要時に前記1対の電極の電極間距離を局部的に変えるように前記1対の電極のうちの一方の電極と他方の電極とのなす角度を調整する角度調整手段とを備え、
    前記1対の電極間に、前記処理ガスを供給しつつ、電圧を印加することにより、前記処理ガスを活性化してプラズマを生成させ、該プラズマにより前記ワークの前記被処理面が処理されるよう構成されていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. ワークの被処理面をプラズマにより処理するプラズマ処理装置であって、
    前記ワークを介して互いに対向して設けられた1対の電極と、
    前記1対の電極間に電圧を印加する電源を備えた電源回路と、
    前記1対の電極間に前記プラズマ生成のための処理ガスを供給するガス供給手段と、
    前記1対の電極間に処理ガスを噴出するノズルと、
    必要時に前記ノズルから噴出する処理ガスの方向と前記ワークの前記被処理面とのなす角度を調整する角度調整手段とを備え、
    前記1対の電極間に、前記処理ガスを供給しつつ、電圧を印加することにより、前記処理ガスを活性化してプラズマを生成させ、該プラズマにより前記ワークの前記被処理面が処理されるよう構成されていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 前記角度調整手段により角度が調整されたとき、前記一対の電極の最小離間距離が、0.1〜10mmである請求項1または2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記一対の電極は、電圧を印加する上部電極と、接地電極としての下部電極とであり、前記上部電極は長尺状の電極である請求項1ないし3のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記上部電極は、少なくとも前記下部電極と対向する面側が誘電体部で覆われている請求項4に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記角度調整手段は、前記上部電極の姿勢を変えるよう構成されている請求項4または5に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記角度調整手段は、複数のアクチュエータを備える請求項1ないし6のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記ノズルは、前記1対の電極の中心部同士を結ぶ線分の外周側に周方向に沿って配置されている請求項1ないし7のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記ノズルは、前記線分の外周側に周方向に沿って間欠的に形成されている請求項1ないし8のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記ノズルは、前記線分の周りに全周にわたって環状に形成されている請求項1ないし9のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  11. 前記ワークの前記被処理面の形状を測定する測定手段と、
    前記角度調整手段および前記測定手段の作動を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記測定手段により測定された前記被処理面の形状に応じて、前記被処理面の処理を実行するように前記角度調整手段の作動を制御するよう構成されている請求項1ないし10のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  12. 前記角度調整手段は、前記測定手段により前記ワークの前記被処理面に突出部が検出されたとき、前記突出部に対応する部位を処理するに際し、前記電極間距離を小さくするように、前記角度を調整するよう構成されている請求項1ないし11のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  13. 前記測定手段は、前記突出部の存在および前記突出部に関する情報を記憶する記憶手段を備える請求項11または12に記載のプラズマ処理装置。
  14. 前記突出部に関する情報は、前記突出部の位置情報、存在領域および高さのうちの少なくとも1つを含む請求項13に記載のプラズマ処理装置。
JP2006243253A 2006-09-07 2006-09-07 プラズマ処理装置 Withdrawn JP2008066135A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006243253A JP2008066135A (ja) 2006-09-07 2006-09-07 プラズマ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006243253A JP2008066135A (ja) 2006-09-07 2006-09-07 プラズマ処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008066135A true JP2008066135A (ja) 2008-03-21

Family

ID=39288662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006243253A Withdrawn JP2008066135A (ja) 2006-09-07 2006-09-07 プラズマ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008066135A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010007789A1 (ja) * 2008-07-17 2010-01-21 株式会社 東芝 気流発生装置およびその製造方法
JP2021040015A (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 国立研究開発法人産業技術総合研究所 ノズルプラズマ装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010007789A1 (ja) * 2008-07-17 2010-01-21 株式会社 東芝 気流発生装置およびその製造方法
JPWO2010007789A1 (ja) * 2008-07-17 2012-01-05 株式会社東芝 気流発生装置およびその製造方法
US8400751B2 (en) 2008-07-17 2013-03-19 Kabushiki Kaisha Toshiba Air current generating apparatus and method for manufacturing same
US8559158B2 (en) 2008-07-17 2013-10-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Air current generating apparatus and method for manufacturing same
JP5498384B2 (ja) * 2008-07-17 2014-05-21 株式会社東芝 気流発生装置およびその製造方法
JP2021040015A (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 国立研究開発法人産業技術総合研究所 ノズルプラズマ装置
JP7304067B2 (ja) 2019-09-03 2023-07-06 国立研究開発法人産業技術総合研究所 ノズルプラズマ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008153147A (ja) プラズマ処理装置
JP2018160666A (ja) 基板処理装置
KR20180133334A (ko) 기판 전달 방법 및 기판 처리 장치
JP5103956B2 (ja) プラズマ処理装置
JP2009253234A (ja) プラズマ処理装置
JP2010192488A (ja) プラズマ処理装置
JP2008091218A (ja) プラズマ処理装置
CN112652514A (zh) 基板处理装置和基板处理方法
JP2008066135A (ja) プラズマ処理装置
JP5239178B2 (ja) プラズマ処理装置
JP2008084694A (ja) プラズマ処理装置
JP5115466B2 (ja) プラズマ処理装置
JP5263202B2 (ja) プラズマ処理装置
JP2009224517A (ja) プラズマ処理方法およびプラズマ処理装置
JP2008084693A (ja) プラズマ処理装置
JP5088667B2 (ja) プラズマ処理装置
JP2007177258A (ja) プラズマ処理装置
JP2008147536A (ja) プラズマ処理装置
JP2009260146A (ja) プラズマ処理装置
JP2008066136A (ja) プラズマ処理装置
JP2006134830A (ja) プラズマ処理装置
JP2002320845A (ja) 常圧プラズマ処理装置
JP2009260145A (ja) プラズマ処理装置
JP2005302319A (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP2010251163A (ja) プラズマ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081117

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20100121