JP2008091218A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラズマ放出部の構造を複雑化することなく、また、着火に伴うワークへの悪影響を及ぼすことなく、確実に着火することができるプラズマ処理装置を提供する。
【解決手段】プラズマ処理装置1は、ガス供給手段8と、ノズル5および第1電極2を備えたプラズマ放出部80と、ワーク10を介して第1電極2と対向して配置された第2電極31と、第1電極2および第2電極31間に電圧を印加する電源回路7とを有し、第1電極2および第2電極31間に電圧を印加することにより、ノズル5から噴出されたガスを活性化してプラズマを生成し、該プラズマによりワーク処理部51に設置されたワーク10の被処理面101をプラズマ処理するよう構成され、ワーク処理部51とは別の位置に、ノズル5から噴出するガスに着火する着火部52を有するとともに、プラズマ放出部80をワーク処理部51と着火部52との間で移送する移送手段20を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワークをプラズマにより処理するプラズマ処理装置に関するものである。
材料の表面を加工する方法の1つとして、電圧または高周波を印加した電極間に反応ガスを供給し、反応ガスに基づくラジカルを発生させ、該ラジカルとワークとのラジカル反応によって生成された生成物質を除去することで加工を行う、いわゆるプラズマChemical Vaporization Machining(以下、「プラズマCVM」と略す。)が知られている。
このようなプラズマCVMでは、電極またはワークを走査するなどして、互いの位置関係を変化させながらワークの被処理面に対しプラズマ処理する方法が行われている(例えば、特許文献1)。
ところで、大気圧下で行われるプラズマCVM等のプラズマ処理では、プラズマを発生させるための着火方法(放電開始方法)は、処理ガスを供給しつつ、電極間に電圧(高周波電圧)を印加する電源をオンすることにより行われていたが、処理ガスの種類(特に、CF等を含む場合)によっては、着火性が悪い。
そのため、2重管構造のガス供給管の両端部に高電圧を印加してプラズマの着火を行うように構成したプラズマ発生装置および着火方法が開発されている(例えば、特許文献2)。
しかしながら、このようなプラズマ発生装置では、プラズマを放出する部位(プラズマ放出部)であるプラズマガンに別途着火のための電極対や該電極対に電圧を印加する高圧発生装置を設ける必要があり、プラズマガンの構造が複雑化するという問題がある。
さらに、前記プラズマ発生装置をプラズマ処理装置に適用した場合、ワークを処理する処理部において着火を行うこととなるが、着火の際には、通常の処理時に比べて高い電圧が印加されるので、ワークの被処理面に対し悪影響(例えば、過剰なエッチングや反応生成物の付着など)を及ぼすことがある。
特開平1−125829号公報 特開平5−242995号公報
本発明の目的は、プラズマ放出部の構造を複雑化することなく、また、着火に伴うワークへの悪影響を及ぼすことなく、確実に着火することができるプラズマ処理装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のプラズマ処理装置は、プラズマ生成のための少なくとも1種のガスを供給するガス供給手段と、
前記ガスを噴出するノズルおよび第1電極を備えたプラズマ放出部と、
ワークを介して前記第1電極と対向して配置された第2電極と、
前記第1電極および第2電極間に電圧を印加する電源を備えた電源回路とを有し、
前記第1電極および第2電極間に電圧を印加することにより、前記ノズルから噴出された前記ガスを活性化してプラズマを生成し、該プラズマによりワーク処理部に設置された前記ワークの被処理面をプラズマ処理するよう構成されたプラズマ処理装置であって、
前記ワーク処理部とは別の位置に、前記ノズルから噴出するガスに着火する着火部を有するとともに、前記プラズマ放出部を前記ワーク処理部と前記着火部との間で移送する移送手段を有することを特徴とする。
これにより、プラズマ放出部の構造を複雑化することなく、また、着火に伴うワークへの悪影響を及ぼすことなく、確実に着火することができる。
また、ワーク処理部とは別の位置に着火部を有しているので、その着火部に着火用の設備(手段)を設けることができ、より確実に着火することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記着火部は、前記第2電極と共通電極であり、前記第1電極との間で電圧を印加することが好ましい。
これにより、確実に着火することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記着火部は、前記第2電極と導通し、前記第1電極との間で電極を印加する第3電極を備えることが好ましい。
これにより、確実に着火することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記着火部において、プラズマ放出空間のギャップ長を調整可能であることが好ましい。
これにより、プラズマ放出空間のギャップ長を着火に有利なように調整することができ、より確実に着火することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記移送手段は、前記プラズマ放出部を前記被処理面と平行な2次元方向、または前記2次元に前記被処理面の法線方向を加えた3次元方向に移送可能なものであることが好ましい。
これにより、前記移送手段によってプラズマ放出部を2次元的に走査(移動)して、プラズマ処理を行うことができ、このため、別途、ワークを2次元的に走査する走査手段を設ける必要がなく、構造が簡素化し、また、装置を小型化することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記ガス供給手段は、供給するガスの組成および/またはガス流量を調整可能であることが好ましい。
これにより、供給するガスの組成やガス流量を着火に有利なように調整することができ、より確実に着火することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記電源回路は、供給する電力を調整可能であることが好ましい。
これにより、供給電力を着火に有利なように調整することができ、より確実に着火することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記着火部では、ガス供給手段から供給されるガスの組成、ガス流量、プラズマ放出空間のギャップ長、供給電力のうちの少なくとも1つの条件を前記ワーク処理部での処理時における当該条件と比べて着火に有利なように変更して着火を試みるよう構成されていることが好ましい。
これにより、より確実に着火することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記着火部では、ガス供給手段から供給されるガスの組成、ガス流量、プラズマ放出空間のギャップ長、供給電力のうちの少なくとも1つの条件を着火がなされるまで連続的または段階的に変化させるよう構成されていることが好ましい。
これにより、より確実に着火することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記着火部では、ガス供給手段から供給されるガスの組成、ガス流量、プラズマ放出空間のギャップ長、供給電力のうちのいずれか1つの条件を連続的または段階的に変化させて着火を試み、その間に着火がなされない場合には、さらにその他の条件を変化させて再度着火を試みるよう構成されていることが好ましい。
これにより、より確実に着火することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記着火部において着火がなされたか否かを判別する判別手段を有することが好ましい。
これにより、より確実に着火することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記着火部において着火がなされたか否かを判別する判別手段を有し、
前記着火部では、前記判別手段により着火がなされたものと判別されるまで、前記各条件のうちの少なくとも1つを着火に有利なように変更しつつ着火を試みるよう構成されていることが好ましい。
これにより、より確実に着火することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記電源における反射波を検出する反射波検出手段を有し、
前記判別手段は、前記反射波検出手段の検出結果に基づいて前記着火部において着火がなされたか否かを判別するよう構成されている好ましい。
これにより、簡易な構成で、確実に、着火がなされたか否かを判別することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記着火部は、着火を促進する着火促進手段を備えている好ましい。
これにより、より確実に着火することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記着火促進手段は、前記ノズルから噴出されたガス流内に電子を放出させるかまたは電子の放出を促進させる機能を有するものであることが好ましい。
これにより、簡易な構成で、より確実に着火することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記ガス供給手段および前記電源回路の作動を制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記ワーク処理部での処理の際と前記着火部における着火の際とで、前記ガス供給手段および前記電源回路の少なくとも一方の作動条件を変えるよう構成されていることが好ましい。
これにより、より確実に着火することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記第1電極は、少なくとも前記ワークと対面する側が誘電体部で覆われていることが好ましい。
これにより、第1電極と第2電極との間において、電極である金属等が露出しないため、電極間に電界を均一に発生させることができる。
前記第1電極は、電圧を印加する上部電極であり、前記第2電極は、接地された下部電極であり、前記ワークは前記第2電極上に載置されている請求項1ないし17のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
これにより、比較的大きさが小さい第1電極を簡単に走査、移送することができ、処理ガス噴出部のプラズマ洗浄も容易に行うことができる。
以下、本発明のプラズマ処理装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のプラズマ処理装置の第1実施形態を示す図(断面図、側面図、ブロック図)、図2は、図1に示すプラズマ処理装置の斜視図、図3は、図1に示すプラズマ処理装置のプラズマ処理装置本体を示す縦断面図(断面正面図)、図4は、図3中のA−A線断面図、図5は、図1に示すプラズマ処理装置の移送手段のx軸方向移動手段を示す斜視図、図6は、図1に示すプラズマ処理装置の移送手段のy軸方向移動手段を示す斜視図、図7は、図1に示すプラズマ処理装置の移送手段のz軸方向移動手段を示す斜視図である。
なお、以下の説明では、図1および図2中互いに直交する3つの方向をx軸方向、y軸方向およびz軸方向とする。そのうち、ワーク10の被処理面101をxy平面とし、被処理面101の法線方向をz軸方向とする。以下、対応する方向はその他の図においても同様である。また、図3、図7中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
図1および図2に示すように、プラズマ処理装置1は、プラズマ処理装置本体11と、ワーク10に処理ガス等の少なくとも1種のガスを噴出するノズル5等を有するプラズマ放出部(処理ガス噴出部)80を3次元的(x軸方向、y軸方向およびz軸方向)に移動して移送する移送手段20とを備えている。また、プラズマ処理装置本体11は、ワーク10が着脱自在に設置され、そのワーク10の被処理面101に対してプラズマ処理を行うワーク処理部(プラズマ処理部)51と、ワーク処理部51とは別の位置に設けられ、プラズマの着火(放電開始)を行う着火部52とを備えている。
なお、プラズマ処理には、一般には、処理ガス(1種または複数種)とキャリアガス(1種または複数種)とからなる混合ガスが用いられるが、これら処理ガス、キャリアガス、混合ガスを特に区別する必要がない場合は、これらを総括して、「処理ガス」または「ガス」と言う。
まず、プラズマ処理装置本体11について、図3を用いて説明する。
図3に示すプラズマ処理装置本体11は、第1電極(上部電極)2と、ワーク10を介して第1電極2と対向して設けられた第2電極(第1の下部電極)31と、ワーク10が介在せずに第1電極2と対向して設けられた第3電極(第2の下部電極)32と、第1電極2と第2電極31との間および第1電極2と第3電極32との間にそれぞれ処理ガスを噴出するノズル5と、処理ガスをノズル5に供給する処理ガス供給流路6と、第1電極2と第2電極31との間および第1電極2と第3電極32との間にそれぞれ電圧を印加する高周波電源(電源)72を備えた電源回路7と、プラズマ生成のための処理ガス(少なくとも1種のガス)を供給するガス供給手段8とを備えている。
このプラズマ処理装置本体11は、第1電極2および第2電極31間に処理ガスを供給しつつ、電圧を印加することにより、処理ガスを活性化してプラズマを生成させ、該プラズマによりワーク10の被処理面101を処理(プラズマ処理)する装置である。
本実施形態では、図1に示すように、共通の下部電極3の図1中の右側の端部(一端部)を第2電極31、左側の端部(他端部)を第3電極32として用いている(第3電極32は、第2電極31と共通の下部電極3で構成されている)。これにより、高周波電源72から、第1電極2と下部電極3との間に電圧が印加されると、第1電極2と第2電極31との間と、第1電極2と第3電極32との間に、それぞれ、電圧が印加されるようになっている。
また、ワーク処理部51は、前記第2電極31を有し、図1中の右側の端部(一端部)に位置している。
一方、着火部52は、前記第3電極32を有し、図1中の左側の端部(一端部)に位置している。
なお、本発明では、前記第2電極31と第3電極32とが別体であってもよい。この場合、電源回路7の回路構成を簡素化を図るという観点から、第2電極31と第3電極32とを導通させるのが好ましいが、第2電極31と第3電極32とが導通していなくても、第1電極2と第2電極31との間と、第1電極2と第3電極32との間に、それぞれ、電圧を印加し得るようになっていればよい。
また、本実施形態では、プラズマによりエッチング処理(研摩処理を含む)またはダイシング処理する場合について説明する。以下、プラズマ処理装置本体11の各部の構成について説明する。
図3および図4に示すように、誘電体部4は、誘電体材料で構成された四角柱状の形状をなしている。そして、その上面に開口する凹部41が形成されている。この凹部41は、その下端側に向かって外径が縮径されている。そして、その凹部41に第1電極2(図3では上面以外全て)が挿入されている。第1電極2が挿入されることにより、第1電極2と第2電極31との間において、電極である金属等が露出しないため、電極間に電界を均一に発生させることができる。また、第1電極2を誘電体部4で覆っているため、インピーダンスの増大を防止することができ、比較的低電圧で所望の放電を生じさせ、プラズマを確実に発生させることができる。さらに、電圧印加時における絶縁破壊を防止して、アーク放電が生じるのを好適に防止し、グローライクな安定した放電を得ることもできる。
なお、誘電体部4の形状は、例えば円錐台や円柱状など、特に限定されない。
このような誘電体部4の構成材料としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の各種プラスチック、石英ガラス等の各種ガラス、無機酸化物等が挙げられる。前記無機酸化物としては、例えば、Al(アルミナ)、SiO、ZrO、TiO等の金属酸化物、窒化シリコンなどの窒化物、BaTiO(チタン酸バリウム)等の複合酸化物等の誘電体材料等が挙げられる。これらのうち、金属酸化物が好ましく、アルミナがより好ましい。このような材料を用いることにより、電界におけるアーク放電の発生をより確実に防止することができる。
第1電極2は、その上面が誘電体部4から露出している。
この第1電極2は、電圧を印加するための電極であるため、該露出した位置で電気的接続をとるために導線71を介して高周波電源72に接続されている。
また、第1電極2の上面に、後述するプラズマ生成のための処理ガスを供給するガス供給手段8が連通している。そして、第1電極2の内部には、ガス供給手段8から供給された処理ガスをプラズマ発生領域30に導く処理ガス供給流路6が形成されている。
第1電極2の形状は、円柱状に形成され(図3、図4)、下端部の外径が縮径されている。このような形状により、凹部41と密着するため、凹部41に確実に第1電極2を挿入することができるとともに、第1電極2の電流密度を高めることができる。
第1電極2の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、銅、アルミニウム、鉄、銀等の金属単体、ステンレス鋼、真鍮、アルミニウム合金等の各種合金、金属間化合物、各種炭素材料等が挙げられる。
第1電極2は、ワーク10から所定距離(図2中、hで示す長さ)だけ離れた位置に配置される。かかる距離hは、電源回路7の出力や、ワーク10に施すプラズマ処理の種類等を考慮して適宜設定される。常圧でプラズマ処理する場合、インピーダンス、ガス流量、ガス放電寿命等より0.5〜10mmであるのがより好ましい。これにより、プラズマ発生領域30に電界を確実に発生させることができる。
また、誘電体部4は、ワーク10から所定距離(図2中、hで示す長さ)だけ離れた位置に配置される。かかる距離hは、電源回路7の出力や、ワーク10に施すプラズマ処理の種類等を考慮して適宜設定される。常圧でプラズマ処理する場合、インピーダンス、ガス流量、ガス放電寿命、ガス圧力等より0.1〜10mmであるのがより好ましい。これにより、アーク放電を起こすことなく、プラズマ発生領域30に電界を確実に発生させることができる。
なお、第1電極2は、その下面(ワーク10と対面する側)が誘電体部4で覆われていれば、その外周面が誘電体部4で覆われていなくてもよい。これにより、プラズマ発生領域30に金属などの電極材料が露出しないため、少ない量の誘電体材料で、電界の集中によるワーク10の破損などを効率的に防止することができる。
下部電極3、すなわち、第2電極31および第3電極32は、接地電極としての機能を有する電極であり、導線71を介して直接接地されている。これにより、下部電極3の帯電を防止することができ、プラズマ発生領域30に確実に電界を発生させることができる。
また、第2電極31はワーク10の台(支持部)としての機能も有するため、第2電極31の上面に、ワーク10が接触して設置(載置)されている。これにより、確実に、ワーク10の被処理面101をプラズマ処理することができる。
また、第2電極31と第3電極32との間の下部電極3の上面には、カバー13が設けられている。これにより、第2電極31と第3電極32との間の下部電極3の上面の汚れ(例えば、金属汚染等)を防止することができる。このカバー13の構成材料としては、例えば、前記誘電体部4の構成材料と同様のものを用いることができる。
また、第3電極32の上面は、外部に露出している。これにより、着火し易い。
なお、第3電極32の上面に、図示しないカバーを設けてもよい。これにより、第3電極32の上面の汚れ(例えば、金属汚染等)を防止することができる。このカバーの構成材料としては、例えば、前記誘電体部4の構成材料と同様のものを用いることができる。
下部電極3の形状は、例えば平板状、直方体形状など、特に限定されない。また、下部電極3の構成材料は、第1電極2と同様に、特に限定されない。
ノズル5は、誘電体部4の下面42に開口し、ワーク10に臨む(対向する)ように位置している。そして、ノズル5は、誘電体部4の下面42の中心に1つ形成されている。
このように、誘電体部4の下面42の中心に開口して設けられていることにより、第1電極2の下方の空間の中心、すなわち、プラズマ発生領域30の中心に処理ガスを噴出できるため、該ガスがプラズマ発生領域30に均一に広がり、プラズマを均一に発生させることができる。
なお、ノズル5の孔の形状は、図示例では、円形状をなしているが、例えば四角形状や楕円形状など、特に限定されない。
処理ガス供給流路6は、第1電極2の上面に開口し、第1電極2の内部に上下方向に延在して設けられている。そして、その下流端は、誘電体部4を貫通してノズル5に連通している。
処理ガス供給流路6の横断面形状は、図示例では、円形状をなしているが、例えば四角形状や楕円形状など、特に限定されない。
なお、第1電極2と、誘電体部4と、ノズル5と、処理ガス供給流路6とが一体となって形成されたものをプラズマ放出部(処理ガス噴出部)80という。
電源回路7は、第1電極2と下部電極3との間、すなわち、第1電極2と第2電極31との間および第1電極2と第3電極32との間にそれぞれ電圧を印加する高周波電源72と、自動整合器(インピーダンスマッチング回路)73と、第1電極2と自動整合器73と高周波電源72と下部電極3とを導通する導線(ケーブル)71とを備えている。
この場合、第1電極2に、導線71を介して、自動整合器73および高周波電源72がこの順序で接続され、また、下部電極3に、導線71を介して、高周波電源72が接続されており、これにより、電源回路7が構成されている。この電源回路7は、その一部、すなわち、下部電極3側の導線71がアース(接地)されている。
また、高周波電源72は、後述する制御手段70によりその作動(駆動)が制御される図示しない電力調整部を有しており、制御手段70の制御(指令)により、供給する電力(供給電力)の大きさ(電力値)を可変(変更)し得るようになっている。
また、高周波電源72は、その高周波電源72における反射波(高周波電源72から電力を供給したときの反射波)を検出する反射波検出手段74を有している。なお、反射波検出手段74は、高周波電源72とは別に設けられていてもよいことは、言うまでもない。
ワーク10にプラズマ処理を施すときは、高周波電源72が作動して第1電極2と第2電極31との間に電圧が印加される。このとき、その第1電極2と第2電極31との間には、電界が発生し、ガスが供給されると、放電が生じて、プラズマが発生する。
また、高周波電源72の周波数は、特に限定されないが、10〜70MHzであるのが好ましく、10〜40MHzであるのがより好ましい。
ガス供給手段8は、プラズマ生成のための処理ガスを処理ガス供給流路6に供給する。このガス供給手段8は、互いに異なる所定のガスを充填し供給するガスボンベ(ガス供給源)81および85と、ガスボンベ81から供給されるガスの流量を調整するマスフローコントローラ(流量調整手段)82と、マスフローコントローラ82より下流端側で、処理ガス管84内の流路を開閉するバルブ(流路開閉手段)83と、ガスボンベ85から供給されるガスの流量を調整するマスフローコントローラ(流量調整手段)86と、マスフローコントローラ86より下流端側で、処理ガス管84内の流路を開閉するバルブ(流路開閉手段)87と、マスフローコントローラ82および86より下流端側で合流し、処理ガス供給流路6の上端部に接続された処理ガス管84とを有している。
このようなガス供給手段8は、ガスボンベ81、85から所定のガスを送り出し、マスフローコントローラ82、86で流量を調節する。そして、処理ガス管84を通って、第1電極2の上面に開口し、第1電極2の内部に形成された処理ガス供給流路6に処理ガスを導入(供給)する。この場合、バルブ83、87の作動(開閉)を制御することにより、例えば、ガスの種類、ガスを混合するか否か等を選択(調整)することができる。
なお、本実施形態では、代表的に、ガスボンベ、マスフローコントローラおよびバルブを2組設けた場合を説明するが、これに限らず、例えば、1組でもよく、また、3組以上でもよい。
このように、このプラズマ処理装置1では、ガス供給手段8により、供給するガスの組成(例えば、ガスの種類、混合比等)と、ガス流量とのいずれか一方または両方を調整し得るようになっている。
このようなプラズマ処理に用いるガス(処理ガス)には、処理目的により種々のガスを用いることができる。本実施形態のようにエッチング処理やダイシング処理を目的とする場合には、例えば、CF、C、C、C、CClF、SF等のフッ素原子含有化合物ガスやCl、BCl、CCl等の塩素原子含有化合物ガスなどの各種ハロゲン系ガスが用いられる。
また、その他の処理目的の場合には、目的別に以下示すような処理ガスを用いることができる。
(a)ワーク10の被処理面101を加熱することを目的とする場合、例えば、N、O等が用いられる。
(b)ワーク10の被処理面101を撥水(撥液)化することを目的とする場合、例えば、前記フッ素原子含有化合物ガスが用いられる。
(c)ワーク10の被処理面101を親水(親液)化することを目的とする場合、例えば、O、HO、空気等の酸素原子含有化合物、N、NH等の窒素原子含有化合物、SO、SO等の硫黄原子含有化合物が用いられる。これにより、ワーク10の被処理面101にカルボニル基、水酸基、アミノ基等の親水性官能基を形成させて表面エネルギーを高くし、親水性表面を得ることができる。また、アクリル酸、メタクリル酸等の親水基を有する重合性モノマーを用いて親水性重合膜を堆積(形成)することもできる。
(d)ワーク10の被処理面101に電気的、光学的機能を付加することを目的とする場合、SiO、TiO、SnO等の金属酸化物薄膜をワーク10の被処理面101に形成するために、Si、Ti、Sn等の金属の金属−水素化合物、金属−ハロゲン化合物、金属アルコキシド(有機金属化合物)等が用いられる。
(e)レジスト処理や有機物汚染の除去を目的とする場合は、例えば酸素系ガスが用いられる。
このような処理ガスは、一般に、上記処理ガスとキャリアガスとからなる混合ガス(以下、単に「ガス」とも言う)が用いられる。なお、「キャリアガス」とは、放電開始と放電維持のために導入するガスのことを言う。
キャリアガスとしては、He、Ne、Ar、Xe等の希ガスを用いることができる。これらは、単独でも2種以上を混合した形態でも用いることができる。
混合ガス中における処理ガスの占める割合(混合比)は、処理の目的によっても若干異なり、特に限定されないが、例えば、混合ガス中の処理ガスの割合が1〜10%であるのが好ましく、5〜10%であるのがより好ましい。これにより、効率的に放電が開始され、処理ガスにより、所望のプラズマ処理をすることができる。
供給するガスの流量は、ガスの種類、処理の目的、処理の程度等に応じて適宜決定される。通常は、30SCCM〜50SLM程度であるのが好ましい。これにより、効率的にプラズマ発生領域30の中央部の圧力が上がるため、微細な加工をすることができる。
本実施形態では、代表的に、処理ガスとしてCFがガスボンベ81に充填され、キャリアガスとしてHeがガスボンベ85に充填され、これらCFおよびHeの混合ガスを用いてプラズマ処理を行う場合を説明するが、これに限定されないことは、言うまでもない。なお、処理ガスとキャリアガスとは、処理ガス管84の途中で、所定の混合比で混合することができる。
次に、プラズマ処理装置本体11のプラズマ放出部80を3次元的(ワーク10の被処理面101と平行な2次元方向に被処理面101の法線方向を加えた3次元方向)に移動して移送する移送手段20について、図2、図5〜6を用いて説明する。
図2に示す移送手段20は、プラズマ放出部80をx軸方向に移動(移送)するx軸方向移動手段201と、プラズマ放出部80をy軸方向に移動(移送)するy軸方向移動手段202と、プラズマ放出部80をz軸方向に移動(移送)するz軸方向移動手段203とを備えている。
この移送手段20は、プラズマ放出部80をワーク処理部(プラズマ処理部)51と着火部52との間で移送、すなわち、プラズマ放出部80を、着火部52からワーク処理部51に、ワーク処理部51から着火部52に移送する手段である。また、移送手段20には、ワーク処理部51における後述するプラズマ放出空間12のギャップ長Gおよび着火部52における後述するプラズマ放出空間12のギャップ長Gをそれぞれ調整する手段である。また、移送手段20は、ワーク10をプラズマ処理する際に、プラズマ放出部80をワーク処理部51内でx軸方向およびy軸方向に移動して、被処理面101を2次元的に走査する走査手段でもある。以下、移送手段20の各部の構成について説明する。
x軸方向移動手段201は、機器収容部(ハウジング)100の上部にx軸方向に沿って架設されている。
図5に示すように、x軸方向移動手段201は、機器収納部100に設置されたガイドレール2016の案内によりx軸方向に沿って移動可能に設置されたスライドブロック(移動体)2011と、ガイドレール2016の両端付近にそれぞれ設置された駆動プーリー(ベルト車)2012および従動プーリー(ベルト車)2013と、駆動プーリー2012を回転駆動するパルスモーター(ステッピングモーター)2014と、駆動プーリー2012および従動プーリー2013に掛け回されたベルト2015とを有している。
スライドブロック2011は、ベルト2015の一部に固定されている。このスライドブロック2011には、y軸方向移動手段202のアーム2027の一端部が固定されている。
パルスモーター2014が駆動プーリー2012を回転駆動すると、ベルト2015が回転し、ベルト2015に牽引されてスライドブロック2011がx軸方向に移動する。これに伴って、アーム2027(y軸方向移動手段202)もx軸方向に移動する。スライドブロック2011およびアーム2027(y軸方向移動手段202)は、パルスモーター2014の正転/逆転の切り換えにより、x軸プラス方向またはx軸マイナス方向に移動する。
ベルト2015は、駆動プーリー2012および従動プーリー2013の外周面に形成された歯と噛み合う歯を有する歯付きベルトで構成されており、駆動プーリー2012および従動プーリー2013に対し滑りを生じないようになっている。
y軸方向移動手段202は、y軸方向に沿って延在し、x軸方向に移動可能なアーム2027を有している。アーム2027の一端部は、x軸方向移動手段201のスライドブロック2011に固定されている。一方、アーム2027の他端部は、図示のように支持されていない(片持ち支持)場合の他、前記一端部と同様のスライドブロック(図示しない)に支持され、両持支持されていてもよい。この場合、他端部は、該スライドブロックが駆動プーリーなどで移動しなくとも、スライドブロック2011に追従して、摺動または転動するようなものであればよい。
図6に示すように、y軸方向移動手段202は、ガイドレール2026の案内によりアーム2027の長手方向に沿って移動可能に設置されたスライドブロック(移動体)2021と、アーム2027の一端付近に設置された駆動プーリー(ベルト車)2022と、アーム2027の他端付近に設置された従動プーリー(ベルト車)2023と、アーム2027の一端付近に設置され、駆動プーリー2022を回転駆動するパルスモーター(ステッピングモーター)2024と、駆動プーリー2022および従動プーリー2023に掛け回されたベルト2025とを有している。
スライドブロック2021は、ベルト2025の一部に固定されている。スライドブロック2021には、z軸方向移動手段203のフレーム2037が固定されている。
パルスモーター2024が駆動プーリー2022を回転駆動すると、ベルト2025が回転し、ベルト2025に牽引されてスライドブロック2021がアーム2027の長手方向すなわちy軸方向に移動する。これに伴って、フレーム2037(z軸方向移動手段203)も、y軸方向に移動する。スライドブロック2021およびフレーム2037(z軸方向移動手段203)は、パルスモーター2024の正転/逆転の切り換えにより、y軸プラス方向またはy軸マイナス方向に移動する。
ベルト2025は、駆動プーリー2022および従動プーリー2023の外周面に形成された歯と噛み合う歯を有する歯付きベルトで構成されており、駆動プーリー2022および従動プーリー2023に対し滑りを生じないようになっている。
z軸方向移動手段203は、z軸方向に沿って延在し、y軸方向に移動可能なフレーム2037を有している。フレーム2037の一端部は、y軸方向移動手段202のスライドブロック2021に固定されている。z軸方向移動手段203は、x軸方向移動手段201およびy軸方向移動手段202の作動の組み合わせにより、下部電極3(ワーク10の被処理面101、第3電極32等)の上方の空間(作業空間)において、xy平面内で移動可能になっている。
図7に示すように、z軸方向移動手段203は、ガイドレール2036の案内によりフレーム2037の鉛直方向に沿って移動可能に設置されたスライドブロック(移動体)2031と、フレーム2037の一端付近に設置された駆動プーリー(ベルト車)2032と、フレーム2037の他端付近に設置された従動プーリー(ベルト車)2033(図示しない)と、フレーム2037の一端付近に設置され、駆動プーリー2032を回転駆動するパルスモーター(ステッピングモーター)2034と、駆動プーリー2032および従動プーリー2033に掛け回されたベルト2035とを有している。
スライドブロック2031は、ベルト2035の一部に固定されている。スライドブロック2031には、プラズマ放出部80が固定されている。
パルスモーター2034が駆動プーリー2032を回転駆動すると、ベルト2035が回転し、ベルト2035に牽引されてスライドブロック2031がフレーム2037の鉛直方向すなわちz軸方向に移動する。これに伴って、プラズマ放出部80も、z軸方向に移動する。スライドブロック2031およびプラズマ放出部80は、パルスモーター2034の正転/逆転の切り換えにより、z軸プラス方向またはz軸マイナス方向に移動する。
ベルト2035は、駆動プーリー2032および従動プーリー2033の外周面に形成された歯と噛み合う歯を有する歯付きベルトで構成されており、駆動プーリー2032および従動プーリー2033に対し滑りを生じないようになっている。
なお、z軸方向移動手段203は、プラズマ放出部80の下端部がワーク10の被処理面101に接触しないようにするため、ストッパー2038を備えている。スライドブロック2031がストッパー2038に当接すると、スライドブロック2031およびプラズマ放出部80は、これ以上下方へは移動できず、被処理面101との接触が防止される。このときのプラズマ放出部80の下面(誘電体部4の下面42)とワーク10との間の間隙距離は、最短距離となる。
また、ストッパー2038は、厚さが異なるストッパー2038に交換することができる。これにより、1つのワーク10に対して前記間隙距離の最短距離を調整することができる。
以上の構成により、プラズマ放出部80は、x軸方向移動手段201、y軸方向移動手段202およびz軸方向移動手段203の作動の組み合わせにより、下部電極3上方の空間(作業空間)において、xyz3次元空間内で任意の位置(座標)に移動可能となっている。
次に、プラズマ処理装置1の回路構成について説明する。
図1に示すように、このプラズマ処理装置1は、入力等の各操作を行う操作部(入力手段)50と、記憶手段60と、プラズマ処理装置1の全体の作動(駆動)を制御する制御手段70とを備えている。
操作部50としては、例えば、キーボード、液晶表示パネル、EL表示パネル等を備えたタッチパネル等を用いることができ、この場合は、操作部50は、各種の情報を表示(報知)する表示手段(報知手段)を兼ねるものでもよい。
記憶手段60は、各種の情報、データ、演算式、テーブル、プラズマ処理装置1の動作のシーケンスプログラム、プラズマ処理のシーケンスプログラム、着火のシーケンスプログラムなどのプログラム等が記憶(記録とも言う)される記憶媒体(記録媒体とも言う)を有している。この記憶媒体は、例えば、RAM等の揮発性メモリー、ROM等の不揮発性メモリー、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリー等の書き換え可能(消去、書き換え可能)な不揮発性メモリー等、各種半導体メモリー、ICメモリー、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体等で構成される。この記憶手段60における書き込み(記憶)、書き換え、消去、読み出し等の制御は、制御手段70によりなされる。
制御手段70は、例えば、CPUあるいはこれを備えるマイクロコンピュータやパーソナルコンピュータ等のコンピュータで構成されており、制御手段70には、反射波検出手手段74からの検出信号(反射波情報)、操作部50からの信号(入力)が、それぞれ入力される。
制御手段70は、反射波検出手段74からの検出信号(反射波情報)、操作部50からの信号等に基づき、予め設定されたプログラムに従って、プラズマ処理装置1の各部の作動(駆動)、例えば、ガス供給手段8(マスフローコントローラ82、86、バルブ83、87等)、電源回路7(高周波電源72等)、移送手段20(x軸方向移動手段201、y軸方向移動手段202、z軸方向移動手段203等)、記憶手段60等の作動をそれぞれ制御する。
また、制御手段70は、着火の際、反射波検出手段74の検出結果、すなわち、反射波検出手段74からの検出信号(反射波情報)に基づいて、着火部52において着火がなされたか否かを判別するよう構成されている。従って、この制御手段70により、着火部52において着火がなされたか否かを判別する判別手段の主機能が達成(構成)される。
この場合、着火しないときは、高周波電源72において反射波が生じ、反射波検出手段74により反射波が検出(検知)され、一方、着火すると、反射波は生じないので、反射波検出手段74により反射波が検出されない。よって、制御手段70は、この反射波の有無により、着火がなされたか否かを判別する。すなわ、反射波検出手段74により反射波が検出されると、「着火しない」と判別し、反射波が検出されないときは、「着火した」と判別する。
なお、本発明では、反射波検出手段74の検出結果に基づいて着火がなされたか否かを判別するような構成には限定されない。すなわち、反射波検出手段74に換えて、例えば、温度センサ等の熱を検出する手段、光センサ等の光を検出する手段を設け、この検出結果に基づいて、着火がなされたか否かを判別するように構成してもよい。
ワーク10としては、特に限定されないが、本実施形態では、例えば、電子デバイスの基板として用いられるものが挙げられる。具体的な材料としては、例えば、石英ガラス、無アルカリガラス、水晶等の各種ガラス、アルミナ、シリカ、チタニア等の各種セラミックス、シリコン、ガリウム−ヒ素等の各種半導体材料、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミド、液晶ポリマー、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等各種プラスチック(樹脂材料)のような誘電体材料で構成されたものが挙げられる。これらのうち、特に、水晶や石英などの各種ガラスや各種半導体材料に好ましく用いられる。
ワーク10の形状としては、板状のもの、長尺な層状のものなどが挙げられる。
次に、プラズマ処理装置1の作用(動作)を説明する。まず、図3の基本動作を説明する。
ワーク10を第2電極31上に設置する。電源回路7を作動させるとともに、バルブ83および87を開く。そして、マスフローコントローラ82および86によりガスの流量を調整し、ガスボンベ81および85からガスを送り出す。これにより、ガスボンベ81および83から送り出されたガスは、処理ガス管84内を流れ、処理ガス管84内で所定の混合比で混合され、所定の流量で処理ガス供給流路6に供給される。そして、処理ガス供給流路6に供給されたガスは、ノズル5から噴出される。
ノズル5から噴出された処理ガスは、噴出直後は真下に向かって噴出されるが、ノズル5の真下のワーク10に当って、第1電極2の外周方向へと流れる。
一方、電源回路7の作動により、第1電極2と第2電極31の間に高周波電圧が印加され、プラズマ発生領域30に電界が発生する(放電される)。
プラズマ発生領域30に流入した処理ガスは、放電によって活性化され、プラズマが発生する。そして、発生したプラズマ(活性化されたガス)が、ワーク10の被処理面101に接触し、その被処理面101に加工(エッチングやダイシング等)が施される。
被処理面101の加工は、移送手段20によってプラズマ放出部80をx軸方向、y軸方向に移動しながら行うことができる。この場合、z軸方向の移動は固定した状態とする。すなわち、プラズマ放出部80の誘電体部4とワーク10との間の間隙距離(プラズマ放出空間12のギャップ長G)を一定にして加工を行う。
例えば、図2において、プラズマを発生させた状態で、被処理面101のx軸プラス方向にプラズマ放出部80を走査した後、所定のピッチ分(例えば、プラズマ発生領域30の幅分だけ)y軸方向に移動し、x軸マイナス方向に走査する。このような走査(移動)を順次繰り返し、ワーク10の被処理面101の全面を処理してもよい。
また、上記のプラズマ放出部80の走査方法において、所定のピッチ分y軸方向に移動させる際、1度プラズマの発生を停止し、所定のピッチ分y軸方向に移動した後、再度プラズマを発生させて加工を行ってもよい。
また、被処理面101を浅く加工をしたい場合には、z軸方向移動手段203を作動させ、プラズマ放出部80と被処理面101との間の間隙距離を大きくすればよい。
なお、プラズマ放出部80とワーク10との間の最小間隙距離は、ストッパー2038で保持(規制)されるので、プラズマ放出部80がワーク10に衝突することはない。
このような移送手段20により、ワーク10の被処理面101を所望の形状、所望の範囲で簡単、迅速にプラズマ処理することができる。
さて、このプラズマ処理装置1は、図1に示すように、ワーク処理部51と、ワーク処理部51とは別の位置に設けられた着火部52とを有しており、制御手段70の制御により、まず、移送手段20によりワーク処理部51を着火部51に移送し、この着火部51において、プラズマ放出部80のノズル5から噴出されたガスに着火し(放電を開始させ)、この後、移送手段20によりプラズマ放出部80をワーク処理部51に移送し、ワーク処理部51に設置されたワーク10の被処理面101をプラズマ処理するよう構成されている。
この場合、ワーク処理部51でのプラズマ処理の際と着火部52における着火の際とで、ガス供給手段8および電源回路7の少なくとも一方の作動条件を変えるよう構成されている。すなわち、着火部51では、ガス供給手段8から供給されるガスの組成(例えば、ガスの種類、混合比等)、ガス流量、プラズマ放出空間12のギャップ長および供給電力(電源回路7から供給される電力)のうちの少なくとも1つの条件をワーク処理部51でのプラズマ処理時における当該条件と比べて着火に有利なように変更して着火を試みるよう構成されている。
ここで、前記プラズマ放出空間12は、プラズマ放出部80からプラズマが放出される空間、すなわち、プラズマ放出部80の下方のプラズマ発生領域30を含む空間である。図示例では、ワーク処理部51におけるプラズマ放出空間12は、プラズマ放出部80(誘電体部4)とワーク10との間の空間であり、また、着火部52におけるプラズマ放出空間12は、プラズマ放出部80(誘電体部4)と第3電極32との間の空間である。
また、プラズマ放出空間12のギャップ長は、プラズマ発生領域30の鉛直方向の長さと等しい。図示例では、ワーク処理部51におけるプラズマ放出空間12のギャップ長Gは、プラズマ放出部80(誘電体部4)とワーク10との間の間隙距離であり、また、着火部52におけるプラズマ放出空間12のギャップ長Gは、プラズマ放出部80(誘電体部4)と第3電極32との間の間隙距離である。
次に、ガスの組成、ガス流量、プラズマ放出空間12のギャップ長および供給電力について、それぞれ、着火に有利な条件について説明する。
(1)ガスの組成
プラズマ処理において、例えば、CFおよびHe(希ガス)の混合ガスを用いる場合、CFが混合されていると着火し難い。このため、着火の際は、He(希ガス)のみを用いる。
(2)ガス流量
ガス流量が多いと、プラズマ発生領域30(プラズマ放出空間12)の圧力が高くなり、着火し難い。このため、着火の際は、プラズマ処理の際に比べ、ガス流量を少なくし、プラズマ発生領域30の圧力を低くする。
着火の際のガス流量は、諸条件に応じて適宜決定されるが、例えば、100SCCM〜10SLM程度であるのが好ましく、500SCCM〜3SLM程度であるのがより好ましい。
なお、用いるガスの組成によっては、ガス流量が多い方が着火し易い場合があり、このときは、プラズマ処理の際に比べ、ガス流量を多くする。
(3)プラズマ放出空間12のギャップ長
プラズマ放出空間12のギャップ長が小さい(短い)と、プラズマ発生領域30の圧力が高くなり、着火し難い。このため、着火の際は、プラズマ処理の際に比べ、プラズマ放出空間12のギャップ長を大きく(長く)し、プラズマ発生領域30の圧力を低くする。
着火の際のプラズマ放出空間12のギャップ長Gは、諸条件に応じて適宜決定されるが、例えば、0.1〜10mm程度であるのが好ましく、0.5〜1mm程度であるのがより好ましい。
なお、用いるガスの組成によっては、プラズマ放出空間12のギャップ長が小さい方、すなわち、電極間距離が小さい方が着火し易い場合があり、このときは、プラズマ処理の際に比べ、プラズマ放出空間12のギャップ長を小さくする。
(4)供給電力
供給電力は、高いほど、大きな電界(電界密度)が得られ、着火し易い。このため、着火の際は、プラズマ処理の際に比べ、供給電力を高くする。
着火の際の供給電力は、諸条件に応じて適宜決定されるが、例えば、50〜1000W程度であるのが好ましく、100〜300W程度であるのがより好ましい。
また、このプラズマ処理装置1では、着火を試みたところ、着火しなかった場合、それで終了してもよいが、ガス供給手段8から供給されるガスの組成、ガス流量、プラズマ放出空間12のギャップ長および供給電力のうちの少なくとも1つの条件を着火がなされるまで連続的または段階的に変化させるよう構成するのが好ましい。すなわち、制御手段70により着火がなされたものと判別されるまで、前記各条件のうちの少なくとも1つの条件を着火に有利なように連続的または段階的に変更しつつ着火を試みるよう構成するのが好ましい。
この場合、例えば、ガス供給手段8から供給されるガスの組成、ガス流量、プラズマ放出空間12のギャップ長および供給電力のうちのいずれか1つの条件を連続的または段階的に変化させて着火を試み、その間に着火がなされない場合には、さらにその他の条件を変化させて再度着火を試みるような構成が挙げられる。前記他の条件は、前記ガスの組成、ガス流量、プラズマ放出空間12のギャップ長および供給電力のうちの他の条件でもよく、または、前記ガスの組成、ガス流量、プラズマ放出空間12のギャップ長および供給電力以外の条件でもよい。
また、着火部52は、着火を促進する着火促進手段を有しているのが好ましく、次に、この着火促進手段について説明する。
図8〜図11は、着火促進手段の構成例を示す図である。なお、各図中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
これらの図に示す着火促進手段9は、プラズマ放出部80のノズル5から噴出(放出)されたガス流(ガス)内に、電子を放出させるか、または、電子の放出を促進させる機能を有するものである。
図8に示す着火促進手段9は、一端が第3電極32に接続されたコイル91と、コイル91に直流電圧(電圧)を印加する直流電源(第2の電源)92とで構成されている。直流電源92からコイル91に直流電圧が印加されると、熱電子が発生し(電子が放出され)、これにより、着火が促進される。
図9に示す着火促進手段9は、プラズマ放出部80のノズル5から噴出されたガス流(ガス)、または、第3電極32に、レーザー光(励起光)を照射するレーザー光照射装置(励起光照射手段)93で構成されている。レーザー光照射装置93により、第3電極32にレーザー光が照射されると、電子が放出され、また、プラズマ放出部80のノズル5から噴出されたガス流にレーザー光が照射されると、そのガスが励起され、これにより、着火が促進される。
図10に示す着火促進手段9は、第3電極32を加熱するヒーター(加熱手段)94で構成されている。ヒーター94により第3電極32が加熱されると、その第3電極32の温度が上昇し、着火が促進される。
図11に示す着火促進手段9は、第3電極32上に設けられ、z軸方向の長さ(高さ)が互いに略等しい複数の突起95で構成されている。各突起95は、それぞれ、導電性を有し、第3電極32と導通している。また、各突起95の上端部(先端部)は、それぞれ、尖っている。これにより、電界が集中し、着火が促進される。
なお、着火部52に、複数種の着火促進手段9を設けてもよい。
また、本実施形態では、移送手段20が、着火部52におけるプラズマ放出空間12のギャップ長Gを調整する手段を兼ねるが、本発明では、これに限定されず、他の構成のギャップ長Gを調整する手段や構造物を設けてもよい。
次に、着火部52におけるプラズマ放出空間12のギャップ長Gを調整する手段や構造物について説明する。
図12および図13は、着火部52におけるプラズマ放出空間12のギャップ長Gを調整する調整手段(構造物)の構成例を示す図である。なお、各図中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
図12に示す調整手段は、第3電極32上に設けられ、z軸方向の長さ(高さ)が互いに異なる複数の凸部96で構成されている。図示例では、3つの凸部96が設けられており、各凸部96は、その高さが高い順に、図12中の左側から右側に向って並設されている。また、各凸部96は、それぞれ、導電性を有し、第3電極32と導通している。また、各凸部96の上面(プラズマ放出部80と対面する側の面)は、平面をなしている。
これにより、z軸方向移動手段203が省略されている場合でも、x軸方向移動手段201およびy軸方向移動手段202により、所定のxy平面内でプラズマ放出部80を移動させて、対応する凸部96の上方に、そのプラズマ放出部80を位置させることで、ギャップ長Gを調整することができる。
なお、隣り合う2つの凸部96は、互いに接触しているが、これに限らず、例えば、隣り合う2つの凸部96は、互いに離間していてもよい(隣り合う2つの凸部96の間に、間隙が設けられていてもよい)。
図13に示す調整手段は、第3電極32をz軸方向に移動する(昇降する)シリンダ(昇降手段)97で構成されている。シリンダ97のピストン971の先端部(上端部)には、第3電極32が取り付けられる取付部972が設けられており、第3電極32は、この取付部972上に固定されている。この調整手段では、シリンダ97の作動により、そのピストン971を伸縮させて、第3電極32をz軸方向に移動し、これにより、ギャップ長Gを調整することができる。
次に、図14に示すフローチャートを参照して、プラズマ装置1の動作(制御動作)をさらに詳細に説明する。
図14は、図1に示すプラズマ装置の制御動作(作用)を示すフローチャートである。
ここで、このフローチャートに記述されている各機能を実現するためのプログラムは、コンピュータに読み取り可能なプログラムコードの形態でプラズマ装置1の記憶部60に格納(記憶)されており、プラズマ装置1(制御手段70)は、このプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。
まずは、移送手段20により、プラズマ放出部80を着火部52へ移動させる(ステップS101)。
次いで、各条件を着火開始条件に設定する(ステップS102)。この着火開始条件およびプラズマ処理の際の条件は、それぞれ下記の通りである。なお、これらの条件は、一例であることは、言うまでもない。
<着火開始条件>
着火用のガスとして、Heのみを用いる。
Heのガス流量:5SLM
着火部52におけるプラズマ放出空間12のギャップ長G:1mm
供給電力:300W
<プラズマ処理の際の条件>
プラズマ処理用のガスとして、CFおよびHeの混合ガスを用いる。
Heのガス流量:10SLM
CFのガス流量:100SCCM
ワーク処理部51におけるプラズマ放出空間12のギャップ長G:0.5mm
次いで、着火促進手段9を作動させる(ステップS103)。この着火促進手段9としては、例えば、図8〜図10に示すものを用いる。
次いで、ガス供給手段8によりガスを供給するとともに、高周波電源72を作動させて電力を供給し、着火を試みる(ステップS104)。
次いで、反射波検出手段74により反射波が検出されたか否かを判断する(ステップS105)。
ステップS105において、反射波が検出されない場合は、着火がなされたものと判別し、ステップS118へ移行する。
一方、ステップS105において、反射波が検出された場合は、着火がなされないものと判別し、供給電力を10W(1段階)増大させる(ステップS106)。
次いで、反射波検出手段74により反射波が検出されたか否かを判断する(ステップS107)。
ステップS107において、反射波が検出されない場合は、着火がなされたものと判別し、ステップS118へ移行する。
一方、ステップS107において、反射波が検出された場合は、着火がなされないものと判別し、高周波電源72の供給電力が限界値(供給可能な最大値)であるか否かを判断する(ステップS108)。
ステップS108において、高周波電源72の供給電力が限界値ではない場合は、ステップS106に戻り、再度、ステップS106以降を実行する。
一方、ステップS108において、高周波電源72の供給電力が限界値である場合は、一旦、各条件を前記着火開始条件に変更する(ステップS109)。
次いで、ガス流量を50SCCM(1段階)減少させる(ステップS110)。なお、前述したように、ガスの組成によっては、このステップS110において、ガス流量を50SCCM(1段階)増大させてもよい。
次いで、反射波検出手段74により反射波が検出されたか否かを判断する(ステップS111)。
ステップS111において、反射波が検出されない場合は、着火がなされたものと判別し、ステップS118へ移行する。
一方、ステップS111において、反射波が検出された場合は、着火がなされないものと判別し、供給電力を10W(1段階)増大させる(ステップS112)。
次いで、反射波検出手段74により反射波が検出されたか否かを判断する(ステップS113)。
ステップS113において、反射波が検出されない場合は、着火がなされたものと判別し、ステップS118へ移行する。
一方、ステップS113において、反射波が検出された場合は、着火がなされないものと判別し、高周波電源72の供給電力が限界値(供給可能な最大値)であるか否かを判断する(ステップS114)。
ステップS114において、高周波電源72の供給電力が限界値ではない場合は、ステップS112に戻り、再度、ステップS112以降を実行する。
一方、ステップS114において、高周波電源72の供給電力が限界値である場合は、ガス流量が限界値(供給可能な最小値)であるか否かを判断する(ステップS115)。なお、前記ステップS110において、ガス流量を50SCCM(1段階)増大させる場合は、このステップS115におけるガス流量の限界値は、供給可能な最大値である。
ステップS115において、ガス流量が限界値ではない場合は、一旦、供給電力のみを前記着火開始条件に変更し(ステップS116)、ステップS110に戻り、再度、ステップS112以降を実行する。すなわち、ガス流量を50SCCM減少させ(ステップS110)、以降の工程を実行する。
一方、ステップS115において、ガス流量が限界値である場合は、エラー処理を行う(ステップS117)。このエラー処理では、高周波電源72、ガス供給手段8および着火促進手段9をそれぞれ停止するとともに、操作部50の画面に、着火できない旨の警告表示を行う。
前記ステップS105、ステップS107、ステップS111またはステップS113において、反射波が検出されず、ステップS118へ移行すると、着火促進手段9を停止し、着火を終了し(S118)、各条件を前記プラズマ処理の際の条件に変更する(切り替える)(S119)。
次いで、プラズマ(放電)が安定するまで所定時間(例えば、10秒程度)待機する(S120)。待機位置は、ワーク処理部51以外の位置であればよく、例えば、着火部52、着火部52とワーク処理部51との間の位置(好ましくは、ワーク処理部51の近傍)等が挙げられる。また、前記プラズマが安定するまでの間の所定時間の間、プラズマ放出部80は、静止していてもよく、また、移動していてもよい。
次いで、移送手段20により、プラズマ放出部80をワーク処理部52へ移動させる(ステップS121)。
次いで、プラズマ処理の工程に移行し、プラズマ処理を開始する。なお、プラズマ処理については、既に述べたので、その説明は、省略する。
以上説明したように、このプラズマ装置1によれば、着火部52を有しているので、プラズマ放出部80の構造を複雑化することなく、また、着火に伴うワーク10への悪影響を及ぼすことなく、確実に着火することができる。
また、ワーク処理部51とは別の位置に着火部52を有しているので、その着火部52に着火促進手段9等を設けることができ、より確実に着火することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明のプラズマ処理装置の第2実施形態について説明するが、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態のプラズマ処理装置1は、着火の際の制御が異なっていること以外は、前述した第1実施形態と同様である。
図15は、本発明のプラズマ処理装置の第2実施形態における制御動作(作用)を示すフローチャートである。
ここで、このフローチャートに記述されている各機能を実現するためのプログラムは、コンピュータに読み取り可能なプログラムコードの形態でプラズマ装置1の記憶部60に格納(記憶)されており、プラズマ装置1(制御手段70)は、このプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。
まずは、移送手段20により、プラズマ放出部80を着火部52へ移動させる(ステップS201)。
次いで、各条件を着火開始条件に設定する(ステップS202)。この着火開始条件およびプラズマ処理の際の条件は、前述した通りである。
次いで、着火促進手段9を作動させる(ステップS203)。この着火促進手段9としては、例えば、図8〜図10に示すものを用いる。
次いで、ガス供給手段8によりガスを供給するとともに、高周波電源72を作動させて電力を供給し、着火を試みる(ステップS204)。
次いで、反射波検出手段74により反射波が検出されたか否かを判断する(ステップS205)。
ステップS205において、反射波が検出されない場合は、着火がなされたものと判別し、ステップS218へ移行する。
一方、ステップS205において、反射波が検出された場合は、着火がなされないものと判別し、供給電力を10W(1段階)増大させる(ステップS206)。
次いで、反射波検出手段74により反射波が検出されたか否かを判断する(ステップS207)。
ステップS207において、反射波が検出されない場合は、着火がなされたものと判別し、ステップS218へ移行する。
一方、ステップS207において、反射波が検出された場合は、着火がなされないものと判別し、高周波電源72の供給電力が限界値(供給可能な最大値)であるか否かを判断する(ステップS208)。
ステップS208において、高周波電源72の供給電力が限界値ではない場合は、ステップS206に戻り、再度、ステップS206以降を実行する。
一方、ステップS208において、高周波電源72の供給電力が限界値である場合は、一旦、各条件を前記着火開始条件に変更する(ステップS209)。
次いで、プラズマ放出空間12のギャップ長Gを0.5mm(1段階)増大させる(ステップS210)。なお、前述したように、ガスの組成によっては、このステップS210において、ギャップ長Gを0.5mm(1段階)減少させてもよい。
次いで、反射波検出手段74により反射波が検出されたか否かを判断する(ステップS211)。
ステップS211において、反射波が検出されない場合は、着火がなされたものと判別し、ステップS218へ移行する。
一方、ステップS211において、反射波が検出された場合は、着火がなされないものと判別し、供給電力を10W(1段階)増大させる(ステップS212)。
次いで、反射波検出手段74により反射波が検出されたか否かを判断する(ステップS213)。
ステップS213において、反射波が検出されない場合は、着火がなされたものと判別し、ステップS218へ移行する。
一方、ステップS213において、反射波が検出された場合は、着火がなされないものと判別し、高周波電源72の供給電力が限界値(供給可能な最大値)であるか否かを判断する(ステップS214)。
ステップS214において、高周波電源72の供給電力が限界値ではない場合は、ステップS212に戻り、再度、ステップS212以降を実行する。
一方、ステップS214において、高周波電源72の供給電力が限界値である場合は、プラズマ放出空間12のギャップ長Gが限界値(最大値)であるか否かを判断する(ステップS215)。なお、前記ステップS210において、ギャップ長Gを0.5mm(1段階)減少させる場合は、このステップS215におけるギャップ長Gの限界値は、最小値である。
ステップS215において、ガス流量が限界値ではない場合は、一旦、供給電力のみを前記着火開始条件に変更し(ステップS216)、ステップS210に戻り、再度、ステップS212以降を実行する。すなわち、ギャップ長Gを0.5mm増大させ(ステップS210)、以降の工程を実行する。
一方、ステップS215において、ギャップ長Gが限界値である場合は、エラー処理を行う(ステップS217)。このエラー処理では、高周波電源72、ガス供給手段8および着火促進手段9をそれぞれ停止するとともに、操作部50の画面に、着火できない旨の警告表示を行う。
前記ステップS205、ステップS207、ステップS211またはステップS213において、反射波が検出されず、ステップS218へ移行すると、着火促進手段9を停止し、着火を終了し(S218)、各条件を前記プラズマ処理の際の条件に変更する(切り替える)(S219)。
次いで、プラズマ(放電)が安定するまで所定時間(例えば、10秒程度)待機する(S220)。
次いで、移送手段20により、プラズマ放出部80をワーク処理部52へ移動させる(ステップS221)。
次いで、プラズマ処理の工程に移行し、プラズマ処理を開始する。なお、プラズマ処理については、既に述べたので、その説明は、省略する。
このプラズマ処理装置1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、ステップS215において、ギャップ長Gが限界値である場合、さらに、前記第1実施形態のように、ガス流量を変更して、着火を試みるように構成してもよい。この場合は、さらに確実に着火することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明のプラズマ処理装置の第3実施形態について説明するが、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第3実施形態のプラズマ処理装置1は、着火の際の制御が異なっていること以外は、前述した第1実施形態と同様である。
図16は、本発明のプラズマ処理装置の第3実施形態における制御動作(作用)を示すフローチャートである。
ここで、このフローチャートに記述されている各機能を実現するためのプログラムは、コンピュータに読み取り可能なプログラムコードの形態でプラズマ装置1の記憶部60に格納(記憶)されており、プラズマ装置1(制御手段70)は、このプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。
まずは、移送手段20により、プラズマ放出部80を着火部52へ移動させる(ステップS301)。
次いで、各条件を着火開始条件に設定する(ステップS302)。この着火開始条件およびプラズマ処理の際の条件は、前述した通りである。
次いで、ガス供給手段8によりガスを供給するとともに、高周波電源72を作動させて電力を供給し、着火を試みる(ステップS303)。
次いで、反射波検出手段74により反射波が検出されたか否かを判断する(ステップS304)。
ステップS304において、反射波が検出されない場合は、着火がなされたものと判別し、ステップS311へ移行する。
一方、ステップS304において、反射波が検出された場合は、着火がなされないものと判別し、供給電力を10W(1段階)増大させる(ステップS305)。
次いで、反射波検出手段74により反射波が検出されたか否かを判断する(ステップS306)。
ステップS306において、反射波が検出されない場合は、着火がなされたものと判別し、ステップS311へ移行する。
一方、ステップS306において、反射波が検出された場合は、着火がなされないものと判別し、高周波電源72の供給電力が限界値(供給可能な最大値)であるか否かを判断する(ステップS307)。
ステップS307において、高周波電源72の供給電力が限界値ではない場合は、ステップS305に戻り、再度、ステップS305以降を実行する。
一方、ステップS307において、高周波電源72の供給電力が限界値である場合は、着火促進手段9を作動させる(ステップS308)。この着火促進手段9としては、例えば、図8〜図10に示すものを用いる。
次いで、反射波検出手段74により反射波が検出されたか否かを判断する(ステップS309)。
ステップS309において、反射波が検出されない場合は、着火がなされたものと判別し、ステップS311へ移行する。
一方、ステップS309において、反射波が検出された場合は、着火がなされないものと判別し、エラー処理を行う(ステップS310)。このエラー処理では、高周波電源72、ガス供給手段8および着火促進手段9をそれぞれ停止するとともに、操作部50の画面に、着火できない旨の警告表示を行う。
前記ステップS304、ステップS306またはステップS309において、反射波が検出されず、ステップS311へ移行すると、着火促進手段9が作動している場合はそれを停止し、着火を終了し(S311)、各条件を前記プラズマ処理の際の条件に変更する(切り替える)(S312)。
次いで、プラズマ(放電)が安定するまで所定時間(例えば、10秒程度)待機する(S313)。
次いで、移送手段20により、プラズマ放出部80をワーク処理部52へ移動させる(ステップS314)。
次いで、プラズマ処理の工程に移行し、プラズマ処理を開始する。なお、プラズマ処理については、既に述べたので、その説明は、省略する。
このプラズマ処理装置1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
以上、本発明のプラズマ処理装置について、図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。プラズマ処理装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物や、工程が付加されていてもよい。
また、本発明のプラズマ処理装置は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、電源は、高周波電源に限らず、低周波電源であってもよい。
また、本発明のプラズマ装置の用途は、特に限定されないが、本発明は、例えば、酸化絶縁膜の加工、除去、ガラス(石英)などの無歪加工、水晶加工などに適用することができる。また、MEMS等への応用も可能である。
本発明のプラズマ処理装置の第1実施形態を示す図(断面図、側面図、ブロック図)である。 図1に示すプラズマ処理装置の斜視図である。 図1に示すプラズマ処理装置のプラズマ処理装置本体を示す縦断面図(断面正面図)である。 図3中のA−A線断面図である。 図1に示すプラズマ処理装置の移送手段のx軸方向移動手段を示す斜視図である。 図1に示すプラズマ処理装置の移送手段のy軸方向移動手段を示す斜視図である。 図1に示すプラズマ処理装置の移送手段のz軸方向移動手段を示す斜視図である。 着火促進手段の構成例を示す図である。 着火促進手段の構成例を示す図である。 着火促進手段の構成例を示す図である。 着火促進手段の構成例を示す図である。 着火部におけるプラズマ放出空間のギャップ長Gを調整する調整手段の構成例を示す図である。 着火部におけるプラズマ放出空間のギャップ長Gを調整する調整手段の構成例を示す図である。 図1に示すプラズマ装置の制御動作(作用)を示すフローチャートである。 本発明のプラズマ処理装置の第2実施形態における制御動作(作用)を示すフローチャートである。 本発明のプラズマ処理装置の第2実施形態における制御動作(作用)を示すフローチャートである。
符号の説明
1……プラズマ処理装置 11……プラズマ処理装置本体 2……第1電極 3……下部電極 31……第2電極 32……第3電極 4……誘電体部 41…………凹部 42……下面 5……ノズル 6……処理ガス供給流路 7……電源回路 71……導線 72……高周波電源 73……自動整合器 74……反射波検出手段 8……ガス供給手段 81、85……ガスボンベ 82、86……マスフローコントローラ 83、87……バルブ 84……処理ガス管 9……着火促進手段 91……コイル 92……直流電源 93……レーザー光照射装置 94……ヒーター 95……突起 96……凸部 97……シリンダ 971……ピストン 972……取付部 10……ワーク 101……被処理面 12……プラズマ放出空間 13……カバー 20……移送手段 201……x軸方向移動手段 2011、2021、2031……スライドブロック 2012、2022、2032……駆動プーリー 2013、2023、2033……従動プーリー 2014、2024、2034……パルスモーター 2015、2025、2935……ベルト 2016、2026、2036……ガイドレール 202……y軸方向移動手段 2027……アーム 203……z軸方向移動手段 2037……フレーム 2038……ストッパー 30……プラズマ発生領域 50……操作部 60……記憶手段 70……制御手段 80……プラズマ放出部 100……機器収容部(ハウジング) 51……ワーク処理部 52……着火部 S101〜S121……ステップ S201〜S221……ステップ S301〜S314……ステップ

Claims (18)

  1. プラズマ生成のための少なくとも1種のガスを供給するガス供給手段と、
    前記ガスを噴出するノズルおよび第1電極を備えたプラズマ放出部と、
    ワークを介して前記第1電極と対向して配置された第2電極と、
    前記第1電極および第2電極間に電圧を印加する電源を備えた電源回路とを有し、
    前記第1電極および第2電極間に電圧を印加することにより、前記ノズルから噴出された前記ガスを活性化してプラズマを生成し、該プラズマによりワーク処理部に設置された前記ワークの被処理面をプラズマ処理するよう構成されたプラズマ処理装置であって、
    前記ワーク処理部とは別の位置に、前記ノズルから噴出するガスに着火する着火部を有するとともに、前記プラズマ放出部を前記ワーク処理部と前記着火部との間で移送する移送手段を有することを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記着火部は、前記第2電極と共通電極であり、前記第1電極との間で電圧を印加する請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記着火部は、前記第2電極と導通し、前記第1電極との間で電極を印加する第3電極を備える請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記着火部において、プラズマ放出空間のギャップ長を調整可能である請求項3に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記移送手段は、前記プラズマ放出部を前記被処理面と平行な2次元方向、または前記2次元に前記被処理面の法線方向を加えた3次元方向に移送可能なものである請求項1ないし4のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記ガス供給手段は、供給するガスの組成および/またはガス流量を調整可能である請求項1ないし5のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記電源回路は、供給する電力を調整可能である請求項1ないし6のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記着火部では、ガス供給手段から供給されるガスの組成、ガス流量、プラズマ放出空間のギャップ長、供給電力のうちの少なくとも1つの条件を前記ワーク処理部での処理時における当該条件と比べて着火に有利なように変更して着火を試みるよう構成されている請求項1ないし7のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記着火部では、ガス供給手段から供給されるガスの組成、ガス流量、プラズマ放出空間のギャップ長、供給電力のうちの少なくとも1つの条件を着火がなされるまで連続的または段階的に変化させるよう構成されている請求項1ないし8のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記着火部では、ガス供給手段から供給されるガスの組成、ガス流量、プラズマ放出空間のギャップ長、供給電力のうちのいずれか1つの条件を連続的または段階的に変化させて着火を試み、その間に着火がなされない場合には、さらにその他の条件を変化させて再度着火を試みるよう構成されている請求項1ないし9のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  11. 前記着火部において着火がなされたか否かを判別する判別手段を有する請求項1ないし10のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  12. 前記着火部において着火がなされたか否かを判別する判別手段を有し、
    前記着火部では、前記判別手段により着火がなされたものと判別されるまで、前記各条件のうちの少なくとも1つを着火に有利なように変更しつつ着火を試みるよう構成されている請求項8ないし10のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  13. 前記電源における反射波を検出する反射波検出手段を有し、
    前記判別手段は、前記反射波検出手段の検出結果に基づいて前記着火部において着火がなされたか否かを判別するよう構成されている請求項11または12に記載のプラズマ処理装置。
  14. 前記着火部は、着火を促進する着火促進手段を備えている請求項1ないし13のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  15. 前記着火促進手段は、前記ノズルから噴出されたガス流内に電子を放出させるかまたは電子の放出を促進させる機能を有するものである請求項14に記載のプラズマ処理装置。
  16. 前記ガス供給手段および前記電源回路の作動を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記ワーク処理部での処理の際と前記着火部における着火の際とで、前記ガス供給手段および前記電源回路の少なくとも一方の作動条件を変えるよう構成されている請求項1ないし15のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  17. 前記第1電極は、少なくとも前記ワークと対面する側が誘電体部で覆われている請求項1ないし16のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  18. 前記第1電極は、電圧を印加する上部電極であり、前記第2電極は、接地された下部電極であり、前記ワークは前記第2電極上に載置されている請求項1ないし17のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
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