JP2008066136A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極を交換することなく、電極周辺に付着した反応生成物を簡単に除去することができるプラズマ処理装置を提供する。
【解決手段】プラズマ処理装置1は、ワーク10を介し対向して配置された1対の電極2、3と、1対の電極2、3間に電圧を印加する電源を備えた電源回路と、処理ガスを供給する処理ガス供給手段と、電極2、3間に処理ガスを噴出するノズルと、1対の電極2、3のうちの一方の電極の他方の電極と対向する面側に位置する被洗浄部90をプラズマにより洗浄する洗浄手段9とを備え、電極2、3間に電圧を印加することにより、ノズルから噴出された処理ガスを活性化してプラズマを生成し、該プラズマによりワーク10の被処理面101をプラズマ処理するよう構成され、洗浄手段9は、1対の電極2、3のうちの少なくとも一方を用いてプラズマを生成し、該プラズマによりプラズマ洗浄する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワークをプラズマにより処理するプラズマ処理装置に関するものである。
材料の表面を加工する際、電圧もしくは高周波を印加した電極に反応ガスを供給し、反応ガスに基づくラジカルを発生させ、該ラジカルとワークとのラジカル反応によって生成された生成物質を除去することで加工を行う、いわゆるプラズマChemical Vaporization Machining(以下、「プラズマCVM」と略す。)が用いられている。
従来、プラズマCVMでは電極若しくはワークを走査するなどして、互いの位置関係を変化させながら処理する方法が一般的に行われている(例えば、特許文献1)。このようなプラズマ処理においては、ワークとラジカルによって反応生成物が生成される。この反応生成物は、通常、蒸気圧が高く、ワークから脱離して排気除去されている。
しかしながら、排気過程において、反応生成物が電極周辺に付着することがある。そして、この反応生成物が堆積すると、電界の不均一化、ガス流の変化が生じ、プラズマ処理の効率や品質が低下するという問題がある。この問題を解決するために、電極そのものを新たものに交換してプラズマ処理を継続することが行われているが、電極の交換に手間と時間を要するという問題がある。
特開平1−125829号公報
本発明の目的は、電極を交換することなく、電極周辺に付着した反応生成物を簡単に除去し、高効率、高品質のプラズマ処理を継続することができるプラズマ処理装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のプラズマ処理装置は、ワークを介して互いに対向して配置された1対の電極と、
前記1対の電極間に電圧を印加する電源を備えた電源回路と、
プラズマ生成のための処理ガスを供給する処理ガス供給手段と、
前記1対の電極間に処理ガスを噴出するノズルと、
前記1対の電極のうちの一方の電極の他方の電極と対向する面側に位置する被洗浄部をプラズマにより洗浄する洗浄手段とを備え、
前記1対の電極間に電圧を印加することにより、前記ノズルから噴出された前記処理ガスを活性化してプラズマを生成し、該プラズマにより前記ワークの被処理面をプラズマ処理するよう構成されているプラズマ処理装置であって、
前記洗浄手段は、前記1対の電極のうちの少なくとも一方を用いてプラズマを生成し、該プラズマによりプラズマ洗浄するよう構成されていることを特徴とする。
これにより、電極を交換することなく、電極周辺に付着した反応生成物を簡単に除去することができる。その結果、処理効率がよく、高品質なプラズマ処理を継続して行うことができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記ワークの前記被処理面をプラズマ処理するプラズマ処理部を有し、前記洗浄手段は、前記プラズマ処理部と異なる位置に配置されていることが好ましい。
これにより、プラズマ処理とプラズマ洗浄とを別の箇所でそれぞれ確実に行うことができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記洗浄手段は、洗浄用の電極を有し、前記1対の電極のうちの一方の電極と前記洗浄用電極との間で電圧を印加してプラズマを生成し、プラズマ洗浄を行うよう構成されていることが好ましい。
これにより、プラズマ洗浄用として別途に1対の電極を用いるより、プラズマ洗浄専用の電極を1つだけ用いるので、設備が簡単で、装置を小型化することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記洗浄手段は、プラズマ洗浄のための洗浄ガスを供給する洗浄ガス供給手段を有することが好ましい。
これにより、処理ガスとは別に、反応生成物の種類に応じた洗浄に最適な洗浄ガスを供給することができ、被洗浄部に付着した反応生成物を確実に取り除くことができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記洗浄ガスは、酸素分圧が1%以上の酸素含有ガスであることが好ましい。
これにより、有機化合物の反応生成物をより確実に、効率良く取り除くことができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記洗浄手段は、誘電体材料で構成された筐体を有し、該筐体内でプラズマ洗浄を行うよう構成されていることが好ましい。
これにより、プラズマ密度を上げることができ、高いプラズマ力で洗浄を行うことができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記筐体は、前記被洗浄部を挿入可能な開口部を有し、該開口部より筐体内に前記被洗浄部を挿入してプラズマ洗浄を行うことが好ましい。
これにより、筐体の開閉をすることなく、被洗浄部を筐体内に簡単に挿入することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記被洗浄部を前記プラズマ処理部と前記洗浄手段との間で移送する移送手段を有することが好ましい。
これにより、プラズマ処理部と洗浄手段との間で被処理部を簡単に移送することができる。また、プラズマ発生領域が小さくてもワークの全面を簡単にプラズマ処理することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記被洗浄部の洗浄の必要性を認識する要洗浄認識手段を備え、
前記要洗浄認識手段が前記被洗浄部の前記洗浄を必要と判断した場合に、前記被洗浄部の洗浄を行うよう構成されていることが好ましい。
これにより、被洗浄部への反応生成物の付着・堆積の程度を知り、それによって、プラズマ洗浄を自動的に実行することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記ワークに対してプラズマ処理をした合計時間または合計回数を記憶する記憶手段と、
前記洗浄手段の作動を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている合計時間または合計回数に基づいて、前記洗浄手段を作動して、前記洗浄手段により前記被洗浄部を洗浄するよう制御することが好ましい。
これにより、被洗浄部の反応生成物の付着・堆積の程度を、プラズマ合計時間やプラズマ合計回数により推定し、洗浄の時期を的確に把握して、プラズマ洗浄を行うことができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記制御手段は、前記記憶されている合計時間または合計回数が予め設定された目標値に達したときに、前記洗浄手段により前記被洗浄部を洗浄するよう制御することが好ましい。
これにより、これ以上プラズマ処理を行うと処理効率が低下する限界を目標値として設定してプラズマ処理を行うので、常に処理効率がよく、プラズマ処理を継続することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記制御手段は、前記目標値に対応した洗浄時間で前記プラズマ洗浄を実行するよう制御することが好ましい。
これにより、より短時間で過不足なく(無駄なく効率的に)プラズマ洗浄を実行することができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記一方の電極は、少なくとも前記他方の電極と対向する面側が誘電体部で覆われていることが好ましい。
これにより、1対の電極間において、電極である金属等が露出しないため、電極間に電界を均一に発生させることができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記一方の電極は、前記誘電体部と、前記ノズルと、前記ガス供給手段から供給された前記処理ガスを前記ノズルに導く処理ガス供給流路とが一体となって形成されていることが好ましい。
これにより、効率的にプラズマ処理を行うことができる。
本発明のプラズマ処理装置では、前記1対の電極は、電圧を印加する上部電極と、接地のための下部電極とであり、前記一方の電極が前記上部電極であることが好ましい。
これにより、比較的大きさが小さい上部電極を簡単に走査、移送することができ、処理ガス噴出部のプラズマ洗浄も容易に行うことができる。
以下、本発明のプラズマ処理装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
(1)プラズマ処理装置
図1は、本発明のプラズマ処理装置の第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示すプラズマ処理装置のプラズマ処理装置本体を示す縦断面図(断面正面図)、図3は、図2中のA−A線断面図、図4は、図1に示すプラズマ処理装置の移送手段のx軸方向移動手段を示す斜視図、図5は、図1に示すプラズマ処理装置の移送手段のy軸方向移動手段を示す斜視図、図6は、図1に示すプラズマ処理装置の移送手段のz軸方向移動手段を示す斜視図、図7は、図1に示すプラズマ処理装置の洗浄手段の断面正面図、図8は、図1に示すプラズマ処理装置の回路構成を示すブロック図、図9は、図1に示すプラズマ処理装置の洗浄状態を示す断面正面図、図10は、図1に示すプラズマ処理装置の洗浄動作のフローチャートである。
なお、以下の説明では、図1中互いに直交する3つの方向をx軸方向、y軸方向およびz軸方向とする。そのうち、ワーク10の被処理面101をxy平面とし、被処理面101の法線方向をz軸方向とする。以下、対応する方向はその他の図においても同様である。また、図2、図6、図7、図9中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
図1に示すように、プラズマ処理装置1は、プラズマ処理装置本体11と、ワーク10に処理ガスを噴出する処理ガス噴出部80を3次元的(x軸方向、y軸方向およびz軸方向)に移動して移送する移送手段20と、処理ガス噴出部80の下端側の部位(被洗浄部90)を洗浄する洗浄手段9とを備えている。
このプラズマ処理装置1は、プラズマ処理により被洗浄部90に反応生成物が付着、堆積した場合に、プラズマ処理装置本体11の機能を回復するために、被洗浄部90の洗浄を行い、良好かつ効率的なプラズマ処理を継続可能とする装置である。
まず、プラズマ処理装置本体11について、図2を用いて詳細に説明する。
図2に示すプラズマ処理装置本体11は、ワーク10を介して互いに対向して設けられた1対の電極(上部電極2および下部電極3)と、1対の電極間に処理ガスを噴出するノズル5と、処理ガスをノズル5に供給する処理ガス供給流路6と、1対の電極(上部電極2および下部電極3)間に電圧を印加する電源を備えた電源回路7、プラズマ生成のための処理ガスを供給する処理ガス供給手段8とを備えている。
このプラズマ処理装置本体11は、1対の電極(上部電極2および下部電極3)間に処理ガスを供給しつつ、電圧を印加することにより、処理ガスを活性化してプラズマを生成させ、該プラズマによりワーク10の被処理面101を処理する装置である。
本実施形態では、プラズマによりエッチング処理またはダイシング処理する場合について説明する。以下、プラズマ処理装置本体11の各部の構成について説明する。
図2および図3に示すように、誘電体部4は、誘電体材料で構成された四角柱状の形状をなしている。そして、その上面に開口する凹部41が形成されている。この凹部41は、その下端側に向かって外径が縮径されている。そして、その凹部41に上部電極2(図2では上面以外全て)が挿入されている。上部電極2が挿入されることにより、1対の電極間において、電極である金属等が露出しないため、電極間に電界を均一に発生させることができる。また、上部電極2を誘電体部4で覆っているため、インピーダンスの増大を防止することができ、比較的低電圧で所望の放電を生じさせ、プラズマを確実に発生させることができる。さらに、電圧印加時における絶縁破壊を防止して、アーク放電が生じるのを好適に防止し、グローライクな安定した放電を得ることもできる。
なお、誘電体部4の形状は、例えば円錐台や円柱状など、特に限定されない。
このような誘電体部4の構成材料としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の各種プラスチック、石英ガラス等の各種ガラス、無機酸化物等が挙げられる。前記無機酸化物としては、例えば、Al(アルミナ)、SiO、ZrO、TiO等の金属酸化物、窒化シリコンなどの窒化物、BaTiO(チタン酸バリウム)等の複合酸化物等の誘電体材料等が挙げられる。これらのうち、金属酸化物が好ましく、アルミナがより好ましい。このような材料を用いることにより、電界におけるアーク放電の発生をより確実に防止することができる。
上部電極2は、その上面が誘電体部4から露出している。
この上部電極2は、電圧を印加するための電極であるため、該露出した位置で電気的接続をとるために導線71を介して電源72に接続されている。
また、上部電極2の上面に、後述するプラズマ生成のための処理ガスを供給する処理ガス供給手段8が連通している。そして、上部電極2の内部には、処理ガス供給手段8から供給された処理ガスをプラズマ発生領域30に導く処理ガス供給流路6が形成されている。
上部電極2の形状は、円柱状に形成され(図2、図3)、下端部の外径が縮径されている。このような形状により、凹部41と密着するため、凹部41に確実に上部電極2を挿入することができるとともに、上部電極2の電流密度を高めることができる。
上部電極2の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、銅、アルミニウム、鉄、銀等の金属単体、ステンレス鋼、真鍮、アルミニウム合金等の各種合金、金属間化合物、各種炭素材料等が挙げられる。
上部電極2は、ワーク10から所定距離(図1中、hで示す長さ)だけ離れた位置に配置される。かかる距離hは、電源回路7の出力や、ワーク10に施すプラズマ処理の種類等を考慮して適宜設定される。常圧でプラズマ処理する場合、インピーダンス、ガス流量、ガス放電寿命等より0.5〜10mmであるのがより好ましい。これにより、プラズマ発生領域30に電界を確実に発生させることができる。
また、誘電体部4は、ワーク10から所定距離(図1中、hで示す長さ)だけ離れた位置に配置される。かかる距離hは、電源回路7の出力や、ワーク10に施すプラズマ処理の種類等を考慮して適宜設定される。常圧でプラズマ処理する場合、インピーダンス、ガス流量、ガス放電寿命、ガス圧力等より0.1〜10mmであるのがより好ましい。
これにより、アーク放電を起こすことなく、プラズマ発生領域30に電界を確実に発生させることができる。
なお、上部電極2は、その下面が誘電体部4に覆われていれば、その外周面が誘電体部4に覆われていなくてもよい。これにより、プラズマ発生領域30に金属などの電極材料が露出しないため、少ない量の誘電体材料で、電界の集中によるワーク10の破損などを効率的に防止することができる。
下部電極3は、接地電極としての機能を有する電極であり、導線71を介して直接接地されている。これにより、下部電極3の帯電を防止することができ、プラズマ発生領域30に確実に電界を発生させることができる。
また、下部電極3はワーク10の台としての機能も有するため、下部電極3の上面に、ワーク10が接触して設置されている。これにより、確実に、ワーク10の被処理面101をプラズマ処理することができる。
下部電極3の形状は、例えば平板状、円柱状など、特に限定されない。また、下部電極3の構成材料は、上部電極2と同様に、特に限定されない。
ノズル5は、誘電体部4の下面42に開口し、ワーク10に望むように位置している。そして、ノズル5は、誘電体部4の下面42の中心に1つ形成されている。
このように、誘電体部4の下面42の中心に開口して設けられていることにより、上部電極2と下部電極3との間の空間(以下、「プラズマ発生領域30」という。)の中心に処理ガスを噴出できるため、該ガスがプラズマ発生領域30に均一に広がり、プラズマを均一に発生させることができる。
なお、図3では、ノズル5の孔の形状は、円形状に形成されているが、例えば四角形状や楕円形状など、その形状は特に限定されない。
処理ガス供給流路6は、上部電極2の上面に開口し、上部電極2の内部に上下方向に延在して設けられている。そして、その下流端は、誘電体部4を貫通してノズル5に連通している。
処理ガス供給流路6の横断面形状は、例えば円形状、帯状など、特に限定されない。
なお、上部電極2と、誘電体部4と、ノズル5と、処理ガス供給流路6とが一体となって形成されたものを処理ガス噴出部80という。
電源回路7は、1対の電極間に電圧を印加する高周波電源72と、上部電極2と高周波電源72と下部電極3とを導通する導線71とを備えている。そして、図示されていないが、供給する電力に対する整合回路(インピーダンスマッチング回路)や、高周波電源72の周波数を変える周波数調整手段(回路)や、高周波電源72の印加電圧の最大値(振幅)を変える電圧調整手段(回路)などが必要に応じて設置されている。これにより、ワーク10に対するプラズマ処理の処理条件を適宜調整することができる。
上部電極2に、導線(ケーブル)71を介して、高周波電源(電源部)72が接続され、また、下部電極3に、導線71を介して、高周波電源72が接続されており、これにより、電源回路7が構成されている。この電源回路7は、その一部、すなわち、下部電極3側の導線71がアース(接地)されている。
ワーク10にプラズマ処理を施すときは、高周波電源72が作動して下部電極3と上部電極2との間に電圧が印加される。このとき、その下部電極3と上部電極2との間には、電界が発生し、ガスが供給されると、放電が生じて、プラズマが発生する。
また、高周波電源72の周波数は、特に限定されないが、10〜70MHzであるのが好ましく、10〜40MHzであるのがより好ましい。
処理ガス供給手段8は、プラズマ生成のための処理ガスを処理ガス供給流路6に供給する。この処理ガス供給手段8は、所定のガスを充填し供給するガスボンベ(ガス供給源)81と、ガスボンベ81から供給されるガスの流量を調整するマスフローコントローラ(流量調整手段)82と、マスフローコントローラ82より下流端側で、処理ガス管84内の流路を開閉するバルブ(流路開閉手段)83と、処理ガス供給流路6の上端部に接続された処理ガス管84とを有している。
このような処理ガス供給手段8は、ガスボンベ81から所定のガスを送り出し、マスフローコントローラ82で流量を調節する。そして、処理ガス管84を通って、上部電極2の上面に開口し、上部電極2の内部に形成された処理ガス供給流路6に処理ガスを導入(供給)する。
このようなプラズマ処理に用いるガス(処理ガス)には、処理目的により種々のガスを用いることができる。本実施形態のようにエッチング処理やダイシング処理を目的とする場合には、例えば、CF、C、C、C、CClF、SF等のフッ素原子含有化合物ガスやCl、BCl、CCl等の塩素原子含有化合物ガスなどの各種ハロゲン系ガスが用いられる。
また、その他の処理目的の場合には、目的別に以下示すような処理ガスを用いることができる。
(a)ワーク10の被処理面101を加熱することを目的とする場合、例えば、N、O等が用いられる。
(b)ワーク10の被処理面101を撥水(撥液)化することを目的とする場合、例えば、前記フッ素原子含有化合物ガスが用いられる。
(c)ワーク10の被処理面101を親水(親液)化することを目的とする場合、例えば、O、HO、空気等の酸素原子含有化合物、N、NH等の窒素原子含有化合物、SO、SO等の硫黄原子含有化合物が用いられる。これにより、ワーク10の被処理面101にカルボニル基、水酸基、アミノ基等の親水性官能基を形成させて表面エネルギーを高くし、親水性表面を得ることができる。また、アクリル酸、メタクリル酸等の親水基を有する重合性モノマーを用いて親水性重合膜を堆積(形成)することもできる。
(d)ワーク10の被処理面101に電気的、光学的機能を付加することを目的とする場合、SiO、TiO、SnO等の金属酸化物薄膜をワーク10の被処理面101に形成するために、Si、Ti、Sn等の金属の金属−水素化合物、金属−ハロゲン化合物、金属アルコキシド(有機金属化合物)等が用いられる。
(e)レジスト処理や有機物汚染の除去を目的とする場合は、例えば酸素系ガスが用いられる。
このような処理ガスは、一般に、上記処理ガスとキャリアガスとからなる混合ガス(以下、単に「ガス」とも言う)が用いられる。なお、「キャリアガス」とは、放電開始と放電維持のために導入するガスのことを言う。
この場合、ガスボンベ81内に、混合ガス(処理ガス+キャリアガス)を充填して用いてもよいし、処理ガスとキャリアガスとがそれぞれ別のガスボンベに充填され、処理ガス管84の途中でこれらが所定の混合比で混合されるような構成であってもよい。
キャリアガスとしては、He、Ne、Ar、Xe等の希ガスを用いることができる。これらは、単独でも2種以上を混合した形態でも用いることができる。
混合ガス中における処理ガスの占める割合(混合比)は、処理の目的によっても若干異なり、特に限定されないが、例えば、混合ガス中の処理ガスの割合が1〜10%であるのが好ましく、5〜10%であるのがより好ましい。これにより、効率的に放電が開始され、処理ガスにより、所望のプラズマ処理をすることができる。
供給するガスの流量は、ガスの種類、処理の目的、処理の程度等に応じて適宜決定される。通常は、30SCCM〜50SLM程度であるのが好ましい。これにより、効率的にプラズマ発生領域30の中央部の圧力が上がるため、微細な加工をすることができる。
次に、プラズマ処理装置本体11の処理ガス噴出部80を3次元的に移動して移送する移送手段20について、図1、図4〜6を用いて詳細に説明する。
図1に示す移送手段20は、処理ガス噴出部80をx軸方向に移動するx軸方向移動手段201と、処理ガス噴出部80をy軸方向に移動するy軸方向移動手段202と、処理ガス噴出部80をz軸方向に移動するz軸方向移動手段203とを備えている。
この移送手段20は、処理ガス噴出部80を、プラズマ処理部400から洗浄手段9に、洗浄手段9からプラズマ処理部400に移送する手段である。また、移送手段20は、ワーク10をプラズマ処理する際に、処理ガス噴出部80をプラズマ処理部400内でx軸方向およびy軸方向に移動して、被処理面101を2次元的に走査する走査手段でもある。以下、移送手段20の各部の構成について説明する。
x軸方向移動手段201は、機器収容部(ハウジング)100の上部にx軸方向に沿って架設されている。
図4に示すように、x軸方向移動手段201は、機器収納部100に設置されたガイドレール2016の案内によりx軸方向に沿って移動可能に設置されたスライドブロック(移動体)2011と、ガイドレール2016の両端付近にそれぞれ設置された駆動プーリー(ベルト車)2012および従動プーリー(ベルト車)2013と、駆動プーリー2012を回転駆動するパルスモーター(ステッピングモーター)2014と、駆動プーリー2012および従動プーリー2013に掛け回されたベルト2015とを有している。
スライドブロック2011は、ベルト2015の一部に固定されている。このスライドブロック2011には、y軸方向移動手段202のアーム2027の一端部が固定されている。
パルスモーター2014が駆動プーリー2012を回転駆動すると、ベルト2015が回転し、ベルト2015に牽引されてスライドブロック2011がx軸方向に移動する。これに伴って、アーム2027(y軸方向移動手段202)もx軸方向に移動する。スライドブロック2011およびアーム2027(y軸方向移動手段202)は、パルスモーター2014の正転/逆転の切り換えにより、x軸プラス方向またはx軸マイナス方向に移動する。
ベルト2015は、駆動プーリー2012および従動プーリー2013の外周面に形成された歯と噛み合う歯を有する歯付きベルトで構成されており、駆動プーリー2012および従動プーリー2013に対し滑りを生じないようになっている。
y軸方向移動手段202は、y軸方向に沿って延在し、x軸方向に移動可能なアーム2027を有している。アーム2027の一端部は、x軸方向移動手段201のスライドブロック2011に固定されている。一方、アーム2027の他端部は、図示のように支持されていない(片持ち支持)場合の他、前記一端部と同様のスライドブロック(図示しない)に支持され、両持支持されていてもよい。この場合、他端部は、該スライドブロックが駆動プーリーなどで移動しなくとも、スライドブロック2011に追従して、摺動または転動するようなものであればよい。
図5に示すように、y軸方向移動手段202は、ガイドレール2026の案内によりアーム2027の長手方向に沿って移動可能に設置されたスライドブロック(移動体)2021と、アーム2027の一端付近に設置された駆動プーリー(ベルト車)2022と、アーム2027の他端付近に設置された従動プーリー(ベルト車)2023と、アーム2027の一端付近に設置され、駆動プーリー2022を回転駆動するパルスモーター(ステッピングモーター)2024と、駆動プーリー2022および従動プーリー2023に掛け回されたベルト2025とを有している。
スライドブロック2021は、ベルト2025の一部に固定されている。スライドブロック2021には、z軸方向移動手段203のフレーム2037が固定されている。
パルスモーター2024が駆動プーリー2022を回転駆動すると、ベルト2025が回転し、ベルト2025に牽引されてスライドブロック2021がアーム2027の長手方向すなわちy軸方向に移動する。これに伴って、フレーム2037(z軸方向移動手段203)も、y軸方向に移動する。スライドブロック2021およびフレーム2037(z軸方向移動手段203)は、パルスモーター2024の正転/逆転の切り換えにより、y軸プラス方向またはy軸マイナス方向に移動する。
ベルト2025は、駆動プーリー2022および従動プーリー2023の外周面に形成された歯と噛み合う歯を有する歯付きベルトで構成されており、駆動プーリー2022および従動プーリー2023に対し滑りを生じないようになっている。
z軸方向移動手段203は、z軸方向に沿って延在し、y軸方向に移動可能なフレーム2037を有している。フレーム2037の一端部は、y軸方向移動手段202のスライドブロック2021に固定されている。z軸方向移動手段203は、x軸方向移動手段201およびy軸方向移動手段202の作動の組み合わせにより、ワーク10の被処理面101の上方の空間(作業空間)において、xy平面内で移動可能になっている。
図6に示すように、z軸方向移動手段203は、ガイドレール2036の案内によりフレーム2037の鉛直方向に沿って移動可能に設置されたスライドブロック(移動体)2031と、フレーム2037の一端付近に設置された駆動プーリー(ベルト車)2032と、フレーム2037の他端付近に設置された従動プーリー(ベルト車)2033(図示しない)と、フレーム2037の一端付近に設置され、駆動プーリー2032を回転駆動するパルスモーター(ステッピングモーター)2034と、駆動プーリー2032および従動プーリー2033に掛け回されたベルト2035とを有している。
スライドブロック2031は、ベルト2035の一部に固定されている。スライドブロック2031には、処理ガス噴出部80が固定されている。
パルスモーター2034が駆動プーリー2032を回転駆動すると、ベルト2035が回転し、ベルト2035に牽引されてスライドブロック2031がフレーム2037の鉛直方向すなわちz軸方向に移動する。これに伴って、処理ガス噴出部80も、z軸方向に移動する。スライドブロック2031および処理ガス噴出部80は、パルスモーター2034の正転/逆転の切り換えにより、z軸プラス方向またはz軸マイナス方向に移動する。
ベルト2035は、駆動プーリー2032および従動プーリー2033の外周面に形成された歯と噛み合う歯を有する歯付きベルトで構成されており、駆動プーリー2032および従動プーリー2033に対し滑りを生じないようになっている。
なお、z軸方向移動手段203は、処理ガス噴出部80の下端部がワーク10の被処理面101に接触しないようにするため、ストッパー2038を備えている。スライドブロック2031がストッパー2038に当接すると、スライドブロック2031および処理ガス噴出部80は、これ以上下方へは移動できず、被処理面101との接触が防止される。このときの処理ガス噴出部80の下面(誘電体部4の下面42)とワーク10との距離は、最短距離となり、この距離は前記hとなる。
また、ストッパー2038は、厚さが異なるストッパー2038に交換することができる。これにより、1つのワーク10に対してhを調整することができる。また、厚さの異なるワーク10を処理する場合、そのワーク10の厚さに応じた最適なhとすることができる。
例えば、厚さの厚いワーク10を処理する場合、ストッパー2038をそれに応じて厚いものに交換することで、処理ガス噴出部80がワーク10の被処理面101に接触しないようにすることができる。
また、厚さの薄いワーク10を処理する場合、ストッパー2038をそれに応じて薄いものに交換することで、処理ガス噴出部80と被処理面101との距離が小さくなり、プラズマ力を高めることができる。
このように、ワークの厚さに応じて適正なhを確保することができる。
なお、処理ガス噴出部80を被処理面101に最大限接近させた状態が、図2に示す状態である。
以上の構成により、処理ガス噴出部80は、x軸方向移動手段201、y軸方向移動手段202およびz軸方向移動手段203の作動の組み合わせにより、ワーク10の被処理面101の上方の空間(作業空間)において、xyz3次元空間内で任意の位置(座標)に移動可能となっている。
次に、被洗浄部90をプラズマ洗浄する洗浄手段9について、図7を用いて詳細に説明する。
洗浄手段9は、プラズマ処理部400と異なる場所に位置する。図1では、下部電極3の外周側に位置する。そして、図7に示す洗浄手段9は、被洗浄部90を収容するための筐体91と、洗浄用のプラズマを発生させる洗浄用電極92と、被洗浄部90を筐体91内に誘導するガイド部材93と、被洗浄部90を洗浄するためのガスを供給する洗浄ガス供給手段94と、筐体91内のガスを排出する洗浄ガス排出手段95とを備える。
この洗浄手段9は、1対の電極(洗浄手段9へ移動された上部電極2および洗浄用電極92)間に洗浄ガスを供給しつつ、電圧を印加することにより、洗浄ガスを活性化してプラズマを生成させ、該プラズマにより被洗浄部90を洗浄する手段である。
以下、洗浄手段9の各部の構成について説明する。
図7に示すように、筐体91は、筐体本体911と、筐体本体911の上面を覆うように設置(固定)された蓋体912とで構成されている。
筐体本体911には、被洗浄部90を収容し、プラズマを発生し得る洗浄空間916が形成されている。
洗浄空間916の底部には、洗浄用電極92が設置されている。この洗浄用電極92は、接地電極としての機能を有する電極であるため、洗浄用電極92の下面側から導線71を介して接地されている。
なお電源回路7は、前述した電源回路7の下部電極3の代わりに洗浄用電極92を用いていること以外は、前述した電源回路7と同様である。
洗浄用電極92の形状は、例えば平板状、円柱状など、特に限定されない。また、洗浄用電極92の構成材料は、上部電極2と同様に、特に限定されない。
また、筐体本体911の側壁には、洗浄ガスを供給する洗浄ガス供給口913が形成されている。そして、その側壁の反対側の側壁には、洗浄ガスを排出する洗浄ガス排出口914が形成されている。この洗浄ガス排出口914は、洗浄ガス供給口913よりも下側の位置に形成されていることが好ましい。除去された反応生成物は、その分子量により、洗浄空間916の下方に集まるので、洗浄ガス排出口914をこのように位置に設置することで、効率よく反応生成物などを筐体本体911外に排出することができる。
なお、筐体本体911の形状は、例えば方形状、円筒状、円錐台状など、特に限定されない。
蓋体912には、その上面に開口部915が設けられている。そして、該開口部915を介して、被洗浄部90が筐体本体911内に挿入される。
このように、開口部915が設けられていることにより、蓋体912を筐体本体911から着脱させることなく、被洗浄部90を筐体本体911内に簡単に挿入することができる。また、処理ガス噴出部80の下端部の横断面と開口部915とが略同じ大きさとなっているため、処理ガス噴出部80が筐体本体911に挿入されたとき、処理ガス噴出部80自体が開口部915を塞ぐことができる。これにより、別途開口部915を塞ぐ手段を設けることなく、開口部915からの洗浄ガスなどの漏れを防止することができ、洗浄効率を高く維持することができる。
なお、蓋体912の形状は、筐体本体911と同様、特に限定されない。
また、開口部915の形状は、処理ガス噴出部80の下端部の横断面形状に対応した形状とされる。本実施形態では四角形状に形成されている。
なお、開口部915は、被洗浄部90を挿入するため、被洗浄部90よりも若干大きく形成されている。
以上説明した筐体本体911および蓋体912は、誘電体材料で構成されているが、その構成材料としては、前記誘電体部4で説明した材料と同様の材料を用いることができる。また、蓋体912は、絶縁材料で構成されていてもよい。
蓋体912の上面側で開口部915の縁部には、ガイド部材93が設けられている。そして、ガイド部材93は、上方に向かって広がるように拡径している。このように、開口部915にガイド部材93を設けることにより、被洗浄部90をガイド部材93に沿って、筐体本体911内に円滑に誘導することができ、被洗浄部90や開口部915の縁部を損傷することなく、確実に筐体本体911に挿入することができる。
洗浄ガス供給手段94は、プラズマ洗浄用の専用ガスを洗浄ガス供給口913から筐体本体911内に供給する。この洗浄ガス供給手段94は、所定の洗浄ガスを充填し供給する洗浄ガスボンベ(ガス供給源)941と、洗浄ガスボンベ941から供給されるガスの流量を調整するマスフローコントローラ(流量調整手段)942と、マスフローコントローラ942より下流端側で、洗浄ガス管944内の流路を開閉するバルブ(流路開閉手段)943と、洗浄ガス供給口913に接続された洗浄ガス管944とを有している。
このような洗浄ガス供給手段94は、洗浄ガスボンベ941から所定の洗浄ガスを送り出し、マスフローコントローラ942で流量を調節する。そして、洗浄ガス供給手段94は、洗浄ガス管944を流れる洗浄ガスを、洗浄ガス供給口913から筐体本体911に導入(供給)する。
このようなプラズマ洗浄用のガス(洗浄ガス)は、洗浄に適したガスを用いればよいが、除去したい反応生成物の種類により種々の洗浄ガスを用いることができる。
例えば、反応生成物が有機化合物である場合、例えば、酸素分圧が1%以上の酸素含有ガスが用いられる。
また、被洗浄部90に反応生成物が強固に付着している場合、前述したエッチング処理やダイシング処理を目的とする処理ガスに水やアルコールなどを混合したガスを用いることもできる。これにより、洗浄ガスをプラズマ化したときにフッ化水素ガスが生成するため、頑固な汚れを除去することができる。なお、このようなガスを用いる場合、筐体91の内壁は金でめっきしておくことが好ましい。
このような洗浄ガスは、前記説明した処理ガスと同様に、洗浄ガスとキャリアガスとからなる混合ガスが用いられる。
また、洗浄ガスの流量は、ガスの種類、酸素分圧等に応じて適宜決定される。通常は、30SCCM〜50SLM程度であるのが好ましい。これにより、効率的に洗浄ガスがプラズマ化され、被洗浄部90に付着した反応生成物を除去することができる。
洗浄ガス排出手段95は、洗浄空間916で生成したプラズマ、反応生成物および未活性の洗浄ガスを洗浄ガス排出口914から筐体本体911外に排出し、回収する。
この洗浄ガス排出手段95は、洗浄ガス排出口914に接続された排出管951と、排出管951内の流路を開閉するバルブ(流路開閉手段)952と、ポンプ953と、ポンプ953の下流端側に設けられたガス回収タンク954とを有している。
このような洗浄ガス排出手段95は、ポンプ953を作動させ、洗浄空間916を一時的に減圧状態にする。そして、洗浄ガス排出手段95は、洗浄ガス等を洗浄ガス排出口914を介して排出管951に排出し、ガス回収タンク954に回収する。回収された洗浄ガスは、所定の処理を施すことにより、再び洗浄ガスとして使用することができる。
次に、プラズマ処理装置1の回路構成をブロック図を用いて詳細に説明する。
図8に示すように、このプラズマ処理装置1は、被洗浄部90を洗浄する洗浄手段9と、被洗浄部90の洗浄の必要性を認識する要洗浄認識手段40と、入力等の各操作を行う操作部(入力手段)50と、プラズマ処理合計回数またはプラズマ処理合計時間の目標値等を記憶する記憶手段60と、洗浄手段9の作動を制御する制御手段70とを備えている。
要洗浄認識手段40は、被洗浄部90に付着した反応生成物を検出し、その反応生成物の程度に応じて洗浄の必要性を認識するものである。要洗浄認識手段40は、本実施形態では、プラズマ処理時間またはプラズマ処理回数の累積値をカウントし、その累積値を算出する演算手段で構成されている。この要洗浄認識手段40によれば、被洗浄部90に反応生成物が付着している場合に、その存在および程度(量等)を検出でき、洗浄の必要性が生じたことを認識することができる。
なお、要洗浄認識手段40は、上記に限定されず、その他、例えば、目視、レーザー光などを用いた光学的検出手段や反応生成物の定量分析など被洗浄部90の反応生成物を直接調べる手段などであってもよい。
操作部50としては、例えば、キーボード、液晶表示パネル、EL表示パネル等を備えたタッチパネル等を用いることができ、この場合は、操作部40は、各種の情報を表示(報知)する表示手段(報知手段)を兼ねるものでもよい。操作部50から入力する情報としては、例えば、後述するプラズマ処理合計回数およびプラズマ処理合計時間の目標値や処理ガスの種類、処理ガス供給量、電源回路7の作動条件、洗浄手段9の位置(xy座標)、プラズマ洗浄の時間、洗浄ガス供給量、プラズマ洗浄の条件、ワークに関する情報(厚さ、幅等)などが挙げられる。
記憶手段60は、被洗浄部90の反応生成物の存在、処理ガスの種類、処理ガス供給量、電源回路7の作動条件、プラズマ処理合計回数、プラズマ処理合計時間、プラズマ処理合計回数およびプラズマ処理合計時間の目標値、反応生成物の情報(量、種類等)、洗浄手段9の位置(xy座標)、プラズマ洗浄の時間、洗浄ガス供給量、プラズマ洗浄の条件などの各種の情報、データ、演算式、テーブル、プラズマ処理装置1の動作のシーケンスプログラム、プラズマ処理のシーケンスプログラム、洗浄のシーケンスプログラムなどのプログラム等が記憶(記録とも言う)される記憶媒体(記録媒体とも言う)を有している。この記憶媒体は、例えば、RAM等の揮発性メモリー、ROM等の不揮発性メモリー、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリー等の書き換え可能(消去、書き換え可能)な不揮発性メモリー等、各種半導体メモリー、ICメモリー、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体等で構成される。この記憶手段60における書き込み(記憶)、書き換え、消去、読み出し等の制御は、制御手段70によりなされる。
制御手段70は、例えば、CPUあるいはこれを備えるマイクロコンピュータやパーソナルコンピュータ等のコンピュータで構成されており、制御手段70には、要洗浄認識手段40からの検出信号(検出値)、操作部50からの信号(入力)が、それぞれ入力される。
また、制御手段70は、要洗浄認識手段40からの検出信号、洗浄手段9からの検出信号、操作部92からの信号等に基づき、予め設定されたプログラムに従って、プラズマ処理装置1の各部の作動(駆動)、例えば、マスフローコントローラ82、バルブ83、電源72、移送手段20等の作動をそれぞれ制御する。
ワーク10としては、特に限定されないが、本実施形態では、例えば、電子デバイスの基板として用いられるものが挙げられる。具体的な材料としては、例えば、石英ガラス、無アルカリガラス、水晶等の各種ガラス、アルミナ、シリカ、チタニア等の各種セラミックス、シリコン、ガリウム−ヒ素等の各種半導体材料、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミド、液晶ポリマー、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等各種プラスチック(樹脂材料)のような誘電体材料で構成されたものが挙げられる。これらのうち、特に、水晶や石英などの各種ガラスや各種半導体材料に好ましく用いられる。
ワーク10の形状としては、板状のもの、長尺な層状のものなどが挙げられる。
(2)プラズマ処理装置の動作方法
次に、プラズマ処理装置1の作用(動作)を説明する。まず、図2の基本動作を説明する。
ワーク10を下部電極3上に設置する。電源回路7を作動させるとともに、バルブ83を開く。そして、マスフローコントローラ82によりガスの流量を調整し、ガスボンベ81からガスを送り出す。これにより、ガスボンベ81から送り出されたガスは、処理ガス管84内を流れ、所定の流量で処理ガス供給流路6に供給される。そして、処理ガス供給流路6に供給されたガスは、ノズル5から噴出される。
ノズル5から噴出された処理ガスは、噴出直後は真下に向かって噴出されるが、ノズル5の真下のワーク10にあたって、上部電極2の外周方向へと流れる。
一方、電源回路7の作動により、上部電極2と下部電極3の間に高周波電圧が印加され、プラズマ発生領域30に電界が発生する(放電される)。
プラズマ発生領域30に流入した処理ガスは、放電によって活性化され、プラズマが発生する。そして、発生したプラズマ(活性化されたガス)が、ワーク10の被処理面101に接触し、その被処理面101に加工(エッチングやダイシング等)が施される。
被処理面101の加工は、移送手段20によって処理ガス噴出部80をx軸方向、y軸方向に移動しながら行うことができる。この場合、z軸方向の移動は固定した状態とする。すなわち、誘電体部4とワーク10との距離hを一定にして加工を行う。
例えば、図1において、プラズマを発生させた状態で、被処理面101のx軸プラス方向に処理ガス噴出部80を走査した後、所定のピッチ分(例えば、プラズマ発生領域30の幅分だけ)y軸方向に移動し、x軸マイナス方向に走査する。このような走査(移動)を順次繰り返し、ワーク10の被処理面101の全面を処理してもよい。
また、上記の処理ガス噴出部80の走査方法において、所定のピッチ分y軸方向に移動させる際、1度プラズマの発生を停止し、所定のピッチ分y軸方向に移動した後、再度プラズマを発生させて加工を行ってもよい。
また、被処理面101を浅く加工をしたい場合には、z軸方向移動手段203を作動させ、処理ガス噴出部80と被処理面101との距離hを大きくすればよい。
なお、処理ガス噴出部80とワーク10との最小離間距離は、ストッパー2038で保持されるので、処理ガス噴出部80がワーク10に衝突することはない。
このような移送手段20により、ワーク10の被処理面101を所望の形状、所望の範囲で簡単、迅速にプラズマ処理することができる。
次に、図9に示す、被洗浄部90を洗浄手段9により洗浄する場合の状態の動作を説明する。
前述したプラズマ処理により、処理ガス噴出部80の下端部である被洗浄部90に反応生成物が付着、堆積する。反応生成物が堆積していくと、その堆積量がある程度多くなり、要洗浄認識手段40が洗浄の必要性を認識する。すると、制御手段70は、処理ガス噴出部80を洗浄手段9に移送するよう移送手段20に指示する。
この指示により、移送手段20はz軸方向移動手段203を作動して、処理ガス噴出部80をワーク10の被処理面101から十分に離間する。すなわち、処理ガス噴出部80の下端部がガイド部材93よりも上方の位置に来るように被処理面101から離間する。
そして、筐体91の開口部915の位置(座標)が予め記憶手段60に記憶されているので、その位置情報に基づいて、移送手段20は、x軸方向移動手段201およびy軸方向移動手段202を作動して、処理ガス噴出部80を開口部915の上方の位置に移動する。
処理ガス噴出部80が開口部915の上方(真上)の位置に到達したら、移送手段20は、z軸方向移動手段203を作動して、処理ガス噴出部80を降下させる。そして、処理ガス噴出部80の下面の外周部がガイド部材93の傾斜面に当接しつつ、処理ガス噴出部80の下端部は開口部915内に誘導される。
z軸方向移動手段203により、処理ガス噴出部80がさらに降下すると、処理ガス噴出部80は開口部915を通って、筐体本体911内に挿入される。
処理ガス噴出部80が筐体本体911内に挿入された後は、図9に示すようにプラズマ洗浄がなされる。
すなわち、電源回路7を作動させた状態で、洗浄バルブ943を開く。また、マスフローコントローラ942により洗浄ガスの流量を調整し、洗浄ガスボンベ941から洗浄ガスを送り出す。これにより、洗浄ガスボンベ941から送り出された洗浄ガスは、所定の流量で洗浄ガス管944内を流れる。そして、洗浄ガスは、洗浄ガス供給口913を通って、筐体本体911内に供給される。
一方、電源回路7の作動により、移送された処理ガス噴出部80の上部電極2と洗浄用電極92の間に高周波電圧が印加され、プラズマ発生領域300に電界が発生する。
プラズマ発生領域300に流入した洗浄ガスは、放電によって活性化され、プラズマが発生する。そして、発生したプラズマ(活性化されたガス)が、被洗浄部90に接触し、そこに付着、堆積している反応生成物を除去、洗浄する。
このように、閉空間を形成する筐体91内で被洗浄部90の洗浄を行うため、洗浄時のプラズマ密度が高く、効率良く反応生成物を除去することができる。
これと同時に、ポンプ953を作動させ、バルブ952を開く。これにより、筐体91内が一時減圧状態となるため、筐体91内で生成したプラズマ、活性化されなかった洗浄ガス、プラズマ洗浄により被洗浄部90から除去された反応生成物などが、洗浄ガス排出口914を通って、排出管951へ排出される。そして、排出された洗浄ガスなどは、ポンプ953を介してガス回収タンク954に回収される。
洗浄ガス排出手段95の作動により、筐体91内が減圧状態になるため、洗浄ガスや反応生成物などが強制的に筐体91外に排出され、反応生成物の被洗浄部90への再付着を防止することができ、洗浄効率が高い。
プラズマ洗浄が終了した後は、ポンプ953を止め、筐体91内を大気圧に戻す。移送手段20を前記と逆の手順で作動させて、処理ガス噴出部80を筐体91から離脱させ、処理ガス噴出部80をプラズマ処理部400に戻す。そして、処理ガス噴出部80は、引き続きプラズマ処理に用いられる。
なお、プラズマ洗浄の時間(洗浄終了のタイミング)は、予め記憶手段60に記憶された、または、操作部50により入力された時間だけプラズマ洗浄を実行するように構成されている。
そのプラズマ洗浄時間は、前述した目標値に対応して設定することができる。例えば、目標値が大きい(プラズマ処理の合計時間が長いかまたはプラズマ処理の合計回数が多い)場合、それに応じてプラズマ洗浄の時間も長く設定される。逆に、目標値が小さい(プラズマ処理の合計時間が短いかまたはプラズマ処理の合計回数が少ない)場合、それに応じてプラズマ洗浄の時間も短く設定される。このように、目標値とプラズマ洗浄時間とが対応づけられていると、より短時間で過不足なく(無駄なく効率的に)プラズマ洗浄を実行することができる。
なお、目標値とプラズマ洗浄時間との関係は、記憶手段60に、例えばテーブル化されて記憶されており、組み合わせとして読み出されてプラズマ洗浄が実行される。
以上のような洗浄によって機能が回復した処理ガス噴出部80を用いてプラズマ処理を行うので、電界分布を一定に維持し、ガスの流れを均一にすることができる。そのため、安定したプラズマ処理条件を維持でき、プラズマ処理の品質を一定に保つことができる。
プラズマ洗浄は、プラズマ処理を行う毎に行っても、プラズマ処理を行った後一定期間(次のプラズマ処理を行うまでの間)をおいて行ってもよい。以下、プラズマ洗浄のタイミングをフローチャートを用いて説明する。図10は、制御手段70によるプラズマ洗浄の動作の一例を示すフローチャートである。
ワーク10の被処理面101の処理の実行にあたって、プラズマ処理の合計時間(またはプラズマ処理の合計回数)の目標値、洗浄手段9の位置(座標)を操作部50から入力し、記憶手段60に予め記憶させる。そして、前記目標値を決定すると、該目標値に応じて、洗浄時間を含む洗浄条件が自動的に設定される。
なお、既に記憶されている場合は、このような操作を行う必要はない。
ここで、プラズマ処理合計時間は、前回プラズマ洗浄を行ってから(最初に使用したときはそのとき)現在までにプラズマ処理を行った時間をいう。また、プラズマ処理合計回数は、前回プラズマ洗浄を行ってから(最初に使用したときはそのとき)現在までにプラズマ処理を行った回数をいう。
まず、ワーク10に対するプラズマ処理を施す指示(命令)があったら、前述したように、所定のシーケンスでワーク10の被処理面101に対してプラズマ処理を行う(ステップS101)。
プラズマ処理が終了したら、このプラズマ処理に要した合計時間(またはプラズマ処理合計回数)を更新する(ステップS102)。そして、更新した合計時間(または合計回数)を記憶手段60に記憶させる。
次いで、前記ステップS102で更新されたプラズマ処理合計時間(またはプラズマ処理合計回数)が、予め設定された目標値に到達しているか否かを判断する(ステップS103)。
ステップS103において、プラズマ処理合計時間(またはプラズマ処理合計回数)が、目標値に到達していない場合(ステップS103で「NO」)には、ステップS101に戻り、再度、ステップS101以降の処理を実行する。
一方、ステップS103において、プラズマ処理合計時間(またはプラズマ処理合計回数)が、目標値に到達している場合(ステップS103で「YES」)には、移送手段20が作動して、処理ガス噴出部80を洗浄手段9に移送する(ステップS104)。これにより、処理ガス噴出部80(被洗浄部90)が筐体91に挿入される。
処理ガス噴出部80が挿入されて、プラズマ洗浄の準備が完了したら、前述したようにしてプラズマ洗浄を行う(ステップS105)。ここで、プラズマ洗浄は、前記設定された洗浄時間で実行される。
プラズマ洗浄が終了した後は、制御手段70の指示によりプラズマ処理合計時間(またはプラズマ処理合計回数)をリセットする(ステップS106)とともに、処理ガス噴出部80をプラズマ処理部400に戻す。
以上説明したように、このプラズマ処理装置1によれば、これ以上プラズマ処理を行うと処理効率が低下する(性能が低下する)限界(許容限界)またはこの限界を考慮して目標値を設定し、プラズマ処理を行い、該目標値に到達したらプラズマ洗浄を行うので、処理効率がよく、高品質なプラズマ処理を継続することができる。また、目標値に到達した場合、自動的にプラズマ洗浄が実行されるので、反応生成物の付着、堆積をその都度調べることなく、安心してプラズマ処理装置1を使用することができる。さらに、プラズマ洗浄の時間は、目標値に応じた最適な時間が設定されるので、より短時間で過不足なく(無駄なく効率的に)プラズマ洗浄を実行することができる。
以上説明したプラズマ処理装置1は、酸化絶縁膜の加工、除去、ガラス(石英)などの無歪加工、水晶加工などに適用することができる。また、MEMS等への応用も可能である。
<第2実施形態>
図11は、本発明のプラズマ処理装置の第2実施形態の概略構成を示す斜視図、図12は、図11に示すプラズマ処理装置の洗浄状態を示す断面正面図である。
なお、以下の説明では、図11中互いに直交する3つの方向をx軸方向、y軸方向およびz軸方向とする。そのうち、ワーク10の被処理面101をxy平面とし、被処理面101の法線方向をz軸方向とする。
以下、第2実施形態のプラズマ処理装置について、前述した第1実施形態との違いを中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
本実施形態のプラズマ処理装置1は、筐体本体911の底部がなく、プラズマ洗浄専用の洗浄用電極92も備えていない。そして、洗浄用電極92に代えて、下部電極3を用いている。すなわち、洗浄手段9が下部電極3上に設置されている。図11では、洗浄手段9が、下部電極3上にワーク10に隣接して設置されている。
また、本実施形態では、プラズマ洗浄とプラズマ処理とに用いる1対の電極(上部電極2、下部電極3)を共用している。すなわち、図12に示すように、プラズマ処理装置1は、洗浄空間916に面した下部電極3と処理ガス噴出部80の上部電極2とを用い、それらの間でプラズマを発生し、プラズマ洗浄を行っている。
このように、洗浄手段9が下部電極3上に設置されていることにより、第1実施形態のように下部電極3の周辺に別途洗浄手段9のスペースを設ける必要がないため、プラズマ処理装置1全体の大きさがコンパクトになり、省スペース化に対応することができる。
また、大きいワーク10を用いるとき、洗浄手段9を下部電極3から下ろして、その空いた部分をプラズマ処理部400として使用することができる。
なお、本実施形態でも筐体本体911として、第1実施形態と同様の底部がある筐体本体911を用いてもよい。この場合、下部電極3の上面に筐体本体911の底部が設置され、該底部を介して上部電極2と下部電極3との間でプラズマが発生する。このように底部があることにより、筐体本体911の側壁が支持されるので、筐体本体911が安定する。
以上、本発明のプラズマ処理装置について、図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。プラズマ処理装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明のプラズマ処理装置は、第1実施形態と第2実施形態との構成を組み合わせたものであってもよい。
また、電源は、高周波電源に限らず、低周波電源であってもよい。
また、上記各実施形態では、筐体は4枚の側壁を有していたが、対向する2枚の側壁のみでも被洗浄部の洗浄を行なうことができる。
また、洗浄手段は、複数個設置されていてもよい。例えば、図1において、下部電極を介して反対側の位置にさらに洗浄手段を設置しても良い。これにより、処理ガス噴出部の洗浄手段への移送する距離を短くすることができるため、より迅速に被洗浄部の洗浄を行うことができる。
また、プラズマ洗浄は、プラズマ処理部で行ってもよい。このとき、洗浄ガスは、処理ガス供給手段から供給しても、洗浄ガス供給手段から供給してもよい。処理ガス供給手段から供給することにより、洗浄ガス供給手段を用いなくとも被洗浄部の洗浄を行うことができ、より簡単な装置構成とすることができる。
また、プラズマ処理部に洗浄手段の全部または一部を移送して、プラズマ洗浄を行うような構成としてもよい。これにより、被洗浄部を洗浄手段に移送せずにプラズマ洗浄を行えるため、洗浄手段への移送による処理ガス噴出部の落下などを防ぐことができる。
本発明のプラズマ処理装置の実施形態を示す斜視図である。 図1に示すプラズマ処理装置のプラズマ処理装置本体を示す縦断面図(断面正面図)である。 図2中のA−A線断面図である。 図1に示すプラズマ処理装置の移送手段のx軸方向移動手段を示す斜視図である。 図1に示すプラズマ処理装置の移送手段のy軸方向移動手段を示す斜視図である。 図1に示すプラズマ処理装置の移送手段のz軸方向移動手段を示す斜視図である。 図1に示すプラズマ処理装置の洗浄手段を示す断面正面図である。 図1に示すプラズマ処理装置の回路構成を示すブロック図である。 図1に示すプラズマ処理装置の洗浄状態を示す断面正面図である。 図1に示すプラズマ処理装置の洗浄動作のフローチャートである。 本発明のプラズマ処理装置の第2実施形態を示す斜視図である。 図11に示すプラズマ処理装置の洗浄状態を示す断面正面図である。
符号の説明
1……プラズマ処理装置 11……プラズマ処理装置本体 2……上部電極 3……下部電極 4……誘電体部 41…………凹部 42……下面 5……ノズル 6……処理ガス供給流路 7……電源回路 71……導線 72……電源 8……処理ガス供給手段 81……ガスボンベ 82……マスフローコントローラ 83……バルブ 84……処理ガス管 9……洗浄手段 91……筐体 911……筐体本体 912……蓋体 913……洗浄ガス供給口 914……洗浄ガス排出口 915……開口部 916……洗浄空間 92……洗浄用電極 93……ガイド部材 94……洗浄ガス供給手段 941……洗浄ガスボンベ 942……マスフローコントローラ 943……バルブ 944……洗浄ガス管 95……ガス排出手段 951……排出管 952……バルブ 953……ポンプ 954……洗浄ガス回収タンク 10……ワーク 101……被処理面 20……移送手段 201……x軸方向移動手段 2011、2021、2031……スライドブロック 2012、2022、2032……駆動プーリー 2013、2023、2033……従動プーリー 2014、2024、2034……パルスモーター 2015、2025、2035……ベルト 2016、2026、2036……ガイドレール 202……y軸方向移動手段 2027……アーム 203……z軸方向移動手段 2037……フレーム 2038……ストッパー 30、300……プラズマ発生領域 40……要洗浄認識手段 50……操作部 60……記憶手段 70……制御手段 80……処理ガス噴出部 90……被洗浄部 100……機器収容部(ハウジング) 400……プラズマ処理部 h……上部電極とワークとの距離 h……誘電体部とワークとの距離

Claims (15)

  1. ワークを介して互いに対向して配置された1対の電極と、
    前記1対の電極間に電圧を印加する電源を備えた電源回路と、
    プラズマ生成のための処理ガスを供給する処理ガス供給手段と、
    前記1対の電極間に処理ガスを噴出するノズルと、
    前記1対の電極のうちの一方の電極の他方の電極と対向する面側に位置する被洗浄部をプラズマにより洗浄する洗浄手段とを備え、
    前記1対の電極間に電圧を印加することにより、前記ノズルから噴出された前記処理ガスを活性化してプラズマを生成し、該プラズマにより前記ワークの被処理面をプラズマ処理するよう構成されているプラズマ処理装置であって、
    前記洗浄手段は、前記1対の電極のうちの少なくとも一方を用いてプラズマを生成し、該プラズマによりプラズマ洗浄するよう構成されていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記ワークの前記被処理面をプラズマ処理するプラズマ処理部を有し、前記洗浄手段は、前記プラズマ処理部と異なる位置に配置されている請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記洗浄手段は、洗浄用の電極を有し、前記1対の電極のうちの一方の電極と前記洗浄用電極との間で電圧を印加してプラズマを生成し、プラズマ洗浄を行うよう構成されている請求項1または2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記洗浄手段は、プラズマ洗浄のための洗浄ガスを供給する洗浄ガス供給手段を有する請求項1ないし3のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記洗浄ガスは、酸素分圧が1%以上の酸素含有ガスである請求項4に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記洗浄手段は、誘電体材料で構成された筐体を有し、該筐体内でプラズマ洗浄を行うよう構成されている請求項1ないし5のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記筐体は、前記被洗浄部を挿入可能な開口部を有し、該開口部より筐体内に前記被洗浄部を挿入してプラズマ洗浄を行う請求項6に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記被洗浄部を前記プラズマ処理部と前記洗浄手段との間で移送する移送手段を有する請求項2ないし7のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記被洗浄部の洗浄の必要性を認識する要洗浄認識手段を備え、
    前記要洗浄認識手段が前記被洗浄部の前記洗浄を必要と判断した場合に、前記被洗浄部の洗浄を行うよう構成されている請求項1ないし8のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記ワークに対してプラズマ処理をした合計時間または合計回数を記憶する記憶手段と、
    前記洗浄手段の作動を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている合計時間または合計回数に基づいて、前記洗浄手段を作動して、前記洗浄手段により前記被洗浄部を洗浄するよう制御する請求項1ないし8のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  11. 前記制御手段は、前記記憶されている合計時間または合計回数が予め設定された目標値に達したときに、前記洗浄手段により前記被洗浄部を洗浄するよう制御する請求項10に記載のプラズマ処理装置。
  12. 前記制御手段は、前記目標値に対応した洗浄時間で前記プラズマ洗浄を実行するよう制御する請求項11に記載のプラズマ処理装置。
  13. 前記一方の電極は、少なくとも前記他方の電極と対向する面側が誘電体部で覆われている請求項1ないし12のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  14. 前記一方の電極は、前記誘電体部と、前記ノズルと、前記ガス供給手段から供給された前記処理ガスを前記ノズルに導く処理ガス供給流路とが一体となって形成されている請求項13に記載のプラズマ処理装置。
  15. 前記1対の電極は、電圧を印加する上部電極と、接地のための下部電極とであり、前記
    一方の電極が前記上部電極である請求項1ないし14のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
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CN113207216A (zh) * 2021-05-25 2021-08-03 四川大学 一种用于表面清洗和修复的等离子体源

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