JP2010141946A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステータの円環振動を抑制する。
【解決手段】ステータコア211を、第1及び第2のブロック211a,211bを積み重ねて構成する。第1のブロックは、周方向に所定の角度θ毎に設けた固定部212aでケースに固定し、第2のブロックは、周方向にこの所定の角度θと等しい角度毎に設けた固定部212bでケースに固定する。第1のブロックの固定部が奇数個である場合に、第2のブロックは、第1のブロックに対して0よりも大きく、かつθよりも小さい位相差(θ/4,θ/2及び3θ/4を除く。)をもって周方向にずらして配置し、第1のブロックの固定部が偶数個である場合に、第2のブロックは、第1のブロックに対して0よりも大きく、かつθよりも小さい位相差(θ/3,θ/2及び2θ/3を除く。)をもって周方向にずらして配置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転電機に関し、詳細には、ステータの振動に起因する回転電機の振動及び騒音を低減する技術に関する。
ステータの振動は、回転電機における振動及び騒音の主な発生源として位置付けられる。内燃機関と回転電機とを組み合わせて駆動源を構成したハイブリッド車において、回転電機の騒音等は、その最大の利点の1つである静粛性を損なわせる原因となる。ここで、回転電機の振動及び騒音を低減する技術として、ステータコアを複数のブロックに分割し、ケースに対する各ブロックの固定部を、それらのブロックの間で周方向にずらして配置する技術が存在する(特許文献1)。具体的には、複数の電磁鋼板を積層させて構成したステータコアを備える回転電機において、このステータコアをそれぞれが複数の電磁鋼板からなる3つのブロックに分割するとともに、各ブロックにおいて、周方向に180°の間隔を空けた軸対称の位置に固定部である耳金部を形成する。そして、これらのブロックの間で各耳金部が周方向に60°毎の等しい間隔を空けて並ぶように、各ブロックを120°ずつ相対的に回転させて配置し、耳金部のボルトボスに挿通されるステータボルトによって各ブロックをケースに固定する。
特開2007−159332号公報(段落番号0018)
しかしながら、前掲特許文献1に記載の技術には、各ブロックをそれらの耳金部が周方向に等しい間隔を空けて並ぶように配置するものであることから、次に述べるステータの円環振動を効果的に抑制することができない、という問題がある。ステータの円環振動とは、円環(リング状)部材であるステータコアの面内振動をいい、回転電機の振動及び騒音に対してその低次の変形モード、特に2次又は3次の変形モードの与える影響が顕著であることが知られている。ここで、ステータ(ステータコア)は、ケースに対し、固定部において拘束されていることから、円環振動の各次の変形モードは、これらの固定部を基点とした変形となる。例えば、ケースに対してステータを3箇所の固定部(120°の間隔)で締結した回転電機では、円環振動における2次の変形モードは、変形の基点となる固定部の位置に応じて30°毎に出現することとなる。同様に、ステータを4箇所の固定部(90°の間隔)で締結した回転電機では、その2次の変形モードは、45°毎に出現することとなる。ここで、上記文献記載の技術によれば、積み重ねられた上下のブロックの間で振動の腹の位置が重なり、この腹の位置に振動エネルギーが集中して振幅が増大する懸念があることから、回転電機の振動及び騒音を低減することに関し、ステータの円環振動を抑制する点でなお改善の余地があるといえる。
本発明は、以上の問題を考慮し、ステータの円環振動を効果的に抑制することにより、回転電機の振動及び騒音を低減することを目的とする。
本発明に係る回転電機は、円環状のステータと、このステータに対して相対回転自在に配設されたロータと、ステータ及びロータを収容するケースと、を備え、ステータのコア部材(ステータコア)を、ステータの中心軸に交差する端面を有する第1及び第2のブロックを軸方向に積み重ねて構成したものである。ここで、第1のブロックは、周方向に所定の角度θ毎に設けた第1の固定部においてケースに固定し、第2のブロックは、周方向にこの所定の角度θと等しい角度毎に設けた第2の固定部においてケースに固定する。本発明では、第1のブロックに対し、第2のブロックを所定の位相差をもって周方向にずらして配置する。第1のブロックに奇数個の第1の固定部を設けた場合に、第2のブロックは、第1のブロックに対して0よりも大きく、かつθよりも小さい位相差(θ/4,θ/2及び3θ/4を除く。)をもって周方向にずらすこととし、第1のブロックに偶数個の第1の固定部を設けた場合に、第2のブロックは、第1のブロックに対して0よりも大きく、かつθよりも小さい位相差(θ/3,θ/2及び2θ/3を除く。)をもって周方向にずらすこととする。
本発明によれば、円環状のステータを備える回転電機において、ステータコアを複数のブロックに分割し、第1のブロックに対して第2のブロックを上記所定の位相差をもって周方向にずらして配置し、ケースに固定したことで、円環振動における2次又は3次の変形モードにおいて、第1及び第2のブロックの間で振動の腹の位置が重なることが回避される。これにより、回転電機の振動及び騒音に対する影響が顕著となる低次の変形モードに関して振動エネルギーが第1及び第2のブロックの間で分散されることとなるので、ステータの円環振動を効果的に抑制して、回転電機の振動及び騒音を低減することが可能となる。
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るモータジェネレータ1の構成を、モータジェネレータ1の回転中心軸を含む断面(図2(b)にx−x線によって示す。)で示している。本実施形態に係るモータジェネレータ1は、三相交流型の回転電機であり、電動機として機能させるばかりでなく、後述するロータシャフト111を駆動することによって発電機として機能させることもできる。モータジェネレータ1を図示しない内燃機関と組み合わせてハイブリッド車の駆動源を構成することが可能であり、モータジェネレータ1によって燃料電池車等の電気自動車の駆動源を構成することも可能である。なお、以下では、回転電機として電動機及び発電機の機能を併有するモータジェネレータ1を採用した場合を例に説明するが、本発明は、これに限らず、力行のみを目的として搭載される電動機や、発電(車両の制動エネルギーの回生として行われる場合を含む。)のみを目的として搭載される発電機に適用することも可能である。
モータジェネレータ1は、ロータ101とステータ201とを備えており、ロータ101及びステータ201は、ケース301に収容されている。ロータ101は、周方向に並べて設けられた複数の永久磁石131を備え、図示しないベアリングにより、ステータ201の径方向内方で回転自在に保持されている。ロータ101は、モータジェネレータ1によってハイブリッド車等の車両の駆動源を構成する場合に、所定の減速比に設定されたギアを介して駆動輪に接続される。これに対し、ステータ201は、コイル221を有しており、後述するステータボルト231a,231bによってケース301に固定されている。
ロータ101は、モータジェネレータ1の出力軸となるロータシャフト111と、このロータシャフト111に取り付けられたロータコア121及びエンドプレート141とを備えている。ロータコア121は、珪素鋼板等の複数の電磁鋼板を積層させて構成したものであり、ロータシャフト111に対し、これらの電磁鋼板がロータシャフト111の軸方向(以下単に「軸方向」というときは、ロータシャフト111の軸方向をいう。)に連なる状態で、ロータシャフト111の外周に嵌め合わせて固定されている。ロータコア121の外周部には、ロータコア121を軸方向に貫通する複数の磁石収容孔が周方向に並べて形成されており、各磁石収容孔に永久磁石131が埋設されている。エンドプレート141は、ロータコア121に対してその軸方向各側の端面に接触させて配置されており、この一対のエンドプレート141,141によってロータコア121を軸方向両側から挟み込むようにして挟持し、ロータシャフト111上の固定位置に保持している。
ステータ201は、ステータコア211とコイル221とを備え、全体として円環状に形成されている。ステータコア211は、ロータコア121と同様に複数の電磁鋼板を積層させて構成したものであり、ケース301に対し、これらの電磁鋼板が軸方向に連なる状態で、ステータボルト231a,231bによってロータコア121と同心に固定されている。ステータコア211には、径方向内方に突出する複数の歯状突出部(ティース)が周方向に並べて設けられており、隣り合うティースの間にコイルスロットが形成されている。これらのティースに導線が巻き付けられることで、コイルスロットに収容した三相のコイル221が形成されている。コイル221の一部がスロット外に位置して、コイルエンドを形成している。
本実施形態において、ステータ201のコア部材(ステータコア211)は、それぞれが複数の電磁鋼板からなる複数のブロック211a,211bに分割して構成されており、これらのブロック211a,211bのそれぞれは、ケース301に対して別個のステータボルト231a,231bによって締め付けられている。具体的には、ステータコア211を等しい数の電磁鋼板からなる2つのブロック(第1のブロック211a及び第2のブロック211b)に分割するとともに、各ブロック211a,211bにおいて、ステータボルト231a,231bが挿通される複数の耳金部212a,212bを、所定の等しい角度θ毎に形成している。第1及び第2のブロック211a,211bを、所定の位相差δをもって互いに対して周方向にずらした状態で積み重ね、カシメ加工によって相互に結合したうえ、第1及び第2のブロック211a,211bの双方に亘ってステータコア211外周の表面に施した溶接によって補強している。カシメ加工は、第1及び第2のブロック211a,211bのいずれか一方の接合面に突出部を、他方の接合面に凹陥部を形成し、これらの部分を嵌め合わせることによって達成することが可能である。このようにして第1及び第2のブロック211a,211bを結合したステータコア211に対してコイル221を形成し、更にその後の組付工程において、ステータボルト231a,231bによってステータ201をケース301に固定する。本実施形態では、ケース301の内壁のうち第1及び第2の耳金部212a,212bの外側に位置する部分を径方向内方に張り出させることで、ステータ201を受ける台座部311a,311bを形成し、これらの台座部311a,311bに、ステータボルト231a,231bのネジ孔を形成している。台座部311a,311bのうちステータ201の座面を形成する端面を、第1及び第2の耳金部212a,212bの端面近傍の位置に設定し、第1及び第2のブロック211a,211bと、各ブロックに対応する台座部311a,311bとの間に緩衝材241を介在させることで、耳金部212a,212bと台座部311a,311bとを、この緩衝材241を介して接触させている。
なお、本実施形態において、第1のブロック211aに設けられる耳金部212aが「第1の固定部」に相当し、この耳金部212aのボルトボスに挿通されるステータボルト231aが「第1のボルト」に相当する。他方、第2のブロック211bに設けられる耳金部212bが「第2の固定部」に相当し、この耳金部212bのボルトボスに挿通されるステータボルト231bが「第2のボルト」に相当する。
図2は、第1及び第2のブロック211a,211bの、ケース301への組付後における相対的な位置関係を示している。図2(a)が第1のブロック211aを、同図(b)が第2のブロック211bを示している。
本実施形態では、第1及び第2のブロック211a,211bのそれぞれにおいて、固定部として、周方向に所定の角度θ(=120°)毎に3つの耳金部212a,212bを形成している。既述の通り、各耳金部212a,212bには、ステータボルト231a,231bを挿通させるためのボルトボスB1,B2が形成されている。第1及び第2のブロック211a,211bは、所定の位相差δをもって周方向にずらした状態でカシメ加工等によって結合され、ケース301に組み付けられる。本実施形態において、この所定の位相差δは、耳金部212a,212bの間隔(角度)をθとして、δ=θ/8(=15°)に設定されている。
図3及び図4は、本実施形態に係るステータ201の円環振動における低次の変形モードを模式的に示しており、図3は、2次の変形モードを、図4は、3次の変形モードを示している。図3,4のそれぞれにおいて、第1のブロック211aによって代表して示している。以下、図3,4を参照して、第1及び第2のブロック211a,211bの間にもたせる位相差δについて説明し、これに併せて本実施形態によって得られる効果について述べる。
本実施形態では、第1及び第2のブロック211a,211bを所定の位相差δ(=θ/8)をもって周方向にずらして固定することで、ステータ201の円環振動のうち、モータジェネレータ1の振動及び騒音に対して顕著な影響を与えるとされる2次及び3次の変形モードの振動を抑制する。円環状のステータコア211が楕円形に近付く変形を2次モード(図3)といい、三角形に近付く変形を3次モード(図4)ということは、当業者において一般的に知られるところである。ここで、ステータ201は、ケース301に対し、第1及び第2の耳金部212a,212bで拘束されていることから、円環振動の各次の変形モードは、これらの耳金部212a,212bを基点とした変形となる。本実施形態では、第1及び第2のブロック211a,211bをθ=120°の間隔で設けられた夫々3つの耳金部212a,212bで固定しているので、円環振動における2次の変形モードは、図3(a)〜(c)に示すように、変形の基点となる耳金部212aの位置に応じてθ/4(=30°)毎に出現することとなる。具体的には、図3(a)は、図面に向かって上方の耳金部212aが基点となる場合の変形モードを示しており、同図(b)は、向かって左側の耳金部212aが基点となる場合の変形モードを、更に同図(c)は、向かって右側の耳金部212aが基点となる場合の変形モードを示している。これに対し、円環振動における3次の変形モードは、図4に示すように、θ/2(=60°)毎に出現する。
このように、ステータ201の円環振動では、2次の変形モードがθ/4毎に、3次の変形モードがθ/2毎に出現することから、第1のブロック211aに対して第2のブロック211bをθ/4,2θ/4(=θ/2)及び3θ/4を除く位相差δをもって周方向にずらして固定することで、第1のブロック211aにおける2次及び3次モードの振動の腹の位置と、第2のブロック211bにおける2次及び3次モードの振動の腹の位置とを周方向にずらすことができる。本実施形態では、第1及び第2のブロック211a,211bの間にδ=θ/8の位相差をもたせたことで、第1及び第2のブロック211a,211bの間でこれらの変形モードにおける振動の腹の位置が重なることを回避して、ブロック211a,211bの間で振動エネルギーを分散させることができる。これにより、本実施形態によれば、ステータ201の円環振動を効果的に抑制して、モータジェネレータ1の振動及び騒音を低減することが可能となる。
第1及び第2のブロック211a,211bの間にもたせる位相差δ、ならびに位相差δをもたせてブロック211a,211bを固定することの効果に関する以上の説明は、各ブロック211a,211bに奇数個の固定部(耳金部212a,212b)を設けた場合に、nを1〜4の自然数として、次式(1)によって表される位相差δ全般についていえることである。
δ=(2n−1)θ/8 ・・・(1)
また、本実施形態では、第1及び第2のブロック211a,211bの間に位相差δをもたせたことで、これらのブロック211a,211bの間で耳金部212a,212bが周方向にずれて配置されることとなる。これにより、1つのブロックをケース301に固定するためのステータボルト231a,231bの締付長l(図1)が短縮されるので、ステータボルト231a,231bによるブロックの締付強度を増大させるとともに、ステータ201の曲げ又は捩れモードの振動における振幅を抑え、ケース301に対する振動入力を抑制して、モータジェネレータ1の振動を一層抑制することができる。
更に、1つのステータボルト231a,231bによって締め付けられるステータコア201(ブロック)の厚さが縮小されるので、隣り合う電磁鋼板の間に介在するワニスの潰れ等によって生じる各ブロック211a,211bの厚さ減少代が減り、組付時におけるステータ201の傾斜又は倒れを防止して、ステータ201の組付精度、延いてはモータジェネレータ1の出力性能を増大させることができる。
更に、第1及び第2のブロック211a,211bとケース301との間に緩衝材241を介装したことで、組付時に各ブロック211a,211bとケース301との間に生じる隙間を埋め、ステータ201の組付安定性を向上させるとともに、ステータ201からケース301への振動の伝達を抑制することができる。なお、緩衝材241は、必ずしもブロック211a,211bの双方に対して設けられる必要はなく、要求に応じ、ブロック211a,211bのいずれか一方とケース301との間に設けてもよい。
以下、本発明の他の実施形態について説明する。
図5は、本発明の第2の実施形態について、第1及び第2のブロック211a,211bの組付後における相対的な位置関係を示している。図2におけると同様に、図5(a)が第1のブロック211aを、同図(b)が第2のブロック211bを示している。
本実施形態では、第1及び第2のブロック211a,211bのそれぞれにおいて、周方向に所定の角度θ(=90°)毎に4つの耳金部212a,212bを形成している。各耳金部212a,212bに設けられたボルトボスB1,B2には、ステータボルト231a,231bが挿入される。本実施形態において、第1及び第2のブロック211a,211bは、固定部である耳金部212a,212bの配置に応じて設定したδ=5θ/12(=37.5°)の位相差をもって周方向にずらした状態で結合され、ケース301に組み付けられる。
図6及び図7は、ステータ201の円環振動における低次の変形モードを第1のブロック211aに代表させて示しており、図6は、2次の変形モードを、図7は、3次の変形モードを示している。
本実施形態では、第1及び第2のブロック211a,211bをθ=90°の間隔で設けられた夫々4つの耳金部212a,212bで固定しているので、円環振動における2次の変形モードは、図6(a),(b)に示すように、θ/2(=45°)毎に出現する。これに対し、3次の変形モードは、図7(a),(b)に示すように、θ/3(=30°)毎に出現する。
このように、4つの耳金部212a,212bを有するステータ201の円環振動では、2次の変形モードがθ/2毎に、3次の変形モードがθ/3毎に出現することから、第1のブロック211aに対して第2のブロック211bをθ/3,θ/2及び2θ/3を除く位相差δをもって周方向にずらして固定することで、第1の実施形態におけると同様に、第1及び第2のブロック211a,211bの間で2次及び3次モードにおける振動の腹の位置が重なることを回避することができる。これにより、第1及び第2のブロック211a,211bの間で振動エネルギーを分散させ、ステータ201の円環振動を効果的に抑制することができる。
以上の説明から、第1及び第2のブロック211a,211bのそれぞれに偶数個の固定部(耳金部212a,212b)を設けた場合において、これらのブロック211a,211bの間にもたせる好ましい位相差δの一例は、nを1〜6の自然数として、次式(2)によって表すことが可能である。
δ=(2n−1)θ/12 ・・・(2)
なお、以上では、複数の電磁鋼板を積層してステータコア211を構成した場合について説明したが、本発明は、この鋼板積層型のステータ201を備える回転電機に限らず、粉末冶金等によって形成した第1及び第2のブロックを積み重ねてステータコアを構成した回転電機に適用することもできる。このような回転電機において、第1及び第2のブロックを各固定部の配置に応じた所定の位相差δをもって周方向にずらして配置し、ケースに固定することで、これらのブロックの間で振動の腹の位置が重なることを回避して、ステータの円環振動を抑制することが可能となる。
また、以上では、ステータコア211を2つのブロック211a,211bに分割する場合について説明したが、分割するブロックの数は、2つに限らず、3つ又はそれ以上であってもよい。分割した複数のブロックのうち一対のブロックの間で所定の位相差δをもたせた関係が成立することで、その一対のブロックに関して以上で述べた効果を得て、回転電機の騒音等を低減することができる。
更に、第1のブロック211aの耳金部212a(第1の固定部)と、第2のブロック211bの耳金部212b(第2の固定部)とは、異なる間隔(角度θ1,θ2)で設けられてもよい。更に別の第3の実施形態として、双方のブロック211a,211bの間で耳金部212a,212bの数及び間隔を異ならせ、第1のブロック211aに対して第2のブロック211bを所定の位相差δをもって周方向にずらして配置する。これらのブロック211a,211bの間で低次の変形モードに関して振動の腹の位置が周方向にずれることとなるように位相差δを設定することで、振動エネルギーの集中を回避して、ステータの円環振動を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係るモータジェネレータの構成を示す断面図 同上実施形態に係るステータにおける、第1及び第2のブロックの相対的な配置を示す平面図 同上実施形態に係るステータの円環振動における、2次モードのブロックの変形を模式的に示す平面図 同上円環振動における、3次モードのブロックの変形を模式的に示す平面図 本発明の第2の実施形態に係るステータにおける、第1及び第2のブロックの相対的な配置を示す平面図 同上実施形態に係るステータの円環振動における、2次モードのブロックの変形を模式的に示す平面図 同上円環振動における、3次モードのブロックの変形を模式的に示す平面図
符号の説明
1…「回転電機」としてのモータジェネレータ、101…ロータ、111…ロータシャフト、121…ロータコア、131…永久磁石、141…エンドプレート、201…ステータ、211…ステータコア、211a…第1のブロック、211b…第2のブロック、212a…「第1の固定部」としての耳金部、212b…「第2の固定部」としての耳金部、221…コイル、231a…「第1のボルト」としてのステータボルト、231b…「第2のボルト」としてのステータボルト、241…緩衝材、301…ケース、311a,311b…台座部、B1,B2…ボルトボス。

Claims (9)

  1. 円環状のステータと、
    前記ステータに対して相対回転自在に配設されたロータと、
    前記ステータ及びロータを収容するケースと、
    を含んで構成され、
    前記ステータは、中心軸に交差する端面を有する第1及び第2のブロックを、軸方向に積み重ねて構成されたステータコアを備え、
    前記第1のブロックは、周方向に所定の角度θ毎に設けられた奇数個の第1の固定部において、前記ケースに固定され、
    前記第2のブロックは、周方向に前記所定の角度θと等しい角度毎に設けられた第2の固定部において、前記第1のブロックに対して0よりも大きく、かつθよりも小さい位相差(θ/4,θ/2及び3θ/4を除く。)をもって周方向にずらして、前記ケースに固定された回転電機。
  2. 前記第2の固定部は、前記第1の固定部に対し、nを1〜4の自然数として(2n−1)θ/8の位相差をもってずらして配置された請求項1に記載の回転電機。
  3. 円環状のステータと、
    前記ステータに対して相対回転自在に配設されたロータと、
    前記ステータ及びロータを収容するケースと、
    を含んで構成され、
    前記ステータは、中心軸に交差する端面を有する第1及び第2のブロックを、軸方向に積み重ねて構成されたステータコアを備え、
    前記第1のブロックは、周方向に所定の角度θ毎に設けられた偶数個の第1の固定部において、前記ケースに固定され、
    前記第2のブロックは、周方向に前記所定の角度θと等しい角度毎に設けられた第2の固定部において、前記第1のブロックに対して0よりも大きく、かつθよりも小さい位相差(θ/3,θ/2及び2θ/3を除く。)をもって周方向にずらして、前記ケースに固定された回転電機。
  4. 前記第2の固定部は、前記第1の固定部に対し、nを1〜6の自然数として(2n−1)θ/12の位相差をもってずらして配置された請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記ステータは、前記第1及び第2のブロックを結合する溶接部を有する請求項1〜4のいずれかに記載の回転電機。
  6. 前記ステータは、前記第1及び第2のブロックをカシメ加工によって結合して構成された請求項1〜5のいずれかに記載の回転電機。
  7. 前記第1のブロックは、前記第1の固定部にボルトボスを有し、このボルトボスに挿通される第1のボルトによって前記ケースに固定され、
    前記第2のブロックは、前記第2の固定部にボルトボスを有し、このボルトボスに挿通される第2のボルトによって前記ケースに固定され、
    前記ケースは、前記第1及び第2のボルトのネジ孔を形成する台座部を有し、
    前記台座部は、前記第1及び第2の固定部に定められる前記ステータの径方向外端よりも内側に延設されて、前記固定部のそれぞれに対し、前記第1及び第2のボルトのヘッド部の座面を形成する端面とは反対側の端面に当接して設けられた請求項1〜6のいずれかに記載の回転電機。
  8. 前記第1及び第2の固定部のうち少なくとも一方の固定部と、前記台座部との間に介装された緩衝材を更に含んで構成される請求項7に記載の回転電機。
  9. 円環状のステータを有する回転電機であって、
    前記ステータは、中心軸に交差する端面を有する複数のブロックに分割して形成されたコア部材を有し、
    前記複数のブロックのうち第1のブロックは、周方向に間隔を空けて設けた複数の第1の固定部において、回転電機のケースに固定され、
    前記第1のブロック以外の少なくとも1つの第2のブロックは、前記第1の固定部に対して周方向にずらして設けた複数の第2の固定部において、前記第1のブロックに対して軸方向に積み重ねた状態で前記ケースに固定され、
    前記第2の固定部のそれぞれは、円環振動の2次又は3次の変形モードに関して前記第1の固定部の配置に応じて定められる前記第1のブロックの振動の腹に対し、前記変形モードに関して定められる前記第2のブロックの振動の腹が周方向にずれて形成される位置に設定された回転電機。
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