JP2010139501A - 搬送装置及びこれを用いた検体分析装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の搬送装置は、検体容器401を保持した検体ラック404を第一の方向X1とこれとは逆の第二の方向X2とに搬送するものである。この搬送装置は、検体ラック404に係合可能な係合ユニットB3と、この係合ユニットB3を検体ラック404の搬送方向に移動させるための移動機構B4とを備える。係合ユニットB3は、搬送方向に関して互いに接近・離反可能に設けられるとともに、その接近動作又は離反動作により、搬送方向に関して隙間無く検体ラック404に係合する一対の係合部材B32と、この一対の係合部材B32を接近・離反動作させるための駆動部B33と、を備えている。
【選択図】図12
Description
すなわち、この特許文献1の横送り部901は、係合部材902が検体ラック905の凹部906に隙間Sをもって係合しているので、検体ラックをX1方向へ搬送したあとにX2方向へ搬送すると、係合部材902が凹部906内の隙間Sの分だけ空移動し、検体ラック905の搬送ピッチがずれてしまう。そのため、検体ラック905をX2方向へ搬送する過程で検体容器908の位置を正確に定めることができず、検体容器908を直接的に検体吸引位置に位置づけるのは困難である。
前記検体ラックに係合可能な係合ユニットと、この係合ユニットを前記検体ラックの搬送方向に移動させるための移動機構とを備え、
前記係合ユニットが、前記搬送方向に関して互いに接近・離反可能に設けられるとともに、その接近動作又は離反動作により、前記搬送方向に関して隙間無く前記検体ラックに係合する一対の係合部材と、この一対の係合部材を接近・離反動作させるための駆動部と、を備えている。
このような構成によって、一対の係合部材を検体ラックに係合させる動作が1つの駆動源によって可能となり、係合ユニットの小型化、簡素化が可能になる。
このような構成によって、一対の係合部材の接近・離反動作と上下昇降動作との双方が簡単な構造で実現可能となる。
このような構成によって、例えば検体ラックの搬送中に何らかのエラーが生じた場合には、駆動源の動力を解除することによってロッドを自重で落下させ、検体ラックから係合部材を離脱させることができる。したがって、ユーザは、係合ユニットを直接操作しなくても、容易に検体ラックを搬送装置から取り除くことができる。
上述のように一対の係合部材は、検体ラックに対して搬送方向に隙間無く係合し、実質的に検体ラックを把持することができるので、搬送中、検体ラックが搬送方向と直交する方向に傾くことが少なくなる。そのため、各係合部材を、搬送方向と直交する方向に薄く形成することができ、同方向に複数の係合部材を並べて配置することが可能となる。
そして、かかる係合部材を備えた係合ユニットを複数並設し、これら係合ユニットに対応して複数の移動機構を備えることによって、各係合ユニットを独立して移動させることができる。そのため、一方の係合ユニットによって一の検体ラックを所定の位置(例えば検体吸引位置)に搬送する動作と、他の係合ユニットによって他の検体ラックを他の所定の位置(例えばバーコード読取位置)に搬送する動作とを並行して行うことができる。これにより、検体分析装置による分析動作のサイクルタイムを短縮し、処理能力の向上に寄与することができる。
そして、搬送装置は、一方の係合ユニットを用いて一の検体ラックを搬送し、当該検体ラックの検体容器を検体吸引位置に位置づける動作を行い、これと並行して、他の係合ユニットを用いて他の検体ラックを搬送し、当該検体ラックの検体容器を情報読取位置に位置づける動作を行うので、検体分析装置による分析作業サイクルタイムを短縮し、処理能力の向上を図ることができる。
図2は、図1に示した測定装置2の全体の概略構成を示す平面図である。測定装置2は、搬送ユニット(搬送装置)201と、バーコードリーダユニット(読取部)202と、センサユニット203と、第一分注ユニット(分注部)204と、第二分注ユニット(分注部)205と、試薬テーブル206dおよびキュベットテーブル206cを備える第一テーブルユニット206と、第二テーブルユニット207と、キュベット供給ユニット208と、第一キャッチャユニット209と、加温テーブルユニット210と、第二キャッチャユニット211と、第一試薬分注ユニット212と、第三キャッチャユニット213と、第二試薬分注ユニット214と、第三試薬分注ユニット215と、検出ユニット216と、制御ユニット200(図3参照)と、を備えている。
図4は、図3で示した制御ユニット200のブロック図である。制御ユニット200は、図4に示すように、CPU200aと、入出力インターフェース200bと、RAM200cと、通信インターフェース200dと、ROM200eと、により構成されている。CPU200a、入出力インターフェース200b、RAM200c、通信インターフェース200d、および、ROM200eは、バス200fによって接続されている。
ROM200eは、マスクROM、PROM、EPROM、EEPROM等によって構成されており、CPU200aに実行されるコンピュータプログラムおよびこれに用いるデータ等が記録されている。
検体容器401は、病院等において採取された検体(血液)が収容されている。さらに、検体容器401には、検体容器401を識別するための識別情報が含まれたバーコード402が貼付されている。また、検体容器401には、蓋403が取り付けられている場合もある。
各凹部404bは、検体ラック404の下部外周壁を構成する壁部404cと、各凹部404b間に配置された壁部404dとによって区画されている。
この検体容器406は、例えば、患者から微量の検体しか採取できない場合や一回の測定しか行わない場合等に使用される。特に、この検体容器406は、後述する微量測定を行う場合に用いることができる。
図2に示すように、搬送ユニット201は、検体容器401が保持された検体ラック404を搬送可能に構成されている。搬送ユニット201には、検体容器401が保持された検体ラック404を載置可能なラックセット領域A、搬送領域B、およびラック貯留領域Cが設けられている。各領域A〜Cにおいて、検体ラック404は、その長手方向を左右方向に向けた状態で配置される。
図2に示すように、搬送ユニット201の搬送領域Bには、検体ラック404を下方から支持する載置板B2が設けられ、この載置板B2によって検体ラック404の搬送路が形成されている。そして、ラック横送り機構B1は、この載置板B2の下方に配置されている。
係合ユニットB3は、基体B31と、一対の係合部材B32と、駆動部B33と、昇降ガイドB34と、抵抗付与部材B35と、昇降検出センサB36と、を備えている。
図11および図14に示すように、基体B31は、ステンレス等の板材により構成されている。基体B31の上部は、板面が搬送方向X1,X2に沿うように配置されている。
基体B31の上部にはガイドシューB31aが取り付けられ、このガイドシューB31aは、搬送路B2の下方においてX1,X2方向に沿って配置されたガイドレールB5に摺動自在に嵌合している。このガイドレールB5によって、基体B31はX1,X2方向に移動自在に支持されている。
また、エアシリンダB33aは、圧縮空気の供給によって上下方向に昇降運動するロッドB33cを備えている。
また、搬送領域Bには検体容器401および検体ラック404にそれぞれ貼付されたバーコード402およびバーコード405を読み取るためのバーコード読取位置B93が設定されている。
図2に示すように、バーコードリーダユニット202は、バーコード読取位置B93に配置されたバーコード402,405を読み取り可能に構成されている。そして、バーコードリーダユニット202はそれぞれのバーコード402,405に含まれた識別情報を制御ユニット200へ送信可能である。
なお、第一の検体吸引位置B91、第二の検体吸引位置B92、およびバーコード読取位置B93には、それぞれに対応する検出センサB81,B82,B83が設けられている。各検出センサB81,B82,B83は、透過型又は反射型のフォトセンサ等からなり、各位置B91,B92,B93に搬送された検体ラック404および検体容器401を検出するように構成されている。また、搬送領域BにおけるX1方向の上流端(右端)に配置された検体ラック404を検出するための透過型又は反射型のフォトセンサ等からなる検出センサB84が設けられている。
図2に示すように、センサユニット203は、検体容器401の蓋403の有無を制御ユニット200が判定するための情報を取得可能に構成されている。センサユニット203は、発光器によって検体容器401の上方から発光された光が検体容器401の下方に配置された受光器によって受光されたか否かによって蓋403の有無を検出するように構成されている。
図2に示すように、第一分注ユニット204は、搬送ユニット201によって第一の検体吸引位置B91に搬送された検体容器401から検体を吸引し、キュベットテーブル206c上の容器位置206aにあるキュベット217に検体を吐出することが可能なように構成されている。第一分注ユニット204は、ピペットを備えたアーム204aを第一の検体吸引位置B91にまで回動させ、ピペットを介して当該位置B91にある検体容器401から検体を吸引し、さらにアーム204aを容器位置206aにまで回動させて、当該容器位置206aにあるキュベット217に吸引した検体を吐出する。なお、検体容器401に蓋403が取り付けられている場合に、第一分注ユニット204は、蓋403にピペットを貫通させることによって検体を吸引することが可能となっている。
また、第二分注ユニット205は、標準測定を行う際に、キュベットテーブル206c上の容器位置206bにおいてキュベット217から検体を吸引するために用いられ、さらに微量測定を行う際に、搬送ユニット201上の第二の検体吸引位置B92において検体容器401から検体を吸引するために用いられる。
図2に示すように、第一テーブルユニット206の試薬テーブル206dは、第一試薬が収容された第一試薬容器212b、第二試薬が収容された第二試薬容器214b、および第三試薬が収容された第三試薬容器215bを保持可能に構成された円形状のテーブルである。試薬テーブル206dは、時計回り方向および反時計回り方向の両方に回転可能である。
図2に示すように、キュベット供給ユニット208は、ユーザによって無造作に投入された複数のキュベット217を、キュベット貯留部208aに順次供給することが可能に構成されている。キュベット貯留部208aに供給されたキュベット217は、第二キャッチャユニット211によってキュベットテーブル206cへ、第一キャッチャユニット209によって第二テーブルユニット207へそれぞれ移送される。
図2に示すように、第一キャッチャユニット209は、スライドレール207aの右端に移動した第二テーブルユニット207に保持されたキュベット217を、加温部210の容器位置210aに移送することが可能に構成されている。また、第一キャッチャユニット209は、スライドレール207aの右端に移動した第二テーブルユニット207にキュベット217が保持されていない場合、キュベット貯留部208aに貯留されたキュベット217を、第二テーブルユニット207に移送する。
図2に示すように、第一試薬分注ユニット212は、第二キャッチャユニット211によって第一試薬分注位置212aへ移送され、かつ保持されたキュベット217に、第一試薬容器212bに収容された第一試薬を分注可能に構成されている。
図2に示すように、検出ユニット216は、第三キャッチャユニット213によって移送されたキュベット217に収容され、試薬が添加された検体に対して光学的な測定を行うことで、検体の光学的情報を検出することが可能に構成されている。検出ユニット216には、キュベット217を挿入するための挿入孔(図示しない)が複数設けられている。検出ユニット216は、挿入孔に挿入されたキュベット217の検体に光を照射したときに、透過光および散乱光を検出するとともに、検出した透過光に対応する電気信号を出力可能である。
図1に示すように、情報処理装置3は、コンピュータから構成されている。また、情報処理装置3は、制御部301と、表示部302と、入力デバイス303とを含んでいる。
情報処理装置3は、測定装置2へ測定開始信号を送信したり、測定装置2から受信した識別情報に基づき、ホストコンピュータに対し、測定項目および再測定要否の判定等の情報が含まれた測定オーダを問い合わせたり、受信した測定項目および再測定要否の判定の情報を測定装置2に送信したり、測定装置2から受信した測定結果を分析したりする。
ROM301bは、マスクROM、PROM、EPROM、EEPROM等によって構成されており、CPU301aに実行されるコンピュータプログラムおよびこれに用いるデータ等が記録されている。
次に、測定装置2によって検体容器401から検体を吸引し、所定の測定を行うと共に、情報処理装置3によって測定結果の分析を行う動作について簡単に説明する。なお、以下の動作は、測定装置2のCPU200aおよび情報処理装置3のCPU301aの制御によって行われる。また、ここでは搬送ユニット201の動作は省略し、後で詳しく説明する。
第二試薬を分注する場合、キュベット217は、第三キャッチャユニット213によって加温テーブルユニット210の容器位置210bから第二試薬分注位置214aの上方に移送され、第二試薬分注ユニット214によってこのキュベット217に第二試薬が分注される。
測定装置2は、測定結果を情報処理装置3に送信する。
図21,図22は、搬送ユニット201による検体ラック404の搬送動作の処理手順を示すフローチャートである。また、図18〜図20は、搬送ユニット201によって検体ラック404を搬送する動作を順を追って示す概略平面図である。このフローチャートと、図18〜図20とを参照して搬送ユニット201の動作について説明する。
ついでステップS11において、CPU200aは、ラック送り込み機構A1によって検体ラック404を追加的に送り込む動作を行う。この動作は、移動機構の電動モータを数パルス回転させることによって行われ、検体ラック404は、完全に搬送領域Bに送り込まれる。図18(b)に、最もY1方向の下流側に位置する検体ラック404が、完全に搬送領域Bに送り込まれた状態を示す。
この動作は、まず、図11および図12に示すように一方の係合ユニットB3におけるエアシリンダB33aを作動し、同係合ユニットB3の一対の係合部材B32の係合爪B32aを上昇させることによって検体ラック404の底部に設けられた凹部404bのうちX1方向の下流側に配置された凹部404b内に進入させ、さらに一対の係合爪B32aを互いに離反させることによって凹部404bの対向壁部404c、404dに一対の係合爪B32aを当接させる。これにより、一対の係合部材B32は、検体ラック404に対してX1,X2方向に隙間なく係合し、検体ラック404を確実に把持する。そして、移動機構B4の電動モータB43(図9参照)を所定パルス回転させ、係合ユニットB3をX1方向に移動させることによって検体ラック404を搬送する。
CPU200aは、検体ラック404がバーコードリーダユニット202によるバーコード読取位置B93に搬送されたと判断した場合(Yes)には、ステップS15に処理を進め、バーコード読取位置B93に搬送されていないと判断した場合(No)には、ステップS14に処理を進める。
ついで、ステップS29において、CPU200aは、第一,第二分注ユニット204,205によって吸引した検体に対する全ての測定が終了し、測定結果が取得されたか否かを判断する処理を行う。全ての測定結果が取得されたと判断した場合にはステップS30に処理を進める。
また、これらの動作を1つのエアシリンダB33aによって行うことができるので、係合ユニットB3の構造をより簡素化することができる。
例えば、上記実施の形態では、係合ユニットB3の駆動源がエアシリンダB33aにより構成されているが、液圧シリンダB33aや電磁ソレノイドによって構成することもできる。これらの場合も、検体ラック404の搬送中にエラーが生じたときに駆動源の動力を解除することによって一対の係合部材B32を検体ラック404から係合部材を離脱させることができ、ユーザは搬送領域Bから容易に検体ラックを取り除くことができる。
2 測定装置
201 搬送ユニット
202 バーコードリーダユニット
204 第一分注ユニット
205 第二分注ユニット
401 検体容器
404 検体ラック
B1 ラック横送り機構
B3 係合ユニット
B32 係合部材
B33 駆動部
B33a エアシリンダ(駆動源)
B35 抵抗付与部材
B4 移動機構
B91 第一検体吸引位置
B92 第二検体吸引位置
B93 バーコード読取位置
Claims (22)
- 検体を収容した検体容器を保持する検体ラックを第一の方向とこれとは逆の第二の方向とに搬送する搬送装置であって、
前記検体ラックに係合可能な係合ユニットと、この係合ユニットを前記検体ラックの搬送方向に移動させるための移動機構とを備え、
前記係合ユニットが、
前記搬送方向に関して互いに接近・離反可能に設けられるとともに、その接近動作又は離反動作により、前記搬送方向に関して隙間無く前記検体ラックに係合する一対の係合部材と、
この一対の係合部材を接近・離反動作させるための駆動部と、を備えている搬送装置。 - 前記一対の係合部材が、互いの接近・離反動作と上下昇降動作とによって前記検体ラックに対して係合・離脱するように構成されており、
前記駆動部が、前記一対の係合部材の接近・離反動作と上下昇降動作との双方を行わせるための共通の駆動源を備えている請求項1に記載の搬送装置。 - 前記一対の係合部材が、前記搬送方向と直交する軸心回りに回動可能であり、かつその回動によって接近・離反動作および上下昇降動作の双方を行うように構成されており、
前記駆動部が、前記駆動源の作動によって前記一対の係合部材を回動させる作用部材を備えている請求項2に記載の搬送装置。 - 前記駆動源が、上下方向に昇降運動するとともに上昇したときに前記係合部材を前記検体ラックに係合させるロッドを備えた流体圧シリンダ又は電磁ソレノイドからなる請求項2又は3に記載の搬送装置。
- 前記一対の係合部材が、互いの離反動作によって前記検体ラックに係合する請求項1〜4のいずれかに記載の搬送装置。
- 前記係合ユニットが、前記検体ラックに係合する方向への前記一対の係合部材の移動に対して抵抗を付与することによって、前記一対の係合部材を減速して移動させる抵抗付与部材をさらに備えている請求項1〜5のいずれかに記載の搬送装置。
- 前記係合ユニットが、互いに平行な軌跡上を移動するように複数並設されており、
前記移動機構が、前記複数の係合ユニットに対応して複数備えられている請求項1〜6のいずれかに記載の搬送装置。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の搬送装置と、
前記搬送装置の動作を制御する搬送制御部と、
前記搬送装置によって搬送された検体ラックの検体容器から検体を分注する分注部と、
分注した検体に対して測定を行う測定部と、
測定結果の分析を行う分析部と、を備えている検体分析装置。 - 前記搬送制御部は、
前記検体ラックの搬送路上の所定位置に前記検体容器を位置づけるため、前記搬送装置によって当該所定位置へ向けて第一、第二のいずれの方向に前記検体ラックを搬送した場合でも、当該所定位置に対して直接的に検体容器を位置づけるように前記搬送装置を制御する請求項8に記載の検体分析装置。 - 前記所定位置が、前記搬送方向に離れた複数箇所に設定されている請求項9に記載の検体分析装置。
- 請求項7に記載の搬送装置と、
前記搬送装置により搬送された検体ラックの検体容器から検体を分注する分注部と、
分注した検体に対して所定の測定を行う測定部と、
測定結果の分析を行う分析部と、
検体容器に設けられた識別情報を読み取る読取部と、
前記搬送装置の一の係合ユニットを用いて一の検体ラックの検体容器を前記分注部による検体吸引位置に搬送する動作と、他の係合ユニットを用いて他の検体ラックの検体容器を前記読取部による情報読取位置に搬送する動作とを並行して行わせるように、前記搬送装置を制御する搬送制御部と、を備えている検体分析装置。 - 検体を収容した検体容器を保持する複数の検体ラックを、順次搬送路上を搬送することで、検体を測定する測定装置に検体を供給するための搬送装置であって、
搬送路下方に配置され、互いに異なる検体ラックとそれぞれ固定的に係合する第一及び第二係合ユニットと、
第一及び第二係合ユニットを、それぞれ独立して移動させるための第一及び第二移動機構と、を備える搬送装置。 - 第一及び第二係合ユニットは、それぞれ検体ラックと係合するための一対の係合部材と、検体ラックと固定的に係合するために前記一対の係合部材を動作させる駆動部と、備える請求項12に記載の搬送装置。
- 前記搬送路には、検体ラックと係合した第一係合ユニットの第一移動機構による移動を許容する第一溝と、検体ラックと係合した第二係合ユニットの第二移動機構による移動を許容する第二溝と、が形成されている請求項13に記載の搬送装置。
- 一対の係合部材は、検体ラックの搬送方向に関して互いに離反可能に設けられ、
駆動部は、一対の係合部材を互いに離反させることで検体ラックの底部に設けられた凹部に対して隙間無く係合させる請求項13又は14に記載の搬送装置。 - 駆動部は、一対の係合部材を上昇させることで、第一溝又は第二溝を介して、一対の係合部材を凹部に進入させる請求項14又は15に記載の搬送装置。
- 第一移動機構は、第一溝を介して第一検体ラックと係合した第一係合ユニットを移動させることで、第一検体ラックを搬送路において搬送し、
第二移動機構は、第二溝を介して第二検体ラックと係合した第二係合ユニットを移動させることで、第一検体ラックに続いて第二検体ラックを搬送路において搬送する請求項14から16のいずれか一項に記載の搬送装置。 - 第一及び第二移動機構は、第一及び第二係合ユニットのそれぞれを、検体ラックの搬送方向及び検体ラックの搬送方向とは逆方向に移動させることができる請求項13から17のいずれか一項に記載の搬送装置。
- 搬送路の搬送開始位置に検体ラックを供給する検体ラック供給部と、
検体ラック供給部により第一検体ラックを搬送路の搬送開始位置に供給し、第一係合ユニット及び第一移動機構により第一検体ラックを測定装置に供給するよう搬送し、検体ラック供給部により第二検体ラックを搬送開始位置に供給し、第二係合ユニット及び第二移動機構により第二検体ラックを測定装置に供給するよう搬送するように、第一及び第二係合ユニット、第一及び第二移動機構、及び検体ラック供給部を制御する制御部と、をさらに備える請求項13から18のいずれか一項に記載の搬送装置。 - 搬送路の搬送終了位置から検体ラックを回収する検体ラック回収部をさらに備え、
制御部は、第一係合ユニット及び第一移動機構により第一検体ラックを搬送終了位置に搬送し、検体ラック回収部により搬送終了位置から第一検体ラックを回収し、検体ラック供給部により第三検体ラックを搬送開始位置に供給し、第一係合ユニット及び第一移動機構により第三検体ラックを測定装置に供給するよう搬送するように、さらに検体ラック回収部を制御する請求項19に記載の搬送装置。 - 請求項13から18のいずれかに記載の搬送装置と、
搬送装置の動作を制御する制御部と、
搬送装置によって搬送された検体ラックの検体容器から検体を分注し、分注した検体を測定する測定装置と、
測定装置による測定結果を分析する分析部と、を備える検体分析装置。 - 搬送路の搬送読取位置の検体容器から識別情報を読み取る読取部をさらに備え、
測定装置は、搬送路の検体分注位置の検体容器から検体を分注し、
制御部は、第一係合ユニット及び第一移動機構により第一検体ラックの検体容器を検体分注位置に搬送する動作と、第二係合ユニット及び第二移動機構により第二検体ラックの検体容器を情報読取位置に搬送する動作と、を並行して行わせるように搬送装置を制御する請求項21に記載の検体分析装置。
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