JP2010138526A - 帽子 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラウンの遮光性を維持しながらも、クラウンの通気性を向上させることのできる帽子を提供する。
【解決手段】帽子を、遮光素材からなるクラウン10に通気用開口部O,Oを設けたものとして、クラウン10の裏面における通気用開口部O,Oが設けられた部分にメッシュシート21,22を宛がうとともに、メッシュシート21,22をクラウン10の裏面における通気用開口部O,Oが設けられていない部分にまで延在させることにより、クラウン10とメッシュシート21,22との隙間に通気空間を形成し、通気用開口部O,Oからクラウン10の内部に導入された外気を前記通気空間を通じてクラウン10の内部における広い範囲に行きわたらせることができるようにした。
【選択図】図6

Description

本発明は、通気性に優れた帽子に関する。
強い日差しを長時間に亘って頭部に浴びると日射病にかかるおそれがあるために、日差しの強い日中における野外活動は帽子を被って行うように薦められている。しかし、夏の暑い時期に帽子を被ると、頭が蒸れて不快さを感じることも多いために、帽子を敬遠する者も多い。特に、撥水加工や防水加工が施された生地でクラウンを形成した帽子は、通気性を確保することが困難であるために、そのような傾向が強い。このような実状に鑑みてか、帽子メーカーは、通気性を向上させるための様々な工夫を帽子に施すようになってきている。
例えば、クラウンの一部をメッシュシートで形成した帽子が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。ところが、この種の帽子では、クラウンにおけるメッシュシートで形成した部分での通気性は確保されているものの、クラウンにおける他の部分での通気性は確保されていなかった。このため、この種の帽子で十分な通気性を確保しようとすると、クラウンにおけるメッシュシートで形成した部分の面積を広くする必要があったため、帽子本来の機能である遮光性が犠牲になるだけでなく、帽子のデザインが著しく制限されるという欠点があった。
このような実状に鑑みてか、これまでには、クラウンにおけるメッシュシートで形成した部分(通気部)の外側をカバーで覆い、該カバーを折り返したり取り外したりすることにより、前記通気部を開いたり閉じたりすることのできるようにした帽子も提案されている(例えば、特許文献2〜5を参照)。この種の帽子は、クラウンの通気状態を切り替えることができるので、天候や季節を選ばずに着用することができるものとなっている。
しかし、この種の帽子においても、通気性を確保しようとすると、前記カバーを折り返したりしなければならず、帽子の遮光性が犠牲になることには変わらなかった。また、前記カバーを折り返したりすると、クラウンに見苦しいシワが形成されるなど、着用時の外観の悪化を招くおそれもあった。
実開平06−065433号公報 実公昭56−017459号公報 実公昭62−020422号公報 特開2003−147622号公報 実登第3048795号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、クラウンの遮光性を維持しながらも、クラウンの通気性を向上させることのできる帽子を提供するものである。また、特に手を加えなくてもそのままの状態で通気性を確保でき、クラウンに見苦しいシワが形成されることのない帽子を提供することも本発明の目的である。さらに、デザインの自由度が高い帽子を提供することも本発明の目的である。
上記課題は、遮光素材からなるクラウンに通気用開口部(本明細書においては、クラウンに設けられた開口面積(クラウンの複数箇所に開口部が設けられている場合には、それぞれの開口面積)が1cm以上の開口部を通気用開口部と定義する。)を設けた帽子であって、クラウンの裏面における通気用開口部が設けられた部分にメッシュシートを宛がうとともに、該メッシュシートをクラウンの裏面における通気用開口部が設けられていない部分にまで延在させることにより、クラウンとメッシュシートとの隙間に通気空間を形成し、通気用開口部からクラウン内部に導入された外気を前記通気空間を通じてクラウン内部の広い範囲に行きわたらせることができるようにしたことを特徴とする帽子を提供することによって解決される。
これにより、通気用開口部の面積を狭くして帽子の遮光性を十分確保しながらも、クラウン内部の広い範囲に外気を取り込むことが可能になり、クラウンの内外で効率的にベンチレーションを行うことのできる帽子を提供することが可能になる。また、通気用開口部を狭くしながらも十分な通気性を確保することが容易であるので、通気性に優れながらも、着用時の外観にも優れ、デザインの自由度が高い帽子を提供することも可能になる。
具体的に、通気空間を形成するメッシュシートの面積S(通気空間が複数箇所に分断して設けられている場合にはそれぞれの通気空間を形成するメッシュシートの面積)に対する通気用開口部の開口面積S(1つの通気空間に複数の通気用開口部が属する場合には該複数の通気用開口部の開口面積の和)の比S/Sをどの程度にするかは、通気用開口部の開口面積Sなどによっても異なるため、特に限定されない。しかし、比S/Sを小さくしすぎると、通気空間が狭くなり、クラウン内部の広い範囲に外気を行きわたらせることが困難になるおそれがある。このため、比S/Sは、通常、2以上とされる。比S/Sは、3以上であると好ましく、4以上であるとより好ましく、5以上であるとさらに好ましい。
一方、通気空間を形成するメッシュシートの面積Sに対する通気用開口部の開口面積Sの比S/Sを大きくしすぎると、通気空間に、ベンチレーションに実質的に寄与しない無駄な部分が生じやすくなるため、非効率的である。このため、比S/Sは、通常、20以下とされる。比S/Sは、17以下であると好ましく、15以下であるとより好ましく、13以下であるとさらに好ましい。
本発明の帽子において、通気用開口部(通気用開口部が複数箇所に設けられている場合にはそれぞれの通気用開口部)の形状は、特に限定されないが、長さ10〜20cm、最大幅0.5〜5cmの細長形状に形成すると好ましい。これにより、帽子を通気性とデザイン性との両方を兼ね備えたものとすることが可能になる。
また、本発明の帽子において、通気用開口部やメッシュシートを設ける場所は、特に限定されないが、通気用開口部(通気用開口部が複数箇所に設けられている場合には少なくとも1つの通気用開口部)の最前部をクラウンの前後方向中間位置よりも前方に位置させるとともに、該通気用開口部に宛がわれるメッシュシートを該通気用開口部の最後尾よりも後方でかつクラウンの前後方向中間位置よりも後方にまで延在させると好ましい。これにより、クラウンの前方から外気をスムーズに取り込んで、クラウン内部の後方に至るまでの広い範囲に亘って外気を行きわたらせることが可能になる。この構成は、野球帽など、着用者が前方に歩いたり走ったりすることの多い運動帽で採用すると好適である。
より具体的には、通気用開口部を、クラウンの左前側の下縁から上方又は斜め後方に向かって設けられた細長形状を有する左側通気用開口部と、クラウンの右前側の下縁から上方又は斜め後方に向かって設けられた細長形状を有する右側通気用開口部とで構成し、それぞれの通気用開口部に宛がわれるメッシュシートをそれぞれの通気用開口部の最後尾よりも後方でかつクラウンの前後方向中間位置よりも後方にまで延在させることにより、前記通気空間をクラウンの左側と右側に形成すると好ましい。これにより、クラウン内部の左側と右側における広い範囲に同等に外気を取り込ませることが可能になる。
このとき、細長形状を有する左側通気用開口部と右側通気用開口部のそれぞれを、クラウンの下縁から高い位置になるにつれて幅が狭くなるように形成すると好ましい。これにより、左側通気用開口部と右側通用開口部の形状を、シャープな印象を与えるものとして、帽子の外観を格好良くするだけでなく、表面積が大きく、外気を大量に取り込む必要のあるクラウン下部に効率的に外気を取り込むこともできるようになる。
以上のように、本発明によって、本発明は、クラウンの遮光性を維持しながらも、クラウンの通気性を向上させることのできる帽子を提供することが可能になる。また、特に手を加えなくてもそのままの状態で通気性を確保でき、クラウンに見苦しいシワが形成されることのない帽子を提供することも可能になる。さらに、デザインの自由度が高い帽子を提供することも可能になる。
本発明の帽子の好適な実施態様を、図面を用いてより具体的に説明する。図1は、本発明の帽子を正面から見た図である。図2は、本発明の帽子を側方から見た図である。図3は、本発明の帽子を上方から見た図である。図4は、本発明の帽子のクラウン10を下方から見た図である。図5は、本発明の帽子のメッシュシート20を下方から見た図である。図6は、本発明の帽子のビン皮60を取り付ける前の状態を下方から見た図である。図7は、本発明の帽子を下方から見た図である。以下において、「前」、「後」、「左」、「右」といった方向を表す語は、帽子の着用者から見た方向を意味している。
1.帽子の概要
本実施態様の帽子は、図1〜3に示すように、遮光素材からなるクラウン10に左側通気用開口部Oと右側通気用開口部Oとを設けたものとなっている。図6に示すように、クラウン10の裏面における左側通気用開口部Oが設けられた部分(点Aと点Aと点Aとで囲まれた部分)と、右側通気用開口部Oが設けられた部分(点Bと点Bと点Bとで囲まれた部分)には、それぞれメッシュシート20を宛がっている。メッシュシート20のうち、左側メッシュシート21は、クラウン10の裏面における左側通気用開口部Oが設けられた部分だけでなく、左側通気用開口部Oが設けられていない部分(点Aと点Aと点Aと点Aとで囲まれた部分)にまで延在させている。また、右側メッシュシート22は、クラウン10の裏面における右側通気用開口部Oが設けられた部分だけでなく、右側通気用開口部Oが設けられていない部分(点Bと点Bと点Bと点Bとで囲まれた部分)にまで延在させている。クラウン10の内面と左側メッシュシート21の外面との間、及びクラウン10の内面と右側メッシュシート22の外面との間には、それぞれ隙間が形成されており、該隙間を通気空間として機能させることができるようになっている。すなわち、左側通気用開口部Oと右側通気用開口部Oからクラウン10の内部に導入された外気を前記隙間(通気空間)を通じてクラウン10の内部における広い範囲に行きわたらせ(図6の太矢印)、着用者の頭部を効果的に冷却することができるようになっている。
本発明の帽子は、クラウン10を有する形態のものであれば、その種類を特に限定されない。具体的には、クラウン10の下縁における前側に鍔の取り付けられたキャップ型の帽子や、クラウン10の下縁における全周部に鍔の取り付けられたハット型の帽子や、クラウン10に鍔の取り付けられていない鍔なし型の帽子などが例示される。なかでも、キャップ型の帽子が好ましい。キャップ型の帽子は、運動帽や作業帽として用いられることが多く、暑い場所で被られることが多いために、通気性を良好に保つことの意義が深いからである。本実施態様の帽子は、図1に示すように、着用者の頭部を覆うためのクラウン10と、クラウン10の下縁における前周部から前方に突出して設けられた鍔とを備えたキャップ型のものとなっている。
2.クラウン
本実施態様の帽子において、クラウン10は、図4に示すように、略二等辺三角形状の複数のクラウン用れんげ11a,11b,11c,12a,12b,12cによって構成されている。クラウン10を形成するクラウン用れんげの枚数は、特に限定されないが、本実施態様の帽子においては、クラウン10の左前部分を形成するクラウン用れんげ11aと、クラウン10の左横部分を形成するクラウン用れんげ11bと、クラウン10の左後部分を形成するクラウン用れんげ11cと、クラウン10の右前部分を形成するクラウン用れんげ12aと、クラウン10の右横部分を形成するクラウン用れんげ12bと、クラウン10の右後部分を形成するクラウン用れんげ12cとの6枚となっている。
クラウン用れんげ11aとクラウン用れんげ12a、クラウン用れんげ11bとクラウン用れんげ11c、クラウン用れんげ12bとクラウン用れんげ12c、及びクラウン用れんげ11cとクラウン用れんげ12cは、図4に示すように、それぞれの側縁同士を帯片40a,40b,40c,40dを介して互いに縫着している。これに対し、クラウン用れんげ11aとクラウン用れんげ11b、及びクラウン用れんげ12aとクラウン用れんげ12bは、その側縁同士を縫着されておらず、クラウン用れんげ11aとクラウン用れんげ11bとの間、及びクラウン用れんげ12aとクラウン用れんげ12bとの間には、それぞれ左側通気用開口部Oと右側通気用開口部Oになる隙間が形成されている。
左側通気用開口部O(点Aと点Aと点Aとで囲まれた部分)は、クラウン10の左前側の下縁から上方に向かって設けられた細長い略二等辺三角形状となっており、その頂点(点A)は、クラウン10の頂点近くにまで達している。左側通気用開口部Oの最前部(点A)は、クラウン10の前後方向中間位置よりも前方に配されている。一方、右側通気用開口部O(点Bと点Bと点Bとで囲まれた部分)は、クラウン10の右前側の下縁から上方に向かって設けられた細長い略二等辺三角形状となっており、その頂点(点B)は、クラウン10の頂点近くにまで達している。右側通気用開口部Oの最前部(点B)は、クラウン10の前後方向中間位置よりも前方に配されている。このように、左側通気用開口部Oや右側通気用開口部Oの最前部をクラウン10の前後方向中間位置よりも前方に配することで、クラウン10の前方から効率的に外気を取り込むことが可能になる。
左側通気用開口部Oと右側通気用開口部Oの開口面積は、それぞれ1cm以上であれば特に限定されないが、狭すぎると、クラウン10の内部に十分に外気を取り込みにくくなるおそれがある。このため、左側通気用開口部Oと右側通気用開口部Oの開口面積は、通常、それぞれ3cm以上とされる。左側通気用開口部Oと右側通気用開口部Oの開口面積は、それぞれ5cm以上であると好ましく、それぞれ7cm以上であるとより好ましい。一方、左側通気用開口部Oと右側通気用開口部Oの開口面積を広くしすぎると、帽子の遮光性が低下するばかりか、帽子の見た目が悪くなるおそれもある。このため、左側通気用開口部Oと右側通気用開口部Oの開口面積は、通常、それぞれ50cm以下とされる。左側通気用開口部Oと右側通気用開口部Oの開口面積は、それぞれ40cm以下であると好ましく、それぞれ30cm以下であるとより好ましい。本実施態様の帽子において、左側通気用開口部Oと右側通気用開口部Oは、いずれも底辺が3cm弱、高さ約17cmの略二等辺三角形状となっており、それぞれの開口面積は約25cmとなっている。
クラウン用れんげ11aの後側の縁部(図4における線分Aに沿った縁部)は、帯片42a(図6)を介して左側メッシュシート21の前側の縁部と縫着され、クラウン用れんげ12aの後側の縁部(図4における線分Bに沿った縁部)は、帯片42b(図6)を介して右側メッシュシート22の前側の縁部と縫着される。一方、クラウン用れんげ11bの前側の縁部(図4における線分Aに沿った縁部)と、クラウン用れんげ12bの前側の縁部(図4における線分Bに沿った縁部)は、メッシュシート21,22に対して縫着されず、メッシュシート21,22から浮いた状態となっている。
クラウン10の素材は、特に限定されないが、本実施態様の帽子においては、クラウン用れんげ11a,11b,11c,12a,12b,12cのそれぞれを、クラウン10の最外面を形成する表地(符号省略)と、通水性を有さない裏地(符号省略)とで構成している。クラウン用れんげ11a,11b,11c,12a,12b,12cの表地には、防水加工(例えば、表地を形成する繊維と繊維の隙間をフッ素系樹脂やシリコン系樹脂などの防水材料で塞ぐ加工)や、撥水加工(例えば、表地をフッ素系樹脂やシリコン系樹脂などの撥水材料に含浸させたり、表地を形成する繊維の1本1本を前記撥水材料でコーティングしたりする加工)を施すことも好ましい。このように、クラウン10に防水加工や撥水加工が施された帽子は、雨水などが内部まで染み込んできにくい一方で、通気性が犠牲となるため、本発明の構成を採用してクラウン10の通気性を向上させる意義が大きい。
また、クラウン用れんげ11a,11b,11c,12a,12b,12cのうち、前側の2枚のクラウン用れんげ11a,12aの裏地のさらに裏面側(内側)には、クラウン用れんげ11a,12aと略同形の保形性を有する生地(符号省略)を設けている。この保形性を有する生地は、従来の帽子における前立てと同様の機能を有しており、クラウン10の全体形状を略ドーム状に保つのに寄与している。
3.メッシュシート
本実施態様の帽子において、メッシュシート20は、図5に示すように、略二等辺三角形状の複数のメッシュシート用れんげ21a,21b,22a,22bによって構成されている。メッシュシート20のうち、左側メッシュシート21は、メッシュシート20の左横部分を形成するメッシュシート用れんげ21aと、メッシュシート20の左後部分を形成するメッシュシート用れんげ21bとで構成されている。一方、右側メッシュシート22は、メッシュシート20の右横部分を形成するメッシュシート用れんげ22aと、メッシュシート20の右後部分を形成するメッシュシート用れんげ22bとで構成されている。
メッシュシート用れんげ21aとメッシュシート用れんげ21b、メッシュシート用れんげ22aとメッシュシート用れんげ22b、及びメッシュシート用れんげ21bとメッシュシート用れんげ22bは、図5に示すように、それぞれの側縁同士を帯片41a,41b,41cを介して互いに縫着されている。このうち、帯片41a,41bは、クラウン10(図4)に対して縫着されず、クラウン10から浮いた状態となる。一方、帯片41cは、クラウン10における帯片40dに対して縫着している。というのも、クラウン10の内面と左側メッシュシート21の外面との隙間に形成される左側の通気空間と、クラウン10の内面と右側メッシュシート22の外面との隙間に形成される右側の通気空間とを連通させることを考慮すると、帯片41cをクラウン10に対して縫着しない方が好ましいが、この場合には、メッシュシート20がクラウン10の内側に垂れ下がりやすくなるおそれがあるからである。メッシュシート用れんげ21a,21b,22a,22bの下縁は、それぞれクラウン用れんげ11b,11c,12b,12c(図4)の下縁に対して縫着される。
メッシュシート21,22の面積は、それぞれ通気用開口部O,Oよりも広ければ特に限定されないが、狭すぎると、クラウン10の内部における広い範囲に外気を取り込みにくくなるおそれがある。このため、メッシュシート21,22の面積は、通常、それぞれ100cm以上とされる。メッシュシート21,22の面積は、それぞれ150cm以上であると好ましく、200cm以上であるとより好ましい。一方、メッシュシート21,22の面積を広くしすぎると、通気空間に、ベンチレーションに実質的に寄与しない無駄な部分が生じやすくなるため、非効率的である。このため、メッシュシート21,22の面積は、通常、それぞれ450cm以下とされる。メッシュシート21,22の面積は、それぞれ400cm以下であると好ましく、350cm以下であるとより好ましい。本実施態様の帽子において、メッシュシート21,22は、クラウン用れんげ11b,11c,12b,12cの裏面の略全体を覆うことができるように、それぞれ半径約17cm、中心角度約120°の略扇形としており、それぞれの面積は約280cm(サイズ調節ベルト50(図7)を設けるための後部の切欠部を除く)となっている。したがって、通気空間を形成するメッシュシート21,22の面積Sに対する通気用開口部O,Oの開口面積Sの比S/Sは約11となっている。
メッシュシート20の素材は、通気性を有するメッシュ状ものであれば特に限定されず、編地や織地など、各種の生地を用いることができる。なかでも、編地は、通気性に優れている、シワになりにくい、生産性が高い、などの特徴を有するために、メッシュ地20の素材として好適に用いることができる。メッシュシート20の通気度(JIS L 1096 における8.27.1に記載のA法(フラジール形法)により測定された通気度のこと。以下同じ。)は、特に限定されない。しかし、メッシュシート20の通気度が低すぎると、帽子10の通気性を良好に保つことが困難になり、着用者の頭部が蒸れやすくなるおそれがある。このため、メッシュシート20の通気度は、通常、100cm/cm・s以上とされる。メッシュシート20の通気度は、150cm/cm・s以上であると好ましく、200cm/cm・s以上であるとより好ましい。
4.ビン皮
本実施態様の帽子においては、図7に示すように、クラウン10の下縁に沿った部分の裏側にビン皮60を設けており、着用者の頭部の汗を吸収することができるようにしている。ビン皮60の素材は、特に限定されないが、吸水性と速乾性に優れた素材を選択すると好ましい。
5.サイズ調節バンド
また、本実施態様の帽子において、クラウン10の下縁における後部は、図7に示すように、切り欠いて形成しており、その切り欠いた部分には、サイズ調節ベルト50を取り付けている。このため、帽子は、サイズ調節ベルト50の長さを調節することによって、クラウン10の下縁の周の長さを着用者の頭部の寸法に応じて調節することができるようになっている。
6.他の実施態様
以上においては、細長形状の左側通気用開口部Oを、クラウン10の左前側の下縁から上方に向かって設け、細長形状の右側通気用開口部Oを、クラウン10の右前側の下縁から上方に向かって設けた場合について説明したが、左側通気用開口部Oや右側通気用開口部Oの形態は、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更することができる。例えば、図8,9に示すように、細長形状の左側通気用開口部Oを、クラウン10の左前側の下縁から斜め後方に向かって設け、細長形状の右側通気用開口部Oを、クラウン10の右前側の下縁から斜め後方に向かって設けることも好ましい。図8は、他の実施態様の本発明の帽子を側方から見た図である。図9は、他の実施態様の本発明の帽子を下方から見た図である。
これにより、左側通気用開口部Oと右側通気用開口部Oの最前部C,Dをクラウン10の前後方向中間位置よりも前方に位置させながらも、左側通気用開口部Oと右側通気用開口部Oの最後尾C,Dをクラウン10の前後方向中間位置よりも後方に位置させることが可能になる。したがって、クラウン10の後方からもクラウン10の内部に外気を取り込んで、後頭部のベンチレーションをより効率的に行うことができるようになる。ただし、左側通気用開口部Oと右側通気用開口部Oにおけるクラウン10の前後方向中間位置よりも前方は、外気を多く取り込む必要があるので幅広に形成しているが、左側通気用開口部Oと右側通気用開口部Oにおけるクラウン10の前後方向中間位置よりも後方は、外気をそれ程多く取り込む必要がないので幅狭に形成している。これにより、より効率的なベンチレーションを行うだけでなく、帽子の見た目をさらに格好良くすることも可能になる。
図8,9に示す他の実施態様の帽子における他の構成は、左側通気用開口部Oと右側通気用開口部Oとを後方に傾斜させるために、クラウン用れんげ11b,12bを上下に分離した形態とし、クラウン用れんげ11c,12cに切り込みを設けた点、帯片41a,41bがクラウン10の外側から見えないように、メッシュシート用れんげ21aの側縁とメッシュシート用れんげ21bの側縁、及びメッシュシート用れんげ22aの側縁とメッシュシート用れんげ22bの側縁とを、それぞれ帯片41a,41bを介さずに直接縫着している点を除いては、図1〜7に示した帽子と略同様であるために、詳しい説明は割愛する。
本発明の帽子を正面から見た図である。 本発明の帽子を側方から見た図である。 本発明の帽子を上方から見た図である。 本発明の帽子のクラウンを下方から見た図である。 本発明の帽子のメッシュシートを下方から見た図である。 本発明の帽子のビン皮を取り付ける前の状態を下方から見た図である。 本発明の帽子を下方から見た図である。 他の実施態様の本発明の帽子を側方から見た図である。 他の実施態様の本発明の帽子を下方から見た図である。
符号の説明
10 クラウン
11a クラウンの左前部分を形成するクラウン用れんげ(クラウン用れんげ)
11b クラウンの左横部分を形成するクラウン用れんげ(クラウン用れんげ)
11c クラウンの左後部分を形成するクラウン用れんげ(クラウン用れんげ)
12a クラウンの右前部分を形成するクラウン用れんげ(クラウン用れんげ)
12b クラウンの右横部分を形成するクラウン用れんげ(クラウン用れんげ)
12c クラウンの右後部分を形成するクラウン用れんげ(クラウン用れんげ)
20 メッシュシート
21 左側メッシュシート(メッシュシート)
21a メッシュシートの左横部分を形成するメッシュシート用れんげ(メッシュシート用れんげ)
21b メッシュシートの左後部分を形成するメッシュシート用れんげ(メッシュシート用れんげ)
22 右側メッシュシート(メッシュシート)
22a メッシュシートの右横部分を形成するメッシュシート用れんげ(メッシュシート用れんげ)
22b メッシュシートの右後部分を形成するメッシュシート用れんげ(メッシュシート用れんげ)
30 鍔
40a クラウンの左前部分を形成するクラウン用れんげとクラウンの右前部分を形成するクラウン用れんげとを連結する帯片(帯片)
40b クラウンの左横部分を形成するクラウン用れんげとクラウンの左後部分を形成するクラウン用れんげとを連結する帯片(帯片)
40c クラウンの右横部分を形成するクラウン用れんげとクラウンの右後部分を形成するクラウン用れんげとを連結する帯片(帯片)
40d クラウンの左後部分を形成するクラウン用れんげとクラウンの右後部分を形成するクラウン用れんげとを連結する帯片(帯片)
41a メッシュシートの左横部分を形成するメッシュシート用れんげとメッシュシートの左後部分を形成するメッシュシート用れんげとを連結する帯片(帯片)
41b メッシュシートの右横部分を形成するメッシュシート用れんげとメッシュシートの右後部分を形成するメッシュシート用れんげとを連結する帯片(帯片)
41c メッシュシートの左後部分を形成するメッシュシート用れんげとメッシュシートの右後部分を形成するメッシュシート用れんげとを連結する帯片(帯片)
42a クラウンの左前部分を形成するクラウン用れんげとメッシュシートの左横部分を形成するメッシュシート用れんげとを連結する帯片(帯片)
42b クラウンの右前部分を形成するクラウン用れんげとメッシュシートの右横部分を形成するメッシュシート用れんげとを連結する帯片(帯片)
50 サイズ調節ベルト
60 ビン皮
左側通気用開口部(通気用開口部)
右側通気用開口部(通気用開口部)

Claims (6)

  1. 遮光素材からなるクラウンに通気用開口部を設けた帽子であって、クラウンの裏面における通気用開口部が設けられた部分にメッシュシートを宛がうとともに、該メッシュシートをクラウンの裏面における通気用開口部が設けられていない部分にまで延在させることにより、クラウンとメッシュシートとの隙間に通気空間を形成し、通気用開口部からクラウン内部に導入された外気を前記通気空間を通じてクラウン内部の広い範囲に行きわたらせることができるようにしたことを特徴とする帽子。
  2. 通気空間を形成するメッシュシートの面積S(通気空間が複数箇所に分断して設けられている場合にはそれぞれの通気空間を形成するメッシュシートの面積)に対する通気用開口部の開口面積S(1つの通気空間に複数の通気用開口部が属する場合には該複数の通気用開口部の開口面積の和)の比S/Sが2〜20である請求項1記載の帽子。
  3. 通気用開口部(通気用開口部が複数箇所に設けられている場合にはそれぞれの通気用開口部)が、長さ10〜20cm、最大幅0.5〜5cmの細長形状に形成された請求項1又は2記載の帽子。
  4. 通気用開口部(通気用開口部が複数箇所に設けられている場合には少なくとも1つの通気用開口部)の最前部をクラウンの前後方向中間位置よりも前方に位置させるとともに、該通気用開口部に宛がわれるメッシュシートを該通気用開口部の最後尾よりも後方でかつクラウンの前後方向中間位置よりも後方にまで延在させた請求項1〜3いずれか記載の帽子。
  5. 通気用開口部を、クラウンの左前側の下縁から上方又は斜め後方に向かって設けられた細長形状を有する左側通気用開口部と、クラウンの右前側の下縁から上方又は斜め後方に向かって設けられた細長形状を有する右側通気用開口部とで構成し、それぞれの通気用開口部に宛がわれるメッシュシートをそれぞれの通気用開口部の最後尾よりも後方でかつクラウンの前後方向中間位置よりも後方にまで延在させることにより、前記通気空間をクラウンの左側と右側に形成した請求項4記載の帽子。
  6. 細長形状を有する左側通気用開口部と右側通気用開口部のそれぞれが、クラウンの下縁から高い位置になるにつれて幅が狭くなるように形成された請求項5記載の帽子。
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