JP2010136787A - パンツ型着用物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】外装体の肌面側に帯材を具備するパンツ型おむつを始めとした着用物品に特有の課題を解決し、帯材を適用したことによる補強効果や液等の漏れ防止、外観良化等の利点をそのままに維持して、使用後のサイドシール部の引き裂き性を大幅に向上したパンツ型着用物品を提供する。
【解決手段】
外装体の肌面側でかつ胴回りにあたる部分の腹側又は背側には、帯材2が胴回り方向に延在し、該帯材2の少なくとも上端縁2i及び/又は下端縁2kは肌面側に表出し、かつ、その左右両側端部はそれぞれ前記サイドシール部に挟持接合されており、前記帯材2の上端縁2iから下端縁2kまでの帯材幅が、サイドシール部3が延びる背丈方向の長さより小さく、前記帯材2は前記サイドシール部3に挟持接合された部分の近傍に破断誘導切込構造7をもつパンツ型着用物品。
【選択図】図1

Description

本発明はパンツ型の着用物品に関する。
着用者の胴回りの左右において背丈方向に延びる線状サイドシール部で外装体の腹側と背側とが接合され、ウエスト開口部と一対のレッグ開口部とが予め画成されているパンツ型おむつないしおむつカバーなどがある。このようなパンツ型着用物品は、乳幼児がパンツを穿くトレーニングともなり知育の面でも効果的である。成人用のおむつにおいても、自分でパンツを上げるという自立にこだわっている、あるいはそういったリハビリが必要な利用者には、自分で立って穿くことができるパンツ型のおむつ等が適している。
このようなパンツ型おむつ等は、サイドシール部を破りこの部分を切り離して脱がせられるようになっている。このようにすることで、例えば乳幼児や老人等の要介護者が排便をしたときにも、その汚物を腿から足先に引きずって付着させるようなことなく、おむつを破断開放し、そのまま立位や仰向けに寝た状態で股間から引き離し脱がすことができる。
上記パンツ型おむつのサイドシール部の形状ないしその加工状態を改良したものとして、サイドシール部において部分的に圧搾強度を異ならせ、非接合部、弱接合部、強接合部を設けたものが開示されている(特許文献1参照)。これにより、外観を悪化させることなく着用者の肌面に良好に密着し、さらに通気性が良く蒸れを防ぐことができるとされる。
また、サイドシール部の長手方向(背丈方向)の中ほどに接合されていない部分を設け、この非接合部分の外装シートを耳状に延出させた摘持部を形成したパンツ型使い捨ておむつが開示されている(特許文献2参照)。このおむつにより、腰部の両側の上記摘持部をつまんでサイドシール部を形状的に安定させ、その上で上記非接合部に指先を差し込んで上記摘持部から離れるように動かしてサイドシール部を引き裂くことができる。
そのほかパンツ型のおむつにおいて、外装シートの肌面側にある吸収体の端部からウエスト開口部付近にかけて配置した胴回り方向に延びる帯材を適用したものがある(特許文献3参照)。具体的にこの帯材は腹側及び背側の一対の長尺シート部材であり、該一対の帯材は着用者の胴回りに全体として環状に配置され、これを外装シートの肌面側面から上記吸収体の肌面側面に跨設したものである。この一対の帯材は、その左右の両側端部がおむつのサイドシール部にまで延ばされ、そこで外装シートの両側端部に挟持され外装シートとともに接合されている。この胴回り方向に延びる帯材を適用することにより吸収体端部がパンツ内で肌側に露出されるのを防止して美麗な形状に仕上げることができるとされる。
特開2001−120595号公報 実開平06−050623号公報 特開平08−280739号公報
ところが、本発明者らの確認によれば、上記帯材の適用されたおむつにおいては、これを脱がせるとき、上述した通常のパンツ型おむつを脱がせるのと同様にしてサイドシール部を破断して引き剥がそうとすると、外装シートは破断されるものの、その内側で挟持接合された帯材はうまく破断されないことがある。この状態を図8に基づいて詳しく説明する。図8は従来のおむつのサイドシール部を引き裂くときの状態をおむつ内側からみて模式的に示した斜視図である。従来のパンツ型おむつ100のサイドシール部33を破断するとき、その左右近傍の外装シート1(腹側部分1a、背側部分1b)部分を母親、介助者ないし着用者自信が両手の指Tで摘んでその両手を引き離すように方向Gに向け力を入れる。すると接合された従来のサイドシール部33はその上端縁から徐々に引き裂かれ、破断後の腹側サイドシール部33aと破断後の背側サイドシール部33bとに引き離される。これを左右両側のサイドシール部全長にわたって行い、うまくサイドシール部33が二分されれば展開型おむつと同様におむつを腹側と背側とに切り離して着用者の股間部を開放することができる。
しかし、この帯材の適用された従来のパンツ型おむつ100においては、帯材2(腹側帯材2a、背側帯材2b)がうまく引き裂かれず、両者が合掌状に重ねあわされて接合された状態(接合面)rが維持されてしまう。そのため例えば、外装シート1を破りつつ、内部の帯材2も少しずつ交互に破っていくという極めて迂遠な作業を強いられる。また、このとき、外装シート1と帯材2が方向pに向けて面内で剥離破断していくこともある。この面内の破断が大きく広がるとおむつの形状が大きくくずれ、場合によっては母親や着用者、介助者等の手元が安定せず排泄物で周囲を汚してしまうことともなりかねない。さらには、この迂遠な作業や汚物の散在に注意を惹かれるがあまりにおむつ交換に時間がかかれば、たとえば月齢の上がってきた乳幼児などじっとはしておらず、汚物をつけたまま寝返りをうったり、動き出したりするというトラブルにつながりかねない。また、高齢者においては、使い勝手の悪さからリハビリに対する意欲を減退させかねない。
本発明は上記の点に鑑み、外装体の肌面側に帯材を具備するパンツ型おむつを始めとした着用物品に特有の課題を解決し、帯材を適用したことによる補強効果や液等の漏れ防止、外観良化等の利点をそのままに維持して、使用後のサイドシール部の引き裂き性を大幅に向上したパンツ型着用物品の提供を目的とする。
本発明の上記目的は、腹側部分と背側部分と該両部分の間にある股下部分とを有する外装体で構成された、ウエスト開口部と一対のレッグ開口部とを有するパンツ型着用物品であって、前記外装体の左右両側端部において、該外装体の腹側部分及び背側部分が合掌状に重ね合わされて接合され前記ウエスト開口部からレッグ開口部にかけて着用者の背丈方向に延びるサイドシール部をなし、前記外装体の肌面側でかつ胴回りにあたる部分の腹側又は背側には、帯材が胴回り方向に延在し、該帯材の少なくとも上端縁及び/又は下端縁は着用者肌面側に表出し、かつ、その左右両側端部はそれぞれ前記サイドシール部に挟持接合されており、前記帯材の上端縁から下端縁までの帯材幅(T)が、前記サイドシール部が延びる背丈方向の長さ(T)より小さく(T<T)、前記帯材は前記サイドシール部に挟持接合された部分の近傍に破断誘導切込構造をもつパンツ型着用物品により達成された。
本発明の着用物品は、外装体の肌面側に帯材を具備し、該帯材を適用したことによる補強効果や液等の漏れ防止、外観(物品の内面の見た目)の良化等の利点をそのままに維持して、使用後のサイドシール部の引き裂き性が極めて高く、迂遠な作業や複雑な機構を要さずに極めて軽便にこの部分を破断しておむつを脱がせ又は脱ぐことができるという優れた作用効果を奏する。
以下、本発明の好ましい実施形態である成人用のパンツ型使い捨ておむつについて詳細に説明する。
図1(a)は、本発明における第1の実施形態としてのパンツ型の使い捨ておむつ10を概ね着用状態の形状として腹側のやや着用者左側上方からみて模式的に示した斜視図であり、図1(b)は上記図1(a)の領域b(円で囲んだ領域)の拡大斜視図である。本実施形態1のおむつは、ウエスト開口部Woと一対のレッグ開口部Loとを有し、おむつの左右両側にウエスト開口部Woからレッグ開口部Loにかけて着用者の背丈方向に延びるサイドシール部3を有する。そして、このサイドシール部3において、外装体を構成する外装シート1の腹側部分1aと背側部分1bとの左右両側端部がそれぞれ合掌状に重ねあわされて接合されている。ここで合掌状に重ね合わせるとは、一対のシート材において同一の機能を有する面、つまり本実施形態の外装シートにおいては肌当接面どうしを対面させて当接することをいい、このとき両シート材の間に他の機能性のシート材や部材を介在させてもよい。なお、本実施形態1において外装体を構成する外装シート1の腹側部分1aと背側部分1bとは、股下部分1c(図1のおむつにおいて股下部Cにあたる部材部分)を介して連続した一体のシート材からなっているが、腹側部分1a、背側部分1b、股間部分1cが異なるシート材からなり所定の位置で接合されたり、別の機能性の部材等と組み合わせて構成されたものであったりしてもよい。
図示したものにおいては外装シート1を1枚のシート材として示したが、本実施形態1において外装シート1は、肌面側の液不透過性の1層以上の裏面シートと非肌面側の外層不織布とからなる。そして、上記裏面シートと外層不織布との間または裏面シート間には、紐状弾性部材(図示せず)等の所定の部材が介在され配設されている。具体的には、ウエスト開口部Woの近傍の縁部及び胴回り領域Dの中央に胴回りの方向に延びるウエスト弾性部材及び胴回り弾性部材がそれぞれ配設されている。これらの胴回りに周状配置された弾性部材により、着用者の胴回りを適度に締め付け良好なフィット性を示す。また、レッグ開口部Loの縁部の近傍にも紐状のレッグ弾性部材が同様に介在配設され、着用者の足の付け根回りを適度に締め付けて良好な装着性とこの部分からの液等の漏れ防止性とを発揮する。
上記の外装シート1の肌面側には、液透過性の繊維シート(液透過性の表面シートないし紙製の台紙)(図示せず)に積繊されたパルプ繊維や吸収性ポリマー等で構成された吸収コア(図示せず)がつつまれた吸収体4が配設されている。この吸収体4を外装シート1に取り付ける方法は特に限定されないが、例えば面状、線状、スパイラル状にホットメルト接着剤を塗布して接合することができる。
本実施形態の使い捨ておむつ10において、吸収体4は、中央部分が括れた砂時計状であり、サイドシール部で分解し展開された外装シート1も吸収体4の外形に合わせてそれより大きな砂時計形状とされている。また、外装シート1は吸収体4の長手方向の前後両側縁の外方(着用者の頭部方向)および、吸収体4の幅方向の左右両側縁の外方(着用者の左右の側部方向)に延在する側縁部(フラップ部)を有している。この左右ないし前後両側縁部の左右端部が上述のようにサイドシール部3をなして接合されている。このような構成は、通常のパンツ型の使い捨ておむつと同じである。
本実施形態1のパンツ型使い捨ておむつ10には、そのおむつの胴回り部Dであり、かつ、外装体をなす外装シート1の肌面側Hに、一対の帯材2(腹側帯材2a、背側帯材2b)がその上端縁2i及び下端縁2kを含め全体として着用者肌面側(以下、「肌面側」または「肌側」とも言う)に表出させて、つまりさらにその肌面側を別のシート材等で覆うことなく胴回り方向にその長手方向を向け延在している(図1、図2参照)。そして、この帯材2の上端縁2i及びその周辺(上端領域21)は非接合の自由端とされており、その下方の中央外装帯対面領域22において外装シート1の肌側面と接着材によりしっかりと接着されている。さらに下って吸収体4の長手方向端縁4iをまたぐ部分(吸収体端縁被覆領域23)においては帯材2が非接合の状態とされており、その下の部分から帯材下端縁2kにいたる吸収体対面領域24において吸収体4の肌面と接合されている。なお、図2ではおむつ腹側の形態を示したが、このような部材配置及びその組み立て形態は背側でも同様である。
本実施形態においては、外装シート1の腹側部分1aから背側部分1bにかけてそのウエスト開口部付近の側縁部Fa,Fbを残して延在する吸収体4を有し、前記帯材2が前記側縁部Fa,Fbから吸収体4に跨設されている。そして、上述のように帯材2の上端領域21および吸収体端縁被覆領域23において前記外装体側縁部Fa,Fbの肌面側面及び吸収体4の肌面側面に接着されている。このように、吸収体4の前後(背側/腹側)端縁4iを跨ぎ越えるように帯材2を配置することにより、吸収体端部を適度におさえつけその部分での着用中の型崩れや剥離を抑え、見た目をすっきりさせることができる。また、着脱時に足先の引っかかりや肌との摩擦力により吸収体4の前後(背側/腹側)端縁4iの口が開き、吸収材が漏出することをより確実に防止することができる。さらに、本実施形態においてこの帯材2は撥水性の材料であり液体等を透過しにくいため、就寝時等に長時間着用して多量の尿等の排泄がありこれを吸収保持した吸収体4の中央から、例えば着用者が寝返りをうつなどして腹側や背側へと搾られるように液等が移行しようとしたときにも、この帯材2が防漏壁として機能しその漏洩を効果的に防止することができる。
また、上記のように外装シート1ないしは吸収体4のおむつ本体側と、これに対面する領域において帯材2を面状に接合することにより、特に外装シート1との接合領域22における引張り強度が向上する。これにより、例えば成人用のおむつを穿くときなどに強めに引き上げることがあり、場合によっては急ぐあまりに外装シート1を強引に引き上げて破損してしまうこともあるが、本実施形態においては上記帯材2が補強材として機能しこのような破損を効果的に抑制・防止することができる。また、一方で上端縁2iの部分は接合されず接着剤等による硬化の影響がなく、見た目にやわらかで、布材の硬くなったフチが刺激し痒みや違和感を与えるようなこともない。さらに、サイドシール部3でも上記上端領域21が非接合状態とされたため、サイドシール部の引き裂き性を良化する作用があるがこれについては後述する。なお、帯材2を接合する方法は特に限定されず、例えば上述のような、面状、線状、スパイラル状にホットメルト接着剤を塗布して接合することができる。
本実施形態1のおむつにおいては、上述のとおり、おむつの外形をなす外装体を構成する外装シート1の腹側部分1aおよび背側部分1bの左右両側端部がそれぞれ合掌状に重ね合わされ接合されている。そして、おむつの胴回り部Dの前記外装シート1の肌面側に配設された一対の帯材2(2a、2b)の左右両側端部が、さらに上記外装シート1(1a、1b)の左右両側端部に挟持され接合されている(図1、図3参照)。すなわちサイドシール部3においては、図3において右側からみて、外装シート腹側部1a、腹側帯材2a、背側帯材2b、外装シート背側部1bの順でその4層構造となっており(外装シート1を離面シート及び外層不織布の2層構造としてみれば6層構造といえる。)、これらをまとめてヒートエンボス加工により接合一体化している。なお、サイドシール部3における帯材2の配置されていない部分では、帯材2(腹側帯材2a、背側帯材2b)を除く外装シートの腹側部1a及び背側部1bの2層構造となる。
本実施形態のパンツ型おむつ10においては、前記帯材2(2a、2b)の上端縁から下端縁までの帯材幅(T)が、前記サイドシール部が背丈方向に延びる長さ(T)より小さい(T<T)。ここで、サイドシール部の背丈方向長さ(T)はおむつの胴まわり部Dの幅と同じになっているが、このことは一般的なおむつと同様である。上記帯材幅(T)とサイドシールの背丈方向長さ(T)との比(T/T)は特に限定されないが、胴回りの通気性維持の観点から0.5以下が好ましく、0.1〜0.4の範囲であることがより好ましい。上記帯材幅(T)は、胴回りの通気性を維持し、吸収体端部のめくれを防止する観点から、20〜100mmが好ましく、30〜70mmがより好ましい。
本実施形態のパンツ型おむつ10においては、上記帯材幅(T)及びサイドシール部の背丈方向長さ(T)の関係として、サイドシール部の上端縁3i側、つまりウエスト開口部Wo側に、帯材2が配されていない余部3y(余り長さ(T)で示される部分)がある。すなわち、本実施形態においては、帯材の上端縁2iが外装体の上端縁1iよりおむつ下方(股下の方向)に位置するようにされ、外装体フラップ部Fa,Fbに外装体余部1y(図1,図2参照)が画成されるように配置されており、これによってサイドシール部3にもその余部3y(図1参照)が画成されている。このように帯材上端縁2iがサイドシール部上端縁3iより下方に配置されることにより、サイドシール部3が引き裂かれるとき、その進展につれ帯材上端縁2iに設けられた破断誘導切込構造7をなす端部切込み7aの位置に切り裂き端が徐々に到達し、そこでサイドシール部3の引き離れていく動きに追従して、上記切込みが抵抗なく的確に破断していく。なお、上記帯材幅(T)とサイドシール部の背丈方向長さ(T)及びその余り長さの関係は、要すればおむつ展開図として示す図6を参照。
本実施形態においては、腹側帯材2aの前記サイドシール部3に挟持接合された部分の近傍に破断誘導切込構造7が形成されている。ここで、前記破断誘導切込構造は前記帯材2aの上端縁2iに形成された切込み(端部切込み)7aを有し、さらにミシン目状の切込み(中央部切込み)7cが非切込み部7bを介して下端縁2kにむけ間欠的に連設され、下端縁2kにも切り込み(端部切込み)7aが設けられている。すなわち、本実施形態の破断誘導切込構造7は1つの直線状の基線(図示したものでは破断誘導切込構造7を示す補助線と同義)上にある複数の切込み(7a、7c)及び非切込み部(7b)から構成されている。なお本発明において「切込み」とは、シート部材の端縁が切り込まれた切込み(端部切込み)7aのみならず、シート部材の中央の穿孔ないし切れ目がなす切込み(中央部切込み)7cを含む意味に用いる。この破断切込構造ないしその切込みの機能については後で詳しく述べるが、上記上側端部切込み7aが帯材分離のきっかけとなり、中央部切込み7cの連設がこの分離をさらに進展させ下側の端部切込み7aにいたり、これによりサイドシール部の引き裂き性が大幅に良化する。なお、端部切込み7aついて、帯材上端縁2i側のものと下端縁2k側のものとを区別していうときには、それぞれ上側端部切込み7i及び下側端部切込み7kという。
破断誘導切込構造7は、腹側帯材2a或いは背側帯材2bのどちらかにのみ形成しても良いし、腹側帯材2a及び背側帯材2bの両方に形成しても良い。
上記切込み(7a、7c)の長さ(La,Lc)は特に限定されないが、個々の切込みの長さが1〜8mmであることが好ましく、2〜5mmであることがより好ましい。このような長さとすることで、不確定方向への引き裂きを防止し、背丈方向に向かって確実に引き裂くことができる。また、破断誘導切込構造7をなす帯材2の上端縁2iから下端縁2kにかけて延びる基線にそう切込みの総長さ(L)(この長さLは、例えば、端部の切込みが1つある場合にはその長さLa、上端縁と下端縁にある場合はその和(2La)、さらに中央部にミシン目状の複数の切込み7cがあるときには2La+ΣLcとなる。)が前記帯材幅(T)の0.5〜0.9(0.5≦L/T≦0.9)になることが好ましく、0.6〜0.8(0.6≦L/T≦0.8)がより好ましい。このL/Tが小さすぎると引き裂きの確実性および容易性が低下することがあり、大きすぎると帯材が着用中に分離する不都合が生じやすくなる。
本実施形態において破断誘導切込構造7はサイドシール部3から若干離れ、おむつ内方に位置する。サイドシール部3からの距離は特に限定されないが、サイドシール部の引き裂き性を良化し製造時にサイドシール部内に挟持埋在されてしまわないよう、サイドシール部3からの距離Waを1〜8mmとすることが好ましく、1〜3mmとすることがより好ましい。また、本実施形態1においては上述のように破断切込構造7を1本の連続したミシン目状の切込みで構成しているが、このようにすることでサイドシール部3の引き裂きの進行方向が蛇行したりせず確実性が向上する。さらに、本実施形態において破断切込構造7のミシン目は、サイドシール部が背丈方向に延びる方向と平行であるが、このようにすることが、サイドシール部が引き裂かれるときの力が均等にかかっていき、まっすぐに破断しうる観点から好ましい。なお、これまで説明してきた図1及び後述する図4〜7においては、視認性を考慮し、破断切込構造7を構成する切込みを大きめに誇張して示している。
本実施形態のサイドシール部3は、図1(b)に示したように、幅方向に延びる強接合部9aが間欠的に長手方向にむけて列設され、具体的には多数のマッチ棒を平行に所定間隔をあけて連なるように配設されている。そしてこの間欠的に列設された強接合部9aの間に非ないし弱接合部9bが介在配置されて全体としてサイドシール部3の接合部分9が構成されている(本実施形態においては接合部分9の領域がそのままサイドシール部3の領域となっている。)。このとき、上記強接合部9aの列設間隔(k)は特に限定されないが、5mm以下であることが好ましく、1〜3mmであることがより好ましい。
上記のような、強接合部、非ないし弱接合部の形成方法は特に限定されないが、たとえば以下のような手順が挙げられる。外装シート及び帯材の胴回りの左右両端部を合掌状に重ね合わせ、ここにサイドシール部3をなすように、腹側部側の面及び背側部側の面の両面から所定の凹凸形状を有する一対の接合ブロックを加熱押圧して形成する。この際、接合工程において用いる一対の接合ブロックとして、凹凸形状がそれぞれ同じかあるいは異なるものを使用して、その凹凸が嵌め合うようにして、あるいは嵌め合わせず凸部どうしが突き当たるようにして狭圧する。一対の接合ブロックはいずれも凸部が所定の間隔を開けてかつ直線状に長手方向に列設され、これにより背丈方向に延びるサイドシール部3をなすことができる。このとき、例えば、上記後者のように凸部どうしが付き合うように接合ブロックにより狭圧すれば、その部分を上記の強接合部9aとすることができ、接合ブロックを対面狭圧したときにも凹部どうしで離間部が残る部分において、上記の非ないし弱接合部9bを形成することができる。上記のサイドシール部の押圧加工法は、上記のものに限定されずに通常のエンボス加工法等、適宜選択して行うことができる。
強接合部9a、非ないし弱接合部9bの接合強度は特に限定されず、おむつの種類や機能により調節することができるが、例えば強接合部の接合力を1000〜4000cN/30mmとすることが好ましい。非ないし弱接合部は強接合部に介在されて接合力に差がついていればよいが、例えば非接合状態でない場合においてその接合強度は300〜2000cN/30mmとすることが好ましい。接合部9全体としての接合強度は、例えば1000〜4000cN/30mmとすることが好ましい。
[接合強度]
本発明において「接合強度」は特に断らない限り、下記のようにして測定した値をいう。各接合部について、適当な大きさに切り出してサンプルとし、得られたサンプルについて、引張試験機にて、300mm/minで180°剥離強度を測定し、これを幅30mmに換算する。なお、強接合部及び弱接合部については、疑似的に各接合部と同条件で作製した幅の広いサンプルを用いて測定してもよい。
図4は図1に示した領域bの周辺をおむつ内側からみて模試的に示した斜視図であり、図5はこのサイドシール部分を引き裂くときの状態を模式的に示した斜視図である。本実施形態1のおむつにおいては、上述のように腹側帯材2aのサイドシール部3近傍にミシン目状の切込みで構成された破断誘導切込構造が形成されている。このとき腹側帯材2aが外装体の上端縁1iより余り長さ(T)だけ下方に配置されているため、帯材上端縁2i及びそこにある破断誘導切込構造7はサイドシール部の上端3iより同様に余り長さ(T)だけ下方に位置するようにされている。そして、同図に示したように本実施形態においては着用者の背丈方向に延びるサイドシール部3に並列して腹側帯材2aに直線状の破断誘導切込構造7が形成されている。サイドシール部3においてはその幅方向ではほぼ余りなく強接合部9aがシールしており、これが非ないし弱接合部を交互に介してサイドシール部長手方向の全域にわたって各シート(外装シート腹側部1a,背側部1b、腹側帯材2a、背側帯材2b)がしっかりと圧着接合されている。
そして、上記本実施形態のおむつ10を使用後に脱いでないし脱がして廃棄するようサイドシール部3を引き裂くとき、着用者ないし介助者の手指Tでその両側を摘んで、矢印Gの方向に動かすように力をいれる(図5参照)。すると、徐々にウエスト開口部側のサイドシール部上端縁3iから下方へ向けサイドシール部が引き裂かれていき、破断されたシール部腹側3aと破断されたシール部背側3bとに分断されていく。そして、従来のもの(図8参照)とは異なり、帯材の上端縁2iの部分にさしかかったとき、そこで帯材がそのまま残ってしまうことなく破断誘導切込構造7をなすミシン目状の切込みが破断され、腹側破断切込7tないしその断片部材2tと背側破断切込7sないしその断片部材2sとに分かれ、両者は抵抗なく分断されていく。なお、図5ではこのときの破断の様子を、理解を容易にするためサイドシール部の形状が維持されて移動していくように示し、例えば上端縁3iの仮想軌跡線qを理想的な円弧を描くように示したが、実際にはシート材の変形性のためサイドシール部のおむつ内方側から徐々に剥離していき、サイドシール部面がややよじれながらおむつ外方かつ下方へと剥がれていく。
本実施形態においては、さらにこの剥離のとき、外装シート1と帯材2との面内での剥離も生じず、外装シート1の動きに追従して帯材2の破断誘導切込構造7が引き裂かれていくためおむつの型崩れや内部部材の屑がでてくるような心配がない。図5においてはこの部分が引き離れていく動きの様子を模式化して移動軌跡補助線qで示した。
さらに本実施形態1のおむつ10においては、帯材の上端縁2iの付近(上端領域21)を非接着状態としたため(図2参照)、帯材の上端縁2iの付近が外層シート1から分離し、引き裂き時に帯材が外層シート1の影響を受けることなく切込み方向に容易に破断する。その結果、非接着の上端縁2iと上述した破断誘導切込構造7との相互作用によりサイドシール部3の引き裂き性が一層高まり、帯材の合掌状の重合接合面がその初期の接合力は低下させていないにも関わらず人為的な引き裂きに対しては剥離しやすくなり、例えば接合部における多少の接合力や接合幅のばらつきがあったり、やや乱暴に又は力の弱いひとが引き裂いたりしたとしても良好かつ確実な分断を可能とする。
図6は、本発明における別の実施形態(第2実施形態)のパンツ型の使い捨ておむつ20をサイドシール部の位置で分解し展開しておむつ腹側の内側からみて模式化して示した一部平面図である。本実施形態2においては、帯材2aの下端縁2kが吸収体4の肌側面に配されそこから吸収体の端部4iを跨ぎこし外装体腹側部1aのフラップ部(Fa)の肌側面に延在されている。ただし、帯材上端縁では外装体の上端縁1iにまでいたらず、サイドシール長さ(T)に対して帯材幅(T)が小さく(T<T)なるようにされ、帯材上端縁2iからサイドシール部の上端縁3iまでに余り長さ(T)をおくようにされている。そして、サイドシール部3においては、強接合部9aが並列してシール部上端3iから下るように列設され、このシール部下端3kにまで列設されている。
上記図6及び次の図7では強接合部9aが図1等に比して太く大きく描かれているが模式化のためであり本実施形態がこれにより限定して解釈されるものではない。また、図6及び図7では展開されたおむつ腹側の平面図を示しているが、背側においても破断誘導線構造7を設けることが任意である以外同様の構造であることが前提であり、これをサイドシール部で接合して図1と同様の組立てられたパンツ型おむつになる。なお、説明及び理解の便宜より組立てられてなる接合部等の符号及び名称を、上記展開平面図においても同様に用いている。
本実施形態2において腹側帯材2aのサイドシール部3の近傍には、左右両側の上端縁2i及び下端縁2kに該両端縁が切り開かれた切込みからなる破談誘導構造7が形成されている。換言すれば、端部切込み7aが帯材2aの上端縁及び下端縁に設けられ、帯材の左右両側に上側の端部切込7a(7i)から下側の端部切込7a(7k)に伸びる線状に観念される破断誘導切込構造7が形成されている。この破断誘導構造7により、サイドシール部の良好な引き裂き性が実現されることは上記の本実施形態1と同様である。更には帯材の端縁にある切込みが帯材破断のきっかけとなり、帯材が背丈方向に向かって確実かつ容易に破断する。なお、この実施形態の変形例として、例えば帯材2の上端縁2iにのみ端部切込み7a(7i)を形成する実施形態が挙げられ、この場合には破断誘導切込構造7は線状のものとしては観念されず、上記端部切込み7a(7i)自身が破断切込構造7となる。
図7は本発明における別の実施形態(第3実施形態)のパンツ型の使い捨ておむつ30を図6と同様に展開しておむつ内側から模式化して示した一部平面図である。本実施形態においては、一対の破断誘導切込構造7が該帯材2aの左右両側のサイドシール部近傍に設けられており、2本の背丈方向に延びる破断誘導切込構造列7g、7hからなる。各破断誘導切込構造列7g,7hは、腹側帯材2aの上端縁から下端縁に延在するミシン目状の切込み(端部切込み7a、中央部切込み7c)及び非切込み部7bが直線状に連設して構成されている。
破断誘導切込構造列7hはサイドシール部3側でその近傍に配置されており、このサイドシール部までの距離の好ましい範囲は、上述した本実施形態1における距離Waと同様である。そして、破断誘導切込構造列7hの近傍でさらにおむつ内方に位置する破断誘導切込構造列7gは距離Wbを介して平行に配列されており、その距離Wbの好ましい範囲もまた上記Waと同様である。また、両破断誘導切込構造列7g,7hはこれらをなすミシン目状の切込み(7a、7c)が千鳥状に並列されていることが好ましい。ここで、千鳥状とは、各列が直行する方向(図7の胴回り方向)に切込みを投影してみて各列の切込みがなす像が一致することがなくずらされていることをいい、略半ピッチずつずらされていることが好ましく、また、各列の上記切込みがなす投影像が隙間無く連続するようにされていることが好ましい。
本実施形態3のような破断誘導切込構造列7g,7hの並列形態とすることで、おむつを微細な位置調節が容易ではないほどの高速で連続生産するようなときにも、そのミシン目加工による端部切込み7aがどちらかの列により確実に作出され、これによる引き裂きの確実性が一層高まり好ましい。また、一列のミシン目状の切込みだけではサイドシール部3の引き裂き性が不十分な、例えば大人用のおむつで厚い帯材を用いるようなときにも、好適に対応して良好なサイドシール部3の引き裂き性を実現することができる。
外装シートの外層不織布や吸収体を被覆するする繊維シートの素材となる不織布としては、それぞれ、例えばエアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等の各種製法による不織布、織布、編布、樹脂フィルム等が挙げられ、これらを積層一体化させてなるシート材等を用いることができる。感触の良い柔軟な襞を規則的に配列させ、装飾的な美観を合わせて付与する観点から、両シート材又は一方のシート材(特に複合伸縮部材を肌に当接させる用途に用いる場合の肌面側の面を形成するシート材)の形成材料は、エアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等であることが好ましい。
帯材の素材としては、強度、熱融着性、防漏性(疎水性)の観点から、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂からなる、あるいは表面が前記樹脂からなる芯鞘型のスパンボンド不織布やフィルム状シートなどが挙げられる。なかでも、切込み成形性、引き裂き性、強度の観点からスパンボンド不織布が好ましい。
帯材の破断誘導切込構造は、上記各実施形態のように、1つもしくは複数の切込みにより構成されていることが好ましく、この切込みは通常の切断、型抜き、溶融等の加工法で形成することができる。この切込みをミシン目状のものとするとき、その連続形態は直線状、波線状、螺旋状等、とくに限定されないが、引裂き性の観点から切込みないしそのミシン目を直線状に形成することが好ましい。
破断誘導切込構造は帯材のみに形成し、外装シートには形成されていないことが好ましい。外装シートに破断誘導切込構造を形成することは、乳幼児等の着用者が使用中に興味本位で破断してしまう可能性を高め、かつ、防漏性を低下させるため好ましくない。
弾性部材の材料としては、吸収性物品に用いられる通常の弾性材料を用いることができ、例えば素材としては、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができ、形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状等の糸状ないし紐状(平ゴム等)のもの、或いはマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を用いることができる。
れる。
上記各実施形態においては本発明の着用物品としてパンツ型おむつを例に示したが、吸収性本体を肌面側に配置して用いられるパンツ型おむつカバーであることも好ましい。ここで吸収性本体は、排泄される尿等を吸収するものであれば特に限定されないが、例えば尿とりパッド等の吸収パッドが挙げられる。吸収パッドは、例えば、液透過性の表面シート、液不透過性の防漏シート、及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を具備し、平面視矩形状の縦長形状に形成されたものが挙げられる。そして、吸収パッドの長手方向の両側には、左右一対の立体ガードが形成されていることが好ましく、各立体ガードは、吸収パッドの長手方向の両側に、立体ガード弾性部材を有する立体ガード形成用のシート材を配設して形成されていることが好ましい。このような吸収パッドの長手方向を着用者の背側から腹側に股間を介してわたすようにして、該パッドの液透過シート側を着用者の肌に当接するよう配置する。おむつカバーは、この吸収パッドを覆うようにして着用することが好ましい。
本発明のパンツ型着用物品は上述のようなパンツ型のおむつやおむつカバーのほか、生理用ショーツ、ショーツ型ナプキンなどの、パンツ型の構造を有する着用物品一般を含む概念である。このパンツ型着用物品は、乳幼児用のものであっても、成人用のものであってもよい。中でもおむつの強度の観点からは成人用のパンツ型おむつであることが好ましい。
図1(a)は本発明における第1の実施形態としてのパンツ型の使い捨ておむつを概ね着用状態の形状として腹側からみて模式的に示した斜視図であり、図1(b)は図1(a)の領域bの拡大斜視図である。 図1に示したII−II線断面の拡大断面図である。 図1に示したIII−III線断面の拡大断面図である。 図1に示した領域bの周辺をおむつ内側からみて模試的に示した斜視図である。 本発明における第1実施形態のおむつのサイドシール部(図4に示した部分に対応する部分)を引き裂くときの状態を模式的に示した斜視図である。 本発明における別の実施形態(第2実施形態)のパンツ型の使い捨ておむつを展開しておむつ内側から模式化して示した一部平面図である。 本発明における別の実施形態(第3実施形態)のパンツ型の使い捨ておむつを展開しておむつ内側から模式化して示した一部平面図である。 従来のおむつのサイドシール部を引き裂くときの状態をおむつ内側からみて模式的に示した斜視図である。
符号の説明
1 外装シート
2 帯材
3 サイドシール部
4 吸収体
7 破断誘導切込構造
9 接合部
10、20、30、100 使い捨ておむつ

Claims (6)

  1. 腹側部分と背側部分と該両部分の間にある股下部分とを有する外装体で構成された、ウエスト開口部と一対のレッグ開口部とを有するパンツ型着用物品であって、
    前記外装体の左右両側端部において、該外装体の腹側部分及び背側部分が合掌状に重ね合わされて接合され前記ウエスト開口部からレッグ開口部にかけて着用者の背丈方向に延びるサイドシール部をなし、
    前記外装体の肌面側でかつ胴回りにあたる部分の腹側又は背側には、帯材が胴回り方向に延在し、該帯材の少なくとも上端縁及び/又は下端縁は着用者肌面側に表出し、かつ、その左右両側端部はそれぞれ前記サイドシール部に挟持接合されており、
    前記帯材の上端縁から下端縁までの帯材幅(T)が、前記サイドシール部が延びる背丈方向の長さ(T)より小さく(T<T)、
    前記帯材は前記サイドシール部に挟持接合された部分の近傍に破断誘導切込構造をもつパンツ型着用物品。
  2. 前記破断誘導切込構造が、前記帯材の少なくとも表出された上端縁又は下端縁に形成された切込みである請求項1に記載のパンツ型着用物品。
  3. 前記破断誘導切込構造が、前記帯材の上端縁から下端縁にかけて延在するミシン目状の切込みである請求項1又は2に記載のパンツ型着用物品。
  4. 前記破断誘導切込構造が前記帯材の上端縁から下端縁にかけて延在するミシン目状の切込みが2列以上並設された構造である請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツ型着用物品。
  5. 前記破断誘導切込構造が前記帯材の上端縁から下端縁にかけて延びる基線に沿う1つ以上の切込みにより構成され、該基線にある前記の切込みの長さの総和(L)が該基線部分の帯材幅(T)の0.5〜0.9(0.5≦L/T≦0.9)になる請求項1〜4のいずれか1項に記載のパンツ型着用物品。
  6. 前記破断誘導切込構造が、前記帯材において前記サイドシール部からおむつ幅方向内方にむけ1〜10mmの位置に形成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のパンツ型着用物品。
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