JP2018057465A - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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猛史 宮村
好美 山下
Yoshimi Yamashita
好美 山下
麻央 荒井
Mao Arai
麻央 荒井
航平 武士俣
Kohei Bushimata
航平 武士俣
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Abstract

【課題】ウエスト部における柔軟性及び肌触りを向上させ得るパンツ型吸収性物品を提供すること。【解決手段】本発明のパンツ型吸収性物品は、吸収体を含む吸収性本体3と、該吸収性本体の非肌当接面側を固定している外装体2とを具備している。外装体2は、腹側部A及び背側部Bを形成し、複数枚のシートを有する外装体本体20と、ウエスト開口部5の周縁端51に沿って肌当接面側に折り返されて形成された折り返し部21とを備えている。折り返し部21は、複数枚のシート間が融着部26において接合されており、折り返し部21における複数枚のシートのうち最も非肌当接面側に位置しているシートと、その非肌当接面側に位置する対向部位21bとが接着剤により接合されている。【選択図】図3

Description

本発明はパンツ型吸収性物品に関する。
従来、吸収性本体と外装体とを具備し、腹側部と背側部とが接合されてウエスト開口部が形成されているパンツ型吸収性物品が知られている。
例えば、本出願人は、先に、少なくとも腹側部の外装体を構成するシート材が、ウエスト開口部の周縁端に沿って物品肌当接面側に折り返され、その折り返し部分の一部が、該吸収性本体の端部の肌当接面を被覆しており、前記シート材の前記折り返し部分は、前記吸収性本体の周縁固定部分が相対向面に接合されている一方、前記サイドシール部近傍、該周縁固定部分及び前記吸収性本体の肌当接面被覆部分以外の部分が相対向面に接合されていない、パンツ型吸収性物品を提案した(特許文献1)。
また、本出願人は、先に、外層シート及び内層シートを備えた外装体は、自然状態において、前記内層シート表面及び前記外層シート表面に、それぞれウエスト開口部周方向に間隔を置いた複数の襞を有しており、前記内層シート表面の襞間のピッチが前記外層シート表面の襞間のピッチよりも小さい吸収性物品を提案した(特許文献2)。
これらとは別の技術として、特許文献3には、胴回り開口部と一対の脚回り開口部とが形成されたパンツ型の吸収性物品であって、腹側部と背側部とが吸収性物品の横方向の各端部をそれぞれ縦方向に複数の部分に区分した場合に、前記腹側部及び前記背側部を形成するシートの積層枚数が、前記複数の部分のうちの第1部分と、該第1部分の前記縦方向の隣に位置する第2部分とで、互いに一枚だけ相違しており、前記複数の部分において前記縦方向に沿った縁部には、前記腹側部と前記背側部とが融着されてなる融着部が、前記縁部に沿った線状に連続して延在していることを特徴とするパンツ型の吸収性物品が記載されている。
しかし、特許文献3に記載のパンツ型の吸収性物品は、胴回り開口部の周辺部分における肌触り及び柔軟性が不十分であった。また、特許文献1及び2に記載のパンツ型吸収性物品は、着用時のウエスト部における履き心地について改善の余地があった。
特開2013−116196号公報 特開2013−176708号公報 特許第5909601号公報
本発明の課題は、従来技術が有する解決課題を解決し得るパンツ型吸収性物品を提供することにある。
本発明は、着用者の前後方向に対応する物品縦方向及びこれに直交する物品横方向を有し、吸収体を含む吸収性本体と、該吸収性本体の非肌当接面側に位置する外装体とを具備し、着用時に着用者の腹側に配される腹側部と着用者の背側に配される背側部とその間に位置する股下部とを有し、腹側部の両側部と背側部の両側部とが接合されていることによって、一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有するパンツ型吸収性物品であって、前記外装体は、腹側部及び背側部を形成し、複数枚のシートを有する外装体本体と、該複数枚のシートが前記ウエスト開口部の周縁端に沿って肌当接面側に折り返されて形成された折り返し部とを備え、前記外装体本体及び前記折り返し部は、複数枚のシートが積層された構造を有しており、前記折り返し部における前記複数枚のシート間が融着部において接合されており、前記折り返し部における前記複数枚のシートのうち最も非肌当接面側に位置しているシートと、その非肌当接面側に位置する対向部位とが接着剤により接合されている、パンツ型吸収性物品を提供するものである。
本発明のパンツ型吸収性物品は、ウエスト部における柔軟性及び肌触りを向上させ得る。
図1は、本発明の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの使用状態(着用状態)を示す斜視図である。 図2は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの展開且つ伸長状態を示す一部破断平面図である。 図3は、図2のI−I線断面図である。 図4は、図2のII−II線断面図である。 図5は、本発明に係る融着部のパターンの一例を示す図である。
以下、本発明のパンツ型吸収性物品を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1(以下、おむつ1ともいう)は、着用者の前後方向に対応する物品縦方向X及びこれに直交する物品横方向Yを有し、図2に示すように、吸収体33を含む吸収性本体3と、該吸収性本体3の非肌当接面側に位置する外装体2A,2Bとを具備している。おむつ1は、図1及び図2に示すように、着用時に、着用者の腹側に配される腹側部Aと、着用者の背側に配される背側部Bと、腹側部Aと背側部Bとの間に位置し、着用者の股間部に配される股下部Cを有している。腹側部Aの両側部と背側部Bの両側部とが接合されていることによって、一対のサイドシール部4、ウエスト開口部5及び一対のレッグ開口部6を有している。外装体2A,2Bは、腹側部A及び背側部Bを形成し複数枚のシートを有する外装体本体20と、該複数枚のシートがウエスト開口部5の周縁端51に沿って肌当接面側に折り返されて形成された折り返し部21とを備えている。外装体本体20及び折り返し部21は、いずれも、複数枚のシートが積層された構造を有している。また、折り返し部21における複数枚のシート間が融着部26において接合されており、折り返し部21における複数枚のシートのうち最も非肌当接面側に位置しているシートと、その非肌当接面側に位置する対向部位21bとが接着剤により接合されている。
吸収性物品及びその構成部材の肌当接面は、着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、吸収性物品及びその構成部材の非肌当接面は、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面である。
本実施形態のおむつ1について、より具体的に説明すると、おむつ1は、図1及び図2に示すように、外装体として、腹側部Aに位置する腹側外装体2Aと背側部Bに位置する背側外装体2Bとを有している。腹側外装体2A及び背側外装体2Bは、図2に示すように、おむつ1の展開且つ伸長状態において矩形状である。なお、展開且つ伸長状態とは、パンツ型吸収性物品の両側部に存する接合部(サイドシール部4)を引き剥がして、パンツ型吸収性物品を展開状態とし、その展開状態の吸収性物品を、各部の弾性部材を伸長させて、設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。また、展開且つ伸長状態において、腹側部Aから股下部Cを経て背側部Bに至る方向を物品縦方向X、該物品縦方向Xに直交する方向を物品横方向Yという。
以下において、腹側外装体2A及び背側外装体2Bを纏めて、外装体2ともいう。
本実施形態のおむつ1は、図1に示すように、腹側外装体2A及び背側外装体2Bの物品縦方向Xに沿う両側縁部どうしが、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されて、一対のサイドシール部4,4、並びに着用者の胴が通されるウエスト開口部5、及び着用者の下肢が通される一対のレッグ開口部6,6が形成されている。
本実施形態のおむつ1における、腹側外装体2Aと背側外装体2Bとは同様の構成を有している。そのため、以下においては、腹側外装体2A及び背側外装体2Bの構成について、主として腹側外装体2Aを例にして説明するが、背側外装体2Bについても同様の説明が適用される。尤も、本発明のパンツ型着用物品は、腹側外装体2Aと背側外装体2Bとが同様の構成を有するものに限られない。また、腹側外装体2A及び背側外装体2Bの何れか一方のみが、前述した構成の折り返し部21を有していてもよい。
本実施形態における腹側外装体2Aは、図3及び図4に示すように、複数枚のシート22,23と、該複数枚のシート22,23間に配された複数の弾性部材24とを具備している。腹側外装体2Aにおける、ウエスト開口部5の開口縁部に配される部分には、弾性部材24が、外装体2の物品横方向Yの全長に亘って伸長状態で配されており、これによってウエストギャザーが形成されている。
腹側外装体2Aは、図3及び図4に示すように、複数枚のシート22,23として、おむつ1の非肌当接面を形成する外層シート22と、外層シート22に隣接してその肌当接面側に位置する内層シート23とを有している。
腹側外装体2Aは、複数枚のシートを有する外装体本体と、ウエスト開口部5の開口部の周縁端51に沿って、おむつ1の肌当接面側に折り返され、複数枚のシートが積層された構造を有する折り返し部21とを備えている。より具体的には、腹側外装体2Aは、該外装体2Aを構成する外層シート22及び内層シート23の何れもが、図3及び図4に示すように、ウエスト開口部の周縁端51において、おむつ1の肌当接面側に折り返されており、腹側外装体2Aの折り返しにより生じた複数枚のシートの折り目部分52を境に、ウエスト開口部5の周縁端51から股下部C方向へ延びている部分が、折り返し部21である。この折り返し部21は、複数枚のシートが折り返されているウエスト開口部5の周縁端51が上端であり、股下部C側の端部が下端である。また、外装体本体20は、図3及び図4に示すように、外装体2において折り返し部21と相対向する、外装体2の折り返していない部分である。
折り返し部21は、ウエスト開口部5の開口部の周縁端51に沿って、おむつ1の肌当接面側に折り返された複数枚のシート22,23が積層された構造を有している。より具体的には、折り返し部21は、図3及び4に示すように、外装体2を構成している外層シート22及び内層シート23が、ウエスト開口部5の開口部の周縁端51に沿って折り返され、これら折り返された外層シート22及び内層シート23が積層された構造を有している。外装体本体20も同様に、複数枚のシート22,23が積層された構造を有している。本実施形態の外装体本体20は、図3及び4に示すように、外装体2を構成している外層シート22及び内層シート23が積層された構造を有している。外装体本体20及び折り返し部21において積層されたシートは、それぞれ2枚以上であればよく、その枚数は特に制限されないが、ウエスト部Dにおける柔軟性の向上の観点から、2枚以上5枚以下が好ましく、2枚以上4枚以下がより好ましい。
折り返し部21を構成している複数枚のシート間が接着剤で接合されている場合、この接着剤がおむつの肌当接面側に染み出すことがあり、染み出した接着剤がおむつの着用時に着用者の身体に貼りついて、不快感を引き起こすことがある。
これに対して、本実施形態のおむつ1における折り返し部21は、図3及び図4に示すように、2枚のシート22,23の折り返し部分22a,23a間が、融着部26において接合されている。
折り返し部21における複数枚のシート22a,23b間が、接着剤ではなく、複数枚のシートのうちの全部または一部のシートの構成樹脂を溶融し、その溶融した樹脂が隣接するシートに接触した状態で固化して生じた融着部26において接合されていることで、おむつの肌当接面側に、接着剤が染み出すことを防止することができる。
斯かる効果が一層確実に奏されるようにする観点から、折り返し部21は、複数枚のシート間が接着剤により接合されていないことが好ましい。例えば、本実施形態の折り返し部21においては、外層シート22の折り返し部分22aと内層シート23の折り返し部分23aとの間が、折り返し部21がその全域又は略全域に亘って接着剤によって接合されていない。
融着部26は、互いに接合させるべき複数枚のシートを重ねた状態で、これらに一体的に、熱融着加工を施すことで形成することができる。熱融着加工としては、複数枚のシートが、樹脂の溶融固化により接合した融着部26を形成し得る任意の方法を用いることができ、例えば、熱シール加工や超音波シール加工、高周波シール加工等が挙げられる。
なお、融着部26には、折り返し部21を構成するシート間に加えて、折り返し部21における複数枚のシートのうち最も非肌当接面側に位置しているシートと、その非肌当接面側に位置する対向部位21bとの間も結合しているものは含まれない。そのような融着部26を形成するには、おむつ1の製造工程において、折り返す前の複数枚のシート22,23に、前述した熱融着加工等を施して融着部を形成した後、折り返すことが好ましい。ただし、折り返しにより折り返し部21を形成した後、折り返し部21と、その非肌当接面側に位置する対向部位21bとの間が接合されないような条件のもとに、熱融着加工を施しても良い。
他方、本実施形態のおむつ1における折り返し部21は、折り返し部21における複数枚のシートのうち最も非肌当接面側に位置しているシート、即ち内層シート23と、その非肌当接面側に位置する対向部位21bとが、図3及び図4に示すように、接着剤により接合されている。非肌当接面側に位置する対向部位21bは、複数枚のシート22,23を折り返すことによって、相対向することになった部位である。本実施形態における対向部位21bは、図3及び図4に示すように、内層シート23の折り返し部部分23aに対向している、該内層シート23の折り返していない部分23b、即ち内層シート23の外装体本体部分23bである。また、図3及び図4に示すように、内層シート23の折り返し部部分23aと、それと相対向する該内層シート23の折り返していない部分23b、即ち内層シート23の外装体本体部分23bとは、接着剤によって形成された接合部27において接合されている。
接合部27の形成に用いられる接着剤としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものを特に制限なく用いることができ、例えば、ホットメルト接着剤を用いることができる。ホットメルト接着剤としては、例えばスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)等のブロックコポリマー系のホットメルト接着剤が挙げられる。
本実施形態のおむつ1によれば、このように、折り返し部21の内部においては、複数枚のシート間が、融着部26において接合されている一方、折り返し部21における複数枚のシートのうち最も非肌当接面側に位置しているシートと、その非肌当接面側に位置する対向部位21bとが接着剤により接合されている。そのため、おむつの肌当接面側に接着剤が染み出すことを抑制しつつ、ウエスト部Dが柔軟である。
これに対して、折り返し部21と、その非肌当接面側に位置する対向部位21bとの間も、融着部26において接合されていると、ウエスト部Dが硬くなりやすい。
なお、折り返し部21における複数枚のシートのうち最も非肌当接面側に位置しているシートと、その非肌当接面側に位置する対向部位21bとを接合する目的は、折り返し部21のめくれ防止や、おむつ着用時のおむつと体のフィット感を得るため等である。
本実施形態においては、内層シート23の折り返し部部分23aと、それと相対向する該内層シート23の外装体本体部分23b、即ち外装体本体20における複数枚のシートのうちの最も肌当接面側に位置しているシートとが、接着剤によって接合されているが、折り返し部21と、その非肌当接面側に位置する対向部位21bとは接合されていればよく、例えば、折り返し部21と外装体本体20との間に後述する吸収性本体3や補助シート35が配されている場合、内層シート23の折り返し部部分23aは、外装体本体20における対向部位21bの他に、吸収性本体3や補助シート35と接着剤等によって接合されていても良い。
融着部26は、折り返し部21における複数枚のシートの折り目部分52、即ちウエスト開口部5の周縁端51に配されていないことが好ましい。斯かる構成により、ウエスト開口部5の周縁端51に柔軟な領域が形成され、ウエスト部Dの柔軟性を一層向上させることができる。
上記の効果がより確実に奏されるようにする観点から、融着部26は、折り返し部21における複数枚のシート22a,23aの積層部分を、該積層部分の物品縦方向Xの長さL3(図3に示す例では、ウエスト開口部5の周縁端51から外層シートの折り返し部分22aの下端までの長さL3)を三等分して3領域に区分したときの下端側の2領域内に融着部26の全体が位置していることが好ましい。
同様の観点から、ウエスト開口部の周縁端51から融着部26までの物品縦方向Xの距離は、好ましくは5mm以上、より好ましくは8mm以上であり、また好ましくは60mm以下、より好ましくは50mm以下であり、また好ましくは5mm以上60mm以下、より好ましくは8mm以上50mm以下である。ここでいう距離は、物品縦方向Xの位置が異なる複数の融着部26が存在する場合、ウエスト開口部の周縁端51に最も近い融着部26までの距離である。
折り返し部21を構成するシートのめくれ防止の観点から、融着部26は、複数枚のシート22a,23aの積層部分の下端からの距離が、好ましくは0mm以上、より好ましくは5mm以上であり、また好ましくは30mm以下、より好ましくは20mm以下であり、また好ましくは0mm以上30mm以下、より好ましくは5mm以上20mm以下である。ここでいう距離は、物品縦方向Xの位置が異なる複数の融着部26が存在する場合、折り返し部21の下端に最も近い融着部26までの距離である。
また融着部26が形成されている領域の物品縦方向Xの幅L4は、好ましくは5mm以上、より好ましくは10mm以上であり、また好ましくは60mm以下、より好ましくは50mm以下であり、また好ましくは5mm以上60mm以下、より好ましくは10mm以上50mm以下である。後述するように、複数の融着部26が融着部列261を形成する場合は、融着部列261の上端から下端までの長さが、上記の融着部26が形成される領域の物品縦方向Xの幅L4の範囲であることが好ましい。
ウエスト部Dの柔軟性を一層確実に向上させる観点から、折り返し部21における複数枚のシート22a,23aの積層部分には、図5(a)〜(c)に示すように、融着部26が、物品縦方向X及び物品横方向Yの両方向に分散した状態に形成されていることが好ましい。このような融着部26の配置パターンとして、例えば、図5(a)〜(c)に示すパターンが挙げられる。図5(a)〜(c)に示す配置パターンにおいては、複数の融着部26が物品縦方向Xに間欠的に並んでなる融着部列261が、物品横方向Yに複数列形成されている。図5(a)〜(c)は、複数枚のシート22a,23a間を接合している複数の融着部26の配置パターンを、複数枚のシート22a,23aの積層部分の厚み方向の一方の側から平面視した際の模式図である。
融着部26は、図5(b)及び(c)に示すように、融着部26以外の部分である非融着部28は、物品縦方向Xに連続しているが、物品横方向Yに非連続であることが好ましい。斯かる構成により、ウエスト部Dにおける柔軟性とシート間の接合強度との両立が容易となる。
ウエスト部Dにおける柔軟性とシート間の接合強度とを両立させる観点から、融着部26の面積占有率は、好ましくは3%以上、より好ましくは5%以上であり、また好ましくは20%以下、より好ましくは15%以下であり、また好ましくは3%以上20%以下、より好ましくは5%以上15%以下である。面積占有率とは、融着部26が分散している領域の面積に対する、該領域中に存する融着部26の面積の合計の割合を100分率で表した値である。
上記と同様の観点から、個々の融着部26の物品縦方向Xにおける幅L6〔図5(a)〜(c)参照〕は、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1mm以上であり、また好ましくは4mm以下、より好ましくは3mm以下であり、また好ましくは0.5mm以上4mm以下、より好ましくは1mm以上3mm以下である。
また、個々の融着部26の物品横方向Yにおける幅W6〔図5(a)〜(c)参照〕は、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは0.8mm以上であり、また好ましくは3mm以下、より好ましくは2mm以下であり、また好ましくは0.5mm以上3mm以下、より好ましくは0.8mm以上2mm以下である。
上記と同様の観点から、融着部列261における物品縦方向Xに隣り合う融着部26間の距離D6〔図5(a)〜(c)参照〕は、好ましくは1mm以上、より好ましくは2mm以上であり、また好ましくは30mm以下、より好ましくは20mm以下であり、また好ましくは1mm以上30mm以下、より好ましくは2mm以上20mm以下である。
また、物品横方向Yに隣り合う融着部列261間の距離D7〔図5(a)〜(c)参照〕は、好ましくは0.3mm以上、より好ましくは0.5mm以上であり、また好ましくは20mm以下、より好ましくは10mm以下であり、また好ましくは0.3mm以上20mm以下、より好ましくは0.5mm以上10mm以下である。
また、折り返し部21を構成する複数枚のシート22a,23aの一部のシートが剥がれることを防止する観点から、融着部26は、折り返し部21の物品横方向Yの略全長に亘って、折り返し部21における複数枚のシート22a,23a間を接合していることが好ましい。複数枚のシート間が、複数の融着部26を介して接合されている場合は、融着部26が分布している範囲が、物品横方向Yの略全長に亘っていることが好ましい。
ウエスト部Dにおける柔軟性をより確実に確保する観点から、折り返し部21と、その対向部位21bとの間を接合している接合部27は、折り返し部21と、その対向部位21bとの間における折り目部分52、即ちウエスト開口部の周縁端51に配されていないことが好ましい。本実施形態の接合部27は、図3及び4に示すように、内層シート23の折り返し部分23aと、折り返していない部分23b(対向部位21b)との間における折り目部分52には位置していない。接合部27は、折り返し部21の物品縦方向Xの長さL1(図3に示す例では、ウエスト開口部5の周縁端51から内層シートの折り返し部分23aの下端までの長さL1)を三等分して3領域に区分したときの下端側の2領域内に接合部の全体が位置していることが好ましい。
ウエスト部Dにおける柔軟性を確保し、且つ接着剤が肌当接面側に染み出すことをより確実に抑制する観点から、ウエスト開口部の周縁端51から接合部27までの物品縦方向Xの距離は、好ましくは2mm以上、より好ましくは5mm以上であり、また好ましくは90mm以下、より好ましくは80mm以下であり、また好ましくは2mm以上90mm以下、より好ましくは5mm以上80mm以下である。ここでいう距離は、物品縦方向Xの位置が異なる複数の接合部27が存在する場合、ウエスト開口部の周縁端51に最も近い接合部27までの距離である。
また、折り返し部21の下端から接合部27までの距離は、好ましくは0mm以上、より好ましくは5mm以上であり、また好ましくは40mm以下、より好ましくは30mm以下であり、また好ましくは0mm以上40mm以下、より好ましくは5mm以上30mm以下である。ここでいう距離は、物品縦方向Xの位置が異なる複数の接合部27が存在する場合、折り返し部21の下端に最も近い接合部27までの距離である。
折り返し部21が剥がれることを防止する観点から、接合部27が形成されている領域の物品縦方向Xの幅L5(図3参照)は、好ましくは5mm以上、より好ましくは10mm以上であり、また好ましくは90mm以下、より好ましくは80mm以下であり、また好ましくは5mm以上90mm以下、より好ましくは10mm以上80mm以下である。
本実施形態において、外層シートの折り返していない部分22b、及び内層シートの折り返していない部分23b間は、接着剤によって形成された接合部29において接合されている(図3及び図4参照)。この接合部29は、接着剤をベタ塗りで塗工するか、又はスパイラル状若しくはオーム字状のパターンで塗工することにより、形成することができる。また、折り返し部21と、その対向部位21bとを接合している接合部27も同様の方法で形成することができる。
肌触りの良さとフィット性の観点から、折り返し部21の物品縦方向Xの長さL1は、外装体2の物品縦方向Xの長さLに対して、好ましくは3%以上、より好ましくは5%以上であり、また好ましくは30%以下、より好ましくは20%以下であり、また好ましくは3%以上30%以下、より好ましくは5%以上20%以下である(図2参照)。
同様の観点から、折り返し部21の物品縦方向Xの長さL1は、好ましくは15mm以上、より好ましくは25mm以上であり、また好ましくは120mm以下、より好ましくは100mm以下であり、また好ましくは15mm以上120mm以下、より好ましくは25mm以上100mm以下である。折り返し部21の物品縦方向Xの長さL1は、ウエスト開口部5の周縁端51から折り返し部21の下端までの長さであり、図3に示す例では、ウエスト開口部5の周縁端51から内層シートの折り返し部分23aの下端までの長さである。
本実施形態の折り返し部21は、複数枚のシート22a,23aが積層した部分を有しており、更に、内層シートの折り返し部分23aが、外層シートの折り返し部分22aよりも物品縦方向Xの下端側(股下部C側)へ延出している。即ち、本実施形態の折り返し部21は、その下端部に、内層シートの折り返し部分23aのみからなる単層部分を有している。単層部分は、それより上側の、外層シートの折り返し部分22aと内層シート23の折り返し部分23aとが積層された2層部分に比して、積層枚数が少ない小層数部25となっている。
このように、折り返し部21は、その下端部に、それより上端側に位置する領域に比してシートの積層枚数が少ない小層数部25を有しており、その小層数部25には、複数枚のシートのうち少なくとも最も非肌当接面側に位置しているシートが存在していることが好ましい。斯かる構成により、折り返し部21と、その非肌当接面側に位置する対向部位21bとを接合している接着剤が、複数枚のシートうち最も非肌当接面側に位置しているシート(本実施形態においては内層シートの折り返し部分23a)に阻まれることで、接着剤が肌当接面側に染み出すことを効果的に防止することができる。
折り返し部21を構成するシートのめくれ防止の観点から、小層数部25における物品縦方向Xの幅L2は、折り返し部21の物品縦方向Xの幅L1に対して、好ましくは0%以上、より好ましくは5%以上であり、また好ましくは30%以下、より好ましくは20%以下であり、また好ましくは0%以上30%以下、より好ましくは5%以上20%以下である(図3参照)。また、小層数部25における物品縦方向Xの幅L2は、好ましくは0mm以上、より好ましくは5mm以上であり、また好ましくは30mm以下、より好ましくは20mm以下であり、また好ましくは0mm以上30mm以下、より好ましくは5mm以上20mm以下である(図3参照)。本実施形態において小層数部25における物品縦方向Xの幅L2は、図3に示すように、内層シートの折り返し部分23aにおける、外層シートの折り返し部分22aと積層していない部分、即ち内層シートの折り返し部分23aのみからなる単層部分の物品縦方向Xの長さである。
肌触りの良さとフィット性の観点から、小層数部25より上端側に位置する領域の物品縦方向Xの幅L3は、折り返し部21の物品縦方向Xの幅L1に対して、好ましくは80%以上、より好ましくは70%以上であり、また好ましくは100%以下、より好ましくは95%以下であり、また好ましくは80%以上100%以下、より好ましくは70%以上95%以下である(図3参照)。また、小層数部25より上端側に位置する領域の物品縦方向Xの幅L3は、好ましくは15mm以上、より好ましくは25mm以上であり、また好ましくは120mm以下、より好ましくは100mm以下であり、また好ましくは15mm以上120mm以下、より好ましくは25mm以上100mm以下である(図3参照)。なお、小層数部25より上端側に位置する領域の物品縦方向Xの幅L3は、折り返し部21における複数枚のシートの積層部分の物品縦方向Xの幅である。
本実施形態において吸収性本体3は、図2及び図3に示すように、その非肌当接面がシートの折り返していない部分と接合している。また、図2及び図3に示すように、吸収性本体3の物品縦方向Xの上端部分に補助シート35が積層しており、該積層している部分において吸収性本体3と補助シート35とが接合している。この補助シート35は、図2及び図4に示すように、腹側外装体2Aの物品横方向Yの略全長に亘って、折り返し部21の下端よりも股下部C側において、吸収性本体3と内層シートの折り返していない部分23bとを接合している。
このように補助シート35を具備する代わりに、折り返し部21とその対向部位21bとの間に吸収性本体3の上端部分を挟んだ状態で、吸収性本体3と内層シートの折り返していない部分23bとを接合してもよい。
折り返し部21を含む、外装体2を構成する複数枚のシート(本実施形態におけるシート22,23)としては、この種の物品に従来使用されている各種のシート材を特に制限なく用いることができるが、不織布であることが好ましく、特に柔軟性等の観点から、エアスルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等からなる単層の不織布又は2層以上の積層不織布であることが好ましい。また、これらの不織布とフィルムとを一体化した複合シートを用いることもできる。
折り返し部21は、複数枚のシートのうち最も肌当接面側に位置しているシートが、伸縮性シートであることが好ましい。「伸縮性」とは、少なくとも1方向の最大伸度が100%以上である伸長性シート(長さが2倍以上に伸びるシート)を、最大伸度が100%以上である1方向に伸度100%迄伸長させた後、収縮させたときの伸長回復率(100%伸長時の伸長回復率)が、少なくとも70%以上であることを意味する。最大伸度が100%以上である方向を複数有する伸縮性シートの場合、そのうちの何れか1方向のみにおいて伸長回復率が70%以上であればよい。
また、伸縮性シートは、物品横方向Yにおいて、物品縦方向Xよりも大きく伸長可能である。より具体的には、物品横方向Yにおいては、大きく伸長し且つ伸長後に収縮する(最大伸度100%以上且つ伸長回復率70%以上)が、おむつ物品縦方向Xにおいては、わずかにしか伸長しない(例えば、最大伸度50%以下)。
伸縮性シートの伸長回復率は、以下の測定方法により測定される。
〔伸長回復率の測定方法〕
長さ50mm、幅25mmの伸縮性シートのサンプル片を用意し、引っ張り試験機(株式会社オリエンテックの「テンシロン」RTC−1150A)を用いて、チャック間隔Kにサンプル片を固定し、300mm/minの速度で100%伸長時の長さK(K=K×)まで伸長させた後、引張速度と同様の速度で戻し始めて応力が0になった時におけるサンプル片の長さを伸長回復後の長さKとする。次式から100%伸長時の伸長回復率を算出する。
100%伸長時の伸長回復率(%)=〔(K−K)/(K−K)〕×100
伸縮性シートとしては、伸縮性を有する各種のシートを用いることができる。例えば、通気性を良好にする観点から、伸縮性シートは、熱可塑性繊維からなる不織布から形成されているものが好ましい。また、風合いを良好にする観点から、伸縮性シートは積層シートからなり、少なくともその非肌当接面側の層がエアスルー不織布から形成されているものも好ましい。
更に具体的に説明すると、伸縮性シートとしては、例えば(1)弾性繊維層の両面又は片面に伸長可能な繊維層が一体化されているシート、(2)ネット状の弾性シートの両面又は片面に伸長可能な繊維層が一体化されているシート、(3)弾性フィルムからなる弾性シートの両面又は片面に伸張可能な繊維層が一体化されているシート、(4)弾性繊維と伸長可能な繊維とが混合されてなる弾性不織布シートを好ましく用いることができる。弾性繊維層と伸長可能な繊維層との一体化の方法としては、例えば、これらを積層して水流交絡したり、エアスルー等により繊維を交絡させる方法、ヒートエンボス、接着剤、超音波等によって接合させる方法が挙げられる。
前記(1)のシートとしては、例えば(a)弾性繊維層の少なくとも一面に、実質的に非弾性の非弾性繊維層が配され、両繊維層は、弾性繊維層の構成繊維が繊維形態を保った状態で、繊維交点の熱融着によって全面接合されており、非弾性繊維層の構成繊維の一部が弾性繊維層に入り込んだ状態、及び/又は弾性繊維層の構成繊維の一部が非弾性繊維層に入り込んだ状態になっている伸縮性不織布が挙げられる。また、前記(1)〜(3)のシートとしては、(b)弾性伸縮性を有する弾性層と実質的に非弾性の非弾性繊維層とを有し、前記両層が厚み方向に積層されて部分的に接合された積層シートを延伸させてなる伸縮性シート等を好ましく用いることができる。(4)のシートとしては(c)弾性繊維と実質的に非弾性の非弾性繊維とが混合されて部分的に接合されたシートを延伸されてなる伸縮性シート等を用いることができる。
前記(a)の伸縮性不織布、前記(b)の伸縮性シート及び(c)の伸縮性シートとしては、それぞれ、特開2008−125627号公報に記載のものを用いることができる。
折り返し部21と、その非肌当接面側に位置する対向部位21bとを接合している接着剤が染み出すことをより確実に抑制する観点から、折り返し部21において、最も肌当接面側に位置しているシートは、最も非肌当接面側に位置しているシートよりも通気度が低いことが好ましい。
折り返し部21において、最も肌当接面側に位置しているシートの通気度は、好ましくは150cc/cm・s以上、より好ましくは300cc/cm・s以上であり、また好ましくは1500cc/cm・s以下であり、より好ましくは1300cc/cm・s以下であり、また好ましくは150cc/cm・s以上1500cc/cm・s以下、より好ましくは300cc/cm・s以上1300cc/cm・s以下である。
また、折り返し部21において、最も非肌当接面側に位置しているシートの通気度は、好ましくは100cc/cm・s以上、より好ましくは150cc/cm・s以上であり、また好ましくは1200cc/cm・s以下であり、より好ましくは1000cc/cm・s以下であり、また好ましくは100cc/cm・s以上1200cc/cm・s以下、より好ましくは150cc/cm・s以上1000cc/cm・s以下である。
通気度は、以下の測定方法により測定される。
〔通気度の測定方法〕
シートのサンプル片を用意し、通気度測定機(カトーテック株式会社製、KES−F8−AP1)を用いて、このサンプルをおむつ物品横方向Yに50%伸長状態で、通気穴をふさぐように固定し、通気抵抗R(KPa・s/m)を測定する。測定された通気抵抗Rの値から、次式により通気度Qを算出する。
Q=12.5/R(cc/cm・s)
肌触りの良さおよびフィット性の観点から、折り返し部21において最も肌当接面側に位置しているシートの剛軟度は、好ましくは0.002gf・cm/cm以上、より好ましくは0.008gf・cm/cm以上であり、また好ましくは0.15gf・cm/cm以下、より好ましくは0.1gf・cm/cm以下であり、また好ましくは0.002gf・cm/cm以上0.15gf・cm/cm以下、より好ましくは0.008gf・cm/cm以上0.1gf・cm/cm以下である。
また、製品加工および製品外観の観点から、折り返し部21において最も非肌当接面側に位置しているシートの剛軟度は、好ましくは0.005gf・cm/cm以上、より好ましくは0.01gf・cm/cm以上であり、また好ましくは0.2gf・cm/cm以下、より好ましくは0.15gf・cm/cm以下であり、また好ましくは0.005gf・cm/cm以上0.2gf・cm/cm以下、より好ましくは0.01gf・cm/cm以上0.15gf・cm/cm以下である。
剛軟度は、カトーテック株式会社のKES−FB2を用いて、シートのMD方向と平行な方向に挟んで測定される。剛軟度を上記の範囲内に調整するためには、例えば繊維質基材の坪量、繊維質基材の構成繊維の繊度、繊維質基材の厚みなどを適宜調整すればよい。尚、MD方向とは、不織布等のシートの製造時の機械方向(流れ方向)を意味する。
ウエスト部Dの柔軟性を向上させ、おむつの履き心地を良好にする観点から、折り返し部21において最も肌当接面側に位置しているシートの坪量は、好ましくは10g/m以上、より好ましくは12g/m以上であり、また好ましくは60g/m以下、より好ましくは55g/m以下であり、また好ましくは10g/m以上60g/m以下、より好ましくは12g/m以上55g/m以下である。
また、製品加工および製品外観の観点から、折り返し部21において最も非肌当接面側に位置しているシートシートの坪量は、好ましくは13g/m以上、より好ましくは15g/m以上であり、また好ましくは35g/m以下、より好ましくは25g/m以下であり、また好ましくは13g/m以上35g/m以下、より好ましくは15g/m以上28g/m以下である。
おむつ1の吸収性本体3は、図3及び図4に示すように、液透過性の表面シート31、液不透過性又は撥水性の裏面シート32、及び両シート31、32間に介在配置された液保持性の吸収体33を有しており、おむつ物品縦方向Xに長い長方形状に形成されている。吸収体33は、パルプ繊維等の繊維の集合体(不織布であっても良い)からなる吸収性コア又はこれに吸水性ポリマーの粒子を保持させてなる吸収性コアと、該吸収性コアを被覆するコアラップシート(図示せず)からなる。
吸収性本体3の物品縦方向Xの両側部には、液抵抗性ないし撥水性で且つ通気性の素材から構成された側方カフス34,34が形成されている。各側方カフス34の自由端の近傍には、側方カフス弾性部材36が伸長状態で配されている。おむつ1の着用中には、側方カフス弾性部材36が収縮することにより側方カフス34が起立し、吸収性本体3から物品横方向Y外方への液の流出が阻止される。吸収性本体3は、物品縦方向Xの一端側(腹側外装体2Aと重なっている部分)が、腹側外装体2Aの非肌当接面に接着剤(図示せず)を介して固定され、物品縦方向Xの他端側が、背側外装体2Bの非肌当接面に接着剤(図示せず)を介して固定されている。
おむつ1の外装体2を構成するシート以外の各部の形成材料について説明すると、表面シート31、裏面シート32、及び吸収体33の吸収性コアやコアラップシートとしては、それぞれ、この種の吸収性物品に従来用いられているものと同様のものを用いることができる。吸収性本体3の外側には、裏面シート32に重ねて、不織布やフィルム等の外装シートを配することもできる。
弾性部材24,36の形成材料としては、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品に用いられる各種公知の弾性材料を特に制限なく用いることができる。弾性材料の形成素材のとしては、例えば、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができる。弾性部材の形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状等の糸状(糸ゴム等)若しくは紐状(平ゴム等)のもの、又はマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を好ましく用いることができる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明のパンツ型吸収性物品は、上述した実施形態に制限されず、適宜変更可能である。
例えば、幼児又は成人用のパンツ型使い捨ておむつの他、パンツ型の生理用ナプキン等であっても良い。また、上述した実施形態のおむつ1は、腹側部Aと背側部Bとが、共に図3及び図4に示すような構造を有していたが、腹側部A及び背側部Bの何れか一方のみが、図3及び図4に示すような構造を有していても良い。
1 パンツ型使い捨ておむつ(パンツ型吸収性物品)
2A 腹側外装体(外装体)
2B 背側外装体(外装体)
20 外装体本体
21 折り返し部
22 外層シート
23 内層シート
24 弾性部材
27,29 接合部
3 吸収性本体
31 表面シート
32 裏面シート
33 吸収体
34 側方カフス
35 補助シート
4 サイドシール部
5 ウエスト開口部
51 周縁端
52 折り目部分
6 レッグ開口部
A 腹側部
B 背側部
C 股下部

Claims (7)

  1. 着用者の前後方向に対応する物品縦方向及びこれに直交する物品横方向を有し、吸収体を含む吸収性本体と、該吸収性本体の非肌当接面側に位置する外装体とを具備し、着用時に着用者の腹側に配される腹側部と着用者の背側に配される背側部とその間に位置する股下部とを有し、腹側部の両側部と背側部の両側部とが接合されていることによって、一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有するパンツ型吸収性物品であって、
    前記外装体は、腹側部及び背側部を形成し、複数枚のシートを有する外装体本体と、該複数枚のシートが前記ウエスト開口部の周縁端に沿って肌当接面側に折り返されて形成された折り返し部とを備え、
    前記外装体本体及び前記折り返し部は、複数枚のシートが積層された構造を有しており、
    前記折り返し部における前記複数枚のシート間が融着部において接合されており、
    前記折り返し部における前記複数枚のシートのうち最も非肌当接面側に位置しているシートと、その非肌当接面側に位置する対向部位とが接着剤により接合されている、パンツ型吸収性物品。
  2. 前記折り返し部における前記複数枚のシートのうち最も肌当接面側に位置しているシートが、伸縮性シートである、請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
  3. 前記折り返し部における前記複数枚のシート間が接着剤により接合されていない、請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
  4. 前記折り返し部は、その下端部に、それより上端側に位置する領域に比して前記シートの積層枚数が少ない、小層数部を有しており、
    前記小層数部には、前記複数枚のシートのうち少なくとも最も非肌当接面側に位置しているシートが存在している、請求項1〜3の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  5. 前記折り返し部における前記最も非肌当接面側に位置しているシートは、前記折り返し部における前記最も肌当接面側に位置しているシートよりも通気度が低い、請求項4に記載のパンツ型吸収性物品。
  6. 前記折り返し部における前記複数枚のシートのうち最も非肌当接面側に位置しているシートと、前記外装体本体における前記複数枚のシートのうち最も肌当接面側に位置しているシートとが接着剤により接合されている請求項1〜5の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  7. 前記折り返し部は、前記融着部を複数有しており、
    複数の前記融着部が、物品縦方向に間欠的に並んでなる融着部列が、物品横方向に複数列形成されている、請求項1〜6の何れか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
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