JP4875350B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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本発明は、サイドフラップを有する使い捨ておむつに関するものであり、さらに、詳しくは、本発明は、装着時にサイドフラップが破れることのない使い捨ておむつに関するものである。
使い捨ておむつは、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、これら両シートの間に配置された吸収体から基本的に形成されており、着用時に排泄された尿等の排泄物を液透過性の表面シートを介して吸収体に保持し、液不透過性の裏面シートにより、排泄物がおむつ外に漏れ出すのを防ぐ構造になっており、その用途に応じて好適に使用できるように、展開型、パンツ型等、様々な形態のものが提案されており、乳幼児を始めとして成人失禁者まで広く使用されている。
展開型の使い捨ておむつは、一般に、後身頃の左右のサイドフラップの両側縁部にファスニングテープを配置し、前身頃の裏面シート表面にファスニングテープを着脱可能に係合するためのフロントテープからなるターゲットゾーンを配置し、ファスニングテープをフロントテープに接合することにより、おむつを着用者に装着するようになっている。このような展開型の使い捨ておむつのファスニングテープは、通常、左右に1個ずつ、又は複数個ずつ取り付けられており、前者は新生児用、乳幼児用の使い捨ておむつに多く、後者は大人用の使い捨ておむつに多く見られる。
また、ファスニングテープとフロントテープの組み合せとしては、機械的ファスナーのフック材を有するファスニングテープとフック材と係合可能なループ材を有するフロントテープを組み合わせたものが広く使用されており、ファスニングテープ及びフロントテープに様々な工夫が施された使い捨ておむつが開示されている。(特許文献1、特許文献2、特許文献3)
一般にファスニングテープは、その基材シートの片面又は両面に接着剤を塗布したものをサイドフラップを形成する2枚のシート(例えば表面シートと裏面シート)の間に挟持固定して取付けられ、同時に2枚のシートの間も接着剤により接着され、サイドフラップが形成される。しかしながら、身体を自由に動かすことのできない大人に介護者が展開型の使い捨ておむつを装着させる場合には、使い捨ておむつの後身頃領域の位置を調整するために後身頃側のサイドフラップを掴んで強く引っ張らなければならないことが度々あり、サイドフラップの破れによって使い捨ておむつを使用することができなくなる場合がある。特に近年では、腰周り部の蒸れを防止するためにサイドフラップを2枚の不織布で形成した使い捨ておむつが主流となっており、裏面シートの長手方向側縁部領域において、サイドフラップが破れ易く、使い捨ておむつを使用することができなくなる場合がある。
このようなサイドフラップの破れを防止するためにサイドフラップを構成するサイドシートと表面シートとの接着強度を改善した使い捨ておむつが開示されている(特許文献4)。
特開2001−70340号公報 特開2002−253608号公報 特開2004−215694号公報 特開2004−223023号公報
しかしながら、上記裏面シートより幅広のカバーシートを配置した使い捨ておむつの場合、裏面シートの配置位置においては、表面シート、裏面シート及びカバーシートの重ね合わせにより3層構造となっているが、裏面シートの配置されていないサイドフラップ部分は表面シートとカバーシートの2層構造となっており、シートの伸びや強度が異なっている。特に、裏面シートの長手方向側縁部においてはシートが3層から2層へと変化する領域であり、おむつ装着時にテープを引っ張るなどの動作によりサイドフラップに力が加わった際に歪みが生じやすく、サイドフラップの破れの起点となり易いという問題があった。
本発明は、上記従来の使い捨ておむつの有する問題点を克服し、蒸れやもれの防止機能を損なうことなく、おむつ装着時におけるサイドフラップの破れを防止し、装着性に優れた使い捨ておむつを提供するものである。
上記従来の使い捨ておむつの有する問題点を解決するための本発明は、以下の各発明から選択される発明である
(1)裏面シートと、裏面シートより広幅の表面シートと、これら両シートの間に配置された吸収体と、裏面シートの外側に配置された、裏面シートより広幅のカバーシートとを有し、前身頃と、後身頃と、前後身頃の間に位置する股下部とからなる使い捨ておむつにおいて、
前記裏面シートの長手方向両側縁より延出した前記表面シートと前記カバーシートによってサイドフラップが形成されており、該サイドフラップの後身頃側の長手方向両側縁部にはファスニングテープが配置され、前身頃側の前記カバーシートの外側にはファスニングテープを着脱可能に接合するターゲットゾーンが配置されており、
さらに、少なくとも後身頃側の前記サイドフラップを形成する前記カバーシートと前記表面シートの間には、少なくとも裏面シートの長手方向両側縁部を含む領域から外側領域にかけて、他の接着領域よりも接着強度が強い強接着領域が形成されていることを特徴とする使い捨ておむつ。
(2)前記表面シートが前記吸収体上に位置するセンター表面シートとセンター表面シートの両側縁に接合されたサイド表面シートから形成され、前記サイドフラップはサイド表面シートとカバーシートから形成されることを特徴とする(1)記載の使い捨ておむつ。
(3)前記強接着領域は、その幅が10mm以上であることを特徴とする(1)又は(2)記載の使い捨ておむつ。
(4)前記強接着領域は、少なくともファスニングテープが配置された領域に対応して形成されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(5)前記強接着領域は、おむつ長手方向全長にわたって形成されていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(6)前記強接着領域は、接着剤を塗布して形成されている領域であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(7)前記接着剤が、ホットメルト接着剤であることを特徴とする(6)に記載の使い捨ておむつ。
(8)前記強接着領域の180°剥離試験の測定値が4〜60N/25mmであることを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
本発明の使い捨ておむつは、サイドフラップを形成するカバーシートと表面シートの間の裏面シート長手方向両側縁部を含む領域に、他の接着領域よりも、例えば接着剤の塗布量を多くする等の手段により接着強度が強い強接着領域が形成されている。このような構成の本発明の使い捨ておむつは、強接着領域により裏面シートの長手方向両側縁部において、表面シート、カバーシート、及び裏面シートがしっかりと接着固定されるため、サイドフラップの強度が向上し、おむつ装着時の引っ張りによるサイドフラップの破れを防止することができ、良好な装着性を有するものとなる。
本発明の場合、強接着領域は、後身頃側のサイドフラップのカバーシートと表面シートの間の裏面シートの長手方向両側縁部領域を含み、おむつ幅方向に10mm以上の幅寸法で形成することが好ましく、このように形成することにより、より良好な上記の効果を有する使い捨ておむつを得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の使い捨ておむつを詳細に説明するが、勿論、本発明はこれらによって何等制限されるものではない。
図1は、本発明の使い捨ておむつを表面シート側からみた場合の一部切り欠き展開平面図である。
図1において、使い捨ておむつ1は、表面シート2と、裏面シート3と、これらの両シートの間に配置された吸収体4と、裏面シート3の外側に配置されたカバーシート5とを有し、前身頃6と、後身頃7と、前後身頃の間に位置する股下部8とからなり、表面シート2とカバーシート5は裏面シート3より広幅に形成されており、裏面シート3より延出した表面シート2とカバーシート5によりサイドフラップ9が形成されており、サイドフラップ9の後身頃7の両側縁部にはファスニングテープ10が配置され、前身頃6のカバーシート5の外側にはファスニングテープを着脱可能に接合するターゲットゾーン11が配置され、股下部8の長手方向両側縁部には脚周り弾性部材13が配置され、後身頃7の端部領域にはウェスト周り弾性部材14が配置され、脚周り弾性部材13の内側には、おむつの長手方向に一対の立体ギャザー15が配置されている。
さらに、後身頃7のサイドフラップ9を形成するカバーシート5と表面シート2の間には、裏面シート3の長手方向両側縁部を含む領域から外側領域にかけて、裏面シート3の長手方向両側縁部に沿って、ファスニングテープ10が配置された領域に対応して、例えば、ホットメルト接着剤の塗布量を他の接着領域よりも多くする等の手段により、他の接着領域よりも接着強度が強い接着領域12が形成されている。
このように、後身頃7部において吸収体の長手方向両側縁部を含む領域から裏面シート3の側縁を越えて外側領域にかけて、他の接着領域よりも接着強度が強い強接着領域12を形成した本発明の使い捨ておむつは、強接着領域12により裏面シートの長手方向両側縁部において、表面シート、裏面シート及びカバーシートの3層がしっかりと接着固定されるため、サイドフラップ破れの起点となり易い、裏面シートの長手方向側縁部に発生する、シートが3層から2層へと変化する領域でのサイドフラップ強度を向上させることでおむつ装着時の引っ張りによるサイドフラップ破れを防止することができ、良好な装着性を有するものとなる。そして、上記のような強接着領域をホットメルト接着剤で形成すると、塗布後の接着剤層が可撓性に富み、おむつの装着性を損なうことがない。
本発明の場合、強接着領域12は、カバーシート5と表面シート2の間の裏面シート長手方向両側縁部に沿って、10mm以上の幅寸法で形成されることが好ましく、さらに、この場合、表面シート2と裏面シート3の間及び/又は裏面シート3とカバーシート5の間が少なくとも2mm以上の幅で接着されていることが好ましく、4mm以上とすることがさらに好ましい。また、表面シート2とカバーシート5の間が少なくとも2mm以上の幅で接着されていることが好ましく、4mm以上とすることがさらに好ましい。このように形成することにより、裏面シート両側縁部を起点としたサイドフラップの破れを防ぎ、強接着領域に十分な接着強度を得ることができる。また、強接着領域は裏面シート長手方向両側縁部からサイドフラップ両側縁部近傍まで延出して形成してもよい。
なお、図1では、ファスニングテープ10をサイドフラップ9の両側縁に2個ずつ取付けた例を示したが、おむつを使用する対象者に応じて、1個ずつ取付けることも可能であり、また、3個以上取り付けることも可能である。
図2及び図3は、使い捨ておむつを表面シート側から見た場合の一部切り欠き展開平面図であり、図1とは異なる参考例としての使い捨ておむつの展開平面図を示している。なお、図2及び図3において、図1と同一部位には同じ符号が付してあり、重複する説明は省略する。
図2において、強接着領域12は、使い捨ておむつ1の裏面シートの長手方向側縁部を含むその近傍のみに配置され、前後身頃のサイドフラップ9の全長に亘って形成されている。このように、強接着領域を形成することにより、強接着領域を後身頃部に合わせるなどのタイミング合わせの必要がなくなり、簡便におむつを生産することができる。
図面では、裏面シートの長手方向側縁部のみに強接着領域を配置しているが、サイドフラップ端部近傍まで配置してもよい。ただし、好ましくは強接着領域は10mm以上100mm以下であり、さらに好ましくは10mm以上50mm以下である。強接着領域が100mmを超えて形成される場合は、脚周り開口部を形成する切り欠き部となる部分にも全面に接着剤を塗布することになり、コストアップの要因ともなり、好ましくない。
また、図3において、強接着領域12は、後身頃7のサイドフラップ9において、ファスニングテープ10が配置された位置に対応して、間欠的に形成されている。このように、強接着領域を間欠的に形成することにより、サイドフラップの強度を維持すると共にサイドフラップの通気性が良好となり、蒸れを防止することができるため好ましい。
さらに、ファスニングテープの引っ張りによるサイドフラップ破れを防止する機能を維持しながら、接着剤の使用量を抑えることができて、安価で快適なおむつを提供することができる。
図4は、図1に示す本発明の使い捨ておむつをX−X’線に沿って切断した場合の断面図であり、強接着領域が形成されたサイドフラップの状態を示す拡大断面図である。
図4において、サイドフラップ9は、裏面シート3の側縁から外側へ延出する表面シート2とカバーシート5により形成されており、サイドフラップ9を形成する表面シート2とカバーシート5の間にはファスニングテープ10が配置され、裏面シート3の長手方向両側縁部を含む領域から外側の領域にかけて、強接着領域12が形成され、さらに、強接着領域12に隣接して、接着剤の塗布量が少なく接着力が弱い他の接着領域16が形成されている。強接着領域は裏面シート3の長手方向側縁部に沿って裏面シートと表面シートを接着固定し、裏面シートの外側領域で表面シートとカバーシートを接着固定している。
また、図4では、強接着領域12は他の接着領域16に隣接して形成されているが、必ずしも隣接して形成する必要はなく、一定の間隔をおいて形成してもよく、接着力が弱い他の接着領域16の上から重ねて塗布することによって形成してもよい。さらに、他の接着領域16はサイドフラップ9に形成しないで吸収体4と表面シート2の間、あるいは吸収体4と裏面シート3の間に形成してもよい。
図4では、ファスニングテープが表面シートとカバーシートの間に配置され、カバーシートに配置された強接着領域により、ファスニングテープがカバーシートに強接着されている。このように、強接着領域を裏面シートの長手方向側縁部のみに配置せず、ファスニングテープの配置位置まで広げることで、ファスニングテープをより強固にサイドフラップに固定することができて、テープのサイドフラップからの抜けを防止することが可能になる。
図面では、強接着領域がカバーシートとファスニングテープの間に配置されているが、表面シートとカバーシートの間でもよい。また、参考例となるが、ファスニングテープは表面シート及び/又はカバーシートの外側面に配置してもよい。このようにサイドフラップの外側面にファスニングテープを配置した場合であっても、ファスニングテープの配置位置まで、表面シートとカバーシートの間に強接着領域を配置することで、表面シートとカバーシートの変形を抑え、ファスニングテープの外れを防止する効果が高まる。
図5は、図2及び/又は図3に示す参考例としての使い捨ておむつをX−X’線に沿って切断した場合の断面図であり、図4とは異なる例を示している。なお、図5において、図4と同一部位には同じ符号が付してあり、重複する説明は省略する。
図5において、表面シート2は吸収体4の上面に配置されたセンター表面シート17とセンター表面シート17の側縁部に接合されたサイド表面シート18で形成されており、サイドフラップ9はサイド表面シート18とカバーシート5で形成されている。また、強接着領域12は、裏面シート3の側縁部を含むその近傍にのみ形成されている。
本発明において、強接着領域12と他の接着領域16は、同じ接着剤で形成してもよく、あるいは異なる接着剤で形成してもよく、さらにシートの材料に応じて、熱融着や超音波融着で溶着してもよい。
本発明において、強接着領域を形成するための接着剤の塗布方法としては、スパイラル、カーテン、コントロールシム、シム、ビード等の塗布方法を単独で行なってもよく、あるいは、複数の方法を組み合わせて行なってもよいが、中でも、スパイラルとカーテンによる塗布を単独で、あるいは両者を組み合わせて行なうことが好ましい。
また、本発明では、強接着領域が形成されている部分を含むサイドフラップを形成する2枚のシートの間の剥離強度が4〜60N/25mmであることが好ましく、剥離強度がこの範囲にあるとサイドフラップの強度が維持されると共に装着性の良好なおむつを得ることができる。剥離強度が4N/25mm未満になると、サイドフラップの強度が弱くなりサイドフラップの破れが起きる。剥離強度が60N/25mmを超えて大きくなると、サイドフラップが固くなり、装着性が悪くなる。
なお、上記の剥離強度は、図6に示すように、サイドフラップを形成するシート、例えば、カバーシート5及び表面シート2の強接着領域12を含む部分を25mmの幅で切り取り、カバーシートと表面シートをそれぞれチャックに取り付け、テンシロン引っ張り試験機により200mm/分の速度で矢印の方向に引っ張って測定した180°剥離試験の測定値である。
以下、本発明において使用される材料について説明するが、本発明はこれらによって何等制限されるものではない。
本発明において、表面シートは、少なくとも吸収体の上面に位置する領域が液透過性であればよく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の熱可塑性樹脂を原料とした合成繊維等からなる不織布に親水化処理を施した液透過性の材料が用いられる。さらに、表面シートをセンター表面シートとサイド表面シートで形成する場合、吸収体層の上面にあるセンター表面シートは液透過性であり、サイドフラップを形成するサイド表面シートは撥水性であることが好ましい。このように表面シートを構成することにより、排泄物等の液体の漏洩を効果的に防止することができる。
本発明において、裏面シートは、少なくとも吸収体の下面に位置する領域が液不透過性であればよく、ポリエチレンフィルム、あるいはポリエチレン樹脂にフィラーを加えて延伸した多数の微孔を形成したポリエチレンフィルムのような透湿性のある液不透過性のシートが好ましい。このような微多孔性フィルムを用いると、ムレが改善され、快適な着用感が得られる。
本発明において、カバーシートは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の熱可塑性樹脂を原料とした合成繊維からなる不織布等が挙げられる。不織布は特に制限はなく、エアースルー、カードエンボス、スパンボンド等の製法によって製造されたものを使用することができる。
本発明において、吸収体としては、通常の使い捨ておむつのような吸収性物品に使用されるものであればいずれも使用することができる。すなわち、綿状パルプと高吸収性ポリマーを併用したもの、さらに熱融着性繊維を加えたもの等を使用することができ、全体をティシュのような親水性シートで包まれているものが好ましい。吸収体の形状は、例えば矩形や砂時計型が挙げられ、前身頃と後身頃の吸収体の形状が非対称であってもよい。
本発明において、強接着領域を形成するための接着剤としては、スチレン系、オレフィン系等の各種ホットメルト型接着剤が有利に使用できるが、その他にもアクリル系接着剤や合成ゴム系接着剤を使用することができる。これら接着剤の塗布量は2〜50g/mが好ましく、さらには5〜30g/mであることが好ましい。2g/m未満であるとサイドフラップの破れを防ぐ十分な接着強度が得られず、30g/mを超えて多くなると接着剤の滲出やサイドフラップが固くなることによって装着性が悪くなる。
本発明において、ファスニングテープとしては、各種フィルムや不織布、あるいはこれらを積層した複合材料からなる基材シートと、基材シートの一方の面の端部領域に機械的ファスナーのフック材を設けて形成されることが好ましいが、粘着テープ等の粘着性を持ったのもでもよい。さらに、必要に応じて、基材シートのフック材を設けた面とは反対側の面にフック材と係合可能な材料からなるターゲットゾーンを設けることもできる。
また、フック材としては、係合部が鉤状、茸状、錨状等の各種の形状を有する、通常の使い捨ておむつに使用されているものをそのまま使用することができる。さらに、ターゲットゾーンとしては、フック材と係合可能なループ材、不織布、織布等を使用することができ、これらの材料をそのまま用いてもよく、他の材料、例えばフィルムと貼り合わせた積層構造のものを用いてもよい。なお、カバーシートがフック材と係合可能な不織布等であれば、ターゲットゾーンを省略することもできる。
本発明において、使い捨ておむつには、その長手方向に沿って一対の立体ギャザーを配置することが好ましい。立体ギャザーは、各種の素材により形成することができる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他熱可塑性樹脂を原料とした合成繊維からなる通気性を有する撥水性の不織布を用いて形成することができる。あるいは、サイドフラップを形成する不織布として広幅のものを用い、サイドフラップを形成する不織布として広幅のものを用い、サイドフラップを形成すると共に、おむつ内側へ延出する部分で立体ギャザーを形成してもよい。さらに、表面シートとして広幅のものを用い、表面シートの吸収体の両側縁から延出する部分で立体ギャザーを形成してもよい。
また、立体ギャザーの自由部の側縁部には伸縮弾性部材が配置されている。伸縮弾性部材としては、天然系、合成系のウレタン糸、糸ゴム、平ゴム等の通常使い捨ておむつに使用される伸縮弾性部材をそのまま使用することができ、これらの伸縮弾性部材は伸長状態で自由部の側縁部に配置され、ホットメルト接着剤などにより接着固定される。
本発明において、使い捨ておむつには、脚回り開口部、ウエスト周り開口部、あるいは折返し部に沿って伸縮弾性部材を配置することができる。伸縮弾性部材としては、天然系、合成系のウレタン糸、糸ゴム、平ゴム等の通常使い捨ておむつに使用される伸縮弾性部材をそのまま使用することができ、これらの伸縮弾性部材は伸長状態で自由部の側縁部に配置され、ホットメルト接着剤などにより接着固定される。
本発明の使い捨ておむつは、サイドフラップを形成するカバーシートと表面シートの間の裏面シート長手方向両側縁部を含む領域から外側領域にかけて、他の接着領域よりも接着強度が強い強接着領域が形成されている。このような構成の本発明の使い捨ておむつは、強接着領域により裏面シートの長手方向両側縁部において、表面シート、カバーシート、及び裏面シートがしっかりと接着固定されるため、サイドフラップの強度が向上し、おむつ装着時の引っ張りによるサイドフラップ破れが防止された良好な装着性を有するものであり、乳幼児を始めとして成人失禁者の使い捨ておむつとして有用である。
本発明の使い捨ておむつを表面シート側からみた場合の1例を示す一部切り欠き展開平面図である。 参考例としての使い捨ておむつを表面シート側からみた場合の一部切り欠き展開平面図である。 参考例としての使い捨ておむつを表面シート側からみた場合のその他の例を示す一部切り欠き展開平面図である。 図1に示す本発明の使い捨ておむつをX−X’ 線に沿って切断した場合の断面図であり、強接着領域が形成されたサイドフラップの状態の1例を示す拡大断面図である。 図2及び/又は図3に示す参考例としての使い捨ておむつをX−X’線に沿って切断した場合の断面図であり、強接着領域が形成されたサイドフラップの状態の他の例を示す拡大断面図である。 本発明の使い捨ておむつの強接着領域を含むサイドフラップの剥離強度の測定方法を示す説明図である。
符号の説明
1:使い捨ておむつ
2:表面シート
3:裏面シート
4:吸収体
5:カバーシート
6:前身頃
7:後身頃
8:股下部
9:サイドフラップ
10:ファスニングテープ
11:ターゲットゾーン
12:強接着領域
13:脚周り弾性部材
14:ウエスト周り弾性部材
15:立体ギャザー
16:他の接着領域
17:センター表面シート
18:サイド表面シート

Claims (6)

  1. 液不透過性の裏面シートと、裏面シートより広幅の不織布製表面シートと、これら両シートの間に配置された吸収体と、裏面シートの外側に配置された、裏面シートより広幅の不織布製カバーシートとを有し、前身頃と、後身頃と、前後身頃の間に位置する股下部とからなる使い捨ておむつにおいて、
    前記裏面シートの長手方向両側縁より延出した前記不織布製表面シートと前記不織布製カバーシートによってサイドフラップが形成されており、該サイドフラップの後身頃側の長手方向両側縁部における前記表面シートと前記カバーシートの間にはファスニングテープが配置され、前身頃側の前記カバーシートの外側にはファスニングテープを着脱可能に接合するターゲットゾーンが配置されており、
    さらに、後身頃側の前記サイドフラップを形成する前記不織布製カバーシートと前記不織布製表面シートの間には、裏面シートの長手方向両側縁部を含む領域からファスニングテープが配置された領域に亘って、サイドフラップ内の他の接着領域よりも接着強度が強い、テンシロン引っ張り試験機により200mm/分の速度で引っ張って測定した180°剥離試験の測定値が4〜60N/25mmである強接着領域が形成されていることを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 前記表面シートが前記吸収体上に位置する親水性の不織布製センター表面シートとセンター表面シートの両側縁に接合された撥水性の不織布製サイド表面シートから形成され、前記サイドフラップはサイド表面シートと前記カバーシートから形成されていることを特徴とする請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記強接着領域は、その幅が10mm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記強接着領域は、おむつ長手方向全長にわたって形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記強接着領域は、接着剤を塗布して形成されている領域であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記接着剤が、ホットメルト接着剤であることを特徴とする請求項5に記載の使い捨ておむつ。
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