JP5282020B2 - テープ型使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、吸収体、トップシート、バックシート及び止着テープを備えたテープ型使い捨ておむつに関するものである。具体的には、着用者がうつ伏せ(腹這い)の状態でもおむつを容易に外すことができるテープ型使い捨ておむつに関するものである。
一般に、テープ型使い捨ておむつは、前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと液不透過性材料からなるバックシートの層間に吸収体が内包された構造を有し、後身頃の左右の各側縁から延出するように配置された、前身頃と後身頃とを固定するための止着テープを備えている。
このようなテープ型使い捨ておむつは、例えば止着テープの先端近傍にファスニング部材(メカニカルファスナーのフック材等)を備える一方、前身頃には前記ファスニング部材を係合し得るファスニング部材(ループ材等)からなるフロントパッチが付設されており、前記フロントパッチに対して、前記止着テープを止め付けることが可能なように構成されている。
ところで、前記のような構造のテープ型使い捨ておむつは、前身頃に付設されたフロントパッチに止着テープを止め付ける構造上、着用者を仰向けにしておむつを外す必要がある。しかし、乳幼児は月齢が高くなり活動が活発になってくると、仰向けに寝かされることを嫌がって寝返りを打ったり、ハイハイで逃げ回ったりするため、おむつを外すことが困難になるという問題があった。
このような問題に鑑みて、止着テープが付設された部位(通常、後身頃となる部分)を着用者の腹側に位置させてもおむつを装着することができ、着用者がうつ伏せの状態でも外すことが可能なおむつが提案されている(特許文献1〜3参照)。
また、止着テープの前後両端の各々にファスニング部材を付設し、着用者の腹側、背側の何れの側からでも止着テープを外すことを可能とした使い捨ておむつも提案されている(特許文献4参照)。
特開2004−057415号公報 特開2004−105698号公報 特開2004−290646号公報 特開2005−304605号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載のおむつは、着用者が仰向けの状態でおむつを装着した場合は着用者の腹側から、うつ伏せの状態でおむつを装着した場合には着用者の背側からしか、止着テープを外すことできず、状況に応じておむつを外す方法を選択することができないという問題があった。
また、特許文献4に記載の使い捨ておむつは、止着テープの前後両端の各々にファスニング部材が付設されており、前端側のファスニング部材は従前のおむつと同様に着用者の腹側に係合させ、後端側のファスニング部材についてはおむつのサイドフラップの部分、即ちウエストの側部に係合させるように構成されている。
しかしながら、このような構造であると、後端側のファスニング部材が係合されるウエストの側部は着用者の脚の動作によってよれ易く、皺が寄り易い部分であるために、止着テープが意図せず外れてしまう場合があるという問題があった。また、ウエストの側部に後側のファスニング部材が位置していると、うつ伏せ状態でおむつを外す場合に着用者の背側から止着テープを視認し難く、また、止着テープも摘み難い等、おむつを容易に外すことが困難であるという問題もあった。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、仰向け、うつ伏せの双方の状態でおむつを容易に外すことができ、止着テープが意図せず外れてしまう事態を有効に防止することができるテープ型使い捨ておむつを提供するものである。
本発明者は、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、おむつの本体からサイドフラップの部分を分離可能な形態に構成することによって、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させた。具体的には、本発明により、以下のテープ型使い捨ておむつが提供される。
[1] 前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと液不透過性材料からなるバックシートの層間に吸収体が内包された構造を有するおむつ本体と、前記おむつ本体とは別部材として構成され、前記おむつ本体のうち後身頃の両側縁部に、前記おむつ本体の両側縁から更に外側に延出されるように配置された一対のサイドフラップと、前記サイドフラップの外側縁部に、前記サイドフラップの外側縁から更に外側に延出されるように接合された、少なくとも一対の止着テープと、を備え、前記サイドフラップが、前記おむつ本体の後身頃の外表面に弱接合されているテープ型使い捨ておむつであって、前記おむつ本体の両側縁部及び前記サイドフラップの内側縁部の少なくとも一方に、前記おむつ本体の両側縁部と前記サイドフラップの内側縁部とを係合可能なファスニング部材が接合されおり、前記サイドフラップは、前記おむつ本体の両側縁部に対して接合されて接合部が形成されるとともに、前記接合部の内側縁から前記サイドフラップの内側縁に至るまでの領域が内側自由端部、前記接合部の外側縁から前記サイドフラップの外側縁に至るまでの領域が外側自由端部となっており、前記内側自由端部又は前記外側自由端部のうち前記おむつ本体と重畳的に配置される部分に、前記ファスニング部材としてメカニカルファスナーのフック材が付設されているテープ型使い捨ておむつ
] 前記サイドフラップは、前記おむつ本体の両側縁部に対して接合されて接合部が形成されるとともに、前記接合部の内側縁から前記サイドフラップの内側縁に至るまでの領域が内側自由端部となっており、前記内側自由端部は、前記おむつ本体の幅方向中央に向かって凸となる凸部を少なくとも1箇所有する形状に形成されている前記[1]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
] 前記おむつ本体及び前記サイドフラップの少なくとも一方に、前記サイドフラップの内側縁の位置を示すマーキングが付されている前記[1]又は[2]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと液不透過性材料からなるバックシートの層間に吸収体が内包された構造を有するおむつ本体と、前記おむつ本体とは別部材として構成され、前記おむつ本体のうち後身頃の両側縁部に、前記おむつ本体の両側縁から更に外側に延出されるように配置された一対のサイドフラップと、前記サイドフラップの外側縁部に、前記サイドフラップの外側縁から更に外側に延出されるように接合された、少なくとも一対の止着テープと、を備え、前記サイドフラップが、前記おむつ本体の後身頃の外表面に弱接合されているテープ型使い捨ておむつであって、前記おむつ本体の両側縁部及び前記サイドフラップの内側縁部の少なくとも一方に、前記おむつ本体の両側縁部と前記サイドフラップの内側縁部とを係合可能なファスニング部材が接合されおり、前記サイドフラップは、前記おむつ本体の両側縁部に対して接合されて接合部が形成されるとともに、前記接合部の外側縁から前記サイドフラップの外側縁に至るまでの領域が外側自由端部となっており、前記外側自由端部のうち前記おむつ本体と重畳的に配置される部分に、前記ファスニング部材としてメカニカルファスナーのフック材が付設されており、前記外側自由端部の前記フック材の付設位置と前記接合部の外側縁との間の領域にサイドフラップ破断用の切り込み線が形成されているテープ型使い捨ておむつ。
] 前記内側自由端部の上下方向中央部に、その軌跡が前記サイドフラップの内側縁に向かって凸となる形状に、サイドフラップ破断用の切り込み線が形成されており、前記外側自由端部における前記フック材の付設位置と前記接合部の外側縁との間の領域に、前記内側自由端部に形成された前記切り込み線と前記外側自由端部の上端及び下端とを繋ぐようにサイドフラップ破断用の切り込み線が形成されている前記[]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
] 前記サイドフラップに、前記切り込み線の位置を示すマーキングが付されている前記[]又は[]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
] 前記おむつ本体の両側縁部に、前記フック材と係合可能なメカニカルファスナーのループ材が付設されている前記[]〜[]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
] 前記サイドフラップが伸縮性素材によって構成されている前記[1]〜[]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
] 前記サイドフラップが外側縁から内側縁に向かうにつれて上下方向長さが長くなるように形成されている前記[1]〜[]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
10] 前記サイドフラップとして右サイドフラップと左サイドフラップを有し、前記右サイドフラップと前記左サイドフラップとが対称形状であるととともに、前記右サイドフラップの上端縁の形状と前記左サイドフラップの下端縁の形状、及び前記右サイドフラップの下端縁の形状と前記左サイドフラップの上端縁の形状が相補的な形状に形成されているか、又は前記右サイドフラップの上端縁の形状と前記左サイドフラップの上端縁の形状、及び前記右サイドフラップの下端縁の形状と前記左サイドフラップの下端縁の形状が相補的な形状に形成されている前記[1]〜[]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、仰向け、うつ伏せの双方の状態でおむつを容易に外すことができ、止着テープが意図せず外れてしまう事態を有効に防止することができる。
本発明のテープ型使い捨ておむつの一の実施形態を模式的に示す平面図であり、テープ型使い捨ておむつを着用者の肌に当接する面側から見た状態を示すものである。 図1Aに示すテープ型使い捨ておむつを模式的に示す裏面図であり、テープ型使い捨ておむつを外表面側から見た状態を示すものである。 図1Aに示すテープ型使い捨ておむつのA−A’端面を模式的に示す端面図である。 図1Aに示すテープ型使い捨ておむつのB−B’端面を模式的に示す端面図である。 図1Aに示すテープ型使い捨ておむつのサイドフラップ近傍の部分を拡大して模式的に示す一部拡大図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつの別の実施形態を模式的に示す平面図であり、テープ型使い捨ておむつを着用者の肌に当接する面側から見た状態を示すものである。 図2Aに示すテープ型使い捨ておむつを模式的に示す裏面図であり、テープ型使い捨ておむつを外表面側から見た状態を示すものである。 図2Aに示すテープ型使い捨ておむつのA−A’端面を模式的に示す端面図である。 図2Aに示すテープ型使い捨ておむつのサイドフラップ近傍の部分を拡大して模式的に示す一部拡大図である。 図2Aに示すテープ型使い捨ておむつの使用方法を模式的に示すサイドフラップ近傍部分の一部拡大図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつの更に別の実施形態を模式的に示す平面図であり、テープ型使い捨ておむつを着用者の肌に当接する面側から見た状態を示すものである。 図3Aに示すテープ型使い捨ておむつを模式的に示す裏面図であり、テープ型使い捨ておむつを外表面側から見た状態を示すものである。 図3Aに示すテープ型使い捨ておむつのA−A’端面を模式的に示す端面図である。 図3Aに示すテープ型使い捨ておむつのサイドフラップ近傍の部分を拡大して模式的に示す一部拡大図である。 図3Aに示すテープ型使い捨ておむつの使用方法を模式的に示すサイドフラップ近傍部分の一部拡大図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップ部分を形成する方法の一の例を模式的に示す平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップ部分を形成する方法の別の例を模式的に示す平面図である。
以下、本発明のテープ型使い捨ておむつを実施するための形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備えるテープ型使い捨ておむつを広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
なお、テープ型使い捨ておむつの構造を示す図1A〜図1D、図2A〜図2C及び図3A〜図3Cの他、サイドフラップ近傍部分を一部拡大して示す図1E、図2D及び図3D、おむつの使用方法を示す図2E及び図3E、サイドフラップ部分の形成方法を示す図4A及び図4Bも添付したので、そちらも適宜参照されたい。
[1]定義等:
「使い捨ておむつ」とは、前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと液不透過性材料からなるバックシートの層間に吸収体が内包された構造を有し、着用者の腰周りを被包するように装着される吸収性物品を意味する。そして、「テープ型使い捨ておむつ」とは前記使い捨ておむつのうち、前身頃と後身頃とを止め付ける止着テープを備えたものを意味する。
「前身頃」とは、図1Aに示すテープ型使い捨ておむつ1Aのように、着用者におむつを装着した際に、着用者の腹側(身体前方)を覆う部分(図中、符号2)、「股下部」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の股下を覆う部分(図中、符号4)、「後身頃」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の背側(身体後方)を覆う部分を意味するものとする(図中、符号6)。
[2]本発明のテープ型使い捨ておむつの特徴:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、図1A〜図1Dに示すテープ型使い捨ておむつ1Aのように、トップシート18とバックシート20の層間に吸収体22が内包された構造を有するおむつ本体50と、おむつ本体50とは別部材として構成され、おむつ本体50のうち後身頃6の両側縁部に、おむつ本体50の両側縁50a,50bから更に外側に延出されるように配置された一対のサイドフラップ56,58と、サイドフラップ56,58の外側縁部に、サイドフラップ56,58の外側縁56b,58bから更に外側に延出されるように接合された、少なくとも一対の止着テープ60,62と、を備え、サイドフラップ56,58が、おむつ本体50の後身頃6の外表面に弱接合されているものである。
このような構成では、着用者が仰向けの状態の場合は従来のテープ型使い捨ておむつと同様に、止着テープ60,62を腹側から外しておむつを外すことができる。また、サイドフラップ56,58がおむつ本体50とは別部材として構成され、弱い力でも剥離可能な接合力でおむつの後身頃の外表面に接合されているため、着用者がうつ伏せの状態の場合は着用者の背側からおむつ本体50からサイドフラップ56,58を剥離させておむつを外すこともできる。従って、着用者が仰向けの状態でおむつを装着した場合でも、腹側・背側の何れの方向からもおむつを外すことができ、状況に応じておむつを外す方法を選択することが可能である。
また、止着テープ60,62はサイドフラップ56,58に対して接合されており、その先端部を前身頃2に対して止め付ける形態である。従って、特許文献4に記載の使い捨ておむつとは異なり、止着テープ60,62のファスニング部分(フック材64,66)がウエストの側部(着用者の脚の動作によってよれたり、皺が寄り易い部分)に配置されていない。即ち、止着テープが意図せず外れてしまう事態を有効に防止することができる。
更に、このような構成では、着用者の腹側、股下及び背側はおむつ本体50によって被包され、着用者のウエスト側部はサイドフラップ56,58によって被包される。従って、サイドフラップ56,58はおむつ本体50の背側(後身頃)に接合されることになる。即ち、着用者がうつ伏せ状態でもサイドフラップ56,58とおむつ本体50の継ぎ目を視認し易く、容易におむつを外すことができる。
[2−1]おむつ本体:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、図1A〜図1Dに示すテープ型使い捨ておむつ1Aのように、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシート18と液不透過性材料からなるバックシート20の層間に吸収体22が内包された構造を有するおむつ本体50を備える。
本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、おむつの本来的な機能である吸収・保持機能を果たす部材と、着用者のウエスト側部を被包するサイドフラップが別部材として構成される。従って、おむつの本来的な機能である吸収・保持機能を果たす部材を「おむつ本体」と称することにする。
「おむつ本体」は、少なくとも吸収体、トップシート及びバックシートを備える部材であり、トップシート18と液不透過性材料からなるバックシート20の層間に吸収体22が内包された構造を有している。即ち、おむつの外表面側から着用者の肌と接触する面側に向かって、バックシート、吸収体、トップシートの順で各部材が順次積層された構造となっている。吸収体、トップシート及びバックシートについては従前の吸収性物品で使用されているものを用いればよい。これらの部材の具体的な構成については後に説明する。
「おむつ本体」は、着用者のウエスト側部を被包するサイドフラップ部分を持たないため、いわゆる尿パッドに準じて製造することができる。図1A及び図1Bに示すテープ型使い捨ておむつ1Aはおむつ本体50を矩形状に形成した例であるが、おむつ本体の形状・サイズは特に限定されない。例えば、矩形状をベースとし、前身頃及び後身頃より股下部を幅狭く形成したもの等であってもよい。
おむつ本体は前後に対称な形状とすることが好ましい。これにより着用者がうつ伏せの状態でも着用者の背側から容易におむつを装着することができる。図1A及び図1Bに示すテープ型使い捨ておむつ1Aの場合であれば、後身頃6を着用者の腹側に、前身頃2を着用者の腹側に宛がうように使用する。こうすることにより、止着テープ60,62を着用者の背側でフロントパッチ13に止め付けることができ、着用者の背側からでも容易におむつを装着することが可能となる。また、着用者の背側からおむつを装着させた場合でも着用者の腹側からサイドフラップを分離することでおむつを外すこともできる。
[2−2]サイドフラップ:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、図1A〜図1Cに示すテープ型使い捨ておむつ1Aのように、おむつ本体50とは別部材として構成され、おむつ本体50のうち後身頃6の外表面における両側縁部に、おむつ本体50の両側縁50a,50bから更に外側に延出されるように弱接合された一対のサイドフラップ56,58を備える。
従来のテープ型使い捨ておむつは、1)おむつ本体を構成するサイドシートやバックシート(又はその表面に配置されるカバーシート)等の一部によってサイドフラップが形成され、おむつ本体とサイドフラップが分離不能な形態で構成されている、又は、2)おむつ本体とサイドフラップとが別体のシートで形成されている場合であっても、サイドフラップを構成するシートがおむつ本体のサイドシート等と、バックシート(又はカバーシート)等との層間に挟み込まれた状態で接合され、おむつ本体とサイドフラップが分離困難な形態で構成されている、ことが一般的であった。
前記従来の形態では、おむつの本体部分からサイドフラップを分離しようとすると極めて大きな力が必要であり、簡便にサイドフラップを分離できないことに加え、サイドフラップを破断する際に着用者の腹周りを締め付けることになり、着用者に無用の負担を掛けることにも繋がり好ましくない。
これに対し、本発明のテープ型使い捨ておむつは、着用者がうつ伏せ状態でもおむつを外せるように、サイドフラップをおむつ本体とは別部材として構成し(即ち、別体のシートとして構成し)、サイドフラップをおむつ本体と容易に分離可能な形態としている。
また、前記従来の形態では、極めて大きな力を加えなければサイドフラップを分離することができないため、仮にサイドフラップを分離できたとしてもおむつ本体やサイドフラップが破損する可能性が高い。従って、おむつの汚れが軽微でおむつを再度利用したい場合でもおむつの機能に支障を来したり、おむつの外観(見栄え)が損なわれたりするため再利用が困難であった。
これに対し、本発明のテープ型使い捨ておむつはサイドフラップをおむつ本体と容易に分離可能な形態としているため、おむつ本体やサイドフラップを破損させることなく、元の形状を維持したままサイドフラップを分離することができる。従って、おむつの機能に支障を来したり、おむつの外観(見栄え)が損なわれたりすることが極めて少ない。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、図1A〜図1Dに示すテープ型使い捨ておむつ1Aのように、おむつ本体50とサイドフラップ56,58とが弱接合されている(接合部68,70)。
「弱接合」とは、人間の手で力を加えた際に初めて剥離できる程度の強度で接合されていることを意味する。より具体的には、25mm幅、引張速度200mm/分、180°ピールの条件下で測定した剥離強度が0.1〜6N/25mmであることが好ましい。
接合の方法は特に限定されず、従来公知の接合方法、例えば熱融着(ヒートシール)、超音波融着、接着剤による接着等を採用することができる。剥離強度の調整は、熱融着であれば融着温度、圧力、クリアランス等によって、超音波融着の場合は超音波振動の周波数、クリアランス、増幅率等によって、接着剤による接着の場合は接着剤の種類や塗布量、塗布方法等により適宜調整することができる。なお、塗布方法としてはシム塗工のような接触方式の塗布方法の他、カーテン塗工、スパイラル塗工、ビード塗工或いはCSガンによる塗工等の非接触方式の塗布方法等を挙げることができる。この中でも、接着剤を間欠的に塗布することが容易なシム塗工が好ましい。
接合部は、図1Bに示す接合部68,70のようにサイドフラップ56,58の前後方向に向かって間欠的に形成することが好ましい。具体的には、直線状又は散点状の接合部を間欠的に形成する形態を挙げることができる。このように接合部を間欠的に形成すると、連続的に形成した場合と比較しておむつ本体からサイドフラップを更に容易に剥離することができる。従って、おむつの機能に支障を来したり、おむつの外観(見栄え)が損なわれたりすることが一層少なくなる点において好ましい。
散点状の接合部としては、矩形、多角形、円形、楕円形、曲線、幾何学模様等の形状、又はキャラクターや動物のシルエット等を単独で、又は適宜組み合わせて用いることができる。勿論、これら以外の形状を採用してもよい。前記散点状の接合部は例えば一定の間隔で行列状等に配置すればよい。
また、サイドフラップの剥離を容易にするために、サイドフラップの左右方向に向かう直線状の接合部を複数箇所形成することも好ましい。このような形態はサイドフラップの上下方向に向かう直線状の接合部と比較してサイドフラップの剥離が容易となる。サイドフラップの左右方向に向かう直線状の接合部を複数箇所形成する場合には、各々の接合部を±45°以内の角度に傾斜させて(即ち斜め方向に)形成してもよい。剥離の際に力が作用する方向と接合部の形成方向を合致させることでサイドフラップの剥離を容易にすることができる。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、図1B及び図1Cに示すテープ型使い捨ておむつ1Aのように、サイドフラップ56,58がおむつ本体50のうち後身頃6の外表面における両側縁部に弱接合されている(接合部68,70)。
「外表面」とは、装着時に外部に露出する側の面、即ち、着用者の肌に接触する側の面と背向する面を意味する。おむつ本体の「側縁部」とは、おむつ本体の後身頃側の端部(後端部)の幅を基準とし、その中央部60%幅でおむつの前後方向に平行線を引いた場合に、その平行線より外側の部分を意味する(一方、平行線で挟まれた部分を「幅方向中央部」と記す場合がある。)。即ち、おむつ本体の「幅方向中央部」を除外した、左右両側縁から「幅方向中央部」に至るまでの左右各20%幅の部分である。この定義は、おむつ本体が矩形状以外の形状の場合にも適用される。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、図1Eに示すように、おむつ本体50の両側縁部に対して接合されて接合部70が形成されるとともに、接合部70の内側縁70aからサイドフラップの内側縁58aに至るまでの領域が内側自由端部74となっており、内側自由端部74は、おむつ本体50の幅方向中央に向かって凸となる凸部78を少なくとも1箇所有する形状に形成されていることが好ましい。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、サイドフラップの内側縁がおむつの前後方向に向かって直線的に形成されていてもよい(例えば、図3Bに示すテープ型使い捨ておむつ1Cを参照)。但し、前記のように内側自由端部74が、おむつ本体50の幅方向中央に向かって凸となる凸部78を有していると、その凸部78がサイドフラップ58をおむつ本体50から引き剥がす際にタブとして機能する。即ち、凸部78を摘んでサイドフラップ58を引き剥がすことで、極めて容易におむつを外すことができる。
凸部の形状は特に限定されないが、例えば半円状、台形状、矩形状等の形状を挙げることができる。タブとして機能させる観点から凸部の高さ(サイドフラップの左右方向の長さ)は、5〜30mmとすることが好ましい。
凸部は少なくとも1箇所形成されていればよい。但し、着用者の体位等、状況に応じてサイドフラップを摘む場所を選択可能とする観点から、凸部が複数箇所形成されているものも好ましい。例えば、図1Eに示すように、サイドフラップ58の内側縁58aを波型に形成したものも好ましい。図示の例では5箇所の凸部78が形成されている。「波型」には、サインカーブのような曲線的なものは勿論のこと、台形状の凸部が複数形成されたような直線的なものも含むものとする。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、図2A〜図2Cに示すテープ型使い捨ておむつ1Bのように、おむつ本体50の両側縁部及びサイドフラップ56,58の内側縁部の少なくとも一方に、おむつ本体50の両側縁部とサイドフラップ56,58の内側縁部とを係合可能なファスニング部材80,82が接合されていることが好ましい。
図2Eに示すようにファスニング部材80,82を接合しておくことにより、ファスニング部材80,82を再度係合させることにより、おむつを再装着することが可能となる。このような形態は、おむつを背側から外せるのみならず、サイドフラップ58を一旦剥離しておむつ内部の状態を確認した後、着用者が排泄をしていない場合(例えば、着用者が放屁をしただけで排便をしていない場合等)には、おむつを再装着することができる利点がある。
また、前記の形態は止着テープ60,62をフロントパッチ13に予め止め付けておき、サイドフラップのファスニング部材80,82を使っておむつを装着させることもできる。このような方法は、着用者がうつ伏せの状態でも着用者の背側から容易におむつを装着することができる。更に、前記の形態はファスニング部材をいわゆる廃棄テープとして利用することもできる。即ち、使用済みのおむつを汚れた面を内側にして丸め込み、その状態でファスニング部材をおむつ本体等に止め付けることで汚れた部分を内側に封じ込めた状態でおむつを廃棄することができる。
「ファスニング部材」としては、粘着ファスナー、メカニカルファスナー等を挙げることができる。中でも、係合力が高く、繰り返し脱着しても係合力が低下しない点でメカニカルファスナーが好ましい。
なお、「少なくとも一方」としたのは、例えばメカニカルファスナーのフック材が接合されていれば、おむつを構成する不織布等の素材に対して直接係合させることも可能だからである。即ち、フック材を係合させるループ材を有しないものも本発明の範囲に含まれる。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、図2Dに示すように、サイドフラップ58が、おむつ本体50の両側縁部に対して接合されて接合部70が形成されるとともに、接合部70の内側縁70aからサイドフラップ58の内側縁58aに至るまでの領域が内側自由端部74、接合部70の外側縁70bからサイドフラップ58の外側縁58bに至るまでの領域が外側自由端部86となっており、内側自由端部74又は外側自由端部86のうちおむつ本体50と重畳的に配置される部分に、ファスニング部材82としてメカニカルファスナーのフック材90が付設されていることが好ましい。
フック材90は、サイドフラップ58のうち接合部70の内側(即ち内側自由端部74)に付設しても、接合部70の外側(即ち外側自由端部86)に付設してもよい。但し、おむつの装着状態において着用者の肌に多数の凸部を有するフック材90が接触すると着用感が損なわれるおそれがある。従って、内側自由端部74か、外側自由端部86のうち、おむつ本体50と重畳的に配置される部分にフック材90を付設することが好ましい。図2Dに示す例では、サイドフラップ58の内側自由端部74にフック材90を付設している。
既に述べたように、本発明のテープ型使い捨ておむつは、必ずしもフック材と係合させるループ材を有している必要はない。不織布にはループ材と同様にフック材に対する係合力を有するものも存在するので、例えばカバーシートの素材としてそのような不織布を用いる場合であればループ材は不要である。但し、フック材の係合を強固かつ確実なものとするため、図2A〜図2Cに示すテープ型使い捨ておむつ1Bのように、おむつ本体50の両側縁部に、フック材88,90と係合可能なメカニカルファスナーのループ材92,94が付設されていることが好ましい。
図1A〜図1Cに示すテープ型使い捨ておむつ1A及び図2A〜図2Cに示すテープ型使い捨ておむつ1Bはサイドフラップ56,58全体をおむつ本体50から剥離させて分離する形態のものである。但し、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては必ずしもサイドフラップ全体をおむつ本体から剥離させて分離する必要はない。
例えば、予めサイドフラップにミシン目等の切り込み線を形成しておき、サイドフラップの一部がおむつ本体に接合された状態のまま、サイドフラップを破断しておむつ本体から分離させることもできる。このような形態はおむつ本体との接合部を剥離させてサイドフラップを分離させる形態と比較すると、より少ない力で容易にサイドフラップを分離しておむつを外すことができる点において好ましい。
即ち、本発明のテープ型使い捨ておむつは、サイドフラップは、おむつ本体の両側縁部に対して接合されて接合部が形成されるとともに、接合部の外側縁からサイドフラップの外側縁に至るまでの領域が外側自由端部となっており、外側自由端部のうちおむつ本体と重畳的に配置される部分に、ファスニング部材としてメカニカルファスナーのフック材が付設されており、外側自由端部のフック材の付設位置と接合部の外側縁との間の領域にサイドフラップ破断用の切り込み線が形成されていることが好ましい。
例えば、図2A〜図2Cに示すテープ型使い捨ておむつ1Bのように、接合部68,70とフック材88,90の双方がサイドフラップ56,58の上下方向に向かう直線状に配置されている場合、接合部68,70とフック材88,90の間に直線状の軌跡を描く切り込み線を形成すればよい。このような構成とすれば接合部68,70を剥離させることなくサイドフラップ56,58を破断することができる。即ち、この形態においてはサイドフラップ56,58をおむつ本体の外表面に弱接合せず強固に接合してもサイドフラップ56,58をおむつ本体50から分離させることができる。
また、本発明のテープ型使い捨ておむつは、図3Bに示すテープ型使い捨ておむつ1Cのように、サイドフラップ56,58にサイドフラップ破断用の切り込み線96,98が形成されていることが好ましい。具体的には、図3Dに示すように、サイドフラップ58の内側自由端部74の上下方向中央部に、その軌跡がサイドフラップ58の内側縁58aに向かって凸となる形状に、サイドフラップ破断用の切り込み線98が形成されており、外側自由端部86におけるフック材90の付設位置と接合部70の外側縁70bとの間の領域に、内側自由端部に形成された切り込み線98と外側自由端部86の上端104及び下端108とを繋ぐようにサイドフラップ破断用の切り込み線98が形成されていることが更に好ましい。
前記のような構成により、図3Eに示すようにサイドフラップ58の破断部に凸部100が形成される。この凸部100は、図1Eに示すサイドフラップ58に形成された凸部78、図2Dに示すサイドフラップ58に形成された凸部78と同様に、サイドフラップを摘むためのタブとして機能する。また、図3Dの例で説明すると、内側自由端部74の凸部100以外の部分(例えばサイドフラップ58の上端部等)を指で押さえながらサイドフラップ58を破断することで、サイドフラップ58の破断がより容易なものとなる。
凸部の形状・サイズは特に限定されるものではない。図1E又は図2Dに示すようなサイドフラップ58の内側縁に形成する凸部78と同様に形成すればよい。
「切り込み線」としては、例えばミシン目又はミシン目より長い直線状若しくは曲線状のスリット等を挙げることができる。「軌跡」とは、個々の切り込み線の形状を指すのではなく、複数の切り込み線を繋げることによって描かれる図形を意味する。
また、「上下方向中央部」とは、サイドフラップの上下方向長さが最も長い部分を基準とし、その中央部1/3幅でサイドフラップの左右方向に平行線を引いた場合に、その平行線で挟まれた部分を意味する(一方、平行線より外側の部分を「上端部」、「下端部」と記す場合がある。)。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、サイドフラップが伸縮性素材によって構成されていることが好ましい。このような構成はおむつの腰回りへのフィット性が向上するため、着用感が良好になることに加え、ウエスト側端部からの漏れを有効に防止することができる点において好ましい。
「伸縮性素材」としては、複数枚の不織布シートの層間に伸張状態の糸ゴムや平ゴムを挟み込み固定したもの等を好適に用いることができる。例えば、エラスチック不織布、エラストマースパンボンド不織布等を好適に用いることができる。より具体的には、以下全て商品名で「ストラフレックス(出光ユニテック社製)」、「エスパンシオーネ(カネボウ社製)」、「エラクス(GPF社製)」等を好適に用いることができる。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、図1A及び図1Bに示すテープ型使い捨ておむつ1Aのように、サイドフラップ56,58が外側縁56b,58bから内側縁56a,58aに向かうにつれて上下方向長さが長くなるように形成されていることが好ましい。
前記のような構成は、おむつの装着時において、おむつ本体の後身頃をその両側縁側から幅広いサイドフラップによって引っ張ることができ、広範囲で着用者の腰周りを包み込むことができる。従って、おむつのフィット性を向上させることができる。また、おむつの装着後において、おむつ本体がずれ難い点においても好ましい。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、サイドフラップとして右サイドフラップと左サイドフラップを有し、右サイドフラップと左サイドフラップとが対称形状であるととともに、右サイドフラップの上端縁の形状と左サイドフラップの下端縁の形状、及び右サイドフラップの下端縁の形状と左サイドフラップの上端縁の形状が相補的な形状に形成されているか、又は右サイドフラップの上端縁の形状と左サイドフラップの上端縁の形状、及び右サイドフラップの下端縁の形状と左サイドフラップの下端縁の形状が相補的な形状に形成されていることが好ましい。
前記構成とすることにより、1枚の原料シートからトリム片を発生させることなく複数のサイドフラップを形成することができるという利点がある。例えば、図4Aに示す製造方法は、1枚の原料シート110を切断することで(切断線112)、対称な等脚台形状の右サイドフラップ114及び左サイドフラップ116を形成した例である。ここにいう「対称」とは左右対称の意味である。
但し、図4Aに示す例では、右サイドフラップ114と左サイドフラップ116が左右対称であることに加え、上下にも対称な形状となる。従って、1)右サイドフラップ114の上端縁の形状と左サイドフラップ116の下端縁の形状、及び右サイドフラップ114の下端縁の形状と左サイドフラップ116の上端縁の形状が相補的な形状に形成されているとも言えるし、2)右サイドフラップ114の上端縁の形状と左サイドフラップ116の上端縁の形状、及び右サイドフラップ114の下端縁の形状と左サイドフラップ116の下端縁の形状が相補的な形状に形成されているとも言える。
一方、図4Bに示す製造方法は、1枚の原料シート118を切断することで(切断線120)、一方の底角が90°である台形状の右サイドフラップ122及び左サイドフラップ124を形成した例である。図4Bに示す例では、右サイドフラップ122の上端縁122aの形状と左サイドフラップ124の上端縁124aの形状、及び右サイドフラップ122の下端縁122bの形状と左サイドフラップ124の下端縁124bの形状が相補的な形状に形成されている。
なお、本発明のテープ型使い捨ておむつは、図1A及び図1Bに示すテープ型使い捨ておむつ1Aのように、前身頃2側にサイドフラップ126,128を有していてもよい。このような構成は、前身頃2側のサイドフラップ126,128を摘んで体側方向に引っ張ることができるため、前身頃2を伸展させた状態で着用者の腹部に当接させ易く、おむつの装着時にフロントパッチ13に皺が形成され難い。即ち、その伸展させた前身頃2のフロントに対してサイドフラップ126,128を重ね合わせるようにして、フロントパッチ13に対してと止着テープ60,62とを止め付ければフック材64,66とループ材46を容易かつ確実に係合することができる。
なお、前身頃側のサイドフラップは後身頃側のサイドフラップとは異なり、おむつ本体から容易に分離可能な形態とする必要はない。図1A及び図1Bに示す例では、前身頃2側のサイドフラップ126,128はサイドシート19とカバーシート24の層間に挟み込まれるように接合されており、おむつ本体50から容易には剥離・破断することができないように接合されている。
[2−3]マーキング:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、おむつ本体及びサイドフラップの少なくとも一方に、サイドフラップの内側縁の位置を示すマーキングが付されていることが好ましい。
ここにいう「マーキング」には、文字、図形、記号、着色等、サイドフラップの内側縁の位置を示すことができる全ての表示が含まれる。
前記形態は図1A〜図1Cに示すテープ型使い捨ておむつ1Aや図2A〜図2Cに示すテープ型使い捨ておむつ1Bのように、サイドフラップ56,58に切り込み線が形成されておらず、サイドフラップ56,58全体をおむつ本体から剥離する形態において有効である。即ち、サイドフラップ56,58を剥離する際にその内側縁56a,58aの位置を視認させることでサイドフラップ56,58の剥離を容易なものとすることができる。
この形態における「マーキング」としては、サイドフラップの内側縁から外側の部分への着色、サイドフラップの内側縁近傍に接合されたフック材への着色、「ここを剥がす」等の文字、サイドフラップの内側縁の位置を示す矢印等を挙げることができる。これらのマーキングはサイドフラップの内側縁の位置を示すことができる限りにおいて、おむつ本体に施してもよい。
また、本発明のテープ型使い捨ておむつは、サイドフラップに、切り込み線の位置を示すマーキングが付されていることも好ましい。
前記形態は図3A〜図3Cに示すテープ型使い捨ておむつ1Cのように、サイドフラップ56,58に切り込み線96,98が形成されており、サイドフラップ56,58を破断しておむつ本体から分離する形態において有効である。即ち、サイドフラップ56,58を破断する際にその切り込み線96,98の位置を視認させることでサイドフラップ56,58の剥離を容易なものとすることができる。
この形態における「マーキング」としては、サイドフラップの切り込み線から外側の部分への着色、サイドフラップの切り込み線近傍に接合されたフック材への着色、「ここを破る」等の文字、サイドフラップの切り込み線の位置を示す矢印等を挙げることができる。
[2−4]止着テープ:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、図1A〜図1Cに示すテープ型使い捨ておむつ1Aのように、サイドフラップ56,58の外側縁部に、サイドフラップ56,58の外側縁56b,58bから更に外側に延出されるように接合された(接合部52,54)、少なくとも一対の止着テープ60,62を備えている。本発明においては、サイドフラップ対して接合されていることを除き、止着テープ自体の構成は従前のテープ型使い捨ておむつと同様である。止着テープの具体的な構成については後に説明する。
[3]テープ型使い捨ておむつの構成部材:
本発明のテープ型使い捨ておむつのおむつ本体は、図1A〜図1Dに示すテープ型使い捨ておむつ1Aのように、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシート18と液不透過性材料からなるバックシート20の層間に吸収体22が内包された構造を有するものである(おむつ本体50)。
[3−1]吸収体:
「吸収体」は、着用者の尿等を吸収し、保持するための部材であり、吸収性材料によって構成される。
「吸収性材料」としては、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super
Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す。)、親水性シート等を挙げることができる。「フラッフパルプ」としては、木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを、「SAP」としては、ポリアクリル酸ナトリウムを、「親水性シート」としては、ティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布等を用いることが好ましい。
吸収体は、1種又は2種以上の吸収性材料を単層又は複層のマット状に成形したものを用いることが好ましい。中でも、フラッフパルプ100質量部に対して、10〜500質量部のSAPを併用したものが好ましい。この際、SAPはフラッフパルプのマット中に混在させるか、フラッフパルプのマットの層間に層状に配置して用いればよい。
吸収体は、図1Aに示すような矩形状の吸収体22に限られず、砂時計型、ひょうたん型、T字型等、所望の形状に成形して用いることができる。吸収体は、SAPの脱落を防止し、形状安定性を付与するという目的から、親水性シートによって被包されていることが好ましい。
[3−2]トップシート:
トップシートは、着用者の尿等を透過させる必要から、その少なくとも一部(全部又は一部)が液透過性材料により構成される。
「液透過性材料」としては、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、脂肪族ポリアミド等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。
「不織布」としては、エアースルー(カード熱風)、カードエンボス等の製法によって製造された不織布を好適に用いることができる。「親水化処理」は、界面活性剤を塗布、スプレー、含浸等させることにより行うことができる。
トップシートは、「少なくとも一部」、具体的には、トップシートを平面的に見た場合に、少なくとも吸収体の表面近傍は液透過性材料により構成されていることが好ましい。
なお、吸収性物品の着用者の肌側に位置するシートが全てトップシートによって構成されている必要はない。即ち、着用者の肌と接するシートが、トップシートを含む複数のシートによって構成され、トップシートと他のシートがシートの表面方向に向かって継ぎ合わされたような構造となっていてもよい。
例えば、図1A、図1C及び図1Dに示すテープ型使い捨ておむつ1Aは、おむつの幅方向中央部には液透過性材料からなるトップシート18を配置し、おむつのサイドフラップ部分には液の透過に対して抵抗性を示す撥水性シート32からなるサイドシート19を配置した例である。撥水性シートとしては、カードエンボス、スパンボンド等の製法により製造された不織布であってもよいが、防水性の高いSMS、SMMS等の不織布シートが更に好ましい。
[3−3]バックシート:
バックシートは、吸収体の裏面(おむつの装着時において着用者の肌から遠い側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿がおむつ外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。
バックシートの配置位置については特に制限はない。吸収体で吸収された尿の漏れを防止するという観点から、少なくとも吸収体の存在する部分にバックシートが配置されていることが好ましい。
バックシートを構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができ、中でも、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは、0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されており、液不透過性ではあるが透湿性を有するため、おむつ内部の蒸れを防止することができるという利点がある。
なお、図1B〜図1Dに示すように、バックシート20の外表面側にカバーシート24を貼り合わせてもよい。このカバーシートは、バックシートを補強し、バックシートの手触り(触感)を良好なものとするために用いられる。
カバーシートを構成する材料としては、例えば、織布、不織布等を挙げることができる。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる乾式不織布、湿式不織布を用いることが好ましい。
[3−4]立体ギャザー:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、図1A及び図1Dに示すテープ型使い捨ておむつ1Aのように、サイドシート19と一体的に構成された撥水性シート32からなり、吸収体22の両側に配置された左右一対の立体ギャザー26(26a,26b)を備えていることが好ましい。但し、立体ギャザー用の撥水性シートを別途付設してもよい。
立体ギャザーの構成は、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に使用される構成を採用することができる。例えば、図1Dに示すように、撥水性シート32の層間に立体ギャザー伸縮材36を挟み込んで固定し、その立体ギャザー伸縮材36の収縮力によってギャザー(襞)を形成したもの等を好適に用いることができる。
撥水性シートは、カードエンボス、スパンボンド等の製法により製造された不織布であってもよいが、防水性の高いSMS、SMMS等の不織布シートが更に好ましい。
[3−5]止着テープ:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、図1A〜図1Cに示すテープ型使い捨ておむつ1Aのように、サイドフラップ56,58の外側縁部に、サイドフラップ56,58の外側縁56b,58bから更に外側に延出されるように接合された、少なくとも一対の止着テープ60,62を備える。
止着テープのファスニング部材としては、粘着剤により固定を行う粘着ファスナーであってもよいが、機械的な結合により固定を行うメカニカルファスナー(面状ファスナー)を用いることが好ましい。メカニカルファスナーは、止着力が高いことに加え、複数回の脱着を行っても止着力が低下することがないという利点がある。
例えば、図1A〜図CDに示すテープ型使い捨ておむつ1Aは、ファスニング部材として、メカニカルファスナーを用いた例である。止着テープ60,62の先端近傍には、フック材88,90が付設される一方、前身頃2には、ループ材46からなるフロントパッチ13が付設されており、フロントパッチ13に対して、止着テープ60,62を止め付けることが可能なように構成されている。
止着テープの数は特に限定されず、着用者の体型(具体的には、ウエスト周り、脚周り等)の寸法に合わせて、適当な数の止着テープを付設すればよい。一般的には、乳幼児用の使い捨ておむつであれば一対(左右1個ずつ)、成人用の使い捨ておむつであれば二対(左右2個ずつ)が付設される。
[3−6]各種伸縮材:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、脚周り伸縮材、ウエスト周り伸縮材等の伸縮材を伸張状態で配置することが好ましい。これにより、脚周りやウエスト周りからの尿漏れを効果的に防止することができる。また、着用者へのおむつのフィット性が良好となる。
脚周り伸縮材は、おむつの側縁部、特に股下部の側縁部に沿って配置される伸縮材である。図1A、図1B及び図1Dに示すテープ型使い捨ておむつ1Aにおいては、吸収体22の側縁に沿って、直線的に左右3本ずつの脚周り伸縮材40が配置されている。
ウエスト周り伸縮材は、ウエスト周り、即ちおむつの前身頃の端縁又は後身頃の端縁に沿って配置される伸縮材である。
図1A及び図1Bに示すテープ型使い捨ておむつ1Aは、おむつの前身頃2の端縁及び後身頃6の端縁に沿って帯状のウエスト周り伸縮材42を配置した例である。この帯状のウエスト周り伸縮材42は、ウレタンフォーム等の伸縮性フォームによって構成されている。図示の例では、前身頃2と後身頃6の双方にウエスト周り伸縮材42を配置しているが、後身頃(背側)のみにウエスト周り伸縮材を配置してもよい。
伸縮材としては、天然ゴムからなる平ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性糸からなる糸ゴムの他、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を好適に用いることができる。
伸縮材は、十分な伸縮力を作用させるため、通常120〜400%、好ましくは200〜300%の伸長状態で固定することが好ましい。伸縮材は、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着、ヒートシールをはじめとする熱や超音波等による溶着によって固定することができる。
本発明のテープ型使い捨ておむつについて、図面を参照しながら更に具体的に説明する。但し、本発明のテープ型使い捨ておむつは、その発明特定事項を備えたテープ型使い捨ておむつを全て包含するものであり、以下の実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
実施例1として、図1A〜図1Dに示すテープ型使い捨ておむつ1Aを作製した。このテープ型使い捨ておむつ1Aは、乳児用Lサイズのものであり、おむつ本体50の前後方向長さを485mm、前身頃2及び後身頃6の幅を230mmの矩形状に構成した。
サイドフラップ56,58は、伸縮性素材である「ストラフレックス(商品名:出光ユニテック社製)」により構成した。サイドフラップ56,58が外側縁56b,58bから内側縁56a,58aに向かうにつれて上下方向長さが長くなるように形成した。
具体的には、サイドフラップ56,58の外側縁56b,58bの上下方向長さを60mm、内側縁56a,58aの上下方向長さを108mmとした。左右方向の長さは80mmとした。
サイドフラップ56,58はおむつ本体50の外表面、即ちカバーシート24の表面に弱接合した(接合部68,70)。カバーシート24の材質はポリプロピレン繊維からなるスパンボンド不織布とした。サイドフラップ56,58はおむつ本体50の両側縁50a,50bの内側11〜17mmの範囲(幅6mm)にサイドフラップの全長にわたって接合部68,70を形成することにより接合した。接合部68,70は、より具体的には幅2mm、長さ1.5mmの矩形状接合部を複数個集合的に形成したものであり、前記矩形状接合部をおむつの長さ方向に4mm間隔、おむつの幅方向に2mm間隔で配列するものとした。これにより、おむつ本体50とサイドフラップ56,58は各々左右方向に27mmの範囲で重畳するように接合された。また、サイドフラップ56,58はその上端がおむつ本体50の後端から21mm離れた位置に配置されるように弱接合した。
接合方法は熱融着(ヒートシール)とし、引張速度200mm/分、180°ピールの条件下で測定した剥離強度は5N/25mmであった。
図1Eに示すように、接合部70の内側縁70aからサイドフラップの内側縁58aに至るまでの内側自由端部74は、内側縁58aを波型に形成することにより、おむつ本体50の幅方向中央に向かって凸となる凸部78を有する形状に形成した。凸部76,78の形状は曲線的な山型とし、凸部の高さは5mm、凸部間の頂点の間隔(サイドフラップ56,58の上下方向の長さ)は17.3mmとした。
サイドフラップ56,58の外側縁部には、サイドフラップ56,58の外側縁56b,58bから更に27mm外側に延出されるように一対の止着テープ60,62を接合した。止着テープ60,62は、幅40mm(サイドフラップ56,58の上下方向の長さ)、長さ42mm(サイドフラップ56,58の左右方向の長さ)とし、サイドフラップ56,58と左右方向15mmの範囲で重畳されるように接合した。接合方法はホットメルト接着剤による接着とした。
止着テープ60,62は、その外側縁60a,62aの内側7〜22mmの範囲に幅15mm(止着テープ60,62の左右方向の長さ)のフック材64,66を接合したものとした。
なお、実施例1のテープ型使い捨ておむつ1Aには、前身頃2側にサイドフラップ126,128を付設した。サイドフラップ126,128は幅20mmの部分をサイドシート19とカバーシート24に挟み込み、ホットメルト接着剤により接着することで固定した。おむつ本体50の両側縁50a,50bから外部に露出する部分は上底40mm、下底60mmの等脚台形状とし、前記下底がおむつ本体50の前端から15〜75mmの範囲に配置されるように付設した。
実施例1の使い捨ておむつは、接合部68,70を剥離することにより、おむつ本体からサイドフラップ56,58を外すことができ、おむつを着用者の後側から取り外すことが容易となった。
〔2〕実施例2:
実施例2として、図2A〜図2Cに示すテープ型使い捨ておむつ1Bを作製した。サイドフラップ56,58の形状を変更し、接合部68,70の位置をずらし、サイドフラップ56,58にフック材64,66を接合し、おむつ本体50にループ材92,94を接合したことを除き、実施例1のテープ型使い捨ておむつと同様に構成した。
サイドフラップ56,58の形状は、外側縁56b,58bの上下方向長さを60mm、内側縁56a,58aの上下方向長さを120mmとした。左右方向の長さは100mmとした。
サイドフラップ56,58の内側縁56a,58aの内側12.5〜22.5mmの範囲(幅10mm)に、幅10mm、長さ90mmのフック材88,90を接合した。実施例1のテープ型使い捨ておむつと同様におむつ本体に接合することにより、おむつ本体50とサイドフラップ56,58の重畳部分にフック材が配置された。また、おむつ本体50の両側縁50a,50bの内側22〜57mmの範囲に、幅35mm、長さ140mmのループ材92,94を接合した。フック材88,90及びループ材92,94の接合はホットメルト接着剤による接着で行った。
実施例2の使い捨ておむつは、おむつ本体50からサイドフラップ56,58を剥がした後もループ材92,94に対してフック材88,90を止め付けることで、高い係合力でおむつを再装着することができた。
〔3〕実施例3:
実施例3として、図3A〜図3Cに示すテープ型使い捨ておむつ1Cを作製した。接合部68,70とフック材88,90の位置を入れ替え、ループ材92,94の位置をずらし、サイドフラップ56,58の内側縁56a,58aを波型ではなく直線的に形成し、サイドフラップ56,58にサイドフラップ破断用の切り込み線96,98を形成したことを除き、実施例2のテープ型使い捨ておむつと同様に構成した。
図3Bに示すようにサイドフラップ56,58の内側自由端部の上下方向中央部に、その軌跡がサイドフラップ56,58の内側縁56a,58aに向かって凸となる形状に、サイドフラップ破断用の切り込み線96,98を形成した。図3Dに示すように切り込み線98の軌跡によって描かれる凸部100の形状は角部がRカットされた略等脚台形状とした。凸部の高さは15mm、前記略等脚台形の上底に対応する部分の長さは40mm、下底に対応する部分の長さは44mmとした。
また、図3Dに示すように外側自由端部86におけるフック材90の付設位置と接合部70の外側縁70bとの間の領域に、内側自由端部74に形成された切り込み線98と外側自由端部86の上端104及び下端108とを繋ぐようにサイドフラップ破断用の切り込み線98を形成した。外側自由端部に形成される切り込み線は上端側、下端側各々25mmの長さとした。即ち、切り込み線98の両端を結ぶ最短距離(サイドフラップ58の上下方向の長さ)を94mmとした。なお、外側自由端部86の上端104及び下端108から各3mmの部分については切り込み線98を形成せず、切り残した。
図3A〜図3Cに示すようにサイドフラップ56,58はおむつ本体50の両側縁50a,50bの内側31〜37mmの範囲(幅6mm)にサイドフラップの全長にわたって接合部68,70を形成することにより接合した。また、サイドフラップ56,58の内側縁56a,58aの外側26〜36mmの範囲(幅10mm)に、幅10mm、長さ90mmのフック材88,90を接合した。更に、おむつ本体50の両側縁50a,50bの内側6〜26mmの範囲(幅20mm)に、幅20mm、長さ140mmのループ材92,94を接合した。
実施例3の使い捨ておむつも実施例2の使い捨ておむつと同様に、おむつ本体50からサイドフラップ56,58を剥がした後もループ材92,94に対してフック材88,90を止め付けることで、高い係合力でおむつを再装着することができた。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、乳幼児用又は介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用の使い捨ておむつとして利用することができる。
1A,1B,1C:テープ型使い捨ておむつ、2:前身頃、4:股下部、6:後身頃、13:フロントパッチ、18:トップシート、19:サイドシート、20:バックシート、22:吸収体、24:カバーシート、26,26a,26b:立体ギャザー、32:撥水性シート、36:立体ギャザー伸縮材、40:脚周り伸縮材、42:ウエスト周り伸縮材、46:ループ材、50:おむつ本体、50a,50b:両側縁、52,54:接合部、56,58:サイドフラップ、56a,58a:内側縁、56b,58b:外側縁、60,62:止着テープ、60a,62a:外側縁、64,66:フック材、68,70:接合部、70a:内側縁、70b:外側縁、74:内側自由端部、78:凸部、80,82:ファスニング部材、86:外側自由端部、88,90:フック材、92,94:ループ材、96,98:切り込み線、100:凸部、102,104:上端、106,108:下端、110:原料シート、112:切断線、114:右サイドフラップ、116:左サイドフラップ、118:原料シート、120:切断線、122:右サイドフラップ、122a:上端縁、122b:下端縁、124:左サイドフラップ、124a:上端縁、124b:下端縁、126,128:サイドフラップ。

Claims (10)

  1. 前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、
    少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと液不透過性材料からなるバックシートの層間に吸収体が内包された構造を有するおむつ本体と、
    前記おむつ本体とは別部材として構成され、前記おむつ本体のうち後身頃の両側縁部に、前記おむつ本体の両側縁から更に外側に延出されるように配置された一対のサイドフラップと、
    前記サイドフラップの外側縁部に、前記サイドフラップの外側縁から更に外側に延出されるように接合された、少なくとも一対の止着テープと、を備え、
    前記サイドフラップが、前記おむつ本体の後身頃の外表面に弱接合されているテープ型使い捨ておむつであって、
    前記おむつ本体の両側縁部及び前記サイドフラップの内側縁部の少なくとも一方に、前記おむつ本体の両側縁部と前記サイドフラップの内側縁部とを係合可能なファスニング部材が接合されおり、
    前記サイドフラップは、前記おむつ本体の両側縁部に対して接合されて接合部が形成されるとともに、前記接合部の内側縁から前記サイドフラップの内側縁に至るまでの領域が内側自由端部、前記接合部の外側縁から前記サイドフラップの外側縁に至るまでの領域が外側自由端部となっており、
    前記内側自由端部又は前記外側自由端部のうち前記おむつ本体と重畳的に配置される部分に、前記ファスニング部材としてメカニカルファスナーのフック材が付設されているテープ型使い捨ておむつ
  2. 前記サイドフラップは、前記おむつ本体の両側縁部に対して接合されて接合部が形成されるとともに、前記接合部の内側縁から前記サイドフラップの内側縁に至るまでの領域が内側自由端部となっており、
    前記内側自由端部は、前記おむつ本体の幅方向中央に向かって凸となる凸部を少なくとも1箇所有する形状に形成されている請求項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  3. 前記おむつ本体及び前記サイドフラップの少なくとも一方に、前記サイドフラップの内側縁の位置を示すマーキングが付されている請求項1又は2に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  4. 前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、
    少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと液不透過性材料からなるバックシートの層間に吸収体が内包された構造を有するおむつ本体と、
    前記おむつ本体とは別部材として構成され、前記おむつ本体のうち後身頃の両側縁部に、前記おむつ本体の両側縁から更に外側に延出されるように配置された一対のサイドフラップと、
    前記サイドフラップの外側縁部に、前記サイドフラップの外側縁から更に外側に延出されるように接合された、少なくとも一対の止着テープと、を備え、
    前記サイドフラップが、前記おむつ本体の後身頃の外表面に弱接合されているテープ型使い捨ておむつであって、
    前記おむつ本体の両側縁部及び前記サイドフラップの内側縁部の少なくとも一方に、前記おむつ本体の両側縁部と前記サイドフラップの内側縁部とを係合可能なファスニング部材が接合されおり、
    前記サイドフラップは、前記おむつ本体の両側縁部に対して接合されて接合部が形成されるとともに、前記接合部の外側縁から前記サイドフラップの外側縁に至るまでの領域が外側自由端部となっており、
    前記外側自由端部のうち前記おむつ本体と重畳的に配置される部分に、前記ファスニング部材としてメカニカルファスナーのフック材が付設されており、
    前記外側自由端部の前記フック材の付設位置と前記接合部の外側縁との間の領域にサイドフラップ破断用の切り込み線が形成されているテープ型使い捨ておむつ。
  5. 前記内側自由端部の上下方向中央部に、その軌跡が前記サイドフラップの内側縁に向かって凸となる形状に、サイドフラップ破断用の切り込み線が形成されており、
    前記外側自由端部における前記フック材の付設位置と前記接合部の外側縁との間の領域に、前記内側自由端部に形成された前記切り込み線と前記外側自由端部の上端及び下端とを繋ぐようにサイドフラップ破断用の切り込み線が形成されている請求項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  6. 前記サイドフラップに、前記切り込み線の位置を示すマーキングが付されている請求項又はに記載のテープ型使い捨ておむつ。
  7. 前記おむつ本体の両側縁部に、前記フック材と係合可能なメカニカルファスナーのループ材が付設されている請求項1〜6のいずれか一項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  8. 前記サイドフラップが伸縮性素材によって構成されている請求項1〜のいずれか一項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  9. 前記サイドフラップが外側縁から内側縁に向かうにつれて上下方向長さが長くなるように形成されている請求項1〜のいずれか一項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  10. 前記サイドフラップとして右サイドフラップと左サイドフラップを有し、
    前記右サイドフラップと前記左サイドフラップとが対称形状であるととともに、
    前記右サイドフラップの上端縁の形状と前記左サイドフラップの下端縁の形状、及び前記右サイドフラップの下端縁の形状と前記左サイドフラップの上端縁の形状が相補的な形状に形成されているか、
    又は前記右サイドフラップの上端縁の形状と前記左サイドフラップの上端縁の形状、及び前記右サイドフラップの下端縁の形状と前記左サイドフラップの下端縁の形状が相補的な形状に形成されている請求項1〜のいずれか一項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
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