JP2010126219A - 計量キャップ付容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】注出キャップ3は、容器2内と注出口24Aとを連通するノズル筒部24と、ノズル筒部24よりもノズル筒部24の径方向外方に設けられて容器2を傾けて注出姿勢としたときに計量カップ4の外周縁に突き当たって注出姿勢を保持する姿勢保持片27と、を備える。
【選択図】図2
Description
また、計量カップをノズル筒部に当接させて、互いの位置を安定させることも考えられるが、この場合、計量カップに対する注出口の位置を精度よく決めることが難しかった。
すなわち、ノズル筒部の先端部は、容器を傾けた注出姿勢において計量カップの開口端に突き当てられる。そして、姿勢保持片は、ノズル筒部の径方向外方に設けられていることから、注出姿勢において計量カップの外周縁に突き当てられる。そのため、容器は、注出姿勢において例えば消費者(使用者)の手で保持されている計量カップに当接しているノズル筒部の先端部及び姿勢保持片によって支持される。これにより、容器を傾けた注出姿勢が保持される。
このため、例えば内容物を収容している容器の重量によって、または内容物が容器内で移動して内容物を収容した容器の重心位置が変動することによってノズル筒部が計量カップの開口端上をスライド移動しようしても、姿勢保持片が計量カップの外周縁に突き当てられていることからノズル筒部がスライド移動することを防止できる。
このように、計量カップに対するノズル筒部の位置が安定するため、一方の手で計量カップを保持しつつ他方の手で容器を保持した状態で計量カップに内容物を注ぎ込む場合であっても、消費者は、ノズル筒部と計量カップとの接触部分に過度の注意を払う必要がなくなる。そのため、消費者は、計量カップに注ぎ込まれる内容物の注出量に注意を払うことが可能となる。したがって、容器内の内容物は、注出口から計量カップに精度よく注ぎ込まれることができ、また、内容物は、計量カップから零れ落ちにくくなる。
この発明では、ノズル筒部が把持部から離間するように傾斜しているので、把持部を把持した消費者が内容物を注出するために必要な傾斜角が小さくなり、内容物を計量カップに容易に注ぎ込むことができる。
この発明では、例えば台上に容器を載置した状態で内容物を注出できるので、容器を持ち上げることなく容易に容器を傾けることができる。このため、消費者は、内容物を収容した容器の重量に過度の注意を払う必要がなくなる。したがって、消費者は、計量カップへの内容物の注出量に注意を払うことが可能となり、内容物の注出量の精度は、さらに向上し、内容物は、計量カップからより零れ落ちにくくなる。
なお、本実施形態では、計量キャップ付容器1において計量カップ4側(図1における上側)を上方、その反対側(図1における下側)を下方とする。また、後述する接地面11Aに沿う方向を径方向とする。
胴部12の他方側(図1における左側)には、一方側よりも外方に向けて膨出する膨出部12Aが形成されている。この膨出部12Aにおける外方への膨出量は、容器軸O1に沿う中央部分が最も大きく、この中央部分から上下両側に向かうにしたがって、すなわち底部11及び肩部13それぞれに向かうにしたがって減少している。このため、胴部12と底部11との他方側における角部は、丸角部となっている。
また、把持部15は、例えば対向する一対の凹部によって形成することなど、他の構成とすることも可能である。
口部14は、肩部13の上部からキャップ軸O2に沿う円筒状をなしている。すなわち、口部14は、肩部13に接続される下端から上端に向けてキャップ軸O2に沿って容器軸O1及び把持部15から離間するように設けられている。また、口部14の外周面には、案内溝部14A及び環状凸部14Bが形成されている。
環状凸部14Bは、口部14の外周面の下端部において全周にわたって形成されており、注出キャップ3の後述する環状溝部21Bに嵌め込まれる。
外筒部21は、口部14の径方向外方に配置されたほぼ円筒状をなしている。そして、外筒部21は、キャップ軸O2に沿う上端がネジ筒部23の下端に接続されている。また、外筒部21の内周面には、口部14の案内溝部14Aに収容される案内リブ21Aがキャップ軸O2に沿って延在するように形成されている。
ネジ筒部23は、外筒部21および内筒部22それぞれの上端からキャップ軸O2に沿って延在するほぼ円筒状をなしている。そして、ネジ筒部23の上部外周面には、計量カップ4の後述する雌ネジ部33Aと螺合する雄ネジ部23Aが形成されている。また、ネジ筒部23の下端面には、口部14の上端部の内側に嵌合される嵌合筒部23Bが垂下して形成されている。
また、ノズル筒部24は、その中心軸がキャップ軸O2から径方向の他方側(キャップ軸O2を挟んだ把持部15の反対側)に若干ずれた位置に設けられている。さらに、ノズル筒部24の径方向の一方側には、キャップ軸O2に沿って延在するスリット26が形成されている。さらに、ノズル筒部24のキャップ軸O2から径方向の他方側の側面には、径方向外方に突出する姿勢保持片27が設けられている。
本体筒部31は、キャップ軸O2に沿う有頂円筒状をなし、内筒部22の内側からノズル筒部24の上方まで延在している。また、本体筒部31の開口端31A側の外周面は、内筒部22の内周面に密接する。したがって、本体筒部31は、注出口24Aが形成されたノズル筒部24の周囲を覆う。また、本体筒部31の内周面には、本体筒部31内に内容物を貯留したときに貯留された内容物の容積を示すメモリ(図示略)が印されている。
フランジ部32は、本体筒部31の外周面全周にわたって形成された円環板状をなしている。
装着筒部33は、内径がネジ筒部23の外形よりも大径の円筒状をなしており、内周面にネジ筒部23の雄ネジ部23Aに螺合される雌ネジ部33Aが形成されている。
まず、計量カップ4をキャップ軸O2回りで回転させて注出キャップ3及び計量カップ4の間の螺合状態を解除し、計量カップ4を取り外す。
そして、消費者は、図3(a)に示すように、把持部15を把持した状態で例えば載置台Sなどに置かれている容器2を底部11及び胴部12を接続する容器2の他方側の角部に沿って傾けて倒し、胴部12の膨出部12Aを載置台S上に載置する。このとき、胴部12の他方側に膨出部12Aが形成されており、底部11と胴部12とを接続する角部が丸角部となっているため、容器2内に内容物が大量に収容されて容器2の重量が大きい場合であっても、容器2を持ち上げることなく角部に沿って容易かつ安定して容器2を傾けることができる。
以上のようにして容器2を適宜傾けて計量カップ4内に内容物を注ぎ込む。
さらに、胴部12に膨出部12Aを設けることで、容器2を持ち上げることなく容易に容器を傾けることができる。このため、消費者は、内容物を収容した容器2の重量に過度の注意を払う必要がなくなる。そのため、消費者は、計量カップ4への内容物の注出量のみに注意を払うことが可能となり、内容物の注出量の精度は、さらに向上する。
例えば、姿勢保持片は、ノズル筒部の外周面にキャップ軸に沿って設けられているが、内容物の注出時において計量カップの外周縁に突き当たって注出姿勢が保持されれば、ノズル筒部の外周面の一部である上端部のみから径方向外方に向けて突出する形状や、底板から上方に向けて突出するピン状など、他の形状であってもよい。
また、姿勢保持片は、1つのみ設けられているが、複数設けられてもよい。
同様に、計量カップの開口端には、容器を傾けて注出姿勢としたときにノズル筒部の上端と係合する切欠部が形成されてもよい。これにより、計量カップに対するノズル筒部の位置がさらに安定する。
また、キャップ軸は、容器軸から傾いているが、容器軸と平行であってもよい。
そして、胴部には、膨出部が形成されているが、膨出部が形成されていなくてもよい。
さらに、計量カップは、注出キャップに着脱可能に螺着されているが、着脱可能に装着されれば、雌ネジ部及び雄ネジ部の螺合による装着に限られない。
Claims (3)
- 内容物を収容する容器と、該容器の口部に装着されて前記内容物を注出する注出口が形成された注出キャップと、該注出キャップに着脱可能に装着されて前記注出口を覆う計量カップと、を備える計量キャップ付容器であって、
前記注出キャップは、前記容器内と前記注出口とを連通するノズル筒部と、該ノズル筒部よりも該ノズル筒部の径方向外方に設けられて前記容器を傾けて注出姿勢としたときに前記計量カップの外周縁に突き当たって該注出姿勢を保持する姿勢保持片と、を備えることを特徴とする計量キャップ付容器。 - 前記容器の胴部に把持部が設けられ、
前記ノズル筒部が、前記容器の接地面に直交する容器軸に対して前記把持部の反対側に傾斜して延びる傾斜軸に沿って延設されていることを特徴とする請求項1に記載の計量キャップ付容器。 - 前記胴部において前記容器軸に対して前記把持部の反対側の部分が、該容器の径方向の外方に向けて膨出していることを特徴とする請求項2に記載の計量キャップ付容器。
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