JP2010117234A - 測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信号波形が基準値とクロスしない測定対象信号の電気的パラメータを低コストで測定する。
【解決手段】直流成分算出部4が基準信号S1の1周期毎の電圧信号Svの直流成分Svdの値を示す直流成分データDdcを算出し、交流成分算出部5がデジタルデータD1から直流成分データDdcを減算して、電圧信号Svの交流成分Svaの値を示す交流成分データDac1として出力し、演算処理部7が、ノイズ除去後の交流成分データDac2の値が上昇しつつ基準値とクロスするタイミングを検出して交流成分データDac2の交流周期を検出する周期検出処理、交流成分データDac2の交流周期を検出したときには初期周期からこの交流周期に周期を変更して基準信号S1を出力する信号生成処理、および基準信号S1の1周期分のデジタルデータD1で電圧信号Svの実効値Vrmsを算出するパラメータ算出処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アナログ信号の実効値などの電気的パラメータを測定する測定装置と、電圧信号および電流信号に基づいて電力値を算出する測定装置とに関するものである。
このアナログ信号の実効値を測定する測定装置として、本願出願人は、下記の特許文献1に開示されている測定装置を既に提案している。この測定装置では、演算処理部が、電圧信号および電流信号をデジタルデータに変換し、電圧信号のデジタルデータに含まれるノイズ成分をデジタルフィルタで除去し、ノイズ成分が除去されたデジタルデータと基準値(=0)とを比較することによって、デジタルデータが負から正に移行して基準値をクロスするときの基準値を挟んで隣り合う一対の特定データを検出して、この一対の特定データのうちの後者の入力タイミングに同期して、電圧信号および電流信号の各デジタルデータの内部メモリへの記憶を開始し、次にデジタルデータが負から正に移行して基準値をクロスするときの基準値を挟んで隣り合う他の一対の特定データのうちの後者の入力タイミングまで続行する。次いで、演算処理部は、このようにして内部メモリに記憶した1周期分の電圧信号および電流信号についての各デジタルデータに対して零クロス点に等価的に揃えるための補正を行い、補正後のデジタルデータに基づき、各信号の実効値および電力を算出する。したがって、この測定装置では、各信号の実効値および電力を正確に測定することが可能となっている。
特開2007−263758号公報(第12−14頁、第1−2図)
ところが、上記した従来の測定装置には、以下のような解決すべき課題がある。すなわち、この測定装置では、含まれているノイズ成分がデジタルフィルタによって除去され、かつ演算処理部によって基準値(=0)と比較される信号(上記の例では電圧信号)が正弦波信号などの交流信号であることが必要となっている。このため、この測定装置には、この比較される信号に直流成分が重畳しているために基準値(=0)とクロスしない場合には、測定対象の信号のデジタルデータをメモリに記憶できないことから、これらの信号の実効値や、電力を測定できないという課題が存在している。この場合、デジタルフィルタに直流成分を除去するHPF(ハイパスフィルタ)機能を持たせることで、この課題を解決することも可能ではあるが、このようなデジタルフィルタは非常にコストがかかるという新たな課題が発生する。
本発明は、かかる解決すべき課題に鑑みてなされたものであり、直流成分が重畳していて基準値と信号波形がクロスしない測定対象信号の電気的パラメータを低コストで測定し得る測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定装置は、測定対象信号の信号波形データに基づいて当該測定対象信号の電気的パラメータを測定する演算処理部を備えた測定装置であって、前記信号波形データおよび前記演算処理部から出力される基準信号を入力すると共に、当該基準信号の1周期毎の当該信号波形データについての平均値を算出して前記測定対象信号の直流成分データとして出力する直流成分算出部と、前記信号波形データから前記直流成分データを減算して前記測定対象信号の交流成分データとして出力する交流成分算出部とを備え、前記演算処理部は、前記交流成分データと予め規定された基準値とを比較することにより、当該交流成分データの示す値が上昇しつつ当該基準値とクロスするタイミングおよび当該交流成分データの示す値が下降しつつ当該基準値とクロスするタイミングのうちのいずれか一方のタイミングを検出すると共に当該一方のタイミングに基づいて当該交流成分データの交流周期を検出する周期検出処理、予め規定された初期周期で前記基準信号の出力を開始すると共に前記周期検出処理において前記交流周期を検出したときには当該交流周期で当該基準信号を出力する信号生成処理、および当該基準信号の1周期に含まれる前記信号波形データに基づいて前記測定対象信号の前記電気的パラメータを算出するパラメータ算出処理を実行する。
また、請求項2記載の測定装置は、請求項1記載の測定装置において、前記測定対象信号を入力して所定周期でサンプリングすることによって前記信号波形データを生成して出力するA/D変換部を備えている。
請求項1記載の測定装置によれば、直流成分算出部が、基準信号の1周期毎の測定対象信号の信号波形データについての平均値を算出して、測定対象信号の直流成分データとして出力し、交流成分算出部が、信号波形データからこの直流成分データを減算して、測定対象信号の交流成分データとして出力し、演算処理部が、交流成分データと基準値とを比較して、交流成分データの値が上昇しつつ基準値とクロスするタイミングおよび交流成分データの示す値が下降しつつ基準値とクロスするタイミングのうちのいずれか一方のタイミングを検出すると共に一方のタイミングに基づいて交流成分データの交流周期を検出する周期検出処理、予め規定された初期周期で基準信号の出力を開始すると共に周期検出処理において交流成分データの交流周期を検出したときにはこの交流周期で基準信号を出力する信号生成処理、および基準信号の1周期に含まれる信号波形データに基づいて測定対象信号の電気的パラメータを算出するパラメータ算出処理を実行することにより、測定対象信号が基準値とクロスしないときであっても、測定対象信号の電気的パラメータを確実かつ正確に算出(測定)することができる。また、この測定装置によれば、HPF(ハイパスフィルタ)機能を有する高価なデジタルフィルタを使用しないため、安価に測定装置を製造することができる。
また、請求項2記載の測定装置によれば、測定対象信号を入力して所定周期でサンプリングすることによって信号波形データを生成して出力するA/D変換部を備えたことにより、アナログ信号である測定対象信号を直接入力して、その電気的パラメータを測定装置だけで測定することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る測定装置の最良の形態について説明する。
最初に、測定装置1の構成について説明する。
測定装置1は、2つのA/D変換部2,3、直流成分算出部4、交流成分算出部5、デジタルフィルタ6、演算処理部7および記憶部8を備え、各A/D変換部2,3に入力される電圧信号Svと電流信号Si(それぞれ本発明における測定対象信号)とに基づいて、測定対象体(不図示)についての電気的パラメータとしての電圧信号Sv(測定対象体の両端間電圧を示す信号)および電流信号Si(測定対象体に流れる電流を電圧に変換した信号)の1周期毎の各実効値Vrms,Irmsと、電力値Wとを測定可能に構成されている。
A/D変換部2は、アナログ信号である電圧信号Svの信号波形を所定のサンプリング周期のサンプリングクロック(不図示)でサンプリングすることにより、電圧信号Svの信号波形についての振幅を示すデジタルデータ(本発明における信号波形データ)D1を出力する。本例では、電圧信号Svは、図2に示すように交流成分Svaに直流成分Svdが重畳した信号であるため、デジタルデータD1は、交流成分Svaと直流成分Svdとの合成電圧値を示すデータとなる。A/D変換部3は、アナログ信号である電流信号Siの信号波形をA/D変換部2と同じサンプリングクロックでサンプリングすることにより、電流信号Siの信号波形についての振幅を示すデジタルデータD2を出力する。本例では、電流信号Siは、電圧信号Svと同様にして、図2に示すように交流成分Siaに直流成分Sidが重畳した信号であるため、デジタルデータD2は、交流成分Siaと直流成分Sidとの合成電流値を示すデータとなる。
直流成分算出部4は、デジタルデータD1および演算処理部7から出力される後述の基準信号S1を入力して、基準信号S1の1周期に含まれるデジタルデータD1の平均値を基準信号S1の周期毎に算出して、直流成分データDdcとして出力する。この場合、電圧信号Svの周期に対して基準信号S1の周期が十分に長い場合(例えば、基準信号S1の1周期中に2周期分以上の電圧信号Svが含まれているとき)には、基準信号S1の1周期が電圧信号Svの周期の正の整数倍になっていないときであっても、基準信号S1の1周期分のデジタルデータD1についての平均値は、電圧信号Svの1周期分の直流成分Svdに近い値となる。また、基準信号S1の周期が電圧信号Svの周期(具体的には、電圧信号Svの交流成分Svaの周期(本発明における交流周期))と一致しているときには、両信号の位相がずれていたとしても、基準信号S1の1周期分のデジタルデータD1についての平均値は、電圧信号Svの1周期分の直流成分Svdと一致する。
交流成分算出部5は、各A/D変換部2,3と同じサンプリングクロックに同期して、A/D変換部2からデジタルデータD1を入力すると共に直流成分算出部4から直流成分データDdcを入力する。また、交流成分算出部5は、各データD1,Ddcを入力する都度、デジタルデータD1から直流成分データDdcを減算し、減算によって得られたデータを交流成分データDac1として出力する。この場合、上記したように、電圧信号Svの周期に対して基準信号S1の周期が十分に長いときや、基準信号S1の周期が電圧信号Svの周期と同じであるときには、基準信号S1の1周期分のデジタルデータD1についての平均値である直流成分データDdcは、電圧信号Svの1周期分の直流成分Svdに近い値若しくは同じ値となる。したがって、図2に示すように、交流成分Svaに直流成分Svdが重畳した電圧信号SvのデジタルデータD1から電圧信号Svの直流成分Svdに近い値となる直流成分データDdcを減算して得られる交流成分データDac1は、交流成分Svaとほぼ等しくなるため、後述の基準値Dref(本例ではゼロボルト)と常に交差(クロス)する関係となる。デジタルフィルタ6は、一例として、DSP(Digital Signal Processor)で構成されて、交流成分データDac1を入力して、そこに含まれるノイズ成分(高周波成分)を除去して交流成分データDac2として出力する。
演算処理部7は、一例としてCPUで構成されて、記憶部8に予め記憶されている動作プログラムに従って動作して、周期検出処理、信号生成処理およびパラメータ算出処理を実行する。この場合、演算処理部7は、周期検出処理では、交流成分データDac2と、記憶部8に記憶されている基準値Dref(本発明における予め規定された基準値)とに基づいて、交流成分データDac2の示す値が上昇しつつ基準値Drefとクロスするタイミングおよび交流成分データDac2の示す値が下降しつつ基準値Drefとクロスするタイミングのうちのいずれか一方のタイミング(本例では一例として、前者のタイミング)を検出する。この場合、検出したタイミングは電圧信号Svの交流成分Svaの周期(交流周期)と一致するため、一方のタイミングの検出により、交流成分Svaの周期を検出したことと等価となる。また、演算処理部7は、信号生成処理では、一例として、周期検出処理において検出したタイミング(本例ではゼロクロスするタイミング)に同期して立ち上がり、短時間(交流成分Svaの周期よりも十分に短い時間)だけHighレベルとなった後に立ち下がるパルス信号を基準信号S1として出力する。また、演算処理部7は、パラメータ算出処理では、基準信号S1の1周期に含まれるデジタルデータD1(電圧信号Svについての波形の振幅データ)に基づいて、電圧信号Svの実効値(本発明における電気的パラメータの一例)Vrmsを算出し、また基準信号S1の1周期に含まれるデジタルデータD2(電流信号Siについての波形の振幅データ)に基づいて、電流信号Siの実効値(本発明における電気的パラメータの一例)Irmsを算出し、また各実効値Vrms,Irmsに基づいて、測定対象体に供給される電力値Wを算出する。記憶部8は、RAMおよびROM等で構成されて、演算処理部7の動作プログラム、周期検出処理で使用される基準値Dref、および基準信号S1の初期周期f0などが予め記憶されている。
次に、測定装置1の動作について説明する。なお、初期周期f0として、想定される電圧信号Svの周期の上限に対して十分に長い周期(例えば、電圧信号Svの上限周期の2倍の周期)が記憶部8に記憶されているものとする。
この測定装置1では、作動状態において、各A/D変換部2,3が、入力している電圧信号Svおよび電流信号Siをサンプリングクロックに同期してデジタルデータD1,D2にそれぞれ変換して、A/D変換部2は変換したデジタルデータD1を直流成分算出部4、交流成分算出部5および演算処理部7に出力し、A/D変換部3は変換したデジタルデータD2を演算処理部7に出力する。
この状態において、演算処理部7は、各実効値Vrms,Irmsおよび電力値Wを測定(算出)する測定処理を開始する。まず、演算処理部7は、記憶部8から初期周期f0を読み出して、初期周期f0での基準信号S1の生成と、生成した基準信号S1の直流成分算出部4への出力とを開始する。直流成分算出部4は、デジタルデータD1および基準信号S1を入力して、基準信号S1の1周期に含まれるデジタルデータD1の平均値を算出して、直流成分データDdcとして出力する。具体的には、直流成分算出部4は、最初の基準信号S1を入力した時点からデジタルデータD1の平均値の算出を開始し、次の基準信号S1を入力した時点でそれまでに算出していた平均値を直流成分データDdcとして出力すると共に、新たな平均値の算出を開始する。
また、交流成分算出部5は、サンプリングクロックに同期して、A/D変換部2からのデジタルデータD1の入力と、直流成分算出部4からの直流成分データDdcの入力と、デジタルデータD1からの直流成分データDdcの減算とを実行して、減算によって得られた交流成分データDac1を出力する。デジタルフィルタ6は、この交流成分データDac1に含まれるノイズ成分を除去して交流成分データDac2として演算処理部7に出力する。このようにして演算処理部7から直流成分算出部4への基準信号S1の出力が開始されることにより、演算処理部7への交流成分データDac2のサンプリングクロックに同期した出力が開始される。
演算処理部7は、直流成分算出部4に対する少なくとも2回目の基準信号S1の出力が完了するのを待って、周期検出処理を実行する。2回目の基準信号S1の出力が完了した時点では、直流成分算出部4から交流成分算出部5に対して、電圧信号Svの直流成分Svdの値を示す直流成分データDdcが出力されているため、交流成分算出部5から出力される交流成分データDac1、つまりデジタルフィルタ6から出力される交流成分データDac2は、電圧信号Svの交流成分Svaの値を示すデータとなる。このため、この周期検出処理では、演算処理部7は、入力した交流成分データDac2と記憶部8から読み出した基準値Drefとを比較して、交流成分データDac2が上昇しつつ基準値Dref(ゼロボルト)とクロスするタイミング(ゼロクロスタイミング)を確実に検出する。また、検出されるタイミングの周期は、電圧信号Svの交流成分Svaの周期と一致する。
次いで、演算処理部7は、信号生成処理を実行する。この信号生成処理では、演算処理部7は、初期周期f0での基準信号S1の出力に代えて、周期検出処理で検出されるタイミングでの基準信号S1の出力を実行する。これにより、基準信号S1の周期は、ゼロクロスタイミングの検出周期、すなわち電圧信号Svの交流成分Svaの周期と一致する。続いて、演算処理部7は、パラメータ算出処理を実行する。このパラメータ算出処理では、演算処理部7は、基準信号S1の1周期に含まれるデジタルデータD1に基づいて電圧信号Svの実効値Vrmsを算出し、また基準信号S1の1周期に含まれるデジタルデータD2に基づいて電流信号Siの実効値Irmsを算出し、さらにこの算出した各実効値Vrms,Irmsに基づいて測定対象体に供給される電力値Wを算出して、各実効値Vrms,Irmsおよび電力値Wを出力する。
演算処理部7は、上記の周期検出処理、信号生成処理およびパラメータ算出処理を繰り返し実行する。これにより、測定装置1は、交流成分Svaに直流成分Svdが重畳した信号である電圧信号Svについて、直流成分Svdの電圧値が交流成分Svaの振幅を上回っている場合であっても(つまり、電圧信号Svがゼロクロスしない場合であっても)、その実効値Vrmsの算出と出力とを繰り返し実行すると共に、併せて交流成分Siaに直流成分Sidが重畳した信号である電流信号Siの実効値Irms、および電力値Wの算出と出力とを繰り返し実行する。
このように、この測定装置1によれば、直流成分算出部4が、基準信号S1の1周期毎のデジタルデータD1についての平均値を算出して、電圧信号Svの直流成分Svdの値を示す直流成分データDdcとして出力し、交流成分算出部5が、電圧信号Svの信号波形データであるデジタルデータD1からこの直流成分データDdcを減算して、電圧信号Svの交流成分Svaの値を示す交流成分データDac1として出力し、演算処理部7が、交流成分データDac1からノイズ成分が除去された交流成分データDac2と基準値(=0)とを比較して、交流成分データDac2の値が上昇しつつ基準値とクロスするタイミングを検出すると共にこのタイミングに基づいて交流成分データDac2の交流周期を検出する周期検出処理、予め規定された初期周期f0で基準信号S1の出力を開始すると共に周期検出処理において交流成分データDac2の交流周期を検出したときにはこの交流周期で基準信号S1を出力する信号生成処理、および基準信号S1の1周期に含まれるデジタルデータD1,D2に基づいて電圧信号Svの実効値Vrmsおよび電流信号Siの実効値Irmsをそれぞれ算出するパラメータ算出処理を実行することにより、電圧信号Svがゼロクロスしないときであっても、電圧信号Svの実効値Vrmsおよび電流信号Siの実効値Irmsを確実かつ正確に算出(測定)することができると共に、各実効値Vrms,Irmsに基づいて、電力値Wについても確実かつ正確に測定することができる。また、この測定装置1によれば、HPF(ハイパスフィルタ)機能を有する高価なデジタルフィルタを使用しないため、安価に測定装置1を製造することができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、A/D変換部2に電圧信号Svを入力する構成を採用することにより、電圧信号SvのデジタルデータD1についての直流成分データDdcを直流成分算出部4で算出して、電圧信号Svの交流成分Svaの交流周期を検出しているが、電圧信号Svに代えて電流信号SiをA/D変換部2に入力する構成として、電流信号SiのデジタルデータD2についての直流成分データDdcを直流成分算出部4で算出して、電流信号Siの交流成分Siaの交流周期を検出する構成を採用してもよく、この構成においても、各実効値Vrms,Irmsおよび電力値Wを確実かつ正確に算出することができる。
また、A/D変換部2,3を備えて、アナログ信号である電圧信号Svおよび電流信号Siを直接入力して、これらの信号の実効値Vrms,Irmsを測定装置1だけで測定し得る好ましい構成について上記したが、測定装置とは別体にA/D変換器を設け、このA/D変換器においてアナログ信号である電圧信号Svおよび電流信号SiをデジタルデータD1.D2に変換して測定装置に入力する構成を採用した場合には、図1の各A/D変換部2,3を省いて測定装置を簡易に構成することもできる。また、測定装置1では、演算処理部7が1つの信号(電圧信号Sv)のデジタルデータD1に基づいて、この信号の交流周期を検出して、この信号を含む2つの信号(電圧信号Svおよび電流信号Si)の実効値(実効値Vrms,Irms)を算出する構成を採用したが、交流周期を検出した1つの信号の実効値(上記の例では電圧信号Svの実効値Vrms)のみを算出する構成を採用することもできるし、交流周期を検出した1つの信号以外の他の信号の実効値(上記の例では電流信号Siの実効値Irms)のみを算出する構成を採用することもできる。また、2つの信号(電圧信号Svおよび電流信号Si)の実効値(実効値Vrms,Irms)を算出すると共に、電力値Wを算出する構成について説明したが、電力値Wを算出しない構成を採用することもできる。
また、測定装置1では、演算処理部7が1つの信号のデジタルデータに基づいて、この信号の交流周期を検出して、この信号の実効値と共にこの信号以外の1つの信号(上記例では電流信号Si)の実効値(実効値Irms)を算出する構成を採用したが、交流周期を検出した信号以外の信号を2つ、3つというように増やして、これら複数の信号についての実効値を算出する構成を採用することもできる。また、電気的パラメータとして実効値を算出する構成について説明したが、実効値に代えて、または実効値と共に平均値を算出する構成を採用することもできるのは勿論である。
また、デジタルフィルタ6を用いているが、デジタルデータD1,D2のうちの少なくとも一方が低ノイズのときには、この一方のデジタルデータに基づいて交流周期を検出することにより、デジタルフィルタ6を省略することができる。また、基準値Drefをゼロボルトとする例について上記したが、ゼロボルトに近い値であれば、ゼロボルト以外の数値を基準値Drefとすることもできる。また、測定(算出)した電圧信号Svの実効値Vrms等を外部に出力する構成について上記したが、測定装置1に表示部や印字部などの出力部を設け、この出力部に電圧信号Svの実効値Vrms等を出力させる構成を採用することもできる。また、交流成分Sva,Siaの周期が一定の電圧信号Svおよび電流信号Siを例に挙げて説明したが、測定装置1では、基準信号S1の周期は最初は初期周期f0であるが、演算処理部7が一旦電圧信号Svの交流成分Svaについての周期を検出した後は、基準信号S1の周期を交流成分Svaの周期にリアルタイムに一致させる。このため、交流成分Sva,Siaの周期が同期して変動する電圧信号Svおよび電流信号Siについても、その実効値Vrms,Irmsおよび電力値Wを確実かつ正確に算出(測定)することができる。
測定装置1の構成を示すブロック図である。 電圧信号Svの信号波形図である。
符号の説明
1 測定装置
2,3 A/D変換部
4 直流成分算出部
5 交流成分算出部
7 演算処理部
D1 デジタルデータ
Dac1,Dac2 交流成分データ
Ddc 直流成分データ
Dref 基準値
f0 初期周期
S1 基準信号
Sv 電圧信号
Si 電流信号

Claims (2)

  1. 測定対象信号の信号波形データに基づいて当該測定対象信号の電気的パラメータを測定する演算処理部を備えた測定装置であって、
    前記信号波形データおよび前記演算処理部から出力される基準信号を入力すると共に、当該基準信号の1周期毎の当該信号波形データについての平均値を算出して前記測定対象信号の直流成分データとして出力する直流成分算出部と、
    前記信号波形データから前記直流成分データを減算して前記測定対象信号の交流成分データとして出力する交流成分算出部とを備え、
    前記演算処理部は、前記交流成分データと予め規定された基準値とを比較することにより、当該交流成分データの示す値が上昇しつつ当該基準値とクロスするタイミングおよび当該交流成分データの示す値が下降しつつ当該基準値とクロスするタイミングのうちのいずれか一方のタイミングを検出すると共に当該一方のタイミングに基づいて当該交流成分データの交流周期を検出する周期検出処理、予め規定された初期周期で前記基準信号の出力を開始すると共に前記周期検出処理において前記交流周期を検出したときには当該交流周期で当該基準信号を出力する信号生成処理、および当該基準信号の1周期に含まれる前記信号波形データに基づいて前記測定対象信号の前記電気的パラメータを算出するパラメータ算出処理を実行する測定装置。
  2. 前記測定対象信号を入力して所定周期でサンプリングすることによって前記信号波形データを生成して出力するA/D変換部を備えている請求項1記載の測定装置。
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