JP2007248446A - ベクトル検波装置及びこれを備えた生体複素インピーダンス測定装置 - Google Patents

ベクトル検波装置及びこれを備えた生体複素インピーダンス測定装置 Download PDF

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    • A61B5/05Detecting, measuring or recording for diagnosis by means of electric currents or magnetic fields; Measuring using microwaves or radio waves 
    • A61B5/053Measuring electrical impedance or conductance of a portion of the body

Abstract

【課題】廉価に構成し、かつ、積分器が有するオフセット電圧の発生などを回避しつつ、対象とする出力をベクトル検波するベクトル検波装置、更には、ベクトル検波することによって生体インピーダンスを測定する生体複素インピーダンス測定装置を提供する。
【解決手段】入力アンプ3から出力された周波数が既知の交流信号を位相敏感検波器4において位相敏感検波し、その位相敏感検波したX−Yの出力を積分器7により二重積分することによって、周波数が既知の交流信号のベクトル検波情報α(tend−tst)/tm=Acosθ、α(tend−tst)/tm=Asinθを取得する。
【選択図】図1

Description

本発明は、周波数が既知の交流信号についてベクトル検波するベクトル検波装置に関する。また、周波数が既知の交流信号を流した生体からの信号をベクトル検波することによって生体インピーダンスを測定する生体複素インピーダンス測定装置に関する。
従来、対象とする出力をベクトル検波するベクトル検波装置やベクトル検波したインピーダンスを測定するインピーダンス測定装置は、測定対象からの出力を位相検波器によりベクトル検波し、このベクトル検波された出力を積分器により平滑化及び積算し、この平滑化及び積算されたアナログ出力をAD変換器によりデジタル信号に変換するものであった(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平4−80667号公報 特開平4−109174号公報
しかしながら、上述した従来の装置は、積分器の機能が単に位相検波器からのベクトル検波の増幅を目的とした積算であることから、積分器が有するオフセット電圧の発生などの問題や高価なAD変換器を積分器とは別に必要とするといった問題があった。
そこで、本発明は、上記のような従来の問題点を解決することを目的とするもので、廉価に構成し、かつ、積分器が有するオフセット電圧の発生などを回避しつつ、対象とする出力をベクトル検波するベクトル検波装置を提供することを課題とする。また、廉価に構成し、積分器が有するオフセット電圧の発生などを回避しつつ、対象とする出力をベクトル検波することによって生体インピーダンスを測定する生体複素インピーダンス測定装置を提供することを課題とする。
本発明の一つの観点によれば、ベクトル検波装置は、第一基準電位を発生する第一基準電位発生部と、周波数が既知の交流信号を取り入れ、前記周波数が既知の交流信号を増幅又は緩衝出力する入力アンプと、前記入力アンプにより増幅又は緩衝出力した周波数が既知の交流信号を前記第一基準電位発生部により発生した第一基準電位を基準に位相敏感検波する位相敏感検波器と、前記第一基準電位発生部により発生する第一基準電位より低い第二基準電位を発生する第二基準電位発生部と、前記第一基準電位発生部により発生した第一基準電位と、前記第二基準電位発生部により発生した第二基準電位と、前記位相敏感検波器により位相敏感検波した交流信号との接続関係を切替える充放電切替スイッチと、前記充放電切替スイッチからの位相敏感検波した交流信号を積分し、その積分した電位を出力する積分器と、前記第一基準電位発生部により発生する第一基準電位より高い第三基準電位を発生する第三基準電位発生部と、前記積分器により出力した積分した電位が、前記第三基準電位発生部により発生した第三基準電位を境に高い場合と低い場合とで異なったレベルの信号を出力するコンパレータと、前記積分器により積分した電位を出力する際の時間を計測する積分時間計時部と、前記位相敏感検波器に対して、周波数が既知の交流信号と一定位相で同期する2種類の位相信号を出力する同期信号制御部と、前記充放電切替スイッチに対して、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が前記積分器を充電するような関係に切替えるための制御信号を前記積分時間計時部により計測した時間が充電開始から所定に達するまで出力した後、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が前記積分器を放電するような関係に切替えるための制御信号を前記コンパレータにより出力した信号が異なったレベルになるまで出力する充放電制御部と、前記充放電制御部が前記充放電切替スイッチに対して前記積分器を充電するような関係に切替えるための制御信号を出力した際における前記積分時間計時部により計測した充電開始から所定に達するまでの時間と、前記充放電制御部が前記充放電切替スイッチに対して前記積分器を放電するような関係に切替えるための制御信号を前記コンパレータにより出力した信号が異なったレベルになるまで出力した際における前記積分時間計時部により計測した時間と、前記同期信号制御部により出力した2種類の位相信号と、に基づいて前記入力アンプにより取り入れた周波数が既知の交流信号のベクトル検波情報を演算するベクトル検波情報演算部と、を備える。
また、本発明の別の観点によれば、ベクトル検波装置は、第一基準電位を発生する第一基準電位発生部と、周波数が既知の交流信号を取り入れ、前記周波数が既知の交流信号を増幅又は緩衝出力する入力アンプと、前記入力アンプにより増幅又は緩衝出力した周波数が既知の交流信号を前記第一基準電位発生部により発生した第一基準電位を基準に位相敏感検波する位相敏感検波器と、前記第一基準電位発生部により発生する第一基準電位より高い第二基準電位を発生する第二基準電位発生部と、前記第一基準電位発生部により発生した第一基準電位と、前記第二基準電位発生部により発生した第二基準電位と、前記位相敏感検波器により位相敏感検波した交流信号との接続関係を切替える充放電切替スイッチと、前記充放電切替スイッチからの位相敏感検波した交流信号を積分し、その積分した電位を出力する積分器と、前記第一基準電位発生部により発生する第一基準電位より低い第三基準電位を発生する第三基準電位発生部と、前記積分器により出力した積分した電位が、前記第三基準電位発生部により発生した第三基準電位を境に高い場合と低い場合とで異なったレベルの信号を出力するコンパレータと、前記積分器により積分した電位を出力する際の時間を計測する積分時間計時部と、前記位相敏感検波器に対して、周波数が既知の交流信号と一定位相で同期する2種類の位相信号を出力する同期信号制御部と、前記充放電切替スイッチに対して、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が前記積分器を放電するような関係に切替えるための制御信号を前記積分時間計時部により計測した時間が放電開始から所定に達するまで出力した後、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が前記積分器を充電するような関係に切替えるための制御信号を前記コンパレータにより出力した信号が異なったレベルになるまで出力する充放電制御部と、前記充放電制御部が前記充放電切替スイッチに対して前記積分器を放電するような関係に切替えるための制御信号を出力した際における前記積分時間計時部により計測した放電開始から所定に達するまでの時間と、前記充放電制御部が前記充放電切替スイッチに対して前記積分器を充電するような関係に切替えるための制御信号を前記コンパレータにより出力した信号が異なったレベルになるまで出力した際における前記積分時間計時部により計測した時間と、前記同期信号制御部により出力した2種類の位相信号と、に基づいて前記入力アンプにより取り入れた周波数が既知の交流信号のベクトル検波情報を演算するベクトル検波情報演算部と、を備える。
更に、本発明の別の観点によれば、生体複素インピーダンス測定装置は、周波数が既知の正弦波交流定電流信号を発生する交流定電流信号発生部と、生体と直列又は並列に接続し、前記交流定電流信号発生部により発生した周波数が既知の正弦波交流定電流信号が流れる基準インピーダンスと、前記生体を間とし又は前記基準インピーダンスを間とした接続に切替えるセレクタと、第一基準電位を発生する第一基準電位発生部と、前記セレクタを通過した周波数が既知の正弦波交流定電流信号を取り入れ、前記周波数が既知の交流信号を増幅又は緩衝出力する入力アンプと、前記入力アンプにより増幅又は緩衝出力した周波数が既知の交流信号を前記第一基準電位発生部により発生した第一基準電位を基準に位相敏感検波する位相敏感検波器と、前記第一基準電位発生部により発生する第一基準電位より低い第二基準電位を発生する第二基準電位発生部と、前記第一基準電位発生部により発生した第一基準電位と、前記第二基準電位発生部により発生した第二基準電位と、前記位相敏感検波器により位相敏感検波した交流信号との接続関係を切替える充放電切替スイッチと、前記充放電切替スイッチからの位相敏感検波した交流信号を積分し、その積分した電位を出力する積分器と、前記第一基準電位発生部により発生する第一基準電位より高い第三基準電位を発生する第三基準電位発生部と、前記積分器により出力した積分した電位が、前記第三基準電位発生部により発生した第三基準電位を境に高い場合と低い場合とで異なったレベルの信号を出力するコンパレータと、前記積分器により積分した電位を出力する際の時間を計測する積分時間計時部と、前記位相敏感検波器に対して、周波数が正弦波交流定電流信号と一定位相で同期する2種類の位相信号を出力する同期信号制御部と、前記充放電切替スイッチに対して、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が前記積分器を充電するような関係に切替えるための制御信号を前記積分時間計時部により計測した時間が充電開始から所定に達するまで出力した後、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が前記積分器を放電するような関係に切替えるための制御信号を前記コンパレータにより出力した信号が異なったレベルになるまで出力する充放電制御部と、前記充放電制御部が前記充放電切替スイッチに対して前記積分器を充電するような関係に切替えるための制御信号を出力した際における前記積分時間計時部により計測した充電開始から所定に達するまでの時間と、前記充放電制御部が前記充放電切替スイッチに対して前記積分器を放電するような関係に切替えるための制御信号を前記コンパレータにより出力した信号が異なったレベルになるまで出力した際における前記積分時間計時部により計測した時間と、前記同期信号制御部により出力した2種類の位相信号と、に基づいて前記入力アンプにより取り入れた周波数が既知の交流信号のベクトル検波情報を演算するベクトル検波情報演算部と、前記ベクトル検波情報演算部により演算したベクトル検波情報に基づいて生体インピーダンスを演算する生体インピーダンス演算部と、を備える。
更に、本発明の別の観点によれば、生体複素インピーダンス測定装置は、周波数が既知の正弦波交流定電流信号を発生する交流定電流信号発生部と、生体と直列又は並列に接続し、前記交流定電流信号発生部により発生した周波数が既知の正弦波交流定電流信号が流れる基準インピーダンスと、前記生体を間とし又は前記基準インピーダンスを間とした接続に切替えるセレクタと、第一基準電位を発生する第一基準電位発生部と、前記セレクタを通過した周波数が既知の正弦波交流定電流信号を取り入れ、前記周波数が既知の交流信号を増幅又は緩衝出力する入力アンプと、前記入力アンプにより増幅又は緩衝出力した周波数が既知の交流信号を前記第一基準電位発生部により発生した第一基準電位を基準に位相敏感検波する位相敏感検波器と、前記第一基準電位発生部により発生する第一基準電位より高い第二基準電位を発生する第二基準電位発生部と、前記第一基準電位発生部により発生した第一基準電位と、前記第二基準電位発生部により発生した第二基準電位と、前記位相敏感検波器により位相敏感検波した交流信号との接続関係を切替える充放電切替スイッチと、前記充放電切替スイッチからの位相敏感検波した交流信号を積分し、その積分した電位を出力する積分器と、前記第一基準電位発生部により発生する第一基準電位より低い第三基準電位を発生する第三基準電位発生部と、前記積分器により出力した積分した電位が、前記第三基準電位発生部により発生した第三基準電位を境に高い場合と低い場合とで異なったレベルの信号を出力するコンパレータと、前記積分器により積分した電位を出力する際の時間を計測する積分時間計時部と、前記位相敏感検波器に対して、周波数が正弦波交流定電流信号と一定位相で同期する2種類の位相信号を出力する同期信号制御部と、前記充放電切替スイッチに対して、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が前記積分器を放電するような関係に切替えるための制御信号を前記積分時間計時部により計測した時間が放電開始から所定に達するまで出力した後、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が前記積分器を充電するような関係に切替えるための制御信号を前記コンパレータにより出力した信号が異なったレベルになるまで出力する充放電制御部と、前記充放電制御部が前記充放電切替スイッチに対して前記積分器を放電するような関係に切替えるための制御信号を出力した際における前記積分時間計時部により計測した放電開始から所定に達するまでの時間と、前記充放電制御部が前記充放電切替スイッチに対して前記積分器を充電するような関係に切替えるための制御信号を前記コンパレータにより出力した信号が異なったレベルになるまで出力した際における前記積分時間計時部により計測した時間と、前記同期信号制御部により出力した2種類の位相信号と、に基づいて前記入力アンプにより取り入れた周波数が既知の交流信号のベクトル検波情報を演算するベクトル検波情報演算部と、前記ベクトル検波情報演算部により演算したベクトル検波情報に基づいて生体インピーダンスを演算する生体インピーダンス演算部と、を備える。
本発明のベクトル検波装置は、位相敏感検波器により位相敏感検波した交流信号を直接的にAD変換した周波数が既知の交流信号のベクトル検波情報を取得することができるため、構成部品を少なく、かつ、オフセット電圧の発生などを回避しつつ対象とする出力をベクトル検波することができる。
また、ベクトル検波装置を備えた生体複素インピーダンス測定装置は、位相敏感検波器により位相敏感検波した交流信号を直接的にAD変換した周波数が既知の交流信号のベクトル検波情報を取得することができるため、構成部品を少なく、かつ、オフセット電圧の発生などを回避しつつ対象とする出力をベクトル検波した生体インピーダンスを得ることができる。
本発明のベクトル検波装置について、図1に示すブロック図、図2に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、本発明のベクトル検波装置1は、図1に示すように、第一基準電位発生部2、入力アンプ3、位相敏感検波器4、第二基準電位発生部5、充放電切替スイッチ6、積分器7、第三基準電位発生部8、コンパレータ9及びマイクロコントローラ10(積分時間計時部10a、充放電制御部10b、同期信号制御部10c及びベクトル検波情報演算部10dを含む)から構成する。
第一基準電位発生部2は、入力アンプ3、位相敏感検波器4及び充放電切替スイッチ6に対して第一基準電位を発生する。
入力アンプ3は、周波数が既知の交流信号を取り入れ、周波数が既知の交流信号を増幅(プラス増幅、マイナス増幅)又は緩衝(例えば、入出力インピーダンス変換)出力する。
位相敏感検波器4は、入力アンプ3により増幅出力した周波数が既知の交流信号を第一基準電位発生部2により発生した第一基準電位を基準に位相敏感検波する。
第二基準電位発生部5は、第一基準電位発生部2により発生する第一基準電位より低い第二基準電位を発生する。
充放電切替スイッチ6は、第一基準電位発生部2により発生した第一基準電位と、第二基準電位発生部5により発生した第二基準電位と、位相敏感検波器4により位相敏感検波した交流信号との接続関係を切替える。
積分器7は、充放電切替スイッチ6からの位相敏感検波した交流信号について積分し、その積分した電位を出力する。
第三基準電位発生部8は、第一基準電位発生部2により発生する第一基準電位より高い第三基準電位を発生する。なお、第三基準電位は、積分器7が積分する際に飽和せずに、かつ、できるだけ出力振幅が大きくとれるように決めることが好ましい。
積分時間計時部10aは、積分器7により積分した電位を出力する際の時間(充電開始から所定に達するまでの時間(充電時間)、放電を開始してから第三基準電位に達するまでの時間(放電時間))を計測する。
同期信号制御部10cは、位相敏感検波器4に対して、周波数が既知の交流信号と一定位相で同期する2種類の位相信号(90°位相が異なることが好ましい。)を出力する。
充放電制御部10bは、充放電切替スイッチ6に対して、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が充電するような関係に切替えるための制御信号を積分時間計時部10aにより計測した時間が充電開始から所定に達するまで出力した後、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が放電するような関係に切替えるための制御信号をコンパレータ9により出力した信号が異なったレベルになるまで出力する。
ベクトル検波情報演算部10dは、充放電制御部10bが充放電切替スイッチ6に対して充電するような関係に切替えるための制御信号を出力した際における積分時間計時部10aにより計測した充電開始から所定に達するまでの時間(充電時間)と、充放電制御部10bが充放電切替スイッチ6に対して放電するような関係に切替えるための制御信号をコンパレータ9により出力した信号が異なったレベルに変わるまで出力した際における積分時間計時部10aにより計測した時間(放電時間)と、同期信号制御部10cにより出力した2種類の位相信号と、に基づいて入力アンプ3により取り入れた周波数が既知の交流信号のベクトル検波情報を演算する。
次に、本発明のベクトル検波装置1は、図2に示すような流れでベクトル検波情報を得るための動作をする。
まず、入力アンプ3において、周波数が既知の交流信号(Asin(ft+θ)、Aは振幅、fは周波数、tは時間、θは位相)を取り込み、周波数が既知の交流信号を増幅(プラス増幅、マイナス増幅)又は緩衝(入出力インピーダンス変換)出力する。なお、ここでは、入力アンプ3は、第一基準電位発生部2により発生した第一基準電位を基準に増幅(プラス増幅)出力するものとする(ステップS1)。
続いて、同期信号制御部10cにおいて、入力アンプ3によって増幅出力された周波数が既知の交流信号と一定位相で同期する位相(例えば、第一同期位相(=0°))を位相敏感検波器4に出力するとともに、充放電制御部10bにおいて、充放電切替スイッチ6が充電するような関係に切替えるための信号(例えば、S=Low)を出力すると、積分器7において、位相敏感検波器4からの第一同期位相に対する出力(X−Y)に応じて積分器の充電を開始する。(ステップS2)。
続いて、積分時間計時部10aにおいて、予め決められた所定の充電時間(tm)の計測を行う。そして、積分器7では、この予め決められた所定の充電時間(tm)に達するまで充電を行う(ステップS3)。
続いて、充放電制御部10bにおいて、充放電切替スイッチ6が放電するような関係に切替えるための信号(例えば、S=Hi)を出力すると、積分器7において、(第一基準電位)−(第二基準電位)に応じて積分器の放電を開始し、積分器の出力電位が第三基準電位発生部8により発生した第三基準電位に達してコンパレータ9から出力する信号が異なったレベルに変わるまで放電する(ステップS4)。
続いて、積分時間計時部10aにおいて、放電を開始(tst)してからコンパレータ9から出力する信号が異なったレベルとなる(tend)までの放電時間(tend−tst)の計測を行う。そして、積分器7では、放電を開始(tst)してからコンパレータ9から出力する信号が異なったレベルに変わる(tend)まで放電を行う(ステップS5)。
続いて、同期信号制御部10cにおいて、入力アンプ3によって増幅出力された周波数が既知の交流信号と同期の位相(例えば、第二同期位相(=90°))を位相敏感検波器4に出力し、充放電制御部10bにおいて、充放電切替スイッチ6が充電するような関係に切替えるための信号(例えば、S=Low)を出力すると、積分器7において、位相敏感検波器4からの第二同期位相に対する出力(X−Y)に応じて積分器の充電を開始する。(ステップS6)。
続いて、積分時間計時部10aにおいて、予め決められた所定の充電時間(tm)の計測を行う。そして、積分器7では、この予め決められた所定の充電時間(tm)に達するまで充電を行う(ステップS7)。
続いて、充放電制御部10bにおいて、充放電切替スイッチ6が放電するような関係に切替えるための信号(例えば、S=Hi)を出力すると、積分器7において、(第一基準電位)−(第二基準電位)に応じて積分器の放電を開始し、積分器の出力電位が第三基準電位発生部8により発生した第三基準電位に達してコンパレータ9から出力する信号が異なったレベルとなるまで放電する(ステップS8)。
続いて、積分時間計時部10aにおいて、放電を開始(tst)してからコンパレータ9から出力する信号が異なったレベルとなる(tend)までの放電時間(tend−tst)の計測を行う。そして、積分器7では、放電を開始(tst)してからコンパレータ9から出力する信号が異なったレベルとなる(tend)まで放電を行う(ステップS9)。
続いて、ベクトル検波情報演算部10dにおいて、まず、(1)式によって、第一同期位相について充電及び放電した際の充電時間(tm)及び放電時間(tend−tst)に基づいてベクトル検波情報(Acosθ)を演算する。ここで、αは装置固有の定数、Aは振幅、θは位相である。
α(tend−tst)/tm=Acosθ ・・・・・(1)
次いで、(2)式によって、第二同期位相について充電及び放電した際の充電時間(tm)及び放電時間(tend−tst)に基づいてベクトル検波情報(Asinθ)を演算する。ここで、αは装置固有の定数、Aは振幅、θは位相である。
α(tend−tst)/tm=Asinθ ・・・・・(2)
以上のような動作によって、ベクトル検波の処理を終了する。
このように構成したベクトル検波装置1によると、位相敏感検波器4により位相敏感検波した交流信号を直接的にAD変換した周波数が既知の交流信号のベクトル検波情報を取得することができるため、構成部品を少なく、かつ、オフセット電圧の発生などを回避しつつ対象とする出力をベクトル検波することができる。
なお、上述したベクトル検波装置1は、周波数が既知の交流信号のベクトル検波情報を求めるにあたって、充放電制御部10bが充放電切替スイッチ6に対して積分器7を充電するような関係に切替えるための制御信号を出力した際における積分時間計時部10aにより計測した充電開始から所定に達するまでの時間と、充放電制御部10bが充放電切替スイッチ6に対して積分器7を放電するような関係に切替えるための制御信号をコンパレータ9により出力した信号が異なったレベルになるまで出力した際における積分時間計時部10aにより計測した時間と、同期信号制御部10cにより出力した2種類の位相信号とに基づいて行う態様であるが、充放電制御部10bが充放電切替スイッチ6に対して積分器7を放電するような関係に切替えるための制御信号を出力した際における積分時間計時部10aにより計測した放電開始から所定に達するまでの時間と、充放電制御部10bが充放電切替スイッチ6に対して積分器7を充電するような関係に切替えるための制御信号をコンパレータ9により出力した信号が異なったレベルになるまで出力した際における積分時間計時部10aにより計測した時間と、同期信号制御部10cにより出力した2種類の位相信号とに基づいて行う態様であっても同様に実施可能である。
この場合には、第二基準電位発生部5では、第一基準電位発生部2により発生する第一基準電位より高い第二基準電位を発生し、第三基準電位発生部8では、第一基準電位発生部2により発生する第一基準電位より低い第三基準電位を発生し、積分時間計時部10aでは、積分器7により積分した電位を出力する際の時間(放電開始から所定に達するまでの時間(放電時間)、充電を開始してから第三基準電位に達するまでの時間(充電時間))を計測し、充放電制御部10bでは、充放電切替スイッチ6に対して、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が積分器7を放電するような関係に切替えるための制御信号を積分時間計時部10aにより計測した時間が放電開始から所定に達するまで出力した後、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が積分器7を充電するような関係に切替えるための制御信号をコンパレータ9により出力した信号が異なったレベルになるまで出力し、ベクトル検波情報演算部10dでは、充放電制御部10bが充放電切替スイッチ6に対して積分器7を放電するような関係に切替えるための制御信号を出力した際における積分時間計時部10aにより計測した放電開始から所定に達するまでの時間(放電時間)と、充放電制御部10bが充放電切替スイッチ6に対して積分器7を充電するような関係に切替えるための制御信号をコンパレータ9により出力した信号が異なったレベルに変わるまで出力した際における積分時間計時部10aにより計測した時間(充電時間)と、同期信号制御部10cにより出力した2種類の位相信号と、に基づいて入力アンプ3により取り入れた周波数が既知の交流信号のベクトル検波情報を演算するものとすればよい。
なお、上述したベクトル検波装置は、他の装置の一部として利用することができる。そこで、その一例として、上述したベクトル検波装置を備えた生体複素インピーダンス測定装置について説明する。
本発明のベクトル検波装置を備えた生体複素インピーダンス測定装置について、図3に示すブロック図、図4及び図5に示すフローチャート、図6に示す波形図を用いて説明する。
まず、本発明のベクトル検波装置を備えた生体複素インピーダンス測定装置101は、図3に示すように、LPF(Low-Pass Filter)102、V−I変換器103、基準インピーダンス104、セレクタ105、第一基準電位発生部106、入力アンプ107、位相敏感検波器108、第二基準電位発生部109、充放電切替スイッチ110、積分器111、第三基準電位発生部112、コンパレータ113、マイクロコントローラ114(交流信号発生部114a、積分時間計時部114b、充放電制御部114c、同期信号制御部114d、ベクトル検波情報演算部114e及び生体インピーダンス演算部114fを含む)、電源115、電源スイッチ116、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)117及びLCD(Liquid Crystal Display)118から構成する。
なお、第一基準電位発生部106、入力アンプ107、位相敏感検波器108、第二基準電位発生部109、充放電切替スイッチ110、積分器111、第三基準電位発生部112、コンパレータ113及びマイクロコントローラ114(積分時間計時部114b、充放電制御部114c、同期信号制御部114d及びベクトル検波情報演算部114e)によりベクトル検波装置を構成する。
また、交流信号発生部114a、LPF102及びV−I変換器103により周波数が既知の正弦波交流定電流信号を発生する交流定電流信号発生部を構成する。
交流信号発生部114aは、50kHz方形波(図6のOSCの波形)を出力する。
LPF102は、交流信号発生部114aにより出力された50kHz方形波を50kHz正弦波(図6のLPFの波形)に変換出力する。
V−I変換器103は、LPF102により変換出力された50kHz正弦波を50kHz定電流に変換出力する。
基準インピーダンス104は、生体119と直列又は並列に接続し(本例では、図3に示すように直列に接続)、V−I変換器から出力された50kHz定電流が流れる。なお、基準インピーダンス104は、環境等の温度変化に基因する定電流の変化等の外乱による影響を補正するためのものである。
セレクタ105は、マイクロコントローラ114からの制御に基づいて基準インピーダンス104を間にし、又は生体119を間にした接続に切替える。
第一基準電位発生部106は、入力アンプ107、位相敏感検波器108及び充放電切替スイッチ110に対して第一基準電位(好ましくは、電源電圧の中点となる電位)を発生する。
入力アンプ107は、基準インピーダンス104又は生体119を流れた50kHz定電流を取り入れ、第一基準電位発生部106により発生した第一基準電位を基準にこの50kHz定電流を増幅出力する(図6の入力アンプの波形)。
位相敏感検波器108は、同期信号制御部114dからの方形波(図6のSYNの波形)に基づいて、入力アンプ107により増幅出力した50kHz定電流を第一基準電位発生部106により発生した第一基準電位を基準に位相敏感検波(X、Y)する。
第二基準電位発生部109は、第一基準電位発生部106により発生する第一基準電位より低い第二基準電位(例えば、電源電圧の1/3となる電位)を発生する。
充放電切替スイッチ110は、充放電制御部114cからのLow信号(図6のS=Lowの電位)に基づいて、第一基準電位発生部106により発生した第一基準電位と、第二基準電位発生部109により発生した第二基準電位と、位相敏感検波器108により位相敏感検波した交流信号とが、位相敏感検波した交流信号−第一基準電位、第一基準電位−位相敏感検波した交流信号を出力(図6のX−Yの波形)するような接続関係に切替える。また、充放電制御部114cからのHi信号(図6のS=Hiの電位)に基づいて、第一基準電位発生部106により発生した第一基準電位と、第二基準電位発生部109により発生した第二基準電位と、位相敏感検波器108により位相敏感検波した交流信号とが、第二基準電位−第一基準電位(一定)を出力するような接続関係に切替える。
積分器111は、充放電切替スイッチ110からの出力された信号(位相敏感検波した交流信号)に基づく積分した電位(図6の積分器の波形)を出力する。
第三基準電位発生部112は、第一基準電位発生部106により発生する第一基準電位より高い第三基準電位(例えば、電源電圧の2/3となる電位)を発生する。
コンパレータ113は、積分器111により出力した積分した電位が、第三基準電位発生部112により発生した第三基準電位を境に高い場合と低い場合とで異なったレベルの信号(図6のコンパレータの波形)を出力する。
積分時間計時部114bは、積分時間(予め決められた充電開始から所定に達するまでの時間tm)及び放電時間(S=Hiの電位となってから積分器111による積分した電位が第三基準電位となるまでの時間tend−tst)を計測する。
同期信号制御部114dは、位相敏感検波器108に対して、周波数が既知の交流信号(交流信号発生部114aから発生する50kHz方形波)と一定位相で同期する2種類の位相信号(例えば、交流信号発生部114aから発生する50kHz方形波の位相に対する本装置のシステム固有の位相の遅れである約90°に対して0°〜−45°の範囲の位相、すなわち、交流信号発生部114aから発生する50kHz方形波の位相に対して90°〜45°遅れの位相を0°とするものを一方の位相信号とし、この90°〜45°遅れから更に90°遅れの位相を90°とするものを他方の位相信号とする。)を出力する。
充放電制御部114cは、充放電切替スイッチ110に対して、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が積分器111を充電するような関係に切替えるための制御信号(S=Low)を充電時間(交流信号発生部114a(又は同期信号制御部114d)から発生する信号周期のn/2倍の時間)出力した後、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が積分器111を放電するような関係に切替えるための制御信号(S=Hi)をコンパレータ113により出力した信号が異なったレベル(図6のコンパレータ113の波形)に変わるまで出力する。
ベクトル検波情報演算部114dは、充放電制御部114cが充放電切替スイッチ110に対して積分器111を充電するような関係に切替えるための制御信号を出力した際における計時部により計測した充電開始から所定に達するまでの時間(充電時間)tmと、充放電制御部114cが充放電切替スイッチ110に対して積分器111を放電するような関係に切替えるための制御信号をコンパレータ113により出力した信号が異なったレベルに変わるまで出力した際における積分時間計時部114bにより計測した時間(放電時間)tend−tstと、同期信号制御部114dにより出力した0°と90°との位相信号と、に基づいて入力アンプ107で取り入れた50kHz定電流のベクトル検波情報を演算する。
生体インピーダンス演算部114eは、ベクトル検波情報演算部114dにより演算したベクトル検波情報を基に生体インピーダンスについて演算する。
電源115は、電気系統各部に電力を供給する。
電源スイッチ116は、電源115から電気系統各部に対する電力の供給又は停止の切替をする。
EEPROM117は、充電時間、放電時間等の取得情報を記憶する。
LCD118は、測定結果、入力事項等の各種情報を表示する。
次に、本発明のベクトル検波装置を備えた生体複素インピーダンス測定装置101は、図4及び図5に示すような流れで動作をする。
まず、電源スイッチ116がオンされると、電源115から電気系統各部に電力を供給し、EEPROM117に予め記憶している複素定数c、bを読み込む(ステップS101)。
続いて、マイクロコントローラ114からのCH=Lowの信号に基づいて、基準インピーダンス104について測定する接続にセレクタ105を切替える(ステップS102)。
続いて、交流信号発生部114aにおいて50kHz方形波(図6のOSCの波形)を出力し、LPF102において50kHz正弦波に変換し、V−I変換器103において50kHz定電流に変換する。そして、この変換された50kHz定電流は、基準インピーダンス104と生体119を流れてV−I変換器103に戻る(ステップS103)。なお、このとき、基準インピーダンス104と生体119とに流れる50kHz定電流は、位相も含めて等しいが、基準インピーダンス104と生体119とに生じる電圧は、基準インピーダンス104と生体インピーダンスの絶対値と位相角によって異なる。
続いて、同期信号制御部114dから位相敏感検波器108に対して同期位相が0°の方形波(図6のSYNの波形)を出力する(ステップS104)。なお、このときの同期位相が0°の方形波は、交流信号発生部114aから出力される50kHz方形波と位相が異なる。また、入力アンプ107は、LPF102の出力と同じ極性を出力するものを使用する。
続いて、充放電制御部114cから充放電切替スイッチ110に対して積分器111による積分動作が充電するような信号S=Low(図6のSにおける方形波のL)を出力する(ステップS105)。これによって、位相敏感検波器108からは、∫f(θ)δ(θ)dθ=4Acosφと等価なX−Yの波形(図6のX−Yの波形)が出力される。
続いて、マイクロコントローラ114において、複数回の測定を行うための測定回数カウンタの値Cntと、二重積分の時間を積算するための時間積算バッファの値Ttと、同期位相が0°で充電時、同期位相が0°で放電時、同期位相が90°で充電時及び同期位相が90°で放電時における測定結果を保存するリングバッファの値R[0]〜R[4]とを初期化(Cnt=0、Tt=0、R[0]〜R[4]=0)する(ステップS106)。
続いて、積分時間計時部(タイマー)114bにより積分時間の計測を開始する(ステップS107)。
続いて、充放電制御部114cにおいて、積分時間計時部114bによる計測が所定の充電のための積分時間tmに達したか否かを判定し(ステップS108)、所定の充電のための積分時間tmに達していない場合(ステップS108でNO)には、tmに達するまで判定を続ける。なお、ここでは、tmは、積分時間計時部(タイマー)114bの時間分解能を最大限に生かすため500周期分とし、500s×(1/50kHz)=10msとする。また、tmは、誤差を生じないよう、交流信号発生部114a(又は同期信号制御部114d)から発生する信号周期のn/2倍とする。
一方、所定の充電のための積分時間tm(10ms)に達した場合(ステップS108でYES)には、充放電制御部114cから充放電切替スイッチ110に対して積分器111による積分動作が充電するような信号S=Hi(図6のSにおける方形波のH)を出力する(ステップS109)。
続いて、充放電制御部114cにおいて、積分時間計時部114bによる放電のための積分開始時間tstを記憶する(ステップS110)。
続いて、充放電制御部114cにおいて、積分時間計時部114bによる放電のための積分終了時間tendに達したか否かを判定し(ステップS111)、放電のための積分終了時間tendに達していない場合(ステップS111でNO)には、tendに達するまで判定を続ける。より具体的には、積分器111の出力電位が、第三基準電位発生部112により発生する第三基準電位(V3)を境に低い場合には、継続して判定を続ける。一方、放電のための積分終了時間tendに達した場合(ステップS111でYES)には、次のステップS112に進む。
続いて、マイクロコントローラ114における測定回数カウンタの値Cntが0であるか否かを判定し(ステップS112)、測定回数カウンタの値Cntが0である場合(ステップS112でYES)には、ステップS114への処理に進む。本処理は、基準インピーダンス104又は生体インピーダンス測定のための接続の切替や同期位相の変化の影響などにより正確な測定データが得られない場合があることを回避するためのものである。
一方、測定回数カウンタの値Cntが0でない場合(ステップS112でNO)には、時間積算バッファの値Ttに今回取得した放電時間tend−tstを加算する(ステップS113)。
続いて、マイクロコントローラ114における測定回数カウンタの値Cntを1カウントアップする(ステップS114)。
続いて、マイクロコントローラ114における測定回数カウンタの値Cntが4であるか否かを判定し(ステップS115)、測定回数カウンタの値Cntが4でない場合(ステップS115でNO)には、ステップS107に戻り、処理を繰り返す。一方、測定回数カウンタの値Cntが4である場合(ステップS115でYES)には、次のステップS116に進む。
続いて、同期信号制御部114dから位相敏感検波器108に対して出力する同期位相が90°の方形波であるか否かを判定する(ステップS116)。
ここで、同期位相が90°の方形波でない場合(ステップS116でNO)には、リングバッファの値R[0]に時間積算バッファの値Ttを保存し(ステップS117)、同期信号制御部114dから位相敏感検波器108に対して同期位相が90°の方形波を出力する(ステップS118)。
一方、同期位相が90°の方形波である場合(ステップS116でYES)には、マイクロコントローラ114における測定回数カウンタの値Cntが1であるか否かを判定する(ステップS119)。
続いて、測定回数カウンタの値Cntが1でない場合(ステップS119でNO)には、リングバッファの値R[1]に時間積算バッファの値Ttを保存し(ステップS120)、マイクロコントローラ114からのCH=Hiの信号に基づいて、生体インピーダンスについて測定するための接続にセレクタ105を切替え(ステップS121)、ステップS105に戻り、処理を繰り返す。なお、この処理の繰り返しにおけるステップS117では、リングバッファの値R[2]に時間積算バッファの値Ttを保存する。
一方、測定回数カウンタの値Cntが1である場合(ステップS119でYES)には、リングバッファの値R[3]に時間積算バッファの値Ttを保存する(ステップS122)。
続いて、ベクトル検波情報演算部114dにおいて、基準インピーダンス104のcos成分の測定データであるリングバッファの値R[0]、基準インピーダンス104のsin成分の測定データであるリングバッファの値R[1]、生体インピーダンスのcos成分の測定データであるリングバッファの値R[2]、生体インピーダンスのsin成分の測定データであるリングバッファの値R[3]を次の(3)式、(4)式に代入することによってベクトル検波情報(複素インピーダンス)を演算する(ステップS123)。
Zr=γ(R[0]+jR[1]) ・・・・・(3)
Zh=γ(R[2]+jR[3]) ・・・・・(4)
なお、ここで、Zrは基準インピーダンス値、Zhは生体インピーダンス値、γは定数、jは複素数を表す。また、定数γはβ/Icである。
なお、(3)式、(4)式は、次のように導かれたものである。入力電圧Vinは、一定の充電時間tm、放電時間tend−tstとした場合に、二重積分の一般式からα(tend−tst)/tmによって求めることができる。ここでαは装置固有の定数である。これまでのステップにおいて、基準インピーダンス104のcos成分の測定、基準インピーダンス104のsin成分の測定、生体インピーダンスのcos成分の測定、生体インピーダンスのsin成分の測定について、それぞれ3回分の加算を繰り返したので、それぞれの測定における入力電圧は、Vin[0]=αR[0]/3tm、Vin[1]=αR[1]/3tm、Vin[2]=αR[2]/3tm、Vin[3]=αR[3]/3tmとなる。これらは、位相敏感検波の理論から、同期位相が0°のときがcos成分、同期位相が90°のときがsin成分であることから、αと3tmとを新たな装置固有の定数βに置き換えると、|Zr|・Ic・cosφr=β・R[0]、|Zr|・Ic・sinφr=β・R[1]、|Zh|・Ic・cosφh=β・R[2]、|Zh|・Ic・sinφh=β・R[3]となる。そして、V−I変換器103から出力した50kHz定電流の値Icと定数βとを新たな装置固有の定数γに置き換えて複素表示の式とすることによって(3)式、(4)式となる。
また更に、生体インピーダンス演算部114eにおいて、ベクトル検波情報演算部114dにより演算したベクトル検波情報(複素インピーダンスZr、Zh)と、ステップS101で読み込んだ複素定数c、bとを、次ぎの(5)式に代入することによって生体インピーダンスを演算する(ステップS123)。
Zm=c・Zm/Zr+b ・・・・・(5)
以上のような動作処理によって、ベクトル検波した生体インピーダンスの測定処理を終了する。
このように構成したベクトル検波装置を備えた生体複素インピーダンス測定装置101によると、位相敏感検波器108により位相敏感検波した交流信号を直接的にAD変換した周波数が既知の交流信号のベクトル検波情報を取得することができるため、オフセット電圧の発生などを回避しつつ、対象とする出力をベクトル検波した生体インピーダンスを得ることができる。
なお、上述したベクトル検波装置を備えた生体複素インピーダンス測定装置101は、周波数が既知の交流信号のベクトル検波情報を求めるにあたり、充放電制御部114cが充放電切替スイッチ110に対して積分器111を充電するような関係に切替えるための制御信号を出力した際における積分時間計時部114bにより計測した充電開始から所定に達するまでの時間と、充放電制御部114cが充放電切替スイッチ110に対して積分器111を放電するような関係に切替えるための制御信号をコンパレータ113により出力した信号が異なったレベルになるまで出力した際における積分時間計時部114bにより計測した時間と、同期信号制御部114dにより出力した2種類の位相信号とに基づく態様であるが、充放電制御部114cが充放電切替スイッチ110に対して積分器111を放電するような関係に切替えるための制御信号を出力した際における積分時間計時部114bにより計測した放電開始から所定に達するまでの時間と、充放電制御部114cが充放電切替スイッチ110に対して積分器111を充電するような関係に切替えるための制御信号をコンパレータ113により出力した信号が異なったレベルになるまで出力した際における積分時間計時部114bにより計測した時間と、同期信号制御部114dにより出力した2種類の位相信号とに基づく態様であっても同様に実施可能である。
この場合には、第二基準電位発生部109では、第一基準電位発生部106により発生する第一基準電位より高い第二基準電位を発生し、第三基準電位発生部112では、第一基準電位発生部106により発生する第一基準電位より低い第三基準電位を発生し、積分時間計時部114bでは、積分器111により積分した電位を出力する際の時間(放電開始から所定に達するまでの時間(放電時間)、充電を開始してから第三基準電位に達するまでの時間(充電時間))を計測し、充放電制御部114cでは、充放電切替スイッチ110に対して、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が積分器111を放電するような関係に切替えるための制御信号を積分時間計時部114bにより計測した時間が放電開始から所定に達するまで出力した後、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が積分器111を充電するような関係に切替えるための制御信号をコンパレータ113により出力した信号が異なったレベルになるまで出力し、ベクトル検波情報演算部114eでは、充放電制御部114cが充放電切替スイッチ110に対して積分器111を放電するような関係に切替えるための制御信号を出力した際における積分時間計時部114bにより計測した放電開始から所定に達するまでの時間(放電時間)と、充放電制御部114cが充放電切替スイッチ110に対して積分器111を充電するような関係に切替えるための制御信号をコンパレータ113により出力した信号が異なったレベルに変わるまで出力した際における積分時間計時部114bにより計測した時間(充電時間)と、同期信号制御部114dにより出力した2種類の位相信号と、に基づいて入力アンプ107により取り入れた周波数が既知の交流信号のベクトル検波情報を演算するものとすればよい。
本発明に係わるベクトル検波装置の構成を示すブロック図である。 本発明に係わるベクトル検波装置の動作処理の手順を示すフローチャートである。 本発明に係わるベクトル検波装置を備えた生体複素インピーダンス測定装置の構成を示すブロック図である。 本発明に係わるベクトル検波装置を備えた生体複素インピーダンス測定装置の動作処理(前半)の手順を示すフローチャートである。 本発明に係わるベクトル検波装置を備えた生体複素インピーダンス測定装置の動作処理(後半)の手順を示すフローチャートである。 本発明に係わるベクトル検波装置を備えた生体複素インピーダンス測定装置の各部の出力波形を示す波形図である。
符号の説明
1 ベクトル検波装置
2、106 第一基準電位発生部
3、107 入力アンプ
4、108 位相敏感検波器
5、109 第二基準電位発生部
6、110 充放電切替スイッチ
7、111 積分器
8、112 第三基準電位発生部
9、113 コンパレータ
10、114 マイクロコントローラ
114a 交流信号発生部
10a、114b 積分時間計時部
10b、114c 充放電制御部
10c、114d 同期信号制御部
10d、114e ベクトル検波情報演算部
114f 生体インピーダンス演算部
101 生体複素インピーダンス測定装置
102 LPF
103 V−I変換器
104 基準インピーダンス
105 セレクタ
115 電源
116 電源スイッチ
117 EEPROM
118 LCD

Claims (4)

  1. 第一基準電位を発生する第一基準電位発生部と、
    周波数が既知の交流信号を取り入れ、前記周波数が既知の交流信号を増幅又は緩衝出力する入力アンプと、
    前記入力アンプにより増幅又は緩衝出力した周波数が既知の交流信号を前記第一基準電位発生部により発生した第一基準電位を基準に位相敏感検波する位相敏感検波器と、
    前記第一基準電位発生部により発生する第一基準電位より低い第二基準電位を発生する第二基準電位発生部と、
    前記第一基準電位発生部により発生した第一基準電位と、前記第二基準電位発生部により発生した第二基準電位と、前記位相敏感検波器により位相敏感検波した交流信号との接続関係を切替える充放電切替スイッチと、
    前記充放電切替スイッチからの位相敏感検波した交流信号を積分し、その積分した電位を出力する積分器と、
    前記第一基準電位発生部により発生する第一基準電位より高い第三基準電位を発生する第三基準電位発生部と、
    前記積分器により出力した積分した電位が、前記第三基準電位発生部により発生した第三基準電位を境に高い場合と低い場合とで異なったレベルの信号を出力するコンパレータと、
    前記積分器により積分した電位を出力する際の時間を計測する積分時間計時部と、
    前記位相敏感検波器に対して、周波数が既知の交流信号と一定位相で同期する2種類の位相信号を出力する同期信号制御部と、
    前記充放電切替スイッチに対して、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が前記積分器を充電するような関係に切替えるための制御信号を前記積分時間計時部により計測した時間が充電開始から所定に達するまで出力した後、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が前記積分器を放電するような関係に切替えるための制御信号を前記コンパレータにより出力した信号が異なったレベルになるまで出力する充放電制御部と、
    前記充放電制御部が前記充放電切替スイッチに対して前記積分器を充電するような関係に切替えるための制御信号を出力した際における前記積分時間計時部により計測した充電開始から所定に達するまでの時間と、前記充放電制御部が前記充放電切替スイッチに対して前記積分器を放電するような関係に切替えるための制御信号を前記コンパレータにより出力した信号が異なったレベルになるまで出力した際における前記積分時間計時部により計測した時間と、前記同期信号制御部により出力した2種類の位相信号と、に基づいて前記入力アンプにより取り入れた周波数が既知の交流信号のベクトル検波情報を演算するベクトル検波情報演算部と、
    を備えるベクトル検波装置。
  2. 第一基準電位を発生する第一基準電位発生部と、
    周波数が既知の交流信号を取り入れ、前記周波数が既知の交流信号を増幅又は緩衝出力する入力アンプと、
    前記入力アンプにより増幅又は緩衝出力した周波数が既知の交流信号を前記第一基準電位発生部により発生した第一基準電位を基準に位相敏感検波する位相敏感検波器と、
    前記第一基準電位発生部により発生する第一基準電位より高い第二基準電位を発生する第二基準電位発生部と、
    前記第一基準電位発生部により発生した第一基準電位と、前記第二基準電位発生部により発生した第二基準電位と、前記位相敏感検波器により位相敏感検波した交流信号との接続関係を切替える充放電切替スイッチと、
    前記充放電切替スイッチからの位相敏感検波した交流信号を積分し、その積分した電位を出力する積分器と、
    前記第一基準電位発生部により発生する第一基準電位より低い第三基準電位を発生する第三基準電位発生部と、
    前記積分器により出力した積分した電位が、前記第三基準電位発生部により発生した第三基準電位を境に高い場合と低い場合とで異なったレベルの信号を出力するコンパレータと、
    前記積分器により積分した電位を出力する際の時間を計測する積分時間計時部と、
    前記位相敏感検波器に対して、周波数が既知の交流信号と一定位相で同期する2種類の位相信号を出力する同期信号制御部と、
    前記充放電切替スイッチに対して、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が前記積分器を放電するような関係に切替えるための制御信号を前記積分時間計時部により計測した時間が放電開始から所定に達するまで出力した後、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が前記積分器を充電するような関係に切替えるための制御信号を前記コンパレータにより出力した信号が異なったレベルになるまで出力する充放電制御部と、
    前記充放電制御部が前記充放電切替スイッチに対して前記積分器を放電するような関係に切替えるための制御信号を出力した際における前記積分時間計時部により計測した放電開始から所定に達するまでの時間と、前記充放電制御部が前記充放電切替スイッチに対して前記積分器を充電するような関係に切替えるための制御信号を前記コンパレータにより出力した信号が異なったレベルになるまで出力した際における前記積分時間計時部により計測した時間と、前記同期信号制御部により出力した2種類の位相信号と、に基づいて前記入力アンプにより取り入れた周波数が既知の交流信号のベクトル検波情報を演算するベクトル検波情報演算部と、
    を備えるベクトル検波装置。
  3. 周波数が既知の正弦波交流定電流信号を発生する交流定電流信号発生手段と、
    生体と直列又は並列に接続し、前記交流定電流信号発生部により発生した周波数が既知の正弦波交流定電流信号が流れる基準インピーダンスと、
    前記生体を間とし又は前記基準インピーダンスを間とした接続に切替えるセレクタと、
    第一基準電位を発生する第一基準電位発生部と、
    前記セレクタを通過した周波数が既知の正弦波交流定電流信号を取り入れ、前記周波数が既知の交流信号を増幅又は緩衝出力する入力アンプと、
    前記入力アンプにより増幅又は緩衝出力した周波数が既知の交流信号を前記第一基準電位発生部により発生した第一基準電位を基準に位相敏感検波する位相敏感検波器と、
    前記第一基準電位発生部により発生する第一基準電位より低い第二基準電位を発生する第二基準電位発生部と、
    前記第一基準電位発生部により発生した第一基準電位と、前記第二基準電位発生部により発生した第二基準電位と、前記位相敏感検波器により位相敏感検波した交流信号との接続関係を切替える充放電切替スイッチと、
    前記充放電切替スイッチからの位相敏感検波した交流信号を積分し、その積分した電位を出力する積分器と、
    前記第一基準電位発生部により発生する第一基準電位より高い第三基準電位を発生する第三基準電位発生部と、
    前記積分器により出力した積分した電位が、前記第三基準電位発生部により発生した第三基準電位を境に高い場合と低い場合とで異なったレベルの信号を出力するコンパレータと、
    前記積分器により積分した電位を出力する際の時間を計測する積分時間計時部と、
    前記位相敏感検波器に対して、周波数が正弦波交流定電流信号と一定位相で同期する2種類の位相信号を出力する同期信号制御部と、
    前記充放電切替スイッチに対して、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が前記積分器を充電するような関係に切替えるための制御信号を前記積分時間計時部により計測した時間が充電開始から所定に達するまで出力した後、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が前記積分器を放電するような関係に切替えるための制御信号を前記コンパレータにより出力した信号が異なったレベルになるまで出力する充放電制御部と、
    前記充放電制御部が前記充放電切替スイッチに対して前記積分器を充電するような関係に切替えるための制御信号を出力した際における前記積分時間計時部により計測した充電開始から所定に達するまでの時間と、前記充放電制御部が前記充放電切替スイッチに対して前記積分器を放電するような関係に切替えるための制御信号を前記コンパレータにより出力した信号が異なったレベルになるまで出力した際における前記積分時間計時部により計測した時間と、前記同期信号制御部により出力した2種類の位相信号と、に基づいて前記入力アンプにより取り入れた周波数が既知の交流信号のベクトル検波情報を演算するベクトル検波情報演算部と、
    前記ベクトル検波情報演算部により演算したベクトル検波情報に基づいて生体インピーダンスを演算する生体インピーダンス演算部と、
    を備える生体複素インピーダンス測定装置。
  4. 周波数が既知の正弦波交流定電流信号を発生する交流定電流信号発生部と、
    生体と直列又は並列に接続し、前記交流定電流信号発生部により発生した周波数が既知の正弦波交流定電流信号が流れる基準インピーダンスと、
    前記生体を間とし又は前記基準インピーダンスを間とした接続に切替えるセレクタと、
    第一基準電位を発生する第一基準電位発生部と、
    前記セレクタを通過した周波数が既知の正弦波交流定電流信号を取り入れ、前記周波数が既知の交流信号を増幅又は緩衝出力する入力アンプと、
    前記入力アンプにより増幅又は緩衝出力した周波数が既知の交流信号を前記第一基準電位発生部により発生した第一基準電位を基準に位相敏感検波する位相敏感検波器と、
    前記第一基準電位発生部により発生する第一基準電位より高い第二基準電位を発生する第二基準電位発生部と、
    前記第一基準電位発生部により発生した第一基準電位と、前記第二基準電位発生部により発生した第二基準電位と、前記位相敏感検波器により位相敏感検波した交流信号との接続関係を切替える充放電切替スイッチと、
    前記充放電切替スイッチからの位相敏感検波した交流信号を積分し、その積分した電位を出力する積分器と、
    前記第一基準電位発生部により発生する第一基準電位より低い第三基準電位を発生する第三基準電位発生部と、
    前記積分器により出力した積分した電位が、前記第三基準電位発生部により発生した第三基準電位を境に高い場合と低い場合とで異なったレベルの信号を出力するコンパレータと、
    前記積分器により積分した電位を出力する際の時間を計測する積分時間計時部と、
    前記位相敏感検波器に対して、周波数が正弦波交流定電流信号と一定位相で同期する2種類の位相信号を出力する同期信号制御部と、
    前記充放電切替スイッチに対して、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が前記積分器を放電するような関係に切替えるための制御信号を前記積分時間計時部により計測した時間が放電開始から所定に達するまで出力した後、第一基準電位と第二基準電位と位相敏感検波した交流信号との接続が前記積分器を充電するような関係に切替えるための制御信号を前記コンパレータにより出力した信号が異なったレベルになるまで出力する充放電制御部と、
    前記充放電制御部が前記充放電切替スイッチに対して前記積分器を放電するような関係に切替えるための制御信号を出力した際における前記積分時間計時部により計測した放電開始から所定に達するまでの時間と、前記充放電制御部が前記充放電切替スイッチに対して前記積分器を充電するような関係に切替えるための制御信号を前記コンパレータにより出力した信号が異なったレベルになるまで出力した際における前記積分時間計時部により計測した時間と、前記同期信号制御部により出力した2種類の位相信号と、に基づいて前記入力アンプにより取り入れた周波数が既知の交流信号のベクトル検波情報を演算するベクトル検波情報演算部と、
    前記ベクトル検波情報演算部により演算したベクトル検波情報に基づいて生体インピーダンスを演算する生体インピーダンス演算部と、
    を備える生体複素インピーダンス測定装置。
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