JP7080757B2 - インピーダンス測定装置およびインピーダンス測定方法 - Google Patents

インピーダンス測定装置およびインピーダンス測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、測定対象に測定用信号(正弦波信号)を印加したときに測定対象に発生する電圧波形および測定対象に流れる電流波形に基づいて測定対象のインピーダンスを測定するインピーダンス測定装置およびインピーダンス測定方法に関するものである。
この種のインピーダンス測定では、例えば下記の特許文献1において背景技術として開示された周波数特性分析器(二位相同期検波器を備えた周波数特性分析器)が一般的に使用されて、測定対象である電気部品のインピーダンスを、位相を含めて測定する。
具体的には、周波数特性分析器は、増幅器が測定対象に出力信号(正弦波信号)を印加している状態において測定される測定対象の両端電圧(電圧波形)と、測定対象に直列に接続されたシャント抵抗の両端電圧(測定対象に流れる電流の電流波形)とを、2つの被測定信号として入力する。周波数特性分析器では、1つの二位相同期検波器が、2つの被測定信号のうちの一方の被測定信号(例えば、電圧波形を示す被測定信号)を入力すると共に、この一方の被測定信号に出力信号と周波数が同じで、かつ位相が同じ第1参照信号を乗算することにより(つまり、一方の被測定信号を第1参照信号で同期検波することにより)、一方の被測定信号の振幅、および一方の被測定信号の第1参照信号に対する位相差を求める。また、他の1つの二位相同期検波器が、2つの被測定信号のうちの他方の被測定信号(例えば、電流波形を示す被測定信号)を入力すると共に、この他方の被測定信号に出力信号と周波数が同じで、かつ位相が90°ずれた第2参照信号を乗算することにより(つまり、他方の被測定信号を第2参照信号で同期検波することにより)、他方の被測定信号の振幅、および他方の被測定信号の第2参照信号に対する位相差を求める。また、周波数特性分析器は、この求められた2つの振幅とシャント抵抗の抵抗値とに基づいて測定対象のインピーダンスの絶対値を算出すると共に、この求められた2つの位相差に基づいて測定対象のインピーダンスについての位相を算出する。
なお、上記した2つの被測定信号はオフセット(直流成分)を含まない信号として開示されているが、実際のインピーダンス測定装置では、各被測定信号の測定経路に配置された演算増幅器でのオフセットの影響を受けるため、各被測定信号はオフセットを常に含む信号として測定される。以下において、オフセットを含む被測定信号(電圧波形を示す被測定信号および電流波形を示す被測定信号)に基づいて、測定対象のインピーダンスを測定する方法について具体的に説明する。なお、電圧波形を示す被測定信号Vvは下記の式(1)で表し、電流波形を示す被測定信号Viは下記の式(2)で表し、第1参照信号Vr1は下記の式(3)で表し、第2参照信号Vr2は下記の式(4)で表すものとする。
Vv=Av×sin(ωt+Bv)+Cv ・・・ (1)
Vi=Ai×sin(ωt+Bi)+Ci ・・・ (2)
Vr1=sin(ωt) ・・・ (3)
Vr2=cos(ωt) ・・・ (4)
ここで、符号Avで表されるパラメータは被測定信号Vvの振幅であり、符号Bvで表されるパラメータは被測定信号Vvの位相であり、符号Cvで表されるパラメータは被測定信号Vvのオフセットである。また、符号Aiで表されるパラメータは被測定信号Viの振幅であり、符号Biで表されるパラメータは被測定信号Viの位相であり、符号Ciで表されるパラメータは被測定信号Viのオフセットである。また、符号ωは、2πf(f:被測定信号Vv,Viの周波数)である。
まず、被測定信号Vvについて、下記の式で示される二位相同期検波を実行することにより、被測定信号Vvについての第1参照信号Vr1と同相の信号成分Vvsと、被測定信号Vvについての第2参照信号Vr2と同相の信号成分Vvcとを算出する。
Vvs=(Av×sin(ωt+Bv)+Cv)×sin(ωt)
=1/2×Av×cos(Bv)+Cv×sin(ωt)-1/2×Av×cos(2ωt+Bv)
Vvc=(Av×sin(ωt+Bv)+Cv)×cos(ωt)
=1/2×Av×sin(Bv)+Cv×cos(ωt)+1/2×Av×sin(2ωt+Bv)
また、被測定信号Viについて、下記の式で示される二位相同期検波を実行することにより、被測定信号Viについての第1参照信号Vr1と同相の信号成分Visと、被測定信号Viについての第2参照信号Vr2と同相の信号成分Vicとを算出する。
Vis=(Ai×sin(ωt+Bi)+Ci)×sin(ωt)
=1/2×Ai×cos(Bi)+Ci×sin(ωt)-1/2×Ai×cos(2ωt+Bi)
Vic=(Ai×sin(ωt+Bi)+Ci)×cos(ωt)
=1/2×Ai×sin(Bi)+Ci×cos(ωt)+1/2×Ai×sin(2ωt+Bi)
算出された各信号成分Vvs,Vvc,Vis,Vicは、対応する上記の各式から明らかなように、直流成分と、基本周波数成分(参照信号の周波数と同じ周波数成分)と、基本周波数の2倍の周波数成分とで構成されている。インピーダンスの算出には、各信号成分Vvs,Vvc,Vis,Vicの直流成分だけが必要であり、交流成分(基本周波数成分および基本周波数の2倍の周波数成分)は不要であることから、各信号成分Vvs,Vvc,Vis,Vicについて、その交流成分を除去する。この場合、正弦波の周期性(1周期、2周期、・・・というような整数倍の周期に亘る積分を行ったときに、積分値がゼロになるという正弦波の性質)に着目して、従来の周波数特性分析器では、参照信号の周期の定数倍の期間(例えば、最短となる1周期)に亘り、各信号成分Vvs,Vvc,Vis,Vicを積分することによってそれぞれの交流成分を除去して、信号成分Vvsの直流成分Vvsdc、信号成分Vvcの直流成分Vvcdc、信号成分Visの直流成分Visdc、信号成分Vicの直流成分Vicdcを算出する。
具体的には、時間tについて、ゼロから時間T(=2π/ω)まで積分する。これにより、直流成分Vvsdc,Vvcdc,Visdc,Vicdcはそれぞれ、下記式(5),(6),(7),(8)で示されるように算出される。
Vvsdc=T/2×Av×cos(Bv) ・・・ (5)
Vvcdc=T/2×Av×sin(Bv) ・・・ (6)
Visdc=T/2×Ai×cos(Bi) ・・・ (7)
Vicdc=T/2×Ai×sin(Bi) ・・・ (8)
一方、測定対象の両端電圧についての電圧波形が、オフセットの存在しない理想的な正弦波信号であり(つまり、上記式(1)におけるオフセットCvがゼロの状態であり)、かつ測定対象に流れる電流についての電流波形も、オフセットの存在しない理想的な正弦波信号である(つまり、上記式(2)におけるオフセットCiがゼロの状態である)ときのインピーダンスZは、次のようにして算出される。
まず、上記したオフセットCvがゼロの被測定信号Vvと、オフセットCiがゼロの被測定信号Viとを複素表現した式で示すと、以下のように表される。
Vv=Av/√2×(cos(Bv)+jsin(Bv))
Vi=Ai/√2×(cos(Bi)+jsin(Bi))
この式からインピーダンスZは、以下の式(9)のように表される。
Z=Vv/Vi
=Av/√2×(cos(Bv)+jsin(Bv))/(Ai/√2×(cos(Bi)+jsin(Bi)))
=(Av×cos(Bv)+jAv×sin(Bv))/(Ai×cos(Bi)+jAi×sin(Bi)) ・・・ (9)
さらに、この式(9)で表されるインピーダンスZは、その「Av×cos(Bv)」については上記した式(5)を変形して得られる「Vvsdc×2/T」で置き換え、その「Av×sin(Bv)」については上記した式(6)を変形して得られる「Vvcdc×2/T」で置き換え、その「Ai×cos(Bi)」については上記した式(7)を変形して得られる「Visdc×2/T」で置き換え、かつその「Ai×sin(Bi)」については上記した式(8)を変形して得られる「Vicdc×2/T」で置き換えると共に、整理することにより、下記の式(10)のように表される。
Z=(Vvsdc+jVvcdc)/(Visdc+jVicdc)
=(Vvsdc×Visdc+Vvcdc×Vicdc)/(Visdc+Vicdc)+j(Vvcdc×Visdc-Vvsdc×Vicdc)/(Visdc+Vicdc)・・・(10)
したがって、被測定信号Vv,ViがオフセットCv,Ciを含む場合であっても、参照信号(sin(ωt),cos(ωt))の周期の定数倍の期間(例えば、最短となる1周期(ゼロから時間Tまでの期間))に亘り、各信号成分Vvs,Vvc,Vis,Vicを積分することによって求められるそれぞれについての直流成分T/2×Av×cos(Bv),T/2×Av×sin(Bv),T/2×Ai×cos(Bi)およびT/2×Ai×sin(Bi)と、上記の式(10)とに基づいて、インピーダンスZを算出することができる。
特開2018-36089号公報 (第4-8頁、第13-19図)
ところが、上記した従来のインピーダンス測定装置には、以下のような解決すべき課題が存在している。すなわち、このインピーダンス測定装置では、電圧波形を示す被測定信号Vvおよび電流波形を示す被測定信号Viのそれぞれに存在する可能性あるオフセットCv,Ciを、正弦波の周期性に着目して、被測定信号Vv,Viの基本周期(参照信号(sin(ωt),cos(ωt))の周期でもある)の定数倍の期間に亘る積分を実行しているが、この積分の期間は最短でもこの基本周期の1周期必要になることから、各被測定信号Vv,Viについても最短でも参照信号の1周期に亘って測定(取得)しなければならない。したがって、このインピーダンス測定装置には、インピーダンスZの測定完了までに、参照信号の1周期以上の時間が常に必要になるという課題が存在している。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、被測定信号の基本周期未満の時間で、インピーダンスを測定し得るインピーダンス測定装置およびインピーダンス測定方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のインピーダンス測定装置は、測定対象に測定用正弦波電流が供給されている状態において当該測定対象に発生する両端間電圧の電圧値に比例して電圧値が変化する電圧検出信号についての第1波形データと前記測定用正弦波電流の電流値に比例して電圧値が変化する電流検出信号についての第2波形データとを前記測定用正弦波電流の1周期未満の期間に亘って同期して取得する波形データ取得処理と、取得した前記第1波形データおよび前記第2波形データにおける前記測定用正弦波電流の前記1周期の1/4期間、1/2期間および3/4期間のうちのいずれかの期間と同じ長さの特定期間に含まれる第1特定波形データおよび第2特定波形データをそれぞれ微分処理して、第1微分波形データおよび第2微分波形データを取得する波形データ微分処理と、前記第1微分波形データおよび前記第2微分波形データのそれぞれに対して前記測定用正弦波電流と同じ周波数の正弦波信号である第1参照信号についての第1参照波形データを乗算すると共に前記特定期間に亘る積分を実行して、前記第1微分波形データについての前記第1参照信号と同相の第1信号成分および前記第2微分波形データについての前記第1参照信号と同相の第2信号成分を算出すると共に、前記第1微分波形データおよび前記第2微分波形データのそれぞれに対して前記第1参照信号と同一周波数かつ同一振幅であって、位相が90°ずれた第2参照信号についての第2参照波形データを乗算すると共に前記特定期間に亘る積分を実行して、前記第1微分波形データについての前記第2参照信号と同相の第3信号成分および前記第2微分波形データについての前記第2参照信号と同相の第4信号成分を算出する信号成分算出処理と、前記第1信号成分、前記第2信号成分、前記第3信号成分および前記第4信号成分に基づいて前記測定対象のインピーダンスを算出するインピーダンス算出処理とを実行する処理部を備えている。
請求項2記載のインピーダンス測定装置は、請求項1記載のインピーダンス測定装置において、前記処理部は、前記波形データ微分処理において、前記1/4期間と同じ長さの特定期間に含まれる前記第1特定波形データおよび前記第2特定波形データをそれぞれ微分処理する。
請求項3記載のインピーダンス測定方法は、測定対象に測定用正弦波電流が供給されている状態において当該測定対象に発生する両端間電圧の電圧値に比例して電圧値が変化する電圧検出信号についての第1波形データと前記測定用正弦波電流の電流値に比例して電圧値が変化する電流検出信号についての第2波形データとを前記測定用正弦波電流の1周期未満の期間に亘って同期して取得する波形データ取得処理と、取得した前記第1波形データおよび前記第2波形データにおける前記測定用正弦波電流の前記1周期の1/4期間、1/2期間および3/4期間のうちのいずれかの期間と同じ長さの特定期間に含まれる第1特定波形データおよび第2特定波形データをそれぞれ微分処理して、第1微分波形データおよび第2微分波形データを取得する波形データ微分処理と、前記第1微分波形データおよび前記第2微分波形データのそれぞれに対して前記測定用正弦波電流と同じ周波数の正弦波信号である第1参照信号についての第1参照波形データを乗算すると共に前記特定期間に亘る積分を実行して、前記第1微分波形データについての前記第1参照信号と同相の第1信号成分および前記第2微分波形データについての前記第1参照信号と同相の第2信号成分を算出すると共に、前記第1微分波形データおよび前記第2微分波形データのそれぞれに対して前記第1参照信号と同一周波数かつ同一振幅であって、位相が90°ずれた第2参照信号についての第2参照波形データを乗算すると共に前記特定期間に亘る積分を実行して、前記第1微分波形データについての前記第2参照信号と同相の第3信号成分および前記第2微分波形データについての前記第2参照信号と同相の第4信号成分を算出する信号成分算出処理と、前記第1信号成分、前記第2信号成分、前記第3信号成分および前記第4信号成分に基づいて前記測定対象のインピーダンスを算出するインピーダンス算出処理とを実行する。
請求項4記載のインピーダンス測定方法は、請求項3記載のインピーダンス測定方法において、前記波形データ微分処理において、前記1/4期間と同じ長さの特定期間に含まれる前記第1特定波形データおよび前記第2特定波形データをそれぞれ微分処理する。
請求項1記載のインピーダンス測定装置および請求項3記載のインピーダンス測定方法によれば、オフセットの影響を排除するために第1波形データおよび第2波形データを測定用正弦波電流の1周期以上の期間に亘って取得するという処理に代えて、測定用正弦波信号の1周期未満の期間(つまり、測定用正弦波電流および両端間電圧の1周期未満の期間)に亘って取得するだけで済むため、1周期未満の時間で、インピーダンスを測定することができる。
請求項2記載のインピーダンス測定装置および請求項4記載のインピーダンス測定方法によれば、特に測定用正弦波信号の1周期の1/4期間(つまり、測定用正弦波電流および両端間電圧の1周期の1/4期間)に亘って第1波形データおよび第2波形データを取得することにより、インピーダンスを最短の時間で測定することができる。
インピーダンス測定装置1の構成図である。 インピーダンス測定装置1の動作およびインピーダンス測定方法を説明するためのフローチャートである。
以下、インピーダンス測定装置およびインピーダンス測定方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、インピーダンス測定装置としてのインピーダンス測定装置1の構成について、図面を参照して説明する。
インピーダンス測定装置1は、図1に示すように、信号源2、電流検出部3、電圧検出部4、第1A/D変換部5(以下、A/D変換部5ともいう)、第2A/D変換部6(以下、A/D変換部6ともいう)、処理部7および出力部8を備え、測定対象11のインピーダンスZを測定可能に構成されている。
信号源2は、図1に示すように、例えばプローブ12を介して測定対象11の一端11a(一方の電極)に接続される。また、信号源2は、インピーダンス測定装置1の内部基準電位(グランドGの電位)を基準とする正弦波電流信号(周波数(既知)および振幅が一定の信号)を生成すると共に測定用正弦波信号Ssとして出力する電流源、および内部基準電位(グランドGの電位)を基準とする正弦波電圧信号(周波数(既知)および振幅が一定の信号)を生成すると共に測定用正弦波信号Ssとして出力する電圧源のいずれかで構成されている。また、信号源2は、処理部7から供給開始指示を受信したときに、測定用正弦波信号Ssの生成および出力を開始し、その後、処理部7から供給停止指示を受信するまで、測定用正弦波信号Ssの生成および出力を継続する。なお、信号源2は、この測定用正弦波信号Ssの周波数fについては、予め設定された固定の周波数fを使用する構成を採用することもできるし、処理部7から受信した周波数fを使用する構成を採用することもできる。また、信号源2は、測定用正弦波信号Ssの出力の開始タイミングに同期して、トリガ信号S1を処理部7に出力する。本例では一例として、信号源2は、測定用正弦波信号Ssを立ち上がりゼロクロス点からスタートする信号として出力を開始し、トリガ信号S1をこのゼロクロス点に同期させて出力する。
電流検出部3は、一例としてシャント抵抗(電流検出用の抵抗値の小さな固定抵抗)で構成されて、一対の検出端子(不図示)のうちの一方の検出端子が例えばプローブ13を介して測定対象11の他端11b(他方の電極)に接続されると共に、他方の検出端子が内部基準電位(グランドG)に接続されている。また、電流検出部3は、信号源2から測定対象11に測定用正弦波信号Ssが出力されることによって測定用正弦波信号Ssに流れる測定用正弦波電流I(被測定信号の1つ)を検出すると共に、測定用正弦波電流Iの電流値に比例して電圧値が変化する電流検出信号Vi(すなわち、測定用正弦波電流Iを示す信号)を出力する。なお、電流検出部3は、シャント抵抗に限定されるものではなく、非接触型の電流プローブで構成することもできる。
電圧検出部4は、一対の検出端子(不図示)のうちの一方の検出端子が例えばプローブ14を介して測定対象11の一端11aに接続されると共に、他方の検出端子が例えばプローブ15を介して測定対象11の他端11b(他方の電極)に接続される。また、電圧検出部4は、測定対象11に測定用正弦波電流Iが流れている(供給されている)状態において測定対象11に発生する両端間電圧V(被測定信号の他の1つ)を検出すると共に、両端間電圧Vの電圧値に比例して電圧値が変化する電圧検出信号Vv(すなわち、両端間電圧Vを示す信号)を出力する。
A/D変換部5は、例えば、アンプおよびA/D変換器(いずれも図示せず)を備えて構成されて、入力している電流検出信号Viを処理部7から供給されるサンプリングクロックS2に同期してサンプリングすることにより、電流検出信号Viについての波形データDi(電流検出信号Viの瞬時値を示すデータ、等価的に測定用正弦波電流Iの瞬時値を示す電流波形データ:第2波形データ)を出力する。この場合、A/D変換部5では、アンプは、例えば、高入力インピーダンスの演算増幅器を用いて構成されて、入力している電流検出信号ViをA/D変換器の入力仕様に合致した電圧レベルまで増幅して、A/D変換器に出力し、A/D変換器がこの増幅された電流検出信号ViをサンプリングクロックS2に同期してサンプリングして波形データDiに変換する。
A/D変換部6は、A/D変換部5と同等に構成されて、入力している電圧検出信号VvをサンプリングクロックS2に同期してサンプリングすることにより、電圧検出信号Vvについての波形データDv(電圧検出信号Vvの瞬時値を示すデータ、等価的に両端間電圧Vの瞬時値を示す電圧波形データ:第1波形データ)を出力する。
処理部7は、例えば、コンピュータで構成されて、外部(例えば、インピーダンス測定装置1に操作部が設けられているときには、この操作部)から測定開始指示を入力したときに、図2に示すインピーダンス測定処理50を実行して、測定対象11のインピーダンスZを算出(測定)する。また、処理部7は、測定したインピーダンスZを出力部8に出力する出力処理を実行する。また、処理部7は、測定用正弦波信号Ssの周波数fに対して十分に高い一定周波数のサンプリングクロックS2を生成して、A/D変換部5,6に出力(供給)する。
出力部8は、一例として、表示装置で構成されて、処理部7から出力されるインピーダンスZを画面上に表示する(出力する)。なお、出力部8は、表示装置に代えて種々のインターフェース回路で構成することもでき、外部インターフェース回路で構成されたときには、外部インターフェース回路を介して伝送路で接続された外部装置にこのインピーダンスZを出力し、また媒体用インターフェース回路で構成されたときには、この媒体用インターフェース回路に接続された記憶媒体にこのインピーダンスZを記憶させる。
次に、インピーダンス測定装置1の動作について、インピーダンス測定方法と共に説明する。なお、インピーダンス測定装置1は、各プローブ12,13,14,15を介して測定対象11に接続されているものとする。また、処理部7は、サンプリングクロックS2を生成して、A/D変換部5,6に出力(供給)しているものとする。
インピーダンス測定装置1では、処理部7が、外部からの測定開始指示の入力の有無を検出しており、測定開始指示の入力を検出したときには、図2に示すインピーダンス測定処理50を実行する。このインピーダンス測定処理50では、処理部7は、まず、信号源2に供給開始指示を送信して、信号源2に対して測定用正弦波信号Ssの生成および出力を開始させる(ステップ51)。これにより、信号源2から測定対象11に測定用正弦波信号Ssが出力されることにより、信号源2から、プローブ12、測定対象11、プローブ13および電流検出部3を経由してグランドGに至る経路に測定用正弦波電流Iが流れる。また、信号源2は、測定用正弦波信号Ssの出力の開始タイミングに同期して、トリガ信号S1を処理部7に出力する。
電流検出部3は、この測定用正弦波電流Iを検出して、電流検出信号ViをA/D変換部5に出力する。A/D変換部5は、この電流検出信号ViをサンプリングクロックS2に同期してサンプリングすることにより、波形データDiに変換して処理部7に出力する。この電流検出信号Viは、上記の式(2)で表される。
また、電圧検出部4は、測定用正弦波電流Iが流れることによって測定対象11に発生する両端間電圧Vを検出して、電圧検出信号VvをA/D変換部6に出力する。A/D変換部6は、この電圧検出信号VvをサンプリングクロックS2に同期してサンプリングすることにより、波形データDvに変換して処理部7に出力する。この電圧検出信号Vvは、上記の式(1)で表される。
処理部7は、信号源2から出力されるトリガ信号S1を入力したときに、波形データ取得処理を実行する(ステップ52)。この波形データ取得処理では、処理部7は、トリガ信号S1の入力タイミングに同期して、波形データDvおよび波形データDiの取得を開始すると共に、測定用正弦波信号Ssの1周期T(既知)未満の期間に亘って波形データDvおよび波形データDiの取得を実行する。
本例では、処理部7は、後述する波形データ微分処理(ステップ54)において、取得した波形データDvおよび波形データDiにおける測定用正弦波信号Ssの1周期Tの1/4期間(T/4)、1/2期間(T/2)および3/4周期(3T/4)のうちのいずれかの期間と同じ長さの特定期間に含まれる第1特定波形データDv1(波形データDvで構成されるデータ)および第2特定波形データDi1(波形データDiで構成されるデータ)をそれぞれ微分処理して、第1微分波形データおよび第2微分波形データを取得する波形データ微分処理を実行する。このため、処理部7は、波形データ取得処理において、予めこの特定期間と同じ期間に亘って波形データDvおよび波形データDiの取得を実行する構成(この構成では、取得した波形データDvがそのまま第1特定波形データDv1になり、取得した波形データDiがそのまま第2特定波形データDi1になる)を採用してもよいし、特定期間よりも長い期間(ただし、1周期T未満の期間)に亘って波形データDvおよび波形データDiの取得を実行すると共に、この波形データDvのうちの特定期間分の波形データDvを第1特定波形データDv1とし、この波形データDiのうちの特定期間(波形データDvの特定期間と始期および終期が同じタイミングとなる期間)分の波形データDiを第2特定波形データDi1とする構成を採用してもよい。本例では一例として、処理部7での処理時間が最短となるように、測定用正弦波信号Ssの1周期Tの1/4期間(T/4)を特定期間とするものとする。
また、処理部7は、波形データDvおよび波形データDiの取得(つまり、第1特定波形データDv1および第2特定波形データDi1の取得)を完了した後に、信号源2に供給停止指示を送信して、信号源2に対して測定用正弦波信号Ssの生成および出力を停止しさせる(ステップ53)。
次いで、処理部7は、波形データ微分処理を実行する(ステップ54)。この波形データ微分処理では、処理部7は、取得した第1特定波形データDv1および第2特定波形データDi1のそれぞれに対して微分処理を実行して、第1特定波形データDv1についての第1微分波形データDvd、および第2特定波形データDi1についての第2微分波形データDidを算出する。この微分処理では、公知の種々の微分演算法を使用することができる。一例として、1つの第1特定波形データDv1と、この1つの第1特定波形データDv1の直前の第1特定波形データDv1との差分値をサンプリングクロックS2の1周期で除算した値を、1つの第1特定波形データDv1を取得したタイミングでの微分値とする微分演算法を採用することができる。
このようにして算出された第1微分波形データDvdは下記の式(11)で表され、また第2微分波形データDidは下記の式(12)で表される。
Dvd=d(Vv)/dt
=ω×Av×cos(ωt+Bv) ・・・ (11)
Did=d(Vi)/dt
=ω×Ai×cos(ωt+Bi) ・・・ (12)
ただし、ω=2πfである。
つまり、第1微分波形データDvdは、オフセットを含まない正弦波信号を示す波形データとなっており、第2微分波形データDidもまた、オフセットを含まない正弦波信号を示す波形データとなっている。
続いて、処理部7は、信号成分算出処理を実行する(ステップ55)。この信号成分算出処理では、処理部7は、第1微分波形データDvdおよび第2微分波形データDidのそれぞれに対して測定用正弦波電流Iと同じ周波数fの正弦波信号である第1参照信号(sin(ωt))についての第1参照波形データ(サンプリングクロックS2の1周期と同じ時間間隔毎の第1参照信号の瞬時値を示すデータ)を乗算すると共に特定期間(上記したように本例では一例として、T/4の期間)に亘る積分を実行して、第1微分波形データDvdについての第1参照信号と同相の第1信号成分Vvsおよび第2微分波形データDidについての第1参照信号と同相の第2信号成分Visを算出する。また、処理部7は、第1微分波形データDvdおよび第2微分波形データDidのそれぞれに対して第1参照信号と同一周波数fかつ同一振幅であって、位相が90°ずれた第2参照信号(sin(ωt+π/2)=cos(ωt))についての第2参照波形データ(サンプリングクロックS2の1周期と同じ時間間隔毎の第2参照信号の瞬時値を示すデータ)を乗算すると共に特定期間(T/4の期間)に亘る積分を実行して、第1微分波形データDvdについての第2参照信号と同相の第3信号成分Vvcおよび第2微分波形データDidについての第2参照信号と同相の第4信号成分Vicを算出する。すなわち、処理部7は、この信号成分算出処理において、互いの位相が90°ずれた2つの参照信号(第1参照信号および第2参照信号)を用いた二位相同期検波を、第1微分波形データDvdおよび第2微分波形データVidのそれぞれに対して実行することにより、上記した4つの信号成分Vvs,Vis,VvcおよびVicを算出する。
このようにして算出された第1信号成分Vvs、第2信号成分Vis、第3信号成分Vvcおよび第4信号成分Vicは、それぞれ以下の式(13)~(16)で表される。
Vvs=∫[0,T/4]ω×Av×cos(ωt+Bv)×sin(ωt)dt
=ω×Av/2×∫[0,T/4](sin(2ωt+Bv)-sin(Bv))dt
=Av/2×cos(Bv)-πAv/4×sin(Bv) ・・・ (13)
Vis=∫[0,T/4]ω×Ai×cos(ωt+Bi)×sin(ωt)dt
=ω×Ai/2×∫[0,T/4](sin(2ωt+Bi)-sin(Bi))dt
=Ai/2×cos(Bi)-πAi/4×sin(Bi) ・・・ (14)
Vvc=∫[0,T/4]ω×Av×cos(ωt+Bv)×cos(ωt)dt
=ω×Av/2×∫[0,T/4](cos(2ωt+Bv)+cos(Bv))dt
=-Av/2×sin(Bv)+πAv/4×cos(Bv) ・・・ (15)
Vic=∫[0,T/4]ω×Ai×cos(ωt+Bi)×cos(ωt)dt
=ω×Ai/2×∫[0,T/4](cos(2ωt+Bi)+cos(Bi))dt
=-Ai/2×sin(Bi)+πAi/4×cos(Bi) ・・・ (16)
なお、∫[0,T/4]g(t)dtは、関数g(t)についての時間tが0からT/4までの定積分を示すものである。
次いで、処理部7は、インピーダンス算出処理を実行する(ステップ56)。このインピーダンス算出処理では、処理部7は、算出した第1信号成分Vvs、第2信号成分Vis、第3信号成分Vvcおよび第4信号成分Vicを下記の式(17)に代入することにより、インピーダンスZを算出する(ステップ56)。
Z=((2×Vvs-π×Vvc)+j(π×Vvs-2×Vvc))/((2×Vis-π×Vic)+j(π×Vis-2×Vic)) ・・・ (17)
次に、この式(17)の導出手法について説明する。
まず、上記の式(13)~(16)に基づいて、式(13)~(16)の構成要素であるsin(Bv),cos(Bv),sin(Bi)およびcos(Bi)を、各信号成分Vvs,Vis,Vvc,Vicおよび振幅Av,Aiで表す下記の式(18)~(21)について求める。
sin(Bv)=4×(π×Vvs-2×Vvc)/(4-π)×Av ・・・(18)
cos(Bv)=4×(2×Vvs-π×Vvc)/(4-π)×Av ・・・(19)
sin(Bi)=4×(π×Vis-2×Vic)/(4-π)×Ai ・・・(20)
cos(Bi)=4×(2×Vis-π×Vic)/(4-π)×Ai ・・・(21)
また、インピーダンスZは、上記の式(9)で表されることから、式(9)に上記の式(18)~(21)で表されるsin(Bv),cos(Bv),sin(Bi)およびcos(Bi)を代入して整理すると、インピーダンスZは、上記の式(17)のように表される。
最後に、処理部7は、出力処理(ステップ57)を実行する。この出力処理では、処理部7は、算出したインピーダンスZを出力部8に出力して画面に表示させる。これにより、インピーダンス測定処理50が完了する。また、処理部7は、サンプリングクロックS2の周波数よりも十分に高い周波数の動作クロックで動作し得るため、上記した波形データ微分処理(ステップ54)からインピーダンス算出処理(ステップ56)までの各処理については、サンプリングクロックS2の1周期よりも十分に短い時間で完了させることが可能となっている。したがって、処理部7は、最短では特定期間と同等の長さの時間で、また最長でも測定用正弦波信号Ssの1周期T未満の時間で、インピーダンスZを算出(測定)することが可能となっている。
このように、このインピーダンス測定装置1およびインピーダンス測定方法では、被測定信号の1つである両端間電圧Vを表す波形データDvおよび被測定信号の他の1つである測定用正弦波電流Iを表す波形データDiを微分する波形データ微分処理を実行して、オフセットのない第1微分波形データおよび第2微分波形データを取得し、この第1微分波形データおよび第2微分波形データを用いて測定対象11のインピーダンスZを算出する。したがって、このインピーダンス測定装置1およびインピーダンス測定方法によれば、オフセットの影響を排除するために波形データDvおよび波形データDiを測定用正弦波電流Iの1周期T以上の期間に亘って取得するという処理に代えて、測定用正弦波信号Ssの1周期T未満の期間(例えば、T/4、T/2および3T/4のうちのいずれかの期間)に亘って取得するだけで済むため、1周期T未満の時間で、インピーダンスZを測定することができる。
また、このインピーダンス測定装置1およびインピーダンス測定方法によれば、特に測定用正弦波信号Ssの1周期Tの1/4期間(T/4の期間)、つまり、被測定信号である測定用正弦波電流Iおよび両端間電圧Vの1周期Tの1/4期間に亘って波形データDvおよび波形データDiを取得することにより、インピーダンスZを最短の時間で測定することができる。
また、このインピーダンス測定装置1およびインピーダンス測定方法では、信号成分算出処理(ステップ55)において、波形データが値ゼロから開始するsin(ωt)を第1参照信号として使用し、かつ波形データが値1から開始するcos(ωt)を第2参照信号として使用して同期検波する構成を採用しているが、この構成に限定されない。例えば、波形データが値ゼロから開始しないsin(ωt+α)を第1参照信号として使用し、かつ波形データが値1から開始しないcos(ωt+α)を第2参照信号として使用して同期検波する構成を採用することもでき、この構成においても位相αが既知のときには、処理部7はインピーダンスZを算出することができる。
また、上記のインピーダンス測定装置1では、処理部7が必須の構成要素であり、信号源2、電流検出部3、電圧検出部4、A/D変換部5、A/D変換部6および出力部8の各構成要素については、インピーダンス測定装置1に含めるか否かは任意である。
1 インピーダンス測定装置
7 処理部
11 測定対象
Dv 第1波形データ
Di 第2波形データ
I 測定用正弦波電流
V 両端間電圧
Vi 電流検出信号
Vv 電圧検出信号

Claims (4)

  1. 測定対象に測定用正弦波電流が供給されている状態において当該測定対象に発生する両端間電圧の電圧値に比例して電圧値が変化する電圧検出信号についての第1波形データと前記測定用正弦波電流の電流値に比例して電圧値が変化する電流検出信号についての第2波形データとを前記測定用正弦波電流の1周期未満の期間に亘って同期して取得する波形データ取得処理と、
    取得した前記第1波形データおよび前記第2波形データにおける前記測定用正弦波電流の前記1周期の1/4期間、1/2期間および3/4期間のうちのいずれかの期間と同じ長さの特定期間に含まれる第1特定波形データおよび第2特定波形データをそれぞれ微分処理して、第1微分波形データおよび第2微分波形データを取得する波形データ微分処理と、
    前記第1微分波形データおよび前記第2微分波形データのそれぞれに対して前記測定用正弦波電流と同じ周波数の正弦波信号である第1参照信号についての第1参照波形データを乗算すると共に前記特定期間に亘る積分を実行して、前記第1微分波形データについての前記第1参照信号と同相の第1信号成分および前記第2微分波形データについての前記第1参照信号と同相の第2信号成分を算出すると共に、前記第1微分波形データおよび前記第2微分波形データのそれぞれに対して前記第1参照信号と同一周波数かつ同一振幅であって、位相が90°ずれた第2参照信号についての第2参照波形データを乗算すると共に前記特定期間に亘る積分を実行して、前記第1微分波形データについての前記第2参照信号と同相の第3信号成分および前記第2微分波形データについての前記第2参照信号と同相の第4信号成分を算出する信号成分算出処理と、
    前記第1信号成分、前記第2信号成分、前記第3信号成分および前記第4信号成分に基づいて前記測定対象のインピーダンスを算出するインピーダンス算出処理とを実行する処理部を備えているインピーダンス測定装置。
  2. 前記処理部は、前記波形データ微分処理において、前記1/4期間と同じ長さの特定期間に含まれる前記第1特定波形データおよび前記第2特定波形データをそれぞれ微分処理する請求項1記載のインピーダンス測定装置。
  3. 測定対象に測定用正弦波電流が供給されている状態において当該測定対象に発生する両端間電圧の電圧値に比例して電圧値が変化する電圧検出信号についての第1波形データと前記測定用正弦波電流の電流値に比例して電圧値が変化する電流検出信号についての第2波形データとを前記測定用正弦波電流の1周期未満の期間に亘って同期して取得する波形データ取得処理と、
    取得した前記第1波形データおよび前記第2波形データにおける前記測定用正弦波電流の前記1周期の1/4期間、1/2期間および3/4期間のうちのいずれかの期間と同じ長さの特定期間に含まれる第1特定波形データおよび第2特定波形データをそれぞれ微分処理して、第1微分波形データおよび第2微分波形データを取得する波形データ微分処理と、
    前記第1微分波形データおよび前記第2微分波形データのそれぞれに対して前記測定用正弦波電流と同じ周波数の正弦波信号である第1参照信号についての第1参照波形データを乗算すると共に前記特定期間に亘る積分を実行して、前記第1微分波形データについての前記第1参照信号と同相の第1信号成分および前記第2微分波形データについての前記第1参照信号と同相の第2信号成分を算出すると共に、前記第1微分波形データおよび前記第2微分波形データのそれぞれに対して前記第1参照信号と同一周波数かつ同一振幅であって、位相が90°ずれた第2参照信号についての第2参照波形データを乗算すると共に前記特定期間に亘る積分を実行して、前記第1微分波形データについての前記第2参照信号と同相の第3信号成分および前記第2微分波形データについての前記第2参照信号と同相の第4信号成分を算出する信号成分算出処理と、
    前記第1信号成分、前記第2信号成分、前記第3信号成分および前記第4信号成分に基づいて前記測定対象のインピーダンスを算出するインピーダンス算出処理とを実行するインピーダンス測定方法。
  4. 前記波形データ微分処理において、前記1/4期間と同じ長さの特定期間に含まれる前記第1特定波形データおよび前記第2特定波形データをそれぞれ微分処理する請求項3記載のインピーダンス測定方法。
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