JP6304956B2 - 抵抗測定装置および抵抗測定方法 - Google Patents

抵抗測定装置および抵抗測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、接地抵抗などの測定対象の抵抗値を測定する抵抗測定装置および抵抗測定方法に関するものである。
この種の抵抗測定装置および抵抗測定方法として、下記の特許文献1に開示された抵抗測定装置(接地抵抗測定装置)および抵抗測定方法が知られている。この抵抗測定装置は、信号発生部と、同期検波測定部(ロックインアンプ部)と、演算部と、表示部とを備えている。また、接地電極と電流補助電極とに接続されて、信号発生部から接地電極と電流補助電極との間に交流信号を印加して電流を流すための電流出力端子と、電流プローブに接続される注入電流測定端子と、電位補助電極と接地電極とに接続される電極間電位差測定端子とを備えている。ここで、電極間電位差測定端子には、高入力インピーダンスとするためのアンプが接続されている。
同期検波測定部は、信号発信部から出力される交流信号を位相基準信号として同期検波を行い、接地電極に流れる電流(注入電流測定端子から入力される電流)の振幅および位相差と、接地電極と電位補助電極との間の電位差(電極間電位差測定端子から入力される電圧)の振幅および位相差とを測定する。
演算部は、同期検波測定部で測定された接地電極に流れる電流と、接地電極と電位補助電極との間の電位差との比をベクトル量として求め、求めた値の実数成分を接地抵抗として出力する。表示部は演算部の演算結果を表示する。
この場合、同期検波測定部において、接地電極に流れる電流の振幅および位相差を検出するためには、位相基準信号とする上記の交流信号と同位相の第1基準信号で接地電極に流れる電流を同期検波して、図6に示すように、この電流Iについての交流信号と同位相の成分(同相成分。つまり、実数成分)Ireを検出すると共に、上記の交流信号と位相が90°異なる第2基準信号で接地電極に流れる電流を同期検波して、この電流についての交流信号と位相差が90°異なる90°の成分(虚数成分)Iimを検出する必要がある。これにより、これらの各成分Ire,Iimから、この電流Iの振幅|I|(=√(Ire+Iim))および位相差θi(=tan−1(Iim/Ire))を算出することができるが、このようにして同相成分Ire、および同相成分Ireと位相が90°異なる成分Iimを検出するためには、通常、同期検波回路が2つ必要になる(抵抗測定方法としては、2つの同期検波処理が必要になる)。
同様にして、同期検波測定部において、接地電極と電位補助電極との間の電位差の振幅および位相差を検出するためには、上記の第1基準信号でこの電位差を同期検波して、図6に示すように、この電位差Vについての交流信号と同位相の成分(同相成分。つまり、実数成分)Vreを検出すると共に、上記の第2基準信号でこの電位差Vを同期検波して、この電位差Vについての交流信号と位相差が90°異なる90°の成分(虚数成分)Vimを検出する必要がある。これにより、これらの各成分Vre,Vimから、この電位差Vの振幅|V|(=√(Vre+Vim))および位相差θv(=tan−1(Vim/Vre))を算出することができるが、このようにして同相成分Vre、および同相成分Vreと位相が90°異なる成分Vimを検出するためには、通常、2つの同期検波回路が必要になる(抵抗測定方法としては、2つの同期検波処理が必要になる)。
なお、接地抵抗は、上記のようにして算出した各値に基づいて、下記式で示されるRxとして算出することができる。
Rx=|V|/|I|×cos(θv−θi)
特開平11−2650号公報(第3−5頁、第1−4図)
ところが、上記の抵抗測定装置および抵抗測定方法には、以下のような解決すべき課題が存在している。すなわち、この抵抗測定装置および抵抗測定方法では、上記したように、測定対象(接地電極)に流れる電流の振幅および位相差を検出するために2つの同期検波回路が必要になると共に、測定対象に発生する電圧(接地電極と電位補助電極との間の電位差)の振幅および位相差を検出するために2つの同期検波回路が必要になることから合計で4つの同期検波回路が必要になる。したがって、この抵抗測定装置には、装置を構成する回路の規模が大きいという解決すべき課題が存在している。また、この抵抗測定装置で実施される抵抗測定方法には、4つの同期検波を実行する必要があるため、処理工程が多いという解決すべき課題が存在している。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、回路の規模を削減し得る抵抗測定装置、および処理工程をより簡略化し得る抵抗測定方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の抵抗測定装置は、交流測定電圧の印加によって測定対象に流れる交流測定電流を検出して当該交流測定電流と同位相の交流検出電圧に変換すると共に当該交流検出電圧を前記交流測定電圧と同位相の第1基準信号および当該交流測定電圧との位相差が90°の第2基準信号で同期検波することにより前記交流測定電流についての振幅および当該交流測定電流についての前記交流測定電圧との間の第1位相差を検出する電流検出部と、前記交流測定電圧の位相に対して前記第1位相差の分だけ位相をずらした第3基準信号を生成する基準信号生成部と、前記交流測定電流が流れることによって前記測定対象の両端間に発生する両端間電圧を前記第3基準信号で同期検波することにより当該両端間電圧についての当該第3基準信号と同位相の信号成分を検出する電圧検出部と、前記電流検出部で検出された前記交流測定電流についての振幅と前記電圧検出部で検出された前記両端間電圧についての前記同位相の信号成分とに基づいて前記測定対象の抵抗値を算出する算出部とを備えている。
また、請求項2記載の抵抗測定装置は、交流測定電圧の印加によって測定対象に流れる交流測定電流を検出して当該交流測定電流と逆位相の交流検出電圧に変換すると共に当該交流検出電圧を前記交流測定電圧との位相差が180°の第4基準信号および当該交流測定電圧との位相差が270°の第5基準信号で同期検波することにより前記交流測定電流についての振幅および当該交流測定電流についての前記交流測定電圧との間の第1位相差を検出する電流検出部と、前記交流測定電圧の位相に対して前記第1位相差の分だけ位相をずらした第3基準信号を生成する基準信号生成部と、前記交流測定電流が流れることによって前記測定対象の両端間に発生する両端間電圧を前記第3基準信号で同期検波することにより当該両端間電圧についての当該第3基準信号と同位相の信号成分を検出する電圧検出部と、前記電流検出部で検出された前記交流測定電流についての振幅と前記電圧検出部で検出された前記両端間電圧についての前記同位相の信号成分とに基づいて前記測定対象の抵抗値を算出する算出部とを備えている。
また、請求項3記載の抵抗測定装置は、交流測定電圧の印加によって測定対象に流れる交流測定電流を検出して当該交流測定電流と同位相の交流検出電圧に変換すると共に当該交流検出電圧を前記交流測定電圧との位相差が180°の第4基準信号および当該交流測定電圧との位相差が270°の第5基準信号で同期検波することにより前記交流測定電流についての実数成分および虚数成分を検出し、当該実数成分および当該虚数成分に基づいて算出した位相差から180°を減算して当該交流測定電流についての前記交流測定電圧との間の第1位相差を検出すると共に当該実数成分および当該虚数成分に基づいて当該交流測定電流についての振幅を検出する電流検出部と、前記交流測定電圧の位相に対して前記第1位相差の分だけ位相をずらした第3基準信号を生成する基準信号生成部と、前記交流測定電流が流れることによって前記測定対象の両端間に発生する両端間電圧を前記第3基準信号で同期検波することにより当該両端間電圧についての当該第3基準信号と同位相の信号成分を検出する電圧検出部と、前記電流検出部で検出された前記交流測定電流についての振幅と前記電圧検出部で検出された前記両端間電圧についての前記同位相の信号成分とに基づいて前記測定対象の抵抗値を算出する算出部とを備えている。
また、請求項4記載の抵抗測定装置は、交流測定電圧の印加によって測定対象に流れる交流測定電流を検出して当該交流測定電流と逆位相の交流検出電圧に変換すると共に当該交流検出電圧を前記交流測定電圧と同位相の第1基準信号および当該交流測定電圧との位相差が90°の第2基準信号で同期検波することにより前記交流測定電流についての実数成分および虚数成分を検出し、当該実数成分および当該虚数成分に基づいて算出した位相差から180°を減算して当該交流測定電流についての前記交流測定電圧との間の第1位相差を検出すると共に当該実数成分および当該虚数成分に基づいて当該交流測定電流についての振幅を検出する電流検出部と、前記交流測定電圧の位相に対して前記第1位相差の分だけ位相をずらした第3基準信号を生成する基準信号生成部と、前記交流測定電流が流れることによって前記測定対象の両端間に発生する両端間電圧を前記第3基準信号で同期検波することにより当該両端間電圧についての当該第3基準信号と同位相の信号成分を検出する電圧検出部と、前記電流検出部で検出された前記交流測定電流についての振幅と前記電圧検出部で検出された前記両端間電圧についての前記同位相の信号成分とに基づいて前記測定対象の抵抗値を算出する算出部とを備えている。
また、請求項5記載の抵抗測定方法は、交流測定電圧の印加によって測定対象に流れる交流測定電流を検出して当該交流測定電流と同位相の交流検出電圧に変換すると共に当該交流検出電圧を前記交流測定電圧と同位相の第1基準信号および当該交流測定電圧との位相差が90°の第2基準信号で同期検波することにより前記交流測定電流についての振幅および当該交流測定電流についての前記交流測定電圧との間の第1位相差を検出し、前記交流測定電圧の位相に対して前記第1位相差の分だけ位相をずらした第3基準信号を生成し、前記交流測定電流が流れることによって前記測定対象の両端間に発生する両端間電圧を前記第3基準信号で同期検波することにより当該両端間電圧についての当該第3基準信号と同位相の信号成分を検出し、前記電流検出部で検出された前記交流測定電流についての振幅と前記電圧検出部で検出された前記両端間電圧についての前記同位相の信号成分とに基づいて前記測定対象の抵抗値を算出する。
また、請求項6記載の抵抗測定方法は、交流測定電圧の印加によって測定対象に流れる交流測定電流を検出して当該交流測定電流と逆位相の交流検出電圧に変換すると共に当該交流検出電圧を前記交流測定電圧との位相差が180°の第4基準信号および当該交流測定電圧との位相差が270°の第5基準信号で同期検波することにより前記交流測定電流についての振幅および当該交流測定電流についての前記交流測定電圧との間の第1位相差を検出し、前記交流測定電圧の位相に対して前記第1位相差の分だけ位相をずらした第3基準信号を生成し、前記交流測定電流が流れることによって前記測定対象の両端間に発生する両端間電圧を前記第3基準信号で同期検波することにより当該両端間電圧についての当該第3基準信号と同位相の信号成分を検出し、前記電流検出部で検出された前記交流測定電流についての振幅と前記電圧検出部で検出された前記両端間電圧についての前記同位相の信号成分とに基づいて前記測定対象の抵抗値を算出する。
また、請求項7記載の抵抗測定方法は、交流測定電圧の印加によって測定対象に流れる交流測定電流を検出して当該交流測定電流と同位相の交流検出電圧に変換すると共に当該交流検出電圧を前記交流測定電圧との位相差が180°の第4基準信号および当該交流測定電圧との位相差が270°の第5基準信号で同期検波することにより前記交流測定電流についての実数成分および虚数成分を検出し、当該実数成分および当該虚数成分に基づいて算出した位相差から180°を減算して当該交流測定電流についての前記交流測定電圧との間の第1位相差を検出すると共に当該実数成分および当該虚数成分に基づいて当該交流測定電流についての振幅を検出し、前記交流測定電圧の位相に対して前記第1位相差の分だけ位相をずらした第3基準信号を生成し、前記交流測定電流が流れることによって前記測定対象の両端間に発生する両端間電圧を前記第3基準信号で同期検波することにより当該両端間電圧についての当該第3基準信号と同位相の信号成分を検出し、前記電流検出部で検出された前記交流測定電流についての振幅と前記電圧検出部で検出された前記両端間電圧についての前記同位相の信号成分とに基づいて前記測定対象の抵抗値を算出する。
また、請求項8記載の抵抗測定方法は、交流測定電圧の印加によって測定対象に流れる交流測定電流を検出して当該交流測定電流と逆位相の交流検出電圧に変換すると共に当該交流検出電圧を前記交流測定電圧と同位相の第1基準信号および当該交流測定電圧との位相差が90°の第2基準信号で同期検波することにより前記交流測定電流についての実数成分および虚数成分を検出し、当該実数成分および当該虚数成分に基づいて算出した位相差から180°を減算して当該交流測定電流についての前記交流測定電圧との間の第1位相差を検出すると共に当該実数成分および当該虚数成分に基づいて当該交流測定電流についての振幅を検出し、前記交流測定電圧の位相に対して前記第1位相差の分だけ位相をずらした第3基準信号を生成し、前記交流測定電流が流れることによって前記測定対象の両端間に発生する両端間電圧を前記第3基準信号で同期検波することにより当該両端間電圧についての当該第3基準信号と同位相の信号成分を検出し、前記電流検出部で検出された前記交流測定電流についての振幅と前記電圧検出部で検出された前記両端間電圧についての前記同位相の信号成分とに基づいて前記測定対象の抵抗値を算出する。
請求項1から4のいずれかに記載の抵抗測定装置および請求項5から8のいずれかに2記載の抵抗測定方法によれば、電圧検出部において、1つの第3基準信号を用いた同期検波を実行するだけでよいため、従来の2つの基準信号(位相基準信号)を用いた同期検波を実行する抵抗測定装置および抵抗測定方法とは異なり、この抵抗測定装置では、電圧検出部を構成する同期検波回路が1つで済む分だけ、回路の規模を削減することができ、抵抗測定方法では、同期検波処理の工程が1つで済む分だけ、処理工程を簡略化することができる。
抵抗測定装置1の構成図である。 抵抗測定装置1の動作を説明するための交流測定電流Iについてのベクトル図である。 抵抗測定装置1の動作を説明するための交流測定電流Iおよび両端間電圧Vについてのベクトル図である。 電流電圧変換部3の一の回路例を示す構成図である。 電流電圧変換部3の他の回路例を示す構成図である。 従来の抵抗測定装置の動作を説明するための電流Iおよび電位差Vについてのベクトル図である。
以下、抵抗測定装置および抵抗測定方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、抵抗測定装置1の構成について、図1を参照して説明する。
抵抗測定装置1は、図1に示すように、一例として、電圧源2、電流電圧変換部3、第1同期検波部4、第2同期検波部5、第3同期検波部6、信号切替部7、第1A/D変換部8、第2A/D変換部9、処理部10および出力部11を備え、測定対象(例えば、接地抵抗)12の抵抗値Rxを測定可能に構成されている。
電圧源2は、処理部10によって制御されることにより、交流測定電圧Vacを生成すると共に、生成した交流測定電圧Vacを出力端子2aから測定対象12に出力する。本例では一例として、電圧源2は、処理部10から出力される同期信号Ss1(第1基準信号)に基づいて、同期信号Ss1と同じ周波数で、かつ同じ位相の交流測定電圧Vacを生成して出力する。
電流電圧変換部3は、測定対象12に直列に接続された状態で、電圧源2の出力端子2aと基準電位(本例ではグランド電位G)との間に接続されている。この構成により、電圧源2から出力された交流測定電圧Vacは、測定対象12および電流電圧変換部3の直列回路に印加される。また、電流電圧変換部3は、測定対象12を基準として基準電位側に配設されることにより、交流測定電圧Vacの印加によって測定対象12および電流電圧変換部3を流れる交流測定電流Iを検出する。また、電流電圧変換部3は、検出した交流測定電流Iを、交流測定電流Iの電流値に比例して電圧値が変化すると共に、交流測定電流Iと同じ位相の交流検出電圧Viに変換して出力する。
また、電流電圧変換部3は、例えば、図4に示すように、電流検出抵抗3aと、その両端間に発生する電圧を検出して出力するアンプ(非反転アンプ)3bとで構成することにより、交流測定電流Iと同じ位相の交流検出電圧Viを出力する。また、電流電圧変換部3は、例えば、図4の構成においてアンプ3bとして反転アンプを使用する構成を採用したり、また、図5に示すように、帰還回路として抵抗3cが反転入力端子に接続されると共に、非反転入力端子が基準電位(本例ではグランド電位G)に接続された演算増幅器3dを使用する構成を採用することにより、交流測定電流Iと逆位相の交流検出電圧Viを出力する。この例では、電流電圧変換部3は、例えば上記の図4に示す構成を採用して、交流測定電流Iと同じ位相の交流検出電圧Viを出力するものとする。
第1同期検波部4(以下では、「同期検波部4」ともいう)は、交流検出電圧Viおよび同期信号Ss1を入力すると共に、交流検出電圧Viを同期信号Ss1で同期検波することにより、交流検出電圧Viについての同期信号Ss1と同位相の信号成分を検出して出力する。この場合、交流検出電圧Viは、上記したように、その電圧値が交流測定電流Iの電流値に比例して変化すると共に、交流測定電流Iと同じ位相の電圧信号であるため、交流測定電流Iを表す電圧信号である。したがって、図2に示すように、この同期検波部4で検出される上記の信号成分は、この交流測定電流Iの実数成分Ireを表していることから、以下では、「実数成分Ire」ともいう。
第2同期検波部5(以下では、「同期検波部5」ともいう)は、交流検出電圧Viおよび同期信号Ss2(第2基準信号)を入力すると共に、交流検出電圧Viを同期信号Ss2で同期検波することにより、交流検出電圧Viについての同期信号Ss2と同位相の信号成分を検出して出力する。この場合、同期信号Ss2は、後述するように同期信号Ss1に対して位相が90°異なる信号である。このため、同期検波部5から出力される交流検出電圧Viについての同期信号Ss2と同位相の信号成分は、図2に示すように、この交流測定電流Iの虚数成分Iimを表していることから、以下では、「虚数成分Iim」ともいう。
第3同期検波部6(以下では、「同期検波部6」ともいう)は、測定対象12に交流測定電流Iが流れることによって測定対象12の両端間に発生する両端間電圧V、および同期信号Ss3(第3基準信号)を入力すると共に、両端間電圧Vを同期信号Ss3で同期検波することにより、両端間電圧Vについての同期信号Ss3と同位相の信号成分を検出して出力する。この場合、図2に示すように交流測定電流Iについての同期信号Ss1を基準としたときの位相差(第1位相差)をθiとした場合、同期信号Ss3は、後述するように、同期信号Ss1からこの位相差θiだけ位相がずれた信号として生成される。つまり、同期信号Ss3は、交流測定電流Iと同位相の信号として生成される。
このため、同期検波部6から出力される両端間電圧Vについての同期信号Ss3と同位相の信号成分は、図3に示すように、破線で示す複素平面の実軸および虚軸を、原点Oを中心として、位相差θi分だけ回転させた実線で示す複素平面での両端間電圧Vの実数成分Vre’を表している(以下では、「実数成分Vre’」ともいう)。
信号切替部7は、同期検波部4から出力される実数成分Ire、同期検波部5から出力される虚数成分Iim、および処理部10から出力される切替信号Sswを入力すると共に、切替信号Sswに基づいて実数成分Ireと虚数成分Iimとを切り替えて交互に出力する。本例では一例として、信号切替部7は、切替信号Sswの1周期毎に、実数成分Ireと虚数成分Iimとを切り替えて交互に出力する。なお、後述するように、切替信号Sswは、その周期が交流測定電圧Vacの周期よりも十分に短い一定の時間に規定されている。
第1A/D変換部8(以下では、「A/D変換部8」ともいう)は、信号切替部7から交互に出力される実数成分Ireおよび虚数成分Iimを、切替信号Sswと同じ周期のサンプリングクロックでサンプリングすることにより、交流測定電流Iの実数成分Ireについての瞬時値を示す実数成分データDire、および交流測定電流Iの虚数成分Iimについての瞬時値を示す虚数成分データDiimに変換して出力する。
第2A/D変換部9(以下では、「A/D変換部9」ともいう)は、同期検波部6から出力される実数成分Vre’を、一例としてA/D変換部8と同じサンプリングクロックでサンプリングすることにより、両端間電圧Vの実数成分Vre’についての瞬時値を示す実数成分データDvreに変換して出力する。
処理部10は、一例としてCPUおよびメモリ(いずれも図示せず)を備えて構成されて、第1同期信号生成処理(具体的には、同期信号Ss1,Ss2および切替信号Sswを生成して出力する処理)、電流算出処理(交流測定電流Iの振幅|I|および位相差θiを算出する処理)、第2同期信号生成処理(具体的には同期信号Ss3を生成して出力する処理)、電圧算出処理(両端間電圧Vの実効値を算出する処理)、抵抗算出処理(測定対象12の抵抗値Rxを算出する処理)、および出力処理を実行する。
出力部11は、一例として、液晶ディスプレイなどの表示装置で構成されて、処理部10で算出された抵抗値Rxを画面上に表示する。なお、出力部11は、表示装置に代えて、外部装置とデータ通信を行うインターフェース装置で構成して、この外部装置に抵抗値Rxを出力する構成を採用することもできる。
以上の構成の抵抗測定装置1では、上記したように、電流電圧変換部3、各同期検波部4,5、信号切替部7、A/D変換部8および処理部10により、交流測定電圧Vacの印加によって測定対象12に流れる交流測定電流Iを検出してこの交流測定電流Iと同位相の交流検出電圧Viに変換すると共にこの交流検出電圧Viを交流測定電圧Vacと同位相の同期信号Ss1および交流測定電圧Vacとの位相差が90°の同期信号Ss2で同期検波することにより、交流測定電流Iについての振幅|I|および交流測定電流Iについての交流測定電圧Vacとの間の位相差θiを検出する電流検出部IDETが構成される。
また、抵抗測定装置1では、上記したように、第2同期信号生成処理を実行する処理部10が、交流測定電圧Vacの位相に対して位相差θiの分だけ位相をずらした同期信号Ss3を生成する基準信号生成部として機能すると共に、電流検出部IDETで検出された交流測定電流Iについての振幅|I|と後述する電圧検出部VDETで検出された両端間電圧Vの実数成分Vre’とに基づいて測定対象12の抵抗値Rxを算出する算出部として機能する。
また、抵抗測定装置1では、上記したように、同期検波部6、A/D変換部9および処理部10により、交流測定電流Iが流れることによって測定対象12の両端間に発生する両端間電圧Vを同期信号Ss3で同期検波することにより両端間電圧Vの実数成分Vre’を検出する電圧検出部VDETが構成される。
次に、抵抗測定装置1による測定対象12の抵抗値Rxの測定動作について、抵抗測定方法と共に図面を参照して説明する。なお、抵抗測定装置1には、図1に示す状態で測定対象12が予め接続されているものとする。
抵抗値Rxの測定に際して、抵抗測定装置1では、処理部10が、まず、第1同期信号生成処理を実行する。この第1同期信号生成処理では、処理部10は、予め規定された一定の周波数(例えば、商用周波数)の同期信号Ss1を生成すると共に、この同期信号Ss1に対して位相が90°異なる同期信号Ss2を生成する。また、処理部10は、予め規定された一定の周波数(例えば、数十kHz)の切替信号Sswを生成する。また、処理部10は、生成した同期信号Ss1を電圧源2および同期検波部4に出力し、生成した同期信号Ss2を同期検波部5に出力し、かつ生成した切替信号Sswを信号切替部7に出力する。また、処理部10は、例えば切替信号Sswを各A/D変換部8,9にサンプリングクロックとして出力する。
これにより、電圧源2は、この同期信号Ss1に基づいて、同期信号Ss1と同じ周波数で、かつ同じ位相の電圧信号である交流測定電圧Vacを生成して、測定対象12に出力する。また、この電圧源2による測定対象12への交流測定電圧Vacの出力(印加)により、測定対象12および電流電圧変換部3には、交流測定電流Iが流れる。
一方、電流検出部IDETでは、まず、電流電圧変換部3が、この交流測定電流Iを検出すると共に、交流検出電圧Viに変換して各同期検波部4,5に出力する。次いで、同期検波部4が、交流検出電圧Viを同期信号Ss1で同期検波することにより、交流測定電流Iの実数成分Ireを信号切替部7に出力すると共に、同期検波部5が、交流検出電圧Viを同期信号Ss2で同期検波することにより、交流測定電流Iの虚数成分Iimを信号切替部7に出力する。
続いて、信号切替部7が、同期検波部4から出力される実数成分Ireと、同期検波部5から出力される虚数成分Iimとを切替信号Sswの1周期毎に切り替えて交互にA/D変換部8に出力する。また、A/D変換部8は、信号切替部7から交互に出力される実数成分Ireおよび虚数成分Iimを、サンプリングクロック(本例では切替信号Ssw)でサンプリングすることにより、交流測定電流Iの実数成分Ireについての瞬時値を示す実数成分データDire、および交流測定電流Iの虚数成分Iimについての瞬時値を示す虚数成分データDiimに変換して処理部10に出力する。
次いで、電流算出処理を実行する。この電流算出処理では、処理部10は、A/D変換部8から取得した実数成分データDireおよび虚数成分データDiimに基づいて、交流測定電流Iの振幅|I|および位相差θiを算出する。
具体的には、処理部10は、取得した実数成分データDireから交流測定電流Iの実数成分Ireを算出すると共に、取得した虚数成分データDiimから交流測定電流Iの虚数成分Iimを算出して、下記の式(1),(2)に代入することにより、図2に示す交流測定電流Iの振幅|I|および位相差θiを算出する。
振幅|I|(=√(Ire+Iim)) ・・・・・ (1)
位相差θi(=tan−1(Iim/Ire)) ・・・ (2)
続いて、処理部10は、第2同期信号生成処理を実行する。この第2同期信号生成処理では、処理部10は、基準信号生成部として機能して、交流測定電圧Vacの位相(同期信号Ss1と同位相)に対して、算出した位相差θiの分だけ位相をずらした同期信号Ss3を生成して、同期検波部6に出力する。
これにより、同期検波部6は、交流測定電流Iが測定対象12に流れることによって測定対象12の両端間に発生する両端間電圧Vを入力すると共に、この両端間電圧Vを同期信号Ss3で同期検波することにより、図3に示す両端間電圧Vの実数成分Vre’を検出して、A/D変換部9に出力する。また、A/D変換部9は、この実数成分Vre’を、サンプリングクロック(本例では切替信号Ssw)でサンプリングすることにより、両端間電圧Vの実数成分Vre’についての瞬時値を示す実数成分データDvreに変換して処理部10に出力する。
次いで、処理部10は、電圧算出処理を実行する。この電圧算出処理では、処理部10は、A/D変換部9から取得した実数成分データDvreに基づいて、両端間電圧Vの実数成分Vre’を算出する。
続いて、処理部10は、抵抗算出処理を実行する。この抵抗算出処理では、処理部10は、電流算出処理で算出した交流測定電流Iの振幅|I|と、電圧算出処理で算出した両端間電圧Vの実数成分Vre’とを、下記の式(3)に代入することにより、測定対象12の抵抗値Rxを算出する。
Rx=|Vre’|/|I| ・・・ (3)
以下、このRxを算出するための式の導出根拠について説明する。
従来の抵抗測定装置と同様にして、両端間電圧Vについても、交流測定電流Iと同じように同期信号Ss1および同期信号Ss2でそれぞれ同期検波して、両端間電圧Vの振幅|V|と位相差θvを算出したときには、この振幅|V|と位相差θvは、図3において破線で示す交流測定電流Iと同じ複素平面において、同図のように、長さが|V|でこの複素平面の実軸からの角度が位相差θvのベクトルとして表される。この場合、測定対象12の抵抗値Rxは、背景技術で述べた通り、下記の式(4)で算出される。
Rx=|V|/|I|×cos(θv−θi) ・・・ (4)
一方、図3において破線で示す複素平面の実軸および虚軸を、その原点Oを中心として、交流測定電流Iについての位相差θi分だけ回転させた実線で示す新たな複素平面(同図に示すように、)では、両端間電圧Vの実数成分Vre’は、下記の式(5)で算出される。
Vre’|=|V|×cos(θv−θi) ・・・ (5)
したがって、上記の式(5)を上記の式(4)に代入することにより、上記した式(3)が導出される。
最後に、処理部10は、出力処理を実行して、算出した抵抗値Rxを出力部11の画面上に表示させる。以上により、測定対象12の抵抗値Rxについての測定が完了する。
このように、この抵抗測定装置1および抵抗測定方法では、電流検出部IDETが、交流測定電圧Vacの印加によって測定対象12に流れる交流測定電流Iを検出して交流測定電流Iと同位相の交流検出電圧Viに変換すると共に交流検出電圧Viを交流測定電圧Vacと同位相の同期信号Ss1および交流測定電圧Vacとの位相差が90°の同期信号Ss2で同期検波することにより交流測定電流Iについての振幅|I|および位相差θiを検出し、基準信号生成部(上記の例では処理部10)が、交流測定電圧Vacの位相に対して位相差θiの分だけ位相をずらした同期信号Ss3を生成し、電圧検出部VDETが、交流測定電流Iが流れることによって測定対象12の両端間に発生する両端間電圧Vを同期信号Ss3で同期検波することにより両端間電圧Vの実数成分Vre’を検出し、算出部(上記の例では処理部10)が、交流測定電流Iについての振幅|I|と両端間電圧Vの実数成分Vre’とに基づいて上記式(3)から測定対象12の抵抗値Rxを算出する。
したがって、この抵抗測定装置1および抵抗測定方法によれば、電圧検出部VDETにおいて、1つの同期信号Ss3を用いた同期検波を実行するだけでよいため、従来の2つの同期信号(第1基準信号および第2基準信号)を用いた同期検波を実行する抵抗測定装置および抵抗測定方法とは異なり、この抵抗測定装置1では、電圧検出部VDETを構成する同期検波回路が1つで済む分だけ、回路の規模を削減することができ、抵抗測定方法では、同期検波処理の工程が1つで済む分だけ、処理工程を簡略化することができる。
なお、上記したように、抵抗測定装置1では、電流電圧変換部3として図4に示す構成に代えて図5に示す構成を採用することもできるが、このときの交流検出電圧Viは、図4に示す構成を採用したときの交流検出電圧Viに対して位相が反転した逆位相の信号(つまり、位相が180°ずれた信号)になる。したがって、この構成では、処理部10は、同期信号Ss1との位相差(つまり、交流測定電圧Vacとの位相差)が180°の同期信号Ss4(第4基準信号)および同期信号Ss1との位相差(つまり、交流測定電圧Vacとの位相差)が270°の同期信号Ss5(第5基準信号)を生成すると共に、同期信号Ss1に代えて同期信号Ss4を同期検波部4に出力し、同期信号Ss2に代えて同期信号Ss5を同期検波部5に出力する。
これにより、同期検波部4は、交流検出電圧Viを同期信号Ss4で同期検波することで、同期信号Ss1を入力していたときと同様にして、交流測定電流Iの実数成分Ireを信号切替部7に出力し、同期検波部5は、交流検出電圧Viを同期信号Ss5で同期検波することで、同期信号Ss2を入力していたときと同様にして、交流測定電流Iの虚数成分Iimを出力する。したがって、処理部10は、上記の位相差θiを算出することができ、基準信号生成部として機能して、交流測定電圧Vacの位相(同期信号Ss1と同位相)に対して、算出した位相差θiの分だけ位相をずらした同期信号Ss3を生成して、同期検波部6に出力することができる。
これにより、この構成を採用した抵抗測定装置1および抵抗測定方法においても、電流電圧変換部3が交流検出電圧Viに対して同位相の交流検出電圧Viを生成し、同期検波部4がこの交流検出電圧Viを同期信号Ss1で同期検波し、かつ同期検波部5がこの交流検出電圧Viを同期信号Ss2で同期検波する構成を採用したときと同様の効果を奏することができる。
また、電流電圧変換部3として図4に示す構成を採用した場合において、同期信号Ss1に代えて同期信号Ss4を同期検波部4に出力し、同期信号Ss2に代えて同期信号Ss5を同期検波部5に出力する構成を採用することもできる。この場合、同期検波部4から出力される実数成分Ireの極性は、交流測定電流Iと同位相の交流検出電圧Viを同期信号Ss1で同期検波したときとは逆の極性になり、かつ同期検波部5から出力される虚数成分Iimの極性も、交流測定電流Iと同位相の交流検出電圧Viを同期信号Ss2で同期検波したときとは逆の極性になる。このため、実数成分Ireを示す実数成分データDireおよび虚数成分Iimを示す虚数成分データDiimに基づいて処理部10が算出する位相差は、上記の位相差θiよりも180°だけ進んだ位相になる。このため、処理部10は、この算出した位相差から180°を減算することにより、位相差θiを算出する。したがって、処理部10は、基準信号生成部として機能して、交流測定電圧Vacの位相(同期信号Ss1と同位相)に対して、算出した位相差θiの分だけ位相をずらした同期信号Ss3を生成して、同期検波部6に出力することができる。
これにより、この構成を採用した抵抗測定装置1および抵抗測定方法においても、電流電圧変換部3が交流検出電圧Viに対して同位相の交流検出電圧Viを生成し、同期検波部4がこの交流検出電圧Viを同期信号Ss1で同期検波し、かつ同期検波部5がこの交流検出電圧Viを同期信号Ss2で同期検波する構成を採用したときと同様の効果を奏することができる。
また、電流電圧変換部3として図5に示す構成を採用した場合において、同期信号Ss1を同期検波部4に出力し、同期信号Ss2を同期検波部5に出力する構成を採用することもできる。この構成においても、同期検波部4から出力される実数成分Ireの極性は、交流測定電流Iと同位相の交流検出電圧Viを同期信号Ss1で同期検波したときとは逆の極性になり、かつ同期検波部5から出力される虚数成分Iimの極性も、交流測定電流Iと同位相の交流検出電圧Viを同期信号Ss2で同期検波したときとは逆の極性になる。このため、実数成分Ireを示す実数成分データDireおよび虚数成分Iimを示す虚数成分データDiimに基づいて処理部10が算出する位相差は、上記の位相差θiよりも180°だけ進んだ位相になる。このため、処理部10は、この算出した位相差から180°を減算することにより、位相差θiを算出する。したがって、処理部10は、基準信号生成部として機能して、交流測定電圧Vacの位相(同期信号Ss1と同位相)に対して、算出した位相差θiの分だけ位相をずらした同期信号Ss3を生成して、同期検波部6に出力することができる。
これにより、この構成を採用した抵抗測定装置1および抵抗測定方法においても、電流電圧変換部3が交流検出電圧Viに対して同位相の交流検出電圧Viを生成し、同期検波部4がこの交流検出電圧Viを同期信号Ss1で同期検波し、かつ同期検波部5がこの交流検出電圧Viを同期信号Ss2で同期検波する構成を採用したときと同様の効果を奏することができる。
なお、上記の抵抗測定装置1では、同期信号Ss1,Ss2,Ss3をすべて処理部10が生成する構成を採用しているが、同期信号Ss1,Ss2,Ss3の少なくとも1つを生成する信号生成部を処理部10とは別体に設ける構成を採用することができる。例えば、電圧源2が交流測定電圧Vacと共にこの交流測定電圧Vacと同位相の同期信号Ss1を生成して、処理部10および同期検波部4に出力する構成や、電圧源2が交流測定電圧Vacと共にこの交流測定電圧Vacと同位相の同期信号Ss1および位相が90°異なる同期信号Ss2を生成して、処理部10および同期検波部4,5に出力する構成を採用することもできる。また、交流測定電圧Vacの位相に対して位相差θiの分だけ位相をずらした同期信号Ss3を生成する基準信号生成部をDSP(Digital Signal Processor)などで構成することもできる。
1 抵抗測定装置
10 処理部
12 測定対象
I 交流測定電流
IDET 電流検出部
Ss1,Ss2,Ss3,Ss4,Ss5 同期信号
Vac 交流測定電圧
VDET 電圧検出部
Vi 交流検出電圧
θi 位相差

Claims (8)

  1. 交流測定電圧の印加によって測定対象に流れる交流測定電流を検出して当該交流測定電流と同位相の交流検出電圧に変換すると共に当該交流検出電圧を前記交流測定電圧と同位相の第1基準信号および当該交流測定電圧との位相差が90°の第2基準信号で同期検波することにより前記交流測定電流についての振幅および当該交流測定電流についての前記交流測定電圧との間の第1位相差を検出する電流検出部と、
    前記交流測定電圧の位相に対して前記第1位相差の分だけ位相をずらした第3基準信号を生成する基準信号生成部と、
    前記交流測定電流が流れることによって前記測定対象の両端間に発生する両端間電圧を前記第3基準信号で同期検波することにより当該両端間電圧についての当該第3基準信号と同位相の信号成分を検出する電圧検出部と、
    前記電流検出部で検出された前記交流測定電流についての振幅と前記電圧検出部で検出された前記両端間電圧についての前記同位相の信号成分とに基づいて前記測定対象の抵抗値を算出する算出部とを備えている抵抗測定装置。
  2. 交流測定電圧の印加によって測定対象に流れる交流測定電流を検出して当該交流測定電流と逆位相の交流検出電圧に変換すると共に当該交流検出電圧を前記交流測定電圧との位相差が180°の第4基準信号および当該交流測定電圧との位相差が270°の第5基準信号で同期検波することにより前記交流測定電流についての振幅および当該交流測定電流についての前記交流測定電圧との間の第1位相差を検出する電流検出部と、
    前記交流測定電圧の位相に対して前記第1位相差の分だけ位相をずらした第3基準信号を生成する基準信号生成部と、
    前記交流測定電流が流れることによって前記測定対象の両端間に発生する両端間電圧を前記第3基準信号で同期検波することにより当該両端間電圧についての当該第3基準信号と同位相の信号成分を検出する電圧検出部と、
    前記電流検出部で検出された前記交流測定電流についての振幅と前記電圧検出部で検出された前記両端間電圧についての前記同位相の信号成分とに基づいて前記測定対象の抵抗値を算出する算出部とを備えている抵抗測定装置。
  3. 交流測定電圧の印加によって測定対象に流れる交流測定電流を検出して当該交流測定電流と同位相の交流検出電圧に変換すると共に当該交流検出電圧を前記交流測定電圧との位相差が180°の第4基準信号および当該交流測定電圧との位相差が270°の第5基準信号で同期検波することにより前記交流測定電流についての実数成分および虚数成分を検出し、当該実数成分および当該虚数成分に基づいて算出した位相差から180°を減算して当該交流測定電流についての前記交流測定電圧との間の第1位相差を検出すると共に当該実数成分および当該虚数成分に基づいて当該交流測定電流についての振幅を検出する電流検出部と、
    前記交流測定電圧の位相に対して前記第1位相差の分だけ位相をずらした第3基準信号を生成する基準信号生成部と、
    前記交流測定電流が流れることによって前記測定対象の両端間に発生する両端間電圧を前記第3基準信号で同期検波することにより当該両端間電圧についての当該第3基準信号と同位相の信号成分を検出する電圧検出部と、
    前記電流検出部で検出された前記交流測定電流についての振幅と前記電圧検出部で検出された前記両端間電圧についての前記同位相の信号成分とに基づいて前記測定対象の抵抗値を算出する算出部とを備えている抵抗測定装置。
  4. 交流測定電圧の印加によって測定対象に流れる交流測定電流を検出して当該交流測定電流と逆位相の交流検出電圧に変換すると共に当該交流検出電圧を前記交流測定電圧と同位相の第1基準信号および当該交流測定電圧との位相差が90°の第2基準信号で同期検波することにより前記交流測定電流についての実数成分および虚数成分を検出し、当該実数成分および当該虚数成分に基づいて算出した位相差から180°を減算して当該交流測定電流についての前記交流測定電圧との間の第1位相差を検出すると共に当該実数成分および当該虚数成分に基づいて当該交流測定電流についての振幅を検出する電流検出部と、
    前記交流測定電圧の位相に対して前記第1位相差の分だけ位相をずらした第3基準信号を生成する基準信号生成部と、
    前記交流測定電流が流れることによって前記測定対象の両端間に発生する両端間電圧を前記第3基準信号で同期検波することにより当該両端間電圧についての当該第3基準信号と同位相の信号成分を検出する電圧検出部と、
    前記電流検出部で検出された前記交流測定電流についての振幅と前記電圧検出部で検出された前記両端間電圧についての前記同位相の信号成分とに基づいて前記測定対象の抵抗値を算出する算出部とを備えている抵抗測定装置。
  5. 交流測定電圧の印加によって測定対象に流れる交流測定電流を検出して当該交流測定電流と同位相の交流検出電圧に変換すると共に当該交流検出電圧を前記交流測定電圧と同位相の第1基準信号および当該交流測定電圧との位相差が90°の第2基準信号で同期検波することにより前記交流測定電流についての振幅および当該交流測定電流についての前記交流測定電圧との間の第1位相差を検出し、
    前記交流測定電圧の位相に対して前記第1位相差の分だけ位相をずらした第3基準信号を生成し、
    前記交流測定電流が流れることによって前記測定対象の両端間に発生する両端間電圧を前記第3基準信号で同期検波することにより当該両端間電圧についての当該第3基準信号と同位相の信号成分を検出し、
    前記電流検出部で検出された前記交流測定電流についての振幅と前記電圧検出部で検出された前記両端間電圧についての前記同位相の信号成分とに基づいて前記測定対象の抵抗値を算出する抵抗測定方法。
  6. 交流測定電圧の印加によって測定対象に流れる交流測定電流を検出して当該交流測定電流と逆位相の交流検出電圧に変換すると共に当該交流検出電圧を前記交流測定電圧との位相差が180°の第4基準信号および当該交流測定電圧との位相差が270°の第5基準信号で同期検波することにより前記交流測定電流についての振幅および当該交流測定電流についての前記交流測定電圧との間の第1位相差を検出し、
    前記交流測定電圧の位相に対して前記第1位相差の分だけ位相をずらした第3基準信号を生成し、
    前記交流測定電流が流れることによって前記測定対象の両端間に発生する両端間電圧を前記第3基準信号で同期検波することにより当該両端間電圧についての当該第3基準信号と同位相の信号成分を検出し、
    前記電流検出部で検出された前記交流測定電流についての振幅と前記電圧検出部で検出された前記両端間電圧についての前記同位相の信号成分とに基づいて前記測定対象の抵抗値を算出する抵抗測定方法。
  7. 交流測定電圧の印加によって測定対象に流れる交流測定電流を検出して当該交流測定電流と同位相の交流検出電圧に変換すると共に当該交流検出電圧を前記交流測定電圧との位相差が180°の第4基準信号および当該交流測定電圧との位相差が270°の第5基準信号で同期検波することにより前記交流測定電流についての実数成分および虚数成分を検出し、当該実数成分および当該虚数成分に基づいて算出した位相差から180°を減算して当該交流測定電流についての前記交流測定電圧との間の第1位相差を検出すると共に当該実数成分および当該虚数成分に基づいて当該交流測定電流についての振幅を検出し、
    前記交流測定電圧の位相に対して前記第1位相差の分だけ位相をずらした第3基準信号を生成し、
    前記交流測定電流が流れることによって前記測定対象の両端間に発生する両端間電圧を前記第3基準信号で同期検波することにより当該両端間電圧についての当該第3基準信号と同位相の信号成分を検出し、
    前記電流検出部で検出された前記交流測定電流についての振幅と前記電圧検出部で検出された前記両端間電圧についての前記同位相の信号成分とに基づいて前記測定対象の抵抗値を算出する抵抗測定方法。
  8. 交流測定電圧の印加によって測定対象に流れる交流測定電流を検出して当該交流測定電流と逆位相の交流検出電圧に変換すると共に当該交流検出電圧を前記交流測定電圧と同位相の第1基準信号および当該交流測定電圧との位相差が90°の第2基準信号で同期検波することにより前記交流測定電流についての実数成分および虚数成分を検出し、当該実数成分および当該虚数成分に基づいて算出した位相差から180°を減算して当該交流測定電流についての前記交流測定電圧との間の第1位相差を検出すると共に当該実数成分および当該虚数成分に基づいて当該交流測定電流についての振幅を検出し、
    前記交流測定電圧の位相に対して前記第1位相差の分だけ位相をずらした第3基準信号を生成し、
    前記交流測定電流が流れることによって前記測定対象の両端間に発生する両端間電圧を前記第3基準信号で同期検波することにより当該両端間電圧についての当該第3基準信号と同位相の信号成分を検出し、
    前記電流検出部で検出された前記交流測定電流についての振幅と前記電圧検出部で検出された前記両端間電圧についての前記同位相の信号成分とに基づいて前記測定対象の抵抗値を算出する抵抗測定方法。
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