JP2015152382A - 測定装置 - Google Patents

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康良 鎌田
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Abstract

【課題】電圧検出回路において作動用電圧の低い高速な計装アンプを使用しつつ、コンデンサの電気的特性値を高精度で測定する。【解決手段】副電源3は、互いのGND端子に試験用直流電圧Vdcが供給された状態で、第1正電圧+Vpよりも絶対値が小さい第2正電圧+Vppを出力する第1電源回路31、および第1負電圧−Vnよりも絶対値が小さい第2負電圧−Vnnを出力する第2電源回路32を有している。電圧検出部6は、基準端子61cがグランド電位に規定された状態で第2正電圧+Vppおよび第2負電圧−Vnnで作動して、両端間電圧V1を検出して出力する計装アンプ61と、入力抵抗62a、帰還抵抗62b、および試験用直流電圧Vdcから算出される電圧値の補正電圧Vcが非反転入力端子に入力されて、計装アンプ61から出力される両端間電圧V1を反転増幅して両端間交流電圧V1acを出力する演算増幅器62とを有している【選択図】図1

Description

本発明は、交流信号に直流信号を重畳させた試験信号を測定対象としてのコンデンサに印加してその電気的特性値を測定する測定装置に関するものである。
この種の測定装置として、本願出願人は、下記特許文献1に開示されている測定装置(インピーダンス測定装置)を既に提案している。この測定装置は、交流電圧に直流電圧を重畳させた試験電圧を生成して測定対象に印加する信号源と、この試験電圧を印加しているときに測定対象に流れる電流を電圧に変換すると共にこの変換した電圧に基づいて測定対象に流れる電流に含まれている交流電流成分を検出する交流電流検出部と、測定対象の一端と他端との間に発生する電圧に含まれている交流電圧成分を検出する電圧検出部と、検出された交流電流成分および交流電圧成分に基づいて測定対象のインピーダンスを演算する演算部とを備えて、例えば、有極性のコンデンサなどのような他端に対して一端を所定の極性に維持すべき測定対象についての電気的特性値(例えばインピーダンス)を測定可能に構成されている。
特開2007−132778号公報(第2−3頁、第1図)
ところで、上記の測定装置では、測定対象であるコンデンサの一端と他端との間に発生する電圧(以下、「両端間電圧」ともいう)には、電圧検出部で検出すべき交流電圧成分以外に直流電圧成分が重畳しているため、電圧検出部は、この直流電圧成分を除去し得る構成を採用する必要がある。この構成を採用した電圧検出部を有する測定装置の一例として、図2に示す測定装置91を出願人は既に開発している。
この測定装置91は、一例として、基準電位としてのグランド電位(グランドGの電圧)を中心として電圧が一定の振幅で変化し、かつ周波数が一定の試験用交流電圧(例えば正弦波電圧)Vacに、グランド電位を基準として電圧値が規定された試験用直流電圧Vdcが重畳された試験電圧Vts(試験用交流電圧Vacと試験用直流電圧Vdcとの合成電圧)を生成して測定対象100(具体的には、有極性のコンデンサ。以下、コンデンサ100ともいう)の一方の端子に出力する電圧源4と、コンデンサ100の他方の端子に接続されて、試験電圧Vtsが出力されているときにコンデンサ100に流れる試験交流電流Iacを入力すると共に検出電圧Viに変換して出力する電流検出部5とを備えている。
また、測定装置91は、試験電圧Vtsがコンデンサ100に出力されているときにコンデンサ100の両端間に発生している電圧(両端間電圧)V1を入力すると共にこの両端間電圧V1に含まれている交流電圧成分(試験交流電流Iacが流れることによってコンデンサ100の両端間に発生する両端間交流電圧)V1acを検出して出力する電圧検出部96と、検出電圧Viおよび両端間交流電圧V1acに基づいてコンデンサ100の電気的特性値を算出する不図示の処理部とを備えている。
この場合、電流検出部5は、図2に示すように、例えば、不図示の主電源から出力される第1正電圧+Vpおよび第1負電圧−Vn(グランド電位を基準とするプラス・マイナス電圧(例えば、±12V))で作動すると共に、非反転入力端子がグランド電位に規定され、かつ反転入力端子がコンデンサ100の他方の端子に接続される演算増幅器51を有する電流電圧変換回路を備えて構成されている。この構成により、電流検出部5に接続されるコンデンサ100の他方の端子は等価的にグランド電位に規定される。このため、コンデンサ100の両端間には、両端間交流電圧V1acに試験用直流電圧Vdcが重畳された電圧が、両端間電圧V1として現れる。
電圧検出部96は、第1正電圧+Vpおよび第1負電圧−Vnで作動して、コンデンサ100の両端間に発生している電圧V1を一対の入力端子61a,61bから入力して等倍で増幅して出力端子61dから出力する計装アンプ(または計測アンプ)61を備えている。また、電圧検出部96は、第1正電圧+Vpおよび第1負電圧−Vnで作動して、計装アンプ61から出力される両端間電圧V1に含まれている直流電圧成分(本例では、試験用直流電圧Vdc)を除去して、両端間電圧V1に含まれている交流電圧成分(本例では、両端間交流電圧V1ac)を出力(検出)する演算増幅器62を備えている。
この場合、計装アンプ61の基準端子61cは、グランド電位に規定されている。また、演算増幅器62は、入力抵抗62aの抵抗値R1、帰還抵抗62bの抵抗値R2および試験用直流電圧Vdcの電圧値から算出される電圧値(=Vdc×R2/(R1+R2))の補正電圧Vcが非反転入力端子に入力されて、計装アンプ61から出力される両端間電圧V1を、補正電圧Vcの電圧値を基準として反転増幅して出力することにより、両端間電圧V1に含まれている試験用直流電圧Vdcを除去して、両端間交流電圧V1acを出力する。この補正電圧Vcの電圧値は、例えば、入力抵抗62aおよび帰還抵抗62bが同一の抵抗値に規定されているときには、試験用直流電圧Vdcの1/2の電圧値(Vdc/2)として算出される。したがって、処理部が、電流検出部5から出力される検出電圧Viと電圧検出部96から出力される両端間交流電圧V1acとに基づいてコンデンサ100の電気的特性値を算出することが可能になっている。
しかしながら、この測定装置91には、以下のような改善すべき課題が存在している。すなわち、試験電圧Vtsに含まれる試験用交流電圧Vacの周波数をより高い周波数に設定してコンデンサ100を測定したいという要請がある。その一方、この測定装置91のように、電圧検出部96の計装アンプ61を、他の演算増幅器51,62と同じように電圧値の絶対値が大きい第1正電圧+Vpおよび第1負電圧−Vnで作動させる構成を採用しようとする場合、このような第1正電圧+Vpおよび第1負電圧−Vnで作動する計装アンプには高速動作するものが少なく、また存在していたとしても入手するのが容易ではない。したがって、この測定装置91には、電圧検出部96の高速化を図ることが難しいという課題が存在している。
この課題を解消するため、電圧検出部96の計装アンプ61を、第1正電圧+Vpおよび第1負電圧−Vnよりも絶対値の小さいプラス・マイナス電圧(例えば、グランド電位を基準とする+5ボルトのプラス電圧、およびグランド電位を基準とする−5ボルトのマイナス電圧)で作動する高速動作が可能な計装アンプ(このような計装アンプは多数存在し、入手が容易である)に交換することも考えられる。
しかしながら、計装アンプ61としてこのような絶対値の小さいプラス・マイナス電圧で動作する計装アンプ(作動用電圧が低い計装アンプ)を使用する場合には、以下の課題が生じる。つまり、この測定装置91のように、この絶対値の小さいプラス・マイナス電圧を、第1正電圧+Vpおよび第1負電圧−Vnと同様にしてグランド電位を基準とする電圧として生成して計装アンプ61に供給する構成では、計装アンプ61の電源電圧が低くなった分だけ、両端間交流電圧V1acに対する計装アンプ61のダイナミックレンジが狭くなり、計装アンプ61に入力される電圧V1がこの電源電圧に達し易くなる。したがって、このような測定装置91には、計装アンプ61から出力される電圧V1の波形に歪みが生じるおそれが高まり、この結果、電圧検出部96が両端間交流電圧V1acを正確に出力(検出)できない状況に至る可能性が高くなって、コンデンサ100の電気的特性値の測定精度が低下するおそれが高くなるという課題が生じる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、電圧検出回路において作動用電圧の低い高速な計装アンプを使用しつつ、コンデンサの電気的特性値を高精度で測定し得る測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の測定装置は、基準電位を基準とする互いの電圧値の絶対値が等しい第1正電圧および第1負電圧で作動して、前記基準電位を中心として電圧値が変化する試験用交流電圧に前記基準電位を基準として電圧値が規定された試験用直流電圧を重畳させた試験電圧を測定対象のコンデンサに供給する電圧源と、前記試験電圧の供給によって前記測定対象に流れる試験交流電流を検出電圧に変換して出力する電流検出部と、前記第1正電圧および前記第1負電圧で作動して、前記試験電圧の供給時に前記測定対象の一方の端子と他方の端子との間に発生する両端間電圧を入力すると共に、当該測定対象に前記試験交流電流が流れることによって当該測定対象の当該一方の端子と当該他方の端子との間に発生する両端間交流電圧を検出して出力する電圧検出部と、前記電流検出部から出力される前記検出電圧および前記電圧検出部から出力される前記両端間交流電圧に基づいて、前記測定対象の電気的特性値を算出する処理部とを備えている測定装置であって、それぞれの基準端子が互いに接続されると共に当該基準端子に前記試験用直流電圧が供給されて、前記第1正電圧に基づいて当該第1正電圧の電圧値の絶対値よりも絶対値が小さい電圧値の第2正電圧を当該基準端子の電位を基準として生成して出力する第1電源回路、および前記第1負電圧に基づいて当該第1負電圧の電圧値の絶対値よりも絶対値が小さい電圧値の第2負電圧を当該基準端子の電位を基準として生成して出力する第2電源回路を有する副電源を備え、前記電圧検出部は、一方の入力端子が前記測定対象の前記一方の端子に接続されると共に他方の入力端子が当該測定対象の前記他方の端子に接続され、かつ基準端子が前記基準電位に規定された状態において前記第2正電圧および前記第2負電圧で作動して、前記両端間電圧を検出して出力する計装アンプと、反転入力端子に接続された入力抵抗の抵抗値、反転入力端子と出力端子との間に接続された帰還抵抗の抵抗値、および前記試験用直流電圧の電圧値から算出される電圧値の補正電圧が非反転入力端子に入力されて、前記計装アンプから出力される前記両端間電圧を、当該補正電圧を基準として反転増幅して出力することにより、前記両端間交流電圧を検出して出力する演算増幅器とを有している。
請求項1記載のスイッチ装置によれば、第1正電圧および第1負電圧よりも電圧値の絶対値がより小さい第2正電圧および第2負電圧で作動する高速な計装アンプを使用しつつ、この第2正電圧およびこの第2負電圧を試験用直流電圧を基準として生成して計装アンプに供給することにより、計装アンプが、試験用直流電圧の電圧値に追従して電圧値が変化する第2正電圧および第2負電圧を作動用電圧として、両端間交流電圧に対するダイナミックレンジを十分に確保しつつ高速に正常動作して、両端間交流電圧の波形を歪ませることなく正常に演算増幅器に出力することができる。これにより、この測定装置によれば、より高い周波数の試験用交流電圧を試験用直流電圧に重畳させた試験電圧を使用して、測定対象の電気的特性値を高精度で測定することができる。
電圧検出部6を備えた測定装置1の構成を示す構成図である。 電圧検出部96を備えた測定装置91の構成を示す構成図である。
以下、測定装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、測定装置の一例としての図1に示す測定装置1の構成について説明する。測定装置1は、主電源2、副電源3、電圧源4、電流検出部5、電圧検出部6、処理部7および出力部8を備え、測定対象としてのコンデンサ(有極性のコンデンサ)100の電気的特性値(インピーダンスZや容量値C。本例では一例としてインピーダンスZ)を測定可能に構成されている。
主電源2は、基準電位(本例では一例として、グランドGの電圧(グランド電位))を基準とした互いの電圧値についての絶対値が等しい第1正電圧+Vpおよび第1負電圧−Vnを出力する。本例では一例として、主電源2は、第1正電圧+Vpおよび第1負電圧−Vnとして±12Vを出力するが、これに限定されるものではなく、±15Vなどを出力する構成であってもよい。なお、測定装置1内に主電源2を配設する構成に代えて、測定装置1の外部に配設された電源から測定装置1に第1正電圧+Vpおよび第1負電圧−Vnを供給する構成を採用することもできる。
副電源3は、入力端子(「IN」で示される端子)に入力される第1正電圧+Vpに基づいて、基準端子(「GND」で示される端子。以下、GND端子ともいう)の電位を基準とする第2正電圧+Vppを生成して出力端子(「OUT」で示される端子)から出力する第1電源回路(本例では一例として3端子レギュレータ)31と、入力端子(「IN」で示される端子)に入力される第1負電圧−Vnに基づいて、GND端子の電位を基準とする第2負電圧−Vnnを生成して出力端子(「OUT」で示される端子)から出力する第2電源回路(本例では一例として3端子レギュレータ)32とを有している。また、副電源3は、電圧源4の後述する直流電源42から出力される試験用直流電圧Vdcを入力すると共に第1正電圧+Vpおよび第1負電圧−Vnで作動して、互いに接続された第1電源回路31および第2電源回路32の各GND端子にこの試験用直流電圧Vdcを低インピーダンス状態で供給するバッファ回路33を備えている。
この場合、第2正電圧+Vppは、第1正電圧+Vpの電圧値の絶対値よりも絶対値の小さい正の電圧値(本例では一例として、試験用直流電圧Vdcの電圧値に対して5V高い電圧値)に規定され、また第2負電圧−Vnnは、第1負電圧−Vnの電圧値の絶対値よりも絶対値(第2正電圧+Vppの電圧値の絶対値と同じ)の小さい負の電圧値(本例では一例として、試験用直流電圧Vdcの電圧値に対して5V低い電圧値)に規定されている。なお、電圧源4の直流電源42が試験用直流電圧Vdcを十分に低いインピーダンスで出力し得る構成のときには、バッファ回路33の配設を省略することもできる。
この構成により、副電源3は、第1正電圧+Vpおよび第1負電圧−Vnに基づいて、試験用直流電圧Vdcの電圧値を基準とする第2正電圧+Vppおよび第2負電圧−Vnnを生成して出力する。例えば、第1電源回路31および第2電源回路32を3端子レギュレータで構成した場合、近年の3端子レギュレータは内部の電圧降下が1ボルト未満であっても規定の電圧値の電圧を出力することが可能である。このため、第1正電圧+Vpおよび第1負電圧−Vnが±12Vのときに、試験用直流電圧Vdcが約+7V〜−7Vの範囲内であれば、第1電源回路31および第2電源回路32は、試験用直流電圧Vdcの電圧値を基準とする第2正電圧+Vppおよび第2負電圧−Vnn(電圧検出部6の後述する計装アンプ61の作動用電圧。±5V)を出力することが可能になっている。
このようにして副電源3から出力される第2正電圧+Vppおよび第2負電圧−Vnnは、試験用直流電圧Vdcを基準とする電圧のため、試験用直流電圧Vdcの電圧値が変化したときには、試験用直流電圧Vdcとの間の電位差を一定(本例では5V)に維持した状態で、試験用直流電圧Vdcの電圧値の変化分だけ、グランド電位を基準とした電圧値が変化する。
例えば、副電源3は、試験用直流電圧Vdcが+2Vのときには、+2Vを基準とする第2正電圧+Vpp(+5V)、すなわち+7V(=2+5)を第2正電圧+Vppとして生成して出力し、また、+2Vを基準とする第2負電圧−Vnn(−5V)、すなわち−3V(=2−5)を第2負電圧−Vnnとして生成して出力する。また、副電源3は、試験用直流電圧Vdcが+4Vのときには、+4Vを基準とする第2正電圧+Vpp(+5V)、すなわち+9V(=4+5)を第2正電圧+Vppとして生成して出力し、また、+4Vを基準とする第2負電圧−Vnn(−5V)、すなわち−1V(=4−5)を第2負電圧−Vnnとして生成して出力する
電圧源4は、一例として、試験用交流電圧Vacを出力する交流電源41、試験用直流電圧Vdcを出力する直流電源42、および電圧合成回路43を備え、試験用交流電圧Vacに試験用直流電圧Vdcが重畳された試験電圧Vtsを生成して出力する。
この電圧源4では、交流電源41は、基準電位(グランド電位)を中心として電圧値が所定の振幅で変化し、かつ所定の周波数の試験用交流電圧Vac(例えば、所定の周波数の正弦波電圧)を生成して電圧合成回路43に出力する。直流電源42は、基準電位(グランド電位)を基準として電圧値が規定された試験用直流電圧Vdcを生成して電圧合成回路43に出力する。本例では、直流電源42は、生成する試験用直流電圧Vdcの電圧値を変更可能に構成されている。なお、本例では、交流電源41は、所定の振幅(一例として0.5Vの振幅)で試験用交流電圧Vacを生成して出力するが、交流電源41についても直流電源42と同様にして、生成する試験用交流電圧Vacの振幅を変更可能に構成することもできる。
電圧合成回路43は、例えば、第1正電圧+Vpおよび第1負電圧−Vnで作動する不図示の演算増幅器を用いて構成されて、試験用交流電圧Vacと試験用直流電圧Vdcとを合成して(試験用交流電圧Vacに試験用直流電圧Vdcを重畳させて)試験電圧Vtsを生成し、生成した試験電圧Vts(=Vac+Vdc)を、演算増幅器の不図示の出力端子に直列に接続された出力抵抗44、および不図示のプローブを介してコンデンサ100の一方の端子に出力する。
電流検出部5は、一例として、演算増幅器51を用いた電流電圧変換回路で構成されている。具体的には、演算増幅器51は、非反転入力端子がグランド電位に規定され、反転入力端子が不図示のプローブを介してコンデンサ100の他方の端子に接続され、かつ反転入力端子と出力端子との間に帰還抵抗52が接続されている。
この構成により、電流検出部5は、コンデンサ100の他方の端子をグランド電位に規定すると共に、試験電圧Vtsの供給時にコンデンサ100に流れる電流(試験用交流電圧Vacの印加に起因して流れる試験交流電流Iac)を帰還抵抗52で検出電圧Viに変換して出力する。なお、このようにしてコンデンサ100の他方の端子が電流検出部5によってグランド電位に規定されるため、コンデンサ100の両端間には、両端間交流電圧V1acに試験用直流電圧Vdcが重畳された電圧が両端間電圧V1として現れる。
電圧検出部6は、一例として、計装アンプ61および演算増幅器62を備えている。計装アンプ61は、一例として、一方の入力端子61aがコンデンサ100の一方の端子に接続されると共に他方の入力端子61bがコンデンサ100の他方の端子に接続され、かつ基準端子61cがグランド電位に規定されて、第2正電圧+Vppおよび第2負電圧−Vnnで作動することにより、両端間電圧V1を入力して出力端子61dから出力する。なお、図1では、1つの演算増幅器で計装アンプ61を構成した例を示しているが、計装アンプ61は、この構成に限定されるものではなく、例えば、マッチングのとれた差動アンプ(1つの演算増幅器)と、この差動アンプの前段に配設されて両端間電圧V1を入力する2つの入力アンプ(2つの演算増幅器)の3つのアンプ(演算増幅器)を備えた構成など、種々の構成を採用することができる。
演算増幅器62は、一例として、反転入力端子に入力抵抗62aが接続され、反転入力端子と出力端子との間に帰還抵抗62bが接続され、かつ非反転入力端子に補正電圧Vcが入力されている。この場合、補正電圧Vcの電圧値は、入力抵抗62aの抵抗値R1、帰還抵抗62bの抵抗値R2、および試験用直流電圧Vdcの電圧値から算出される電圧値(=Vdc×R2/(R1+R2))に規定されている。本例では一例として、抵抗値R1,R2が同一に規定されているため、補正電圧Vcの電圧値は、試験用直流電圧Vdcの電圧値の1/2の電圧値(Vdc/2)に規定されている。この演算増幅器62は、第1正電圧+Vpおよび第1負電圧−Vnで作動して、計装アンプ61から出力される両端間電圧V1を、補正電圧Vcの電圧値を基準として反転増幅して出力することにより、両端間電圧V1から両端間交流電圧V1acを検出(抽出)して出力する。
処理部7は、一例として、検出電圧Viをデジタル信号に変換するA/D変換器、両端間交流電圧V1acをデジタル信号に変換するA/D変換器、およびこれら2つのデジタル信号に基づいてコンデンサ10のインピーダンスZを算出するコンピュータを備えている。出力部8は、一例としてLCDなどの表示装置で構成されて、処理部7で算出されたインピーダンスZを画面上に表示する。
次に、測定装置1の動作について説明する。
この測定装置1では、電圧源4が、設定された一定の振幅(本例では一例として、0.5V)で、かつ一定の周波数の試験用交流電圧Vacに、グランド電位を基準として設定された電圧値の試験用直流電圧Vdcを重畳させた試験電圧Vtsを生成してコンデンサ100の一方の端子に出力する。
これにより、他方の端子が電流検出部5によってグランド電位に規定されているコンデンサ100は、試験電圧Vtsに含まれている試験用直流電圧Vdcで充電され、この状態においてコンデンサ100には、試験電圧Vtsに含まれている試験用交流電圧Vacに起因した試験交流電流Iacが流れる。電流検出部5は、この試験交流電流Iacを入力すると共に検出電圧Viに変換して出力する。
この場合、コンデンサ100の両端間には、試験交流電流Iacが流れることによってコンデンサ100に発生する両端間交流電圧V1acに試験用直流電圧Vdcが重畳されてなる電圧が両端間電圧V1として現れる。電圧検出部6では、計装アンプ61が、この両端間電圧V1を入力すると共に、両端間電圧V1に含まれている雑音を除去して、ほぼ両端間電圧V1のみを出力する。
また、両端間電圧V1には、試験用直流電圧Vdcが含まれているが、計装アンプ61は、試験用直流電圧Vdcを基準として生成された第2正電圧+Vppおよび第2負電圧−Vnnで作動する構成のため、上記したように試験用直流電圧Vdcの電圧値が約+7V〜−7Vの範囲内であれば、第1電源回路31および第2電源回路32は、試験用直流電圧Vdcを基準とする第2正電圧+Vppおよび第2負電圧−Vnn(計装アンプ61用の±5V)を正常に出力する。したがって、計装アンプ61は、試験用直流電圧Vdcの電圧値が約+7V〜−7Vの範囲内であれば、±5Vの範囲内の両端間交流電圧V1acに対するダイナミックレンジを確実に確保しつつ高速に正常動作して、この両端間交流電圧V1acの波形を歪ませることなく正常に出力する。
また、電圧検出部6では、演算増幅器62が、計装アンプ61から出力される両端間電圧V1から両端間交流電圧V1acを検出(抽出)して出力する。
処理部7は、検出電圧Viおよび両端間交流電圧V1acを入力すると共に、検出電圧Viおよび両端間交流電圧V1acに基づいてコンデンサ10のインピーダンスZを算出し、算出したインピーダンスZを出力部8に出力する。出力部8は、一例として表示装置で構成されているため、入力したインピーダンスZを画面上に表示する。
このように、この測定装置1では、副電源3が、第1正電圧+Vpに基づいて第1正電圧+Vpの電圧値の絶対値よりも絶対値が小さい電圧値の第2正電圧+VppをGND端子の電位(試験用直流電圧Vdc)を基準として生成し、かつ第1負電圧−Vnに基づいて第1負電圧−Vnの電圧値の絶対値よりも絶対値が小さい電圧値の第2負電圧−VnnをGND端子の電位(試験用直流電圧Vdc)を基準として生成して、この第2正電圧+Vppおよび第2負電圧−Vnnを電圧検出部6の計装アンプ61に供給する。また、計装アンプ61が、第2正電圧+Vppおよび第2負電圧−Vnnで作動して、両端間電圧V1に含まれている雑音を除去して、ほぼ両端間電圧V1のみを出力する。
したがって、この測定装置1によれば、第1正電圧+Vpおよび第1負電圧−Vnよりも電圧値の絶対値がより小さい第2正電圧+Vppおよび第2負電圧−Vnnで作動する高速な計装アンプを計装アンプ61として使用しつつ、この第2正電圧+Vppおよびこの第2負電圧−Vnnを試験用直流電圧Vdcを基準として生成して計装アンプ61に供給することにより、試験用直流電圧Vdcの電圧値が約+7V〜−7Vの範囲内である限り、計装アンプ61が、試験用直流電圧Vdcの電圧値に追従して電圧値が変化する第2正電圧+Vppおよび第2負電圧−Vnnを作動用電圧として、±5Vの範囲内の両端間交流電圧V1acに対するダイナミックレンジを確実に確保しつつ高速に正常動作して、両端間交流電圧V1acの波形を歪ませることなく正常に演算増幅器62に出力することができる。これにより、この測定装置1によれば、より高い周波数の試験用交流電圧Vacを試験用直流電圧Vdcに重畳させた試験電圧Vtsを使用して、コンデンサ100のインピーダンスZを高精度で測定することができる。
なお、上記の測定装置1では、処理部7が、検出電圧Viおよび両端間交流電圧V1acに基づいてコンデンサ10の電気的特性値としてインピーダンスZを算出しているが、コンデンサ10の容量値Cを算出してもよいのは勿論である。
1 測定装置
3 副電源
4 電圧源
5 電流検出部
6 電圧検出部
7 処理部
31 第1電源回路
32 第2電源回路
51 演算増幅器
52 帰還抵抗
61 計装アンプ
62 演算増幅器
C コンデンサ
G グランド電位
Iac 試験交流電流
V1 両端間電圧
V1ac 両端間交流電圧
Vac 試験用交流電圧
Vdc 試験用直流電圧
Vi 検出電圧
+Vp 第1正電圧
+Vpp 第2正電圧
−Vn 第1負電圧
−Vnn 第2負電圧
Vts 試験電圧
Z インピーダンス

Claims (1)

  1. 基準電位を基準とする互いの電圧値の絶対値が等しい第1正電圧および第1負電圧で作動して、前記基準電位を中心として電圧値が変化する試験用交流電圧に前記基準電位を基準として電圧値が規定された試験用直流電圧を重畳させた試験電圧を測定対象のコンデンサに供給する電圧源と、
    前記試験電圧の供給によって前記測定対象に流れる試験交流電流を検出電圧に変換して出力する電流検出部と、
    前記第1正電圧および前記第1負電圧で作動して、前記試験電圧の供給時に前記測定対象の一方の端子と他方の端子との間に発生する両端間電圧を入力すると共に、当該測定対象に前記試験交流電流が流れることによって当該測定対象の当該一方の端子と当該他方の端子との間に発生する両端間交流電圧を検出して出力する電圧検出部と、
    前記電流検出部から出力される前記検出電圧および前記電圧検出部から出力される前記両端間交流電圧に基づいて、前記測定対象の電気的特性値を算出する処理部とを備えている測定装置であって、
    それぞれの基準端子が互いに接続されると共に当該基準端子に前記試験用直流電圧が供給されて、前記第1正電圧に基づいて当該第1正電圧の電圧値の絶対値よりも絶対値が小さい電圧値の第2正電圧を当該基準端子の電位を基準として生成して出力する第1電源回路、および前記第1負電圧に基づいて当該第1負電圧の電圧値の絶対値よりも絶対値が小さい電圧値の第2負電圧を当該基準端子の電位を基準として生成して出力する第2電源回路を有する副電源を備え、
    前記電圧検出部は、
    一方の入力端子が前記測定対象の前記一方の端子に接続されると共に他方の入力端子が当該測定対象の前記他方の端子に接続され、かつ基準端子が前記基準電位に規定された状態において前記第2正電圧および前記第2負電圧で作動して、前記両端間電圧を検出して出力する計装アンプと、
    反転入力端子に接続された入力抵抗の抵抗値、反転入力端子と出力端子との間に接続された帰還抵抗の抵抗値、および前記試験用直流電圧の電圧値から算出される電圧値の補正電圧が非反転入力端子に入力されて、前記計装アンプから出力される前記両端間電圧を、当該補正電圧を基準として反転増幅して出力することにより、前記両端間交流電圧を検出して出力する演算増幅器とを有している測定装置。
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