JP5126523B2 - 電力計 - Google Patents

電力計 Download PDF

Info

Publication number
JP5126523B2
JP5126523B2 JP2008164245A JP2008164245A JP5126523B2 JP 5126523 B2 JP5126523 B2 JP 5126523B2 JP 2008164245 A JP2008164245 A JP 2008164245A JP 2008164245 A JP2008164245 A JP 2008164245A JP 5126523 B2 JP5126523 B2 JP 5126523B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
power value
measurement
amount
instantaneous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008164245A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010008062A (ja
Inventor
武志 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP2008164245A priority Critical patent/JP5126523B2/ja
Publication of JP2010008062A publication Critical patent/JP2010008062A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5126523B2 publication Critical patent/JP5126523B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、測定区間それぞれで被測定対象の電圧信号、電流信号それぞれのデジタルデータを所定のサンプリング周波数で取得し、複数の測定区間を含む測定時間全体の積算電力値を求める電力計に関し、詳しくは、j回目の測定区間と(j+1)回目の測定区間との間にデッドタイムが存在しても積算電力値を精度よく求めることができる電力計に関するものである。
電力計は、被測定対象である電気機器、電力設備等の消費電力を測定する装置であり、家電用、産業用等の幅広い分野で使用されている。また、近年、省エネルギーや環境問題等によって、瞬時電力、平均電力のみならず電力量(積算電力とも呼ばれる)の測定も重要になっている(例えば、特許文献1)。
図6は、従来の電力計の構成を示した図である。
図6において、電圧入力部10は、被測定対象からの電圧信号が入力されゲイン調整をする。AD変換器(以下、ADC(Analog Digital Converter)と略す)11は、電圧入力部10からのアナログの電圧信号をデジタルデータの電圧信号に変換する。
電流入力部20は、被測定対象からの電流信号が入力され電流信号を電圧信号に変換すると共にゲイン調整を行なう。AD変換器21は、電流入力部20からのアナログの電圧信号(電流信号を電圧信号に変換したもの)をデジタルデータの電圧信号に変換する。
演算部30は、例えば、DSP、CPU、FPGA、ASIC等で構成され、AD変換器11、21からのデジタルデータが入力され、電圧・電流の実効値、波高率、高調波、瞬時電力値、平均電力値、積算電力値等の各種パラメータを求める。
表示部40は、演算部30の演算結果を表示する。設定部50は、例えば、電力計の前面のキー、ロータリーノブ、外付けや通信回線を介してのキーボード等であり、データ更新レート、測定時間等が設定される。
このような装置の動作を説明する。
ユーザが、設定部50のキー操作等を行なって測定時間(数分〜十数時間)、データ更新レート(100[msec]、200[msec]、500[msec]、1[sec]、2[sec]、5[sec]等)を入力する。これによって設定部50が、演算部30に測定時間、データ更新レート等を設定する。
そして、電圧入力部10が、被測定対象からの電圧信号を正規化し、ADC11が、正規化された電圧信号を所定のサンプリング周期でサンプリングしてデジタルデータに変換して演算部30に出力する。
一方、電流入力部20が、被測定対象からの電流信号を電圧信号に変換し(例えば、電流入力部20内のシャント抵抗(図示せず)の両端間に生ずる電圧信号)、正規化する。そして、ADC21が、正規化された電圧信号を所定のサンプリング周期でサンプリングしてデジタルデータに変換して演算部30に出力する。もちろん、ADC11、21間で同期を図ってサンプリングを行なう。
そして、演算部30が、ADC11、21のデジタルデータから、瞬時電力値、平均電力値、積算電力値等を求める。図7を用いて説明する。図7は、演算部30の動作を説明した図である。
ここで、データ更新レートとして設定された時間的な区間を更新区間とよび、この更新区間内で実際に測定を行なう区間を測定区間とよび、更新区間内で測定が行なわれない区間をデッドタイムとよぶ。すなわち、時間的な関係では(更新区間)>(測定区間)である。
測定区間とデッドタイムについて説明をする。
ADC11、21は、所定のサンプリング周期でデジタルデータを順次取得して演算部30に出力するが、演算部30の演算処理(例えば、DSPならば割込処理等)、表示部40の表示処理等の内部処理の関係上、更新区間内でADC11、21がサンプリングした全てのデジタルデータを用いて演算部30が演算処理を行なっていない。
例えば、ADC11、21のサンプリング周波数を100[kHz](=サンプリング周期10[μsec])、データ更新レートを100[msec]とした場合、演算部30の処理能力にもよるが測定区間は約99.92[msec]となり、j回目の測定区間と(j+1)回目の測定区間との間には、約80[μsec]のデッドタイムが存在する。つまり、ADC11、21のサンプリング数でいえば、デッドタイム中の8個分のデジタルデータが、演算部30での演算処理に使用されない。
図7に戻り演算部30の動作を説明する。
演算部30が、電圧入力部10からのデジタルデータ、電流入力部20からのデジタルデータから瞬時電力値(電圧値×電流値)を求める。なお、デッドタイム(約0.08[mesc])中の瞬時電力値は当然に求められていない
そして、演算部30が、j回目の測定区間内における瞬時電力値の総和を求め、このj回目の測定区間内のサンプリング回数(9992点=99.92[msec]/10[μsec])で瞬時電力値の総和を除算し、j回目の測定区間の平均電力値を算出する。
さらに、演算部30が、平均電力値をデータ更新レートから積算電力値(単位は、[Wh])に変換し、このj回目の更新区間における電力量とする。なお、上述のようにデッドタイムでの瞬時電力値は演算されていないが、j回目の測定区間と(j+1)回目の測定区間とで生ずるデッドタイムを、j回目の測定区間の平均電力値で補間し、j回目の更新区間における電力量とする。すなわち、(j回目の更新区間の電力量[Wh])=(j回目の測定区間の平均電力値)×(測定区間の9992点+デッドタイムの8点)である。
そして、演算部30が、1回目から(j−1)回目までの更新区間で求めた積算電力値にj回目の更新区間で求めた電力量を加算し、j回目までの更新区間の積算電力値を求める。また、演算部30が、各更新区間それぞれで求めた実効値、平均電力値、電力量、初回からj回目までの積算電力値等の各種パラメータを表示部40に表示させる。
そして、設定された測定時間になるまで、データ更新レートで、演算、表示を繰り返し行ない、1回目から最終回までの更新区間それぞれの電力量を加算した積算電力値を求める。
なお、電力量と積算電力値は同じ意味であるが、ここでは、各更新区間ごとに求めた電力を電力量とよび、更新区間ごとの電力量を積算した電力を積算電力値としている。
また、平均電力には、交流信号の場合、有効電力、無効電力、皮相電力等が含まれるが、設定部60からの設定(つまり、電力計のユーザの用途)に従って各種の平均電力が求められる。
特開平7−92209号公報
このように演算部30が、デッドタイムにおける電力量をデッドタイム直前の測定区間の平均電力値から補間して更新区間としての電力量を求め、各更新区間の電力量を順次足しこんで積算電力値を求める。
しかしながら、直前の測定区間の平均電力値と大きく異なる電力値がデッドタイム中に存在した場合、各更新区間の電力量に誤差が生じ、最終的な積算電力値にも誤差が生じるという問題があった。
特に、演算部30が求める積算電力値は、長時間(例えば、数時間から数十時間)におよぶことが多く、更新区間それぞれの電力量の誤差が小さくとも、最終的な積算電力値では大きな誤差になるという問題があった。、
そこで本発明の目的は、j回目の測定区間と(j+1)回目の測定区間との間にデッドタイムが存在しても積算電力値を精度よく求めることができる電力計を実現することにある。
請求項1記載の発明は、
測定区間それぞれで被測定対象の電圧信号、電流信号それぞれのデジタルデータを取得し、複数の測定区間にわたる積算電力値を求める電力計において、
前記測定区間内で測定したデジタルデータから瞬時電力値を求め電力量を求める電力量演算手段と、
前記測定区間内で最後に求めた前記瞬時電力値と次の測定区間内で最初に求めた前記瞬時電力値とを少なくとも用いて、デッドタイム中の電力量を求める補正手段と、
前記電力量演算手段の求めた電力量と前記補正手段の求めた電力量とから前記複数の測定区間にわたる積算電力値を求める積算電力演算手段と
を設けたことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、
補正手段は、前記測定区間内で最後に求めた瞬時電力値を含む複数の瞬時電力値と次の測定区間内で最初に求めた前記瞬時電力値を含む複数の瞬時電力値とを用いて、デッドタイム中の電力量を求めることを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、
補正手段は、瞬時電力値の正負に基づいて正側電力量、負側電力量を求めることを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、
補正手段は、直線補間または曲線補間してデッドタイム中の電力量を求めることを特徴とするものである。
本発明によれば、以下のような効果がある。
補正手段が、デッドタイムの電力量を、デッドタイム直前の測定区間内で最後に求めた瞬時電力値とデッドタイム直後の測定区間内で最初に求めた瞬時電力値とを少なくとも用いて求め、積算電力演算手段が、補正手段の電力量を用いて積算電力値を求めるので、直前の測定区間の平均電力値と大きく異なる電力値がデッドタイム中に存在したとしても、測定誤差を小さくすることができる。これにより、積算電力値を求める測定時間内にデッドタイムが存在しても積算電力値を精度よく求めることができる。
以下図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施例]
図1は、本発明の第1の実施例を示した構成図である。ここで、図6と同一のものには同一符号を付し、説明を省略する。図1において、演算部30の代わりに演算部60が設けられる。また、メモリ70が新たに設けられる。
演算部60は、電力量演算手段61、補正手段62、積算電力演算手段63を有し、例えば、DSP、CPU、FPGA、ASIC等で構成され、メモリ70と相互に接続され、設定部50から測定条件が設定され、ADC11、21からデジタルデータが入力される。そして、演算部60は、測定条件、デジタルデータ等から電圧・電流の実効値、波高率、高調波、瞬時電力値、平均電力値、積算電力値等の各種パラメータを求め、表示部40に各種パラメータを表示する。
電力量演算手段61は、ADC11、21のデジタルデータから電圧・電流の実効値、波高率、高調波、瞬時電力値、平均電力値、電力量等の各種パラメータを求め、メモリ70に格納する。
補正手段62は、メモリ70の各種パラメータを読み出し、j回目の測定区間と(j+1)回目の測定区間との間に生ずるデッドタイムの電力量を求める。
積算電力演算手段63は、補正手段62の求めたj回目のデッドタイムの電力量と、メモリ70のj回目の測定区間の電力量とからj回目の更新区間の電力量を求め、(j−1)回目までの積算電力値に加算し、加算した積算電力値をj回目までの積算電力値としてメモリ70に格納する。
メモリ70は、各種のパラメータを格納する。
なお、上述のように電力量と積算電力値は同じ意味であるが、各更新区間、各測定区間、各デッドタイムごとに求める場合と、更新区間ごとの電力量を積算した場合とがあるため、説明の都合上、各更新区間(または各測定区間、各デッドタイム)ごとに求めた瞬時電力値の総和を電力量とよび、更新区間ごとの電力量を積算した電力を積算電力値とする。特許請求の範囲の表現も電力量、積算電力値としている。
また、図6と同様に、(測定時間)>>(更新区間)>(測定区間)とし、ADC11,21のサンプリング周波数、更新区間(データ更新レート)の時間、測定区間の時間、デッドタイムの時間等も、図6、図7と同様として説明をする。
このような装置の動作を説明する。
ユーザが、設定部50のキー操作等を行なって測定時間、データ更新レートを入力する。これによって設定部50が、演算部60に測定時間、データ更新レート等を設定する。
そして、電圧入力部10が、被測定対象からの電圧信号を正規化し、ADC11が、正規化された電圧信号を所定のサンプリング周期でサンプリングしてデジタルデータに変換して演算部60に出力する。
一方、電流入力部20が、被測定対象からの電流信号を電圧信号に変換し(例えば、電流入力部20内のシャント抵抗(図示せず)の両端間に生ずる電圧信号)、正規化する。そして、ADC21が、正規化された電圧信号を所定のサンプリング周期でサンプリングしてデジタルデータに変換して演算部60に出力する。もちろん、ADC11、21間で同期を図ってサンプリングを行なう。
そして、演算部60が、ADC11、21のデジタルデータから、瞬時電力値、平均電力値、積算電力値等を求める。図2を用いて説明する。図2は、演算部60の動作を説明した図である。横軸は時間軸であり、縦軸は、瞬時電力値の振幅を示している。また、図2の下段は、図2の上段の一部を拡大した図である。
演算部60の電力量演算手段61が、ADC11からのデジタルデータ、ADC21からのデジタルデータから瞬時電力値(電圧値×電流値)を求め、求めた瞬時電力値をメモリ70に時系列順に格納する。なお、デッドタイム(約0.08[mesc])中の瞬時電力値(8点分)は当然に求められていない。
そして、電力量演算手段61が、j回目の測定区間内における瞬時電力値の総和を求め、求めた総和をj回目の測定区間の電力量としてメモリ70に格納する。また、電力量演算手段61が、このj回目の測定区間内のサンプリング回数(9992点)で瞬時電力値の総和を除算し、j回目の測定区間の平均電力値を算出し、メモリ70に格納する。また、必要に応じて、実効値、波高率、高調波等も求め、メモリ70へ格納する。このようにして、電力量演算手段61は、各測定区間ごとに各種パラメータを求め、メモリ70に格納する。
続いて、積算電力値を求める動作を説明する。
電力量演算手段61によるj回目の測定区間の電力量の演算が終了し、電力量演算手段61による(j+1)回目の測定区間の瞬時電力値が複数個演算されメモリ70に格納された後、電力量演算手段61から補正手段62に(j+1)回目の測定区間の瞬時電力値が取得された旨を通知する。
これにより補正手段62が、メモリ70から、j回目の測定区間内で時間的に一番最後となる瞬時電力値(ここでは、p(j,m)とする。jは、測定区間の回数を示し、mは、測定区間内でサンプリング回数であり、本実施例では、m=9992)と、(j+1)回目の測定区間内で時間的に一番最初の瞬時電力値(ここでは、p(j+1,1)とする)を読み出す。
そして、補正手段62が、瞬時電力値p(j,m)と瞬時電力値p(j+1,1)との間は直線的に変動するとし、瞬時電力値p(j,m)、p(j+1,1)、デッドタイム中の時間幅Δtdとから、図2の下段に示すようにデッドタイムの電力量(台形の面積)を下記の式から求める。
(j回目のデッドタイムの電力量)
=(p(j,m)+p(j+1,1))×Δtd/2
そして、求めたj回目のデッドタイムの電力量を積算電力演算手段63に出力する。そして、積算電力演算手段63が、メモリ70からj回目の測定区間の電力量、(j−1)回目までの積算電力値を読み出し、読み出した積算電力値にj回目の測定区間の電力量とj回目のデッドタイムの電力量とを加算し、j回目までの積算電力値を求め、メモリ70に格納する。
なお、図2では、一例として、1回目の測定区間(j=1)と2回目の測定区間(j=2)の間におけるデッドタイムを図示し、m=9992、Δtd=8[μs]である。
また、演算部60が、各更新区間それぞれで求めた実効値、平均電力値、電力量、初回からj回目までの積算電力値等の各種パラメータをメモリ70から読み出し、表示部40に表示させる。
そして、設定された測定時間になるまで、データ更新レートで、演算、表示を繰り返し行ない、1回目から最終回までの更新区間それぞれの電力量を加算した積算電力値を求め、表示する。
このように、補正手段62が、j回目のデッドタイムの電力量を、j回目の測定区間内で最後に求めた瞬時電力値と(j+1)回目の測定区間内で最初に求めた瞬時電力値とから演算し、積算電力演算手段63が、補正手段62の電力量を用いて積算電力値を求めるので、直前の測定区間の平均電力値と大きく異なる電力値がデッドタイム中に存在したとしても、測定誤差を小さくすることができる。これにより、積算電力値を求める測定時間内にデッドタイムが存在しても積算電力値を精度よく求めることができる。
[第2の実施例]
図3は、本発明の第2の実施例を示した構成図である。ここで、図1と同一のものには同一符号を付し、説明を省略する。図3において、演算部60の代わりに演算部80が設けられる。
演算部80は、電力量演算手段81、補正手段82、積算電力演算手段83を有し、例えば、DSP、CPU、FPGA、ASIC等で構成され、メモリ70と相互に接続され、設定部50から測定条件が設定され、AD変換器11、21からデジタルデータが入力される。そして、演算部80は、測定条件、デジタルデータ等から電圧・電流の実効値、波高率、高調波、瞬時電力値、平均電力値、積算電力値等の各種パラメータを求め、表示部40に各種パラメータを表示する。
演算部80は、図1に示す演算部60とほぼ同様のパラメータを求めるが、異なる点は、演算部80の各手段81〜83が、瞬時電力値の正負を判別し、総合電力量、正側電力量、負側電力量、およびこれらを積算した総合積算電力値、正側積算電力値、負側積算電力値を求める点である。
電力量演算手段81は、ADC11、21のデジタルデータから電圧・電流の実効値、波高率、高調波、瞬時電力値、平均電力値、電力量等の各種パラメータに加え、電力の供給方向別の電力量も求め、メモリ70に格納する。
補正手段82は、メモリ70の各種パラメータを読み出し、j回目の測定区間と(j+1)回目の測定区間との間に生ずるデッドタイムの電力量に加え、電力の供給方向別の電力量を求める。
積算電力演算手段83は、補正手段62の求めたj回目のデッドタイムの電力量と、メモリ70のj回目の測定区間の電力量とからj回目の更新区間の電力量を求め、(j−1)回目までの積算電力値に加算し、加算した積算電力値をj回目までの積算電力値としてメモリ70に格納するのに加え、電力の供給方向別の積算電力値を求めてメモリ70に格納する。。
すなわち、近年、電源側と負荷側とで電力が互いに供給されることがあり、電源側から負荷側への電力の供給量、負荷側から電源側への電力の供給量を測定することが重要となっている。
具体的な例を挙げて説明する。
例えば、電源が充電可能なバッテリ(2次電池)であり、負荷がインバータとモータであれば、モータがバッテリによって駆動されている場合は、バッテリからインバータ、モータに電力が供給されている。一方、モータで回生電力が発生している場合は、バッテリが充電され、モータからバッテリに電力が供給されている。
その他の例としては、家庭(負荷側)において、公共電源からの電力が供給され消費される場合があり、逆に、家庭に設置される太陽光発電等で発生させた電力を公共電源に送る場合がある。
このような場合、総合電力量(総合積算電力値)のみならず、電源から負荷に供給された電力量(正側電力量、正側積算電力値と呼ぶ)、負荷から電源に供給された電力量(負側出力量、負側積算電力値とよぶ)、それぞれの測定も重要である。なお、総合電力量=正側電力量+負側電力量(総合積算電力値=正側積算電力値+負側積算電力値)である。
このような装置の動作を説明する。
図1に示す装置と異なる動作を主に説明する。
演算部80の電力量演算手段81が、ADC11、ADC21それぞれからのデジタルデータ(正、負の値を取る)から瞬時電力値(電圧値×電流値)を求め、求めた瞬時電力値をメモリ70に時系列順に格納する。なお、デッドタイム(約0.08[mesc])中の瞬時電力値は図1に示す装置と同様に求められていない。
そして、電力量演算手段81が、j回目の測定区間内における瞬時電力値の符号を判別し、正の値の瞬時電力値のみの総和を求め正側電力量、負の値の瞬時電力値のみの総和を求め負側電力量求、正側電力量と負側電力量との和の総合電力量を求め、j回目の測定区間の正側電力量、負側電力量、総合電力量としてメモリ70に格納する。
また、電力量演算手段81が、このj回目の測定区間内のサンプリング回数(9992点)で瞬時電力値の総和を除算し、j回目の測定区間の平均電力値を算出し、メモリ70に格納する。また、必要に応じて、実効値、波高率、高調波等も求め、メモリ70へ格納する。このようにして、電力量演算手段81は、各測定区間ごとに各種パラメータを求め、メモリ70に格納する。なお、正側の平均電力値、負側の平均電力値を求めてもよい。
続いて、積算電力値を求める動作を説明する。
電力量演算手段81によるj回目の測定区間の電力量の演算が終了し、電力量演算手段81による(j+1)回目の測定区間の瞬時電力値が複数個演算されメモリ70に格納された後、電力量演算手段81から補正手段82に(j+1)回目の測定区間の瞬時電力値が取得された旨を通知する。
これにより補正手段82が、メモリ70から、j回目の測定区間の時間的に一番最後となる瞬時電力値p(j,n)と、(j+1)回目の測定区間の時間的に一番最初の瞬時電力値p(j+1,1)を読み出す。
ここで、図4は、瞬時電力値の波形の一例を示した拡大図である。一例として、j=1、m=9992とし、1回目の測定区間の瞬時電力値p(1,9992))が正で、2回目の測定区間の瞬時電力値p(2,1)が負の場合を図示している。
補正手段82が、瞬時電力値p(1,9992)と瞬時電力値p(2,1)との間は直線的に変動するとし、瞬時電力値p(1,9992)、p(2,1)の間を直線補間し、振幅が0となる時間軸上の位置(ゼロクロス)を求める。そして、瞬時電力値p(1,9992)からゼロクロスまでの時間Δtd’、ゼロクロスから瞬時電力値p(2,1)までの時間Δtd”を求め、デッドタイム中の正側電力量、負側電力量を求める。
(j回目のデッドタイムの正側電力量)=p(j,m)×Δtd’/2
(j回目のデッドタイムの負側電力量)=p(j+1、1)×Δtd”/2
そして、求めたj回目のデッドタイムの正側電力量、負側電力量を積算電力演算手段83に出力する。そして、積算電力演算手段83が、メモリ70からj回目の測定区間の正側電力量、負側電力量、総合電力量、(j−1)回目までの正側積算電力値、負側積算電力値、総合電力値を読み出し、読み出した各方向の積算電力値にj回目の測定区間の各方向の電力量とj回目のデッドタイムの各方向の電力量とを加算し、j回目までの正側積算電力値、負側積算電力値、総合積算電力値を求め、メモリ70に格納する。
また、演算部80が、各更新区間それぞれで求めた実効値、平均電力値、各方向の電力量、初回からj回目までの各方向の積算電力値等の各種パラメータをメモリ70から読み出し、表示部40に表示させる。
そして、設定された測定時間になるまで、データ更新レートで、演算、表示を繰り返し行ない、1回目から最終回までの更新区間それぞれの各電力量を加算した各積算電力値を求め、表示する。その他の動作は図1に示す装置と同様なので説明を省略する。
ここで、図5は、図3に示す装置と図6に示す従来の電力計との測定結果を示した図である。横軸が時間であり、縦軸が積算電力値の誤差である。図5から明らかなように、図3に示す本願の電力計は、測定誤差をおさえられている。
このように、補正手段82が、瞬時電力値の正負を判断し、j回目の測定区間の最後の瞬時電力値と(j+1)回目の測定区間の最初の瞬時電力値とから正側電力量、負側電力量を求め、積算電力演算手段83が、補正手段82の各方向の電力量を用いて正側積算電力値、負側積算電力値、総合積算電力値を求めるので、直前の測定区間の平均電力値と大きく異なる電力値がデッドタイム中に存在したとしても、電源から負荷側へ、負荷側から電源側へのそれぞれの積算電力値の測定誤差を抑えることができる。これにより、積算電力値を求める測定時間内にデッドタイムが存在しても積算電力値を精度よく求めることができる。
なお、本発明はこれに限定されるものではなく、以下に示すようなものでもよい。
(1)被測定対象を正弦波状の50[Hz]として説明を行なったが、どのような周波数、どのような形状の交流信号であってもよく、直流信号であってもよい。
(2)補正手段62、82が、j回目の測定区間の最後の瞬時電力値と(j+1)回目の測定区間の最初の瞬時電力値とを用いて、デッドタイム中の電力量を求める構成を示したが、複数個の瞬時電力値、例えば、j回目の測定区間における最後から複数個(2〜5個程度)の瞬時電力値、(j+1)回目の測定区間における最初から複数個(2〜5個程度)の瞬時電力値を用いて、補間をおこなってもよい。また、直線補間でなく、曲線補間をおこなってもよい。曲線補間を行なうことにより、実際の瞬時電力に近づき、誤差をより抑えることができる。
(3)補正手段62、82が、デッドタイム前後の測定区間の瞬時電力値を用いて、デッドタイム中の電力量を面積として求める構成を示したが、ADC11、21のサンプリング周波数に会わせて、補間した直線(曲線)から、各サンプリング点に対応する瞬時電力値を求め、これらを加算して(必要に応じて正負を判断して加算)、デッドタイム中における電力量を求めてもよい。
(4)ADC11、21のサンプリング周波数、測定時間、データ更新レート、測定区間の時間、デッドタイム等は、どのような値、時間でもよい。
(5)電圧入力部10、電流入力部20を一組だけ設ける構成を示したが、何組設けてもよい。例えば、三相電力を測定する場合、電圧入力部10、電流入力部20それぞれを3個ずつ設けてもよい。
本発明の第1の実施例を示した構成図である。 図1に示す装置の動作例を説明した図である。 本発明の第2の実施例を示した構成図である。 図3に示す装置の動作例を説明した図である。 図3に示す装置と従来の電力計の測定結果を示した図である。 従来の電力計の構成を示した図である。 図6に示す装置の動作例を説明した図である。
符号の説明
61、81 電力量演算手段
62、82 補正手段
63、93 積算電力演算手段

Claims (4)

  1. 測定区間それぞれで被測定対象の電圧信号、電流信号それぞれのデジタルデータを取得し、複数の測定区間にわたる積算電力値を求める電力計において、
    前記測定区間内で測定したデジタルデータから瞬時電力値を求め電力量を求める電力量演算手段と、
    前記測定区間内で最後に求めた前記瞬時電力値と次の測定区間内で最初に求めた前記瞬時電力値とを少なくとも用いて、デッドタイム中の電力量を求める補正手段と、
    前記電力量演算手段の求めた電力量と前記補正手段の求めた電力量とから前記複数の測定区間にわたる積算電力値を求める積算電力演算手段と
    を設けたことを特徴とする電力計。
  2. 補正手段は、前記測定区間内で最後に求めた瞬時電力値を含む複数の瞬時電力値と次の測定区間内で最初に求めた前記瞬時電力値を含む複数の瞬時電力値とを用いて、デッドタイム中の電力量を求めることを特徴とする請求項1記載の電力計。
  3. 補正手段は、瞬時電力値の正負に基づいて正側電力量、負側電力量を求めることを特徴とする請求項1または2記載の電力計。
  4. 補正手段は、直線補間または曲線補間してデッドタイム中の電力量を求めることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電力計。
JP2008164245A 2008-06-24 2008-06-24 電力計 Active JP5126523B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008164245A JP5126523B2 (ja) 2008-06-24 2008-06-24 電力計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008164245A JP5126523B2 (ja) 2008-06-24 2008-06-24 電力計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010008062A JP2010008062A (ja) 2010-01-14
JP5126523B2 true JP5126523B2 (ja) 2013-01-23

Family

ID=41588765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008164245A Active JP5126523B2 (ja) 2008-06-24 2008-06-24 電力計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5126523B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103344824A (zh) * 2013-07-08 2013-10-09 国家电网公司 基于时标量测的电能量积分方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101087646B1 (ko) 2010-04-12 2011-11-30 한국전기연구원 데이터 복원이 용이한 전자식 전력량계 및 이를 이용한 데이터 복원 방법
JP5557681B2 (ja) * 2010-10-05 2014-07-23 横河電機株式会社 電力測定装置
JP5581165B2 (ja) * 2010-10-05 2014-08-27 横河電機株式会社 電力測定装置
JP2012173110A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Yokogawa Electric Corp 三相電力測定装置
JP6242574B2 (ja) * 2012-12-27 2017-12-06 横河電機株式会社 測定装置
JP5752187B2 (ja) * 2013-07-16 2015-07-22 三菱電機株式会社 データ処理装置、エネルギー管理システム、データ処理方法及びプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103344824A (zh) * 2013-07-08 2013-10-09 国家电网公司 基于时标量测的电能量积分方法
CN103344824B (zh) * 2013-07-08 2016-05-04 国家电网公司 基于时标量测的电能量积分方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010008062A (ja) 2010-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5126523B2 (ja) 電力計
US6988043B1 (en) External transformer correction in an electricity meter
JP4679525B2 (ja) アクティブフィルタ
JP5806273B2 (ja) インバータの直流リンクコンデンサの容量推定装置
CN103353558A (zh) 一种电能质量监测方法
JP5163884B2 (ja) 電力計
JP2009264753A (ja) 高調波成分測定装置
JP5000441B2 (ja) 電力測定方法および電力測定装置
JPWO2017175393A1 (ja) 太陽光発電システム
JP5228128B1 (ja) 信号生成装置、測定装置、漏電検出装置及び信号生成方法
JP5243516B2 (ja) 発電システムにおける発電量及び負荷量測定装置
JP2006098287A (ja) 高調波成分測定装置
US6748344B2 (en) Method and apparatus employing a scaling factor for measuring and displaying an electrical parameter of an electrical system
CN112858802B (zh) 开关功率转换器输出电参数有效值确定方法、装置及系统
JPH0674982A (ja) 電気エネルギの消費を測定する方法
JP3856710B2 (ja) 電子式交流電流計
TW201205089A (en) Battery power display method for fluctuating consumption system and apparatus of the same
JP2004279153A (ja) 電力計
RU140032U1 (ru) Устройство для измерения реактивной мощности трехфазной сети переменного тока
RU2563556C1 (ru) Способ определения угла сдвига фаз между синусоидальными сигналами (варианты)
JP2015021926A (ja) 電力量計の計量試験装置
KR20140103716A (ko) 주파수 검출 장치 및 방법
JP7175689B2 (ja) 測定器
JP2004138516A (ja) 電力測定装置
JP2012037308A (ja) 力率計用位相進み/遅れ判別装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121003

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121003

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5126523

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250