JP5163884B2 - 電力計 - Google Patents

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本発明は、被測定対象の交流信号の電圧信号、電流信号それぞれのデジタルデータを取得して、正方向電力量または負方向電力量の少なくとも一方を測定する電力計に関し、詳しくは、被測定対象の信号が交流信号であっても、電源から負荷に供給される正方向電力量、負荷から電源に供給される負方向電力量を精度よく測定することができる電力計に関するものである。
電力計は、電気機器、電力設備等の消費電力を測定する装置であり、家電用、産業用等の幅広い分野で使用されている。また、近年、省エネルギーや環境問題等によって、有効電力のみならず電力量(積算電力とも呼ばれる)の測定も重要になっている。
図4は、従来の電力計の構成を示した図である。図4において、電力計100は、電源200と負荷300間の電圧および電流を測定し、負荷300で消費される有効電力、電力量等を測定する(例えば、特許文献1、2参照)。
また、電力計100は、電圧入力部10、電流入力部20、演算部30、表示部40、メモリ50、操作部60、CPU70を有する。
電圧入力部10は、分圧回路11、アンプ12、アナログ・デジタル変換回路(以下、ADC(Analog Digital Converter)と略する)13を有し、電源200から負荷300に印加される電圧信号が入力され、この電圧信号をデジタルデータに変換して演算部30に出力する。
分圧回路10は、電圧信号を分圧する。アンプ12は、分圧された信号を所望のゲインで増幅する。ADC13は、アンプ12からの電圧信号をデジタルデータに変換し、演算部30に出力する。
電流入力部20は、シャント抵抗21、アンプ22、ADC23を有し、電源200と負荷300間で流れる電流信号をデジタルデータに変換し、演算部30に出力する。なお、電流入力部20の入力端子にはHigh端子とLow端子とが備えられ、High端子が電源200に接続され、Low端子が負荷300に接続され、共通電位に接続される。
すなわち、電源200から負荷300側に流れる電流の方向は正方向になり、負荷300から電源200側に流れる電流の方向は負方向になる。
シャント抵抗21は、High端子、Low端子に接続され、電源200、負荷300で流れる電流の閉路を構成し、電流信号を電圧信号に変換する。アンプ22は、シャント抵抗21の両端間の電圧信号を所望のゲインで増幅する。ADC23は、アンプ22からの電圧信号をデジタルデータに変換し、演算部30に出力する。
演算部30は、電圧入力部10のADC13からのデジタルデータ(電圧信号)と電流入力部20のADC23からのデジタルデータ(電流信号)とから有効電力や電力量等を求める。
表示部40は、演算部30の演算結果を表示する。メモリ50は、演算部30の演算結果を格納する。操作部60は、例えば、ボタン、キー、外付けのキーボードやマウス等であり、測定条件等が設定される。
CPU70は、電力計100の各部10〜60とバスで接続されて各部10〜60を制御し、電力計100全体を制御する。
このような装置の動作を説明する。
操作部60から、測定時間が入力される。そして、CPU70が、操作部60からの測定条件を演算部30に出力し、電圧入力部10、電流入力部20に測定を開始させると共に、演算部30に演算を開始させる。
これによって、電圧入力部10の分圧回路11、アンプ12が、電源200、負荷300から入力された電圧信号を正規化し、ADC13が、正規化された電圧信号を所定のサンプリング周期でサンプリングしてデジタルデータに変換して演算部30に出力する。
一方、電流入力部20のアンプ22が、シャント抵抗21の両端間の電圧信号を所定のサンプリング周期でサンプリングしてデジタルデータに変換して演算部30に出力する。もちろん、ADC13、23間で同期を図ってサンプリングを行なう。
そして、演算部30が、電圧入力部10からのデジタルデータ、電流入力部20からのデジタルデータから有効電力、電力量を求める。さらに、CPU70が、演算部30の演算結果を表示部40に表示させたり、メモリ50に格納させたりする。
特開平7−92209号公報 特開平7−92210号公報
演算部30が求める電力量には、正方向電力量、負方向電力量、総合電力量とが存在する。そして、正方向電力量とは、電源200から負荷300に供給された電力量であり、負方向電力量とは、負荷300から電源200に供給された電力量であり、総合電力量とは、正方向電力量と負方向電力量とを合計した電力量である。
具体的な例を挙げて説明する。
一例として、電源200が充電可能なバッテリ(2次電池)であり、負荷300がインバータとモータである場合で説明する。モータ300がバッテリ200によって駆動されている場合は、バッテリ200が放電されているので(つまり、バッテリ200からインバータ、モータ300に電力が供給されている)、バッテリ200の放電量が正方向電力量になる。一方、モータ300で回生電力が発生している場合は、バッテリ200が充電され(つまり、モータ300からバッテリ200に電力が供給されている)、バッテリ200の充電量が負方向電力量になる。、
なお、総合電力量をWt、正方向電力量をWp、負方向電力量をWmとした場合、各電力量Wt,Wp,Wmそれぞれは、下記式(1)〜式(3)で表される。
Figure 0005163884
Figure 0005163884
Figure 0005163884
ここで、式(1)〜式(3)において、u(n)は、電圧入力部10のADC13によって変換された電圧信号のデジタルデータであり、i(n)は、電流入力部20のADC23によって変換された電流信号のデジタルデータである。nは、ADC13、23によってサンプリングされたデジタルデータの順番であり、Nは、操作部60で設定された測定時間から求めたADC13、23でのデジタルデータのサンプリング総数(N=測定時間/サンプリング周期)である。なお、各デジタルデータu(n)、i(n)のデジタル値は、正負の値をとりうる。
演算部30が、上記の式(1)〜式(3)に基づいて、ADC13、23のデジタルデータ、操作部60で設定された測定時間、ADC13、23のサンプリング周期等から、各電力量Wt(=Wp+Wm)、Wp、Wmを求めている。
上述のようなバッテリ200とインバータ・モータ300の場合、電圧信号、電流信号ともに直流信号なので、演算部30が、式(2)、(3)に基づいて正方向電流量Wp、負方向電流量Wmそれぞれを精度よく求めることができる。
しかしながら、電源200と負荷300間が交流信号では、例えば、負荷300でのみ全ての電力が消費される場合であっても、負荷300の力率が1未満(電圧信号と電流信号に位相差が存在)のとき、式(3)の負方向電力量が0にならないという問題があった。
すなわち、電圧信号と電流信号とに位相差が生じているため、デジタルデータu(j)が正であっても、デジタルデータi(j)(j=1〜N)が負になるため、j回目のサンプリングによる瞬時電力(=瞬時電圧u(j)×瞬時電流i(j))も負となる。従って、演算部30が式(3)に基づいて演算した結果、負方向電力量Wmが0にならない。
このように、電源200からの負荷300への信号(または負荷300から電源200への信号)が交流信号で力率が1未満の場合、正方向電力量Wp、負方向電力量Wmを精度よく測定することが難しいという問題があった。
そこで本発明の目的は、被測定対象の信号が交流信号であっても、電源から負荷に供給される正方向電力量、負荷から電源に供給される負方向電力量を精度よく測定することができる電力計を実現することにある。
請求項1記載の発明は、
被測定対象の交流信号または直流信号の正方向電力量または負方向電力量の少なくとも一方を測定する電力計であって、
前記被測定対象の信号が交流信号または直流信号であるかを示すフラグ手段と、
前記交流信号の周期よりも長い周期で割込信号を出力する周期通知部と
前記フラグ手段のフラグが直流信号の場合、正となる瞬時電力を積算して前記正方向電力量を求め、負となる瞬時電力を積算して前記負方向電力量を求め、
前記フラグ手段のフラグが交流信号の場合、前記周期通知部からの割込信号間内に取得された電圧信号、電流信号それぞれのデジタルデータから電力の供給方向を判断し、正方向電力量または負方向電力量を求める電力量演算手段と、
を設けたことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、
前記電力量演算手段は、
前記割込信号間内で前記電圧信号のデジタルデータと前記電流信号のデジタルデータとを乗算した瞬時電力の加算結果に基づいて前記正方向電力量または前記負方向電力量を求めることを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、
前記電力量演算手段は、
前記割込信号間内で前記電圧信号のデジタルデータと前記電流信号のデジタルデータとを乗算した瞬時電力の加算結果が正となる加算結果を積算して前記正方向電力量を求め、
前記瞬時電力の加算結果が負となる加算結果を積算して前記負方向電力量を求めることを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、
前記電力量演算手段は、
前記割込信号間内で前記電圧信号のデジタルデータと前記電流信号のデジタルデータとを乗算した瞬時電力の加算結果、有効電力とを求め、求めた有効電力が正となる加算結果を積算して前記正方向電力を求め、前記有効電力が負となる加算結果を積算して前記負方向電力量を求めることを特徴とするものである。

本発明によれば、以下のような効果がある。
電力量演算手段が、瞬時電力の正負でなく、所定の周期内(割込信号間内)に取得したデジタルデータを一つの単位として電力の供給方向を判断するので、被測定対象の信号が交流信号であっても、正方向電力量、負方向電力量を精度よく測定することができる。
以下図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施例を示した構成図である。ここで、図4と同一のものには同一符号を付し、説明を省略する。図1において、周期通知部80が新たに設けられ、演算部30の代わりに演算部90が設けられる。
周期通知部80は、CPU70の制御のもと、操作部60からの設定に従って、所定の周期で割込信号を生成し、生成した割込信号を演算部90に出力する。
演算部90は、電力量演算手段91を有し、CPU70の制御のもと、電圧入力部13のADC13からデジタルデータが入力され、電流入力部20のデジタルデータが入力され、周期通知部80から割込信号が入力される。そして、演算部90は、有効電力(平均電力)、電力量Wt、Wp,Wm等を演算し、表示部40、メモリ50に出力する。なお、電圧入力部10のADC13のデジタルデータは、電圧信号を変換したものであり、電流入力部20のADC23のデジタルデータは、電流信号を変換したものである。
電力量演算手段91は、ADC13、23それぞれからのデジタルデータ、周期通知部80からの割込信号に基づいて、割込信号間内に取得された電圧信号、電流信号それぞれのデジタルデータから電力の供給方向を判断し、電力量Wt、Wp、Wmを演算する。
このような装置の動作を説明する。
操作部60のボタン、キー、キーボード、マウス等がユーザによって操作され、測定時間Tm、周期通知部80の割込信号の出力周期Δti等が入力される。
そして、CPU70が、操作部60からの測定条件(測定時間Tm、出力周期Δti)を演算部90に出力し、周期通知部80に出力周期Δtiを設定し、初期設定を行なう。なお、ADC13、23のサンプリング周期Δtmは、操作部60の操作に関わらず固定周波数とし、あらかじめ演算部90にサンプリング周波数Δtmの情報が設定され、ADC13、23にもサンプリング周期Δtmが設定される。
ここで、測定条件について説明する。
測定時間Tmは、被測定対象にもよるが、数時間〜数十時間に及び、電力量Wt,Wp,Wmが求められる。
また、ADC13、23のサンプリング周期Δtm、すなわち、サンプリング周波数は、被測定対象の交流信号の周波数に対して少なくとも2倍以上(標本化定理)であればよいが、測定精度をあげるためには、20倍以上のサンプリング周波数にするとよい。例えば、交流信号が商用電源の50[zHz]であれば、ADC13、23のサンプリング周波数を1[kHz]程度よりも高くするとよい。
また、割込信号の出力周期Δtiは、交流信号の周期に対して少なくとも1倍以上であればよいが、測定精度をあげるためには、交流信号の周期に対して5〜100倍(整数倍が好ましい)程度の範囲にするとよい。例えば、交流信号が50[Hz](20[msec]周期)の場合、出力周期Δtiを100[msec]や1[sec]程度にするとよい。もちろん、ADC13、23のサンプリング用のクロック(図示せず)から容易に生成できる出力周期Δtiにすればよく、どのような出力周期Δtiであってもよい。
初期設定後の動作の説明を続ける。
CPU70が、操作部60からの測定開始の指示に基づいて、電圧入力部10、電流入力部20に測定を開始させると共に、演算部90に演算を開始させ、周期通知部80に割込信号を所定の出力周期Δtiで出力させる。
これによって、電圧入力部10の分圧回路11、アンプ12が、電源200、負荷300から入力された電圧信号を正規化する。そして、ADC13が、正規化された電圧信号を所定のサンプリング周期Δtmでサンプリングしてデジタルデータに変換して演算部90に出力する。
一方、電流入力部20のアンプ22が、シャント抵抗21の両端間の電圧信号を所定のサンプリング周期Δtmでサンプリングしてデジタルデータに変換して演算部90に出力する。もちろん、ADC13、23間で同期を図ってサンプリングを行なう。
また、周期通知部80が、出力周期Δtiで、割込信号を演算部90の電力量演算手段91に出力する。
そして、演算部90が、電圧入力部10からのデジタルデータ、電流入力部20からのデジタルデータによってから有効電力、電力量を求める。さらに、CPU70が、演算部90の演算結果を表示部40に表示させたり、メモリ50に格納させたりする。
続いて、演算部90の電力量演算手段91の詳細な動作を説明する。
電力量演算手段91が、上述の式(1)に示すようにADC13、23のデジタルデータから瞬時電力(=u(j)×i(j))を求め、求めた瞬時電力を順次加算して積算し、測定時間Tmにおける総合電力量Wtを求める。
また、電力量演算手段91が、ADC13、23のデジタルデータおよび周期通知部80の割込信号に基づいて、正方向電力量Wp、負方向電力量Wmを下記式(4)〜式(6)によって求める。
Figure 0005163884
Figure 0005163884
Figure 0005163884
ここで、u(x)は、電圧入力部10のADC13によって変換された電圧信号のデジタルデータであり、i(x)は、電流入力部20のADC23によって変換された電流信号のデジタルデータである。xは、ADC13、23によってサンプリングされたデジタルデータの順番であるが、割込信号が電力量演算手段91に入力されるたびにx=1に戻る。Xは、k回目の割込信号と(k+1)回目の割込信号との間の一定周期(つまり、出力周期Δti)内でのサンプリング回数(=出力周期Δti/サンプリング周期Δtm)である。
また、P(y)は、一定周期Δti内において瞬時電力を加算したものであり、yは、割込信号で区切られた区間の順番であり、Yは、測定時間Tm内における周期Δtiの総回数(=測定時間Tm/出力周期Δti)である。
すなわち、式(4)〜式(6)に示されるように、電力量演算手段91が、割込信号間内で電圧信号のデジタルデータと電流信号のデジタルデータとを乗算した瞬時電力の加算結果の正負を判断する。そして、所定周期Δti内の瞬時電力の加算結果P(y)が正となる加算結果のみを積算して正方向電力量Wpを求め、所定周期Δti内の瞬時電力の加算結果P(y)が負となる加算結果のみを積算して負方向電力量Wmを求め、求めた電力量Wt、Wp、Wmを表示部40、メモリ50等に出力する。
図2は、デジタルデータの電圧信号、電流信号それぞれの波形と、割込信号との関係を示した図であり、図2の下段は、上段の波形の一部を拡大した波形である。なお、横軸は時間であり、縦軸は振幅である。図2は、電源200から負荷300に電力が供給されている場合を図示している。すなわち、電流入力部20のHigh端子を電源200に接続しているので、電圧信号と電流信号との位相差が(−90°〜+90°)であれば正方向であり、位相差が(−180°〜−90°、+90°〜+180°)であれば負方向である。
図2に示すように、電源200が交流信号で力率が1未満であっても、電力量演算手段91が、式(4)〜式(6)に基づいて演算を行なうことにより、負荷300で消費されているときは、P(y)が正となり、正方向電力量Wpが増加する。一方、負荷300から電源200に電力が送られているときには、P(y)が負となり、負方向電力量Wmが増加する。
例えば、家庭において、公共電源からの電力を消費する場合は正方向電力量Wpが増加し、家庭に設置される太陽光発電等で発生させた電力を公共電源に送る場合は負方向電力量Wmが増加する。そして、総合電力量Wtは、家庭で公共電源を使用した正方向電力量Wpと公共電源へ送った負方向電力量Wmの合計となる。
ここで、周期通知部80の割込信号の出力周期Δtiについて補足説明をする。
出力周期Δtiは、被測定対象の交流信号の周期(20[msec]=50[Hz])よりも長ければよいが、位相差によらず精度よく測定するためには、出力周期Δtiを長くするほどよい。
しかしながら、k回目の割込信号と(k+1)回目の割込信号との間に、電力の供給方向が変動することがある。このような場合、割込信号の出力周期Δtiを長くしすぎると、電力の供給方向の変動に追従できず、精度よく測定できない。
そこで、出力周期Δtiの最適な範囲は、力率、供給方向の変更の頻度等に依存するが、経験的には、交流信号の周期の5〜100倍程度にするとよい。
このように、電力量演算手段91が、式(2)、式(3)に示す瞬時電力の正負でなく、所定の出力周期Δti(割込信号間)内に取得したデジタルデータを一つの単位として瞬時電力を加算して式(4)に示す加算結果P(y)を求め、加算結果P(y)の正負で電力の供給方向を判断するので、被測定対象の信号が交流信号であっても、正方向電力量Wp、負方向電力量Wmを精度よく測定することができる。
なお、本発明はこれに限定されるものではなく、以下に示すようなものでもよい。
(イ)交流信号を正弦波状の50[Hz]として説明を行なったが、どのような周波数、どのような形状の交流信号であってもよい。
(ロ)電力量演算手段91が、正方向電力量および負方向電力量の両方を求める構成を示したが、どちらか一方のみを求めてもよい。
(ハ)電力量演算手段91が、交流信号の正方向電力量および負方向電力量を式(4)〜式(6)を用いて求める構成を示したが、被測定対象の信号が、直流信号の場合、図4に示す装置と同様に、式(2)、式(3)によって正方向電力量、負方向電力量を求めてもよい。この場合、被測定対象の信号が直流信号であるか交流信号であるかを示すフラグ手段を設け、電力量演算手段91が、フラグ手段のフラグを参照して直流信号であるか、交流信号であるかを識別し、正方向電力量、負方向電力量を演算してもよい。もちろん、直流信号の場合は、式(2)、式(3)で求め、交流信号の場合は、式(4)〜式(6)で求める。なお、フラグ手段のフラグは、操作部60のキー等の操作によってフラグを設定してもよく、ADC13、23のデジタルデータから交流信号、直流信号かを判別する判別手段を設け、この判別手段が自らの判別結果に基づいてフラグ手段のフラグを設定してもよい。
(ニ)電力量演算手段91が、式(4)の一定周期Δti内の瞬時電力の加算結果P(y)の正負により供給方向を判断し、加算結果P(y)を正方向電力量Wpとして積算するか(式(5))、負方向電力量Wmとして積算するか(式(6))を判定する構成を示したが、一定周期Δti内における有効電力の正負により、電力の供給方向を判断し、加算結果P(y)を正方向電力量Wpとして積算するか(式(5))、負方向電力量Wmとして積算するか(式(6))を判定してもよい。ここでの、一定周期Δti内における有効電力とは、交流信号の周期の整数倍の区間の電力量の平均値(平均電力)である。
ここで、図3は、一定周期Δti内における有効電力を説明した図である。図2と同一のものには同一符号を付し、説明を省略する。
図3において、電力量演算手段91が、各周期Δtiそれぞれにおいて、有効電力を求めるが、例えば、電圧信号のデジタルデータのゼロクロス地点を検出する。図3では、x=p、x=qとする。そして、電力量演算手段91が、ゼロクロスの区間(x=p〜q)の瞬時電力の加算結果をP’(y)を求めると共に、(一定周期Δtiの有効電力)=(P’(y)/(q−p))を求め、電力の供給方向を判定する。
(ホ)電力計100のなかに電圧入力部10、電流入力部20を一組だけ設ける構成を示したが、何組設けてもよい。例えば、三相電力を測定する場合、電圧入力部10、電流入力部20それぞれを3個ずつ設けてもよい。
(ヘ)ADC13、23のサンプリング周期Δtmは、操作部60の操作に関わらず固定周波数とする構成を示したが、操作部60からサンプリング周波数を変更できるようにしてもよい。もちろん、サンプリング周波数(サンプリング周期Δtm)が変更された場合、CPU70を介して演算部90にサンプリング周期Δtmの情報が通知され、ADC13、23にも新たなサンプリング周期Δtmが設定される。
本発明の一実施例を示した構成図である。 図1に示す装置の動作例を説明した図である。 図1に示す装置のその他の動作例を説明した図である。 従来の電力計の構成を示した図である。
符号の説明
80 周期通知部
90 演算部
91 電力量演算手段

Claims (4)

  1. 被測定対象の交流信号または直流電流の正方向電力量または負方向電力量の少なくとも一方を測定する電力計であって、
    前記被測定対象の信号が交流信号または直流信号であるかを示すフラグ手段と、
    前記交流信号の周期よりも長い周期で割込信号を出力する周期通知部と
    前記フラグ手段のフラグが直流信号の場合、正となる瞬時電力を積算して前記正方向電力量を求め、負となる瞬時電力を積算して前記負方向電力量を求め、
    前記フラグ手段のフラグが交流信号の場合、前記周期通知部からの割込信号間内に取得された電圧信号、電流信号それぞれのデジタルデータから電力の供給方向を判断し、前記正方向電力量または前記負方向電力量を求める電力量演算手段と、
    を設けたことを特徴とする電力計。
  2. 前記電力量演算手段は、
    前記割込信号間内で前記電圧信号のデジタルデータと前記電流信号のデジタルデータとを乗算した瞬時電力の加算結果に基づいて前記正方向電力量または前記負方向電力量を求めることを特徴とする請求項1記載の電力計。
  3. 前記電力量演算手段は、
    前記割込信号間内で前記電圧信号のデジタルデータと前記電流信号のデジタルデータとを乗算した瞬時電力の加算結果が正となる加算結果を積算して前記正方向電力量を求め、前記瞬時電力の加算結果が負となる加算結果を積算して前記負方向電力量を求めることを特徴とする請求項2記載の電力計。
  4. 前記電力量演算手段は、
    前記割込信号間内で前記電圧信号のデジタルデータと前記電流信号のデジタルデータとを乗算した瞬時電力の加算結果、有効電力とを求め、求めた有効電力が正となる加算結果を積算して前記正方向電力量を求め、前記有効電力が負となる加算結果を積算して前記負方向電力量を求めることを特徴とする請求項2記載の電力計。
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