JP2010105628A - 横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化を抑制し、車幅方向の長大化を抑制すると共に、搭載性に優れた横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置を提供する。
【解決手段】トランスアクスルケースに設けられた側壁に車両の車幅方向に対向するように連結固定される一側固定部15を備えたトランスファーケース17を備えた横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置1において、入力軸7の第1のギヤ5と入力軸7の直交方向に配置された出力軸11の第2のギヤ9とをフェースギヤ組で形成し、第1のギヤ5を入力軸7の軸方向に沿った歯丈を有する大径ギヤとし、第2のギヤ9を大径ギヤと噛み合い、入力軸7の軸方向に沿った歯丈を有する小径のピニオンとした。
【選択図】図2

Description

本発明は、横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置に関する。
従来、横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置としては、駆動源のエンジンによって駆動される第1の車輪間デフを収容するトランスアクスルケースに連結固定される一側固定部を有する動力分割ケース(以下、トランスファーケースという)に収容されるギヤ機構を備えた動力伝達装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献1の動力伝達装置と同様に、駆動源のエンジンによって駆動される前後輪間デフ(センターデフ)を収容する図示外のトランスアクスルケースに連結固定される一側固定部を有するトランスファーケースに収容される第1の車輪間デフ及びギヤ機構を備えた動力伝達装置も知られている(例えば、特許文献2参照)。
これら特許文献1,2の動力伝達装置は、共にトランスアクスルケースに一側固定部にて連結されたトランスファーケースを備え、これらのトランスファーケースには、第1の車輪間デフの車軸の一部である出力軸,連結軸(以下、中間軸という)がそれぞれ貫通しており、これらの中間軸の先には、左右車輪の一方に連結する車軸が連結している。
また、特許文献1,2の動力伝達装置は、中間軸の外周に動力分配ドライブギヤ,アウター・ケース(以下、入力軸という)がそれぞれ配置され、これら入力軸の軸心方向と直交する方向に出力軸が延設されて第2の車輪間デフ(共に、不図示)に駆動力を分配している。つまり、特許文献1のギヤ機構は直交ギヤ組を備え、出力軸に駆動連結し、特許文献2のギヤ機構は直交ギヤ組を備え、ドライブ・ピニオン・シャフトに駆動連結している。こうして、特許文献1,2は、各動力伝達装置によって、四輪駆動車両を達成することができる。
これらの四輪駆動車両は、エンジンの配置方向とトランスアクスル、そして第1の車輪間デフとが軸平行に配置連結されることから、横置きベースの四輪駆動車両と称され、それに応じて各動力伝達装置も横置きベースの動力伝達装置と称される。
特開昭62−59130号公報 特開2007−64319号公報
ところで、上記のような横置きベースの動力伝達装置においては、以下の2つの問題点を有していた。
第1に、動力伝達装置のトランスファーケースは、一側固定部にてトランスアクスルケースに連結固定されるので、トランスファーケース全体における支持が車幅方向一側で片持ち支持となる基本的構成上の特徴から、音振の発生を抑制し、耐久性の向上などを考慮して支持剛性を十分に高める必要があった。このため、支持部の肉厚を増す、入力軸等を支持する複数の支持部間隔を広げる、トランスファーケース内外壁に十分なリブを形成するなど、装置の横方向(すなわち、車幅方向)に長大化、装置全体の大型化と、これに伴う重量増加が問題となっていた。
第2に、直交ギヤ組に傘歯車を用いており、この傘歯車組をトランスファーケースの一側固定部の支持部分から横方向(すなわち、車幅方向)に他側端壁までの長さが長大化する。横置きベースの四輪駆動車両の場合には、エンジン(駆動源),トランスアクスルケースと共にトランスファーケースが一体固定されるので、駆動源の振動や車両走行時の路面からの突上げ荷重を受け、長大化するトランスファーケースによってトランスファーケースの支持部分が受けるモーメントアームも増大し、それに耐えうるようにさらに支持剛性を高める必要があった。横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置の周辺には、車体フレーム,エキゾーストパイプ,サスペンションアーム,さらにステアリングラックなどの配置構成部品が密集して配置されているので、動力伝達装置の機能を優先してトランスファーケース及び内包されるギヤ機構などの構成部品のスペースを決定することは極めて困難であるという問題があった。
そこで、この発明は、装置の大型化を抑制し、車幅方向の長大化を抑制すると共に、搭載性に優れた横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置の提供を目的としている。
請求項1記載の発明は、車両の車幅方向に延設され、トランスアクスルケース側から伝達される駆動力が入力すると共に、第1のギヤが設けられた入力軸と、この入力軸と直交する方向に延設され、前記第1のギヤと噛み合う第2のギヤが設けられた出力軸と、前記第1のギヤと前記第2のギヤとを収容し、前記入力軸と前記出力軸とを支持すると共に、前記トランスアクスルケースに設けられた側壁に連結固定される一側固定部を備えたトランスファーケースとからなり、横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置であって、前記第1のギヤと前記第2のギヤとがフェースギヤ組で形成され、前記第1のギヤは前記入力軸の軸方向に沿った歯丈を有する大径ギヤであり、前記第2のギヤは前記大径ギヤと噛み合い、前記入力軸の軸方向に沿った歯丈を有する小径のピニオンであることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置であって、前記トランスファーケースは、前記出力軸を支持する少なくとも1つのベアリングが内周面に嵌合した出力側分割ケース部分を備えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置であって、前記入力軸は、中空に形成され、軸心側に車軸が配置されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置であって、前記出力軸は、2つのベアリングで前記トランスファーケースに支持され、前記2つのベアリングは、前記入力軸及び前記第2のギヤとを挟んで両側に位置するように配置され前記出力軸を支持することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置であって、前記第2のギヤは、スパーギヤで形成されていることを特徴とする。
請求項1の横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置は、入力側の第1のギヤを大径ギヤにして、出力側の第2のギヤを小径のピニオンにしたので、変速した駆動力を出力することができる。また、第1,第2のギヤを共に、入力軸の軸方向に沿った歯丈を有して噛み合わせることで、ギヤ組の車幅方向の大型化を抑制することができる。このため、動力伝達装置としての機能を低下させることなく、ギヤ組の車幅方向の大型化を抑制することができ、ギヤ組を収容するトランスファーケースの車幅方向の大型化を抑制することができる。
従って、装置の大型化を抑制し、車幅方向の長大化を抑制すると共に、搭載性を向上させることができる。
請求項2の横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置は、出力側分割ケース部分を、1つのベアリングを組付けた状態で出力軸と共に出力軸方向に移動して、第2のギヤと第1のギヤとを噛み合わせることができるので、出力軸の組付けを容易に行うことができる。
請求項3の横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置は、入力軸と車軸とを同軸配置することで、トランスファーケースに入力軸と出力軸との軸心を異ならせたオフセット配置をすることがないので、動力伝達装置の配置スペースを省スペース化できる。
請求項4の横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置は、出力軸の支持が安定し、ギヤ組の噛み合いの静粛性が向上する。また、出力軸が軸方向に長大化するのを抑制し、動力伝達装置が出力軸の一方向に張り出さずに装置全体の大きさを取りまとめることができるので、周辺部材との干渉を回避しながら車両搭載性を向上することができる。
請求項5の横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置は、第2のギヤをスパーギヤで形成することで、入力軸と出力軸の互いの軸心を平面上に配置することができる。従って、入力軸の軸心に対して出力軸の軸心が鉛直方向に上下オフセットしないので、周辺に搭載される機構物との干渉を防止する配置が可能であり、動力伝達装置の搭載自由度が向上する。
図1〜図6を用いて本発明の実施の形態に係る横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置について説明する。
(第1実施形態)
図1,図2を用いて第1実施形態について説明する。
本実施の形態に係る横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置1は、車両の車幅方向に延設され、トランスアクスルケース3側から伝達される駆動力が入力すると共に、第1のギヤ5が設けられた入力軸7と、この入力軸7と直交する方向に延設され、第1のギヤ5と噛み合う第2のギヤ9が設けられた出力軸11と、第1のギヤ5と第2のギヤ9とを収容し、入力軸7と出力軸11とを支持すると共に、トランスアクスルケース3に設けられた側壁13に車両の車幅方向に対向するようにボルト14にて連結固定される一側固定部15を備えたトランスファーケース17とからなり、横置きベースの四輪駆動車両に搭載される。そして、第1のギヤ5と第2のギヤ9とがフェースギヤ組で形成され、第1のギヤ5は入力軸7の軸方向に沿った歯丈を有する大径ギヤであり、第2のギヤ9は大径ギヤと噛み合い、入力軸7の軸方向に沿った歯丈を有する小径のピニオンである。
また、トランスファーケース17は、主に入力軸7と出力軸11の第2のギヤ9部分を収容し、入力軸7の一端をベアリング27を介して支持するケース本体18と、入力軸7の他端をベアリング29を介して支持し、ケース本体18を蓋するケースカバー20と、出力軸11を支持するベアリング19,21が内周面に嵌合し、ボルト26にてケース本体18に連結固定された出力側分割ケース部分23,24を備えている。
さらに、入力軸7は、中空に形成され、軸心側に車軸25が配置されている。
また、第2のギヤ9は、スパーギヤで形成されている。
(横置きベースの四輪駆動車両の動力系)
まず、図1を用いて動力伝達装置1を搭載した横置きベースの四輪駆動車両の動力系について説明する。
図1に示すように、車両の動力系は、エンジンや電動モータなどの横置きの駆動源101及び変速機構としてのトランスミッション103と、前輪側の左右輪の差動を許容するフロントデフ105と、前車軸107,109と、前輪111,113と、動力伝達装置1と、プロペラシャフト115と、前輪側から後輪側へ伝達される駆動力を制御可能に断続するカップリング117と、後輪側の左右輪の差動を許容するリヤデフ119と、後車軸121,123と、後輪125,127などから構成されている。
駆動源101の駆動力はトランスミッション103からフロントデフ105のデフケース129を介してピニオン131に伝達され、一対のサイドギヤ133,135に連結された前車軸107,109から前輪111,113に配分されると共に、デフケース129と連結した入力軸7に分岐されて動力伝達装置1に伝達される。
この動力伝達装置1に伝達された駆動力は、入力軸7の第1のギヤ5と出力軸11の第2のギヤ9とを介して入力軸7側から出力軸11側に出力され、プロペラシャフト115を介してカップリング117に伝達される。このカップリング117に伝達された駆動力は、カップリング117が接続されるとリヤデフ119に伝達され、後車軸121,123から後輪125,127に配分されて前後輪駆動の四輪駆動状態になる。また、カップリング117の接続が解除されると、車両は前輪駆動の二輪駆動状態になる。
このように動力伝達装置1は、前輪側から後輪側へ駆動力を伝達する伝達経路に配置され、各構成部材を収容するトランスファーケース17がトランスアクスルケース3に対して車両の車幅方向に対向するように連結固定されている。以下、動力伝達装置1について説明する。
(動力伝達装置)
図2に示すように、動力伝達装置1は、入力軸7と、出力軸11と、第1のギヤ5と、第2のギヤ9と、トランスファーケース17とを備えている。
入力軸7は、中空に形成され、軸方向の両側をベアリング27,29を介してトランスファーケース17に回転可能に支持されている。入力軸7の軸方向一側の外周には、デフケース129(図1参照)に連結されるスプライン形状の連結部31が形成されている。この連結部31でデフケース129と一体回転可能に連結されることにより、デフケース129からの駆動力が入力軸7に入力される。また、入力軸7の軸心側には、前車軸109(図1参照)に連結された車軸25(図1参照)が入力軸7と相対回転可能に配置され、フロントデフ105(図1参照)から前輪113(図1参照)側に駆動力が出力される。この入力軸7に入力された駆動力は、出力軸11に伝達される。
出力軸11は、入力軸7と直交する方向に配置され、軸方向の両側をベアリング19,21を介してトランスファーケース17のケース本体18とケースカバー20とに回転可能に支持されている。出力軸11の軸方向一側の外周には、プロペラシャフト115(図1参照)側に連結されるスプライン形状の連結部33が形成されている。この連結部33でプロペラシャフト115に連結されるジョイント部材(不図示)と一体回転可能に連結されることにより、カップリング117(図1参照)側に駆動力を出力する。この出力軸11への入力軸7からの駆動力の伝達は、第1のギヤ5と第2のギヤ9とからなるギヤ組を介して行われる。
第1のギヤ5は、入力軸7の外周に形成されたフランジ部35に入力軸7と一体回転可能にボルト37で固定されている。また、第1のギヤ5は、図中の矢印に示すように、入力軸7の軸方向に沿った歯丈を有する大径ギヤとなっている。この第1のギヤ5は、スパーギヤで形成され、第2のギヤ9と噛み合いフェースギヤ組を形成している。
第2のギヤ9は、出力軸11の軸方向一側に出力軸11と連続する一部材で一体的に形成されている。また、第2のギヤ9は、第1のギヤ5と同様に図中の矢印に示すように、入力軸7の軸方向に沿った歯丈を有する小径のピニオンとなっている。この第2のギヤ9は、第1のギヤ5と同様にスパーギヤで形成され、第1のギヤ5と噛み合うことにより、入力軸7側から出力軸11側へ駆動力を伝達する。これらの第1のギヤ5が設けられた入力軸7と、第2のギヤ9が設けられた出力軸11とは、トランスファーケース17に収容されている。
トランスファーケース17は、ケース本体18、ケースカバー20と出力側分割ケース部分23,24とを備えている。ケース本体18及びケースカバー20はボルト41によって連結固定され、車幅方向の両側が開口した形状に形成され、車幅方向一側には一側固定部15が設けられている。一側固定部15は、車両の車幅方向に対向するように、トランスアクスルケース3(図1参照)のトランスファーケース17側に設けられた側壁13(図1参照)と近接する部分に形成され、トランスアクスルケース3にボルト14によって固定される部分となっている。出力側分割ケース部分23,24は、ボルト26でケース本体18と一体的に連結固定されている。また、出力側分割ケース部分23,24には、出力軸11を支持するベアリング19,21が内周面に嵌合されている。このベアリング19,21を出力側分割ケース部分23,24に嵌合して出力軸11を組付けた状態で、出力側分割ケース部分23,24をケース本体18に対して出力軸11方向に移動して、第2のギヤ9と第1のギヤ5とを噛み合わせることで、ケース本体18と出力側分割ケース部分23,24とが連結される。
また、ケース本体18と入力軸7との間及びケースカバー20と車軸25との間には、トランスファーケース17の内部と外部とを区画するシール手段としてのシール43,45,47が配置され、入力軸7の摺動部や第1のギヤ5と第2のギヤ9との噛み合い部などを潤滑する潤滑オイルが封入されている。また、出力側分割ケース部分23,24と出力軸11との間及び出力側分割ケース部分23,24とジョイント部材との間には、トランスファーケース17の内部と外部とを区画するシール手段としてのシール49,51が配置され、出力軸11の摺動部などを潤滑するケース本体18及びケースカバー20により区画された部分の潤滑オイルと特性の異なる潤滑オイルが封入されている。特に、シール49を配置することにより、トランスファーケース17内を2つの空間に区画することができ、異なる種類の潤滑オイルが内部に配置される機構の作動特性に応じてそれぞれトランスファーケース17内に封入することができる。
このように構成された動力伝達装置1では、駆動源101(図1参照)からの駆動力は、連結部31を介して入力軸7に入力される。この入力軸7に入力された駆動力は、第1のギヤ5と第2のギヤ9からなるギヤ組を介して出力軸11に伝達される。この出力軸11に伝達された駆動力は、連結部31を介してカップリング117側に出力される。
このような横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置1では、入力側の第1のギヤ5を大径ギヤにして、出力側の第2のギヤ9を小径のピニオンにしたので、変速した駆動力を出力することができる。また、第1,第2のギヤ5,9を共に、入力軸7の軸方向に沿った歯丈を有して噛み合わせることで、ギヤ組の車幅方向の大型化を抑制することができる。よって、トランスアクスルケース3に設けられた側壁13にボルト14によって固定される一側固定部15からトランスファーケース17の他側の端部(本実施形態ではケースカバー20の端部)までのモーメントアームを極力抑制することができる。このため、動力伝達装置1としての機能を低下させることなく、ギヤ組の車幅方向の大型化を抑制することができ、ギヤ組を収容するトランスファーケース17の車幅方向の大型化を抑制することができる。
従って、装置の大型化を抑制し、車幅方向の長大化を抑制すると共に、搭載性を向上させることができる。
また、例えば、トランスファーケースが車幅方向に長大化した場合、前車軸107,109(図1参照)間に配置される車軸25などの中間軸の長さも増してしまい、前車軸107,109などの端部車軸の長さが短くなってしまう。このため、車両上下方向への端部車軸の揺動角が小さくなり、前輪111,113の上下ストロークを確保しづらくなってしまう。
これに対して動力伝達装置1では、トランスファーケース17の車幅方向の長大化を抑制することができるので、車両上下方向への端部車軸の揺動角が小さくなることがなく、前輪111,113の上下ストロークを確保することができる。
また、出力側分割ケース部分23を、ベアリング19,21を組付けた状態で出力軸11と共に出力軸11方向に移動して、第2のギヤ9と第1のギヤ5とを噛み合わせることができるので、出力軸11の組付けを容易に行うことができる。
さらに、第2のギヤ9をスパーギヤで形成することで、入力軸7と出力軸11の互いの軸心を平面上に配置することができる。従って、入力軸7の軸心に対して出力軸11の軸心が鉛直方向に上下オフセットしないので、周辺に搭載される機構物との干渉を防止する配置が可能であり、動力伝達装置1の搭載自由度が向上する。
なお、連結部33の鉛直方向の位置(すなわち、図示外のプロペラシャフトとの連結高低位置)を設定するには、入力軸7の軸心を基準に出力軸11の傾斜角を調整設定すればよい。万一、出力軸11と周辺部材との干渉が懸念される場合には、第1のギヤ5と第2のギヤ9とをヘリカルギヤで構成することにより、レイアウト上の懸念点が解消することも可能である。
(第2実施形態)
図3,図4を用いて第2実施形態について説明する。
本実施の形態に係る横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置201は、車両の車幅方向に延設され、トランスアクスルケース203側から伝達される駆動力が入力すると共に、第1のギヤ205が設けられた入力軸207と、この入力軸207と直交する方向に延設され、第1のギヤ205と噛み合う第2のギヤ209が設けられた出力軸211と、第1のギヤ205と第2のギヤ209とを収容し、入力軸207と出力軸211とを支持すると共に、トランスアクスルケース203に設けられた側壁213に車両の車幅方向に対向するようにボルト14で連結固定される一側固定部215を備えたトランスファーケース217とからなり、横置きベースの四輪駆動車両に搭載される。そして、第1のギヤ205と第2のギヤ209とがフェースギヤ組で形成され、第1のギヤ205は入力軸207の軸方向に沿った歯丈を有する大径ギヤであり、第2のギヤ209は大径ギヤと噛み合い、入力軸207の軸方向に沿った歯丈を有する小径のピニオンである。
また、トランスファーケース217は、出力軸211を支持する少なくとも1つのベアリング219が内周面に嵌合した出力側分割ケース部分221を備えている。
さらに、出力軸211は、2つのベアリング219,223でトランスファーケース217のケース本体218及び出力側分割ケース部分221に支持され、2つのベアリング219,223は、入力軸207及び第2のギヤ209とを挟んで両側に位置するように配置され出力軸211を支持する。
また、第2のギヤ209は、ヘリカルギヤで形成されている。
(横置きベースの四輪駆動車両の動力系)
まず、図3を用いて動力伝達装置201を搭載した横置きベースの四輪駆動車両の動力系について説明する。
図3に示すように、車両の動力系は、エンジンや電動モータなどの横置きの駆動源101及び変速機構としてのトランスミッション103と、前輪側の左右輪の差動を許容するフロントデフ105と、前車軸107,109と、前輪111,113と、変速ギヤ組137と、動力伝達装置201と、プロペラシャフト115と、前輪側から後輪側へ伝達される駆動力を制御可能に断続するカップリング117と、後輪側の左右輪の差動を許容するリヤデフ119と、後車軸121,123と、後輪125,127などから構成されている。
駆動源101の駆動力はトランスミッション103からフロントデフ105のデフケース129を介してピニオン131に伝達され、一対のサイドギヤ133,135に連結された前車軸107,109から前輪111,113に配分されると共に、デフケース129と一体回転可能に連結されたギヤからなる変速ギヤ組137で変速され、変速ギヤ組137に連結された入力軸207に分岐されて動力伝達装置201に伝達される。
この動力伝達装置201に伝達された駆動力は、入力軸207の第1のギヤ205と出力軸211の第2のギヤ209とを介して入力軸207側から出力軸211側に出力され、プロペラシャフト115を介してカップリング117に伝達される。このカップリング117に伝達された駆動力は、カップリング117が接続されるとリヤデフ119に伝達され、後車軸121,123から後輪125,127に配分されて前後輪駆動の四輪駆動状態になる。また、カップリング117の接続が解除されると、車両は前輪駆動の二輪駆動状態になる。
このように動力伝達装置201は、前輪側から後輪側へ駆動力を伝達する伝達経路に配置され、各構成部材を収容するトランスファーケース217がトランスアクスルケース203に対して車両の車幅方向に対向するように連結固定されている。以下、動力伝達装置201について説明する。
(動力伝達装置)
図4に示すように、動力伝達装置201は、入力軸207と、出力軸211と、第1のギヤ205と、第2のギヤ209と、トランスファーケース217とを備えている。
入力軸207は、軸方向の両側をベアリング225,227を介してトランスファーケース217のケースカバー220及びケース本体218に回転可能に支持されている。入力軸207の軸方向一側の外周には、変速ギヤ組137(図3参照)に連結されるスプライン形状の連結部229が形成されている。この連結部229で変速ギヤ組137と一体回転可能に連結されることにより、変速ギヤ組137で変速された駆動力が入力軸207に入力される。この入力軸207に入力された駆動力は、出力軸211に伝達される。
出力軸211は、入力軸207と直交する方向で車両の上下方向に交差するようにオフセットして配置され、軸方向の両側をベアリング219,223を介してトランスファーケース217に回転可能に支持されている。この2つのベアリング219,223は、入力軸207及び第2のギヤ209とを挟んで両側に位置するように配置されている。また、出力軸211の軸方向一側の外周には、プロペラシャフト115(図3参照)側に連結されるスプライン形状の連結部231が形成されている。この連結部231でプロペラシャフト115に連結されるジョイント部材232と一体回転可能に連結されることにより、カップリング117(図3参照)側に駆動力を出力する。この出力軸211への入力軸207からの駆動力の伝達は、第1のギヤ205と第2のギヤ209とからなるギヤ組を介して行われる。
第1のギヤ205は、入力軸207と別体で形成され、入力軸207の中央側の外周に形成されたスプライン部233にスプライン連結され、凸部235とナット237によって軸方向移動の規制がされていると共に、入力軸207の外周に形成されたセンタリング部239によってセンタリングされている。また、第1のギヤ205は、図中の矢印に示すように、入力軸207の軸方向に沿った歯丈を有する大径ギヤとなっている。この第1のギヤ205は、ねじれ角を有するヘリカルギヤで形成され、第2のギヤ209と噛み合いフェースギヤ組を形成している。
第2のギヤ209は、出力軸211の中央側に出力軸211と連続する一部材で一体的に形成されている。また、第2のギヤ209は、第1のギヤ205と同様に図中の矢印に示すように、入力軸207の軸方向に沿った歯丈を有する小径のピニオンとなっている。この第2のギヤ209は、第1のギヤ205に応じたねじれ角を有するヘリカルギヤで形成され、第1のギヤ205と噛み合うことにより、入力軸207側から出力軸211側へ駆動力を伝達する。これらの第1のギヤ205が設けられた入力軸207と、第2のギヤ209が設けられた出力軸211とは、トランスファーケース217に収容されている。
トランスファーケース217は、ケース本体218とケースカバー220と出力側分割ケース部分221とを備えている。ケース本体218は、車幅方向の片側が開口した袋状に形成され、車幅方向一側(開口側)には一側固定部215が設けられている。ケースカバー220は、ケース本体218の一側固定部215の近辺に図示外のボルトにより連結固定され、ケース本体218の開口側を閉塞している。一側固定部215は、車両の車幅方向に対向するように、トランスアクスルケース203(図3参照)のトランスファーケース217側に設けられた側壁213(図3参照)と近接する部分に形成され、トランスアクスルケース203に固定される部分となっている。出力側分割ケース221は、ボルト14の固定手段によりケース本体218と一体的に連結固定されている。また、出力側分割ケース221には、出力軸211を支持するベアリング219が内周面に嵌合されている。このベアリング219を出力側分割ケース221に嵌合して出力軸211を組付けた状態で、出力側分割ケース221をケース本体218に対して出力軸211方向に移動して、第2のギヤ209と第1のギヤ205とを噛み合わせ、出力軸211をベアリング223に支持させることで、ケース本体218と出力側分割ケース221とが連結され、ボルト26でケース本体218と出力側分割ケース部分221とが連結固定されている。
また、ケース本体218並びにケースカバー220それぞれと入力軸207との間及び出力側分割ケース221と出力軸211(ジョイント部材232)との間には、トランスファーケース217の内部と外部とを区画するシール手段としてのシール243,245が配置され、入力軸207の摺動部や出力軸211の摺動部、第1のギヤ205と第2のギヤ209との噛み合い部などを潤滑する潤滑オイルが封入されている。
このように構成された動力伝達装置201では、駆動源101(図3参照)から変速ギヤ組137で変速された駆動力は、連結部229を介して入力軸207に入力される。この入力軸207に入力された駆動力は、第1のギヤ205と第2のギヤ209からなるギヤ組を介して出力軸211に伝達される。この出力軸211に伝達された駆動力は、ジョイント部材232を介してカップリング117側に出力される。
このような横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置201では、入力側の第1のギヤ205を大径ギヤにして、出力側の第2のギヤ209を小径のピニオンにしたので、変速した駆動力を出力することができる。また、第1,第2のギヤ205,209を共に、入力軸207の軸方向に沿った歯丈を有して噛み合わせることで、ギヤ組の車幅方向の大型化を抑制することができる。よって、トランスアクスルケース203に設けられた側壁213にボルト14によって固定される一側固定部215からトランスファーケース217の他側の端部(本実施形態ではケースカバー220の端部)までのモーメントアームを極力抑制することができる。このため、動力伝達装置201としての機能を低下させることなく、ギヤ組の車幅方向の大型化を抑制することができ、ギヤ組を収容するトランスファーケース217の車幅方向の大型化を抑制することができる。
従って、装置の大型化を抑制し、車幅方向の長大化を抑制すると共に、搭載性を向上させることができる。
また、出力側分割ケース部分221を、1つのベアリング219を組付けた状態で出力軸211と共に出力軸211方向に移動して、第2のギヤ209と第1のギヤ205とを噛み合わせることができるので、出力軸211の組付けを容易に行うことができる。
さらに、2つのベアリング219,223が入力軸207及び第2のギヤ209とを挟んで両側に位置するように配置され出力軸211を支持するので、出力軸211の支持が安定し、ギヤ組の噛み合いの静粛性が向上する。また、出力軸211が軸方向に長大化するのを抑制し、動力伝達装置201が出力軸211の一方向に張り出さずに装置全体の大きさを取りまとめることができるので、周辺部材との干渉を回避しながら車両搭載性を向上することができる。
また、第2のギヤ209をヘリカルギヤで形成することで、入力軸207と出力軸211とを車両の上下方向に交差するようにオフセット配置させることができる。また、ギヤ組の噛み合いのバックラッシュを抑制することができる。
(第3実施形態)
図5を用いて第3実施形態について説明する。
本実施の形態に係る横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置301は、トランスファーケース303には、トランスアクスルケース305側から伝達される駆動力が入力する入力駆動軸307が収容され、この入力駆動軸307には、第3のギヤ309が設けられ、入力軸7には、第3のギヤ309と噛み合う第4のギヤ311が設けられている。なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して説明を省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、得られる効果は同一である。
図5に示すように、トランスアクスルケース305に設けられた側壁13に車両の車幅方向に対向するようにボルト14にて連結固定されたトランスファーケース303は、ケース本体313とケースカバー315と出力側分割ケース部分317とを備えている。ケース本体313は、車幅方向の両側が開口した形状に形成され、車幅方向一側には一側固定部15が設けられている。ケースカバー315は、ケース本体313の車幅方向他側に設けられた他側固定部319にケース本体313と一体的にボルト41により連結固定され、ケース本体313の車幅方向他側の開口を閉塞する。出力側分割ケース部分317は、ケース本体313の車両長さ方向一側に設けられた固定部321にケース本体313と一体的に連結固定されている。また、出力側分割ケース部分317には、出力軸11を支持するベアリング19,21が内周面に嵌合されている。このベアリング19,21を出力側分割ケース部分317に嵌合して出力軸11を組付けた状態で、出力側分割ケース部分317をケース本体313に対して出力軸11方向に移動して、第2のギヤ9と第1のギヤ5とを噛み合わせることで、ケース本体313と出力側分割ケース部分317とが連結される。なお、出力側分割ケース部分317が組付けられる前の状態においては、ケース本体313とケースカバー315とを連結固定しておいてもよいし、連結固定してなくともよい。このトランスファーケース303には、入力駆動軸307が収容されている。
入力駆動軸307は、軸方向一側がフロントデフ105のデフケース129と一体回転可能に連結されている。また、入力駆動軸307の軸方向他側には、入力駆動軸307と一体回転可能に第3のギヤ309が設けられている。
第3のギヤ309は、入力軸7に設けられた第4のギヤ311と噛み合っている。この第3のギヤ309と第4のギヤ311とで、前段ギヤ組323を構成し、駆動源101からの駆動力を変速して入力軸7に駆動力を入力させる。この前段ギヤ組323は、設定されたギヤ比により、入力駆動軸307から入力軸7へ伝わる所定速比が設定されている。また、前段ギヤ組323で設定されたギヤ比により、第1のギヤ5と噛み合う第2のギヤ9が設けられた出力軸11の回転方向が設定されている。
このような横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置301では、入力軸7に入力駆動軸307に設けられた第3のギヤ309と噛み合う第4のギヤ311が設けられているので、第3のギヤ309と第4のギヤ311とで構成された前段ギヤ組323のギヤ比を設定することにより、入力軸7に伝わる所定速比や出力軸11の回転方向を容易に変更することができる。
(第4実施形態)
図6を用いて第4実施形態について説明する。
本実施の形態に係る横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置401は、トランスアクスルケース403には、前後輪間の差動を許容する前後輪間デフとしてのセンターデフ405が収容され、トランスアクスルケース403に設けられた側壁13に車両の車幅方向に対向するようにボルト14にて連結固定されたトランスファーケース407には、センターデフ405に連結され前輪111,113間の差動を許容する第1の左右輪間デフとしてのフロントデフ409が収容され、入力軸7は、センターデフ405と連結されると共にフロントデフ409と相対回転可能に配置され、出力軸11は、後輪125,127間の差動を許容する第2の左右輪間デフとしてのリヤデフ411に連結されている。なお、他の実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して説明を省略するが、他の実施形態と同一の構成であるので、構成及び機能説明は他の実施形態を参照するものとし省略するが、得られる効果は同一である。
図6に示すように、トランスアクスルケース403内には、前輪側と後輪側との差動を許容するセンターデフ405が収容されている。このセンターデフ405のデフケース413には、一対のサイドギヤ415,417が収容されている。この一対のサイドギヤ415,417は、サイドギヤ415がフロントデフ409のインナケース419に連結され、サイドギヤ417が入力軸7に連結されており、駆動源101からの駆動力をそれぞれフロントデフ409と入力軸7とに分配している。
フロントデフ409のインナケース419は、軸方向一側がセンターデフ405のサイドギヤ415と一体回転可能に連結され、入力軸7内に入力軸7と相対回転可能に配置されている。このインナケース419内には、前輪111,113に駆動源101からの駆動力を分配すると共に、前輪111,113間の差動を許容する差動機構が収容されている。このフロントデフ409の外周側には、入力軸7が配置されている。
入力軸7は、軸方向一側がセンターデフ405のサイドギヤ417と一体回転可能に連結され、駆動源101からの駆動力が入力される。また、入力軸7の軸方向他側には、第1のギヤ5が設けられ、第1のギヤ5と第2のギヤ9とを介して出力軸11に入力された駆動力を伝達する。この出力軸11に伝達された駆動力は、プロペラシャフト115を介してリヤデフ411側に出力される。
リヤデフ411は、後輪125,127間に配置され、出力軸11から出力された駆動力を後輪125,127に分配すると共に、後輪125,127間の差動を許容する。
このような横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置401では、トランスアクスルケース403内にセンターデフ405が設けられ、トランスファーケース407内にフロントデフ409が設けられた車両においても、装置の大型化を抑制し、車幅方向の長大化を抑制すると共に、搭載性を向上させることができる。
なお、各実施形態に示された横置きベースの四輪駆動車両には、第1,第2の実施形態に示すどちらの動力伝達装置も搭載することができ、車両の配置スペースやレイアウトなどに合わせてどちらの動力伝達装置を搭載するか適宜選択すればよい。
本発明の第1実施形態に係る動力伝達装置を搭載した横置きベースの四輪駆動車両の動力系を示す概略図である。 本発明の第1実施形態に係る横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る動力伝達装置を搭載した横置きベースの四輪駆動車両の動力系を示す概略図である。 本発明の第2実施形態に係る横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置及び車両の動力系を示す概略図である。 本発明の第4実施形態に係る横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置及び車両の動力系を示す概略図である。
符号の説明
1,201,301,401…動力伝達装置
3,203,305,403…トランスアクスルケース
5,205…第1のギヤ
7,207…入力軸
9,209…第2のギヤ
11,211…出力軸
13,213…側壁
15,215…一側固定部
17,217,303,407…トランスファーケース
19,21,219,223…ベアリング
23,221,317…出力側分割ケース部分
25…車軸

Claims (5)

  1. 車両の車幅方向に延設され、トランスアクスルケース側から伝達される駆動力が入力すると共に、第1のギヤが設けられた入力軸と、この入力軸と直交する方向に延設され、前記第1のギヤと噛み合う第2のギヤが設けられた出力軸と、前記第1のギヤと前記第2のギヤとを収容し、前記入力軸と前記出力軸とを支持すると共に、前記トランスアクスルケースに設けられた側壁に連結固定される一側固定部を備えたトランスファーケースとからなり、横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置であって、
    前記第1のギヤと前記第2のギヤとがフェースギヤ組で形成され、前記第1のギヤは前記入力軸の軸方向に沿った歯丈を有する大径ギヤであり、前記第2のギヤは前記大径ギヤと噛み合い、前記入力軸の軸方向に沿った歯丈を有する小径のピニオンであることを特徴とする横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置。
  2. 請求項1記載の横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置であって、
    前記トランスファーケースは、前記出力軸を支持する少なくとも1つのベアリングが内周面に嵌合した出力側分割ケース部分を備えたことを特徴とする横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置。
  3. 請求項1又は2記載の横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置であって、
    前記入力軸は、中空に形成され、軸心側に車軸が配置されていることを特徴とする横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置であって、
    前記出力軸は、2つのベアリングで前記トランスファーケースに支持され、前記2つのベアリングは、前記入力軸及び前記第2のギヤとを挟んで両側に位置するように配置され前記出力軸を支持することを特徴とする横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置であって、
    前記第2のギヤは、スパーギヤで形成されていることを特徴とする横置きベースの四輪駆動車両に搭載される動力伝達装置。
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