JP2010103374A - 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010103374A
JP2010103374A JP2008274880A JP2008274880A JP2010103374A JP 2010103374 A JP2010103374 A JP 2010103374A JP 2008274880 A JP2008274880 A JP 2008274880A JP 2008274880 A JP2008274880 A JP 2008274880A JP 2010103374 A JP2010103374 A JP 2010103374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic
layer
hole injection
light emitting
anode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008274880A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5138542B2 (ja
Inventor
Takahiro Komatsu
隆宏 小松
Megumi Sakagami
恵 坂上
Tetsuo Kondo
哲郎 近藤
Ryuta Yamada
隆太 山田
Kenichi Nendai
健一 年代
Takayuki Takeuchi
孝之 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008274880A priority Critical patent/JP5138542B2/ja
Priority to US12/555,938 priority patent/US8174009B2/en
Publication of JP2010103374A publication Critical patent/JP2010103374A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5138542B2 publication Critical patent/JP5138542B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
    • H10K50/17Carrier injection layers
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/10OLED displays
    • H10K59/12Active-matrix OLED [AMOLED] displays
    • H10K59/122Pixel-defining structures or layers, e.g. banks

Abstract

【課題】大型の有機ELパネルを容易に製造することが可能な構造を有する有機EL素子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】陽極12および透明陰極20と、当該両電極の間に形成された有機発光層15とを備える有機EL素子1であって、陽極12と有機発光層15との間に形成され、酸化モリブデンと酸化タングステンとの混合物からなり、有機発光層15へ正孔を注入する正孔注入層13を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子に関し、特に、トップエミッション型の有機エレクトロルミネッセンス素子またはその製造方法に関する。
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子と記す)は、陽極と陰極で発光層を含む有機層を挟んだ構造を有し、陽極から正孔、陰極から電子を注入し、発光層内でそれらを再結合させて発光を取り出すデバイスである。
有機EL素子は、自己発光のため視認性が高く、かつ、完全固体素子であることから、耐衝撃性に優れるなどの特徴を有しており、各種表示装置における発光素子としての利用が注目されている(例えば、特許文献1参照)。すでに、携帯電話のメインディスプレイをはじめとし、各種用途への応用が始まっている。
現状の開発及び応用段階では、低分子有機材料を発光層として用いた有機EL素子の開発が先行している。これは、低分子有機材料を発光層として用いた場合、発光効率が高いことや寿命が長いことに起因している(例えば、特許文献2、3参照)。低分子有機材料の発光層は、真空蒸着などの真空プロセスを用いて作製される。
しかしながら、この真空プロセスを用いた有機EL製造技術では、100インチ級の大型の有機ELパネルを量産レベルで作製するのは困難である。これは、蒸着法を用いた場合、発光層を形成する工程ではマスク蒸着において、色(例えば、R、G、B)毎のマスク合わせ精度を保つことが困難であるからである。また、蒸着法を用いた場合、電極層を形成する工程では膜均一性の問題等から、大型化が技術的な障害となるからである。また、製造方法を反映したコストの面でも、競合する液晶ディスプレイに劣っており、改善が必要である。
これに対し、湿式法で有機層を形成する製造方法は、材料使用効率と製造時間、製造装置のコスト面で優位である。また、ディスプレイへの応用では、大面積の画素を印刷法で塗り分けられるため、真空蒸着のような面内不均一の問題や蒸着層のパターニングに用いるメタルマスクのたわみの問題がない。
一方で、湿式法で多層の有機層を形成する場合は、上層の溶液を滴下した際に、一般に下地層がこれに溶出してしまうため、多層化が困難という問題点を有する。有機EL素子の性能は、様々な役割をもつ有機層を多層に積層することで向上できるため、この問題点は重要である。このため、湿式法を用いる有機EL素子の性能は、現状では、真空蒸着法を用いるものに比べて低い。湿式法を用いる有機EL素子の実用化のためには、湿式法に適したデバイス構造及び材料の選択とその製造法を開発することが不可欠である。
湿式法を用いる多層型有機EL素子のデバイス構造及びその製造方法として、例えば特許文献4が開示されている。特許文献4では、インクジェット法により基板上の電極上に水性の有機物質PEDOTからなる正孔注入層を形成する。その上から架橋剤を含む正孔輸送性の材料を有機溶媒とともに成膜し、成膜後光処理により架橋し、不溶化する。次に発光層として、発光性の有機材料からなる第3層を有機溶媒とともに成膜する。最後に、陰極を蒸着により形成して素子を形成する。
また、特許文献5では、無機の正孔注入層として、仕事関数が大きくエネルギーレベル的に正孔注入が有利である金属酸化物層を形成することが開示されている。これらは、有機溶媒には不溶であるため、上から有機溶媒による湿式塗布をする場合には、溶出の問題はない。
特開2004−171951号公報 特開2007−288071号公報 特開2002−222695号公報 特表2007−527542号公報 特許第3369615号公報
しかしながら、正孔注入層にPEDOTを用いた場合、有機層中にスルホン酸が拡散することによりデバイス劣化が加速される。また、PEDOT溶液に代表される水溶性の電導材料は、一般に酸性溶液であり、インクジェットノズルなどの装置の腐食を引き起こすという問題がある。また、これは完全な溶液ではなく、微粒子が分散されたものであるため、インクジェットノズルの目詰まりという問題を有する。さらに、電導度が高すぎるために、この膜の一部分でも陰極と接触してしまった場合にはリーク電流の増加を引き起こす。
一方、正孔注入層に金属酸化物を用いた場合、仕事関数が大きい金属酸化物層を成膜するには、一般に成膜温度の高い蒸着法が用いられるため結晶化が促進される。結晶化が促進されると、膜の平坦性が低下するため、上層である有機発光層にピンホールが生じてしまう。また、このピンホールの発生を回避するため、金属酸化膜の膜厚を大きくすると、膜の電気抵抗が上昇し、結果的に高駆動電圧が必要となり、消費電力の増大を招いてしまう。
また、膜の平坦性は良好であり、仕事関数が大きい金属酸化物層としてモリブデン酸化物が挙げられる。しかしながら、モリブデン酸化物は水溶性であり、当該酸化膜の成膜後、有機発光層のパターニング工程や画素分利用バンクの形成工程等に使用される水溶液に溶解してしまい、所望の平坦性および膜厚を有する酸化膜を得ることが困難となる。
画像表示部の大面積化及び製造コストの低減化を達成すべく湿式成膜法による有機発光層を用いた有機EL素子を実現する場合、正孔注入層として上述したような課題が存在する。
上記課題に鑑み、本発明は、低駆動電圧及び高発光効率を有し、大型の有機ELパネルを容易に製造することが可能な構造を有する有機EL素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子と記す)は、陽極および陰極と、前記両電極の間に形成された有機発光層とを備える有機エレクトロルミネッセンス素子であって、前記陽極と前記有機発光層との間に形成され、酸化モリブデンと酸化タングステンとの混合物からなる正孔注入層を備えることを特徴とする。
この構造をとることにより、正孔注入層が酸化モリブデンと酸化タングステンとの混合物から構成されるので、良好な正孔注入性能かつ平坦な正孔注入層表面を同時に実現することが可能となる。また、有機発光層のパターニング工程や画素分利用バンクの形成工程等に水溶液が使用される場合でも、当該水溶液による上記正孔注入層の溶出が回避される。よって、有機発光層でのピンホールの発生が回避され、正孔注入層の最適膜厚を薄くすることが可能となる。これにより、低駆動電圧及び高発光効率を有する有機EL素子を実現でき、有機ELパネルの大型化及び量産化を容易にすることが可能となる。
また、前記混合物の金属元素に対するモリブデン元素の含有率は、9原子%以上であることが好ましい。
これにより、正孔注入層として、酸化タングステンに酸化モリブデンが混合されるので、酸化タングステンのみからなる正孔注入層に対し平坦性が向上する。よって、有機EL素子の正孔注入特性が確保されるとともに、正孔注入層の上下の有機層におけるピンホールの発生を抑制することが可能となる。
また、前記混合物の金属元素に対するモリブデン元素の含有率は、35原子%以下であることが好ましい。
これにより、正孔注入層として、酸化モリブデンに酸化タングステンが混合されるので、水溶液に対し溶解性を有する酸化モリブデンからなる正孔注入層に比べ、プロセス耐性が向上する。つまり、正孔注入層の上層の形成工程として水溶液を用いる工程があっても、当該水溶液により、正孔注入層がその形成後に溶出して膜厚が減少してしまうことを回避することが可能となる。
また、前記正孔注入層の表面粗さRmaxは、20nm以下であることが好ましい。
これにより、正孔注入層の平坦性が確保されるので、有機発光層のピンホールによるショートが防止され、発光効率の低下や生産歩留まりの低下を回避することが可能となる。
また、前記有機発光層は、高分子有機材料を主成分としてもよい。
高分子有機材料を主成分とする有機発光層は、主に湿式成膜法により形成される。有機発光層を湿式成膜法により形成する場合、有機発光層の塗布前にバンクを用いたパターニング工程が行われる。このパターニング工程において、水溶液が用いられても、正孔注入層は酸化モリブデンと酸化タングステンとの混合物により形成されるので、当該水溶液に対し溶解して膜厚が減少してしまうことを回避することが可能となる。よって、湿式成膜法を用いた有機発光層の形成は、材料使用効率と製造時間、製造装置のコスト面で優位であり、大型の有機ELパネルを容易に製造することが可能なる。
また、前記正孔注入層は、スパッタ成膜法により形成されていることが好ましい。
これにより、正孔注入層がスパッタ成膜法により形成されるので、高い基板温度で形成される蒸着法に比べ、結晶化が促進されず膜の平坦性が確保される。また、温度上昇による正孔注入層の上下層へのダメージが抑制される。さらに、基板温度を上げる必要がないので、膜の大面積化にも有利である。
また、前記正孔注入層は、モリブデンとタングステンとの原子比率が65:35から20:80の間のターゲットを用いて、前記スパッタ成膜法により形成されていることが好ましい。
これにより、スパッタ成膜法により形成された正孔注入層のモリブデンとタングステンとの原子比率を所望の比率とすることが可能となり、必要な正孔注入量を得ることが可能となる。
また、前記陽極は、スパッタ成膜法により形成されていることが好ましい。
これにより、隣接する陽極と正孔注入層とがスパッタ成膜法により形成されるので、当該両層を同一の真空層により形成することが可能となる。よって、製造プロセスの簡略化が実現される。
また、前記陽極、前記有機発光層及び前記陰極は、基板上にこの順で積層され、前記陽極はAgおよびAlのうち少なくとも一方を含み、前記陰極は透明であってもよい。
これにより、AgおよびAlのうち少なくとも一方からなる陽極は高い反射率を有するので、アクティブマトリクス型有機EL素子を形成するのに好都合なトップエミッション型の構造を実現することが可能となる。
また、本発明は、上記のような特徴を有する有機EL素子として実現することができるだけでなく、このような有機EL素子を備える照明光源としても、同様の構成と効果がある。
また、本発明は、このような特徴的な手段を備える有機EL素子として実現することができるだけでなく、有機EL素子に含まれる特徴的な手段をステップとする有機EL素子の製造方法として実現することができる。
本発明の有機EL素子によれば、正孔注入層が、酸化モリブデンと酸化タングステンとの混合物から構成されているので、正孔注入性能や正孔注入層表面の平坦性を良好なものにすることができる。したがって、本発明の有機EL素子は低駆動電圧及び高発光効率を有し、当該有機EL素子の大型化及び量産化を容易にすることが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されない。
図1を参照しながら、本発明の実施の形態に係る有機EL素子1について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るアクティブマトリクス型有機EL素子の構造断面図である。同図に記載された有機EL素子1は、基板40と、基板40の上に形成されたトランジスタ素子50(50A、50B)と、その上に形成された有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)部60とから構成されている。
基板40は、例えば、ガラス基板である。また、基板40は、樹脂からなるフレキシブル基板を用いることも可能である。基板40の上には幾つかの層が積層され、基板40はそれらの層とともに、図2や図3に記載されたTFT基板10を構成する。
基板40の上に形成されたトランジスタ素子50は、薄膜トランジスタ(TFT)である。トランジスタ素子50は、ソース・ドレイン電極51と、ソース・ドレイン電極51に接触して形成される半導体層52と、半導体層52の上に形成されたゲート絶縁膜53とから構成されている。ゲート絶縁膜53の上には、ゲート電極54が形成されている。この例におけるTFT50AとTFT50Bとは、配線55によって互いに電気的に接続されている。この構造により、有機EL素子1は、アクティブマトリクス型の構造を有する。
基板40の上には、トランジスタ素子50を覆うように平坦化膜57が形成されている。平坦化膜57によってその上面の平坦性が確保されている。この基板40とトランジスタ素子50と平坦化膜57が基板構造体であるTFT基板10を構成している。
平坦化膜57を含むTFT基板10の上には、有機EL部60が形成されている。有機EL部60は、陽極12と、正孔注入層13と、中間層14と、有機発光層15と、バンク層16と、電子注入層18と、透明陰極20とを備える。
図1に記載された有機EL素子1は、トップエミッション構造を有している。つまり、有機EL部60に電圧を印加すると、有機発光層15で光が生じ、透明陰極20及び透明封止膜22を通じて光70は外に(上方に)出射する。また、有機発光層15で生じた光のうちTFT基板10側に向かったものは、陽極12で反射され、透明陰極20および透明封止膜22を通じて光70として外に(上方に)出射する。
トップエミッション構造では、TFT基板10側の陽極12を反射電極とし、それに対向する透明陰極20及び透明封止膜22を透明にして、光70を上方に出射させる。したがって、陽極12の光反射性が、有機発光層15の発光効率とともに重要な要素となる。
トップエミッション構造の有機EL素子1の場合、有機EL素子に一般的なボトムエミッション構造のものと比較して、発光面積率を大きくすることができるという利点がある。発光面積率が大きいので、(一定光量を得るための)輝度が低くてよく、電圧も小さくてよく、よって寿命も長くなるというメリットも得られる。トップエミッション構造の発光面積率が大きいのは、有機EL部60の下にトランジスタ素子50を含むTFT基板10が設けられ、TFT基板10と逆方向に光70が取り出されるためである。これにより、トランジスタ素子50やキャパシタなどによってTFT基板10のスペースが占拠されても、発光面積率の問題を回避することが可能となる。なお、トップエミッション構造の場合には、基板40は透明である必要はないので、非透明の基板、例えば、シリコン基板を用いることもできる。
陽極12は、TFT基板10の表面上に積層され、透明陰極20に対して正の電圧を有機EL素子1に印加する電極である。陽極12には、導電性の他に、光反射性が要求される。光反射性が良好であるほど、有機発光層15で生じた光を反射できるので、有機EL素子1の発光効率が向上する。陽極12を構成する陽極材料としては、例えば、反射率の高い金属であるAl、Ag、またはそれらの合金が好ましい。また、陽極12の厚さは、例えば、100〜300nmである。また、陽極12は、後述する正孔注入層13とともに、スパッタ成膜法により形成されることが好ましい。これにより、陽極12と正孔注入層13とを同一の真空層により形成することが可能となり、製造プロセスの簡略化が実現される。
正孔注入層13は、陽極12の表面上に形成され、正孔を安定的に、又は正孔の生成を補助して、有機発光層15へ正孔を注入する機能を有する。これにより、有機EL素子1の駆動電圧が低電圧化され、正孔注入の安定化により素子が長寿命化される。
また、正孔注入層13には、正孔注入性の他に、光透過性および表面平担性が要求される。
正孔注入層13の光透過性は、有機発光層15で生じた光を陽極12へ、陽極12から反射してきた光を透明陰極20の方向へロスなく透過させるために必要である。よって、正孔注入層13の光透過性が良好であることにより、有機EL素子1の発光効率が向上する。正孔注入層13の膜厚が大きくなるほど、正孔注入層13の反射率は低下するので、正孔注入層13の膜厚は、例えば、10nm〜100nm程度にすることが好ましい。なお、陽極12と正孔注入層13との積層膜の光反射率(可視光領域)は、良好な反射率を確保するために、80%以上であることが好ましい。
一方、正孔注入層13の表面平坦性は、正孔注入層13上に形成される有機発光層15(又は中間層14)を平坦かつ均一に作製することを保証するものである。これにより、画素内で有機発光層15の厚さがばらつくことが抑制されるので、両極間での電界の偏りとこれに起因する劣化の加速、画素内の局所発光やショートを防止することができる。
なお、正孔注入層13の構造及び材料について図2に記載された有機EL素子を用いて後述する。
中間層14は、正孔注入層13の表面上に形成され、正孔注入層13から注入された正孔を有機発光層15内へ効率良く輸送し、有機発光層15と正孔注入層13との界面での励起子の失活防止をし、さらには電子をブロックする正孔輸送層としての機能を有する。中間層14としては、正孔輸送性の有機材料を用いることができる。正孔輸送性の有機材料とは、生じた正孔を分子間の電荷移動反応により伝達する性質を有する有機物質である。これは、p−型の有機半導体と呼ばれることもある。
中間層14は、高分子材料でも低分子材料であってもよいが、湿式成膜法で成膜できることが好ましい。さらに好ましくは、中間層14は正孔輸送性高分子材料からなり、例えば、トリフェルアミン、ポリアニリンなどが挙げられる。中間層14の厚さは、例えば、5〜50nm程度である。また、上層である有機発光層15を形成する際に、これに溶出しにくいよう、架橋剤を含むことが好ましい。
中間層14を形成する湿式成膜法としては、特に限定されるものではないが、インクジェット法に代表されるノズルジェット法や、ディスペンサー層を用いることができる。この場合、インクジェット法は、インク化した有機成膜材料をノズルから正孔注入層13の表面へ噴射して、中間層14を形成する方法である。
なお、中間層14は、その隣接層である正孔注入層13や有機発光層15の材料により、省略される場合がある。
有機発光層15は、中間層14の表面上に形成され、正孔と電子が注入され再結合されることにより励起状態が生成され発光する機能を有する。
有機発光層15としては、インクジェットやスピンコートのような湿式成膜法で成膜できる発光性の有機材料を用いることが好ましい。これにより、大画面の基板に対して、簡易で均一な成膜が可能となる。この材料としては、特に限定されるものではないが、高分子有機材料が好ましい。高分子有機材料の特徴としては、デバイス構造が簡単であること、膜の信頼性に優れ、低電圧駆動のデバイスであることも挙げることができる。
芳香環または縮合環のような共役系を持った高分子あるいはπ共役系高分子は蛍光性を有することから、有機発光層15を構成する高分子有機材料として用いることができる。有機発光層15を構成する高分子発光材料としては、例えば、ポリフェニレンビニレン(PPV)またはその誘導体(PPV誘導体)、ポリフルオレン(PFO)またはその誘導体(PFO誘導体)、ポリスピロフルオレン誘導体などを挙げることができる。また、ポリチオフェンまたはその誘導体を用いることも可能である。
バンク層16は、正孔注入層13の表面上に形成され、湿式成膜法を用いて形成される中間層14及び有機発光層15を所定の領域に形成するバンクとしての機能を有する。
バンク層16としては、特に限定されるものではないが、抵抗率が105Ωcm以上の物質で、撥水性の物質が用いられる。抵抗率が105Ωcm以下の抵抗率の材料であると、バンク層16が、陽極と陰極との間のリーク電流あるいは隣接画素間のリーク電流の原因となり、消費電力の増加などの様々な問題を生じる。また、バンク層16として親水性の物質を用いた場合、正孔注入層13の表面は、一般に、親水性であるので、バンク層16表面と正孔注入層13表面との親撥水性の差異が小さくなる。そうすると、中間層14及び有機発光層15の構成要素である有機物質を含んだインクを、開口部に選択的に保持することが困難となってしまう。
バンク層16に用いられる材料は、無機物質および有機物質のいずれであってもよいが、有機物質の方が、一般的に、撥水性が高いので、より好ましく用いることができる。このような材料の例としては、ポリイミド、ポリアクリルなどの樹脂が挙げられる。より撥水性とするために、フッ素を導入していても良い。
有機EL素子として有効に動作する部位を形成するために、バンク層16は所定の形状にパターニングされて、少なくとも一箇所の開口部を有することが必要である。このパターニングの方法としては、特に限定されるものではないが、感光性の材料を用いたフォトリソグラフィ法を適用することが好ましい。バンク層16の厚さは、例えば、100〜3000nm程度である。
電子注入層18は、有機発光層15の上に形成され、有機発光層15への電子注入の障壁を低減し有機EL素子1の駆動電圧を低電圧化すること、励起子失活を抑制する機能を有する。これにより、電子注入を安定化し素子を長寿命化すること、透明陰極20との密着を強化し発光面の均一性を向上させ素子欠陥を減少させることが可能となる。
電子注入層18は、特に限定されるものではないが、好ましくはバリウム、アルミニウム、フタロシアニン、フッ化リチウム、さらに、バリウム−アルミニウム積層体などからなる。電子注入層18の厚さは、例えば、2〜50nm程度である。
透明陰極20は、電子注入層18の表面上に積層され、陽極12に対して負の電圧を有機EL素子1に印加し、電子を素子内(特に有機発光層15)に注入する機能を有する。
透明陰極20としては、特に限定されるものではないが、透過率の高い物質および構造を用いることが好ましい。これにより、発光効率が高いトップエミッション有機EL素子を実現することができる。
透明陰極20の構成としては、特に限定されるものではないが、金属酸化物層が用いられる。この金属酸化物層としては、特に限定されるものではないが、インジウム錫酸化物(以下、ITOと記す)、あるいはインジウム亜鉛酸化物(以下、IZOと記す)からなる層が用いられる。また、透明陰極20の厚さは、例えば、5〜200nm程度である。
透明封止膜22は、透明陰極20の表面上に形成され、水分から素子を保護する機能を有する。透明封止膜22が形成されないと、水分によって電極と有機層との剥離等が進行し、ダークスポット(暗欠陥点)と呼ばれる点状または円状の無発光の欠陥が成長する。透明封止膜22は、透明であることが要求される。透明封止膜22は、例えば、SiN、SiON、または有機膜からなる。また、透明封止膜22の厚さは、例えば、20〜5000nm程度である。
図2は、本発明の実施の形態に係る有機EL素子の構造断面図である。同図に記載された有機EL素子2は、TFT基板10と、陽極12と、正孔注入層13と、有機発光層15と、バンク層16と、電子注入層18と、透明陰極20とを備える。図2に記載された有機EL素子2は、図1に記載されたアクティブマトリクス型有機EL素子1と比較し、TFT基板10の構成、中間層14及び透明封止膜22を省略していることのみが異なる。
ここでは、特に本発明の特徴である正孔注入層13の構造及び材料について群述する。
有機EL素子2に用いられる正孔注入層13としては、そのイオン化ポテンシャル(Ip)が、隣接する陽極12のイオン化ポテンシャルと有機発光層15(中間層14が存在する場合は中間層14)のイオン化ポテンシャルの間に位置することが好ましい。これにより陽極12から有機発光層15(または中間層14)への正孔注入障壁を低減し、駆動電圧を低下させることが可能となる。
これに適合する材料として、従来では、PEDOTに代表される高分子有機材料が正孔注入層として用いられることが多い。しかしながら、PEDOTからなる正孔注入層を用いて有機EL素子が構成された場合には、隣接する有機層中にスルホン酸が拡散することによりデバイス劣化が加速する。また、PEDOT溶液に代表される水溶性の電導材料は、一般に酸性溶液であり、インクジェットノズルなどの装置の腐食を引き起こすという問題がある。また、これは完全な溶液ではなく、微粒子が分散されたものであるため、インクジェットノズルの目詰まりの問題も有する。さらに、電導度が高すぎるために、この膜の一部分でも陰極と接触してしまった場合にはリーク電流の増加を引き起こす。
上述した問題を解消するものとして、本発明の特徴である正孔注入層として、遷移金属酸化物である酸化モリブデン(MoOx)と酸化タングステン(WOx)との混合物を適用する。
酸化モリブデン(MoOx)及び酸化タングステン(WOx)という材料を適用する理由は、これらの金属酸化物は、それぞれ、大きな仕事関数を有し正孔注入性に優れるからである。酸化タングステンのIpは5.5eV、酸化モリブデンのIpは5.6eVであり、Ipが5.0V未満である他の金属酸化物材料Ag2O(Ip=4.6eV)、CuOx、TiOx、ZnOx、RuOx、VOxよりIpが高い。また、両者ともPEDOTのIpを上回るという特徴を有する。
また、上記酸化物からなる混合物を正孔注入層13とした場合の製造方法としては、蒸着温度を高く設定する必要がある蒸着成膜法よりも、スパッタ成膜法の方が大型化および量産性の観点から好ましい。
本実施の形態の正孔注入層13におけるモリブデンの含有率は、表面平坦性の観点から9原子%以上であることが好ましい。ここで、上記モリブデンの含有率とは、正孔注入層13に存在するモリブデン原子及びタングステン原子の総量に対するモリブデン原子の割合である。
図3は、モリブデンドープ濃度に対する正孔注入層の表面粗さを表すグラフである。横軸はモリブデン(Mo)のドープ濃度(原子%)、縦軸は表面粗さRmax(nm)を表す。ここで、モリブデンドープ濃度とは上述したモリブデンの含有率と同意である。本実施の形態におけるMoの含有率(原子%)は、XPSによる濃度換算値であり、W及びMoの原子総量に対するMo原子の割合である。また、表面粗さRmaxとは、表面凹凸形状の平均高さからの最大差異である。また、表面平坦性の評価に使用された酸化タングステンと酸化モリブデンとの混合物からなる膜は、フラットITO基板(ガラス上にITOが成膜されたもの)上にスパッタ成膜法にて成膜された。膜厚は50nmである。また、スパッタ成膜条件は、出力250W(Ar流量100SCCM/O2流量100SCCM、ガス圧4.5Pa)である。同図より、正孔注入層がタングステン酸化物のみからなる場合(Moドープ0原子%)及び低Moドープ濃度では、表面粗さRmaxが大きく、正孔注入層の表面平坦性が悪化する。
一方、中間層14の適切な膜厚が20nm程度であることから考慮して、正孔注入層13の表面粗さRmaxは、20nm以下であることが好ましい。表面粗さRmaxが20nmを超えると、中間層14に電気的ショートが発生し、また、生産性の歩留まりが低下する。
正孔注入層13の適切な表面粗さRmaxが20nm以下であること、及び図3に記載された表面粗さRmaxのMoドープ量依存性により、正孔注入層13における適切なモリブデンの含有率は、9原子%以上であることが導かれる。
本発明の実施の形態の構成によって、正孔注入層13の平坦性が向上する理由については以下が考えられる。酸化タングステンに酸化モリブデン(またはモリブデン)の混合割合を多くするにつれ、酸化タングステンの結晶性が阻害され、正孔注入層13はアモルファス状態に近づいていく。また、スパッタ成膜法で成膜されたアモルファス膜は、構成原子が原子レベルで緻密に配列されているので、結晶性が高い場合に比べ表面平坦性は向上する。よって、正孔注入層13への酸化モリブデンの混合比を大きくしていくにつれ、表面平坦性は向上していくものと推定される。
なお、表面粗さRmaxが20nm以下であることを表面粗さRaに対応させると、概ね表面粗さRaは1.5nm以下になる。したがって、表面粗さの評価がRaの場合、Raは1.5以下であることが好ましい。ここで、表面粗さRaとは、表面凹凸形状の平均高さと各点での高さとの差異を平均化したものである。
本実施の形態における有機EL素子の有する正孔注入層の表面平坦性を評価する表面粗さとしては、Rmaxの方がRaよりも好ましい。正孔注入層の最大凸部により、正孔注入層と、上層の有機発光層及び陰極層とが電気的にショートしてしまうことにより、有機EL素子の発光素子としての機能が著しく低下するからある。
また、正孔注入層13におけるモリブデンの含有率は、プロセス耐性の観点から、35原子%以下であることが好ましい。これは、正孔注入層13の形成の後に形成されるバンク層16のパターニング工程において、酸化モリブデンの溶解を抑制して膜減りを防止するためである。酸化モリブデンは、単体で正孔注入性に優れた酸化物であるが、水溶性の性質を有するので、バンク層16のパターニング工程に使用される水溶液に溶解してしまう可能性がある。よって、正孔注入層13のモリブデン含有量が高すぎると、正孔注入層13の膜減りが加速され、陽極12が有機発光層15に対して完全に被覆されない状態となってしまう。
なお、プロセスの条件によっては、酸化モリブデンの溶解度を考慮した上で、プロセスでの膜減りが多くならないのであれば、正孔注入層13におけるモリブデンの含有率は35原子%を超えた値(例えば50原子%までの値)にすることも可能である。
また、酸化モリブデンと酸化タングステンからなる正孔注入層13の膜厚の下限値は、10nm程度であることが好ましい。この下限値以下となると、正孔注入層13自体にピンホールが発生する可能性が高くなる。
なお、スパッタ成膜法を用いて正孔注入層13におけるモリブデンの含有率を9原子%以上35原子%以下にするには、スパッタ成膜法において使用するターゲットのMoとWとの割合(「Mo/W」)を、例えば、「20/80」〜「65/35」に設定することが好ましい。Mo/W=20/80のターゲットの場合、Mo含有率(Mo/(Mo+W))は、例えば、9%〜10%になる。また、Mo/W=65/35のターゲットの場合、Mo含有率(Mo/(Mo+W))は、例えば、約35%になる。ターゲットは、MoとWとの合金を用いても良いし、Mo金属とW金属のそれぞれのターゲットを組み合わせて用いても良い。
上述したように、正孔注入性を有する酸化タングステンも酸化モリブデンも、それぞれ単体として正孔注入層13に使用した場合には、平坦性及び膜減りという問題点を有している。
本実施の形態の構成によれば、正孔注入層13が、酸化モリブデンと酸化タングステンとの混合物から構成されていることにより、プロセスによる膜減りと平坦性の悪化という課題を同時に解消することが可能となる。したがって、均一な膜厚の層を形成しやすく、ピンホールのない積層構造が得られる。これにより、画素内において有機発光層15の厚さがばらつくことによる陽極と陰極との間での電界の偏りが抑制されるので、これに起因する劣化加速、画素内での局所発光やショートの問題を抑制することができる。
なお、「酸化モリブデンと酸化タングステンとの混合物」は、典型的には、モリブデン(金属)とタングステン(金属)の混合物が酸化することによって形成された酸化物である。また、「酸化モリブデンと酸化タングステンとの混合物」は、酸化タングステンにモリブデンをドープさせたという観点からみて、モリブデンドープ酸化タングステン(MoドープWOX)と称してもよいし、あるいは、酸化モリブデン−酸化タングステン(MoOX−WOY)、モリブデン−タングステン酸化物(Mo1-XXY)と称してもよい。ここに、x、yはいわゆる組成比である。
次に、本発明の実施の形態に係る有機EL素子の製造方法について説明する。
図4(a)〜図4(k)は、本発明の実施の形態に係る有機EL素子の製造方法を説明する工程図である。
まず、図4(a)に記載されたように、TFT基板10を用意する。本実施の形態におけるTFT基板10は、図1に示したように、基板40(例えばガラス基板)の上にTFT50及び平坦化膜57が形成された基板構造体である。
次に、TFT基板10の上に、AlまたはAg(またはそれらの合金)からなる陽極12をスパッタ成膜法により形成する(図4(b))。ここでのスパッタ成膜法の条件(成膜条件)は、例えば、Ag合金ターゲットとTFT基板10とをチャンバー内に設置する。つぎに、チャンバー内を真空状態にしたのち、アルゴン(Ar)や窒素(N)といったガスを導入し、ターゲットと基板の間に電圧をかける。これにより、イオンが発生し、このイオンがAg合金ターゲットに衝突し、ターゲット粒子がはじき飛ばされて基板に付着し、Ag合金膜が形成される。
次に、陽極12の上に、レジストマスク81を形成する。レジストマスク81は、陽極12の形成領域(位置・形状)を規定している。レジストマスク81は、陽極12の上にフォトレジストを形成した後、フォトリソグラフィ法によってパターニングすることによって形成する(図4(c))。
次にレジストマスク81をマスクとして、ウェットエッチングによって陽極12をパターニングする(図4(d))。ここでのウェットエッチングの条件は、例えば、工程仕掛かり品を燐酸と硝酸と酢酸の酸系混合液中に浸漬させる。これにより、陽極12がエッチングされる。
次に、レジストマスク81を除去する(図4(e))。レジストマスク81の除去は、例えば、工程仕掛かり品をアセトンやジメチルホルムアミド、市販のレジスト剥離液中に浸漬させて溶解する。これにより、レジストが除去される。レジストを除去した後、基板をイソプロピルアルコール(IPA)や純水を用いて洗浄する。このようにしてレジスト剥離工程が実行される。なお、パターニングの方法は、陽極12および正孔注入層13を一括してエッチングする他、各層をそれぞれエッチングして行っても構わない。
次に、陽極12の上に、陽極12を覆うように正孔注入層13をスパッタ成膜法によって成膜する(図4(f))。ここでのスパッタ成膜法による成膜は次の通りである。まず、例えば、MoWターゲットを、工程仕掛かり品とともにチャンバー内に配置する。次に、チャンバー内を真空状態にしたのち、Arガス及びO2ガスを導入し、ターゲットと基板の間に電圧をかける。これにより、Arイオンが発生し、このイオンがターゲットに衝突し、ターゲット粒子がはじき飛ばされ、基板に付着するまでの間または付着後にO2と結合するため基板上にMoWOx膜が形成される。前述したように、正孔注入層13は、酸化モリブデンと酸化タングステンとの混合物からなる。
次に、バンク層16を形成する。まず、正孔注入層13を覆うようにTFT基板10の上に、バンク用の感光性樹脂層82を成膜する(図4(g))。次に、開口部85を規定するマスク(不図示)を介してフォトリソグラフィ法によって感光性樹脂層82をパターニングして、開口部85を形成する(図4(h))。
次に、バンク層16の開口部85に、有機発光層15を構成する材料を充填する。ここではインクジェット法を用いて、バンク層16によって規定された凹部もしくは溝部内に有機発光層15を形成する(図4(i))。また、インクジェット法を用いて、有機発光層15とともに中間層14も形成することが可能である。
インクジェット法は、インク化した成膜材料をノズルからTFT基板10へ噴射して、膜形成する手法である。なお、高分子材料を高精度でパターニングするために、本実施の形態のように、画素の開口部以外にバンク層16を設けておくことが好ましい。さらには、例えばバンク層16や正孔注入層13表面をプラズマ処理することにより、濡れ性を制御する手法もある。インクジェット法によって高分子材料を塗布した後は、乾燥して有機発光層15を得る。
次に、有機発光層15の上に電子注入層18を形成する(図4(j))。電子注入層18は、例えば蒸着法によって形成する。ここでの蒸着法の条件は、次の通りである。まず、例えばBa原料をるつぼ内に配置し、膜を付ける基板とともにチャンバー内に配置する。次に、チャンバー内を真空状態にしたのち、るつぼを加熱することでBaが蒸発し、基板に付着しBa膜が形成される。このときのるつぼ加熱方法は、抵抗加熱式、電子ビーム式、高周波誘導式などがある。
次に、電子注入層18の上に透明陰極20を形成する(図4(k))。透明陰極20は、蒸着法やスパッタ成膜法によって電子注入層18の上にベタ層を形成することによって得られる。ここでの蒸着法の条件(成膜条件)は、次の通りである。まず、例えばITO原料をるつぼ内に配置し、膜を付ける基板とともにチャンバー内に配置する。つぎに、チャンバー内を真空状態にしたのち、るつぼを電子ビームで加熱することによりITOが蒸発し、基板に付着しITO膜が形成される。その後、必要に応じて所定のパターニングを行う。
最後に、透明陰極20の上に透明封止膜22を形成すると、本実施の形態の有機EL素子1が得られる。透明封止膜22の形成は、スパッタ成膜法によって透明陰極20の上にベタ層を形成することによって行えばよい。ここでのスパッタ成膜法の条件(成膜条件)は、例えば、SiNターゲットを、膜を付ける基板とともにチャンバー内に配置する。つぎに、チャンバー内を真空状態にしたのち、Arガスを導入し、SiNターゲットと基板の間に電圧をかける。これにより、Arイオンが発生し、このイオンがターゲットに衝突し、ターゲット粒子がはじき飛ばされて基板に付着し、SiN膜が形成される。その後、必要に応じて所定のパターニングを行う。なおパターニングにおいてはウェットエッチングに限らずドライエッチングでも良い。
以上説明した製造方法により、本実施の形態の有機EL素子を製造することができる。本実施の形態の製造方法によれば、陽極12および正孔注入層13をスパッタ成膜法によって形成するとともに、有機発光層15を塗布又は印刷法(この例では、インクジェット法)によって形成することができる。これにより、大型の有機ELパネル(例えば、100インチ級)を作製することが容易となり、その大型の有機ELパネルを量産レベルで製造することが可能となる。上述した例では、インクジェット法を用いて有機発光層15を形成したが、塗布または印刷によって有機発光層15を形成できるのであれば、他の手法(例えば、グラビア印刷法、凸版印刷法、ディスペンサーなど)を用いることも可能である。また、製法によってはバンク層16を用いずに有機発光層15を作製することも可能である。
また、本実施の形態の製造方法によれば、正孔注入層13はスパッタ成膜法により、酸化モリブデンと酸化タングステンとの混合物から形成される。これにより、正孔注入層13の平坦性を確保するのが容易であるとともに、正孔注入層13の膜減りの問題を緩和しながらバンクプロセスを実行することができる。したがって、膜の平坦性及び均一性という観点から、大型の有機ELパネルを容易に製造することが可能となる。
次に、実施例及び比較例を挙げながら本発明により得られる効果である正孔注入層の表面平坦性及び膜減りについて説明する。
(実施例1)
実施例1では、Mo含有率が23原子%であるモリブデンドープ酸化タングステン膜(MoドープWOx)の平坦性を評価した。表面平坦性の評価に使用されたMoドープWOx膜は、フラットITO基板上にDCスパッタ成膜法にて成膜された。膜厚は50nmであり、成膜条件はスパッタ出力250W(Ar流量100SCCM/O2流量100SCCM、ガス圧4.5Pa)であった。成膜温度は室温で、ターゲット−基板間距離は113mmであった。
表面粗さRa=0.81nm及びRmax=10.89nmであった。
(実施例2)
実施例2では、Mo含有率が54原子%であるMoドープWOx膜の平坦性を評価した。ターゲット組成以外の成膜条件は、実施例1と同様であった。
表面粗さRa=0.79nm及びRmax=10.07nmであった。
(比較例1)
比較例1では、酸化タングステンのみからなる膜(モリブデン含有量は0%)の平坦性を評価した。出力250W(Ar流量100SCCM/O2流量100SCCM、ガス圧4.5Pa)の成膜条件にて酸化タングステン(WOx)膜をスパッタ成膜した。
表面粗さRa=1.64nm及びRmax=21.62nmであった。
(比較例2)
比較例2では、比較例1と成膜条件を変更して、酸化タングステン(WOx)膜の平坦性を評価した。出力500W(ガス圧4.8Pa)の成膜条件以外は、比較例1での成膜条件と同様であった。
表面粗さRa=1.76nm及びRmax=23.14nmであった。
(比較例3)
比較例3では、比較例1と成膜条件を変更して、酸化タングステン(WOx)膜の平坦性を評価した。出力1000W(ガス圧2.7Pa)の成膜条件以外は、比較例1での成膜条件と同様であった。
表面粗さRa=1.66nm及びRmax=20.24nmであった。
(比較例4)
PEDOT(ポリエチレンジオキシチオフェン)膜の平坦性を評価した。
表面粗さRa=0.82nm及びRmax=10.90nmであった。
(実施例及び比較例の評価)
表1は、実施例1〜2及び比較例1〜4のそれぞれの表面粗さの評価結果をまとめたものである。
Figure 2010103374
本発明の有機EL素子の有する正孔注入層13と同条件で成膜された実施例1及び実施例2では、膜の表面平坦性は良好であり、基準となるPEDOT膜の表面粗さと同等のものであった。これにより、本発明の有機EL素子の正孔注入層であるMoドープWOx膜は、PEDOT膜の膜厚と同等の膜厚条件にて形成され得る。しかも、正孔注入層としてMoドープWOx膜を用いることにより、PEDOT膜を正孔注入層として使用したときに見られるような、デバイス劣化の加速、製造装置の腐食及びリーク電流の発生がない。
これに対し、比較例1〜3では、タングステン酸化物のみからなる膜(WOx膜)の表面粗さは、PEDOT膜の表面粗さのおおよそ2倍であった。すなわち、上記WOx膜の表面の平滑性は、PEDOT膜の平滑性と比較して悪いものであった。この結果は、スパッタ成膜の出力パワーを変化させても、つまり、基板上での膜成長速度を変化させても、同様の結果が得られた。このWOx膜を正孔注入層として用いるためには、MoドープWOx膜やPEDOT膜が正孔注入層として用いられた場合と比べて、2倍以上の膜厚が必要となる。これにより、正孔注入層の抵抗値が増大し、有機EL素子の低電圧駆動が実現できず、消費電力の増大を招いてしまう。
また、バンクプロセスによる膜減りについては、WOx膜(Mo=0%)に対し所定の条件にてバンクプロセスを行うと、20nmの膜減りが生じた。一方、同様の条件でのMoドープWOx膜(Mo=23%)の膜減りの量もほぼ同様(23nm)であった。これにより、MoドープWOx膜(Mo=23%)のバンクプロセスの耐性は、WOx膜(Mo=0%)のそれと同等であることがわかった。なお、Moドープ量の増大につれ、バンクプロセスによる膜減り量も増大するので、Moドープ量の増大につれ、有機発光層の膜厚を考慮して正孔注入層の膜厚を最適化する必要がある。
以上、本発明の有機EL素子及びその製造方法について、実施の形態及び実施例に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態及び実施例に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものも、本発明の範囲内に含まれる。
なお、本発明の有機EL素子は、基板上の全面あるいは大部分に一様に形成されていてもよい。この場合は、開口部の大きい大面積発光が得られる照明光源として用いることができる。図5は、本発明の実施の形態に係る有機EL素子を用いた有機EL照明光源の構造模式図である。同図に記載された有機EL照明光源3は、トップエミッション型であるので、図5に示した例では、上方に照明光が発せられることになる。この構成により、有機EL照明光源の大型化及び量産化を容易にすることが可能となる。
あるいは、この電極は、特定の図形や文字を表示できるようにパターン化されていても良い。この場合は、特性のパターン状の発光が得られるので広告表示などに用いることができる。
あるいは、この電極は、行列状に多数配置されていても良い。この場合は、パッシブ駆動のディスプレイパネルなどの画像表示装置として用いることができる。あるいは、図1に記載されたように、トランジスタアレイを並べた基板上で、このトランジスタアレイに対応する形で電気的な接続を得られるように形成されていてもよい。
なお、本発明の実施の形態において、正孔注入層13および有機発光層15に高分子有機材料が用いられた例を示したが、これらに低分子有機材料が用いられても、本検討と同様の効果が得られる。
また、酸化モリブデン及び酸化タングステンからなる正孔注入層13をスパッタ成膜法により成膜した後、当該膜に対するアニール処理の有無により、本発明の有機EL素子の有する効果、つまり、表面平坦性及び水への溶解性は不変である。よって、本発明は、後アニール処理プロセスの有無によって限定されない。
本発明にかかる有機EL素子は、製造コストの低減及び大面積化が実現されるので、ディスプレイデバイスの画素発光源、液晶ディスプレイのバックライト、各種照明光源として有用であり、特に、TFTと組み合わせたアクティブマトリクス有機ELディスプレイパネルへの応用に適性がある。
本発明の実施の形態に係るアクティブマトリクス型有機EL素子の構造断面図である。 本発明の実施の形態に係る有機EL素子の構造断面図である。 モリブデンドープ濃度に対する正孔注入層の表面粗さを表すグラフである。 (a)〜(k)は、本発明の実施の形態に係る有機EL素子の製造方法を説明する工程図である。 本発明の実施の形態に係る有機EL素子を用いた有機EL照明光源の構造模式図である。
符号の説明
1、2 有機EL素子
3 有機EL照明光源
10 TFT基板
12 陽極
13 正孔注入層
14 中間層
15 有機発光層
16 バンク層
18 電子注入層
20 透明陰極
22 透明封止膜
40 基板
50 トランジスタ素子
50A、50B TFT
51 ソース・ドレイン電極
52 半導体層
53 ゲート絶縁膜
54 ゲート電極
55 配線
57 平坦化膜
60 有機EL部
70 光
81 レジストマスク
82 感光性樹脂層
85 開口部

Claims (14)

  1. 陽極および陰極と、前記両電極の間に形成された有機発光層とを備える有機エレクトロルミネッセンス素子であって、
    前記陽極と前記有機発光層との間に形成され、酸化モリブデンと酸化タングステンとの混合物からなる正孔注入層を備える
    有機エレクトロルミネッセンス素子。
  2. 前記混合物の金属元素に対するモリブデン元素の含有率は、9原子%以上である
    請求項1記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  3. 前記混合物の金属元素に対するモリブデン元素の含有率は、35原子%以下である
    請求項2記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  4. 前記正孔注入層の表面粗さRmaxは、20nm以下である
    請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  5. 前記有機発光層は、高分子有機材料を主成分とする
    請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  6. 前記正孔注入層は、スパッタ成膜法により形成されている
    請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  7. 前記正孔注入層は、モリブデンとタングステンとの原子比率が65:35から20:80の間のターゲットを用いて、前記スパッタ成膜法により形成されている
    請求項6記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  8. 前記陽極は、スパッタ成膜法により形成されている
    請求項6記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  9. 前記陽極、前記有機発光層及び前記陰極は、基板上にこの順で積層され、
    前記陽極はAgおよびAlのうち少なくとも一方を含み、
    前記陰極は透明である
    請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  10. 請求項1〜9のうちいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を備える
    有機エレクトロルミネッセンス照明光源。
  11. 基板上に、陽極を形成する陽極形成ステップと、
    前記陽極の上に、酸化モリブデンと酸化タングステンとの混合物からなる酸化物層を、スパッタ成膜法により積層する酸化物層積層ステップと、
    前記酸化物層の上に、有機発光材料を主成分とする有機発光層を積層する発光層形成ステップと、
    前記有機発光層の上に、陰極を形成する陰極形成ステップとを含む
    有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  12. 前記酸化物層積層ステップでは、
    前記スパッタ成膜法は、モリブデンとタングステンとの原子比率が65:35から20:80の間のターゲットを用いて実行される
    請求項11記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  13. 前記陽極形成ステップでは、
    スパッタ成膜法により前記陽極を形成する
    請求項11または12に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  14. 前記発光層形成ステップでは、
    湿式成膜法により前記有機発光層を積層する
    請求項11〜13のうちいずれか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
JP2008274880A 2008-10-24 2008-10-24 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5138542B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008274880A JP5138542B2 (ja) 2008-10-24 2008-10-24 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法
US12/555,938 US8174009B2 (en) 2008-10-24 2009-09-09 Organic electroluminescence element and manufacturing method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008274880A JP5138542B2 (ja) 2008-10-24 2008-10-24 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010103374A true JP2010103374A (ja) 2010-05-06
JP5138542B2 JP5138542B2 (ja) 2013-02-06

Family

ID=42116608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008274880A Expired - Fee Related JP5138542B2 (ja) 2008-10-24 2008-10-24 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8174009B2 (ja)
JP (1) JP5138542B2 (ja)

Cited By (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011040237A1 (ja) * 2009-09-30 2011-04-07 凸版印刷株式会社 有機エレクトロルミネセンス素子、有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネルおよび有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネル製造方法
WO2012017501A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子およびその製造方法
WO2012017495A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子およびその製造方法
WO2012017502A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子およびその製造方法
WO2012017490A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子、表示装置および発光装置
WO2012017487A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 発光素子、表示装置、および発光素子の製造方法
WO2012017503A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子
WO2012017499A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子
WO2012017485A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子、表示装置および発光装置
WO2012017489A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子、表示装置および発光装置
WO2012017497A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子
WO2012073270A1 (ja) * 2010-11-29 2012-06-07 パナソニック株式会社 有機発光素子の製造方法、有機発光素子、発光装置、表示パネル、および表示装置
WO2012073269A1 (ja) * 2010-11-29 2012-06-07 パナソニック株式会社 有機elパネル、有機elパネルの製造方法、有機elパネルを用いた有機発光装置、及び有機elパネルを用いた有機表示装置
WO2012098587A1 (ja) * 2011-01-21 2012-07-26 パナソニック株式会社 有機el素子
WO2012114648A1 (ja) * 2011-02-23 2012-08-30 パナソニック株式会社 有機el表示パネルおよび有機el表示装置
WO2012153445A1 (ja) * 2011-05-11 2012-11-15 パナソニック株式会社 有機el表示パネルおよび有機el表示装置
WO2012164797A1 (ja) * 2011-06-03 2012-12-06 パナソニック株式会社 薄膜形成方法、薄膜形成装置、表示パネルの製造方法、表示装置の製造方法、および発光装置の製造方法
WO2013183093A1 (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 パナソニック株式会社 有機el素子とその製造方法、有機elパネル、有機el発光装置、および有機el表示装置
US8664669B2 (en) 2010-06-24 2014-03-04 Panasonic Corporation Organic EL element, display apparatus, and light-emitting apparatus
CN103620805A (zh) * 2011-07-15 2014-03-05 松下电器产业株式会社 有机发光元件
US8703530B2 (en) 2010-06-24 2014-04-22 Panasonic Corporation Method for producing organic EL element, display device, light-emitting apparatus, and ultraviolet irradiation device
US8822246B2 (en) 2009-02-10 2014-09-02 Panasonic Corporation Method for manufacturing a light-emitting element including a protective film for a charge injection layer
US8852977B2 (en) 2010-08-06 2014-10-07 Panasonic Corporation Method for producing light-emitting elements
US8866160B2 (en) 2009-02-10 2014-10-21 Panasonic Corporation Light-emitting element, device, and manufacturing method including a charge injection layer having a recess for suppressing uneven luminance
US8872164B2 (en) 2009-08-19 2014-10-28 Panasonic Corporation Organic el element
US8890129B2 (en) 2010-08-06 2014-11-18 Panasonic Corporation Light emitting device, light emitting apparatus provided with a light emitting device, and method of manufacturing a light emitting device
US8890174B2 (en) 2009-02-10 2014-11-18 Panasonic Corporation Light-emitting element including a charge injection transport layer that includes a dissolvable metal compound, and display device and method for manufacturing thereof
JP2014531746A (ja) * 2011-09-28 2014-11-27 ヨル チョン ケミカル カンパニーリミテッドYoul Chon Chemical Co., Ltd. 最小積層構造の青色燐光有機発光素子
US8921838B2 (en) 2010-08-06 2014-12-30 Panasonic Corporation Light emitting element, method for manufacturing same, and light emitting device
US8927975B2 (en) 2010-08-06 2015-01-06 Panasonic Corporation Light emitting element, method for manufacturing same, and light emitting device
US8981361B2 (en) 2011-02-25 2015-03-17 Panasonic Corporation Organic electroluminescence display panel with tungsten oxide containing hole injection layer that electrically connects electrode to auxiliary wiring, and organic electroluminescence display device
JP2016149378A (ja) * 2011-06-21 2016-08-18 カティーバ, インコーポレイテッド Oledマイクロキャビティおよび緩衝層のための材料および方法
US9490445B2 (en) 2010-07-30 2016-11-08 Joled Inc. Organic el element, organic el panel, organic el light-emitting apparatus, organic el display apparatus, and method of manufacturing organic el element
US9843010B2 (en) 2010-08-06 2017-12-12 Joled Inc. Light-emitting element, light-emitting device provided with light-emitting element, and light-emitting element production method
JP2019530203A (ja) * 2017-08-11 2019-10-17 エルジー・ケム・リミテッド 有機電界発光素子およびその製造方法
US10483480B2 (en) 2017-08-14 2019-11-19 Japan Display Inc. Display device
CN112349854A (zh) * 2019-12-25 2021-02-09 广东聚华印刷显示技术有限公司 显示器件及其制备方法和显示面板

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101148458B1 (ko) * 2008-09-19 2012-05-24 파나소닉 주식회사 유기 일렉트로 루미네슨스 소자 및 그 제조 방법
KR101251725B1 (ko) 2008-12-18 2013-04-05 파나소닉 주식회사 유기 일렉트로 루미네슨스 표시 장치 및 그 제조 방법
US9007674B2 (en) * 2011-09-30 2015-04-14 View, Inc. Defect-mitigation layers in electrochromic devices
JP5595274B2 (ja) * 2009-11-11 2014-09-24 パナソニック株式会社 有機el素子、およびその製造方法
WO2011145149A1 (ja) 2010-05-20 2011-11-24 パナソニック株式会社 表示用薄膜半導体装置の製造方法
EP2587892A4 (en) 2010-06-28 2014-06-25 Panasonic Corp ORGANIC LIGHT-EMITTING ELEMENT, METHOD FOR ITS MANUFACTURE, ORGANIC DISPLAY TABLE AND ORGANIC DISPLAY DEVICE
KR101751552B1 (ko) 2011-06-03 2017-06-27 가부시키가이샤 제이올레드 유기 el 표시 패널의 제조 방법, 및 유기 el 표시 패널의 제조 장치
WO2013031162A1 (ja) * 2011-08-26 2013-03-07 パナソニック株式会社 El表示装置およびその製造方法
WO2013179361A1 (ja) * 2012-05-31 2013-12-05 パナソニック株式会社 有機el素子、有機elパネル、有機el発光装置、および有機el表示装置
US20150155516A1 (en) * 2012-06-20 2015-06-04 Panasonic Corporation Organic light-emitting element and production method therefor
JP2016201352A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 紫外光発光素子
CN104752574A (zh) * 2015-04-21 2015-07-01 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 Led发光材料
WO2017082216A1 (ja) 2015-11-13 2017-05-18 シャープ株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子、有機エレクトロルミネッセンス表示装置および有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法
JP2017220528A (ja) * 2016-06-06 2017-12-14 株式会社Joled 有機el表示パネル
US11462711B2 (en) 2017-06-26 2022-10-04 Samsung Display Co., Ltd. Light-emitting device and method of fabricating display panel therewith
KR20190001629A (ko) * 2017-06-26 2019-01-07 삼성디스플레이 주식회사 발광소자 및 표시패널의 제조방법
CN110808336B (zh) * 2019-11-12 2022-06-21 深圳市与辰科技有限公司 一种有机发光面板及其制备方法
CN112259690A (zh) * 2020-10-20 2021-01-22 京东方科技集团股份有限公司 显示基板及其制备方法、显示面板、显示装置
CN112310299A (zh) * 2020-10-27 2021-02-02 武汉华星光电半导体显示技术有限公司 一种双面显示面板及其制备方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007025557A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 表示装置及びその製造方法
JP2007080911A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 有機エレクトロルミネッセント素子、露光装置および画像形成装置
JP2007287586A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 有機エレクトロルミネッセント素子の製造方法、有機エレクトロルミネッセント素子、これを用いた表示装置および露光装置
JP2007335737A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 有機エレクトロルミネッセント素子およびその製造方法

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5294869A (en) 1991-12-30 1994-03-15 Eastman Kodak Company Organic electroluminescent multicolor image display device
JP2824411B2 (ja) 1995-08-25 1998-11-11 株式会社豊田中央研究所 有機薄膜発光素子
US5688551A (en) * 1995-11-13 1997-11-18 Eastman Kodak Company Method of forming an organic electroluminescent display panel
JP2000268973A (ja) * 1999-03-17 2000-09-29 Tdk Corp 有機el素子
JP2002075661A (ja) 2000-08-31 2002-03-15 Fujitsu Ltd 有機el素子及び有機el表示装置
US7153592B2 (en) * 2000-08-31 2006-12-26 Fujitsu Limited Organic EL element and method of manufacturing the same, organic EL display device using the element, organic EL material, and surface emission device and liquid crystal display device using the material
JP3628997B2 (ja) * 2000-11-27 2005-03-16 セイコーエプソン株式会社 有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法
US7158161B2 (en) * 2002-09-20 2007-01-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Organic electroluminescence element and an exposure unit and image-forming apparatus both using the element
JP4248853B2 (ja) 2002-11-20 2009-04-02 大日本印刷株式会社 有機半導体素子用陽極
AU2003298493A1 (en) * 2002-12-18 2004-07-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Exposing apparatus and image forming apparatus using organic electroluminescence element
US20040140757A1 (en) * 2003-01-17 2004-07-22 Eastman Kodak Company Microcavity OLED devices
US6861800B2 (en) * 2003-02-18 2005-03-01 Eastman Kodak Company Tuned microcavity color OLED display
US20040140758A1 (en) 2003-01-17 2004-07-22 Eastman Kodak Company Organic light emitting device (OLED) display with improved light emission using a metallic anode
US20040155576A1 (en) * 2003-01-17 2004-08-12 Eastman Kodak Company Microcavity OLED device
US6875320B2 (en) * 2003-05-05 2005-04-05 Eastman Kodak Company Highly transparent top electrode for OLED device
US7884355B2 (en) * 2003-05-12 2011-02-08 Cambridge Enterprise Ltd Polymer transistor
KR101172526B1 (ko) 2003-05-12 2012-08-13 캠브리지 엔터프라이즈 리미티드 고분자 소자의 제조 방법
US20090160325A1 (en) * 2003-12-16 2009-06-25 Panasonic Corporation Organic electroluminescent device and method for manufacturing the same
DE602004021424D1 (de) * 2003-12-16 2009-07-16 Panasonic Corp Organisches elektrolumineszenzbauelement und herstellungsverfahren dafür
JP2005203339A (ja) 2003-12-16 2005-07-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 有機エレクトロルミネッセント素子およびその製造方法
EP1911111A1 (en) * 2005-07-29 2008-04-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Organic electroluminescence element, exposure device and image forming apparatus
US20070241665A1 (en) * 2006-04-12 2007-10-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Organic electroluminescent element, and manufacturing method thereof, as well as display device and exposure apparatus using the same
JP2007288071A (ja) 2006-04-19 2007-11-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 有機エレクトロルミネッセント素子およびその製造方法、それを用いた表示装置、露光装置
JP5618458B2 (ja) * 2007-08-10 2014-11-05 住友化学株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子、製造方法及び塗布液
JP5214194B2 (ja) * 2007-08-10 2013-06-19 住友化学株式会社 金属ドープモリブデン酸化物層を含む有機エレクトロルミネッセンス素子及び製造方法
JP4931858B2 (ja) * 2008-05-13 2012-05-16 パナソニック株式会社 有機エレクトロルミネッセント素子の製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007025557A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 表示装置及びその製造方法
JP2007080911A (ja) * 2005-09-12 2007-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 有機エレクトロルミネッセント素子、露光装置および画像形成装置
JP2007287586A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 有機エレクトロルミネッセント素子の製造方法、有機エレクトロルミネッセント素子、これを用いた表示装置および露光装置
JP2007335737A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 有機エレクトロルミネッセント素子およびその製造方法

Cited By (80)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8890173B2 (en) 2009-02-10 2014-11-18 Panasonic Corporation Light-emitting element including a charge injection transport layer having a recess portion for accumulating ink, and display device and method for manufacturing thereof
US8890174B2 (en) 2009-02-10 2014-11-18 Panasonic Corporation Light-emitting element including a charge injection transport layer that includes a dissolvable metal compound, and display device and method for manufacturing thereof
US8866160B2 (en) 2009-02-10 2014-10-21 Panasonic Corporation Light-emitting element, device, and manufacturing method including a charge injection layer having a recess for suppressing uneven luminance
US8822246B2 (en) 2009-02-10 2014-09-02 Panasonic Corporation Method for manufacturing a light-emitting element including a protective film for a charge injection layer
US8872164B2 (en) 2009-08-19 2014-10-28 Panasonic Corporation Organic el element
WO2011040237A1 (ja) * 2009-09-30 2011-04-07 凸版印刷株式会社 有機エレクトロルミネセンス素子、有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネルおよび有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネル製造方法
JP5633516B2 (ja) * 2009-09-30 2014-12-03 凸版印刷株式会社 有機エレクトロルミネセンス素子、有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネルおよび有機エレクトロルミネセンスディスプレイパネル製造方法
US8664669B2 (en) 2010-06-24 2014-03-04 Panasonic Corporation Organic EL element, display apparatus, and light-emitting apparatus
US8703530B2 (en) 2010-06-24 2014-04-22 Panasonic Corporation Method for producing organic EL element, display device, light-emitting apparatus, and ultraviolet irradiation device
US9490445B2 (en) 2010-07-30 2016-11-08 Joled Inc. Organic el element, organic el panel, organic el light-emitting apparatus, organic el display apparatus, and method of manufacturing organic el element
US9012897B2 (en) 2010-08-06 2015-04-21 Panasonic Corporation Organic EL element, display device, and light-emitting device
US9012896B2 (en) 2010-08-06 2015-04-21 Panasonic Corporation Organic EL element
US9843010B2 (en) 2010-08-06 2017-12-12 Joled Inc. Light-emitting element, light-emitting device provided with light-emitting element, and light-emitting element production method
WO2012017501A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子およびその製造方法
US9130187B2 (en) 2010-08-06 2015-09-08 Joled Inc. Organic EL element, display device, and light-emitting device
US9048448B2 (en) 2010-08-06 2015-06-02 Joled Inc. Organic electroluminescence element and method of manufacturing thereof
US9029842B2 (en) 2010-08-06 2015-05-12 Joled Inc. Organic electroluminescence element and method of manufacturing thereof
US9029843B2 (en) 2010-08-06 2015-05-12 Joled Inc. Organic electroluminescence element
WO2012017495A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子およびその製造方法
CN103053041A (zh) * 2010-08-06 2013-04-17 松下电器产业株式会社 有机el元件
JPWO2012017502A1 (ja) * 2010-08-06 2013-09-19 パナソニック株式会社 有機el素子およびその製造方法
JPWO2012017495A1 (ja) * 2010-08-06 2013-09-19 パナソニック株式会社 有機el素子およびその製造方法
JPWO2012017501A1 (ja) * 2010-08-06 2013-09-19 パナソニック株式会社 有機el素子およびその製造方法
US8563994B2 (en) 2010-08-06 2013-10-22 Panasonic Corporation Light-emitting element, display device, and method for producing light-emitting element
US8999832B2 (en) 2010-08-06 2015-04-07 Panasonic Corporation Organic EL element
WO2012017497A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子
JP5677431B2 (ja) * 2010-08-06 2015-02-25 パナソニック株式会社 有機el素子、表示装置および発光装置
WO2012017489A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子、表示装置および発光装置
JP5677436B2 (ja) * 2010-08-06 2015-02-25 パナソニック株式会社 有機el素子
JP5677432B2 (ja) * 2010-08-06 2015-02-25 パナソニック株式会社 有機el素子、表示装置および発光装置
WO2012017485A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子、表示装置および発光装置
JP5677434B2 (ja) * 2010-08-06 2015-02-25 パナソニック株式会社 有機el素子
US8852977B2 (en) 2010-08-06 2014-10-07 Panasonic Corporation Method for producing light-emitting elements
WO2012017499A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子
JP5612691B2 (ja) * 2010-08-06 2014-10-22 パナソニック株式会社 有機el素子およびその製造方法
JP5612692B2 (ja) * 2010-08-06 2014-10-22 パナソニック株式会社 有機el素子およびその製造方法
JP5612693B2 (ja) * 2010-08-06 2014-10-22 パナソニック株式会社 有機el素子およびその製造方法
WO2012017503A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子
JP5620494B2 (ja) * 2010-08-06 2014-11-05 パナソニック株式会社 発光素子、表示装置、および発光素子の製造方法
JP5677437B2 (ja) * 2010-08-06 2015-02-25 パナソニック株式会社 有機el素子
JP5677433B2 (ja) * 2010-08-06 2015-02-25 パナソニック株式会社 有機el素子、表示装置および発光装置
US8890129B2 (en) 2010-08-06 2014-11-18 Panasonic Corporation Light emitting device, light emitting apparatus provided with a light emitting device, and method of manufacturing a light emitting device
WO2012017487A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 発光素子、表示装置、および発光素子の製造方法
WO2012017490A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子、表示装置および発光装置
US8946693B2 (en) 2010-08-06 2015-02-03 Panasonic Corporation Organic EL element, display device, and light-emitting device
WO2012017502A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 有機el素子およびその製造方法
US8921838B2 (en) 2010-08-06 2014-12-30 Panasonic Corporation Light emitting element, method for manufacturing same, and light emitting device
US8927976B2 (en) 2010-08-06 2015-01-06 Panasonic Corporation Organic EL element and production method for same
US8927975B2 (en) 2010-08-06 2015-01-06 Panasonic Corporation Light emitting element, method for manufacturing same, and light emitting device
WO2012073270A1 (ja) * 2010-11-29 2012-06-07 パナソニック株式会社 有機発光素子の製造方法、有機発光素子、発光装置、表示パネル、および表示装置
JP5667089B2 (ja) * 2010-11-29 2015-02-12 パナソニック株式会社 有機発光素子の製造方法、有機発光素子、発光装置、表示パネル、および表示装置
US8957412B2 (en) 2010-11-29 2015-02-17 Panasonic Corporation Organic electroluminescence panel, method of manufacturing organic electroluminescence panel, organic light emitting apparatus using organic electroluminescence panel, and organic display apparatus using organic electroluminescence panel
WO2012073269A1 (ja) * 2010-11-29 2012-06-07 パナソニック株式会社 有機elパネル、有機elパネルの製造方法、有機elパネルを用いた有機発光装置、及び有機elパネルを用いた有機表示装置
US8816363B2 (en) 2010-11-29 2014-08-26 Panasonic Corporation Method of manufacturing an organic light-emitting element, organic light-emitting element, display panel, and display device
US9184406B2 (en) 2010-11-29 2015-11-10 Joled Inc. Method of manufacturing an organic light-emitting element, organic light-emitting element, display panel, and display device
CN102640318A (zh) * 2010-11-29 2012-08-15 松下电器产业株式会社 有机发光元件的制造方法、有机发光元件、发光装置、显示面板以及显示装置
US8884281B2 (en) 2011-01-21 2014-11-11 Panasonic Corporation Organic EL element
WO2012098587A1 (ja) * 2011-01-21 2012-07-26 パナソニック株式会社 有機el素子
JPWO2012098587A1 (ja) * 2011-01-21 2014-06-09 パナソニック株式会社 有機el素子
JP5676652B2 (ja) * 2011-01-21 2015-02-25 パナソニック株式会社 有機el素子
JP5884224B2 (ja) * 2011-02-23 2016-03-15 株式会社Joled 有機el表示パネルおよび有機el表示装置
US8829510B2 (en) 2011-02-23 2014-09-09 Panasonic Corporation Organic electroluminescence display panel and organic electroluminescence display device
WO2012114648A1 (ja) * 2011-02-23 2012-08-30 パナソニック株式会社 有機el表示パネルおよび有機el表示装置
US8981361B2 (en) 2011-02-25 2015-03-17 Panasonic Corporation Organic electroluminescence display panel with tungsten oxide containing hole injection layer that electrically connects electrode to auxiliary wiring, and organic electroluminescence display device
CN102884650A (zh) * 2011-05-11 2013-01-16 松下电器产业株式会社 有机el显示面板及有机el显示装置
WO2012153445A1 (ja) * 2011-05-11 2012-11-15 パナソニック株式会社 有機el表示パネルおよび有機el表示装置
US8884276B2 (en) 2011-05-11 2014-11-11 Panasonic Corporation Organic EL display panel and organic EL display apparatus
WO2012164797A1 (ja) * 2011-06-03 2012-12-06 パナソニック株式会社 薄膜形成方法、薄膜形成装置、表示パネルの製造方法、表示装置の製造方法、および発光装置の製造方法
JP2019110142A (ja) * 2011-06-21 2019-07-04 カティーバ, インコーポレイテッド Oledマイクロキャビティおよび緩衝層のための材料および方法
JP2016149378A (ja) * 2011-06-21 2016-08-18 カティーバ, インコーポレイテッド Oledマイクロキャビティおよび緩衝層のための材料および方法
US9324964B2 (en) 2011-07-15 2016-04-26 Joled Inc. Organic light-emitting element with hole injection layer having concave portion
CN103620805A (zh) * 2011-07-15 2014-03-05 松下电器产业株式会社 有机发光元件
JP2014531746A (ja) * 2011-09-28 2014-11-27 ヨル チョン ケミカル カンパニーリミテッドYoul Chon Chemical Co., Ltd. 最小積層構造の青色燐光有機発光素子
JPWO2013183093A1 (ja) * 2012-06-04 2016-01-21 株式会社Joled 有機el素子とその製造方法、有機elパネル、有機el発光装置、および有機el表示装置
US9105868B2 (en) 2012-06-04 2015-08-11 Joled Inc. Organic EL element including a hole injection layer with a proportion of sulphur atoms relative to metal atoms
WO2013183093A1 (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 パナソニック株式会社 有機el素子とその製造方法、有機elパネル、有機el発光装置、および有機el表示装置
JP2019530203A (ja) * 2017-08-11 2019-10-17 エルジー・ケム・リミテッド 有機電界発光素子およびその製造方法
US11038138B2 (en) 2017-08-11 2021-06-15 Lg Chem, Ltd. Organic electroluminescent device and method for manufacturing the same
US10483480B2 (en) 2017-08-14 2019-11-19 Japan Display Inc. Display device
CN112349854A (zh) * 2019-12-25 2021-02-09 广东聚华印刷显示技术有限公司 显示器件及其制备方法和显示面板

Also Published As

Publication number Publication date
US20100102310A1 (en) 2010-04-29
JP5138542B2 (ja) 2013-02-06
US8174009B2 (en) 2012-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5138542B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法
JP4750902B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP4208854B2 (ja) 電界発光ディスプレイ装置及びその製造方法
JP4647708B2 (ja) 有機elデバイスおよびその製造方法
JP2011107476A (ja) 電子デバイスの製造方法
US10164207B2 (en) Organic light-emitting device and method for manufacturing same
JP2011040380A (ja) 有機発光ディスプレイ装置および有機発光ディスプレイ装置の製造方法
KR20110022566A (ko) 유기 전계발광 소자
JP5092485B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ及びその製造方法
JP2006324536A (ja) 有機発光表示装置
US20160351637A1 (en) Organic light-emitting device and organic display device
CN109378409B (zh) 一种电致发光器件及其制造方法
JP2011091093A (ja) 有機el素子
JP6040445B2 (ja) 有機elパネルとその製造方法
JP2007242816A (ja) 有機エレクトロルミネッセンスデバイス及びその製造方法
JP6082974B2 (ja) 有機膜の製造方法と有機elパネルの製造方法
JP2004152595A (ja) 表示装置
JP4573592B2 (ja) 有機エレクトロルミネセンス素子及びその製造方法、並びに、有機エレクトロルミネセンス表示装置
KR101966160B1 (ko) 유기전계발광 표시장치 및 그 제조 방법
KR20110103050A (ko) 유기전계 발광소자의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121023

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5138542

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S303 Written request for registration of pledge or change of pledge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316303

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350