JP2010100813A - バイオコークス製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】反応容器2内のバイオマス細粒体を加圧しながら温度調整手段にて加熱し、得られた半炭化或いは半炭化前固形物を冷却するバイオコークス製造装置1において、前記温度調整手段は、反応容器外周に形成された冷熱媒通路4と、該冷熱媒通路4に接続され夫々独立した熱媒循環ライン31と冷媒循環ライン36と、該熱媒循環ライン31又は冷媒循環ライン36を切り替える切替手段41、42、53、54とを備え、熱媒循環ライン31と冷媒循環ライン36上の夫々に、冷熱媒通路入口側の圧力を一定にする圧力制御弁34、38が設けられるとともに、冷熱媒通路出口側の冷熱媒流量を一定にする流量制御弁51が設けられている。
【選択図】 図2
Description
バイオマスを燃料化する方法としては、バイオマスを乾燥させて燃料化する方法、加圧して燃料ペレット化する方法、炭化、乾留させて固体及び液体の燃料化する方法等が知られている。しかし、バイオマスを乾燥させるのみでは、空隙率が大きくみかけ比重が低くなるため、輸送や貯留が困難であり、長距離輸送や貯留して使用する燃料としては有効とはいえない。
また、バイオマスを乾留して燃料化する方法は、特許文献2(特開2003−206490号公報)等に開示されている。この方法は、酸素欠乏雰囲気中において、バイオマスを200〜500℃、好適には250〜400℃で加熱して、バイオマス半炭化圧密燃料前駆体を製造する方法となっている。
また、特許文献2等に記載されるように乾留によりバイオマスを燃料化する方法では、加工処理を施さないバイオマスに比べると燃料として価値が高いものとなっているが、やはり石炭コークスに比べてみかけ比重が低く、発熱量が低い。さらに、石炭コークスに比べて硬度が低いため、石炭コークスの代替として利用するには不十分である。
バイオコークスは、バイオマス原料を加圧、加熱した状態で一定時間保持した後に、加圧を維持した状態で冷却することにより製造される。加圧、加熱条件は、バイオマス細粒体中の主成分であるリグニン、セルロース及びヘミセルロースのうち、ヘミセルロースを熱分解させると共にセルロース及びリグニンの骨格を保持しつつ低温反応させて半炭化或いは半炭化前固形物を得る圧力範囲及び温度範囲に設定する。これにより以下の反応機構が成立し、高硬度で高圧密されたバイオコークスが製造できる。
この表に示されるように、バイオコークスは、みかけ比重1.2〜1.52に高圧密され、最高圧縮強度20〜200MPa、発熱量18〜23MJ/kgの物性値を示す硬度、燃焼性ともに優れた性能を有しており、未加工の木質バイオマスが、みかけ比重約0.4〜0.6、発熱量約17MJ/kg、最高圧縮強度約30MPaであるのと比べると、発熱量及び硬度の点において格段に優れていることが判る。また、石炭コークスの物性値である、みかけ比重約1.85、最高圧縮強度約15MPa、発熱量約29MJ/kgに比しても、バイオコークスは燃焼性、硬度とも遜色ない性能を有する。従って、バイオコークスは石炭コークスの代替として有効な燃料であるとともに、マテリアル素材としての利用価値も高い。
また、バイオコークスの製造において、バイオマス原料の加熱と冷却を迅速に行うことが求められており、この温度制御に時間がかかると連続運転する際に生産性が低下してしまうという懸念があった。
そこで本発明は、バイオマス原料の加熱又は冷却を迅速に行い、バイオコークスを短時間で且つ効率的に製造することを可能としたバイオコークス製造装置を提案する。
前記反応容器内のバイオマス細粒体を、略密状態にて前記加圧体で加圧しながら前記温度調整手段により加熱し、該反応容器内に生成された半炭化或いは半炭化前固形物を前記温度調整手段により冷却するバイオコークス製造装置において、
前記温度調整手段は、前記反応容器の外周に形成された冷熱媒通路と、前記冷熱媒通路に接続された熱媒循環ライン及び冷媒循環ラインと、を備え、
前記熱媒循環ラインと前記冷媒循環ラインとが冷熱媒切替弁を介して夫々独立して設けられ、
前記熱媒循環ラインと前記冷媒循環ラインは夫々、前記反応容器へ熱媒又は冷媒を供給する上流母管と、前記反応容器から熱媒又は冷媒を回収する下流母管とが接続されてなり、
前記熱媒循環ラインと前記冷媒循環ラインの夫々には、前記上流母管と下流母管の間に該上流母管の圧力を一定に維持する圧力制御弁が設けられるとともに、前記冷熱媒通路の出口側に冷熱媒流量を一定に維持する流量制御弁が設けられることを特徴とする。
さらに、夫々独立した熱媒循環ラインと冷媒循環ラインを設けて、冷熱媒通路の上流側に冷熱媒圧力を一定にする圧力制御弁を設置し、また上流母管と下流母管の間に上流母管の冷熱媒流量を一定にする流量制御弁を設置することにより、安定した冷熱媒循環システムを形成することができ、反応容器内を安定的に温度調整することが可能となる。
前記反応容器セットが複数基設けられ、前記複数の反応容器セットは夫々、最も上流側に位置する反応容器の冷熱媒通路入口側が前記熱媒循環ラインと前記冷媒循環ラインの上流母管に接続され、前記反応容器セットの最も下流側の冷熱媒通路出口側が前記熱媒循環ラインと前記冷媒循環ラインの下流母管に接続されることを特徴とする。
このように、複数の反応容器セットでは、反応容器を直列に連結することにより切替バルブや配管等の装置構成を簡素化できる。また、複数の反応容器セットを熱媒循環ライン及び冷媒循環ラインに並列に接続することにより、処理能力の向上が可能となる。このとき、複数の反応容器セットを並列に接続することで冷熱媒の流量や圧力が不均一になる惧れがあるが、本発明では圧力制御弁が上流母管の冷熱媒の圧力を安定化させ、各反応容器セットの冷熱媒出口の流量制御弁が流量を安定化させる構成となっているため、複数の反応容器セット及び各セットの反応容器を略均一な条件に温度調整することが可能となる。
これにより、熱媒と冷媒が常時循環することとなり、熱効率を向上させることが可能となる。
さらに、前記複数の反応容器の冷熱媒通路の全てに熱媒又は冷媒(以下、冷熱媒と称する)が通流した状態で、該冷熱媒通路に通流する冷熱媒量の1/3以上の冷熱媒が前記熱媒循環ライン又は前記冷媒循環ラインに残留するように冷熱媒循環量を設定したことを特徴とする。
これにより、熱媒循環ライン又は冷媒循環ライン上流側の温度を安定させることが可能となる。
前記反応容器内のバイオマス細粒体を加圧した状態で、前記反応容器の外周に形成された冷熱媒通路に熱媒循環ラインの上流母管から熱媒を供給し冷熱媒通路通過後に下流母管に排出して反応容器を加熱した後、該熱媒循環ラインを冷熱媒切替弁により冷媒循環ラインに切り替えて、前記冷熱媒通路に冷媒循環ラインの上流母管から冷媒を供給し冷熱媒通路通過後に下流母管に排出して反応容器を冷却するようにし、
前記冷熱媒の通流時に、前記上流母管と下流母管の間に設置された圧力制御弁により前記上流母管の冷熱媒圧力を一定に維持するとともに、冷熱媒出口側の流量を流量制御弁により一定に維持することを特徴とする。
前記反応容器セットが複数基設けられ、前記複数の反応容器セットでは夫々、前記熱媒循環ライン又は前記冷媒循環ラインの上流母管から送給される冷熱媒を最も上流側に位置する反応容器の冷熱媒通路に供給し、最も下流側に位置する反応容器の冷熱媒通路から排出される冷熱媒を前記熱媒循環ライン又は前記冷媒循環ラインの下流母管で回収することを特徴とする。
さらに、夫々独立した熱媒循環ラインと冷媒循環ラインを設けて、冷熱媒通路の上流側に冷熱媒圧力を一定にする圧力制御弁を設置し、また上流母管と下流母管の間に上流母管の冷熱媒流量を一定にする流量制御弁を設置することにより、安定した冷熱媒循環システムを形成することができ、反応容器内を安定的に温度調整することが可能となる。
また、複数の反応容器セットのうち、一部の反応容器セットを熱媒循環ラインに接続すると同時に他の反応容器セットを前記冷媒循環ラインに接続することにより、熱媒と冷媒が常時循環することとなり、熱効率を向上させることが可能となる。
さらにまた、複数の反応容器の冷熱媒通路の全てに通流する冷熱媒の1/3以上が熱媒循環ライン又は冷媒循環ラインに残留するように冷熱媒循環量を設定することにより、熱媒循環ライン又は冷媒循環ライン上流側の温度を安定させることが可能となる。
本実施形態において、バイオコークスの原料となるバイオマスは、光合成に起因する有機物であって、木質類、草木類、農作物類、厨芥類等のバイオマスであり、例えば、廃木材、間伐材、剪定枝、植物、農業廃棄物、コーヒー滓や茶滓等の厨芥廃棄物等が挙げられる。
本実施形態では、必要に応じて所定の含水率になるように水分調整されたバイオマス細粒体を原料としている。バイオマス細粒体は、茶滓やコーヒー滓等のように小粒径のバイオマスをそのまま用いてもよいし、廃木材等の大粒径のバイオマスを予め所定粒径以下まで粉砕したものであってもよい。
図1に示すように、バイオコークス製造装置1はバイオマス細粒体11が投入される円筒形の反応容器2を有している。該反応容器2の上部にはバイオマス細粒体11を受け入れる漏斗状のホッパ3が設けられ、下端には成形されたバイオコークスを排出する排出部5が設けられている。また、反応容器2は、内容物を所定温度まで加熱又は冷却する温度調整手段を備える。さらに、反応容器2の上方には、該シリンダ2内のバイオマス細粒体11を所定圧力まで加圧する加圧手段が設けられている。
前記反応容器2の上部に設けられたホッパ3は、該ホッパ3にバイオマス細粒体11を供給する原料供給部(不図示)を備えている。該原料供給部は、バイオマス細粒体11を定量計量してホッパ3に投入する装置であってもよいし、又はバイオマス細粒体11をホッパ3に連続投入する装置であってもよい。
前記反応容器2の排出部5は反応容器2の径と同一径の開口からなり、その下方には該排出部5を開閉する排出装置が設けられている。該排出装置は、排出部5を封止する底面蓋部9と、該底面蓋部9を水平方向にスライドさせて排出部5の封止、開放を制御する排出用油圧機構10とから構成される。この排出装置は、反応容器2内にて反応工程が終了した後に、油圧機構10を駆動させ底面蓋部9をスライドさせて排出部5を開放し、シリンダ2内のバイオコークスを落下させて排出するようになっている。
反応容器2は、外周にジャケットが設けられた二重管構造となっており、内筒と外筒の間に冷熱媒通路4が設けられている。冷熱媒通路4には、冷熱媒が通流し、該冷熱媒による伝熱によりシリンダ内筒に充填されたバイオマス細粒体11に熱エネルギの授受を行うようになっている。冷熱媒通路4の下方側には冷熱媒入口4aが設けられ、上方側には冷熱媒出口4bが設けられている。これらの冷熱媒入口4a及び冷熱媒出口4bは、後述する冷熱媒循環ラインに接続されている(図2参照)。冷熱媒通路4、冷熱媒入口4a、冷熱媒出口4b、冷熱媒循環ラインを含み、冷熱媒の切り替えにより反応容器2の温度制御を行う機構を冷熱媒循環システムと称する。
(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。さらに、制御装置100は、加圧用油圧機構8の加圧ピストン6の充填回数等をカウントするカウンタ101、所定の制御における継続時間を計測するタイマ102を備えている。
本実施形態では、反応容器2の温度制御に用いられる冷熱媒循環システム30において、熱媒、冷媒の独立した循環ラインを夫々形成するとともに、循環ライン上流側の圧力安定手段と、各反応容器の冷熱媒出口に流量制御手段と、を設けた構成としている。
バイオコークス製造装置1が備える反応容器2は複数設けられ、複数の反応容器2の冷熱媒通路4が直列に接続されている。この冷熱媒通路4が直列に接続された複数の反応容器2と、これらの付随する原料供給部14、搬送コンベア28、後述する各バルブ、流量制御弁51等を反応容器セットと呼ぶ。
熱媒循環ライン31又は冷媒循環ライン36と冷熱媒通路4の入口側接続部には、夫々切替バルブ41、42が設けられており、反応容器2の加熱、冷却の切り替えに応じて切替バルブ41、42が開閉制御される。
全ての冷熱媒通路4を通過して排出された冷熱媒は、流量制御手段に送られる。該流量制御手段は、冷熱媒通路4の出口側における冷熱媒流量を一定にするもので、冷熱媒流量を調整する流量制御弁51と、流量を検出する流量計52とを備えている。また、冷熱媒通路4から熱媒循環ライン31に接続される通路上には切替バルブ53が設けられ、冷熱媒通路6から冷媒循環ライン36に接続される通路上には切替バルブ54が設けられており、上記した冷熱媒通路4の入口側に設けられた切替バルブ41、42と連動して開閉制御される。
また、夫々独立した熱媒循環ライン31と冷媒循環ライン36を設けて、熱媒循環ライン31の上流母管31aと下流母管31bの間、及び冷媒循環ライン36の上流母管36aと下流母管36bの間に冷熱媒圧力を一定にする圧力制御弁34、38を設置し、また各反応容器セット200、300、・・・の最も下流側に位置する反応容器出口側に冷熱媒流量を一定にする流量制御弁51を設置することにより、安定した冷熱媒循環システムを形成することができ、反応容器2内を安定的に温度調整することが可能となる。
また、複数の反応容器セット200、300、・・・のうち、一部の反応容器セットを熱媒循環ライン31に接続すると同時に他の反応容器セットを前記冷媒循環ライン36に接続することにより、熱媒と冷媒が常時循環することとなり、熱効率を向上させることが可能となる。
さらにまた、複数の反応容器2の冷熱媒通路4の全てに通流する冷熱媒の1/3以上が熱媒循環ライン31又は冷媒循環ライン36に残留するように冷熱媒循環量を設定することが好ましく、これにより、熱媒循環ライン31又は冷媒循環ライン36上流側の温度を安定させることが可能となる
まず、充填工程において、制御装置100により充填操作を起動させる(S1)。これは、加圧用油圧機構8や排出用油圧機構10を含む各油圧機構、及び冷熱媒循環システムを起動させ(S2)、カウンタ101の充填回数をリセットする(S3)。即ち、充填回数をX(回)とすると、X0=0に設定する。このとき、図4(i)に示すように、加圧ピストン6は反応容器2上部の初期位置H0に設定しておく。
そして、原料であるバイオマス細粒体11をホッパ3より反応容器2内に投入する(S4)。バイオマス細粒体11を投入後、図4(ii)に示すように、加圧用油圧機構8により加圧シリンダ7を低圧で下降側に駆動して加圧ピストン6を下降させる(S5)。低圧下降時の圧力は、後述する反応工程の圧力より低い第1の圧力段階P1とする。この時、カウンタ101の充填回数を+1増加させて、X0=X0+1とする(S6)。低圧下降時に制御装置100では、加圧シリンダ7の油圧Pが予め設定された所定圧力P1より大きいか否かを監視する(S7)。加圧シリンダ7の油圧Pが所定圧力P1以下の状態にて、タイマ102にて計測される加圧時間が予め設定された所定時間以上経過した場合は、S5に戻り再度加圧シリンダ7を下降側に駆動する。好適には、充填時加圧を行う第1段階の圧力P1は14MPaとし、所定時間は10秒とする。
バイオマス細粒体11の充填量検出は以下のように行う。
図4(ii)に示すように、位置センサ20により下降時の加圧ピストン6の高さ方向位置Hを検出する。そして、検出された高さ方向位置Hが、目的とする高さ設定値H1以上であるか否か(H≧H1)を判断する(S8)。
このように、位置センサ20又は加圧ピストン6の下降時間Tを用いることにより、簡単にバイオマス細粒体11の充填量を検出することが可能となる。特に、位置センサ20を用いる場合は精度の高い検出が可能となり、下降時間Tを用いる場合は装置を安価にできる。
上記したように充填工程を行うことにより、反応容器2にバイオマス細粒体11を投入する際に予め計量する必要がなく、一定の大きさのバイオコークスを得ることが可能となる。また、バイオマスは細粒体状で反応容器2に投入されるため嵩密度が低く、そのままの状態だと反応容器2の容積を大きくしなければならないが、充填工程にて加圧ピストン6により低圧で充填時加圧を行うことで、より多くのバイオマス細粒体11を投入することが可能となり、反応容器2の小型化が可能となる。
このとき、位置センサ20により検出される加圧ピストン6の位置が下降端位置まで到達したか否かを判断し(S21)、到達した場合には底面蓋部9を閉鎖するとともに(S22)、加圧シリンダ7を低圧で上昇側に駆動させ加圧ピストン6を上昇端まで移動させる(S23)。そして、制御装置100に通常運転停止命令が入力された場合には(S24)、運転を終了する(S25)。停止命令が入力されていない場合には(S24)、S3まで戻り、充填回数をリセットした後、原料投入(S4)移行のステップを繰り返し行う。
2 反応容器
4 冷熱媒通路
6 加圧ピストン
8、10 油圧機構
9 底面蓋部
11 バイオマス細粒体
30 冷熱媒循環システム
31 熱媒循環ライン
31a 上流母管
31b 下流母管
32 熱媒加熱手段
36 冷媒循環ライン
36a 上流母管
36b 下流母管
37 冷媒冷却手段
34、38 圧力制御バルブ
41、42 切替バルブ
51 流量制御弁
53、54 切替バルブ
100 制御装置
200 第1反応容器セット
300 第2反応容器セット
Claims (6)
- バイオマス細粒体が充填される反応容器と、前記反応容器内のバイオマス細粒体を加圧する加圧体と、前記反応容器内の加熱又は冷却を行う温度調整手段と、を備え、
前記反応容器内のバイオマス細粒体を、略密状態にて前記加圧体で加圧しながら前記温度調整手段により加熱し、該反応容器内に生成された半炭化或いは半炭化前固形物を前記温度調整手段により冷却するバイオコークス製造装置において、
前記温度調整手段は、前記反応容器の外周に形成された冷熱媒通路と、前記冷熱媒通路に接続された熱媒循環ライン及び冷媒循環ラインと、を備え、
前記熱媒循環ラインと前記冷媒循環ラインとが冷熱媒切替弁を介して夫々独立して設けられ、
前記熱媒循環ラインと前記冷媒循環ラインは夫々、前記反応容器へ熱媒又は冷媒を供給する上流母管と、前記反応容器から熱媒又は冷媒を回収する下流母管とが接続されてなり、
前記熱媒循環ラインと前記冷媒循環ラインの夫々には、前記上流母管と下流母管の間に該上流母管の圧力を一定に維持する圧力制御弁が設けられるとともに、前記冷熱媒通路の出口側に冷熱媒流量を一定に維持する流量制御弁が設けられることを特徴とするバイオコークス製造装置。 - 複数の前記反応容器の冷熱媒通路を直列に連結した反応容器セットを備え、
前記反応容器セットが複数基設けられ、前記複数の反応容器セットは夫々、最も上流側に位置する反応容器の冷熱媒通路入口側が前記熱媒循環ラインと前記冷媒循環ラインの上流母管に接続され、前記反応容器セットの最も下流側の冷熱媒通路出口側が前記熱媒循環ラインと前記冷媒循環ラインの下流母管に接続されることを特徴とする請求項1記載のバイオコークス製造装置。 - 前記複数の反応容器セットのうち、一部の反応容器セットを前記熱媒循環ラインに接続すると同時に他の反応容器セットを前記冷媒循環ラインに接続するようにしたことを特徴とする請求項1若しくは2記載のバイオコークス製造装置。
- 前記複数の反応容器の冷熱媒通路の全てに熱媒又は冷媒(以下、冷熱媒と称する)が通流した状態で、該冷熱媒通路に通流する冷熱媒量の1/3以上の冷熱媒が前記熱媒循環ライン又は前記冷媒循環ラインに残留するように冷熱媒循環量を設定したことを特徴とする請求項2記載のバイオコークス製造装置。
- 有底筒状の反応容器に充填したバイオマス細粒体を略密状態にて半炭化或いは半炭化前固形物を得る温度範囲及び圧力範囲で加熱手段により加熱しながら加圧体にて加圧成形した後、冷却してバイオコークス成形体を製造するバイオコークス製造方法において、
前記反応容器内のバイオマス細粒体を加圧した状態で、前記反応容器の外周に形成された冷熱媒通路に熱媒循環ラインの上流母管から熱媒を供給し冷熱媒通路通過後に下流母管に排出して反応容器を加熱した後、該熱媒循環ラインを冷熱媒切替弁により冷媒循環ラインに切り替えて、前記冷熱媒通路に冷媒循環ラインの上流母管から冷媒を供給し冷熱媒通路通過後に下流母管に排出して反応容器を冷却するようにし、
前記冷熱媒の通流時に、前記上流母管と下流母管の間に設置された圧力制御弁により前記上流母管の冷熱媒圧力を一定に維持するとともに、冷熱媒出口側の流量を流量制御弁により一定に維持することを特徴とするバイオコークス製造方法。 - 複数の前記反応容器の冷熱媒通路を直列に連結した反応容器セットを備え、
前記反応容器セットが複数基設けられ、前記複数の反応容器セットでは夫々、前記熱媒循環ライン又は前記冷媒循環ラインの上流母管から送給される冷熱媒を最も上流側に位置する反応容器の冷熱媒通路に供給し、最も下流側に位置する反応容器の冷熱媒通路から排出される冷熱媒を前記熱媒循環ライン又は前記冷媒循環ラインの下流母管で回収することを特徴とする請求項5記載のバイオコークス製造方法。
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