JP2010095573A - 樹脂組成物および樹脂成形体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリオレフィン、エチレン系共重合体、及びアクリルゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種に対しモノエステル(メタ)アクリレート0.5〜15質量%を加えグラフトしてなる樹脂組成物(A)100〜20質量%と、ポリオレフィン樹脂、エチレン系共重合体、及びアクリルゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種(B)0〜80質量%とからなる樹脂成分(C)100質量部に対し、金属水和物150〜300質量部を含有してなる樹脂組成物。
【選択図】なし
Description
このため、有害な重金属やハロゲン系ガスなどの発生がないノンハロゲン難燃材料で電線を被覆する技術の検討が盛んに行われている。
まず、赤燐と水酸化マグネシウムを併用した絶縁組成物が検討されてきたが、赤燐の発色のために電線を白をはじめとする任意の色に着色できないことや、廃棄する際に赤燐が地中に流出し湖沼を富養化するおそれがあることなどの問題がある。
また、水酸化マグネシウムを多量に加えた絶縁組成物が検討されているが、絶縁層の肉厚によっては燃えてしまうことがあり、また、難燃性が不十分であったり、機械的強度が著しく低下したりするという問題がある。
さらにこのような高難燃のノンハロゲン絶縁電線は絶縁破壊電圧が低く、動力線として使用する場合薄肉化が困難であった。
本発明はこの知見に基づくものである。
(1)ポリオレフィン、エチレン系共重合体、及びアクリルゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種に対しモノエステル(メタ)アクリレート0.5〜15質量%を加えグラフトしてなる樹脂組成物(A)100〜20質量%と、ポリオレフィン、エチレン系共重合体、及びアクリルゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種(B)0〜80質量%とからなる樹脂成分(C)100質量部に対し、金属水和物150〜300質量部を含有してなることを特徴とする樹脂組成物、
(2)ポリオレフィン、エチレン系共重合体、及びアクリルゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種に対してモノエステル(メタ)アクリレートをグラフトしつつ、前記金属水和物と該グラフトされる樹脂の溶融温度以上で混練することによって得られたことを特徴とする(1)項記載の樹脂組成物、
(3)前記樹脂成分(C)中にポリプロピレン骨格を有する樹脂を5〜50質量%含有することを特徴とする(1)または(2)項記載の樹脂組成物、
(4)前記金属水和物が反応性シランカップリング剤で表面処理されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の樹脂組成物、
(5)エチレン系共重合体の酸含有量が樹脂成分(C)中、15〜65質量%であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の樹脂組成物、
(6)前記モノエステル(メタ)アクリレートの含有量が樹脂成分(C)中、0.5〜10質量%であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載の樹脂組成物、
(7)前記モノエステル(メタ)アクリレートが下記式で示される化合物であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれか1項に記載の絶縁組成物、
(8)(1)項に記載の樹脂組成物の製造方法であって、ポリオレフィン樹脂、エチレン系共重合体、及びアクリルゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種に対してモノエステル(メタ)アクリレートをグラフトしつつ、金属水和物と該グラフトされる樹脂の溶融温度以上で混練することを特徴とする樹脂組成物の製造方法、
(9)(1)〜(7)のいずれか1項に記載の樹脂組成物が導体及び/又は光ファイバの外側に被覆されたことを特徴とする樹脂成形体、および
(10)前記樹脂組成物が架橋されていることを特徴とする(9)項記載の樹脂成形体
を提供するものである。
この難燃性が向上する理由についてもはっきりしていないが、含酸素部分がグラフトされることにより、樹脂自体の酸素係数が向上したものと推定される。
<1>エチレン系共重合体
本発明の樹脂組成物は、樹脂の1成分にエチレン系共重合体を用いることができる。本発明に用いることのできるエチレン系共重合体として具体的には例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アルキルアクリレート共重合体などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。
通常高いVA含有量のEVAを使用すると難燃性は向上するものの、体積固有抵抗や絶縁電気抵抗、絶縁破壊電圧が著しく低下する。本発明のモノエステル(メタ)アクリレートをグラフトすることにより絶縁抵抗の低下や絶縁破壊電圧の低下を抑えることができる。さらに同レベルの難燃性はVA含有量を下げても維持できるので、さらに体積固有抵抗や絶縁破壊電圧を向上させることができる。
本発明においてはアクリルゴムを使用することができる。
アクリルゴムは単量体成分としてはアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等のアクリル酸アルキルと各種官能基を有する単量体を少量共重合させて得られるゴム弾性体であり、共重合させる単量体としては、2−クロルエチルビニルエーテル、メチルビニルケトン、アクリル酸、アクリロニトリル、ブタジエン等を適宜使用することができる。具体的には、Nipol AR(商品名、日本ゼオン社製)、JSR AR(商品名、JSR社製)等を使用することができる。
これらのアクリルゴムを配合することにより、皮むきの際にひげ状に被覆材を伸ばすことなく皮むき性が良好になる。またアクリルゴムの配合により著しく難燃性が向上する。エチレン系共重合体にアクリルゴムを併用することにより、難燃性を保ちつつ、比較的高い絶縁特性を有することが可能になる。
ポリオレフィンとしてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテンやその誘導体、エチレンαオレフィン共重合体、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−ブタジエンゴム、リアクタ−TPOなどが挙げられる。ポリオレフィンは、モノエステル(メタ)アクリレートをグラフト化した成分(A)、しない部分(B)の両方において使用することができる。ポリオレフィンの含有量は樹脂成分(C)中、好ましくは5〜80質量%、さらに好ましくは5〜40質量%、より好ましくは10〜40質量%である。ポリオレフィンを含有することにより、加熱変形特性、耐熱性、強度などを向上することができる。
このポリプロピレン骨格を有する樹脂は樹脂成分(C)100質量%中、好ましくは5〜50質量%、さらに好ましくは8〜40質量%含有するものである。ポリプロピレン骨格を有する樹脂を導入することにより、架橋せずに比較的高温まで使用できるためである。
不飽和カルボン酸で変性されたポリオレフィンまたはエチレン系共重合体はそれぞれ上記の<3>ポリオレフィンまたは<1>エチレン系共重合体の全部又は一部として使用することができる。
不飽和カルボン酸で変性されたポリオレフィンとは、直鎖状ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレンやエチレン−酢酸ビニル(VA)共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート(EA)共重合体、エチレン−メタクリレート共重合体等のエチレン系共重合体、不飽和カルボン酸やその誘導体で変性された樹脂のことであり、変性に用いられる不飽和カルボン酸としては、例えば、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸等が挙げられ、不飽和カルボン酸の誘導体としては、マレイン酸モノエステル、マレイン酸ジエステル、無水マレイン酸、イタコン酸モノエステル、イタコン酸ジエステル、無水イタコン酸、フマル酸モノエステル、フマル酸ジエステル、無水フマル酸などがある。ポリオレフィンの変性は、例えば、ポリオレフィンと不飽和カルボン酸等を有機パーオキサイドの存在下に溶融、混練することにより行うことができる。マレイン酸の変性量は通常0.5〜7質量%程度である。
この<4>成分の配合量は、樹脂成分(C)中のうち好ましくは2〜30質量%、さらに好ましくは5〜20質量%である。
本発明に使用されるベース材料の一部又は全部をモノエステル(メタ)アクリレートをグラフトしたものを使用する。
モノエステル(メタ)アクリレートは、樹脂にブレンド中又はブレンド後に過酸化物と共に加熱されることによりグラフトすることができる。
使用されるモノエステル(メク)アクリレートは、好ましくは、
で示されるモノエステル(メタ)アクリレートである。
上記式中、R2は好ましくは炭素数1〜6の飽和脂肪族炭化水素基または芳香族炭化水素基であり、さらに好ましくはメチル基又はフェニル基である。
nは1〜15が好ましく、さらに好ましくは1〜6である。
加熱温度は、グラフトされる樹脂の溶融温度より高いことが好ましい。
これらのうち、臭気性の点で、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3が最も好ましい。
この有機パーオキサイドの量はグラフトされる樹脂100質量部に対して0.1質量部〜1.5質量部、さらに好ましくは0.15〜1.0質量部である。
樹脂成分(C)における樹脂組成物(A)の含有量は100〜20質量%であり、好ましくは100〜30質量%、さらに好ましくは100〜50質量%である。
また、樹脂成分(C)における成分(B)の含有量は0〜80質量%であり、好ましくは0〜70質量%、さらに好ましくは0〜50質量%である。
樹脂組成物(A)に用いられるポリオレフィン、エチレン系共重合体、またはアクリルゴムと、成分(B)のポリオレフィン、エチレン系共重合体、またはアクリルゴムは同じであっても異なっても良い。
本発明において用いることのできる金属水和物の種類は特に制限はないが、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水和珪酸アルミニウム、水和珪酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、オルト珪酸アルミニウム、ハイドロタルサイドなどの水酸基あるいは結晶水を有する金属化合物があげられ、1種単独でも、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの金属水和物のうち、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムが好ましい。中でも水酸化マグネシウムが好ましい。
上記金属水和物は表面処理に用いられるシランカップリング剤としては、例えば、末端にアルキル基、アルコキシ基、アミノ基、ビニル基、エポキシ基を有するものが挙げられる。これらのシランカップリング剤は単独でも2種以上併用してもよい。その中でも末端にアミノ基、ビニル基、エポキシ基等の反応性のシランカップリング剤を用いることが好ましく、さらにその中でもビニル基またはエポキシ基を有するものをその一成分として用いることが好ましく、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン等が挙げられる。これらの末端に反応性を有するシランカップリング剤は1種単独でも、2種以上併用して使用してもよい。これらのシランカップリング剤は全シランカップリング剤中の少なくとも20質量%以上、好ましくは40質量%以上、さらに好ましくは60質量%以上である。
本発明においては必要に応じ、上記の金属水和物の分散性を向上するため、亜鉛、マグネシウム、カルシウムから選ばれる少なくとも1種の脂肪酸金属塩を配合することができる。脂肪酸金属塩の脂肪酸としては、例えば、オレイン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などがあり、ステアリン酸が好ましい。
本発明で用いることのできるメラミンシアヌレート化合物としては、例えばMCA−6000(商品名、日産化学社製)や、Merpur 15(商品名:(株)チバジャパン)より上市されているものがある。
本発明で用いるホウ酸亜鉛、ヒドロキシスズ酸亜鉛、スズ酸亜鉛は平均粒子径が5μm以下が好ましく、3μm以下がさらに好ましい。
本発明で用いることのできるホウ酸亜鉛として、具体的には例えば、アルカネックスFRC−500(2ZnO/3B2O3・3.5H2O)、FRC−600(いずれも商品名、水澤化学社製)などがある。またスズ酸亜鉛(ZnSnO3)、ヒドロキシスズ酸亜鉛(ZnSn(OH)6)として、アルカネックスZS、アルカネックスZHS(いずれも商品名、水澤化学社製)などがある。
難燃(助)剤、充填剤としては、カーボン、クレー、酸化亜鉛、酸化錫、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化モリブデン、三酸化アンチモン、シリコーン化合物、石英、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ホワイトカーボンなどがあげられる。
好ましくは、上記のポリオレフィン、エチレン系共重合体、及びアクリルゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種に対してモノエステル(メタ)アクリレートをグラフトしつつ、金属水和物とグラフトされる樹脂の溶融温度以上で混練するものである。
またモノエステル(メタ)アクリレートのグラフトは二軸混練押出機、バンバリーミキサー、ニーダー、ロールなど、通常用いられる混練装置で溶融混練して得ることができる。またこのグラフト工程は予め行っても良いし、難燃剤等と混練する際と同時に行っても良い。
本発明の樹脂成形体は内部に導体・光ファイバを設けた絶縁電線・ケーブル、空洞のチューブ、シート等の種々の形状に成型できる。
電子線架橋法で行う場合、電子線の線量は1〜30Mradが適当である。
化学架橋法の場合は樹脂組成物に、ヒドロペルオキシド、ジアルキルペルオキシド、ジアシルペルオキシド、ペルオキシエステル、ケトンペルオキシエステル、ケトンペルオキシドなどの有機過酸化物を架橋剤として配合し、押出成形被覆後に加熱処理により架橋をおこなう。
まず、下記表に示す第一工程で示される各成分(質量部)を室温にてドライブレンドし、バンバリーミキサーを用いて溶融混練して、グラフトした樹脂組成物を作成した。さらにこの樹脂を用い、第二工程で示される各成分(質量部)を室温にてドライブレンドし、バンバリーミキサーを用いて溶融混練して、各絶縁樹脂組成物を製造した。
次に、電線製造用の押出被覆装置を用いて、導体(導体径0.76mmφの錫メッキ軟銅撚線 構成:17本/0.16mmφ)上に、予め溶融混練した絶縁樹脂組成物を押し出し法により被覆して、各々絶縁電線を製造した。外径は1.64mm(被覆層の肉厚0.42mm)とした。一部の電線(実施例15)については被覆後、5Mradで電子線照射して架橋を行った。
なお、下記表に示す各成分は下記のものを使用した。
EV180(商品名、三井デュポンポリケミカル社製)
VA含有量 33質量%
(02)エチレン−酢酸ビニル共重合体
YX−21(商品名、東ソー社製)
VA含有量 41質量%
(03)エチレン−酢酸ビニル共重合体
レバプレン800HV(商品名、ランクセス社製)
VA含有量 80質量%
(04)エチレン−酢酸ビニル共重合体
レバプレンVPKA8784(商品名、ランクセス社製)
VA含有量 70質量%
(05)エチレン−エチルアクリレート共重合体
A−714(商品名、三井デュポンポリケミカル社製)
EA含有量 25質量%
(06)三元共重合体アクリルゴム
ベイマックDP(商品名、三井デュポンポリケミカル社製)
(07)ブロックポリプロピレン
BC3A(商品名:日本ポリプロピレン製)
(08)変性ポリプロピレン
ポリボンドP1001(商品名、ケムチュラ社製)
(09)マレイン酸変性LLDPE
L−6100M(商品名、日本ポリエチレン社製)
(10)モノエステルメタクリレート
NK−エステル M−40G(商品名、新中村化学社製)
(11)モノエステルメタクリレート
NK−エステル M−90G(商品名、新中村化学社製)
(12)モノエステルメタクリレート
NK−エステル M−230G(商品名、新中村化学社製)
(13)モノエステルメタクリレート
NK−エステル PHE−6G(商品名、新中村化学社製)
(14)モノエステルアクリレート
NK−エステル AM−30G(商品名、新中村化学社製)
(15)メタロセンポリエチレン
カーネルKF360(商品名、日本ポリエチレン社製)
(16)末端にビニル基を有するシランカップリング剤表面処理水酸化マグネシウム
キスマ5L(商品名、協和化学社製)
(17)有機過酸化物
パーヘキサ25B(商品名、日油社製)
(18)ヒンダートフェノール系老化防止剤
イルガノックス1010(商品名、チバガイギー社製)
(19)滑剤
ACポリエチレンNO.6(PE−WAX)(商品名、ハネウエル社製)
1)伸び、抗張力
各絶縁電線の伸び(%)と被覆層の抗張力(MPa)を、JIS C 3005に基づき、標線間25mm、引張速度500mm/分の条件で測定した。伸びおよび抗張力の要求特性はそれぞれ、各々100%以上、10MPa以上である。
2)難燃性
各絶縁電線について、UL1581の Vertical Flame Test をおこない、合格数を示した(合格数/N数)。
3)絶縁抵抗(IR)
各絶縁電線について、JIS C 3005に規定される絶縁抵抗の初期値(1h)および24時間浸水後(24h)の絶縁抵抗を測定した。
初期値は100MΩ・km以上、24時間後は20MΩ・km以上が必要である
4)絶縁破壊電圧(BDV)
電線を60cmに切り取り、両端の導体を結束し、リング状にしたサンプルを用い、JIS C 3005に基づき、水中耐圧試験を行った。昇圧速度は1kV/秒で破壊電圧を求めた。
またサンプルを20℃24時間水中に浸せきしたサンプルについても、水分を拭き取った後に、同様な試験を行った。
初期値は20kV以上、水中浸せき後は10kV以上が必要である
5)電線の量産性
電線の量産性を電線の押し出し可能線速を確認した
○:押し出し速度100m/分以上で外観が良く量産性に問題がない。
×:押し出し速度、外観のいずれかに問題あり。
Claims (10)
- ポリオレフィン、エチレン系共重合体、及びアクリルゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種に対しモノエステル(メタ)アクリレート0.5〜15質量%を加えグラフトしてなる樹脂組成物(A)100〜20質量%と、ポリオレフィン、エチレン系共重合体、及びアクリルゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種(B)0〜80質量%とからなる樹脂成分(C)100質量部に対し、金属水和物150〜300質量部を含有してなることを特徴とする樹脂組成物。
- ポリオレフィン、エチレン系共重合体、及びアクリルゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種に対してモノエステル(メタ)アクリレートをグラフトしつつ、金属水和物と該グラフトされる樹脂の溶融温度以上の温度で混練することによって得られたことを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。
- 前記樹脂成分(C)中にポリプロピレン骨格を有する樹脂を5〜50質量%含有することを特徴とする請求項1または2記載の樹脂組成物。
- 前記金属水和物が反応性シランカップリング剤で表面処理されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- エチレン系共重合体の酸含有量が樹脂成分(C)中、15〜65質量%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 前記モノエステル(メタ)アクリレートの含有量が樹脂成分(C)中、0.5〜10質量%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
- 請求項1に記載の樹脂組成物の製造方法であって、ポリオレフィン樹脂、エチレン系共重合体、及びアクリルゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種に対してモノエステル(メタ)アクリレートをグラフトしつつ、金属水和物と該グラフトされる樹脂の溶融温度以上で混練することを特徴とする樹脂組成物の製造方法。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の樹脂組成物が導体及び/又は光ファイバの外側に被覆されたことを特徴とする樹脂成形体。
- 前記樹脂組成物が架橋されていることを特徴とする請求項9記載の樹脂成形体。
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