JP2010094391A - 薬剤包装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カム利用の同期制御を踏襲しながらも、包装サイクルタイムの調整が分包帯融着の加熱時間に及ぼす影響が緩和軽減されるようにする。
【解決手段】薬剤落下先の引出可能な基板21の片面に分包帯供給機構30と印刷機構40と区分封入機構50とを分包帯8の送り経路に沿って配設した薬剤包装装置20において、区分封入機構50が薬剤投入機構52とシール機構53と分包帯牽引機構54とを備えたものであり、薬剤投入機構52と分包帯牽引機構54が電子カム機構60にて駆動されるのに対し、シール機構53が往復動機構55にて駆動されるようにする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、錠剤や散薬などの各種薬剤を分包するため薬剤分包機に組み込んで又は単独で用いられる薬剤包装装置に関し、詳しくは、薬剤分包に供する長尺の分包帯(分包紙)を間欠送りして区分しながらそれに薬剤を投入して密封する薬剤包装装置に関する。
長尺の分包帯を長手方向に順送りして薬剤を分包する薬剤包装装置は、例えば薬剤フィーダや薬剤分配分割機構などから排出された薬剤を収集して落下させる先である下部筐体や背の低い筐体に格納されていることが多いが、分包帯送り経路に沿って上流から下流へ順に配設された分包帯供給機構と印刷機構と区分封入機構とを具備している(例えば特許文献1〜7参照)。これらの各機構は薬剤落下先の基板(ベースプレート)の片面に装着され、縦型では基板が鉛直に固定されている(例えば特許文献4参照)。これに対し、横型では、基板が水平に保持されていて、その上面に各機構が取り付けられており、大抵は分包帯ロール交換等のため基板が引出可能にもなっている(例えば特許文献7参照)。
また、各機構のうち分包帯供給機構は、分包帯のロールを保持していて、その巻きを少しずつ解きながら分包帯を先端から順に送り出すものであり、分包帯に掛かるテンションを調整するためにテンション調整機構が付いている。従来(例えば特許文献4,5参照)、テンション調整機構は、可動ローラをアームで揺動させたり、そのアームをバネで付勢すること等で実現され、分包帯に適度なテンションを付与するとともに、分包帯の弛緩状態を調整して不都合な弛みを生じさせないようになっていた。
さらに、薬剤投入位置に送り込まれる分包帯に臨むプリントヘッドにインクリボンを送る薬剤分包帯印刷用インクリボン送り機構をプリントヘッド側の本体部とそれに着脱しうるカバー部とに分割したものもある(例えば特許文献7参照)。
また、長尺の分包帯を長手方向に順送りするために、分包帯供給機構と印刷機構と区分封入機構の各機構に分散して供給ローラや牽引ローラ等の分包帯送り機構が組み込まれている。具体的には、分包帯供給機構には自走供給ローラが組み込まれ、印刷機構や区分封入機構にはローラ対からなる分包帯牽引機構が組み込まれており、分包帯牽引機構のローラ対は、少なくとも分包帯送り経路の最終位置に設置され、分包帯送り経路の途中にも適宜設置されて、分包帯を両側から挟んで軸回転することにより分包帯を牽引するようになっている。この分包帯牽引機構による分包帯の間欠送りと連携して動作する区分封入機構には投入ホッパ等の薬剤投入機構やヒータ等のシール機構が設けられており、分包帯牽引機構と薬剤投入機構とシール機構は電子カムで駆動されて連動するようになっていた(例えば特許文献8参照)。
特開2000−175990号公報 特開2000−185702号公報 特開2000−185703号公報 特開2005−053538号公報 特開2006−321516号公報 特開2007−202932号公報 特開2007−216485号公報 特願2008−199280号
このような従来の薬剤包装装置では、各機構の装着や保守さらには分包帯の交換が容易に行えることに加えて、長年に亘って実績のあるカム機構にて各機構の運動の同期制御を行うのに適していることもあって、各機構が基板の片面に装着されている。
そして、機械式カムから電子カムにしたことにより、フレキシビリティや信頼性の向上に加えてコストの低減といった利点を享受している。
また、カム利用の同期制御には、カムシャフトを駆動するモータの回転速度を変えることで容易に包装サイクルタイムを調整することができるという利点もある。
しかしながら、薬剤包装装置の各機構のうち分包帯牽引機構と薬剤投入機構は動作速度を同率で変えれば限界速度を超えない限り不都合なく連動するが、シール機構は、加圧や解放といった運動の他に、分包帯を融着させる加熱も行うため、限界速度以下で他の機構と連動できるときであっても、加熱の役目を果たすのが難しいこともある。具体的には、熱融着を適切に完遂する熱仕事量の範囲が予め分かっているとは言え分包帯の材種や厚みによって異なるうえ、熱仕事量が温度と圧力と時間の関数であって非線形の関係にあるため、動作速度の変更に伴って加熱時間が変化するとシール機構のヒータの温度や圧力を既知の実験式や新たな実験の結果に基づいて再設定しなければならないからである。
多少の速度変更であれば、熱仕事量が温度と時間との積に比例するという近似式を採用して、加熱時間の増減を加熱温度の下げ上げで補償することも有効であるが、包装サイクルタイムの半減や更なる短縮をも求める最近の高速化要請には対処しきれない。
一方、シール機構での加熱時間については、開始時期は薬剤投入時期にきちんと同期させることが望ましいが、終了時期は、次の分包帯の送り開始までに終えていれば良く、同期を厳格にとる必要がない。
そこで、カム利用の同期制御を踏襲しながらも、包装サイクルタイムの調整が分包帯融着の加熱時間に及ぼす影響が緩和軽減されるよう改良することが、技術課題となる。
本発明の薬剤包装装置は(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、薬剤落下先の引出可能な基板の片面に分包帯供給機構と印刷機構と区分封入機構とを分包帯送り経路に沿って配設した薬剤包装装置において、前記区分封入機構が薬剤投入機構とシール機構と分包帯牽引機構とを備えたものであり、前記薬剤投入機構と前記分包帯牽引機構がカム機構にて駆動され、前記シール機構が往復動機構にて駆動されるものであることを特徴とする。
また、本発明の薬剤包装装置は(解決手段2)、上記解決手段1の薬剤包装装置であって、前記カム機構と前記往復動機構の動作制御を行う制御装置が、両機構を同期させて動作させる同期制御を行うに際して、前記往復動機構によるシール動作開始時期は前記カム機構による分包帯送り時期に同期させるが前記往復動機構によるシール動作終了時期は同期させないでシール動作開始から既定時間経過した後とするものであることを特徴とする。
さらに、本発明の薬剤包装装置は(解決手段3)、上記解決手段2の薬剤包装装置であって、前記制御装置が、前記同期制御と、前記往復動機構は動作させるが前記カム機構は動作させないシール制御とを選択可能になっていることを特徴とする。
また、本発明の薬剤包装装置は(解決手段4)、上記解決手段3の薬剤包装装置であって、前記制御装置が、前記同期制御と、前記シール制御と、前記カム機構は動作させるが前記往復動機構は動作させないカム制御とを選択可能になっていることを特徴とする。
また、本発明の薬剤包装装置は(解決手段5)、上記解決手段1〜4の薬剤包装装置であって、前記往復動機構が電磁駆動によるものであり、その駆動電流を検出して異常の有無を判定するようになっていることを特徴とする。
また、本発明の薬剤包装装置は(解決手段6)、上記解決手段1〜5の薬剤包装装置であって、前記往復動機構での駆動による衝撃を緩和する緩衝機構が前記シール機構に装備されていることを特徴とする。
このような本発明の薬剤包装装置にあっては(解決手段1)、長尺の分包帯にて薬剤を区分包装するのに必要な分包帯供給機構と印刷機構と区分封入機構とが引出可能な基板の片面に平面配置されているので、分包帯交換や保守などの作業が遣り易いばかりか、カム利用の同期制御にも適している。そして、少なくとも区分封入機構の分包帯牽引機構を含む分包帯送り機構や他の多くの機構にはカム利用の同期制御を踏襲しているが、区分封入機構のうちシール機構はカム機構でなく別の往復動機構で駆動するようになっている。
このようにシール機構をカム駆動の対象から外して独立に動作制御できるようにしたことにより、シール動作のうち必要最小限のところだけ分包帯送りに同期させれば良く、そうでないところに関しては制約が無くなるか制約が緩くなるので、包装サイクルタイムが変更されても分包帯の加熱時間は同じに維持できる場合には、例えば或る時間帯に収まっていれば良いといった場合には、包装サイクルタイムを調整してもシール機構のヒータの温度や圧力を再設定しなくて済むこととなる。
したがって、この発明によれば、カム利用の同期制御を踏襲しながらも包装サイクルタイムの調整が分包帯融着の加熱時間に及ぼす影響が少ない薬剤包装装置を実現することができる。
また、本発明の薬剤包装装置にあっては(解決手段2)、カム機構と往復動機構との同期制御に際し、往復動機構の駆動によるシール機構のシール動作開始時期はカム機構の駆動による分包帯送り機構の分包帯送り時期に同期するが、往復動機構の駆動によるシール機構のシール動作終了時期はカム機構の駆動による分包帯送り機構の分包帯送り時期に同期することなく、シール動作開始から既定時間経過した後にシール動作が終了する。
シール動作は一般に次の分包帯送りまでに終了していれば良いので、その条件を満たす範囲内であれば、シール機構のヒータの温度や圧力の再設定を気にすることなく、気軽に、包装サイクルタイムを調整することができる。
さらに、本発明の薬剤包装装置にあっては(解決手段3)、通常の分包は同期制御にて遂行される一方、同期制御でなくシール制御が選択されると、カム機構の駆動による分包帯送り機構を動作させなくても、往復動機構の駆動によってシール機構だけ動作させることができる。
そのため、分包帯の補充時など作業者が分包帯をシール機構に付けたり外したりするときには、シール制御を選択してシール機構だけ動作させてヒータを分包帯や分包帯送り経路から離隔させておくことにより、容易かつ安全に手作業を進めることができる。
また、本発明の薬剤包装装置にあっては(解決手段4)、カム制御が選択されると、シール機構を動作させることなく分包帯を送ることができる。そのため、分包帯を分包帯供給機構に補充した後など分包帯を空送りしたいときには、シール制御とカム制御とを適当に使い分けることにより、より容易かつ安全に作業を進めることができる。
また、本発明の薬剤包装装置にあっては(解決手段5)、往復動機構の駆動電流が検出され、その結果に基づいて異常の有無が判定される。
そのため、往復動機構やシール機構が完全に故障したときには、検出電流が大きく変化するので、そのような故障の発生が検知されることとなる。
また、薬剤や分包帯から生じた微粉がシール機構の摺動部などに入り込んで往復動機構の負荷が増大したようなときには、検出電流の変化は小さいが正常範囲を逸脱するので、点検や保守を要する事態の発生が検知されることとなる。
また、本発明の薬剤包装装置にあっては(解決手段6)、往復動機構での駆動によってシール機構に生じる衝撃が緩衝機構によって緩和されるので、シール機構の駆動担当を円滑動作の得意なカム機構から円滑動作の苦手な往復動機構に変更しても、不都合な衝撃の発生は防止することができる。
このような本発明の薬剤包装装置を実施するのに好適な形態を幾つか説明する。
[第1実施形態] 既述したように、従来の薬剤包装装置では分包帯供給機構と印刷機構と区分封入機構とが平面配置されているが、このことを前提として、従来装置について縦型と横型を比較すると、縦型は分包帯ロールを交換容易な高位置に設置しやすいうえ占有面積が少ないが二つ折り分包帯のロールが使えないのに対し、横型は二つ折り分包帯のロールを使えるが占有面積が広いばかりか分包帯ロールの位置が低くなりがちである。
そこで、二つ折り分包帯のロールを使えるうえ分包帯ロールの交換が容易であり而も占有面積が少なくて済む薬剤包装装置を実現することも技術課題となる。
このような課題を解決するために創案された第1実施形態の薬剤包装装置は、上記解決手段の薬剤包装装置であって、前記分包帯供給機構の設置側を高くして前記基板が傾斜していることを特徴とする。
この実施形態にあっては、横型の利点を引き継ぎながらも、基板が傾斜しているため、占有面積が、床面への射影成分になって減ることから、基板の上面の面積より狭くて足りるので、従来の横型の床面積より少なくて済み、装置筐体のスリム化に資する。
しかも、基板を傾斜させるに際して分包帯供給機構の設置側を高くしたことにより、分包帯ロール交換のため基板を引き出すと、分包帯ロール装着先の分包帯供給機構の位置が従来の横型のときより高くなっているので、分包帯ロールを交換するのが容易である。
一方、分包帯供給機構の設置側を高くしたことの代償として、シール機構を含む区分封入機構の設置側は相対的に低くなるため、シール機構への分包帯の付け外しの容易性が多少犠牲になるが、本発明によればシール機構への分包帯の付け外しの容易性が回復するばかりか安全性まで高まるので、この実施形態の実用価値が大幅に向上する。
[第2実施形態] 既述した従来の薬剤包装装置のうち、可動ローラ利用のテンション調整機構が分包帯供給機構に付いているものの場合、分包速度の向上を図るために、分包帯の送りを高速に行うと、可動ローラの移動範囲が広がってやがて許容範囲を越えてしまう。かといって、可動ローラの移動範囲を単なるストッパ等で規制したのでは、分包帯ロール等の慣性による惰性の運動を円滑に止めることができないので、分包帯の不所望な弛緩を吸収しきれない。そこで、分包帯のテンションを調整する可動ローラの移動を的確に規制しうる薬剤包装装置を実現することも技術課題となる。
このような課題を解決するために創案された第2実施形態の薬剤包装装置は、上記解決手段の薬剤包装装置であって、分包帯のテンション調整を行う可動ローラの移動範囲にダンパーを設けたことを特徴とする。
この実施形態にあっては、ダンパーの規制によって可動ローラが移動を停止するとき、可動ローラは、急停止するのでなく、ダンパーの緩衝特性に従って減速した後に停止する。そのため、分包帯ロール等の慣性運動に適合した緩衝特性を示すダンパーを採用するか、ダンパーの緩衝特性が調整可能な場合には緩衝特性を調整して分包帯ロール等の慣性運動に適合させておくことにより、可動ローラの移動を的確に規制することができる。
すなわち、分包帯の送りを高速化しても、可動ローラの移動範囲が許容範囲に収まるとともに、分包帯ロール等の慣性運動が可動ローラと一緒に円滑に止まるので、分包帯が不所望に弛緩することもない。
このような本発明の薬剤包装装置について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1により説明する。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,電気回路・電子回路の詳細などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
本発明の薬剤包装装置の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)が前扉を外した薬剤分包機10の正面図、(b)が薬剤包装装置20を引き出した薬剤分包機10の側面図、(c)が薬剤包装装置20のA矢視図、(d)及び(e)が薬剤包装装置20のうち区分封入機構50の部分の斜視図である。また、図2は、(a)が制御部等の回路ブロック図、(b)と(c)が区分封入機構50のA矢視図、(d)と(e)がタイムチャートである。
薬剤分包機10は(図1(a),(b)参照)、筐体15の天板部11の上面に散薬分割装置12と錠剤手撒き装置13とが設けられ、散薬分割装置12と錠剤手撒き装置13とから排出された薬剤を収集して落下させる薬剤収集機構14が天板部11の下面に設けられ、人手で薬剤を補充したり分配しやすい高さ1m程度かそれ以下のところに位置している。筐体15の内部には、引出機構16によって前方へ引き出し可能に支持された薬剤包装装置20と、分包済み分包帯8を収容する受け箱17と、フレキシブルホースやバキュームポンプ等からなる清掃機構18とが、格納されている。また(図2(a)参照)、筐体15の内部には例えばマイクロプロセッサ等からなる制御装置63(コントローラ)も格納されており、天板部11の前面上縁か上面前縁には例えば操作入力に加えて表示も可能なタッチパネルからなる操作パネル62が設けられている。
薬剤包装装置20は(図1(a)〜(c)参照)、筐体15への取り付け高さの異なる一対の引出機構16によって左右を支持されて30゜〜40゜ほど傾斜している平坦な基板21と、分包帯ロールを解きながら長尺の分包帯8を順送り供給する分包帯供給機構30と、分包帯8に処方箋由来の薬品名や用法などの情報を印刷する印刷機構40と、分包帯8に縦シール(縦の熱融着)と横シール(横の熱融着)を行って分包帯8を長手方向において区分するとともに各区分室(分包体)に薬剤を投入する区分封入機構50とを具えている。
これらの分包帯供給機構30と印刷機構40と区分封入機構50に加え、取っ手22と幾本かの固定ローラ23が、基板21の平坦な上面に搭載されており、取っ手22以外の各機構23,30,40,50は、分包帯送り経路に沿って平面配置されている。
基板21は、筐体15に押し込んだ状態で薬剤収集機構14の下方すなわち薬剤落下先に位置するところに設けられており、その傾斜によって、分包帯供給機構30の設置側が高くなり、受け箱17に近い分包帯8の排出側が低くなっている。
分包帯供給機構30は(図1(b),(c)参照)、予め二つ折りした長尺の分包帯8を紙やプラスチックの芯管に捲回した分包帯ロールを軸回転可能に保持する分包帯軸支部31と、その分包帯ロールを軸回転させて解くことにより分包帯8を先端から順に送り出す電動モータ駆動の自走供給ローラ32と、分包帯ロールの回転の暴走を防止するため分包帯軸支部31に付設されたブレーキ33と、バネ34にて付勢されている揺動アームの揺動端に設けられていて分包帯8のテンション調整を行う可動ローラ36と、可動ローラ36の移動範囲の一端に設けられたダンパー35とを具えている。
ダンパー35には、エアダンパーやオイルダンパーといった流体ダンパーが採用され、ロッドストロークや内蔵バネ特性が可動ローラ36の移動状態やブレーキ33の強さ等を考慮して選定され、可動ローラ36の移動状態や分包帯軸支部31及び分包帯ロールの慣性等に対する適合を図るには、ダンピング係数などの特性を可変しうる調整弁等の付いたものが使い易い。このダンパー35は、可動ローラ36が適正位置を越えて限界近傍まで勢いよく来ると、可動ローラ36を急停止させるのでなく、設定された緩衝特性に従って減速した後、可動ローラ36を許容範囲内に停止させるものとなっている。
印刷機構40は(図1(c),(d)参照)、薬剤投入位置に送り込まれる分包帯8に両側から挟むかのように臨むプラテン41とプリントヘッド42とを主体にしたものであり、プラテン41にて片面を支えられた分包帯8とそれに他面から印刷を行うプリントヘッド42との間にインクリボンを送るインクリボン供給機構43が付設されているが、このインクリボン供給機構43は、インクリボン交換の容易化のため、プリントヘッド42側のインクリボン送り機構本体部と、それに着脱しうるインクリボン送り機構カバー部とに分割されており、インクリボンを捲回したインクリボンロールや、それを巻き取るリボン巻取管が、インクリボン送り機構カバー部に装着されるようになっている。
区分封入機構50は(図1(c)〜(e)参照)、基板21に対しては斜めに植設されてほぼ鉛直の姿勢をとり一対が分包帯送り経路の両脇に立設されていて分包帯8を両側から挟んで振れ規制を行う押え部材51と、基板21と共に筐体15に押し込まれた動作可能状態で薬剤収集機構14の直下に位置して分包帯8の区分収納室に薬剤を投入する薬剤投入ホッパ52(薬剤投入機構)と、加熱融着用の横シール発熱体と縦シール発熱体とが一体化されて例えばΓ字状(図1(d)参照)やT字状(図1(e)参照)になった奥側のヒータ53aと手前側のヒータ53bとの対を含んでいるシール機構53と、分包帯8を引っ張る分包帯牽引機構54と、シール機構53のヒータ53aを前進・後退させる往復動機構55と、薬剤投入ホッパ52と分包帯牽引機構54とを駆動して連係動作させる電子カム機構60とを具えている。分包帯牽引機構54以外の分包帯送り機構も電子カム機構60の駆動によって同期制御されるようになっている。電子カム機構60は、往復動機構55の駆動が不要になった分だけ簡素化され安価なものとなっている。
押え部材51と薬剤投入ホッパ52とシール機構53と分包帯牽引機構54は、その順番で、分包帯送り経路に沿って上流から下流へ且つ基板21の傾斜において高位側から低位側へ並んでいる(図1(d),(e)参照)。これにより、区分封入機構50は、押え部材51が薬剤投入ホッパ52の上流に位置しており、シール機構53のヒータ53a,53bが横シール部も縦シール部も薬剤投入ホッパ52の下流に位置していて、上辺の解放した袋状の収納室を形成するI字状の縦シールと、上辺を閉じて収納室を密閉する ̄字状の横シールとが、一カ所で一度に纏めて遂行されるものとなっている。また、それに伴って、電子カム機構60も簡素化され安価なものとなっている。
往復動機構55は、ソレノイドコイルの中空に可動鉄心を挿入してバネ付勢した電磁駆動のものが簡便かつ安価で使い易く、往復動機構55に駆動電流を供給する駆動回路57は(図2(a)参照)、電子カム機構60と共に、制御装置63の制御指令に従って動作するようになっており、往復動機構55の駆動電流はトランス等の電流検出部材58にて検出され、その検出値が制御装置63に入力されるようになっている。そして、制御装置63は、駆動電流の検出値が既定の下限値を下回るか既定の上限値を上回ったときには往復動機構55かシール機構53が故障していると判定し、駆動電流の検出値が既定の上限値以下であっても既定の定格値を上回っているときにはシール機構53の動きが悪いと判定し、駆動電流の検出値が既定の下限値と既定の定格値との間に入っていれば正常と判定し、判定結果を操作パネル62等に表示するようになっている。
制御装置63の主な入力手段は操作パネル62であるが、この薬剤包装装置20には別の入力手段である優先操作子61も設けられている。優先操作子61には例えばプッシュスイッチが採用されていて、分包帯8の付け外しを行う等のために薬剤包装装置20を薬剤分包機10から手前に引き出したときに操作し易いよう、基板21の上面のうち区分封入機構50近傍で手前寄りの所に配置されている(図1(c)参照)。優先操作子61は、制御装置63に制御モードの切り替えを指示するためのものであり、制御装置63は操作パネル62での指示より優先操作子61での指示を優先させるようになっている。
シール機構53のうちヒータ53aは、上述のように往復動機構55にて進退駆動されて、前進時には分包帯8を加圧し(図2(b)参照)更に通電によって加熱も行い、後退時には分包帯8から離れて分包帯8の送りや付け外しを可能にするが、シール機構53のうちヒータ53bは、分包帯8の送り時もシール時(熱融着実行時)も分包帯8の片脇に固定されており、分包帯8の付け外しや保守作業のときには手動で分包帯8から離れた位置に移動させられるようになっている(図2(c)参照)。また、このヒータ53bには上述したダンパー35と同様の緩衝機構56が装備されていて、分包帯8の片脇のヒータ53bに向かってヒータ53aが前進して来たときに、ヒータ53aが先ず緩衝機構56に当接して減速することで分包帯8に穏やかに当接してから分包帯8をヒータ53bに押しつけるようになっている。
制御装置63は、必要な同期をとりながら電子カム機構60と往復動機構55の双方について動作制御を行うが、その際、操作パネル62や優先操作子61の操作に応じて制御モードを切り替えるようになっている。具体的には、電子カム機構60と往復動機構55とを同期させて動作させる同期制御と、往復動機構55は動作させるが電子カム機構60は動作させないシール制御と、電子カム機構60は動作させるが往復動機構55は動作させないカム制御といった制御モードのうち何れか一つが選択できるようになっている。また、連続モードか単発モードかも選択できるようになっている。
自動調剤には同期制御と連続モードとの組み合わせが選択され、分包帯8の付け外しにはシール制御と単発モードとの組み合わせが選択され、分包帯8の空送りにはカム制御に連続モードか単発モードが適宜組み合わされる。動作テスト等には他の組み合わせが選択されるようになっている。また、同期制御では、往復動機構55によるシール(熱融着)動作開始時期は電子カム機構60による分包帯送り時期(具体的には送りから投入に移行する時)に同期させるが往復動機構55によるシール動作終了時期は分包帯送り時期に同期させないでシール動作開始から既定時間経過した後(具体的には一定時間経過後)とするようになっている(図2(d),(e)参照)。なお、ここで言う同期は、完全な同時期に限定されるものでなく、一定時間や一定位相角といった既定量のずれは許容される。
この実施例1の薬剤包装装置20を組み込んだ薬剤分包機10について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図1は、(a)が前扉を外した薬剤分包機10の正面図、(b)が薬剤包装装置20を引き出した薬剤分包機10の側面図、(c)が薬剤包装装置20のA矢視図、(d)及び(e)が薬剤包装装置20のうち区分封入機構50の部分の斜視図である。また、図2は、(b)がヒータ53a,53bを突き合わせた状態の区分封入機構50のA矢視図、(c)がヒータ53a,53bを離した状態の区分封入機構50のA矢視図、(d)が低速運転時のタイムチャート、(e)が高速運転時のタイムチャートである。
散薬を分包する場合は予め計測した定量の散薬を手作業で散薬分割装置12に分配しておき、錠剤を分包する場合は所要数の錠剤を錠剤手撒き装置13に予め手撒きしておき、混合分包する場合はそれらの散薬分配と錠剤手撒きとを済ませておく。
これにより(図1(a)参照)、薬剤収集機構14から薬剤包装装置20へ薬剤を一包分ずつ逐次落下させる準備が調う。
また、薬剤包装装置20については、分包帯8の状態を確認して、それが無かったり足りないときには補充・交換を行う。
分包帯8の補充・交換は、前扉を開け薬剤包装装置20を引き出して行う(図1(b)参照)。使い終わった分包帯ロールの芯管などが残っていればそれを取り外して、新しい分包帯ロールを分包帯軸支部31に装着する。分包帯8は予め長手方向に二つ折りされてから捲回されて分包帯ロールになっているので、その折り目が下側・基板21側に来る向きで、分包帯ロールを分包帯軸支部31に装着する。分包帯軸支部31が従来より高い位置に来ているので、分包帯ロールの装着作業は楽な姿勢で行うことができる。
それから、その分包帯ロールを解いて分包帯8の先端部を引き出し、引き出した分包帯8を分包帯送り経路に張り巡らす。そのときも、分包帯8の折り目が下側・基板21側になっている状態を維持する。なお、薬剤投入ホッパ52の上流には押え部材51が新規導入されているが、これも、薬剤投入ホッパ52の下流に纏められたシール機構53も、分包帯送り経路の両側に分かれて対向している対の部材からなるうえ(図2(b)参照)、ヒータ53a,53bが何れも分包帯送り経路から離隔しうるようになっていて(図2(c)参照)、その間に分包帯8を通せば良いので(図1(d),(e)参照)、分包帯を分包帯送り経路に上から差し込む等のことで、分包帯8のセット作業も容易に行える。
ヒータ53a,53bの離隔について詳述すると、先ず優先操作子61を指先で短時間だけ押す。すると、制御装置63の制御モードが自動調剤に適した同期制御から分包帯8の付け外しに適したシール制御と単発モードとの組み合わせに切り替わるので、次は長押しする。すると、往復動機構55が作動してヒータ53aが後退と前進を繰り返すので、ヒータ53aが分包帯送り経路から離れたときに優先操作子61から指を離して、ヒータ53aの動きを止める。また、ヒータ53bについては、手動で分包帯送り経路から離隔させておく。こうして、シール機構53が分包帯送り経路から両側に分かれて十分に離れるので、その間に分包帯8を通し、更に分包帯8を分包帯牽引機構54にもセットする。
それから、再び優先操作子61を指先で短時間だけ押すと、制御装置63の制御モードが往復動機構55は動作させるが電子カム機構60は動作させないシール制御から電子カム機構60は動作させるが往復動機構55は動作させないカム制御と単発モードとの組み合わせに切り替わる。そこで次は長押しする。すると、電子カム機構60が作動して分包帯牽引機構54が駆動され分包帯8が空送りされるので、分包帯送り状態が安定するまで空送りして、優先操作子61から指を離す。すると、分包帯8の空送りが止まるので、手動でヒータ53bを分包帯8に寄せて固定したうえで、更にもう一度、優先操作子61を指先で短時間だけ押す。これに応じて、ヒータ53aも分包帯8に寄って止まり、制御装置63の制御モードが自動調剤に適した同期制御と連続モードとの組み合わせに戻る。
こうして薬剤包装装置20に分包帯8を補充したら、薬剤包装装置20の包装態勢も調うので、基板21を押し戻して薬剤包装装置20を筐体15内に納め、前扉も閉めて、薬剤分包機10に薬剤分包の自動動作を行わせる。
自動分包が始まると、薬剤が一包分ずつ散薬分割装置12や錠剤手撒き装置13から薬剤収集機構14経由で薬剤包装装置20の薬剤投入ホッパ52に引き渡されるとともに、薬剤包装装置20によって薬剤が分包帯8に区分包装される。
区分包装の動作を具体的に述べると、薬剤包装装置20では、分包帯8が分包帯ロールから分包帯供給機構30によって繰り出されるとともに、分包帯牽引機構54や固定ローラ23によって分包帯送り経路を順送りされる。その際、分包帯8が区分収納室の長さ単位で即ち一包分ずつ長手方向に間欠送りされ、その度に、印刷機構40では分包帯8のうち区分収納予定部分に患者名や用法等が印字され、区分封入機構50では、分包帯8のうち押え部材51とシール機構53との間の部分に薬剤投入ホッパ52から一包分の薬剤が投入され、それから分包帯8が間欠送りされるとシール機構53によって縦と横に例えば熱融着密封にてシールされて薬剤収納済み区分収納室(分包)ができあがる。
このような間欠送りと印刷と薬剤投入とシール(熱融着)と、詳細は割愛するがミシン目形成やカッティングとが、制御装置63の制御下で繰り返されて一連の薬剤分包処理が遂行される。そのうち、薬剤投入動作について詳述すると(図1(d),(e)参照)、分包帯8のうち薬剤投入ホッパ52の下に来ている部分は、基板21と同じ傾斜角度で上流側が高く下流側が低くなっているので、上流側は押え部材51で下から軽く挟まれているだけでも投入薬剤が押え部材51のところを越えて上流の次室へ入り込むおそれはない。下流側はシール機構53による前室のシール時に区切られているので、こちらも薬剤混入のおそれはない。そのため、シール機構53が横シールも縦シールも纏まって薬剤投入ホッパ52の下流に来ていても、シール性能には何ら不都合なく、適切なシールがなされる。
また(図1(c)参照)、分包帯8の間欠送りについても詳述すると、分包帯供給機構30では、自走供給ローラ32で分包帯ロールを解きながら分包帯8を送り出すが、それが暴走しないようブレーキ33によって分包帯軸支部31に適度なブレーキ力が掛けられている。さらに、分包帯牽引機構54による間欠送りと自走供給ローラ32による間欠送りとでは特性が異なるうえタイミングにずれがあるので、その影響を吸収緩和するために、分包帯8のテンションがなるべく一定になるよう、バネ34で付勢された可動ローラ36が揺動することで、分包帯8のテンション調整が行われる。
分包帯8の送り速度が従来と同じかそれより遅ければ、可動ローラ36の移動範囲は、従来通り適正範囲に収まり、分包帯8のテンションも従来同様にして適正値に維持される。これに対し、分包帯8の送り速度を従来より高速にすると、各部材や分包帯ロールの慣性による惰性の運動も増大するため、自走供給ローラ32の送りを止めたときなど、可動ローラ36が揺動限界に達することもあるが、そこにはダンパー35のロッドが待ち受けているので、このダンパー35によって可動ローラ36はテンション調整機能を損なうことなく止められる。
すなわち、可動ローラ36は、急停止することなく、かといって行き過ぎることもなく、分包帯ロール等の慣性運動に対するブレーキ33等の抑止力に見合った減速状態で、穏当に停止する。
そのため、分包帯8のテンションを適度な値に保つためにブレーキ33やバネ34の特性が従来同様のまま維持されていても、分包帯8の送り速度ひいては薬剤包装装置20の包装速度さらには薬剤分包機10の分包速度を不都合なく高速にすることができる。
さらに、ここで、電子カム機構60のカムシャフトを駆動するモータの回転速度の変更による包装サイクルタイムの調整について説明する。連続運転では(図2(d),(e)参照)、前半サイクルt1〜t2の間に分包帯8が一包分だけ分包帯牽引機構54等によって送られ、後半サイクルt2〜t1の間は、分包帯8の送りが止められており、その間に薬剤投入ホッパ52による薬剤の投入とシール機構53による分包帯8のシールとが行われるが、その際、分包帯牽引機構54と薬剤投入ホッパ52は電子カム機構60によって駆動され、シール機構53は往復動機構55によって駆動され、それらの電子カム機構60と往復動機構55とが制御装置63によって制御されて、分包帯送りと薬剤投入とシールとが同期しながら進行する。
もっとも、それらが同期するといっても、薬剤投入の終了と分包帯送りの開始とが同期し(時刻t1)、分包帯送りの終了と薬剤投入の開始とが同期するので(時刻t2)、薬剤投入と分包帯送りは電子カム機構60の定めるサイクルタイムを分け合う形で完全に同期すると言えるのに対し、シールは開始こそ分包帯送りの終了や薬剤投入の開始に同期しているが(時刻t2)、シールの終了は、後半サイクルt2〜t1の中に収まってさえいれば、分包帯送り時期に同期していなくても良く、大抵はシール動作開始から一定時間経過した後になっている。この一定時間は、既述したように分包帯8の材質や他の物性に応じて予め実験等で決定され制御装置63にパラメータ設定されている。
そして、シール動作の終了時刻と次の分包帯送りの開始時刻t1との間に余裕があれば(図2(d)参照)、単に電子カム機構60のカムシャフトを駆動するモータの回転速度を上げることで(図2(e)参照)、何ら不都合なく包装サイクルタイムを短縮し分包速度を向上させることができる。換言すると、適切なシールの条件を一つでも見いだしてその実行に要する時間をシール動作にかかる一定時間として制御装置63にパラメータ設定しておけば、その後は、電子カム機構60のモータ速度を可変調整することで、簡便かつ的確に、最速・最適な包装サイクルタイムを決めることができるのである。
そして、このような自動分包が繰り返されると、シール動作が毎回行われ、その度に往復動機構55の電磁駆動によってヒータ53aが進退し、前進時にヒータ53aが高速でヒータ53bに近づくが、ヒータ53aはそのままの勢いで分包帯8やヒータ53bに衝突するのでなく、ヒータ53aは先ず緩衝機構56に当接し、これによってヒータ53aが当接直前に減速することから、分包帯8はヒータ53aと穏やかに当接してからヒータ53aによってヒータ53bに穏当に押しつけられるので、ヒータ53bも分包帯8も過剰な衝撃を受けないで済む。しかも、この衝撃も電子カム機構60での包装サイクルタイムの調整に依存しないので、緩衝機構56の選定が容易である。
また、このような自動分包を繰り返したことに起因して、往復動機構55やシール機構53に例えばバネ折損や給電線切断といった致命的な故障が発生すると、それ以前は既定の下限値と既定の定格値との間に入っていた駆動電流検出値が、すなわち駆動回路57から往復動機構55へ供給される駆動電流を電流検出部材58で検出した値が、既定の下限値を下回るか既定の上限値を上回るので、往復動機構55かシール機構53が故障していると制御装置63によって判定される。また、駆動電流検出値が既定の上限値以下であっても既定の定格値を上回っているときにはシール機構53の動きが悪いと判定される。そして、その判定結果が操作パネル62等に表示されるので、それを見た作業者によって清掃等の適切な対処がなされることとなる。
本発明の薬剤包装装置は、上述した薬剤分包機10に限らず、多数の錠剤フィーダを装備した錠剤分包機に組み込んでも良く、いわゆるV升型の散薬分包機に組み込んでも良く、単独のユニットにしても良い。
本発明の実施例1について、機械的な構造を示し、(a)が前扉を外した薬剤分包機の正面図、(b)が薬剤包装装置を引き出した薬剤分包機の側面図、(c)が薬剤包装装置のA矢視図、(d)及び(e)が薬剤包装装置のうち区分封入機構の部分の斜視図である。 制御部の構成と動作状態を示し、(a)が回路ブロック図、(b)と(c)が区分封入機構のA矢視図、(d)と(e)がタイムチャートである。
符号の説明
8…分包帯(分包紙)、
10…薬剤分包機、11…天板部、
12…散薬分割装置、13…錠剤手撒き装置、
14…薬剤収集機構、15…筐体、
16…引出機構、17…受け箱、18…清掃機構、
20…薬剤包装装置、
21…基板、22…取っ手、23…固定ローラ、
30…分包帯供給機構、31…分包帯軸支部、
32…自走供給ローラ、33…ブレーキ、
34…バネ、35…ダンパー、36…可動ローラ、
40…印刷機構、41…プラテン、
42…プリントヘッド、43…インクリボン供給機構、
50…区分封入機構、
51…押え部材、52…薬剤投入ホッパ、
53…シール機構、53a,53b…ヒータ、
54…分包帯牽引機構、55…往復動機構、
56…緩衝機構、57…駆動回路、58…電流検出部材、
60…電子カム機構、61…優先操作子、
62…操作パネル、63…制御装置

Claims (6)

  1. 薬剤落下先の引出可能な基板の片面に分包帯供給機構と印刷機構と区分封入機構とを分包帯送り経路に沿って配設した薬剤包装装置において、前記区分封入機構が薬剤投入機構とシール機構と分包帯牽引機構とを備えたものであり、前記薬剤投入機構と前記分包帯牽引機構がカム機構にて駆動され、前記シール機構が往復動機構にて駆動されるものであることを特徴とする薬剤包装装置。
  2. 前記カム機構と前記往復動機構の動作制御を行う制御装置が、両機構を同期させて動作させる同期制御を行うに際して、前記往復動機構によるシール動作開始時期は前記カム機構による分包帯送り時期に同期させるが前記往復動機構によるシール動作終了時期は同期させないでシール動作開始から既定時間経過した後とするものであることを特徴とする請求項1記載の薬剤包装装置。
  3. 前記制御装置が、前記同期制御と、前記往復動機構は動作させるが前記カム機構は動作させないシール制御とを選択可能になっていることを特徴とする請求項2記載の薬剤包装装置。
  4. 前記制御装置が、前記同期制御と、前記シール制御と、前記カム機構は動作させるが前記往復動機構は動作させないカム制御とを選択可能になっていることを特徴とする請求項3記載の薬剤包装装置。
  5. 前記往復動機構が電磁駆動によるものであり、その駆動電流を検出して異常の有無を判定するようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載された薬剤包装装置。
  6. 前記往復動機構での駆動による衝撃を緩和する緩衝機構が前記シール機構に装備されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載された薬剤包装装置。
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