JPH0524016B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、連続する帯状の包材フイルムを製袋
器に導いて円筒を包むように筒状に曲成し、円筒
の側方に互いに合わされるフイルム両縁を縦シー
ラーで縦シールを施して包装筒とし、円筒の下方
に設けられた互いに接近離隔自在な一対の横シー
ラー取付ブロツクに取付けられ開閉自在であり円
筒を通して包装筒内に落下充填される被包装物の
上下を横シーラーにより横シールするとともに横
シール個所を該横シーラーに付設されたカツター
により横にカツトする縦型製袋充填包装機におい
て、主に、無駄紙防止機能を有するようにシール
圧力を調整できるように改善された横シール・カ
ツト装置に関するものである。

［従来技術］ 従来の縦型製袋充填包装機の横シール・カツト
装置は、カムレバー形と、エアシリンダ形の二つ
が知られている。

カムレバー形の横シール・カツト装置は、 回転駆動される端面外周部に所要のカム曲線を
有する端面カムと、中途が枢支されかつ一端に枢
着されたコロを他端に取付けた強力なコイルばね
で該円筒カムのカム面に接触させて案内されるこ
とにより揺動するレバーを備え、該レバーを揺動
し、該レバーの揺動端に作動杆の一端を連結する
とともに、該作動杆の他端を一対の横シーラー取
付ブロツクを互いに接近離隔するように両者を介
在するブロツク開閉機構に連結し、各横シーラー
取付ブロツクに取付けられた一対の横シーラーを
開閉する構成である。そして、包装停止時はフイ
ルム送りが停止するとともにカムを定位置停止さ
せているが、包装筒内に被包装物が収容されない
ときは、無駄紙の発生を防ぐために、被包装物が
収容されるまでの時間だけフイルム送りを一時停
止するとともに、クラツチを入れることにより揺
動するフツクによりコロがカム面から離れた状態
になるようにレバーを移動していた。

他方は、エアシリンダ形の横シール・カツト装
置は、 一対の横シーラー取付ブロツクが適宜のブロツ
ク開閉機構を介して互いに接近離隔自在に連結さ
れているとともに、一方の横シーラー取付ブロツ
クにエアシリンダ装置のピストンヘツドが連結さ
れてなり、該エアシリンダ装置を伸縮駆動するこ
とにより、一対の横シーラー取付ブロツクが互い
に接近離隔移動され、各横シーラー取付ブロツク
に取付けられた一対の横シーラーが開閉する構成
である。そして、包装停止時はフイルム送りを停
止するとともにエアシリンダ装置を縮小して一対
の横シーラーが開いた状態に停止させており、ま
た、包装筒内に被包装物が収容されないときも、
無駄紙の発生を防ぐために、被包装物が収容され
るまでの時間だけフイルム送りを一時停止すると
ともにエアシリンダ装置を縮小して一対の横シー
ラーが開いた状態に停止させていた。

［発明が解決しようとする問題点］ 前者のカムレバー形の横シール・カツト装置
は、 無駄紙発生を防ぐために、コロがカム面から
離れた状態になるようにレバーを移動するフツ
クを作動させる構造が複雑であり、操作や保守
が容易でなかつた。

カムが高速回転するとコロがカム面より離れ
る状態が生じ、振動及び作動音が発生してい
た。

包装機の使用を長期間経過すると、コイルば
ねの弾性力が失われ、レバーの揺動が不確実と
なり、横シールに悪い影響を与えることとなつ
ていた。

一対の横シーラーの閉じ圧力は、コイルばね
の強さにより決まり、コイルばねを交換するか
付勢状態を調整することにより、調整可能では
あるが、コイルばねを弱くすると上記、の
欠点ができるので、強いコイルばねを使用せざ
るを得ず、ために、横シーラーの閉じ圧力を弱
くは調整できず、各種の異なる複合フイルムの
ヒートシールを良好に行うことができなかつ
た。

また、後者のエアシリンダ形の横シール・カ
ツト装置は、 エアシリンダ装置の伸縮作動により横シーラ
ーの開閉作動が行われるので、該エアシリンダ
装置のエア圧力の調整ができないから、一対の
横シーラーの閉じ圧力も調整することができ
ず、各種の異なる複合フイルムのヒートシール
を良好に行うことができなかつた。

エアシリンダ装置の伸縮作動により横シーラ
ーの開閉作動が行われるので、開閉作動能力
（一分間の開閉回数）がカムレバー形に比べて
かなり低かつた。

横シーラーの毎回の開閉作動がエアシリンダ
装置により行われるので、エアの消費量が多い
とともに、毎回の開閉作動に振動と作動音が伴
つていた。

本発明は、無駄紙発生の防止のためのフイルム
送りの一時停止時に、一対の横シーラーがフイル
ムに接触しない位置に開いた状態に保たれる新規
な縦型製袋充填包装機の横シール・カツト装置を
提供することを目的としている。

本発明は、横シーラーの閉じ圧力を調整でき、
各種の異なる複合フイルムを良好にヒートシール
できる縦型製袋充填包装機の横シール・カツト装
置を提供することを目的としている。

本発明は、横シーラーの開閉手段としてエアシ
リンダ装置を備えているが、開閉作動能力が従来
のエアシリンダ形の横シール・カツト装置に比べ
ると高く、また従来のカムレバー形の横シール・
カツト装置に比べると同等である縦型製袋充填包
装機の横シール・カツト装置を提供することを目
的としている。

本発明は、横シーラーの開閉手段としてエアシ
リンダ装置を備えているが、エアの消費量が少な
いとともに、毎回の開閉作動に伴う振動と作動音
を低減できる縦型製袋充填機の横シール・カツト
装置を提供することを目的としている。

本発明は、カムレバー形であるが、レバーの揺
動を確実にできるとともに、カムレバー部分以外
の所を作動して無駄紙発生を防止でき、構造も簡
単になる縦型製袋充填包装機の横シール・カツト
装置を提供することを目的としている。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の縦型製袋充填包装機の横シール・カツ
ト装置は、 連続する帯状の包材フイルムＦ１を製袋器１に
導いて円筒２を包むように筒状に曲成し、円筒２
の側方で互いに合わされるフイルム両縁を縦シー
ラー３で縦シールを施して包装筒Ｆ２とし、円筒
２の下方に設けられた互いに接近離隔自在な一対
の横シーラー取付ブロツク４ａ，４ｂに取付けら
れ開閉自在であり円筒２を通して包装通Ｆ２内に
落下充填される被包装物Ｓの上下を横シーラー５
ａ，５ｂにより横シールするとともに横シール箇
所をカツターにより横にカツトする縦形縦型製袋
充填包装機において、 回転駆動される所要形状の案内溝を有する溝カ
ム６と、該溝カム６に案内され揺動するレバー７
を備え、 該レバー７の揺動端７ａが、エアシリンダ装置
８を介して横シーラー取付ブロツク４ａ，４ｂを
接近離隔させるブロツク開閉機構９に連結され、 該エアシリンダ装置８は、包装筒Ｆ２内に被包
装物Ｓが落下充填されないときに横シーラー取付
ブロツク４ａ，４ｂに取付けられた一対の横シー
ラー５ａ，５ｂが閉じ動作をしてもフイルムに接
触しない位置に開いた状態となるように、前記レ
バー７の揺動端７ａと前記ブロツク開閉機構９と
の連結距離を変更作動するよう構成されているこ
とを特徴とするものである。

［作用］ 包装運転が行われ、回転駆動される溝カム６に
よりレバー７が揺動されると、ブロツク開閉機構
９によつて横シーラー５ａ，５ｂ取付ブロツク４
ａ，４ｂが接近離隔作動する。このとき、それぞ
れ該ブロツク４ａ，４ｂに取付けられている横シ
ーラー５ａ，５ｂ同士がシールを行うように有効
な開閉動作をするかどうかは、エアシリンダ装置
８の状態による。該エアシリンダ装置８は正常運
転時は伸張駆動される。このため、カムレバー７
により、横シーラー５ａ，５ｂ同士がシールを行
うように有効な開閉動作を行う。該正常運転時に
おいて、エアシリンダ装置８はエアを消費しない
エアクツシヨンとなり、毎回の開閉作動に伴う振
動と作動音を低減させる。

そしてもしも、包装筒Ｆ２内に被包装物Ｓが落
下充填されないことがホツパーのところで検知さ
れると、被包装物Ｓの落下充填が行なれるまでの
間、フイルム送りが一時停止されるが、溝カム６
は継続して回転駆動されるので、エアシリンダ装
置８が縮小作動する。該エアシリンダ装置８の縮
小作動により、横シーラー５ａ，５ｂ同士は、接
近時にフイルムに接触しない状態に大きく開いた
間隔に保たれるように、すなわち、閉じることが
できない後退位置でそれぞれ往復動することにな
る。

［実施例］ 包材フイルムＦ１は、原反ロールより繰り出さ
れる連続する帯状であり片面がヒートシール性を
有する。円筒２が包装機フレームの天板１０より
垂下され、その上にホツパー１１が載置されてい
る。被包装物Ｓは、図示しない計算機で計量され
てホツパー１１内に落下されるか、図示しないコ
ンベア内に落下し該コンベアによつてハツパー１
１内に落下され、円筒２内を通り包装筒Ｆ２内に
落下充填される。縦シーラー３は、センター基準
で開閉自在であり互いに合わされるフイルム両縁
を挟み縦シールする一対のヒーターバー３ａと、
通常運転時はフイルム両縁を挟んでフイルム送り
を行い、かつ、被包装物Ｓがホツパー１１内に落
下しないときはフイルム送りを停止する一対のピ
ンチロール３ｂを備えている。

横シール・カツト装置は、枠体１２に支持され
た二本のガイドロツド１３ａ，１３ｂによつて一
対の横シーラー取付ブロツク４ａ，４ｂが摺動自
在に支持されている。各ブロツク４ａ，４ｂ上に
横シーラー５ａ，５ｂ取付けられている。

これらブロツク４ａ，４ｂを接近離隔させるブ
ロツク開閉機構９は、ガイドロツド１３ａ，１３
ｂの下側を水平に直交するように枠体１２に両端
を枢支されたピボツト軸９ａと、該ピボツト軸９
ａの両端近傍に中間部を固定されたレバー９ｂ，
９ｃと、レバー９ｂ，９ｃの上端とブロツク４ｂ
の両端を枢着連結する連接棒９ｄ，９ｅと、レバ
ー９ｂ，９ｃの下端とブロツク４ａの両端を枢着
連結する連接棒９ｆ，９ｇと、ピボツト軸９ａの
中央部に固定されたレバー９ｈとからなる。しか
して、溝カム６に案内されて揺動するレバー７
が、エアシリンダ装置８を介してレバー９ｈを揺
動すると、レバー９ｂ，９ｃが同一角度揺動され
ることにより、連接棒９ｄ，９ｅと連接棒９ｆ，
９ｇが互いに反対方向に揺動して一対の横シーラ
ー取付ブロツク４ａ，４ｂが互いに接近離隔自在
である。

該エアシリンダ装置８は、通常運転時は伸張し
ており、包装筒Ｆ２内に被包装物Ｓが落下充填さ
れないときは縮小作動する。このため、通常運転
時は、レバー７の揺動端７ａとブロツク開閉機構
９との連結距離が長いので、溝カム６に案内され
た揺動するレバー７がエアシリンダ装置８を介し
てレバー９ｈを揺動すると、各横シーラー取付ブ
ロツク４ａ，４ｂに取付けられた横シーラー５
ａ，５ｂが包装筒Ｆ２を横シールすることがで
き、また、包装筒Ｆ２内に被包装物Ｓが落下充填
されないときは、エアシリンダ装置８の縮小作動
によりレバー７の揺動端７ａとブロツク開閉機構
９との連結距離が短くなるので、エアシリンダ装
置８がレバー９ｈを揺動しても、横シーラー５
ａ，５ｂ同士は、近接時に包装筒Ｆ２に接触しな
い状態に大きく開いた間隔に保たれてそれぞれ往
復動することになる。そして、包装筒Ｆ２内に被
包装物Ｓが落下充填されると、エアシリンダ装置
８が直ちに伸張復帰し、これにより、横シーラー
５ａ，５ｂが再び横シール機能を回復する。もつ
て、空袋の発生を防止できる。１５は、モータの
回転を変速する変速機である。

［発明の効果］ 以上説明してきた本発明の縦形縦型製袋充填包
装機の横シール・カツト装置は、以下の効果を有
する。

溝カムに案内され揺動するレバーの揺動端
が、エアシリンダ装置を介して横シーラー取付
ブロツクを接近離隔させるブロツク開閉機構に
連結され、該連結距離を通常運転時と包装筒内
に被包装物が落下充填されないときとで変更自
在であるので、該被包装物が落下充填されない
ときには横シーラーがシール不能に開いて状態
となり、無駄紙（空袋）の発生を防止できる。

通常運転時はエアシリンダ装置が伸縮作動し
ないが、該エアシリンダ装置は、横シーラーの
閉じるときの衝撃を緩和するクツシヨン機能を
有するとともにシリンダの調整により横シーラ
ーの閉じ圧力を調整できるから各種の異なる複
合フイルムに対し良好なヒートシールを行うこ
とができる。

通常運転時はエアシリンダ装置が伸縮作動し
ないで、カムレバーにより横シーラーが開閉作
動するので、該開閉作動能力は、従来のエアシ
リンダ形の横シール・カツト装置に比べると高
く、また従来のカムレバー形の横シール・カツ
ト装置に比べると同等である。

通常運転時はエアシリンダ装置が伸縮作動し
ないで、カムレバーにより横シーラーが開閉作
動するので、エアシリンダ装置のエアの消費量
が少ないとともに、毎回の開閉作動に伴う振動
と作動音を低減できる。

カムレバーとエアシリンダ装置を結合したの
で、通常運転時はカムレバー形となり、かつ溝
カムの使用が可能となり、もつてレバーの揺動
が確実となり、エアシリンダ装置が無駄紙の発
生を防止するように作動するので、従来のカム
レバー形の横シール・カツト装置に比べて構造
が簡単になる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の縦形縦型製袋充
填包装機の横シール・カツト装置の実施例に係
り、第１図は全体側面図であり、第２図は第１図
−に沿う切断平面図であり、第３図は包装筒
内に被放送物が落下充填されて横シーラーが閉じ
た状態を示す要部側面図であり、第４図は包装筒
内に被放送物が落下充填されないときに横シーラ
ーが閉じ作動した状態を示す要部側面図である。 Ｓ……被包装物、Ｆ１……包材フイルム、Ｆ２
……包装筒、１……製袋器、２……円筒、３……
縦シーラー、４ａ，４ｂ……横シーラー取付ブロ
ツク、５ａ，５ｂ……横シーラー、６……溝カ
ム、７……レバー、８……エアシリンダ装置、９
……ブロツク開閉機構。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 連続する帯状の包材フイルムＦ１を製袋器１
   に導いて円筒２を包むように筒状に曲成し、円筒
   ２の側方で互いに合わされるフイルム両縁を縦シ
   ーラー３で縦シールを施して包装筒Ｆ２とし、円
   筒２の下方に設けられた互いに接近離隔自在な一
   対の横シーラー取付ブロツク４ａ，４ｂに取付け
   られ開閉自在であり円筒２を通して包装筒Ｆ２内
   に落下充填される被包装物Ｓの上下を横シーラー
   ５ａ，５ｂにより横シールとするとともに横シー
   ル箇所をカツターにより横にカツトする縦型製袋
   充填包装機において、 回転駆動される所要形状の案内溝を有する溝カ
   ム６と、該溝カム６に案内され揺動するレバー７
   を備え、 該レバー７の揺動端７ａが、エアシリンダ装置
   ８を介して横シーラー取付ブロツク４ａ，４ｂを
   接近離隔させるブロツク開閉機構９に連結され、 該エアシリンダ装置８は、包装筒Ｆ２内に被包
   装物Ｓが落下充填されないときに横シーラー取付
   ブロツク４ａ，４ｂに取付けられた一対の横シー
   ラー５ａ，５ｂが閉じ動作をしてもフイルムに接
   触しない位置に開いた状態となるように、前記レ
   バー７の揺動端７ａと前記ブロツク開閉機構９と
   の連結距離を変更作動するよう構成されているこ
   とを特徴とする縦型製袋充填包装機の横シール・
   カツト装置。