JP5247585B2 - 薬剤包装装置 - Google Patents
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Description
長尺の分包帯を長手方向に順送りして薬剤を分包する薬剤包装装置は、例えば薬剤フィーダや薬剤分配分割機構などから排出された薬剤を収集して落下させる先である下部筐体や背の低い筐体に格納されていることが多いが、分包帯送り経路に沿って上流から下流へ順に配設された分包帯供給機構と印刷機構と区分封入機構とを具備している(例えば特許文献1〜2参照)。これらの各機構は薬剤落下先の基板(ベースプレート)の片面に装着され、縦型では基板が鉛直に固定されている(例えば特許文献1参照)。これに対し、横型では、基板が水平に保持されていて、その上面に各機構が取り付けられており、大抵は分包帯ロール交換等のため基板が引出可能にもなっている(例えば特許文献2参照)。
さらに、薬剤投入位置に送り込まれる分包帯に臨むプリントヘッドにインクリボンを送る薬剤分包帯印刷用インクリボン送り機構を備えた薬剤包装装置において、前記薬剤分包帯印刷用インクリボン送り機構を前記プリントヘッド側の本体部とそれに着脱しうるカバー部とに分割したものもある(例えば特許文献2参照)。
このような従来の薬剤包装装置について、分包帯供給機構と印刷機構と区分封入機構とが平面配置されていることを前提として、縦型と横型を比較すると、縦型は分包帯ロールを交換容易な高位置に設置し装着やすく占有面積が少ないが、複雑な折り返しが必要で通紙作業(分包紙の通し作業)がしにくいのに対し、横型は縦型より簡単な折り返しで済むので通紙作業(分包紙の通し作業)はしやすいが面積が広いばかりか分包帯ロールの装着位置が低くなりがちであった。
そこで、二つ折り分包帯のロールを使えるうえ分包帯ロールの交換が容易であり而も占有面積が少なくて済む薬剤包装装置を実現することが技術課題となっていた。
しかしながら、薬剤投入ホッパを完全に固定してしまうと、薬剤投入時に上下動することで随伴する衝撃や振動により薬剤落下投入機能を高めているという副次的機能が薬剤投入ホッパから失われてしまう負の側面もある。
そこで、薬剤投入ホッパを上下動させなくても薬剤を少量から多量まで安定して分包帯に投入しうる薬剤包装装置を実現することが技術的な課題となる。
したがって、この発明によれば、薬剤投入ホッパを上下動させなくても薬剤を少量から多量まで安定して分包帯に投入しうる薬剤包装装置を実現することができる。
したがって、この発明によれば、薬剤投入ホッパを上下動させなくても薬剤を少量から多量まで安定して分包帯に投入しうるうえ分包帯の順送りも安定している薬剤包装装置を実現することができる。
したがって、この発明によれば、薬剤投入ホッパを上下動させなくても薬剤を少量からより多量まで安定して分包帯に投入しうる薬剤包装装置を実現することができる。
したがって、この発明によれば、薬剤投入ホッパを上下動させなくても薬剤を少量から多量まで安定して分包帯に投入しうる小形の薬剤包装装置を実現することができる。
したがって、この発明によれば、薬剤投入ホッパを上下動させなくても薬剤を少量から多量まで安定して分包帯に投入しうる薬剤包装装置を簡便に実現することができる。
したがって、この発明によれば、薬剤投入ホッパを上下動させなくても薬剤を少量から多量まで安定かつ迅速に分包帯に投入しうる薬剤包装装置を実現することができる。
図1〜2に示した実施例1は、上述した解決手段1,2,4(出願当初の請求項1,2,4)を具現化したものであり、図3の実施例2や,図4の実施例3は、上述した解決手段3(出願当初の請求項3)を具現化したものであり、図5に示した実施例4は、上述した解決手段5(出願当初の請求項5)を具現化したものであり、図6に示した実施例5は、上述した解決手段6(出願当初の請求項6)を具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,電気回路・電子回路の詳細などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
基板21は、筐体15に押し込んだ状態で薬剤収集機構14の下方すなわち薬剤落下先に位置するところに設けられており、その傾斜によって、分包帯供給機構30の設置側が高くなり、受け箱17に近い分包帯8の排出側が低くなっている。
さらに、プリントヘッド42の作用部とプラテン機構41のプラテンローラ41aとが印刷機構40の中で限界まで区分封入機構50に寄っている。
これにより(図1(a)参照)、薬剤収集機構14から薬剤包装装置20へ薬剤を一包分ずつ逐次落下させる準備が調う。
自動分包が始まると、薬剤が一包分ずつ散薬分割装置12や錠剤手撒き装置13から薬剤収集機構14経由で薬剤包装装置20の薬剤投入ホッパ52に引き渡されるとともに、薬剤包装装置20によって薬剤が分包帯8に区分包装される。
その区分包装の動作を具体的に述べると、薬剤包装装置20では、分包帯8が分包帯ロールから分包帯供給機構30によって繰り出されるとともに、分包帯牽引機構54や固定ローラ23によって分包帯送り経路を順送りされる。
このような間欠送りと印刷と薬剤投入とシール(熱融着)と、詳細は割愛するがミシン目形成やカッティングとが、コントローラや電子カム機構60の制御下で繰り返されて一連の薬剤分包処理が遂行される。
また、その押開動作に伴って、ホッパ下部52bに衝撃や振動といった刺激が与えられるので、ホッパ下部52bが傾斜していても、薬剤は、傾斜面などにとどまることなく、確実に分包帯8の区分室へ送り込まれる。
すなわち、ホッパ下部73は、断面コの字状の可動部材73aと、やはり断面コの字状の可動部材73bと、断面において上流側が幅狭で下流側が幅広の固定部材73cとを具えたものであり、可動部材73a,73bは向かい合わせになって断面四角形状の薬剤通過経路を囲み、それらの上流に固定部材73cが位置している。
そして、分包帯8が一包分だけ順送りされて、分包帯8が停止すると、薬剤投入ホッパ利用の薬剤投入が行われるが、そのときにはホッパ下部73が拡幅動作を行う。
すなわち、ホッパ下部74は、何れも断面くの字状の可動部材74a,74bを具えたものであり、可動部材74a,74bは向かい合わせになって断面菱形状の薬剤通過経路を囲んでいる。
そして、分包帯8が一包分だけ順送りされて、分包帯8が停止すると、薬剤投入ホッパ利用の薬剤投入が行われるが、そのときにはホッパ下部74が拡幅動作を行う。
ホッパ下部機構80は、上面にホッパ上部52aを取り付けられた固定の斜板からなる支持基板81と、この支持基板81の下面に取り付けられておりリンク機構88を介して可動部材駆動モータ52cにて駆動される可動部材82〜87とを具えている。
他方の対向部材87は上端が揺動板86に連結されており(図5(a),(b)参照)、揺動板86が支軸84を中心にして支持基板81の下面に沿って揺動可能になっているので、揺動板86がリンク機構88を介して可動部材駆動モータ52cにて揺動させられると、対向部材87も随伴して揺動するようになっている。
なお、図示の例でリンク機構88の直線運動を揺動板83,86の円弧運動に変換するのに用いている滑り対偶における接触維持は図示しないバネ付勢等にてなされる。
そして、分包帯8が一包分だけ順送りされて、分包帯8が停止すると、薬剤投入ホッパ利用の薬剤投入が行われるが、そのときにはホッパ下部(82〜87)が離隔動作を行う。
揺動板93と揺動板96とが逆向きに揺動して鋏のように開いたり閉じたりするが、それで連通用開口81aを開閉することにより、一対の対向部材94,97の内側の薬剤通過経路を開閉するシャッタ動作が実行されるようになっている。
この離隔動作では(図6(b),(d),(f)参照)、対向部材94,97のうち分包帯送り経路の上流側に位置する部位は、互いに離れて開くが、対向部材94,97のうち分包帯送り経路の下流側に位置する部位は、ほとんど離れずに閉じている。そして、この離隔動作によって、対向部材94,97の上流側が開くと、対向部材94,97の挟む薬剤通過経路が太くなり、それと同時に分包帯8の広がり幅も広がる。
こうして、分包帯8の区分室への薬剤投入が迅速かつ的確に遂行される。
上記の実施例では、シール機構53のヒータ53a,53bとしてΓ字状のものを図示したが(図1(d),(e))、ヒータ53a,53bの形状はT字状であっても良く、横シール発熱体と縦シール発熱体とが分離していても良い。
上記の実施例4,5では、対向部材84,87や対向部材94,97のうち分包帯送り経路の上流側に位置する部位が離隔動作を行っていない閉状態のときには接触している態様のものを示したが、接触状態は必須でなく、分包帯8の順送りが円滑になされる程度まで接近していれば、閉状態と言える。
12…散薬分割装置、13…錠剤手撒き装置、14…薬剤収集機構、
15…筐体、16…引出機構、17…受け箱、18…清掃機構、
20…薬剤包装装置、21…基板、22…取っ手、23…固定ローラ、
30…分包帯供給機構、31…分包帯軸支部、
32…自走供給ローラ、33…ブレーキ、34…バネ、36…可動ローラ、
40…印刷機構、41…プラテン機構、41a…プラテンローラ、
42…プリントヘッド、43…インクリボン送り機構、
44…インクリボン供給部、45…インクリボン巻取部45、
50…区分封入機構、52…薬剤投入ホッパ、
52a…ホッパ上部、52b…ホッパ下部、52c…可動部材駆動モータ、
53…シール機構、53a,53b…ヒータ、
54…分包帯牽引機構、55…往復動機構、60…電子カム機構、
73…ホッパ下部、73a,73b…可動部材、73c…固定部材、
74…ホッパ下部、74a,74b…可動部材、
80…ホッパ下部機構、81…支持基板、81a…開口(薬剤通過経路)、
82…支軸、83…揺動板、84…対向部材、85…支軸、
86…揺動板、87…対向部材、88…リンク機構、
90…ホッパ下部機構、93…揺動板(シャッタ)、
94…対向部材、96…揺動板(シャッタ)、97…対向部材
Claims (1)
- 分包帯ロールを解きながら長尺の分包帯を順送り供給する機構である分包帯供給機構と、分包帯に薬品名や用法などの情報を印刷する機構である印刷機構と、縦シールと横シールを行って分包帯を区分するとともに各区分室に薬剤を投入する機構である区分封入機構とを、分包帯送り経路に沿って配設するとともに引出可能に支持している薬剤包装装置において、前記区分封入機構のうち薬剤投入を担う薬剤投入ホッパが、上部は固定されているが、下部は分包帯のうち差し込まれている部分を内側から外側へ押し開く押開動作を行える可動部材になっており、分包帯送り経路のうち前記薬剤投入ホッパの下部と交差する経路部分が分包帯送りの上流側を上に下流側を下にして傾斜しており、前記薬剤投入ホッパが上部は鉛直になっているが下部は前記分包帯送り経路と直交する方へ傾斜しており、前記可動部材がその内側の薬剤通過経路を両脇から挟む一対の対向部材からなり、これらの対向部材が分包帯送り経路の両側に来るよう配置されていて、前記対向部材のうち分包帯送り経路の下流側に位置する部位は常に薬剤通過阻止可能に閉じているが、前記対向部材のうち分包帯送り経路の上流側に位置する部位は閉状態から開状態になる離隔動作を行えるようになっていて、この離隔動作により前記押開動作がなされることを特徴とする薬剤包装装置。
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