JP2010093995A - モータ制御装置、モータ制御方法およびエアコンディショナ - Google Patents

モータ制御装置、モータ制御方法およびエアコンディショナ Download PDF

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Abstract

【課題】実際の負荷トルクの変動態様に一層一致するようにトルク変動を補償することができるモータ制御装置を提供する。
【解決手段】モータ制御装置21は、コンプレッサ2を所定の駆動条件で駆動する場合の負荷トルクの変動分に対応した基準負荷トルクデータ、この基準負荷トルクデータから複数種類の駆動条件における負荷トルクデータを求めるための変更パラメータなどに基づいて指令q軸電流補正値Iqcを演算し、その指令q軸電流補正値Iqcを電流制御部22の減算器29qに出力するq軸電流補正部28を備える。変更パラメータは、コンプレッサ2を複数の異なる駆動条件で駆動した場合における各回転角度毎の負荷トルクの変動分に対応した負荷トルクデータを基準負荷トルクデータで回転角度毎に除算することにより算出した各回転角度毎の比率を示す比率データとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、トルクが周期的に変動する負荷を駆動するモータを制御するモータ制御装置、モータ制御方法および当該モータ制御装置を用いたエアコンディショナに関する。
例えば冷蔵庫やエアコン等に使用される冷凍サイクルは、圧縮機、凝縮器、減圧器および蒸発器等から構成され、この冷凍サイクルの冷却能力を可変にするために、能力可変式の圧縮機が用いられている。このような圧縮機に用いられるモータの回転速度の制御は、目標回転速度と、モータの実際の回転速度との差に応じた制御量を出力するようにフィードバック制御を行う。そして、従来のフィードバック制御では、モータの1回転中に印加電圧を複数回制御することにより、目標回転速度と実際の回転速度とを一致させるようにしている。
しかしながら、圧縮機は、1回転中における負荷トルクの変動が大きいため、上記のように単純なフィードバック制御ではトルク変動を除去することが困難であり、圧縮機全体がモータの回転方向に振動し、これを搭載した冷蔵庫やエアコン等の振動および騒音の発生源となり、商品性を損なうという問題がある。
このような問題を解決するため、特許文献1には、モータをベクトル制御することで得られるq軸電流に、電流補正値として正弦波状の電流を加えることで負荷トルクの変動を補償する技術が開示されている。
特開2001−183017号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、振動をある程度抑制することはできるが、電流が余分に流れる期間が生じるため、効率が低下するという問題があった。また、負荷トルクの変動態様は正弦波に対して完全に一致しないので、振動等を抑制するレベルに限界があった。さらに、正弦波による補正は、負荷トルクが所定条件の場合のみ有効であり、負荷トルクが変化した場合には振動等を抑制するレベルが低下してしまうという問題もあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、実際の負荷トルクの変動態様に一層一致するようにトルク変動を補償することができるモータ制御装置、モータ制御方法および当該モータ制御装置を用いたエアコンディショナを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のモータ制御装置は、トルクが周期的に変動する負荷を駆動するモータを制御するモータ制御装置であって、前記モータの巻線に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記検出した電流に基づいて励磁成分電流であるd軸電流とトルク成分電流であるq軸電流とを求める電流演算手段と、前記モータの回転速度が外部より与えられる指令回転速度に一致するように指令d軸電流および指令q軸電流を生成する速度制御手段と、前記d軸電流および前記q軸電流がそれぞれ前記指令d軸電流および前記指令q軸電流に一致するように制御する電流制御手段と、前記負荷を所定の条件で駆動した場合における各回転角度毎の前記負荷のトルクを示す基準負荷トルクデータと、当該基準負荷トルクデータを前記負荷の駆動条件に応じて変更するための変更パラメータとが記憶された記憶手段と、前記モータの回転角度に応じて前記記憶手段から前記基準負荷トルクデータおよび変更パラメータを読み出し、当該基準負荷トルクデータから当該変更パラメータを用いて前記負荷の駆動条件に対応した負荷トルクデータを求めるトルクデータ演算手段と、前記負荷トルクデータを前記モータのトルク定数で除算した電流と、前記電流演算手段により求められた前記q軸電流との差電流に基づいて指令q軸電流補正値を演算し、この指令q軸電流補正値により前記指令q軸電流を補正する補正手段とを備え、前記変更パラメータは、前記負荷を前記所定の条件とは異なる条件で駆動した場合における各回転角度毎の前記負荷のトルクを示す負荷トルクデータを、前記基準負荷トルクデータで回転角度毎に除算することにより算出される各回転角度毎の比率を示す比率データであることを特徴とする。
また、本発明のモータ制御方法は、トルクが周期的に変動する負荷を駆動するモータを制御するモータ制御方法であって、前記モータの巻線に流れる電流を検出し、前記検出した電流に基づいて励磁電流成分であるd軸電流とトルク成分電流であるq軸電流とを求め、前記モータの回転速度が外部より与えられる指令回転速度に一致するように指令d軸電流および指令q軸電流を生成し、前記d軸電流および前記q軸電流がそれぞれ前記指令d軸電流および前記指令q軸電流に一致するように制御を行うものにおいて、前記負荷を所定の条件で駆動した場合における各回転角度毎の前記負荷のトルクを示す基準負荷トルクデータと、前記負荷を前記所定の条件とは異なる条件で駆動した場合における各回転角度毎の前記負荷のトルクを示す負荷トルクデータとを求め、前記負荷トルクデータを前記基準負荷トルクデータで除算することにより、各回転角度毎の比率を示す比率データを算出し、前記負荷を駆動する際、前記モータの回転角度に応じた前記基準負荷トルクデータから前記比率データを変更パラメータとして用いて前記負荷の駆動条件に対応した負荷トルクデータを求め、前記負荷トルクデータを前記モータのトルク定数で除算した電流と、前記q軸電流との差電流に基づいて指令q軸電流補正値を演算し、この指令q軸電流補正値により前記指令q軸電流を補正することを特徴とする。
本発明によれば、実際の負荷トルクの変動態様に一層一致するようにトルク変動を補償してモータを制御することにより、負荷を駆動する際の騒音および振動を抑制するとともに駆動効率を向上させることが可能となる。
以下、本発明をエアコンディショナのコンプレッサに組み込まれたモータを制御する装置に適用した一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図2は、エアコンディショナの冷凍サイクルの概略構成を示している。図2に示すように、エアコンディショナEのヒートポンプ1を構成するコンプレッサ2(負荷に相当)は、圧縮部3とモータ4とを同一の鉄製密閉容器5内に収容して構成され、モータ4のロータシャフトが圧縮部3に連結されている。コンプレッサ2、四方弁6、室内側熱交換器7、減圧装置8および室外側熱交換器9は、冷媒通路であるパイプにより閉ループを構成するように接続されている。なお、コンプレッサ2は、例えばロータリ型のコンプレッサであり、モータ4は、例えば三相IPM(Interior Permanent Magnet)モータである。
暖房時には、四方弁6は実線で示す状態となっている。このため、コンプレッサ2の圧縮部3で圧縮された高温冷媒は、四方弁6から室内側熱交換器7に供給されて凝縮し、その後、減圧装置8で減圧され、低温となって室外側熱交換器9に流れ、そこで蒸発してコンプレッサ2へと戻る。一方、冷房時には、四方弁6は破線で示す状態に切り替えられる。このため、コンプレッサ2の圧縮部3で圧縮された高温冷媒は、四方弁6から室外側熱交換器9に供給されて凝縮し、その後、減圧装置8で減圧され、低温となって室内側熱交換器7に流れ、そこで蒸発してコンプレッサ2へと戻る。室内側熱交換器7および室外側熱交換器9には、それぞれファン10および11により送風が行われるようになっている。この送風により、室内側熱交換器7および室外側熱交換器9と、室内空気および室外空気との熱交換が効率良く行われるように構成されている。
図1は、モータ4の回転をベクトル制御するモータ制御装置21の構成を機能ブロックにより示したものである。ベクトル制御では、電機子巻線に流れる電流を、界磁である永久磁石の磁束方向と、それに直交する方向とに分離してそれらを独立に調整し、磁束と発生トルクとを制御する。電流制御には、モータ4の回転子とともに回転する座標系、いわゆるd−q座標系で表した電流値が用いられるが、d軸は回転子に取り付けた永久磁石の作る磁束方向であり、q軸はd軸に直交する方向である。q軸電流Iqは回転トルクを発生させる成分(トルク成分電流)であり、d軸電流Idは磁束を作る成分(励磁または磁化成分電流)である。
モータ制御装置21は、電流制御部22、回転位置推定部23、速度制御部24、PWM形成部25、インバータ回路26、回転角度補正部27およびq軸電流補正部28を備えている。電流制御部22は、減算器29d、29q、PID制御器30d、30q、dq/αβ座標変換器31、αβ/UVW座標変換器32、UVW/αβ座標変換器33およびαβ/dq座標変換器34を備えている。なお、本実施形態では、減算器29d、29qおよびPID制御器30d、30qにより電流制御手段35が構成され、UVW/αβ座標変換器33およびαβ/dq座標変換器34により電流演算手段36が構成される。
インバータ回路26は、スイッチング素子例えばIGBT26ap、26an、…を3相ブリッジの回路形態に接続してなる周知の電圧形インバータであって、各下アーム側スイッチング素子と負側の直流電源線との間にはシャント抵抗26rが設けられている。本実施形態では、各シャント抵抗26rの端子電圧に基づいて、モータ4の各相(U相、V相、W相)に流れる電流Iu、Iv、Iwが検出されるようになっている。すなわち、本実施形態では、各シャント抵抗26rが電流検出手段に相当する。なお、電流検出手段として、例えばインバータ回路26の出力端子とモータ4の端子との間にホールCTからなる電流検出器を設ける構成としてもよい。
上記した構成により検出される電流Iu、Iv、Iwは、UVW/αβ座標変換器33により2相電流Iα、Iβに変換される。これら2相電流Iα、Iβは、αβ/dq座標変換器34により、さらにd軸電流Id、q軸電流Iqに変換される。α、βは、モータ4の固定子に固定された2軸座標系の座標軸である。このαβ/dq座標変換器34における座標変換の計算には、後述する回転子の推定回転角度θe(α軸とd軸との位相差の推定値)が用いられる。
減算器29dは、速度制御部24から与えられる指令d軸電流Idrefからd軸電流Idを減算してd軸電流偏差ΔIdを求める。減算器29qは、速度制御部24から与えられる指令q軸電流Iqrefからq軸電流Iqを減算するとともに、さらにq軸電流補正部28から与えられる指令q軸電流補正値Iqcを加算してq軸電流偏差ΔIqを求める。
PID制御器30d、30qは、d軸電流偏差ΔIdおよびq軸電流偏差ΔIqに対するPID演算を実行し、d−q座標系で表された指令d軸電圧Vdおよび指令q軸電圧Vqを生成する。指令d軸電圧Vdおよび指令q軸電圧Vqは、dq/αβ座標変換器31によりα−β座標系で表した値に変換され、さらにαβ/UVW座標変換器32により固定子の各相指令電圧Vu、Vv、Vwに変換される。なお、dq/αβ座標変換器31における座標変換の計算にも、回転子の推定回転角度θeが用いられる。
各相指令電圧Vu、Vv、VwはPWM形成部25に入力される。PWM形成部25では、指令電圧に一致する電圧を供給するためのパルス幅変調されたゲート駆動信号が形成される。PWM形成部25で形成されたゲート駆動信号は、インバータ回路26を構成する各スイッチング素子26ap、26an、…のゲートに与えられ、それにより各相指令電圧Vu、Vv、Vwに一致するPWM変調された三相交流電圧が生成されてモータ4の電機子巻線に印加される。
上記構成において、減算器29d、29qおよびPID制御器30d、30qによるPID演算によってフィードバック制御が行われる。これにより、d軸電流Idおよびq軸電流Iqは、それぞれ指令d軸電流Idrefおよび指令q軸電流補正値Iqcが加算された指令q軸電流Iqrefに一致するように制御される。
回転位置推定部23は、回転子の回転角度θ(回転位置)の推定値である推定回転角度θe(推定回転位置)および回転速度ωの推定値である推定回転速度ωeを推定するものであり、d軸電流Id、q軸電流Iqおよび指令d軸電圧Vdが入力されている。回転位置推定部23には、モータ4の回路定数である電機子巻線のd軸インダクタンスLd、q軸インダクタンスLqおよび巻線抵抗値Rの各値が記憶されている。
回転位置推定部23は、これら入力値および回路定数を用いて、d軸方向の誘起電圧推定値Edを下記(1)式に基づいて計算する。
Ed=Vd−R・Id−Ld・p・Id+ωe・Lq・Iq …(1)
ここで、pは微分演算子である。回転位置推定部23において、この誘起電圧推定値Edに対するPID演算が実行されることにより、その結果が回転子の推定回転速度ωeとして出力される。この推定方法によれば、d軸方向の誘起電圧推定値Edはゼロに収束する。推定回転速度ωeが積分されることにより、その値が推定回転角度θeとして出力される。推定回転速度ωeは速度制御部24に与えられる。
速度制御部24(速度制御手段に相当)には、エアコンディショナの運転を制御する外部の制御装置(図示せず)から出力される指令回転速度ωrefが入力されている。減算器37qは、指令回転速度ωrefから回転位置推定部23で推定された推定回転速度ωeを減算して速度偏差Δωを求め、PID制御器38は、速度偏差Δωに対するPID演算を実行して指令q軸電流Iqrefを生成する。指令d軸電流Idrefは一定値(本実施形態ではゼロ)としている。指令d軸電流Idrefおよび指令q軸電流Iqrefは、電流制御部22に与えられ、前述したようにモータ4のd軸電流Idおよびq軸電流Iqがそれらの指令値に一致するように制御される。以上のような制御の結果、推定回転速度ωeが指令回転速度ωrefに一致するようになっている。
回転角度補正部27(回転角度補正手段に相当)は、回転位置推定部23により推定されたモータ4の推定回転角度θeを所定角度だけ増減させた補正推定回転角度θe’を出力する。上記所定角度の増減は、使用者による変更が可能となっている。
q軸電流補正部28は、q軸電流Iq、推定回転速度ωe、補正推定回転角度θe’、後述する負荷トルクデータなどに基づいて負荷トルクの周期的な変動分に相当する指令q軸電流補正値Iqcを演算し、電流制御部22の減算器29qに出力する。これにより、モータ4のq軸電流Iqは、負荷トルクの周期的な変動に対応して変化する。
図3は、q軸電流補正部28の構成を示すブロック図である。q軸電流補正部28は、速度変動演算部52(速度変動演算手段に相当)、トルク制御部53、記憶部54(記憶手段に相当)、トルクデータ演算部55(トルクデータ演算手段に相当)、損失データ演算部56および指令q軸電流補正値演算部57から構成されている。
速度変動演算部52は、補正推定回転角度θe’と推定回転速度ωeとに基づいて、モータ4が1回転する毎の推定回転速度ωeの変動幅ωwを演算する。本実施形態では、モータ4の回転角度が5度となる度に、その時点から1回転前までの期間における上記変動幅ωwを算出する。従って、本実施形態では、変動幅ωwの演算を行う演算周期はモータ4の1回転であり、回転角度が5度のときがその演算周期の起点となる。なお、この演算周期の起点は回転角度が5度のときに限らず、所定の回転角度に設定すればよい。
速度変動演算部52は、モータ4の補正推定回転角度θe’(以下では単に回転角度θe’という)の所定角度(例えば1度)毎に推定回転速度ωeの値を取得している。速度変動演算部52は、演算周期の起点(回転角度θe’=5度)において、推定回転速度ωeの現在値(回転角度θe’=5度での値)と後述する初期値にセットされた仮最大値との比較を行い、大きい方の値を仮最大値として保持する。この後は、現在値と仮最大値との比較を繰り返し行い、順次仮最大値を更新していく。その後、演算周期の終点、つまり次の演算周期の起点より1度前の時点(回転角度θe’=4度)において、最終的に保持されている仮最大値を当該1回転中の最大値として取得する。また、このとき、仮最大値を、推定回転速度ωeの想定される範囲の値より十分に小さい値、例えば‘0’に置き換える(初期値のセット)。これにより、今回の仮最大値の値が、次の1回転中の最大値の算出に影響を及ぼさないので、各1回転中の最大値を正確に算出できる。
この最大値の算出方法と同様の方法で最小値も算出する。つまり、演算周期の起点において、推定回転速度ωeの現在値と後述する初期値にセットされた仮最小値との比較を行い、小さい方の値を仮最小値として保持する。この後は、現在値と仮最小値との比較を繰り返し行い、順次仮最小値を更新していく。その後、演算周期の終点において、最終的に保持されている仮最小値を当該1回転中の最小値として取得する。また、このとき、仮最小値を、推定回転速度ωeの想定される範囲の値より十分に大きい値、例えば‘1000’に置き換える(初期値のセット)。これにより、今回の仮最小値の値が、次の1回転中の最小値の算出に影響を及ぼさないので、各1回転中の最小値を正確に算出できる。このようにして算出した最大値および最小値との差から1回転中の回転速度の変動幅ωwを求める。
トルク制御部53は、回転角度θe’ および回転速度の変動幅ωwに基づいて、電流調整係数X、トルク調整係数Yおよび位相調整係数Zを算出する。各調整係数X、Y、Zは、q軸電流Iqの変動態様つまり発生トルクの変動態様が負荷トルクの変動態様に一致するように指令q軸電流補正値Iqcを調整するためのものである。発生トルクおよび負荷トルクの変動態様が一致するほど、回転速度の変動幅ωwは小さくなる。従って、トルク制御部53は、回転速度の変動幅ωwが小さくなるように各調整係数X、Y、Zの演算を行う。
なお、本実施形態では、これら各調整係数X、Y、Zの演算を行う演算周期は、前述した回転速度の変動幅ωwを演算する演算周期と同じとしている。すなわち、各調整係数X、Y、Zの演算を行う演算周期はモータ4の1回転であり、回転角度が5度のときがその演算周期の起点となる。なお、この演算周期の起点についても、回転角度が5度のときに限らず、所定の回転角度に設定すればよい。
電流調整係数Xは、指令q軸電流補正値Iqcを直接的に調整するためのものであり、指令q軸電流補正値演算部57に与えられる。トルク調整係数Yは、負荷トルクデータにおける負荷トルクの大きさを調整することで間接的に指令q軸電流補正値Iqcを調整するためのものであり、トルクデータ演算部55に与えられる。位相調整係数Zは、負荷トルクデータにおける負荷トルクの位相を調整することで間接的に指令q軸電流補正値Iqcを調整するためのものであり、トルクデータ演算部55に与えられる。
記憶部54には、モータ4の回転角度と、各回転角度(例えば1度毎)に対応した負荷トルクを示すデータとを対応付けた基準負荷トルクデータが記憶されている。この基準負荷トルクデータは、例えば、エアコンディショナEの冷房運転時においてコンプレッサ2を低速で駆動する場合の負荷トルクの変動分に対応している。なお、基準負荷トルクデータは、所定の駆動条件でコンプレッサ2を駆動する場合における負荷トルクの変動分に対応するものであればよい。記憶部54には、モータ4の機械損失や磁石鉄損などのモータ4で生じる損失の値を示す損失データが記憶されている。この損失データは、例えばシミュレーションまたは実機による測定結果などから得ることができる。
記憶部54には、基準負荷トルクデータから、上記駆動条件(冷房運転−低速駆動)以外の駆動条件(冷房運転−高速駆動、暖房運転−低速駆動、暖房運転−高速駆動など)におけるコンプレッサ2の負荷トルクの変動分に対応する負荷トルクデータを求めるための変更パラメータが記憶されている。以下では、この変更パラメータについて図4および図5も参照しながら説明する。図4は、コンプレッサ2の代表的な4つの駆動条件に対応した負荷トルクの変動分(負荷トルクデータ)を示している。本実施形態では、この図4に示す駆動条件A〜Dの負荷トルクデータのうち、駆動条件Aの負荷トルクデータを基準負荷トルクデータとしている。
駆動条件A〜Dの負荷トルクデータを、それぞれ駆動条件Aの負荷トルクデータで除算すると、図5に示すような各回転角度に対応した比率を示す比率データが得られる。駆動条件Aに対応する比率データは、‘1’で一定となる。駆動条件B〜Dに対応する各比率データは、図5中のP1区間およびP3区間では一定値であり、P2区間では一次関数で表すことができる値となっている。記憶部54には、これら駆動条件A〜Dに対応する各比率データも記憶されている。これにより、基準負荷トルクデータに対して各比率データを乗算することにより、駆動条件A〜Dの負荷トルクデータを算出することが可能となる。
トルクデータ演算部55には、エアコンディショナEの運転を制御する外部の制御装置(図示せず)からコンプレッサ2の駆動条件を示すデータが与えられている。トルクデータ演算部55は、記憶部54から補正推定回転角度θe’に応じた基準負荷トルクデータおよびコンプレッサ2の駆動条件に対応する比率データを読み出す。トルクデータ演算部55は、読み出した基準負荷トルクデータおよび比率データから、コンプレッサ2の駆動条件に対応する負荷トルクデータを算出する。
トルクデータ演算部55には、トルク制御部53からトルク調整係数Yおよび位相調整係数Zが与えられている。トルクデータ演算部55は、算出した負荷トルクデータを、これらトルク調整係数Yおよび位相調整係数Zを用いて調整する。すなわち、負荷トルクデータにおける負荷トルクの値にトルク調整係数Yを乗算する。また、負荷トルクデータにおける負荷トルクの位相を位相調整係数Z[度]だけずらす。トルクデータ演算部55は、調整した負荷トルクデータをモータ4のトルク定数で除算することにより電流値ITに変換する。
損失データ演算部56は、記憶部54から損失データを読み出し、その損失データをモータ4のトルク定数で除算することにより電流値ILに変換する。指令q軸電流補正値演算部57には、負荷トルクデータに基づく電流値ITと、損失データに基づく電流値ILと、q軸電流Iqとが与えられている。指令q軸電流補正値演算部57は、下記(1)式に示すように、電流値ITに電流値ILを加算したものとq軸電流Iqとの差電流Idefを演算する。
Idef=IT+IL−Iq …(1)
指令q軸電流補正値演算部57には、トルク制御部53から電流調整係数Xが与えられている。指令q軸電流補正値演算部57は、下記(2)式に示すように、算出した差電流Idefに対し、この電流調整係数Xを乗算することにより、指令q軸電流補正値Iqcを演算する。
Iqc=Idef・X …(2)
なお、本実施形態では、トルク制御部53と指令q軸電流補正値演算部57とから補正手段58が構成されている。
続いて、トルク制御部53での電流調整係数X、トルク調整係数Yおよび位相調整係数Zの演算方法について図6〜図10も参照して説明する。
図6は、トルク制御部53の制御内容を示すフローチャートである。図6に示すように、トルク制御部53は、トルク制御ステージA、トルク制御ステージBおよびトルク制御ステージCの各制御をこの順に実行する。トルク制御ステージAでは電流調整係数Xの演算を行い、トルク制御ステージBではトルク調整係数Yの演算を行い、トルク制御ステージCでは位相調整係数Zの演算を行う。ただし、各制御において、回転速度の変動幅ωwが所定のしきい値以下となった場合にはその時点で調整値(X、Y、Zの各値)を保持するとともに制御を終了する。また、各調整係数X、Y、Zは、トルク制御ステージA〜Cが実行される前に、初期値(X=0、Y=1.0、Z=0)に設定されている。
図7は、トルク制御ステージAの内容を示している。トルク制御ステージAでは、回転速度の変動幅ωwが所定のしきい値以下になるまで、電流調整係数Xを補正周期毎に0〜1.0まで0.1ずつ順次増加させる。つまり、減算器29qに与える指令q軸電流補正値Iqcを補正周期毎に次第に増加させる。以下では、このようなトルク制御ステージAの具体的な制御内容を図7のフローチャートに基づいて説明する。
まず、ステップS1では、このトルク制御ステージAで使用する変数iを初期値(i=0)に設定する。その後、演算周期の起点(回転角度θe’=5度)に達する度(ステップS2で[YES])、回転速度の変動幅ωwが所定のしきい値以下であるか否かを判断する(ステップS3)。変動幅ωwがしきい値以下である場合(ステップS3で[YES])、この時点における電流調整係数Xの値を保持したまま制御を終了する(END)。この場合、トルク制御ステージB、Cが実行されないため、調整係数Y、Zの値は初期値のまま保持される。変動幅ωwがしきい値以下でない場合(ステップS3で[NO])、変数iが10未満であるか否かを判断する(ステップS4)。変数iが10未満の場合(ステップS4で[YES])、変数iを1だけ増やす(ステップS5)。続くステップS6において、電流調整係数Xを演算する。電流調整係数Xは、下記(3)式のように表される。
X=0.1・i …(3)
指令q軸電流補正値演算部57では、このステップS6において演算された電流調整係数Xを用いて、前述した(2)式に示した指令q軸電流補正値Iqcの演算が行われる。
電流調整係数Xの最大値は、上記したとおり‘1.0’としている。このため、電流調整係数Xが最大値になった時点で変数i=10となる。従って、電流調整係数Xを最大値まで増加させても変動幅ωwがしきい値以下にならなかった場合、ステップS4で[NO]となり、この調整値(X=1.0)を保持したままトルク制御ステージAを終了し(RETURN)、トルク制御ステージBに移行する。
図8は、トルク制御ステージBの内容を示している。トルク制御ステージBでは、回転速度の変動幅ωwが所定のしきい値以下になるまで、トルク調整係数Yを補正周期毎に1.0から0.1ずつ順次増加させる制御を行う。つまり、指令q軸電流補正値演算部57に与える負荷トルクデータにおける負荷トルクの大きさを補正周期毎に次第に増加させる。しかし、この場合、変動幅ωwが所定のしきい値以下になるまでトルク調整係数Yが無制限に増加することになる。このため、上記制御に伴い変動幅ωwが所定回数連続して増加傾向を示した場合には、トルク調整係数Yを変動幅ωwが増加傾向に転じる前の調整値に戻すとともに、その値を保持して本制御を終了するようにしている。つまり、変動幅ωwを最も小さくできると判断される調整値を保持して制御を終了する。以下では、このようなトルク制御ステージBの具体的な制御内容を図8のフローチャートに基づいて説明する。
まず、ステップT1では、このトルク制御ステージBで使用する変数j、kを初期値(j=0、k=0)に設定する。その後、演算周期の起点に達する度(ステップT2で[YES])、今回(この時点より1つ前の1回転)の回転速度の変動幅ωwが、前回(この時点より2つ前の1回転)の回転速度の変動幅ωwより増加したか否かを判断する(ステップT3)。ただし、制御開始後、最初に演算周期の起点に達した場合には、ステップT3、T4を省略してステップT5に進む。回転速度の変動幅ωwが減少している場合(ステップT3で[NO])、変数kを初期値に設定し(ステップT4)、回転速度の変動幅ωwが所定のしきい値以下であるか否かを判断する(ステップT5)。
変動幅ωwがしきい値以下である場合(ステップT5で[YES])、この時点におけるトルク調整係数Yの値を保持したまま制御を終了する(END)。この場合、トルク制御ステージCが実行されないため、位相調整係数Zの値は初期値のまま保持される。変動幅ωwがしきい値以下でない場合(ステップT5で[NO])、変数jを1だけ増やす(ステップT6)。続くステップT7において、トルク調整係数Yを演算する。トルク調整係数Yは、下記(4)式のように表される。
Y=1.0+0.1・j …(4)
トルクデータ演算部55では、このステップT7において演算されたトルク調整係数Yを用いて負荷トルクデータの調整が行われる。
回転速度の変動幅ωwが減少傾向を示す間は、変動幅ωwがしきい値以下になるまで上記ステップT2〜T7を繰り返し実行する。一方、回転速度の変動幅ωwが増加傾向に転じた場合(ステップT3で[YES])には、変数kを1だけ増やす(ステップT8)。従って、変動幅ωwの増加傾向が連続する度に変数kは1ずつ増加していく。ただし、変動幅ωwが増加傾向に転じた後、再び減少傾向に転じると(ステップT3で[NO])、ステップT4で変数kは初期値に戻される。このようにして、変動幅ωwの増加傾向が所定回数(例えば3回)連続したと判断するまでは、増加傾向に転じるまでの制御と同様にトルク調整係数Yを0.1ずつ順次増加させる。
そして、変動幅ωwの増加傾向が3回連続したと判断すると(ステップT9で[YES])、下記(5)式に示すようにトルク調整係数Yを演算する(ステップT10)。つまり、トルク調整係数Yの調整値を変動幅ωwが増加傾向に転じる前の値に戻す。
Y=1.0+0.1・(j−3) …(5)
トルクデータ演算部55では、このステップT10において演算されたトルク調整係数Yを用いて負荷トルクデータの調整が行われる。この後、この調整値を保持したままトルク制御ステージBを終了し(RETURN)、トルク制御ステージCに移行する。
図9は、トルク制御ステージCの内容を示している。トルク制御ステージCでは、回転速度の変動幅ωwが所定のしきい値以下になるまで、位相調整係数Zを補正周期毎に1ずつ増加させる制御または1ずつ減少させる制御を行う。つまり、指令q軸電流補正値演算部57に与える負荷トルクデータにおける負荷トルクの位相を補正周期毎に一方向に次第にずらす制御または他方向に次第にずらす制御を行う。
しかし、この場合、変動幅ωwが所定のしきい値以下になるまで位相調整係数Zが無制限に増加または減少することになる。このため、位相調整係数Zを1ずつ増加させる制御に伴い変動幅ωwが所定回数連続して増加傾向を示した場合には、この制御に替えて位相調整係数Zを1ずつ減少させる制御を行う。そして、位相調整係数Zを1ずつ減少させる制御に伴い変動幅ωwが所定回数連続して増加傾向を示した場合には、位相調整係数Zを変動幅ωwが増加傾向に転じる前の調整値に戻すとともに、その値を保持して本制御を終了するようにしている。つまり、変動幅ωwを最も小さくできると判断される調整値を保持して制御を終了する。以下では、このようなトルク制御ステージCの具体的な制御内容を図9のフローチャートに基づいて説明する。
まず、ステップU1では、このトルク制御ステージCで使用する変数n、pを初期値(n=0、p=0)に設定する。その後、演算周期の起点に達する度(ステップU2で[YES])、今回の回転速度の変動幅ωwが、前回の回転速度の変動幅ωwより増加したか否かを判断する(ステップU3)。ただし、制御開始後、最初に演算周期の起点に達した場合には、ステップU3、U4を省略してステップU5に進む。回転速度の変動幅ωwが減少している場合(ステップU3で[NO])、変数nを初期値に設定し(ステップU4)、回転速度の変動幅ωwが所定のしきい値以下であるか否かを判断する(ステップU5)。
変動幅ωwがしきい値以下である場合(ステップU5で[YES])、この時点における位相調整係数Zの値を保持したまま制御を終了する(END)。変動幅ωwがしきい値以下でない場合(ステップU5で[NO])、変数pが0であるか否かを判断する(ステップU6)。変数p=0の場合(ステップU6で[YES])、位相調整係数Zを1だけ増やす(ステップU7)。トルクデータ演算部55では、このステップU7において演算された位相調整係数Zを用いて負荷トルクデータの調整が行われる。
回転速度の変動幅ωwが減少傾向を示す間は、変動幅ωwがしきい値以下になるまで上記ステップU2〜U7の位相調整係数Zを1ずつ増やす制御を繰り返し実行する。一方、回転速度の変動幅ωwが増加傾向に転じた場合(ステップU3で[YES])には、変数nを1だけ増やす(ステップU8)。従って、変動幅ωwの増加傾向が連続する度に変数nは1ずつ増加していく。ただし、変動幅ωwが増加傾向に転じた後、再び減少傾向に転じると(ステップU3で[NO])、ステップU4で変数nは初期値に戻される。このようにして、変動幅ωwの増加傾向が所定回数(例えば3回)連続したと判断するまでは、増加傾向に転じるまでの制御と同様に位相調整係数Zを1ずつ増やす制御を行う。
そして、変動幅ωwの増加傾向が3回連続したと判断すると(ステップU9で[YES])、ステップU10に進み変数nを初期値に戻す(n=0)。その後、変数pが0であるか否かを判断する(ステップU11)。このとき、変数pは0であるため(YES)、ステップU12に進み変数pを1に変更し、その後、位相調整係数Zを1だけ減らす(ステップU13)。トルクデータ演算部55では、このステップU13において演算されたトルク調整係数Yを用いて負荷トルクデータの調整が行われる。
回転速度の変動幅ωwが減少傾向を示す間は、変動幅ωwがしきい値以下になるまで上記ステップU2〜U6およびU13の位相調整係数Zを1ずつ減らす制御を繰り返し実行する。一方、回転速度の変動幅ωwが増加傾向に転じた場合(ステップU3で[YES])には、前述した位相調整係数Zを1ずつ増やす制御の場合と同様に、その増加傾向が3回連続したと判断するまでは、増加傾向に転じるまでと同様の制御を行う。
そして、変動幅ωwの増加傾向が3回連続したと判断すると(ステップU9で[YES])、ステップU10に進み変数nを初期値に戻す。このとき、変数pは1であるため(ステップU11で[NO])、ステップU14に進む。ステップU14では、位相調整係数Zを3だけ増やす。つまり、位相調整係数Zの調整値を変動幅ωwが増加傾向に転じる前の値に戻す。トルクデータ演算部55では、このステップU14において演算されたトルク調整係数Zを用いて負荷トルクデータの調整が行われる。この後、この調整値を保持したままトルク制御ステージCを終了する(END)。
次に、上記構成のモータ制御装置21を用いてモータ4の制御を行う場合の動作について図10も参照して説明する。図10は、モータ制御装置21による制御の流れを示すフローチャートである。まず、モータ制御装置21は、モータ4を例えば強制転流により始動させる(ステップV1)。その後、エアコンディショナEの運転を制御する外部の制御装置から与えられる指令回転速度ωrefに基づいてモータ4の回転速度をフィードバック制御する(定常運転状態、ステップV2)。
続くステップV3では、q軸電流補正部28において、コンプレッサ2の駆動条件に応じた負荷トルクデータに基づいて演算された指令q軸電流補正値を、さらに回転速度の変動幅ωwが小さくなるように各調整係数X、Y、Zを用いて調整した指令q軸電流補正値Iqcが演算される。そして、この指令q軸電流補正値Iqcは、減算器29qに出力され、指令q軸電流Iqrefに指令q軸電流補正値Iqcが加算される(ステップV4)。定常運転状態において、このようなステップV3、V4が繰り返し実行されることにより、コンプレッサ2の負荷トルクの周期的な変動によるモータ4の回転速度の変動が抑制される。
以上説明したように、本実施形態のモータ制御装置21は、コンプレッサ2を所定の駆動条件で駆動する場合の負荷トルクの変動分に対応した基準負荷トルクデータ、この基準負荷トルクデータから複数種類の駆動条件における負荷トルクデータを求めるための変更パラメータなどに基づいて指令q軸電流補正値Iqcを演算し、その指令q軸電流補正値Iqcを電流制御部22の減算器29qに出力するq軸電流補正部28を備えた構成とした。
このような構成によれば、減算器29qにおいて、そのときのコンプレッサ2の駆動条件に対応した負荷トルクの変動分に相当する指令q軸電流補正値Iqcが指令q軸電流Iqrefに加算される。これにより、エアコンディショナEの運転条件、つまりコンプレッサ2の駆動条件を考慮した上でコンプレッサ2の周期的な負荷トルク変動に伴う回転速度変動を抑制できる。つまり、実際の負荷トルクの変動態様に一層一致するようにトルク変動を補償することができる。また、トルク変動を補償してモータ4を制御することにより、コンプレッサ2を駆動する際の騒音および振動を抑制するとともに駆動効率を向上させることが可能となる。
記憶部54に記憶される変更パラメータは、コンプレッサ2を複数の異なる駆動条件A〜Dで駆動した場合における各回転角度毎の負荷トルクの変動分に対応した負荷トルクデータを基準負荷トルクデータで回転角度毎に除算することにより算出した各回転角度毎の比率を示す比率データとした。このようにすれば、モータ制御装置21により駆動されるコンプレッサ2のモータ4の種類が変更された場合であっても、モータ4の種類に応じて基準負荷トルクデータを変更するだけで各駆動条件A〜Dで駆動した場合における負荷トルクデータを求めることができる。このように、変更パラメータを変更する必要がなくなるため、データの作成作業を簡単化できる。
q軸電流補正部28は、モータ4の1回転毎の回転速度の変動幅ωwを求める速度変動演算部52と、直接的または間接的に指令q軸電流補正値Iqcを調整するための電流調整係数X、トルク調整係数Yおよび位相調整係数Zを変動幅ωwが小さくなるように演算するトルク制御部53とを備えた構成とした。このような構成によれば、モータ4の回転速度の変動幅ωwが小さくなるように指令q軸電流補正値Iqcが調整されるため、記憶部54に記憶された基準負荷トルクデータ、変更パラメータなどが、実際のコンプレッサ2の駆動条件に完全に対応する最適なものでない場合であっても、トルク変動補償の精度低下を防止できる。
トルク制御部53は、回転速度の変動幅ωwが所定のしきい値以下になった時点で各調整係数X、Y、Zの各調整値を保持する。従って、このようにして各調整値を保持した以降については、回転速度の変動幅ωwが十分に小さくなるように調整された指令q軸電流補正値Iqcを出力し続けることができる。
トルク制御部53は、トルク調整係数Yを演算するトルク制御ステージBを実行する際、トルク調整係数Yを補正周期毎に1.0から0.1ずつ順次増加させる制御を行う。また、この制御に伴い変動幅ωwが所定回数連続して増加傾向を示した場合には、トルク調整係数Yを変動幅ωwが増加傾向に転じる前の調整値に戻すとともに、その値を保持して本制御を終了するようにしている。これにより、回転速度の変動幅ωwを最も小さくできると判断されるトルク調整係数Yを出力することができる。
トルク制御部53は、位相調整係数Zを演算するトルク制御ステージCを実行する際、位相調整係数Zを補正周期毎に1ずつ増加させる制御または1ずつ減少させる制御を行う。また、位相調整係数Zを1ずつ増加させる制御に伴い変動幅ωwが所定回数連続して増加傾向を示した場合には、この制御に替えて位相調整係数Zを1ずつ減少させる制御を行う。そして、位相調整係数Zを1ずつ減少させる制御に伴い変動幅ωwが所定回数連続して増加傾向を示した場合には、位相調整係数Zを変動幅ωwが増加傾向に転じる前の調整値に戻すとともに、その値を保持して本制御を終了するようにしている。これにより、回転速度の変動幅ωwを最も小さくできると判断される位相調整係数Zを出力することができる。
モータ4で生じる損失を示す損失データを記憶部54に記憶させておき、指令q軸電流補正値演算部57は、駆動条件に対応した負荷トルクデータにこの損失データを加えたものに基づいて指令q軸電流補正値Iqcを演算するようにしたので、実際の負荷トルクの変動態様に一層一致するようにトルク変動を補償できる。
モータ4の推定回転角度θeを所定角度だけ進めた補正推定回転角度θe’をq軸電流補正部28に出力する回転角度補正部27を設けた。これにより、q軸電流補正部28の演算処理による遅れ、回転位置推定部23による速度推定の遅れなどを補償することができる。なお、回転角度補正部27を設ける構成に替えて、記憶部54に記憶される基準負荷トルクデータおよび変更パラメータ中の回転角度を所定角度だけ進める構成としてもよい。
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した実施形態に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
複数種類の基準負荷トルクデータと、これら基準負荷トルクデータをそれぞれコンプレッサ2の駆動条件に応じて変更するための変更パラメータとを記憶部54に記憶させておき、このうちコンプレッサ2の駆動状態に最も近い種類のものをトルクデータ演算部55が読み出すようにしてもよい。このようにすれば、実運転時における負荷の様々な駆動条件を一層考慮したトルク変動補償を行うことが可能となる。
回転角度補正部27は、トルク変動補償の精度に問題がない場合には設けなくてもよい。その場合、補正推定回転角度θe’の代わりに回転位置推定部23から出力される推定回転角度θeをq軸電流補正部28に直接入力する構成とすればよい。
損失データ演算部56は、トルク変動補償の精度に問題がない場合には設けなくてもよい。その場合、記憶部54に損失データを記憶させておく必要はない。また、指令q軸電流補正値演算部57は、負荷トルクデータに基づく電流値ITとq軸電流Iqとの差電流Idefを演算すればよい。
速度変動演算部52は、モータ4の複数回転毎、例えば10回転毎の回転速度の変動幅の平均値を演算する構成としてもよい。その場合、トルク制御部53のトルク制御ステージA〜Cにおいて、演算周期の起点をモータ4の複数回転毎とすればよい。つまり、モータ4の複数回転毎に各調整係数X、Y、Zの演算を行う構成とすればよい。また、速度変動演算部52は、推定回転速度ωeおよび補正推定回転角度θe’に基づいてモータ4の回転速度の変動幅ωwを演算する構成でなくてもよい。例えば、モータ4の実際の回転速度および回転角度に基づいて回転速度の変動幅を演算する構成でもよい。速度変動演算部52に替えて、モータ4の振動に繋がる要因を測定または演算する構成を設けてもよい。その場合、トルク制御部53は、その測定結果または演算結果に基づいて各調整係数X〜Zを演算すればよい。
トルク制御部53は、トルク変動補償の精度に問題がない場合には設けなくてもよい。その場合、速度変動演算部52を設ける必要はない。また、トルク制御部53は、各調整係数X〜Zを演算するトルク制御ステージA〜Cの制御のうち、いずれか1つまたはいずれか2つのみを実行する構成に変更してもよい。トルク制御部53の実行するトルク制御ステージCは、位相調整係数Zを最初に1ずつ減少させる制御を行い、この制御に伴い変動幅ωwが増加傾向を示した場合には上記制御に替えて位相調整係数Zを1ずつ増加させる制御を行うように変更してもよい。
トルク制御ステージAにおいて電流調整係数Xを順次増加させる際の増加値は、0.1に限らず適宜変更可能である。トルク制御ステージBにおいてトルク調整係数Yを順次増加させる際の増加値は、0.1に限らず適宜変更可能である。トルク制御ステージCにおいて位相調整係数Zを順次増加または減少させる際の増減値は、1に限らず適宜変更可能である。
トルク制御部53は、回転速度の変動幅ωwがしきい値以下になった後は各調整係数X〜Zの演算制御を停止するようにしたが、これに限らず、例えば、演算制御を停止した後、再び変動幅ωwがしきい値を越えた場合に上記演算制御を再開するようにしてもよい。また、モータ4の運転開始後、各調整係数X、Y、Zの演算制御を周期的に実行するようにしてもよい。
記憶部54に記憶されている比率データは、例えば2、3種類でもよいし、5種類以上でもよい。ただし、比率データの種類を少なくする場合には、コンプレッサ2の代表的な駆動条件に対応する比率データを記憶させておくことが好ましい。
回転速度および回転角度の推定方法は、d軸方向の誘起電圧推定値Edをゼロに収束させる回転位置推定部23による推定方法に限られない。コンプレッサ2は、ロータリ型のものに限らず、例えばレシプロ型のコンプレッサであってもよい。本発明は、エアコンディショナEのコンプレッサ2のモータ4を制御する構成に限ることなく、例えば冷蔵庫のコンプレッサのモータを制御する構成に適用してもよい。つまり、本発明は、トルクが周期的に変動する負荷を駆動するモータを制御する構成であれば適用可能である。
本発明の一実施形態を示すモータ制御装置の機能ブロック図 エアコンディショナの冷凍サイクルを示す図 q軸電流補正部の構成を示す機能ブロック図 コンプレッサを代表的な駆動条件で駆動した場合のトルク変動を示す図 コンプレッサを代表的な駆動条件で駆動した場合の比率データを示す図 トルク制御部の制御内容を示すフローチャート トルク制御ステージAの内容を示すフローチャート トルク制御ステージBの内容を示すフローチャート トルク制御ステージCの内容を示すフローチャート モータ制御装置の制御内容を示すフローチャート
符号の説明
図面中、1はヒートポンプ、2はコンプレッサ(負荷)、4はモータ、7は室内側熱交換器、8は減圧装置、9は室外側熱交換器、21はモータ制御装置、24は速度制御部(速度制御手段)、26rはシャント抵抗(電流検出手段)、27は回転角度補正部(回転角度補正手段)、35は電流制御手段、36は電流演算手段、52は速度変動演算部(速度変動演算手段)、54は記憶部(記憶手段)、55はトルクデータ演算部(トルクデータ演算手段)、58は補正手段、Eはエアコンディショナを示す。

Claims (17)

  1. トルクが周期的に変動する負荷を駆動するモータを制御するモータ制御装置であって、
    前記モータの巻線に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記検出した電流に基づいて励磁成分電流であるd軸電流とトルク成分電流であるq軸電流とを求める電流演算手段と、
    前記モータの回転速度が外部より与えられる指令回転速度に一致するように指令d軸電流および指令q軸電流を生成する速度制御手段と、
    前記d軸電流および前記q軸電流がそれぞれ前記指令d軸電流および前記指令q軸電流に一致するように制御する電流制御手段と、
    前記負荷を所定の条件で駆動した場合における各回転角度毎の前記負荷のトルクを示す基準負荷トルクデータと、当該基準負荷トルクデータを前記負荷の駆動条件に応じて変更するための変更パラメータとが記憶された記憶手段と、
    前記モータの回転角度に応じて前記記憶手段から前記基準負荷トルクデータおよび変更パラメータを読み出し、当該基準負荷トルクデータから当該変更パラメータを用いて前記負荷の駆動条件に対応した負荷トルクデータを求めるトルクデータ演算手段と、
    前記負荷トルクデータを前記モータのトルク定数で除算した電流と、前記電流演算手段により求められた前記q軸電流との差電流に基づいて指令q軸電流補正値を演算し、この指令q軸電流補正値により前記指令q軸電流を補正する補正手段とを備え、
    前記変更パラメータは、前記負荷を前記所定の条件とは異なる条件で駆動した場合における各回転角度毎の前記負荷のトルクを示す負荷トルクデータを、前記基準負荷トルクデータで回転角度毎に除算することにより算出される各回転角度毎の比率を示す比率データであることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記モータの回転速度の変動幅を求める速度変動演算手段を備え、
    前記補正手段は、前記回転速度の変動幅が小さくなるように前記演算した指令q軸電流補正値を調整することを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 前記補正手段は、前記回転速度の変動幅が小さくなるように前記負荷トルクデータにおける負荷トルクの大きさを調整することを特徴とする請求項2記載のモータ制御装置。
  4. 前記補正手段は、
    前記負荷トルクの大きさを次第に増加させるように調整動作を行い、
    前記調整動作に伴い前記回転速度の変動幅が所定回数連続して増加傾向を示す場合には、この変動幅が増加傾向に転じる前の調整値に戻すとともに当該調整値を保持することを特徴とする請求項3記載のモータ制御装置。
  5. 前記補正手段は、前記回転速度の変動幅が小さくなるように前記負荷トルクデータにおける負荷トルクの位相を調整することを特徴とする請求項3または4記載のモータ制御装置。
  6. 前記補正手段は、
    前記負荷トルクの位相を一方向に次第にずらすように第1の調整動作を行い、
    前記第1の調整動作に伴い前記回転速度の変動幅が所定回数連続して増加傾向を示す場合には、前記負荷トルクの位相を他方向に次第にずらすように第2の調整動作を行い、
    前記第2の調整動作に伴い前記回転速度の変動幅が所定回数連続して増加傾向を示す場合には、この変動幅が増加傾向に転じる前の調整値に戻すとともに当該調整値を保持することを特徴とする請求項5記載のモータ制御装置。
  7. 前記補正手段は、前記回転速度の変動幅が所定のしきい値以下になった場合には、その時点での調整値を保持することを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載のモータ制御装置。
  8. 前記記憶手段には、前記モータで生じる損失を示す損失データが記憶されており、
    前記補正手段は、前記負荷トルクデータを前記モータのトルク定数で除算した電流に対し前記損失データを前記トルク定数で除算した電流を加えた電流と、前記q軸電流との差電流に基づいて前記指令q軸電流補正値を演算することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のモータ制御装置。
  9. 前記モータの回転角度を入力し補正した回転角度を出力する回転角度補正手段を備え、
    前記トルクデータ演算手段は、前記補正された回転角度に応じて前記記憶手段から前記基準負荷トルクデータおよび前記変更パラメータを読み出すことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のモータ制御装置。
  10. 前記記憶手段には、複数種類の前記基準負荷トルクデータと、これら基準負荷トルクデータをそれぞれ前記負荷の駆動条件に応じて変更するための変更パラメータとが記憶されており、
    前記トルクデータ演算手段は、前記記憶手段から前記負荷の駆動条件に最も近い種類の前記基準負荷トルクデータおよび前記変更パラメータを読み出すことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のモータ制御装置。
  11. コンプレッサ、室外側熱交換器、減圧装置および室内側熱交換器を冷媒通路により接続したヒートポンプを備え、
    前記コンプレッサを駆動するモータは、請求項1ないし10のいずれかに記載のモータ制御装置により制御されることを特徴とするエアコンディショナ。
  12. トルクが周期的に変動する負荷を駆動するモータを制御するモータ制御方法であって、
    前記モータの巻線に流れる電流を検出し、前記検出した電流に基づいて励磁電流成分であるd軸電流とトルク成分電流であるq軸電流とを求め、前記モータの回転速度が外部より与えられる指令回転速度に一致するように指令d軸電流および指令q軸電流を生成し、前記d軸電流および前記q軸電流がそれぞれ前記指令d軸電流および前記指令q軸電流に一致するように制御を行うものにおいて、
    前記負荷を所定の条件で駆動した場合における各回転角度毎の前記負荷のトルクを示す基準負荷トルクデータと、前記負荷を前記所定の条件とは異なる条件で駆動した場合における各回転角度毎の前記負荷のトルクを示す負荷トルクデータとを求め、
    前記負荷トルクデータを前記基準負荷トルクデータで除算することにより、各回転角度毎の比率を示す比率データを算出し、
    前記負荷を駆動する際、
    前記モータの回転角度に応じた前記基準負荷トルクデータから前記比率データを変更パラメータとして用いて前記負荷の駆動条件に対応した負荷トルクデータを求め、
    前記負荷トルクデータを前記モータのトルク定数で除算した電流と前記q軸電流との差電流に基づいて指令q軸電流補正値を演算し、この指令q軸電流補正値により前記指令q軸電流を補正することを特徴とするモータ制御方法。
  13. 前記負荷を駆動する際、前記モータの回転速度の変動幅を求め、この回転速度の変動幅が小さくなるように、前記指令q軸電流補正値、前記負荷トルクデータにおける負荷トルクの大きさおよび位相のうち、少なくとも1つを調整することを特徴とする請求項12記載のモータ制御方法。
  14. 前記負荷トルクの大きさを次第に増加させるように調整動作を行う場合に前記回転速度の変動幅が所定回数連続して増加傾向を示すときには、この変動幅が増加傾向に転じる前の調整値に戻すとともに当該調整値を保持することを特徴とする請求項13記載のモータ制御方法。
  15. 前記負荷トルクの位相を一方向に次第にずらすように第1の調整動作を行う場合に前記回転速度の変動幅が所定回数連続して増加傾向を示すときには、前記負荷トルクの位相を他方向に次第にずらすように第2の調整動作を行い、この第2の調整動作に伴い前記回転速度の変動幅が所定回数連続して増加傾向を示すときには、この変動幅が増加傾向に転じる前の調整値に戻すとともに当該調整値を保持することを特徴とする請求項14記載のモータ制御方法。
  16. 前記負荷を駆動する際、前記回転速度の変動幅が所定のしきい値以下になった場合には、その時点での調整値を保持することを特徴とする請求項13ないし15のいずれかに記載のモータ制御方法。
  17. 前記モータで生じる損失を示す損失データを求め、
    前記負荷を駆動する際、前記負荷トルクデータを前記モータのトルク定数で除算した電流に対し前記損失データを前記トルク定数で除算した電流を加えた電流と、前記q軸電流との差電流に基づいて前記指令q軸電流補正値を演算することを特徴とする請求項12ないし16のいずれかに記載のモータ制御方法。
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