JPH06225580A - モータ制御装置 - Google Patents
モータ制御装置Info
- Publication number
- JPH06225580A JPH06225580A JP50A JP1081693A JPH06225580A JP H06225580 A JPH06225580 A JP H06225580A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 1081693 A JP1081693 A JP 1081693A JP H06225580 A JPH06225580 A JP H06225580A
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- JP
- Japan
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- rotation
- error data
- data
- motor
- phase
- Prior art date
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- Granted
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 モータ制御装置には、直流モータ1の回転速
度を制御するため、回転速度誤差データcに加算する正
弦波データdの加算位相を決定する学習モード時におい
て、D/A変換器6の変換ゲインを所定の最適値から変
更する変換ゲイン切り換え信号jを出力すると共に、正
弦波データ読みだし制御装置10への読みだし許可信号
iをOFFにするモード切り換え装置13が備えられて
いる。 【効果】 学習モード時において、回転ムラを大きく強
調することができるので、回転ムラ位相を正確に検出で
きる。
度を制御するため、回転速度誤差データcに加算する正
弦波データdの加算位相を決定する学習モード時におい
て、D/A変換器6の変換ゲインを所定の最適値から変
更する変換ゲイン切り換え信号jを出力すると共に、正
弦波データ読みだし制御装置10への読みだし許可信号
iをOFFにするモード切り換え装置13が備えられて
いる。 【効果】 学習モード時において、回転ムラを大きく強
調することができるので、回転ムラ位相を正確に検出で
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオテープレ
コーダに用いられるキャプスタンモータ等の直流モータ
の回転ムラを抑圧することにより、モータの回転速度を
制御するモータ制御装置に関するものである。
コーダに用いられるキャプスタンモータ等の直流モータ
の回転ムラを抑圧することにより、モータの回転速度を
制御するモータ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビデオテープレコーダ等に備え
られている直流モータにおいては、回転コイルが永久磁
石と接近し離れるタイミングと同期して、発生トルクが
変化するため、回転ムラが生じるものとなっている。し
たがって、従来のモータ制御装置では、制御フィードバ
ックゲインの適性化や、補償要素の挿入等によって直流
モータの特性改善を行い、回転ムラを抑制するようにな
っている。
られている直流モータにおいては、回転コイルが永久磁
石と接近し離れるタイミングと同期して、発生トルクが
変化するため、回転ムラが生じるものとなっている。し
たがって、従来のモータ制御装置では、制御フィードバ
ックゲインの適性化や、補償要素の挿入等によって直流
モータの特性改善を行い、回転ムラを抑制するようにな
っている。
【0003】しかしながら、上記のような特性改善を実
施しても、ある程度の回転ムラは抑制できるものの、回
転ムラを完全に抑圧することは不可能であった。そこ
で、上記のような直流モータの回転ムラを検知し、検知
した回転ムラに応じて、制御電圧に正弦波電圧を加える
学習サーボ方式を採用したモータ制御装置が提案されて
いる。すなわち、上記学習サーボ方式では、上記正弦波
電圧による発生トルクと、回転ムラとを相殺することが
目的であり、回転ムラ位相と正弦波位相が逆位相となれ
ば、回転ムラが抑圧されるようになっている。
施しても、ある程度の回転ムラは抑制できるものの、回
転ムラを完全に抑圧することは不可能であった。そこ
で、上記のような直流モータの回転ムラを検知し、検知
した回転ムラに応じて、制御電圧に正弦波電圧を加える
学習サーボ方式を採用したモータ制御装置が提案されて
いる。すなわち、上記学習サーボ方式では、上記正弦波
電圧による発生トルクと、回転ムラとを相殺することが
目的であり、回転ムラ位相と正弦波位相が逆位相となれ
ば、回転ムラが抑圧されるようになっている。
【0004】上記学習サーボ方式を採用したモータ制御
装置では、図6に示すように、N個のスリット32a…
が設けられた回転エンコーダ32が、直流モータ31と
同期して回転することにより、FG(Frequency Generat
or) センサ33からFGパルスaが発生する。このFG
パルスaの周期は、FG周期測定器34でFG周期デー
タbとして計測され、このFG周期データbを、誤差デ
ータ発生器35において、予め設定された回転数で直流
モータ31が回転した場合の基準FG周期データから減
算することにより、回転速度誤差データcが出力され
る。
装置では、図6に示すように、N個のスリット32a…
が設けられた回転エンコーダ32が、直流モータ31と
同期して回転することにより、FG(Frequency Generat
or) センサ33からFGパルスaが発生する。このFG
パルスaの周期は、FG周期測定器34でFG周期デー
タbとして計測され、このFG周期データbを、誤差デ
ータ発生器35において、予め設定された回転数で直流
モータ31が回転した場合の基準FG周期データから減
算することにより、回転速度誤差データcが出力され
る。
【0005】加算器43では、上記回転速度誤差データ
cと、正弦波データ読みだし制御装置40から出力され
た回転ムラ解消用の正弦波データdとを加算することに
より、制御データhが出力される。尚、上記正弦波デー
タdは、直流モータ31の回転ムラ周期における任意の
振幅の正弦波を、FG周期間隔でサンプリングし、デジ
タル化したもので、FG周期毎の各正弦波データが、正
弦波パターンメモリ41のそれぞれ異なるアドレスに記
憶されている。また、回転速度誤差データcに加算する
正弦波データdの位相は、後述の学習モード時に求めら
れるようになっている。
cと、正弦波データ読みだし制御装置40から出力され
た回転ムラ解消用の正弦波データdとを加算することに
より、制御データhが出力される。尚、上記正弦波デー
タdは、直流モータ31の回転ムラ周期における任意の
振幅の正弦波を、FG周期間隔でサンプリングし、デジ
タル化したもので、FG周期毎の各正弦波データが、正
弦波パターンメモリ41のそれぞれ異なるアドレスに記
憶されている。また、回転速度誤差データcに加算する
正弦波データdの位相は、後述の学習モード時に求めら
れるようになっている。
【0006】回転速度誤差データcと正弦波データdと
を加算することにより、加算器43から出力された制御
データhは、D/A(ディジタル/アナログ)変換器3
6により、モータ制御電圧eに変換され、さらに、この
モータ制御電圧eは、ドライバ37によってモータ駆動
電流fに変換されて、直流モータ31を駆動する。
を加算することにより、加算器43から出力された制御
データhは、D/A(ディジタル/アナログ)変換器3
6により、モータ制御電圧eに変換され、さらに、この
モータ制御電圧eは、ドライバ37によってモータ駆動
電流fに変換されて、直流モータ31を駆動する。
【0007】上記モータ制御装置において、回転ムラの
位相を検出する学習方式は、上記回転速度誤差データc
に加算される正弦波データdの位相を変化させながら、
回転速度変動が最小になる位相を求める山登り方式で行
われるようになっており、このような回転ムラ位相を検
知する学習モード時におけるD/A変換器の変換ゲイ
ン、すなわちモータ制御系の制御ゲインは、通常回転モ
ードと同レベルの制御ゲインで行われるようになってい
る。
位相を検出する学習方式は、上記回転速度誤差データc
に加算される正弦波データdの位相を変化させながら、
回転速度変動が最小になる位相を求める山登り方式で行
われるようになっており、このような回転ムラ位相を検
知する学習モード時におけるD/A変換器の変換ゲイ
ン、すなわちモータ制御系の制御ゲインは、通常回転モ
ードと同レベルの制御ゲインで行われるようになってい
る。
【0008】次に、上記学習モード時において、回転ム
ラ位相を検知する山登り方式について説明する。
ラ位相を検知する山登り方式について説明する。
【0009】まず、直流モータ31を起動し、モータ回
転速度(図7(a)参照)が予め設定された目標回転速
度程度に達すると、上記正弦波データ読みだし制御装置
40は、正弦波パターンメモリ41に対して、任意の初
期位相で正弦波データdが得られるように、ROMアド
レス信号nを出力することにより、正弦波パターンメモ
リ41からROMデータoを読みだし、初期位相の正弦
波データdとして加算器43に出力する(図7(b)参
照)。直流モータ31には、回転速度誤差データcとこ
の正弦波データdとを加算して得られた制御データhを
基に変換したモータ駆動電流fが供給され、このよう
に、初期位相の正弦波データdを加算した状態で、直流
モータ31を所定の待機時間(Tw)回転させる。
転速度(図7(a)参照)が予め設定された目標回転速
度程度に達すると、上記正弦波データ読みだし制御装置
40は、正弦波パターンメモリ41に対して、任意の初
期位相で正弦波データdが得られるように、ROMアド
レス信号nを出力することにより、正弦波パターンメモ
リ41からROMデータoを読みだし、初期位相の正弦
波データdとして加算器43に出力する(図7(b)参
照)。直流モータ31には、回転速度誤差データcとこ
の正弦波データdとを加算して得られた制御データhを
基に変換したモータ駆動電流fが供給され、このよう
に、初期位相の正弦波データdを加算した状態で、直流
モータ31を所定の待機時間(Tw)回転させる。
【0010】そして、上記待機時間(Tw)が経過し、
所定のサンプリングタイミング(Ts)に達すると、誤
差データメモリ制御装置38は、上記誤差データ発生器
35から各FG周期毎に入力された回転速度誤差データ
cの絶対値を直流モータ31の一回転分加算し、平均す
ることで、図7(c)に示す回転速度誤差データの平均
偏差(以下、平均速度偏差sと称する)を計算し、その
結果を平均速度偏差sの初期値として誤差データメモリ
39に書き込む。
所定のサンプリングタイミング(Ts)に達すると、誤
差データメモリ制御装置38は、上記誤差データ発生器
35から各FG周期毎に入力された回転速度誤差データ
cの絶対値を直流モータ31の一回転分加算し、平均す
ることで、図7(c)に示す回転速度誤差データの平均
偏差(以下、平均速度偏差sと称する)を計算し、その
結果を平均速度偏差sの初期値として誤差データメモリ
39に書き込む。
【0011】上記平均速度偏差sは、誤差データメモリ
39から誤差データ増減検知装置42に出力され、誤差
データ増減検知装置42は、上記正弦波データ読みだし
制御装置40に対して、正弦波位相変更指令信号rを出
力する。これにより、正弦波データ読みだし制御装置4
0は、正弦波パターンメモリ41に対して、正弦波加算
位相を初期位相からFG1パルス分だけ遅らせるよう
に、ROMアドレス信号nを出力して、該当するアドレ
スからROMデータoを読みだし、初期位相からFG1
パルス分だけ遅らせた正弦波データdを加算器43に出
力する。
39から誤差データ増減検知装置42に出力され、誤差
データ増減検知装置42は、上記正弦波データ読みだし
制御装置40に対して、正弦波位相変更指令信号rを出
力する。これにより、正弦波データ読みだし制御装置4
0は、正弦波パターンメモリ41に対して、正弦波加算
位相を初期位相からFG1パルス分だけ遅らせるよう
に、ROMアドレス信号nを出力して、該当するアドレ
スからROMデータoを読みだし、初期位相からFG1
パルス分だけ遅らせた正弦波データdを加算器43に出
力する。
【0012】さらに、この状態で、正弦波加算位相の変
更後、直流モータ31を上記と同様の待機時間(Tw)
回転させ、サンプリングタイミング(Ts)に達した
ら、再度誤差データメモリ制御装置38により平均速度
偏差sを計算し、誤差データメモリ39に記憶させる。
これにより、誤差データ増減検知装置42は、前記した
平均速度偏差sの初期値と、正弦波加算位相の変更後、
新たに得られた平均速度偏差sとを比較して、例えば増
加していれば、正弦波位相を進ませる方向に、反対に減
少していれば、正弦波位相を遅らせる方向に、FG1パ
ルス分ずつ正弦波加算位相を変更させるように、正弦波
位相変更指令信号rを出力する。
更後、直流モータ31を上記と同様の待機時間(Tw)
回転させ、サンプリングタイミング(Ts)に達した
ら、再度誤差データメモリ制御装置38により平均速度
偏差sを計算し、誤差データメモリ39に記憶させる。
これにより、誤差データ増減検知装置42は、前記した
平均速度偏差sの初期値と、正弦波加算位相の変更後、
新たに得られた平均速度偏差sとを比較して、例えば増
加していれば、正弦波位相を進ませる方向に、反対に減
少していれば、正弦波位相を遅らせる方向に、FG1パ
ルス分ずつ正弦波加算位相を変更させるように、正弦波
位相変更指令信号rを出力する。
【0013】尚、上記のように、加算する正弦波の位相
を変更してから、平均速度偏差sをサンプリングするま
での間に、一定の待機時間(Tw)を設ける理由は、直
流モータ31や、この直流モータ31の負荷装置(図示
せず)に慣性があるため、位相変更後、即時に平均速度
偏差s、すなわち回転速度変動に変化が現れないからで
ある。
を変更してから、平均速度偏差sをサンプリングするま
での間に、一定の待機時間(Tw)を設ける理由は、直
流モータ31や、この直流モータ31の負荷装置(図示
せず)に慣性があるため、位相変更後、即時に平均速度
偏差s、すなわち回転速度変動に変化が現れないからで
ある。
【0014】以上のような正弦波位相の調節と、平均速
度偏差sのサンプリングを繰り返すことにより、平均速
度偏差sが最小になる正弦波位相を求める。例えば図7
に示した場合では、直流モータ31の回転起動後、正弦
波加算位相を初期値、初期値+1(平均速度偏差増
加)、初期値(平均速度偏差減少)、初期値−1(平均
速度偏差減少)、初期値−2(平均速度偏差増加)、初
期値−1(平均速度偏差減少=最小値)と変更すること
で、回転ムラが最小となる正弦波加算位相(初期値−
1)が検知されることになる。
度偏差sのサンプリングを繰り返すことにより、平均速
度偏差sが最小になる正弦波位相を求める。例えば図7
に示した場合では、直流モータ31の回転起動後、正弦
波加算位相を初期値、初期値+1(平均速度偏差増
加)、初期値(平均速度偏差減少)、初期値−1(平均
速度偏差減少)、初期値−2(平均速度偏差増加)、初
期値−1(平均速度偏差減少=最小値)と変更すること
で、回転ムラが最小となる正弦波加算位相(初期値−
1)が検知されることになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような学習方式を採用したモータ制御装置では、学習
モードを実行する際、通常回転モードと同レベルの制御
ゲインで行われるようになっているため、この学習モー
ド時に生じる回転ムラは、図8に示すように、振幅の小
さなものとなる。したがって、このような回転ムラをF
G周期測定器34でデジタル化してFG周期データbを
得る際の丸め誤差によって、FG周期変化、つまり回転
速度変化が消えてしまうため、回転ムラ位相を正確に検
出できないという問題がある。
たような学習方式を採用したモータ制御装置では、学習
モードを実行する際、通常回転モードと同レベルの制御
ゲインで行われるようになっているため、この学習モー
ド時に生じる回転ムラは、図8に示すように、振幅の小
さなものとなる。したがって、このような回転ムラをF
G周期測定器34でデジタル化してFG周期データbを
得る際の丸め誤差によって、FG周期変化、つまり回転
速度変化が消えてしまうため、回転ムラ位相を正確に検
出できないという問題がある。
【0016】また、初期位相からFG1パルスずつ正弦
波加算位相をずらしていくことにより、平均速度偏差s
が最小値となる正弦波加算位相の最適値を求める山登り
方式を採用しているので、学習時間が非常に長いものと
なるという問題もある。
波加算位相をずらしていくことにより、平均速度偏差s
が最小値となる正弦波加算位相の最適値を求める山登り
方式を採用しているので、学習時間が非常に長いものと
なるという問題もある。
【0017】このように、上記したような学習方式を採
用したモータ制御装置では、回転ムラ位相検知精度が悪
く、実用上の問題を残すものとなっている。
用したモータ制御装置では、回転ムラ位相検知精度が悪
く、実用上の問題を残すものとなっている。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るモ
ータ制御装置は、上記課題を解決するために、モータの
回転に同期して一回転あたり所定数のパルスを発生させ
る周波数発生手段と、この周波数発生手段から発生する
パルスの周期を測定する周期測定手段と、測定したパル
ス周期を予め設定された回転速度でモータが回転したと
きの基準周期と比較することにより、各パルス周期毎の
回転速度誤差データを算出する誤差データ発生手段とを
備え、通常回転モード実行時に、上記回転速度誤差デー
タに対して、この回転誤差データから検出した回転ムラ
の位相と逆位相になるように、任意の振幅の正弦波デー
タを位相調節しながら加算することにより、回転ムラを
抑圧するモータ制御装置であって、上記回転ムラを検出
する学習モード時の制御ゲインを、上記通常回転モード
時とは異なる値に切り換えるゲイン切り換え手段が設け
られていることを特徴としている。
ータ制御装置は、上記課題を解決するために、モータの
回転に同期して一回転あたり所定数のパルスを発生させ
る周波数発生手段と、この周波数発生手段から発生する
パルスの周期を測定する周期測定手段と、測定したパル
ス周期を予め設定された回転速度でモータが回転したと
きの基準周期と比較することにより、各パルス周期毎の
回転速度誤差データを算出する誤差データ発生手段とを
備え、通常回転モード実行時に、上記回転速度誤差デー
タに対して、この回転誤差データから検出した回転ムラ
の位相と逆位相になるように、任意の振幅の正弦波デー
タを位相調節しながら加算することにより、回転ムラを
抑圧するモータ制御装置であって、上記回転ムラを検出
する学習モード時の制御ゲインを、上記通常回転モード
時とは異なる値に切り換えるゲイン切り換え手段が設け
られていることを特徴としている。
【0019】また、請求項2の発明に係るモータ制御装
置は、上記課題を解決するために、モータの回転に同期
して一回転あたり所定数のパルスを発生させる周波数発
生手段と、この周波数発生手段から発生するパルスの周
期を測定する周期測定手段と、測定したパルス周期を予
め設定された回転速度でモータが回転したときの基準周
期と比較することにより、各パルス周期毎の回転速度誤
差データを算出する誤差データ発生手段とを備え、通常
回転モード実行時に、上記回転速度誤差データに対し
て、この回転誤差データから検出した回転ムラの位相と
逆位相になるように、任意の振幅の正弦波データを位相
調節しながら加算することにより、回転ムラを抑圧する
モータ制御装置であって、各パルス周期毎の回転速度誤
差データを一回転前の回転速度誤差データとそれぞれ加
算平均して、各パルス周期毎の平均回転速度誤差データ
を算出する誤差データ加算平均手段と、これらの平均回
転速度誤差データをそれぞれ記憶する誤差データメモリ
と、記憶された各平均回転速度誤差データの大小比較を
行い、最大誤差データとなるパルスを検知する最大誤差
データ検知手段と、検知された最大誤差データとなるパ
ルスをもとに、上記正弦波データの加算位相を算出する
加算位相計算手段とが設けられていることを特徴として
いる。
置は、上記課題を解決するために、モータの回転に同期
して一回転あたり所定数のパルスを発生させる周波数発
生手段と、この周波数発生手段から発生するパルスの周
期を測定する周期測定手段と、測定したパルス周期を予
め設定された回転速度でモータが回転したときの基準周
期と比較することにより、各パルス周期毎の回転速度誤
差データを算出する誤差データ発生手段とを備え、通常
回転モード実行時に、上記回転速度誤差データに対し
て、この回転誤差データから検出した回転ムラの位相と
逆位相になるように、任意の振幅の正弦波データを位相
調節しながら加算することにより、回転ムラを抑圧する
モータ制御装置であって、各パルス周期毎の回転速度誤
差データを一回転前の回転速度誤差データとそれぞれ加
算平均して、各パルス周期毎の平均回転速度誤差データ
を算出する誤差データ加算平均手段と、これらの平均回
転速度誤差データをそれぞれ記憶する誤差データメモリ
と、記憶された各平均回転速度誤差データの大小比較を
行い、最大誤差データとなるパルスを検知する最大誤差
データ検知手段と、検知された最大誤差データとなるパ
ルスをもとに、上記正弦波データの加算位相を算出する
加算位相計算手段とが設けられていることを特徴として
いる。
【0020】
【作用】請求項1の構成によれば、学習モード時の制御
ゲインが、ゲイン切り換え手段により、通常回転モード
時とは異なる値に設定されることにより、回転ムラを検
出するための学習モード時において、回転ムラが強調さ
れることになる。これは、例えば制御ゲインを通常回転
モードにおける最適値より高く設定した場合には、モー
タの制御状態が発振気味となり、モータが発生する加速
減速トルクが強調されて回転速度の目標速度に対する行
き過ぎ量が大きくなるからであり、一方制御ゲインを低
く設定した場合には、モータの制御状態が緩くなり、モ
ータに速度制御を施さずに回転させたときのように、モ
ータ自体の発生トルクが回転速度変動を引き起こすから
である。
ゲインが、ゲイン切り換え手段により、通常回転モード
時とは異なる値に設定されることにより、回転ムラを検
出するための学習モード時において、回転ムラが強調さ
れることになる。これは、例えば制御ゲインを通常回転
モードにおける最適値より高く設定した場合には、モー
タの制御状態が発振気味となり、モータが発生する加速
減速トルクが強調されて回転速度の目標速度に対する行
き過ぎ量が大きくなるからであり、一方制御ゲインを低
く設定した場合には、モータの制御状態が緩くなり、モ
ータに速度制御を施さずに回転させたときのように、モ
ータ自体の発生トルクが回転速度変動を引き起こすから
である。
【0021】したがって、このように学習モード時に回
転ムラを強調することで、前記した従来のように、回転
ムラをデジタル化する際の丸め誤差によって、回転速度
変動が消えてしまうという虞れが回避され、回転ムラ位
相の検知精度が向上する。
転ムラを強調することで、前記した従来のように、回転
ムラをデジタル化する際の丸め誤差によって、回転速度
変動が消えてしまうという虞れが回避され、回転ムラ位
相の検知精度が向上する。
【0022】また、請求項2の構成によれば、モータ一
回転分の各パルス周期ごとに加算平均した平均回転速度
誤差データを大小比較する最大誤差データ検知手段から
得られた最大誤差データとなるパルスをもとに、加算位
相計算手段が、回転速度誤差データに加える正弦波デー
タの加算位相を算出するようになっている。
回転分の各パルス周期ごとに加算平均した平均回転速度
誤差データを大小比較する最大誤差データ検知手段から
得られた最大誤差データとなるパルスをもとに、加算位
相計算手段が、回転速度誤差データに加える正弦波デー
タの加算位相を算出するようになっている。
【0023】したがって、前記した従来の山登り方式と
比較して、回転ムラ位相の検出が速やかになり、正弦波
加算位相を決定するまでの時間も短縮されるので、回転
ムラの抑圧も速やかに行われるようになる。
比較して、回転ムラ位相の検出が速やかになり、正弦波
加算位相を決定するまでの時間も短縮されるので、回転
ムラの抑圧も速やかに行われるようになる。
【0024】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図5に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0025】本実施例に係るモータ制御装置について、
図2に示すような2極のロータ18を備えた直流モータ
1の回転ムラを抑圧する場合を例に挙げて説明する。直
流モータ1は、コイル17が巻回されたロータ18、永
久磁石19、及び定電圧電源20を備えており、定電圧
電源20から電流を流すことにより、ロータ18が回転
するようになっている。直流モータ1では、コイル17
が永久磁石19と接近し離れるタイミングと同期して発
生トルクが変化するため、上記のように、2極のロータ
18を用いた場合には、モータ1回転あたり、2回の回
転ムラが生じることになる。
図2に示すような2極のロータ18を備えた直流モータ
1の回転ムラを抑圧する場合を例に挙げて説明する。直
流モータ1は、コイル17が巻回されたロータ18、永
久磁石19、及び定電圧電源20を備えており、定電圧
電源20から電流を流すことにより、ロータ18が回転
するようになっている。直流モータ1では、コイル17
が永久磁石19と接近し離れるタイミングと同期して発
生トルクが変化するため、上記のように、2極のロータ
18を用いた場合には、モータ1回転あたり、2回の回
転ムラが生じることになる。
【0026】尚、本実施例では、説明を簡略化するた
め、2極のロータ18を備えた直流モータ1を例に挙げ
ているが、例えばビデオテープレコーダに用いられるキ
ャプスタンモータ等の一般的な直流モータでは、通常3
極以上のロータ及び磁極から構成されており、この場合
にも、1回転あたり、磁極数に同期した回転ムラが発生
する。
め、2極のロータ18を備えた直流モータ1を例に挙げ
ているが、例えばビデオテープレコーダに用いられるキ
ャプスタンモータ等の一般的な直流モータでは、通常3
極以上のロータ及び磁極から構成されており、この場合
にも、1回転あたり、磁極数に同期した回転ムラが発生
する。
【0027】図1に示すように、直流モータ1には、回
転エンコーダ2が取り付けられている。この回転エンコ
ーダ2には、N個のスリット2a…が設けられている。
また、この回転エンコーダ2には、FGセンサ(周波数
発生手段)3が設けられており、回転エンコーダ2が、
上記直流モータ1の回転に伴って回転すると、FGセン
サ3から上記スリット2a…の数に応じたN個のFGパ
ルスaが発生されるようになっている。尚、本実施例の
モータ制御装置では、上記のように、スリット2a…を
設けた回転エンコーダ2を用いて、光学的に直流モータ
1の回転速度を検知する方式を例に挙げて説明するが、
例えば磁気的に検知する等、他の方式を用いて回転速度
を検知することも可能である。
転エンコーダ2が取り付けられている。この回転エンコ
ーダ2には、N個のスリット2a…が設けられている。
また、この回転エンコーダ2には、FGセンサ(周波数
発生手段)3が設けられており、回転エンコーダ2が、
上記直流モータ1の回転に伴って回転すると、FGセン
サ3から上記スリット2a…の数に応じたN個のFGパ
ルスaが発生されるようになっている。尚、本実施例の
モータ制御装置では、上記のように、スリット2a…を
設けた回転エンコーダ2を用いて、光学的に直流モータ
1の回転速度を検知する方式を例に挙げて説明するが、
例えば磁気的に検知する等、他の方式を用いて回転速度
を検知することも可能である。
【0028】本モータ制御装置には、上記FGパルスa
発生の時間間隔を測定することによりFG周期データb
を出力するFG周期測定器(周期測定手段)4、測定し
たFG周期データbを予め設定された回転数で直流モー
タ1が回転したときの基準FG周期データと比較する誤
差データ発生器(誤差データ発生手段)5、誤差データ
発生器5の比較結果である回転速度誤差データcと回転
ムラ解消用の正弦波データdとを加算して制御データh
を出力する加算器16、制御データhをモータ制御電圧
eに変換するD/A変換器6、及びモータ制御電圧eを
モータ駆動電流fに変換するドライバ7が備えられてい
る。したがって、直流モータ1は、上記ドライバ7から
出力されるモータ駆動電流fによって駆動され、回転ム
ラが抑制されるようになっている。
発生の時間間隔を測定することによりFG周期データb
を出力するFG周期測定器(周期測定手段)4、測定し
たFG周期データbを予め設定された回転数で直流モー
タ1が回転したときの基準FG周期データと比較する誤
差データ発生器(誤差データ発生手段)5、誤差データ
発生器5の比較結果である回転速度誤差データcと回転
ムラ解消用の正弦波データdとを加算して制御データh
を出力する加算器16、制御データhをモータ制御電圧
eに変換するD/A変換器6、及びモータ制御電圧eを
モータ駆動電流fに変換するドライバ7が備えられてい
る。したがって、直流モータ1は、上記ドライバ7から
出力されるモータ駆動電流fによって駆動され、回転ム
ラが抑制されるようになっている。
【0029】さらに、本モータ制御装置には、FGセン
サ3から生じたFGパルスに1,2,…NのFG番号q
を付与するFGカウンタ14、誤差データメモリ制御装
置(誤差データ加算平均手段)8、RAMからなる誤差
データメモリ9、最大誤差データアドレス検知装置(最
大誤差データ検知手段)12、正弦波加算位相計算装置
(加算位相計算手段)15、正弦波データ読みだし制御
装置(加算位相計算手段)10、及びROMからなる正
弦波パターンメモリ11が備えられている。
サ3から生じたFGパルスに1,2,…NのFG番号q
を付与するFGカウンタ14、誤差データメモリ制御装
置(誤差データ加算平均手段)8、RAMからなる誤差
データメモリ9、最大誤差データアドレス検知装置(最
大誤差データ検知手段)12、正弦波加算位相計算装置
(加算位相計算手段)15、正弦波データ読みだし制御
装置(加算位相計算手段)10、及びROMからなる正
弦波パターンメモリ11が備えられている。
【0030】上記誤差データメモリ制御装置8は、FG
カウンタ14から出力されるFG番号qに応じてRAM
アドレス信号tを出力すると共に、直流モータ1の一回
転分、すなわちFGパルスaの発生個数に応じたN個分
の回転速度誤差データcをRAMデータmとして出力
し、誤差データメモリ9の該当するアドレスにそれぞれ
記憶させるようになっている。
カウンタ14から出力されるFG番号qに応じてRAM
アドレス信号tを出力すると共に、直流モータ1の一回
転分、すなわちFGパルスaの発生個数に応じたN個分
の回転速度誤差データcをRAMデータmとして出力
し、誤差データメモリ9の該当するアドレスにそれぞれ
記憶させるようになっている。
【0031】最大誤差データアドレス検知装置12は、
誤差データメモリ9に格納されているN個のRAMデー
タmの中から、回転速度誤差データcの最大値に該当す
るデータが格納されているアドレス、すなわちFG番号
qを求め、これを最大誤差データアドレスgとして、正
弦波加算位相計算装置15に出力するようになってい
る。
誤差データメモリ9に格納されているN個のRAMデー
タmの中から、回転速度誤差データcの最大値に該当す
るデータが格納されているアドレス、すなわちFG番号
qを求め、これを最大誤差データアドレスgとして、正
弦波加算位相計算装置15に出力するようになってい
る。
【0032】上記正弦波加算位相計算装置15は、予め
サーボアナライザ等でモータ制御系の位相特性を測定し
ておくことにより決定された最適な加算位相を記憶して
おり、上記最大誤差データアドレスgを基に加算位相オ
フセットデータpを算出するようになっている。
サーボアナライザ等でモータ制御系の位相特性を測定し
ておくことにより決定された最適な加算位相を記憶して
おり、上記最大誤差データアドレスgを基に加算位相オ
フセットデータpを算出するようになっている。
【0033】また、直流モータ1の回転ムラは、図2に
示す永久磁石19とロータ18の位相に同期して、図3
に示すように正弦波状に現れるので、図1に示す上記正
弦波パターンメモリ11には、直流モータ1の一回転で
生じるFGパルスの個数Nに応じて、回転ムラ周期にお
ける任意の振幅の正弦波パターンを360/N度ごとに
デジタル化したN個のデータが、1〜Nまでの該当する
アドレスにそれぞれ記憶されている。
示す永久磁石19とロータ18の位相に同期して、図3
に示すように正弦波状に現れるので、図1に示す上記正
弦波パターンメモリ11には、直流モータ1の一回転で
生じるFGパルスの個数Nに応じて、回転ムラ周期にお
ける任意の振幅の正弦波パターンを360/N度ごとに
デジタル化したN個のデータが、1〜Nまでの該当する
アドレスにそれぞれ記憶されている。
【0034】上記正弦波データ読みだし制御装置10
は、FGセンサ14から入力されたFG番号qと正弦波
加算位相計算装置15から入力された加算位相オフセッ
トデータpとを加算して、ROMアドレス番号nを出力
し、正弦波パターンメモリ11から該当するアドレス番
号のROMデータoを読みだして、正弦波データdとし
て上記加算器16に出力するようになっている。
は、FGセンサ14から入力されたFG番号qと正弦波
加算位相計算装置15から入力された加算位相オフセッ
トデータpとを加算して、ROMアドレス番号nを出力
し、正弦波パターンメモリ11から該当するアドレス番
号のROMデータoを読みだして、正弦波データdとし
て上記加算器16に出力するようになっている。
【0035】また、本モータ制御装置には、上記正弦波
データ読みだし制御装置10による正弦波データdの読
みだしを制御するための読みだし許可信号iと、D/A
変換器6の変換ゲインを制御する変換ゲイン切り換え信
号jとを出力するモード切り換え装置(ゲイン切り換え
手段)13が設けられている。このモード切り換え装置
13は、モータ回動起動指令kが入力されると、直流モ
ータ1を目標速度まで回転させる起動モードとなり、そ
の後、所定の時間、直流モータ1の回転ムラ位相を検出
するための学習モードとなる。そして、この学習モード
時においては、上記読みだし許可信号をOFFにすると
共に、学習モード、あるいは通常回転モード等、それぞ
れのモードに応じて、上記D/A変換器6の変換ゲイ
ン、すなわちモータ制御系の制御ゲインを変化させる変
換ゲイン切り換え信号jを出力するようになっている。
データ読みだし制御装置10による正弦波データdの読
みだしを制御するための読みだし許可信号iと、D/A
変換器6の変換ゲインを制御する変換ゲイン切り換え信
号jとを出力するモード切り換え装置(ゲイン切り換え
手段)13が設けられている。このモード切り換え装置
13は、モータ回動起動指令kが入力されると、直流モ
ータ1を目標速度まで回転させる起動モードとなり、そ
の後、所定の時間、直流モータ1の回転ムラ位相を検出
するための学習モードとなる。そして、この学習モード
時においては、上記読みだし許可信号をOFFにすると
共に、学習モード、あるいは通常回転モード等、それぞ
れのモードに応じて、上記D/A変換器6の変換ゲイ
ン、すなわちモータ制御系の制御ゲインを変化させる変
換ゲイン切り換え信号jを出力するようになっている。
【0036】上記の構成において、例えば回転エンコー
ダ2に設けられているスリット2aの個数(N)を12
個として(この場合、FG1周期の回転角は30°とな
る)、本モータ制御装置の動作を説明する。
ダ2に設けられているスリット2aの個数(N)を12
個として(この場合、FG1周期の回転角は30°とな
る)、本モータ制御装置の動作を説明する。
【0037】モード切り換え装置13に入力されるモー
タ回転起動指令k(図4(a)参照)がONになると、
モータ制御装置は、まず始めに起動モードとなり、モー
ド切り換え装置13から、通常回転モードと同レベルの
変換ゲイン切り換え信号j(同図(b)参照)が出力さ
れることにより、D/A変換器6の変換ゲインが、通常
回転時と同様の所定の最適値に設定されて、直流モータ
1の回転が開始される。
タ回転起動指令k(図4(a)参照)がONになると、
モータ制御装置は、まず始めに起動モードとなり、モー
ド切り換え装置13から、通常回転モードと同レベルの
変換ゲイン切り換え信号j(同図(b)参照)が出力さ
れることにより、D/A変換器6の変換ゲインが、通常
回転時と同様の所定の最適値に設定されて、直流モータ
1の回転が開始される。
【0038】直流モータ1の回転が開始すると、回転エ
ンコーダ2に設けられたFGセンサ3から、回転エンコ
ーダ2のスリット数に応じた12個のFGパルスaが発
生し、FG周期測定器4でFGパルスaの周期を測定す
ることにより、12個のFG周期データbが得られる。
さらに、これらFG周期データbを、誤差データ発生器
5に記憶されている基準FG周期データからそれぞれ減
算することにより、FG周期ごとの12個の回転速度誤
差データcが算出され、加算器16を介して、制御デー
タhとしてD/A変換器6に順次入力される。
ンコーダ2に設けられたFGセンサ3から、回転エンコ
ーダ2のスリット数に応じた12個のFGパルスaが発
生し、FG周期測定器4でFGパルスaの周期を測定す
ることにより、12個のFG周期データbが得られる。
さらに、これらFG周期データbを、誤差データ発生器
5に記憶されている基準FG周期データからそれぞれ減
算することにより、FG周期ごとの12個の回転速度誤
差データcが算出され、加算器16を介して、制御デー
タhとしてD/A変換器6に順次入力される。
【0039】尚、この起動モード時においては、モード
切り換え装置13から出力される読みだし許可信号iが
同図(c)に示すようにOFFになっているので、正弦
波データ読みだし制御装置10からの正弦波データd
は、上記回転速度誤差データcには加算されない。
切り換え装置13から出力される読みだし許可信号iが
同図(c)に示すようにOFFになっているので、正弦
波データ読みだし制御装置10からの正弦波データd
は、上記回転速度誤差データcには加算されない。
【0040】そして、上記制御データhは、D/A変換
器6においてモータ制御電圧eに変換され、さらにドラ
イバ7においてモータ駆動電流fに変換されて、直流モ
ータ1に供給されるようになっている。
器6においてモータ制御電圧eに変換され、さらにドラ
イバ7においてモータ駆動電流fに変換されて、直流モ
ータ1に供給されるようになっている。
【0041】上記回転開始後、所定の時間が経過する
と、同図(d)に示すように、直流モータ1の回転速度
は目標速度に達し、モータ制御装置は、直流モータ1の
回転ムラを検出し、上記回転速度誤差データcに加える
正弦波データの加算位相を決定するための学習モードに
切り換わる。また、モード切り換え装置13から正弦波
データ読みだし制御装置10に対して出力される読みだ
し許可信号iは、同図(c)に示すように、上記起動モ
ードから学習モードが終了するまでの間、OFFにされ
ており、直流モータ1は、上記正弦波データdを加算す
ることなく得られた制御データhを基に駆動されてい
る。
と、同図(d)に示すように、直流モータ1の回転速度
は目標速度に達し、モータ制御装置は、直流モータ1の
回転ムラを検出し、上記回転速度誤差データcに加える
正弦波データの加算位相を決定するための学習モードに
切り換わる。また、モード切り換え装置13から正弦波
データ読みだし制御装置10に対して出力される読みだ
し許可信号iは、同図(c)に示すように、上記起動モ
ードから学習モードが終了するまでの間、OFFにされ
ており、直流モータ1は、上記正弦波データdを加算す
ることなく得られた制御データhを基に駆動されてい
る。
【0042】また、モータ制御装置が学習モードに切り
換わると、モード切り換え装置13からD/A変換器6
に出力される変換ゲイン切り換え信号jのレベルが変化
する(同図(b)参照)。これにより、D/A変換器6
の変換ゲイン、すなわち、モータ制御系の制御ゲインが
上がる、あるいは下がることになり、前記した通常回転
時における所定の最適値から変更される。したがって、
直流モータ1の回転は、同図(d)に示す学習モード時
のように、回転ムラが強調された波形となり、このとき
誤差データ発生器5で得られる回転速度誤差データc
は、図5(a)に示すように、振幅の大きなものにな
る。
換わると、モード切り換え装置13からD/A変換器6
に出力される変換ゲイン切り換え信号jのレベルが変化
する(同図(b)参照)。これにより、D/A変換器6
の変換ゲイン、すなわち、モータ制御系の制御ゲインが
上がる、あるいは下がることになり、前記した通常回転
時における所定の最適値から変更される。したがって、
直流モータ1の回転は、同図(d)に示す学習モード時
のように、回転ムラが強調された波形となり、このとき
誤差データ発生器5で得られる回転速度誤差データc
は、図5(a)に示すように、振幅の大きなものにな
る。
【0043】このような回転ムラの強調は、上記学習モ
ードにおける制御ゲインが、例えば所定の最適値よりも
高く設定されている場合には、図1に示す直流モータ1
の制御状態が発振気味となり、直流モータ1から発生す
る加速減速トルクが強調されて、回転速度の目標回転速
度に対する行き過ぎ量が大きくなることに起因して発生
する。一方、制御ゲインが最適値より低く設定されてい
る場合には、モータ制御状態が緩くなり、図3に示すよ
うに、直流モータ1に速度制御を施さずに直流電流のみ
で駆動したときのように、直流モータ1自体の発生トル
クが回転速度の変動を引き起こすので、回転ムラが強調
される。このような学習モード時における制御ゲインの
変動は、使用する直流モータ1の特性と、直流モータ1
によって駆動される負荷装置の動作特性とを考慮して、
最適値に対して、どの程度上げるか、また下げるかが決
定される。
ードにおける制御ゲインが、例えば所定の最適値よりも
高く設定されている場合には、図1に示す直流モータ1
の制御状態が発振気味となり、直流モータ1から発生す
る加速減速トルクが強調されて、回転速度の目標回転速
度に対する行き過ぎ量が大きくなることに起因して発生
する。一方、制御ゲインが最適値より低く設定されてい
る場合には、モータ制御状態が緩くなり、図3に示すよ
うに、直流モータ1に速度制御を施さずに直流電流のみ
で駆動したときのように、直流モータ1自体の発生トル
クが回転速度の変動を引き起こすので、回転ムラが強調
される。このような学習モード時における制御ゲインの
変動は、使用する直流モータ1の特性と、直流モータ1
によって駆動される負荷装置の動作特性とを考慮して、
最適値に対して、どの程度上げるか、また下げるかが決
定される。
【0044】以上のように、モータ制御装置にモード切
り換え装置13を備え、学習モード時において、このモ
ード切り換え装置13から出力される変換ゲイン切り換
え信号jにより制御ゲインを変化させることで、学習モ
ード時に回転ムラが強調されるようになっている。
り換え装置13を備え、学習モード時において、このモ
ード切り換え装置13から出力される変換ゲイン切り換
え信号jにより制御ゲインを変化させることで、学習モ
ード時に回転ムラが強調されるようになっている。
【0045】前記した従来では、学習モード時において
も、D/A変換器6の変換ゲインが通常回転時と同様の
最適値に設定されていたため、小さな振幅の回転ムラし
か検出することができず、FG周期測定器4内でデジタ
ル化する際の丸め誤差によって、回転速度変化が消えて
しまうために、回転ムラの検知精度が悪く、検出を正確
に行うことができなかった。しかしながら、本実施例で
は、上記のようにして回転ムラを強調させることによ
り、検出した回転ムラをデジタル化する際の丸め誤差に
よって、回転速度変化が消えてしまうという虞れが回避
され、回転ムラによる回転速度変化、すなわち回転速度
誤差変動を容易に、かつ正確に検知できる。
も、D/A変換器6の変換ゲインが通常回転時と同様の
最適値に設定されていたため、小さな振幅の回転ムラし
か検出することができず、FG周期測定器4内でデジタ
ル化する際の丸め誤差によって、回転速度変化が消えて
しまうために、回転ムラの検知精度が悪く、検出を正確
に行うことができなかった。しかしながら、本実施例で
は、上記のようにして回転ムラを強調させることによ
り、検出した回転ムラをデジタル化する際の丸め誤差に
よって、回転速度変化が消えてしまうという虞れが回避
され、回転ムラによる回転速度変化、すなわち回転速度
誤差変動を容易に、かつ正確に検知できる。
【0046】また、上記学習モードでは、検出した回転
ムラを基に、回転速度誤差データcに加算する正弦波デ
ータdの加算位相が決定される。まず、FG周期ごと
に、誤差データ発生器5からの回転速度誤差データcが
入力される誤差データメモリ制御装置8では、FGカウ
ンタ14から出力されたFG番号qをRAMアドレス信
号tに変換して、誤差データメモリ9に出力し、誤差デ
ータメモリ9における該当アドレスに記憶されているR
AMデータmを読み取る。
ムラを基に、回転速度誤差データcに加算する正弦波デ
ータdの加算位相が決定される。まず、FG周期ごと
に、誤差データ発生器5からの回転速度誤差データcが
入力される誤差データメモリ制御装置8では、FGカウ
ンタ14から出力されたFG番号qをRAMアドレス信
号tに変換して、誤差データメモリ9に出力し、誤差デ
ータメモリ9における該当アドレスに記憶されているR
AMデータmを読み取る。
【0047】そして、誤差データメモリ制御装置8は、
読み取ったRAMデータmと、入力されたFG番号qに
該当する回転速度誤差データcとを加算して、2で割る
ことにより、回転速度誤差データcの加算平均を算出
し、その結果を新たなRAMデータmとして誤差データ
メモリ9の同じアドレスに書き込む。このように、誤差
データメモリ制御装置8は、各FG周期ごとの平均回転
速度誤差データを順次計算し、誤差データメモリ9の該
当するアドレスに記憶されているRAMデータmをその
都度書き換える。
読み取ったRAMデータmと、入力されたFG番号qに
該当する回転速度誤差データcとを加算して、2で割る
ことにより、回転速度誤差データcの加算平均を算出
し、その結果を新たなRAMデータmとして誤差データ
メモリ9の同じアドレスに書き込む。このように、誤差
データメモリ制御装置8は、各FG周期ごとの平均回転
速度誤差データを順次計算し、誤差データメモリ9の該
当するアドレスに記憶されているRAMデータmをその
都度書き換える。
【0048】これは、実際の直流モータ1の回転には、
負荷変動等の外乱ノイズがあるため、回転ムラの大きさ
は一定でない場合が多いので、誤差データメモリ制御装
置8においてRAMデータmの加算平均を計算し、一回
転毎に更新することで上記のような外乱ノイズを抑圧す
ることを目的として行われている。また、上記の動作を
任意の回転回数だけ繰り返して、各FG周期毎の回転速
度誤差データcを平均化し、さらに回転ムラ検知精度を
向上させることも可能である。
負荷変動等の外乱ノイズがあるため、回転ムラの大きさ
は一定でない場合が多いので、誤差データメモリ制御装
置8においてRAMデータmの加算平均を計算し、一回
転毎に更新することで上記のような外乱ノイズを抑圧す
ることを目的として行われている。また、上記の動作を
任意の回転回数だけ繰り返して、各FG周期毎の回転速
度誤差データcを平均化し、さらに回転ムラ検知精度を
向上させることも可能である。
【0049】次に、上記最大誤差データアドレス検知装
置12において、誤差データメモリ9に記憶されている
12個のRAMデータmの大小を順次比較することによ
り、加算平均した回転速度誤差データの最大値に相当す
るRAMデータmが格納されている誤差データメモリ9
のアドレス番号、つまりFG番号qを求める。したがっ
て、例えば検出された回転ムラの回転速度誤差データc
が、図5(a)に示すような波形を示した場合には、F
G番号3、あるいは9のときに最大の回転速度誤差が現
れているので、最大誤差データアドレス検知装置12に
より求められた最大誤差データアドレスgは、『3』と
なる。
置12において、誤差データメモリ9に記憶されている
12個のRAMデータmの大小を順次比較することによ
り、加算平均した回転速度誤差データの最大値に相当す
るRAMデータmが格納されている誤差データメモリ9
のアドレス番号、つまりFG番号qを求める。したがっ
て、例えば検出された回転ムラの回転速度誤差データc
が、図5(a)に示すような波形を示した場合には、F
G番号3、あるいは9のときに最大の回転速度誤差が現
れているので、最大誤差データアドレス検知装置12に
より求められた最大誤差データアドレスgは、『3』と
なる。
【0050】正弦波パターンメモリ11には、同図
(b)に示すように、FGパルスaの個数に応じて、回
転ムラを示す正弦波の振幅をサンプリングしてデジタル
化したデータが、12個のアドレスにそれぞれROMデ
ータoとして記憶されている。回転ムラは、上記したよ
うに正弦波状に現れるので、最大誤差データアドレス検
知装置12において求めた最大誤差データアドレスgに
相当するFG番号qがFGカウンタ14から出力された
ときに、上記正弦波パターンメモリ11に格納されてい
るROMデータoの中からマイナス最大となるデータを
読みだして、最大の回転速度誤差データcに加算すれ
ば、直流モータ1の回転トルクムラと、正弦波データに
よる発生トルクが相殺されて、直流モータ1の回転ムラ
が解消される。
(b)に示すように、FGパルスaの個数に応じて、回
転ムラを示す正弦波の振幅をサンプリングしてデジタル
化したデータが、12個のアドレスにそれぞれROMデ
ータoとして記憶されている。回転ムラは、上記したよ
うに正弦波状に現れるので、最大誤差データアドレス検
知装置12において求めた最大誤差データアドレスgに
相当するFG番号qがFGカウンタ14から出力された
ときに、上記正弦波パターンメモリ11に格納されてい
るROMデータoの中からマイナス最大となるデータを
読みだして、最大の回転速度誤差データcに加算すれ
ば、直流モータ1の回転トルクムラと、正弦波データに
よる発生トルクが相殺されて、直流モータ1の回転ムラ
が解消される。
【0051】尚、直流モータ1は、制御理論上一次遅れ
系で近似できるので、モータ制御電圧eを変更しても、
即時に回転速度が反応しないため、正弦波データ読みだ
し制御装置10において、読みだす位相にオフセット位
相をもたせ、加える正弦波の位相を調節することによっ
て、制御遅れを解消することが可能である。
系で近似できるので、モータ制御電圧eを変更しても、
即時に回転速度が反応しないため、正弦波データ読みだ
し制御装置10において、読みだす位相にオフセット位
相をもたせ、加える正弦波の位相を調節することによっ
て、制御遅れを解消することが可能である。
【0052】これは、予めサーボアナライザ等でモータ
制御系の位相特性を測定することにより最適な加算位相
が決定され、この最適な加算位相を正弦波加算位相計算
装置15に記憶させておく。これにより、正弦波加算位
相計算装置15は、最大誤差データアドレス検知装置1
2からの最大誤差データアドレスgが入力されると、加
算位相オフセットデータpを算出する。
制御系の位相特性を測定することにより最適な加算位相
が決定され、この最適な加算位相を正弦波加算位相計算
装置15に記憶させておく。これにより、正弦波加算位
相計算装置15は、最大誤差データアドレス検知装置1
2からの最大誤差データアドレスgが入力されると、加
算位相オフセットデータpを算出する。
【0053】一例として、直流モータ1において−90
°の位相で正弦波を加えた場合、回転ムラが最小になる
という最適な加算位相がわかっていたと仮定すると、上
記最大誤差データアドレスgは『3』であり、このと
き、ROMアドレスが『6』となる位相で読みだした正
弦波データdを、回転速度誤差データcに加算した場
合、直流モータ1の発生トルクと回転ムラ成分が相殺さ
れ、回転ムラが抑圧される。したがって、正弦波加算位
相計算装置15から出力される加算位相オフセットデー
タpは『3』となる。
°の位相で正弦波を加えた場合、回転ムラが最小になる
という最適な加算位相がわかっていたと仮定すると、上
記最大誤差データアドレスgは『3』であり、このと
き、ROMアドレスが『6』となる位相で読みだした正
弦波データdを、回転速度誤差データcに加算した場
合、直流モータ1の発生トルクと回転ムラ成分が相殺さ
れ、回転ムラが抑圧される。したがって、正弦波加算位
相計算装置15から出力される加算位相オフセットデー
タpは『3』となる。
【0054】正弦波データ読みだし制御装置10では、
この加算位相オフセットデータpと、前記FG番号qと
を加算した結果をROMアドレス信号nとして、正弦波
パターンメモリ11に出力し、正弦波パターンメモリ1
1における該当するアドレスに記憶されている正弦波デ
ータをROMデータoとして読みだす。
この加算位相オフセットデータpと、前記FG番号qと
を加算した結果をROMアドレス信号nとして、正弦波
パターンメモリ11に出力し、正弦波パターンメモリ1
1における該当するアドレスに記憶されている正弦波デ
ータをROMデータoとして読みだす。
【0055】つまり、FGカウンタ14から出力された
FG番号1に対して、ROMアドレス信号nは『4』、
FG番号2に対して、ROMアドレス信号nは『5』、
……となるROMデータoが読みだされる。尚、FG番
号qと加算位相オフセットデータpとを加算した結果が
上記のN(ここでは、12)を越えた場合は、その加算
結果からNを減算した数をROMアドレス信号nとす
る。これにより、正弦波パターンメモリ11には、1か
らNまでの直流モータ1の1回転分の正弦波データのみ
を記憶しておけば良く、その容量を節約することができ
る。
FG番号1に対して、ROMアドレス信号nは『4』、
FG番号2に対して、ROMアドレス信号nは『5』、
……となるROMデータoが読みだされる。尚、FG番
号qと加算位相オフセットデータpとを加算した結果が
上記のN(ここでは、12)を越えた場合は、その加算
結果からNを減算した数をROMアドレス信号nとす
る。これにより、正弦波パターンメモリ11には、1か
らNまでの直流モータ1の1回転分の正弦波データのみ
を記憶しておけば良く、その容量を節約することができ
る。
【0056】したがって、本モータ制御装置における正
弦波データ読みだし制御装置10では、FG番号10に
対してROMアドレス信号nは10+3−12=1、F
G番号11に対してROMアドレス信号nは11+3−
12=2、FG番号12に対してROMアドレス信号n
は12+3−12=3となり、同図(a)の回転速度誤
差データに加算する正弦波加算位相は、同図(c)に示
すようになる。この結果、加算器16から得られる制御
データhは、同図(d)に示すようになる。
弦波データ読みだし制御装置10では、FG番号10に
対してROMアドレス信号nは10+3−12=1、F
G番号11に対してROMアドレス信号nは11+3−
12=2、FG番号12に対してROMアドレス信号n
は12+3−12=3となり、同図(a)の回転速度誤
差データに加算する正弦波加算位相は、同図(c)に示
すようになる。この結果、加算器16から得られる制御
データhは、同図(d)に示すようになる。
【0057】上記のようにして正弦波加算位相が決定す
ると、モード切り換え装置13からの読みだし許可信号
i(図4(c)参照)をONにすると共に、変換ゲイン
切り換え信号j(同図(b)参照)のレベルを変化させ
てD/A変換器6の変換ゲインを最適化することによ
り、通常回転モードに移行し、上記した制御データhを
基に得られたモータ駆動電流fにより、直流モータ1を
駆動する。これにより、直流モータ1における回転への
外乱の影響も抑圧され、加算された正弦波データdによ
り回転ムラが抑圧されるので、通常回転モードでは、モ
ータ回転速度が、同図(d)に示すように、目標速度に
保持されることになる。
ると、モード切り換え装置13からの読みだし許可信号
i(図4(c)参照)をONにすると共に、変換ゲイン
切り換え信号j(同図(b)参照)のレベルを変化させ
てD/A変換器6の変換ゲインを最適化することによ
り、通常回転モードに移行し、上記した制御データhを
基に得られたモータ駆動電流fにより、直流モータ1を
駆動する。これにより、直流モータ1における回転への
外乱の影響も抑圧され、加算された正弦波データdによ
り回転ムラが抑圧されるので、通常回転モードでは、モ
ータ回転速度が、同図(d)に示すように、目標速度に
保持されることになる。
【0058】以上のように、本モータ制御装置では、F
Gカウンタ14から出力されたFG番号qを用いて、1
回転分のFG周期データbのうち、加算平均した回転速
度誤差データが、最大となるデータが格納されている最
大誤差データアドレスを検出し、これをもとに回転速度
誤差データcに加える正弦波加算位相を決定するように
なっているので、前記した従来のように山登り方式で、
正弦波の加算位相を1つずつずらしながら、平均速度偏
差が最小となる位相を決定する場合と比較して、学習モ
ードの実行時間を大幅に短縮することが可能になる。
Gカウンタ14から出力されたFG番号qを用いて、1
回転分のFG周期データbのうち、加算平均した回転速
度誤差データが、最大となるデータが格納されている最
大誤差データアドレスを検出し、これをもとに回転速度
誤差データcに加える正弦波加算位相を決定するように
なっているので、前記した従来のように山登り方式で、
正弦波の加算位相を1つずつずらしながら、平均速度偏
差が最小となる位相を決定する場合と比較して、学習モ
ードの実行時間を大幅に短縮することが可能になる。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明に係るモータ制御装置
は、以上のように、回転ムラを検出する学習モード時の
制御ゲインを、上記通常回転モード時とは異なる値に切
り換えるゲイン切り換え手段が設けられている構成であ
る。
は、以上のように、回転ムラを検出する学習モード時の
制御ゲインを、上記通常回転モード時とは異なる値に切
り換えるゲイン切り換え手段が設けられている構成であ
る。
【0060】それゆえ、学習モード時における回転ムラ
を強調することで、回転ムラ位相を正確に検知すること
が可能になり、モータ制御装置の実用性を向上できると
いう効果を奏する。
を強調することで、回転ムラ位相を正確に検知すること
が可能になり、モータ制御装置の実用性を向上できると
いう効果を奏する。
【0061】また、請求項2の発明に係るモータ制御装
置は、以上のように、各パルス周期毎の回転速度誤差デ
ータを一回転前の回転速度誤差データとそれぞれ加算平
均して、各パルス周期毎の平均回転速度誤差データを算
出する誤差データ加算平均手段と、これらの平均回転速
度誤差データをそれぞれ記憶する誤差データメモリと、
記憶された各平均回転速度誤差データの大小比較を行
い、最大誤差データとなるパルスを検知する最大誤差デ
ータ検知手段と、検知された最大誤差データとなるパル
スをもとに、上記正弦波データの加算位相を算出する加
算位相計算手段とが設けられている構成である。
置は、以上のように、各パルス周期毎の回転速度誤差デ
ータを一回転前の回転速度誤差データとそれぞれ加算平
均して、各パルス周期毎の平均回転速度誤差データを算
出する誤差データ加算平均手段と、これらの平均回転速
度誤差データをそれぞれ記憶する誤差データメモリと、
記憶された各平均回転速度誤差データの大小比較を行
い、最大誤差データとなるパルスを検知する最大誤差デ
ータ検知手段と、検知された最大誤差データとなるパル
スをもとに、上記正弦波データの加算位相を算出する加
算位相計算手段とが設けられている構成である。
【0062】それゆえ、回転ムラ位相を検出する時間が
短縮されるので、回転ムラを速やかに抑圧することが可
能になり、モータ制御装置の実用性を向上できるという
効果を奏する。
短縮されるので、回転ムラを速やかに抑圧することが可
能になり、モータ制御装置の実用性を向上できるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるモータ制御装置の概
略の構成を示す模式図である。
略の構成を示す模式図である。
【図2】上記モータ制御装置により回転速度が制御され
る直流モータの構成を示す模式図である。
る直流モータの構成を示す模式図である。
【図3】上記直流モータにより生じる回転ムラを示すた
めのグラフである。
めのグラフである。
【図4】上記モータ制御装置におけるモータ回転起動か
ら通常回転に至るまでのモード遷移に伴う各制御信号の
切り換え及びモータの回転速度変化を示すタイミングチ
ャートである。
ら通常回転に至るまでのモード遷移に伴う各制御信号の
切り換え及びモータの回転速度変化を示すタイミングチ
ャートである。
【図5】上記モータ制御装置における、(a)は誤差デ
ータ発生器により検出された回転速度誤差データ、
(b)は正弦波パターンメモリに格納されている正弦波
パターンデータ、(c)は学習モード実行により決定さ
れた正弦波加算位相、(d)は加算器において得られた
制御データを示すグラフである。
ータ発生器により検出された回転速度誤差データ、
(b)は正弦波パターンメモリに格納されている正弦波
パターンデータ、(c)は学習モード実行により決定さ
れた正弦波加算位相、(d)は加算器において得られた
制御データを示すグラフである。
【図6】従来のモータ制御装置おける概略の構成を示す
模式図である。
模式図である。
【図7】従来のモータ制御装置におけるモータ回転起動
から通常回転に至るまでの過程を示すタイミングチャー
トである。
から通常回転に至るまでの過程を示すタイミングチャー
トである。
【図8】従来のモータ制御装置において、学習モード実
行時に検出される回転速度誤差を示すグラフである。
行時に検出される回転速度誤差を示すグラフである。
3 FGセンサ(周波数発生手段) 4 FG周期測定器(周期測定手段) 5 誤差データ発生器(誤差データ発生手段) 8 誤差データメモリ制御装置(誤差データ加算平均
手段) 9 誤差データメモリ 10 正弦波データ読みだし制御装置(加算位相計算
手段) 12 最大誤差データアドレス検知装置(最大誤差デ
ータ検知手段) 13 モード切り換え装置(ゲイン切り換え手段) 15 正弦波加算位相計算装置(加算位相計算手段) a FGパルス b FG周期データ(パルス周期) c 回転速度誤差データ d 正弦波データ
手段) 9 誤差データメモリ 10 正弦波データ読みだし制御装置(加算位相計算
手段) 12 最大誤差データアドレス検知装置(最大誤差デ
ータ検知手段) 13 モード切り換え装置(ゲイン切り換え手段) 15 正弦波加算位相計算装置(加算位相計算手段) a FGパルス b FG周期データ(パルス周期) c 回転速度誤差データ d 正弦波データ
Claims (2)
- 【請求項1】モータの回転に同期して一回転あたり所定
数のパルスを発生させる周波数発生手段と、この周波数
発生手段から発生するパルスの周期を測定する周期測定
手段と、測定したパルス周期を予め設定された回転速度
でモータが回転したときの基準周期と比較することによ
り、各パルス周期毎の回転速度誤差データを算出する誤
差データ発生手段とを備え、通常回転モード実行時に、
上記回転速度誤差データに対して、この回転誤差データ
から検出した回転ムラの位相と逆位相になるように、任
意の振幅の正弦波データを位相調節しながら加算するこ
とにより、回転ムラを抑圧するモータ制御装置であっ
て、 上記回転ムラを検出する学習モード時の制御ゲインを、
上記通常回転モード時とは異なる値に切り換えるゲイン
切り換え手段が設けられていることを特徴とするモータ
制御装置。 - 【請求項2】モータの回転に同期して一回転あたり所定
数のパルスを発生させる周波数発生手段と、この周波数
発生手段から発生するパルスの周期を測定する周期測定
手段と、測定したパルス周期を予め設定された回転速度
でモータが回転したときの基準周期と比較することによ
り、各パルス周期毎の回転速度誤差データを算出する誤
差データ発生手段とを備え、通常回転モード実行時に、
上記回転速度誤差データに対して、この回転誤差データ
から検出した回転ムラの位相と逆位相になるように、任
意の振幅の正弦波データを位相調節しながら加算するこ
とにより、回転ムラを抑圧するモータ制御装置であっ
て、 各パルス周期毎の回転速度誤差データを一回転前の回転
速度誤差データとそれぞれ加算平均して、各パルス周期
毎の平均回転速度誤差データを算出する誤差データ加算
平均手段と、 これらの平均回転速度誤差データをそれぞれ記憶する誤
差データメモリと、 記憶された各平均回転速度誤差データの大小比較を行
い、最大誤差データとなるパルスを検知する最大誤差デ
ータ検知手段と、 検知された最大誤差データとなるパルスをもとに、上記
正弦波データの加算位相を算出する加算位相計算手段と
が設けられていることを特徴とするモータ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5010816A JP2933789B2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | モータ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5010816A JP2933789B2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | モータ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06225580A true JPH06225580A (ja) | 1994-08-12 |
JP2933789B2 JP2933789B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=11760882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5010816A Expired - Lifetime JP2933789B2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | モータ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2933789B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100397776C (zh) * | 2004-09-30 | 2008-06-25 | 兄弟工业株式会社 | 评估装置、校正操纵变量设置装置和控制装置及其方法 |
JP2010093995A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-04-22 | Toshiba Corp | モータ制御装置、モータ制御方法およびエアコンディショナ |
US7795836B2 (en) | 2004-07-28 | 2010-09-14 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Motor control device, motor control method, and program |
JP2013123827A (ja) * | 2011-12-13 | 2013-06-24 | Canon Inc | 記録装置及びキャリッジモータの制御方法 |
-
1993
- 1993-01-26 JP JP5010816A patent/JP2933789B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7795836B2 (en) | 2004-07-28 | 2010-09-14 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Motor control device, motor control method, and program |
CN100397776C (zh) * | 2004-09-30 | 2008-06-25 | 兄弟工业株式会社 | 评估装置、校正操纵变量设置装置和控制装置及其方法 |
US7679303B2 (en) | 2004-09-30 | 2010-03-16 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Evaluation device and method for rotary drive, corrective manipulated variable setting device and method, control device and method, and program |
JP2010093995A (ja) * | 2008-10-10 | 2010-04-22 | Toshiba Corp | モータ制御装置、モータ制御方法およびエアコンディショナ |
JP2013123827A (ja) * | 2011-12-13 | 2013-06-24 | Canon Inc | 記録装置及びキャリッジモータの制御方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2933789B2 (ja) | 1999-08-16 |
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