JP3067898B2 - サーボ回路 - Google Patents

サーボ回路

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JP3067898B2
JP3067898B2 JP4204363A JP20436392A JP3067898B2 JP 3067898 B2 JP3067898 B2 JP 3067898B2 JP 4204363 A JP4204363 A JP 4204363A JP 20436392 A JP20436392 A JP 20436392A JP 3067898 B2 JP3067898 B2 JP 3067898B2
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康裕 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばVTRのドラ
ムモータ、リールモータ、キャプスタモータなどのモー
タの速度及び/又は位相を制御するためのサーボ回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えばVTRのドラムモータは、目標回
転速度、例えば30回転/秒の回転速度で回転するよう
に、速度サーボがかけられるとともに、ビデオ信号の垂
直周期に同期して回転するように位相サーボがかけられ
る。
【0003】速度サーボは、次のように行なわれる。す
なわち、ドラムモータの回転軸に同軸的に周波数発電機
を設け、この周波数発電機からのドラムモータの回転速
度に対応した周波数の周波数信号FGから、ドラムモー
タの角速度を求める。求めたドラムモータの角速度と、
目標回転速度(角速度)とを比較して、その角速度誤差
としての角速度エラーを求め、このエラーが零になるよ
うに、ドラムモータに供給するドライブ信号を制御す
る。
【0004】また、位相サーボは次のように行なわれ
る。すなわち、ドラムモータに、その特定の回転角位置
において1回転に1回の割合でパルスPGを発生するパ
ルス発生器を設ける。
【0005】このパルス発生器からのパルスPGと、ビ
デオ信号の垂直同期パルス、あるいは30Hzの基準パ
ルスとを位相比較し、位相エラーを求める。そして、こ
の位相エラーが所定の値になるように、ドラムモータに
供給するドライブ信号を制御する。
【0006】通常、速度サーボと位相サーボとが共にド
ラムモータに対してかけられ、角速度エラーと位相エラ
ーとに基づいて、ドラムモータに供給するドライブ信号
が決定される。また、モータの起動時や速度サーボがは
ずれたときには、一般に、速度サーボにより回転速度が
安定した後に、位相サーボをかけるようにしている。
【0007】ところで、モータ起動時は、モータが回転
していないので、周波数信号FGが発生しない。このた
め、この周波数信号FGから得られる速度エラーが得ら
れないので、モータには一定値のドライブ信号を供給す
る。そして、従来は、この起動時の一定値のドライブ信
号を、モータ立ち上げ期間において維持し、その後、モ
ータ回転にともない発生する周波数信号FGの周期から
角速度を計算して角速度エラーを求め、その角速度エラ
ーに基づいたドライブ信号をモータに供給し、目標回転
速度にまで立ち上げるようにしている。
【0008】また、位相サーボに関しても、従来、起動
時は位相エラーが得られない。しかも、速度サーボが安
定するまで、位相サーボをかけないので、モータの立ち
上げ時には、回転位相を考慮することは行なっていなか
った。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、モータ
立ち上げ時は、起動時の一定値を、周波数信号FGが数
個、得られるまで維持し、その後は、この周波数信号F
Gに基づく速度エラーにより目標回転速度まで立ち上げ
るようにしているが、立ち上げ時は、周波数信号FGの
周期が長く、制御の周期が長くなる。このため、モータ
が過回転速度になってしまったり、この過回転速度のモ
ータ速度を抑圧し過ぎて、完全に起動することができな
かったりする問題が、発生しやすかった。
【0010】また、目標回転速度に立ち上げるまでに、
長時間がかかる問題があった。
【0011】さらに、立ち上げ時には、位相エラーを得
る手立てが従来なかったので、位相サーボは目標回転速
度にモータが立ち上がった後、位相サーボをかけて基準
位相にロックさせるようにするため、位相サーボがロッ
ク状態まで引き込まれるのに、時間がかかる欠点があっ
た。
【0012】この発明は、以上の点に鑑み、モータの立
ち上げ時の速度サーボの引き込み、さらには、位相サー
ボの引き込みの時間を短縮化することができるサーボ回
路を、提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明によるサーボ回路は、後述の実施例の参照
符号を対応させると、モータ1の回転速度に応じた周波
数信号を発生する周波数信号発生手段2を備えると共
に、基準位相からの位相ずれに応じた位相エラーを求め
る手段を備え、前記周波数信号の周波数と基準周波数と
の差に応じた速度エラーと、前記位相エラーとにより前
記モータに供給するドライブ信号を制御して、前記モー
タが前記基準周波数に応じた所定の目標回転速度で回転
すると共に、前記モータが前記基準位相に同期した回転
をするように制御するサーボ回路において、前記モータ
及びその負荷機構により定まるモータ立ち上がり時の機
械的応答情報を記憶する記憶回路24と、状況に応じて
変化する前記モータ1立ち上がり時の応答に関与する情
報を検知する1または複数個の検出手段21,22と、
この検出手段からの情報と、前記記憶回路からの情報と
から、前記目標回転速度までモータを立ち上げるための
立ち上げ速度制御データを形成する立ち上げ速度制御デ
ータ形成手段20と、前記モータ1の前回の停止時の位
相エラーを記憶する手段31と、前記記憶された前回停
止時の位相エラーに基づいて、前記モータ立ち上げ時の
前記位相制御のための信号を形成する位相データ決定手
段32とを設け、前記モータの起動時から前記目標回転
速度近傍に至るまでの間、前記立ち上げ速度制御データ
に、前記位相データ決定手段からの信号を加えたデータ
により、前記モータのドライブ信号を制御することを特
徴とする。
【0014】
【作用】上述の構成のこの発明においては、速度サーボ
に関しては、モータ立ち上げ時の機械的な応答や、温
度、テープ巻径に応じたテープ負荷などの状況に応じた
応答情報から、立ち上げ速度制御データを作成する。そ
して、この立ち上げ速度制御データにより、モータのド
ライブ信号を制御して立ち上げを行なう。
【0015】このため、モータは所定の立ち上げ軌跡で
目標回転速度まで立ち上がる。
【0016】また、位相サーボに関しては、モータの前
回の停止時の位相エラーを記憶しており、この前回停止
時の位相エラーに応じて立ち上げ時の位相制御データが
作成され、これが速度サーボ情報に加算されてモータが
制御される。
【0017】
【実施例】以下、この発明によるサーボ回路の一実施例
を、図を参照しながら説明する。図1は、この発明を、
VTRのキャプスタンモータの速度制御及び位相制御を
行うようにするサーボ回路に適用した場合の一実施例の
ブロック図、図2はその説明のためのタイミングチャー
トである。
【0018】図1において、一点鎖線より上側は、定常
状態における速度及び位相サーボ系100で、その殆ど
の機能はマイクロコンピュータにより実現できるもの
で、図では実行する各機能をブロックで示している。も
ちろん、ハードウエアで組むことも可能である。また、
一点鎖線の下側は、モータ1の起動から目標速度及び位
相ロック、あるいはその近傍までの立ち上げ制御系20
0である。この立ち上げ制御系200の主要部分である
立ち上げ制御データの形成手段の部分についてはマイク
ロコンピュータで実現することもできる。
【0019】先ず、速度及び位相サーボ系100につい
て説明する。図1において、1はキャプスタンモータで
あり、このキャプスタンモータ1には、その回転軸に同
軸的に周波数発電機2が設けられている。この周波数発
電機2からは、モータの回転速度に応じた周波数信号F
Gが得られる。
【0020】定常状態の速度及び位相サーボは、次のよ
うにしてなされる。周波数発電機2からの周波数信号F
Gは、遅延手段3により遅延され、この遅延された信号
が、減算手段4において、周波数信号FGから減算され
ることより角速度データSaに変換される。次に、減算
手段5において、この角速度データSaから、基準角速
度データSPref が減算されることにより、基準角速度
からのずれを示す角速度エラーSbが得られる。
【0021】この角速度エラーSbは、係数手段6にお
いて、係数K1 (K1 はゲインで、定数である)倍され
る。また、エラー情報Sbは、積分手段9において、積
分され、その積分結果が係数手段10で係数K2 (K2
はゲインで、定数である)倍される。そして、係数手段
6と係数手段10の出力が加算手段7で加算されて、速
度サーボ系の速度エラーSvが得られる。
【0022】一方、例えば8mmVTRの場合であれ
ば、ビデオ信号トラックに記録されたトラッキング用パ
イロット信号を用いて得られるトラッキング位相エラー
情報(いわゆるATFエラー情報)が入力端11から入
力され、これが減算手段12に供給され、位相基準信号
PHref との差が求められ、これより位相エラーScが
得られる。この位相エラーScは係数手段13で係数K
3 倍される。そして、加算手段14において、この係数
手段13の出力データと、この係数手段13の出力デー
タを積分手段15で積分した結果とが加算されて、その
加算結果としての位相エラー情報Sdが得られる。そし
て、この位相エラー情報Sdは、積分手段9の前段に設
けられる加算手段8において、速度エラーに加算され
る。
【0023】したがって、加算手段7の出力Seとして
は、速度エラーSvと、位相エラーSφとの加算したも
のが得られる。この加算手段7の出力Seは、スイッチ
回路16の一方の入力端子aに供給される。スイッチ回
路16は、後述するように、定常状態では入力端子a側
に、モータ1の起動・立ち上げ時には入力端子b側に、
それぞれ切り換えられる。
【0024】したがって、定常状態では、加算手段7の
出力Seがスイッチ回路16を介してPWM信号発生手
段17に供給されて、この発生手段17から発生するP
WM信号のデューティ比が信号Seに応じて変更され
る。このPWM信号発生手段17の出力PWM信号はロ
ーパスフィルタ18を介してモータドライブ回路19に
供給され、モータ1の回転速度及び回転位相が制御され
る。この例では、位相制御により回転ヘッドがビデオ信
号記録トラック上を正しく走査するようにするトラッキ
ング制御が行われる。
【0025】次に、立ち上げ制御系200について説明
する。立ち上げ速度制御データ形成手段20は、モータ
1の立ち上がり時の機械的応答と、周囲温度やテープ巻
き径に応じ変化するリール負荷などの状況変化に応じた
モータ1の立ち上がり時の応答(以下、これを状況応答
という)との条件に基づいて、過回転速度にならずに目
標速度まで最速に立ち上げることができるような立ち上
げ軌跡を描いて立ち上がるようにするための立ち上げ速
度制御データUPを形成する。
【0026】例えば、前記機械的応答と、前記状況応答
とから立ち上げに必要な時間を計算し、その時間内での
立ち上げ速度制御データ(サーボエラーデータに相当)
を、時間の関数として形成する。この立ち上げ速度制御
データにより、立ち上げ軌跡がほぼ決まり、同時に立ち
上げ時間もほぼ決まる。
【0027】前記状況応答を検知するため、この例では
周囲温度を測定するための温度センサ21と、テープ巻
き径の検出手段が設けられる。温度センサ21の温度検
知出力が立ち上げ速度制御データ形成手段20に供給さ
れると共に、テープ巻き径の検出情報が立ち上げ速度制
御データ形成手段20に供給される。テープ巻き径の検
出手段としては、テープリール駆動モータに同軸的に設
けられる周波数発電機22と、この周波数発電機22か
らの前記テープリール駆動モータの回転速度に応じた周
波数信号からテープ巻き径(テープ位置)を検出するテ
ープ位置検出手段23とで構成される。リールモータの
回転速度は、リールに巻回されているテープの巻き径に
より異なるので、周波数発電機22からの周波数信号
は、リール駆動モータの回転速度に応じた周波数を有す
るものであるので、この周波数信号の周波数を検知する
ことによりテープ巻き径を検知することができる。この
例では、テープ位置検出手段23は、例えばテープ始め
の位置付近か、テープエンド付近か、その中間かのテー
プ位置が求められ、このテープ位置検出情報が立ち上げ
速度制御データ形成手段20に供給される。
【0028】また、機械的応答の条件は、メモリ24か
ら立ち上げ速度制御データ形成手段20に与えられる。
メモリ24には、所定の温度条件、所定のテープ位置の
条件の下において、モータ1の立ち上げ試行を行って得
られた機械的応答情報が記憶されている。
【0029】そして、タイマ回路25には、入力端子2
6を通じてモータ1の起動時に発生する起動パルスST
が入力され、タイマ回路25は、この起動パルスの発生
時点から時間計測を開始する。立ち上げ速度制御データ
形成手段20には、前記立ち上げ軌跡に対応するサーボ
制御データを起動時から求めた所定時間において形成す
るようにするためのタイミング信号TMがこのタイマ回
路25から供給される。このタイミング信号TMは、モ
ータ1の周波数発電機2の出力周波数信号FGの周波数
よりも十分に高い一定周波数の信号である。立ち上げ速
度制御データ形成手段20は、このタイミング信号TM
をタイムベースにして立ち上げ時のサーボ制御データU
Pを形成する。
【0030】タイマ回路25は、また、起動から立ち上
げまでの時間の最大値より若干長い時間を計測し、その
時間の間、スイッチ回路16を入力端子b側に切り換え
るようにする切り換え信号SWを形成し、これをスイッ
チ回路16に供給する。
【0031】そして、立ち上げ速度制御データ形成手段
20からのサーボ制御データUPは、加算手段27を介
してサンプルホールド手段28に供給される。一方、タ
イマ回路25からは、前記周波数信号FGよりも周期の
短い(周波数が高い)パルスSpが得られ、これがサン
プリングパルスとしてこのサンプルホールド手段28に
供給される。そして、このサンプルホールド手段28の
出力信号UPSHがスイッチ回路16の他方の入力端子
bに供給される。
【0032】また、メモリ31には、モータ1の前回の
停止時の位相エラー情報(この例ではATFエラー)が
記憶されている。つまり、基準位相からどの程度ずれた
位相で、モータ1が停止したかの情報がメモリ31には
書き込まれている。このメモリ31からの位相エラー情
報は、立ち上げ位相データ決定手段32に供給され、デ
ータUPによるモータ1の立ち上げ終了時点で、即座に
位相ロックすることができるようにするための位相サー
ボ情報が、この立ち上げ位相データ決定手段32で形成
される。そして、形成された位相サーボデータが加算手
段27に供給され、立ち上げ速度制御データ形成手段2
0からのデータに加算される。
【0033】また、この場合、速度及び位相サーボ系1
00の加算手段7のエラー情報が立ち上げ速度制御デー
タ形成手段20に供給され、これにより立ち上げ即祖制
御データが補正される。すなわち、立ち上げ時間内に周
波数信号FGが発生したしたときには、速度エラーに関
して実エラーが得られるので、これにより立ち上げ制御
データが補正されるものである。
【0034】次に、起動時の立ち上げ動作について、図
2のタイミングチャートを参照しながら説明する。起動
パルスST(図2A)が入力端子26を通じて入力され
ると、タイマ回路25は、図2Bに示すようにクロック
をカウントすることにより、時間計測を開始すると共
に、タイミング信号TMを立ち上げ速度制御データ形成
手段20に供給する。また、切り換え信号SWが、図2
Cに示すように、起動時から立ち上げ用時間trでは
“H”レベルになり、この時間trはスイッチ回路16
は入力端子bに切り換えられる。この時間trは、デー
タUPの軌跡に応じて変更してもよいが、立ち上げのた
めの時間の最大値を設定しておき、その値として固定的
に設定しておくようにしてもよい。
【0035】立ち上げ速度制御データ形成手段20は、
起動パルスSTに基づいて立ち上げ速度制御データUP
の形成動作を開始する。すなわち、立ち上げ速度制御デ
ータ形成手段20は、先ず、温度センサ21からの周囲
温度情報と、テープ位置検出手段23からのテープ位置
情報と、メモリ24からの機械的応答情報を読み込み、
これらの情報からタイミング信号TMに同期して立ち上
げ速度制御データUP(図2D)を形成する。そして、
この立ち上げ速度制御データUPは加算手段27を介し
てサンプルホールド手段28に供給され、タイマ回路2
5からのサンプリングパルスSp(図2E)によりサン
プリングホールドされ、その出力UPSH(図2F)は
スイッチ回路16の入力端子bを通じてPWM信号形成
回路17に供給され、モータ1のドライブ信号が制御さ
れる。
【0036】この場合、立ち上げ用時間tr内に、図2
Gに示すように周波数信号FGが2発以上発生すると、
これから速度実エラーが検出できるので、立ち上げ速度
制御データ形成手段20は、この速度実エラーに基づい
て、立ち上げ速度制御データUPを補正するようにす
る。なお、この補正は、行わなくてもよい。
【0037】また、同時にメモリ31から前回停止時の
位相エラーが読み出され、立ち上げ位相データ決定手段
32で、この前回停止時の位相エラーから立ち上げ位相
データが作成され、そのデータが加算手段27に供給さ
れ、立ち上げ速度制御データUPに付加される。
【0038】この結果、タイマ回路25で計測された立
ち上げ用時間tr内において、モータ1は目標速度にま
で立ち上がり、また、その回転位相は基準位相の近傍に
なる。そして、前記立ち上げ用時間trが経過すると、
それが、タイマ回路25で検知され、スイッチ回路16
が入力端子a側に切り換えられ、速度及び位相サーボ系
100からの速度エラー及び位相エラー情報Seに基づ
く定常のサーボ制御に切り換えられる。この切り換えの
後は、モータ1は目標回転速度で、安定に回転すると共
に、基準位相に即座にロックした回転を行うようにな
る。
【0039】なお、前記立ち上げ用時間trが経過する
とタイマ回路25はリセットされ、また、立ち上げ速度
制御データ形成手段20のデータ形成動作は終了する。
【0040】立ち上げ速度制御データ形成手段20と、
テープ位置検出手段22と、タイマ回路25と、位相デ
ータ決定手段32と、加算手段27とは、マイクロコン
ピュータにより実現することもできる。その場合には、
起動パルスSTにより、マイクロコンピュータに割り込
みがかかり、図3のフローチャートに示す動作内容のプ
ログラムが実行される。
【0041】すなわち、割り込みがかかると図3の起動
立ち上げのルーチン300がスタートし、リール駆動モ
ータの周波数発電機22からの周波数信号の周期を読み
込み(ステップ301)、テープ位置を計算する(ステ
ップ302)。次に、温度センサ21で検知した周囲温
度を読み込み(ステップ303)、さらにメモリ24か
ら機械的応答情報を読み込む(ステップ304)。その
後、これら読み込んだ情報から立ち上げ速度制御データ
を作成する(ステップ305)。次に、メモリ31から
前回のモータ1の停止時の位相エラーを読み込み(ステ
ップ306)、この位相エラーから、立ち上げ完了時点
で、ロック位相近傍にするための位相制御データを形成
して立ち上げ制御データUPSHに付加する(ステップ
307)。次に、位相制御データを付加した立ち上げ制
御データからPWM信号を形成し(ステップ308)、
これをローパスフィルタ18を介してモータ1のドライ
ブ回路19に供給する。
【0042】目標回転速度に到達したら、この起動立ち
上げのルーチン300を終了し、定常の速度及び位相サ
ーボの制御のルーチンに移行する。この場合にも、立ち
上げまでに周波数信号FGにより実速度エラーが得られ
る時には、このエラー分を考慮して立ち上げ制御データ
を補正するようにしてもよい。
【0043】以上のようにして、キャプスタンモータ1
の立ち上げ時の応答特性を考慮した所定の立ち上げ軌跡
を描くように、キャプスタンモータ1を立ち上げるよう
にしたので、立ち上げ時に、モータ1が目的回転速度よ
りも高回転(いわゆるオーバーシュート)になってしま
ったり、立ち上げ速度が長時間になってしまう、あるい
はモータが起動しない状態が生じるのを防止して、モー
タ1の迅速、かつ、良好な立ち上げを行なうことができ
る。しかも、前回のモータ停止時の位相エラーを記憶し
ておき、その位相エラーに基づいて、位相制御のための
データを立ち上げ制御データに付加するようにしている
ので、モータ起動から位相ロックまでの時間を早くする
ことができる。
【0044】以上の例は、キャプスタンモータを速度制
御及び位相制御する場合であるが、この発明は、VTR
のドラムモータの速度制御及び位相制御の場合にも適用
することができる。ドラムモータの場合には、その回転
軸に同軸的に周波数発電機が設けられると共に、このド
ラムモータの1回転に1発の割合で発生し、ドラムモー
タの回転位相を示すパルスPGを発生するパルス発生器
が設けられる。そして、速度サーボは、周波数発電機か
らの周波数信号が基準周波数になるようにするのは、キ
ャプスタンモータの場合と同様であるが、位相サーボ
は、パルスPGが例えばフレーム周期の基準信号に同期
するように制御される。
【0045】この場合、立ち上げ時に使用する前回停止
時の位相エラーは、パルスPGが発生する回転角位置を
基準にしたドラムモータの停止回転角位置を記憶するよ
うにすればよい。周波数発電機は、ドラムモータの1回
転当たりにN個のパルスを発生するもので、パルスPG
が得られる回転角位置を基準にその出力周波数信号の各
パルス発生位置に番号を付与すると、ドラムモータの1
回転の1/Nの各回転角位置を、その番号から特定する
ことができる。その番号の位置がパルスPGの位置から
どれだけ位相がずれているかを知ることが容易にできる
からである。
【0046】なお、以上の例はVTRのモータのサーボ
回路に、この発明を適用した場合について説明したが、
この発明はこれらのモータの制御の場合に限られるもの
ではなく、例えばオーディオ用テープレコーダやディス
ク装置に使用されるモータの速度制御、位相制御の場合
にも適用することができる。
【0047】また、この発明による立ち上げ時の速度制
御を行なわないものであっても、安定して目標回転速度
まで立ち上げのできるモータシステムの場合には、この
発明による立ち上げ時の位相制御データを用いることに
より、モータ立ち上げ時の位相ロックまでの時間を短縮
化することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、モータの立ち上げがスムースに行なわれ、過回転速
度になってしまったり、起動しなかったりする事態を防
止することができる。また、位相サーボのロックをモー
タ立ち上げ時から迅速にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるサーボ回路の一実施例のブロッ
ク図である。
【図2】図1の例の動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図3】この発明の要部の一例の動作のフローチャート
である。
【符号の説明】
1 モータ 2 周波数発電機 17 PWM信号発生手段 19 モータドライブ回路 20 立ち上げ速度制御データ形成手段 21 温度センサ 22 リールモータの周波数発電機 24 立上がり時の機械的応答を記憶するメモリ 31 状況応答を記憶するメモリ 32 位相データ決定手段 100 速度及び位相サーボ系 200 立ち上げ制御系
フロントページの続き (72)発明者 島田 啓一郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−157351(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/48 G11B 15/467 G11B 15/473 H02P 1/04 H02P 1/18

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転速度に応じた周波数信号を
    発生する周波数信号発生手段を備え、前記周波数信号の
    周波数が基準周波数となるように前記モータに供給する
    ドライブ信号を制御して、前記モータを前記基準周波数
    に応じた所定の目標回転速度で回転させるようにするサ
    ーボ回路において、 前記モータ及びその負荷機構により定まるモータ立ち上
    がり時の機械的応答情報を記憶する記憶回路と、 状況に応じて変化する前記モータ立ち上がり時の応答に
    関与する情報を検知する1または複数個の検知手段と、 この検知手段からの情報と、前記記憶回路からの情報と
    から、前記目標回転速度までモータを立ち上げるための
    立ち上げ速度制御データを形成する立ち上げ速度制御デ
    ータ形成手段とを設け、 前記モータの起動時から前記目標回転速度近傍に至るま
    での間、前記立ち上げ速度制御データにより、前記モー
    タのドライブ信号を制御するようにしたサーボ回路。
  2. 【請求項2】 基準位相からの位相ずれに応じた位相エ
    ラーを求める手段を有し、この位相エラーにより前記モ
    ータに供給するドライブ信号を制御して、前記モータが
    前記基準位相に同期した回転をするように位相制御する
    サーボ回路において、 前記モータの前回の停止時の位相エラーを記憶する手段
    を設け、 前記モータ立ち上げ時に、前記記憶された前回停止時の
    位相エラーに基づいて、前記モータ立ち上げ時の前記位
    相制御のための信号を形成するようにしたサーボ回路。
  3. 【請求項3】 モータの回転位相を示すパルス信号を発
    生するパルス発生手段を備え、前記パルス信号と基準位
    相を示す信号との位相差が所定関係となるように前記モ
    ータに供給するドライブ信号を制御して、前記モータが
    前記基準位相に同期した回転をするように位相制御する
    サーボ回路において、 前記モータの前回の停止時の回転角位置を前記パルス信
    号の発生位置を基準にして検出し、記憶する手段を設
    け、 前記モータ立ち上げ時に、前記記憶された前回停止回転
    角位置の情報に基づいて、前記モータ立ち上げ時の前記
    位相制御のための信号を形成するようにしたサーボ回
    路。
  4. 【請求項4】 モータの回転速度に応じた周波数信号を
    発生する周波数信号発生手段を備えると共に、基準位相
    からの位相ずれに応じた位相エラーを求める手段を備
    え、前記周波数信号の周波数と基準周波数との差に応じ
    た速度エラーと、前記位相エラーとにより前記モータに
    供給するドライブ信号を制御して、前記モータが前記基
    準周波数に応じた所定の目標回転速度で回転すると共
    に、前記モータが前記基準位相に同期した回転をするよ
    うに制御するサーボ回路において、 前記モータ及びその負荷機構により定まるモータ立ち上
    がり時の機械的応答情報を記憶する記憶回路と、 状況に応じて変化する前記モータ立ち上がり時の応答に
    関与する情報を検知する1または複数個の検出手段と、 この検出手段からの情報と、前記記憶回路からの情報と
    から、前記目標回転速度までモータを立ち上げるための
    立ち上げ速度制御データを形成する立ち上げ速度制御デ
    ータ形成手段と、 前記モータの前回の停止時の位相エラーを記憶する手段
    と、 前記記憶された前回停止時の位相エラーに基づいて、前
    記モータ立ち上げ時の前記位相制御のための信号を形成
    する位相データ決定手段とを設け、 前記モータの起動時から前記目標回転速度近傍に至るま
    での間、前記立ち上げ速度制御データに、前記位相デー
    タ決定手段からの信号を加えたデータにより、前記モー
    タのドライブ信号を制御するようにしたサーボ回路。
  5. 【請求項5】 モータの回転速度に応じた周波数信号を
    発生する周波数信号発生手段を備えると共に、モータの
    回転位相を示すパルス信号を発生するパルス発生手段を
    備え、前記周波数信号の周波数が基準周波数となるよう
    にすると共に、前記パルス信号と基準位相を示す信号と
    の位相差が所定関係となるように前記モータに供給する
    ドライブ信号を制御して、前記モータが前記基準周波数
    に応じた所定の目標回転速度で回転すると共に、前記モ
    ータが前記基準位相に同期した回転をするように制御す
    るサーボ回路において、 前記モータ及びその負荷機構により定まるモータ立ち上
    がり時の機械的応答情報を記憶する記憶回路と、 状況に応じて変化する前記モータ立ち上がり時の応答に
    関与する情報を検知する1または複数個の検出手段と、 この検出手段からの情報と、前記記憶回路からの情報と
    から、前記目標回転速度までモータを立ち上げるための
    立ち上げ速度制御データを形成する立ち上げ速度制御デ
    ータ形成手段と、 前記モータの前回の停止時の回転角位置を前記パルス信
    号の発生位置を基準にして検出し、記憶する手段と、 前記記憶された前回停止回転角位置の情報に基づいて、
    前記モータ立ち上げ時の前記位相制御のための信号を形
    成する位相データ決定手段とを設け、 前記モータの起動時から前記目標回転速度近傍に至るま
    での間、前記立ち上げ速度制御データに、前記位相デー
    タ決定手段からのデータが加えられたデータにより、前
    記モータのドライブ信号を制御するようにしたサーボ回
    路。
  6. 【請求項6】 請求項1または4または5において、前
    記モータの起動時から前記目標回転速度近傍に至るまで
    の間に、前記周波数信号の前記基準周波数からのずれの
    情報が得られる時には、このずれの情報に基づいて前記
    モータのドライブ信号を制御する制御データが補正され
    るようになされたサーボ回路。
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