JP2009290962A - 永久磁石形同期電動機の制御装置 - Google Patents

永久磁石形同期電動機の制御装置 Download PDF

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岳志 黒田
Yasushi Matsumoto
康 松本
Hisafumi Nomura
尚史 野村
Nobuo Itoigawa
信夫 糸魚川
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Abstract

【課題】各種の永久磁石形同期電動機を対象として、あらゆる速度範囲において一様な磁束推定応答を得ることができる制御装置を提供する。
【解決手段】磁束オブザーバ21を用いて永久磁石形同期電動機1の磁束推定値を演算する手段と、磁束推定値を用いて電動機1の速度を推定する速度推定器23と、磁極位置を推定する磁極位置演算器24とを備え、磁束オブザーバ21は、電動機1の電流検出値、電圧指令値、磁束推定値及び速度推定値と、電流推定値と電流検出値との偏差とオブザーバゲインとの積と、から電流推定値及び磁束推定値を演算し、オブザーバゲインを、電流実際値から電流推定値までの伝達関数の特性方程式の第1の固有角周波数と、磁束実際値から磁束推定値までの伝達関数の特性方程式の第2の固有角周波数と、速度推定値とを用いて、オブザーバゲイン設定器25により演算する。
【選択図】図3

Description

本発明は、永久磁石形同期電動機の制御装置において、回転子の磁極位置を検出するための磁極位置検出器を用いずに運転する、いわゆる位置センサレス制御技術に関するものである。
永久磁石形同期電動機(PMSM)の制御装置をコストダウンするために、磁極位置検出器を不要にした位置センサレス制御が実用化されている。この位置センサレス制御は、電動機の端子電圧や電機子電流の情報から回転子の磁極位置と速度とを演算し、これらに基づいて電流制御を行うことで、トルク制御や速度制御を実現するものである。
この種の位置センサレス制御技術の一つに、非特許文献1に記載されている如く、磁束オブザーバを用いて磁束推定値を演算し、この磁束推定値から磁極位置及び速度を演算する方法がある。
磁束オブザーバを用いた方法では、オブザーバゲインが磁束推定応答やオブザーバの安定性を決定するため、オブザーバゲインの設計指針を明確にする必要がある。このため、非特許文献1では、オブザーバの極が電動機固有の極のk倍(kは実数)となるようにオブザーバゲインを設定している。
このオブザーバゲイン設定方法では、電動機固有の極が、複素平面上の実数部が負値の領域(安定領域)に存在することを利用しており、これをk倍した極も安定領域に存在するので、制御系を安定化することができる。
電動機固有の極は、電動機の抵抗、インダクタンス、速度の関数となるので、抵抗、インダクタンスによって複素平面上における電動機固有の極の配置が異なり、また、速度に応じて電動機固有の極が複素平面上を移動する。従って、非特許文献1の方法では、制御対象である電動機や運転速度によって、磁束推定応答の特性が変化するという問題がある。
これに対し、特許文献1には、非特許文献1によるオブザーバゲイン設定方法を用いたときに、高速領域で磁束推定応答が振動的になることが指摘されている。この点に鑑み、特許文献1には、高速領域まで、応答性が高く、しかも振動が少ない磁束推定応答が得られるようなオブザーバゲインの設定方法が開示されている。
楊耕,富岡理知子,中野求,金東海,「適応オブザーバによるブラシレスDCモータの位置センサレス制御」,電気学会論文誌D,113巻5号,579〜586頁,1993年 特許第4032845号公報(請求項1、段落[0035]〜[0043],[0017]〜[0020]、図1,図2等)
特許文献1に記載されたオブザーバゲイン設定方法では、速度適応同定部の積分ゲインなど、ゲインの一部に調整要素が存在するため、これを実験などによって最適調整する必要がある。また、特許文献1は表面磁石形同期電動機(SPMSM)を対象としたオブザーバゲイン設定方法に関するものであり、上記設定方法を埋込磁石形同期電動機(IPMSM)に適用した場合に不安定化する恐れもある。
そこで、本発明の解決課題は、表面磁石形、埋込磁石形など各種の永久磁石形同期電動機を対象として、あらゆる速度範囲において一様な磁束推定応答を得ることができる制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、磁極位置検出器を持たない永久磁石形同期電動機制御装置において、
前記電動機の電流、電圧、磁束をベクトルとしてとらえ、
磁束オブザーバを用いて前記電動機の磁束推定値を演算する手段と、
前記磁束推定値を用いて前記電動機の速度推定値と磁極位置推定値とを演算する手段と、を備え、
前記磁束オブザーバは、
前記電動機の電流検出値、電圧指令値、前記磁束推定値及び前記速度推定値と、電流推定値と前記電流検出値との偏差とオブザーバゲインとの積と、から前記電流推定値と前記磁束推定値とを演算し、
前記オブザーバゲインを、
電流実際値から前記電流推定値までの伝達関数の特性方程式の第1の固有角周波数と、
磁束実際値から前記磁束推定値までの伝達関数の特性方程式の第2の固有角周波数と、
前記速度推定値と、を用いて演算するものである。
本発明によれば、磁束オブザーバの極配置を永久磁石形同期電動機の抵抗、インダクタンス、速度によらず、第1及び第2の固有角周波数によって決まる定位置にできるため、表面磁石形、埋込磁石形など各種の永久磁石形同期電動機に対してあらゆる速度で一様の電流推定応答、磁束推定応答を実現でき、非特許文献1が有する課題を解決することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1におけるオブザーバゲインの演算に当たり、前記第1,第2の固有角周波数及び速度推定値に加えて、電流実際値から電流推定値までの伝達関数の特性方程式の減衰係数を用いるものである。
これにより、請求項1と同様の効果が得られると共に、電流推定系の減衰係数を決めることができるため、応答を安定化させることができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る制御装置において、減衰係数が1になるようにオブザーバゲインを演算するものである。
これにより、オブザーバゲインの演算量を低減でき、かつ,安定な電流推定応答が実現できる。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載した制御装置において,第1及び第2の固有角周波数の設定方法を具体化したものであり,第1の固有角周波数を第2の固有角周波数よりも大きい値に設定する。
これにより、電流推定応答と磁束推定応答とを非干渉にでき、磁束オブザーバをより安定化することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載した制御装置において、第1の固有角周波数の設定方法を具体化したものであり、第1の固有角周波数を演算周期の逆数、または、キャリア周波数に比例する値に設定する。
これにより、キャリア周波数または演算周期の変更に応じて、常に最適な電流推定応答を実現することができる。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載した制御装置において、第2の固有角周波数の設定方法を具体化したものであり、第2の固有角周波数を第1の固有角周波数に比例する値に設定する。
これにより、第1の固有角周波数の変更に応じて、常に最適な磁束推定応答を実現することができる。
請求項7に係る発明は、請求項2に記載した制御装置において、埋込磁石形同期電動機を対象としたオブザーバゲインの演算を具体化したものであり、磁束オブザーバを前記数式1により構成し、オブザーバゲインの各要素を前記数式2により演算する。
これにより、埋込磁石形同期電動機において請求項2と同様の効果を奏することができると共に、特許文献1が有する課題を解決することができる。
請求項8に係る発明は、請求項3に記載した制御装置において、
埋込磁石形同期電動機を対象としたオブザーバゲインの演算を具体化したものであり,オブザーバゲインの各要素を前記数式3により演算する。
これにより、埋込磁石形同期電動機において請求項3と同様の効果が達成される。
請求項9に係る発明は、請求項2に記載した制御装置において、表面磁石形同期電動機を対象としたオブザーバゲインの演算を具体化したものであり、磁束オブザーバを前記数式4により構成し、オブザーバゲインの各要素を前記数式5により演算する。
これにより、表面磁石形同期電動機において請求項2と同様の効果を奏することができる。
請求項10に係る発明は、請求項3に記載した制御装置において、表面磁石形同期電動機を対象としたオブザーバゲインの演算を具体化したものであり、オブザーバゲインの各要素を前記数式6により演算する。
これにより、表面磁石形同期電動機において請求項3と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、磁束オブザーバの極配置を永久磁石形同期電動機の抵抗、インダクタンス、速度によらず定位置にすることができるので、表面磁石形、埋込磁石形など各種の永久磁石形同期電動機に対して、あらゆる速度範囲で一様な磁束推定応答を実現することができる。
以下、本発明の実施形態を説明する。
始めに、永久磁石形同期電動機の位置センサレス制御は、回転子の永久磁石の磁極位置(d,q軸)を直接検出できないため、d,q軸に対応する直交回転座標系(γ,δ軸)を制御装置側に推定して制御演算を行っている。これらのd,q軸及びγ,δ軸の定義を図1に示す。
すなわち、図1に示すように、永久磁石形同期電動機の回転子のN極方向をd軸、このd軸から90°進み方向をq軸、前記d軸に対応する推定軸をγ軸、このγ軸から90°進み方向をδ軸と定義する。
但し、図1において、
ω:d,q軸の電気角速度,ω:γ,δ軸の電気角速度(=速度推定値),
θerr:d,q軸に対するγ,δ軸の角度
とする。
図2は、本発明の実施形態を示すブロック図である。
まず、永久磁石形同期電動機1を駆動する主回路について説明すると、4は三相交流電源であり、整流回路3は電源4の三相交流電圧を整流して直流電圧に変換する。この直流電圧はPWMインバータからなる電力変換器2に供給され、電動機1を駆動するための所定の三相交流電圧に変換される。
次に、図2において、電動機1の磁極位置推定値θ及び速度推定値ωを用いて速度制御を行う方法を、制御装置の構成と共に説明する。
速度指令値ωと速度推定値ωとの偏差を減算器14により演算し、この偏差を速度調節器13により増幅してトルク指令値τを演算する。電流指令演算器12は、トルク指令値τから所望のトルクを出力するγ,δ軸電流指令値iγ ,iδ を演算する。
u相電流検出器5u,w相電流検出器5wによってそれぞれ検出した相電流検出値i,iは、磁極位置推定値θを用いて電流座標変換器6によりγ,δ軸電流検出値iγ,iδに座標変換する。
γ軸電流指令値iγ とγ軸電流検出値iγとの偏差を減算器11aにて演算し、この偏差をγ軸電流調節器10aにより増幅してγ軸電圧指令値vγ を演算する。同様に、δ軸電流指令値iδ とδ軸電流検出値iδとの偏差を減算器11bにて演算し、この偏差をδ軸電流調節器10bにより増幅してδ軸電圧指令値vδ を演算する。
γ,δ軸電圧指令値vγ ,vδ は、電圧座標変換器9によって相電圧指令値v ,v ,v に変換される。
PWM回路8は、相電圧指令値v ,v ,v と電圧検出器7により検出した入力電圧検出値Edcとからゲート信号を生成する。電力変換器2は、ゲート信号に基づいて内部の半導体スイッチング素子を制御することで、永久磁石形同期電動機1の端子電圧を相電圧指令値v ,v ,v に制御し、電動機1の回転速度を速度指令値ωに制御する。
図3は、図2において磁極位置推定値θ及び速度推定値ωを演算する位置・速度推定器20のブロック図である。
図3において、オブザーバゲイン設定器25は、速度推定値ωに応じてオブザーバゲインg,g,g,gを演算し、磁束オブザーバ21は、γ,δ軸電流検出値iγ,iδと、γ,δ軸電圧指令値vγ ,vδ と、速度推定値ωと、オブザーバゲインg,g,g,gとから、γ,δ軸磁束推定値Ψγest,Ψδestを演算する。
角度誤差演算器22は、γ軸からみたγ,δ軸磁束推定値の角度δestを演算し、速度推定器23は、角度δestを増幅して速度推定値ωを演算する。磁極位置演算器24は、速度推定値ωを積分することにより、磁極位置推定値θを演算する。
次に、磁束オブザーバ21におけるγ,δ軸磁束推定値Ψγest,Ψδestの具体的な演算方法を説明する。
永久磁石形同期電動機1のγ,δ軸の状態方程式から、γ,δ軸電流推定値及びγ,δ軸磁束推定値を演算する磁束オブザーバを、数式7(請求項7における数式1)により構成する。
Figure 2009290962
なお、実際の磁束オブザーバの演算は、まず、数式7の右辺を演算し、この結果を積分してγ,δ軸電流推定値iγest,iδest及びγ,δ軸磁束推定値Ψγest,Ψδestを求める。
次に、オブザーバゲインg〜gの演算方法に関する第1実施例を説明する。この第1実施例は、請求項1,2,4,7に相当する。
電流推定応答が磁束推定応答に比べて十分速いとき、電流実際値から電流推定値までの伝達関数において、磁束推定値は一定値とみなすことができ、電流推定応答と磁束推定応答とを独立に設計することができる。そこで、第1実施例では、電流推定応答が磁束推定応答に比べて十分速いと仮定する。
上記仮定の下で、数式7より、電流実際値から電流推定値までの伝達関数の特性方程式を求めると数式8となる。
Figure 2009290962
数式8が、数式9における第1の固有角周波数ωn1、減衰係数ζを用いた2次式となるように、オブザーバゲインg,gを設定する。
Figure 2009290962
数式8と数式9との係数比較により、オブザーバゲインg,gを数式10により演算する。
Figure 2009290962
次に、磁束推定演算に着目する。
まず、数式7から、電流推定誤差と磁束推定誤差との関係を求めると、数式11となる。
Figure 2009290962
一方、磁束推定値と電流推定誤差との関係は、数式12となる。
Figure 2009290962
数式11、数式12から、磁束の実際値Ψγδから推定値Ψγδestまでのブロック図は図4となる。
ここで、図4の開ループ伝達行列を求めると、数式13となる。
Figure 2009290962
数式13の右辺の行列における干渉項(第1行2列目、第2行1列目)がゼロとなるように、gを数式14のように設定する。
Figure 2009290962
このとき、磁束の実際値Ψγδから推定値Ψγδestまでの伝達行列は、第2の固有角周波数ωn2を用いて数式15となる。
Figure 2009290962
従って、オブザーバゲインgを数式16により演算する。
Figure 2009290962
数式14の関係から、微分項を無視し、オブザーバゲインgを数式17により演算する。
Figure 2009290962
但し、電流推定応答が磁束推定応答に比べて十分速いという仮定を満足するように、数式18に示す如く、第1の固有角周波数ωn1を第2の固有角周波数ωn2よりも大きい値に設定する。
Figure 2009290962
以上から、磁束オブザーバのオブザーバゲインg〜gを、第1の固有角周波数ωn1、減衰係数ζ、第2の固有角周波数ωn2を用いて、数式10,数式17,数式16により演算することができる。これにより、磁束オブザーバの極配置を永久磁石形同期電動機1の抵抗、インダクタンス、速度によらず定位置にできるので、各種の永久磁石形同期電動機に対し、あらゆる速度で一様の電流推定応答、磁束推定応答を実現することができる。
次に、第2実施例は、第1実施例における減衰係数が1になるようにオブザーバゲインを演算するものであり、請求項3,4,8に相当する。
具体的には、オブザーバゲインg〜gを、数式19(請求項8における数式3)により演算する。
Figure 2009290962
第3実施例は、表面磁石形同期電動機を対象としたオブザーバゲインの演算方法を具体化したものであり、請求項4,9に相当する。
磁束オブザーバは、数式7のd軸インダクタンスLとq軸インダクタンスLとをインダクタンスLによって置き換えた数式20(請求項9における数式4)により構成する。
Figure 2009290962
また、数式20により構成した磁束オブザーバについて、第1実施例と同様の手順でオブザーバゲインを導出し、オブザーバゲインg〜gを数式21(請求項9における数式5)により演算する。
Figure 2009290962
第4実施例は、第3実施例における減衰係数ζが1になるようにオブザーバゲインを演算するものであり、請求項3,10に相当する。
具体的には、オブザーバゲインg〜gを数式22(請求項10における数式6)により演算する。
Figure 2009290962
第5実施例は請求項5に相当するものであり、第1〜第4実施例における第1の固有角周波数ωn1を、演算周期の逆数に比例する値に設定する。これにより、演算周期を変更しても、それに合わせて第1の固有角周波数を最適値に設定することができる。また、一般的に、演算周期とキャリア周期とは比例関係にあるので、第1の固有角周波数ωn1をキャリア周波数に比例する値に設定しても、上記と同様の効果を得ることができる。
第6実施例は請求項6に相当するものであり、第1〜第4実施例における第2の固有角周波数ωn2を、第1の固有角周波数ωn1に比例する値に設定する。これにより、第1の固有角周波数ωn1を変更しても、それに合わせて第2の固有角周波数ωn2を最適値に設定することが可能である。
d,q軸及びγ,δ軸の定義を示す図である。 本発明の実施形態を示すブロック図である。 図2における位置・速度推定器のブロック図である。 磁束実際値から磁束推定値までのブロック図である。
符号の説明
1:永久磁石形同期電動機
2:電力変換器
3:整流回路
4:三相交流電源
5u:u相電流検出器
5w:w相電流検出器
6:電流座標変換器
7:電圧検出器
8:PWM回路
9:電圧座標変換器
10a:γ軸電流調節器
10b:δ軸電流調節器
11a,11b:減算器
12:電流指令演算器
13:速度調節器
14:減算器
20:位置・速度推定器
21:磁束オブザーバ
22:角度誤差演算器
23:速度推定器
24:磁極位置演算器
25:オブザーバゲイン設定器

Claims (10)

  1. 磁極位置検出器を持たない永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記電動機の電流、電圧、磁束をベクトルとしてとらえ、
    磁束オブザーバを用いて前記電動機の磁束推定値を演算する手段と、
    前記磁束推定値を用いて前記電動機の速度推定値と磁極位置推定値とを演算する手段と、を備え、
    前記磁束オブザーバは、
    前記電動機の電流検出値、電圧指令値、前記磁束推定値及び前記速度推定値と、電流推定値と前記電流検出値との偏差とオブザーバゲインとの積と、から前記電流推定値と前記磁束推定値とを演算し、
    前記オブザーバゲインを、
    電流実際値から前記電流推定値までの伝達関数の特性方程式の第1の固有角周波数と、
    磁束実際値から前記磁束推定値までの伝達関数の特性方程式の第2の固有角周波数と、
    前記速度推定値と、
    を用いて演算することを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
  2. 磁極位置検出器を持たない永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記電動機の電流、電圧、磁束をベクトルとしてとらえ、
    磁束オブザーバを用いて前記電動機の磁束推定値を演算する手段と、
    前記磁束推定値を用いて前記電動機の速度推定値と磁極位置推定値とを演算する手段と、を備え、
    前記磁束オブザーバは、
    前記電動機の電流検出値、電圧指令値、前記磁束推定値及び前記速度推定値と、電流推定値と前記電流検出値との偏差とオブザーバゲインとの積と、から前記電流推定値と前記磁束推定値とを演算し、
    前記オブザーバゲインを、
    電流実際値から前記電流推定値までの伝達関数の特性方程式の第1の固有角周波数と、
    磁束実際値から前記磁束推定値までの伝達関数の特性方程式の第2の固有角周波数と、
    前記速度推定値と、
    前記電流実際値から前記電流推定値までの伝達関数の特性方程式の減衰係数と、
    を用いて演算することを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
  3. 請求項2に記載した制御装置において、
    前記減衰係数が1になるように前記オブザーバゲインを演算することを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載した制御装置において、
    前記第1の固有角周波数を前記第2の固有角周波数よりも大きい値に設定することを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載した制御装置において、
    前記第1の固有角周波数を、演算周期の逆数、または、キャリア周波数に比例する値に設定することを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載した制御装置において、
    前記第2の固有角周波数を前記第1の固有角周波数に比例する値に設定することを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
  7. 請求項2に記載した制御装置において、
    前記電動機の回転子のN極方向をd軸、このd軸から90°進み方向をq軸、前記d軸に対応する推定軸をγ軸、このγ軸から90°進み方向をδ軸と定義し、
    前記電動機の電流、電圧、磁束を前記γ,δ軸上でベクトルとしてとらえ,
    前記磁束オブザーバを数式1により構成し、
    前記オブザーバゲインの各要素を数式2により演算することを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
    Figure 2009290962
    Figure 2009290962
  8. 請求項3に記載した制御装置において、
    前記オブザーバゲインの各要素を数式3により演算することを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
    Figure 2009290962
  9. 請求項2に記載した制御装置において、
    前記電動機の回転子のN極方向をd軸、このd軸から90°進み方向をq軸、前記d軸に対応する推定軸をγ軸、このγ軸から90°進み方向をδ軸と定義し、
    前記電動機の電流、電圧、磁束を前記γ,δ軸上でベクトルとしてとらえ,
    前記磁束オブザーバを数式4により構成し,
    前記オブザーバゲインの各要素を数式5により演算することを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
    Figure 2009290962
    Figure 2009290962
  10. 請求項3に記載した制御装置において、
    前記オブザーバゲインの各要素を数式6により演算することを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
    Figure 2009290962
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