JP2010091927A - 単板投写型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1枚の反射型液晶表示素子を用い、装置全体を懐中電灯やペンライトのように片手で把持し得る、コンパクトでストレートタイプの単板投写型表示装置を得る。
【解決手段】光源部1から出射され、照明光学部5の光軸Xに沿って偏光分離面16に到達した直線偏光の照明光は、偏光分離面16で直角に反射され、反射光学部(反射ミラー18および1/4波長板22)17に到達する。反射光学部17では、偏光の位相を逆位相としつつ、照明光を偏光分離面16方向に反射する。照明光は、偏光分離面16を透過し、反射型液晶表示素子24に到達する。反射型液晶表示素子24において、照明光は、映像情報が担持されて変調光に変換される。このとき、直線偏光の位相が再び逆位相とされ、偏光分離面16で直角に反射されて投写レンズ26に到達し、スクリーン上に拡大投写される。光軸Xと光軸Xが互いに平行となり、ストレートタイプの装置に構成できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、反射型ライトバルブに表示された画像をスクリーン上に拡大投映する投写型画像表示装置に関し、特に、携帯性に優れ、片手でも把持し得る単板投写型表示装置に関する。
近年、プロジェクタにおいて、携帯性に優れたハンディータイプの単板投写タイプのものが求められている。
そのようなハンディータイプのものの中でも、プロジェクタを懐中電灯やペンライトのように片手で把持し、所望する場所(例えば、壁や天井等)に投写することができれば便利である。
ところで、プロジェクタに搭載されるライトバルブとして、反射型液晶表示素子(LCOS)やDMD(デジタル・マイクロ・デバイス)等の反射型ライトバルブが知られている。反射型ライトバルブは、透過型のものよりも開口率を増大させることができ、高解像度化、高照度化の要求を満足させ得るという利点を有するばかりではなく、装置のコンパクト化を促進し得る点でも有用である。
このような、装置の携帯性を高め得る反射型液晶表示素子としては、例えば図6に示す投写型表示装置のように、いわゆるカラークワッド(所定波長域の偏光を回転させる波長選択偏光ローテーターおよびPBSプリズムを組み合わせた光学系)460と3枚の反射型液晶表示素子424a,b,cを用い、投写レンズ426を介して、映像をスクリーンに投写するようにしたものが知られている(このようなタイプの投写型表示装置は下記特許文献1に示されている)。
また、例えば図7に示す投写型表示装置のように、1枚の反射型液晶表示素子524と偏光分離面516を有する偏光プリズム514を用い、投写レンズ526を介して、映像をスクリーンに投写するようにした単板式のものが知られている(このようなタイプの投写型表示装置は下記特許文献2に示されている。
特開2001−281614号公報 特開2001−201793号公報
しかしながら、上述した従来技術のもののうち、図6(特許文献1等)に記載のものは、ライトバルブが反射型液晶表示素子424a,b,cからなる3板式とされており、また、いわゆるカラークワッド460を用いているため、光源部401と照明光学系(フライアイ406、櫛型フィルタ408およびフィールドレンズ410等)からなる前段部と、投写レンズ426からなる後段部の中間部分で幅が大幅に拡がってしまい、小型化を大幅に促進することが難しい上、懐中電灯やペンライトのように片手で把持するストレートタイプの装置には適さない。
一方、上述した従来技術のもののうち、図7(特許文献2等)に記載のものはライトバルブが反射型液晶表示素子524からなる単板式とされてはいるものの、光源部501および照明光学系(フライアイ506、櫛型フィルタ508およびフィールドレンズ510等)の光軸Xと投写レンズ526の光軸Xとが、偏光分離面516で直角に折れ曲がっており、やはり片手で把持するストレートタイプの装置には適さない。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであって、1枚の反射型ライトバルブを用い、装置全体を懐中電灯やペンライトのように片手で把持し得る、コンパクトでストレートタイプの単板投写型表示装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る単板投写型表示装置は、
光源と、
前記光源から出射された照明光により照明され、所定の映像信号に応じた変調光を出射する1枚の反射型ライトバルブと、
所定の直線偏光とされた前記照明光を直角方向に反射するとともに、前記反射型ライトバルブにより該所定の直線偏光とされた前記変調光を直角方向に反射する偏光分離面と、
前記偏光分離面から反射された照明光に対し、直線偏光の位相を180度回転させつつ、該偏光分離面を挟んで対向する前記反射型ライトバルブに向けて反射する反射光学部と、
前記偏光分離面からの前記変調光に担持された映像情報を拡大投写する投写レンズとを備えてなることを特徴とするものである。
この場合において、前記照明光を前記偏光分離面に導く照明光学部の光軸と、前記投写レンズの光軸とが互いに平行となるように配されていることが好ましい。
また、前記偏光分離面と前記投写レンズとの間に偏光度を調整する偏光板が配されていることが好ましい。
また、前記反射光学部を反射ミラーと、該反射ミラーの前記偏光分離面側に配された1/4波長板により構成することが可能である。
また、前記反射光学部の反射ミラーを、前記偏光分離面側に凹となる凹面ミラーとすることや、正レンズの、前記偏光分離面とは逆側のレンズ面に反射膜を形成したものとすることが可能である。
また、前記反射光学部を反射型液晶表示素子から構成することも可能である。
また、前記光源部がLEDまたはレーザーから構成することができる。
また、前記投写レンズが、以下の条件式(1)、(2)を満足することが好ましい。
20<S/OBJ<65・・・・(1)
2.5<β/S<10.0・・・・(2)
ここで、
S:拡大側画像の最大長さ(インチ)
OBJ:拡大側投写距離(m)
β:拡大倍率
あるいは、前記投写レンズが、以下の条件式(1´)、(2)、(3)を満足することが好ましい。
35<S/OBJ<140・・・・(1´)
2.5<β/S<10.0・・・・(2)
3.0<S<10.0・・・・(3)
ここで、
S:拡大側画像の最大長さ(インチ)
OBJ:拡大側投写距離(m)
β:拡大倍率
本発明に係る単板投写型表示装置によれば、光源部から出射され、照明光学部の光軸に沿って偏光分離面に到達した直線偏光の照明光は、この偏光分離面で直角に反射され、この偏光分離面の側方に配された反射光学部に到達する。この反射光学部では、入射した直線偏光の位相を180度回転させ、照明光を偏光分離面方向に反射する。この照明光は、直線偏光の位相が180度回転しているので、偏光分離面を透過し、反射光学部とは偏光分離面を挟んで反対側に位置する反射型ライトバルブに到達する。この反射型ライトバルブにおいて、照明光は、位相が180度回転されるとともに、映像情報が担持されて変調光に変換され、偏光分離面方向に反射される。反射型ライトバルブで反射された変調光は、直線偏光の位相が再び180度回転しているので、偏光分離面で直角に反射されて投写レンズに到達し、この投写レンズにより変調光に担持された映像情報を拡大投写することになる。
このように、本発明に係る単板投写型表示装置においては、偏光分離面の側方に、反射型ライトバルブと対向するようにして、入射照明光の直線偏光の位相を180度回転させながら、反射型ライトバルブに向けて反射する反射光学部を配しており、これにより、照明光学部の光軸と投写レンズの光軸とが、全体としてストレートな構成となるようにすることができる。
また、装置構成をコンパクトとし得る反射型ライトバルブを用い、かつ単板式としているので、装置全体を懐中電灯やペンライトのように片手で把持し得る、コンパクトでストレートタイプの単板投写型表示装置とすることが容易である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
<実施例1>
図1は、本発明の実施例1に係る単板投写型表示装置を説明するための概略図である。
この装置は、光源部1と、光源部1から出射された照明光により照明され、所定の映像信号に応じた変調光を出射する1枚の反射型液晶表示素子(LCOS:以下同じ)24と、直線偏光とされた照明光を直角方向に反射するとともに、直線偏光からなる変調光を直角方向に反射する偏光分離面16と、偏光分離面16で反射された照明光を、直線偏光の位相を180度回転させ(逆位相とさせ)つつ、偏光分離面16を挟んで対向する反射型液晶表示素子24に向けて反射する反射光学部17と、偏光分離面16で反射された変調光に担持された映像情報を拡大投写する投写レンズ26とを備えている。
また、光源部1は、発光体2と、放物面鏡等のリフレクタ4とからなり、この光源部1の後段には、照明光の均一化を図るためのフライアイインテグレータ6と、振動面が直交する2つの直線偏光の一方を他方に揃えて出射する偏光変換素子(櫛型フィルタ)8と、1対のフィールドレンズ(コンデンサレンズ)10、12とからなる照明光学部5が配されている。また、この実施例1の装置においては、偏光分離面16は偏光プリズム14内に設けられており、また、反射光学部17が、偏光プリズム14とは反対側の面が反射面20とされた平面反射ミラー18と、この平面反射ミラー18の偏光プリズム14側に配された1/4波長板22とから構成されている。
このように配された本実施例装置の光路に着目して説明すると、光源部1から出射され、照明光学部5の光軸Xに沿って偏光分離面16に到達した直線偏光(例えばS偏光)の照明光は、この偏光分離面16で直角に反射され、この偏光分離面16の側方に配された反射光学部(反射ミラー18および1/4波長板22)17に到達する。この反射光学部17では、入射した直線偏光が出射するまでに1/4波長板22を2回通過するので、偏光の位相が180度回転して(例えば、S偏光からP偏光へ変換)、照明光を偏光分離面16方向に反射する。したがって、このときの照明光は、照明光学部5から入射された状態とは位相が180度回転した直線偏光とされており、偏光分離面16を透過して、反射型液晶表示素子24に到達する。この反射型液晶表示素子24において、照明光は、映像情報が担持されて変調光に変換されるが、このとき、直線偏光の位相が再び180度回転され(例えば、P偏光からS偏光へ変換され)て、偏光分離面16方向に反射される。これにより、変調光は偏光分離面16で直角に反射されて投写レンズ26に到達し、この投写レンズの光軸Xに沿って進み、図示されないスクリーン上に拡大投写される。
本実施例1のものにおいては、上述したような構成とされており、特に、偏光分離面16(偏光プリズム14)の側方に、上述した反射光学部17を配置し、偏光分離面16からの照明光を、偏光分離面16を挟んで対向する反射型液晶表示素子24に向けて反射するとともに、入射した直線偏光の位相を180度回転させる反射光学部17を設けたことにより、照明光学部5の光軸Xと投写レンズ26の光軸Xとを略直線状(少なくとも互いに平行)とすることができ、装置全体を懐中電灯やペンライトのように片手で把持し得る、コンパクトでストレートタイプの単板投写型表示装置とすることができる。
図5は、このようにして構成された、ストレートタイプの単板投写型表示装置の外形を示す概略図である。すなわち、この単板投写型表示装置600は、把持部610と、この把持部610から前方に突出する鏡筒部620とからなり、把持部610の表面にはメインスイッチ630が設けられ、その内部には光源部1と照明光学部5が設けられており、一方、鏡筒部620の前面部には投写光が出力される透孔640が設けられ、その内部には投写レンズ26が設けられている。
また、この装置の反射型液晶表示素子24に対する映像信号の供給は、有線または無線のいずれの通信手法を用いて取得したものによってもよい。また、USBやメモリカードからの情報を読み込むことによって、映像情報が供給されるようにしてもよい。
また、近接した位置に配した携帯モバイルによって受信された映像情報をケーブルや、Bluetooth等の無線通信手法を用いて単板投写型表示装置に送信されることにより、あるいは単板投写型表示装置に内蔵した通信手段によって映像情報を取得することにより、その映像情報を反射型液晶表示素子24に供給するようにしてもよい。
<実施例2>
図2は、本発明の実施例2にかかる単板投写型表示装置の構成を示す概略図である。
この装置は実施例1の装置と基本構成が略同様とされ、作用効果も略同様とされるものであるので、機能が共通する部材については、実施例1の部材の符号に100を加えた符号により表し、主として実施例1と機能が異なる部材について説明を行なう。
この装置は、光源部101の発光体が、RGBの各色光を出力するLED102R,G,Bからなり、照明光学部105がフィールドレンズ110のみからなる点において実施例1のものと異なっている。なお、図2のLED102R,G,Bは模式的に描かれたものであって、各色LEDが1つずつ配されていることを意味するものではなく、RGBの各色光を出力するLEDの組が複数個配列されるようにしてもよい。また、反射光学部117を構成する反射ミラーは、正レンズ118の、偏光分離面116(および偏光プリズム114)とは逆側のレンズ面(平面)に反射面120を形成したものからなる点、ならびに、偏光プリズム114の近傍、かつ光源部101側および投写レンズ126側には各々偏光板130、132が配されている点においても、実施例1のものと異なっている。なお、偏光板130は、光源部101からの照明光が偏光分離面116において反射され得る直線偏光となるように、直線偏光の振動面を規制するものであり、偏光板132は、投写画像のコントラストを上げるために、直線偏光の振動面を規制するものである。
<実施例3>
図3は、本発明の実施例3にかかる単板投写型表示装置の構成を示す概略図である。
この装置は実施例1、2の装置と基本構成が略同様とされ、作用効果も略同様とされるものであるので、機能が共通する部材については、実施例1の部材の符号に200を加えた符号により表し、主として実施例1、2と機能が異なる部材について説明を行なう。
この装置は、光源部201を構成する発光体であって、RGBの各色光を出力するLED202R,G,Bが、円弧状に、かつその円の曲率中心に向けて照明光を出射するように配され、その曲率中心にはロッドインテグレータ206の入射面が配されている点において実施例1、2のものと異なっている。また、ロッドインテグレータ206を用いているのは、各LED202R,G,Bからの照明光を混合して均一化するのに適しているからである。また、実施例1のフィールドレンズ12に替えて、偏光プリズム240の照明光入射面が光源部1側に凸面を向けた構成とされている。また、反射光学部217は、実施例2のものとは、1/4波長板222と反射面220を有する正レンズ218からなる点で同様であるが、この反射面220が偏光プリズム214側に凹面を向けた凹面ミラーである点において異なっており、この凹面ミラーによっても照明光を収束させようとするものである。なお、偏光板232は、実施例2の偏光板132と同様の機能を有する。
<実施例4>
図4は、本発明の実施例4にかかる単板投写型表示装置の構成を示す概略図である。
この装置は実施例1、2、3の装置と基本構成が略同様とされ、作用効果も略同様とされるものであるので、機能が共通する部材については、実施例1の部材の符号に300を加えた符号により表し、主として実施例1、2、3と機能が異なる部材について説明を行なう。
この装置は、光源部301を構成する発光体であって、RGBの各色光を出力するLED302R,G,B、からの照明光が、凹面ミラー304により反射されて、ロッドインテグレータ306の入射面に入射するようになっている点、ロッドインテグレータ306で混合、均一化された照明光が、フィールドレンズ310を介して偏光分離面316に入射する点、および偏光分離面316が板状の偏光分離板314の投写レンズ326側に設けられている点、が実施例1、2、3とは異なっている。なお、本実施例においては、光源部301からリフレクタ304に至る光軸が、照明光学部305の光軸Xから折れ曲がっていることになるが、本願発明の単板投写型表示装置においては、照明光学部305の大部分の光軸Xが投写レンズ326の大部分の光軸Xと平行とされ、実質的にストレートタイプの外形状が得られれば、これも含む趣旨である。
さらに、反射光学部317が、反射型液晶表示素子318により構成されている(正レンズ350を含む)点において、実施例1、2、3のものとは異なっている。反射型液晶表示素子318は、反射ミラーとしての機能および1/4波長板の機能を併せ有しているので、この両者に替えて配設したものである。
<その他の共通構成>
上述した実施例1〜4のいずれの単板投写型表示装置においても、単一の反射型液晶表示素子を有するように構成されており、単板式の種々のカラー画像の投写手法が用いられ得る。例えば、光源部の発光体を、R,G,Bの色光順次に発光させ、この発光に同期させて、対応する色光用の映像を反射型液晶表示素子に表示するようにしてもよい。
この場合には、発光体の発光タイミングと反射型液晶表示素子における映像表示のタイミングの同期をとるための、図示されないCPU等を設けることが望ましい。
また、上述した、いずれの実施例の単板投写型表示装置においても、以下の条件式(1)、(2)を満足することがより好ましい。
20<S/OBJ<65・・・・(1)
2.5<β/S<10.0・・・・(2)
ここで、
S:拡大側画像の最大長さ(インチ)
OBJ:拡大側投写距離(m)
β:拡大倍率
上記条件式(1)の範囲外となると、投写画面サイズおよび投写距離を適切な値とすることが困難となる。
すなわち、この条件式(1)の上限を上回ると投写サイズが大きくなり過ぎて暗くなるか、投写距離が小さくなり過ぎて多人数で同時に見ることができなくなってしまう。一方、この下限を下回ると、投写サイズが小さくなり過ぎて拡大投写の意味がなくなってしまうか、投写距離が大きくなり過ぎて画像が暗くなってしまう。
また、上記条件式(2)は、諸収差を考慮しない場合、パネルのサイズとして0.1インチから0.4インチのものを使用することが条件となることを意味する。現在、一般的に使用されている液晶表示パネルは、0.6〜0.7インチまたは1.3インチであるから、一般のものより、対角で2倍程度小さいものが要求されることになる。
上記条件式(2)の範囲外となると、装置の大型化を抑制しつつ、照明効率の向上および画面の高精細化を図ることが、困難となる。
すなわち、この条件式(2)の上限を上回ると、エタンデュの原理から照明効率が低下することになり、または、高精細な画面の作成が困難となる。一方、この下限を下回ると、装置が大型化し、携帯性に優れた投写型表示装置を作成することが困難となる。
上述した条件式(1)、(2)を満足することにより、例えば20〜40インチの投写画像を、例えば1m程度離れた位置から投写する投写型表示装置を作成することが可能となる。
また、スクリーン一体型で超小型とし、例えば、3〜10インチ程度の投写画像を投写する投写型表示装置を作成するような場合には、上記条件式(1)、(2)を満足する替わりに、下記条件式(1´)、(2)、(3)を満足することが好ましい。
35<S/OBJ<140・・・・(1´)
2.5<β/S<10.0・・・・(2)
3.0<S<10.0・・・・(3)
ここで、
S:拡大側画像の最大長さ(インチ)
OBJ:拡大側投写距離(m)
β:拡大倍率
これら条件式(1´)、(2)、(3)を満足することにより、例えば、超コンパクト化された手持ち可能な単板投写型表示装置を構成することができる。
なお、この単板投写型表示装置によれば、装置の大型化を抑制しつつ、照明効率の向上および画面の高精細化を図る、との条件式(1)による効果と同様の条件式(1´)による効果を得ることができ、さらに投写画面サイズおよび投写距離を適切な値とする、との条件式(2)による作用効果を得ることができる。
また、上記条件式(3)が満足されないと、適切な大きさのライトバルブサイズとすることが難しくなる。すなわち、この条件式(3)を満足することで、ライトバルブのサイズが小さ過ぎず、かつ投写画像が暗くなり過ぎない大きさとすることが可能となる。
なお、上述した偏光分離面と反射型液晶表示素子との間の光路中にミラー等が配設されている場合にも、上記実施形態のものと実質的に同じ作用を奏するのであれば、上記実施形態に含まれるものである。
なお、本発明の単板投写型表示装置としては、上記構成のものに限られるものではなく、種々の装置構成の態様の変更が可能である。ライトバルブや照明光学系としても、上記で説明したもののほか、適切な構成を採用することができる。
また、反射型液晶表示素子に替えてDMD等の他の反射型ライトバルブを用いることも可能である。
また、前記光源部の発光体としては、LEDや半導体レーザーを用いることが可能であり、これにより装置のコンパクト化を図ることができる。勿論、他の種類のレーザーや他の種類の光源を用いることも可能である。
なお、照明光は、光源から出射される段階で直線偏光であってもよいし、光源から出射された後に直線偏光に変換されるようにしてもよい。
実施例1の単板投写型表示装置の光学配置を示す概略図 実施例2の単板投写型表示装置の光学配置を示す概略図 実施例3の単板投写型表示装置の光学配置を示す概略図 実施例4の単板投写型表示装置の光学配置を示す概略図 実施例1の単板投写型表示装置の外形を示す概念図 従来技術1の投写型表示装置の光学配置を示す概略図 従来技術2の投写型表示装置の光学配置を示す概略図
符号の説明
1、101、201、301、401、501 光源部
2、102R,G,B、202R,G,B、302R,G,B 発光体
4、304 リフレクタ
5、105、205、305 照明光学部
6、206、306、406、506 インテグレータ
8、408、508 偏光変換素子(櫛型フィルタ)
10、12、110、310、410、510 フィールドレンズ
14、114、214、514 偏光プリズム
16、116、216、316、516 偏光分離面
17、117、217、317 反射光学部
18、118、218 反射ミラー
20、120、220 反射面
22、122、222 1/4波長板
24、124、224、318、324、424a,b,c、524 反射型液晶表示素子
26、126、226、326、426、526 投写レンズ
130、132、232、332 偏光板
240 凸面
314 偏光分離板
350 正レンズ
460 カラークワッド
600 単板投写型表示装置
610 把持部
620 鏡筒部
630 メインスイッチ
640 透孔
X、X、X 光軸

Claims (11)

  1. 光源と、
    前記光源から出射された照明光により照明され、所定の映像信号に応じた変調光を出射する1枚の反射型ライトバルブと、
    所定の直線偏光とされた前記照明光を直角方向に反射するとともに、前記反射型ライトバルブにより該所定の直線偏光とされた前記変調光を直角方向に反射する偏光分離面と、
    前記偏光分離面から反射された照明光に対し、直線偏光の位相を180度回転させつつ、該偏光分離面を挟んで対向する前記反射型ライトバルブに向けて反射する反射光学部と、
    前記偏光分離面からの前記変調光に担持された映像情報を拡大投写する投写レンズとを備えてなることを特徴とする単板投写型表示装置。
  2. 前記照明光を前記偏光分離面に導く照明光学部の光軸と、前記投写レンズの光軸とが互いに平行となるように配されていることを特徴とする請求項1記載の単板投写型表示装置。
  3. 前記偏光分離面と前記投写レンズとの間に偏光の振動面の方向を規制する偏光板が配されたことを特徴とする請求項1または2記載の単板投写型表示装置。
  4. 前記反射光学部が反射ミラーと、該反射ミラーの前記偏光分離面側に配された1/4波長板により構成されたことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の単板投写型表示装置。
  5. 前記反射光学部の反射ミラーが前記偏光分離面側に凹となる凹面ミラーであることを特徴とする請求項4記載の単板投写型表示装置。
  6. 前記反射光学部の反射ミラーが正レンズの、前記偏光分離面とは逆側のレンズ面に反射膜を形成したものからなることを特徴とする請求項4記載の単板投写型表示装置。
  7. 前記反射光学部が反射型液晶表示素子からなることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の単板投写型表示装置。
  8. 前記光源部がLEDからなることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1項記載の単板投写型表示装置。
  9. 前記光源部がレーザーからなることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1項記載の単板投写型表示装置。
  10. 前記投写レンズが、以下の条件式(1)、(2)を満足することを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1項記載の単板投写型表示装置。
    20<S/OBJ<65・・・・(1)
    2.5<β/S<10.0・・・・(2)
    ここで、
    S:拡大側画像の最大長さ(インチ)
    OBJ:拡大側投写距離(m)
    β:拡大倍率
  11. 前記投写レンズが、以下の条件式(1´)、(2)、(3)を満足することを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1項記載の単板投写型表示装置。
    35<S/OBJ<140・・・・(1´)
    2.5<β/S<10.0・・・・(2)
    3.0<S<10.0・・・・(3)
    ここで、
    S:拡大側画像の最大長さ(インチ)
    OBJ:拡大側投写距離(m)
    β:拡大倍率
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