JP2010083439A - 助手席用エアバッグ装置 - Google Patents

助手席用エアバッグ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010083439A
JP2010083439A JP2008257518A JP2008257518A JP2010083439A JP 2010083439 A JP2010083439 A JP 2010083439A JP 2008257518 A JP2008257518 A JP 2008257518A JP 2008257518 A JP2008257518 A JP 2008257518A JP 2010083439 A JP2010083439 A JP 2010083439A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
vehicle
deployment
passenger seat
inflation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008257518A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5040882B2 (ja
Inventor
Osamu Fukawatase
修 深渡瀬
Tomotaka Kuroda
智隆 黒田
Muneo Akashio
宗男 赤塩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008257518A priority Critical patent/JP5040882B2/ja
Publication of JP2010083439A publication Critical patent/JP2010083439A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5040882B2 publication Critical patent/JP5040882B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Abstract

【課題】車両の前面衝突時に助手席の乗員がインストルメントパネルに対して近接状態にある場合でも、該乗員をエアバッグにより適切に拘束できるようにすることを目的とする。
【解決手段】エアバッグ12がガスの供給を受けて助手席の乗員側へ向けて膨張展開する際、インストルメントパネル16における第1破断予定部21及び第2破断予定部22が破断して、エアバッグ12の膨出用の開口部56が形成される。エアバッグ12の中央領域12Aの膨張展開は、フラップ14(展開制御布)により抑制され、端部領域12Bが中央領域12Aよりも先行して膨張展開する。第1破断予定部21はフラップ14の一般部14Aに対応する領域において車幅方向に延び、第2破断予定部22は該第1破断予定部21の両端部41から夫々車両前方側及び車両後方側に分岐して形成されているので、第2破断予定部22の方が第1破断予定部21よりも破断し易い。
【選択図】図6

Description

本発明は、助手席用エアバッグ装置に関する。
エアバッグの展開初期段階で、該エアバッグが乗員に対向する第1の方向に展開するのを一時的に規制する展開規制手段と、第1の方向と異なる第2の方向へのエアバッグの膨張に連動して、展開規制手段による規制を解除する規制解除手段とを有し、乗員の真正面に対して働く展開タイミングを制御しようとするエアバッグ装置が開示されている(特許文献1参照)。展開規制手段及び規制解除手段は、エアバッグを乗員及び反乗員側から包囲する2枚の第1フラップと、該第1フラップと略直交する方向からエアバッグを包囲する2枚の第2フラップと、2枚の第1フラップ同士を乗員側において部分的に縫い合わせた縫製部とを含んでいる。
特開2005−343267号公報
助手席における乗員の着座位置は、該乗員の体格や該助手席の前後位置により変化するものであり、エアバッグが収納されたインストルメントパネルに対して十分に離れていることもあれば、近接していることもあり得る。
しかしながら、上記した各従来例では、このような乗員の着座位置については何ら考慮されておらず、未だ改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、車両の前面衝突時に助手席の乗員がインストルメントパネルに対して近接状態にある場合でも、該乗員をエアバッグにより適切に拘束できるようにすることを目的とする。
請求項1の発明は、通常時に、インストルメントパネル内のうち助手席に着座している乗員の車両前方に設けられた収納部に折畳み状態で収納されると共に、車両の前面衝突時にガスの供給を受けて前記乗員側へ向けて膨張展開可能に構成されたエアバッグと、車幅方向において折畳み状態のエアバッグよりも幅狭に構成された一般部を有し、該一般部が車幅方向における該エアバッグの中央領域を車両前後方向にように配設され、該エアバッグの膨張展開初期に、前記中央領域の膨張展開を抑制し、該中央領域の車幅方向両側に位置する端部領域の膨張展開を該中央領域よりも先行させる展開制御布と、前記インストルメントパネルに設けられ、前記展開制御布の前記一般部に対応する領域において車幅方向に延び、前記エアバッグの膨張圧により破断する第1破断予定部と、前記インストルメントパネルに設けられ、前記第1破断予定部の両端部から夫々車両前方側及び車両後方側に分岐して形成され、前記エアバッグの膨張圧により破断する第2破断予定部と、を有している。
請求項1に記載の助手席用エアバッグ装置では、車両の前面衝突時に、インストルメントパネル内のうち助手席乗員の車両前方に設けられた収納部に折畳み状態で収納されていたエアバッグが、ガスの供給を受けて該乗員側へ向けて膨張展開する。このエアバッグの膨張圧がインストルメントパネルに作用すると、該インストルメントパネルに設けられている第1破断予定部及び第2破断予定部が破断する。
ここで、第1破断予定部は車幅方向に延びているので、インストルメントパネルのうち第1破断予定部の前後の領域は、夫々車両前側及び車両後側へ展開する。また第2破断予定部は、第1破断予定部の両端部から夫々車両前方側及び車両後方側に分岐して形成されているので、インストルメントパネルのうち第2破断予定部で挟まれた領域は、夫々車幅方向両側へ展開する。このようにインストルメントパネルの一部が展開することで、該インストルメントパネルに開口部が形成される。エアバッグは、膨張展開初期において、この開口部を通じて収納部内から乗員側に膨出する。
このとき、エアバッグの中央領域の膨張展開は、展開制御布により抑制され、該エアバッグの端部領域が、中央領域よりも先行して膨張展開するので、インストルメントパネルにおける第2破断予定部は、第1破断予定部よりも破断し易い。このように、展開制御布により、エアバッグの中央領域の膨張展開を抑制することで、車両の前面衝突時に助手席の乗員がインストルメントパネルに対して近接状態にある場合でも、該乗員に対するエアバッグの反力を抑制して、該乗員を適切に拘束することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の助手席用エアバッグ装置において、前記展開制御布の車両前側の端部は、前記収納部と前記エアバッグとの間に係止され、該展開制御布の車両後側の端部は、少なくとも前記収納部の車両後側の縦壁部と前記エアバッグとの間に配置され、該エアバッグの膨張展開初期にその膨張圧により前記縦壁部と該エアバッグとの間に挟持されている。
請求項2に記載の助手席用エアバッグ装置では、展開制御布の車両前側の端部が、エアバッグの収納部と該エアバッグとの間に係止され、展開制御布の車両後側の端部が、少なくとも収納部の車両後側の縦壁部とエアバッグとの間に配置されており、エアバッグの膨張展開初期には、展開制御布の車両後側の端部は、該エアバッグの膨張圧により、収納部の縦壁部と該エアバッグとの間に挟持される。これにより、エアバッグの膨張展開初期において、該エアバッグの中央領域の膨張展開が、展開制御布の一般部により抑制され、エアバッグの端部領域の膨張展開が該中央領域よりも先行することとなる。これにより、車両の前面衝突時に助手席の乗員がインストルメントパネルに対して近接状態にある場合でも、該乗員に対するエアバッグの反力を抑制して、該乗員を適切に拘束することができる。
エアバッグの膨張展開が更に進行し、展開制御布に生じる張力が増大すると、収納部の縦壁部とエアバッグとの間に挟持されていた展開制御布の車両後側の端部が、該縦壁部と該エアバッグとの間から離脱する。これにより、エアバッグの中央領域に対する膨張展開の抑制が解除されるので、該エアバッグは本来の大きさに膨張展開することができる。このため、車両の前面衝突時に助手席の乗員がインストルメントパネルから十分に離れていて近接状態にない場合には、該乗員に対するエアバッグの反力を十分に確保して、該乗員を適切に拘束することができる。
請求項3の発明は、請求項1に記載の助手席用エアバッグ装置において、前記展開制御布の車両前側の端部及び車両後側の端部は、前記収納部と前記エアバッグとの間に夫々係止され、前記展開制御布の前記一般部には、該一般部に所定以上の張力が生じた際に破断する破断予定部が設けられている。
請求項3に記載の助手席用エアバッグ装置では、展開制御布の車両前側の端部及び車両後側の端部は、収納部とエアバッグとの間に夫々係止されているので、エアバッグの膨張展開初期に、該エアバッグの中央領域の膨張展開が、展開制御布により安定的に抑制され、該エアバッグの端部領域の膨張展開が、中央領域よりも先行することとなる。これにより、車両の前面衝突時に助手席の乗員がインストルメントパネルに対して近接状態にある場合でも、該乗員に対するエアバッグの反力を抑制して、該乗員を適切に拘束することができる。
エアバッグの膨張展開が更に進行し、展開制御布の一般部に生じる張力が所定以上になると、該一般部に設けられている破断予定部が破断する。これにより、エアバッグの中央領域に対する膨張展開の抑制が解除されるので、該エアバッグは本来の大きさに膨張展開することができる。このため、車両の前面衝突時に助手席の乗員がインストルメントパネルから十分に離れていて近接状態にない場合には、該乗員に対するエアバッグの反力を十分に確保して、該乗員を適切に拘束することができる。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の助手席用エアバッグ装置において、前記展開制御布の前記一般部には、前記エアバッグの膨張展開初期における前記中央領域の前記乗員側への膨出許容量に対応した長さを有する余長部が設けられている。
請求項4に記載の助手席用エアバッグ装置では、展開制御布の一般部に余長部が設けられているので、エアバッグの膨張展開初期に、該エアバッグの中央領域は、該余長部が伸びきるまで速やかに乗員側に膨出することができる。余長部が伸びきると、展開制御布に張力が生じ、エアバッグの中央領域の膨張展開が抑制される。このため、エアバッグの膨張展開初期に、該エアバッグの中央領域を乗員側に速やかに膨出させてから、該中央領域の膨張展開を抑制することができる。
請求項5の発明は、請求項4に記載の助手席用エアバッグ装置において、前記余長部は、通常時に前記エアバッグの前記中央領域上で折り畳まれると共に、前記エアバッグの膨張展開時に前記展開制御布に生じる張力により破断可能な制御縫製部において縫製されている。
請求項5に記載の助手席用エアバッグ装置では、展開制御布における一般部の余長部が、通常時にエアバッグの中央領域上で折り畳まれると共に制御縫製部において縫製されている。この制御縫製部は、エアバッグの膨張展開時に展開制御布に生じる張力により破断する。制御縫製部が破断することで、折畳まれていた余長部が展開して伸びることが可能となる。これにより、通常時における余長部の状態を安定させつつ、エアバッグの膨張展開時には、該余長部の範囲内でエアバッグの中央領域を乗員側に速やかに膨出させ、該余長部が伸びきった後、該中央領域の膨張展開を抑制することができる。
請求項6の発明は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の助手席用エアバッグ装置において、前記エアバッグは、膨張展開時に車幅方向左側に位置する左側膨張部と車幅方向右側に位置する右側膨張部とを有している。
請求項6に記載の助手席用エアバッグ装置では、エアバッグが、膨張展開時に車幅方向左側に位置する左側膨張部と車幅方向右側に位置する右側膨張部とを有しているので、エアバッグの膨張展開初期に、フラップの車両左側に左側膨張部が膨出し易く、車両右側に右側膨張部が膨出し易い。このため、エアバッグの膨張展開初期に、左側膨張部及び右側膨張部をより迅速に膨出させることができる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の助手席用エアバッグ装置によれば、車両の前面衝突時に助手席の乗員がインストルメントパネルに対して近接状態にある場合でも、該乗員をエアバッグにより適切に拘束することができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載の助手席用エアバッグ装置によれば、車両の前面衝突時に助手席の乗員がインストルメントパネルに対して近接状態にあるかどうかにかかわらず、該乗員をエアバッグにより適切に拘束することができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載の助手席用エアバッグ装置によれば、車両の前面衝突時に助手席の乗員がインストルメントパネルに対して近接状態にあるかどうかにかかわらず、該乗員をエアバッグにより適切に拘束することができる、という優れた効果が得られる。
請求項4に記載の助手席用エアバッグ装置によれば、エアバッグの膨張展開初期に、該エアバッグの中央領域を乗員側に速やかに膨出させてから、該中央領域の膨張展開を抑制することができる、という優れた効果が得られる。
請求項5に記載の助手席用エアバッグ装置によれば、通常時における余長部の状態を安定させつつ、エアバッグの膨張展開時には、該余長部の範囲内でエアバッグの中央領域を乗員側に速やかに膨出させ、該余長部が伸びきった後、該中央領域の膨張展開を抑制することができる、という優れた効果が得られる。
請求項6に記載の助手席用エアバッグ装置によれば、エアバッグの膨張展開初期に、左側膨張部及び右側膨張部をより迅速に膨出させることができる、という優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1,図2において、本実施の形態に係る助手席用エアバッグ装置10は、エアバッグ12と、展開制御布の一例たるフラップ14と、第1破断予定部21と、第2破断予定部22とを有している。
エアバッグ12は、通常時に、インストルメントパネル16内のうち助手席18(図1)に着座している乗員19(図7,図8)の車両前方に設けられたモジュールケース24(収納部)に折畳み状態で収納される袋体である。このエアバッグ12は、車両26の前面衝突時に、例えばインフレータ28からのガスの供給を受けて、乗員19側へ向けて膨張展開可能に構成されている。
図3から図5において、モジュールケース24は、車両前側の縦壁部24F、車両後側の縦壁部24B、下壁部24D、車両右側の縦壁部24R及び車両左側の縦壁部24Lを有する、例えば金属製の箱体であり、インストルメントパネル16の裏面側に、車両上方側が開口側となるようにして配置されている。エアバッグ12が膨張展開する際の出口となるモジュールケース24の開口部は、通常使用時はインストルメントパネル16により塞がれている。モジュールケース24における車両前側の縦壁部24F及び車両後側の縦壁部24Bには、夫々例えば金属板30が固着されている。この金属板30には、複数のフック32が夫々車幅方向に直列に設けられている。
図3,図5に示されるように、インフレータ28は、車両26の前面衝突時にガスを噴出してエアバッグ12内に供給可能に構成された、例えばディスク形のガス発生器である。インフレータ28の上部はガス噴出部28Aとなっており、具体的には外周面の周方向に沿って複数のガス噴出孔28Bが設けられている。インフレータ28のうち、ガス噴出部28Aよりも下側には、例えば略四角形の取付けフランジ28Fが設けられており、該取付けフランジ28Fの四隅には、貫通孔28Cが形成されている。
モジュールケース24の下壁部24Dの中央部には、インフレータ28のガス噴出部28Aを車両下方から差込み可能とする取付け孔24Aと、取付けフランジ28Fの貫通孔28Cに対応する貫通孔24Cとが形成されている。
エアバッグ12内には、例えば略四角形の枠状のリテーナ36が配設されており、該リテーナ36の四隅には、エアバッグ12を貫通して車両下方側に突出するスタッドボルト38が設けられている。このスタッドボルト38は、エアバッグ12をモジュールケース24内に収納する際に、後述するフラップ14の貫通孔14C及びモジュールケース24の貫通孔24Cに差し込まれる。この状態で、スタッドボルト38は、モジュールケース24における下壁部24Dの車両下方に突出した状態となる。
このスタッドボルト38をインフレータ28における取付けフランジ28Fの貫通孔28Cに通すようにすることで、該インフレータ28をモジュールケース24の下壁部24Dに車両下側から取り付け、該取付けフランジ28Fの車両下側から、各スタッドボルト38にナット40を締め付けることで、インフレータ28、エアバッグ12及びフラップ14がモジュールケース24に締結固定される。エアバッグ12には、ガス噴出部28Aを差込み可能な貫通孔(図示せず)が形成されており、インフレータ28のガス噴出部28Aは、モジュールケース24の取付け孔24A及びエアバッグ12の貫通孔を通じて、該エアバッグ12内に差し込まれている。
またインフレータ28は、ワイヤーハーネス(図示せず)を介してエアバッグECU(図示せず)に接続されており、該エアバッグECUからの作動電流により作動して、エアバッグ12に対して膨張用のガスを供給するように構成されている。エアバッグECUは、衝突センサ(図示せず)からの信号により車両26の前面衝突を判定した際に、インフレータ28に対して作動電流を流すように構成されている。
図3に示されるように、インストルメントパネル16の裏面には、モジュールケース24に取り付けられるリテーナ34が固着されている。このリテーナ34は、例えば枠状の基部34Aにおいてインストルメントパネル16の裏面に固着されている。基部34Aには、縦壁部34Bが、モジュールケース24の取付け領域を囲むように枠状に立設されている。リテーナ34における前後の縦壁部34Bには、複数の係止孔34Eが、夫々車幅方向に沿って直列に形成されており、該係止孔34Eにはモジュールケース24のフック32が夫々係止されている。
なお、リテーナ34における前後の縦壁部34Bの間に、インストルメントパネル16の裏面に沿う前後一対のドア基材(図示せず)を設けてもよい。この場合に、前後一対のドア基材の間には、所定値以上のエアバッグ12の膨張圧を受けて破断可能な破断予定部(図示せず)が形成され、前後一対の縦壁部24Bの根元部には、車幅方向に延びるヒンジ部(図示せず)が夫々形成される。この破断予定部は、インストルメントパネル16の第1破断予定部21及び第2破断予定部22に沿って形成される。
図5において、フラップ14は、車幅方向において折畳み状態のエアバッグ12よりも幅狭に構成された一般部14Aを有し、該一般部14Aが車幅方向における該エアバッグ12の中央領域12Aを車両前後方向に跨ぐように配設されている。またフラップ14は、該エアバッグ12の膨張展開初期に、中央領域12Aの膨張展開を抑制し、該中央領域12Aの車幅方向両側に位置する端部領域12Bの膨張展開を該中央領域12Aよりも先行させるように構成されている。
具体的には、フラップ14は、例えば非伸長性の布であって、車両前側の端部14Bにおいて、モジュールケース24の下壁部24Dとエアバッグ12との間に係止されている。車両前側の端部14Bには、モジュールケース24の取付け孔24Aに対応する貫通孔14Eと、該モジュールケース24の貫通孔24Cに対応する貫通孔14Cとが設けられている。なお、車両前側の端部14Bとは、一般部14Aを基準としてフラップ14を水平に展開した状態で、車両前側に位置する端部である。
フラップ14の一般部14Aは、モジュールケース24の下壁部24Dとエアバッグ12との間に係止された端部14Bの前縁から、該モジュールケース24の車両前側の縦壁部24Fとエアバッグ12の間を通り、該エアバッグ12の中央領域12Aを車両前方側から車両後方側に跨いでいる。
一般部14Aの車両後側の端部14Dは、少なくともモジュールケース24の車両後側の縦壁部24Bとエアバッグ12との間に折り込まれている。この折込み部分が、フラップ14の車両後側の端部14Dであり、該車両後側の端部14Dは、モジュールケース24の車両後側の縦壁部24Bとエアバッグ12との間に配置され、該エアバッグ12の膨張展開初期に、その膨張圧により、該車両後側の縦壁部24Bと該エアバッグ12との間に挟持されるようになっている。なお、車両後側の端部14Dとは、一般部14Aを基準としてフラップ14を水平に展開した状態で、車両後側に位置する端部である。
なお、モジュールケース24の車両後側の縦壁部24Bとエアバッグ12との間に配置される車両後側の端部14Dの大きさや形状は、図示の例には限られない。エアバッグ12の膨張展開初期における中央領域12Aの膨張展開抑制効果を高めたり、車両後側の端部14Dが車両後側の縦壁部24Bとエアバッグ12との間から離脱して該エアバッグ12がフル展開するタイミングを遅らせたい場合には、車両後側の端部14Dの面積を拡大すればよい。エアバッグ12の膨張展開初期における、モジュールケース24とエアバッグ12との間での車両後側の端部14Dの挟持力を、より高めることができるからである。具体的には、車両後側の端部14Dを、モジュールケース24の車両後側の縦壁部24Bとエアバッグ12との間から、該モジュールケース24の下壁部24Dとエアバッグ12との間まで延長してもよい。
逆に、エアバッグ12の膨張展開初期における中央領域12Aの膨張展開抑制効果を低めたり、車両後側の端部14Dが車両後側の縦壁部24Bとエアバッグ12との間から離脱して該エアバッグ12がフル展開するタイミングを早めたい場合には、車両後側の端部14Dの面積を縮小すればよい。エアバッグ12の膨張展開初期における、モジュールケース24とエアバッグ12との間での車両後側の端部14Dの挟持力を、より弱めることができるからである。
図示の例では、一般部14Aから車両後側の端部14Dにかけての車幅方向寸法が一定となっているが、これに限られるものではなく、例えば一般部14Aの車幅方向の端縁を湾曲形状又は屈曲形状としてもよく、また車両後側の端部14Dを、車幅方向に拡大したり、縮小したりしてもよい。
図1,図2において、第1破断予定部21は、インストルメントパネル16に設けられ、フラップ14の一般部14Aに対応する領域において車幅方向に延び、エアバッグ12の膨張圧により破断するように構成された脆弱部である。図3に示されるように、第1破断予定部21は、インストルメントパネル16の裏面側に連続溝や断続溝を設ける等して薄肉に構成されている。
図1,図2に示されるように、本実施形態では、一般部14Aの車幅方向寸法が一定であり、第1破断予定部21の長さは、該一般部14Aの車幅方向寸法と同一である。一般部14Aの車幅方向寸法が一定でない場合には、第1破断予定部21の長さは、例えば該第1破断予定部21が一般部14Aと交差する部位での該一般部14Aの車幅方向寸法と同一とされる。
第2破断予定部22は、インストルメントパネル16に設けられ、第1破断予定部21の両端部41から夫々車両前方側及び車両後方側に分岐して形成され、エアバッグ12の膨張圧により破断するように構成されている。本実施形態では、第2破断予定部22は、第1破断予定部21の両端部41から例えば二方向に分岐しており、V字形に形成されている。この第2破断予定部22は、モジュールケース24の四隅に対応する端部42において夫々終端している。なお、第2破断予定部22の分岐方向は、二方向には限られず、三方向以上に分岐していてもよい。
エアバッグ12の膨張展開初期に、第2破断予定部22が容易に破断するようにするため、該第2破断予定部22は、フラップ14の一般部14Aと重ならないことが望ましい。従って、第1破断予定部21の長さは、フラップ14の一般部14Aの車幅方向寸法と同一でなくてもよく、該一般部14Aの車幅方向寸法より若干長く設定してもよい。
第2破断予定部22を、第1破断予定部21よりも脆弱に構成してもよい。エアバッグ12の膨張展開初期に、第2破断予定部22が容易に破断することで、該エアバッグ12の端部領域12Bが、乗員19側に、より速やかに膨出できるからである。
インストルメントパネル16には、第2破断予定部22の端部42同士を車幅方向に結ぶように延びるヒンジ部44が設けられている。車両前側のヒンジ部44は、モジュールケース24における車両前側の縦壁部24Fに沿って設けられ、車両後側のヒンジ部44は、モジュールケース24における車両後側の縦壁部24Bに沿って設けられている。
またインストルメントパネル16には、例えば第2破断予定部22の端部42同士を車両前後方向に結ぶように延びるヒンジ部46が設けられている。車両右側のヒンジ部46は、モジュールケース24における車両右側の縦壁部24Rに沿って設けられ、車両左側のヒンジ部46は、モジュールケース24における車両左側の縦壁部24Lに沿って設けられている。
ヒンジ部44,46は、何れも例えばインテグラルヒンジである。図3において、リテーナ34に、インストルメントパネル16の裏面に沿う前後一対のドア基材(図示せず)を設ける場合には、該ドア基材の展開中心位置にもヒンジが設けられる(図示せず)。
図3に示されるように、本実施形態では、インストルメントパネル16の表面が表皮48により覆われているが、この表皮48を設けない構成とすることも可能である。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図3において、本実施形態に係る助手席用エアバッグ装置10では、車両26が前面衝突し、図示しない衝突センサからの信号に基づいてエアバッグECUが該衝突の発生を判定すると、該エアバッグECUからインフレータ28に作動電流が流される。インフレータ28は、該作動電流を受けて作動して、ガス噴出部28Aにおけるガス噴出孔28Bから多量のガスを噴出させる。このガスが、エアバッグ12内へと供給されることで、該エアバッグ12が膨張展開し始める。
エアバッグ12は、インストルメントパネル16内のうち助手席18の前方に設けられたモジュールケース24に折畳み収納されており、その膨張圧がインストルメントパネル16に作用することで、図6(A)〜(C)に示されるように、該インストルメントパネル16に設けられている第1破断予定部21及び第2破断予定部22が破断する。このとき、図6(B)に示されるように、第2破断予定部22は、第1破断予定部21よりも早期に破断する。これは、フラップ14の一般部14Aによりエアバッグ12の中央領域12Aの膨張展開が抑制されるためである。なお、第1破断予定部21及び第2破断予定部22の破断の順序はこれに限られるものではなく、例えばフラップ14の一般部14Aに余長部(図示せず)を持たせることで、第1破断予定部21及び第2破断予定部22を同等のタイミングで破断させることも可能である。
ここで、第1破断予定部21は車幅方向に延びているので、インストルメントパネル16のうち第1破断予定部21の前後の領域50,52は、夫々車両前側及び車両後側へ展開する。具体的には、第1破断予定部21の車両前側の領域50は、車両前側のヒンジ部44を中心として車両前側へ展開し、車両後側の領域52は、車両後側のヒンジ部44を中心として車両後側へ展開する。
また第2破断予定部22は、第1破断予定部21の両端部41から夫々車両前方側及び車両後方側に分岐して形成されているので、インストルメントパネル16のうち第2破断予定部22で挟まれた、例えば三角形の領域54は、夫々車幅方向両側へ展開する。具体的には、車両右側の領域54は、車両右側のヒンジ部46を中心として車両右側へ展開し、車両左側の領域54は、車両左側のヒンジ部46を中心として車両左側へ展開する。
このようにインストルメントパネル16の一部が展開することで、該インストルメントパネル16に開口部56が形成される。エアバッグ12は、この開口部56を通じてモジュールケース24内から乗員19(図7)側に膨出する。
このとき、図6(C),図6(D),図7に示されるように、エアバッグ12の中央領域12Aの膨張展開は、フラップ14の一般部14Aにより抑制され、該エアバッグ12の端部領域12Bが、中央領域12Aよりも先行して膨張展開する。具体的には、フラップ14の車両前側の端部14Bが、モジュールケース24の下壁部24Dとエアバッグ12との間に係止され、フラップ14の車両後側の端部14Dが、モジュールケース24の車両後側の縦壁部24Bとエアバッグ12との間に配置されているため、エアバッグ12の膨張展開初期には、フラップ14の車両後側の端部14Dは、該エアバッグ12の膨張圧により、モジュールケース24の車両後側の縦壁部24Bと該エアバッグ12との間に挟持される。
これにより、該車両後側の縦壁部24Bと、車両後側の端部14Dと、エアバッグ12との間に摩擦力が生じるので、エアバッグ12の膨張圧によりフラップ14の一般部14Aに張力が生じる。これにより、エアバッグ12の膨張展開初期において、該エアバッグ12の中央領域12Aの膨張展開が、フラップ14の一般部14Aにより抑制され、エアバッグ12の端部領域12Bの膨張展開が該中央領域12Aよりも先行することとなる。またこれによって、図7に示されるように、車両26の前面衝突時に助手席18の乗員19がインストルメントパネル16に対して近接状態にある場合でも、該乗員19に対するエアバッグ12の反力を抑制して、該乗員19を適切に拘束することができる。
図6(D),図8に示されるように、エアバッグ12の膨張展開が更に進行し、フラップ14の一般部14Aに生じる張力が更に増大して、モジュールケース24の車両後側の縦壁部24Bと、フラップ14の車両後側の端部14Dと、エアバッグ12との間の摩擦力を上回ると、該フラップ14の車両後側の端部14Dが、車両後側の縦壁部24Bとエアバッグ12との間から離脱する。これにより、エアバッグ12の中央領域12Aに対する膨張展開の抑制が解除されるので、該エアバッグ12は本来の大きさに膨張展開(フル展開)することができる。エアバッグ12がフロントウインドシールド60に当接することで、乗員拘束時の反力を、インストルメントパネル16だけでなく、該フロントウインドシールド60からも得ることができる。このため、車両26の前面衝突時に助手席18の乗員19がインストルメントパネル16から十分に離れていて近接状態にない場合に、該乗員19に対するエアバッグ12の反力を十分に確保して、該乗員19を適切に拘束することができる。
[第2実施形態]
図9,図11において、本実施の形態に係る助手席用エアバッグ装置20は、フラップ14の車両前側の端部14B及び車両後側の端部14Dが、モジュールケース24の例えば下壁部24Dとエアバッグ12との間に夫々係止されている。図11に示されるように、車両前側の端部14B及び車両後側の端部14Dには、モジュールケース24の取付け孔24Aに対応する貫通孔14Eと、該モジュールケース24の貫通孔24Cに対応する貫通孔14Cとが夫々設けられている。車両前側の端部14B及び車両後側の端部14Dは、例えば車両前側の端部14Bを車両後側の端部14Dの車両上側に重ね、上下の貫通孔14C,14Eの位置を合わせた状態で、モジュールケース24の下壁部24Dとエアバッグ12との間に係止されている。
具体的には、エアバッグ12をモジュールケース24の収納する際に、上下の貫通孔14Cには、エアバッグ12内に配設されたリテーナ36のスタッドボルト38が通される。このスタッドボルト38は、更にモジュールケース24の貫通孔24Cに差し込まれる。この状態で、スタッドボルト38は、モジュールケース24における下壁部24Dの車両下方に突出した状態となる。
このスタッドボルト38を、インフレータ28における取付けフランジ28Fの貫通孔28Cに通すようにして、該インフレータ28をモジュールケース24の下壁部24Dに車両下側から取り付け、該取付けフランジ28Fの車両下側から、各スタッドボルト38にナット40を締め付けることで、インフレータ28、エアバッグ12及びフラップ14がモジュールケース24に締結固定される。
図9から図11に示されるように、フラップ14のうち、エアバッグ12の中央領域12Aを車両前後方向に跨ぐ一般部14Aの例えば車両前後方向中央部には、該一般部14Aに所定以上の張力が生じた際に破断する破断予定部14Fが設けられている。この破断予定部14Fは、例えばミシン目、スリット等である。破断予定部14Fの強度は、エアバッグ12の膨張展開時における、フラップ14によるエアバッグ12の中央領域12Aの展開抑制の解除タイミングを考慮して設定される。
またフラップ14の一般部14Aには、エアバッグ12の膨張展開初期における中央領域12Aの乗員19(図13)側への膨出許容量に対応した長さを有する余長部14Gが設けられている。この余長部14Gは、通常時にエアバッグ12の中央領域12A上で折り畳まれると共に、エアバッグ12の膨張展開時にフラップ14に生じる張力により破断可能な制御縫製部14Hにおいて縫製されている。本実施形態では、余長部14Gは、一般部14Aの車両前側及び車両後側に夫々均等に設けられている。
制御縫製部14Hは、各々の余長部14Gに例えば1箇所ずつ設けられている。フラップ14の一般部14Aに生じる張力に対する制御縫製部14Hの強度は、破断予定部14Fの強度よりも小さく設定されている。これにより、エアバッグ12の膨張展開初期に、比較的小さな張力がフラップ14の一般部14Aに生じた段階でまず制御縫製部14Hが破断し、エアバッグ12の中央領域12Aの乗員19側へ膨出に伴って余長部14Gが伸び、一般部14Aに所定以上の張力が生じた際に、破断予定部14Fが破断するようになっている。
なお、余長部14Gの折畳み方や折畳み位置、制御縫製部14Hの位置や縫い目の長さは、図示の例には限られない。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図12(A)において、本実施形態に係る助手席用エアバッグ装置20では、車両26の前面衝突時におけるエアバッグ12の膨張展開初期に、その膨張圧によりインストルメントパネル16の第1破断予定部21及び第2破断予定部22が破断して、該第1破断予定部21の車両前側の領域50と、第2破断予定部22の車両後側の領域52と、第2破断予定部22で挟まれた三角形の領域54が車幅方向両側へ夫々展開し、インストルメントパネル16に開口部56が形成される。エアバッグ12は、この開口部56を通じてモジュールケース24内から乗員19(図13)側に膨出する。
このとき、フラップ14の一般部14Aに生じた張力により、余長部14Gを折畳み状態に縫製していた制御縫製部14Hが破断する。これにより、折畳まれていた該余長部14Gは、エアバッグ12の中央領域12Aの膨張展開に伴って速やかに伸びて行く。図12(B),図13に示されるように、エアバッグ12の中央領域12Aは、該余長部14Gが伸びきるまで速やかに乗員19(図13)側に膨出することができる。余長部14Gが伸びきると、フラップ14に張力が生じ、エアバッグ12の中央領域12Aの膨張展開が抑制される。このため、通常時における余長部14Gの状態を安定させつつ、エアバッグ12の膨張展開初期には、該エアバッグ12の中央領域12Aを乗員19側に速やかに膨出させてから、該中央領域12Aの膨張展開を抑制することができる。
またこのとき、フラップ14の車両前側の端部14B及び車両後側の端部14Dは、モジュールケース24の下壁部24Dとエアバッグ12との間に夫々係止されているので、該エアバッグ12の中央領域12Aの膨張展開は、フラップ14により安定的に抑制される。エアバッグ12の端部領域12Bの膨張展開が、中央領域12Aよりも先行することで、車両26の前面衝突時に助手席18の乗員19がインストルメントパネル16に対して近接状態にある場合でも、該乗員19に対するエアバッグ12の反力を抑制して、該乗員19を適切に拘束することができる。
図12(B),図14に示されるように、エアバッグ12の膨張展開が更に進行し、フラップ14の一般部14Aに生じる張力が所定以上になると、該一般部14Aに設けられている破断予定部14Fが破断する。これにより、エアバッグ12の中央領域12Aに対する膨張展開の抑制が解除されるので、該エアバッグ12は本来の大きさに膨張展開(フル展開)することができる。このため、車両26の前面衝突時に助手席18の乗員19がインストルメントパネル16から十分に離れていて近接状態にない場合に、該乗員19に対するエアバッグ12の反力を十分に確保して、該乗員19を適切に拘束することができる。
なお、本実施形態における余長部14G及び制御縫製部14Hを、第1実施形態に係るフラップ14に設けてもよい。
(変形例)
図15に示される変形例では、第1実施形態におけるエアバッグ12が、左側膨張部62及び右側膨張部64を有する、所謂ツインエアバッグとして構成されている。このツインエアバッグは、第2実施形態にも適用することが可能である。左側膨張部62及び右側膨張部64は、例えば夫々端部領域12B(図6(D))に相当する。エアバッグ12をこのようなツインエアバッグとすることで、該エアバッグ12の膨張展開初期に、フラップ14の車両左側に左側膨張部62が膨出し易く、車両右側に右側膨張部64が膨出し易い。このため、左側膨張部62及び右側膨張部64をより迅速に膨出させることができる。
図15に示されるように、エアバッグ12の膨張展開が更に進行すると、フラップ14の一般部14Aによる膨張展開の抑制が解除され、左側膨張部62及び左側膨張部62が本来の大きさに膨張展開(フル展開)する。
なお、上記各実施形態において、展開制御布の一例として、非伸長性の布であるフラップ14を挙げたが、展開制御布はこれに限られない。第1実施形態のように、余長部を設けない場合には、展開制御布にある程度の伸長性を持たせてもよい。
図1から図8は、第1実施形態に係り、図1は、助手席エアバッグ装置を備えた車両のインストルメントパネルを車室側から見た斜視図である。 助手席用エアバッグ装置を示す平面図である。 助手席用エアバッグ装置を示す、図2における3−3矢視拡大断面図である。 モジュールケースに組み込まれたエアバッグ及びフラップを示す斜視図である。 エアバッグ、フラップ、モジュールケース及びインフレータを示す分解斜視図である。 エアバッグの膨張展開過程を示す連続図である。(A)車室通常時における第1破断予定部、第2破断予定部及びフラップを示す斜視図である。(B)第2破断予定部が破断した状態を示す斜視図である。(C)第1破断予定部も破断して、エアバッグが膨出し始め、フラップにより中央領域の膨張展開が抑制されている状態を示す斜視図である。(D)エアバッグの中央領域の膨張展開がフラップにより抑制され、端部領域が中央領域に先行して膨張展開している状態を示す斜視図である。 車両側面視において、エアバッグの中央領域の膨張展開がフラップにより抑制され、端部領域が中央領域に先行して膨張展開した状態と、インストルメントパネルに対して近接状態にある乗員とを示す断面図である。 フル展開したエアバッグにより、乗員が拘束されている状態を示す断面図である。 図9から図14は、第2実施形態に係り、図9は、図3に相当する断面位置において、助手席用エアバッグ装置を示す拡大断面図である。 モジュールケースに組み込まれたエアバッグ及びフラップを示す斜視図である。 エアバッグ、フラップ、モジュールケース及びインフレータを示す分解斜視図である。 エアバッグの膨張展開過程を示す連続図である。(A)第1破断予定部及び第2破断予定部が破断して、エアバッグが膨出し始め、フラップにより中央領域の膨張展開が抑制されている状態を示す斜視図である。(B)エアバッグの中央領域の膨張展開がフラップにより抑制され、端部領域が中央領域に先行して膨張展開している状態を示す斜視図である。 車両側面視において、エアバッグの中央領域の膨張展開がフラップにより抑制され、端部領域が中央領域に先行して膨張展開した状態と、インストルメントパネルに対して近接状態にある乗員とを示す断面図である。 フル展開したエアバッグにより、乗員が拘束されている状態を示す断面図である。 変形例に係り、左側膨張部及び右側膨張部を有するエアバッグが膨張展開している状態を示す平面図である。
符号の説明
10 助手席用エアバッグ装置
12 エアバッグ
12A 中央領域
12B 端部領域
14 フラップ(展開制御布)
14A 一般部
14B 車両前側の端部
14D 車両後側の端部
14F 破断予定部
14G 余長部
14H 制御縫製部
16 インストルメントパネル
18 助手席
19 乗員
20 助手席用エアバッグ装置
21 第1破断予定部
22 第2破断予定部
24 モジュールケース(収納部)
24B 車両後側の縦壁部
26 車両
41 両端部
62 左側膨張部
64 右側膨張部

Claims (6)

  1. 通常時に、インストルメントパネル内のうち助手席に着座している乗員の車両前方に設けられた収納部に折畳み状態で収納されると共に、車両の前面衝突時にガスの供給を受けて前記乗員側へ向けて膨張展開可能に構成されたエアバッグと、
    車幅方向において折畳み状態のエアバッグよりも幅狭に構成された一般部を有し、該一般部が車幅方向における該エアバッグの中央領域を車両前後方向に跨ぐように配設され、該エアバッグの膨張展開初期に、前記中央領域の膨張展開を抑制し、該中央領域の車幅方向両側に位置する端部領域の膨張展開を該中央領域よりも先行させる展開制御布と、
    前記インストルメントパネルに設けられ、前記展開制御布の前記一般部に対応する領域において車幅方向に延び、前記エアバッグの膨張圧により破断する第1破断予定部と、
    前記インストルメントパネルに設けられ、前記第1破断予定部の両端部から夫々車両前方側及び車両後方側に分岐して形成され、前記エアバッグの膨張圧により破断する第2破断予定部と、
    を有する助手席用エアバッグ装置。
  2. 前記展開制御布の車両前側の端部は、前記収納部と前記エアバッグとの間に係止され、
    該展開制御布の車両後側の端部は、少なくとも前記収納部の車両後側の縦壁部と前記エアバッグとの間に配置され、該エアバッグの膨張展開初期にその膨張圧により前記縦壁部と該エアバッグとの間に挟持される請求項1に記載の助手席用エアバッグ装置。
  3. 前記展開制御布の車両前側の端部及び車両後側の端部は、前記収納部と前記エアバッグとの間に夫々係止され、
    前記展開制御布の前記一般部には、該一般部に所定以上の張力が生じた際に破断する破断予定部が設けられている請求項1に記載の助手席用エアバッグ装置。
  4. 前記展開制御布の前記一般部には、前記エアバッグの膨張展開初期における前記中央領域の前記乗員側への膨出許容量に対応した長さを有する余長部が設けられている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の助手席用エアバッグ装置。
  5. 前記余長部は、通常時に前記エアバッグの前記中央領域上で折り畳まれると共に、前記エアバッグの膨張展開時に前記展開制御布に生じる張力により破断可能な制御縫製部において縫製されている請求項4に記載の助手席用エアバッグ装置。
  6. 前記エアバッグは、膨張展開時に車幅方向左側に位置する左側膨張部と車幅方向右側に位置する右側膨張部とを有する請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の助手席用エアバッグ装置。
JP2008257518A 2008-10-02 2008-10-02 助手席用エアバッグ装置 Expired - Fee Related JP5040882B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008257518A JP5040882B2 (ja) 2008-10-02 2008-10-02 助手席用エアバッグ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008257518A JP5040882B2 (ja) 2008-10-02 2008-10-02 助手席用エアバッグ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010083439A true JP2010083439A (ja) 2010-04-15
JP5040882B2 JP5040882B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=42247805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008257518A Expired - Fee Related JP5040882B2 (ja) 2008-10-02 2008-10-02 助手席用エアバッグ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5040882B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012006520A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Toyota Motor Corp 助手席用エアバッグ装置
JP2017030510A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 豊田合成株式会社 サイドエアバッグ装置
JP2019081457A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 Joyson Safety Systems Japan株式会社 歩行者保護エアバッグ装置
WO2020184167A1 (ja) * 2019-03-13 2020-09-17 オートリブ ディベロップメント エービー 運転席用エアバッグ装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001334900A (ja) * 2000-05-29 2001-12-04 Honda Motor Co Ltd エアバッグ装置
JP2002127861A (ja) * 2000-10-30 2002-05-09 Mitsuboshi Belting Ltd エアバッグドア一体型インストルメントパネル及びその製造方法
JP2004010002A (ja) * 2002-06-11 2004-01-15 Honda Motor Co Ltd エアバッグ装置
JP2005088622A (ja) * 2003-09-12 2005-04-07 Calsonic Kansei Corp 車両用エアバッグ装置
JP2007223533A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001334900A (ja) * 2000-05-29 2001-12-04 Honda Motor Co Ltd エアバッグ装置
JP2002127861A (ja) * 2000-10-30 2002-05-09 Mitsuboshi Belting Ltd エアバッグドア一体型インストルメントパネル及びその製造方法
JP2004010002A (ja) * 2002-06-11 2004-01-15 Honda Motor Co Ltd エアバッグ装置
JP2005088622A (ja) * 2003-09-12 2005-04-07 Calsonic Kansei Corp 車両用エアバッグ装置
JP2007223533A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012006520A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Toyota Motor Corp 助手席用エアバッグ装置
JP2017030510A (ja) * 2015-07-31 2017-02-09 豊田合成株式会社 サイドエアバッグ装置
US10207668B2 (en) 2015-07-31 2019-02-19 Toyoda Gosei Co., Ltd. Side airbag device
JP2019081457A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 Joyson Safety Systems Japan株式会社 歩行者保護エアバッグ装置
JP7017370B2 (ja) 2017-10-31 2022-02-08 Joyson Safety Systems Japan株式会社 歩行者保護エアバッグ装置
WO2020184167A1 (ja) * 2019-03-13 2020-09-17 オートリブ ディベロップメント エービー 運転席用エアバッグ装置
JPWO2020184167A1 (ja) * 2019-03-13 2021-10-14 オートリブ ディベロップメント エービー 運転席用エアバッグ装置
JP7203947B2 (ja) 2019-03-13 2023-01-13 オートリブ ディベロップメント エービー 運転席用エアバッグ装置
US11780395B2 (en) 2019-03-13 2023-10-10 Autoliv Development Ab Airbag device for driver's seat

Also Published As

Publication number Publication date
JP5040882B2 (ja) 2012-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5267563B2 (ja) 助手席用ニーエアバッグ装置
JP5366444B2 (ja) 助手席用エアバッグ装置
JP4606467B2 (ja) 車両乗員の膝領域を保護するためのガスサック
US6502858B2 (en) Airbag device with tearable strap
US9849858B2 (en) Airbag device
JP2010120443A (ja) 助手席用エアバッグ装置
JP2009292441A (ja) カーテンエアバッグ用ブラケット及びカーテンエアバッグ装置
KR20220100036A (ko) 사이드 에어백 장치
JP2010000825A (ja) 運転席用ニーエアバッグ装置
JPH07277129A (ja) エアバッグ装置
JPWO2018212021A1 (ja) サイドエアバッグ装置
JP4433078B2 (ja) 車両用ニーエアバッグ装置
JP5040882B2 (ja) 助手席用エアバッグ装置
JP5653855B2 (ja) 助手席用エアバッグ装置
JP5998062B2 (ja) 助手席用エアバッグ及びそれを備えるエアバッグ装置、並びに車両構造
JP2014065433A (ja) エアバッグ
JP5356557B2 (ja) 車両用エアバッグ装置
JP5885329B2 (ja) エアバッグ
JP4297001B2 (ja) エアバッグ装置
JP6687884B2 (ja) サイドエアバッグ装置
WO2022168656A1 (ja) ニーエアバッグ装置
JP5195865B2 (ja) 助手席用エアバッグ装置
JP2005132292A (ja) エアバッグ装置
JP2009227061A (ja) エアバッグ装置
JP2009006911A (ja) エアバッグ装置の製造方法及びエアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120612

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120625

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5040882

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees