JP2010083159A - クローラ走行装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トラックフレーム17にクローラ接地用の接地転輪18と緊張輪体を備え、駆動輪体と接地転輪18及び緊張輪体に亘ってクローラベルト26を巻回したクローラ走行装置であって、トラックフレーム17を断面四角形の上部トラックフレーム部44と断面コ字状の下部トラックフレーム部45とで構成するとともに、下部トラックフレーム部45の対向する開口部内面を上部トラックフレーム部44の左右外面に接合させた状態で、上部トラックフレーム部44と下部トラックフレーム部45を固着一体化したものである。
【選択図】図4
Description
角パイプ材に支軸を挿通支持するための円孔を形成する穿孔時に側面に穿孔のための工具による大きな押圧力が掛かるために、穿孔部の周辺が内側に凹む不具合が生じ易い。
本第1発明は、トラックフレームにクローラ接地用の接地転輪と緊張輪体を備え、駆動輪体と接地転輪及び緊張輪体に亘ってクローラベルトを巻回したクローラ走行装置において、トラックフレームを断面四角形の上部トラックフレーム部と、上向きに開口した断面コ字状の溝形材からなる下部トラックフレーム部とで構成するとともに、下部トラックフレーム部の対向する開口部内面を上部トラックフレーム部の左右外面に接合させた状態で、上部トラックフレーム部と下部トラックフレーム部を固着一体化してあることを特徴とする。
本第1発明の構成によると、断面四角形の上部トラックフレーム部の左右外面に、上向きに開口した断面コ字状の下部トラックフレーム部の左右外面を接合させて、上部トラックフレーム部と下部トラックフレーム部を固着一体化してトラックフレームを構成したので、従来の下部トラックフレーム部の左右部材を、断面四角形の上部トラックフレーム部の左右外面と一直線上に並ぶ突合せ状態に位置決めするのに比べて、下部トラックフレーム部をコ字状に加工する場合、多少ラフな加工精度でも許容することができる。
したがって、本第1発明によれば、下部トラックフレーム部の加工が簡単となり、トラックフレームの生産性を向上させることができる。
又、上部トラックフレーム部と下部トラックフレーム部を共に四角形部材に形成したものに比べて使用重量が軽減でき、トラックフレームを軽量化することができる。
本第2発明は、トラックフレームにクローラ接地用の接地転輪と緊張輪体を備え、駆動輪体と接地転輪及び緊張輪体に亘ってクローラベルトを巻回したクローラ走行装置において、トラックフレームを上下二段の下向きに開口した断面コ字状の溝形材でなる上部トラックフレーム部と下部トラックフレーム部とで構成するとともに、上部トラックフレーム部の対向する開口部内面を下部トラックフレーム部の左右外面に接合させた状態で、上部トラックフレーム部と下部トラックフレーム部を固着一体化してあることを特徴とする。
本第2発明の構成によると、上部トラックフレーム部の下向き開口部内面を下部トラックフレーム部の左右外面に接合させて、上部トラックフレーム部と下部トラックフレーム部を固着一体化してトラックフレームを構成したので、上部トラックフレーム部の左右部材を下部トラックフレーム部の左右外面と一直線上に並ぶ突合せ状態に位置決めするのに比べて、上部トラックフレーム部をコ字状に加工する場合、多少ラフな加工精度でも許容することができる。
したがって、本第2発明によれば、上部トラックフレーム部の加工が簡単となり、トラックフレームの生産性を向上させることができる。
又、上部トラックフレーム部と下部トラックフレーム部を共に断面コ字状の溝形材で形成してあるから、断面四角形部材を採用するのに比べて使用重量が軽減でき、トラックフレームを軽量化することができる。
本第3発明は、第1発明又は第2発明の構成において、溝形材を板金製の平板材をプレス加工により屈曲形成して断面コ字状に形成してある。
本第3発明の構成によると、機種に応じた所要の寸法、並びに強度のトラックフレームを容易に製作することができる。
本第4発明は、第1発明〜第3発明の何れかの構成において、下部トラックフレーム部に接地転輪を支持させてある。
本第4発明の構成によると、下部トラックフレーム部を板金材をプレス加工により製作することとなり、接地転輪を下部トラックフレーム部に取付けるための孔加工や切欠き加工をプレスによる曲げ加工の前に施すことができるから、四角形に形成されたフレームに孔加工を施す場合のように孔加工(又は切欠き加工)を施す板面を孔加工の加工圧で変形させるようなことがなく、孔加工や切欠き加工が行い易い上に、良好な加工を行うことができるに至った。
図1に示すように、左右一対のクローラ走行装置1,1によって自走し、運転座席2が装備された搭乗型の運転部3、運転座席2の下方に原動部を有した自走機体4の機体フレーム5の前部に、刈取り前処理部6の前処理部フレーム7の基端側を機体横向きの軸芯回りで回動自在に連結するとともに、機体フレーム5に脱穀装置8および穀粒タンク9を搭載して、コンバインを構成してある。
図2、図3に示すように、左側のクローラ走行装置1は、機体フレーム5の左横側部に前後一対の揺動リンク15,16を介して連結している機体前後向きのトラックフレーム17、このトラックフレーム17の長手方向に並んでトラックフレーム17に遊転自在に支持させてある複数個の接地転輪18、トラックフレーム17の後端部に張力調整用ボルト19を介して遊転自在に支持させてある緊張輪体20、機体フレーム5の前端側に固定のミッションケース21と左の機体フレーム5の前部に取付けたブラケット22に駆動回動自在に支持されているクローラ駆動輪体23、左の機体フレーム5の前後方向の中間部に取付けたブラケット24に遊転支持されている上部転輪25、前記の全ての輪体18,20,23,25にわたって巻回してあるゴム製のクローラ無端帯としてのクローラベルト26を備えて構成してある。つまり、ミッションケース21に内蔵した走行用ミッション(図示せず)によってクローラ駆動輪体23を駆動し、緊張輪体20によってクローラベルト26を緊張状態にしながら、かつ、各接地転輪18によってクローラベルト26の下部側を接地するように案内しながら、クローラ駆動輪体23によってクローラベルト26を各輪体18,20,23,25に沿って回動する状態に駆動するようになっている。
トラックフレーム17は、上部トラックフレーム部44と下部トラックフレーム部45を主要構成部材として備えている。図6、図8、図9に示すように、上部トラックフレーム部44は断面四角形の角パイプからなり、前端部に前リンク基端軸29支承するための連結ブラケット32を介して前リンク連結部33を備えている。下部トラックフレーム部45は板金材をコ字状にプレス加工した長尺コ字部材45aと短尺コ字部材45bと軸受けブロック38とを備えている。
aの内面(開口部内面)が、上部トラックフレーム部44の左右外面の下部に当て付
けられ、下部トラックフレーム部45の長尺コ字部材45aの上端縁に隅肉溶接が施
されている。これにより、上部トラックフレーム部44と下部トラックフレーム部4
5とが固着一体化されている。
各一対のブッシュ51,51間にはグリース溜53を形成してあり、グリース溜53にグリースを注入するグリースニップル54を、それぞれ後リンク支持部35、融通リンク37の基部37a及び軸受けブロック38に備えてある。
図12、図13、図14は、クローラ走行装置1,1の別形態を示し、発明を実施するための最良の形態と同一の符号は、同じ部材名称を示す。
この別形態では、図14に示すように、トラックフレーム17を構成する上部トラックフレーム部61と前後の下部トラックフレーム部62は、それぞれ板金材をプレス加工により断面コ字状に形成され、上部トラックフレーム部61の下向きコ字状の開口部の内面を、下部トラックフレーム62の下向きコ字状の上端部の左右外面に当て付けて、下部トラックフレーム62の左右側面と上部トラックフレーム61の下端縁とを隅肉溶接して固定してある。
接地転輪64は、上部トラックフレーム部61に支持された枢支軸65を中心として下方に付勢されて揺動するアーム66の遊端部に遊転自在に支持されている。接地転輪64は畦等の隆起部に乗り上げると上方に揺動するので、畦越え時に自走機体4が急傾斜したり、畦越え時の走行に伴う畦に対する重心移動で自走機体4が急激なピッチング現象が生じたりすることを緩和することができる。
18 接地転輪
20 緊張輪体
23 駆動輪体
26 クローラベルト
44,61 上部トラックフレーム部
45,62 下部トラックフレーム部
Claims (4)
- トラックフレームにクローラ接地用の接地転輪と緊張輪体を備え、駆動輪体と前記接地転輪及び緊張輪体に亘ってクローラベルトを巻回したクローラ走行装置において、
前記トラックフレームを断面四角形の上部トラックフレーム部と、上向きに開口した断面コ字状の溝形材からなる下部トラックフレーム部とで構成するとともに、前記下部トラックフレーム部の対向する開口部内面を前記上部トラックフレーム部の左右外面に接合させた状態で、前記上部トラックフレーム部と下部トラックフレーム部を固着一体化してあることを特徴とするクローラ走行装置。 - トラックフレームにクローラ接地用の接地転輪と緊張輪体を備え、駆動輪体と前記接地転輪及び緊張輪体に亘ってクローラベルトを巻回したクローラ走行装置において、
前記トラックフレームを上下二段の下向きに開口した断面コ字状の溝形材でなる上部トラックフレーム部と下部トラックフレーム部とで構成するとともに、前記上部トラックフレーム部の対向する開口部内面を前記下部トラックフレーム部の左右外面に接合させた状態で、上部トラックフレーム部と下部トラックフレーム部を固着一体化してあることを特徴とするクローラ走行装置。 - 前記溝形材を板金製の平板材をプレス加工により屈曲形成して断面コ字状に形成してある請求項1または2記載のクローラ走行装置。
- 前記下部トラックフレーム部に前記接地転輪を支持させてある請求項1〜3のいずれか一項に記載のクローラ走行装置。
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---|---|---|---|
JP2008251005A JP5330787B2 (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | コンバインのクローラ走行装置 |
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JP2008251005A Active JP5330787B2 (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | コンバインのクローラ走行装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2014010422A1 (ja) * | 2012-07-10 | 2014-01-16 | 株式会社クボタ | クローラ走行装置及び収穫機 |
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-
2008
- 2008-09-29 JP JP2008251005A patent/JP5330787B2/ja active Active
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