JP2008137435A - クローラ走行装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】路面又は圃場の凹凸によるクローラベルトからの振動がトラックフレームに伝達され難く、走行時の乗り心地を向上させることのできるクローラ走行装置をコンパクトに実現する。
【解決手段】転輪ブラケット19の前端部及び後端部に、クローラベルト12の接地側を案内する複数の接地転輪9のうちの機体前後方向で隣り合う接地転輪9を回動自在に支持し、転輪ブラケット19をトラックフレーム7に天秤揺動可能に支持してあるクローラ走行装置Bにおいて、トラックフレーム7に一端部が固定されたトーションバー30を、トラックフレーム7から機体外方側に延出するとともに、トーションバー30の他端部を転輪ブラケット19の支点用ボス部23に固定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、農作業車等の作業車に装着されるクローラ走行装置に関する。
従来の技術しては、例えば特許文献1に開示されているように、機体前後方向に隣り合う接地転輪(特許文献1の図9の9)を転輪ブラケット(特許文献1の図10の19)に回動自在に支持し、この転輪ブラケットをトラックフレーム(特許文献1の図10の7)に天秤揺動自在に支持したクローラ走行装置や、特許文献2に開示されているように、機体前後方向に隣り合う接地転輪(特許文献2の図4の9)を転輪ブラケット(特許文献2の図4の19)に回動自在に支持し、この転輪ブラケットをトラックフレーム及び天秤フレーム(特許文献2の図3の7及び50)に天秤揺動自在に支持したクローラ走行装置が知られている。
特開2002−96771号公報(図9及び図10参照) 特開2004−114847号公報(図3、図4及び図9参照)
特許文献1に開示されているクローラ走行装置においては、トラックフレームから延出された支点軸(特許文献1の図10の18)に転輪ブラケットを回動自在に支持するように構成されており、路面又は圃場の凹凸によってクローラベルトが上下に動くと、クローラベルトの動きに従って転輪ブラケットも自由に天秤揺動していた。そのため、路面又は圃場の凹凸によるクローラベルトからの振動が転輪ブラケットを介してトラックフレームに伝達され易かった。その結果、農作業車等の作業車の乗り心地が悪くなるといった問題があった。
また、特許文献2に開示されているクローラ走行装置においては、転輪ブラケットを支持する天秤フレームを別途設けて、この天秤フレームをトラックフレームに天秤揺動自在に支持することにより、路面又は圃場の比較的大きな凹凸に対して作業車の乗り心地を改善できるように構成されている(特許文献2の図9参照)。しかし、比較的小さな凹凸のある路面又は圃場を走行すると、路面又は圃場の凹凸によるクローラベルトからの振動が転輪ブラケットを介してトラックフレームに伝達され易かった。その結果、農作業車等の作業車の乗り心地が悪くなるといった問題があった。
本発明は、路面又は圃場の凹凸によるクローラベルトからの振動がトラックフレームに伝達され難く、走行時の乗り心地を向上させることのできるクローラ走行装置をコンパクトに実現することを目的とする。
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は、転輪ブラケットの前端部及び後端部に、クローラベルトの接地側を案内する複数の接地転輪のうちの機体前後方向で隣り合う接地転輪を回動自在に支持し、前記転輪ブラケットをトラックフレームに天秤揺動可能に支持してあるクローラ走行装置において、次のように構成することにある。
前記トラックフレームに一端部が固定されたトーションバーを、前記トラックフレームから機体外方側に延出するとともに、前記トーションバーの他端部を前記転輪ブラケットの支点用ボス部に固定する。
(作用)
本発明の第1特徴によると、上記構成により、転輪ブラケットが揺動すると、一端部及び他端部がそれぞれトラックフレーム及び支点用ボス部に固定されたトーションバーに捩り応力が作用する。そして、このトーションバーに作用した捩り応力による弾性変形の復元力によって、転輪ブラケットが揺動する方向とは逆方向の弾性力を転輪ブラケットに作用させることができる。その結果、この弾性力によってクローラベルトから転輪ブラケットを介してトラックフレームに伝達される振動を抑制及び吸収することができる。
本発明の第1特徴によると、上記構成により、トーションバーによって、転輪ブラケットが揺動する方向とは逆方向の反力を転輪ブラケットに作用させることができ、例えば圧縮バネや捩りコイルバネを用いて、転輪ブラケットが揺動する方向とは逆方向の反力を転輪ブラケットに作用させるように構成する場合に比べて、転輪ブラケットが揺動する方向とは逆方向の反力を転輪ブラケットに作用させる構造を簡素化することができる。
(発明の効果)
本発明の第1特徴によると、クローラベルトから転輪ブラケットを介してトラックフレームに伝達される振動を抑制及び吸収することができるため、路面又は圃場の凹凸によるクローラベルトからの振動がトラックフレームに伝達され難くなって、クローラ走行装置を装着した農作業車等の作業車の乗り心地を向上させることができる。
本発明の第1特徴によると、転輪ブラケットが揺動する方向とは逆方向の反力を転輪ブラケットに作用させる構造を簡素化できるため、低コストでコンパクトなクローラ走行装置を実現できる。
〔コンバインの全体構成〕
図1は、本発明に係るクローラ走行装置を備えた作業車の一例としてのコンバインを示す。図1に示すように、走行機体Aに、稲等の植立穀稈を引き起こし処理するとともに刈り取り処理した刈取穀稈を機体後方に搬送する刈取部1と、搭乗型の運転部2と、刈取部1からの刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置3と、脱穀装置3で脱穀した穀粒を貯留する穀粒タンク4と、運転座席5の下方に位置するエンジンEとを備える。走行機体Aは、昇降駆動機構Cを介して左右一対のクローラ走行装置Bと連結されており、昇降駆動機構Cを操作することにより走行機体Aがクローラ走行装置Bに対して駆動昇降するように構成されている。
〔クローラ走行装置〕
図2及び図3に示すように、クローラ走行装置Bは、機体フレーム6に昇降駆動機構Cを介して連結されたトラックフレーム7と、トラックフレーム7の後端部に支持したテンション用遊転輪8と、クローラベルト12の接地側を案内する六個の接地転輪9と、機体フレーム6の前部に支持した駆動輪10と、機体フレーム6の中央部に支持した上部ガイド輪11と、上述したテンション用遊転輪8、接地転輪9、駆動輪10及び上部ガイド輪11に亘って巻回されたゴム製のクローラベルト12等を備えて構成されている。
トラックフレーム7は、角パイプ状の主フレーム部分14と、この主フレーム部分14の下面側に固定してある角パイプ状の補助フレーム部分15と、主フレーム部分14の後端部に内接状態で嵌合して機体前後方向に出退自在に装着された角パイプ状の延長フレーム部分16とを備えて構成されている。
テンション用遊転輪8は、延長フレーム部分16の後端部に軸受け支持されており、延長フレーム部分16と主フレーム部分14の後端部とに亘って設けられた位置調節機構17を調節することで、クローラベルト12のテンションを変更調節できるように構成されている。
駆動輪10は、機体フレーム6に固定された伝動ケース(図示せず)に連動連結されており、この駆動輪10がクローラベルト12と係合することによりエンジンEからの動力が伝達されてクローラベルト12が駆動されるように構成されている。上部ガイド輪11は、機体フレーム6に支持されており、クローラベルト12の上側の内周面と接当することにより遊転回動するように構成されている。
図2に示すように、各接地転輪9は、機体前後方向で隣り合う二個の接地転輪9の組み合わせからなる三組に分配されて、各組がそれぞれ補助フレーム部分15に支持された転輪ブラケット19の前端部及び後端部に回動自在に支持されている。
図4及び図5に示すように、転輪ブラケット19は、後述するトーションバー30を内嵌する支点用ボス部23と、接地転輪9の回転軸20を回転自在に支持する二個の軸受け用ボス部24と、断面T字状の脱輪防止用の橇状ガイド25と、支点用ボス部23及び軸受け用ボス部24を連結するアーム部26とを一体鋳造して構成されている。転輪ブラケット19の支点用ボス部23及び二個の軸受け用ボス部24は、側面視でトーションバー30の軸心Xを通る直線上に各接地転輪9の回転軸心Yが位置して、各接地転輪9がトーションバー30を挟む対称の位置に支持されるように配置されている。
接地転輪9は、転輪ブラケット19の軸受け用ボス部24に回動自在に支持された回転軸20の両端に回転輪体21を固定することによって構成されており、各回転輪体21がクローラベルト12の左右の芯金突起22の左右両側位置で、クローラベルト12の内周面に接当するように取り付けられている。
〔トーションバーの構造及び取付構造〕
図4及び図6に示すように、転輪ブラケット19の支点用ボス部23には、後述するトーションバー30を内嵌するための取付穴23aが加工されており、この取付穴23aの外方側の端部にトーションバー30の外方側の端部を固定するための角穴23bが加工されている。
トラックフレーム7の補助フレーム部分15を左右に貫通するように、筒状部材27が補助フレーム部分15に内嵌された状態で固着されており、補助フレーム部分15の内面側で筒状部材27の前後2箇所に、後述するトーションバー30のブラケット29を固定するためのナット部28が形成されている。
トーションバー30は、材質が鉄で、円筒状に形成された第1円筒部分31と、第1円筒部分31より外径の大きい第2円筒部分32とを備えて構成されている。第1円筒部分31の外方側の端部には、支点用ボス部23に連結するための縦断面形状が正方形の固定部33が形成されており、この固定部33にネジ加工が施されている。第2円筒部分32の内方側の端部には、トラックフレーム7の補助フレーム部分15にトーションバー30を固定するための取付穴が加工された板状のブラケット29が固着されている。
第1円筒部分31及び第2円筒部分32の材質及び板厚は、トーションバー30の捩り応力及び捩り角に基づいて設定されており、トーションバー30の捩り応力及び捩り角は、接地転輪9の上下方向の移動量及び転輪ブラケット19に作用させる弾性力に対して設定されている。なお、第1円筒部分31及び第2円筒部分32を中空状に形成したのは、トーションバー30に作用するクローラベルト12からの上下方向の曲げ応力に対するトーションバー30の曲げ強度を確保しつつ、トーションバー30の軸心X周りの捩り角を大きく確保するためである。
第1円筒部分31及び第2円筒部分32の外径は、それぞれ転輪ブラケット19の支点用ボス部23に形成された取付穴23aの内径及び補助フレーム部分15に固定した円筒部材27の内径よりやや小さめに加工されており、トーションバー30に捩り応力が作用した場合に、支点用ボス部23の取付穴23aの内周面に対して第1円筒部分31の外周面が無理なく摺動し、筒状部材27の内周面に対して第2円筒部分32の外周面が無理なく摺動するように構成されている。
第1円筒部分31と第2円筒部分32の外径に差異を設けたのは、上下方向の大きな曲げ応力が比較的作用し易い第2円筒部分32でトーションバー30の十分な曲げ強度を確保しつつ、上下方向の大きな曲げ応力が比較的作用し難い第1円筒部分31で、トーションバー30の捩り角を大きく確保するためである。
第1円筒部分31と第2円筒部分32との連結部は、転輪ブラケット19から作用する曲げ応力及び捩り応力による応力集中や疲労によってトーションバー30が破損しないように、滑らかに湾曲した形状に成形されている。
以上のようにトーションバー30を構成して、補助フレーム部分15の内方側からトーションバー30を筒状部材27に内嵌させて、トーションバー30のブラケット29を補助フレーム部分15に連結ボルト47で固定することで、トーションバー30を、トラックフレーム7を構成する補助フレーム部分15に固定できる。また、トーションバー30を補助フレーム部分15に固定した状態で、接地転輪9を取り付けた転輪ブラケット19を外方側からトーションバー30の第1筒状部分31に外嵌させて、スペーサ48を介してボルト49を締め付けることで、転輪ブラケット19をトーションバー30に固定できる。
以上のように、トーションバー30の内方側及び外方側の端部をそれぞれ補助フレーム部分15及び転輪ブラケット19に固定する構成を採用することにより、トーションバー30の捩る長さを長く確保することができる。
図7に基づいてトーションバー30による弾性力が作用する状態について説明する。図7(イ)は、転輪ブラケット19の前端部及び後端部の接地転輪9がそれぞれ上方及び下方に揺動した状態を示し、図7(ロ)は、転輪ブラケット19の前端部及び後端部の接地転輪9がそれぞれ下方及び上方に揺動した状態を示す。
図7に示すように、クローラベルト12を介して接地転輪9が上下に移動して転輪ブラケット19が左右方向の軸心X周りで揺動すると(図7中の白矢印)、転輪ブラケット19に作用した力がトーションバー30の固定部33に伝達される。そして、内方側の端部が固定されたトーションバー30の略全長に亘って捩り応力が作用して、トーションバー30が少し捩れる(図7中のα,β)。この少し捩れたトーションバー30の捩り応力による弾性変形の復元力が、転輪ブラケット19が揺動する方向とは逆方向の弾性力として転輪ブラケット19に作用して、この弾性力が転輪ブラケット19の前端部又は後端部の接地転輪9をクローラベルト12に押し付ける方向の弾性力として作用するように構成されている(図7中の黒矢印)。
捩り応力による弾性変形の復元力は、捩り角の大きさすなわち接地転輪9の移動量に略比例して大きくなる。そのため、トーションバー30の捩り応力による弾性変形の復元力を、転輪ブラケット1を介して接地転輪9に作用させるように構成することにより、接地転輪9の移動量(路面又は圃場の凹凸の大きさ)に略比例した弾性力を接地転輪9に作用させることができる。
〔昇降駆動機構〕
図2及び図3に示すように、昇降駆動機構Cは、機体フレーム6とトラックフレーム7とに亘って設けられた前部揺動リンク34及び後部揺動リンク35と、前部揺動リンク34を揺動させる前部油圧シリンダ36と、後部揺動リンク35を揺動させる後部油圧シリンダ37とを備えて構成されており、前部及び後部油圧シリンダ36,37を伸縮作動させて、前部及び後部揺動リンク34,35を揺動させることで、走行機体Aをクローラ走行装置Bに対して昇降することができる。
前部揺動リンク34は、揺動軸38、揺動アーム39、揺動リンク40、前部支軸41等を備えて構成されている。機体フレーム6の前部に左右向きの揺動軸38が回動自在に支持されており、この揺動軸38の内方側の端部に揺動アーム39が固定され、揺動軸38の外方側の端部に揺動リンク40が固定されている。揺動アーム39は前部油圧シリンダ36に連係され、揺動リンク40はトラックフレーム7の上部に固定した前部支軸41に揺動自在に枢支連結されている。
後部揺動リンク35は、揺動軸42、アーム43、揺動アーム44、揺動リンク45等を備えて構成されている。機体フレーム6の後部に左右向きの揺動軸42が回動自在に支持されており、この揺動軸42の内方側の端部に揺動アーム44が固定され、揺動軸42の外方側の端部に揺動リンク45が固定されている。揺動アーム44は後部油圧シリンダ37に連係され、揺動リンク45はトラックフレーム7に揺動自在に枢支連結されたアーム43に後部支軸46を介して揺動自在に枢支連結されている。
図2に示すように、前部油圧シリンダ36が最も伸長し、かつ、後部油圧シリンダ37を最が短縮すると、走行機体Aがクローラ走行装置Bに対して最も下降した状態になり、図3に示すように、前部油圧シリンダ36が最も短縮し、かつ、後部油圧シリンダ37が最も伸長すると、走行機体Aがクローラ走行装置Bに対して最も上昇した状態になる。
前部及び後部油圧シリンダ36,37の伸縮量を調節することにより、機体フレーム6の対地高さが前方側ほど低い前傾姿勢や、機体フレーム6の対地高さが後方側ほど低い後傾姿勢等の中間姿勢に姿勢変更することができる。また、左右のクローラ走行装置Bのそれぞれに設けた前部及び後部油圧シリンダ36,37を各別に駆動することにより、クローラ走行装置Bの姿勢を左右各別に選択することができ、左右ローリング調節を行うことができる。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]においては、円筒状の第1円筒部分31及び第2円筒部分32を備えて構成したトーションバー30を捩ることによって捩り応力による弾性力を接地転輪9に作用させるように構成した例を示したが、図8及び図9に示すように、板状トーションバー50を内蔵したトーションバー30を採用してもよい。
図8に示すように、トーションバー30は、円筒状に形成された第1円筒部材51と、円筒状に形成された第2円筒部材52とを備えて構成されている。第1円筒部材51の外方側の端部には、支点用ボス部23に連結するための縦断面形状が正方形の固定部53が形成されており、この固定部53にネジ加工が施されている。第2円筒部材52の内方側の端部には、トラックフレーム7の補助フレーム部分15にトーションバー30を固定するための取付穴が加工された板状のブラケット29が固着されている。
第1円筒部材51の外径は、第2円筒部材52の内径に合わせて設定されており、第1円筒部材51を第2円筒部材52に内嵌した状態で、無理なく周方向に摺動できるように構成されている。
第1円筒部材51の外方側の端部と第2円筒部材52の内方側の端部とに亘って帯板状の板状トーションバー50が固着されている。板状トーションバー50の材質及び板厚は、トーションバー50の捩り応力及び捩り角に基づいて設定されており、トーションバー50の捩り応力及び捩り角は、接地転輪9の上下方向の移動量及び転輪ブラケット19に作用させる弾性力に対して設定されている。
以上のようにトーションバー30を構成することで、トーションバー30の第1筒状部材51及び第2筒状部分52によってトーションバー30に作用する上下方向の強度を確保しつつ、板状トーションバー50の捩り応力による弾性変形の復元力を接地転輪9に作用させることができる。
図9に基づいてトーションバー30による弾性力が作用する状態について説明する。図9(イ)は、トーションバー30に捩り応力が作用していない状態における概略の縦断側面図を示し、図9(ロ)は、トーションバー30に捩り応力が作用している状態における概略の縦断側面図を示す。
図9に示すように、クローラベルト12を介して接地転輪9が上下に移動して転輪ブラケット19が左右方向の軸心X周りで揺動すると(図9中の白矢印)、トーションバー30に捩り応力が作用して第1筒状部材51が第2筒状部材52に対して相対回転するとともに、板状トーションバー50が少し捩れる(図9(ロ)中のα2)。そして、板状トーションバー50の捩り応力による弾性変形の復元力が第1筒状部材51の固定部53を介して転輪ブラケット19が揺動する方向とは逆方向の弾性力として転輪ブラケット19に作用して、この弾性力が転輪ブラケット19の前端部の接地転輪9をクローラベルト12に押し付ける方向の弾性力として作用するように構成されている。
以上のように、板状トーションバー50を内蔵したトーションバー30を採用することにより、第1筒状部材51及び第2筒状部材52の曲げ強度とは別に、板状トーションバー50の板厚や材質を変更することによって捩り応力及び捩り角を変更調節することができるため、トーションバー30の設計作業等が容易になる。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]及び[発明の実施の第1別形態]においては、トーションバー30の材質を鉄で構成した例を示したが、転輪ブラケット19に作用させる弾性力の大きさ等によって異なる材質、例えば、銅、アルミ等の金属や樹脂等を採用してもよい。
前述の[発明を実施するための最良の形態]及び[発明の実施の第1別形態]においては、円筒状に形成した中空軸のトーションバー30、及び板状トーションバー50を内蔵したトーションバー30を採用した例を示したが、捩り応力を作用させることのできる構造であれば異なるトーションバー30の構造を採用してもよく、例えば、中実軸のトーションバー(図示せず)や捩りコイルバネを内蔵したトーションバー(図示せず)等を採用してもよい。
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]、[発明の実施の第1別形態]及び[発明の実施の第2別形態]においては、トラックフレーム7にトーションバー30を介して接地転輪9を備えた転輪ブラケット19を支持した例を示したが、例えば、特許文献2に開示されているクローラ走行装置のように、別途設けた天秤フレーム(特許文献2の図3の50)に転輪ブラケット(特許文献2の図4の19)を支持する場合においても同様に適用できる。
前述の[発明を実施するための最良の形態]、[発明の実施の第1別形態]及び[発明の実施の第2別形態]においては、一例としてコンバインに装着されたクローラ走行装置Bを例に示したが、例えば、他の農作業車、土木用作業車、建設用作業車その他の作業車に装着されるクローラ走行装置においても同様に適用できる。
クローラ走行装置を装着したコンバインの全体左側面図 クローラ走行装置の左側面図 クローラ走行装置の左側面図 転輪ブラケットの支持構造を示す平面図 転輪ブラケットの支持構造を示す側面図 トーションバーの構造を示す縦断背面図 トーションバーによる弾性力の作用状況を示す側面図 発明の実施の第1別形態におけるトーションバーの構造を示す縦断背面図 発明の実施の第1別形態におけるトーションバーによる弾性力の作用状況を示す概略の縦断側面図
符号の説明
7 トラックフレーム
9 接地転輪
12 クローラベルト
19 転輪ブラケット
23 支点用ボス部
30 トーションバー
B クローラ走行装置

Claims (1)

  1. 転輪ブラケットの前端部及び後端部に、クローラベルトの接地側を案内する複数の接地転輪のうちの機体前後方向で隣り合う接地転輪を回動自在に支持し、前記転輪ブラケットをトラックフレームに天秤揺動可能に支持してあるクローラ走行装置において、
    前記トラックフレームに一端部が固定されたトーションバーを、前記トラックフレームから機体外方側に延出するとともに、前記トーションバーの他端部を前記転輪ブラケットの支点用ボス部に固定してあるクローラ走行装置。
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