JP2010080705A - 回路シミュレーション装置、回路シミュレーション方法及びプログラム - Google Patents

回路シミュレーション装置、回路シミュレーション方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】回路シミュレーションの精度を向上する。
【解決手段】回路シミュレーション装置30は、集積回路のレイアウトデータから、対象MOSトランジスタ11のゲート12と対象MOSトランジスタ11に隣接するMOSトランジスタ15、16のゲート17、18との間のゲート間隔Ss、Sdを抽出し、抽出されたゲート間隔Ss、Sdから対象MOSトランジスタ11のトランジスタモデルパラメータvth0’を算出するパラメータ算出手段と、算出されたトランジスタモデルパラメータvth0’を用いて前記集積回路の回路シミュレーションを行う回路シミュレーション手段とを備える。
【選択図】図12

Description

本発明は、回路シミュレーション装置、回路シミュレーション方法に関しており、特に、回路シミュレーションにおいて、周辺のパターン形状に依存するトランジスタ特性変動を考慮した回路シミュレーションを行うための技術に関する。
高集積度のLSIのトランジスタの一つの顕著な性質は、そのトランジスタ特性が、周辺のパターン形状によって変動することである。特定のトランジスタに印加される応力の大きさ、不純物注入量、実際の仕上がり寸法は、その特定トランジスタの周辺のパターン形状によって影響を受ける。このようなトランジスタ特性のパターン依存性の現象は、パターンの微細化に伴い増大し、回路動作の不具合や、製造歩留まり低下の問題を起こし得る。
トランジスタ特性のパターン依存性の影響が大きい場合、一般的には、設計段階において下記の2つの対処方法をとることによって問題を回避することが行われている。第1の対処方法は、製造バラツキに対応するマージンに加え、パターン形状に依存するトランジスタ特性の変動に対応するマージンを設定してタイミング設計を行う方法である。第2の対処方法は、トランジスタ特性の変動が大きいような領域でパターン寸法を設計することを禁止しながらレイアウト設計を行うことである。しかしながら、これらの2つの対処方法では、設計で過剰なマージンを設定することになり、回路設計時におけるタイミング収束性を悪化させ、設計TAT(turn around time)を増大させてしまう。加えて、チップサイズが大きく見積もられる原因につながる。即ち、上記の一般的な手法では、設計品質を確保して歩留まり低下のリスクを防ぐために、設計TATとチップサイズ(即ち、コスト)の少なくとも一方を犠牲にすることになる。これは、製品LSIの競争力を失わせるため好ましくない。
トランジスタ特性のパターン依存性の影響の問題を回避するためには、トランジスタ特性のパターン依存性の現象を詳細に把握した上でトランジスタ特性を高精度に予測し、予測されたトランジスタ特性に基づいて回路設計や回路シミュレーションを行うことが有効である。トランジスタ特性を高精度に予測すれば、必要以上のマージンを設定することが不要になり、タイミング収束性が改善されて設計TATが短縮できる。加えて、トランジスタ特性の変動が大きいような領域でパターン寸法を設計することが可能になり、パターン寸法の自由度が向上するためにチップサイズの縮小が可能になる。
トランジスタ特性のパターン依存性の現象を高精度に予測するために発明者が注目する一つのパラメータは、トランジスタ特性のゲート間隔依存性である。ある特定トランジスタの特性は、隣接トランジスタとのゲート間隔(即ち、当該特定トランジスタのゲートと隣接するトランジスタのゲートとの間の距離)に依存する。このようなトランジスタ特性の隣接トランジスタとのゲート間隔に対する依存性を考慮することは、トランジスタ特性の高精度での予測に重要である。
隣接トランジスタとのゲート間隔がトランジスタ特性に影響を与えることは、例えば、特開平11−284170号公報において公知である。この公報は、設計レイアウトにおけるゲート間隔が、近接効果により、特定トランジスタの実効ゲート長Leffを変動させ、当該特定トランジスタのドレイン電流に影響を与えることを開示している。
特開平11−284170号公報
しかしながら、発明者の検討によれば、隣接トランジスタとのゲート間隔がトランジスタ特性に与える影響は、実効ゲート長Leffの変動以外にも様々に存在しており、特開平11−284170号公報の手法では、正確な回路シミュレーションを行うには充分でない。
発明者の一つの発見は、トランジスタの閾値電圧は、様々な現象によって隣接トランジスタとのゲート間隔に依存しており、したがって、トランジスタの閾値電圧のゲート間隔依存性を考慮することは、トランジスタ特性の高精度での予測に重要であるという点である。第1に、隣接トランジスタとのゲート間隔は、ソース及びドレインの不純物濃度のプロファイルに影響を及ぼし、結果としてトランジスタの閾値電圧に影響を及ぼす。第2に、隣接トランジスタとのゲート間隔は、サイドウォールの幅に影響を及ぼし、結果としてトランジスタの閾値電圧に影響を及ぼす。第3に、隣接トランジスタとのゲート間隔が狭いとポケット注入において不純物が注入されないため、トランジスタの閾値電圧に影響を及ぼす。最後に、光近接効果やOPC(Optical Proximity Correction)の影響により、各トランジスタの実際のゲート寸法は、隣接トランジスタとのゲート間隔に依存し、その結果、当該トランジスタの閾値電圧に影響を及ぼす。このように、隣接トランジスタとのゲート間隔は、少なくとも上記に挙げられている4つの現象により、トランジスタの閾値電圧に影響を及ぼし得る。したがって、隣接トランジスタとのゲート間隔がトランジスタの閾値電圧に及ぼす影響を考慮して回路シミュレーションを行うことは、回路シミュレーションの精度を高めるために有効である。
このような知見に基づき、本発明は、以下に述べられる手段を採用する。本発明の回路シミュレーション装置は、集積回路のレイアウトデータから、前記集積回路に含まれる対象MOSトランジスタのゲートと前記対象MOSトランジスタに隣接するMOSトランジスタのゲートとの間のゲート間隔を抽出するゲート間隔抽出手段と、抽出された前記ゲート間隔から前記対象MOSトランジスタの閾値電圧に対応するトランジスタモデルパラメータを算出するパラメータ算出手段と、算出された前記トランジスタモデルパラメータを用いて前記集積回路の回路シミュレーションを行う回路シミュレーション手段とを備える。
本発明によれば、隣接トランジスタとのゲート間隔がトランジスタ特性に与える影響を適切に考慮し、回路シミュレーションの精度を向上させることができる。
1.本実施形態の回路シミュレーション技術の概略
以下では、まず、本発明の一実施形態における回路シミュレーション技術の概略について、図1を参照しながら説明する。
図1は、回路シミュレーションの対象である集積回路のレイアウトの一例を示す図である。図1において、符号10は、活性領域を示しており、符号11は、回路シミュレーションの対象のMOSトランジスタ(以下、「対象トランジスタ」という。)を示している。符号12は、MOSトランジスタ11のゲートを示している。ゲート12は、活性領域10を横断するように設けられている。活性領域10のうち、ゲート12の直下に位置する部分が、MOSトランジスタ11のチャネル領域として機能する。活性領域10のうちMOSトランジスタ11のソースとして使用される部分10aには、ビアコンタクト13が設けられ、ドレインとして使用される部分10bにはビアコンタクト14が設けられている。
MOSトランジスタ11に隣接してMOSトランジスタ15、16が設けられている。MOSトランジスタ15、16のゲート17、18は、いずれも、活性領域10を横断するように設けられている。活性領域10のうちMOSトランジスタ15のドレインとして使用される部分10cには、ビアコンタクト19が設けられ、MOSトランジスタ16のソースとして使用される部分10dには、ビアコンタクト20が設けられている。
本実施形態では、対象MOSトランジスタ11のゲート12と、隣接MOSトランジスタ15、16のゲート17、18との間の間隔(以下、「ゲート間隔」という。)が対象MOSトランジスタ11のトランジスタ特性に影響を及ぼすという現象に着目して回路シミュレーションが行われる。図1では、対象MOSトランジスタ11のソース側のゲート間隔(即ち、対象MOSトランジスタ11のゲート12と、MOSトランジスタ15のゲート17の間の距離)が記号「Ss」によって図示されており、ドレイン側のゲート間隔(即ち、対象MOSトランジスタ11のゲート12と、MOSトランジスタ16のゲート18の間の距離)が記号「Sd」によって図示されている。
発明者が特に着目していることは、ゲート間隔Ss、Sdが対象MOSトランジスタ11の閾値電圧に影響を及ぼすという事実である。より具体的には、本実施形態の回路シミュレーション技術では、閾値電圧に影響を及ぼす下記の4つの現象(1)〜(4)のうちの少なくとも一つの現象の影響が回路シミュレーションに取り込まれ、これにより、回路シミュレーションの精度の向上が図られている:
(1)ソース/ドレイン領域の不純物プロファイルのゲート間隔依存性
図2は、ソース/ドレイン領域の不純物プロファイルのゲート間隔依存性を説明する断面図である。図2において、符号21は、シリコン基板、符号22はゲート、符号23は、サイドウォールを示している。更に、実線24、25は、イオン注入直後のソース/ドレイン領域の境界を示しており、破線26、27は、アニール後のソース/ドレイン領域の境界を示している。
製造時のアニールにおける不純物の横方向拡散に起因して、ゲート間隔が狭い場合には、ゲート間隔が広い場合と比較してソース/ドレイン領域の不純物濃度が薄くなり、その結果、ソース/ドレイン領域のジャンクション位置が浅くなる。ジャンクション位置が浅くなると、ショートチャネル効果が抑制されることから、図3に示されているように、閾値電圧の上昇及びドレイン電流の減少を引き起こす。即ち、ソース/ドレイン領域の不純物プロファイルのゲート間隔依存性は、ゲート間隔Ss、Sdが小さいほど閾値電圧が増加し、ドレイン電流が減少するという現象として観察される。
加えて、ジャンクション位置が浅くなると、ソース/ドレインの拡散層ジャンクション容量とゲートオーバーラップ容量とが減少する。ここで、拡散層ジャンクション容量とは、ソース/ドレイン領域と基板(又はウェル)の間に形成されるPN接合の容量であり、ゲートオーバーラップ容量とは、図4に示されているように、ゲートがソース/ドレイン領域にオーバーラップすることによって生じる容量である。即ち、ソース/ドレイン領域の不純物プロファイルのゲート間隔依存性は、ゲート間隔Ss、Sdが小さいほど拡散層ジャンクション容量及びゲートオーバーラップ容量が小さくなるという現象として観察される。なお、図3においては、閾値電圧、ドレイン電流、拡散層ジャンクション容量、及びゲートオーバーラップ容量が、特定の基準値からの変動量として図示されていることに留意されたい。
(2)サイドウォール幅のゲート間隔依存性
図5は、サイドウォール幅のゲート間隔依存性を説明する断面図である。図5において、記号SWは、サイドウォール幅を示している。サイドウォール23の形成工程では、サイドウォール幅SWは、ゲート間隔が狭くなるにつれて小さくなる。このため、ゲート間隔の変動は、対象トランジスタにおけるソース/ドレイン領域からチャネル領域までの距離の変動を引き起こし、ショートチャネル効果のトランジスタ特性に及ぼす影響を変動させる。その結果、図6に示されているように、閾値電圧及びドレイン電流は、ゲート間隔に対する依存性を示す。サイドウォール幅SWの変動は、ソース/ドレイン領域の拡散層ジャンクション容量及びゲートオーバーラップ容量の変動という現象としても現れる。図6には、ゲート間隔Ss、Sdが小さいほど、閾値電圧が減少し、ドレイン電流が増加し、拡散層ジャンクション容量が増加し、更にゲートオーバーラップ容量が増加する様子が図示されている。ただし、閾値電圧、ドレイン電流、拡散層ジャンクション容量、及びゲートオーバーラップ容量の変動方向は、製造プロセスの条件によって変わり得ることに留意されたい。
(3)ポケット注入におけるシャドーイングのゲート間隔依存性
図7は、ポケット注入におけるシャドーイングのゲート間隔依存性を説明する断面図である。ポケット注入とは、ゲート電極加工後、ゲート電極に対してウェハを回転しながら斜めからチャネル不純物と同じ型の不純物を注入することをいう。ポケット注入を行うことにより、ドレイン領域からの空乏層の張り出しを抑制し、短チャネル効果を抑制することができる。斜めから不純物注入が行われるポケット注入においては、ゲート間隔が狭いと、ゲートによるシャドーイングによって不純物が注入されない。即ち、ゲート間隔が狭いと、ポケット注入において不純物が注入されない領域が増大する。このため、図8に示されているように、ポケット注入におけるシャドーイングの影響により、トランジスタの閾値電圧は、ゲート間隔に対する依存性を示す。ポケット注入におけるシャドーイングのゲート間隔依存性は、ゲート間隔Ss、Sdが小さいほど閾値電圧が減少し、ドレイン電流が増大するという現象となって現れる。加えて、ポケット注入におけるシャドーイングのゲート間隔依存性は、ソース/ドレイン領域の拡散層ジャンクション容量という現象としても現れる。ポケット注入におけるシャドーイングのゲート間隔依存性により、ゲート間隔Ss、Sdが小さいほどソース/ドレイン領域の拡散層ジャンクション容量は減少する。
(4)ゲート仕上がり寸法のゲート間隔依存性
図9は、ゲート仕上がり寸法のゲート間隔依存性を説明する断面図である。光近接効果の影響により、MOSトランジスタの実際のゲート長は、設計上のゲート長(即ち、レイアウトデータにおけるゲート長)とは相違する。図9において、破線は、レイアウトデータにおけるゲート寸法によるゲート22の形状を示しており、実線は、実際に形成されるゲート22の形状を示している。
光近接効果の特質により、設計上のゲート長と実際のゲート長との差はゲート間隔に依存して異なる。即ち、各トランジスタの実際のゲート長は、ゲート間隔に依存して変動する。実際のゲート長の変動は、閾値電圧及びドレイン電流に影響を及ぼすから、ゲート仕上がり寸法のゲート間隔依存性は、ゲート間隔Ss、Sdに応じて閾値電圧及びドレイン電流が変動するという現象として現れる。図10には、ゲート間隔Ss、Sdが小さいほど、閾値電圧が減少し、ドレイン電流が増加する様子が図示されている。ただし、ただし、閾値電圧、及びドレイン電流の変動方向は、製造プロセスの条件によって変わり得ることに留意されたい。
以下では、上記の4つの現象を反映した回路シミュレーションの実装について具体的に説明する。
2.回路シミュレーションの実装
図11は、本実施形態における回路シミュレーションの実装の一例を説明する図である。本実施形態では、回路シミュレーション装置30として回路シミュレータ31とパラメータ変調量算出ツール32とがインストールされたコンピュータが使用される。詳細には、コンピュータは、CPU33と、出力装置34と、入力装置35と、主記憶装置36と、外部記憶装置37(例えば、HDD(hard disk drive))とを備えており、回路シミュレータ31とパラメータ変調量算出ツール32は、外部記憶装置37にインストールされている。回路シミュレータ31とパラメータ変調量算出ツール32とが、このコンピュータによって実行されると、当該コンピュータは、回路シミュレーション装置30として機能する。
回路シミュレータ31は、トランジスタモデルパラメータファイル38に記述されたトランジスタモデルパラメータを用いて集積回路のシミュレーションを行うソフトウェアプログラムである。本実施形態では、回路シミュレータ31としてSPICE(Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis)が使用され、トランジスタモデルパラメータファイル38には、SPICEの形式に即したトランジスタモデルパラメータが記述される。例えば、BSIM3(Berkley Short Channel IGFET Model 3)やBSIM4に定義されているトランジスタモデルパラメータが使用可能である。トランジスタモデルパラメータには様々なものがあるが。以下では、BSIM3に規定されたトランジスタモデルパラメータであるvth0、u0、k2について言及する。ここで、vth0は、MOSトランジスタの閾値電圧に対応するパラメータであり、u0は、MOSトランジスタのチャネル移動度に対応するパラメータである。k2は、MOSトランジスタのバックバイアス効果の程度を表すパラメータである。バックバイアスを印加するとMOSトランジスタのドレイン電流が変化するが、k2は、バックバイアスが印加された時のドレイン電流の変動の程度を表すパラメータである。トランジスタモデルパラメータファイル38は、事前に、外部記憶装置37に用意される。回路シミュレータ31には、シミュレーション対象の集積回路のネットリスト39が外部から与えられる。回路シミュレータ31は、そのネットリスト39に基づいて、トランジスタモデルパラメータファイル38に記述されたトランジスタモデルパラメータを用いて回路シミュレーションを行う。回路シミュレータ31によって得られた結果は、シミュレーション結果データ40として出力装置34から出力される。
パラメータ変調量算出ツール32は、レイアウトデータ41からシミュレーション対象の集積回路のレイアウト寸法を抽出し、抽出したレイアウト寸法から各MOSトランジスタのパラメータ変調量を算出するツールである。ここで、レイアウトデータ41とは、シミュレーション対象の集積回路のレイアウトを記述したデータであり、パラメータ変調量とは、回路シミュレータ31が回路シミュレーションを行うときに、トランジスタモデルパラメータファイル38に記述されたトランジスタモデルパラメータを修正する程度を表す数値である。以下では、トランジスタモデルパラメータvth0、u0、k2に対応するパラメータ変調量を、それぞれ、Δvth0、Δu0、Δk2と記載する。パラメータ変調量Δvth0、Δu0、Δk2は、シミュレーション対象の集積回路に含まれる各MOSトランジスタについて算出される。
このとき、あるMOSトランジスタを含む集積回路の回路シミュレーションにおいて実際に使用される当該MOSトランジスタのトランジスタモデルパラメータvth0’、u0’、k2’は、下記式によって表される:
vth0’=vth0+Δvth0,
u0’=u0+Δu0,
k2’=k2+Δk2.
上述の回路シミュレータ31は、パラメータ変調量算出ツール32によって算出されたパラメータ変調量(Δvth0、Δu0、Δk2等)から回路シミュレーションにおいて実際に使用すべき当該MOSトランジスタのトランジスタモデルパラメータ(vth0’、u0’、k2’等)を算出し、そのトランジスタモデルパラメータを用いて回路シミュレーションを行う。
本実施形態における回路シミュレーションの主題は、ゲート間隔Ss、Sdとパラメータ変調量との関係、特に、ゲート間隔Ss、Sdとパラメータ変調量Δvth0との関係をモデル式によって適切にモデリングすることにある。ゲート間隔Ss、Sdからパラメータ変調量Δvth0を得るためのモデル式を最適に決定することにより、閾値電圧のゲート間隔依存性を考慮に入れた精度の高い回路シミュレーションを実現することができる。加えて、ゲート間隔Ss、Sdからパラメータ変調量Δk2を得るためのモデル式を最適に決定することにより、拡散層ジャンクション容量及びゲートオーバーラップ容量のゲート間隔依存性を考慮に入れた精度の高い回路シミュレーションを実現することができる。上述のゲート間隔Ss、Sdに依存する拡散層ジャンクション容量及びゲートオーバーラップ容量の変動という現象は、パラメータ変調量Δk2として表現できることに留意されたい。
図12は、回路シミュレーション装置30によって行われる回路シミュレーションの手順を示すフローチャートである。まず、シミュレーション対象の集積回路のレイアウト寸法がレイアウトデータ41から抽出される(ステップS01)。抽出されるレイアウト寸法には、シミュレーション対象の集積回路の各MOSトランジスタのゲート間隔Ss、Sdが含まれている。レイアウト寸法の抽出は、パラメータ変調量算出ツール32によって行われる。
更に、抽出されたレイアウト寸法から、予めパラメータ変調量算出ツール32に用意されたモデル式を用いて各MOSトランジスタのパラメータ変調量が算出される(ステップS02)。上述のように、各MOSトランジスタのトランジスタ特性は、周辺のパターン形状に影響を受ける。抽出されたレイアウト寸法から、各MOSトランジスタのパラメータ変調量を算出することにより、周辺のパターン形状がトランジスタ特性に及ぼす影響を反映しながら回路シミュレーションを行うことができる。
本実施形態では、各MOSトランジスタのゲート間隔Ss、Sdからモデル式を用いてパラメータ変調量Δvth0、Δu0、Δk2が算出される。詳細には、ゲート間隔Ss、Sdとパラメータ変調量Δvth0、Δu0、Δk2との間の関係を示すモデル式が実測データのフィッティングによって導出され、導出されたモデル式が予めパラメータ変調量算出ツール32に用意される。そのモデル式を用いてゲート間隔Ss、Sdからパラメータ変調量Δvth0、Δu0、Δk2が算出される。使用されるモデル式には、上記の現象(1)〜(4)を表す項が導入される。これにより、上述の現象(1)〜(4)に起因する、パラメータ変調量Δvth0、Δu0、Δk2のゲート間隔Ss、Sdに対する依存性が回路シミュレーションに反映される。モデル式の導出については、後に詳細に説明する。
本実施形態では、パラメータ変調量Δvth0が、モデル式を介してゲート間隔Ss、Sdに依存するように算出されることに留意されたい。このことは、ゲート間隔Ss、Sdが対象MOSトランジスタ11の閾値電圧に影響を及ぼすという現象を、回路シミュレーションに反映するために重要である。
パラメータ変調量算出ツール32は、算出したパラメータ変調量をネットリスト39に追記する(ステップS03)。ここでネットリスト39とは、シミュレーション対象の集積回路の素子、及びその間の接続関係を記述しているデータである。パラメータ変調量が追記されたネットリスト39は、以下、変調後ネットリスト42と記載する。ただし、本実施形態では、図13に示されているように、パラメータ変調量Δvth0、Δu0、Δk2は、下記の式によってインスタンスパラメータmulu0、delvt0、delk2に変換された上で変調後ネットリスト42に記述される:
molu0=1+Δu0/u0,
delvt0=Δvth0,
delk2=Δk2.
図13において、変調後ネットリスト42の「molu0」、「delvt0」,「delk2」が、インスタンスパラメータを表している。
回路シミュレータ31は、変調後ネットリスト42に基づいて回路シミュレーションを行う(ステップS04)。この回路シミュレーションにおいて、回路シミュレータ31は、トランジスタモデルパラメータファイル38に記述されたトランジスタモデルパラメータを、変調後ネットリスト42に記述されたパラメータ変調量を用いて修正することによって回路シミュレーションに実際に使用すべきトランジスタモデルパラメータを算出する。より具体的には、回路シミュレーションで使用すべきトランジスタモデルパラメータvth0’、u0’、k2’は、トランジスタモデルパラメータファイル38に記述されたトランジスタモデルパラメータvth0、u0、k2と、インスタンスパラメータmulu0、delvt0、delk2とから算出され、算出されたトランジスタモデルパラメータvth0’、u0’、k2’が回路シミュレーションに使用される。
3.モデル式
本実施形態では、上述の現象(1)〜(4)が、パラメータ変調量Δvth0、Δu0、Δk2の算出に使用されるモデル式として回路シミュレーションに取り込まれる。以下では、モデル式の導出について説明する。
本実施形態では、ゲート間隔Ss、Sdに依存するトランジスタ特性の変動を表すために、下記に定義される基本関数F(Ss,Sd)が使用される:
Figure 2010080705
ここで、a〜eは、モデルパラメータである。式(1)では、ゲート間隔Ss、Sdに依存するトランジスタ特性の変動を表現するために必要な自由度を、5つのモデルパラメータa〜eを用いることによって実現している。
図14Aは、ゲート間隔Ss、Sdの一方を固定した場合の基本関数F(Ss,Sd)が表す曲線を示すグラフであり、図14Bは、3次元直交座標系において基本関数F(Ss,Sd)が表す曲面を示すグラフである。図14Aにおいては、縦軸が基本関数F(Ss,Sd)に対応しており、横軸が、ゲート間隔Ss又はSdに対応している。図14Bにおいては、ゲート間隔Ss、Sdが面内方向の互いに直交する2本の軸に対応しており、F(Ss,Sd)が、垂直方向の軸に対応している。
式(1)で定義される基本関数F(Ss,Sd)は、下記の性質を有している:基本関数F(Ss,Sd)は、ゲート間隔Ss,Sdのそれぞれに対して単調に減少する関数であり、ゲート間隔Ss、Sdの減少と共に急激に増加する性質をもっている。詳細には、Ss,Sd>0において、基本関数F(Ss,Sd)のゲート間隔Ssについての偏微分∂F/∂Ssは、負であり、且つ、Ssの増加に対して単調に増加して0に収束する。同様に、Ss,Sd>0において、基本関数F(Ss,Sd)のゲート間隔Sdに対する偏微分∂F/∂Sdは、負であり、且つ、Sdの増加に対して単調に増加して0に収束する。
基本関数F(Ss,Sd)のモデルパラメータaは、反比例係数であり、基本関数F(Ss,Sd)が表す曲面の曲率を決定している。モデルパラメータbは、F(Ss,Sd)に対応する軸に平行な漸近線の位置を決定している。モデルパラメータc、dは、それらの比率により、図14BのA点、B点の高さの比を決定している。モデルパラメータeは、F(Ss,Sd)に対応する軸に垂直な漸近線の位置を決定している。
式(1)では、ゲート間隔Ss,Sdに依存して発生するトランジスタ特性の変動が、ソース側のゲート間隔Ssとドレイン側のゲート間隔Sdとに対して対称であるという前提の下で基本関数Fi(Ss,Sd)が定義されている。ソース側のゲート間隔Ssと、ドレイン側のゲート間隔Sdとに対して非対称な現象を表現可能にするためには、式(2)によって基本関数Fi(Ss,Sd)を定義してもよい:
Figure 2010080705
式(2)では、ゲート間隔Ss、Sdに依存するトランジスタ特性の変動を表現するために必要な自由度を、8つのモデルパラメータa〜eを用いることによって実現している。
急峻なトランジスタ特性の変動を表現可能にするためには、下記の式(3)によって基本関数fi(Ss,Sd)を定義してもよい:
Figure 2010080705
ここで、Nは、定数である。
一実施形態では、上記の4つの現象(1)〜(4)のうちの回路シミュレーションに組み込まれるべき現象のそれぞれが基本関数F(Ss,Sd)に対応付けられ、パラメータ変調量Δvth0、Δu0、Δk2は、関数F(Ss,Sd)の線形結合である下記のモデル式によって表現される:
Figure 2010080705
ここで、αvth0_iは、ゲート間隔に依存する特性変動の現象のパラメータ変調量Δvth0に対する感度係数であり、αu0_iは、ゲート間隔に依存する特性変動の現象のパラメータ変調量Δu0に対する感度係数であり、αk2_iは、ゲート間隔に依存する特性変動の現象のパラメータ変調量Δk2に対する感度係数である。また、Σは、上記の4つの現象(1)〜(4)のうち、回路シミュレーションに組み込まれるべき現象についての和である。
例えば、上記の4つの現象(1)〜(4)の全てが回路シミュレーションに取り込まれる場合、基本関数F(Ss,Sd)〜F(Ss,Sd)は、それぞれ、現象(1)〜(4)に対応付けられる。この場合、パラメータ変調量Δvth0、Δu0、Δk2は、下記のように、関数F(Ss,Sd)〜F(Ss,Sd)の線形結合であるモデル式によって表現される:
Figure 2010080705
ここで、式(4’)のαvth0_1・F(Ss,Sd)、αu0_1・F(Ss,Sd)、αk2_1・F(Ss,Sd)は、現象(1)に対応する項であり、αvth0_2・F(Ss,Sd)、αu0_2・F(Ss,Sd)、αk2_2・F(Ss,Sd)は、現象(2)に対応する項である。同様に、αvth0_3・F(Ss,Sd)、αu0_3・F(Ss,Sd)、αk2_3・F(Ss,Sd)は、現象(3)に対応する項であり、αvth0_4・F(Ss,Sd)、αu0_4・F(Ss,Sd)、αk2_4・F(Ss,Sd)は、現象(4)に対応する項である。
式(4)又は式(4’)のF(Ss,Sd)のモデルパラメータa〜e(又はa〜h)及び感度係数αvth0_i、αu0_i、αk2_iは、ゲート間隔Ss,Sdの設計値が様々に異なるMOSトランジスタの特性を測定して得られた測定データに対してパラメータフィッティングを行うことによって決定可能である。詳細には、ゲート間隔Ss,Sdが様々に異なるMOSトランジスタがTEG(test element group)に集積化され、それらのMOSトランジスタの特性が測定される。図15、図16、図17、図18A〜18Cは、TEGに用意されるMOSトランジスタのレイアウトの例を示す図である。これらの図において、符号10は、活性領域を示している。符号11は、トランジスタ特性の測定の対象であるMOSトランジスタを示し、符号12は、MOSトランジスタ11のゲートを示している。符号17は、MOSトランジスタ11のソース側でゲート12に隣接するゲートを示しており、符号18は、MOSトランジスタ11のドレイン側でゲート12に隣接するゲートを示している。
一実施形態では、下記のMOSトランジスタがTEGとして用意され、そのトランジスタ特性が測定される:
(a)ソース側のゲート間隔Ssがトランジスタ特性の変動を起こさない程度に充分に大きい一方で、ドレイン側のゲート間隔Sdが様々に異なるMOSトランジスタ(図15参照)
(b)ドレイン側のゲート間隔Sdがトランジスタ特性の変動を起こさない程度に充分に大きい一方で、ソース側のゲート間隔Ssが様々に異なるMOSトランジスタ(図16参照)
(c)ソース側、ドレイン側のゲート間隔Ss、Sdが同一という条件の下、ゲート間隔Ss(及びそれに同一であるゲート間隔Sd)が様々に異なるMOSトランジスタ(図17参照)
(d)ソース側、ドレイン側のゲート間隔Ss、Sdがそれぞれに可変であるMOSトランジスタ(図18A〜図18C参照)
測定されたトランジスタ特性から、TEGに集積化されたゲート間隔Ss、Sdが様々に異なるMOSトランジスタのそれぞれについてトランジスタモデルパラメータvth0、u0、k2が抽出される。更に、パラメータ変調量Δvth0、Δu0、Δk2が抽出されたトランジスタモデルパラメータvth0、u0、k2とトランジスタモデルパラメータファイル38に記述されたvth0、u0、k2との差分として算出される。TEGには、これにより、ゲート間隔Ss、Sdとパラメータ変調量Δvth0、Δu0、Δk2との対応を示すデータが得られる。得られたデータから、データフィッティングにより、式(4)又は式(4’)のF(Ss,Sd)のモデルパラメータa〜e(又はa〜h)及び感度係数αvth0_i、αu0_i、αk2_iを決定することができる。
モデルパラメータa〜e(又はa〜h)及び感度係数αvth0_i、αu0_i、αk2_iをデータフィッティングによって直接的に決定する上述の手法は、多くの演算量を必要とする場合があるという問題が起こり得る。発明者の検討によれば、閾値電圧の変動が微小である場合には閾値電圧の変動とドレイン電流の変動とが線形関係にあるという事実を利用すれば、データフィッティングによるモデルパラメータa〜e(又はa〜h)及び感度係数αvth0_i、αu0_i、αk2_iの決定をより少ない演算量で実現できる。以下では、閾値電圧の変動とドレイン電圧の変動との間の線形関係を利用したモデルパラメータa〜e(又はa〜h)及び感度係数αvth0_i、αu0_i、αk2_iの決定手順について説明する。
まず、ゲート間隔Ss、Sdが様々に異なるMOSトランジスタのトランジスタ特性、より具体的には、Id−Vg特性及びId−Vd特性が測定される。一実施形態では、トランジスタ特性は、図15、図16、図17、図18A〜18Cに図示されているようなレイアウトを有するMOSトランジスタについて測定される。上述のように、トランジスタ特性が測定されるMOSトランジスタは、TEGに集積化される。
続いて、閾値電圧の変動量ΔVtのモデル化が行われる。ここで、変動量ΔVtとは、ゲート間隔Ss、Sdが特定の基準値Ss_std、Sd_stdであるMOSトランジスタの閾値電圧Vt(Ss_std、Sd_std)からの差分である。即ち、ソース側、ドレイン側のゲート間隔がSs,SdであるMOSトランジスタの閾値電圧をVt(Ss,Sd)とした場合、変動量ΔVtは、下記式で表される:
ΔVt(Ss,Sd)=Vt(Ss,Sd)−Vt(Ss_std、Sd_std).
本実施形態では、基準値Ss_std、Sd_stdは、トランジスタモデルパラメータファイル38に記述されたトランジスタモデルパラメータの抽出に用いられたMOSトランジスタのソース側、ドレイン側のゲート間隔に一致される。
このモデル化では、ΔVt(Ss,Sd)が、上記の基本関数Fi(Ss,Sd)を含む下記のモデル式によって表現される:
Figure 2010080705
Σは、上記の4つの現象(1)〜(4)のうち、回路シミュレーションに組み込まれるべき現象についての和であり、Aは定数項である。例えば、上記現象(1)〜(4)のうちの現象(1)、(2)を回路シミュレーションに組み込む場合、ΔVt(Ss,Sd)は、下記式によって表現される:
Figure 2010080705
ここで、F(Ss,Sd)は、ソース/ドレイン領域の不純物プロファイルのゲート間隔依存性を表すための項であり、F(Ss,Sd)は、サイドウォール幅のゲート間隔依存性を表すための項である。
式(5)(又は式(5’))の関数Fi(Ss,Sd)のモデルパラメータa〜e(又はa〜h)は、Id−Vg特性及びId−Vd特性から得られる閾値電圧の変動量ΔVt(Ss,Sd)の実測値に対してデータフィッティングを行うことによって決定される。これにより、ΔVt(Ss,Sd)のモデル式が得られる。
上記の4つの現象(1)〜(4)のうちの複数の現象を回路シミュレーションに取り込む場合、閾値電圧の変動量ΔVt(Ss,Sd)のモデルパラメータが互いに独立ではないためにデータフィッティングの収束性が悪い場合がある。データフィッティングの収束性を向上させるためには、TEGに集積化されたMOSトランジスタの断面形状から決定可能なモデルパラメータについては、データフィッティングの前にモデルパラメータを決定しておくことが有効である。例えば、断面TEM(transmission electro microscope)画像から、TEGに集積化されたMOSトランジスタのサイドウォール幅SWが測定可能であり、測定されたサイドウォール幅SWから、サイドウォール幅のゲート間隔依存性を表す項であるF(Ss,Sd)のモデルパラメータの一部を決定可能である。これにより、より物理的に正しいモデルパラメータの抽出が可能になる。
更に、バックバイアスが0である(即ち、バックゲート−ソース間電圧が0である)場合の閾値電圧の変動量ΔVtに対するドレイン電流の変動量ΔIdの感度係数αIdと、バックバイアスが0でない所定値である(即ち、バックゲート−ソース間電圧が0でない所定値である)場合の閾値電圧の変動量ΔVtに対するドレイン電流の変動量ΔId_bの感度係数αId_bが算出される。ここで、変動量ΔIdとは、バックバイアスが0である場合における、ゲート間隔Ss、Sdが特定の基準値Ss_std、Sd_stdであるMOSトランジスタのドレイン電流Id(Ss_std、Sd_std)からの差分であり、同様に、変動量ΔId_bとは、バックバイアスが0でない所定値である場合における、ゲート間隔Ss、Sdが特定の基準値Ss_std、Sd_stdであるMOSトランジスタのドレイン電流Id(Ss_std、Sd_std)からの差分である。詳細には、測定されたId−Vg特性及びId−Vd特性から、バックバイアスが0である場合のドレイン電流の変動量ΔIb(Ss,Sd)の実測値及びバックバイアスが所定値である場合のドレイン電流の変動量ΔIb_0(Ss,Sd)の実測値が得られる。ΔVt(Ss,Sd)、ΔId(Ss,Sd)、ΔId_b(Ss,Sd)の実測値から、感度係数αId、αId_bが、下記式を用いて算出される:
αId=ΔId(Ss,Sd)/ΔVt(Ss,Sd),
αId_b=ΔId_b(Ss,Sd)/ΔVt(Ss,Sd),
ここで、表記の統一性の観点から、閾値電圧の変動量に対する閾値電圧の変動量の感度係数をαVtと定義する。この定義に従えば、感度係数αId、αVt、αId_bは、下記式によって表される:
αId=ΔId(Ss,Sd)/ΔVt(Ss,Sd), ・・・(6)
αVt=ΔVt(Ss,Sd)/ΔVt(Ss,Sd), ・・・(7)
αId_b=ΔId_b(Ss,Sd)/ΔVt(Ss,Sd), ・・・(8)
上述のようにΔVt(Ss,Sd)のモデル式が得られているので、ΔVt(Ss,Sd)のモデル式と感度係数αId、αVt、αId_bとを用いれば、ΔId(Ss,Sd)、ΔVt(Ss,Sd)、ΔId_b(Ss,Sd)を下記式によってモデル化することができる:
ΔId(Ss,Sd)=ΔVt(Ss,Sd)×αId, ・・・(9)
ΔVt(Ss,Sd)=ΔVt(Ss,Sd)×αVt, ・・・(10)
ΔId_b(Ss,Sd)=ΔVt(Ss,Sd)×αId_b, ・・・(11)
一方で、閾値電圧の変動が微小であり、閾値電圧の変動とドレイン電圧の変動とが線形関係にある場合、変動量ΔId,ΔVt,ΔId_bは、下記の式で表される。
Figure 2010080705
式(12)〜(14)は、行列を用いて下記のように表記できる:
Figure 2010080705
式(15)を変形すると、下記式(16)が得られる:
Figure 2010080705
式(16)の意味するところは、トランジスタモデルパラメータΔu0、Δvth0、Δk2のそれぞれが、変動量ΔId、ΔVt、ΔId_bの線形結合として表されるということである。式(16)の逆行列の各成分は、SPICEによる回路シミュレーションによって感度解析することによって求めることができる。
上述のステップS02におけるパラメータ変調量の算出は、式(5)(または式(5’))と、式(9)〜(11)と、式(16)とを用いて行われる。詳細には、抽出されたゲート間隔Ss,Sdから式(5)を用いて閾値電圧の変動量ΔVt(Ss,Sd)が算出される。更に、式(9)〜(11)を用いて、バックバイアスが0である場合のドレイン電流の変動量ΔId(Ss,Sd)と、バックバイアスが0でない所定値である場合のドレイン電流の変動量ΔId_b(Ss,Sd)とが算出される。更に、式(16)を用いて、パラメータ変調量Δvth0、Δu0、Δk2が算出される。
以上に説明されているように、本実施形態では、レイアウトデータ41がゲート間隔Ss、Sdが抽出され、その抽出されたゲート間隔Ss,Sdから、モデル式を用いてパラメータ変調量Δvth0、Δu0、Δk2が算出される。回路シミュレーションでは、算出されたパラメータ変調量Δvth0、Δu0、Δk2を用いて変調されたトランジスタモデルパラメータvth0’、u0’、k2’が使用され、これにより、ゲート間隔Ss,Sdに依存したトランジスタ特性の変動を考慮した回路シミュレーションを実行可能である。
特に、本実施形態の回路シミュレーション技術では、モデル式を用いてゲート間隔Ss、Sdに対応するパラメータ変動量Δvth0が算出され、そのパラメータ変動量Δvth0によってトランジスタモデルパラメータvth0が変調(又は修正)される。これにより、ゲート間隔Ss、SdがMOSトランジスタの閾値電圧に及ぼす影響を考慮した正確な回路シミュレーションを行うことができる。
なお、上記には本発明の実施形態が具体的に記述されているが、本発明の実施形態には、様々な変更が可能であることは当業者には自明的であろう。たとえば、本実施形態では、ゲート間隔Ss,Sdのパラメータ変調量Δvth0,Δu0,Δk2に対する依存性を表すモデル式が導出され、パラメータ変調量Δvth0,Δu0,Δk2から回路シミュレーションに実際に使用されるトランジスタモデルパラメータvth0,u0,k2が算出されているが、ゲート間隔Ss,Sdからトランジスタモデルパラメータvth0,u0,k2を直接的に算出するモデル式が導出されてもよい。この場合でも、モデル式は、下記4つの項:
(1)ソース/ドレイン領域の不純物プロファイルの前記ゲート間隔に対する依存性を表す項
(2)サイドウォール幅のゲート間隔に対する依存性を表す項
(3)ポケット注入におけるシャドーイングのゲート間隔に対する依存性を表す項
(4)対象MOSトランジスタのゲート仕上がり寸法のゲート間隔に対する依存性を表す項のうちの少なくとも一つを含むように定義される。しかしながら、パラメータ変調量Δvth0,Δu0,Δk2を変調後ネットリスト42に記述する本実施形態の手法のほうが、現在、回路シミュレータとしてディファクトスタンダードとなっているSPICEを使用する場合にはでは実装上好ましい。
図1は、回路シミュレーションの対象である集積回路のレイアウトの一例を示す図である。 図2は、ソース/ドレイン領域の不純物プロファイルのゲート間隔依存性を説明する断面図である。 図3は、ソース/ドレイン領域の不純物プロファイルのゲート間隔依存性による閾値電圧、ドレイン電流、拡散層ジャンクション容量、及びゲートオーバーラップ容量の変動を示すグラフである。 図4は、拡散層ジャンクション容量とゲートオーバーラップ容量とを説明する断面図である。 図5は、サイドウォール幅のゲート間隔依存性を説明する断面図である。 図6は、サイドウォール幅のゲート間隔依存性による閾値電圧、ドレイン電流、拡散層ジャンクション容量、及びゲートオーバーラップ容量の変動を示すグラフである。 図7は、ポケット注入時におけるシャドーイングのゲート間隔依存性を説明する断面図である。 図8は、ポケット注入時におけるシャドーイングのゲート間隔依存性による閾値電圧、ドレイン電流、及び拡散層ジャンクション容量の変動を示すグラフである。 図9は、ゲート仕上がり寸法のゲート間隔依存性を説明する断面図である。 図10は、ゲート仕上がり寸法のゲート間隔依存性による閾値電圧及びドレイン電流の変動を示すグラフである。 図11は、本発明の一実施形態における回路シミュレーション装置の構成を示すブロック図である。 図12は、本発明の一実施形態における回路シミュレーション方法を示すフローチャートである。 図13は、パラメータ変調量のネットリストへの追記を説明する概念図である。 図14Aは、ゲート間隔Ss、Sdのうちの一方が固定されたときの基本関数Fi(Ss,Sd)の関数値のグラフである。 図14Bは、ゲート間隔Ss、Sdの両方が可変であるときの基本関数Fi(Ss,Sd)の関数値のグラフである。 図15は、モデル式のモデルパラメータの決定のために使用されるTEGに集積化されたMOSトランジスタのレイアウトを示す図である。 図16は、モデル式のモデルパラメータの決定のために使用されるTEGに集積化されたMOSトランジスタのレイアウトを示す図である。 図17は、モデル式のモデルパラメータの決定のために使用されるTEGに集積化されたMOSトランジスタのレイアウトを示す図である。 図18Aは、モデル式のモデルパラメータの決定のために使用されるTEGに集積化されたMOSトランジスタのレイアウトを示す図である。 図18Bは、モデル式のモデルパラメータの決定のために使用されるTEGに集積化されたMOSトランジスタのレイアウトを示す図である。 図18Cは、モデル式のモデルパラメータの決定のために使用されるTEGに集積化されたMOSトランジスタのレイアウトを示す図である。
符号の説明
10:活性領域
10a、10b、10c、10d:部分
11:MOSトランジスタ
12:ゲート
13、14:ビアコンタクト
15、16:MOSトランジスタ
17、18:ゲート
19、20:ビアコンタクト
21:シリコン基板
22:ゲート
23:サイドウォール
24、25:破線
26、27:実線
30:回路シミュレーション装置
31:回路シミュレータ
32:パラメータ変調量算出ツール
33:CPU
34:出力装置
35:入力装置
36:主記憶装置
37:外部記憶装置
38:トランジスタモデルパラメータファイル
39:ネットリスト
40:シミュレーション結果データ
41:レイアウトデータ
42:変調後ネットリスト

Claims (15)

  1. 集積回路のレイアウトデータから、前記集積回路に含まれる対象MOSトランジスタのゲートと前記対象MOSトランジスタに隣接するMOSトランジスタのゲートとの間のゲート間隔を抽出するゲート間隔抽出手段と、
    抽出された前記ゲート間隔に基づいて前記対象MOSトランジスタの閾値電圧に対応するトランジスタモデルパラメータを算出するパラメータ算出手段と、
    算出された前記トランジスタモデルパラメータを用いて前記集積回路の回路シミュレーションを行う回路シミュレーション手段
    とを備える
    回路シミュレーション装置。
  2. 請求項1に記載の回路シミュレーション装置であって、
    更に、抽出された前記ゲート間隔から前記対象MOSトランジスタの閾値電圧に対応する前記トランジスタモデルパラメータの変調量であるパラメータ変調量を算出するパラメータ変調量算出手段を備えており、
    前記パラメータ算出手段は、与えられたトランジスタモデルパラメータを前記パラメータ変調量に応じて修正することにより前記回路シミュレーションに用いられる前記トランジスタモデルパラメータを算出する
    回路シミュレーション装置。
  3. 請求項2に記載の回路シミュレーション装置であって、
    前記パラメータ変調量算出手段は、モデル式を用いて前記パラメータ変調量を算出し、
    前記モデル式は、下記4つの項:
    (1)前記対象MOSトランジスタのソース/ドレイン領域の不純物プロファイルの前記ゲート間隔に対する依存性を表す項
    (2)前記対象MOSトランジスタのサイドウォール幅の前記ゲート間隔に対する依存性を表す項
    (3)前記集積回路の製造工程におけるポケット注入におけるシャドーイングのゲート間隔に対する依存性を表す項
    (4)前記対象MOSトランジスタのゲート仕上がり寸法の前記ゲート間隔に対する依存性を表す項
    のうちの少なくとも一つを含む
    回路シミュレーション装置。
  4. 請求項3に記載の回路シミュレーション装置であって、
    前記パラメータ変調量算出手段は、抽出された前記ゲート間隔から、ソース側、ドレイン側のゲート間隔が特定の基準値であるMOSトランジスタの閾値電圧からの差分である閾値電圧変動量を前記モデル式によって算出し、前記閾値電圧変調量から、バックバイアスが0である場合における、ゲート間隔が前記基準値であるMOSトランジスタのドレイン電流からの差分である第1ドレイン電流変動量と、バックバイアスが所定値である場合における、ゲート間隔が前記基準値であるMOSトランジスタのドレイン電流からの差分である第2ドレイン電流変動量とを算出し、更に、前記閾値電圧変動量と前記第1ドレイン電流変動量と第2ドレイン電流変動量とから、前記トランジスタモデルパラメータの変調量である前記パラメータ変調量を算出する
    回路シミュレーション装置。
  5. 請求項4に記載の回路シミュレーション装置であって、
    前記パラメータ変調量算出手段は、前記第1及び第2ドレイン電流変動量が前記閾値電圧変動量に比例するとして前記第1及び第2ドレイン電流変動量を算出する
    回路シミュレーション装置。
  6. 請求項4又は5に記載の回路シミュレーション装置であって、
    前記パラメータ変調量算出手段は、前記トランジスタモデルパラメータの変調量である前記パラメータ変調量が前記閾値電圧変動量と前記第1ドレイン電流変動量と第2ドレイン電流変動量との線形結合であるとして前記パラメータ変調量を算出する
    回路シミュレーション装置。
  7. 請求項3乃至5のいずれかに記載の回路シミュレーション装置であって、
    前記モデル式は、モデルパラメータを用いて記述されており、
    前記モデルパラメータは、TEGに集積化されたMOSトランジスタの特性の測定データから、データフィッティングをすることによって算出されている
    回路シミュレーション装置。
  8. ゲート間隔抽出手段が、集積回路のレイアウトデータから、前記集積回路に含まれる対象MOSトランジスタのゲートと前記対象MOSトランジスタに隣接するMOSトランジスタのゲートとの間のゲート間隔を抽出するステップと、
    パラメータ算出手段が、抽出された前記ゲート間隔に基づいて、前記対象MOSトランジスタの閾値電圧に対応するトランジスタモデルパラメータを算出するステップと、
    回路シミュレーション手段が、算出された前記トランジスタモデルパラメータを用いて前記集積回路の回路シミュレーションを行うステップ
    とを具備する
    回路シミュレーション方法。
  9. 請求項8に記載の回路シミュレーション方法であって、
    更に、
    パラメータ変調量算出手段が、抽出された前記ゲート間隔から前記対象MOSトランジスタの閾値電圧に対応する前記トランジスタモデルパラメータの変調量であるパラメータ変調量を算出するステップを具備し、

    前記回路シミュレーションに用いられる前記トランジスタモデルパラメータは、与えられたトランジスタモデルパラメータを前記パラメータ変調量に応じて修正することによりを算出される
    回路シミュレーション方法。
  10. 請求項9に記載の回路シミュレーション方法であって、
    前記パラメータ変調量は、モデル式を用いて算出され、
    前記モデル式は、下記4つの項:
    (1)前記対象MOSトランジスタのソース/ドレイン領域の不純物プロファイルの前記ゲート間隔に対する依存性を表す項
    (2)前記対象MOSトランジスタのサイドウォール幅の前記ゲート間隔に対する依存性を表す項
    (3)前記集積回路の製造工程におけるポケット注入におけるシャドーイングのゲート間隔に対する依存性を表す項
    (4)前記対象MOSトランジスタのゲート仕上がり寸法の前記ゲート間隔に対する依存性を表す項
    のうちの少なくとも一つを含む
    回路シミュレーション方法。
  11. 請求項10に記載の回路シミュレーション方法であって、
    前記モデル式は、モデルパラメータを用いて記述されており、
    前記モデルパラメータは、TEGに集積化されたMOSトランジスタの特性の測定データから、データフィッティングをすることによって算出されている
    回路シミュレーション方法。
  12. 請求項11に記載の回路シミュレーション方法であって、
    前記TEGには、前記ゲート間隔が様々に異なるMOSトランジスタが集積化されている
    回路シミュレーション方法。
  13. コンピュータを、
    集積回路のレイアウトデータから、前記集積回路に含まれる対象MOSトランジスタのゲートと前記対象MOSトランジスタに隣接するMOSトランジスタのゲートとの間のゲート間隔を抽出するゲート間隔抽出手段と、
    抽出された前記ゲート間隔に基づいて前記対象MOSトランジスタの閾値電圧に対応するトランジスタモデルパラメータを算出するパラメータ算出手段と、
    算出された前記トランジスタモデルパラメータを用いて前記集積回路の回路シミュレーションを行う回路シミュレーション手段
    として機能させる
    プログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムであって、
    前記コンピュータを、更に、抽出された前記ゲート間隔から前記対象MOSトランジスタの閾値電圧に対応する前記トランジスタモデルパラメータの変調量であるパラメータ変調量を算出するパラメータ変調量算出手段として機能させ、
    前記回路シミュレーションに用いられる前記トランジスタモデルパラメータが、与えられたトランジスタモデルパラメータを前記パラメータ変調量に応じて修正することによって算出される
    プログラム。
  15. 請求項14に記載のプログラムであって、
    前記パラメータ変調量がモデル式を用いて算出され、
    前記モデル式は、下記4つの項:
    (1)前記対象MOSトランジスタのソース/ドレイン領域の不純物プロファイルの前記ゲート間隔に対する依存性を表す項
    (2)前記対象MOSトランジスタのサイドウォール幅の前記ゲート間隔に対する依存性を表す項
    (3)前記集積回路の製造工程におけるポケット注入におけるシャドーイングのゲート間隔に対する依存性を表す項
    (4)前記対象MOSトランジスタのゲート仕上がり寸法の前記ゲート間隔に対する依存性を表す項
    のうちの少なくとも一つを含む
    プログラム。
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