JP2010078623A - 車室内空中表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 新たな車両に搭乗するユーザーであっても表示情報を容易に把握できる車室内空中表示装置、さらには、新たな車両に搭乗するユーザーであっても操作が容易な操作部を有した車室内空中表示装置を提供する。
【解決手段】 車室内空中表示装置であって、車両Cの車室内空間L中に可視像DPを形成可能な表示手段20と、可視像DPによって表示される表示情報を記憶する記憶手段60を備え、ECU10が、車両Cにおいて表示情報の表示を実行する予め定められた表示シーンを特定し、当該表示シーンが特定された場合に、表示手段20に対し表示情報を可視像DPの形成により表示させる表示制御を実施する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車室内の表示装置に関する。
特開平09−257523号公報 特開平11−198745号公報
近年の車両においては、車室内に表示装置が設けられる場合がある。従来のようなメーター表示装置だけでなく、近年はナビゲーション装置の表示装置も搭載されるようになっている(特許文献1及び2参照)。
ところが、こうした従来の車両用の表示装置は、車室内において固定的に配置される。このため、新たな車両に乗り換えた際に配置位置が異なることで、見慣れるまでに時間がかかることがある。また、人によっては、新たな車両での表示位置に見難さを感じたり、表示装置への操作が難しくなってしまったりすることもある。また、画面表示される内容も表示装置毎に異なるから、どの位置に何が表示されるかは一定以上使用しなければ覚えることができず、覚えるまでは都度画面を注視して、見たい情報を探さなければならないという煩わしさがある。また、表示位置が固定されているため、表示位置を一つの情報とする形で情報提供をすることは不可能であった。
また、操作部についても、新たな車両に乗り換えた際には配置位置が異なるので、操作に慣れるまでに時間がかかることがある。基本的に、操作部の配置は操作内容とは無関係に固定的に配置されるため、初めて乗るユーザーが直感的に配置位置を把握することは困難であり、配置位置を覚えて操作に慣れることが必要となってくる。
本発明の課題は、新たな車両に搭乗するユーザーであっても表示情報を容易に把握できる車室内空中表示装置、さらには、新たな車両に搭乗するユーザーであっても操作が容易な操作部を有した車室内空中表示装置を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の車室内空中表示装置は、
車両における車室内空間中に可視像を形成可能な表示手段と、
前記可視像によって表示される表示情報を記憶する表示情報記憶手段と、
前記車両において前記表示情報の表示を実行する予め定められた表示シーンを特定するシーン特定手段と、
前記表示シーンが特定された場合に、前記表示手段に対し前記表示情報を前記可視像の形成により表示させる表示制御を実施する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
上記本発明の構成によれば、車室内空間内の任意の位置に、浮遊した状態で視認される可視像を形成し、表示を行うことができる。従来の車室内表示装置は、表示位置が固定されているために、様々な案内表示を同じ画面内でしか行うことができなかったが、本発明によれば、車両の状況(表示シーン)に応じて表示位置を切り替えることも可能となる。これにより、シーンに応じた位置に表示を行うことができるので、搭乗者は表示される位置を直感的に把握することができ、表示されている情報を探すような手間が無い。また、表示位置も情報の一つとして利用できるから、表示内容の把握も容易となる。また、複数台の表示装置を配置する必要も無いためコストも抑えることができるし、車室内に多数の表示画面を配置してデザイン性を損ねることもない。
なお、上記表示シーンは、車両の様々な状況として設定することができるが、車室内空間において上記可視像の表示がなされることを鑑みると、ユーザーの車両乗車状態を前提とするシーンとして定められるとよい。
また、上記表示シーンは、複数存在するようにしてもよい。そして、表示制御手段は、表示シーンが特定された場合に、表示手段に対し、当該表示シーンに対応する表示情報を可視像の形成により表示させる表示制御を実施するように構成できる。これにより、様々な表示情報を車室内空間中に表示することが可能となる。
また、同様に、上記表示シーンが複数存在する場合、表示制御手段は、表示シーンが特定された場合に、当該表示シーンに対応する車室内空間中の表示位置を特定し、表示手段に対し、特定された表示位置において表示情報を可視像の形成により表示させる表示制御を実施するように構成できる。これにより、車室内空間中の様々な表示位置にて表示を行うことが可能となる。
本発明において、上記表示位置は、対応する表示シーンや、表示シーンの特定時に表示される表示情報に関連した位置に定めることができる。これにより、表示シーンや表示情報に関連した位置での表示が可能となるので、現在の車両の状態(シーン)から直感的に表示位置を把握し易い。さらに、表示位置と表示情報とに関連性があれば、両者の結び付きが表示情報の把握を助け、より把握し易い。
上記のように表示位置と、表示シーンや表示情報とを関連させる場合、表示シーンとして、車外対象物に対し車両が前記接近条件を満たすまで接近するシーンを含むことができ、当該表示シーンに対応する表示位置は、予め定められた車両搭乗者に対し当該車外対象物に関連する車両装備が搭載される側とすることができる。この場合、車両が所定の車外対象物に対し予め定められた接近条件を満たすまで接近したことを検知する車外対象物接近検知手段を備えて構成する。この構成によると、車外対象物が車両に一定以上接近すると、その対象物に関する情報が、その対象物に関連する車両装備の存在する側に表示される。このため、当該車両装備がどこに存在するかを表示位置によって認識でき、なおかつその車両装備に関する情報をその位置にて取得できるから、情報を把握し易い。
例えばこの場合、表示シーンとして、前記車両が前記車外対象物をなすガソリン補給所に対し前記接近条件を満たすまで接近するシーンを含むようにして、当該表示シーンに対応する前記表示位置は、車両左右方向において運転者に対し給油口が設けられている側と定めることができる。これにより、例えばガソリン補給所の敷地内に進入するという接近条件を満たしたシーンにおいて、給油口の位置側に何がしかの表示を行うことができる。表示情報を、表示シーンのガソリン補給所と関連する給油口に係る情報とすれば、運転者はその表示位置から給油口の位置を直感的に認識することができる。
また、上記のように表示位置と、表示シーンや表示情報とを関連させる場合、表示シーンとして、車両が所定の車外対象物に対し予め定められた接近条件を満たすまで接近するシーンを含むようにして、当該表示シーンに対応する表示位置は、運転者に対する前記車外対象物の存在位置側に定めることができる。この場合、車両が所定の車外対象物に対し予め定められた接近条件を満たすまで接近したことを検知する車外対象物接近検知手段を備えて構成する。この構成によると、車外対象物が車両に一定以上接近すると、その対象物に関する情報が、その対象物が存在する側に表示される。このため、対象物がどこに存在するかを表示位置によって認識でき、なおかつその対象物に関する情報をその位置にて取得できるから、情報を把握し易い。
例えばこの場合、表示シーンとして、前記車両が前記車外対象物をなす表示物に対し前記接近条件を満たすまで接近するシーンを含むようにして、当該表示シーンに対応する前記表示位置は、当該表示物の存在側に定めることができる。これにより、例えば表示物をなす看板等が車両に対し所定距離内に接近するという接近条件を満たしたシーンにおいて、そうした表示物の存在する側に何がしかの表示を行うことができる。表示情報を、表示シーンと関連する表示物の表示情報とすれば、運転者はその表示位置から表示物の存在位置と、その表示情報を認識することができる。
また、上記のように表示位置と、表示シーンや表示情報とを関連させる場合、表示シーンとして、車両が所定種別の道路区間に対し予め定められた接近条件を満たすまで接近するシーンを含むようにして、当該表示シーンに対応する前記表示位置は、運転者に対する当該種別の道路区間の存在位置側に定めることができる。この場合、車両が所定種別の道路区間に対し予め定められた接近条件を満たすまで接近したことを検知する所定種別道路接近検知手段を備えて構成する。この構成によると、所定種別の道路区間が車両に一定以上接近すると、その道路区間に関する情報が、その道路区間が存在する側に表示される。このため、その道路区間がどこに存在するかを表示位置によって認識できる。
例えばこの場合、表示シーンとして、前記車両が前記所定種別の道路区間をなす走行禁止区間又は警戒走行区間の道路に対し前記接近条件を満たすシーンを含むようにして、当該表示シーンに対応する前記表示位置は、当該走行禁止区間又は警戒走行区間が当該車両の進行方向に対し左折した先に位置する場合には運転者の左側、右折した先に位置する場合には運転者の右側、進行方向に道なりに進んだ先にある場合には運転者の正面と定めることができる。これにより、例えば走行禁止区間や警戒走行区間が車両に対し所定距離内に接近するという接近条件を満たしたシーンにおいて、そうした区間の存在する側に何がしかの表示を行うことができる。表示情報を、表示シーンの走行禁止区間や警戒走行区間に関連付けた警告情報とすれば、運転者はその表示位置からそれら区間の存在位置を直感的に認識することができる。
本発明において、上記表示情報は、対応する前記表示シーンに関連する情報と定めることができる。これにより、表示シーンが特定されると(到来すると)、それに関連した表示が適宜なされるので、より適切なタイミングでの表示が可能となる。
例えば、表示シーンとして、所定の車外対象物に対し車両が予め定められた接近条件を満たすまで接近するというシーンを含むようにして、当該に対応する表示位置を、予め定められた車両搭乗者に対し当該車外対象物に関連する車両装備が搭載される側とされている場合であれば、当該表示シーンに対応する表示情報は、予め定められた車両搭乗者に対し、当該車外対象物に関連する該車両装備の存在の報知、あるいは当該車両装備の使用推奨のいずれか又は双方とすることができる。これにより、車両装備の使用に好適なタイミングで、その存在ないしはその使用を促す情報が報知されるので、車両装備を有効利用できる。
また、この場合、その表示シーンが、前記車両が前記車外対象物をなすガソリン補給所に対し前記接近条件を満たすシーンであるならば、当該表示シーンに対応する表示情報は、給油口の存在位置を少なくとも運転者に報知するものとすることができる。これにより、例えばガソリン補給所の敷地内に進入するという接近条件を満たした場合に、給油口の存在位置が報知されるので、スムーズな給油が可能となる。また、その表示位置が、車両左右方向における給油口側(例えば運転者に対して)とされていれば、その表示だけで、その位置を直感的に理解することもできる。
また、その表示シーンが、車外対象物に対し車両が前記接近条件を満たすまで接近するシーンであるならば、当該表示シーンに対応する前記表示情報は、運転者に対し当該車外対象物への接近の警告、及び当該車外対象物に係る情報の報知のいずれか又は双方と定めることができる。例えば表示シーンが、車両が車外対象物をなす表示物に対し前記接近条件を満たすまで接近するシーンであれば、当該表示シーンに対応する表示情報は、当該表示物の表示内容に係る情報と定めることができる。これにより、例えば看板等の表示物の表示情報を拡大して表示することが可能となり、遠方の表示物でも視認可能となる。見難い位置にある表示物でも、その内容を知ることができる。
また、その表示シーンが、所定種別の道路区間に対し車両が前記接近条件を満たすまで接近するシーンであるならば、当該表示シーンに対応する前記表示情報は、運転者に対し当該道路区間への接近の警告、及び当該道路区間の種別の報知、のうちいずれか又は双方と定めることができる。例えば表示シーンが、車両が所定種別の道路区間をなす走行禁止区間又は警戒走行区間の道路に対し前記接近条件を満たすまで接近するシーンであれば、当該表示シーンに対応する表示情報は、当該走行禁止区間又は警戒走行区間の接近を警告報知するものと定めることができる。これにより、そうした区間の接近を運転者に事前に警告できる。
ところで、本発明の車室内空中表示装置においては、表示機能のみならず、可視像を用いた操作も可能とできる。具体的に言えば、車室内空間中に当該可視像が形成された場合に、少なくとも当該可視像の表示位置にユーザーの手を位置させた状態とする形でなされる、当該可視像に対する仮想タッチ操作を検知する操作検知手段と、表示情報に対応する制御内容を記憶する制御内容記憶手段と、前記仮想タッチ操作がなされた場合に、当該仮想タッチ操作がなされた前記可視像に対応する制御内容を実施する制御手段と、を備えた構成とすることができる。
例えば、表示シーンとして、所定の車外対象物に対し車両が予め定められた接近条件を満たすまで接近するというシーンを含むようにして、当該表示シーンに対応する表示位置が、予め定められた車両搭乗者に対し当該車外対象物に関連する車両装備が搭載される側とされている場合であれば、当該表示シーンに対応する表示情報は、当該車両装備を使用するための前記仮想タッチ操作用の画像とすることができ、当該表示情報に対応する前記制御内容として当該車両装備をなす駆動機器に対する予め定められた駆動制御を定めることができる。これにより、表示をそのままタッチ操作するだけで、車両装備を簡単に使用することができる。また、表示位置が車両装備の存在位置と無関係な位置に表示される場合には操作に際し違和感を覚える可能性もあるが、車両装備の存在する側に表示されることでそうした違和感を覚えることもない。
具体的に、その表示シーンが、車両が車外対象物をなすガソリン補給所に対し前記接近条件を満たすまで接近するシーンであれば、当該表示シーンに対応する表示情報は、給油口カバーを開けるための前記仮想タッチ操作用の画像とすることができ、当該表示情報に対応する前記制御内容として当該給油口カバーを開駆動する駆動制御を定めることができる。これにより、車両がガソリン補給所に接近すると給油口カバーを開けるためのタッチ画像が表示され、それをタッチ操作するだけで容易に給油口カバーを開けることができる。
また、本発明における表示シーンとして、検出される所定の車外環境パラメータが予め定められた環境条件を満たすというシーンを含むようにすることができる。当該表示シーンに対応する表示情報は、当該環境条件を満たす車外環境下での運転を支援するための予め定められた運転支援装置を駆動するための前記仮想タッチ操作用の画像であり、当該表示情報に対応する前記制御内容として当該運転支援装置を駆動する駆動制御を定めることができる。この構成は、車両周辺における予め定められた車外環境パラメータを検出する車外環境検出手段を備えて構成できる。これにより、車外環境が所定の条件を満たすシーンとなると、その環境下での運転を支援する装置を容易に使用することができる。そうした運転支援装置として、例えば、雨天時に駆動されるワイパー装置、窓ガラスやワイパーの凍結時に駆動されるデアイサ装置、窓ガラス曇時に駆動されるデフロスタ空調出力駆動、車外が所定以上暗くなった時に駆動されるヘッドライト装置を例示できる。
また、本発明における表示シーンとして、現在走行中の道路の道路種別が予め定められた道路種別であるというシーンを含むようにすることができる。当該表示シーンに対応する表示情報は、当該道路種別の道路での運転を支援するための予め定められた運転支援装置を駆動するための前記仮想タッチ操作用の画像であり、当該表示情報に対応する前記制御内容として当該運転支援装置を駆動する制御を定めることができる。この構成は、車両が走行中の道路の道路種別を検出する道路種別検出手段を備えて構成できる。これにより、車両が走行中の道路の種別が所定の種別のものであると検出されたときに、その種別の道路での走行・運転を支援する装置を容易に使用することができる。そうした運転支援装置として、例えば、所定レベルを越える悪路において車高を高く設定することができ、所定の高速道路において車高を低く設定することができる車高調整装置や、所定レベルを越える悪路においてサスペンション硬さを減じることができ、所定の高速道路においてサスペンション硬さを増すことができるサスペンション硬さ調整装置を例示できる。
また、本発明における表示シーンとして、所定種別の道路区間に対し車両が前記接近条件を満たすまで接近するシーンであるならば、当該表示シーンに対応する前記表示情報は、運転者に対し当該道路区間での運転を支援するための予め定められた運転支援装置を駆動するための前記仮想タッチ操作用の画像と定めることができ、当該表示情報に対応する前記制御内容として当該運転支援装置を駆動する制御を定めることができる。これにより、車両に接近する道路区間が所定種別の道路区間であると検出されたときに、その種別の道路に達したとき、あるいは達する前に、当該種別の道路での走行・運転を支援する装置を容易に使用することができる。所定種別の道路区間としては、上述の悪路や高速道路を定めることができ、それらに対する運転支援装置も、上述のような車高調整装置やサスペンション硬さ調整装置を、上述と同様に使用するようにすることができる。
本発明の車室内空中表示装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の車室内空中表示装置を搭載した車両の車室内断面を簡略的に示した図であり、図2は、その車室内空中表示装置により形成される可視像の形成位置(表示位置)を説明するための車室内の簡略図であり、図3は、その車室内空中表示装置の全体構成を示すブロック図である。
車室内空中表示装置1は、図1及び図2に示すように、車室内空間L中の任意の位置に、車両搭乗者(図1及び図2では運転者DR)の視認可能な可視像DP(図2のDP1〜DP6等:DP1のように表示位置を移動させることも可能)を形成することにより表示を行う表示手段を有しており、その表示原理は、特開2003−233339号公報及び特開2007−206588号公報に詳説されるものである。
本実施形態の車室内空中表示装置1は、図3に示すように、主制御部をなすECU(ここではボデー系のECU)10に対し、上記表示手段をなす投影機20と、操作検知手段をなす操作検知部30と、フューエルリッド(給油口カバー)FLを電動開閉するためのフューエルリッド駆動部40と、予め定められた車外対象物が所定の接近条件を満たすまで接近したことを検知する車外対象物接近検知部(車外対象物接近検知手段)50と、記憶装置60と、さらには、他の情報取得部71〜75が接続した構成を有する。さらに、ECU10は、車載LAN9を介して、カーナビゲーション装置100や、その他各種車載機器200,300、・・・とも通信可能に接続している。
ECU10は、CPU,ROM,RAM等を備えた周知のマイコン構成を有し、カーナビゲーション装置100や車外対象物接近検知部50、さらには他の車載機器200や300から、シーン判定用情報を取得して、取得した情報に基づいて、自車両Cにおいて予め定められた表示シーンを特定するシーン特定手段として機能する。表示シーンとは、投影機20によって車室内空間L内に可視像DPを形成する形で表示を実施するに好適となる予め定められたシーンであり、予め定められた表示条件が成立した車両状態である。
なお、表示シーンは1つのみが定められていてもよいが、本実施形態における表示シーンは複数定められている。そして、それぞれの表示シーンに対応する表示情報(表示内容)及び表示位置が存在する。これらの情報(表示内容及び表示位置)は、ECU10の記憶部あるいは外部記憶装置等の所定記憶部60に記憶されている(ここでは外部記憶装置60)。具体的に言えば、図4に示すように、表示シーン、表示情報、表示位置、制御内容(後述)がそれぞれ対応付けられた形で予め記憶されている。なお、これらの各表示シーンは、自車両Cの様々な状況として設定することができるが、本実施形態における全ての表示シーンは、ユーザーの車両乗車状態を前提とするシーンとして予め定められているものとする。
車外対象物接近検知部50は、例えば車外の表示物や危険対象物等の車外対象物が予め定められた接近条件を満たすまで接近したことを特定するための車外対象物接近情報を取得する車外対象物接近情報取得部53を有して構成される。この車外対象物接近情報は、シーン判定用基礎情報であり、この車外対象物接近情報取得部53がシーン判定用基礎情報の取得部をなす。
本実施形態における車外対象物接近情報取得部53は、車外対象物接近情報として車外の撮影画像を取得する車外撮影カメラ(車外撮影手段)53とされている。車外対象物接近検知部50では、車外撮影カメラ53によって撮影された撮影画像(シーン判定用基礎情報)に基づいて、予め定められた車外対象物を特定し、特定された車外対象物に対し自車両Cが予め定められた接近条件を満たすまで接近したシーンであるか否かを判定し、その判定結果をシーン判定情報としてECU10に送信する。
具体的に言えば、車外撮影カメラ53による撮影画像が車外対象物特定部52に送信され、車外対象物特定部52は、受信した撮影画像を基に、2値化処理や濃淡情報によるパターンマッチング等の画像処理を行って車外対象物を特定する。ここでは、撮影画像より抽出される車外対象物画像と、車外対象物接近情報取得部50内に予め記憶されている車外対象物の基本形状データとのパターンマッチング等により特定する。さらに、接近判定部51にて、撮影画像上において特定された車外対象物の大きさが所定レベル(特定される車外対象物毎に予め定められる大きさ)を上回る場合を上記接近条件を満たすと判定し、その判定結果をシーン判定情報としてECU10に対し送信する。ただし、接近条件を満たすと判定された場合には、シーン判定情報として、当該シーンに係る情報が含まれた情報がECU10に対し送信される。具体的に言えば、シーン判定情報は、接近条件を満たすと判定されたシーンにおいて接近対象とされた車外対象物を特定可能な情報や、当該車外対象物の自車両Cに対する存在位置及び/又は存在方向を特定可能な情報、当該車外対象物から自車両Cまでの距離情報等が含まれた等を特定可能な情報とを含むものとする。
なお、接近判定部51は、自車両Cと車外対象物との間の実際の距離を接近判定情報として検出するミリ波レーダーセンサやソナー等の距離検出手段を有した構成とされていてもよい。
また、本実施形態におけるシーン判定用の基礎情報の取得部は、様々なシーンを特定するために複数設けられており、上記の車外対象物接近情報取得部53の他にも存在する。シーン判定用の基礎情報としては、上述の車外対象物接近情報の他に、車外の温度・天候・明るさ等の車外環境を特定するための車外環境情報(車外環境パラメータ)、自車両Cが現在走行中又は走行予定の道路の種別(悪路や高速道路等)を特定する道路種別情報、自車両Cの走行状態(車速やステアリング操作等)を特定する走行状態情報等がある。
本実施形態の車外環境情報を取得する情報取得部(車外環境情報取得手段)は、自車両Cに設けられる既存の検出部(センサ)210に兼用され、その検出結果に基づくシーン判定情報をECU10が通信取得するように構成されている。
本実施形態においては、図5に示すように、車載機器200として、窓ガラスに向けて空調気流を吹き出すデフロスタ出力を実施する駆動部221aを備えた車載空調装置200aが設けられている。この車載空調装置200aには、自車両Cの窓ガラス(特にフロントガラス)において曇りを検出する窓ガラス曇検出部211aが設けられており、本実施形態においては、この窓ガラス曇検出部211aを、車外環境情報として窓ガラスの曇り状態を取得する情報取得部210として用いる。窓ガラスの曇りの発生は、ガラス温度とその周辺空気の露点温度との比較結果に基づいて推定ないし特定することができ(露点温度は、車室内に設けられた湿度センサと内気温センサの検出結果に基づいて算出可能)、窓ガラス曇検出部211aとして、ガラス温度センサ(窓ガラス温度検出手段:例えばガラス内面に配置した温度センサ)や、内気温センサ(車室内温度検出手段)、湿度センサ(車内湿度検出手段)を有している。なお、窓ガラス曇検出部は周知のものであって、上記湿度検出方式の他にも光学方式の検出方式もあり、これを利用してもよい。
なお、制御部(空調ECU)201aから送信されるシーン判定情報は、窓ガラス曇検出部211aの検出結果(シーン判定用の基礎情報)そのものでもよいし、当該検出結果である窓ガラスの曇レベルが制御部201aにてデフロスタ出力の実施すべき予め定められた閾レベルを上回ったと判定した、その判定結果情報であってもよい。
また、必要であれば、車載空調装置200aに設けられている各種センサ(外気温センサ(車外温度検出手段)や内気温センサ、照度センサ(車外光量検出手段)等)も、上記の情報取得部210として用いることが可能である。
また、本実施形態においては、図5に示すように、車載機器200として、降雨や降雪等を検知した際に窓ガラスに付着する雨や雪等を払拭するワイパーブレードを駆動する駆動部221bを、制御部201bにて駆動制御するワイパー装置200bが設けられている。このワイパー装置200bには、降雨や降雪を検知する雨滴センサ(雨雪検知手段)211bが設けられており、これを上記車外環境情報を取得する情報取得部210として用いる。
なお、制御部201bから送信されるシーン判定情報は、雨滴センサ(雨雪検知手段)211bの検出結果(シーン判定用の基礎情報)そのものでもよいし、当該検出結果である降雨や降雪のレベルが制御部201bにてワイパー駆動を実施すべき予め定められた閾レベルを上回ったと判定した、その判定結果情報であってもよい。
また、本実施形態においては、図5に示すように、車載機器200として、ヘッドライトを点灯する点灯駆動部221cを、制御部201cにて点灯制御するヘッドライト装置200cが設けられている。このヘッドライト装置200cには、車外の明るさを検知する照度センサ(照度検知手段)211cが設けられており、これを上記車外環境情報を取得する情報取得部210として用いる。
なお、制御部201cから送信されるシーン判定情報は、照度センサ(照度検知手段)211cの検出結果(シーン判定用の基礎情報)そのものでもよいし、当該検出結果である車外の明るさレベルが制御部201cにてヘッドライトを点灯すべき予め定められた閾レベルを下回ったと判定した、その判定結果情報であってもよい。
また、本実施形態においては、図5に示すように、車載機器200として、窓ガラスあるいはワイパーの凍結を解消する凍結解消駆動部221dを、制御部201dにて駆動制御する凍結解消装置200d(図5)として、デアイサ駆動部221dを備えるデアイサ装置が設けられている。この凍結解消装置200dには、自車両Cの予め定められた窓ガラスあるいはワイパーの凍結を検知する凍結センサ(凍結検知手段:外気温センサ等)が設けられており、これを上記車外環境情報を取得する情報取得部210として用いる。
なお、制御部201dから送信されるシーン判定情報は、凍結センサ(凍結検知手段)211dの検出結果(シーン判定用の基礎情報)そのものでもよいし、当該検出結果である凍結レベルが制御部201cにて凍結解消駆動部221dを駆動すべき予め定められた閾レベルを上回ったと判定した、その判定結果情報であってもよい。
本実施形態の道路種別情報を取得する情報取得部(路面情報取得手段)は、カーナビゲーション装置100とされている。カーナビゲーション装置100の所定記憶部102に記憶されている当該道路種別情報を、ECU10が通信取得するように構成されている。なお、上記の車外環境情報を、カーナビゲーション装置100が外部センタ110から無線通信により、例えば天候情報等の形で取得する構成としてもよい。
ナビゲーション装置100の所定記憶部102には、道路の接続を表した道路データを含む地図データベースである地図データが記憶されている。この地図データ21mは、表示用となる所定の地図画像情報を記憶するとともに、リンク情報(各道路を構成する所定の区間情報であって、位置座標,距離,所要時間,道幅,車線数,制限速度等から構成される)やノード情報(交差点(分岐路)等を規定する情報であって、位置座標,右左折車線数,接続先道路リンク等から構成される)、道路種別情報等を含む道路網情報、さらにはそれら道路の周辺施設情報や周辺表示物情報等のような付加情報も記憶している。
道路網情報に含まれる道路種別情報は、路面舗装のされていないような悪路として予め登録されている道路や、所定速度以上の高速走行が許可される道路として予め登録されている高速道路等を特定可能な情報であり、地図画像の表示時に使用されるリンク情報やノード情報に対応付けた形で記憶されている。本実施形態では、当該道路網情報と、GPS受信機等を有して構成される位置検出部(現在位置特定手段)101により特定される自車両Cの現在位置とに基づいて、ナビゲーション装置100が、自車両Cの現在走行中の道路の種別を特定しているので、その特定結果を示す道路種別情報を、ECU10がシーン判定情報として通信取得する。また、カーナビゲーション装置100において目的地への経路案内中であれば、自車両Cの現在の走行道路のみならず、今後の走行予定道路も特定できるから、当該走行予定道路の道路種別をシーン判定情報として通信取得することも可能である。
本実施形態の走行状態情報を取得する情報取得部は、自車両Cに設けられる既存の検出部を利用し、その検出結果をECU10が通信取得するように構成されている。ここでは、イグニッションスイッチ71、車速センサ72、シフトポジションセンサ75等の自車両Cの走行状態情報を取得する情報取得部(走行状態情報取得手段)や、シフトポジションセンサ75、シート傾斜角検出部73、着座センサ74等の車内状態情報を取得する情報取得部(車内状態情報取得部)等があり、これらの検出結果をシーン判定情報として通信取得する。なお、他の検出部により走行状態情報や車内状態情報を取得してもよいし、これら以外の情報取得部から走行状態情報や車内状態情報を取得してもよい。
ECU10は、これらのシーン判定用情報を取得し、当該シーン判定用情報に基づいて、自車両Cにおいて予め定められた表示シーンを特定すると、特定された表示シーンに対応する表示を、上記可視像DPの形成により行うための表示制御を実施する表示制御手段として機能する。具体的には、ECU10は、表示シーンが特定された場合に、記憶装置60から当該表示シーンに対応する表示情報を読み出すとともに、当該表示シーンに対応する表示位置を特定し、表示手段をなす投影機20に対し、当該表示情報を表示するための可視像DPを、当該表示位置に形成する表示制御を実施する。
投影機20は、本実施形態においては、レーザー光源26から間欠的に発信される発振される不可視のレーザービームを、レンズやミラー等の集光手段により集光してプラズマを発生させ、当該プラズマから発光する可視光により文字、画像等の可視像DPを車室内空間L中(空中)に描画する表示手段である。
表示シーンが特定されるとECU10は、この投影機20に対し、当該表示シーンに基づいて特定される表示位置(表示見込み領域)を反映した表示位置情報を送信する。ここでの表示位置情報は、車室内空間Lに対し予め定めた三次元空間座標系上における位置座標と定めるものとする。これを受信した投影機20は、表示位置判定部(投影角度判定部)21において、当該表示位置情報に反映される表示位置上に可視像DPが形成されるよう、車室内空間L内において可視像DPを形成すべき表示見込み領域を決定する。投影機駆動制御部22は、決定された表示見込み領域内にレーザー光源26の出射方向が定められるように、投影機駆動部(投影機駆動回路及び投影機駆動モータ)23を駆動する駆動制御を実施する。つまり、ここでは決定された表示見込み領域に、レーザー光源26による可視像DPの描画可能範囲が少なくとも含まれるよう投影機20全体を駆動させる。
一方で、ECU10は、表示シーンが特定されると、この投影機20に対し、当該表示シーンにおいて表示すべき内容を反映した表示情報を送信する。これを受信した投影機20は、表示内容判定部(投影内容判定部)21において、当該表示情報に基づく表示内容が、上記で決定された表示見込み領域上で描画されるように、レーザー光源26の描画予定箇所を決定する。レーザー光源制御部25は、決定された描画予定箇所に存在する気体をプラズマ発光させるための光源制御を実施する。本実施形態における可視像DPは、2つのレーザービームの交点に輝点を形成する形で生じるので、光源制御部25は、その交点位置(輝点位置)が表示情報(表示内容)に対応する位置となるよう、レーザー光源26を走査する走査手段を制御するとともに双方のレーザービームの発信タイミングを制御する。
なお、本実施形態においては、レーザー光源26から出射されたレーザービームは自車両Cの窓ガラス(ここではフロントガラス)に反射し、その反射ビームにより可視像DPが形成されるようになっているため、反射を考慮した形で表示見込み領域及び描画予定箇所(輝点位置)が決定される。また、可視像DPは、複数の対をなすレーザー光源によって多数の輝点を同時に生じさせる形で表示してもよいし、輝点位置を移動させて、その発光の残像現象として表示してもよい。
また、可視像DPによって表示される表示情報としては、表示シーンに関連するものを定めることができる。例えば、特定された表示シーンないしは当該表示シーンに関連した警告あるいは報知、当該表示シーンに関連する車両装備の存在報知(あるいは存在位置の報知)、当該車両装備の使用推奨、当該車両装備を使用するための操作画像(仮想タッチ操作用の画像)、当該表示シーンでの運転を支援するための予め定められた運転支援装置の存在報知(あるいは存在位置の報知)、当該運転支援装置の使用推奨、当該運転支援装置を駆動するための操作画像(仮想タッチ操作用の画像)、及び当該表示シーンでの運転を支援するための予め定められた運転支援画像のうちいずれか又は複数とすることができる。
ECU10は、上記可視像DPの形成により表示を行うための表示制御を実施する一方で、その表示される可視像DPを利用した操作の有無を、操作検知部30から取得する。さらに、記憶装置60には、図4に示すように、当該可視像DP(表示情報)に対応する制御内容が記憶されているので、当該仮想タッチ操作がなされた場合に、ECU10は、当該仮想タッチ操作がなされた可視像DP(表示情報)に対応する制御内容を実施する制御手段としても機能する構成となっている。
操作検知部30は、投影機20により車室内空間L中に、予め操作用と定められた所定の可視像DPが形成されると、少なくとも当該可視像DPの表示位置にユーザーの手Hを位置させた状態とする形でなされる、当該可視像DPに対する仮想タッチ操作を検知する操作検知手段として機能する。
本実施形態における操作検知部30は、撮影部をなす車内撮影カメラ33を備えて構成され、ECU10と共に操作検知手段として機能する。車内撮影カメラ33は、車室内空間L全体を自車両C前方から後方に向けて撮影するよう配置されており、ここでは、自車両Cのフロントガラス直下に載置されている。操作検知部30では、車内撮影カメラ33によって撮影された撮影画像(操作判定情報)に基づいて、予め定められた車両搭乗者(ユーザー)の手H(さらには指F)を特定し、さらに、特定された手H(さらには指F)の車室内空間L内における位置を特定し、特定された手H(さらには指F)の位置が、操作用と定められた所定の可視像DPの表示位置である場合には、当該可視像DPに対する仮想タッチ操作として検知し、当該仮想タッチ操作がなされた可視像DP(表示情報)に対応する制御内容を実施する。
具体的に言えば、車内撮影カメラ33による撮影画像が操作位置特定部32に送信され、操作位置特定部32は、受信した撮影画像を基に、2値化処理や濃淡情報によるパターンマッチング等の画像処理を行って、車両搭乗者(ユーザー)の手H(さらには指F)を特定する。ここでは、撮影画像より抽出される手画像(さらには指画像)と、操作検知部30内に予め記憶されている手(さらには指F)の基本形状データとのパターンマッチング等により特定する。そして、特定された手Hの位置(さらには指Fの位置)を、車室内空間Lに対し予め定めた三次元空間座標系上における位置座標として特定し、特定した位置座標をユーザー操作判定部31に送信する。ユーザー操作判定部31は、当該位置座標を受信する一方で、ECU10から現在表示している表示情報に対応する表示位置情報を取得して、特定された手Hの位置(さらには指Fの位置)と表示情報の表示位置とが重なる部分が存在するか否かを判定する。重なる部分がある場合には、ECU10に対し現在の表示情報に対する操作ありを通知する制御情報が送信される。ECU10は、これを受信するに伴い現在の表示情報に対応する制御内容を実施させる制御信号が、対応する駆動部ないしは制御部に対し送信される。
以下、ECU10が実施する当該表示制御の流れを、図6を用いて説明する。なお、当該表示制御は、ECU10のCPUが自身の記憶部に格納された所定のプログラムを実施する形で行われ、これにより、本発明のシーン特定手段、表示制御手段として機能する。
S1では、ECU10が、カーナビゲーション装置100や車外対象物接近検知部50、他の情報取得部71〜75を含む各シーン判定用情報取得部から、既に述べたシーン判定用情報を取得して(シーン判定用情報取得手段)、取得した情報に基づいて、自車両Cにおいて予め定められた複数の表示シーンの中から現在のシーンに該当するものを特定する(シーン特定手段)。具体的に言えば、上記した全てのシーン判定用情報を取得して、図4に示す記憶内容のうち、該当する表示シーンを特定する。ただし、本実施形態においては、全ての表示シーンにおいて、着座センサ74によりいずれかのシートにて乗員の着座状態が検出されていることが前提条件として含まれており、着座が検出されていなければ、いずれの表示シーンも特定されないものとする。表示シーンによっては、運転席の着座センサ74によって着座が検出されることが必須条件とすることもできる。
S1にて、表示シーンが特定されない場合にはS4に進み、この段階で現在表示されている可視像DPが存在すればそれを消去した上で、本処理を終了する。他方、表示シーンが特定された場合にはS2に進む。
S2では、特定された表示シーンに対応する表示情報を、投影機20により上述の可視像DPの形成により表示するための制御信号(表示情報及び表示位置情報)を、ECU10が当該投影機20に対し出力する。これにより、投影機20は、特定された表示シーンに対応する可視像DPを形成する。ただし、その表示位置は、当該制御信号に含まれる表示位置情報に基づく位置であり、車室内空間L中における、当該表示シーンに対応する位置である。
S3では、表示を消去するか否かをECU10が判定する。この判定は、表示を消去する予め定められた消去操作がなされたか否かを判定する形で行うことができる。例えば、投影機20により形成された可視像DPの一部に、表示消去操作部をなす表示領域を設け、当該表示領域への仮想タッチ操作を消去操作としてもよいし、ハードスイッチとして自車両C側に設けられた消去スイッチへの操作を消去操作としてもよい。また、操作用の可視像DPへの操作が検知されるに伴い当該可視像DPを消去すると判定してもよい。表示を消去すると判定されるに伴い、S4では、ECU10が形成されている可視像DPを消去するための制御信号を投影機20に対し出力する。なお、可視像DPは、所定期間表示を継続した後に、強制的に消去されるようにしてもよい。なお、図6の本処理は、所定周期にて繰り返し実施されるものである。
なお、上述した図6の処理は、S1及びS2において、所定シーンの到来に伴い所定の可視像DPが形成されることを実施するための基本フローである。以下では、このS1及びS2の部分を、より具体的な表示シーンに適用した例について、図を用いて説明する。
表示シーンとしては、自車両Cが所定の車外対象物に対し予め定められた接近条件を満たすまで接近するシーンを定めることができる。この場合、当該シーンに対応する表示情報は、当該シーンに関連した情報であり、例えば、予め定められた車両搭乗者に対し、特定された車外対象物に関連する車両装備の存在の報知、当該車両装備の使用推奨、及び当該車両装備を使用するための操作画像(仮想タッチ操作用の画像)のいずれか又は複数とすることができる。また、当該シーンに対応する表示位置は、当該シーンに関連する位置であり、例えば、予め定められた車両搭乗者に対し当該車外対象物に関連する車両装備が搭載される側とすることができる。
また、表示シーンとして、自車両Cの搭乗者により車内装備が予め定められた状態に変更される休憩シーンを定めることができる。この場合、当該休憩シーンに対応する表示情報は、当該休憩シーンに適した休憩シーンに関連する情報であり、例えば、休憩シーンにおける使用が推奨される車両装備の存在の報知、当該車両装備の使用推奨、及び当該車両装備を使用するための操作画像(仮想タッチ操作用の画像)のいずれか又は複数とすることができる。また、当該シーンに対応する表示位置は、当該シーンに関連する位置であり、例えば上記操作画像が表示されるのであれば、当該操作画像を操作しやすい位置とすることができる。
なお、図7では、上記した所定の車外対象物が接近するシーンと、休憩シーンとの双方が想定された処理の一例である。
S11では、所定の車外対象物の一つであるガソリン補給所GSの敷地内に自車両Cが進入したという接近条件を満たす表示シーンであるか否かを判定する(シーン特定手段)。これは、ナビゲーション装置100において、道路網情報に含まれる周辺施設情報(ガソリン補給所GSの位置情報が含まれる)と、位置検出部101により特定される自車両Cの現在位置とに基づいて算出される、自車両Cとガソリン補給所GSとの距離情報を、ECU10が通信取得し、取得した距離情報に基づいて判定する。なお、当該表示シーンは、車両搭乗者による運転席の着座を必須条件とする。ガソリン補給所GSの敷地内に自車両Cが進入している場合にはS12に進み、進入していない場合にはS15に進む。
S12では、車両装備の一つである給油口(フューエルリッド)FLの位置を判定する。自車両Cの給油口FLの位置が、車両左右方向における右側に位置している場合にはS13に進む。S13では、ECU10から投影機20に対し、対応する可視像DPを形成する制御信号が送信される。可視像DPにより表示される表示情報としては、給油口FLの位置が車両左右方向における右側に存在している旨を報知する情報と共に、その給油口カバーを開けるための仮想タッチ操作用の画像と、当該画像への操作を促す案内情報(使用推奨情報)とが含まれる。そして、それらの表示位置は、運転者に対し右側、つまり運転者に対し給油口が設けられている側となっている。つまり、自車両Cは、図8の左図上側に対応する給油口FLを備える自車両C1であるから、図8の右図のDP(C1)の位置に表示がなされる。他方、車両左右方向における左側に位置している場合にはS14に進む。S14でも、S13と同様に、表示情報として、給油口FLの位置が自車両C2の左右方向における左側(図8の左図下側)に存在している旨を報知する情報と、その給油口カバーを開けるための仮想タッチ操作用の画像と、当該画像への操作を促す案内情報とが含まれる。そして、それらの表示位置は、運転者に対し左側(図8の右図のDP(C2)の位置)となっている。
さらに、上記の仮想タッチ操作用の画像が表示された状態において、操作検知部30において当該画像に対する仮想タッチ操作が検知された場合には、ECU10は、当該画像(表示情報)に対応する制御内容を実施する。ここでの仮想タッチ操作用の画像は、給油口カバーを開けるための操作画像であるから、当該画像に対する仮想タッチ操作が検知された場合にECU10は、当該給油口カバーを開駆動するための制御信号を、フューエルリッドオープン駆動部40に出力する。これにより、当該制御信号を駆動回路41が受けるとフューエルリッドモータ42が駆動し、給油口カバーが閉状態から開状態となる。
一方、S15では、自車両Cが停車してシートSの背もたれ部SAが座部SBから離間する方向に所定以上傾斜されたという条件を満たす表示シーンであるか否かを判定する(シーン特定手段)。当該表示シーンを特定するための条件としては、イグニッションスイッチ71がOFFとされ、かつ車速センサ72の検出結果として車速ゼロが検出され(あるいはシフトポジションセンサ75にてパーキングポジションが検出され)、かつシートSの背もたれ部SAと座部SBとがなす角度を検出するシート傾斜各検出部(周知の角度センサからなる)74の検出結果として所定角度以上の角度が検出される(背もたれ部SAの傾斜が図9の基準傾斜位置Y0よりもY1やY2側に変位する)ことが必要となる。つまり、この表示シーンは、運転者及びその他の車両搭乗者のいずれかが休憩しているような休憩シーンを想定している。ここでは、ECU10が、イグニッションスイッチ71の操作状態、車速センサ72の検出結果、シート傾斜各検出部73の検出結果をシーン判定用情報として取得し、これらに基づいて、上述のような当該休憩シーンであるか否かを判定する。ただし、当該休憩シーンにおいては、少なくともいずれかの座席におけるユーザーの着座が必須条件となる。
なお、休憩シーンを特定する条件は、上記した条件に限られる必要はなく、他の条件で定義することも可能である。上記の休憩シーンであると判定された場合にはS16に進み、上記の休憩シーンであると判定されなければ本処理を終了し、図6におけるS3に進むこととなる。
S16では、例えば図9に示すように、休憩シーンにおいて使用推奨されるオーディオ操作用の操作画像(仮想タッチ操作用の画像)DPが表示される。表示された各種の操作画像を操作(仮想タッチ操作)することにより、ECU10に対し通信可能に接続される周知のオーディオ装置(例えば車載機器300)に対し操作画像に対応する制御を実施するための制御信号が出力され、該オーディオ装置において当該制御が実施される。ただし、ここでのオーディオ操作用の操作画像DPの表示位置は、着座センサ74において着座が検知され、なおかつシート傾斜各検出部74の検出結果として所定角度以上の角度が検出されたシートSのヘッドレストSHに対し、正面側にて常に正対する位置とされている。つまり、当該シートSの背もたれ部SAの傾斜角度に応じて、図9の(a)及び(b)の操作画像DP(Y1)やDP(Y2)ように、視認及び操作のしやすい位置に変更されるようになっている。
S13、S14、S16が実施されると本処理は終了し、図6におけるS3に進むこととなる。なお、この図7の処理も、図6の処理と同様、終了後も所定周期で繰り返し実施される。
また、上記とは別の表示シーンとしては、自車両Cが予め定められた種別の道路(例えば走行禁止区間又は警戒走行区間の道路や工事現場、高速道路、悪路等)に対し予め定められた接近条件を満たすまで接近するシーンを定めることができる。この場合、当該シーンに対応する表示情報は、当該シーンに関連した情報であり、例えば、運転者に対し当該道路への接近の警告、及び当該道路の種別の報知のうちいずれか又は双方とすることができる。また、当該表示シーンに対応する表示位置は、運転者に対する当該道路の存在位置側に定めることができる。
なお、図10では、上記した予め定められた種別の道路の一例として、工事区間の道路(工事現場)Zが接近するシーンが想定された処理の一例である。上述した他の種別の道路やそれら以外の種別の道路が接近するシーンの処理を他に有していても当然よい。
S21では、ECU10が、図11の左側に示すような、自車両Cの進行方向側に存在する工事区間の道路Zに対し、当該自車両Cが所定距離内まで接近したという接近条件を満たす表示シーンであるか否かを判定する(シーン特定手段)。これは、ナビゲーション装置100において、道路網情報に含まれる道路種別情報(ここでは工事中区間の位置情報)と、位置検出部101により特定される自車両Cの現在位置とに基づいて、自車両C周辺の工事区間の道路Zが特定され、さらに、自車両Cの現在位置から当該工事区間の道路Zまでの距離(直線距離でもよいが、ここでは最短ルートとなる道路を通った場合の総距離)が算出されるから、ECU10は、その算出された距離を取得し、当該距離が所定距離を下回る場合に、上記接近条件を満たしていると判定する。なお、当該表示シーンは、運転者への表示を意図するものであるから運転席の着座を必須条件とする。当該接近条件を満たしている場合にはS22に進み、満たしていない場合には本処理を終了し、図6におけるS3に進むこととなる。
なお、予め定められた種別の道路を車外対象物接近検知部50によってその存在を特定して、なおかつその接近を検知することが可能である。例えばナビゲーション装置100に記憶されていない工事現場等は、車外対象物接近検知部50によって特定可能である。
S22では、ECU10が、特定された工事区間の道路Zが自車両Cの進行方向右側に存在するか否かを、ナビゲーション装置100から対応する情報を取得することにより判定する。特定された工事区間の道路Zが自車両Cの進行方向右側に存在すると判定された場合にはS23に進み、運転席の右前方側に当該工事区間の道路に係る警告表示が、上述の可視像DPによってなされる。なお、可視像DPの表示位置は運転者DRに対する当該道路の存在側に固定されていてもよいが、本実施形態においては、自車両Cに対する工事区間の道路Zの存在方向をナビゲーション装置100において特定できるので、車室内空間L中の表示位置は常に、運転者DRに対し工事区間の道路Zの存在方向側に位置するよう移動するものとする。図11においては、車両Cの進行に伴い工事区間の道路Zの相対位置が変化し、工事区間の道路Zの存在方向がX2からX1に変化するから、可視像DPの表示位置も可視像DP(X2)の位置から可視像DP(X1)の位置に変更される。これにより、工事区間の道路Zの存在だけでなく、その存在位置を運転者DRが直感的に把握し易い。他方、特定された工事区間の道路Zが自車両Cの進行方向右側に存在しないと判定された場合にはS24に進む。
S24では、ECU10が、特定された工事区間の道路Zが自車両Cの進行方向左側に存在するか否かを、ナビゲーション装置100から対応する情報を取得することにより判定し、進行方向左側に存在すると判定された場合にはS25に進み、運転席の左前方側に当該工事区間の道路に係る警告表示が、上述の可視像DPによってなされる。この場合も、S23と同様に、車室内空間L中の表示位置は常に、運転者DRに対し工事区間の道路Zの存在方向側に位置するよう移動するものとする。他方、特定された工事区間の道路Zが自車両Cの進行方向左側に存在しないと判定された場合にはS26に進む。
S26では、特定された工事区間の道路Zが自車両Cの進行方向正面に存在すると判定されて、運転席の正面に当該工事区間の道路に係る警告表示が、上述の可視像DPによってなされる。
S23、S25、S26が実施されると本処理は終了し、図6におけるS3に進むこととなる。なお、この図10の処理も、図6の処理と同様、終了後も所定周期で繰り返し実施される。
なお、図10の処理における警告表示は、工事区間の道路の存在を警告するのみならず、当該道路が通行可能か否か、さらには当該道路にて車線規制等が存在するか否かを特定して、これらを表示するようにしてもよい。さらに、工事区間の道路の接近に伴い表示を強調するようにしてもよい。例えば、工事区間の道路が接近するに従い表示を大きくすることができる。また、当該処理における表示は、運転者DRに対しなされるものであるから、可視像DPは、車室内空間L中の各種位置に形成されるとしても、その向きが必ず運転者DR側を向くように形成される。
また、上記とは別の表示シーンとしては、自車両Cの走行状態が予め定められた走行状態となる表示シーンを定めることができる。この場合、当該シーンに対応する表示情報は、当該シーン(走行状態)に関連した情報であり、例えば、運転者に対し当該走行状態の警告あるいは報知、当該走行状態に関連する車両装備の存在報知、当該車両装備の使用推奨、当該車両装備を使用するための操作画像(仮想タッチ操作用の画像)、当該走行状態での運転を支援するための予め定められた運転支援装置を駆動するための操作画像(仮想タッチ操作用の画像)、及び当該走行状態での運転を支援するための予め定められた運転支援画像のうちいずれか又は複数とすることができる。また、当該表示シーンに対応する表示位置は、当該シーンに関連する位置であり、当該シーンに好適な位置に定めることができる。
なお、図12では、上記した予め定められた自車両Cの走行状態の一例として、自車両Cの後進状態あるいは後進予定状態となったシーンが想定された処理の一例である。他の走行状態が特定されたシーンの処理を、これとは別に有していても当然よい。
S31では、ECU10が、自車両Cのシフトレバーがバックポジションに操作されているという条件を満たすシーンであるか否かを判定する(シーン特定手段)。これは、シフトポジションセンサ75の検出結果に基づいて特定される。なお、当該表示シーンは、運転者への表示を意図するものであるから運転席の着座を必須条件とする。当該条件を満たしている場合にはS32に進み、満たしていない場合には本処理を終了し、図6におけるS3に進むこととなる。
S32では、図13に示すように、運転者の後方に、運転支援画像の一つである後進運転支援画像DP(B)を表示する。後進運転支援画像としては、例えば周知のバックモニタと同様、車両背面に取り付けられるカメラの撮影映像に、車両後端から約0.5m先を示す距離目安線DP(B1)と、車幅線を後方に延長した車幅延長線DP(B2)と、ステアリング操作に応じて変更される自車両Cの予想進路線DP(B3)とを重ね表示するものとすることができる。本実施形態においては、後進運転支援画像DP(B)として、周知のバックモニタと同様、上記の距離目安線DP(B1)と車幅延長線DP(B2)と予想進路線DP(B3)とを、リアガラスRGの手前に表示して、後ろを振り向いた運転者が、これらをリアガラスRGから視認できる車外風景に重ねて視認できるようにする。これにより、運転者に自車両Cの後進方向を案内するようにする。
S32が実施されると本処理は終了し、図6におけるS3に進むこととなる。なお、この図12の処理も、図6の処理と同様、終了後も所定周期で繰り返し実施される。
また、上記とは別の表示シーンとしては、自車両Cが所定の車外対象物(例えば表示物や危険対象物)に対し予め定められた接近条件を満たすまで接近するシーンを定めることができる。この場合、当該シーンに対応する表示情報は、当該シーンに関連した情報であり、例えば、当該車外対象物への接近の警告、及び当該車外対象物に係る情報の報知のいずれか又は双方とすることができる。また、当該表示シーンに対応する表示位置は、運転者に対する当該車外対象物の存在位置側に定めることができる。
なお、図14では、上記した所定の車外対象物の一例として、表示物である標識SDが接近するシーンが想定された処理の一例である。上述した他の車外対象物やそれら以外の車外対象物が接近するシーンの処理を他に有していても当然よい。
S41では、ECU10が、図15の左側に示すような、自車両Cの進行方向側に存在する標識(交通標識や看板等)SDに対し、当該自車両Cが所定距離内まで接近したという接近条件を満たしているか否かを判定する(シーン特定手段)。これは、ナビゲーション装置100において、道路網情報に含まれる道路の周辺表示物情報(標識情報)と、位置検出部101により特定される自車両Cの現在位置とに基づいて、自車両C周辺の標識SDが特定され、さらに、自車両Cの現在位置から当該標識SDまでの距離(ここでは直線距離)が算出されるようにして、ECU10は、その算出された距離を取得し、当該距離が所定距離を下回る場合に、上記接近条件を満たしていると判定する。なお、当該表示シーンは、車両搭乗者の着座を必須とするが、本実施形態においては運転者への表示を優先するために運転席の着座を必須条件とするものとする。当該接近条件を満たしている場合にはS42に進み、満たしていない場合には本処理を終了し、図6におけるS3に進むこととなる。
なお、予め定められた車外対象物を車外対象物接近検知部50によってその存在を特定して、なおかつその接近を検知することが可能である。例えばナビゲーション装置100に記憶されていない表示物等は、車外対象物接近検知部50によって特定可能である。
S42では、ECU10が、特定された標識SDが自車両Cの進行方向右側に存在するか否かを、ナビゲーション装置100から対応する情報を取得することにより判定する。特定された標識SDが自車両Cの進行方向右側に存在すると判定された場合にはS43に進み、運転席の右前方側に当該標識SDに表示されている表示内容が、上述の可視像DPにより表示される。なお、可視像DPの表示位置は、運転者DRに対する当該標識SDの存在側に固定されていてもよいが、ここでは図10の場合のように、自車両Cと対象(ここでは表示物である標識)との相対位置関係に応じて移動するように表示するものとする。他方、特定された標識SDが自車両Cの進行方向右側に存在しないと判定された場合にはS44に進む。
S44では、ECU10が、特定された標識SDが自車両Cの進行方向左側に存在するか否かを、ナビゲーション装置100から対応する情報を取得することにより判定し、進行方向左側に存在すると判定された場合にはS45に進み、運転席の左前方側に当該標識SDに表示されている表示内容が、上述の可視像DPにより表示される。この場合も、可視像DPの表示位置は、S23と同様に、標識SDの存在方向側に位置するよう移動するものとする。他方、特定された標識SDが自車両Cの進行方向左側に存在しないと判定された場合にはS46に進む。
S46では、特定された標識SDが自車両Cの進行方向正面に存在すると判定されて、運転席の正面に当該標識SDに表示されている表示内容が、上述の可視像DPによってなされる。
S43、S45、S46が実施されると本処理は終了し、図6におけるS3に進むこととなる。なお、この図14の処理も、図6の処理と同様、終了後も所定周期で繰り返し実施される。
なお、図14の処理における、標識SD等の表示物の表示は、当該表示物の接近に伴い表示を強調するようにしてもよい。例えば、図15に示すように、表示物が接近するに従い表示を大きくすることができる(図15では、距離W2のときの可視像DP(W2)よりも距離W1の可視像DP(W1)の方を大きくなっている)。また、当該処理における表示は、運転者DRに対しなされるものであるから、可視像DPは、車室内空間L中の各種位置に形成されるとしても、その向きが必ず運転者DR側を向くように形成される。
図16の処理は、表示シーンとして、自車両Cにおいて、検出される所定の車外環境パラメータが予め定められた環境条件を満たすというシーンが想定されており、S51において当該表示シーンが特定されると(シーン特定手段)、特定された表示シーンに対応する表示情報である仮想タッチ操作用の画像が、上記可視像DPとして投影機20により表示される。さらにここでは、表示された当該仮想タッチ操作用の画像に対する仮想タッチ操作が、操作検知部30により特定された場合には、当該画像(表示情報)に対応する制御内容が実施される。ただし、当該制御内容は、当該表示シーンにおいて運転を支援するための予め定められた運転支援装置を駆動制御する内容となっている。
上述の車外環境パラメータとして、雨滴センサにより検出される降雨量及び降雪量を定め、これに対応する表示シーンとして、これら降雨量及び降雪量が予め定められた閾レベルを上回る(降雨量ないし降雪量が所定量を越える)シーンを定めることができる。当該表示シーンに対応する表示情報としては、当該環境下における運転支援装置をなすワイパー装置を駆動するための仮想タッチ操作用の画像を定めることができ、さらに、当該表示情報に対応する制御内容として、当該ワイパー装置のワイパーブレードを往復駆動させる駆動制御を定めることができる。
また、上述の車外環境パラメータとして、凍結センサにより検出される自車両Cの予め定められた窓ガラスあるいはワイパーの凍結レベルを反映したパラメータを定めることができ、これに対応する表示シーンとして、当該パラメータが予め定められた閾レベルを上回る(例えば外気温が窓ガラスないしワイパーが凍結するとされる所定温度を下回る)というシーンを定めることができる。当該表示シーンに対応する表示情報としては、当該環境下における運転支援装置をなす凍結解消装置(例えばデアイサ装置)を駆動するための仮想タッチ操作用の画像を定めることができ、さらに、当該表示情報に対応する制御内容として、凍結解消装置において凍結した窓ガラスに設けられた熱線を加熱駆動させる制御を定めることができる。
また、上述の車外環境パラメータとして、ガラス曇検知部により検出される自車両Cの予め定められた窓ガラスの曇りレベルを反映したパラメータを定めることができ、これに対応する表示シーンとして、当該パラメータが予め定められた閾レベルを上回る(窓ガラスが所定レベル以上に曇った状態となる)というシーンを定めることができる。当該表示シーンに対応する表示情報としては、当該環境下における運転支援装置をなす車載空調装置においてデフロスタ空調出力を実施するための仮想タッチ操作用の画像を定めることができ、さらに、当該表示情報に対応する制御内容として、当該車載空調装置の吹き出し制御モードをデフロスタ出力モードに設定し、当該デフロスタ出力モードに基づく空調出力を実施させる制御を定めることができる。
また、上述の車外環境パラメータとして、照度センサにより検出される車外の明るさを反映したパラメータ(照度等)を定めることができ、これに対応する表示シーンとして、当該パラメータが予め定められた閾レベルを下回る(車外の明るさが所定レベルを下回る)というシーンを定めることができる。当該表示シーンに対応する表示情報としては、当該環境下における運転支援装置をなすヘッドライト装置を駆動するための仮想タッチ操作用の画像を定めることができ、さらに、当該表示情報に対応する制御内容として、当該ヘッドライト装置を点灯状態とする制御を定めることができる。
図17の処理は、表示シーンとして、自車両Cの現在走行中の道路の種別が、予め定められた道路種別であるというシーンが想定されており、S61において当該表示シーンが特定されると(シーン特定手段)、特定された表示シーンに対応する表示情報である仮想タッチ操作用の画像が、上記可視像DPとして投影機20により表示される。さらにここでは、表示された当該仮想タッチ操作用の画像に対する仮想タッチ操作が、操作検知部30により特定された場合には、当該画像(表示情報)に対応する制御内容が実施される。ただし、当該制御内容は、当該表示シーンにおいて運転を支援するための予め定められた運転支援装置を駆動制御する内容となっている。
例えば、上述の道路種別として、悪路や高速道路を設定することができる。ECU10による道路種別の特定は、ナビゲーション装置100において、記憶部102に記憶されている道路網情報に含まれる道路種別情報と、位置検出部101により特定される自車両Cの現在位置とに基づいて、現在走行中の道路の種別が特定されているから、この情報を取得することで特定するようにする。ただし、悪路であれば、車体に取り付けられた振動センサが所定レベルを越える振動を検出した場合に、悪路であると検出することも可能である。
検出される道路種別が悪路である表示シーンに対しては、当該表示シーンに対応する表示情報として、当該種別の道路走行時における運転支援装置をなすサスペンション硬さ調整装置を駆動するための仮想タッチ操作用の画像を対応付けておくことができ、当該表示情報に対応する制御内容として、当該サスペンション硬さ調整装置に設定されるサスペンション硬さモードを通常モードよりもサスペンション硬さが減じられるモードに切り替えて、当該モードに従いサスペンション硬さ調整アクチュエータを駆動する制御を対応付けておくことができる。
また、同じく検出される道路種別が悪路である表示シーンに対しては、当該表示シーンに対応する表示情報として、当該種別の道路走行時における運転支援装置をなす車高調整装置を駆動するための仮想タッチ操作用の画像を対応付けておくことができ、当該表示情報に対応する制御内容として、当該車高調整装置に設定される走行モードを通常モードよりも車高が所定量高くなるHIモードに切り替えて、当該モードに従い車高高さ調整アクチュエータを駆動する制御を対応付けておくことができる。
図4においては、道路種別が悪路であるという表示シーンに対し、通常モードよりもサスペンション硬さが減じる制御と、通常モードよりも車高が所定量高くなるようにする制御との双方が実施される制御内容が対応付けられているが、それらのうちいずれかのみであっても当然よい。
また、検出される道路種別が高速道路である表示シーンに対しては、当該表示シーンに対応する表示情報として、当該種別の道路走行時における運転支援装置をなすサスペンション硬さ調整装置を駆動するための仮想タッチ操作用の画像を対応付けておくことができ、当該表示情報に対応する制御内容として、当該サスペンション硬さ調整装置に設定されるサスペンション硬さモードを通常モードよりもサスペンション硬さが増すモードに切り替えて、当該モードに従いサスペンション硬さ調整アクチュエータを駆動する制御とすることができる。
また、同じく検出される道路種別が高速道路である表示シーンに対しては、当該表示シーンに対応する表示情報として、当該種別の道路走行時における運転支援装置をなす車高調整装置を駆動するための仮想タッチ操作用の画像を対応付けておくことができ、当該表示情報に対応する制御内容として、当該車高調整装置に設定される走行モードを通常モードよりも車高が所定量低くなるLOWモードに切り替えて、当該モードに従い車高高さ調整アクチュエータを駆動する制御を対応付けておくことができる。
図4においては、道路種別が高速道路であるという表示シーンに対し、通常モードよりもサスペンション硬さを増す制御と、通常モードよりも車高が所定量低くなるようにする制御との双方が実施される制御内容が対応付けられているが、それらのうちいずれかのみであっても当然よい。
なお、運転支援装置を駆動するための仮想タッチ操作用の画像の表示は、当該装置の使用が推奨される種別の道路を走行中に表示される場合に限らず、当該道路に所定距離接近したシーン(表示シーン)において表示されるようにしてもよいし、ナビゲーション装置100の経路案内において、当該道路を通過する案内がなされ、なおかつ当該道路に所定距離接近したシーン(表示シーン)において表示されるようにしてもよい。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、表示情報は、対応する表示シーンに関連する情報と定めることで、現在の自車両Cの状態(シーン)に応じた適切な内容の情報を適切なタイミングで表示することが可能となるが、表示情報としては、上記実施形態のものに限らず、他の情報であってもよい。また、可視像DPの形成される位置(表示位置)は、対応する表示シーンや、表示シーンの特定時に表示される表示情報に関連した位置に定めることで、現在の自車両Cの状態(シーン)から表示されている位置を直感的に把握し易くなり、さらに、表示位置と表示情報とに関連性があれば、その結び付きにより表示内容の把握が容易となるが、表示位置としては、表示シーンや表示上方に関連する位置でさえあれば、上記実施形態以外の位置であってもよい。
また、自車両Cの車室内空間L中に可視像DPを形成可能な表示手段としては、上記のように、レーザー光源から間欠的に発信される発振される不可視のレーザービームを集光してプラズマを発生させ、当該プラズマから発光する可視光により可視像DPを車室内空間L中(空中)に描画する手段に限らず、車室内空間L中(空中)に可視像DPを形成するものであれば、他の表示手法を採用する表示手段であってもよい。例えば、特開2004−318041に記載の技術を利用することができるし、他にもホログラフィー等を利用することも考えられる。これらによれば、より精巧な二次元画像や三次元画像を表示することも可能となる。
本発明の一実施形態に係る車室内空中表示装置を搭載した車両の断面を簡略的に示した図。 図1の車室内空中表示装置を搭載した車両において、車室内空間中に表示される可視像の表示位置を説明する図。 図1の車室内空中表示装置の構成を概略的に示すブロック図。 表示シーン、表示情報、表示位置、制御内容の対応関係の一例を示す図。 図1の車両に搭載される車載機器の一例を示すブロック図。 可視像の表示/消去を実施する処理のフローチャート。 所定の車両対象物の接近シーン及び車両搭乗者の所定の休憩シーンでの可視像の表示処理を説明するフローチャート。 車両装備の位置に応じて可視像の形成位置が変更されることを説明する図。 所定の車内状況に応じて可視像の形成位置が変更されることを説明する図。 所定の車両対象物あるいは所定種別の道路の接近シーンでの可視像の表示処理を説明するフローチャート。 所定の車両対象物あるいは所定種別の道路の接近シーンで形成される可視像の一例とその形成位置を説明する図。 所定の走行状態となるシーンでの可視像の表示処理を説明するフローチャート。 所定の走行状態となるシーンで形成される可視像の一例とその形成位置を説明する図。 所定の車両対象物の接近シーンでの可視像の表示処理を説明するフローチャート。 所定の車両対象物の接近シーンで形成される可視像の一例とその形成位置を説明する図。 所定の車外環境となるシーンでの可視像の表示処理を説明するフローチャート。 所定種別の道路を走行するシーンでの可視像の表示処理を説明するフローチャート。
符号の説明
1 車室内空中表示装置
10 ECU(表示制御手段)
20 投影機(表示手段、制御手段)
30 操作検知部(操作検知手段)
40 フューエルリッド駆動部
50 車外対象物接近検知部(車外対象物接近検知手段)
60 記憶装置(表示情報記憶手段、制御内容記憶手段)
71 イグニッションスイッチ(走行状態情報取得手段)
72 車速センサ(走行状態情報取得手段)
73 シート傾斜角検出部(車内状態情報取得手段)
74 着座センサ(車内状態情報取得手段)
75 シフトポジションセンサ(走行状態情報取得手段)
100 カーナビゲーション装置(所定道路種別接近検知手段、車外対象物接近検知手段)
200 車外機器
C 車両
L 車室内空間
DP 可視像
DR 運転者

Claims (22)

  1. 車両における車室内空間中に可視像を形成可能な表示手段と、
    前記可視像によって表示される表示情報を記憶する表示情報記憶手段と、
    前記車両において前記表示情報の表示を実行する予め定められた表示シーンを特定するシーン特定手段と、
    前記表示シーンが特定された場合に、前記表示手段に対し前記表示情報を前記可視像の形成により表示させる表示制御を実施する表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする車室内空中表示装置。
  2. 前記表示シーンは複数存在しており、前記表示制御手段は、前記表示シーンが特定された場合に、前記表示手段に対し、当該表示シーンに対応する前記表示情報を前記可視像の形成により表示させる表示制御を実施するものである請求項1記載の車室内空中表示装置。
  3. 前記表示シーンは複数存在しており、前記表示制御手段は、前記表示シーンが特定された場合に、当該表示シーンに対応する車室内空間中の表示位置を特定し、前記表示手段に対し、特定された前記表示位置において前記表示情報を前記可視像の形成により表示させる表示制御を実施するものである請求項1又は請求項2に記載の車室内空中表示装置。
  4. 前記表示位置は、対応する前記表示シーンに関連した位置に定められている請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車室内空中表示装置。
  5. 前記車両が所定の車外対象物に対し予め定められた接近条件を満たすまで接近したことを検知する車外対象物接近検知手段を備え、
    前記表示シーンとして、前記車外対象物に対し前記車両が前記接近条件を満たすまで接近するシーンが含まれており、当該表示シーンに対応する前記表示位置は、予め定められた車両搭乗者に対し当該車外対象物に関連する車両装備が搭載される側とされるものである請求項4記載の車室内空中表示装置。
  6. 前記表示シーンとして、前記車両が前記車外対象物をなすガソリン補給所に対し前記接近条件を満たすまで接近するシーンが含まれており、当該表示シーンに対応する前記表示位置は、車両左右方向において運転者に対し給油口が設けられている側に定められている請求項5記載の車室内空中表示装置。
  7. 前記車両が所定の車外対象物に対し予め定められた接近条件を満たすまで接近したことを検知する車外対象物接近検知手段を備え、
    前記表示シーンとして、前記車外対象物に対し前記車両が前記接近条件を満たすまで接近するシーンが含まれており、当該表示シーンに対応する前記表示位置は、運転者に対する前記車外対象物の存在位置側に定められている請求項4記載の車室内空中表示装置。
  8. 前記表示シーンとして、前記車両が前記車外対象物をなす表示物に対し前記接近条件を満たすまで接近するシーンが含まれており、当該表示シーンに対応する前記表示位置は、当該表示物の存在側に定められている請求項7記載の車室内空中表示装置。
  9. 前記車両が所定種別の道路区間に対し予め定められた接近条件を満たすまで接近したことを検知する所定種別道路接近検知手段を備え、
    前記表示シーンとして、前記所定種別の道路区間に対し前記車両が前記接近条件を満たすまで接近するシーンが含まれており、当該表示シーンに対応する前記表示位置は、運転者に対する前記所定種別の道路区間の存在位置側に定められている請求項4記載の車室内空中表示装置。
  10. 前記表示シーンとして、前記車両が前記所定種別の道路区間をなす走行禁止区間又は警戒走行区間の道路に対し前記接近条件を満たすシーンが含まれており、当該表示シーンに対応する前記表示位置は、当該走行禁止区間又は警戒走行区間が当該車両の進行方向に対し左折した先に位置する場合には運転者の左側、右折した先に位置する場合には運転者の右側、進行方向に道なりに進んだ先にある場合には運転者の正面と定められている請求項9記載の車室内空中表示装置。
  11. 前記表示情報は、対応する前記表示シーンに関連する情報と定められている請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の車室内空中表示装置。
  12. 請求項5記載の要件を備え、
    前記表示シーンとして、前記車外対象物に対し前記車両が前記接近条件を満たすまで接近するシーンが含まれており、当該表示シーンに対応する前記表示情報は、予め定められた車両搭乗者に対し、当該車外対象物に関連する車両装備の存在の報知、及び当該車両装備の使用推奨のいずれか又は双方である請求項11記載の車室内空中表示装置。
  13. 前記表示シーンとして、前記車両が前記車外対象物をなすガソリン補給所に対し前記接近条件を満たすシーンが含まれており、当該表示シーンに対応する前記表示情報は、前記給油口の存在位置を少なくとも運転者に報知するものである請求項12記載の車室内空中表示装置。
  14. 請求項7記載の要件を備え、
    前記表示シーンとして、前記車外対象物に対し前記車両が前記接近条件を満たすまで接近するシーンが含まれており、当該表示シーンに対応する前記表示情報は、運転者に対し当該車外対象物への接近の警告、及び当該車外対象物に係る情報の報知のいずれか又は双方と定められている請求項11記載の車室内空中表示装置。
  15. 前記表示シーンとして、前記車両が前記車外対象物をなす表示物に対し前記接近条件を満たすまで接近するシーンが含まれており、当該表示シーンに対応する前記表示情報は、当該表示物の表示内容に係る情報と定められている請求項14記載の車室内空中表示装置。
  16. 請求項9記載の要件を備え、
    前記表示シーンとして、前記所定種別の道路区間に対し前記車両が前記接近条件を満たすまで接近するシーンが含まれており、当該表示シーンに対応する前記表示情報は、運転者に対し当該道路区間への接近の警告、及び当該道路区間の種別の報知のうちいずれか又は双方と定められている請求項11記載の車室内空中表示装置。
  17. 前記表示シーンとして、前記車両が前記所定種別の道路区間をなす走行禁止区間又は警戒走行区間の道路に対し前記接近条件を満たすシーンが含まれており、当該表示シーンに対応する前記表示情報は、当該走行禁止区間又は警戒走行区間への接近を警告報知するものと定められている請求項16記載の車室内空中表示装置。
  18. 前記車室内空間中に前記可視像が形成された場合に、少なくとも当該可視像の表示位置に前記ユーザーの手を位置させた状態とする形でなされる、当該可視像に対する仮想タッチ操作を検知する操作検知手段と、
    前記表示情報に対応する制御内容を記憶する制御内容記憶手段と、
    前記仮想タッチ操作がなされた場合に、当該仮想タッチ操作がなされた前記可視像に対応する制御内容を実施する制御手段と、
    を備える請求項1ないし請求項17のいずれか1項に記載の車室内空中表示装置。
  19. 請求項5に記載の要件を備え、
    前記表示情報は、前記車両装備を使用するための前記仮想タッチ操作用の画像であり、当該表示情報に対応する前記制御内容として前記車両装備をなす駆動機器に対する予め定められた駆動制御が定められている請求項18記載の車室内空中表示装置。
  20. 前記表示シーンとして、前記車両が前記車外対象物をなすガソリン補給所に対し前記接近条件を満たすまで接近するシーンが含まれており、当該表示シーンに対応する前記表示情報は、給油口カバーを開けるための前記仮想タッチ操作用の画像であり、当該表示情報に対応する前記制御内容として前記給油口カバーを開駆動する制御が定められている請求項19記載の車室内空中表示装置。
  21. 前記車両周辺における予め定められた車外環境パラメータを検出する車外環境検出手段を備え、
    前記表示シーンとして、検出される前記車外環境パラメータが予め定められた環境条件を満たすシーンが含まれており、当該表示シーンに対応する前記表示情報は、前記環境条件を満たす車外環境下での運転を支援するための予め定められた運転支援装置を駆動するための前記仮想タッチ操作用の画像であり、当該表示情報に対応する前記制御内容として当該運転支援装置を駆動する制御が定められている請求項18記載の車室内空中表示装置。
  22. 前記車両が走行中の道路の種別を検出する走行道路種別検出手段を備え、
    前記表示シーンとして、検出される道路の種別が予め定められた道路種別であるというシーンが含まれており、当該表示シーンに対応する前記表示情報は、前記道路種別の道路での運転を支援するための予め定められた運転支援装置を駆動するための前記仮想タッチ操作用の画像であり、当該表示情報に対応する前記制御内容として当該運転支援装置を駆動する制御が定められている請求項18記載の車室内空中表示装置。
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