JP2010077573A - オフセット印刷用新聞用紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】近年の高速オフセット輪転印刷に対応し、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生を防止することが可能なオフセット印刷用新聞用紙を提供すること
【解決手段】原紙が中性抄紙法で抄造され、該原紙の表裏面に表面処理剤が塗工された新聞用紙であって、前記原紙が古紙パルプを主成分とし、前記表面処理剤が、少なくとも(A)表面サイズ剤、(B)紙力増強剤、及び(C)導電剤を含有することを特徴とする、オフセット印刷用新聞用紙。
【選択図】なし

Description

本発明は、オフセット印刷用新聞用紙に関する。さらに詳しくは、古紙を主成分とし、例えば坪量が46g/m2未満の軽量の新聞用紙でありながら高速カラー印刷に特に好適なオフセット印刷用新聞用紙に関する。
近年、新聞印刷の軽量化、高速化及びカラー化に応じて、その印刷方式は、凸版印刷方式からオフセット印刷方式へと急速に転換してきている。このようなオフセット印刷方式で印刷を行う際には、軽量なだけでなく、大量にかつ高速でオフセット輪転機に適用することが可能な印刷特性が、新聞用紙に要求される。
一方、新聞印刷のシステム全体における自動化も進められており、巻き取りの外装紙を処理する自動開梱機やペースター用のテープを自動で貼付ける自動仕立て機が導入され、省人化も進んでいる。このようなシステムの自動化及び省人化が進むと、自動開梱機での外装紙の回収不良や、自動仕立て機での紙詰まりといったトラブルが生じた場合、輪転機給紙部へ巻き取り紙を供給することができなくなるため、印刷工程に遅れが生じ、最終的には新聞の遅配という重大なトラブルを引起こし兼ねない。
従来、古紙パルプの含有量が全パルプの80質量%以上と多く、坪量が43〜46g/m2程度で、密度が0.63g/cm3程度以上、灰分が6質量%程度以上といった新聞用紙では、紙厚や剛度の低下が原因と考えられる自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生頻度が高く、種々対応策が検討されている。
前記紙詰まりトラブルを解消するために、例えば古紙パルプと共に機械パルプを配合したり、坪量を増加させたり、嵩高剤を添加するといった方法が試されているが、自動仕立て機での紙詰まりの原因が、用紙の紙厚や剛度の低下だけではないとも考えられ、トラブルの原因が明確でないため、有効な対応策が見出されていない。
例えば、特許文献1には、坪量が35〜52g/m2で、JIS P 8147に規定の摩擦試験測定方法に準拠して測定した金属板との平均動摩擦力が1.5〜3.0mNであり、JIS B 0651に規定の触針式表面粗さ測定器で測定した該金属板の表面粗さが0.1〜2.0μmである新聞用紙が提案されている。しかしながら、このような新聞用紙の場合には、新聞輪転機での剣先詰まりを防止することは可能であるものの、表面粗さの調整のみでは、新聞印刷のシステム全体における紙詰まりといったトラブル全般に対し改善され得るものではなく、前記のごとき自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生を防止することはできない。
また、前記自動仕立て機での紙詰まりトラブルの原因として、用紙の表面電気抵抗が関与している可能性が見出されている。
例えば、特許文献2には、脱墨古紙パルプを50%以上配合し、かつカルボキシメチルセルロース又はその無機塩を添加することによって、温度20℃、湿度65%の環境での表面電気抵抗を108Ω/sq以上、1010Ω/sq未満の範囲とした電子複写用紙又はフオーム用紙が提案されている。しかしながら、特許文献2に開示されているような電子写真用紙では、複写機での紙粉発生による紙詰まりやトナーの定着不良、フォーム印刷の版汚れといった問題や、トナー転写時の画像再現性の低下、静電気の発生による用紙の重送といった問題は解決され得るものの、坪量が64g/m2以上と新聞用紙に比べ重い構成を有しており、自ずと剛度や透気度が高い構成であるものの、本発明に係る新聞用紙の場合の様に、自動仕立て機での紙詰まりトラブルを解消しなければならず、電子写真用紙の技術を単にそのまま新聞用紙に適用することは困難である。
特開2004−036017号公報 特許第3075734号公報
本発明は、前記背景技術に鑑みてなされたものであり、近年の高速オフセット輪転印刷に対応しながら、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生を防止することが可能な、オフセット印刷用新聞用紙を提供することを目的とする。
本発明は、
原紙が中性抄紙法で抄造され、該原紙の表裏面に表面処理剤が塗工された新聞用紙であって、
前記原紙が、古紙パルプを主成分とし、
前記表面処理剤が、少なくとも
(A)表面サイズ剤、
(B)紙力増強剤、及び
(C)導電剤
を含有することを特徴とする、オフセット印刷用新聞用紙
に関する。
本発明によれば、近年の高速オフセット輪転印刷に対応しながら、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生を防止することが可能な、オフセット印刷用新聞用紙が提供される。
(実施の形態)
本発明のオフセット印刷用新聞用紙は、中性抄紙法で抄造された原紙の表裏面に表面処理剤が塗工されたものであり、原紙は古紙パルプを主成分とし、好適には100質量%の古紙パルプで構成され、表面処理剤には、後に詳述する特定の3成分が少なくとも含有されている。
まず、本発明に用いられるパルプ成分について説明する。本発明のオフセット印刷用新聞用紙の原紙を構成するパルプ成分は、古紙パルプを主成分とし、好適には60質量%以上、さらに好適には100質量%の古紙パルプからなる。該古紙パルプとしては、例えば新聞古紙から再生された脱墨古紙パルプを少なくとも用いることが好ましい。
脱墨古紙パルプの使用は環境保全の面から好ましく、新聞用紙においても、資源の有効利用という観点から、近年特に脱墨古紙パルプの利用、高配合化が求められている。ところが一方、脱墨古紙パルプの高配合は、一般に所定の紙厚や表面強度を確保することが困難になる。すなわち、脱墨古紙パルプは、一度抄紙され、カレンダー処理され、市場での使用後に回収された古紙から再生したパルプであるため、パルプ繊維が損傷して繊維が短く、クッション性が低くなっている。そのため、脱墨古紙パルプを多く配合した新聞用紙は密度が高く、クッション性が低い用紙となり、表面強度の低下による紙粉の発生を招き易い。
特に脱墨古紙パルプの中でも、新聞古紙が脱墨処理された脱墨古紙パルプを使用することが、本発明におけるオフセット印刷用新聞用紙の構成原料と近似であり、資源のリサイクルの面で最も効率よいが、新聞古紙中には、繰り返しリサイクルされた脱墨古紙パルプが存在し、再生化処理の繰り返しにより、パルプ繊維の劣化が進むため脆くなり、用紙表面の繊維がオフセット印刷ブランケットに取られ、紙粉により印面カスレ等の問題が生じる。
ところが本発明のオフセット印刷用新聞用紙は、後述するように、その表裏面に特定の3成分が少なくとも含有された表面処理剤が塗工され、好適には用紙中に含有する特定の填料との組み合わせにおいて、さらには、特に脱墨古紙パルプ等の古紙パルプを主成分とし、好適には100質量%の古紙パルプで原紙が構成されているにも関らず、近年の高速オフセット輪転印刷に対応しながら、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生を防止することが可能なオフセット印刷用新聞用紙である。
本発明に用いられる脱墨古紙パルプとしては、新聞古紙由来の古紙パルプが好適に用いられるが、その他にも、例えば茶古紙、クラフト封筒古紙、雑誌古紙、更紙古紙、チラシ古紙、オフィス古紙、段ボール古紙、上白古紙、ケント古紙、模造古紙、地券古紙、石膏ボード古紙等から製造される離解・脱墨古紙パルプ、離解・脱墨・漂白脱墨古紙パルプ等があげられ、これらの中から1種又は2種以上を適宜選択して使用することができる。
本発明のオフセット印刷用新聞用紙を構成する原紙を得るには、前記原料パルプと共に、例えば一般に新聞用紙に用いられる填料、好適には毬栗炭酸カルシウム及び/又は乾燥処理を経ない水和珪酸を配合することができる。
本発明に用いられる填料としては、例えばカルサイト系炭酸カルシウムやアラゴナイト系炭酸カルシウムが毬栗状に凝集又結晶化した毬栗炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム等の炭酸カルシウム、クレー、タルク、二酸化チタン、ゼオライト、硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水和珪酸、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、サチンホワイト等の無機填料や有機填料といった、通常の製紙用填料が例示され、これらの中から1種又は2種以上を適宜選択して使用することができる。
例えば炭酸カルシウムを填料として用いた場合、そのバッファー効果によって紙面pHは7〜9になり、紙面pHが中性あるいはアルカリ性の場合は、酸性の場合と比べて繊維1本1本が充分に伸びているので、繊維相互が水素結合を形成する領域が増加する。したがって、灰分が酸性新聞用紙と同程度の場合には、中性抄紙法による抄造の方が新聞用紙の引張り強度や引裂き強度等の紙力の方が高くなり、この結果、例えば坪量が43〜46g/m2と低い新聞用紙であっても、高速オフセット印刷に耐え得る充分な強度が得られるという利点があり、本発明においては、中性抄紙法によるオフセット印刷用新聞用紙を好適に用いることができる。
なお、前記毬栗炭酸カルシウムは、水酸化カルシウムに二酸化炭素含有気体を反応させ、例えば紡錘型や柱状の安定なカルサイト型結晶構造の炭酸カルシウムや、準安定なアラゴナイト型結晶構造の炭酸カルシウムを得る過程において、二酸化炭素含有気体の供給方法を調整したり、脱水、乾燥、熱処理を施す際に、例えば縮合リン酸あるいはその金属塩等の添加剤を添加することで紡錘型や柱状の結晶構造が凝集・結晶化して得られる。
カルサイト系炭酸カルシウムの場合には、カルサイトが他の結晶構造よりも安定であるので、天然にも石灰石として産出されている。また人工的には、例えば天然の石灰石を高温で酸化カルシウムと二酸化炭素とに分解し(不純物の除去作用あり)、酸化カルシウムを水に入れて水酸化カルシウムとした後(消和)、これに、下記反応式のごとく条件(温度、濃度、撹拌の程度)を制御しながら二酸化炭素を吹き込むことで、カルサイト系炭酸カルシウムを得ることができる。
Ca(OH)2+CO2→CaCO3+H2
またアラゴナイト系炭酸カルシウムの場合も、カルサイト系炭酸カルシウムの製法とほぼ同じであり、その生成時の反応条件を調整することにより、アラゴナイト系炭酸カルシウムを得ることができる。例えば下記反応式のごとく、苛性化反応槽で、消石灰と水とを用い、攪拌翼を取り付けた攪拌機で攪拌混合して石灰乳を調製し、炭酸ソーダの添加速度、添加時間、温度条件を適宜調整して苛性化反応をさせて得られる。
Na2CO3+CaO+H2O→CaCO3+2NaOH
前記毬栗炭酸カルシウムは、JIS K 5101−13−1「顔料試験方法−第13部:吸油量−第1節:精製あまに油法」に記載の方法に準拠した吸油量が150〜250ml/100g、BET比表面積が50〜150m2/g、及び体積平均粒子径(2次粒子径)が1.0〜10.0μmであることが好ましい。
毬栗炭酸カルシウムの吸油量が150ml/100g未満であると、例えばコールドセット型オフセット印刷での白紙不透明度の低下や滲みが大きくなる恐れがあり、一方250ml/100gを超えると、印刷インキ中のビヒクル成分が用紙内部に浸透し、優れた印刷濃度が得られ難くなる恐れがある。したがって、毬栗炭酸カルシウムの吸油量は、150ml/100g以上、さらには160ml/100g以上であることが好ましく、250ml/100g以下、さらには240ml/100g以下であることが好ましい。
また、毬栗炭酸カルシウムのBET比表面積が25m2/g未満であると、凝集構造における空隙が減少するため、インキ吸収性が低下する恐れがあり、一方150m2/gを超えると、填料分散液の希釈粘度が高くなって操業性が低下したり、例えば取り込んだコールドセット型オフセットインキの乾燥性が低下し、擦れ汚れや印刷の裏移りが生じる恐れがある。したがって、毬栗炭酸カルシウムのBET比表面積は、25m2/g以上、さらには70m2/g以上であることが好ましく、また150m2/g以下、さらには130m2/g以下であることが、例えば抄速1300m/分以上といった高速抄造が可能であり、かつ、例えば17〜20万部/時といった高速オフセット輪転印刷にも対応しながら、紙粉の発生もない新聞用紙を提供するにおいて好ましく、さらには、表面処理剤との相乗効果にて自動仕立て機での紙詰まりトラブルを解消することができる。
なお、本明細書において、毬栗炭酸カルシウムのBET比表面積は、全自動BET比表面積測定装置(型番:フロソーブ2300、(株)島津製作所製)にて測定した値をいう。
また、前記毬栗炭酸カルシウムは、1次粒子が例えば100nm以下のものであるが、その体積平均粒子径(2次粒子径)が1.0μm未満であると、填料として添加した際に、用紙を構成するパルプ繊維間の空隙内部に入り込みやすくなり、かかる毬栗炭酸カルシウムが有する、用紙構成を嵩高にする効果が発揮され難くなり、結果として印刷適性が低下する恐れがあるほか、毬栗炭酸カルシウムの空隙量が低下してインキを保持し難くなり、インキが原紙内部や極端な場合裏面に浸透して印字濃度の低下や印刷裏抜けが発生する恐れがある。一方、毬栗炭酸カルシウムの体積平均粒子径(2次粒子径)が10.0μmを超えると、パルプ繊維との接触面積が少なくなり、その結果、抄紙段階や印刷段階で紙粉が発生したり、印刷適性の低下が生じる恐れがあるほか、毬栗炭酸カルシウムの脱落による紙紛や印刷不良の原因となる恐れがある。したがって、毬栗炭酸カルシウムの体積平均粒子径は、1.0μm以上、さらには1.8μm以上であることが好ましく、また10.0μm以下、さらには9.6μm以下であることが好ましい。
なお、本明細書において、毬栗炭酸カルシウムの体積平均粒子径は、レーザー解析法にて測定した値をいい、レーザー解析法とは、サンプル10mgをメタノール溶液8mlに添加し、超音波分散機(出力:80W)で3分間分散させた分散溶液について、粒径分布測定装置(レーザー方式のマイクロトラック粒径分析計、日機装(株)製)にて解析する方法をいう。
さらに、毬栗炭酸カルシウムのアスペクト比(粒子の長径と短径との比(長径/短径))は、オフセット印刷用新聞用紙の印刷適性のさらなる向上の点から、3.5以下、さらには3.4以下であることが好ましく、またオフセット印刷用新聞用紙の品質低下を充分に抑制する点から、1.5以上、さらには2.0以上であることが好ましい。
なお、特に毬栗炭酸カルシウムといった炭酸カルシウムを填料として用いる場合、紙に効率的に分散させるためには、該炭酸カルシウムをあらかじめ、7.5質量%以下、さらには7.0質量%以下の濃度に希釈したうえで、パルプ成分中に内添することが好ましい、また紙への歩留りという点から、炭酸カルシウムの濃度が5.5質量%以上、さらには6.0質量%以上となるように、あらかじめ希釈することが好ましい。
炭酸カルシウムの希釈濃度が7.5質量%を超えると、パルプ成分中への均一な分散が行われ難くなり、逆に5.5質量%未満では、パルプ成分への填料分散液量が多くなって操業性が悪くなるとともに、パルプ成分との接触頻度が減少し、歩留低下の要因となる。
また、添加されるパルプスラリーの濃度によっては、パルプ成分との混和において、パルプ繊維により、ビーズミルが如く填料凝集体に対して過度の物理的分散力が付加されるため、パルプスラリーは低濃度であることが好ましく、かつ填料自体が自ずと分散し易い環境下にて添加することが好ましい。したがって、本発明においては、完成チェスト、種箱前のファンポンプサクション側、最も好適には種箱前のファンポンプサクションに、インラインで、パルプスラリーが0.5〜5.0質量%、好適には1.5〜3.0質量%の濃度で填料を添加することが望ましい。
毬栗炭酸カルシウムは、一般の紡錘型炭酸カルシウムと比べて比表面積が大きいので、原紙の表裏面に塗工した表面処理剤を、オフセット印刷用新聞用紙の内部に含浸させることなく表面に比較的多く留まらせ、水溶性樹脂による動摩擦力、表面電気抵抗の調整をより容易にし、剛度の低下や透気度の上昇を抑制する効果をより大きく発現させるとともに、自動仕立て機での紙詰まり(ジャミング)トラブル、新聞用紙の表面強度の低下をより効果的に改善することができる。
ここで、前記剛度の低下及び透気度の上昇を充分に抑制することにより、本発明の課題である、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生を防止することが可能であり、高速カラー印刷に特に好適なオフセット印刷用新聞用紙において、これら剛度の低下及び透気度の上昇は、自動仕立て機の仕立て板での紙送り不良に繋がる事項である。
剛度が低いと装置内への紙送り時にオフセット印刷用新聞用紙自体が波うちを生じ、自動仕立て機の仕立て板で紙詰まりになる傾向がある。したがって、オフセット輪転印刷における一連の作業性を考慮し、剛度を25〜45、さらには30〜40の範囲に調整することが、作業性の面、特に新聞読者における操作性の面で好適である。
一方、透気度が高いと静電気の除電性が低くなる問題が生じやすく、透気度は高速オフセット輪転印刷時、特にフルカラー印刷時におけるインク吸収乾燥性の指標となる。透気度が50秒を超えると、印刷作業時にオフセット印刷用新聞用紙と輪転機の各種ロール間における空気の噛み込みによる多頁印刷での紙流れをも招く恐れがある。
また本発明では、例えば、珪酸アルカリ水溶液に鉱酸を添加して珪酸アルカリ水溶液を中和し、さらに析出した水和珪酸に対し、最初に珪酸アルカリ水溶液に分散させた粒子と少なくとも同モル以上の鉱酸を添加して製造された、反応後乾燥段階を経ない水和珪酸を填料として好適に使用することができる。
さらに詳しくは、例えば、SiO2/R´2O(モル比、R´はNa又はKを示す)が2.0〜3.4の範囲にある珪酸アルカリ水溶液(珪酸ナトリウム水溶液又は珪酸カリウム水溶液)に、硫酸等の鉱酸を添加し、珪酸アルカリ水溶液を中和する。鉱酸は1回で添加しても複数に分割して添加してもよい。複数に分割して添加する場合、1回目の鉱酸の添加は珪酸アルカリ水溶液の温度が20〜60℃の範囲で行われ、珪酸アルカリ水溶液を中和させるのに必要な鉱酸量の10〜50質量%を添加する。さらに珪酸アルカリ水溶液を、85℃以上かつ水溶液の沸点未満の範囲まで昇温した後、必要に応じて熟成時間を設け、その後2回目以降の鉱酸を一度に、あるいは連続的に添加する。添加後、必要に応じて熟成時間を設けてもよい。
前記のごとき方法にて製造された水和珪酸には、さらに鉱酸を添加してもよく、このとき水和珪酸を含むスラリーのpHを4〜6の範囲に調整することが好適である。
水和珪酸は、その製造工程で反応を終えた工程では、水和珪酸の1次粒子が小さく、粒子径は比較的揃っているものの、反応後の安定期においては1次粒子の形では存在しておらず、凝集して2次粒子を形成している。また製品化の工程における乾燥処理を経ると、2次粒子が凝集塊を形成し、さらに粗大粒子が生じる場合がある。理由は定かではないが、スラリー状態の水和珪酸は、一部シリカ原子を有さず、−SiOHの形で遊離しており、2次元的な構造部分が網管となり表面が多孔性を呈している。これに対して、乾燥した水和珪酸は、SiO2の四面体が基本構造になり、酸素を共有して3次元の網目構造を呈する。したがって、水和珪酸を一度乾燥させた場合には、表面の−SiOHによるセルロース繊維との結合力が減少するので、反応を終えた水和珪酸は、スラリー状態のままで、乾燥処理を施さずに湿式粉砕を行い、安定期に生じた過大な2次凝集体の細分化を図ったうえで、填料として原料パルプに添加することが、例えば抄速1300m/分以上といった高速抄造が可能であり、かつ、例えば17〜20万部/時といった高速オフセット輪転印刷にも対応しながら、自動仕立て機での紙詰まりトラブルを解消することができる本発明に基づくオフセット印刷用新聞用紙を得るのに好適である。
前記湿式粉砕を経ても残留する過大な水和珪酸の凝集塊を除去したり、レーザー解析法による、水和珪酸の体積平均粒子径を例えば3〜10μmに、かつ粒子径が1〜30μmの水和珪酸粒子の割合を例えば80質量%以上に容易に調整するには、前記湿式粉砕に次いで分級処理を施すことが好ましい。
レーザー解析法による水和珪酸の体積平均粒子径が3μm未満では、抄紙工程における脱水処理での流失が多くなり、白水中に多く残留し、他の異物と結合して設備の汚損や毀損の原因となる恐れがあり、本発明における水溶性樹脂を原紙表面に留める効果が期待できなくなる。逆に該体積平均粒子径が10μmを超えると、新聞用紙表面に凝集塊として点在する様相を呈し、元来摩擦抵抗を上げる性状を有する水和珪酸であるため、本発明の主要課題である、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生原因となる恐れを有すると共に、新聞用紙表面の強度低下、紙粉の発生、不透明度、特に印刷不透明度の低下を招く恐れがある。したがって、本発明にて填料として用いる水和珪酸は、レーザー解析法による体積平均粒子径が3μm以上、さらには4μm以上であることが好ましく、また10μm以下、さらには9μm以下であることが、例えば抄速1300m/分以上といった高速抄造が可能であり、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生の防止かつ、例えば17〜20万部/時といった高速オフセット輪転印刷にも対応したオフセット印刷用新聞用紙を得るのに好ましい。
これにより、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの解消だけでなく、新聞用紙表面の強度を向上させ、紙粉の発生を抑制し、同時に不透明度、特に印刷不透明度を向上させることができる。なお、レーザー解析法による粒子径が1〜30μmの水和珪酸粒子の割合をできる限り100質量%に近づけることが好ましいものの、微細な1次粒子の集合体である水和珪酸を工業的に生産するにあたり、100質量%とすることは困難であり、製造コストの点から、粒子径が1〜30μmの水和珪酸粒子の割合は多くとも実情95質量%程度である。
また本発明に用いられる前記反応後乾燥段階を経ない水和珪酸は、JIS K 5101−13−1に記載の「顔料試験方法−第13部:吸油量−第1節:精製あまに油法」に準拠した吸油量が150ml/100g以上、さらには160ml/100g以上であることが好ましく、また250ml/100g以下、さらには240ml/100g以下であることが好ましい。該水和珪酸の吸油量が150ml/100g未満であると、元来水和珪酸が持つ滑り防止性による影響で、自動仕立て機での紙詰まりトラブルが発生し易くなる問題と、不透明度の低下や、オフセット印刷での滲みが大きくなる恐れがある。
前記パルプ成分に対する填料の添加量は、填料を用いたことによる、適度な不透明度を維持しながら、印刷操業性や印刷適性を向上させる効果を充分に発現させるには、本発明においては、JIS P 8251「紙、板紙及びパルプ−灰分試験方法−525℃燃焼法」に記載の方法に準拠して測定した紙中灰分が、好ましくは5質量%以上、より好ましくは7質量%以上、また好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下となるように、古紙由来の灰分に加え、新たに填料を添加することが好ましい。
紙中灰分が5質量%未満では、充分な不透明性、印刷不透明性を保持することが困難であり、オフセットインクの乾燥性が劣る問題が生じる。逆に紙中灰分が20質量%を超えると、原料パルプ繊維間の絡み合いが減少するため紙質強度の低下と、原料パルプ繊維に固着しない填料の割合が増加するため、紙粉や白ヌケの問題が発現する。
本発明のオフセット印刷用新聞用紙を構成する原紙を得るには、前記パルプ成分に例えば前記填料を適宜添加し、好適にはpH6.0〜10.0の中性〜アルカリ性となるようにpH等の条件を調整して、長網型抄紙機、ツインワイヤー型抄紙機等の通常の抄紙機にて抄紙する中性抄紙法を好適に採用することができる。
さらに前記抄紙の際には、例えば、サイズ剤、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、歩留り向上剤、濾水性向上剤、消泡剤、スライムコントロール剤、染料等の通常の抄紙用薬品を、必要に応じて適宜添加することもできる。
かくして抄紙工程を経て本発明のオフセット印刷用新聞用紙を構成する原紙が得られるが、本実施の形態において好適には、前記毬栗炭酸カルシウムや乾燥処理を経ない水和珪酸を、JIS P 8251に準拠して測定した紙中灰分が5〜20質量%となるように填料としてパルプ成分に添加して原紙を抄造し、該原紙の表裏面に、(A)表面サイズ剤と(B)紙力増強剤と(C)導電剤とを少なくとも含有する表面処理剤を塗工することで、近年の高速オフセット輪転印刷に対応し、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生を防止することが可能なオフセット印刷用新聞用紙を得ることができる。
前記したように、従来、古紙パルプの含有量が多く、坪量が40〜48g/m2程度で、密度が0.63g/cm3程度以上、灰分が6質量%程度以上といった新聞用紙では、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生頻度が高いが、この自動仕立て機での紙詰まりトラブルは、紙厚や剛度の低下が原因と考えられていた。ところが、実際のところ、このような紙厚や剛度の低下だけではなく、用紙の表面電気抵抗が自動仕立て機での紙詰まりトラブルに深く関与していることが明らかとなった。
そこで、本発明では、(A)表面サイズ剤、(B)紙力増強剤及び(C)導電剤という特定の3成分を少なくとも含有する表面処理剤を原紙に塗工すること、さらに好適には所定の填料を原紙中に含有させることにより、用紙の平均動摩擦力や表面電気抵抗を各々適宜調整し、従来頻発していた自動仕立て機での紙詰まりトラブルを解消している。
前記(A)表面サイズ剤としては、例えばアルキルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸や、ポリエチレンイミン、ポリジメチルジアリルアンモニウムクロライド、ポリアルキレンポリアミンジシアンジアミドアンモニウム縮合物、ポリビニルピリジウムハライド、(メタ)アクリル酸アルキル4級アンモニウム塩、(メタ)アクリルアミドアルキル4級アンモニウム塩、ω−クロロ−ポリ(オキシエチレン−ポリメチレン−アルキル4級アンモニウム塩)、ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウム塩、スチレン系ポリマー、アクリル系ポリマー等のポリマー等が、特にカチオン性表面サイズ剤が、例えば原紙中に含有させるアニオン性の毬栗炭酸カルシウムや乾燥処理を経ない水和珪酸との定着性がより良好であるという点から好適に例示され、これらの中から1種又は2種以上を適宜選択して使用することができる。
前記(B)紙力増強剤としては、例えば酸化澱粉、カチオン変性デンプン、ポリアミド・エピクロルヒドリン樹脂、ポリエチレンイミン樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミド樹脂等の、いわゆる製紙用紙力増強剤や湿潤強度増強剤が例示され、これらの中から1種又は2種以上を適宜選択して使用することができる。
本発明において、(B)紙力増強剤として酸化澱粉を用いた場合には、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生を防止する効果がより高い、高速カラー印刷に特に好適なオフセット印刷用新聞用紙を提供することができる。
特に、(B)紙力増強剤として好適に用いられる酸化澱粉は、例えば小麦澱粉、馬鈴薯澱粉、トウモロコシ澱粉、甘薯澱粉、タピオカ澱粉、サゴ澱粉、米澱粉、モチトウモロコシ粉、高アミロース含量トウモロコシ澱粉等の未処理澱粉;小麦澱粉、タピオカ澱粉、コーンフラワー、米粉等の澱粉含有物といった原料澱粉に酸化処理を行ったもの等の、歴史的に古くから使用されている化工澱粉であり、一般的に、次亜塩素酸ナトリウム等による酸化反応により、低分子量化、及び分子中へのカルボキシル基、アルデヒド基、カルボニル基等の導入を行ったものである。
酸化澱粉は、古くから加工澱粉として製紙用に用いられ、安価であるにも係らず紙力向上効果が高い製紙用薬品であり、前記(A)表面サイズ剤や後述する(C)導電剤との相溶性が良く、本発明において最も好適に用いられる。
前記酸化澱粉の重量平均分子量は、50万〜80万の範囲であることが好適であり、さらには60万〜70万、特に60万〜65万であることが、表面処理剤の必須含有成分として好適に組み合わされる(A)表面サイズ剤や(C)導電剤との相溶性や均質な混合、原紙上への塗工性の点から好ましい。重量平均分子量が50万未満の酸化澱粉を表面処理剤の原料として使用すると、澱粉糊液を紙表面に塗工しても、紙力増強剤として充分な表面強度の向上効果が得られ難く、また組み合わせて使用する(A)表面サイズ剤や(C)導電剤との組み合わせにおいて、原紙中への含浸が早いため、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生を防止し、高速カラー印刷に特に好適なオフセット印刷用新聞用紙を得ることが困難になる恐れがある。一方、重量平均分子量が80万を超える酸化澱粉を原料として使用すると、得られる表面処理剤の粘度が高くなり過ぎ、該表面処理剤を原紙に塗工する際の作業性が低下する恐れがある。
前記(C)導電剤としては、例えば塩化ナトリウム、塩化リチウム等の吸湿性無機塩、ポリジエチルアミノエチルメタクリレート、ジメチル硫酸4級化合物等のアクリル酸誘導体、ポリアミン等のポリアルキレンポリアミン誘導体、ポリエチレングリコールとテレフタル酸とのポリエステル、ポリビニルベンジルトリメチルクロライド等の第4級アンモニウム塩形の高分子電解質、無水マレイン酸等のカルボキシル基を有する高分子電解質のアルカリ金属塩、スチレン−無水マレイン酸共重合体のアルカリ金属塩、スルフォン化スチレンオリゴマー等の導電性オリゴマー、アルキル硫酸エステル、アルキルリン酸エステル、脂肪アルコールのエチレンオキサイド付加物、脂肪酸のエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールのエチレンオキサイド付加物、カルボン酸誘導体等の界面活性剤、ソルビトール等の多価アルコール等が例示され、これらの中から1種又は2種以上を適宜選択して使用することができる。
好適には、オフセット印刷用新聞用紙が、情報伝達媒体として使用される以外に、家屋の清掃や食品等の包装用、畳みの下敷といった多様な用途に用いられることから、人畜無害な食塩(塩化ナトリウム)を用いることが好適である。
表面処理剤における(A)表面サイズ剤と(B)紙力増強剤と(C)導電剤との割合は、本発明の主たる課題である、近年の高速オフセット輪転印刷に対応し、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生を充分に防止することが可能なオフセット印刷用新聞用紙を得るには、表面サイズ剤が有する防滑性向上と紙力増強剤が有する表面強度向上、剛度、透気度に対する効果、導電剤による静電気防止性をそれぞれ相殺することなく、所望の性状を得る組み合わせがあり、表面処理剤の調製における均一な混合、調整と塗工時の作業性という点からも、固形分質量比で、(A):(B):(C)=5:100:3〜20:100:17、さらには8:100:6〜18:100:15、特に10:100:7〜12:100:13となるように調整することが好ましい。
表面処理剤を得る方法には特に限定がなく、(A)表面サイズ剤、(B)紙力増強剤及び(C)導電剤の種類を各々選定し、例えばこれら(A)表面サイズ剤と(B)紙力増強剤と(C)導電剤との割合が前記範囲内となるように適宜調整して、さらに必要に応じて一般に新聞用紙等の印刷用紙の表面処理剤に通常配合される処理剤と共に、均一な組成となるように、例えば室温にて充分に混合攪拌することによって、目的とする表面処理剤を得ることができる。
原紙の表裏面に、(A)表面サイズ剤と(B)紙力増強剤と(C)導電剤とを少なくとも含有する表面処理剤を塗工するための塗工装置としては、特に限定されるものではないが、例えばインクライン又はバーティカルツーロールサイズプレス、ブレードメタリングサイズプレス、ロッドメタリングサイズプレス等のサイズプレスコーター、ゲートロールコーター等のロールコーター、トレーリング、フレキシブル、ロールアプリケーション、ファウンテンアプリケーション、ショートドゥエル等のベベルタイプやベントタイプのブレードコーター、ロッドブレードコーター、バーコーター、エアーナイフコーター、カーテンコーター、スプレーコーター、グラビアコーター等の公知公用の装置が適宜使用される。
表面処理剤の塗工は、用紙の平均動摩擦力や表面電気抵抗を適宜調整して、自動仕立て機での紙詰まりトラブルを解消する効果を充分に発現させ、また充分な強度、特に高い表面強度を維持するには、固形分換算で両面の塗工量の合計が0.1〜2.0g/m2、好ましくは0.5〜1.0g/m2の範囲(片面当たり0.05〜1.0g/m2、好ましくは0.25〜0.5g/m2の範囲)となるように行うことが望ましい。表面処理剤の塗工量がかかる範囲であると、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生を充分に容易に防止することが可能であり、高速カラー印刷に特に好適な優れたオフセット印刷用新聞用紙を提供することができる。また、高速オフセット印刷における湿水によるネッパリ発生問題を考慮すると、表面処理剤を、原紙の片面当たり2.0g/m2以下、さらには1.0g/m2以下の量で塗工することが好ましい。
なお、通常自動仕立て機の仕立て板には、巻き取り紙の表面、すなわち新聞用紙の表面が接触することから、オフセット印刷用新聞用紙の表裏面における前記(C)導電剤の存在割合が、質量比で、表面:裏面=1:1〜4:1、さらには1:1〜3:1となるように、表面処理剤の組成や塗工量を適宜調整することが好ましい。
表面における(C)導電剤の存在割合を裏面と同等乃至高くすることで、仕立て板と接触する紙の表面での静電気の発生を抑制することが可能になり、(C)導電剤の使用量の低減や薬品費用の低減を図ることができる。
また本発明においては、原紙に表面処理剤を塗被した用紙を、必要に応じてカレンダー装置に通紙し、加圧、平滑化処理を施して仕上げることもできる。該カレンダー装置としては、オフタイプ及びオンタイプのいずれも使用することができ、例えばスーパーカレンダー、ソフトカレンダー、グロスカレンダー、コンパクトカレンダー、マットスーパーカレンダー、マットカレンダー等の一般に使用されているカレンダー装置を適宜使用することができる。カレンダー仕上げ条件として、剛性ロールの温度、カレンダー圧力、ニップ数、ロール速度、カレンダー前の紙水分等を、要求される品質に応じて適宜選択すればよい。カレンダー装置のロールとしては、剛性ロールでは、金属ロール、金属ロールの表面に硬質クロムメッキ等で鏡面処理を施したロール、金属ロールの表面に粗面化処理を施したロール等が適宜使用される。また、弾性ロールでは、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、ポリアクリレート樹脂等の樹脂ロール、コットン、ナイロン、アスベスト、アラミド繊維等を成型したロール等が適宜使用される。なお、カレンダーによる仕上げ後の新聞用紙を調湿したり、水塗り装置、静電加湿装置、蒸気加湿装置等を使用して加湿することも勿論可能である。
原紙が中性抄紙法で抄造され、該原紙の表裏面に表面処理剤が塗工された新聞用紙であって、前記原紙が、古紙パルプを主成分とし、前記表面処理剤が、少なくとも(A)表面サイズ剤、(B)紙力増強剤、及び(C)導電剤を含有することを特徴とし、好適には、表面処理剤における(A)表面サイズ剤と(B)紙力増強剤と(C)導電剤との割合が、固形分質量比で、(A):(B):(C)=5:100:3〜20:100:17であり、さらには、(B)紙力増強剤が酸化澱粉であり、該酸化澱粉の重量平均分子量が50万〜80万であることが好ましく、より好ましくは、JIS P 8251に準拠して測定した紙中灰分が5〜20質量%である本発明に係るオフセット印刷用新聞用紙は、JIS P 8147「紙及び板紙の摩擦係数試験方法」に記載の方法に準拠して測定した、オフセット印刷用新聞用紙表面(紙の流れ方向)と金属表面(表面粗さRaが0.4以下のステンレス鋼板表面)との平均動摩擦力が、好ましくは1.50mN以上、さらに好ましくは1.55mN以上であり、また好ましくは3.00mN以下、さらに好ましくは2.80mN以下である。かかる平均動摩擦力が1.50mN未満では、輪転機での印刷時紙流れやシワいりとなる恐れがある。一方、平均動摩擦力が3.00mNを超えると、剣先詰まりが生じ易い。
なお、通常自動仕立て機の仕立て板には、巻き取り紙の表面、すなわち新聞用紙の表面が接触することから、オフセット印刷用新聞用紙の平均動摩擦力は、特にその表面において1.55〜2.80mNであることが好ましい。
平均動摩擦力は、本発明の主たる課題である、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生における物理的な摩擦力による紙詰まり(ジャミング)に対する影響力が大きい。
平均動摩擦力が1.50mN未満では、滑りによる静電気発生の憂いが生じ易く、逆に平均動摩擦力が3.00mNを超えると、物理的な摩擦による紙詰まり(ジャミング)、理由は定かではないが摩擦による静電気も発生し易く、さらには高速オフセット輪転印刷機等の印刷機における紙詰まり(ジャミング)の原因にもなる場合がある。
なお、本発明におけるオフセット印刷用新聞用紙の平均動摩擦力は、原紙の表裏面に塗工した表面処理剤の影響を受けるとともに、原紙中に内在させた填料の影響を受けて比較的高くなる傾向が生じるので、先に述べた好適な範囲での表面処理剤の塗工と、より好適には、原紙の製造時に添加する填料として毬栗炭酸カルシウム及び/又は乾燥処理を経ない水和珪酸を用いることが好ましい。
また本発明のオフセット印刷用新聞用紙は、JIS P 8111「紙、板紙及びパルプ−調湿及び試験のための標準状態」の記載に準拠した温度23±1℃及び相対湿度50±2%の標準状態での、JIS K 6911「熱硬化性プラスチック一般試験方法」に記載の方法に準拠して測定した表面電気抵抗が、好ましくは1×108Ω/sq以上であり、また好ましくは1×1011Ω/sq以下である。
かかる表面電気抵抗が1×108Ω/sq未満の際には、近年の高速オフセット輪転印刷に対応しながら、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生を防止することができる、本発明の課題である帯電の問題がそもそも生じ難く、一方、表面電気抵抗が1×1011Ω/sqを超えると、自動仕立て機でのジャミングを助長する恐れがある。
なお、通常自動仕立て機の仕立て板には、巻き取り紙の表面、すなわち新聞用紙の表面が接触することから、JIS P 8111に準拠した標準状態での、JIS K 6911に準拠して測定したオフセット印刷用新聞用紙の表面電気抵抗は、特にその表面において1×108Ω/sq以上、1×1011Ω/sq以下であることが好ましい。
一般に新聞用紙は、印刷所ごとに種々の印刷機械、印刷条件等で使用される。したがって、本発明のオフセット印刷用新聞用紙を使用する際には、印刷機械の種類や印刷条件といった使用条件に基づいて、平均動摩擦力や表面電気抵抗が、例えば各々前記範囲内となるように、表面処理剤に含まれる(A)表面サイズ剤、(B)紙力増強剤及び(C)導電剤の割合を適宜調整することが好ましい。
また本発明のオフセット印刷用新聞用紙は、JIS P 8118「紙及び板紙−厚さ及び密度の試験方法」に記載の方法に準拠して測定した密度が、好ましくは0.70g/cm3以下、さらに好ましくは0.68g/cm3以下であり、また好ましくは0.50g/cm3以上、さらに好ましくは0.55g/cm3以上である。
密度が0.50g/cm3未満では、本発明に係る水溶性樹脂の原紙中への浸透量が多く、所望の吸水性や表面強度を有するオフセット印刷用新聞用紙を得ることが困難になる恐れがある。一方、密度が0.70g/cm3を超える場合には、所望の剛度を有するオフセット印刷用新聞用紙を得ることが困難になるばかりか、高速オフセット輪転印刷におけるシワ入り等の作業性が低下する恐れがある。
さらに本発明のオフセット印刷用新聞用紙は、JIS P 8124「坪量測定方法」に記載の方法に準拠して測定した坪量が43〜46g/m2であることが好ましく、軽量なものである。
坪量が46g/m2を超えると、古紙パルプを主成分とした軽量なものであるがゆえに生じる、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生自体が少ない。一方、坪量が43g/m2未満では、古紙パルプを主成分とするオフセット印刷用新聞用紙の抄造自体が紙質強度の低下から困難であり、近年の高速オフセット輪転印刷に対応し、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生を防止することが可能なオフセット印刷用新聞用紙を得ることが困難になる。
本発明のオフセット印刷用新聞用紙は、前記JIS P 8251に準拠して測定した紙中灰分が5質量%以上、さらには7質量%以上であることが、新聞用紙として充分な不透明度が得られ、また充分な表面強度が維持されるほか、灰分として原紙中に含有される填料、好適には毬栗炭酸カルシウム及び/又は乾燥処理を経ない水和珪酸が、原紙に塗工される水溶性樹脂を効果的に定着させることができ、例えば17〜20万部/時といった高速オフセット輪転印刷にも対応しながら、紙粉の発生もない新聞用紙を提供するにおいて好ましく、さらには、表面処理剤との相乗効果にて自動仕立て機での紙詰まりトラブルを解消することができる。
また、原料パルプ繊維間の絡み合いが減少して紙質強度が低下したり、原料パルプ繊維に固着しない填料の割合が増加して紙粉や白ヌケの問題が発現する恐れをなくすには、前記紙中灰分が20質量%以下、さらには15質量%以下であることが好ましい。
次に、本発明のオフセット印刷用新聞用紙を以下の実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
調製例1〜10及び比較調製例1〜4(表面処理剤の調製)
以下に示す(A)表面サイズ剤と(B)紙力増強剤と(C)導電剤とを、表1に示す割合(固形分質量比)で、均一な組成となるように室温にて混合攪拌し、表面処理剤を得た。
(A)表面サイズ剤
スチレン系ポリマー:カチオン性
(商品名:バソプラスト8838、BASF(株)製)
アクリル系ポリマー:カチオン性
(商品名:バソプラスト250D、BASF(株)製)
アルキルケテンダイマー(AKD):カチオン性
(商品名:SE2360、星光PMC(株)製)
(B)紙力増強剤
・酸化澱粉
酸化澱粉A:(ダイオーペーパーケミカル(株)製、重量平均分子量:30万)
酸化澱粉B:(ダイオーペーパーケミカル(株)製、重量平均分子量:50万)
酸化澱粉C:(ダイオーペーパーケミカル(株)製、重量平均分子量:60万)
酸化澱粉D:(ダイオーペーパーケミカル(株)製、重量平均分子量:70万)
酸化澱粉E:(ダイオーペーパーケミカル(株)製、重量平均分子量:80万)
酸化澱粉F:(商品名:SK−20、日本コーンスターチ(株)製、
重量平均分子量:64万)
酸化澱粉G:(商品名:MS3800、日本食品加工社製、
重量平均分子量:49万)
・ヒドロキシエチル化澱粉
エチル化澱粉A:(商品名:PG−270、ペンフォードガム社製、
重量平均分子量:100万)
エチル化澱粉B:(商品名:ETHYLE−2025、ステーレ社製、
重量平均分子量:54万)
・ポリアクリルアミド樹脂
PAM:(商品名:DS4344、星光PMC(株)製)
(C)導電剤
・塩化ナトリウム(商品名:並塩、(株)日本海水製)
Figure 2010077573
実施例1〜10及び比較例1〜4(オフセット印刷用新聞用紙の製造)
脱墨古紙パルプ(離解・脱墨古紙パルプ)100質量%のパルプ成分に、表3に示す紙中灰分となるように、表2に示す填料を添加してパルプスラリーを得た。
次いで、得られたパルプスラリーをギャップフォーマー型抄紙機にて抄速1300m/分で抄紙して原紙を製造した。この原紙の表裏面に、表2に示す表面処理剤を、表2に示す塗工方式で、表2に示す片面塗工量となるように塗工し、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
なお、表2に示す填料は、以下のとおりである。
填料1:毬栗炭酸カルシウム
(吸油量:180ml/100g、BET比表面積:25m2/g、
体積平均粒子径:5μm)
填料2:軽質炭酸カルシウム(商品名:タマパール121、奥多摩工業(株)製)
填料3:水和珪酸(エリエールケミカル(株)製、体積平均粒子径:5μm、
乾燥処理なし)
また表2には、表面及び裏面における(C)導電剤の存在割合も併せて示す。該(C)導電剤の存在割合は、得られたオフセット印刷用新聞用紙を、厚み方向(Z軸方向)にカミソリ及び粘着テープを用いて2分割(2層に剥離)し、2分割された表裏面それぞれの紙層中に含有される塩化ナトリウム量を、モール法による定量手段(塩分測定)で測定して算出した。以下にモール法について説明する。
[モール法(Mohr method)]
モール法は沈殿滴定の一種である。クロム酸カリウム溶液を指示薬とし、塩化ナトリウムを含む試料溶液に硝酸銀溶液を滴下する。滴下された硝酸銀は、(1−1)式のように、塩化ナトリウムの塩素イオンと反応して塩化銀の白色沈殿を生じる。しかし塩素イオンが消費されてなくなると、硝酸銀は指示薬のクロム酸カリウムと反応し、(1−2)式のように、クロム酸銀の赤褐色沈殿を生じる。終点は溶液が赤味を帯びた時点とする。
NaCl+AgNO3→NaNO3+AgCl↓(白色) (1−1)
2AgNO3+K2CrO4→2KNO3+Ag2CrO4↓(赤褐色) (1−2)
クロム酸銀の赤褐色沈殿を認識できる程度に生成させるには、当量点からさらに若干の硝酸銀が必要である。そのため、ブランク試験を行って滴定値を補正する必要がある。
ブランク試験では、滴定終了時と同程度の水にクロム酸カリウムを加え、さらに濁りが同程度になるまで炭酸カルシウムを加えたものを、硝酸銀で滴定する。ブランク試験で要する滴定量は、当量になってから認識できる程度にクロム酸銀を生成させるのに必要な硝酸銀の液量と同じであるから、本試験の滴定量からブランク試験の滴定量を引いた値が、本実験での当量に必要な硝酸銀の液量である。なお、硝酸銀溶液は塩化ナトリウム標準溶液で標定しておく必要がある。
Figure 2010077573
得られたオフセット印刷用新聞用紙について、以下の方法にて各物性を測定した。これらの結果を表3及び表4に示す。また、市販の新聞用紙(比較例5:市販品A(水和珪酸が内添され、導電剤含有なし)、比較例6:市販品B(炭酸カルシウムが内添され、導電剤含有なし)についても同様に各物性を測定した。これらの結果も併せて表3及び表4に示す。
(a)坪量
JIS P 8124に準拠して測定した。
(b)紙厚及び密度
JIS P 8118に準拠して測定した。
(c)紙中灰分
JIS P 8251に準拠して測定した。
(d)平均動摩擦力
JIS P 8147に準拠し、オフセット印刷用新聞用紙表面(紙の流れ方向)と金属表面(表面粗さRaが0.4以下のステンレス鋼板表面)との平均動摩擦力を測定した。
(e)表面電気抵抗
JIS P 8111に準拠した温度23±1℃及び相対湿度50±2%の標準状態下で、JIS K 6911に準拠して、表面電気抵抗(表面、裏面)を測定した。
(f)剛度
JIS P 8143「紙の自重曲げ法によるこわさ試験方法(クラーク法)」に記載の方法に準拠して、縦方向の剛度(クラーク剛度)を測定した。
(g)透気度
JAPAN TAPPI No.5−1「紙及び板紙−平滑度及び透気度試験方法−第1部:スムースター法」に記載の方法に準拠して測定した。
次に、実施例1〜10及び比較例1〜4のオフセット印刷用新聞用紙、並びに市販品A及び市販品Bについて、以下の試験例1〜2に基づいて各特性を調べた。その結果を表4に示す。
試験例1(自動仕立て機での紙詰まり:ジャミング率)
自動仕立て機((株)金田機械製作所製、PPR1型)で巻き取りを50本仕立てた時の、ジャミングによる失敗本数の割合をジャミング率とした。
試験例2(表面強度)
JIS K 5701−1に記載の「平版インキ−第1部:試験方法」に準拠し、転色試験機(型番:RI−1型、石川島産業機械(株)製)を使用し、インキタック18の1回刷りの条件で印刷した。新聞用紙表面の取られを目視にて観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
◎:新聞用紙表面全体に全く取られがない。
○:新聞用紙表面の一部に僅かに取られが生じているが、実用上問題がない。
△:新聞用紙表面全体に取られが認められる。
×:新聞用紙表面全体に取られが著しい。
なお、前記評価基準のうち、◎及び○の場合を実使用可能と判断する。
Figure 2010077573
Figure 2010077573
実施例1〜10のオフセット印刷用新聞用紙はいずれも、(A)表面サイズ剤と(B)紙力増強剤と(C)導電剤とを含有した表面処理剤が原紙の表裏面に塗工されているので、平均動摩擦力が1.50〜3.00mN、かつ、表面電気抵抗が1×108〜1×1011Ω/sqに調整されており、坪量が43〜46g/m2程度と軽量で、密度が0.55〜0.70g/cm3、紙中灰分が6.5質量%以上であるにも関らず、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生が充分に防止され、さらに高い表面強度が維持されたものであることがわかる。
これに対して比較例1〜4の新聞用紙はいずれも、(C)導電剤を含有せず、(A)表面サイズ剤及び(B)紙力増強剤のみを含有した表面処理剤が原紙の表裏面に塗工されているため、平均動摩擦力が3.5mNを超え、また表面電気抵抗が1×1012Ω/sqと大きく、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生頻度が高く、また表面強度も低下したものであることがわかる。
また市販品A及びBは、元来導電剤を含有しないものであり、新聞用紙としての印刷適性は保有するものの、表面電気抵抗が1×1015〜1×1016Ω/sqと大きく、自動仕立て機での紙詰まりトラブルの発生頻度が高いものであった。
本発明のオフセット印刷用新聞用紙は、例えば高速カラー印刷等に特に好適に使用することができる。

Claims (5)

  1. 原紙が中性抄紙法で抄造され、該原紙の表裏面に表面処理剤が塗工された新聞用紙であって、
    前記原紙が、古紙パルプを主成分とし、
    前記表面処理剤が、少なくとも
    (A)表面サイズ剤、
    (B)紙力増強剤、及び
    (C)導電剤
    を含有することを特徴とする、オフセット印刷用新聞用紙。
  2. 表面処理剤における(A)表面サイズ剤と(B)紙力増強剤と(C)導電剤との割合が、固形分質量比で、(A):(B):(C)=5:100:3〜20:100:17である、請求項1に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
  3. (B)紙力増強剤が酸化澱粉であり、該酸化澱粉の重量平均分子量が50万〜80万である、請求項1又は2に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
  4. JIS P 8251に準拠して測定した紙中灰分が5〜20質量%である、請求項1、2又は3に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
  5. JIS P 8147に準拠して測定したオフセット印刷用新聞用紙表面(紙の流れ方向)と金属表面との平均動摩擦力が1.50〜3.00mNであり、JIS P 8111に準拠した温度23±1℃及び相対湿度50±2%の標準状態での、JIS K 6911に準拠して測定した表面電気抵抗が1×108〜1×1011Ω/sqである、請求項1〜4のいずれか1つに記載のオフセット印刷用新聞用紙。
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