JP4344930B2 - 印刷用塗被紙 - Google Patents
印刷用塗被紙 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4344930B2 JP4344930B2 JP2004023742A JP2004023742A JP4344930B2 JP 4344930 B2 JP4344930 B2 JP 4344930B2 JP 2004023742 A JP2004023742 A JP 2004023742A JP 2004023742 A JP2004023742 A JP 2004023742A JP 4344930 B2 JP4344930 B2 JP 4344930B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- coated paper
- printing
- average particle
- coated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M1/00—Substation equipment, e.g. for use by subscribers
- H04M1/72—Mobile telephones; Cordless telephones, i.e. devices for establishing wireless links to base stations without route selection
- H04M1/724—User interfaces specially adapted for cordless or mobile telephones
- H04M1/72403—User interfaces specially adapted for cordless or mobile telephones with means for local support of applications that increase the functionality
- H04M1/72409—User interfaces specially adapted for cordless or mobile telephones with means for local support of applications that increase the functionality by interfacing with external accessories
- H04M1/72415—User interfaces specially adapted for cordless or mobile telephones with means for local support of applications that increase the functionality by interfacing with external accessories for remote control of appliances
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M1/00—Substation equipment, e.g. for use by subscribers
- H04M1/02—Constructional features of telephone sets
- H04M1/0202—Portable telephone sets, e.g. cordless phones, mobile phones or bar type handsets
- H04M1/026—Details of the structure or mounting of specific components
- H04M1/0277—Details of the structure or mounting of specific components for a printed circuit board assembly
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M1/00—Substation equipment, e.g. for use by subscribers
- H04M1/02—Constructional features of telephone sets
- H04M1/23—Construction or mounting of dials or of equivalent devices; Means for facilitating the use thereof
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M2201/00—Electronic components, circuits, software, systems or apparatus used in telephone systems
- H04M2201/40—Electronic components, circuits, software, systems or apparatus used in telephone systems using speech recognition
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M2250/00—Details of telephonic subscriber devices
- H04M2250/06—Details of telephonic subscriber devices including a wireless LAN interface
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Human Computer Interaction (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Paper (AREA)
Description
塗被紙の製造に際しては、製品塗被紙への要求品質が高いほど、塗被液の塗工量を増大させ、さらにスーパーカレンダー掛けなど比較的厳しい平滑化処理を施すのが一般的であるが、そうすることは塗被紙の密度増大を招く。ちなみに、白紙光沢の高いグロス調の塗被紙は、その密度が通常1.15g/cm3以上であるのに対し、白紙光沢の低いマット調の塗被紙の密度は、通常0.9g/cm3以上1.15g/cm3未満である。
機械パルプを配合した原紙から得られる塗被紙の印刷品質を向上させる技法としては、塗被層に沈降容積の高い嵩高カオリンを配合すること(特許文献3参照)が知られているが、この方法を用いた場合は、塗被紙の密度と白紙光沢のバランスが十分でなく、印刷光沢や印刷平滑性に優れた塗被紙を得ることが難しい。また、機械パルプを配合し、填料として無定形シリカを内添した原紙から得られる塗被紙の印刷品質を向上させる技法として、塗被液の顔料に、粒度分布の狭い顔料を選んで使用すること(特許文献4参照)も知られているが、この方法を用いたばあい、繊維間結合を阻害する填料を配合するため、表面強度が低下する問題があり、優れた印刷適性と密度のバランスをとることが難しい。
原紙に嵩高剤を含有した塗被紙の印刷品質を向上させる方法として、プラスチックピグメントを配合する方法が提案されている(特許文献6参照)が、この方法では、比較的過酷な条件でスーパーカレンダー仕上げを行う必要があり、塗被紙の密度を約1.0g/cm3以下に抑えることが事実上不可能である。
また、本明細書で言う白紙光沢度とは、ISO 8254−1 Part1(1999)で規定される75度鏡面光沢度を指し、通常%表示される。
0.60≦x≦1.00
100x−30≧y≧100x−50
で規制される領域内に収めることができる。
デラミネーテッドカオリンは、層状構造の塊状カオリンを単層に剥がすことで得られる粘土鉱物であって、アスペクト比が大きい。このため、塗被層にこれを配合すると、原紙を効果的に被覆できる上に、塗被層の平滑性も向上させることができることから、デラミネーテッドカオリンは、塗被液の顔料成分として使用されている。
一般に、デラミネーテッドカオリンの如き平板状粒子の個々の形状特性は、その長径dと厚さtとの比(アスペクト比d/t)で規定することができるが、本発明ではデラミネーテッドカオリンの粒状特性を、光散乱方式による平均粒子径d501と沈降方式による平均粒子径d502で規定する。
光散乱方式による平均粒子径d501の測定では、個々の粒子が全て球形粒子に見做されてその径が計測されるのに対し、沈降方式による平均粒子径d502の測定では、粒子形状が沈降性に影響を及ぼすため、形状が平板状で沈降が遅い粒子ほど、見かけ上、その径が小さい粒子として計測される。従って、上記したアスペクト比が大きい粒子ほど、光散乱方式による平均粒子径d501と沈降方式による平均粒子径d502の比、d501/d502は、大きくなるものと考えられる。
なお、本発明では、光散乱方式による平均粒子径の測定方法としてレーザー回折式粒度分布測定装置SALD−2000(島津製作所製)を使用し、沈降方式による平均粒子径の測定方法としてセディグラフ5100(マイクロメリティクス社製)を使用した。
ちなみに、平均粒子径d501および平均粒子径d502が、それぞれ2.0μm未満および0.35μm未満である場合には、塗被液中のデラミネーテッドカオリンが、原紙内に過度に浸透するため、平滑性の高い塗被層を形成することが困難になる。また、平均粒子径d501および平均粒子径d502が、それぞれ3.5μmおよび0.55μmを越える場合には、40%以上の白紙光沢度を持つ塗被紙を得ることが難しい。そして、d501/d502が4未満の場合も、本発明が企図する印刷用塗被紙を得ることが困難である。
機械パルプやDIPは、必要に応じて漂白して使用することもでき、漂白の程度も任意に行うことができる。
なお、パルプの漂白には、塩素ガスのような分子状塩素や二酸化塩素のような塩素化合物を使用しない漂白工程を採用することが、環境保全の観点から好ましく、このような漂白工程を経たパルプとしては、ECFパルプやTCFパルプを挙げることができる。
填料の配合量は、一般に、紙(原紙)灰分が3〜20質量%の範囲となるように添加される。
原紙の抄造条件にも特に限定はない。抄紙機としては、例えば、長網式抄紙機、ギャップフォーマー型抄紙機、円網式抄紙機、短網式抄紙機等の商業規模の抄紙機が、目的に応じて適宜選択して使用できる。抄紙方式としては、酸性抄紙、中性抄紙、弱アルカリ性抄紙等のいずれの方式でも良いが、近年、紙の保存性が要求されることから、中性抄紙により抄紙された原紙が好ましい。勿論、澱粉溶液等をサイズプレスすることもできる。
使用可能なキャレンダー装置としては、スーパーキャレンダー、ソフトキャレンダー、グロスキャレンダ等のグロス仕上げをするキャレンダー装置を挙げることができる。また、キャレンダー仕上げ条件としては、剛性ロールの温度、キャレンダー圧力、ニップ数、ロール速度、キャレンダー前の紙水分等が、要求される品質に応じて適宜調整される。キャレンダー装置は、コーターと別であるオフタイプと、コーターと一体となっているオンタイプがあるが、どちらを採用しても差し支えない。使用するキャレンダー装置の材質は、剛性ロールでは金属もしくはその表面に硬質クロムメッキ等で鏡面処理したロールである。弾性ロールはウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、ポリアクリレート樹脂等の樹脂ロール、コットン、ナイロン、アスベスト、アラミド繊維等を成型したロールが適宜使用される。なお、キャレンダーによる仕上げ後の塗被紙の調湿、加湿のための水塗り装置、静電加湿装置、蒸気加湿装置等を適宜組合せて使用することも勿論可能である。
各実施例及び比較例で得られた印刷用塗被紙を、下記の方法で評価し、その結果を表1に示した。
(株)島津製作所製のレーザー回折式粒度分布測定装置SALD−2000を使用して、顔料の粒度分布を測定し、50累積質量%に該当する平均粒子径(d501)を測定した。なお、測定に供した顔料分散液は、分散剤(ポリアクリル酸ナトリウム)を対顔料0.05%添加して調製した顔料スラリーを、当該測定装置で測定可能な領域にまで希釈して得た。
マイクロメリティクス社製のセディグラフ5100を使用して、顔料の粒度分布を測定し、50累積質量%に該当する平均粒子径(d502)を求めた。なお、測定に供した顔料分散液は、分散剤(ポリアクリル酸ナトリウム)を対顔料0.05%添加して調製した顔料スラリーを、燐酸塩系分散剤(ナンカリン)の0.1%水溶液で、顔料固形分濃度が約1%になるよう希釈して得た。
JIS P 8118(1998)に準拠して、塗被紙および原紙の密度を測定した。
ISO 8254−1 Part1(1999)に準拠して、光沢度計(GM−25/村上色彩技術研究所製)を用いて75°光沢度を測定した。
RI印刷試験機にて、印刷インキ(バリウスG墨Sタイプ/大日本インキ社製)を0.3cc使用して2回印刷(重ね刷り)を行い、23℃、50%RHの雰囲気で2日間放置してインキを乾燥させ、光沢度計(GM−26D/村上色彩技術研究所製)を用いて60°光沢度を測定した。
RI印刷試験機にて、印刷インキ(バリウスG墨Sタイプ/大日本インキ社製)を0.3cc使用して2回印刷(重ね刷り)を行い、23℃、50%RHの雰囲気で2日間放置してインキを乾燥させ、印刷面の平滑性を以下の基準で目視評価した。
◎;インキ濃度が均一でムラがなく、印刷平滑性が極めて良好である。
○;インキ濃度に僅かにムラが認められるが、塗被紙としては良好なレベル。
△;インキ濃度にムラが目立ち、印刷平滑性が劣る。
×;インキ濃度にムラが非常に目立ち、印刷平滑性がかなり劣る。
RI印刷試験機にて、印刷インキ(紙試験用SD50紅/東洋インキ社製)を0.6cc使用して印刷を行い、印刷面のピッキングの程度を目視評価した。
◎;ピッキングが全く発生せず、表面強度が極めて良好である。
○;ピッキングが僅かに発生しているが、塗被紙としては良好なレベルである。
△;ピッキングが発生しており、表面強度が劣る。
×;ピッキングが多く発生しており、表面強度がかなり劣る。
(A) 原紙の調製
酸素−オゾン−水酸化ナトリウム−過酸化水素−二酸化塩素からなる工程で多段漂白されたLBKP(CSF430ml)50%と、酸素−オゾン−水酸化ナトリウム−過酸化水素−二酸化塩素からなる工程で多段漂白されたNBKP(CSF450ml)20%と、GP(CSF80ml)30%とからなるパルプスラリーに、填料として軽質炭酸カルシウム(タマパールTP−121/奥多摩工業社製)を原紙灰分が10%となるように添加した後、パルプ固形分に対して硫酸アルミニウム0.5%、カチオン澱粉(エースK−100/王子コーンスターチ社製)0.5%、アルキルケテンダイマーサイズ剤(サイズパインK−287/荒川化学社製)0.1%、ポリアクリルアミド(ポリストロン851/荒川化学社製)0.02%を順次添加し、紙料を調製した。得られた紙料をオントップツインワイヤー抄紙機で抄紙し、さらにゲートロールサイズプレス装置で酸化澱粉(エースA/王子コーンスターチ社製)を両面で1.5g/m2(固形分)塗布・乾燥し、マシンカレンダーで平滑化処理を施して実量50g/m2、紙厚73μm、密度0.68g/cm3の原紙を得た。
分散剤としてポリアクリル酸ナトリウムを、分散するデラミネーテッドカオリンに対して0.1部添加した水溶液に、デラミネーテッドカオリンA(コンツアー1160/イメリス社製)90部、重質炭酸カルシウム(ハイドロカーブ90/備北粉化工業社製)10部を順次添加し、コーレス分散機で分散し、顔料スラリーを調製した。このスラリーに、接着剤として澱粉(エースA/王子コーンスターチ社製)4.0部、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(T−2561C/JSR社製)12部、滑剤としてステアリン酸カルシウム(ノプコートC−104HS/サンノプコ社製)0.2部、および消泡剤、染料などの助剤を順次加え、更に水を加えて固形分濃度53%の水性塗被液を得た。なお、このデラミネーテッドカオリンAは、光散乱方式により測定した平均粒子径d501が2.7μm、沈降方式により測定した平均粒子径d502が0.38μm、光散乱方式により測定した平均粒子径d501と沈降方式により測定した平均粒子径d502の比、d501/d502が7.1であった。
上記水性塗被液を上記条件で抄紙した原紙に、乾燥重量が片面当り7g/m2となるようにブレードコーターで両面塗被、乾燥した後、スーパーカレンダー仕上げを行い、実量64g/m2、紙厚66μm、密度0.97g/cm3の印刷用塗被紙を得た。
実施例1の水性塗被液の顔料のうち、重質炭酸カルシウム(ハイドロカーブ90/備北粉化工業社製)を粗粒の重質炭酸カルシウム(ハイドロカーブ60/備北粉化工業社製)に変更して水性塗被液を調製した以外は、実施例1と同様にして印刷用塗被紙を得た。なお、得られた印刷用塗被紙は、実量64g/m2、紙厚66μm、密度0.97g/cm3であった。
(A) 原紙の調製
酸素−オゾン−水酸化ナトリウム−過酸化水素−二酸化塩素からなる工程で多段漂白されたNBKP(CSF450ml)35%と、GP(CSF80ml)50%と、新聞古紙から製造したDIP(CSF180ml)15%とからなるパルプスラリーに、填料として軽質炭酸カルシウム(タマパールTP−121/奥多摩工業社製)を原紙灰分が15%となるように添加した後、パルプ固形分に対して硫酸アルミニウム0.5%、カチオン澱粉(エースK−100/王子コーンスターチ社製)0.5%、アルキルケテンダイマーサイズ剤(サイズパインK−287/荒川化学社製)0.1%、ポリアクリルアミド(ポリストロン851/荒川化学社製)0.02%を順次添加し、紙料を調製した。得られた紙料をオントップツインワイヤー抄紙機で抄紙し、さらにゲートロールサイズプレス装置で酸化澱粉(エースA/王子コーンスターチ社製)を両面で1.5g/m2(固形分)塗布・乾燥し、マシンカレンダーで平滑化処理を施して実量50g/m2、紙厚86μm、密度0.58g/cm3の原紙を得た。
分散剤としてポリアクリル酸ナトリウムを、分散するデラミネーテッドカオリンに対して0.1部添加した水溶液に、デラミネーテッドカオリンB(コンツアー1500/イメリス社製)80部、重質炭酸カルシウム(ハイドロカーブ90/備北粉化工業社製)20部を順次添加し、コーレス分散機で分散し、顔料スラリーを調製した。このスラリーに、接着剤として澱粉(エースB/王子コーンスターチ社製)4.0部、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(T−2561C/JSR社製)12部、滑剤としてステアリン酸カルシウム(ノプコートC−104HS/サンノプコ社製)0.2部、および消泡剤、染料などの助剤を順次加え、更に水を加えて固形分濃度52%の水性塗被液を得た。なお、このデラミネーテッドカオリンBは、光散乱方式により測定した平均粒子径d501が2.7μm、沈降方式により測定した平均粒子径d502が0.46μm、光散乱方式により測定した平均粒子径d501と沈降方式により測定した平均粒子径d502の比、d501/d502が5.9であった。
上記水性塗被液を上記条件で抄紙した原紙に、乾燥重量が片面当り5g/m2となるようにブレードコーターで両面塗被、乾燥した後、スーパーカレンダー仕上げを行い、実量60g/m2、紙厚67μm、密度0.90g/cm3の印刷用塗被紙を得た。
(A) 原紙の調製
酸素−オゾン−水酸化ナトリウム−過酸化水素−二酸化塩素からなる工程で多段漂白されたLBKP(CSF430ml)70%と、酸素−オゾン−水酸化ナトリウム−過酸化水素−二酸化塩素からなる工程で多段漂白されたNBKP(CSF450ml)30%とからなるパルプスラリーに、填料として軽質炭酸カルシウム(タマパールTP−121/奥多摩工業社製)を原紙灰分が10%となるように添加した後、パルプ固形分に対して硫酸アルミニウム0.5%、カチオン澱粉(エースK−100/王子コーンスターチ社製)0.5%、アルキルケテンダイマーサイズ剤(サイズパインK−287/荒川化学社製)0.1%、ポリアクリルアミド(ポリストロン851/荒川化学社製)0.02%を順次添加し、紙料を調製した。得られた紙料をオントップツインワイヤー抄紙機で抄紙し、さらにゲートロールサイズプレス装置で酸化澱粉(エースA/王子コーンスターチ社製)を両面で1.5g/m2(固形分)塗布・乾燥し、マシンカレンダーで平滑化処理を施して実量50g/m2、紙厚65μm、密度0.77g/cm3の原紙を得た。
分散剤としてポリアクリル酸ナトリウムを、分散するデラミネーテッドカオリンに対して0.1部添加した水溶液に、デラミネーテッドカオリンB(コンツアー1500/イメリス社製)90部、重質炭酸カルシウム(ハイドロカーブ90/備北粉化工業社製)10部を順次添加し、コーレス分散機で分散し、顔料スラリーを調製した。このスラリーに、接着剤として澱粉(エースB/王子コーンスターチ社製)4.0部、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(T−2561C/JSR社製)12部、滑剤としてステアリン酸カルシウム(ノプコートC−104HS/サンノプコ社製)0.2部、および消泡剤、染料などの助剤を順次加え、更に水を加えて固形分濃度52%の水性塗被液を得た。
上記水性塗被液を上記条件で抄紙した原紙に、乾燥重量が片面当り5g/m2となるようにブレードコーターで両面塗被、乾燥した後、スーパーカレンダー仕上げを行い、実量60g/m2、紙厚62μm、密度0.97g/cm3の印刷用塗被紙を得た。
(A) 原紙の調製
酸素−オゾン−水酸化ナトリウム−過酸化水素−二酸化塩素からなる工程で多段漂白されたLBKP(CSF430ml)80%と、酸素−オゾン−水酸化ナトリウム−過酸化水素−二酸化塩素からなる工程で多段漂白されたNBKP(CSF450ml)20%とからなるパルプスラリーに、填料として軽質炭酸カルシウム(タマパールTP−121/奥多摩工業社製)を原紙灰分が8%となるように添加した後、パルプ固形分に対して硫酸アルミニウム0.5%、カチオン澱粉(エースK−100/王子コーンスターチ社製)0.5%、アルキルケテンダイマーサイズ剤(サイズパインK−287/荒川化学社製)0.1%、嵩高剤(KB−115/花王社製)0.8%、ポリアクリルアミド(ポリストロン851/荒川化学社製)0.02%を順次添加し、紙料を調製した。得られた紙料をオントップツインワイヤー抄紙機で抄紙し、さらにゲートロールサイズプレス装置で酸化澱粉(エースA/王子コーンスターチ社製)を両面で1.5g/m2(固形分)塗布・乾燥し、マシンカレンダーで平滑化処理を施して実量70g/m2、紙厚106μm、密度0.66g/cm3の原紙を得た。
分散剤としてポリアクリル酸ナトリウムを、分散するデラミネーテッドカオリンに対して0.1部添加した水溶液に、デラミネーテッドカオリンC(コンツアー2070/イメリス社製)60部、重質炭酸カルシウム(ハイドロカーブ90/備北粉化工業社製)40部を順次添加し、コーレス分散機で分散し、顔料スラリーを調製した。このスラリーに、接着剤として澱粉(エースB/王子コーンスターチ社製)4.0部、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(T−2561C/JSR社製)12部、滑剤としてステアリン酸カルシウム(ノプコートC−104HS/サンノプコ社製)0.2部、および消泡剤、染料などの助剤を順次加え、更に水を加えて固形分濃度53%の水性塗被液を得た。なお、このデラミネーテッドカオリンCは、光散乱方式により測定した平均粒子径d501が2.1μm、沈降方式により測定した平均粒子径d502が0.47μm、光散乱方式により測定した平均粒子径d501と沈降方式により測定した平均粒子径d502の比、d501/d502が4.5であった。
上記水性塗被液を上記条件で抄紙した原紙に、乾燥重量が片面当り6g/m2となるようにブレードコーターで両面塗被、乾燥した後、スーパーカレンダー仕上げを行い、実量82g/m2、紙厚90μm、密度0.91g/cm3の印刷用塗被紙を得た。
実施例1の水性塗被液において、澱粉(エースA/王子コーンスターチ社製)4部を0部に変更し、保水剤(ソマレックス270E/ソマール社製)を0.1部添加して水性塗被液を調製した以外は、実施例1と同様にして印刷用塗被紙を得た。なお、得られた印刷用塗被紙は、実量64g/m2、紙厚66μm、密度0.97g/cm3であった。
実施例1の水性塗被液において、澱粉(エースA/王子コーンスターチ社製)4部を8部に変更して水性塗被液を調製した以外は、実施例1と同様にして印刷用塗被紙を得た。なお、得られた印刷用塗被紙は、実量64g/m2、紙厚60μm、密度1.07g/cm3であった。
実施例3の水性塗被液の顔料のうち、デラミネーテッドカオリンB(コンツアー1500/イメリス社製)を微粒カオリン(ミラグロス/エンゲルハード社製)に変更して水性塗被液を調製した以外は、実施例3と同様にして印刷用塗被紙を得た。なお、本微粒カオリンは、光散乱方式により測定した平均粒子径d501が1.8μm、沈降方式により測定した平均粒子径d502が0.24μm、光散乱方式により測定した平均粒子径d501と沈降方式により測定した平均粒子径d502の比、d501/d502が7.5であった。また、得られた印刷用塗被紙は、実量60g/m2、紙厚66μm、密度0.91g/cm3であった。
実施例3の水性塗被液の顔料のうち、デラミネーテッドカオリンB(コンツアー1500/イメリス社製)をデラミネーテッドカオリンD(カピムNP/RCC社製)に変更して水性塗被液を調製した以外は、実施例3と同様にして印刷用塗被紙を得た。なお、デラミネーテッドカオリンDは、光散乱方式により測定した平均粒子径d501が3.7μm、沈降方式により測定した平均粒子径d502が0.95μm、光散乱方式により測定した平均粒子径d501と沈降方式により測定した平均粒子径d502の比、d501/d502が3.9であった。また、得られた印刷用塗被紙は、実量60g/m2、紙厚66μm、密度0.91g/cm3であった。
実施例3の水性塗被液の顔料のうち、デラミネーテッドカオリンB(コンツアー1500/イメリス社製)をデラミネーテッドカオリンE(カピムDG/RCC社製)に変更して水性塗被液を調製した以外は、実施例3と同様にして印刷用塗被紙を得た。なお、デラミネーテッドカオリンEは、光散乱方式により測定した平均粒子径d501が2.3μm、沈降方式により測定した平均粒子径d502が0.61μm、光散乱方式により測定した平均粒子径d501と沈降方式により測定した平均粒子径d502の比、d501/d502が3.8であった。また、得られた印刷用塗被紙は、実量60g/m2、紙厚66μm、密度0.91g/cm3であった。
実施例5の水性塗被液の顔料のうち、デラミネーテッドカオリンC(コンツアー2070/イメリス社製)をエンジニアードカオリン(エクシロン/エンゲルハード社製)に変更して水性塗被液を調製した以外は、実施例5と同様にして印刷用塗被紙を得た。なお、本エンジニアードカオリンは、光散乱方式により測定した平均粒子径d501が2.4μm、沈降方式により測定した平均粒子径d502が0.61μm、光散乱方式により測定した平均粒子径d501と沈降方式により測定した平均粒子径d502の比、d501/d502が3.9であった。また、得られた印刷用塗被紙は、実量82g/m2、紙厚90μm、密度0.91g/cm3であった。
実施例5の水性塗被液の顔料のうち、デラミネーテッドカオリンC(コンツアー2070/イメリス社製)をデラミネーテッドカオリンF(ニューサーフ/エンゲルハード社製)に変更して水性塗被液を調製した以外は、実施例5と同様にして印刷用塗被紙を得た。なお、デラミネーテッドカオリンFは、光散乱方式により測定した平均粒子径d501が5.6μm、沈降方式により測定した平均粒子径d502が2.1μm、光散乱方式により測定した平均粒子径d501と沈降方式により測定した平均粒子径d502の比、d501/d502が2.7であった。また、得られた印刷用塗被紙は、実量82g/m2、紙厚90μm、密度0.91g/cm3であった。
実施例5の水性塗被液の顔料のうち、デラミネーテッドカオリンC(コンツアー2070/イメリス社製)60部のうち、30部を微粒カオリン(ミラグロス/エンゲルハード社製)に変更して水性塗被液を調製した以外は、実施例5と同様にして印刷用塗被紙を得た。なお、得られた印刷用塗被紙は、実量82g/m2、紙厚90μm、密度0.91g/cm3であった。
Claims (2)
- 原紙の両面に顔料と接着剤を主成分とする塗被層を設けたのち平滑化処理を施したオフセット印刷用塗被紙において、原紙と接する塗被層が下に規定するデラミネーテッドカオリンを全顔料の50質量%以上含有し、水溶性接着剤を全顔料の2〜5質量%含有し、塗被紙の密度が0.60〜1.00g/cm3の範囲であり、塗被紙の白紙光沢度Gと密度Dとで規定される式:D×100−Gの値が30以上50以下であることを特徴とするオフセット印刷用塗被紙。
デラミネーテッドカオリンの規定
光散乱方式により測定した平均粒子径d50 1 が2.0〜3.5μmの範囲内にあり、沈降方式により測定した平均粒子径d50 2 が0.35〜0.55μmの範囲内にあり、しかも、平均粒子径d50 1 と平均粒子径d50 2 の比、d50 1 /d50 2 が4以上である。 - 前記白紙光沢度が40%以上である請求項1記載のオフセット印刷用塗被紙。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004023742A JP4344930B2 (ja) | 2004-01-30 | 2004-01-30 | 印刷用塗被紙 |
KR1020050002550A KR101100338B1 (ko) | 2004-01-30 | 2005-01-11 | 인쇄용 도피지 |
CNB2005100058982A CN100572663C (zh) | 2004-01-30 | 2005-01-28 | 印刷用涂布纸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004023742A JP4344930B2 (ja) | 2004-01-30 | 2004-01-30 | 印刷用塗被紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005213698A JP2005213698A (ja) | 2005-08-11 |
JP4344930B2 true JP4344930B2 (ja) | 2009-10-14 |
Family
ID=34879113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004023742A Expired - Fee Related JP4344930B2 (ja) | 2004-01-30 | 2004-01-30 | 印刷用塗被紙 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4344930B2 (ja) |
KR (1) | KR101100338B1 (ja) |
CN (1) | CN100572663C (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4631692B2 (ja) * | 2005-09-13 | 2011-02-16 | 王子製紙株式会社 | オフセット印刷用新聞用紙およびその製造方法 |
JP5005938B2 (ja) * | 2005-09-14 | 2012-08-22 | 日本製紙株式会社 | 浸透抑制方法およびそれを用いた印刷用塗工原紙並びに印刷用塗工紙 |
FR3012153B1 (fr) * | 2013-10-21 | 2016-03-04 | Arjo Wiggins Fine Papers Ltd | Papier destine en particulier a l'impression d'une couche electro-conductrice |
CN104141258A (zh) * | 2014-07-17 | 2014-11-12 | 陆振飞 | 一种纸张用涂料的制作方法 |
CN107345380B (zh) * | 2017-07-20 | 2020-03-24 | 岳阳林纸股份有限公司 | 一种文艺书纸的制造方法 |
CN113774712A (zh) * | 2020-06-09 | 2021-12-10 | 新川创新股份有限公司 | 涂料组合物以及纸材 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4380049B2 (ja) | 2000-09-27 | 2009-12-09 | 日本製紙株式会社 | オフセット印刷用艶消し塗工紙 |
JP4918747B2 (ja) * | 2003-07-15 | 2012-04-18 | 日本製紙株式会社 | グラビア印刷用塗工紙及びその製造方法 |
-
2004
- 2004-01-30 JP JP2004023742A patent/JP4344930B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2005
- 2005-01-11 KR KR1020050002550A patent/KR101100338B1/ko not_active IP Right Cessation
- 2005-01-28 CN CNB2005100058982A patent/CN100572663C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN100572663C (zh) | 2009-12-23 |
KR20050078201A (ko) | 2005-08-04 |
JP2005213698A (ja) | 2005-08-11 |
CN1648339A (zh) | 2005-08-03 |
KR101100338B1 (ko) | 2011-12-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7208068B2 (en) | Dullish coated paper for printing | |
AU2006207864A1 (en) | Coated paper | |
KR20030074116A (ko) | 인쇄용 도피지 | |
KR101100338B1 (ko) | 인쇄용 도피지 | |
JP2009221613A (ja) | 印刷用塗工紙およびその製造方法 | |
JP4692736B2 (ja) | 印刷用塗被紙およびその製造方法 | |
JP2012077423A (ja) | 塗工紙及びその製造方法 | |
JP2008274464A (ja) | 印刷用塗工紙およびその製造方法 | |
JP2007262643A (ja) | 塗工紙 | |
JP2007204856A (ja) | 印刷用塗被紙 | |
KR20060049760A (ko) | 인쇄용 도피지 | |
JP2006249607A (ja) | 印刷用艶消し塗被紙 | |
JP2008075200A (ja) | 印刷用塗工紙およびその製造方法 | |
CA1145211A (en) | Method of producing medium-grade coated paper containing high yield pulps for web offset printing | |
JP2007291569A (ja) | コールドオフセット印刷用新聞用紙 | |
JP2005314821A (ja) | オフセット印刷適性及びグラビア印刷適性を兼備する印刷用塗工紙 | |
JP2002173892A (ja) | グラビア印刷用塗工紙 | |
AU2011235701A1 (en) | Processes for preparing coated printing paper | |
JP2010013785A (ja) | オフセット印刷用塗工新聞用紙 | |
JPH0593392A (ja) | 印刷用中質紙 | |
JP2002088679A (ja) | グラビア印刷用塗工紙 | |
JP5203770B2 (ja) | 印刷用紙の製造方法 | |
JP2011153388A (ja) | 塗工紙及びその製造方法 | |
JP5065079B2 (ja) | 印刷用紙の製造方法 | |
JP5065104B2 (ja) | 印刷用紙の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061017 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090302 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090311 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090511 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20090511 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090617 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090630 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140724 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |