JPH04361664A - 繊維処理剤 - Google Patents

繊維処理剤

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JPH04361664A
JPH04361664A JP15737091A JP15737091A JPH04361664A JP H04361664 A JPH04361664 A JP H04361664A JP 15737091 A JP15737091 A JP 15737091A JP 15737091 A JP15737091 A JP 15737091A JP H04361664 A JPH04361664 A JP H04361664A
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真木 健治
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天然或いは合成繊維か
らなる紙、不織シート、布帛及びフイルム、合成紙等に
付与し、特にオフセット印刷時の版汚れやゴースト発生
を防止し、かつ制電性をも有する繊維処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術】紙シートへの印刷技術は15世紀中頃に
発明された凸版印刷に始まり、グラビヤ印刷を経てオフ
セット印刷時代となってきており、印刷に使用する紙、
シート類においても、合成紙シートや合成繊維からなる
不織シートが防水性を有するとか、強度的に有利である
点で印刷基材として使用されるに至っている。
【0003】この合成紙や合成繊維不織シートは前述の
利点を有しているが、枚葉式印刷機において使用する場
合、静電気の発生によるトラブルを防止するため、制電
効果を有する繊維処理剤を予め付与しておく必要がある
【0004】従来から公知の高級アルキルフォスフェー
トのアルカリ金属塩を使用した場合、制電効果はあるが
、合成紙シートや合成繊維不織シートの防水性を失わせ
たり、オフセット印刷時に版面に付与されている湿し水
が制電性の繊維処理剤の付与されているシート面の表面
張力を下げることにより、版汚れや、白場へのゴースト
が発生したりする欠点がある。また、前述同様の目的の
ために、使用する繊維処理剤として特公昭55−510
68号公報に、化学式:Mn R3−n PO4 の化
合物が開示されているが、これらの繊維処理剤は臭気の
発生の点で布帛等に適用した場合、問題となることもあ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは従来の合
成紙シートや合成繊維不織シートが湿し水を使用するオ
フセット印刷時における版汚れやゴースト発生がなく、
かつ制電性を付与でき、かつ臭気発生の少ない新規な繊
維処理剤を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記欠点
を解決する繊維処理剤を種々検討した結果、一般式〔I
〕で示されるメトキシアルキルフォスフェート塩からな
る繊維処理剤が最適であることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0007】
【化1】 (但し、n=1または2であり、R1 、R2 =水素
またはメチル基であり、M=Li,Na,KまたはNH
4 である。)
【0008】本発明の目的は、湿し水を使用するオフセ
ット印刷における合成紙シート、合成繊維不織シート等
からなる印刷基材に対して、優れた制電効果及び界面活
性バランスを付与することのできる、新しい繊維処理剤
を提供するものである。本発明は、上記目的を達成する
ため、メトキシアルキルフォスフェート塩からなる繊維
処理剤を提供するものである。
【0009】本発明の繊維処理剤を適用する合成紙シー
トとしては、発泡フイルムからなる合成紙が、合成繊維
不織シートとしては、メルトブロー法により製造された
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等のシー
トやフラッシュ紡糸法により製造されたポリプロピレン
、ポリエチレン、ポリエステル不織布シート、或いはス
パンボンド法により製造されたポリプロピレン、ポリエ
ステル、芯がポリエステルであって、鞘がポリエチレン
からなる複合繊維から構成された不織シート等が適用で
きる。また、本繊維処理剤は、ポリオレフィン、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル繊維等の合
成繊維及び天然繊維等からなる布帛についても適用する
ことができる。
【0010】本発明の繊維処理剤は、例えばMがカリウ
ムの場合は、モノメトキシアルキルフォスフェートカリ
とビスメトキシアルキルフォスフェートカリとの混合物
の形で存在しており、この両者のモル比率はおよそ3:
1から1:3の間に有り、通常はおよそ1対1である。
【0011】本発明の繊維処理剤は次の方法で製造する
ことができる。例えば、市販の3−メトキシブタノール
(ダイセルフュルス社製)3モルに五酸化リン1モルを
時間をかけながら少量ずつ投入し、攪拌し、モノ−、ビ
ス−、メトキシブチルフォスフェートを製造する。生成
したものは、苛性ソーダ又は苛性カリを用いて中和し、
所定のPHに調整する。また、3−メチル−3−メトキ
シブタノール(クラレ社製)を使用しても同様の方法で
、本発明のモノ−、ビス−、メトキシブチルフォスフェ
ートナトリウム或いはカリウムを製造することができる
【0012】中和する試薬としては、この他にもリチウ
ム或いはアンモニウム塩を用いることができる。これら
の繊維処理剤のPHは、モノメトキシアルキルフォスフ
ェート塩及びビスメトキシアルキルフォスフェート塩の
第1当量点と第2当量点の間である5〜9に調整する必
要がある。
【0013】本発明は、メトキシアルキルフォスフェー
ト塩からなる繊維処理剤で、合成紙シート、合成繊維不
織シートを処理することにより、オフセット印刷時にお
ける静電気の発生防止、インキの受理性不良防止、かす
れ防止等のトラブル防止を行うと同時に、近年の印刷ス
ピードアップに追従せんとするものである。
【0014】すなわち、後記表4に示す如く、本発明の
繊維処理剤は界面活性が小さいので、シート面への付着
量の大小(付着斑)による印刷時のインキ受理特性に差
異の発生がない。また、湿し水付与量の多少によっても
表面張力の値は、少ししか変わらないので、白場が明瞭
となり、版上のインキが安定に供給され、版汚れやゴー
ストの発生がない。
【0015】本発明におけるメトキシアルキルフォスフ
ェート塩からなる繊維処理剤の付与方法としては、通常
のデイップ−ニップ法、グラビアロール法、スプレー法
、コーティング法、キスロール法等の一般公知の方法が
適用できる。本発明のメトキシアルキルフォスフェート
塩からなる繊維処理剤は、合成紙シート、合成繊維不織
シートに対して0.01重量%以上付与されて使用され
る。衣料用合成繊維不織布やナイロン、ポリエステル、
ポリプロピレン等からなる織物、編物に適用する場合は
、高い制電効果が要求されることから、0.5〜3.0
重量%の範囲で付与することが多い。
【0016】付与される本発明の繊維処理剤は、テンタ
ー、ノンタッチドライヤー、ホットロール等で水分を乾
燥除去して布帛或いはシートに付着される。また、繊維
処理剤を合成紙シートや合成繊維不織シートに付与する
前には、予めコロナ放電処理が必要であり、この処理が
後の印刷インキの乾燥後のインキ密着性を保持する。ま
た、本発明の繊維処理剤に対して撥水剤、撥油剤、ワッ
クス等を混合して使用しても良い。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、これらは本発明の範囲を制限するものでない。実施
例の説明に先立ち、本発明の不織シートの諸物性の測定
方法を説明する。
【0018】〔半減期測定法〕試験片をコロナ放電場で
帯電させた後、この帯電圧が1/2に減衰するまでの時
間(半減期)を測定する方法により制電性を評価した(
JIS−L−1094)。この測定方法は、織物又は編
物の静電気減衰特性の評価に適するが、合成紙シートや
合成繊維不織シートの測定にも使用することができる。 半減期は60秒以下が合格であり、10秒以下であれば
より好ましい。
【0019】〔表面張力測定法〕 ガラスの板を液面に垂直に吊り下げて、これに働く力を
ねじり秤で測定する、Wilhelmyの吊り板法によ
って測定する。
【0020】〔臭気強度〕 5cm×5cmの大きさに切断したサンプル100gを
1000ml用の三角フラスコに入れ、細口部をシリコ
ンゴム栓でシールする。この状態で24℃の恒温室に2
4時間放置した後、シリコンゴム栓をはずし、開口部よ
り臭いをかぎ、通常使用されている6段階臭気強度表示
方法によって判定し、臭気強度2以下を合格とした。
【0021】
【表A】
以下に述べる各実施例における繊維処理剤の付与と測定
用試料の調製は下記の方法で行った。合成紙シート、合
成繊維不織シート或いは合成繊維織物を本発明の繊維処
理剤溶液に浸漬し、硬度75±5を有するゴムロール間
でニップし、該シート或いは織物から過剰の溶液を除去
した。
【0022】この湿ったシート或いは織物を80℃で1
分間テンターを用いて乾燥し、続いて105℃で3分間
乾燥した。次いで、予め指定の20±2℃の40±2%
RHの恒温室で調整した。
【0023】
【実施例1〜6】三次元網状繊維からなるポリエチレン
不織シートを用いる。すなわち、ポリエチレンポリマー
と溶剤を高温・高圧条件下でノズルより低温・低圧域に
吐出し、溶剤をフラッシュさせて、フィブリル化網状と
した後、金網上に堆積させ、130℃のカレンダーロー
ルにより熱圧着せしめ、目付け60g/m2 、厚さ0
.2mmのポリエチレン不織シートを得た。
【0024】この不織シートにコロナ放電処理を施し、
表1に示す条件の繊維処理剤水溶液にて処理した。処理
したポリエチレン不織シートは優秀な制電性を示した。
【表1】
【0025】
【実施例7〜12】合成繊維不織シート類について、本
発明の繊維処理剤(モノ−、ビス−、3−メトキシブチ
ルフォスフェートカリ)を付与して制電性を評価した。 その結果を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】
【実施例13〜18及び比較例1〜3】実施例1で得た
フラッシュ紡糸ポリエチレン不織シートに対して、繊維
処理剤を所定量付与せしめ、熱風乾燥を施した試料に対
して、臭気強度を測定し、評価した。その結果を表3に
示す。また、比較例として特公昭55−51068号公
報に記載のモノ−ジブチルフォスフェートカリも同様の
条件でフラッシュ紡糸ポリエチレン不織シートに付与せ
しめた。
【0028】
【表3】
【0029】
【実施例19〜20及び比較例4】本発明の繊維処理剤
及び比較例として特公昭55−51068号公報に記載
の繊維処理剤について表面張力を測定した。測定した繊
維処理剤水溶液はそれぞれ0.01%、0.1%、1.
0%とし、表面張力を測定した結果を表4に示す。
【0030】
【表4】 本発明の実施例は、繊維処理剤としての濃度を変化させ
ても、表面張力の変化が小さいことが分かる。表面張力
の変化は、油性オフセット印刷時の湿し水に影響し、表
面張力の濃度による変化が大きければ、印刷時のインキ
受理性に悪影響を与える。
【0031】
【発明の効果】本発明の繊維処理剤は、界面活性が小さ
く、制電効果が小さく、臭気の小さい化合物であり、そ
の結果、合成紙シート、合成繊維不織シート等に適用さ
れた場合に、印刷適性がある。特に、湿し水を使用する
油性オフセット印刷、UVオフセット印刷において有用
に用いることができる。その他、天然繊維、化学繊維、
及び合成繊維からなる布帛においても、臭いがなく、十
分な制電効果を付与することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式〔I〕で示されるメトキシアル
    キルフォスフェート塩からなる繊維処理剤。 【化1】 (但し、n=1または2であり、R1 、R2 =水素
    またはメチル基であり、M=Li,Na,KまたはNH
    4 である。)
JP15737091A 1991-06-03 1991-06-03 繊維処理剤 Expired - Lifetime JP2969392B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010077573A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Daio Paper Corp オフセット印刷用新聞用紙

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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