JP2010076828A - 詰替容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内容物が充填される有底筒状の容器本体11と、容器本体11の上側部分24内に配設されて容器本体11を閉塞し、中心軸線Oに沿って容器本体11に対してスライド移動可能な中栓部材12と、中栓部材12を中心軸線Oに沿ってスライド移動可能に支持する支持部材13と、を備え、中栓部材12には、内部と容器本体11内とを連通可能で支持部材13により開放可能に閉塞される開口部35と、内容物が移し替えられる被詰替容器2の口部開口端2Bに当接するフランジ部34と、が形成され、開口部35が、中栓部材12を中心軸線Oに沿って容器本体11内に押し込むことで支持部材13における中心軸線O方向に沿う容器本体11の底部21側の端縁を越えて容器本体11内に開口し、中栓部材12の内部と容器本体11内とを連通する。
【選択図】図2
Description
このような問題を解決するための手段として、例えば詰替容器を気密性を有する袋体とすることで、内容物の詰め替えに際して容器内に内容物を詰替容器ごと収納することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この発明では、当接部を被詰替容器の口部と当接させると、中栓部材の一部が被詰替容器の口部内に進入して配置されるため、被詰替容器の口部によって中栓部材の迅速な位置決めがなされると共に、内容物が移し替えられる際に外気との接触時間を短くすることができる。このため、内容物を移し替えるときに被詰替容器に対して詰替容器が位置ずれすることを防止すると共に、例えば内容物の香りが散逸したり、あるいは内容物が吸湿したりすることをより確実に防止できる。
詰替容器1は、図1に示されるように、容器本体11、中栓部材12及び支持部材(支持部)13を備えている。
なお、容器本体11、中栓部材12及び支持部材13は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置している。以下、この共通軸を中心軸線(容器軸)Oと称する。また、本実施形態では、図1において中心軸線Oに沿って容器本体11の開口端側を「上側」とし、その反対側を「下側」とする。さらに、本実施形態では、中心軸線Oと直交する方向を「径方向」とする。
胴部22の中心軸線Oに沿う中央部分には、段差部23が設けられている。そして、胴部22において段差部23よりも上方の上側部分(口部)24は、段差部23よりも下方の下側部分25と比較して拡径している。また、胴部22の上側部分24の上端縁は、全周にわたって径方向外方に向けて突出しており、この突出部分の上面には、容器本体11を封止するシール部材26が貼付されている。
側壁部32は、中心軸線Oに沿って延びる円筒状をなしており、底面部31の外周縁から上方に向けて延在する。また、側壁部32には、中心軸線Oと平行な面に沿って延在する複数の開口部35が周方向で間隔をあけて設けられている。
さらに、側壁部32の中心軸線Oに沿う中央部分には、径方向外方に向けて突出する係止片36が設けられている。なお、側壁部32の中心軸線Oに沿う長さは、側壁部32の上端縁が容器本体11の容器開口端11Aよりも上方に突出しない程度となっている。
フランジ部34は、円環状をなしており、折返部33の下端縁から径方向外方に向けて突出している。また、フランジ部34の外径は、被詰替容器2の口部2Aの外径よりも大きくなっている。
外壁部41は、円筒状をなしており、外径が胴部22の上側部分24の内径と同等となっている。また、外壁部41の中心軸線Oに沿う長さは、上側部分24の中心軸線Oに沿う長さと同等となっている。そして、外壁部41は、胴部22の上側部分24に嵌め込まれており、その下端縁が胴部22の段差部23と当接している。
接続部43は、上方に向かうにしたがって漸次縮径する中空円錐台状をなしており、外壁部41の端縁と内壁部42の下端縁とを接続している。また、接続部43は、内壁部42の上端縁が係止片36と係止している状態において、底面部31と共に容器本体11を閉塞する。
まず、シール部材26を剥がす。そして、図2に示すように、詰替容器1を倒立姿勢にし、詰替容器1の中心軸線Oと被詰替容器2の容器軸とがほぼ一致するように、中栓部材12を被詰替容器2の口部2A内に配置する。このとき、中栓部材12のフランジ部34は、口部2Aの口部開口端(開口端)2Bと当接する。また、折返部33の外径が口部2Aの内径よりも小さく、中栓部材12が口部2A内に進入して配置されるため、中栓部材12を口部2Aに対して安定して位置決めすることができる。
ここで、外壁部41の底部21側の端縁が胴部22の段差部23と当接しているため、上記押し込む力が中栓部材12を介して支持部材13に伝達しても、支持部材13は、中栓部材12と共に胴部22に対して中心軸線Oに沿って容器本体11の内方に向けてスライド移動しない。
以上のようにして、詰替容器1を用いて被詰替容器2に内容物を詰め替える。
また、詰替容器1では、中栓部材12のフランジ部34を栓開口端12Aよりも下方に形成することで、詰替容器1を被詰替容器2の口部2Aに配置したときに中栓部材12が口部2A内に進入する。そのため、詰替容器1では、短時間で内容物を被詰替容器2に移し替えることができ、例えば内容物の香りが散逸したり、あるいは内容物が吸湿したりすることをより確実に防止できる。
さらに、詰替容器1では、支持部材13が中栓部材12と共に胴部22に対して中心軸線Oに沿ってスライド移動しないため、支持部材13を胴部22に例えば接着するなど固定する必要がなくなる。そのため、詰替容器1では、詰替容器1を用いた被詰替容器2への内容物の詰め替え後に支持部材13を容器本体11から容易に分離することができる。したがって、詰替容器1の分解が容易になって内容物を移し替えた後の詰替容器1の分別が容易になる。
例えば、フランジ部は、中栓部材の上端縁よりも下方に後退して位置しているが、上端縁に形成されていてもよい。
開口部は、側壁部の中心軸線に沿うほぼ全長にわたって形成されているが、中栓部材を容器本体の内方に押し込む前において中栓部材が容器本体を閉塞すると共に中栓部材を押し込んだ後に中栓部材が容器本体の内部と被詰替容器とを連通できれば、他の形状であってもよい。
中栓部材は、開口端を有するほぼ有底円筒状をなしているが、中栓部材を押し込んだ後に容器本体の内部と被詰替容器との連通がなされれば、上端が開口していない形状など、他の形状であってもよい。
容器本体と支持部材とは、別部材として形成されているが、支持部材が中栓部材と共に中心軸線に沿ってスライド移動されなければよく、一体に形成されてもよい。
シール部材は、中栓部材を押し込む前において中栓部材が容器本体を閉塞するため、設けられていなくてもよい。
中栓部材は、上端が容器本体の開口端から上方に突出しないように配置されているが、中栓部材を押し込む前において中栓部材が容器本体を閉塞しているため、上端が容器本体の開口端から上方に突出するように配置されてもよい。
詰替容器を用いた詰め替え方法は、詰替容器を被詰替容器に対して押し込む方法に限らず、あらかじめ中栓部材を容器本体に対して相対的にスライド移動させて押し込むことで中栓部材と容器本体とを連通させた後に詰替容器を倒立姿勢で被詰替容器の口部に配置する方法であってもよい。
詰替容器内に充填される内容物は、粉体に限られない。
Claims (2)
- 内容物が充填される有底筒状の容器本体と、
該容器本体の口部内に配設されて前記容器本体を閉塞し、容器軸に沿って前記容器本体に対してスライド移動可能な中栓部材と、
前記中栓部材を前記容器軸に沿ってスライド移動可能に支持する支持部と、を備え、
前記中栓部材には、内部と前記容器本体内とを連通可能で前記支持部により開放可能に閉塞される開口部と、前記内容物が移し替えられる被詰替容器の開口端に当接する当接部と、が形成され、
前記開口部が、前記中栓部材を前記容器軸に沿って前記容器本体内に押し込むことで前記支持部における前記容器軸方向に沿う前記容器本体の底部側の端縁を越えて前記容器本体内に開口し、前記中栓部材の内部と前記容器本体内とを連通することを特徴とする詰替容器。 - 前記当接部が、前記中栓部材における前記容器本体の口部側の端縁よりも前記底部側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の詰替容器。
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