JP2010076558A - バックルの保持構造 - Google Patents

バックルの保持構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2010076558A
JP2010076558A JP2008246298A JP2008246298A JP2010076558A JP 2010076558 A JP2010076558 A JP 2010076558A JP 2008246298 A JP2008246298 A JP 2008246298A JP 2008246298 A JP2008246298 A JP 2008246298A JP 2010076558 A JP2010076558 A JP 2010076558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
buckle
webbing
seat
band
seat cushion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008246298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4642890B2 (ja
Inventor
Kanae Tsukidate
加奈枝 月舘
Kazumasa Isonaga
一誠 礒永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2008246298A priority Critical patent/JP4642890B2/ja
Priority to CN2009101766479A priority patent/CN101683839B/zh
Publication of JP2010076558A publication Critical patent/JP2010076558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4642890B2 publication Critical patent/JP4642890B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】バックルとウェビングの連結部側の端部とを常に直線的な連結姿勢に保つことができるようにする。
【解決手段】一端が車体に固定されたウェビング26Aの他端にバックル25Aが連結され、シートに設けられた保持部材によりウェビング26Aとバックル25Aとの連結部を保持するバックルの保持構造において、バックル25Aとの連結部側のウェビング26Aの端部に外嵌され、ウェビング26Aに対するバックル25Aの動きを規制する弾性体からなるバンド40Aを備える。ウェビング26Aには、バックル25Aとの連結部側の端部よりも幅広に形成された幅広補強部47が設けられ、幅広補強部47には、ウェビング26Aを重ねた状態にして縫合してなる縫合部が設けられている。バンド40Aの一端部49は幅広補強部47に伸長状態で外嵌する。
【選択図】図4

Description

この発明は、車両に設けられるバックルの保持構造に関するものである。
例えば車両用のシートベルト装置は、乗員の身体に掛け渡したシートベルトのタングを、車体に固定されたバックルアッセンブリーのバックルに係合させることにより、乗員をシートに拘束する。バックルアッセンブリーは、例えば、ウェビングの一端を車体に固定し、該ウェビングの他端にバックルを取り付けて構成されている。ところで、乗員がシートベルトを装着するときにバックルがシートクッションの上で直ぐ見つかるようにしておかないと、使い勝手が悪い。
そこで、シートベルトの装着前に常にバックルがシートクッションの定位置に存在するようにするバックル保持構造が考えられている。
例えば、特許文献1に開示されたバックル保持構造では、ゴムバンドで形成された環状バンドをシートクッションの上面後部に固定し、弾性に抗して拡径した前記環状バンドにバックルアッセンブリーのバックルおよびウェビングを挿通し、挿通後に環状バンドを弾性収縮させることによってバックルを環状バンドに掛止している。
シートクッションを跳ね上げてシートバックに重ねた状態(チップアップ状態)にしたり、シートクッションを足元の車体フロアに落とし込んだ状態(ダイブダウン状態)にしたりすることができる可動型シートクッションに前記バックル保持構造を設けた場合には、シートクッションを移動させたときに前記ゴムバンド製の環状バンドが伸びて、環状バンドとバックルの掛止状態が保持される。
特開2002−362309号公報
しかしながら、従来のバックル保持構造では、ウェビングにおいてバックルとの連結部側端部の剛性が、製造バラツキや頻繁に使用されることによって低くなる場合があるため、図11に示すように、シートクッション91をシートバック92に重ねるチップアップ状態としたときに、シートクッション91の環状バンド95に保持されたウェビング93の前記連結側端部が曲がり、バックル94がウェビング93の先端から横に折れるような形態となる場合がある。なお、図11は、シートクッション91をチップアップ状態にしたシートを、該シートの前方から見た図である。
このような状態になると、チップアップ状態のシートクッション91を着座可能な姿勢に戻したときに、バックル94がシートクッション91の下側に潜り込んでしまうことがある。そうなると、乗員がシートベルトを装着するときにバックル94を見つけにくくなり、シートベルトを速やかに装着する妨げになることが考えられる。
そこで、この発明は、バックルとウェビングの連結部側の端部とを常に直線的な連結姿勢に保つことができるバックルの保持構造を提供するものである。
この発明に係るバックル保持構造では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、一端が車体に固定されたウェビング(例えば、後述する実施例におけるウェビング26A,26B,26C)の他端にバックル(例えば、後述する実施例におけるバックル25A,25B,25C)が連結され、シート(例えば、後述する実施例におけるリヤシート1A,1B)に設けられた保持部材(例えば、後述する実施例におけるバックル保持具30A,30B)により前記ウェビングと前記バックルとの連結部を保持するバックルの保持構造において、前記ウェビングの前記連結部側の端部に外嵌され、前記ウェビングに対する前記バックルの動きを規制する規制部材(例えば、後述する実施例におけるバンド40A,40B,40C)を備えることを特徴とするバックルの保持構造である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記規制部材は、伸縮可能な環状の弾性体からなることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の発明において、前記ウェビングには、前記ウェビングの前記連結部側の端部よりも幅広に形成されて、伸長状態の前記規制部材によって保持される幅広部(例えば、後述する実施例における幅広補強部47)が設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の発明において、前記幅広部には、前記ウェビングを重ねた状態にして縫合してなる縫合部(例えば、後述する実施例における縫合部51)が設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、規制部材によってウェビングの連結部側の端部の剛性を高めることができ、しかも、ウェビングに対するバックルの動きを規制部材によって規制することができるので、ウェビングの連結部側の端部でバックルが折れるのを防止することができ、バックルとウェビングの連結部側の端部とを常に直線的な連結姿勢に保つことができる。
請求項2に係る発明によれば、ウェビングとバックルを連結し車体に取り付けた後からでも、規制部材をバックル側から嵌め入れて、ウェビングに装着することが可能となり、規制部材の取り付けが容易にできる。
請求項3に係る発明によれば、幅広部において規制部材が保持されるので、規制部材が移動不能となり、常に所定の位置に規制部材を位置させることができる。
請求項4に係る発明によれば、縫合部により幅広部の剛性が高まるので、幅広部において規制部材を確実に保持することができる。
以下、この発明に係るバックル保持構造の実施例を図1から図10の図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、上下方向は車体上下方向であり、前後方向は車体前後方向であり、左右方向は運転席から見て車幅方向に沿う左右方向である。
図1は車両のリヤシート1の外観斜視図であり、このリヤシート1は左右方向に所定の比率(例えば、7対3、あるいは6対4)で分割され、幅の広い左側のリヤシート1Aと幅の狭い右側のリヤシート1Bとから構成されている。
初めに、リヤシート1A,1Bに共通する構成を説明する。リヤシート1A,1Bは、乗員の臀部を支承するシートクッション11と、乗員の背部を支承するシートバック12と、乗員の頭部を支承するヘッドレスト13とを備えている。
リヤシート1A,1Bは、図2に示すように、車体フロア100における前側の低位フロア101とこの低位フロア101より高い後側の高位フロア102とが接続される段差フロア103の近傍に配置されている。ここで、低位フロア101は、リヤシート1A,1Bの前方足元の車体フロアと言うことができる。
シートバック12の下端は、高位フロア102の前端近くに設置されたベース60に、支軸61を介して回動可能に取り付けられており、図示しない支持機構により図2において実線で示すように若干後傾した起立姿勢に保持することができるとともに、支軸61を中心にして前方に回動することにより図2において二点鎖線で示すように前方へ倒すことができるように構成されている。
シートクッション11は回転アーム14を介してシートバック12に回動可能に設けられている。詳述すると、略L字形の回転アーム14の一端側14aがシートクッション11に固定されており、他端側14bがシートバック12の下部に設けられた支軸14cを中心にして回動可能に取り付けられている。
図1に示すように、シートクッション11の底面には、シートクッション11を車体フロア100に支持するスタンド脚部15が設けられている。スタンド脚部15は上側が開く略U字状をなし、その上部がシートクッション11のフレームに回動可能に支持されている。図2に示すように、スタンド脚部15をシートクッション11に対して起立させることにより、スタンド脚部15はシートクッション11を車体フロア100に支持し、図2において実線で示す姿勢に保持することができる。以下、この状態を着座可能状態と称す。なお、シートクッション11を着座可能状態としたときにスタンド脚部15の下端部を受ける脚受部材16が、低位フロア101と段差フロア103との接続部に設置されている。
このシートクッション11を着座可能状態から後方回転させると、図2において一点鎖線で示すようにシートクッション11を起立姿勢のシートバック12に重ね合わせることができる。以下、この状態をチップアップ状態と称す。シートクッション11をチップアップ状態にすると、シートクッション11を上部後方へ退避させた分、低位フロア101上のスペースが広くなるので、ここに背の高い荷物を載せることができる。なお、シートクッション11をチップアップ状態にしたときには、スタンド脚部15を下方に回転させて退避させると、低位フロア101上のスペースをより広くすることができる。さらに、スタンド脚部15を下方に回転させてシートクッション11の底部に格納することによって、図示しないロック機構によりチップアップ状態が維持される。
また、チップアップ状態のリヤシート1A,1Bは、シートバック12を支軸61を中心にして前方回転させると、図2において二点鎖線で示すように、シートクッション11とシートバック12を重ね合わせた状態のまま低位フロア101に落とし込むことができる。以下、この状態をダイブダウン状態と称す。
また、着座可能状態のシートクッション11およびシートバック12に対して、シートバック12を支軸61を中心にして前方へ回転させた場合にも、シートバック12の前方回転に伴ってシートクッション11が支軸14cを中心にして相対回転しながら前方へ移動するので、シートクッション11のスタンド脚部15が、脚受部材16で支持された部位を中心にして前方へ回転して畳まれ、その結果、シートバック12が低位フロア101に落とし込まれ、その上にシートバック12が重なって、ダイブダウン状態となる。
すなわち、このリヤシート1A,1Bは、乗員が着座可能な着座可能状態と、シートクッション11を起立姿勢のシートバック12に重ね合わせたチップアップ状態と、シートクッション11とシートバック12を重ね合わせて足元の車体フロア(低位フロア101)に落とし込んだダイブダウン状態の三形態のシートアレンジが可能な車両用シートである。
ヘッドレスト13は、リヤシート1Aにおいては左右方向の中央から若干左側に偏った位置に、リヤシート1Bにおいては左右方向の略中央の位置に、それぞれ配置され、シートバック12に昇降可能に設置されている。
図1に示すように、リヤシート1は、三組のシートベルト装置20A,20B,20Cを備えている。シートベルト装置1Aはリヤシート1Aの左側に着座した乗員を拘束するもので、シートベルト装置1Bはリヤシート1Aの右側(換言すると、リヤシート1の中央)に着座した乗員を拘束するもので、シートベルト装置1Cはリヤシート1Bに着座した乗員を拘束するものである。
シートベルト装置20Aは所謂三点式のシートベルト装置であり、長尺のウェビング21Aの一端がアウターアンカー22Aを介して車体側部に固定され、ウェビング21Aの他端がスルーアンカー23Aを挿通して図示しない巻き取り装置に連結され、アウターアンカー22Aとスルーアンカー23Aの間でウェビング21Aがタング24Aを挿通し、このタング24Aと係合解除可能なバックル25Aが短尺のウェビング26Aの一端に固定され、ウェビング26Aの他端がアンカー27Aを介して車体フロアに固定されてなる。このシートベルト装置20Aでは、着座した乗員の腰部および上胴部にウェビング21Aを掛け渡し、タング24Aをバックル25Aに係合することによって乗員をリヤシート1Aに拘束し、タング24Aとバックル25Aの係合を解除することにより非拘束状態とすることができる。
ここで、バックル25Aとウェビング26Aを含んで構成されるバックルアッセンブリー28Aについて、図4、図5を参照して説明する。
バックルアッセンブリー28Aは、バックル25Aとウェビング26Aの外にバンド40Aを備えて構成されている。なお、図1〜図3、図9,図10では、バンド40Aの図示を省略している。
図5に示すように、ウェビング26Aにおいて、その両端部分を除く一般部41は同一幅に形成されており、ウェビング26Aの一端部42は一般部41から徐々に幅が狭くなっていて、この一端部42に固定用孔43が設けられ、この固定用孔43に挿通されたボルト等(図示略)を介してウェビング26Aの一端はアンカー27Aに固定される。
ウェビング26Aの他端側は、バックル25Aの端部に設けられた連結ピン44に係止して反転され、反転前の部分に重ねられて縫合されている。これにより、バックル25Aは連結ピン44を中心としてウェビング26Aに対して回転可能とされている。なお、図5において、×点部分は縫合部51を示している。連結ピン44に係止して折り返されたウェビング26Aの折り返し部45は一般部41よりも幅が小さくされており、折り返し部45と同幅の部分(以下、小幅部という)46が一般部41に向かって所定長さ形成されている。そして、小幅部46の一般部41側の端部から徐々に幅が大きくなっていき、一般部41に連なっている。つまり、連結ピン44で反転されたウェビング26Aの先部は、一般部41と同一幅まで拡幅されて、反転前の一般部41のウェビング26Aに重ねられて縫合されている。以下、説明の都合上、反転前の一般部41のウェビング26Aと反転後のウェビング26Aの先部が重ねられ縫合された部分を幅広補強部47と称す。
バンド40Aは、ゴム製で環状をなし、図4に示すように、ウェビング26Aにおいてバックル25Aとの連結部側の端部に外嵌されている。詳述すると、バンド40Aは、ウェビング26Aの小幅部46から幅広補強部47に亘る部分に外嵌されている。バンド40Aは、径方向に伸ばさないでウェビング26Aの小幅部46をちょうど挿入することができ、且つ、径方向に伸ばさないとウェビング26Aの幅広補強部47を挿入することができない大きさおよび弾性に設定されている。そして、バンド40Aはウェビング26Aに装着した状態では扁平な形態となって、図4に示すように、一端部49が幅広補強部47に外嵌して弾性収縮により幅広補強部47に固着し、他端部50がバックル25Aのウェビング26A側の端部48に当接する。
このようにバンド40Aが装着されたバックルアッセンブリー28Aでは、バンド40Aによってウェビング26Aのバックル25A側の端部の剛性を高めることができ、しかも、バンド40Aの他端部50がバックル25Aの端部48に当接しているので、連結ピン44を中心とする回転動作以外はウェビング26Aに対するバックル25Aの動きを規制することができるので、ウェビング26Aのバックル25A側の端部でバックル25Aが折れるのを防止することができ、バックル25Aとウェビング26Aの端部とを常に直線的な連結姿勢に保つことができる。
また、幅広補強部47ではウェビング26Aが重ねられ縫合されているので剛性が高く、この剛性の高い幅広補強部47にバンド40Aの一端部49が弾性により固着されているので、バンド40Aを移動不能に保持することができる。
なお、バンド40Aをウェビング26Aに装着する手順は、図5に示すように、予めウェビング26Aとバックル25Aとを連結しておき、バンド40Aを径方向に伸ばしながらバックル25Aを完全に挿通させる。さらに、バンド40Aの一端部49を径方向に伸ばしながら、ウェビング26Aの幅広補強部47に外嵌する。なお、バンド40Aの装着は、ウェビング26Aの一端部42をアンカー27を介して車体に固定する前に行うこともできるし、固定した後で行うこともでき、いずれの場合もバンド40Aを容易にウェビング26Aに装着することができる。
シートベルト装置20Cは、車体に対しシートベルト装置20Aと左右対称に配置されており、シートベルト装置20Aと同一構成をなし、ウェビング21C、アウターアンカー22C、スルーアンカー23C、タング24C、バックル25C、ウェビング26C、アンカー27Cを備えてなる。シートベルト装置20Aと同様に、このシートベルト装置20Cの場合も、バックル25Cとウェビング26Cとバンド40Cによってバックルアッセンブリー28Cが構成される(図4,図5参照)。
シートベルト装置20Bは、所謂二点式のシートベルト装置であり、長尺のウェビング21Bの一端がアンカー22Bを介して車体フロアに固定され、ウェビング21Bの他端にタング24Bが連結され、このタング24Bと係合解除可能なバックル25Bが短尺のウェビング26Bの一端に固定され、ウェビング26Bの他端がアンカー27Bを介して車体フロアに固定されてなる。シートベルト装置20Aと同様に、このシートベルト装置20Bの場合も、バックル25Bとウェビング26Bとバンド40Bによってバックルアッセンブリー28Bが構成される(図4,図5参照)。このシートベルト装置20Bでは、着座した乗員の腰部にウェビング21Bを掛け渡し、タング24Bをバックル25Bに係合することによって乗員をリヤシート1Aに拘束し、タング24Bとバックル25Bの係合を解除することにより非拘束状態とすることができる。
図3に示すように、リヤシート1Aが着座可能状態であるとき、シートベルト装置20Aのウェビング26Aは、リヤシート1Aの左右方向略中央においてシートクッション11とシートバック12との間を通ってシートクッション11の上に引き出され、バックル25Aがシートクッション11の上に載置される。なお、シートベルト装置20Bのウェビング21Bとタング24Bについても同様である。
また、リヤシート1Bが着座可能状態であるとき、シートベルト装置20B,20Cにおけるウェビング26B,26Cは、リヤシート1Bのシートクッション11とシートバック12との間を通ってシートクッション11の上に引き出され、バックル25B,25Cがシートクッション11の上に載置される。
図6はリヤシート1A,1Bのシートクッション11,11の平面図であり、リヤシート1A,1Bのシートクッション11,11はバックル保持具(保持部材)30A,30Bを備えている。この図に示すように、バックル保持具30Aは、リヤシート1Aのシートクッション11の後端部であって左右方向の略中央に取り付けられており、バックル保持具30Bは、リヤシート1Bのシートクッション11の後端部の左端近傍に取り付けられている。なお、図1では図示の都合上、バックル保持具30A,30Bを省略している。
図7に示すように、バックル保持具30A,30Bは、舌片31と、一対のUバンド32,33とを備えている。
舌片31は、柔軟性を有し長手方向に弾性を有する材料(例えばゴムバンド)で形成され、幅広の帯状をなしている。図8に示すように、この舌片31は、シートクッション11の後端部において表面側表皮11aと底面側表皮11bとの縫合部11cに、舌片31の一端を一緒に縫い付けられて固定されている。なお、図8はチップアップ状態のシートクッション11の後端部を示している。
Uバンド32,33は、柔軟性を有し長手方向に弾性を有する材料(例えばゴムバンド)で形成されている。Uバンド32,33は、所定幅の1枚のバンド34を捻らずに長手方向略中央部で折り返し(Uターンし)、バンド34の長手方向両端部35,36を同一面上においてバンド34の幅方向に並べて配置した形態をなしている。つまり、Uバンド32,33は、バンド34の長手方向略中央部に折り返し部37が形成されている。
そして、Uバンド32の両端部35,36とUバンド33の両端部35,36を同一面上においてバンド34の幅方向に並べて配置するとともに、これら端部35,36を舌片31の先端部の裏側に重ね、端部35,36を舌片31に縫い付けている。したがって、舌片31の幅寸法は、Uバンド32,33の幅寸法の4倍強である。このように舌片31にUバンド32,33が取り付けられる結果、Uバンド32,33にはバックル等を挿通可能にする隙間38が形成される。
このように構成されたバックル保持具30Aには、シートベルト装置20Aのバックルアッセンブリー28Aとシートベルト装置20Bのウェビング21Bが係合し、バックル保持具30Bにはシートベルト装置20B,20Cのバックルアッセンブリー28B,28Cが係合する。
詳述すると、バックル保持具30Aの左側のUバンド32には、その隙間38にシートベルト装置20Aのバックルアッセンブリー28Aが挿通され、折り返し部37で、ウェビング26Aとバックル25Aとの連結部に外嵌されたバンド40Aを保持し、バックル25Aを掛止する。
バックル保持具30Aの右側のUバンド33には、その隙間38にシートベルト装置20Bのウェビング21Bが挿通されている。
バックル保持具30Bの左側のUバンド32には、その隙間38にシートベルト装置20Bのバックルアッセンブリー28Bが挿通され、折り返し部37で、ウェビング26Bとバックル25Bとの連結部に外嵌されたバンド40Bを保持し、バックル25Bを掛止する。
バックル保持具30Bの右側のUバンド33には、その隙間38にシートベルト装置20Cのバックルアッセンブリー28Cが挿通され、折り返し部37で、ウェビング26Cとバックル25Cとの連結部に外嵌されたバンド40Cを保持し、バックル25Cを掛止する。
バックル保持具30AのUバンド32へのバックルアッセンブリー28Aの装着方法は、図8において矢印で示すように、Uバンド32の隙間38に裏面側から表面側へバックルアッセンブリー28Aを挿通する。ここで、隙間38を弾性に抗して広げるとバックル25Aが挿通可能となり、広げないとバックル25Aが挿通不可能となるようにUバンド32の長さが設定されている。他のUバンドへの前記各部材の装着方法も同様である。
次に、このように構成されたバックル保持構造の作用を説明する。ここでは、バックル保持具30AのUバンド32に係合するシートベルト装置20Aのバックルアッセンブリー28Aを例にして、図3、図9、図10を参照して説明する。
図3に示すように、リヤシート1Aが着座可能状態であるときは、シートベルト装置20Aのウェビング26Aが、シートクッション11とシートバック12との間を通ってシートクッション11の上に引き出され、バックル25Aがシートクッション11の上に載置される。このときには、バックル保持具30Aの舌片31およびUバンド32,33は、シートクッション11の後端部よりも後方に位置しているので、シートクッション11の上に引き出されず、乗員に視認されることがなく、見栄えがよい。
また、着座可能状態においては、バックル25Aが常にシートクッション11の上に載置された状態になっていて、乗員がシートベルト装置20Aを装着するときに直ちにバックル25Aを認識することができるので、シートベルト装置20Aを速やかに装着することができる。
次に、着座可能状態からチップアップ状態にするためシートクッション11を後方へ回転すると、ウェビング26Aを車体に固定しているアンカー27Aからシートクッション11の後端部までの距離が徐々に広がっていく。そして、シートクッション11の後方回転の途中において、ウェビング26Aが直線状に延びきり、バックル保持具30Aが直線的になったところで、バックル25AがUバンド32の折り返し部37に掛止し、さらにその後、バックル25Aと折り返し部37の掛止状態を保持しながら、バックル保持具30Aの舌片31およびUバンド32が弾性に抗して伸長し、図9に示すようにチップアップ状態となる。
この間、バックルアッセンブリー28Aでは、前述したように、バンド40Aの作用により、ウェビング26Aのバックル25A側の端部でバックル25Aが折れるのが防止され、バックル25Aとウェビング26Aの端部は直線的な連結姿勢に保たれる。
次に、チップアップ状態から着座可能状態にするために、シートバック12を起立状態にしたまま、シートクッション11だけを前方に回転すると、上述とは逆に、アンカー27Aからシートクッション11の後端部までの距離が徐々に狭まっていくので、舌片31とUバンド32が弾性によって収縮する。このとき、舌片31とUバンド32が収縮することでその幅が広がっていく。
また、幅が広がった舌片31およびUバンド32の表面はバックル25Aの受け面となり、図10に示すように、シートクッション11が着座可能状態に戻る過程で、バックル25Aはこの受け面に案内されながら、舌片31およびUバンド32の弾性収縮する力によって引っ張られ、シートクッション11の上に移動する。このときにも、バックルアッセンブリー28Aにおいて、バンド40Aの作用により、ウェビング26Aのバックル25A側の端部でバックル25Aが折れるのが防止され、バックル25Aとウェビング26Aの端部が直線的な連結姿勢に保たれるので、バックル25Aが前記受け面から逸脱することがなく、確実にバックル25Aをシートクッション11の上に移動させることができる。したがって、乗員がシートベルト装置20Aを装着するときに直ちにバックル25Aを認識することができ、シートベルト装置20Aを速やかに装着することができる。
着座可能状態からダイブダウン状態にするためシートクッション11を低位フロア101に落とし込むときも、アンカー27Aからシートクッション11の後端部までの距離が徐々に広がっていくが、このときも上述と同様な動作となる。また、ダイブダウン状態からチップアップ状態に移行する場合も同様である。
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例では、1つのバックル保持具に一対のUバンドを備えたが、1つのバックル保持具に対してUバンドを1つとしてもよい。
この発明に係るバックルの保持構造を備えた車両のリヤシートの外観斜視図である。 リヤシートのシートアレンジを説明する側面図である。 着座可能状態を示すリヤシートの側面図である。 バックルアッセンブリーの平面図である。 バックルアッセンブリーを分解して示す平面図である。 バックル保持具の配置を示すシートクッションの平面図である バックル保持具の斜視図である。 バックル保持具の側面図である。 チップアップ状態を示すリヤシートの側面図である。 チップアップ状態から着座可能状態への移行途中を示すリヤシートの側面図である。 従来のバックルの保持構造を示す図である。
符号の説明
1A,1B リヤシート
25A〜25C バックル
26A〜26C ウェビング
28A〜28C バックルアッセンブリー
30A,30B バックル保持具(保持部材)
40 バンド(規制部材)
47 幅広補強部(幅広部)
51 縫合部

Claims (4)

  1. 一端が車体に固定されたウェビングの他端にバックルが連結され、シートに設けられた保持部材により前記ウェビングと前記バックルとの連結部を保持するバックルの保持構造において、
    前記ウェビングの前記連結部側の端部に外嵌され、前記ウェビングに対する前記バックルの動きを規制する規制部材を備えることを特徴とするバックルの保持構造。
  2. 前記規制部材は、伸縮可能な環状の弾性体からなることを特徴とする請求項1に記載のバックルの保持構造。
  3. 前記ウェビングには、前記ウェビングの前記連結部側の端部よりも幅広に形成されて、伸長状態の前記規制部材によって保持される幅広部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のバックルの保持構造。
  4. 前記幅広部には、前記ウェビングを重ねた状態にして縫合してなる縫合部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のバックルの保持構造。
JP2008246298A 2008-09-25 2008-09-25 バックルの保持構造 Active JP4642890B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008246298A JP4642890B2 (ja) 2008-09-25 2008-09-25 バックルの保持構造
CN2009101766479A CN101683839B (zh) 2008-09-25 2009-09-24 安全带扣保持结构

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008246298A JP4642890B2 (ja) 2008-09-25 2008-09-25 バックルの保持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010076558A true JP2010076558A (ja) 2010-04-08
JP4642890B2 JP4642890B2 (ja) 2011-03-02

Family

ID=42047293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008246298A Active JP4642890B2 (ja) 2008-09-25 2008-09-25 バックルの保持構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4642890B2 (ja)
CN (1) CN101683839B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015013537A (ja) * 2013-07-04 2015-01-22 本田技研工業株式会社 バックル保持構造
US10064452B1 (en) * 2017-06-30 2018-09-04 Ford Global Technologies, Llc Seatbelt tongue
JP2022094762A (ja) * 2020-12-15 2022-06-27 本田技研工業株式会社 車両用シートベルト装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7131093B2 (ja) * 2018-06-05 2022-09-06 いすゞ自動車株式会社 バックルの支持構造
CN109606306B (zh) * 2018-11-22 2021-08-03 江苏大学 一种可变宽式汽车安全带及其控制方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5479824U (ja) * 1977-11-11 1979-06-06
JPS60151746U (ja) * 1984-03-21 1985-10-08 タカタ株式会社 バツクルスト−ク
JPS62144757U (ja) * 1986-03-07 1987-09-12
JPS63151352U (ja) * 1987-03-26 1988-10-05
JP2002362309A (ja) * 2001-06-08 2002-12-18 Honda Motor Co Ltd 車両用シートベルト保持構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5479824U (ja) * 1977-11-11 1979-06-06
JPS60151746U (ja) * 1984-03-21 1985-10-08 タカタ株式会社 バツクルスト−ク
JPS62144757U (ja) * 1986-03-07 1987-09-12
JPS63151352U (ja) * 1987-03-26 1988-10-05
JP2002362309A (ja) * 2001-06-08 2002-12-18 Honda Motor Co Ltd 車両用シートベルト保持構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015013537A (ja) * 2013-07-04 2015-01-22 本田技研工業株式会社 バックル保持構造
US10064452B1 (en) * 2017-06-30 2018-09-04 Ford Global Technologies, Llc Seatbelt tongue
JP2022094762A (ja) * 2020-12-15 2022-06-27 本田技研工業株式会社 車両用シートベルト装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4642890B2 (ja) 2011-03-02
CN101683839A (zh) 2010-03-31
CN101683839B (zh) 2012-02-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4420948B2 (ja) バックル保持構造
EP1944206B1 (en) Vehicle seatbelt
US9399416B2 (en) Child seat having an anchoring harness
US10189435B2 (en) Vehicular restraint device for animals
JP4642890B2 (ja) バックルの保持構造
US8684469B2 (en) Vehicle seat belt apparatus
CN102233835A (zh) 车辆用座椅
JP5802709B2 (ja) バックル保持構造
JP5218899B2 (ja) 車両用折畳みシート
JP2010162987A (ja) 車両のシート構造
JP2008213614A (ja) 車両用サイドエアバッグ装置
JP2010023793A (ja) 車両用折畳みシートのシートベルトバックル支持構造
JP7162043B2 (ja) 車両用シートベルト装置
JP3696610B1 (ja) 車両用シート
JP6880945B2 (ja) シートベルト装置
JP7414174B1 (ja) シート構造
AU2017232120A1 (en) Attachment tether for a child safety seat
CN105966344A (zh) 安全带带扣提供器
JP2021020661A (ja) 子供用育児器具
JP5291410B2 (ja) バックル装置
CN112297969A (zh) 儿童用育儿器具
JP2010030462A (ja) 車両のリヤシート用シートベルト装置
JP2019006344A (ja) 車両用シート
JP5623899B2 (ja) 車両用シートのヘッドレスト格納ホルダ
JP2010143524A (ja) シートベルト装置のタングストッパ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100819

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101109

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4642890

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250