JP2010070620A - インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ブラックインクと、少なくとも一色のカラーインクとからなるインクジェット記録用インクセットにおいて、ブラックインク及びカラーインクは、それぞれ色材、水、水溶性有機溶剤及び界面活性剤を含み、ブラックインクは、色材として、表面に親水性基を有し分散剤なしで水に分散可能なカーボンブラックを含み、カラーインクのみが、界面活性剤として、特定の化学構造のフッ素系界面活性剤を含むインクジェット記録用インクセット。
【選択図】図1
Description
また、インクジェット記録方式においてインク吐出用ヘッドを走査させて記録を行う場合、電子写真方式と比べると記録速度の点で不利となる。そこで、記録速度の高速化を狙って、吐出ノズル数を増やす方法や、走査の往路と復路の両方で記録を行うこと(双方向印字)によって走査回数を減らす方法などが実施されている。
しかしながら、インク色の重ね方によっては著しく画像濃度が低下してしまうことがある。例えば、ブラックインク滴を打った後にカラーインク滴を打った場合(例えば往路時)と、カラーインク滴を打った後にブラックインク滴を打った場合(例えば復路時)では後者の方が著しく濃度が低下する。この現象については、図1(B)に示すように、先に打ったインク滴(α)が紙面表面近くに留まり、後に打ったインク滴(β)は内部に浸透するためと考えられる。
このような現象は、双方向印字を行う際、往路と復路で画像濃度の差を発生させてしまう原因となる。カラーインク滴とブラックインク滴を混在させて形成されるブラック画像において、吐出順が変わる往路と復路で画像濃度に差が発生しないようにするためには、カラーインク滴を先に打った場合に、後から打ったブラックインク滴が内部に浸透していくのを防ぐために、メディア表面で凝集する手段が有効である。
特許文献2の発明では、アニオン性のブラックインクとカチオン性の淡色インクを重ねてブラック画像を形成する方法が開示されている。しかし、この方法は淡色インクのためのヘッドを別に設ける必要があり、装置が大きくなるだけでなく、カートリッジ数が増えるためコストアップにも繋がる。
このように、イオン性の違いを利用してブラックインクを凝集させ表面に留める手段は提案されているが、吐出順によって画像濃度に差が生じることなく、吐出安定性に優れ、画像品質に優れるインクセットは実現できていないのが現状である。
一方、特許文献3には、ブラックインクと、シアン、マゼンタ、イエローの各カラーインクからなるインクセットであって、本発明と同じ界面活性剤を用いた発明が開示されている。しかしながら、本発明が課題とする双方向印字を行う際の色差の減少及びその解決手段に関しては記載も示唆もされていない。このことは、本発明ではあり得ない、ブラックインクとカラーインクに同種類の界面活性剤を用いる場合を請求項5としていることからも明らかである。
1) ブラックインクと、少なくとも一色のカラーインクとからなるインクジェット記録用インクセットにおいて、ブラックインク及びカラーインクは、それぞれ色材、水、水溶性有機溶剤及び界面活性剤を含み、ブラックインクは、色材として、表面に親水性基を有し分散剤なしで水に分散可能なカーボンブラックを含み、カラーインクのみが、界面活性剤として、下記化学式1で表されるフッ素系界面活性剤を含むことを特徴とするインクジェット記録用インクセット。
2) カラーインクが、色材として顔料を含むことを特徴とする1)に記載のインクジェット記録用インクセット。
3) カラーインクに含まれる顔料が、下記化学式4で表される化合物によって分散されていることを特徴とする2)に記載のインクジェット記録用インクセット。
4) ブラックインクのみが、界面活性剤として、下記化学式2で表されるフッ素系界面活性剤を含むことを特徴とする1)〜3)の何れかに記載のインクジェット記録用インクセット。
5) ブラックインクに、更に樹脂エマルジョンを含むことを特徴とする1)〜4)の何れかに記載のインクジェット記録用インクセット。
6) 2つ以上のインク吐出用ヘッドを有するインクジェット記録装置を用い、ブラックインク滴と少なくとも1色のカラーインク滴を重ねて双方向印刷でブラック画像を形成するインクジェット記録方法において、1)〜5)の何れかに記載のインクセットを用いることを特徴とするインクジェット記録方法。
本発明のインクジェット記録用インクセットに用いることができる界面活性剤としては、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、両性界面活性剤、フッ素系界面活性剤などが挙げられるが、本発明では、カラーインクのみに化学式1で表されるフッ素系界面活性剤を含むことを特徴とする。
化学式1において、Rfのフッ素含有アルキル基としては炭素数3以下のものが好ましく、例えば、−CF3、−CF2CF3、−C3F7などが挙げられる。R1のアニオン基としては、−SO3、−PO3などが挙げられる。R2のカチオン基としては、−NH4、Na、K、Liなどが挙げられる。qは、好ましくは1〜6である。
このようなフッ素系界面活性剤の市販品としては、OMNOVA社製のPF−136A(Rf=CF3、q=〜6)、PF−156A(Rf=CF2CF3、q=〜6)などが挙げられる。
このようなフッ素系界面活性剤の市販品としては、OMNOVA社製のPF−151N(Rf=CF2CF3、n=0〜4、m=0〜20、p=0〜4)などが挙げられる。
フッ素系界面活性剤は少ない添加量で表面張力を下げることができ、インクに添加した場合、メディアへの濡れ性、浸透性が良好となる。また、化学式1や化学式2において、Rfの炭素数が3以下のものは低起泡性であり、インクとして用いた場合に、カートリッジ充填時やプリンター内での泡立ちが少ないという利点がある。
一方、従来用いられてきたフッ素系界面活性剤は、製造過程でPFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸)やPFOA(パーフルオロオクタン酸)が発生するが、米国環境保護庁(EPA)は、「フッ素と結合している炭素数が4よりも大きい化合物は人体への蓄積性がある」と指摘しており、安全性に問題がある。しかし、Rfの炭素数が3以下であれば、フッ化炭素鎖が短く主鎖の分子量が大きいため、人体に蓄積せず安全性が高い。このように、安全性の面からもRfの炭素数が3以下のものを用いることが好ましい。
一方、化学式2で表されるフッ素系界面活性剤は、カーボンブラック分散体と一緒に用いても増粘・凝集を引き起こすことはない。
そして、本発明に係るカラーインク滴が着弾した上にブラックインク滴を打った場合、水や溶剤は蒸発又は浸透しているが、化学式1で表されるフッ素系界面活性剤はカラー色材などの固形分と一緒に紙の繊維に沿って残っており、カーボンブラックを凝集させることができる。このため色材が内部へ浸透して画像濃度が低下するのを防ぐことができる。
化学式1で表されるフッ素系界面活性剤の含有量は、重量基準で、カラーインクにおける色材1に対して0.1〜2.0が好ましく、0.1〜1.0がより好ましい。該含有量範囲であれば、平均粒径の小さいインクを提供できる。含有量が0.1未満では、色材の分散が不十分となることがあり、2.0を超えると、インクの粘度が高すぎてインクジェット方式での記録が困難になることがある。
上記以外の使用可能なフッ素系界面活性剤としては、サーフロンS−111,S−112,S−113,S121,S131,S132,S−141,S−145(旭硝子社製)、フルラードFC−93,FC−95,FC−98,FC−129,FC−135,FC−170C,FC−430,FC−431,FC−4430(住友スリーエム社製)、メガファックF−470,F−1405,F474(大日本インク化学工業社製)、ゾニールFS−300,FSN,FSN−100,FSO(デュポン社製)、エフトップEF−351,352,801、802(ジェムコ社製)などが挙げられる。
アニオン系界面活性剤としては、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエステル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、アルキルアリールエーテルリン酸塩、アルキルアリールエーテル硫酸塩、アルキルアリールエーテルエステル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンオレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、エーテルカルボキシレート、スルホコハク酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル、脂肪酸塩、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物、ナフテン酸塩などが挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、アセチレングリコール系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどを挙げることができる。
両性界面活性剤としては、イミダゾリニウムベタインなどのイミダゾリン誘導体、ジメチルアルキルラウリルベタイン、アルキルグリシン、アルキルジ(アミノエチル)グリシンなどが挙げられる。
親水性基としては、例えば、−COOM、−SO3M、−PO3HM、−PO3M2、−SO2NH2、−SO2NHCOR(ただし、式中のMは、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム又は有機アンモニウムを表す。Rは、炭素原子数1〜12のアルキル基、置換基を有してもよいフェニル基又は置換基を有してもよいナフチル基を表す。)などが挙げられる。これらの中でも、−COOM、−SO3Mが表面に結合されたものが好ましい。前記「M」のアルカリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウムが挙げられ、有機アンモニウムとしては、例えば、モノ乃至トリメチルアンモニウム、モノ乃至トリエチルアンモニウム、モノ乃至トリメタノールアンモニウムが挙げられる。
これらは、1種を単独で使用しても2種以上を併用してもよい。
本発明のインクセットでは、pHの差やイオン性の差を利用した場合と異なり、インク滴同士が触れてすぐに凝集する訳ではなく、着弾後、ある程度水や溶剤が蒸発又は浸透して界面活性剤の部分的な濃度が上がった状態で凝集が起こるので、隣り合ったインク吐出用ヘッドに配列されても、吐出に不具合が発生することはない。
更に、本発明のインクセットにおいて、化学式2のフッ素系界面活性剤はカラーインクとの相溶性が悪く、増粘・凝集を引き起こすことが分かった。従って、ブラックインク滴を着弾させた後にカラーインク滴を重ねた場合、カラーインクの内部への浸透を抑制することができる。即ち、カラーインクに化学式1の界面活性剤を使用し、ブラックインクに化学式2の界面活性剤を使用したインクセットを用いれば、より双方向印字による濃度差を低減し、信頼性の高い印字を行うことができる(実施例2、5、8参照)。
樹脂成分としてはアクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン系樹脂、ウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂などが挙げられる。
樹脂エマルジョンの添加量は、インク全体の0.1〜40重量%となるよう含有するのが好ましく、より好ましくは1〜25重量%の範囲である。0.1重量%未満では十分な定着性が得られないことがあり、40重量%を超えると、固形分が多く溶媒が少ない組成となることから、保存安定性が悪化したり、ノズルでの乾燥や固化が発生しやすくなり、吐出性が低下したりする場合がある。
フタロシアニンブルーの代表的な例としては、銅フタロシアニンブルー及びその誘導体(ピグメントブルー15)が挙げられる。
キナクリドンの代表的な例としては、ピグメントオレンジ48、ピグメントオレンジ49、ピグメントレッド122、ピグメントレッド192、ピグメントレッド202、ピグメントレッド206、ピグメントレッド207、ピグメントレッド209、ピグメントバイオレット19及びピグメントバイオレット42が挙げられる。
アントラキノンの代表的な例としては、ピグメントレッド43、ピグメントレッド194(ペリノンレッド)、ピグメントレッド216(臭素化ピラントロンレッド)及びピグメントレッド226(ピラントロンレッド)が挙げられる。
ペレリンの代表的な例としては、ピグメントレッド123(ベルミリオン)、ピグメントレッド149(スカーレット)、ピグメントレッド179(マルーン)、ピグメントレッド190(レッド)、ピグメントバイオレット、ピグメントレッド189(イエローシェードレッド)及びピグメントレッド224が挙げられる。
チオインジゴイドの代表的な例としては、ピグメントレッド86、ピグメントレッド87、ピグメントレッド88、ピグメントレッド181、ピグメントレッド198、ピグメントバイオレット36及びピグメントバイオレット38が挙げられる。
複素環式イエローの代表的な例としては、ピグメントイエロー117及びピグメントイエロー138が挙げられる。
その他の適切な着色顔料の例は、The Colour Index、第三版(The Society of Dyers and Colourists,1982)
に記載されている。
顔料の分散剤としては、例えば、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸−アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体などが挙げられる。
前記化学式4において、nは、20〜100が好ましく、30〜50がより好ましい。nが20未満では分散安定性が低下する傾向があり、平均粒径が大きい顔料を含むインクとなるため満足な彩度が得られないことがあるし、200を超えると、インクの粘度が高くなり、インクジェット記録方式での記録が困難になることがある。
R1における炭素数1〜20のアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソプロピル基などが挙げられる。
R1におけるアリル基としては、例えば2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニルなどが挙げられる。
R1におけるアラルキル基としては、例えばベンジル、フェネチル、2−メチルベンジル、3−メチルベンジル、4−メチルベンジルなどが挙げられる。
前記化学式4で表される化合物の具体例としては、ポリオキシエチレン(n=20)−β−ナフチルエーテル、ポリオキシエチレン(n=40)−β−ナフチルエーテル、ポリオキシエチレン(n=60)−β−ナフチルエーテルなどが挙げられる。これらの中でも、ポリオキシエチレン(n=40)−β−ナフチルエーテルが特に好ましい。
本発明のインクセットにおける各インクの粘度は、25℃で、6〜20mPa・sが好ましく、6〜15mPa・sがより好ましい。粘度が20mPa・sを超えると、吐出安定性の確保が困難になることがある。
前記ジオール化合物としては、例えば、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3ペンタンジオールなどが好適である。
ジオール化合物の添加量は0.1〜20重量%が好ましく、0.5〜10重量%がより好ましい。添加量が少なすぎると、インクの紙への浸透性が劣り、搬送時にコロで擦られて汚れが発生したり、両面印字のため記録媒体の記録面を反転させる際に搬送ベルトにインクを付着させて汚れが発生したり、高速印字や両面印字に対応できないことがある。
一方、添加量が多すぎると、印字ドット径が大きくなり、文字の線幅が広くなったり、画像鮮明度が低下することがある。
前記防腐防黴剤としては、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウムなどが挙げられる。
前記pH調整剤としては、調合されるインクに悪影響を及ぼさずにpHを7以上に調整できるものであれば特に制限はなく、目的に応じて任意の物質を用いることができ、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩などが挙げられる。
前記防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライトなどが挙げられる。
フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)としては、例えば、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4′−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、3,9−ビス{2−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス[メチレン−3−(3′,5′−ジ−tert−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンなどが挙げられる。
硫黄系酸化防止剤としては、例えば、ジラウリル−3,3′−チオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ラウリルステアリルチオジプロピオネート、ジミリスチル−3,3′−チオジプロピオネート、ジステアリル−β,β′−チオジプロピオネート、2−メルカプトベンゾイミダゾール、ジラウリルサルファイドなどが挙げられる。
リン系酸化防止剤としては、トリフェニルフォスファイト、オクタデシルフォスファイト、トリイソデシルフォスファイト、トリラウリルトリチオフォスファイト、トリノニルフェニルフォスファイトなどが挙げられる。
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノンなどが挙げられる。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2′−ヒドロキシ−5′−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−4′−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾールなどが挙げられる。
サリチレート系紫外線吸収剤としては、例えば、フェニルサリチレート、p−tert−ブチルフェニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリチレートなどが挙げられる。
シアノアクリレート系紫外線吸収剤としては、例えば、エチル−2−シアノ−3,3′−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、ブチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレートなどが挙げられる。
ニッケル錯塩系紫外線吸収剤としては、例えば、ニッケルビス(オクチルフェニル)サルファイド、2,2′−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)−n−ブチルアミンニッケル(II)、2,2′−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)−2−エチルヘキシルアミンニッケル(II)、2,2′−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)トリエタノールアミンニッケル(II)などが挙げられる。
本発明に係るインクの粘度は、25℃で6〜15mPa・sが好ましく、6.5〜12mPa・sがより好ましい。粘度が15mPa・sを超えると、吐出安定性の確保が困難になることがある。
本発明に係るインクのpHは、7〜10が好ましい。
特に、2つ以上のインク吐出用ヘッド(インクジェットヘッド)を有するインクジェット記録装置に対して好適に用いることができる。即ち、主走査方向に沿って、ブラックインクと、例えば3色(シアン、マゼンタ、イエロー)のカラーインクがそれぞれ導入された4個のインク吐出用ヘッドがこの順に並んでおり、往路では、記録用紙に対し、ブラックインクの後にカラーインクが着弾し(例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順)、復路では、カラーインクの後にブラックインクが着弾する(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順)ようになっている。
また、本発明に係るインクは、容器中に収容しインクカートリッジとして用いることができる。容器には特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質などを適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルムなどで形成されたインク袋などを少なくとも有するものなどが好適に挙げられる。
このようなインクカートリッジは、各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いることができる。
また、インク吐出用ヘッドの表面が撥水処理されていることが好ましく、特にシリコンコーティングやフッ素コーティングが好ましい。
また、インクジェットヘッド上にインクを供給するためのサブタンクを有し、該サブタンクにインクカートリッジから供給チューブを介してインクが補充されるように構成することが好ましい。
刺激発生工程における刺激には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、熱(温度)、圧力、振動、光などが挙げられる。これらは1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。これらの中でも、熱、圧力が好適である。
なお、刺激発生手段としては、例えば、加熱装置、加圧装置、圧電素子、振動発生装置、超音波発振器、ライトなどが挙げられ、具体的には、例えば、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどが挙げられる。
飛翔させる記録用インクの液滴の大きさは、3〜40pl程度が好ましく、その吐出噴射の速さは5〜20m/s程度が好ましく、その駆動周波数は1kHz以上とするのが好ましく、その解像度は300dpi以上とするのが好ましい。
窒素吸着比表面積が142m2/g、DBP吸油量が115ml/100gのカーボンブラック(東海カーボン製、シースト#9)90gを、2.5N規定の硫酸ナトリウム溶液3000mlに添加し、温度60℃、速度300rpmで攪拌し、10時間反応させて酸化処理を行った。この反応液を濾過し、濾別したカーボンブラックを水酸化ナトリウム溶液で中和し限外濾過を行った。得られたカーボンブラックを水洗いし乾燥させ、20%となるよう純水中に分散させた。
窒素吸着比表面積が260m2/g、DBP吸油量が69ml/100gのカーボンブラック(三菱化学株式会社製、#960)100g、p−アミノ−N−安息香酸34g、及び水750gを混合分散した。これに、硝酸16gを滴下して70℃で撹拌した。5分後、50gの水に11gの亜硝酸ナトリウムを溶かした溶液を加え、更に1時間撹拌した。得られたスラリーを10倍に希釈し遠心処理して粗大粒子を除いた。その後、pHをジエタノールアミンで調整してpH8〜9とし、限外濾過膜で脱塩濃縮して顔料濃度15%のカーボンブラック分散体とし、更に、ポリプロピレンの平均孔径0.5μmフィルターでろ過してカーボンブラック分散体を得た。
このカーボンブラック分散体の平均粒子径(D50%)を粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装社製)で測定したところ、99nmであった。
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管及び滴下ロートを備えた1Lフラスコ内を十分に窒素ガスで置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー(東亜合成社製、商品名:AS−6)4.0g及びメルカプトエタノール0.4gを仕込み、65℃に昇温した。
次に、スチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー(東亜合成社製、商品名:AS−6)36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスジメチルバレロニトリル2.4g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を2.5時間かけてフラスコ内に滴下した。
滴下終了後、アゾビスジメチルバレロニトリル0.8g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を0.5時間かけてフラスコ内に滴下し、65℃で1時間熟成した後、アゾビスジメチルバレロニトリル0.8gを添加し、更に1時間熟成した。
反応終了後、フラスコ内に、メチルエチルケトン364gを添加し、濃度が50%のポリマー溶液800gを得た。
合成例1で作成したポリマー溶液28g、C.I.ピグメントブルー15:3(顔料)26g、1mol/Lの水酸化カリウム溶液13.6g、メチルエチルケトン20g、イオン交換水30gを十分に攪拌した後、三本ロールミルを用いて混練した。
得られたペーストをイオン交換水200gに投入し、十分攪拌した後、エバポレーターを用いてメチルエチルケトンと水を留去し、シアン色のポリマー微粒子分散体を得た。
調製例3で用いた顔料をピグメントレッド122に変更したほかは、合成例1と同様にしてマゼンタ色のポリマー微粒子分散体を得た。
調製例3で用いた顔料をピグメントイエロー74に変更したほかは、合成例1と同様にして黄色のポリマー微粒子分散体を得た。
C.I.ピグメントブルー15:3を150gと、化学式4で表わされる化合物〔ポリオキシエチレン(n=40)−β−ナフチルエーテル〕120gをプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(シンマルエンタープライゼス社のKDL型 メディア:直径0.3mmのジルコニアボール使用)で循環分散して顔料分散体を得た。
C.I.ピグメントレッド122を150gと、化学式4で表される化合物(ポリオキシエチレン(n=40)−β−ナフチルエーテル)100gをプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(シンマルエンタープライゼス社のKDL型 メディア:直径0.3mmのジルコニアボール使用)で循環分散して顔料分散体を得た。
C.I.ピグメントイエロー74を150gと化学式4で表される化合物(ポリオキシエチレン(n=40)−β−ナフチルエーテル)100gをプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(シンマルエンタープライゼス社KDL型、メディア:直径0.3mmのジルコニアボール使用)で循環分散して顔料分散体を得た。
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例1の顔料分散体… 8.0%(固形分として)
・グリセリン … 16.0%
・1,3−ブタンジオール… 16.0%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール… 1.0%
・ノニオン系界面活性剤(ソフタノールEP7025/日本触媒製)… 1.0%
・イオン交換水… 58.0%
−シアン顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例3の顔料分散体… 6.0%(固形分として)
・グリセリン … 12.0%
・1,3−ブタンジオール… 24.0%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール… 1.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式1:R1=SO3、R2=NH4、Rf=CF3、q=6)… 1.0%
・イオン交換水… 56.0%
―マゼンタ顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例4の顔料分散体… 6.0%(固形分として)
・グリセリン … 12.0%
・1,3−ブタンジオール… 24.0%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール… 1.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式1:R1=SO3、R2=NH4、Rf=CF3、q=6)… 1.0%
・イオン交換水… 56.0%
−イエロー顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例5の顔料分散体… 5.0%(固形分として)
・グリセリン … 12.0%
・1,3−ブタンジオール… 24.0%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール… 1.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式1:R1=SO3、R2=NH4、Rf=CF3、q=6)… 1.0%
・イオン交換水… 57.0%
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例1の顔料分散体… 8.0%(固形分として)
・グリセリン … 16.0%
・1,3−ブタンジオール… 16.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式2:n=4、m=10、p=4、Rf=CF2CF3)… 1.0%
・イオン交換水… 59.0%
−シアン顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例3の顔料分散体… 6.0%(固形分として)
・グリセリン … 12.0%
・1,3−ブタンジオール… 24.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式1:R1=SO3、R2=NH4、Rf=CF3、q=6)… 1.0%
・イオン交換水… 57.0%
−マゼンタ顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例4の顔料分散体… 6.0%(固形分として)
・グリセリン … 12.0%
・1,3−ブタンジオール… 24.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式1:R1=SO3、R2=NH4、Rf=CF3、q=6)… 1.0%
・イオン交換水… 57.0%
−イエロー顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例5の顔料分散体… 5.0%(固形分として)
・グリセリン … 12.0%
・1,3−ブタンジオール… 24.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式1:R1=SO3、R2=NH4、Rf=CF3、q=6)… 1.0%
・イオン交換水… 58.0%
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例1の顔料分散体… 8.0%(固形分として)
・グリセリン … 16.0%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール… 16.0%
・フッ素系界面活性剤(化学式3:m=2、n=10、)… 1.0%
・イオン交換水… 59.0%
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例1の顔料分散体… 8.0%(固形分として)
・グリセリン … 16.0%
・1,3−ブタンジオール… 16.0%
・ノニオン系界面活性剤(ソフタノールEP7025/日本触媒製)… 1.0%
・イオン交換水… 59.0%
−シアン顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例6の顔料分散体… 6.0%(固形分として)
・グリセリン … 12.0%
・1,3−ブタンジオール… 24.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式1:R1=SO3、R2=NH4、Rf=CF3、q=6)… 1.0%
・イオン交換水… 57.0%
−マゼンタ顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例7の顔料分散体… 6.0%(固形分として)
・グリセリン … 12.0%
・1,3−ブタンジオール… 24.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式1:R1=SO3、R2=NH4、Rf=CF3、q=6)… 1.0%
・イオン交換水… 57.0%
―イエロー顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例8の顔料分散体… 5.0%(固形分として)
・グリセリン … 12.0%
・1,3−ブタンジオール… 24.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式1:R1=SO3、R2=NH4、Rf=CF3、q=6)… 1.0%
・イオン交換水… 58.0%
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例1の顔料分散体… 8.0%(固形分として)
・アクリル系樹脂エマルジョン
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業製)… 3.0%(固形分として)
・グリセリン … 14.0%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール… 14.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式2:n=4、m=10、p=4、Rf=CF2CF3)… 1.0%
・イオン交換水… 60.0%
−シアン顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例6の顔料分散体… 6.0%(固形分として)
・アクリル系樹脂エマルジョン
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業製)… 3.0%(固形分として)
・グリセリン … 10.0%
・1,3−ブタンジオール… 20.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式1:R1=SO3、R2=NH4、Rf=CF3、q=6)… 1.0%
・イオン交換水… 60.0%
−マゼンタ顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例7の顔料分散体… 6.0%(固形分として)
・アクリル系樹脂エマルジョン
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業製)… 3.0%(固形分として)
・グリセリン … 10.0%
・1,3−ブタンジオール… 20.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式1:R1=SO3、R2=NH4、Rf=CF3、q=6)… 1.0%
・イオン交換水… 60.0%
−イエロー顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例8の顔料分散体… 5.0%(固形分として)
・アクリル系樹脂エマルジョン
(アクアブリッド4720/ダイセル化学工業製)… 3.0%(固形分として)
・グリセリン … 10.0%
・1,3−ブタンジオール… 20.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式1:R1=SO3、R2=NH4、Rf=CF3、q=6)… 1.0%
・イオン交換水… 61.0%
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例1の顔料分散体… 8.0%(固形分として)
・グリセリン … 14.0%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール… 14.0%
・フッ素系界面活性剤(化学式3:m=2、n=10、)… 1.0%
・イオン交換水… 63.0%
−シアン顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例6の顔料分散体… 6.0%(固形分として)
・グリセリン … 10.0%
・1,3−ブタンジオール… 20.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式1:R1=SO3、R2=NH4、Rf=CF3、q=6)… 1.0%
・イオン交換水… 63.0%
−マゼンタ顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例7の顔料分散体… 6.0%(固形分として)
・グリセリン … 10.0%
・1,3−ブタンジオール… 20.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式1:R1=SO3、R2=NH4、Rf=CF3、q=6)… 1.0%
・イオン交換水… 63.0%
−イエロー顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例8の顔料分散体… 5.0%(固形分として)
・グリセリン … 10.0%
・1,3−ブタンジオール… 20.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式1:R1=SO3、R2=NH4、Rf=CF3、q=6)… 1.0%
・イオン交換水… 64.0%
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例2の顔料分散体… 8.0%(固形分として)
・グリセリン … 16.0%
・1,3−ブタンジオール… 16.0%
・ノニオン系界面活性剤(ソフタノールEP7025/日本触媒製)… 1.0%
・イオン交換水… 59.0%
−シアン顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例6の顔料分散体… 6.0%(固形分として)
・グリセリン … 10.0%
・トリエチレングリコール… 20.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式1:R1=SO3、R2=NH4、Rf=CF3、q=6)… 1.0%
・イオン交換水… 63.0%
−マゼンタ顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例7の顔料分散体… 6.0%(固形分として)
・グリセリン … 10.0%
・トリエチレングリコール… 20.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式1:R1=SO3、R2=NH4、Rf=CF3、q=6)… 1.0%
・イオン交換水… 63.0%
−イエロー顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例8の顔料分散体… 5.0%(固形分として)
・グリセリン … 10.0%
・トリエチレングリコール… 20.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式1:R1=SO3、R2=NH4、Rf=CF3、q=6)… 1.0%
・イオン交換水… 64.0%
−ブラック顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例1の顔料分散体… 8.0%(固形分として)
・グリセリン … 16.0%
・トリエチレングリコール… 16.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式1:R1=SO3、R2=NH4、Rf=CF3、q=6)… 1.0%
・イオン交換水… 59.0%
−シアン顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例3の顔料分散体… 6.0%(固形分として)
・グリセリン … 12.0%
・1,3−ブタンジオール… 24.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式2:n=4、p=10、m=4、Rf=CF2CF3)… 1.0%
・イオン交換水… 57.0%
−マゼンタ顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例4の顔料分散体… 6.0%(固形分として)
・グリセリン … 12.0%
・1,3−ブタンジオール… 24.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式2:n=4、m=10、m=4、Rf=CF2CF3)… 1.0%
・イオン交換水… 57.0%
−イエロー顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例5の顔料分散体… 5.0%(固形分として)
・グリセリン … 12.0%
・1,3−ブタンジオール… 24.0%
・フッ素系界面活性剤
(化学式2:n=4、m=10、m=4、Rf=CF2CF3)… 1.0%
・イオン交換水… 58.0%
−シアン顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例3の顔料分散体… 6.0%(固形分として)
・グリセリン … 12.0%
・1,3−ブタンジオール… 24.0%
・ノニオン系界面活性剤(ソフタノールEP7025/日本触媒製)… 1.0%
・イオン交換水… 57.0%
−マゼンタ顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例4の顔料分散体… 6.0%(固形分として)
・グリセリン … 12.0%
・1,3−ブタンジオール… 24.0%
・ノニオン系界面活性剤(ソフタノールEP7025/日本触媒製)… 1.0%
・イオン交換水… 57.0%
−イエロー顔料インクの製造−
下記処方のインク組成物を作成し、pHが9になるように水酸化リチウム10%水溶液で調整した。次いで、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過し記録用インクを作製した。
<インク組成>
・調製例5の顔料分散体… 5.0%(固形分として)
・グリセリン … 12.0%
・1,3−ブタンジオール… 24.0%
・ノニオン系界面活性剤(ソフタノールEP7025/日本触媒製)… 1.0%
・イオン交換水… 58.0%
<粘度>
R−500型粘度計(東機産業株式会社製)を用いて、コーン1°34′×R24、60rpm、3分間後の条件により、25℃で測定した。
<動的表面張力>
BP−2(Kruss社製)を用いて25℃環境で測定を行い、100msの値を読み取った。
<保存安定性>
作成した各インク50gを、ポリビン(ポリエチレン製の角瓶)に入れ、65℃環境で1ヶ月間保存し、増粘及び凝集の程度を下記の評価基準により評価した。増粘及び凝集の程度(%)は、それぞれ次の式によって算出した。
・(65℃1ヶ月保存後の粘度)−(初期の粘度)]/(初期の粘度)×100
・[(65℃1ヶ月保存後の平均粒径)−(初期の粒径)]/(初期の粒径)×100
なお、上記平均粒径は、日機装製のマイクロトラックUPAを用い、インクを800倍に水で希釈して測定した平均粒径(D50)である。
[評価基準]
A:増粘及び凝集は全くみられない。
B:2%以内の増粘及び凝集が見られる。
C:5%以内の増粘及び凝集が見られる。
D:5%以上の増粘及び凝集が見られる。
前記ブラックインクと各カラーインクを表1〜表4に示すように組み合わせて、実施例及び比較例のインクセットを作成し、下記のようにして評価した。
結果を纏めて表1〜表4に示す。
<ブラック画像濃度>
主走査方向に沿って、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクがそれぞれ導入された4個の記録ヘッドをこの順に並べたインクジェットプリンター(リコー製、IPSIO GX5000)を用い、600dpiの解像度で、ブラックインクをplの体積で100%、カラーインクをplの体積で50%デューティーとし、往路と復路における画像濃度を測定した。この場合、往路では、記録用紙に対して、K、C、M、Yの順にインクが着弾し、復路では、逆順のY、M、C、Kの順にインクが着弾する。
測定した往路と復路の画像濃度の差を求めて、以下の基準で評価した。
〔評価基準〕
A:色差が0.05未満
B:色差が0.05以上0.1未満
C:色差が0.1以上
<ブラック画像濃度>の測定で用いたのと同じインクジェットプリンターに各インクを充填し、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各記録用インクを表1〜表4に示すインクセットとし、マイペーパー(NBSリコー製)に記録を行った。
得られた画像の、ブラックとカラーの境界部分のブリードを目視で観察した。
[評価基準]
A:ブラックとカラーの境界部分で滲みがなく非常に鮮明な画像である
B:ブラックとカラーの境界部分でほとんど滲みがなく鮮明な画像である
C:ブラックとカラーの境界部分で若干の滲みがみられ画像の鮮明さがやや劣る
D:ブラックとカラーの境界部分で著しい滲みがみられ画像の鮮明さがない
25℃の環境下で、作製した各インクを試験管(内径10mm、全長160mm)に5ml入れ、10秒間で30回上下に振とうし、静置5分間後の泡高さを以下の基準で評価した。
〔評価基準〕
A:泡高さが3cm未満
B:泡高さが3cm以上、6cm未満
C:泡高さが6cm以上
ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各記録用インクを表1〜表4に示すインクセットとして、600dpiの解像度で連続200枚印字を行い、吐出乱れや不吐出具合を下記の基準により評価した。
[評価基準]
A:吐出乱れや不吐出は全くみられない。
B:5ノズル以下の吐出乱れ、不吐出がある。
C:10ノズル以下の吐出乱れ、不吐出がある。
D:11ノズル以上の吐出乱れ、不吐出がある。
これに対し、カラーインクに化学式1で表されるフッ素系界面活性剤を用いない比較例1〜3では、比較例2のように、ブラック顔料インクに最も好ましい化学式2で表されるフッ素系界面活性剤を用いた比較例2であっても、満足できる双方向色差は得られない。
なお、上記比較例1で用いた製造例26と、前述した特許文献3の製造例8とは、組成が類似しているにも関わらず、保存安定性の結果が異なっているが、これは、保存安定性の条件が、特許文献3では「50℃で3週間保存」であるのに対し、本願では「65℃環境で1ヶ月間保存」という厳しい条件であることによる。つまり、表面に親水性基を有し分散剤なしで水に分散可能なカーボンブラックに対し、化学式1で表されるフッ素系界面活性剤は、本願が想定するような厳しい環境下では増粘・凝集を引き起こすということである。
(β)後に打ったインク滴
Claims (6)
- ブラックインクと、少なくとも一色のカラーインクとからなるインクジェット記録用インクセットにおいて、ブラックインク及びカラーインクは、それぞれ色材、水、水溶性有機溶剤及び界面活性剤を含み、ブラックインクは、色材として、表面に親水性基を有し分散剤なしで水に分散可能なカーボンブラックを含み、カラーインクのみが、界面活性剤として、下記化学式1で表されるフッ素系界面活性剤を含むことを特徴とするインクジェット記録用インクセット。
(式中、Rfはフッ素含有アルキル基、R1はアニオン基、R2はカチオン基、qは正の整数を表す。) - カラーインクが、色材として顔料を含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用インクセット。
- カラーインクに含まれる顔料が、下記化学式4で表される化合物によって分散されていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録用インクセット。
(式中、R1は炭素数1〜20のアルキル基、アリル基、アラルキル基の何れかを表す。Lは0〜7の整数を表す。nは20〜200の整数を表す。) - ブラックインクのみが、界面活性剤として、下記化学式2で表されるフッ素系界面活性剤を含むことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のインクジェット記録用インクセット。
(式中、Rfはフッ素含有アルキル基、n、m、pは0以上の整数を表す。) - ブラックインクに、更に樹脂エマルジョンを含むことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のインクジェット記録用インクセット。
- 2つ以上のインク吐出用ヘッドを有するインクジェット記録装置を用い、ブラックインク滴と少なくとも1色のカラーインク滴を重ねて双方向印刷でブラック画像を形成するインクジェット記録方法において、請求項1〜5の何れかに記載のインクセットを用いることを特徴とするインクジェット記録方法。
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