JP2009155460A - 記録用インク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも、水溶性有機溶剤、界面活性剤、及び体積平均粒径が40nm〜100nmであるカーボンブラックを含む水不溶性ビニルポリマー粒子の水分散体を含有する記録用インクであって、前記記録用インクが、インク吐出面に撥水加工処理を施したノズルプレートを有するインクジェット記録装置に用いられ、前記記録用インクを、前記ノズルプレートの撥水処理加工を施したインク吐出面に10μL滴下し、50℃環境下で1時間乾燥した後、該ノズルプレートを水性媒体中に浸漬させると、前記記録用インクが前記ノズルプレートのインク吐出面から完全に剥離し、該剥離した記録用インクが水性媒体中で再分散している記録用インクである。
【選択図】図3
Description
このように着色剤として顔料を使用し、かつノズル径の小径化されたプリンタにおける吐出安定性を確保することはかなり困難であり、インクの他の特性と両立させる試みがこれまで数多くなされているが、充分な成果が得られていないのが現状である。
また、特許文献6では、水に対して高い分散性を有するカーボンブラックと、水に対して低い分散性を有するカーボンブラックを用い、分散剤を添加して水性媒体中で分散安定化させた顔料分散液を含むインクジェット記録用インクが提案されている。しかし、この提案では、2種類のカーボンブラックを併用しているので、操業面において安定的な品質を維持するのが困難で歩留まり率が低下する。また、水に対して低い分散性を有するカーボンブラックを用いている限り、ノズルへの目詰まりのリスクは残っており、本発明が目指す良好な吐出安定性、及び耐目詰まり性を得るには至っていない。
また、特許文献7では、カーボンブラックを含有させた水不溶性ビニルポリマー粒子の水分散体を含有するインクジェット記録用インクが提案されている。この提案によれば、普通紙上での定着性は高く、鮮明で高品位な記録品質が得られる。また、ノズルキャップなしで放置される場合のような異常な条件での耐目詰まり性にも優れている。しかし、依然として、本発明が目指す良好な保存安定性及び吐出安定性を得るには至っていない。
<1> 少なくとも、水溶性有機溶剤、界面活性剤、及びカーボンブラックを含む水不溶性ビニルポリマー粒子の水分散体を含有する記録用インクであって、
前記カーボンブラックを含む水不溶性ビニルポリマー粒子の水分散体の体積平均粒径が40nm〜100nmであり、
前記記録用インクが、インク吐出面に撥水加工処理を施したノズルプレートを有するインクジェット記録装置に用いられ、
前記記録用インクを、前記ノズルプレートの撥水処理加工を施したインク吐出面に10μL滴下し、50℃環境下で1時間乾燥した後、該ノズルプレートを水性媒体中に浸漬させると、前記記録用インクが前記ノズルプレートのインク吐出面から完全に剥離し、該剥離した記録用インクが水性媒体中で再分散することを特徴とする記録用インクである。
<2> 樹脂微粒子を含有しない前記<1>に記載の記録用インクである。
<3> 25℃における粘度が、5mPa・s〜20mPa・sである前記<1>から<2>のいずれかに記載の記録用インクである。
<4> 水溶性有機溶剤が、グリセリン、2−メチル−1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−ピロリドン、及びN−メチル−2−ピロリドンから選択される少なくとも1種である前記<1>から<3>のいずれかに記載の記録用インクである。
<5> 界面活性剤が、フッ素系界面活性剤を含有する前記<1>から<4>のいずれかに記載の記録用インクである。
<6> 前記<1>から<5>のいずれかに記載の記録用インクを容器中に収容してなることを特徴とするインクカートリッジである。
<7> 前記<1>から<5>のいずれかに記載の記録用インクに刺激を印加し、該インクを飛翔させて記録媒体上に画像を記録するインク飛翔手段を少なくとも有することを特徴とするインクジェット記録装置である。
<8> 刺激が、熱(温度)、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種である前記<7>に記載のインクジェット記録装置である。
<9> 記録媒体の記録面を反転させて両面印刷可能とする反転手段を有する前記<7>から<8>のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
<10> インクを飛翔させるヘッドが、インク吐出面に撥水加工処理を施したノズルプレートを有する前記<7>から<9>のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
<11> 撥水加工が、PTFE−Ni共析加工、フッ素樹脂加工、及びシリコーン樹脂加工から選択されるいずれかである前記<10>に記載のインクジェット記録装置である。
<12> 無端状の搬送ベルトと、該搬送ベルト表面を帯電させて記録媒体を保持しながら搬送する搬送手段を有する前記<7>から<11>のいずれかに記載のインクジェト記録装置である。
<13> ヘッド上にインクを供給するためのサブタンクを有し、該サブタンクにインクカートリッジから供給チューブを介してインクが補充される前記<7>から<12>のいずれかに記載のインクジェット記録装置である。
<14> 前記<1>から<5>のいずれかに記載の記録用インクに刺激を印加し、該インクを飛翔させて記録媒体上に画像を記録するインク飛翔工程を少なくとも含むことを特徴とするインクジェット記録方法である。
<15> 刺激が、熱、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種である前記<14>に記載のインクジェット記録方法である。
<16> 記録媒体上に、前記<1>から<5>のいずれかに記載の記録用インクを用いて形成された画像を有してなることを特徴とするインク記録物である。
前記カーボンブラックを含む水不溶性ビニルポリマー粒子の水分散体の体積平均粒径が40nm〜100nmであり、
前記記録用インクが、インク吐出面に撥水加工処理を施したノズルプレートを有するインクジェット記録装置に用いられ、
前記記録用インクを、前記ノズルプレートの撥水処理加工を施したインク吐出面に10μL滴下し、50℃環境下で1時間乾燥した後、該ノズルプレートを水性媒体中に浸漬させると、前記記録用インクが前記ノズルプレートのインク吐出面から完全に剥離し、該剥離した記録用インクが水性媒体中で再分散する。
本発明の記録用インクにおいては、着色剤としてカーボンブラックを含む水不溶性ビニルポリマー粒子の水分散体を用い、前記記録用インクを、前記ノズルプレートの撥水処理加工を施したインク吐出面に10μL滴下し、50℃環境下で1時間乾燥した後、該ノズルプレートを水性媒体中に浸漬させると、前記記録用インクが前記ノズルプレートのインク吐出面から完全に剥離し、該剥離した記録用インクが水性媒体中で再分散するので、普通紙に対する画像品質及び高速記録対応に優れ、かつ保存安定性及び吐出安定性が良好となる。
本発明の記録用インクは、少なくとも、水溶性有機溶剤、界面活性剤、及びカーボンブラックを含む水不溶性ビニルポリマー粒子の水分散体を含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記記録用インクを、ノズルプレートの撥水処理加工を施したインク吐出面に10μL滴下し、50℃環境下で1時間乾燥した後、該ノズルプレートを水性媒体中に浸漬させると、前記記録用インクが前記ノズルプレートのインク吐出面から完全に剥離し、該剥離した記録用インクが水性媒体中で再分散する。
前記「完全に剥離」とは、ノズルプレートの撥水処理加工を施したインク吐出面に10μL滴下し、50℃環境下で1時間乾燥した後、該ノズルプレートを水性媒体中に浸漬すると、目視にて該インクの痕跡なく、該インクがノズルプレートから剥れることを意味する。
前記「再分散」とは、ノズルプレートの撥水処理加工を施したインク吐出面に10μL滴下し、50℃環境下で1時間乾燥した後、該ノズルプレートを水性媒体中に浸漬して、剥れたインクが、目視にて凝集沈降物を生じることなく、水性媒体中に分散している状態であることを意味する。
なお、本発明の目的及び効果を損なわない範囲であれば、樹脂微粒子を添加することも可能である。
前記ビニルポリマーとしては、直鎖状であり、カーボンブラックを包含し、水不溶性であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アリールアルキル基又はアリール基を含むアクリレート由来の構成単位を有するものが好適であり、塩生成基含有モノマー、スチレン系マクロマー、疎水性モノマー、(メタ)アクリロニトリル、ヒドロキシ基を有するものなどを用いることもできる。また、炭素数1〜22、好ましくは炭素数1〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリレート類、スチレン以外の芳香環含有モノマー、片末端に重合性官能基を有するシリコーン系マクロマー、アルキルメタクリレート系マクロマーに由来する構成単位を含んでいてもよい。
前記ビニルポリマーの質量平均分子量は5,000〜500,000が好ましい。
前記ビニルポリマーは、カーボンブラック表面の少なくとも一部を被覆(付着)していてもよい。
前記カーボンブラックは、DBP吸油量が50ml/100g〜300ml/100gであることが好ましく、100ml/100g〜300ml/100gがより好ましい。前記DBP吸油量は、カーボンブラックにDBP(ジブチルフタレート)を滴下し、カーボンの空隙に進入させ、カーボンブラック100g当たりの隙間を埋めるのに必要なDBP量より求めることができる。
前記体積平均粒径は、例えば粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)を用いて測定することができる。
前記カラー用のものとしては、イエローインク用では、例えばC.I.ピグメントイエロー1(ファストイエローG)、3、12(ジスアゾイエローAAA)、13、14、17、23、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、74、81、83(ジスアゾイエローHR)、95、97、98、100、101、104、108、109、110、117、120、128、138、150、153、などが挙げられる。
前記水溶性有機溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、溶解性と水分蒸発による噴射特性不良の防止に対して優れた効果が得られる点から、例えばグリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2−メチル−1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、テトラエチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、グリセリン、2−メチル−1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドンが特に好ましい。
浸透性の向上を目的として、炭素数7〜11のジオール化合物を用いることができる。前記炭素数が、7未満であると、十分な浸透性が得られず、両面印刷時に記録媒体を汚したり、記録媒体上でのインクの広がりが不十分で画素の埋まりが悪くなるため、文字品位や画像濃度の低下が生じることがあり、11を超えると、保存安定性が低下することがある。
前記ジオール化合物としては、例えば、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールなどが好適である。
前記界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、両性界面活性剤、フッ素系界面活性剤、などが挙げられる。これらの中でも、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤が特に好ましい。
表す。
前記パーフルオロアルキル基としては、炭素数が1〜10のものが好ましく、1〜3のものがより好ましく、例えば、−CnF2n−1(ただし、nは1〜10の整数を表す)などが挙げられる。該パーフルオロアルキル基としては、例えば、−CF3、−CF2CF3、−C3F7、−C4F9、などが挙げられ、これらの中でも、−CF3、−CF2CF3が特に好ましい。
m、n、及びpは、それぞれ整数を表し、nは1〜4、mは1〜25、pは1〜4が好ましい。
R2 +はカチオン基を表し、例えば、第4級アンモニウム基;ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン;トリエチルアミン、トリエタノールアミン、などが挙げられ、これらの中でも第4級アンモニウム基が特に好ましい。
R1 −はアニオン基を表し、例えば、COO−、SO3−、SO4−、PO4―、などが挙げられる。qは、1〜6が好ましい。
該市販品としては、例えば、サーフロンS−111、S−112、S−113、S−121、S−131、S−132、S−141、S−145(いずれも、旭硝子株式会社製);フルラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129、FC−135、FC−170C、FC−430、FC−431(いずれも、住友スリーエム株式会社製);メガファックF−470、F1405、F−474(いずれも、大日本インキ化学工業株式会社製);ゾニールTBS、FSP、FSA、FSN−100、FSN、FSO−100、FSO、FS−300、UR(いずれも、デュポン社製);FT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW(いずれも、株式会社ネオス製);PF−151N(オムノバ社製)などが挙げられる。これらの中でも、信頼性と発色性の向上に関して良好な点から、ゾニールFS−300、FSN、FSN−100、FSO(いずれも、デュポン社製)が特に好ましい。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、必要に応じて適宜選択することができ、例えば、消泡剤、pH調整剤、防腐防黴剤、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、光安定化剤、などが挙げられる。
前記防腐防黴剤としては、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、等が挙げられる。
前記pH調整剤としては、調合されるインクに悪影響をおよぼさずにpHを7以上に調整できるものであれば特に制限はなく、目的に応じて任意の物質を使用することができる。該pH調整剤としては、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物;水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩、などが挙げられる。
前記防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト、などが挙げられる。
前記酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、りん系酸化防止剤、などが挙げられる。
前記記録用インクの粘度は、例えばRL−500型粘度計(東機産業株式会社製)などにより、25℃で測定することができる。
前記インクのpHとしては、例えば、7〜10が好ましい。
本発明のインクカートリッジは、本発明の前記記録用インクを容器中に収容してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材等を有してなる。
前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルム等で形成されたインク袋などを少なくとも有するもの、などが好適に挙げられる。
インクカートリッジ200は、図1に示すように、インク注入口242からインク袋241内に充填され、排気した後、該インク注入口242は融着により閉じられる。使用時には、ゴム部材からなるインク排出口243に装置本体の針を刺して装置に供給される。
インク袋241は、透気性のないアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成されている。このインク袋241は、図2に示すように、通常、プラスチック製のカートリッジケース244内に収容され、各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いられるようになっている。
本発明のインクジェット記録装置は、インク飛翔手段を少なくとも有し、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、刺激発生手段、制御手段等を有してなる。
本発明のインクジェット記録方法は、インク飛翔工程を少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、刺激発生工程、制御工程等を含む。
本発明のインクジェット記録方法は、本発明のインクジェット記録装置により好適に実施することができ、前記インク飛翔工程は前記インク飛翔手段により好適に行うことができる。また、前記その他の工程は、前記その他の手段により好適に行うことができる。
前記インク飛翔工程は、本発明の前記記録用インクに、刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を記録する工程である。
前記インク飛翔手段は、本発明の前記記録用インクに、刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を記録する手段である。該インク飛翔手段としては、特に制限はなく、例えば、インク吐出用の各種のノズル、などが挙げられる。
また、インクジェットへッドのノズル径は、30μm以下が好ましく、1μm〜20μmが好ましい。
記録用インクを飛翔させるヘッドが、インク吐出面に撥水加工処理を施したノズルプレートを有することが好ましく、該撥水加工が、PTFE−Ni共析加工、フッ素樹脂加工、及びシリコーン樹脂加工から選ばれるいずれかであることが好ましい。
また、インクジェットヘッド上にインクを供給するためのサブタンクを有し、該サブタンクにインクカートリッジから供給チューブを介してインクが補充されるように構成することが好ましい。
前記インクジェット記録方法によるインク付着量は、1.5g/m2〜15g/m2が好ましい。
無端状の搬送ベルトと、該搬送ベルト表面を帯電させて記録媒体を保持しながら搬送する搬送手段を有することが好ましい。この場合、帯電ローラに±1.2kV〜±2.6kVのACバイアスを加えて搬送ベルトを帯電させることが特に好ましい。
記録ヘッド134を構成するインクジェット記録用ヘッドとしては、圧電素子等の圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータ等を記録用インクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどを使用できる。
そして、サブタンク135内の記録用インクの残量ニアーエンドが検知されると、インクカートリッジ201から所要量の記録用インクがサブタンク135に補給される。
図6は本発明の一実施形態に係るインクジェットヘッドの要素拡大図であり、図7は同インクジェットヘッドのチャンネル間方向の要部拡大断面図である。
エッチングで残された部分が加圧液室2bの隔壁2dとなる。また、このヘッドではエッチング幅を狭くする部分を設けて、これを流体抵抗部2aとした。
このように構成したインクジェットヘッドにおいては、記録信号に応じて駆動部5fに駆動波形(10V〜50Vのパルス電圧)を印加することによって、駆動部5fに積層方向の変位が生起し、振動板30を介して加圧液室2bが加圧されて圧力が上昇し、ノズル3aからインク滴が吐出される。その後、インク滴吐出の終了に伴い、加圧液室2b内のインク圧力が低減し、インクの流れの慣性と駆動パルスの放電過程によって加圧液室2b内に負圧が発生してインク充填行程へ移行する。このとき、インクタンクから供給されたインクは共通液室1bに流入し、共通液室1bからインク流入口6cを経て流体抵抗部2aを通り、加圧液室2b内に充填される。
本発明のインク記録物は、記録用メディア上に本発明の前記記録用インクを用いて形成された画像を有してなる。
前記記録用メディアとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、普通紙、光沢紙、特殊紙、布、フィルム、OHPシート、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、本発明のインクメディアセットにおける前記記録用メディアが特に好ましい。
前記インク記録物は、高画質で滲みがなく、経時安定性に優れ、各種の印字乃至画像の記録された資料等として各種用途に好適に使用することができる。
−ビニルポリマーの合成−
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管、及び滴下ロートを備えた1Lフラスコ内を十分に窒素ガスで置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー(東亜合成株式会社製、商品名:AS−6)4.0g、及びメルカプトエタノール0.4gを仕込み、65℃に昇温した。
次に、スチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー(東亜合成株式会社製、商品名:AS−6)36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスジメチルバレロニトリル2.4g、及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を2.5時間かけてフラスコ内に滴下した。滴下終了後、アゾビスジメチルバレロニトリル0.8g、及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を0.5時間かけてフラスコ内に滴下した。65℃で1時間熟成した後、アゾビスジメチルバレロニトリル0.8gを添加し、更に1時間熟成した。反応終了後、フラスコ内に、メチルエチルケトン364gを添加し、濃度が50質量%のポリマー溶液800gを合成した。得られたビニルポリマーの質量平均分子量は約2万であった。
攪拌装置、滴下装置、温度センサー、及び上部に窒素導入装置を有する環流装置を取り付けた反応容器を有する自動重合反応装置(重合試験機DSL−2AS型、轟産業株式会社製)の反応容器にメチルエチルケトン(MEK)550質量部を仕込み、攪拌しながら反応容器内を窒素置換した。反応容器内を窒素雰囲気に保ちながら80℃に昇温させた後、滴下装置よりメタクリル酸2−ヒドロキシエチル75.0質量部、メタクリル酸77.0質量部、スチレン80.0質量部、メタクリル酸ブチル150.0質量部、アクリル酸ブチル98.0質量部、メタクリル酸メチル20.0質量部、及び「パーブチル(登録商標)O」(有効成分ペルオキシ2−エチルヘキサン酸t−ブチル、日本油脂株式会社製)40.0質量部の混合液を4時間かけて滴下した。滴下終了後、更に同温度で15時間反応を継続させて、酸価100mgKOH/g、質量平均分子量21,000、ガラス転移温度(Tg)31℃(計算値)のアニオン性基含有スチレン−アクリル系共重合体Aのメチルエチルケトン(MEK)溶液を得た。反応終了後、MEKの一部を減圧留去し、不揮発分を50質量%に調整した共重合体(グラフトポリマー)A溶液を合成した。
合成例1で作製したポリマー溶液28g、カーボンブラック(MONARCH880、Cabot社製)26g、1mol/Lの水酸化カリウム溶液13.6g、メチルエチルケトン20g、及びイオン交換水30gを十分に攪拌した後、三本ロールミルを用いて混練した。得られたペーストをイオン交換水200gに投入し、十分に攪拌した後、エバポレーターを用いてメチルエチルケトン、及び水を留去し、固形分が20質量%のカーボンブラックを含む水不溶性ビニルポリマー粒子の水分散体を調製した。
得られたカーボンブラックを含む水不溶性ビニルポリマー粒子の水分散体の粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した体積平均粒径は70nmであった。
カーボンブラック(トーカブラック#7240、東海カーボン株式会社製)150gを濃度2mol/Lの過硫酸ナトリウム水溶液3L中に添加し、60℃の温度で10時間攪拌して酸化処理した。酸化したカーボンブラックは限外濾過を行い、残塩分を取り除いた。その後、水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8に調整し、余剰の塩類除去するため更に限外濾過を行い、得られた水溶液に精製水を加えて固形分を20質量%となるよう調製した。
得られたカーボンブラック分散体の粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した体積平均粒径は70nmであった。
冷却用ジャケットを備えた混合槽に、カーボンブラック(#960、三菱化学株式会社製)1000gと、合成例2で作製した共重合体(グラフトポリマー)A溶液800質量部、20質量%の水酸化ナトリウム水溶液143質量部、メチルエチルケトン(MEK)100質量部、及び水1957質量部を仕込み、攪拌し、混合した。混合液を直径0.3mmのジルコニアビーズを充填した分散装置(SCミルSC100/32型、三井鉱山株式会社製)に通し、循環方式(分散装置より出た分散液を混合槽に戻す方式)により6時間分散した。分散装置の回転数は2,700回転/分とし、冷却用ジャケットには冷水を通して分散液温度が40℃以下に保たれるようにした。分散終了後、混合槽より分散原液を抜き採り、次いで、水10,000質量部で混合槽及び分散装置流路を洗浄し、分散原液と合わせて希釈分散液を得た。ガラス製蒸留装置に希釈分散液を入れ、MEKの全量と水の一部を留去した。室温まで放冷後、攪拌しながら10質量%の塩酸を滴下してpH4.5に調整したのち、固形分をヌッチェ式濾過装置で濾過、水洗した。ケーキを容器に採り、20質量%の水酸化カリウム水溶液200質量部を加えた後、ディスパ(TKホモディスパ20型、特殊機化工業株式会社製)にて分散し、更に水を加えて不揮発分を調整して、不揮発分20質量%の、カーボンブラックが水酸化カリウムで中和されたカルボキシル基含有スチレン−アクリル系共重合体で被覆された複合粒子として水性媒体中に分散したカーボンブラック分散体を調製した。
得られたカーボンブラック分散体について、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した体積平均粒径(D50%)は123nmであった。
−銅フタロシアニン顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製−
調製例1において、カーボンブラック(MONARCH880、Cabot社製)を銅フタロシアニン顔料に変更した以外は、調製例1と同様にして、青色のポリマー微粒子分散体を調製した。
得られたポリマー微粒子について、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した体積平均粒径(D50%)は93nmであった。
−ジメチルキナクリドン顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製−
調製例1において、カーボンブラック(MONARCH880、Cabot社製)をC.I.ピグメントレッド122に変更した以外は、調製例1と同様にして、赤紫色のポリマー微粒子分散体を調製した。
得られたポリマー微粒子について、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した平均粒子径(D50%)は127nmであった。
−モノアゾ黄色顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製−
調製例1において、カーボンブラック(MONARCH880、Cabot社製)をC.I.ピグメントイエロー74に変更した以外は、調製例1と同様にして、黄色のポリマー微粒子分散体を調製した。
得られたポリマー微粒子について、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した平均粒子径(D50%)は76nmであった。
−インクセット1の作製−
下記組成の各インクを調製し、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行うことで、黒インク、シアンインク、マゼンタインク、及びイエローインクからなるインクセット1を作製した。
・調製例1で得られた体積平均粒径70nmの水不溶性ビニルポリマー粒子の水分散体・・・4.0質量%(固形分)
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・28.0質量%
・グリセリン・・・13.0質量%
・2−ピロリドン・・・2.0質量%
・下記一般式(2)で表される界面活性剤・・・1.0質量%
・イオン交換水・・・45.0質量%
・調製例4の銅フタロシアニン顔料含有ポリマー微粒子分散体・・・15.0質量%(固形分)
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・23.0質量%
・グリセリン・・・8.0質量%
・下記一般式(2)で表される界面活性剤・・・1.0質量%
・イオン交換水・・・53.0質量%
・調製例5のジメチルキナクリドン顔料含有ポリマー微粒子分散体・・・15.0質量%(固形分)
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・23.0質量%
・グリセリン・・・8.0質量%
・下記一般式(2)で表される界面活性剤・・・1.0質量%
・イオン交換水・・・53.0質量%
・調製例6のモノアゾ黄色顔料含有ポリマー微粒子分散体・・・15.0質量%(固形分)
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・23.0質量%
・グリセリン・・・8.0質量%
・下記一般式(2)で表される界面活性剤・・・1.0質量%
・イオン交換水・・・53.0質量%
−インクセット2の作製−
実施例1の黒インク組成において、調製例1の水不溶性ビニルポリマー粒子のカーボンブラック水分散体を、体積平均粒径50nmのカーボンブラック水分散体に変えた以外は、実施例1と同様にして、実施例2のインクセット2を作製した。
−インクセット3の作製−
実施例1の黒インク組成において、調製例1の水不溶性ビニルポリマー粒子のカーボンブラック水分散体を、体積平均粒径90nmのカーボンブラック水分散体に変えた以外は、実施例1と同様にして、実施例3のインクセット3を作製した。
−インクセット4の作製−
実施例1の黒インク組成において、調製例1のカーボンブラックを含有する水不溶性ビニルポリマー粒子の水分散体を、調製例2で得られた体積平均粒径70nmのカーボンブラック分散体に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例1のインクセット4を作製した。
−インクセット5の作製−
実施例1の黒インク組成において、調製例1のカーボンブラックを含有する水不溶性ビニルポリマー粒子の水分散体を、調製例3で得られたカーボンブラック水分散体に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例2のインクセット5を作製した。
−インクセット6の作製−
実施例1の黒インク組成において、シリコーン変性アクリル樹脂微粒子を6.5質量%添加した以外は、実施例1と同様にして、比較例3のインクセット6を作製した。
−インクセット7の作製−
実施例1の黒インク組成において、調製例1のカーボンブラックを含有する水不溶性ビニルポリマー粒子の水分散体の体積平均粒径が70nmのものから20nmのものに変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例4のインクセット7を作製した。
−インクセット8の作製−
実施例1において、調製例1のカーボンブラックを含有する水不溶性ビニルポリマー粒子の水分散体の体積平均粒径が70nmのものから150nmのものに変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例5のインクセット8を作製した。
−インクセット9の作製−
実施例1において、調製例1のカーボンブラックを含有する水不溶性ビニルポリマー粒子の水分散体の体積平均粒径が70nmのものから30nmのものに変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例6のインクセット9を作製した。
−インクセット10の作製−
実施例1において、調製例1のカーボンブラックを含有する水不溶性ビニルポリマー粒子の水分散体の体積平均粒径が70nmのものから110nmのものに変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例7のインクセット10を作製した。
粘度は粘度計(RL−500型、東機産業株式会社製)を用いて、25℃で測定した。
各記録用インクを、前記ノズルプレートのシリコーン撥水処理加工を施したインク吐出面に10μL滴下し、50℃環境下で1時間乾燥した後、該ノズルプレートを水性媒体中に浸漬した後、ノズルプレートを引き上げた際の、ノズルプレートへのインク付着性、及び水性媒体中でのインクの再分散性について観察し、下記基準で評価した。
〔判定基準〕
−インク付着性−
○:完全にノズルプレートから剥離している
△:ノズルプレートから剥離するが、完全ではなくインクの痕跡が残っている
×:完全にノズルプレートにインクが付着した状態
−再分散性−
○:インクが再分散している
△:インクが一部凝集し、沈殿しているインクが認められる
×:インクが再分散しない
これに対し、比較例1〜7のインクセットにおける黒インクは、いずれも、「記録用インクを、ノズルプレートの撥水処理加工を施したインク吐出面に10μL滴下し、50℃環境下で1時間乾燥した後、該ノズルプレートを水性媒体中に浸漬させると、前記記録用インクが前記ノズルプレートのインク吐出面から完全に剥離し、該剥離した記録用インクが水性媒体中で再分散する」を満たさないものであった。
比較例2の黒インクは、インクの定着性を上げる処理として、グラフトポリマーを用い、ポリマー同士の反応性を高める処理を施していることから(調製製3)、一度ポリマー同士が反応した場合には、水性媒体中でも離れ難くなり、剥離及び再分散しないものである。
比較例3の黒インクは、インクの定着性を改良するため、ポリマーをインク調製時に添加しており、その添加量も実施例1の黒インクにおける調製例1の分散体に含まれるポリマー量以上であることから、付着性及び再分散性が劣る結果であった。
図1〜図3に示すインクジェットプリンタ(インク吐出面にシリコーン撥水加工処理を施したノズルプレートを有する)を用い、調製した各インクセットを充填して、普通紙(Type6200紙、株式会社NBSリコー製)に解像度1200dpiでCYMKの4色を併用したコンポジットブラックのベタ印字を行った。印字乾燥後、画像濃度を反射型カラー分光測色濃度計(X−Rite社製)を用いて画像濃度を測定した。このときの付着量は9.5g/m2であった。
図1〜図3に示すインクジェットプリンタ(インク吐出面にシリコーン撥水加工処理を施したノズルプレートを有する)に、各インクセットを充填してインク吐出を確認した後、ノズル面のキャップをすることなく室温にて放置し、吐出を再開した際に画像乱れを生じるまでの放置時間を測定した。
〔判定基準〕
◎:9時間以上
○:6時間以上9時間未満
△:2時間以上6時間未満
×:2時間以内
上記目詰まり性と同様にしてインク吐出性を確認した後、30℃環境下にてベタ及び罫線パターンの連続印字を1,000枚行うことにより実施し、印字後にドット抜け又はインクの飛び散りや曲がりなどによる乱れの程度を以下の基準に基づいて評価した。
〔評価基準〕
◎:ドット抜け、曲がりなし
○:曲がりあり
△:抜けあり
×:吐出せず
本発明のインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法は、インクジェット記録方式による各種記録に適用することができ、例えば、インクジェット記録用プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機、などに特に好適に適用することができる。
20 流路板
30 ノズルプレート
40 ベース
50 積層圧電素子
60 振動板
70 接着層
80 FPC
101 装置本体
102 給紙トレイ
103 排紙トレイ
104 インクカートリッジ装填部
111 上カバー
112 前面
115 前カバー
131 ガイドロッド
132 ステー
133 キャリッジ
134 記録ヘッド
135 サブタンク
141 用紙載置部
142 用紙
144 分離パッド
151 搬送ベルト
152 再度カウンタローラ
156 帯電ローラ
157 搬送ローラ
158 デンションローラ
171 分離爪
172 排紙ローラ
173 排紙コロ
181 両面給紙ユニット
200 インクカートリッジ
201 インクカートリッジ
241 インク袋
242 インク注入口
243 インク排出口
244 カートリッジ外装
Claims (11)
- 少なくとも、水溶性有機溶剤、界面活性剤、及びカーボンブラックを含む水不溶性ビニルポリマー粒子の水分散体を含有する記録用インクであって、
前記カーボンブラックを含む水不溶性ビニルポリマー粒子の水分散体の体積平均粒径が40nm〜100nmであり、
前記記録用インクが、インク吐出面に撥水加工処理を施したノズルプレートを有するインクジェット記録装置に用いられ、
前記記録用インクを、前記ノズルプレートの撥水処理加工を施したインク吐出面に10μL滴下し、50℃環境下で1時間乾燥した後、該ノズルプレートを水性媒体中に浸漬させると、前記記録用インクが前記ノズルプレートのインク吐出面から完全に剥離し、該剥離した記録用インクが水性媒体中で再分散することを特徴とする記録用インク。 - 樹脂微粒子を含有しない請求項1に記載の記録用インク。
- 25℃における粘度が、5mPa・s〜20mPa・sである請求項1から2のいずれかに記載の記録用インク。
- 水溶性有機溶剤が、グリセリン、2−メチル−1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−ピロリドン、及びN−メチル−2−ピロリドンから選択される少なくとも1種である請求項1から3のいずれかに記載の記録用インク。
- 界面活性剤が、フッ素系界面活性剤を含有する請求項1から4のいずれかに記載の記録用インク。
- 請求項1から5のいずれかに記載の記録用インクを容器中に収容してなることを特徴とするインクカートリッジ。
- 請求項1から5のいずれかに記載の記録用インクに刺激を印加し、該インクを飛翔させて記録媒体上に画像を記録するインク飛翔手段を少なくとも有することを特徴とするインクジェット記録装置。
- 刺激が、熱(温度)、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種である請求項7に記載のインクジェット記録装置。
- 請求項1から5のいずれかに記載の記録用インクに刺激を印加し、該インクを飛翔させて記録媒体上に画像を記録するインク飛翔工程を少なくとも含むことを特徴とするインクジェット記録方法。
- 刺激が、熱、圧力、振動及び光から選択される少なくとも1種である請求項9に記載のインクジェット記録方法。
- 記録媒体上に、請求項1から5のいずれかに記載の記録用インクを用いて形成された画像を有してなることを特徴とするインク記録物。
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