JP2010063382A - 植物エキスの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
すっきりとした甘味やすっきりとしたコク味が強く、かつ、雑味が少なく嫌みのない、爽やかな風味を有する植物抽出液の製造方法を提供する。
【解決手段】
植物原料を抽出するに際し、植物原料と水を混合し、次いで、加熱処理を行った後、冷却し、酵素を添加し、酵素を作用させながら抽出を行うことを特徴とする、植物抽出液の製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、すっきりとした甘味やすっきりとしたコク味が強く、かつ、雑味が少なく嫌みのない、爽やかな風味を有する植物エキスの製造方法に関する。
近年、缶やペットボトルなどに殺菌充填された麦茶、ハトムギ茶などの他、これらにハーブ類などを加えた混合茶、または緑茶、ウーロン茶などの無糖の茶類飲料は、健康志向から消費者の高い支持を得ており、生産量は高い伸びを示している。特に、最近の傾向では、すっきりとした甘味やすっきりとしたコク味が強く、かつ、雑味が少なく嫌みのない風味の飲料が好まれる傾向にある。このようなすっきりとした甘味があり雑味のない風味を出すため、これらの飲料製造においては、使用される穀物、ハーブ、茶類などの植物原料の選択、原料の品質管理、原料の配合比率および配合方法、原料からの抽出方法などにさまざまな工夫がこらされている。
一方、これらの飲料の製造用原料の一部として、また、風味の向上を目的として、種々の植物原料の抽出液を使用することも一般的に行われている。植物原料の抽出液は植物原料から特定の効果のある部分のみを取り出したものであり、最終製品の形態、風味、目的などに応じた品質のものが調製可能である。飲料製造においては、最終飲料の目的に応じて望ましい植物抽出液を添加することで、目的とする効果を容易に得ることができるため、飲料製造において簡便で有利な効果をもたらす方法である。
植物原料抽出液の製造において酵素処理による方法は従来より、広く一般的に行われており、さまざまな方法が提案されている。植物原料を酵素処理することにより、例えば多糖類や蛋白質などが分解され単糖、二糖、オリゴ糖、アミノ酸、ペプチドなどが生成し、甘味やコク味を増強することが可能であると考えられる。
このような酵素処理による植物抽出液の製造方法としては、例えば、米粉などを常圧で蒸煮した後、粉砕乳化しアミラーゼおよび中性プロテアーゼを作用させた乳状飲料の製造方法(特許文献1)、麦茶の香気増強エキスを製造する際、抽出液をアミラーゼまたはセルラーゼで処理する方法(特許文献2)、小麦、大麦、米、トウモロコシなどの澱粉質原料にグルコアミラーゼおよび酸性プロテアーゼを添加して澱粉を糖化する方法(特許文献3)、鳩麦に澱粉分解酵素、蛋白質分解酵素、麹菌、多糖類分解微生物などを反応させて鳩麦エキスを抽出する方法(特許文献4)、玄米にプロテアーゼ、セルラーゼ、ペクチナーゼおよびアミラーゼを加えて分解処理することで得られる玄米飲料(特許文献5)、焙煎したアマランサス種子をアミラーゼ、セルラーゼ及びペクチナーゼを用いて抽出する方法(特許文献6)、茶葉をセルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼおよびプロトペクチナーゼで処理し抽出物を得る方法(特許文献7)、茶葉を密閉状態で飽和蒸気下で加熱処理後にセルラーゼ、ペクチナーゼ、アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プロテアーゼ、ガラクツロナーゼ、グルカナーゼ、キシラナーゼ、マンナーゼなどを作用させ抽出液を得る方法(特許文献8)、茶類原料の抽出時または抽出後にグルコアミラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、インベルターゼ、αーガラクトシダーゼなどの糖質分解酵素を用いて茶類エキスを得る方法(特許文献9)などが提案されている。
しかしながら、上記酵素処理技術はいずれも、不溶性固形分の可溶化、呈味の大幅な増強、収率の向上、抽出物の状態改良、沈殿の防止などが主な目的であり、すっきりとした甘味、すっきりとしたコク味など爽やかで微妙な風味の向上を目的としたものではなかった。
特開昭49−94870号公報 特開平2−104265号公報 特開昭59−179093号公報 特開平7−274914号公報 特開平5−137545号公報 特開平7−274831号公報 特開2003−210110号公報 特開2005−232号公報 特開2008−86280号公報
本発明が解決しようとする課題は、植物原料からすっきりとした甘味を有し、すっきりとしたコク味があり、かつ、嫌み、雑味が無く、そのまま希釈して殺菌後飲料としてもその風味が維持され、また、無糖茶系飲料などの飲料に添加した場合にもすっきりとした甘味やコク味を増強し、かつ嫌み、雑味がでない植物抽出液を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するために、植物原料の酵素分解による抽出を鋭意検討したところ、植物原料を抽出するに際し、植物原料と水を混合し、次いで、特定温度および特定時間の加熱処理を行った後に、冷却し、酵素を添加し、酵素を作用させながら抽出を行うことによりすっきりとした甘味を有し、すっきりとしたコク味があり、かつ、嫌み、雑味が無く、そのまま希釈して殺菌後飲料としてもその風味が維持され、また、無糖茶系飲料などの飲料に添加した場合にもすっきりとした甘味やコク味を増強し、かつ嫌み、雑味がでない植物抽出液が得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、植物原料を抽出するに際し、植物原料と水を混合し、次いで、加熱処理を行った後、冷却し、酵素を添加し、酵素を作用させながら抽出を行うことを特徴とする、植物抽出液の製造方法を提供するものである。
また本発明は、酵素が糖質分解酵素であることを特徴とする、前記の植物抽出液の製造方法を提供するものである。
さらに本発明では、糖質分解酵素がセルラーゼ、ヘミセルラーゼ、グルコアミラーゼ、グルカナーゼ、マンナナーゼおよびα−ガラクトシダーゼから選ばれる2種類以上であることを特徴とする、前記の植物抽出液の製造方法を提供する。
さらにまた、本発明では糖質分解酵素が実質的にインベルターゼ活性を含まないものであることを特徴とする、前記の植物抽出液の製造方法を提供する。
さらにまた、本発明は、植物原料が穀物類、ハーブ類または茶類であることを特徴とする前記の植物抽出液の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、すっきりとした甘味やすっきりとしたコク味が強く、かつ、雑味が少なく嫌みのない、爽やかな風味を有する植物抽出液が製造できる。本発明の抽出液を希釈し飲料とすることで、また、本抽出液を飲料に添加することで、簡便な方法にて、すっきりとした甘味やすっきりとしたコク味が強く、かつ、雑味が少なく嫌みのない、爽やかな風味を有する穀物類飲料、ハーブ類飲料、茶類飲料などを製造することが可能となる。
本発明でいう植物原料は特に限定されるものではなく、いかなる植物でもよく、また、その部位についても特に限定されず、その植物の一般的に使用される部位を使用することができるが、一般的にはもっぱら容器詰め無糖茶系飲料などに使用される植物原料を用いることができる。それらのうち、特に好ましい植物原料としては穀物類、ハーブ類、茶類を挙げることができる。穀物類としては、例えば麦、麦芽、ハトムギ、米、蕎麦の実、トウモロコシ、ごま、キヌア、アマランサス、キビ、ヒエ、アワ、大豆およびそれらの焙煎品である麦茶(焙煎大麦)、焙煎麦芽、ハトムギ茶(焙煎ハトムギ)、焙煎玄米、ソバ茶(焙煎ソバの実)、焙煎トウモロコシ、炒りごま、焙煎キヌア、焙煎アマランサス、焙煎キビ、焙煎ヒエ、焙煎アワ、焙煎大豆などを例示することができ、特に焙煎したものが好ましく、ハーブ類としてはセージ、タイム、マジョラム、オレガノ、バジル、ペパーミント、シソ、レモンバーム、ベルベナ、セイボリー、ローズマリー、レモングラス、ブルーベリーリーフ、ベイリーフ、マテ茶、ユーカリリーフ、サッサフラス、サンダルウッド、ニガヨモギ、センブリ、レッドペッパー、シンナモン、カッシャ、スターアニス、ワサビ、西洋ワサビ、ホースラディッシュ、ミズガラシ、マスタード、トンカ豆、フェネグリーク、サンショウ、ブラックペッパー、ホワイトペッパー、オールスパイス、ナツメグ、メース、クローブ、セリ、アンゲリカ、チャービル、アニス、フェンネル、タラゴン、コリアンダー、クミン、ディル、キャラウェー、ガランガ、カルダモン、ジンジャー、ガジュツ、ターメリック(ウコン)、バニラ、ジュニパーベリー、ウインターグリーン、ジャーマンカモミール、ローマンカモミール、菊花、ラベンダー、ハイビスカスフラワー、サフラン、マリーゴールド、オレンジフラワー、マローフラワー、ローズヒップ、サンザシ、リュウガン、クコシ、サンデュー(モウセンゴケ)、オレンジピール、レモンピール、マシュマロールート、チョウセンニンジン、デンシチニンジン、エゾウコギ、ギムネマ、ルイボスティー、シイタケ茶、トチュウ、ドクダミ、ケツメイシ、ハブ茶、アマチャヅル茶、オオバコ茶、桜茶、甘茶、柿の葉茶、昆布茶、松葉茶、明日葉茶、グァバ茶、ビワの葉茶、アロエ茶、ウコン茶、スギナ茶、紅花茶、サフラン茶、コンフリー茶、クコ茶、ヨモギ茶、イチョウ葉茶、カリン茶、桑の葉茶、ゴボウ茶、タラノキ茶、タンポポ茶、ナタマメ茶、ニワトコ茶、ネズミモチ茶、ビワの葉茶、メグスリノキ茶、羅漢果茶などを例示することができ、茶類としては緑茶・ほうじ茶(不発酵茶)、紅茶(発酵茶)、烏龍茶(半発酵茶)、プーアル茶(後発酵茶)などを例示することができる。
これらの植物原料は水と混合する前に適当な大きさに粉砕または裁断することで、水との混合・攪拌状態を良好にすることができるが、あまり細かくしてしまうと、雑味が出る原因となる。好ましい粉砕または裁断の大きさは0.1mm〜原体(未粉砕)程度であるが、雑味の出にくさと、水との混合・攪拌状態を考慮した場合0.2mm〜20mmが好ましく、さらには0.5mm〜10mmが好ましい。粉砕粒度が0.1mmを下回る場合、抽出液に雑味、嫌みがでるため好ましくない。
使用する水の量は植物原料が水と混合され、物理的に攪拌が容易な量であれば特に制限はなく、植物原料の性質、植物原料の粉砕・裁断粒度にもよるため一概には規定できないが、通常植物原料1重量部に対し2重量部〜100重量部を例示することができる。しかし、植物原料に対し水が少なすぎると、攪拌、酵素反応が行いにくく、また、水が多すぎると抽出液の濃度が低下してしまうため、植物原料1重量部に対し5重量部〜50重量部が好ましく、さらに、植物原料1重量部に対し8重量部〜20重量部が特に好ましい。水の量が植物原料1重量部に対し2重量部未満の場合、攪拌がでなくなってしまい、酵素反応には不適当である。また、水の量が植物原料1重量部に対し100重量部より多く使用した場合、抽出液の濃度が薄くなってしまい、飲料などに添加する場合に多量に必要になったり、また、抽出液を濃縮する場合でも多量の水を蒸発させなければならないなど不利益な面が多くなってしまい好ましくない。
本発明では、ついで、植物原料と水を混合した後、酵素処理を行う前に、加熱処理を行う。この加熱処理の工程は重要であり、加熱を行うことにより、次に行う酵素反応を効率よく行うことが可能となる。しかし、加熱を強く行いすぎると、雑味が出る原因となってしまい好ましくない。加熱の条件は、加熱温度としては60〜100℃が好ましく、さらには70℃〜95℃が好ましく、特に80℃〜92℃を好ましい範囲として挙げることができる。また、加熱時間としては0.1分〜60分を好ましく、さらには0.5分〜30分を好ましく、特に1分〜20分を好ましい範囲として挙げることができる。
加熱後、引き続き酵素処理に適当な温度まで冷却する。冷却の温度は使用する酵素の種類により一概には言えないが、雑味の発生を避けるためには必ずしも酵素の至適温度で反応させる必要はなく、やや低めで反応させることが好ましい場合もある。冷却の温度としては、20℃〜60℃が好ましく、さらには25℃〜50℃が好ましく、特に30℃〜40℃を好ましい範囲として挙げることができる。
引き続き、水と植物原料が混合した状態のところに酵素を添加し、酵素処理を行う。本発明では酵素処理を植物原料自体を含んだ系で行うため、植物原料の組織が分解し、呈味成分が多量に生成し、甘味、コク味などの呈味の強い抽出液を得ることができる。この酵素処理に使用することのできる酵素としては特に制限はなく、糖質分解酵素、蛋白質分解酵素、脂質分解酵素を挙げることができる。これらの内、特に細胞組織を分解する酵素を作用することにより、組織が崩壊し、さらに可溶性の成分が増加し、抽出液の甘味やコク味を増加させることができる。これらの酵素のうち特に糖質分解酵素を好ましく例示することができ、特にセルラーゼ、ヘミセルラーゼ、グルコアミラーゼ、グルカナーゼ、マンナナーゼまたはα−ガラクトシダーゼのうち2種類以上を組み合わせて使用することで効率よく甘味、コク味などを増強することができる。
セルラーゼはβ−1,4−グルカン(例えば、セルロース)のグリコシド結合を加水分解する酵素である。セルロースはD−グルコースがβ−1,4結合で分枝無くつながった多糖類の一種でグルコースの数はおよそ5,000個程度と言われている。植物の細胞壁の主要な構成成分で、親水性は強いが水に不溶である。セルラーゼにはセルロースを分子内部から切断するエンドグルカナーゼと、糖鎖の還元末端と非還元末端のいずれかから分解し、セロビオースを遊離するエキソグルカナーゼ(セロビオヒドロラーゼ)がある。また、市販のセルラーゼ類には、βーグルコシダーゼが混在し、グルコースを遊離するものも多い。本発明で用いることのできるセルラーゼとしては、セルロースを分解する活性を有するものであれば特に制限はなく任意のものを使用することができ、市販品のセルラーゼ製剤としては例えば、セルラーゼT「アマノ」、セルラーゼA「アマノ」(以上天野エンザイム社製)、ドリセラーゼ(登録商標)KSM、マルチフェクト(登録商標)A40、セルラーゼGC220(以上ジェネンコア協和社製)、セルラーゼGODO−TCL、セルラーゼGODO TCD−H、ベッセレックス(登録商標)、セルラーゼGODO−ACD(以上、合同酒精社製)、Cellulase(東洋紡績社製)、セルライザー(登録商標)、セルラーゼXL−522(以上ナガセケムテックス社製)、セルソフト(登録商標)、デニマックス(登録商標)(以上ノボザイムズ社製)、セルロシン(登録商標)AC40、セルロシン(登録商標)AL、セルロシン(登録商標)T2(以上エイチビィアイ社製)、セルラーゼ“オノズカ”3S、セルラーゼY−NC(以上ヤクルト薬品工業社製)、スミチーム(登録商標)AC、スミチーム(登録商標)C(以上新日本化学工業社製)、エンチロンCM、エンチロンMCH、バイオヒット(洛東化成工業社製)などが挙げられる。酵素使用量は植物原料に対し約0.01重量%〜約1重量%、好ましくは約0.1重量%〜約0.5重量%の範囲内を例示することができる。
ヘミセルラーゼはヘミセルロースを分解する酵素である。ヘミセルロースは、陸上植物細胞の細胞壁を構成する多糖類のうち、セルロースとペクチン以外のものであり、構成する糖が多様であり、結合様式も複雑である。さらにセルロースと水素結合、リグニンと共有結合などを形成し、細胞壁を補強する役割をしている。骨格となる主鎖の糖に側鎖の糖などが結合した構造をしており、それを分解するヘミセルラーゼは、非常に種類が多い。ヘミセルラーゼとしては、例えば、グルカナーゼ、マンナナーゼ、α−ガラクトシダーゼ、ガラクタナーゼ、キシラナーゼ、アラビナーゼ、ポリガラクツロナーゼなどを挙げることができるが、これらの多種類の糖結合を分解する活性を複数併せ持った酵素ととらえることもできる。市販のヘミセルラーゼとしては、例えばヘミセルラーゼ「アマノ」(天野製薬社製)ベイクザイム(登録商標)HS2000、ベイクザイム(登録商標)IConc(以上、日本シイベルヘグナー社製)、エンチロンLQ(洛東化成工業社製)、セルロシン(登録商標)HC100、セルロシン(登録商標)HC、セルロシン(登録商標)TP25、セルロシン(登録商標)B、ヘミセルラーゼM(以上、エイチビィアイ社製)、スミチーム(登録商標)X(新日本化学工業社製)、VERON191、VERON393(以上、レーム・エンザイム社製)などが挙げられる。酵素使用量は植物原料に対し約0.01重量%〜約1重量%、好ましくは約0.1重量%〜約0.5重量%の範囲内を例示することができる。
アミラーゼはグリコシド結合を加水分解することでデンプン中のアミロースやアミロペクチンを、グルコース、マルトースおよびオリゴ糖に変換する酵素である。アミラーゼにはα−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼがある。α−アミラーゼはデンプンやグリコーゲンのα−1,4結合を不規則に切断し、多糖ないしオリゴ糖を生み出す酵素である。β−アミラーゼはデンプンやグリコーゲンを麦芽糖に分解する酵素である。グルコアミラーゼは糖鎖の非還元末端のα−1,4結合を分解してブドウ糖を産生する酵素である。これらのアミラーゼのうち、特にグルコアミラーゼを好ましく例示できる。グルコアミラーゼは糖鎖の非還元末端のα−1,4結合を分解してグルコースを産生する酵素であるため、植物原料に作用させることにより甘味の強いグルコースが生成するため甘味の増強に効果が大きいと考えられる。市販のグルコアミラーゼとしては、例えば、グルク(登録商標)SG、グルクザイム(登録商標)AF6、グルクザイム(登録商標)NL4.2、酒造用グルコアミラーゼ「アマノ」SD(以上、天野エンザイム社製)、GODO−ANGH(合同酒精社製)、コクラーゼ(登録商標)G2、コクラーゼ(登録商標)M(以上、三菱化学フーズ社製)、オプチデックスL(ジェネンコア協和社製)、スミチーム(登録商標)、スミチーム(登録商標)SG(以上、新日本化学工業社製)、グルコチーム(登録商標)#20000(ナガセケムテックス社製)、AMG、サンスーパー(以上、ノボザイムズジャパン社製)、グルターゼAN(エイチビィアイ社製)、ユニアーゼ(登録商標)K、ユニアーゼ(登録商標)2K、ユニアーゼ(登録商標)30、ユニアーゼ(登録商標)60F(以上、ヤクルト薬品工業社製)、マグナックス(登録商標)JW−201(洛東化成工業社製)、グリンドアミル(登録商標)AG(ダニスコジャパン社製)などが挙げられる。酵素使用量は植物原料に対し約0.01重量%〜約1重量%、好ましくは約0.1重量%〜約0.5重量%の範囲内を例示することができる。
グルカナーゼは広義にはグルカンを加水分解する酵素である。グルカンとは、グルコースがグリコシド結合で繋がったポリマーで、結合様式としてはα−1,4、α−1,6、β−1,3、β−1,4、β−1,6などがある。一つのグルカンの中に二つの結合様式が混在することはあるが、α型とβ型が混在することはなく、それぞれαグルカン、βグルカンと言われ、天然に最も多く存在する多糖である。α−グルカンの代表的な物質として澱粉(α−1,4)、β−グルカンの代表的物質としてセルロース(β−1,4)が挙げられる。グルカナーゼは狭義にはアミラーゼおよびセルラーゼを除いたものを指すことも多く、β−グルカン(β−1,3、β−1,4、β−1,6結合によるグルコースのポリマー)を分解する酵素をいうこともあり、本発明でいうグルカナーゼはβ−グルカンを分解する酵素を意味する。市販のグルカナーゼとしては、例えば、フィニザイム(登録商標)、ウルトラフロ(登録商標)、ビスコザイム(登録商標)、グルカネックス、セレミックス(以上、ノボザイムズジャパン社製)、マルチフェクト(登録商標)BGL、β−グルカナーゼ750L(以上、ジェネンコア協和社製)、ツニカーゼ(登録商標)FN(大和化成社製)、グルカナーゼ(ICN Biochemical Inc.(California,USA)社製)などが挙げられる。酵素使用量は植物原料に対し約0.01重量%〜約1重量%、好ましくは約0.1重量%〜約0.5重量%の範囲内を例示することができる。
マンナナーゼはβ―1,4−D−マンノピラノシド結合を加水分解する反応を行う酵素である。市販のマンナナーゼとしては、スミチーム(登録商標)ACH(新日本化学工業社製)、セルロシン(登録商標)GM5(エイチビーアイ社製)、マンナウェイ(登録商標)(ノボザイムズジャパン社製)などが挙げられる。酵素使用量は植物原料に対し約0.01重量%〜約1重量%、好ましくは約0.1重量%〜約0.5重量%の範囲内を例示することができる。
α―ガラクトシダーゼはD−ガラクトピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシドなどのα―ガラクトシド結合を加水分解する反応を行う酵素である。市販のα−ガラクトシダーゼとしては、スミチーム(登録商標)AGS(新日本化学工業社製)が挙げられる。酵素使用量は植物原料に対し約0.01重量%〜約1重量%、好ましくは約0.1重量%〜約0.5重量%の範囲内を例示することができる。
本発明では、糖質分解酵素である、前記のセルラーゼ、ヘミセルラーゼ、グルコアミラーゼ、グルカナーゼ、マンナナーゼおよびα−ガラクトシダーゼのうち2種類以上を組み合わせて使用することで、より効果的に抽出液の甘味、コク味を増強することができる。 本発明では澱粉質を分解するためにさらにα−アミラーゼおよび/またはβ−アミラーゼを併用することにより甘味やコク味の増強につながることもある。α−アミラーゼおよびβ−アミラーゼは特に澱粉質の多い、穀物類に対して有効である。
市販のα−アミラーゼ製剤としては、ビオザイム(登録商標)F1OSD、アミラーゼS「アマノ」35G、ビオザイム(登録商標)A、ビオザイム(登録商標)L(以上アマノエンザイム社製)、コクラーゼ(登録商標)(三菱化学フーズ社製)、スミチーム(登録商標)L(新日本化学工業社製)、クライスターゼ(登録商標)L1、クライスターゼ(登録商標)P8、クライスターゼ(登録商標)SD80、コクゲンSD−A、コクゲンL、クライスターゼ(登録商標)T10S(以上、大和化成社製)、ビオテックスL#3000、ビオテックスTS、スピターゼHS、スピターゼCP−40FG、スピターゼXP−404(以上、ナガセケムテックス社製)、グリンドアミル(登録商標)A(ダニスコジャパン社製)、BAN、ファンガミル(登録商標)、ターマミル(登録商標)、ノバミル(登録商標)、マルトゲナーゼ(登録商標)、リコザイムスープラ、ステインザイム(登録商標)、アクアザイム、サーモザイム(登録商標)、デュラミル(登録商標)(以上、ノボザイムズジャパン社製)、フクタミラーゼ(登録商標)30、フクタミラーゼ(登録商標)50、フクタミラーゼ(登録商標)10L、液化酵素6T、液化酵素、リクィファーゼL45(以上、エイチビーアイ社製)、VERON AX、VERON GX、VERON M4、VERON ELS(以上、樋口商会社製)、ユニアーゼ(登録商標)BM−8(ヤクルト薬品工業社製)、ラタターゼ、ラタターゼRCS、SVA、マグナックスJW−121、スミチーム(登録商標)A−10、スミチーム(登録商標)AS(以上、新日本化学工業社製)、ソフターゲン(登録商標)・3H(タイショウテクノス社製)、スペザイム(登録商標)AA、スペザイム(登録商標)FRED、ピュラスターOxAm、ピュラスターST(以上、ジェネンコア協和社製)、ベイクザイム(登録商標)P500(日本シイベルヘグナー社製)などが挙げられる。またβ−アミラーゼ製剤としてはオプチマルトBBA(ジェネンコア協和社製)、β−アミラーゼ#1500、β−アミラーゼL、β−アミラーゼ#1500S(以上、ナガセケムテックス社製)、ハイマルトシン(登録商標)G 、ハイマルトシン(登録商標)GL(以上、エイチビィアイ社製)、ユニアーゼ(登録商標)L(ヤクルト薬品工業社製)、GODO−GBA(合同清酒社製)などが挙げられる。また、α−アミラーゼ活性、β−アミラーゼ活性、グルコアミラーゼ活性の全てを含むアミラーゼ複合酵素製剤なども使用することができる。酵素使用量は植物原料に対し約0.01重量%〜約1重量%、好ましくは約0.1重量%〜約0.5重量%の範囲内を例示することができる。
本発明では植物組織を分解するためさらにペクチナーゼを併用することにより甘味やコク味の増強につながることもある。ペクチナーゼは特にペクチン質の多い、果皮、花、葉などのハーブ類や茶類に対して有効である。ペクチナーゼは、ポリガラクツロナーゼ、ペクチックエンザイム、ポリメチルガラクツロナーゼ、ペクチンデポリメラーゼとも呼ばれ、ペクリニン酸、ペクチン、ペクチン酸などのα(1−4)結合を加水分解する酵素である。市販のペクチナーゼ製剤としては、例えば、スクラーゼ(三共(株)社製)、ペクチネックス(登録商標)ウルトラSP−L(ノボザイムズジャパン社製)、メイセラーゼ(登録商標)(明治製菓(株)社製)、ウルトラザイム(登録商標)(ノボザイムズジャパン社製)、ニューラーゼ(登録商標)F(天野エンザイム(株)社製)などが挙げられる。酵素使用量は植物原料に対し約0.01重量%〜約1重量%、好ましくは約0.1重量%〜約0.5重量%の範囲内を例示することができる。
本発明では、さらに前記糖質分解酵素の他に、甘味やコク味の増強につながり、かつ、雑味や嫌みを生成させない範囲で他の酵素を併用することも可能である。これらの酵素としては例えば、プロテアーゼ、リパーゼ、タンナーゼ、クロロゲン酸エステラーゼなどを例示することができる。本発明では、特にプロテアーゼを作用させることで、より効果的に抽出液の甘味、コク味を増強することができる場合もある。プロテアーゼは、特に、蛋白質の多い穀物類などを分解する場合に有効である。
使用可能なプロテアーゼとしては、例えば、プロテアーゼA、プロテアーゼM、プロテアーゼP、ウマミザイム、ペプチダーゼR、ニューラーゼ(登録商標)A、ニューラーゼ(登録商標)F(以上、天野エンザイム社製の麹菌由来プロテアーゼ);スミチーム(登録商標)AP、スミチーム(登録商標)LP、スミチーム(登録商標)MP、スミチーム(登録商標)FP、スミチーム(登録商標)LPL(以上、新日本化学工業社製の麹菌由来プロテアーゼ);プロチン(登録商標)FN(大和化成社製の麹菌由来プロテアーゼ);デナプシン2P、デナチーム(登録商標)AP、XP−415(以上、ナガセケムテックス社製の麹菌由来プロテアーゼ);オリエンターゼ(登録商標)20A、オリエンターゼ(登録商標)ONS、テトラーゼ(登録商標)S(以上、エイチビィアイ社製の麹菌由来プロテアーゼ);モルシン(登録商標)F、PD酵素、IP酵素、AO−プロテアーゼ(以上、キッコーマン社製の麹菌由来プロテアーゼ);サカナーゼ(科研ファルマ社製の麹菌由来プロテアーゼ);パンチダーゼ(登録商標)YP−SS、パンチダーゼ(登録商標)NP−2、パンチダーゼ(登録商標)P(以上、ヤクルト薬品工業社製の麹菌由来プロテアーゼ);フレーバザイム(登録商標)(ノボザイムズジャパン社製の麹菌由来プロテアーゼ);コクラーゼ(登録商標)SS、コクラーゼ(登録商標)P(以上、三共ライフテック社製の麹菌由来プロテアーゼ);VERON PS、COROLASE PN−L(以上、ABエンザイム社製の麹菌由来プロテアーゼ);プロテアーゼN、プロテアーゼNL、プロテアーゼS、プロレザー(登録商標)FG−F(以上、アマノエンザイム社製の細菌由来プロテアーゼ);プロチンP、デスキン、デピレイス、プロチンA、サモアーゼ(登録商標)(以上、大和化成社製の細菌由来プロテアーゼ);ビオプラーゼXL−416F、ビオプラーゼSP−4FG、ビオプラーゼSP−15FG(以上、ナガセケムテックス社製の細菌由来プロテアーゼ);オリエンターゼ(登録商標)90N、ヌクレイシン(登録商標)、オリエンターゼ(登録商標)10NL、オリエンターゼ(登録商標)22BF(以上、エイチビィアイ社製の細菌由来プロテアーゼ);アロアーゼ(登録商標)AP−10(ヤクルト薬品工業社製の細菌由来プロテアーゼ);プロタメックス(登録商標)、ニュートラーゼ(登録商標)、アルカラーゼ(登録商標)(以上、ノボザイムズ社製の細菌由来プロテアーゼ);COROLASE N、COROLASE 7089、VERON W、VERON P(以上、ABエンザイム社製の細菌由来プロテアーゼ);エンチロンNBS(洛東化成工業社製の細菌由来プロテアーゼ);アルカリプロテアーゼGL440、ピュラフェクト(登録商標)4000L、プロテアーゼ899、プロテックス6L(以上、ジェネコン協和社製の細菌由来プロテアーゼ);アクチナーゼ(登録商標)AS、アクチナーゼ(登録商標)AF(以上、科研ファルマ社製の放線菌由来プロテアーゼ);タシナーゼ(登録商標)(ジェネンコア協和社製の放線菌由来プロテアーゼ);パパインW−40(アマノエンザイム社製の植物由来プロテアーゼ);食品用精製パパイン(ナガセケムテックス社製の植物由来プロテアーゼ);その他動物由来のペプシン、トリプシンなどを挙げることができる。これらのプロテアーゼの使用量は、力価などにより異なり一概には言えないが、通常、植物原料の重量を基準として0.01〜100U/gの範囲内を例示することができる。
本発明ではさらに、使用する酵素活性中に実質的にインベルターゼ活性を含まないことが好ましい。植物原料中には一般的にある程度の量の蔗糖が含まれていることが多い。また、糖質分解酵素を組み合わせた作用により多糖から分解してわずかに蔗糖が遊離してくる可能性も否定できない。本発明では、前記の通り、糖質分解酵素の組み合わせにより抽出液中にグルコースが多量に増加するが、この際、蔗糖を分解してしまうと、甘味がやや低減し、さらに酸味や雑味が生成してしまうというマイナスの作用があることが見出された。使用する酵素製剤中に実質的にインベルターゼ活性が含まれるかどうかの判断は、市販の酵素製剤は他の酵素活性を含むものもあるため、実際に使用してみて、抽出液中に蔗糖が残存しているかどうかで判断することができる。
酵素処理の条件としては、使用した酵素に応じた通常の酵素処理条件を採用することができる。例えば、前記の加熱処理および冷却工程をへたスラリーに、前記の必要な酵素を所定量添加し、pH3〜6で攪拌または静置条件により酵素反応を行うことができる。前記酵素の反応の最適なpHは3〜6の範囲に含まれるものが多いが、通常植物原料のスラリーまたは抽出液のpHはこの範囲に入るため、重炭酸Na(重曹)やアスコルビン酸によるpH調整は特に必要ない。しかしながら、酵素反応中の酸化劣化防止のため、アスコルビン酸またはアスコルビン酸ナトリウムをスラリー全量に対し、10ppm〜500ppm程度添加しても良い。酵素反応の温度としては、先の冷却温度と同様、酵素の至適温度で反応させる必要はなく、やや低めで反応させることが好ましい場合もあり、20℃〜60℃が好ましく、さらには25℃〜50℃が好ましく、特に30℃〜40℃を好ましい範囲として挙げることができる。また、反応時間としては5分〜24時間、好ましくは1時間〜20時間、より好ましくは4時間〜18時間反応させることが好ましい。本発明では抽出液に雑味を発生させないため酵素反応の温度をやや低めで反応させているため、反応時間として比較的長時間を要する場合があるが、反応の進行をグルコースの生成量をHPLC分析などにより確認しながら反応時間を決定したり、酵素の追加添加などを行う方法も有効である。酵素処理液は加熱などにより酵素失活し、スラリーの場合は固液分離、濾過し、抽出液を得ることができる。
引き続き、酵素処理抽出液は、必要に応じて濃縮を行っても良い。濃縮方法としては、例えば、減圧濃縮、逆浸透膜(RO膜)濃縮、凍結濃縮など適宜な濃縮手段を採用して濃縮することにより、酵素処理抽出液の濃縮物を得ることができる。濃縮の程度は特に制限されないが、一般には、Bx3°〜80°、好ましくは8°〜60°、より好ましくは10°〜50°の範囲内が好適である。
本発明の植物抽出液は容器に充填し、冷凍してそのまま流通しても良いが、加熱殺菌後容器に充填し、冷凍、冷蔵または常温で流通することも可能である。さらに、移送先で飲料製造用原料として使用することができる。
以下に実施例、比較例および参考例をあげて本発明を詳しく説明する。
実施例1(麦茶の酵素処理エキスの製造)
焙煎六条大麦(L値39)をハンマーミル(スクリーン3mm)にて粉砕し、粉砕物200gに水2000gを加え、85℃にて10分間攪拌加熱した。その後攪拌しながら40℃まで冷却し、下記表1に示した酵素を添加し、40℃で30分間攪拌し、酵素を良く混合した後、同温度にて20時間静置反応した。反応時間経過後、直ちに固液分離し、分離液を90℃にて1分間加熱し酵素を失活させ、20℃まで冷却した後、ケイソウ土を助剤としたヌッチェにて濾過し、清澄な濾液を得た。濾液を90℃にて1分間加熱殺菌後40℃まで冷却し、ロータリーエバポレータを用いて減圧濃縮し、Bx20°の濃縮液を得た。濃縮液を20℃に冷却後、遠心分離(3000回転、5分)により沈殿物を除去した後、90℃にて1分間加熱殺菌し、充填容器に充填後、20℃まで冷却し、Bx20°の麦茶エキス(本発明品1−2〜1−22および比較品1−1)を得た。
得られた麦茶エキスはイオン交換水にて50倍に希釈し、10名の良く訓練されたパネラーにより、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点として官能評価を行った。
酵素の種類および官能評価を表1に示す。
Figure 2010063382
表1に示したとおり、酵素処理を行った麦茶エキスは、酵素処理を行っていない麦茶エキスと比べて、甘味、コク味、雑味、すっきり感いずれにおいても、高い評価であり、官能評価合計でも大きく差が見られた。また、酵素を2種類以上併用することにより甘味、コク味、雑味、すっきり感いずれにおいても酵素を1種類用いた場合と比べて良好な結果であった。
比較例1(麦茶エキス:酵素処理前に加熱処理を行わずに酵素反応を行った例)
実施例1において、粉砕原料に水を加えた後の85℃、10分の加熱を行わない以外は実施例1と全く同じ操作を行いBx20°の麦茶エキス(比較品2−1〜2−22)を得た。
得られた麦茶エキスはイオン交換水にて50倍に希釈し、10名の良く訓練されたパネラーにより、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点として官能評価を行った。 酵素の種類および官能評価を表2に示す。
Figure 2010063382
表2に示したとおり、酵素処理の前に加熱を行っていない麦茶エキスは、表1の全く同じ酵素を使用したエキスと比べ(本発明品または比較品番号におけるハイフォンの後の同じ番号が1〜22までそれぞれ同じ酵素に対応する)、雑味、すっきり感はそれほど差がないが、甘味、コク味についていずれの酵素を使用した場合においてもやや良い評価であり、酵素処理の前に加熱を行う方法が、酵素処理後の甘味、コク味を増すことが示された。
実施例2(麦茶エキス:酵素処理前の加熱を強く行った例)
実施例1において、粉砕原料に水を加えた後、密閉状態を保ち、102℃にて60分間攪拌加熱した。その後の操作を実施例1と全く同様に行いBx20°の麦茶エキス(本発明品3−2〜3−22および比較品3−1)を得た。
得られた麦茶エキスはイオン交換水にて50倍に希釈し、10名の良く訓練されたパネラーにより、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点として官能評価を行った。
酵素の種類および官能評価を表3に示す。
Figure 2010063382
表3に示したとおり、酵素処理を行った麦茶エキスは、酵素処理を行っていない麦茶エキスと比べて、甘味、コク味、雑味、すっきり感いずれにおいても、高い評価であった。また、酵素を2種類以上併用することにより甘味、コク味、雑味、すっきり感いずれにおいても酵素を1種類用いた場合と比べて良好となる結果であった。
しかしながら、表3の結果を表1の結果と比較すると(本発明品または比較品番号におけるハイフォンの後の同じ番号が1〜22までそれぞれ同じ酵素に対応する)、酵素処理の前に、102℃、60分という強い加熱を行うと、甘味およびコク味は表1に示した酵素処理の前に85℃、10分間の加熱を行ったものとそれほど差が見られなかったが、雑味とすっきり感については、表1の同じ酵素を使用した系と比較して、雑味およびすっきり感の評点がやや下がっており、酵素処理の前の加熱を強い条件で行うと、雑味が強くなり、すっきり感が低下する傾向が見られた。
一方、実施例1、2および比較例1に記載したいずれの酵素の組み合わせにおいても、スミチーム(登録商標)X(ヘミセルラーゼ)とスミチーム(登録商標)(グルコアミラーゼ)を併用したもの(表1〜3のそれぞれ1−17、2−17および3−17)に対し、この組み合わせにさらにスミチーム(登録商標)INV(インベルターゼ)を加えたもの(表1〜3のそれぞれ1−20、2−20および3−20)は官能評価が甘味、コク味、雑味、すっきり感のいずれにおいてもやや低下していた。また、実施例1、2および比較例1のいずれにおいてもインベルターゼ単独では、風味の改善作用があまり見られなかった。そこで、インベルターゼ活性が何らかのマイナスの作用をおよぼしている可能性が考えられたため、上記酵素のインベルターゼ活性の有無を測定した。
実施例3(各酵素のインベルターゼ活性の有無の測定)
スクロースの0.5%水溶液100mlに酵素0.005gを溶解し、38℃で1昼夜放置し、反応液のグルコースの生成を市販のグルコース試験紙(ウリエース(登録商標)Ga(テルモ株式会社製)、判定;−:50mg未満/100ml、±:約50mg/100ml、+:約100mg/100ml、++:約500mg/100ml、+++:約2000mg/100ml)にて判定した。結果を表4に示す。
Figure 2010063382
実施例1、2および比較例1において使用した酵素のうち、上記条件の測定においてセルラーゼT「アマノ」4、スミチームX、スミチームおよびツニカーゼFNにはインベルターゼ活性が見られなかったが、それ以外の酵素はインベルターゼ活性が見られた。
一方、表1において、2種類以上の酵素を組み合わせた本発明品1−12〜1−22のうち、特に評価の良好であった本発明品1−12、1−13、1−17および1−18に使用した酵素はいずれもインベルターゼ活性を含まないものの組み合わせであり、それ以外の本発明品1−14、1−15、1−16、1−19,1−20、1−21および1−22はいずれもインベルターゼ活性が含まれている酵素を使用していたことが判明した。
実施例4(インベルターゼの風味への影響の確認)
実施例1において、本発明品(1−12、1−13、1−17、1−18)の酵素処理時に、実施例1において使用した酵素に加え、さらにスミチームINVを0.05g添加し、実施例1と同様の操作を行い、それぞれの比較品(4−1、4−2、4−3、4−4)を得た。本発明品(1−12、1−13、1−17、1−18)および、それぞれの比較品(4−1、4−2、4−3、4−4)をイオン交換水にて50倍に希釈し、10名の良く訓練されたパネラーにより、実施例1と同様に評価した。
結果を表5に示す。
Figure 2010063382
表5に示した通り、いずれの酵素の組み合わせにおいてもさらにスミチームINVを添加したものが、やや甘味、コク味およびすっきり感が少なくなり、やや雑味が増すという結果であり、酵素活性中にインベルターゼ活性を含まない酵素を使用した方が風味良好なエキスが得られる傾向があることが確認された。
実施例5(麦茶エキスの麦茶飲料への添加)
85℃に加熱したイオン交換水30kgに焙煎六条大麦(L値35)ハンマーミル(スクリーン3mm)粉砕物1.5kgを投入し、ゆっくり5分間攪拌した後、ネル濾過フィルターにて熱時濾過し、濾液を20℃まで冷却し、さらにNo.26濾紙(300mm)(ADVANTEC(登録商標)東洋濾紙株式会社製)にセルロースパウダー250gをプレコートしたヌッチェにて吸引濾過し麦茶抽出濾液22.05kgを得、重曹にてpHを6.5に調整し、水を加えて、全体を200kgとした(Bx0.4°)。これを小分けし、実施例1で得られた麦茶エキスのうち酵素を組み合わせた本発明品(1−12〜1−22)をそれぞれ1%添加したものを調製し、137℃、30秒間加熱殺菌後、88℃まで冷却し500mlペットボトルに充填し、2分保持後、室温(25℃)まで冷却し、ペットボトル入り麦茶飲料とした。それぞれの麦茶飲料はエキス無添加品をコントロールとして10名のパネラーにて評価した。評価基準は、無添加品を5点とした場合に、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点とした。
官能評価を表6に示す。
Figure 2010063382
表6に示したとおり、本発明品を添加した麦茶飲料は、いずれも、甘味、コク味、すっきり感が増し、雑味が少なくなり、風味が良好であるという評価であった。
実施例6(焙煎ハトムギ酵素処理エキスの製造)
実施例1において、焙煎六条大麦(L値39)に替えて焙煎ハトムギ(タイ産:L値32)を用いる他は、実施例1と同様の操作を行い、Bx20°のハトムギエキス(本発明品5−2〜5−22および比較品5−1)を得た。
得られたハトムギエキスはイオン交換水にて50倍に希釈し、10名の良く訓練されたパネラーにより、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点として官能評価を行った。
酵素の種類および官能評価を表7に示す。
Figure 2010063382
実施例1と同様、酵素処理を行った焙煎ハトムギエキスは、酵素処理を行っていない焙煎ハトムギエキスと比べて、甘味、コク味、雑味、すっきり感いずれにおいても、高い評価であった。また、酵素を2種類以上併用することにより甘味、コク味、雑味、すっきり感いずれにおいても酵素を1種類用いた場合と比べて良好となる結果であった。また、酵素のうち、インベルターゼ活性を含まない2種類の酵素の組み合わせである本発明品(5−12、5−13、5−17および5−18)は特に甘味、コク味、雑味、すっきり感が良好であるという結果であった。
比較例2(焙煎ハトムギエキス:酵素処理前に加熱処理を行わずに酵素反応を行った例)
実施例6において、粉砕原料に水を加えた後の85℃、10分の加熱を行わない以外は実施例1と全く同じ操作を行いBx20°の焙煎ハトムギエキス(比較品6−1〜6−22)を得た。
得られた焙煎ハトムギエキスはイオン交換水にて50倍に希釈し、10名の良く訓練されたパネラーにより、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点として官能評価を行った。
酵素の種類および官能評価を表8に示す。
Figure 2010063382
表8に示したとおり、酵素処理の前に加熱を行っていない焙煎ハトムギエキスは、表7の全く同じ酵素を使用した焙煎ハトムギエキスと比べ(本発明品または比較品番号におけるハイフォンの後の同じ番号が1〜22までそれぞれ同じ酵素に対応する)、雑味、すっきり感はやや悪くなり、甘味、コク味についていずれの酵素を使用した場合においてもやや良い評価であり、酵素処理の前に加熱を行う方法が、酵素処理後の甘味、コク味を増すことが示された。
実施例7(焙煎ハトムギエキス:加熱を強く行った例)
実施例6において、粉砕原料に水を加えた後、密閉状態を保ち、102℃にて60分間攪拌加熱した。その後の操作を実施例6と全く同様に行いBx20°のハトムギエキス(7−1〜7−22)を得た。
得られたハトムギエキスはイオン交換水にて50倍に希釈し、10名の良く訓練されたパネラーにより、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点として官能評価を行った。
酵素の種類および官能評価を表9に示す。
Figure 2010063382
表9に示したとおり、酵素処理を行った焙煎ハトムギエキスは、酵素処理を行っていない焙煎ハトムギエキスと比べて、甘味、コク味、雑味、すっきり感いずれにおいても、高い評価であった。また、酵素を2種類以上併用することにより甘味、コク味、雑味、すっきり感いずれにおいても酵素を1種類用いた場合と比べて良好となる結果であった。
しかしながら、表9の結果を表7の結果と比較すると(本発明品または比較品番号におけるハイフォンの後の同じ番号が1〜22までそれぞれ同じ酵素に対応する)、酵素処理の前に、102℃、60分という強い加熱を行うと、甘味およびコク味は表7に示した酵素処理の前に85℃、10分間の加熱を行ったものとそれほど差が見られなかった。一方、雑味とすっきり感については、表7の同じ酵素を使用した系と比較して、雑味およびすっきり感の評点がやや下がっており、酵素処理の前の加熱を強い条件で行うと、雑味が強くなり、すっきり感が低下する傾向が見られた。
実施例8(焙煎ハトムギの混合茶飲料への添加)
85℃に加熱したイオン交換水30kgに焙煎六条大麦(L値35)ハンマーミル(スクリーン3mm)粉砕物500g、焙煎玄米(L値54)ハンマーミル(スクリーン3mm)粉砕物400g、焙煎トウモロコシ(L値45)ハンマーミル(スクリーン3mm)粉砕物300g、ウーロン茶(色種S−303)200gおよび焙煎ハトムギ(タイ産:L値32)ハンマーミル(スクリーン3mm)粉砕物100gを投入し、ゆっくり5分間攪拌した後、ネル濾過フィルターにて熱時濾過し、濾液を20℃まで冷却し、さらにNo.26濾紙(300mm)(ADVANTEC(登録商標)東洋濾紙株式会社製)にセルロースパウダー250gをプレコートしたヌッチェにて吸引濾過し混合茶抽出濾液22.12kgを得、重曹にてpHを6.5に調整し、水を加えて、全体を200kgとした(Bx0.4°)。これを小分けし、実施例6で得られた焙煎ハトムギエキスのうち酵素を組み合わせた本発明品(5−12〜5−22)をそれぞれ1%添加したものを調製し、137℃、30秒間加熱殺菌後、88℃まで冷却し500mlペットボトルに充填し、2分保持後、室温(25℃)まで冷却し、ペットボトル入り混合茶飲料とした。それぞれの混合茶飲料はエキス無添加品をコントロールとして10名のパネラーにて評価した。評価基準は、無添加品を5点とした場合に、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点とした。
官能評価を表10に示す。
Figure 2010063382
表10に示したとおり、本発明品を添加した混合茶飲料は、いずれも、甘味、コク味、すっきり感が増し、雑味が少なくなり、風味が良好であるという評価であった。
実施例9(カモミール酵素処理エキスの製造)
ジャーマンカモミールをハンマーミル(スクリーン3mm)にて粉砕し、粉砕物100gに水1700gを加え、85℃にて10分間攪拌加熱した。その後攪拌しながら40℃まで冷却し、下記表9に示した酵素を添加し、40℃で30分間攪拌し、酵素を良く混合した後、同温度にて20時間静置反応した。反応時間経過後、直ちに固液分離し、分離液を90℃にて1分間加熱し酵素を失活させ、20℃まで冷却した後、ケイソウ土を助剤としたヌッチェにて濾過し、清澄な濾液を得た。濾液を90℃にて1分間加熱殺菌後40℃まで冷却し、ロータリーエバポレータを用いて減圧濃縮し、Bx10°の濃縮液を得た。濃縮液を20℃に冷却後、遠心分離(3000回転、5分)により沈殿物を除去した後、90℃にて1分間加熱殺菌し、充填容器に充填後、20℃まで冷却し、Bx10°のカモミールエキス(本発明品8−2〜8−22および比較品8−1)を得た。
得られたカモミールエキスはイオン交換水にて50倍に希釈し、10名の良く訓練されたパネラーにより、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点として官能評価を行った。
酵素の種類および官能評価を表11に示す。
Figure 2010063382
実施例1と同様、酵素処理を行ったカモミールエキスは、酵素処理を行っていないカモミールエキスと比べて、甘味、コク味、雑味、すっきり感いずれにおいても、高い評価であった。また、酵素を2種類以上併用することにより甘味、コク味、雑味、すっきり感いずれにおいても酵素を1種類用いた場合と比べて良好となる結果であった。また、酵素のうち、インベルターゼ活性を含まない2種類の酵素の組み合わせである本発明品(8−12、8−13、8−17および8−18)は特に甘味、コク味、雑味、すっきり感が良好であるという結果であった。
比較例3(カモミールエキス:酵素処理前に加熱処理を行わずに酵素反応を行った例)
実施例9において、粉砕原料に水を加えた後の85℃、10分の加熱を行わない以外は実施例9と全く同じ操作を行いBx10°のカモミールエキス(比較品9−1〜9−22)を得た。
得られたカモミールエキスはイオン交換水にて50倍に希釈し、10名の良く訓練されたパネラーにより、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点として官能評価を行った。
酵素の種類および官能評価を表12に示す。
Figure 2010063382
表12に示したとおり、酵素処理の前に加熱を行っていないカモミールエキスは、表11の全く同じ酵素を使用したエキスと比べ(本発明品または比較品番号におけるハイフォンの後の同じ番号が1〜22までそれぞれ同じ酵素に対応する)、雑味、すっきり感はそれほど差がないが、甘味、コク味についていずれの酵素を使用した場合においてもやや評点が悪い評価であり、酵素処理の前に加熱を行う方法が、酵素処理後の甘味、コク味を増すことが示された。
実施例10(カモミールエキス:加熱を強く行った例)
実施例9において、粉砕原料に水を加えた後、密閉状態を保ち、102℃にて60分間攪拌加熱した。その後の操作を実施例9と全く同様に行いBx10°のカモミースエキス(本発明品10−2〜10−22および比較品10−1)を得た。
得られたカモミールエキスはイオン交換水にて50倍に希釈し、10名の良く訓練されたパネラーにより、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点として官能評価を行った。
酵素の種類および官能評価を表13に示す。
Figure 2010063382
表13に示したとおり、酵素処理を行ったカモミールエキスは、酵素処理を行っていないカモミールエキスと比べて、甘味、コク味は増加しており、また、雑味、すっきり感に関してもやや高い評価であった。また、酵素を2種類以上併用することにより甘味、コク味、雑味、すっきり感いずれにおいても酵素を1種類用いた場合と比べて良好となる結果であった。
しかしながら、表13の結果を表11の結果と比較すると(本発明品または比較品番号におけるハイフォンの後の同じ番号が1〜22までそれぞれ同じ酵素に対応する)、酵素処理の前に、102℃、60分という強い加熱を行った場合、甘味およびコク味はそれほど差がないが、雑味はやや強くなり、すっきり感が低下する傾向が見られた。
実施例11(カモミール酵素処理抽出液の混合茶飲料への添加)
実施例8と同様に、85℃に加熱したイオン交換水30kgに焙煎六条大麦(L値35)ハンマーミル(スクリーン3mm)粉砕物500g、焙煎玄米(L値54)ハンマーミル(スクリーン3mm)粉砕物400g、焙煎トウモロコシ(L値45)ハンマーミル(スクリーン3mm)粉砕物300g、ウーロン茶(色種S−303)200gおよび焙煎ハトムギ(タイ産:L値32)ハンマーミル(スクリーン3mm)粉砕物100gを投入し、ゆっくり5分間攪拌した後、ネル濾過フィルターにて熱時濾過し、濾液を20℃まで冷却し、さらにNo.26濾紙(300mm)(ADVANTEC(登録商標)東洋濾紙株式会社製)にセルロースパウダー250gをプレコートしたヌッチェにて吸引濾過し混合茶抽出濾液22.12kgを得、重曹にてpHを6.5に調整し、水を加えて、全体を200kgとした(Bx0.4°)。これを小分けし、実施例9で得られたカモミールエキスのうち酵素を組み合わせた本発明品(8−12〜8−22)をそれぞれ0.5%添加したものを調製し、137℃、30秒間加熱殺菌後、88℃まで冷却し500mlペットボトルに充填し、2分保持後、室温(25℃)まで冷却し、ペットボトル入り混合茶飲料とした。それぞれの混合茶飲料はエキス無添加品をコントロールとして10名のパネラーにて評価した。評価基準は、無添加品を5点とした場合に、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点とした。
官能評価を表14に示す。
Figure 2010063382
表14に示したとおり、本発明品を添加した混合茶飲料は、いずれも、甘味、コク味、すっきり感が増し、雑味が少なくなり、風味が良好であるという評価であった。
実施例12(レモングラス酵素処理エキスの製造)
タイ産レモングラスをハンマーミル(スクリーン3mm)にて粉砕し、粉砕物100gに水1700gを加え、85℃にて10分間攪拌加熱した。その後攪拌しながら40℃まで冷却し、下記表9に示した酵素を添加し、40℃で30分間攪拌し、酵素を良く混合した後、同温度にて20時間静置反応した。反応時間経過後、直ちに固液分離し、分離液を90℃にて1分間加熱し酵素を失活させ、20℃まで冷却した後、ケイソウ土を助剤としたヌッチェにて濾過し、清澄な濾液を得た。濾液を90℃にて1分間加熱殺菌後40℃まで冷却し、ロータリーエバポレータを用いて減圧濃縮し、Bx10°の濃縮液を得た。濃縮液を20℃に冷却後、遠心分離(3000回転、5分)により沈殿物を除去した後、90℃にて1分間加熱殺菌し、充填容器に充填後、20℃まで冷却し、Bx10°のレモングラスエキス(本発明品11−2〜11−22および比較品11−1)を得た。
得られたレモングラスエキスはイオン交換水にて50倍に希釈し、10名の良く訓練されたパネラーにより、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点として官能評価を行った。
酵素の種類および官能評価を表15に示す。
Figure 2010063382
実施例1と同様、酵素処理を行ったレモングラスエキスは、酵素処理を行っていないレモングラスエキスと比べて、甘味、コク味、雑味、すっきり感いずれにおいても、高い評価であった。また、酵素を2種類以上併用することにより甘味、コク味、雑味、すっきり感いずれにおいても酵素を1種類用いた場合と比べて良好となる結果であった。また、酵素のうち、インベルターゼ活性を含まない2種類の酵素の組み合わせである本発明品(11−12、11−13、11−17および11−18)は特に甘味、コク味、雑味、すっきり感が良好であるという結果であった。
比較例4(レモングラスエキス:酵素処理前に加熱処理を行わずに酵素反応を行った例)
実施例13において、粉砕原料に水を加えた後の85℃、10分の加熱を行わない以外は実施例13と全く同じ操作を行いBx10°のレモングラスエキス(比較品12−1〜12−22)を得た。
得られたレモングラスエキスはイオン交換水にて50倍に希釈し、10名の良く訓練されたパネラーにより、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点として官能評価を行った。
酵素の種類および官能評価を表16に示す。
Figure 2010063382
表16に示したとおり、酵素処理の前に加熱を行っていないレモングラスエキスは、表15の全く同じ酵素を使用したレモングラスエキスと比べ(本発明品または比較品番号におけるハイフォンの後の同じ番号が1〜22までそれぞれ同じ酵素に対応する)、雑味、すっきり感はそれほど差がないが、甘味、コク味についていずれの酵素を使用した場合においてもそれぞれやや悪い評価であり、酵素処理の前に加熱を行う方法が、酵素処理後の甘味、コク味を増すことが示された。
実施例13(レモングラスエキス:加熱を強く行った例)
実施例12において、粉砕原料に水を加えた後、密閉状態を保ち、102℃にて60分間攪拌加熱した。その後の操作を実施例12と全く同様に行いBx10°のレモングラスエキス(本発明品13−2〜13−22および比較品13−1)を得た。
得られたレモングラスエキスはイオン交換水にて50倍に希釈し、10名の良く訓練されたパネラーにより、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点として官能評価を行った。
酵素の種類および官能評価を表17に示す。
Figure 2010063382
表17に示したとおり、酵素処理を行ったレモングラスエキスは、酵素処理を行っていないレモングラスエキスと比べて、甘味、コク味は増加しており、また、雑味、すっきり感に関してもやや高い評価であった。また、酵素を2種類以上併用することにより甘味、コク味、雑味、すっきり感いずれにおいても酵素を1種類用いた場合と比べて良好となる結果であった。
しかしながら、表17の結果を表15の結果と比較すると(本発明品または比較品番号におけるハイフォンの後の同じ番号が1〜22までそれぞれ同じ酵素に対応する)、酵素処理の前に、102℃、60分という強い加熱を行った場合、甘味およびコク味はそれほど差がないが、雑味はやや強くなり、すっきり感が低下する傾向が見られた。
実施例14(レモングラス酵素処理抽出液の混合茶飲料への添加)
実施例8と同様に、85℃に加熱したイオン交換水30kgに焙煎六条大麦(L値35)ハンマーミル(スクリーン3mm)粉砕物500g、焙煎玄米(L値54)ハンマーミル(スクリーン3mm)粉砕物400g、焙煎トウモロコシ(L値45)ハンマーミル(スクリーン3mm)粉砕物300g、ウーロン茶(色種S−303)200gおよび焙煎ハトムギ(タイ産:L値32)ハンマーミル(スクリーン3mm)粉砕物100gを投入し、ゆっくり5分間攪拌した後、ネル濾過フィルターにて熱時濾過し、濾液を20℃まで冷却し、さらにNo.26濾紙(300mm)(ADVANTEC(登録商標)東洋濾紙株式会社製)にセルロースパウダー250gをプレコートしたヌッチェにて吸引濾過し混合茶抽出濾液22.12kgを得、重曹にてpHを6.5に調整し、水を加えて、全体を200kgとした(Bx0.4°)。これを小分けし、実施例9で得られたレモングラスエキスのうち酵素を組み合わせた本発明品(11−12〜11−22)をそれぞれ0.5%添加したものを調製し、137℃、30秒間加熱殺菌後、88℃まで冷却し500mlペットボトルに充填し、2分保持後、室温(25℃)まで冷却し、ペットボトル入り混合茶飲料とした。それぞれの混合茶飲料はエキス無添加品をコントロールとして10名のパネラーにて評価した。評価基準は、無添加品を5点とした場合に、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点とした。
官能評価を表18に示す。
Figure 2010063382
表18に示したとおり、本発明品を添加した混合茶飲料は、いずれも、甘味、コク味、すっきり感が増し、雑味が少なくなり、風味が良好であるという評価であった。
実施例15(緑茶酵素処理エキスの製造)
静岡産緑茶(やぶきた種、一番茶)をハンマーミル(スクリーン3mm)にて粉砕し、粉砕物100gに水1700gを加え、85℃にて10分間攪拌加熱した。その後攪拌しながら40℃まで冷却し、下記表19に示した酵素を添加し、40℃で30分間攪拌し、酵素を良く混合した後、同温度にて20時間静置反応した。反応時間経過後、直ちに固液分離し、分離液を90℃にて1分間加熱し酵素を失活させ、20℃まで冷却した後、ケイソウ土を助剤としたヌッチェにて濾過し、清澄な濾液を得た。濾液を90℃にて1分間加熱殺菌後40℃まで冷却し、ロータリーエバポレータを用いて減圧濃縮し、Bx20°の濃縮液を得た。濃縮液を20℃に冷却後、遠心分離(3000回転、5分)により沈殿物を除去した後、90℃にて1分間加熱殺菌し、充填容器に充填後、20℃まで冷却し、Bx20°の緑茶エキス(本発明品14−2〜14−22および比較品14−1)を得た。
得られた緑茶スエキスはイオン交換水にて100倍に希釈し、10名の良く訓練されたパネラーにより、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点として官能評価を行った。
酵素の種類および官能評価を表19に示す。
Figure 2010063382
実施例1と同様、酵素処理を行った緑茶エキスは、酵素処理を行っていない緑茶エキスと比べて、甘味、コク味、雑味、すっきり感いずれにおいても、高い評価であった。また、酵素を2種類以上併用することにより甘味、コク味、雑味、すっきり感いずれにおいても酵素を1種類用いた場合と比べて良好となる結果であった。また、酵素のうち、インベルターゼ活性を含まない2種類の酵素の組み合わせである本発明品(14−12、14−13、14−17および14−18)は特に甘味、コク味、雑味、すっきり感が良好であるという結果であった。
比較例5(緑茶エキス:酵素処理前に加熱処理を行わずに酵素反応を行った例)
実施例15において、粉砕原料に水を加えた後の85℃、10分の加熱を行わない以外は実施例15と全く同じ操作を行いBx20°の緑茶エキス(比較品15−1〜15−22)を得た。
得られた緑茶エキスはイオン交換水にて50倍に希釈し、10名の良く訓練されたパネラーにより、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点として官能評価を行った。
酵素の種類および官能評価を表20に示す。
Figure 2010063382
表20に示したとおり、酵素処理の前に加熱を行っていない緑茶エキスは、表19の全く同じ酵素を使用した緑茶エキスと比べ(本発明品または比較品番号におけるハイフォンの後の同じ番号が1〜22までそれぞれ同じ酵素に対応する)、雑味、すっきり感はそれほど差がないが、甘味、コク味についていずれの酵素を使用した場合においてもやや悪いい評価であり、酵素処理の前に加熱を行う方法が、酵素処理後の甘味、コク味を増すことが示された。
実施例16(緑茶エキス:加熱を強く行った例)
実施例15において、粉砕原料に水を加えた後、密閉状態を保ち、102℃にて60分間攪拌加熱した。その後の操作を実施例15と全く同様に行いBx20°の緑茶エキス(本発明品16−2〜16−22および比較品16−1)を得た。
得られた緑茶エキスはイオン交換水にて50倍に希釈し、10名の良く訓練されたパネラーにより、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点として官能評価を行った。
酵素の種類および官能評価を表21に示す。
Figure 2010063382
表21に示したとおり、酵素処理を行った緑茶エキスは、酵素処理を行っていない緑茶エキスと比べて、甘味、コク味は増加しており、また、雑味、すっきり感に関してもやや高い評価であった。また、酵素を2種類以上併用することにより甘味、コク味、雑味、すっきり感いずれにおいても酵素を1種類用いた場合と比べて良好となる結果であった。
しかしながら、表21の結果を表19の結果と比較すると(本発明品または比較品番号におけるハイフォンの後の同じ番号が1〜22までそれぞれ同じ酵素に対応する)、酵素処理の前に、102℃、60分という強い加熱を行った場合、甘味およびコク味はそれほど差がないが、雑味はやや強くなり、すっきり感が低下する傾向が見られた。
実施例17(緑茶酵素処理抽出エキスの混合茶飲料への添加)
実施例8と同様に、85℃に加熱したイオン交換水30kgに焙煎六条大麦(L値35)ハンマーミル(スクリーン3mm)粉砕物500g、焙煎玄米(L値54)ハンマーミル(スクリーン3mm)粉砕物400g、焙煎トウモロコシ(L値45)ハンマーミル(スクリーン3mm)粉砕物300g、ウーロン茶(色種S−303)200gおよび焙煎ハトムギ(タイ産:L値32)ハンマーミル(スクリーン3mm)粉砕物100gを投入し、ゆっくり5分間攪拌した後、ネル濾過フィルターにて熱時濾過し、濾液を20℃まで冷却し、さらにNo.26濾紙(300mm)(ADVANTEC(登録商標)東洋濾紙株式会社製)にセルロースパウダー250gをプレコートしたヌッチェにて吸引濾過し混合茶抽出濾液22.12kgを得、重曹にてpHを6.5に調整し、水を加えて、全体を200kgとした(Bx0.4°)。これを小分けし、実施例15で得られた緑茶エキスのうち酵素を組み合わせた本発明品(14−12〜14−22)をそれぞれ0.3%添加したものを調製し、137℃、30秒間加熱殺菌後、88℃まで冷却し500mlペットボトルに充填し、2分保持後、室温(25℃)まで冷却し、ペットボトル入り混合茶飲料とした。それぞれの混合茶飲料はエキス無添加品をコントロールとして10名のパネラーにて評価した。評価基準は、無添加品を5点とした場合に、甘味、コク味、雑味、すっきり感について、非常によい:10点、良い:8点、やや良い:6点、やや悪い:4点、悪い:2点、非常に悪い0点とした。
官能評価を表22に示す。
Figure 2010063382
表22に示したとおり、本発明品を添加した混合茶飲料は、いずれも、甘味、コク味、すっきり感が増し、雑味が少なくなり、風味が良好であるという評価であった。

Claims (5)

  1. 植物原料を抽出するに際し、植物原料と水を混合し、次いで、加熱処理を行った後、冷却し、酵素を添加し、酵素を作用させながら抽出を行うことを特徴とする、植物抽出液の製造方法。
  2. 酵素が糖質分解酵素であることを特徴とする、請求項1に記載の植物抽出液の製造方法。
  3. 糖質分解酵素がセルラーゼ、ヘミセルラーゼ、グルコアミラーゼ、グルカナーゼ、マンナナーゼおよびα−ガラクトシダーゼから選ばれる2種類以上であることを特徴とする、請求項2に記載の植物抽出液の製造方法。
  4. 糖質分解酵素が実質的にインベルターゼ活性を含まないものであることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の植物抽出液の製造方法。
  5. 植物原料が穀物類、ハーブ類または茶類であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の植物抽出液の製造方法。
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