JP2010056437A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体装置 Download PDF

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義規 土屋
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尚 山内
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Abstract


【課題】金属微粒子と半導体基板の反応を利用して電極を形成する、高性能な半導体装置の製造方法およびグレイン粒径の小さい電極を有する高性能な半導体装置を提供する。
【解決手段】直径20nm以下の金属微粒子を溶媒中に分散した溶液を、半導体基板上に塗布する工程と、溶媒を蒸発させる工程と、金属微粒子と半導体基板を反応させ、半導体基板表面に金属半導体化合物薄膜を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。半導体基板上に金属半導体化合物薄膜を有する半導体装置であって、金属半導体化合物薄膜は膜厚方向に単グレインで形成され、単グレインの粒径が40nm以下であることを特徴とする半導体装置。
【選択図】図1D

Description

本発明は、半導体装置の製造方法および半導体装置に関し、特に、半導体基板に形成する電極部分の改良を図った半導体装置の製造方法および半導体装置に関する。
半導体集積回路の高性能化には、その構成要素である電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)の高性能化が必須である。これまで、素子性能の向上は、微細化によって進められてきた。
電解効果トランジスタが微細化されると、ソース電極・ドレイン電極における金属と半導体との接合の精度も向上されなければならない。ソース・ドレイン電極は通常、金属とシリコンを反応させて生成したシリサイドと呼ばれる合金薄膜によって形成される。現在、電極材料としてはニッケルモノシリサイド(以下、ニッケルシリサイドあるいはNiSiとも表記する)が使われている。
NiSi薄膜はグレインと呼ばれる、横方向に100nm程度の大きさを持つシリサイド粒から成り立っている。トランジスタの微細化が進むと、ソース・ドレイン電極のサイズがグレインのサイズと同等もしくはそれ以下となる。こうなると、素子間でシリサイド電極の大きさや厚さにばらつきが生じ、素子性能ばらつきの要因となり、また、シリサイドが異常成長して電極間のショートやジャンクションの突き抜けを引き起こしたりする。
一方、電界効果トランジスタのチャネル長が微細化により短くなるに従って、チャネルの抵抗は減少していく。したがって、チャネル以外の部分、すなわちソース・ドレイン電極における抵抗、いわゆる寄生抵抗が素子性能を大きく左右するようになる。よって、微細化を推し進めていくためには、寄生抵抗の低減は必須課題である。例えば、シリコン(以下、Siとも記述する)上に形成される電界効果トランジスタにおいては、寄生抵抗の成分のうち、約半分はシリコンと電極の金属の接合部分における接触抵抗に起因する。したがって、寄生対抗を低減するためには、接触抵抗を低減させることが有効である。電極の金属と半導体、例えばシリコンとの界面には、いわゆるショットキー障壁が生じ、このショットキー障壁が接触抵抗の起源となる。
そこで、電極の金属材料として電流を担うキャリアに対するショットキー障壁高さの低い材料を用いることで接触抵抗を低減させることが可能である。次世代の電極材料のひとつとして考えられているニッケルモノシリサイドとSi界面の間の電子に対するショットキー障壁は、0.65eVという比較的高い値を持つ。NiSiの耐熱性を上げるために白金(以下、Ptとも記述する)を添加した場合、電子に対するショットキー障壁はさらに高くなる。
これに対し、電極の金属材料を、例えばエルビウム(以下、Erとも記述する)等の希土類金属シリサイドに置き換えると、電子に対するショットキー障壁はおよそ0.3eV程度にまで低減する。一般的なショットキー障壁の理論によれば、ショットキー障壁を流れる電流は、ショットキー障壁高さに対して指数関数的に変化する。このため、ショットキー障壁高さを低減することにより、電極と半導体間の接触抵抗は大幅に改善されることになる。
上記の観点から、現在NiSiに代わる金属シリサイド材料の研究が進められている。特に、nMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor:金属絶縁物半導体電界効果トランジスタ)に対しては、電子に対するショットキー障壁高さの低い希土類金属シリサイドに注目が集まっている。しかしながら、希土類金属シリサイドを電極に用いた場合、シリコンとの界面モホロジーが著しく劣化し、寄生抵抗や接合リークの増大、素子性能のばらつきといった深刻な問題が生じる。
このような観点から、nMISFETの電極は、バルクの性質はNiSiあるいはPt添加NiSiであり、シリコンとの界面のみが電子に対するショットキー障壁が低い構造を持つことが望ましい。このような電極構造および製造方法は特許文献1に開示されている。すなわち、NiSiとシリコンの界面に希土類金属等の電子に対するショットキー障壁の低い第2の金属層を有する電極構造により、バルクNiSiの性質を保ったままショットキー障壁のみを変調することが可能である。
この電極構造は、NiSi電極を形成後、NiSi電極上に希土類金属等の第2の金属を堆積し、熱処理を施すことで第2の金属がNiSiの粒界を拡散し、シリコン界面に達することを利用して作成することができる。この構造および方法はpMISFETに対しても有効である。すなわち、第2の金属として正孔に対するショットキー障壁の低い例えばPtを採用することで、NiSiとシリコンの界面にPtが偏析し、正孔に対するショットキー障壁を下げることができる。
これらの技術を組み合わせることで、n型およびp型の両方の寄生抵抗を低減することができ、CMISにおけるDual Salicide技術として応用することが可能である。この構造におけるショットキー障壁の高さは、NiSiとシリコンの界面に偏析した第2の金属の量に比例するが、NiSiシリコン界面における第2の金属の偏析は、NiSiの粒界に第2の金属を拡散させることによって実現されるため、NiSiの粒の密度によって第2金属の偏析量が決まってしまう。それゆえ、変調可能なショットキー障壁の大きさが制限されてしまうおそれがある。
特開2008−60101号公報
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、金属微粒子と半導体基板の反応を利用して電極を形成する、高性能な半導体装置の製造方法およびグレイン粒径の小さい電極を有する高性能な半導体装置を提供することにある。
本発明の第1の態様の半導体装置の製造方法は、直径20nm以下の金属微粒子を溶媒中に分散した溶液を、半導体基板上に塗布する工程と、前記溶媒を蒸発させる工程と、前記金属微粒子と前記半導体基板を反応させ、前記半導体基板表面に金属半導体化合物薄膜を形成する工程と、を有することを特徴とする。
ここで、前記半導体基板が、SiまたはGeを含むことを特徴とすることが望ましい。
ここで、前記半導体基板がSiを含み、前記金属微粒子がNiを含有することが望ましい。
ここで、前記金属半導体化合物薄膜を形成する工程の後に、前記金属半導体化合物薄膜上に第2金属を堆積する工程と、前記金属半導体化合物薄膜を通して前記第2金属を拡散させ、前記金属半導体化合物薄膜と前記半導体基板との界面に前記第2金属を偏析させる工程と、前記半導体基板化合物薄膜上に残存する前記第2金属を除去する工程と、を有することが望ましい。
ここで、前記半導体基板がSiを含み、前記金属微粒子がNiを含有し、前記第2金属が希土類金属またはPtであることが望ましい。
ここで、前記半導体装置がMISFETを有し、前記金属半導体化合物薄膜が前記MISFETのソース・ドレイン電極であることが望ましい。
ここで、前記半導体装置がnMISFETおよびpMISFETを有し、前記金属半導体化合物薄膜が前記nMISFETおよび前記pMISFETのソース・ドレイン電極であって、前記金属微粒子がPtを含有するNi微粒子であり、前記第2金属が希土類金属であり、前記nMISFETが形成される領域の前記金属半導体化合物薄膜上に前記第2金属を堆積することが望ましい。
ここで、前記半導体装置がnMISFETおよびpMISFETを有し、前記金属半導体化合物薄膜が前記nMISFETおよび前記pMISFETのソース・ドレイン電極であって、前記nMISFETが形成される領域の前記第2金属を希土類金属とし、前記pMISFETが形成される領域の前記第2金属をPtとすることが望ましい。
また、本発明の第2の態様の半導体装置の製造方法は、直径20nm以下の第1の金属微粒子と、直径20nm以下の第2の金属微粒子とを混合して溶媒中に分散した溶液を、半導体基板上に塗布する工程と、前記溶媒を蒸発させる工程と、前記第1の金属微粒子と前記半導体基板を反応させ、前記半導体基板表面に第1の金属半導体化合物粒子を形成する工程と、前記第2の金属微粒子と前記半導体基板を反応させ、前記半導体基板表面に第2の金属半導体化合物粒子を形成することで、前記半導体基板上に金属半導体化合物薄膜を形成する工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明の第2の態様の半導体装置の製造方法は、直径20nm以下の金属微粒子と、直径20nm以下のAs、Sb、Mgのうち少なくとも1種の元素の微粒子とを混合して溶媒中に分散した溶液を、半導体基板上に塗布する工程と、前記溶媒を蒸発させる工程と、前記金属微粒子と前記半導体基板を反応させ、前記半導体基板表面に金属半導体化合物薄膜を形成する工程と、前記微粒子を前記半導体基板中に拡散させる工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明の一態様の半導体装置は、半導体基板上に金属半導体化合物薄膜を有する半導体装置であって、前記金属半導体化合物薄膜は膜厚方向に単グレインで形成され、前記単グレインの粒径が40nm以下であることを特徴とする。
ここで、前記態様の半導体装置において、前記金属半導体化合物薄膜が2種の異なる金属グレインで形成されていることが望ましい。
ここで、前記態様の半導体装置において、前記金属半導体化合物薄膜と前記半導体基板の界面にAs、Sb、Mgのうち少なくとも1種の元素の偏析層が形成されていることが望ましい。
本発明によれば、金属微粒子と半導体基板の反応を利用して電極を形成する、高性能な半導体装置の製造方法およびグレイン粒径の小さい電極を有する高性能な半導体装置を提供することが可能になる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態の半導体装置の製造方法は、直径20nm以下の金属微粒子を溶媒中に分散した溶液を、半導体基板上に塗布する工程と、溶媒を蒸発させる工程と、金属微粒子と半導体基板を反応させ、半導体基板表面に金属半導体化合物薄膜を形成する工程とを有する。
図1A〜図1Dは、本実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。まず、図1Aに示すように、Siである半導体基板10上に、直径20nm以下の金属微粒子20を溶媒中に分散した溶液30を塗布する。ここでは、金属微粒子20として直径10nm程度のNi微粒子20aを用いる場合を例に説明する。Ni微粒子20aと、例えばポリアクリル酸あるいはチオールの分散剤を、例えばトルエン溶液である有機溶媒に溶かした溶液30を、スピンコーターによって半導体基板10上に塗布する。
スピンコーターによる溶液30の塗布により、図1Bに示すように、半導体基板10上にNi微粒子20aが配列した溶液膜が形成される。なお、溶液30の作成方法としては、例えば、Ni微粒子20aをヘキサン、あるいはエチレングリコール等その他の有機溶媒中に分散させて作成することも可能である。
その後、図1Cに示すように、溶液30中の有機溶媒を蒸発させることで除去する。例えば、200℃程度の温度で有機溶媒を蒸発させる。その際、必要に応じて真空引きしながら、有機溶媒を蒸発させる。溶液30中の有機溶媒を蒸発させることで、Ni微粒子20aの配列膜が半導体基板10上に形成される。
その後、図1Dに示すように、熱処理を加えることで、Ni微粒子20aをSiの半導体基板10と反応させて、NiSi(ニッケルシリサイド)薄膜40aを形成する。熱処理は、Ni微粒子20aが酸化されないように、真空中もしくは窒素あるいはアルゴンなどの不活性ガス雰囲気中で行うことが望ましい。
また、熱処理は、350〜600℃程度の温度でNiSiを形成する一段階アニールであっても良い。また、最初に300℃程度の熱処理を例えば30秒程度ほどこしてNiSiを形成し、その後に350〜600℃程度の熱処理を施す、いわゆる二段階アニールであっても構わない。
本実施の形態の製造方法によれば、各々のNi微粒子20aとSiとの接点からNiがSiの半導体基板10中へと拡散し、NiSiグレインが形成される。NiSiはもとのNiよりも体積が大きくなり、Ni微粒子20aの粒径が10nm程度の場合には、グレイン粒径がおよそ20nm程度のNiSiが形成される。したがって、図1Dに示すように半導体基板10上に厚さが約20nm程度のNiSi薄膜40aが形成される。このNiSi薄膜40aは、膜厚方向にはNiSiの単グレインで形成される。
なお、本実施の形態においては、直径20nm以下のNi微粒子20aを用いるため、形成されるNiSi薄膜40aのグレインの粒径が40nm以下となる。
本実施の形態によれば、NiSi薄膜40aのグレイン粒径はNi微粒子20aの粒径に依存して小さくなる。したがって、NiSi薄膜40aの膜厚ばらつきが抑えられる。よって、抵抗のばらつきが抑制され、微細デバイスに適用する電極、例えば、コンタクト電極やMISFETのソース・ドレイン電極として好適である。
通常NiSi薄膜電極は、Si上にNi薄膜をスパッタリング法や蒸着法で成膜し、熱処理を加えることにより形成する。この場合、NiSiグレイン径は100nm程度に成長し、デバイスの微細化に際し、抵抗等のばらつきの要因となる。本実施の形態によればこのような問題を回避することができる。
また、シリサイド化反応に寄与するNiの供給源が、半導体基板表面に単層配列したNi微粒子20aに限られる。したがって、シリサイド形成時にNiSiが異常成長して電極間のショートやジャンクションの突き抜けが生ずることも抑制することが可能となる。この点においても、従来のNi膜から、Niを供給する方法に対して優れている。
さらに、図1Dに示すような、膜厚方向に単グレインで、かつ、単グレインの粒径が40nm以下と小さい金属半導体化合物薄膜は、膜のストレスが分散かつ軽減されるため、結晶欠陥の抑制効果や、膜自体の信頼性向上効果が得られるという利点がある。
なお、本実施の形態において、金属微粒子の直径を20nm以下とするのは、この範囲を超えると本実施の形態の上記作用・効果が顕在化しなくなるからである。また、直径20nmより大きい金属微粒子の製造が困難であることにもよる。
ここでは、半導体基板としてSiを例に説明したが、半導体基板10は、SiまたはGeを含む例えばSiCやSiGe基板、あるいはその他の半導体基板であっても構わない。また、金属微粒子もNi微粒子に限らず、例えばPt微粒子など用いられる半導体基板と金属半導体化合物を形成する金属微粒子であれば、いかなる金属微粒子をも適用することが可能である。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態の半導体装置の製造方法は、第1の実施の形態の製造方法をMISFETのソース・ドレイン電極に適用するものである。したがって、第1の実施の形態と重複する内容については記載を省略する。
図2A〜図2Eは、本実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。まず、図2Aに示すように公地のプロセス技術を用いて、例えばSiの半導体基板10上に、素子分離領域12、MISFETのゲート絶縁膜14、ゲート電極16、ゲート側壁絶縁膜18、ソース・ドレイン拡散層50等を形成する。そして、半導体基板10上に、直径20nm以下の金属微粒子20を溶媒中に分散した溶液30を塗布する。ここでは、金属微粒子20として直径10nm程度のNi微粒子20aを用いる場合を例に説明する。
溶液30の塗布により、図2Bに示すように、半導体基板10表面にNi微粒子20aが配列した溶液膜が形成される。溶液30中のNi微粒子濃度や塗布条件等を最適化することで、このように表面形状に沿った溶液膜の形成が可能である。
その後、図2Cに示すように、溶液30中の有機溶媒を蒸発させることで除去する。溶液30中の有機溶媒を蒸発させることで、Ni微粒子20aの配列膜が半導体基板10表面に形成される。
その後、図2Dに示すように、熱処理を加えることで、MISFETのソース・ドレイン領域のNi微粒子20aをSiの半導体基板10と反応させて、NiSi(ニッケルシリサイド)薄膜40aを形成する。このとき、ソース・ドレイン領域のNi微粒子はシリサイド化してNiSi薄膜40aを形成するが、例えばSiNで形成されるゲート側壁絶縁膜18のように、Si以外の領域と接しているNi微粒子20aは、反応せずにそのまま残る。
反応せずに残ったNi微粒子20aは、例えば硫酸と過酸化水素水の混合溶液で選択的に除去する。硫酸と過酸化水素水の混合溶液のような酸性の溶液に浸すとNi微粒子20aは溶解してなくなり、図2Eに示すように、NiSi薄膜40aのみが残る。
本実施の形態によれば、ソース・ドレイン電極のNiSi薄膜のグレイン粒径のばらつきを抑制することが可能となる。したがって、特に微細MISETにおいて問題となるソース・ドレイン電極抵抗の素子間ばらつきを低減することが可能となる。また、従来、特にゲート側壁絶縁膜に沿って厚く堆積するNi膜を供給源とするNiの異常拡散がMISFETでは問題となっていた。本実施の形態によれば、このような、Niの異常拡散による電極間のショートやジャンクションの突き抜け、あるいはチャネル領域でのNiSiの形成等も抑制できる。
また、図2Eに示すように、ソース・ドレイン電極が、膜厚方向に単グレインで形成され、単グレインの粒径が40nm以下であるNiSi薄膜のMISFETは、結晶欠陥の抑制効果や、電極膜の信頼性向上効果を有し、高性能な微細MISFETを実現できる。
なお、ここでは、ソース・ドレイン拡散層50を形成する場合を例に説明したが、ソース・ドレイン拡散層50を省略したいわゆるショットキーMISFETにも本実施の形態を適用することが可能である。また、例えばエレベーテッドソース・ドレイン構造を有するMISFETにも提供することが可能である。
図3A〜図3Eは、本実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。本変形例は、いわゆる偏析ショットキーMISFETである。最初に図3Aで形成される例えばAsドーパントのソース・ドレイン拡散層50が、最終的に図3Dで形成されるNiSi薄膜40aの膜厚よりも浅い以外は、図2A〜図2Eと同様であるので製造方法の記載を省略する。本変形例によれば、ドーパントの偏析により上記作用・効果に加え、ソース・ドレイン電極と半導体基板の界面に浅い高濃度のソース・ドレイン拡散層50が形成されるため、寄生抵抗が低減されるとともによりショートチャネル耐性の高い、微細MISFETの実現が可能となる。
図4は、本実施の形態の別の変形例の半導体装置の断面図である。本変形例は、いわゆるSOIMISFETである。埋め込み酸化膜52を有するSOI基板上に形成される以外は、図2EのMISFETと製造方法および構造は同様であるので重複する記載は省略する。
この変形例のように、半導体膜厚の薄い、すなわちSi量の限られたソース・ドレイン領域にNiSi層を形成する場合、膜厚方向のシリサイドの成長に限度がある。したがって、Niのチャネル方向への異常拡散が生じやすく、MISFET特性が劣化するおそれがバルクSi基板のMISFETに対して高くなる。よって、本実施の形態を適用すればNiの供給量が限定されるため、チャネル方向への異常拡散が抑制されSOIMISFETの特性劣化を抑制できる。
図5A〜図5Cは、本実施の形態のさらに別の変形例の半導体装置の断面図である。本変形例は、SOI基板上に設けられたいわゆるFinMISFETである。図5Aが上面図、図5Bが図5AのA−A’断面図、図5Cが図5AのB−B’断面図である。
埋め込み酸化膜52上に設けられたFin型のSi領域に、チャネル領域54、ソース・ドレイン拡散層50、ゲート電極16、ゲート側壁絶縁膜18等が設けられFinMISFETを形成している。そして、ソース・ドレイン領域には、Ni金属微粒子とSiを反応させることにより形成されるNiSi薄膜40aがソース・ドレイン電極として形成されている。FinMISFETは、上述のSOIMISFET同様、ソース・ドレイン領域のSi量が限られている。したがって、SOIMISFET同様、本変形例のようにFinMISFETに対しても特に本実施の形態は有効である。
また、本実施の形態のMISFETを、例えばNAND型のフラッシュメモリやDRAM等のメモリセルトランジスタに適用することも可能である。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態の半導体装置の製造方法は、直径20nm以下の金属微粒子を溶媒中に分散した溶液を、半導体基板上に塗布する工程と、溶媒を蒸発させる工程と、金属微粒子と半導体基板を反応させ、半導体基板表面に金属半導体化合物薄膜を形成する工程と、金属半導体化合物薄膜を形成する工程の後に、金属半導体化合物薄膜上に第2金属を堆積する工程と、金属半導体化合物薄膜を通して第2金属を拡散させ、金属半導体化合物薄膜と半導体基板との界面に第2金属を偏析させる工程と、半導体基板化合物薄膜上に残存する第2金属を除去する工程を有する。
図6A〜図6Cは、本実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。ここでは、半導体基板としてSi、金属微粒子としてNi微粒子、第2金属として例えば希土類金属を用いる場合を例に説明する。
なお、NiSi薄膜40aを形成する工程までは、第1の実施の形態の図1A〜図1Dと同様であるので記載を省略する。半導体基板10上にNiSi薄膜40aを形成した後、図6Aに示すように、NiSi薄膜40a上に、希土類金属42を堆積する。
その後、熱処理を施すことで、図6Bに示すように、NiSi薄膜40a上に堆積されていた希土類金属42がNiSi薄膜40aの粒界を拡散し、NiSi薄膜40aと半導体基板10との界面に偏析する。その後、図6Cに示すように、拡散せずにNiSi薄膜40a表面に残存する希土類金属42は、例えば硫酸と過酸化水素水の混合溶液で選択的に除去する。
本実施の形態によれば、Ni微粒子20aのサイズを適切に選ぶことで、NiSi薄膜40aのグレイン粒径を制御できる。このため、膜厚方向に単グレインで、膜厚40nm以下のNiSi薄膜40a中に均一にグレイン粒界を形成できる。よって、希土類元素の偏析量を増大させ、かつ、そのばらつきを抑制することが可能となる。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態同様、NiSi薄膜40aのグレイン粒径はNi微粒子20aの粒径に依存して小さくなる。したがって、NiSi薄膜40aの膜厚ばらつきが抑えられる。また、第2の金属である希土類元素の編析層のばらつきも抑制される。したがって、抵抗のばらつきが抑制され、微細デバイスに適用する電極、例えば、コンタクト電極やMISFETのソース・ドレイン電極として好適である。
さらに、図6Cに示すような、膜厚方向に単グレインで、かつ、単グレインの粒径が40nm以下と小さい金属半導体化合物薄膜に第2の金属の編析層を有する構造は、膜のストレスが分散かつ軽減されるため、結晶欠陥の抑制効果や、膜自体の信頼性向上効果が得られるという利点がある。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態の半導体装置の製造方法は、第3の実施の形態の製造方法をMISFETのソース・ドレイン電極に適用するものである。したがって、第3の実施の形態と重複する内容については記載を省略する。
図7A〜図7Cは、本実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。ここでは、nMISFETに適用する場合を例に説明する。また、半導体基板としてSi、金属微粒子としてNi微粒子、第2金属として例えば希土類金属を用いる場合を例に説明する。
なお、ソース・ドレイン領域にNiSi薄膜40aを形成する工程までは、第2の実施の形態の図2A〜図2Eまでの工程と同様であるので記載を省略する。ソース・ドレイン領域の半導体基板10上にNiSi薄膜40aを形成した後、図7Aに示すように、半導体基板10に、希土類金属42を堆積する。
その後、熱処理を施すことで、図7Bに示すように、NiSi薄膜40a上に堆積されていた希土類金属42がNiSi薄膜40aの粒界を拡散し、NiSi薄膜40aと半導体基板10との界面に偏析する。その後、図7Cに示すように、拡散せずに半導体基板10表面に残存する希土類金属42は、例えば硫酸と過酸化水素水の混合溶液で選択的に除去する。このようにして、ソース・ドレイン領域にNiSi薄膜40aと半導体基板10との界面に希土類金属42が編析したnMISMETが形成される。
NiSiとSiの界面に希土類元素が編析した構造では、希土類金属はNiSiよりも電子に対して低いショットキー障壁を有するため、ソース・ドレイン電極における寄生抵抗の低いnMISFETが得られる。本実施の形態によれば、希土類金属の偏析量を均一性よく増大することが可能である。したがって、より寄生抵抗が小さくかつばらつきも小さい高性能な微細nMISFETを提供することが可能となる。また、その偏析量を金属微粒子のサイズや溶液中の濃度を適切に選択することで制御が可能になる。
なお、ここでは、nMISFETを例に説明した。pMISFETの場合には、上記第2の金属をたとえばPtやPdとすることで、正孔に対するショットキー障壁を下げることが可能となり、pMISFETの寄生抵抗およびそのばらつきを低減することが可能である。
図8A〜図8Hは本実施の形態の変形例の半導体装置の工程断面図である。この変形例は、Si基板上にnMISFETとpMISFETを有するCMISFETであり、nMISFETには第2の金属として希土類金属、pMISFETには第2の金属としてPtを用いている。いわゆる、デュアルシリサイドプロセスである。
図8Aに示すように公地のプロセス技術を用いて、例えばSiの半導体基板10上に、素子分離領域12、nMISFETおよびpMISFETのゲート絶縁膜14、ゲート電極16、ゲート側壁絶縁膜18、ソース・ドレイン拡散層50等を形成する。そして、半導体基板10上に、直径20nm以下の金属微粒子20を溶媒中に分散した溶液30を塗布する。ここでは、金属微粒子30として直径10nm程度のNi微粒子20aを用いる場合を例に説明する。
溶液30の塗布により、図8Bに示すように、半導体基板10表面にNi微粒子20aが配列した溶液膜が形成される。溶液30中のNi微粒子濃度や塗布条件等を最適化することで、このように表面形状に沿った溶液膜の形成が可能である。
その後、図8Cに示すように、溶液30中の有機溶媒を蒸発させることで除去する。溶液30中の有機溶媒を蒸発させることで、Ni微粒子配列膜が半導体基板10表面に形成される。
その後、熱処理を加えることで、MISFETのソース・ドレイン領域のNi微粒子20aをSiの半導体基板10と反応させて、NiSi(ニッケルシリサイド)薄膜40aを形成する。このとき、ソース・ドレイン領域のNi微粒子はシリサイド化してNiSi薄膜40aを形成するがSi以外の領域と接しているNi微粒子20aは、反応せずにそのまま残る。
反応せずに残ったNi微粒子20aは、例えば硫酸と過酸化水素水の混合溶液で選択的に除去する。硫酸と過酸化水素水の混合溶液のような酸性の溶液に浸すとNi微粒子20aは溶解してなくなり、図8Dに示すように、NiSi薄膜40aのみが残る。
次に、図8Eに示すように、pMISFET領域のみをマスク材56でマスクし、nMISFET領域に第2の金属として希土類金属42を堆積する。その後、熱処理を行い、図8Fに示すように、nMISFETのNiSi薄膜40aとSi基板との界面に希土類金属42を偏析させる。表面に残存した希土類金属42およびマスク材56はエッチングにより除去する。
次に、図8Gに示すように、nMISFET領域のみをマスク材56でマスクし、pMISFET領域に第2の金属としてPt44を堆積する。その後、熱処理を行い、図8Hに示すように、pMISFETのNiSi薄膜40aとSi基板との界面にPt44を偏析させる。表面に残存したPt44およびマスク材56はエッチングにより除去する。
このようにして、nMISFET、pMISFETがともに寄生抵抗およびそのばらつきが低減されるCMISFETを有する半導体装置が製造可能となる。
図9A〜図9Dは本実施の形態の別の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。この変形例は、Si基板上にnMISFETとpMISFETを有するCMISFETである。そして、金属微粒子として例えばPtを5%程度の少量含有するNi微粒子を用いて製造するデュアルシリサイドプロセスである。
ここで、金属微粒子にPtを含有したNi微粒子を用いる以外は、図8A〜図8Cと同様であるので記載を省略する。図9Aに示すように、溶液30中の有機溶媒を蒸発させることで除去する。例えば、200℃程度の温度で有機溶媒を蒸発させる。その際、必要に応じて真空引きしながら、有機溶媒を蒸発させる。溶液30中の有機溶媒を蒸発させることで、Pt含有Ni微粒子20bの配列膜が半導体基板10表面に形成される。
その後、熱処理を加えることで、MISFETのソース・ドレイン領域のPt含有Ni微粒子20bをSiの半導体基板10と反応させる。そうすると、Ptがシリサイド界面に偏析した、Pt含有NiSi薄膜40bが形成される。
反応せずに残ったPt含有Ni微粒子20bは、例えば硫酸と過酸化水素水の混合溶液で選択的に除去する。
次に、図9Cに示すように、pMISFET領域のみをマスク材56でマスクし、nMISFET領域のみに第2の金属として希土類金属42を堆積する。その後、熱処理を行い、図9Dに示すように、nMISFETのPt含有NiSi薄膜40bとSi基板との界面に希土類金属42を偏析させる。表面に残存した希土類金属42およびマスク材56はエッチングにより除去する。
このようにして、nMISFET、pMISFETがともに寄生抵抗およびそのばらつきが低減されるCMISFETを有する半導体装置が簡易に製造可能となる。なお、ここでは金属微粒子がPt含有Ni微粒子の場合を例に説明したが、Pt100%のPt微粒子を適用することも可能である。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態の半導体装置の製造方法は、直径20nm以下の第1の金属微粒子と、直径20nm以下の第2の金属微粒子とを混合して溶媒中に分散した溶液を、半導体基板上に塗布する工程と、溶媒を蒸発させる工程と、第1の金属微粒子と半導体基板を反応させ、半導体基板表面に第1の金属半導体化合物粒子を形成する工程と、第2の金属微粒子と半導体基板を反応させ、半導体基板表面に第2の金属半導体化合物粒子を形成することで、半導体基板上に金属半導体化合物薄膜を形成する工程と、を有することを特徴とする。
図10A〜図10Dは、本実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。まず、図10Aに示すように、Siである半導体基板10上に、直径20nm以下の第1と第2の金属微粒子を溶媒中に分散した溶液30を塗布する。ここでは、第1の金属微粒子として直径10nm程度のNi微粒子20aを用い、第2の金属微粒子として直径10nm程度のPt微粒子20cを用いる場合を例に説明する。Ni微粒子20aとPt微粒子20cを例えば1:1に混合し、例えばポリアクリル酸の分散剤を、例えばトルエン溶液である有機溶媒に溶かした溶液30を、スピンコーターによって半導体基板10上に塗布する。
スピンコーターによる溶液30の塗布により、図10Bに示すように、半導体基板10上にNi微粒子20aとPt微粒子20cが、もともと1:1の比率であるため、ほぼ交互に配列した溶液膜が形成される。
その後、図10Cに示すように、溶液30中の有機溶媒を蒸発させることで除去する。例えば、200℃程度の温度で真空引きしながら、有機溶媒を揮発させる。溶液30中の有機溶媒を蒸発させることで、Ni微粒子20aとPt微粒子20cの配列膜が半導体基板10上に形成される。
その後、図10Dに示すように、例えば400℃程度の熱処理を加えることで、Ni微粒子20aとPt微粒子20cのそれぞれをSiの半導体基板10と反応させる。そうすると、NiSi(ニッケルシリサイド)とPtSi(プラチナシリサイド)のグレインが熱処理前のNi微粒子20aとPt微粒子20cの配列を保存したシリサイド薄膜40dを形成する。熱処理は、Ni微粒子20aとPt微粒子20cが酸化されないように、真空中もしくは窒素あるいはアルゴンなどの不活性ガス雰囲気中で行うことが望ましい。
ここで、一般に金属がシリサイド化するときには体積が増加するため、Ni微粒子20aおよびPt微粒子20cをSi基板表面上に被覆率50%以上で敷き詰めておくとNiSiおよびPtSiがSi基板表面を完全に覆うように形成される。PtはNiSi中に入っても粒の表面側へ押し出される性質があるため、隣り合うNiSiグレインとPtSiグレインは混ざりにくく、20nm程度の粒径を持つNiSiとPtSiのグレインから成るシリサイド薄膜40dが形成される。
本実施の形態のシリサイド薄膜によれば、NiSiとPtSiのグレインから形成されているため、電子あるいは正孔に対する実効的なショットキー障壁高さは、NiSiとPtSiの割合によって決定される。特にPtSiの割合を増加させれば、正孔に対するショットキー障壁を低減することができる。
NiにPtを添加して正孔に対するショットキー障壁を低減するという方法は、従来技術ではNiとPtの合金薄膜をスパッタリング法あるいは蒸着法によってSi上に形成し、シリサイド化することでNiPtSi薄膜を形成するという方法で行われる。この場合、NiPtSi粒径は100nm程度になり、デバイスの微細化に際してバラつきの要因となる。
本実施の形態によれば、NiPt薄膜からNiPtSiを成長する場合は、NiPt薄膜から過剰に供給されるNiあるいはPtの異常拡散によって電極間にショートが発生するという問題が生じるが、本実施の形態によれば、NiSiおよびPtSiの成長はNiあるいはPt微粒子から供給されるNiあるいはPtのみによって起こるため、NiおよびPtの過剰供給が抑制され、NiおよびPtの異常拡散が抑えられて電極間のショートを低減することができる。
また、NiSiおよびPtSiグレインの粒径はNiおよびPt微粒子サイズに依存して小さくなるため、微細デバイスにおいてもバラつきが生じにくい。したがって、シリサイド薄膜40dの膜厚ばらつきが抑えられる。したがって、抵抗のばらつきが抑制され、微細デバイスに適用する電極、例えば、コンタクト電極やMISFETのソース・ドレイン電極として好適である。
図11A、図11Bは本実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。Ni微粒子20aとPt微粒子20cの配列膜の形成までは、図10A〜図10Cと同様であるので記載を省略する。
Niはおよそ300℃でシリサイド化が始まるのに対し、Ptはおよそ250℃でシリサイド化反応が始まる。このため、図11Aに示すように、Ni微粒子20aおよびPt微粒子20cの配列膜を形成したのち、まず250℃で熱処理を施してPtのみをシリサイド化する。
その後に、図11Bに示すように400℃で熱処理を施してNiをシリサイド化することでシリサイド薄膜40dができる。このようにシリサイド化開始温度の違いを利用してPt,Niのシリサイド化を別々に行うことで、NiSiグレインとPtSiグレインの混ざり合いをより抑制することができる。
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態の半導体装置の製造方法は、第5の実施の形態の製造方法をMISFETのソース・ドレイン電極に適用するものである。したがって、第5の実施の形態と重複する内容については記載を省略する。
図12A〜図12Eは、本実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。まず、図12Aに示すように公地のプロセス技術を用いて、例えばSiの半導体基板10上に、素子分離領域12、MISFETのゲート絶縁膜14、ゲート電極16、ゲート側壁絶縁膜18、ソース・ドレイン拡散層50等を形成する。そして、半導体基板10上に、直径20nm以下の第1および第2の金属微粒子を溶媒中に分散した溶液30を塗布する。ここでは、第1の金属微粒子として直径10nm程度のNi微粒子20aを用い、第2の金属微粒子として直径10nm程度のPt微粒子20cを用いる場合を例に説明する。
溶液30の塗布により、図12Bに示すように、半導体基板10表面にNi微粒子20a、Pt微粒子20cが配列した溶液膜が形成される。
その後、図12Cに示すように、溶液30中の有機溶媒を蒸発させることで除去する。溶液30中の有機溶媒を蒸発させることで、Ni微粒子20aとPt微粒子20cの配列膜が半導体基板10上に形成される。
その後、図12Dに示すように、例えば400℃程度の熱処理を加えることで、Ni微粒子20aとPt微粒子20cのそれぞれをSiの半導体基板10と反応させる。そうすると、NiSi(ニッケルシリサイド)とPtSi(プラチナシリサイド)のグレインが熱処理前のNi微粒子20aとPt微粒子20cの配列を保存したシリサイド薄膜40dを形成する。ここで、250℃でPtのみをシリサイド化した後に400℃でNiをシリサイド化してもよい。
反応せずに残ったNi微粒子20a、Pt微粒子20cは、例えば70℃に熱した王水で選択的に除去する。これにより、図12Eに示すように、NiSi薄膜40aのみが残る。
本実施の形態によれば、NiSiとPtSiのグレインから形成されているため、電子あるいは正孔に対する実効的なショットキー障壁高さは、NiSiとPtSiの割合によって決定される。特にPtSiの割合を増加させれば、正孔に対するショットキー障壁を低減することができる。
また、ソース・ドレイン電極のシリサイド薄膜のグレイン粒径のばらつきを抑制することが可能となる。したがって、特に微細MISETにおいて問題となるソース・ドレイン電極抵抗の素子間ばらつきを低減することが可能となる。また、従来、特にゲート側壁絶縁膜に沿って厚く堆積するNi膜を供給減とするNiの異常拡散がMISFETでは問題となっていた。本実施の形態によれば、このような、Niの異常拡散による電極間のショートやジャンクションの突き抜け、あるいはチャネル領域でのNiSiの形成等も抑制できる。
また、図12Eに示すように、ソース・ドレイン電極が、膜厚方向に単グレインで形成され、単グレインの粒径が40nm以下であるシリサイド薄膜のMISFETは、結晶欠陥の抑制効果や、電極膜の信頼性向上効果を有し、高性能な微細MISFETを実現できる。
図13A〜図13Fは本実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。この変形例は、Si基板上にnMISFETとpMISFETを有するCMISFETであり、nMISFETには第2の金属として希土類金属、pMISFETにはNiSiとPtSiのシリサイド膜を用いている。いわゆる、デュアルシリサイドプロセスである。
図13Aに示すように公地のプロセス技術を用いて、例えばSiの半導体基板10上に、素子分離領域12、nMISFETおよびpMISFETのゲート絶縁膜14、ゲート電極16、ゲート側壁絶縁膜18、ソース・ドレイン拡散層50等を形成する。そして、半導体基板10上に、直径20nm以下の第1および第2の金属微粒子を溶媒中に分散した溶液30を塗布する。ここでは、第1の金属微粒子として直径10nm程度のNi微粒子20aを用い、第2の金属微粒子として直径10nm程度のPt微粒子20cを用いる場合を例に説明する。
溶液30の塗布により、図13Bに示すように、半導体基板10表面にNi微粒子20a、Pt微粒子20cが配列した溶液膜が形成される。
その後、図13Cに示すように、溶液30中の有機溶媒を蒸発させることで除去する。例えば、200℃程度の温度で有機溶媒を蒸発させる。その際、必要に応じて真空引きしながら、有機溶媒を蒸発させる。溶液30中の有機溶媒を蒸発させることで、Ni微粒子20aとPt微粒子20cの配列膜が半導体基板10上に形成される。
その後、図13Dに示すように、例えば400℃程度の熱処理を加えることで、Ni微粒子20aとPt微粒子20cのそれぞれをSiの半導体基板10と反応させる。そうすると、NiSi(ニッケルシリサイド)とPtSi(プラチナシリサイド)のグレインが熱処理前のNi微粒子20aとPt微粒子20cの配列を保存したシリサイド薄膜40dを形成する。ここで、250℃でPtのみをシリサイド化した後に400℃でNiをシリサイド化してもよい。このとき、反応せずに残ったNi微粒子20a、Pt微粒子20cは、エッチングにより選択的に除去する。これにより、図13Dに示すように、シリサイド薄膜40dのみが残る。
次に、図13Eに示すように、pMISFET領域のみをマスク材56でマスクし、nMISFET領域のみに第2の金属として希土類金属42を堆積する。その後、熱処理を行い、図13Fに示すように、nMISFETのシリサイド薄膜40dとSi基板との界面に希土類金属42を偏析させる。表面に残存した希土類金属42およびマスク材56はエッチングにより除去する。
このようにして、nMISFET、pMISFETがともに寄生抵抗およびそのばらつきが低減されるCMISFETを有する半導体装置が製造可能となる。
(第7の実施の形態)
本発明の第7の実施の形態の半導体装置の製造方法は、直径20nm以下の金属微粒子と、直径20nm以下のAs、Sb、Mgのうち少なくとも1種の元素の微粒子とを混合して溶媒中に分散した溶液を、半導体基板上に塗布する工程と、溶媒を蒸発させる工程と、金属微粒子と半導体基板を反応させ、半導体基板表面に金属半導体化合物薄膜を形成する工程と、微粒子を半導体基板中に拡散させる工程とを有する。
図14A〜図14Dは、本実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。まず、図14Aに示すように、Siである半導体基板10上に、直径20nm以下の金属微粒子20と直径20nm以下のAs、Sb、Mgのうち少なくとも1種の元素の微粒子とを溶媒中に分散した溶液30を塗布する。ここでは、金属微粒子20として直径10nm程度のNi微粒子20aを用い、直径5nm程度のAs微粒子22を用いる場合を例に説明する。Ni微粒子20aとAs微粒子22を、例えばエチレングリコール等の有機溶媒に溶かした溶液30を、スピンコーターによって半導体基板10上に塗布する。
スピンコーターによる溶液30の塗布により、図14Bに示すように、半導体基板10上にNi微粒子20aとAs微粒子22が配列した溶液膜が形成される。
その後、図14Cに示すように、溶液30中の有機溶媒を蒸発させることで除去する。例えば、200℃程度の温度で真空引きしながら、有機溶媒を揮発させる。溶液30中の有機溶媒を蒸発させることで、Ni微粒子20aとAs微粒子22の配列膜が半導体基板10上に形成される。ここでAs微粒子22は極めて微量であるため、Ni微粒子20aはSiの半導体基板10条にほぼ一様に存在する。
その後、図14Dに示すように、熱処理を加えることで、Ni微粒子20aをSiの半導体基板10と反応させて、NiSi(ニッケルシリサイド)薄膜40aを形成する。このとき、As微粒子22は、Si中に拡散する。シリサイド化によるNiの拡散は、Asの拡散に比べて早い。したがって、AsはNiSi薄膜40aとSiの半導体基板10との界面にAs偏析層24を形成する。
一般に金属がシリサイド化するときには体積が増加するため、Ni微粒子20aをSi基板表面上にほぼ隙間なく敷き詰めておくとNiSiが基板表面を完全に覆うように形成される。このように、Asのイオン注入することなしに、NiSiとSi界面にAsが偏析した、いわゆる偏析ショットキー電極を形成することができ、偏析ショットキー形成プロセスを簡便化することができる。また、Asイオン注入を必要としないため、デバイスに対するダメージを低減できる。
なお、ここでは金属微粒子と混合する微粒子としてAsを例に説明したが、Asの他にもSbやMgによっても偏析層の形成が可能であり、ショットキー障壁低減効果が得られる。したがって、本実施の形態においては、As、Sb、Mgのうち少なくとも1種の元素の微粒子を用いることが可能である。
(第8の実施の形態)
本発明の第8の実施の形態の半導体装置の製造方法は、第7の実施の形態の製造方法をMISFETのソース・ドレイン電極に適用するものである。したがって、第7の実施の形態と重複する内容については記載を省略する。
図15A〜図15Eは、本実施の形態半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。まず、図15Aに示すように公地のプロセス技術を用いて、例えばSiの半導体基板10上に、素子分離領域12、MISFETのゲート絶縁膜14、ゲート電極16、ゲート側壁絶縁膜18等を形成する。金属微粒子20として直径10nm程度のNi微粒子20aを用い、直径5nm程度のAs微粒子22を用いる。
溶液30の塗布により、図15Bに示すように、半導体基板10表面にNi微粒子20a、As微粒子22が配列した溶液膜が形成される。
その後、図15Cに示すように、溶液30中の有機溶媒を蒸発させることで除去する。溶液30中の有機溶媒を蒸発させることで、Ni微粒子20aとAs微粒子22の配列膜が半導体基板10上に形成される。
その後、図15Dに示すように、熱処理を加えることで、Ni微粒子20aをSiの半導体基板10と反応させて、NiSi(ニッケルシリサイド)薄膜40aを形成する。このとき、As微粒子22は、Si中に拡散し、NiSi薄膜40aとSiの半導体基板10との界面にAs偏析層24を形成する。
反応せずに残ったNi微粒子20a、As微粒子22は、例えば硫酸と過酸化水素水との混合液で選択的に除去する。これにより、図15Eに示すように、NiSi薄膜40aのみが残る。
本実施の形態によれば、ソース・ドレイン電極のNiSi薄膜40aのグレイン粒径のばらつきを抑制することが可能となる。したがって、特に微細MISETにおいて問題となるソース・ドレイン電極抵抗の素子間ばらつきを低減することが可能となる。また、従来、特にゲート側壁絶縁膜に沿って厚く堆積するNi膜を供給減とするNiの異常拡散がMISFETでは問題となっていた。本実施の形態によれば、このような、Niの異常拡散による電極間のショートやジャンクションの突き抜け、あるいはチャネル領域でのNiSiの形成等も抑制できる。さらに、従来に比べ、より簡便なプロセスで偏析ショットキーMISFETの形成が可能となり、寄生抵抗の低減を図ることが可能となる。
また、図15Eに示すように、ソース・ドレイン電極が、膜厚方向に単グレインで形成され、単グレインの粒径が40nm以下であるシリサイド薄膜のMISFETは、結晶欠陥の抑制効果や、電極膜の信頼性向上効果を有し、高性能な微細MISFETを実現できる。
図16A、図16Bは本実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法の工程断面図である。NiSi薄膜40aとSiの半導体基板10との界面にAs偏析層24を形成するまでは、図15A〜図15Eと同様であるので記載を省略する。
図16Aに示すように、NiSi薄膜40aとAs偏析層24を形成後に、希土類金属42を堆積する。そして、その後の熱処理により、図16Bに示すように、NiSi薄膜40aとSiの半導体基板10との界面に、NiSi薄膜40aを通して希土類金属を拡散させ偏析させる。このように、偏析ショットキートランジスタの偏析層にさらにショットキー障壁の低い金属を導入することで寄生抵抗をより一層低減することが可能となる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。上記、実施の形態はあくまで、例として挙げられているだけであり、本発明を限定するものではない。また、実施の形態の説明においては、半導体装置、半導体装置の製造方法等で、本発明の説明に直接必要としない部分等については記載を省略したが、必要とされる半導体装置、半導体装置の製造方法等に関わる要素を適宜選択して用いることができる。
例えば、実施の形態においては、半導体基板の材料が主にSi(シリコン)ある場合について記述したが、本発明をその他の半導体材料とする半導体基板、例えば、SixGe1−x(0≦x<1)、SiC等を材料とする半導体基板についても適用することが可能である。また、金属微粒子も主にNi微粒子を例に説明したが、Ni微粒子に限らず、用いられる半導体基板と金属半導体化合物を形成する金属微粒子であれば、いかなる金属微粒子をも適用することが可能である。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての半導体装置、半導体装置の製造方法は、本発明の範囲に包含される。本発明の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物の範囲によって定義されるものである。
第1の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第1の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第1の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第1の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第2の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第2の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第2の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第2の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第2の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第2の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第2の実施の形態の別の変形例の半導体装置の断面図。 第2の実施の形態のさらに別の変形例の半導体装置の断面図。 第2の実施の形態のさらに別の変形例の半導体装置の断面図。 第2の実施の形態のさらに別の変形例の半導体装置の断面図。 第3の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第3の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第3の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第4の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第4の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第4の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第4の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第4の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第4の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第4の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第4の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第4の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第4の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第4の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第4の実施の形態の別の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第4の実施の形態の別の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第4の実施の形態の別の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第4の実施の形態の別の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第5の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第5の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第5の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第5の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第5の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第5の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第6の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第6の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第6の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第6の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第6の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第6の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第6の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第6の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第6の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第6の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第6の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第7の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第7の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第7の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第7の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第8の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第8の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第8の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第8の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第8の実施の形態の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第8の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。 第8の実施の形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す工程断面図。
符号の説明
10 半導体基板
12 素子分離領域
14 ゲート絶縁膜
16 ゲート電極
18 ゲート側壁絶縁膜
20 金属微粒子
20a Ni微粒子
20b Pt含有Ni微粒子
20c Pt微粒子
22 As微粒子
24 As偏析層
30 溶液
40a NiSi薄膜
40b Pt含有NiSi薄膜
40d シリサイド薄膜
42 希土類金属
44 Pt
50 ソース・ドレイン拡散層
52 埋め込み酸化膜
54 チャネル領域
56 マスク材


Claims (13)

  1. 直径20nm以下の金属微粒子を溶媒中に分散した溶液を、半導体基板上に塗布する工程と、
    前記溶媒を蒸発させる工程と、
    前記金属微粒子と前記半導体基板を反応させ、前記半導体基板表面に金属半導体化合物薄膜を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記半導体基板が、SiまたはGeを含むことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記半導体基板がSiを含み、
    前記金属微粒子がNiを含有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記金属半導体化合物薄膜を形成する工程の後に、
    前記金属半導体化合物薄膜上に第2金属を堆積する工程と、
    前記金属半導体化合物薄膜を通して前記第2金属を拡散させ、前記金属半導体化合物薄膜と前記半導体基板との界面に前記第2金属を偏析させる工程と、
    前記半導体基板化合物薄膜上に残存する前記第2金属を除去する工程と、
    を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記半導体基板がSiを含み、
    前記金属微粒子がNiを含有し、
    前記第2金属が希土類金属またはPtであることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記半導体装置がMISFETを有し、
    前記金属半導体化合物薄膜が前記MISFETのソース・ドレイン電極であることを特徴とする請求項1ないし請求項5いずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記半導体装置がnMISFETおよびpMISFETを有し、
    前記金属半導体化合物薄膜が前記nMISFETおよび前記pMISFETのソース・ドレイン電極であって、
    前記金属微粒子がPtを含有するNi微粒子であり、
    前記第2金属が希土類金属であり、
    前記nMISFETが形成される領域の前記金属半導体化合物薄膜上に前記第2金属を堆積することを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記半導体装置がnMISFETおよびpMISFETを有し、
    前記金属半導体化合物薄膜が前記nMISFETおよび前記pMISFETのソース・ドレイン電極であって、
    前記nMISFETが形成される領域の前記第2金属を希土類金属とし、
    前記pMISFETが形成される領域の前記第2金属をPtとすることを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  9. 直径20nm以下の第1の金属微粒子と、直径20nm以下の第2の金属微粒子とを混合して溶媒中に分散した溶液を、半導体基板上に塗布する工程と、
    前記溶媒を蒸発させる工程と、
    前記第1の金属微粒子と前記半導体基板を反応させ、前記半導体基板表面に第1の金属半導体化合物粒子を形成する工程と、
    前記第2の金属微粒子と前記半導体基板を反応させ、前記半導体基板表面に第2の金属半導体化合物粒子を形成することで、前記半導体基板上に金属半導体化合物薄膜を形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 直径20nm以下の金属微粒子と、直径20nm以下のAs、Sb、Mgのうち少なくとも1種の元素の微粒子とを混合して溶媒中に分散した溶液を、半導体基板上に塗布する工程と、
    前記溶媒を蒸発させる工程と、
    前記金属微粒子と前記半導体基板を反応させ、前記半導体基板表面に金属半導体化合物薄膜を形成する工程と、
    前記微粒子を前記半導体基板中に拡散させる工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 半導体基板上に金属半導体化合物薄膜を有する半導体装置であって、
    前記金属半導体化合物薄膜は膜厚方向に単グレインで形成され、
    前記単グレインの粒径が40nm以下であることを特徴とする半導体装置。
  12. 前記金属半導体化合物薄膜が2種の異なる金属グレインで形成されていることを特徴とする請求項11記載の半導体装置。
  13. 前記金属半導体化合物薄膜と前記半導体基板の界面にAs、Sb、Mgのうち少なくとも1種の元素の偏析層が形成されていることを特徴とする請求項11または請求項12記載の半導体装置。



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