JP2010056328A - チップ保護用フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエハへの貼り付け作業の効率化を図ることができるエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムを提供する。
【解決手段】本発明のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムは、ウエハの回路形成面の裏面に貼り付けられるエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムであって、剥離フィルムと、該剥離フィルム上に形成されたエネルギー線硬化型保護膜形成層とを有し、エネルギー線硬化型保護膜形成層をウエハに貼合した際のウエハからの剥離力をA、エネルギー線硬化型保護膜形成層の離型フィルムからの剥離力をBとしたときに、エネルギー線による硬化前はA<B、硬化後はA>Bの関係を満たすように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、エネルギー線硬化型チップ保護用フィルムに関し、特に、フェースダウン(face down)方式で実装される半導体チップの裏面を保護するためのエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムに関する。
近年、集積回路等の半導体素子の実装技術として、ダイシング前のウエハ状態のままでパッケージングを行い、最終段階で、チップ単位に切断されるWL−CSP(Wafer Level Chip Size Package)の実用化が進んでいる。WL−CSPにおいては、ベアチップとほぼ同サイズで配線長が短いことから、小型・薄型・高速という特徴を有しており、例えば携帯電話向けのCSPとして採用されている。
このようなWL−CSPでは、半導体パッケージ基板(再配線、あるいはInterposerともいう)としてバンプ付きテープ基板が用いられ、このテープ基板に形成されたバンプと、半導体ウエハの回路形成面に形成されたバンプとが直接接続される。このとき、半導体ウエハは、その回路形成面がテープ基板に向いた、いわゆるフェースダウン方式でテープ基板に実装される。
半導体ウエハが実装されたテープ基板は、ダイシングソーによりチップ単位で切断(ダイシング)され、これにより、半導体チップと同サイズのCSPを得ることができる。
上記のようなCSPは、チップの裏面が樹脂封止されておらず、外部に露出した状態となる。そこで、チップの裏面を保護・補強するために、種々のチップ保護用フィルムが提案されている。チップ保護用フィルムは、ダイシング前のウエハ裏面に貼り付けることにより、ダイシングの際のチッピングを抑制する機能を併せ持つ。
例えば、特許文献1には、剥離シートと、剥離シートの剥離面上に形成された熱硬化性成分またはエネルギー線硬化性成分と、バインダーポリマーとからなる保護膜形成層とを有するチップ用保護膜形成用シート(チップ保護用フィルム)が開示されている。特許文献1では、このチップ用保護膜形成用シートの保護膜形成層を半導体ウエハ裏面に貼り付け、保護膜形成層から剥離シートを剥離した後、加熱またはエネルギー線照射により保護膜形成層を硬化し、ウエハ全面に保護膜を形成する。これにより、ウエハ単独の場合と比べて強度が向上するので、ダイシング時のウエハの破損が低減される。
チップ保護用フィルムを半導体ウエハの裏面に貼り付ける際には、従来、半導体ウエハの裏面全体をカバー可能な所定寸法に切断されたチップ保護用フィルムを半導体ウエハの裏面に貼り付け、貼り付けたチップ保護用フィルムをウエハの外周縁に沿って手動又は切断装置により切断し、これにより、裏面からはみ出ているチップ保護用フィルムの余分な部分を除去していた(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−260190号公報 特公平6−1771号公報
ところが、特に、近年の半導体ウエハの薄膜化の傾向に伴って、半導体ウエハの破壊強度が極端に低下してきており、半導体ウエハの裏面に保護用フィルムを貼り合わせる時に生じる応力や、保護用フィルムを半導体ウエハの外周縁に沿って切断する際の応力によって、半導体ウエハの破壊が生じるおそれがある。
このような問題に対して、チップ保護用フィルムのウエハへの貼合方法や切断方法からのアプローチが種々なされているが、チップ保護用フィルムの余分な部分を切断、除去する工程自体が、ウエハへの貼り付け作業の効率化を妨げる要因となっている。
そこで、本発明は、ウエハへの貼り付け作業の効率化を図ることができるエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムを提供することを目的とする。
本発明のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムは、ウエハの回路形成面の裏面に貼り付けられるエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムであって、
剥離フィルムと、該剥離フィルム上に形成されたエネルギー線硬化型保護膜形成層とを有し、
前記エネルギー線硬化型保護膜形成層をウエハに貼合した際のウエハからの剥離力をA、前記エネルギー線硬化型保護膜形成層の前記離型フィルムからの剥離力をBとしたときに、エネルギー線による硬化前はA<B、硬化後はA>Bの関係を満たすことを特徴とする。
本発明のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムは、好ましくは前記剥離力Aが、前記エネルギー線硬化型保護膜形成層を50〜100℃で加熱貼合した際のウエハからの剥離力である。
本発明のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムは、好ましくは前記剥離力Bが、エネルギー線による硬化前で1.0N/25mm以上であり、硬化後で0.01〜1.0N/25mmの範囲であり、より好ましくは、前記剥離力Bが、エネルギー線による硬化前で1.0N/25mm以上であり、硬化後で0.1〜0.5N/25mmの範囲である。
また、本発明のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムは、好ましくは前記剥離フィルムが、少なくとも前記エネルギー線硬化型保護膜形成層との接触面に異接着処理が施されている。
また、本発明のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムは、好ましくは前記エネルギー線硬化型保護膜形成層側の前記剥離フィルムの表面粗さRzが、0.5〜10μmの範囲である。
本発明によれば、エネルギー線硬化型保護膜形成層をウエハに貼合した際のウエハからの剥離力をA、エネルギー線硬化型保護膜形成層の離型フィルムからの剥離力をBとしたときに、エネルギー線による硬化後はA>Bの関係を満たすことで、従来行われていたチップ保護用フィルムの余分な部分を切断、除去する工程を要することなく、ウエハの外周縁に沿って保護膜を転写、形成することができる。したがって、ウエハへの貼り付け作業の効率化を図ることができ、しかも、従来の切断工程において発生していたウエハの破損を生じさせることもない。
一方、エネルギー線による硬化前はA<Bの関係を満たすことで、硬化前であればエネルギー線硬化型保護膜形成層をウエハ裏面から剥離することができ、ウエハ裏面への貼り直しを行うことができる。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムを示す断面図であり、図2は、本発明の第2の実施形態に係るエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムを示す断面図である。
図1に示すエネルギー線硬化型チップ保護用フィルム10は、第1剥離シート1Aと、第2剥離シート1Bと、エネルギー線硬化型保護膜形成層2を有する。保護膜形成層2の一方の面11上には、第1剥離シート1Aが配置されており、他方の面12上には、第2剥離シート1Bが配置されている。
また、図2に示すエネルギー線硬化型チップ保護用フィルム10Aは、剥離シート1Cと、エネルギー線硬化型保護膜形成層2を有する。保護膜形成層2の一方の面12上には、剥離シート1Cが配置されている。
上記のように構成された本発明のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルム10,10Aは、エネルギー線硬化型保護膜形成層をウエハに貼合した際のウエハからの剥離力をA、エネルギー線硬化型保護膜形成層の離型フィルムからの剥離力をBとしたときに、エネルギー線による硬化前はA<B、硬化後はA>Bの関係を満たすよう構成されている。
エネルギー線による硬化後は、剥離力A>剥離力Bの関係を満たすことで、硬化後にエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムをウエハ裏面から剥離すると、エネルギー線硬化型保護膜形成層のウエハ裏面との接触部分はウエハ裏面に転写され、その他の部分は剥離フィルム上に残った状態でウエハ裏面から剥離される。したがって、従来行われていたチップ保護用フィルムの余分な部分を切断、除去する工程を要することなく、ウエハの外周縁に沿って保護膜を転写、形成することができ、ウエハへの貼り付け作業の効率化を図ることができる。また、従来の切断工程において発生していたウエハの破損を生じさせることもない。
一方、エネルギー線による硬化前は剥離力A<剥離力Bの関係を満たすことで、硬化前であればエネルギー線硬化型保護膜形成層をウエハ裏面から剥離することができ、ウエハ裏面への貼り直しを行うことが可能となる。例えば、ウエハ裏面とチップ保護用フィルムとの間に空気が入った場合には、その後のウエハのダイシング工程やチップのピックアップ工程での歩留まりの低下をもたらす虞があるが、本発明のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムは、ユーザー側で自由に貼り直すことができるので、このような不具合の回避に有効である。
好ましくは、剥離力Bが、エネルギー線による硬化前で1.0N/25mm以上であり、硬化後で0.01〜1.0N/25mmの範囲であり、より好ましくは、剥離力Bが、エネルギー線による硬化前で1.0N/25mm以上であり、硬化後で0.1〜0.5N/25mmの範囲である。硬化前の剥離フィルムからの剥離力Bが小さすぎると、エネルギー線硬化型チップ保護用フィルムを貼り直しが困難となり、リペア性が低下する。また、硬化後の剥離フィルムからの剥離力Bが大きすぎると、ウエハへの転写性が低下する。
本発明において、硬化前後でのエネルギー線硬化型保護膜形成層のウエハからの剥離力Aは、以下の剥離試験によって得られる。
予め25mm幅の短冊状に形成したエネルギー線硬化型保護膜形成層をウエハに50〜100℃の温度で加熱貼合し、その後、引張試験機(JIS B 7721)を使用し、JIS Z 0237に準拠した90°剥離法で引張速さ50mm/minにて、エネルギー線照射(照射量1,000mJ/cm)の前後での各剥離力(N/25mm)を測定する。
また、本発明において、硬化前後でのエネルギー線硬化型保護膜形成層の剥離フィルムからの剥離力Bは、以下の剥離試験によって得られる。
予め25mm幅の短冊状に形成したエネルギー線硬化型保護膜形成層を引張試験機(JIS B 7721)を使用し、T字剥離法で引張速さ300mm/minにて、エネルギー線照射(照射量1,000mJ/cm)の前後での各剥離力(N/25mm)を測定する。
次に、剥離シートとエネルギー線硬化型保護膜形成層の構成について説明する。また、このチップ保護用フィルムの製造方法と使用方法についても、説明する。
<剥離フィルム>
図1に示す剥離フィルム1A、1Bと図2に示す剥離フィルム1Cは、エネルギー線硬化型保護膜形成層2を保護するために、保護膜形成層2に対して剥離可能に配置される。
剥離フィルムは、上述した硬化前後における上記剥離力Aと剥離力Bとの関係を満たし、且つ、エネルギー線透過性を有する。フィルムの構成材料としては、これら条件を満たすことを条件に、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリブテンフィルム、ポリブタジエンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、塩化ビニル共重合体フィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリウレタンフィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体フィルム、アイオノマー樹脂フィルム、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体フィルム、エチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリイミドフィルム、フッ素樹脂フィルムなどを用いることができる。またこれらの架橋フィルムも用いられる。さらにこれらのフィルムの積層フィルムであってもよい。これらの中でも、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム及びポリプロピレンフィルムが好ましい。
また、エネルギー線硬化型保護膜形成層2の剥離フィルムからの剥離力Bを調整するために、剥離フィルムの少なくともエネルギー線硬化型保護膜形成層2との接触面にコロナ処理等の異接着処理を施こしてもよいし、エンボス加工、サンドマット加工等の表面凹凸加工を施してもよい。
エネルギー線硬化型保護膜形成層側の剥離フィルムのJIS B 0601に従って測定された10点平均表面粗さRzは、0.5〜10μmの範囲であることが好ましい。これによって保護幕形成層の表面を粗くすることができ、レーザーマーキングした際の認識性を高めることができる。Rzが小さすぎるとフィルム表面の光沢度が高くなり、レーザーマーク認識性が低下し、大きすぎるとフィルム厚みバラツキの面で問題となる。
剥離フィルムの膜厚は、好ましくは10μm〜200μmであり、さらに好ましくは25μm〜50μmである。膜厚が10μm未満であるとロール状に巻いた際や貼合作業時にシワが入りやすい等の問題がある。膜厚が200μmを超えると剥離フィルムの剥離が困難であり、フィルムカット性も悪化する。また、コストの面でも不利となる。
<エネルギー線硬化型保護膜形成層>
エネルギー線硬化型保護膜形成層は、紫外線、電子線等のエネルギー線の照射によって硬化し、ウエハの裏面に保護膜を形成する。
エネルギー線硬化型保護膜形成層としては、上述した硬化前後における上記剥離力Aと剥離力Bとの関係を満たす限り、特に限定されないが、例えば、(A)バインダーポリマー成分、(B)エネルギー線硬化性成分、(C)光重合開始剤、(D)シリカを含むことができる。さらに必要に応じて(E)染料および顔料や、(F)その他の成分を含んでいてもよい。
(A)バインダーポリマー成分
本発明では、フィルムとしての可とう性や操作性を向上させるために、ポリマー成分を使用する。ポリマー成分としては、例えば、アクリル系共重合体、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ゴム系ポリマー等を用いることができ、特に、二重結合を有するアクリル系共重合体が好ましい。このアクリル系共重合体の重量平均分子量は、5万以上、特に20万〜100万の範囲にあるのが好ましい。分子量が低すぎるとシート形成が不十分となり、高すぎると他の成分との相溶性が悪くなり、結果としてフィルム形成が妨げられる。
(B)エネルギー線硬化性成分
エネルギー線硬化性成分は、紫外線、電子線等のエネルギー線の照射を受けると重合硬化する化合物からなるものである。このような化合物は、分子内に少なくとも1つの重合性二重結合を有し、重量平均分子量が100〜30000の範囲、より好ましくは300〜10000の範囲にあるものが用いられる。
エネルギー線硬化性成分としては、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートあるいは1,4−ブチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、オリゴエステルアクリレート、ポリエステル型またはポリエーテル型のウレタンアクリレートオリゴマー、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレート等が挙げられる。
これらの中でも、紫外線硬化型樹脂が特に好ましい。具体的には、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレートオリゴマー、及びオリゴエステルアクリレート等が好ましく、硬度、耐熱性、接着性等の面からエポキシアクリレートが特に好ましい。
(C)光重合開始剤
エネルギー線硬化型保護膜形成層に光重合開始剤を混入することにより、重合硬化時間ならびに光線照射量を少なくすることができる。
光重合開始剤としては、ベンゾフェノン、アセトフェノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾイン安息香酸、ベンゾイン安息香酸メチル、ベンゾインジメチルケタール、2,4−ジエチルチオキサンソン、α−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンジルジフェニルサルファイド、テトラメチルチウラムモノサルファイド、アゾビスイソブチロニトリル、ベンジル、ジベンジル、ジアセチル、β−クロールアンスラキノン、アシルホスフィンオキシドなどが挙げられる。
これらの中でも、350nm以上の長波長域の光も吸収し、染料及び顔料を添加した系でも硬化可能なアシルホスフィンオキシドが特に好ましい。
(D)シリカ
無機フィラーとしてのシリカは、硬化後の硬化性保護膜形成層の熱膨張係数をウエハの熱膨張係数に近づける機能を有し、これにより加工途中のウエハの反りを低減することができる。
このようなシリカは、特に限定されないが、平均粒径が、0.1〜10μmの球状合成シリカが好ましい。
シリカの添加量は、一般に、(A)バインダーポリマー成分と、(B)エネルギー線硬化性成分の合計100質量部に対して、好ましくは100〜700質量部、より好ましくは200〜400質量部が適当である。
(E)染料および顔料
染料および/または顔料は、主として硬化被膜(保護膜)に形成されるレーザマーキングの印字の認識性を向上するために添加される。この顔料としては、例えばアゾ系の黒色の有機顔料が用いられるが、これに限定されず顔料としては、カーボンブラックや、各種の無機顔料が挙げられる。また、顔料としては、インダスレン系、インドフェノール系、フタロシアニン系などの各種有機顔料が挙げられる。
染料と顔料の添加量は、その種類により様々であるが、一般に、(A)バインダーポリマー成分と(B)エネルギー線硬化性成分の合計100質量部に対して、好ましくは1〜50質量部、より好ましくは3〜25質量部が適当である。
(F)その他の成分
エネルギー線硬化型保護膜形成層には、上記成分のほかに、必要に応じて、架橋剤、カップリング剤、帯電防止剤、酸化防止剤、難燃剤、応力緩和剤としてブタジエン系ゴムやシリコーンゴム等を含有させることができる。また、エポキシ樹脂やその熱硬化のためのフェノール樹脂及び潜在性硬化剤を含有させてもよい。
架橋剤は、硬化前の凝集力を調節するためのものであり、有機多価イソシアナート化合物、有機多価イミン化合物、有機金属キレート化合物等が挙げられる。
カップリング剤は、硬化被膜の耐熱性を損なわずに、接着性や密着性を向上させ、また耐水性(耐湿熱性)も向上させる。カップリング剤には、その汎用性とコスト面等から、シラン系(シランカップリング剤)が好ましい。
<製造方法>
次に、本発明のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムの製造方法を説明する。
本発明のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムは、第1の剥離フィルムの剥離面上に、上述したエネルギー線硬化型保護膜形成層を構成する各成分を含む組成物を、ロールナイフコーター、グラビアコーター、ダイコーター、リバースコーターなどの一般に公知の方法に準じて直接または転写により塗工して、乾燥させることで得ることができる。上記の組成物は、必要に応じて、溶剤に溶解しまたは分散させて塗布しても良い。次に、保護膜形成層の上に、第2の剥離シートを貼り合わせる。これにより、図1に示す3層構成のチップ保護用フィルムを得ることができる。
エネルギー線硬化型保護膜形成層の厚さは、好ましくは3〜300μmとするのがよい。エネルギー線硬化型保護膜形成層の厚さが薄すぎると、保護と補強効果が得にくく、また色むら等の問題が発生しやすくなる。また、厚すぎると、エネルギー線照射のみではフィルム全体を硬化させることが難しくなる。
<使用方法>
次に、本発明のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムの使用方法の一例を説明する。
まず、図1に示す第1の剥離フィルム1Aを剥離した後、図3(a)〜(c)に示すように、エネルギー線硬化型チップ保護用フィルム10のエネルギー線硬化型保護膜形成層2を、ローラ102を用いてウエハ100の裏面101に50〜100℃、0.05〜0.5MPaで加熱・加圧した状態で貼り合わせる。このときの保護膜形成層2のウエハからの剥離力Aは、剥離フィルム1Bからの剥離力Bよりも小さい。
次に、図4(a)に示すように、例えばUVランプ5を用いて、100〜2000mJ/cmの紫外線を照射し、保護膜形成層2を硬化させる。この硬化処理によって、保護膜形成層2の剥離フィルムからの剥離力Bが急激に低下し、ウエハからの剥離力Aが、剥離力Bよりも大きくなる。
次に、図4(b)に示すように、エネルギー線硬化型チップ保護用フィルム10をウエハ100の裏面101から剥離する。このとき、保護膜形成層2のウエハからの剥離力Aが、剥離フィルム1Bからの剥離力Bよりも大きいことから、図4(c)に示すように、エネルギー線硬化型保護膜形成層のウエハ裏面との接触部分はウエハ裏面に転写され、その他の部分は剥離フィルム1B上に残った状態でウエハ裏面から剥離される。すなわち、チップ保護用フィルム10側に残った保護膜形成層2には円形穴2Hが形成され、半導体ウエハ100の裏面101のみに硬化性保護膜形成層2を転写することができる。したがって、従来行われていたチップ保護用フィルムの余分な部分を切断、除去する工程が不要となり、ウエハへの貼り付け作業の効率化を図ることができる。また、従来の切断工程において発生していたウエハの破損を生じさせることもない。
その後、得られた保護膜付きウエハをダイシングすることにより、保護用フィルムで保護されたチップを得ることができる。
次に、一旦ウエハ100の裏面101に貼り付けたエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムを再剥離し、貼り直す場合について説明する。
まず、一方の剥離フィルム1Aを剥離した後、図5(a)に示すように、エネルギー線硬化型チップ保護用フィルム10のエネルギー線硬化型保護膜形成層2を、ウエハ100の裏面に50〜100℃、0.05〜0.5MPaで加熱・加圧した状態で貼り合わせる。このとき、保護膜形成層2のウエハ100からの剥離力Aは、剥離フィルム1Bからの剥離力Bよりも小さいことから、図5(b)に示すように、エネルギー線硬化型チップ保護用フィルム10をウエハ100の裏面101から剥離すると、保護膜形成層2は、図5(c)に示すように、ウエハ裏面Wに転写されることなく、ウエハW裏面から剥離される。このように、硬化前であればエネルギー線硬化型保護膜形成層をウエハ裏面から剥離することができるので、ウエハ裏面への貼り直しを自由に行うことができる。
次に、本発明を本発明の実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明は、以下に説明する実施例に限定されない。
(実施例1〜4および比較例1〜5)
表1に、実施例1〜4のエネルギー線硬化型保護膜形成層の組成、使用した剥離シートの種類、UV硬化前後での保護膜形成層の剥離フィルムからの剥離力(N/25mm)、UV硬化前後での保護膜形成層のウエハからの剥離力(N/25mm)、剥離フィルムの表面粗さRz、リペア性、及び保護膜形成層の転写性を示す。
また、表2に、比較例1〜5のエネルギー線硬化型保護膜形成層の組成、使用した剥離シートの種類、UV硬化前後での保護膜形成層の剥離フィルムからの剥離力(N/25mm)、UV硬化前後での保護膜形成層のウエハからの剥離力(N/25mm)、剥離フィルムの表面粗さRz、リペア性、及び保護膜形成層の転写性を示す。
表1及び表2に記載のUV硬化型及び熱硬化型の各保護膜形成層の組成は、それぞれ下記のとおりである。なお、表1及び表2における数値の単位はいずれも質量部である。
(UV硬化型)
ポリマー成分[重量平均分子量80万、ガラス転移温度10℃のアクリル系共重合体]
100部
UV硬化性成分[エポキシアクリレート(ビスA系)] 100部
光重合開始剤[アシルホスフィンオキシド系] 4部
シリカ[球状合成シリカ(平均粒径1.2μm)] 300部
染料および顔料[黒色顔料(アゾ系)] 5部
(熱硬化型)
ポリマー成分[重量平均分子量80万、ガラス転移温度10℃のアクリル系共重合体]
100部
熱硬化性成分[ビスフェノールA型エポキシ樹脂] 100部
硬化剤[ジシアンジアミド] 5部
硬化促進剤[2−メチルイミダゾール] 0.5部
シリカ[球状合成シリカ(平均粒径1.2μm)] 300部
染料および顔料[黒色顔料(アゾ系)] 5部
表1及び表2に示す組合せに従って、保護膜形成層用塗布液を、厚さ38μmの第1の剥離フィルム上に、乾燥膜厚が30μmとなるように130°、3分で塗布乾燥したのち、その上に同じ種類の第2の剥離フィルムを貼り合わせ、第1の剥離フィルム/エネルギー線硬化型保護膜形成層/第2の剥離フィルムからなる3層構成のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムを作製した。
各エネルギー線硬化型チップ保護用フィルムについて、下記の測定方法により、対フィルム剥離力、対ウエハ剥離力、及び10点表面粗さRzを測定した。また、下記の評価方法により、リペア性(再剥離性)、保護膜形成層の転写性、及びレーザーマーク認識性を評価した。結果を、表1及び表2に併せて示す。
<対ウエハ剥離力(剥離力A)>
エネルギー線硬化型チップ保護用フィルムを25mm幅にカットし、第1の剥離フィルムを剥離した側をウエハに70℃の加熱温度にて貼り合わせた。UV照射(照射量1,000mJ/cm)前後での保護膜形成層のウエハからの剥離力(N/25mm)を、引張試験機(JIS B 7721)を使用し、JIS Z 0237に準拠した90°剥離法で引張速さ50mm/minにて測定した。
<対剥離フィルム剥離力(剥離力B)>
エネルギー線硬化型チップ保護用フィルムを25mm幅にカットし、UV照射(照射量1,000mJ/cm)前後での保護膜形成層の第2の剥離フィルムからの剥離力(N/25mm)を、引張試験機(JIS B 7721)を使用し、T字剥離法で引張速さ300mm/minにて測定した。
<表面粗さRz>
10点平均表面粗さRzは、JIS B 0601に準じて、触針式測定器(TENCOR製)を使用して測定した。
<リペア性>
エネルギー線硬化型チップ保護用フィルムの第1の剥離フィルムを剥離し、保護膜形成層をウエハに70℃の加熱温度にて貼り合わせた。その後、第2の剥離フィルムと保護膜形成層を剥離し、ウエハから保護膜形成層が再剥離可能かどうかを確認した。保護膜形成層がウエハ面積の90%以上剥離したものを○、30%以上90%未満剥離したものを△、30%未満を×として評価した。
<保護膜形成層の転写性>
エネルギー線硬化型チップ保護用フィルムの第1の剥離フィルムを剥離し、保護膜形成層をウエハに70℃の加熱温度にて貼り合わせた。第2の剥離フィルム側からUV照射(照射量1,000mJ/cm)した後、第2の剥離フィルムと保護膜形成層を剥離し、ウエハ部分のみに保護膜形成層が転写し、バリの発生の有無を確認した。発生したバリ部がウエハの外周部の2%以下であるものを○、2%超〜10%未満であるものを△、10%以上であるものを×として評価した。
<レーザーマーク認識性>
保護膜形成層の第1の剥離フィルムを剥離し、保護膜形成層をウエハに貼り合わせ、第2の剥離フィルム側から紫外線照射機を用いて紫外線を1,000mJ/cm照射(照度40mW/cmを25秒)した。その後、第2の剥離フィルムを剥離し、レーザーマーキングを行った(キーエンス製:ML−G9320使用、文字高さ0.75mm、文字幅0.5mm)。その後、レーザーマーキングの印字の認識性を顕微鏡により観察した。
認識性の評価は、顕微鏡搭載のCCDカメラを用いて行った。CCDカメラによるコントラスト値が80%を超えるものを○、80%以下30%以上のものを△、30%未満のものを×とした。
Figure 2010056328
Figure 2010056328
本発明の実施例1〜4では、UV照射前ではウエハからのリペア可能であり、UV照射後ではウエハ部のみに保護膜形成層の転写が可能であった。
これに対し、熱硬化型の保護膜形成層である比較例1〜3では、UV照射前後で剥離フィルムからの剥離力、ウエハからの剥離力に差がないため、リペア性及び転写性の両立が不可であった。また、UV硬化型の保護膜形成層である比較例4では、剥離フィルムからの剥離力が小さすぎるためにリペア性がなく、比較例5では、剥離フィルムからの剥離力が大きすぎるために転写することができなかった。
本発明の第1の実施形態に係るエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムを示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムを示す断面図である。 本発明のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムの使用方法を説明するための図(その1)である。 本発明のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムの使用方法を説明するための図(その2)である。 本発明のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムの使用方法を説明するための斜視図(その3)である。
符号の説明
1A、1B、1C 剥離フィルム
2 エネルギー線硬化型保護膜形成層
10,10A エネルギー線硬化型チップ保護用フィルム

Claims (6)

  1. ウエハの回路形成面の裏面に貼り付けられるエネルギー線硬化型チップ保護用フィルムであって、
    剥離フィルムと、該剥離フィルム上に形成されたエネルギー線硬化型保護膜形成層とを有し、
    前記エネルギー線硬化型保護膜形成層をウエハに貼合した際のウエハからの剥離力をA、前記エネルギー線硬化型保護膜形成層の前記離型フィルムからの剥離力をBとしたときに、エネルギー線による硬化前はA<B、硬化後はA>Bの関係を満たすことを特徴とするエネルギー線硬化型チップ保護用フィルム。
  2. 前記剥離力Aが、前記エネルギー線硬化型保護膜形成層を50〜100℃で加熱貼合した際のウエハからの剥離力であることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルム。
  3. 前記剥離力Bが、エネルギー線による硬化前で1.0N/25mm以上であり、硬化後で0.01〜1.0N/25mmの範囲であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルム。
  4. 前記剥離力Bが、エネルギー線による硬化前で1.0N/25mm以上であり、硬化後で0.1〜0.5N/25mmの範囲であることを特徴とする請求項3に記載のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルム。
  5. 前記剥離フィルムが、少なくとも前記エネルギー線硬化型保護膜形成層との接触面に異接着処理が施されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルム。
  6. 前記エネルギー線硬化型保護膜形成層側の前記剥離フィルムの表面粗さRzが、0.5〜10μmの範囲であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のエネルギー線硬化型チップ保護用フィルム。
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