JP2010047539A - 着色線香用組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全性の高い着色線香用組成物およびそれを用いた線香を提供する。
【解決手段】食用色素およびそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の着色剤を含有する着色線香用組成物。
【選択図】 なし
【解決手段】食用色素およびそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の着色剤を含有する着色線香用組成物。
【選択図】 なし
Description
本発明は着色線香用組成物およびそれを用いた線香に関するものである。
線香の一般的な製造方法としては、まず、杉葉,タブ(椨)葉,白樺樹脂等の粉末を主原料とし、これに結合剤としてタブ樹皮粉末、香料、その他の添加物を加えた上、適量の湯水を加えて混練しペースト状の線香用組成物を調製する。次いで、得られた線香用組成物を押出機にかけて適当な形状に押出成形し、これを裁断、乾燥して作られる。
こうして製造された線香の色は、そのままでは原材料の色である茶褐色であるため、市販されている線香は各種の着色剤によって着色されているのが通常である。線香の着色は
、線香用組成物を調製する段階で着色剤を該組成物中に添加することで行われる。
こうして製造された線香の色は、そのままでは原材料の色である茶褐色であるため、市販されている線香は各種の着色剤によって着色されているのが通常である。線香の着色は
、線香用組成物を調製する段階で着色剤を該組成物中に添加することで行われる。
現在、線香用の着色剤として主にマラカイトグリーンが使用されている。マラカイトグリーンは緑色の合成色素として従来から線香の他、衣類・紙等の染色に用いられてきた。しかし、最近では発がん性物質の可能性が指摘されており、食品衛生法により食品への添加が禁じられ、また薬事法により養殖水産動物への使用が禁止されている。
線香の着色剤にマラカイトグリーンを使用した場合、製造者はマラカイトグリーンまたはマラカイトグリーンを含む線香組成物に素手で触れたり、製造過程で発生するマラカイトグリーンが混入した粉塵等を吸い込むこととなる。このため、製造者がマラカイトグリーンにより汚染される危険が高い。消費者にとっても、線香を使用する場合は素手で接触するのが一般的であるし、また線香が燃えたときに発生する煙を吸引することもある。そのため、消費者がマラカイトグリーンによって汚染される危険性もある。さらに、線香が燃え尽きた後の残渣中に含まれるマラカイトグリーンによる環境への影響も懸念される。
線香の着色剤にマラカイトグリーンを使用した場合、製造者はマラカイトグリーンまたはマラカイトグリーンを含む線香組成物に素手で触れたり、製造過程で発生するマラカイトグリーンが混入した粉塵等を吸い込むこととなる。このため、製造者がマラカイトグリーンにより汚染される危険が高い。消費者にとっても、線香を使用する場合は素手で接触するのが一般的であるし、また線香が燃えたときに発生する煙を吸引することもある。そのため、消費者がマラカイトグリーンによって汚染される危険性もある。さらに、線香が燃え尽きた後の残渣中に含まれるマラカイトグリーンによる環境への影響も懸念される。
本発明は、人体に害のない着色剤を用いた安全性の高い着色線香用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題の解決のため、鋭意検討した結果、線香に使用する着色剤として、人体への安全性が確認されている食用色素およびそれらの混合物を使用することで、安全性の問題が解決できることを見出した。さらに本発明者らは、着色剤として用いる食用色素およびそれらの混合物をアルミニウム化合物でレーキ化することで、着色線香用組成物中の色素が水に溶け出しにくくなることを見出した。本発明は、この知見に基づき為すに至ったものである。
すなわち、本発明は
(1)食用色素およびそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の着色剤を含有する着色線香用組成物、
(2)前記食用色素が、食用緑色3号(C.I.Food Green 3)、食用黄色4号(C.I.Acid Yellow 23)、食用黄色5号(C.I.Food Yellow 3)、食用青色1号(C.I.Acid Blue 9)、食用青色2号(C.I.Acid Blue 74)、食用赤色2号(C.I.Acid Red 27)、食用赤色3号(C.I.Acid Red 51)、食用赤色40号(C.I.Food Red 17)、食用赤色102号(C.I.Acid Red 18)、食用赤色104号(C.I.Acid Red 92)、食用赤色105号(C.I.Acid Red 94)、および食用赤色106号(C.I.Acid Red 52)からなる群より選ばれることを特徴とする(1)記載の着色線香用組成物、
(3)前記着色剤の含有量が、線香用組成物全体の0.1〜5質量%であることを特徴とする(1)または(2)記載の着色線香用組成物、
(4)前記着色剤が、レーキ化されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の着色線香用組成物、
(5)前記着色剤が、アルミニウム化合物によってレーキ化されていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の着色線香用組成物、
(6)前記アルミニウム化合物が、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリウムアルミニウムミョウバン、水酸化アルミニウム、ポリ塩化アルミニウムおよびそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする(5)記載の着色線香用組成物、
(7)(1)〜(6)のいずれか1項に記載の着色線香用組成物を成形してなる線香。
(1)食用色素およびそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の着色剤を含有する着色線香用組成物、
(2)前記食用色素が、食用緑色3号(C.I.Food Green 3)、食用黄色4号(C.I.Acid Yellow 23)、食用黄色5号(C.I.Food Yellow 3)、食用青色1号(C.I.Acid Blue 9)、食用青色2号(C.I.Acid Blue 74)、食用赤色2号(C.I.Acid Red 27)、食用赤色3号(C.I.Acid Red 51)、食用赤色40号(C.I.Food Red 17)、食用赤色102号(C.I.Acid Red 18)、食用赤色104号(C.I.Acid Red 92)、食用赤色105号(C.I.Acid Red 94)、および食用赤色106号(C.I.Acid Red 52)からなる群より選ばれることを特徴とする(1)記載の着色線香用組成物、
(3)前記着色剤の含有量が、線香用組成物全体の0.1〜5質量%であることを特徴とする(1)または(2)記載の着色線香用組成物、
(4)前記着色剤が、レーキ化されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の着色線香用組成物、
(5)前記着色剤が、アルミニウム化合物によってレーキ化されていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の着色線香用組成物、
(6)前記アルミニウム化合物が、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリウムアルミニウムミョウバン、水酸化アルミニウム、ポリ塩化アルミニウムおよびそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする(5)記載の着色線香用組成物、
(7)(1)〜(6)のいずれか1項に記載の着色線香用組成物を成形してなる線香。
本発明において「線香」とは、仏事用の線香のみならず練香や蚊取り線香などをも包含するものである。その形状も線状に限定されず、渦巻状、板状等の任意の形状とすることができる。
本発明において「食用色素」とは、食品用着色料として用いられる色素及びそれらの色素と同じ構造の色素(染料)を包含するものである。食品用着色料として用いられる色素は安全性を確保するために、その種類のみならず、純度についても食品衛生法により厳密な制限が設けられている。そのため同一構造の色素化合物であっても、それを食品用着色料として使用するためには、該色素化合物に含まれる不純物を精製した高純度品を用いる必要がある。一方、例えば工業用途に使用する場合は、該色素化合物が不純物をある程度含んだ状態であっても使用可能である。本発明で用いることができる「食用色素」とは、色素の構造が食品用着色料として許可されている色素と同じであればよく、純度については人体に悪影響がない範囲であれば特に限定されず、食品用途に要求されるほど高純度でなくともよい。
本発明において「食用色素」とは、食品用着色料として用いられる色素及びそれらの色素と同じ構造の色素(染料)を包含するものである。食品用着色料として用いられる色素は安全性を確保するために、その種類のみならず、純度についても食品衛生法により厳密な制限が設けられている。そのため同一構造の色素化合物であっても、それを食品用着色料として使用するためには、該色素化合物に含まれる不純物を精製した高純度品を用いる必要がある。一方、例えば工業用途に使用する場合は、該色素化合物が不純物をある程度含んだ状態であっても使用可能である。本発明で用いることができる「食用色素」とは、色素の構造が食品用着色料として許可されている色素と同じであればよく、純度については人体に悪影響がない範囲であれば特に限定されず、食品用途に要求されるほど高純度でなくともよい。
本発明の着色線香用組成物は、食用としても用いられている着色剤を使用しているため、人体及び環境への安全性が高い。また、本発明の着色線香用組成物は、水溶性の色素をレーキ化しているため、色素が溶け出しにくく屋内ばかりでなく屋外での使用に適した線香を提供することができる。
まず、本発明で用いられる着色線香用組成物について説明する。
本発明の着色線香用組成物に用いられる着色剤は、食用色素およびそれらの混合物である。食用色素およびそれらの混合物としては、人体への安全性が確認されているものであれば特に限定されず、任意の色素を用いることができる。なかでも、食品衛生法に規定される食用緑色3号(C.I.Food Green 3)、食用黄色4号(C.I.Acid Yellow 23)、食用黄色5号(C.I.Food Yellow 3)、食用青色1号(C.I.Acid Blue 9)、食用青色2号(C.I.Acid Blue 74)、食用赤色2号(C.I.Acid Red 27)、食用赤色3号(C.I.Acid Red 51)、食用赤色40号(C.I.Food Red 17)、食用赤色102号(C.I.Acid Red 18)、食用赤色104号(C.I.Acid Red 92)、食用赤色105号(C.I.Acid Red 94)、食用赤色106号(C.I.Acid Red 52)、およびそれらの色素の混合物が好ましい。
本発明の着色線香用組成物中に含まれる上記着色剤の量は、特に限定するものではないが、乾燥状態で線香用組成物全体の0.1〜5.0質量%が好ましく、0.2〜2.0質量%がより好ましく、0.3〜1.5質量%が特に好ましい。
本発明の着色線香用組成物に用いられる着色剤は、食用色素およびそれらの混合物である。食用色素およびそれらの混合物としては、人体への安全性が確認されているものであれば特に限定されず、任意の色素を用いることができる。なかでも、食品衛生法に規定される食用緑色3号(C.I.Food Green 3)、食用黄色4号(C.I.Acid Yellow 23)、食用黄色5号(C.I.Food Yellow 3)、食用青色1号(C.I.Acid Blue 9)、食用青色2号(C.I.Acid Blue 74)、食用赤色2号(C.I.Acid Red 27)、食用赤色3号(C.I.Acid Red 51)、食用赤色40号(C.I.Food Red 17)、食用赤色102号(C.I.Acid Red 18)、食用赤色104号(C.I.Acid Red 92)、食用赤色105号(C.I.Acid Red 94)、食用赤色106号(C.I.Acid Red 52)、およびそれらの色素の混合物が好ましい。
本発明の着色線香用組成物中に含まれる上記着色剤の量は、特に限定するものではないが、乾燥状態で線香用組成物全体の0.1〜5.0質量%が好ましく、0.2〜2.0質量%がより好ましく、0.3〜1.5質量%が特に好ましい。
本発明の着色線香用組成物には、上述の着色剤以外に、線香の基材(整形剤)、結合剤、香料等が成分として含まれる。
線香の基材としては、杉粉末,タブ(椨)粉末,白樺粉末等、線香の主原料として一般に使用されているものを用いることができる。結合剤としては、タブ樹皮粉末等を用いることができる。香料としては、伽羅、沈香、丁子、白檀、乳香等の植物性香料や麝香、竜涎香等の動物性香料などの内から任意の1種または2種以上を適宜混合して用いることができる。また、蚊取線香として使用する場合は、上記の他に、除虫菊の有効成分ピレトリン等のピレスロイド系成分が含まれる。
その他、防黴剤、結合助剤等の添加物を適宜加えてもよい。
線香の基材としては、杉粉末,タブ(椨)粉末,白樺粉末等、線香の主原料として一般に使用されているものを用いることができる。結合剤としては、タブ樹皮粉末等を用いることができる。香料としては、伽羅、沈香、丁子、白檀、乳香等の植物性香料や麝香、竜涎香等の動物性香料などの内から任意の1種または2種以上を適宜混合して用いることができる。また、蚊取線香として使用する場合は、上記の他に、除虫菊の有効成分ピレトリン等のピレスロイド系成分が含まれる。
その他、防黴剤、結合助剤等の添加物を適宜加えてもよい。
次に、本発明の着色線香用組成物の製造方法について説明する。
本発明の着色線香用組成物は、通常の線香製造工程において、従来使用されているマラカイトグリーンを添加する代わりに、着色剤として上述の食用色素を1種類または2種類以上混合して添加することにより製造される。
本発明において、着色剤の添加形態に特に制限はなく、粉体、水溶液等の状態で用いることができる。その中でも、上記色素または染料を溶解した水溶液を用いることが好ましい。
また、着色剤の添加時期に特に制限はなく、通常の線香製造工程中の着色剤を添加する段階において添加することができる。
本発明の着色線香用組成物は、通常の線香製造工程において、従来使用されているマラカイトグリーンを添加する代わりに、着色剤として上述の食用色素を1種類または2種類以上混合して添加することにより製造される。
本発明において、着色剤の添加形態に特に制限はなく、粉体、水溶液等の状態で用いることができる。その中でも、上記色素または染料を溶解した水溶液を用いることが好ましい。
また、着色剤の添加時期に特に制限はなく、通常の線香製造工程中の着色剤を添加する段階において添加することができる。
本発明の着色線香用組成物は、食用色素を添加して得られた線香用組成物そのままでもよいし、更にレーキ化を行って食用色素を不溶化した線香用組成物としてもよい。
本発明において「レーキ化」とは、水に可溶性の色素を金属塩またはその他の沈殿剤で水に不溶性の微粒子として沈殿させ、顔料とすることをいう。本発明において、レーキ化は線香組成物にレーキ化材を添加混合することによって行われる。
本発明において「レーキ化」とは、水に可溶性の色素を金属塩またはその他の沈殿剤で水に不溶性の微粒子として沈殿させ、顔料とすることをいう。本発明において、レーキ化は線香組成物にレーキ化材を添加混合することによって行われる。
本発明のレーキ化に用いるレーキ化材(沈殿剤)としては、アルミニウム化合物を用いることが好ましい。アルミニウム化合物のなかでも、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリウムアルミニウムミョウバン、水酸化アルミニウム、ポリ塩化アルミニウムおよびそれらの混合物を用いることが好ましい。
レーキ化材の量は、線香用組成物中の食用色素をレーキ化することができればよく、食用色素の添加量に応じて適宜調整して用いることができる。好ましくは、食用色素の配合量に対して質量比で0.5〜10倍であり、さらに好ましくは0.6〜8倍であり、特に好ましくは0.7〜6倍である。
本発明において、レーキ化材の添加形態に特に制限はないが、アルミニウム化合物を溶解した水溶液を用いることが好ましい。
また、レーキ化材の添加時期に特に制限はなく、食用色素の添加と同時でもよいし、食用色素を添加する前または後であってもよい。
レーキ化材の量は、線香用組成物中の食用色素をレーキ化することができればよく、食用色素の添加量に応じて適宜調整して用いることができる。好ましくは、食用色素の配合量に対して質量比で0.5〜10倍であり、さらに好ましくは0.6〜8倍であり、特に好ましくは0.7〜6倍である。
本発明において、レーキ化材の添加形態に特に制限はないが、アルミニウム化合物を溶解した水溶液を用いることが好ましい。
また、レーキ化材の添加時期に特に制限はなく、食用色素の添加と同時でもよいし、食用色素を添加する前または後であってもよい。
本発明の線香は、上記着色線香用組成物を押出成形加工後、裁断し乾燥させて製造する。本発明において、上記押出成形工程、裁断工程及び乾燥工程について特に制限はなく、通常行われている線香の製造方法に準じて適宜製造することができる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
各線香成分を下記の組成にて混合した後、約90gの水または湯を加えて混練し本発明の着色線香用組成物を調製した。得られた線香用組成物を、常法により、線状に押出成形加工後、裁断して、乾燥させ、線香を製造した。
線香成分の組成例1
木粉 80g
椨粉 20g
食用青色1号 0.50g
食用黄色5号 0.09g
食用黄色4号 0.05g
木粉 80g
椨粉 20g
食用青色1号 0.50g
食用黄色5号 0.09g
食用黄色4号 0.05g
線香成分の組成例2
木粉 80g
椨粉 20g
食用青色1号 0.50g
食用黄色5号 0.09g
食用黄色4号 0.05g
ポリ塩化アルミニウム 2.80g
木粉 80g
椨粉 20g
食用青色1号 0.50g
食用黄色5号 0.09g
食用黄色4号 0.05g
ポリ塩化アルミニウム 2.80g
線香成分の組成例3
木粉 80g
椨粉 20g
食用赤色102号 0.30g
木粉 80g
椨粉 20g
食用赤色102号 0.30g
線香成分の組成例4
木粉 80g
椨粉 20g
食用赤色102号 0.30g
ポリ塩化アルミニウム 2.80g
木粉 80g
椨粉 20g
食用赤色102号 0.30g
ポリ塩化アルミニウム 2.80g
組成例1〜4の組成にて調製した各線香の外観は、着色(発色)性および成形性の観点から従来の線香と遜色ないものであった。また、いずれの線香も屋内外での通常の使用には問題はないが、とりわけ組成例2及び組成例4の線香は、色素の耐溶出性が優れた。
さらに、組成例1〜4の線香に着火して燃焼させ、従来品の線香との比較を行った。一般に線香は、燃え尽きるまでに一定の時間がかかりかつ途中で立ち消えしないような燃焼速度であること、燃焼時の煙の量が多すぎないこと、灰が一定の時間で落ちること、煤や炭の発生が少ないことといった特性を備えていることが要求されるが、本発明の着色線香用組成物を用いた線香は、これらの点において従来品と同等の特性を備えていることが確認できた。
以上のことから、本発明の着色線香用組成物を用いた線香は、着色剤として食用色素を使用しているため、人体への悪影響が懸念される従来の線香に比べて安全面において優れており、かつ使用時においては従来の線香と同等の効果が得られることがわかった。
さらに、組成例1〜4の線香に着火して燃焼させ、従来品の線香との比較を行った。一般に線香は、燃え尽きるまでに一定の時間がかかりかつ途中で立ち消えしないような燃焼速度であること、燃焼時の煙の量が多すぎないこと、灰が一定の時間で落ちること、煤や炭の発生が少ないことといった特性を備えていることが要求されるが、本発明の着色線香用組成物を用いた線香は、これらの点において従来品と同等の特性を備えていることが確認できた。
以上のことから、本発明の着色線香用組成物を用いた線香は、着色剤として食用色素を使用しているため、人体への悪影響が懸念される従来の線香に比べて安全面において優れており、かつ使用時においては従来の線香と同等の効果が得られることがわかった。
Claims (7)
- 食用色素およびそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の着色剤を含有する着色線香用組成物。
- 前記食用色素が、食用緑色3号(C.I.Food Green 3)、食用黄色4号(C.I.Acid Yellow 23)、食用黄色5号(C.I.Food Yellow 3)、食用青色1号(C.I.Acid Blue 9)、食用青色2号(C.I.Acid Blue 74)、食用赤色2号(C.I.Acid Red 27)、食用赤色3号(C.I.Acid Red 51)、食用赤色40号(C.I.Food Red 17)、食用赤色102号(C.I.Acid Red 18)、食用赤色104号(C.I.Acid Red 92)、食用赤色105号(C.I.Acid Red 94)、および食用赤色106号(C.I.Acid Red 52)からなる群より選ばれることを特徴とする請求項1記載の着色線香用組成物。
- 前記着色剤の含有量が、線香用組成物全体の0.1〜5質量%であることを特徴とする請求項1または2記載の着色線香用組成物。
- 前記着色剤が、レーキ化されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の着色線香用組成物。
- 前記着色剤が、アルミニウム化合物によってレーキ化されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の着色線香用組成物。
- 前記アルミニウム化合物が、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリウムアルミニウムミョウバン、水酸化アルミニウム、ポリ塩化アルミニウムおよびそれらの混合物からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項5記載の着色線香用組成物。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の着色線香用組成物を成形してなる線香。
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