JP6206169B2 - 歯磨剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、口腔内、特に歯茎への心地よいマッサージ効果感及び温感付与効果に優れる、着色顆粒が分散配合された歯磨剤組成物に関する。
歯磨剤組成物において、歯磨き時に口腔内へ適度なマッサージ効果感、温感等を付与して付加価値を高めることは、歯磨きの習慣化、その効果発現に有効である。
特許文献1(特開平10−152424号公報)では粒状食塩、特許文献2(特開2007−70256号公報)では粒状エリスリトールを、歯磨組成物中に配合することによって、歯磨き中のマッサージ効果感を演出している。
一方、口腔内へ温感効果を与える手段として温感剤の使用は従来から知られ、温感剤として様々な物質、例えば唐辛子やショウガ由来の物質、バニリン誘導体などが使用され、これらは歯磨剤組成物の配合成分として公知である。
特許文献3〜5(特開2008−266251号公報、特開平8−104615号公報、特開平4−124123号公報)では、粒状物質を含有する口腔用組成物、歯磨組成物が提案され、ジンジャー、エチルバニリン等の成分をマスキング剤として使用することによって味を改善し得ることを開示し、特許文献6(特開2013−147431号公報)では、ゼオライトを含む歯磨剤用顆粒が歯磨剤組成物に配合され、更に、香料成分としてジンジャー等を配合してもよいことが開示されているが、マッサージ効果感及び温感について言及がない。
なおまた、上記特許文献には、特に特定色に着色された着色顆粒、その具体的な使用について示されていない。
特開平10−152424号公報 特開2007−70256号公報 特開2008−266251号公報 特開平8−104615号公報 特開平4−124123号公報 特開2013−147431号公報
しかしながら、従来の技術では、歯磨剤組成物においてマッサージ効果感及び温感が十分に得られず、両効果を同時かつ満足に付与することができなかった。
本発明は、上記事情を鑑みなされたもので、口腔内、特に歯茎への心地よいマッサージ効果感及び温感の付与効果が優れる歯磨剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、溶媒に溶解させて400〜800nmの吸収スペクトルを測定したときに400〜559nmの範囲に吸収極大値を持つ色素と賦形剤とを含有する着色顆粒(A)と、温感剤(B)とを配合することによって、口腔内、特に歯茎への心地よいマッサージ効果感及び温感の付与効果が優れる歯磨剤組成物を得ることができることを知見した。
即ち、後述する比較例、実施例に示すように、歯磨剤組成物において、粒状物質によるマッサージ効果は十分ではなく、着色顆粒でも十分なマッサージ効果感が得られず、青色顆粒あるいは白色顆粒に温感剤を併用するとマッサージ効果感及び温感付与効果が低く、改善しないにもかかわらず、本発明の着色顆粒(A)及び温感剤(B)を併用すると、マッサージ効果感及び温感付与効果が向上し、歯茎に対して心地よく適度なマッサージ効果感及び温感を付与することができる。また、良好な製剤外観も付与できる。
従って、本発明は下記の歯磨剤組成物及びその製造方法を提供する。
〔1〕:
溶媒に溶解させて400〜800nmの吸収スペクトルを測定したときに400〜559nmの範囲に吸収極大値を持つ色素と賦形剤としてゼオライト及びシリカとを含有する着色顆粒(A)を0.5〜2質量%と、スピラントール及び唐辛子エキスから選ばれる1種又は2種の温感剤(B)とを含有し、前記温感剤(B)としてスピラントールを含有する場合はその含有量が0.01〜0.05質量%であり、唐辛子エキスを含有する場合はその含有量が0.003〜0.008質量%であることを特徴とする歯磨剤組成物。
〔2〕:
着色顆粒(A)に含有する色素が、赤色系、だいだい色系及び黄色系から選ばれる1種又は2種以上の有機色素である〔1〕に記載の歯磨剤組成物。
〔3〕:
上記色素の含有量が、着色顆粒(A)全体に対して0.01〜0.5質量%である〔1〕又は〔2〕に記載の歯磨剤組成物。
〔4〕:
着色顆粒(A)が、上記賦形剤を構成成分とする着色造粒物である〔1〕、〔2〕又は〔3〕に記載の歯磨剤組成物。
〔5〕:
着色顆粒(A)が、平均粒径150〜800μm、平均崩壊強度10〜100g/個の崩壊性顆粒である〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の歯磨剤組成物。
〔6〕:
更に、研磨剤を3〜60質量%含有し、歯磨剤ベースの色が白色の練歯磨剤組成物である〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の歯磨剤組成物。
〔7〕:
上記色素と賦形剤とを含む原料を造粒後に90〜150℃で加熱し、賦形剤を構成成分とする造粒物を色素で着色した着色顆粒(A)を調製し、得られた着色顆粒(A)と温感剤(B)とを歯磨剤組成物中に分散配合する〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の歯磨剤組成物の製造方法。
本発明によれば、口腔内、特に歯茎への心地よいマッサージ効果感及び温感付与効果が優れる、着色顆粒が分散配合された歯磨剤組成物を提供できる。更に、歯磨剤組成物に良好な製剤外観を付与することもできる。
以下、本発明につき更に詳述する。本発明の歯磨剤組成物は、溶媒に溶解させて400〜800nmの吸収スペクトルを測定したときに400〜559nmの範囲に吸収極大値を持つ色素及び賦形剤を含有する着色顆粒(A)と、温感剤(B)とを含有することを特徴とする。
<着色顆粒(A)>
着色顆粒(A)は、溶媒に溶解させて400〜800nmの吸収スペクトルを測定したときに400〜559nmの範囲に吸収極大値を持つ色素と賦形剤とを含有し、前記色素によって、賦形剤を構成成分とする造粒物が着色された顆粒である。
この着色顆粒(A)は、歯磨剤組成物に分散配合されることで心地よいマッサージ効果感及び温感付与効果を与える。また、組成物に審美的効果を付与し良好な製剤外観を与えることもできる。
顆粒を着色する色素としては、可視部吸収スペクトル法に従い適当な溶媒に溶解させて400〜800nmの範囲の可視吸収スペクトルを測定したときに400〜559nmの範囲に吸収極大値を持つものを用いることができる。
ここで、可視部吸収スペクトル法は通常の条件でよく、また、可視部吸収スペクトル測定において用いる溶媒は、使用する色素に応じ、測定に適切な溶媒を選択することができる。例えば、酸性希エタノール、0.02N酢酸アンモニウム/エタノール(1:1、質量比)混液、ジメチルスルホキシド/エチレングリコール(2:1、質量比)混液、クロロホルム、1−クロロナフタレン等が広く使用されている。具体的には、赤色202号、205号では酸性希エタノール、赤色226号では1−クロロナフタレン、だいだい色203号、黄色205号ではクロロホルムが、一般に好適に用いられる。
上記吸収極大値を持つ色素としては、赤色系、だいだい色系、黄色系から選ばれる有機色素が好ましく、より好ましくは赤色系の有機色素である。
このような色素として具体的には、赤色202号、赤色205号、赤色226号、だいだい色203号、黄色205号等が挙げられ、中でも赤色226号が好ましい。
上記色素は、1種類単独でも、あるいは効果発現の点で2種類以上を併用してもよい。
上記色素の使用量は、顆粒全体(顆粒の造粒物全体)に対して0.01〜0.5%(質量%、以下同様。)が好ましく、より好ましくは0.02〜0.2%である。0.01%以上であることが、本発明の効果発現に有効であり、また見た目の良い製剤外観を与えるのに0.5%以下が好ましい。
なお、着色顆粒(A)は、上記色素で着色されていれば、その色の様相は適宜調整できる。着色顆粒(A)の色は、例えば赤色、桃色、だいだい色、茶色、黄色等であり、特に赤色、だいだい色、黄色が好ましく、より好ましくは赤色である。このような色の様相であることが、マッサージ効果感、温感付与の点から好ましい。
着色顆粒(A)は、上記した通り賦形剤を構成成分とする造粒物であり、賦形剤として水不溶性材料を含有する。
着色顆粒(A)の構成成分としては、歯磨剤組成物に配合し得る適宜な水不溶性材料を1種又は2種以上用いることができる。例えば、マッサージ効果感を付与するには、ゼオライト、シリカ、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム等が好適であり、より好ましくはゼオライト、シリカ、炭酸カルシウムであり、とりわけゼオライトとシリカとの併用が好ましく、これらを構成成分とする造粒物であることが好ましい。
また、着色顆粒(A)には、賦形剤として、更にメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の水溶性結合剤やワックス等の水不溶性結合剤などの有機系結合剤を用いることも可能である。
更に、着色顆粒(A)には、上記材料に加えて、顆粒に通常配合され得る公知成分が添加されていてもよく、具体的には香料成分、薬用成分などが挙げられる。これらの任意成分は、本発明の効果を妨げない範囲で添加することができる。
本発明にかかわる着色顆粒(A)は、崩壊性顆粒であることが好ましく、その平均崩壊強度は好ましくは10〜100g/個、より好ましくは15〜50g/個である。平均崩壊強度が大きいほど歯磨き中にマッサージ効果感を付与できるが、100g/個以下であることが、歯磨き中に顆粒による違和感を与えないことから、より好適である。
なお、着色顆粒(A)の平均崩壊強度は、レオメーター(サン科学社製のサンレオメーターCR−200D)により、顆粒30個について1個ずつ自動破断強度測定値(顆粒1個を10nm/分の速度で圧縮した時に顆粒が崩壊するときの荷重)を測定した値の平均値である(以下、同様。)。
また、着色顆粒(A)の粒度は、106〜850μm(140〜18mesh:JIS規格)の範囲のものが80〜100%であることが好ましく、より好ましくは90〜100%である。平均粒径は150〜800μmであることが好ましく、より好ましくは200〜500μmである。平均粒径が大きいほど歯磨き中にマッサージ効果感を付与でき、また、顆粒の視認化のために好適であるが、800μm以下であることが、顆粒による違和感を抑えて歯磨きできることから、より好適である。
なお、着色顆粒(A)の平均粒径は、JIS篩(30、42、50、60、83mesh)により篩分けを行った後、各篩に残存する顆粒の質量を測定し、その質量分布から50%粒径を算出した値である。
着色顆粒(A)は、通常の方法で調製することができる。例えば、上記色素及び賦形剤を含む原料粉体を造粒した後、加熱することで得ることができ、特に90〜150℃で15〜30分程度加熱、乾燥して焼成し、得ることが望ましい。なお、造粒は、乾式、湿式の何れでもよいが、乾式造粒により造粒することが好ましい。
また、着色顆粒(A)としては、歯磨剤組成物に配合し得るものであれば市販品を使用することもできる。
本発明において、顆粒(A)の配合量は、組成物全体の0.3〜3%が好ましく、より好ましくは0.5〜2%である。0.3%以上配合することが、マッサージ効果感及び温感効果を高めるのに好適である。また、3%以下であることが、良好な製剤外観を与えるのに好ましい。多く配合し過ぎると製剤外観に問題が生じることがある。
<温感剤(B)>
本発明において、温感剤(B)としては、例えば次のような化合物を挙げることができ、これらは1種単独で、又は効果発現の点で2種以上を組み合わせて使用し得る。
スピラントール、リナロールオキサイド、ペッパーオレオレジン、唐辛子末、唐辛子チンキ、唐辛子エキス、カプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、ノナン酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルエーテル、バニリルエチルエーテル、バニリルブチルエーテル、バニリルペンチルエーテル、バニリルヘキシルエーテル等のバニリルアルコールアルキルエーテル誘導体、置換ベンジルアルコール誘導体、置換ベンジルアルコールアルキルエーテル、バニリンプロピレングリコールアセタール、ショウガエキス、ジンジャーオイル、ジンゲロール、ジンゲロン等。
これらの中では、スピラントール、唐辛子又はショウガ由来のもの、特にスピラントール、唐辛子エキス、ジンジャーオイルが好ましく、より好ましくはスピラントールである。
温感剤(B)の配合量は、本発明の効果発現の観点から、組成物全体の0.003〜0.5%が好ましい。配合量が多いほど温感効果、マッサージ効果感を付与できるが、0.5%以下であることが、適度な温感効果を与えるにはより好ましい。
更に、これら温感剤(B)は、種類によって最適な使用量が若干異なり、上記配合量の範囲内で、使用化合物に応じて使用量を調整し得る。例えば、スピラントールは0.01〜0.05%、唐辛子エキスは0.003〜0.008%、ジンジャーオイルは0.005〜0.015%の範囲内での使用がより好ましい。
なお、歯磨剤組成物には水が配合されるが、水の配合量が少ない(例えば組成中の水分含量が10%以下)場合には、温感剤としてポリエチレングリコールを用いることも可能である。温感剤(B)として例示した上記化合物に加えてポリエチレングリコールを使用すると、本発明効果がより優れる。
なお、ポリエチレングリコールは、歯磨剤組成物に一般的に使用されるものを用いることができ、医薬部外品原料規格に記載された平均分子量が190〜2,500のものを使用でき、例えばポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール300、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール600、ポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコール1500、ポリエチレングリコール1540、ポリエチレングリコール2000が挙げられる。また、ポリエチレングリコールを用いる場合、その添加量は組成物全体の20〜60%が好ましい。
本発明の歯磨剤組成物は、ペースト状、ゲル状などの形態に調製し、練歯磨剤、液状歯磨剤、潤製歯磨剤等の剤型、特に練歯磨剤として調製することができ、その製造方法も剤型に応じた常法を採用することができる。
この場合、組成物の目的、剤型等に応じて、着色顆粒及び温感剤や上記成分以外に適宜な公知成分を配合することができる。例えば、練歯磨剤の場合は、研磨剤、セルロース系(例えばカルボキシメチルセルロース)等の粘結剤、多価アルコール等の粘稠剤、ラウリル硫酸ナトリウム等のアニオン性、ノニオン性、カチオン性等の各種界面活性剤、防腐剤、サッカリンナトリウム等の甘味剤、着色料、香料、各種有効成分などを配合でき、これらの成分と水とを混合し製造できる。なお、これらの任意成分は必要に応じて通常量で配合すればよい。
また、歯磨剤組成物の調製方法は、着色顆粒及び温感剤を分散配合できれば特に制限されず、公知の方法を採用できる。
ここで、研磨剤としては、シリカゲル、沈降性シリカ、ジルコノシリケート等のシリカ系研磨剤、第2リン酸カルシウム2水和物、第2リン酸カルシウム無水和物、ピロリン酸カルシウム等のリン酸系研磨剤、水酸化アルミニウム、ポリメチルメタアクリレート、不溶性メタリン酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、ケイ酸ジルコニウム、ハイドロキシアパタイト、合成樹脂研磨剤などが挙げられる。なお、研磨剤の平均粒径は、通常、マイクロトラック法による測定で30μm以下であり、好ましくは3〜20μmである。研磨剤の配合量は、通常、3〜60%である。
本発明の歯磨剤組成物において、歯磨剤ベースの色は特に限定されるものではないが、着色顆粒の分散が目視で認識できることが好ましい。歯磨剤ベースの色は、白色であることがより好ましい。
本発明においては、とりわけ白色の歯磨剤ベースに、着色顆粒(A)を0.3〜3%と、温感剤(B)として上記成分を0.003〜0.5%とを分散配合してなり、更に好ましくは上記歯磨剤ベースに配合する研磨剤が炭酸カルシウムであり、着色顆粒(A)が平均粒径150〜800μmで、平均崩壊強度10〜100g/個の崩壊性を有し、とりわけ研磨剤が平均粒径3〜20μmのものである練歯磨剤組成物であることが、マッサージ効果感及び温感の付与効果を与え、本発明の効果付与には好適である。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。
[実施例、比較例]
下記に示す調製方法で表1に示す組成の顆粒を調製した。
調製した顆粒を用い、表2、3に示す組成の歯磨剤組成物(練歯磨剤)を常法により調製して下記方法で評価した。結果を表2、3に併記した。なお、得られた歯磨剤組成物のベース色は白色であった。
<顆粒の調製方法>
表1の原料を使用して顆粒を下記に示す製造法(焼結法)により調製した。
造粒容器に表1に示す各原料を混合後、30分間造粒し、100℃で20分間焼成した。その後、目開き106μm(140mesh)の篩を通過するもの、及び目開き850μm(18mesh)を通過しないものをJIS篩で篩分けて除外し、顆粒を調製した。
なお、白色顆粒は、表1に示すように原料としてゼオライト16kg、無水ケイ酸3kg、酸化チタン1kgを用いる以外は、上記と同様にして調製した。
なお、得られた顆粒の平均粒径、平均崩壊強度は同じであり、いずれも平均粒径200〜500μm、平均崩壊強度15〜50g/個の範囲内であった(それぞれ、上記した方法で同様に測定)。
また、原料として使用した色素(赤色226号、だいだい色203号、黄色205号)の吸収極大値は400〜559nmの範囲内であり(上記方法で同様にして400〜800nmの吸収スペクトルを測定。)、得られた赤色顆粒、だいだい色顆粒、黄色顆粒の吸収極大波長はそれぞれ使用した色素と同様であった。なお、青色201号、酸化チタンの吸収極大値は上記範囲外であり、青色顆粒、白色顆粒の吸収極大値は上記範囲外であった。
Figure 0006206169
※1:ゼオライト(コスモ社製)
※2:無水ケイ酸(ローディア社製 TIXOSIL43)
※3:赤色226号
(癸巳化成社製:吸収極大値543nm(測定溶媒:1−クロロナフタレン))
※4:だいだい色203号
(癸巳化成社製:吸収極大値480nm(測定溶媒:クロロホルム))
※5:黄色205号
(癸巳化成社製:吸収極大値424nm(測定溶媒:クロロホルム))
※6:青色201号
(癸巳化成社製:吸収極大値603nm(測定溶媒:クロロホルム))
※7:酸化チタン(石原産業社製)
また、使用した温感剤の詳細を下記に示す。
<温感剤(B)>
スピラントール(高砂香料工業(株)製)
唐辛子エキス((株)永廣堂本店製)
ジンジャーオイル(大洋香料(株)製)
なお、他の使用原料については医薬部外品原料規格2006に適合したものを用いた。また、使用した香料中には、温感剤(B)の化合物はいずれも含まれない。
<評価方法>
評価方法−1:歯磨き時のマッサージ効果感(マッサージ効果感付与効果)の評価
一般パネラー20人を対象に実施した。調製した歯磨剤組成物をチューブ容器から押出し、歯ブラシ上に約1cm(約1g)載せ、通常と同じように3分間歯磨きした時のマッサージ効果について、下記の判定基準に基づき判定した。20人の判定点の平均点を出し、下記の評価基準で評価した。
ここで、マッサージ効果感とは、歯茎で感じる心地よい刺激感である。
判定基準
5:歯磨き時、マッサージ効果を非常に感じる
4:歯磨き時、マッサージ効果を感じる
3:歯磨き時、マッサージ効果をやや感じる
2:歯磨き時、マッサージ効果をあまり感じない
1:歯磨き時、マッサージ効果を感じない
上記判定基準に基づき評価した点数の平均点を出し、以下の基準で評価した
◎:平均点が4.0点以上5.0点以下
○:平均点が3.0点以上4.0点未満
△:平均点が2.0点以上3.0点未満
×:平均点が2.0点未満
評価方法−2:歯磨き時の温感効果(温感付与効果)の評価
一般パネラー20人を対象に実施した。調製した歯磨剤組成物をチューブ容器から押出し、歯ブラシ上に約1cm(約1g)載せ、通常と同じように3分間歯磨きした時の温感効果について、下記の判定基準に基づき判定した。20人の判定点の平均点を出し、下記の評価基準で評価した。
判定基準
5:歯磨き時、温感効果を非常に感じる
4:歯磨き時、温感効果を感じる
3:歯磨き時、温感効果をやや感じる
2:歯磨き時、温感効果をあまり感じない
1:歯磨き時、温感効果を感じない
上記判定基準に基づき評価した点数の平均点を出し、以下の基準で評価した
◎:平均点が4.0点以上5.0点以下
○:平均点が3.0点以上4.0点未満
△:平均点が2.0点以上3.0点未満
×:平均点が2.0点未満
Figure 0006206169
Figure 0006206169

Claims (7)

  1. 溶媒に溶解させて400〜800nmの吸収スペクトルを測定したときに400〜559nmの範囲に吸収極大値を持つ色素と賦形剤としてゼオライト及びシリカとを含有する着色顆粒(A)を0.5〜2質量%と、スピラントール及び唐辛子エキスから選ばれる1種又は2種の温感剤(B)とを含有し、前記温感剤(B)としてスピラントールを含有する場合はその含有量が0.01〜0.05質量%であり、唐辛子エキスを含有する場合はその含有量が0.003〜0.008質量%であることを特徴とする歯磨剤組成物。
  2. 着色顆粒(A)に含有する色素が、赤色系、だいだい色系及び黄色系から選ばれる1種又は2種以上の有機色素である請求項1記載の歯磨剤組成物。
  3. 上記色素の含有量が、着色顆粒(A)全体に対して0.01〜0.5質量%である請求項1又は2記載の歯磨剤組成物。
  4. 着色顆粒(A)が、上記賦形剤を構成成分とする着色造粒物である請求項1、2又は3記載の歯磨剤組成物。
  5. 着色顆粒(A)が、平均粒径150〜800μm、平均崩壊強度10〜100g/個の崩壊性顆粒である請求項1乃至4のいずれか1項記載の歯磨剤組成物。
  6. 更に、研磨剤を3〜60質量%含有し、歯磨剤ベースの色が白色の練歯磨剤組成物である請求項1乃至5のいずれか1項記載の歯磨剤組成物。
  7. 上記色素と賦形剤とを含む原料を造粒後に90〜150℃で加熱し、賦形剤を構成成分とする造粒物を色素で着色した着色顆粒(A)を調製し、得られた着色顆粒(A)と温感剤(B)とを歯磨剤組成物中に分散配合する請求項1乃至6のいずれか1項記載の歯磨剤組成物の製造方法。
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