JP2010039821A - 駐輪場課金システム - Google Patents

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Abstract

【課題】平日1回程度駐輪場を利用する通常頻度利用者と1日何回も駐輪場を利用する高頻度利用者との間の課金の公平性を確保しつつ、または駐輪場管理コストの回収効率を維持しあるいは高めながら、高頻度利用者の便宜を図り、また駐輪場の利用形態に応じて柔軟に駐輪料金を課金する。
【解決手段】利用者が自転車を駐輪場にロックさせたロック開始日時を記憶しておき、精算時には、利用者の特定プリペイドカードから読み取った前回の精算日時とロック開始日時とが同一日付で、かつ、前回の精算日時の方がロック開始日時よりも一定時間以上遡っていることを判断し、この場合に限り、割引料金を適用する。また、利用者の定期券から読み取った前回の精算日時とロック開始日時とが同一日付で、かつ、前回の精算日時の方がロック開始日時よりも遡っていることを判断し、この場合に限り、追加課金を行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えばプリペイドカード、IDカードなどを利用し、例えば自転車、自動二輪車などの車両を置く駐輪場における駐輪料金の課金を行う駐輪場課金システムに関する。
一般に、自転車を駐輪場に駐輪する利用者に対して課金する方法には、定期利用課金方法と一時利用課金方法がある。定期利用課金方法とは、例えば1ヶ月といった一定期間ごとに一定期間利用分の一定金額を課し、この一定期間内であれば、駐輪場に自転車を何回駐輪しても追加料金を課さない方法である。一時利用課金方法とは、駐輪場に自転車を1回駐輪するごとに、1回利用分の一定金額を課す方法である。また、一時利用課金方法における課金は、日単位であり、駐輪が当日内であれば1回利用分の金額を課し、駐輪が日をまたいで次の日に及んだ場合には、2回利用分の金額を課す。
定期利用課金方法は、例えば通勤通学のために鉄道駅付近に設置された駐輪場に自転車を駐輪する利用者など、平日1日当たり1回程度の頻度で定期的に駐輪場を利用する者(以下、これを「通常頻度利用者」という。)の便宜を図ることを主な目的として考えられた課金方法である。ところが、通常頻度利用者の一部の者は、別の場所で習い事がある日や雨の日などには、普段利用している駐輪場を利用しない。このような通常頻度利用者は、定期利用課金方法ではなく一時利用課金方法により駐輪場を利用する場合がある。特に、一時利用課金方法と比較して定期利用課金方法の割安の程度が小さい場合には、通常頻度利用者であっても一時利用課金方法を利用する場合が多い。
一時利用課金方法は、例えば、遠方の住宅地区から商店街に時々来る買い物客など、駐輪場の利用が定期的でなく、しかも利用頻度が数日に1回程度である者を主に想定して設定した課金方法である。ところが、今日では、鉄道駅の駅ビル内または鉄道駅の周辺に大規模なショッピングモールがつくられ、これを利用する多数の買い物客の便宜のために、またはこのような鉄道駅周辺の美化と違法駐輪や放置自転車の解消のために、鉄道駅付近に大規模な駐輪場が設置されるケースがある。このようなケースでは、通勤通学者だけでなく買い物客も当該駐輪場を利用する。そして、ショッピングモールで日常的な買い物をする買い物客は、当該駐輪場をほぼ毎日利用し、しかも、当該駐輪場を1日に何回も利用する場合がある。このように駐輪場をほぼ毎日利用し、しかも当該駐輪場を1日に何回も利用する者(以下、これを「高頻度利用者」という。)は、一時利用課金方法よりも定期利用課金方法の方が割安であるため、定期利用課金方法により当該駐輪場を利用する場合がある。
一方、昨今、駐輪場または駐車場において駐輪料金または駐車料金を支払う手段として、プリペイドカードの利用が増えてきている。プリペイドカードによれば、駐輪料金または駐車料金を精算ごとに現金で支払う場合と比較して、料金支払いを簡素化することができる。
さらに、現在では、プリペイドカードの機能を応用した課金システムが提案されている。例えば、下記の特許文献1には、プリペイドカードを用いて、特定時間帯内での利用の場合には時間単位料金で課金し、特定時間帯外での利用の場合には日単位料金で課金する駐車場の課金システムが記載されている。
特開平11−238150号公報
ところで、上述したように、通勤通学者のような通常頻度利用者は、定期利用課金方法ではなく一時利用課金方法により駐輪場を利用する場合がある。しかし、これでは、通勤通学者のような通常頻度利用者の便宜を図るという定期利用課金方法の目的が損なわれてしまう。この問題を回避するためには、定期利用課金方法による一定期間分の駐輪料金を安くし、一時利用課金方法による課金と比較して定期利用課金方法による課金を一層割安にすればよいとも思える。
しかしながら、定期利用課金方法による一定期間分の駐輪料金を安くすると、ショッピングモールで日常的な買い物をする買い物客のような高頻度利用者が定期利用課金方法を利用する場合に、この高頻度利用者に対する駐輪料金が安くなりすぎてしまう。この結果、定期利用課金方法の利用について、通常頻度利用者と高頻度利用者との間で課金の公平性を確保することができない。このため、定期利用課金方法を利用する通常頻度利用者からの苦情が懸念される。また、駐輪設備の消耗に大きく貢献する高頻度利用者に過度に安い駐輪料金で駐輪場の利用を提供すると、駐輪場の管理コストの回収効率が悪化する。だからといって、日常的な買い物客のような高頻度利用者に対しては定期利用課金方法を採用させないようにするとすれば、高頻度利用者の便宜を無視することとなり妥当でない。
このような問題を回避するために、定期利用課金方法において、駐輪場の利用頻度に応じて2つの定期駐輪料金を設定することが考えられる。すなわち、通勤通学者のような通常頻度利用者向けの比較的安い定期駐輪料金と、日常的な買い物客のような高頻度利用者向けの比較的高い定期駐輪料金を設定するというアイディアである。しかし、2種類の定期券を発行することはコストがかかる。また、平日は通勤通学のために1日あたり1回の利用で、休日には買い物のために1日あたり数回利用するといった、通常頻度利用者と高頻度利用者との中間に位置する頻度の利用者も存在する。このため、駐輪場の利用頻度が1日1回か、1日2回以上かで定期駐輪料金に差を設けることは得策とはいえない。
また、上述した特許文献1に記載の駐車場の課金システムでは、プリペイドカードを用いて時間単位料金と日単位料金の2種類の課金を実現しているものの、このシステムでは、通常頻度利用者と高頻度利用者との間で課金の公平性を確保することができないという問題、または駐輪場の管理コストの回収効率が悪化するという問題など、上述した問題を解決することができない。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の第1の課題は、通常頻度利用者と高頻度利用者との間の課金の公平性を確保しつつ、または駐輪場の管理コストの回収効率を維持しもしくは高めながら、高頻度利用者の便宜を図ることができる駐輪場課金システムを提供することにある。
本発明の第2の課題は、通勤通学のための利用、日常的な買い物のための利用など、駐輪場の利用形態に応じて柔軟に駐輪料金を課金することができる駐輪場課金システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の駐輪場課金システムは、駐輪場に駐輪する車両のロックおよび駐輪料金の課金を行う駐輪場課金システムであって、前記駐輪場内において車両をロックすると共に、アンロック信号に基づいて前記車両のロックを解除するロック手段と、前記ロック手段により前記車両のロックを開始したロック開始日時を記憶する記憶手段と、カードに対して情報の読取および記録を行うカードリーダライタ手段と、駐輪料金の精算を行う精算手段と、前記精算手段により精算が行われた精算日時を前記カードリーダライタ手段により前記カードに記録する精算日時記録手段と、前記精算手段による精算が行われた後、前記ロック手段に前記アンロック信号を出力するロック制御手段とを備え、前記精算手段は、前記カードに記録された前回の精算日時を前記カードリーダライタ手段により読み取り、前記記憶手段に記憶されたロック開始日時と、前記カードから読み取った前回の精算日時とが同一日付で、かつ、当該前回の精算日時の方が当該ロック開始日時よりも遡っていた場合には、駐輪料金に通常料金とは異なる特別料金を適用して精算を行う。
上記課題を解決するために、本発明の第2の駐輪場課金システムは、車両の駐輪料金の課金を行う駐輪場課金システムであって、駐輪場の入口に設けられた入場ゲートと、駐輪場の出口に設けられ、通常は閉じており、ゲート制御信号に基づいて開く出場ゲートと、駐輪場の出口に設けられ、カードに対して情報の読取および記録を行うカードリーダライタ手段と、前記駐輪場に車両が入場した入場日時を前記カードに記録する入場日時記録手段と、駐輪料金の精算を行う精算手段と、前記精算手段により精算が行われた精算日時を前記カードリーダライタ手段により前記カードに記録する精算日時記録手段と、前記精算手段による精算が行われた後、前記出場ゲートに前記ゲート制御信号を出力するゲート制御手段とを備え、前記精算手段は、前記カードに記録された入場日時および前回の精算日時を前記カードリーダライタ手段により読み取り、当該入場日時と当該前回の精算日時とが同一日付で、かつ当該前回の精算日時の方が当該入場日時よりも遡っていた場合には、駐輪料金に通常料金とは異なる特別料金を適用して精算を行う。
上述した本発明の第1または第2の駐輪場課金システムにおいて、前記カードに記録された識別情報を前記カードリーダライタ手段により読み取り、この読み取った識別情報に基づいて、前記カードが特定カードであるか否かを判断する特定カード判断手段を備えてもよい。この場合、前記精算日時記録手段は、前記特定カード判断手段により前記カードが特定カードであると判断された場合に限り、前記精算日時を前記カードに記録する。
上述した本発明の第1の駐輪場課金システムにおいて、前記カードに記録された識別情報を前記カードリーダライタ手段により読み取り、この読み取った識別情報に基づいて、前記カードが定期券であるか否かを判断する定期カード判断手段を備えてもよい。この場合、前記精算手段は、前記定期カード判断手段により前記カードが定期券であると判断された場合には、前記カードに記録された前回の精算日時を前記カードリーダライタ手段により読み取り、前記記憶手段に記憶されたロック開始日時と、前記カードから読み取った前回の精算日時とが同一日付で、かつ、当該前回の精算日時の方が当該ロック開始日時よりも遡っていたときに限り、前記駐輪場の今回の利用に係る駐輪料金の課金を行う。
上述した本発明の第2の駐輪場課金システムにおいて、前記カードに記録された識別情報を前記カードリーダライタ手段により読み取り、この読み取った識別情報に基づいて、前記カードが定期券であるか否かを判断する定期カード判断手段を備えてもよい。この場合、前記精算手段は、前記定期カード判断手段により前記カードが定期券であると判断された場合には、前記カードに記録された入場日時および前回の精算日時を前記カードリーダライタ手段により読み取り、当該入場日時と当該前回の精算日時とが同一日付で、かつ当該前回の精算日時の方が当該入場日時よりも遡っていたときに限り、前記駐輪場の今回の利用に係る駐輪料金の課金を行う。
上述した本発明によれば、通常頻度利用者と高頻度利用者との間の課金の公平性を確保しつつ、または駐輪場の管理コストの回収効率を維持しまたは高めながら、高頻度利用者の便宜を図ることができる。また、上述した本発明によれば、通勤通学のための利用、日常的な買い物のための利用など、駐輪場の利用形態に応じて柔軟に駐輪料金を課金することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である個別ロック式駐輪場課金システムを示している。図1において、個別ロック式駐輪場課金システム1は、複数の駐輪装置ユニット2および駐輪料金精算装置3を備えている。なお、説明の便宜上、図1では1つの駐輪装置ユニット2のみを図示している。また、大型の駐輪場の場合には、駐輪場課金システム1が複数の駐輪料金精算装置3を備えている場合もあるが、本実施形態では、駐輪場課金システム1が1つの駐輪料金精算装置3を備えている場合を例にあげる。
各駐輪装置ユニット2は、自転車4の前輪5をロックする複数のロック手段としてのロック装置6、これらロック装置6を相互に連結する連結部材7、および一の駐輪装置ユニット2の各ロック装置6と駐輪料金精算装置3との間の通信を中継する中継装置8を備えている。中継装置8と駐輪料金精算装置3との間は埋設配線9により相互に接続され、一方、一の駐輪装置ユニット2における中継装置8と各ロック装置6との間は、連結部材7内に配置された埋設配線46(図2参照)により相互に接続されている。これにより、各駐輪装置ユニット2における各ロック装置6と駐輪料金精算装置3とは相互に通信を行うことができる。また、各ロック装置6は、自転車4の前輪5を挿入するための前輪挿入口10を有し、前輪挿入口10に挿入された前輪5をロックする。また、各ロック装置6には、それぞれ装置番号が明示されており、利用者が何番のロック装置6に自転車4の前輪5をロックさせたかがわかるようになっている。また、各ロック装置6には、自転車4の前輪5を支えるガイドレール11が配設されている。
駐輪料金精算装置3のフロントパネルには、文字、数字、枠線などを如何様にも表示可能な液晶のドットマトリクスタイプの表示器15と、テンキー16と、精算キー、領収証キー、受付券キー、取消キー、登録キー、検索キーなどを有する操作キーユニット17と、プリペイドカード、定期券などのカードを挿入または排出するカード挿入口18と、紙幣挿入口19と、コイン投入口20と、案内放送用のスピーカ21と、係員呼出釦22と、インターホン23と、釣り銭や領収証などの取出口24とが設けられている。テンキー16および操作キーユニット17は、例えばメンブレンスイッチまたはシートスイッチなどのタッチ式のキー装置により一体的に構成されている。
図2は、駐輪場課金システム1の電気的構成を示している。図2に示すように、駐輪料金精算装置3内には、CPU(Central Processing Unit)31および記憶手段としてのメモリ32がバス33を介して相互に電気的に接続されている。CPU31は、メモリ32に記憶されたプログラムを読み取り、これを実行することにより、精算手段、精算日時記録手段、ロック制御手段、特定カード判断手段、定期カード判断手段などとして機能する。CPU31のこれらの機能の詳細については後述する。
また、CPU31にはバス33およびインターフェイス34を介して、図1に示す表示器15、テンキー16、操作キーユニット17、スピーカ21、係員呼出釦22およびインターホン23が電気的に接続されている。さらに、図2に示すように、CPU31にはバス33およびインターフェイス34を介して、上記カードに対して情報の読取および記録を行うカードリーダライタ手段としてのカードリーダライタ35、駐輪料金精算装置3を公衆通信網と相互通信可能に接続する外部通信部36、埋設配線9を介して駐輪料金精算装置3と中継装置8とを相互通信可能に接続する構内通信部37、領収証プリンタ38、コインセレクタ39、硬貨払出装置40および紙幣リーダ41が電気的に接続されている。
また、中継装置8内には、埋設配線9を介して駐輪料金精算装置3と中継装置8とを相互通信可能に接続する通信中継部42、および駐輪料金精算装置3のCPU31から出力される制御信号などに従って各ロック装置6を制御するロック装置制御部43を備えている。
また、各ロック装置6の前輪挿入口10には、自転車4の前輪5をロックするロック機構部44、および前輪挿入口10に前輪5が挿入されたことを検知する前輪検知部45が設けられている。ロック機構部44および前輪検知部45は、埋設配線46を介して中継装置8のロック装置制御部43に電気的に接続されている。
駐輪場内において、利用者が自転車4の前輪5をロック装置6の前輪挿入口10に挿入すると、前輪検知部45が、前輪挿入口10に前輪5が挿入されたことを検知すると共に、ロック機構部44が、前輪挿入口10に挿入された前輪5をロックする。その後、当該ロック装置6は、前輪5がロックされたことを示すロック信号を、自己の装置番号を示す装置番号情報と共に出力する。これらロック信号および装置番号情報は、中継装置8を介して駐輪料金精算装置3のCPU31に供給される。CPU31は、ロック装置6から供給されたロック信号および装置番号情報を受け取ったとき、現在の日時をロック開始日時としてメモリ32に記憶する。このとき、ロック開始日時は、ロック装置6から供給された装置番号情報に関連付けられてメモリ32に記憶される。
図3および図4は、駐輪料金精算装置3による精算処理を示している。図5および図6は、精算処理において駐輪料金精算装置3の表示器15に表示される画面の例を示している。図7は上記カードに記録された情報を示している。
図3に示すように、駐輪料金精算装置3の稼働時において、通常、CPU31は待機画面51Aを表示器15に表示している(ステップS1)。待機画面51Aには、図5(a)に示すように、現在の日時、および「精算の方は装置番号を入力して下さい」といった利用者へのガイダンスメッセージが表示されている。
今まで駐輪場に自転車4を駐輪しており、これから駐輪場から自転車4を持ち出そうしている利用者が、当該自転車4がロックされているロック装置6の装置番号(例えば「102」)を入力するために、駐輪場料金精算装置3のテンキー16のいずれかを押す(例えば「1」)(ステップS2:YES)。このようなキー入力に応じて、CPU31は装置番号入力画面51Bを表示器15に表示する(ステップS3)。
続いて、利用者が装置番号の続き(例えば「02」)を入力するために、テンキー16を押す。このときの装置番号入力画面51Bは図5(b)に示す通りである。続いて、利用者が操作キーユニット17の精算キーを押す(ステップS4:YES)。これに応じて、CPU31は、料金精算画面51Cを表示器15に表示する(ステップS5)。料金精算画面51Cには、図5(c)に示すように、利用者が支払うべき駐輪料金の金額が表示される。
続いて、CPU31は駐輪料金の精算(精算演算処理および精算制御処理などを含む)を行う。利用者は駐輪料金の精算を現金またはカードで行うことができる。利用者が駐輪料金の精算を現金で行うために、硬貨をコイン投入口20に投入し、または紙幣を紙幣挿入口19に挿入すると(ステップS6:YES)、CPU31は、駐輪料金が充足されるまで、投入または挿入された金額を、駐輪料金の金額から減算する(ステップS7)。そして、駐輪料金が充足され残金がゼロになると(ステップS8:YES)、CPU31は釣り銭の払出が必要かどうか判断し、釣り銭の払出が必要である場合には(ステップS9:YES)、釣り銭の払出を行う(ステップS10)。続いて、CPU31は、精算終了画面51Dを表示器15に表示する(ステップS11)。図5(d)に示す精算終了画面51Dは、駐輪料金の金額が100円であるのに対し、利用者が500円硬貨を投入し、この結果、釣り銭400円が払い出された例を示している。
以上のように精算が行われた後、CPU31は、利用者の自転車4がロックされているロック装置6に向けてアンロック信号を出力する(ステップS12)。アンロック信号は、中継装置8のロック装置制御部43を介して当該ロック装置6に供給される。これにより、当該ロック装置6による自転車4に対するロックが解除され、利用者は自転車4を駐輪場から持ち出すことが可能になる。
一方、ステップS6において、利用者が、駐輪料金の精算をカードで行うために、カードをカード挿入口18に挿入したとき(ステップS6:NO、ステップS13:YES)、CPU31は、挿入されたカードに記録された識別情報をカードリーダライタ35により読み取り、この読み取った識別情報に基づいて、当該カードの種別を判断する(ステップS14)。カードには、図7に示すような種々の情報(データ)が記録されている。これらの情報の中には、カードの種別を識別するための識別情報として、カード種別コードが含まれている(ブロックNo.2参照)。カードには、例えば、プリペイドカード、特定プリペイドカード、定期券および特定IDカードがある。カード種別コードは、このようなカードの種別を示すコードである。例えば、プリペイドカードのカード種別コードは「1」であり、特定プリペイドカードのカード種別コードは「2」であり、定期券のカード種別コードは「3」であり、特定IDカードのカード種別コードは「4」である。挿入されたカードに記録されたカード種別コードをカードリーダライタ35により読み取り、このカード種別コードが例えば「2」であった場合には、挿入されたカードが特定プリペイドカードであると判断される。
利用者により挿入されたカードが特定プリペイドカードである場合には(ステップS14:A)、CPU31は、通常料金よりも安い割引料金(特別料金の一具体例)の適用条件を充足するかどうかを判断する(ステップS15)。具体的には、CPU31は、挿入された特定プリペイドカードに記録された前回の精算日時をカードリーダライタ35により読み取る。続いて、CPU31は、メモリ32に記憶されたロック開始日時と、当該特定プリペイドカードから読み取った前回の精算日時とが同一日付で、かつ、当該前回の精算日時の方が当該ロック開始日時よりも一定時間(例えば10分)以上遡っていた場合に、割引料金の適用条件を充足すると判断する。
割引料金の適用条件を充足する場合には(ステップS15:YES)、CPU31は、挿入された特定プリペイドカードの利用可能残額から割引料金の金額を減算する(ステップS16)。
続いて、CPU31は、カードリーダライタ35により、現時点の日時を精算日時として、挿入された特定プリペイドカードに記録する(ステップS17)。図7に示すように、プリペイドカードに記憶された情報のうち、ブロックNo.14の情報は精算日時を示す情報である。ステップS17において、この精算日時は、前回の精算日時から今回の精算日時に書き換えられる。すなわち、上述したステップS15の時点では、この精算日時は、前回の精算日時を示していたが、ステップS17を終えた時点では、この精算日時は、今回の精算日時を示す。
続いて、CPU31は、カード精算画面52Aを表示器15に表示する(ステップS18)。図6(a)に示すように、カード精算画面52A中の精算料金には、通常料金100円の半額である割引料金50円が適用されている。続いて、CPU31は、挿入されたカードを利用者に返却するために、カード挿入口18からカードを排出する。続いて、CPU31は、利用者の自転車4がロックされているロック装置6に向けてアンロック信号を出力する(ステップS12)。
一方、利用者により挿入されたカードが普通のプリペイドカードである場合(ステップS14:B)、または、利用者により挿入されたカードが特定プリペイドカードであるが、割引料金の適用条件を充足しない場合には(ステップS14:YES、ステップS15:NO)、CPU31は、挿入されたプリペイドカードまたは特定プリペイドカードの利用可能残額から通常料金の金額を減算する(ステップS19)。続いて、CPU31は、挿入されたカードが特定プリペイドカードである場合には、カードリーダライタ35により、現時点の日時を精算日時として、当該特定プリペイドカードに記録し(ステップS17)、図6(b)に示すようなカード精算画面52Bを表示器15に表示し(ステップS18)、挿入されたカードを利用者に返却するために、カード挿入口18からカードを排出する。続いて、CPU31は、利用者の自転車4がロックされているロック装置6に向けてアンロック信号を出力する(ステップS12)。
ここで、図3中のステップS15における割引料金の適用条件判断について、3つの具体例をあげる。第1に、メモリ32に記憶されているロック開始日時が6月21日8時21分であり、特定プリペイドカードに記録されている前回の精算日時が6月21日7時56分である場合には、ロック開始日時と前回の精算日時とが同一日付で、かつ、当該精算日時の方が当該ロック開始日時よりも一定時間(例えば10分)以上遡っているので、割引料金の適用条件を充足する。この利用者は、特定プリペイドカードを利用し、同一の日に2回以上駐輪場を利用している。このような利用者(高頻度利用者)には割引料金を適用する。
第2に、メモリ32に記憶されているロック開始日時が6月21日8時21分であり、特定プリペイドカードに記録されている前回の精算日時が6月20日20時20分である場合には、ロック開始日時と前回の精算日時とが同一日付ではないので、割引料金の適用条件を充足しない。この利用者は、特定プリペイドカードを利用しているものの、同一の日に2回以上駐輪場を利用していない。このような利用者には通常料金を適用する。
第3に、メモリ32に記憶されているロック開始日時が6月21日8時21分であり、特定プリペイドカードに記録されている前回の精算日時が6月21日16時15分である場合には、ロック開始日時と前回の精算日時とが同一日付であるものの、当該精算日時が当該ロック開始日時よりも一定時間以上遡っていないので、割引料金の適用条件を充足しない。この利用者は、他人の特定プリペイドカードを借りて精算を行っているものと考えられ、同一の日に2回以上駐輪場を利用しているかどうかは不明である。このような利用者には通常料金を適用する。
他方、ステップS14において、利用者が挿入したカードが定期券であるとCPU31が判断した場合には(ステップS14:C)、CPU31は、図4に示すように、追加課金の適用条件を充足するかどうかを判断する(ステップS20)。具体的には、CPU31は、定期券に記録された前回の精算日時をカードリーダライタ35により読み取る。続いて、CPU31は、メモリ32に記憶されたロック開始日時と、当該定期券から読み取った前回の精算日時とが同一日付か否か、および当該前回の精算日時の方が当該ロック開始日時よりも遡っているか否かを判断する。そして、当該ロック開始日時と当該前回の精算日時とが同一日付であり、かつ当該前回の精算日時の方が当該ロック開始日時よりも遡っている場合には(ステップS20:A)、CPU31は、追加課金の適用条件を充足すると判断し、追加料金(駐輪場の今回の利用に係る駐輪料金)の支払いを要求する旨のメッセージおよび追加料金の金額を示した画面を表示器15に表示し、スピーカ21を介して追加料金の支払いを要求する旨のメッセージを音声出力する(ステップS21)。続いて、CPU31は、図3中のステップS6ないしステップS10と同様に現金による追加料金の精算を行い(ステップS22)、その後、ステップS11と同様に精算終了画面を表示し(ステップS23)、カードを排出し、ステップS12と同様にアンロック信号を出力する(ステップS24)。一方、当該ロック開始日時と当該前回の精算日時とが同一日付でなく、当該前回の精算日時の方が当該ロック開始日時よりも遡っている場合には(ステップS20:B)、CPU31は、追加課金の適用条件を充足しないと判断し、追加料金の課金を行わず、精算終了画面を表示し(ステップS23)、カードを排出し、アンロック信号を出力する(ステップS24)。他方、当該ロック開始日時と当該前回の精算日時とが同一日付であるかを問わず、当該前回の精算日時の方が当該ロック開始日時よりも遡っていない場合には(ステップS20:C)、CPU31は、他人の定期券を借りてロックを解除するという禁止行為を試みていると判断し、カードを排出し、アンロック信号を出力しない。
以上説明した通り、本発明の第1の実施形態である駐輪場課金システム1では、特定プリペイドカードを利用し、同一の日に2回以上駐輪場を利用する利用者に対しては割引料金を適用し、一方、特定プリペイドカードを利用し、同一の日に2回以上駐輪場を利用しない利用者に対しては通常料金を適用する。これにより、1日に何回も繰り返し駐輪場を利用する高頻度利用者を料金面で優遇することができ、高頻度利用者による駐輪場の利用を促進させることができる。
また、駐輪場課金システム1では、定期券を利用し、同一の日に2回以上駐輪場を利用する利用者に対しては追加料金を課金する。これにより、定期券を利用して、1日に何回も繰り返し駐輪場を利用する高頻度利用者に対してその利用回数に応じた課金を行うことができ、駐輪場の管理コストの回収効率を維持しまたは高めることができる。
また、駐輪場課金システム1によれば、特定プリペイドカードを利用し、同一の日に2回以上駐輪場を利用する利用者に対する割引料金の金額と、定期券を利用し、同一の日に2回以上駐輪場を利用する利用者に対する追加料金の金額とを適切に設定することにより、例えば通勤通学のために平日1日当たり1回程度の頻度で定期的に駐輪場を利用する通常頻度利用者と、例えば鉄道駅周辺のショッピングモールで日常的な買い物をするために駐輪場を毎日のように、しかも1日に何回も利用する高頻度利用者との間において、課金の公平性を確保することができる。
また、駐輪場課金システム1によれば、特定プリペイドカードと普通のプリペイドカードと定期券とを識別し、それぞれ異なる課金の仕方をすることにより、通勤通学のための利用、日常的な買い物のための利用など、駐輪場の利用形態に応じて柔軟に駐輪料金を課金することができる。
(第2の実施形態)
図8は、本発明の第2の実施形態であるゲート式駐輪場課金システムが設置されているゲート式駐輪場を示している。図8に示すように、ゲート式駐輪場課金システム61は、駐輪場60の入口に設けられた入場ゲート62と、駐輪場60の出口に設けられた出場ゲート63と、駐輪場60の外側であって、駐輪場60の入口近傍に配置された入場装置64と、駐輪場60内であって、駐輪場60の出口近傍に配置された精算装置65とを備えている。また、駐輪場60の外側であって、駐輪場60の入口近傍にはカード販売機66が設けられている。また、駐輪場60内には駐輪スペース67、67、…が画成されている。なお、入場ゲート62および出場ゲート63として、ゲートバーが上下するもの、扉が開閉するもの、回転バーが回転するものなど、様々なタイプのものが利用可能である。
入場ゲート62は通常閉じている。駐輪場60をこれから利用しようとする利用者は、まず、カードを入場装置64のカード挿入口に挿入する。カードには、定期券、普通のプリペイドカード、特定プリペイドカードなどがある。カードを持っていない利用者は、定期券または普通のプリペイドカードをカード販売機66で購入することができる。入場装置64は、挿入されたカードについて後述の入場処理を行い、入場処理終了時に、挿入されたカードを利用者に返却する。利用者が、返却されたカードを受け取ると、入場装置64は、入場ゲート62にゲート制御信号を出力する。このゲート制御信号に基づいて入場ゲート62が開く。続いて、利用者は、自転車を押して駐輪場60に入り、自転車を所望の駐輪スペース67に置く。
一方、出場ゲート63も通常閉じている。駐輪場60の利用を終えて駐輪場60を出ようとする利用者は、まず、カードを精算装置65のカード挿入口に挿入する。精算装置65は、挿入されたカードの種別に応じて後述の精算処理を行い、精算処理終了時に、挿入されたカードを利用者に返却する。利用者が、返却されたカードを受け取ると、精算装置65は出場ゲート63にゲート制御信号を出力する。このゲート制御信号に基づいて出場ゲート63が開く。続いて、利用者は自転車を押して駐輪場を出る。
図9は入場装置64および入場ゲート62の電気的構成を示している。図9に示すように、入場装置64内には、CPU71およびメモリ72がバス73を介して相互に電気的に接続されている。また、CPU71にはバス73およびインターフェイス74を介し、駐輪場60に自転車が入場した入場日時をカードに記録する入場日時記録手段としてのカードリーダライタ75、表示器76、および入場ゲート62に向けてゲート制御信号を供給する外部機器制御部77に電気的に接続されている。一方、入場ゲート62は、ゲート制御信号に基づいてゲートの開閉を制御するゲートロック装置78を備えている。
図10は精算装置65および出場ゲート63の電気的構成を示している。図10に示すように、精算装置65は、メモリ32に記憶されたプログラムを読み取り、これを実行することにより、精算手段、精算日時記録手段、ゲート制御手段、特定カード判断手段、定期カード判断手段などとして機能するCPU79、および出場ゲート63に向けてゲート制御信号を供給する外部機器制御部80を備えている。精算装置65のその他の電気的構成要素は、図2中の精算装置3と同じである。なお、図10では、図2と同一の構成要素に同一の符号を付している。一方、出場ゲート63は、ゲート制御信号に基づいてゲートの開閉を制御するゲートロック装置81を備えている。
図11は、入場装置64による入場処理を示している。図11に示すように、入場装置64の稼働時において入場装置64のCPU71は、現在日時の表示などを含む待機画面を表示器76に表示している(ステップS31)。
駐輪場60をこれから利用しようとする利用者がカードを入場装置64の図示しないカード挿入口に挿入すると、CPU71は、カードが挿入されたことを認識し(ステップS32:YES)、入場案内画面を表示器76に表示する(ステップS33)。入場案内画面には、カードの有効期限や、カードがプリペイドカードである場合には残額などを表示することが望ましい。このとき、「いらっしゃいませ」、「おはようございます」といった挨拶メッセージを音声出力してもよい。
続いて、CPU71は、挿入されたカードに記録された識別情報(カード種別コード)をカードリーダライタ75により読み取り、読み取った識別情報に基づいてカードの種別を判断する(ステップS34、S38)。そして、挿入されたカードが定期券である場合には(ステップS34:YES)、CPU71は、カードリーダライタ75により、入場ステータスを当該カードに記録し(ステップS35)、続いて、CPU71は、カードリーダライタ75により、駐輪場60に自転車が入場した入場日時を当該カードに記録する(ステップS36)。続いて、CPU71は、当該カードを利用者に返却するために、当該カードをカード挿入口から排出する(ステップS37)。
一方、挿入されたカードが特定プリペイドカードである場合には(ステップS34:NO、ステップS38:YES)、CPU71は、カードリーダライタ75により、駐輪場60に自転車が入場した入場日時を当該カードに記録し(ステップS36)、当該カードをカード挿入口から排出する(ステップS37)。
他方、挿入されたカードが普通のプリペイドカードである場合には(ステップS34:NO、ステップS38:NO)、CPU71は、当該カードに入場日時の記録を行うことなく、当該カードをカード挿入口から排出する(ステップS37)。
カード挿入口から排出されたカードを利用者が抜き取ったとき(ステップS39:YES)、CPU71はこれを認識し、続いてゲート制御信号を出力する(ステップS40)。ゲート制御信号は入場ゲート62のゲートロック装置78に供給される。これにより、入場ゲート62が開き、利用者は自転車を押して駐輪場60に入ることが可能になる。
図12は、精算装置65による精算処理を示している。図12に示すように、精算装置65の稼働時において精算装置65のCPU79は、現在日時の表示などを含む待機画面を表示器15に表示している(ステップS51)。
駐輪場60から自転車を出そうとしている利用者がカードを精算装置65のカード挿入口に挿入すると、CPU79は、カードが挿入されたことを認識する(ステップS52:YES)。
続いて、CPU79は、カードに記録された識別情報(カード種別コード)を、カードリーダライタ35により読み取り、読み取った識別情報に基づいてカードの種別を判断する(ステップS53、S60)。そして、挿入されたカードが定期券である場合には(ステップS53:YES)、CPU79は、入場装置64の入場処理において記録された入場ステータスを当該カードから消去し(ステップS54)、続いて、追加課金の適用条件を充足するか否かを判断する(ステップS55)。すなわち、CPU79は、定期券に記録された入場日時および前回の精算日時をカードリーダライタ35により読み取る。続いて、CPU79は、当該入場日時と当該前回の精算日時とが同一日付か否か、および当該前回の精算日時の方が当該入場日時よりも遡っているか否かを判断する。そして、当該入場日時と当該前回の精算日時とが同一日付であり、かつ当該前回の精算日時の方が当該入場日時よりも遡っている場合には、(ステップS55:A)、CPU79は、追加課金の適用条件を充足すると判断し、図4中のステップS21と同様に、追加料金(駐輪場60の今回の利用に係る駐輪料金)の支払いを要求し(ステップS56)、図4中のステップS22と同様に、追加料金の精算を行い(ステップS57)、その後、精算終了画面を表示器15に表示し(ステップS58)、カードを排出し、ゲート制御信号を出力する(ステップS59)。このゲート制御信号は出場ゲート63のゲートロック装置81に供給される。これにより、出場ゲート63が開き、利用者は自転車を押して駐輪場60を出ることが可能になる。一方、当該入場日時と当該前回の精算日時とが同一日付でなく、当該精算日時の方が当該入場日時よりも遡っている場合には(ステップS55:B)、CPU79は、追加課金の適用条件を充足しないと判断し、追加料金の課金を行わず、精算終了画面を表示し(ステップS58)、カードを排出し、ゲート制御信号を出力する(ステップS59)。他方、当該入場日時と当該前回の精算日時とが同一日付であるかどうかを問わず、当該精算日時の方が当該入場日時よりも遡っていない場合には(ステップS55:C)、CPU79は、他人の定期券を借りて出場するという禁止行為を試みていると判断し、カードを排出し、ゲート制御信号を出力しない。
一方、挿入されたカードが特定プリペイドカードである場合には(ステップS53:NO、ステップS60:YES)、CPU79は、割引料金の適用条件を充足するか否かを判断する(ステップS61)。すなわち、CPU79は、挿入された特定プリペイドカードに記録された入場日時および前回の精算日時をカードリーダライタ35により読み取る。続いて、CPU79は、当該入場日時と当該前回の精算日時とが同一日付で、かつ、当該前回の精算日時の方が当該入場日時よりも一定時間以上遡っていた場合に、割引料金の適用条件を充足すると判断する。割引料金の適用条件を充足する場合には(ステップS61:YES)、CPU79は、挿入された特定プリペイドカードの利用可能残額から割引料金の金額を減算する(ステップS62)。続いて、CPU79は、カードリーダライタ35により、現時点の日時を精算日時として、挿入された特定プリペイドカードに記録し(ステップS63)、カード精算画面を表示器15に表示し(ステップS64)、カードを排出し、ゲート制御信号を出力して出場ゲート63を開ける(ステップS59)。他方、利用者により挿入されたカードが普通のプリペイドカードである場合(ステップS53:NO、ステップS60:NO)、または、利用者により挿入されたカードが特定プリペイドカードであるが、割引料金の適用条件を充足しない場合には(ステップS60:YES、ステップS61:NO)、CPU79は、挿入されたプリペイドカードまたは特定プリペイドカードの利用可能残額から通常料金の金額を減算し(ステップS65)、挿入されたカードが特定プリペイドカードである場合には、現時点の日時を精算日時として当該カードに記録し(ステップS63)、カード精算画面を表示器15に表示し(ステップS64)、カードを排出し、ゲート制御信号を出力して出場ゲート63を開ける(ステップS59)。
以上説明した通り、本発明の第2の実施形態である駐輪場課金システム61も、上述した本発明の第1の実施形態である駐輪場課金システム1とほぼ同様の作用効果を奏する。
なお、上述した各実施形態では、特定プリペイドカードについては割引料金の適用条件を充足するか否かの判断を、ロック開始日時と前回の精算日時とを比較することによって行うが、この場合、前回の精算を行った駐輪場と、今回の精算を行う駐輪場とが同一である必要はない。これにより、利用者は、1日に同一の駐輪場を何回も繰り返し利用する場合だけでなく、1日に複数の異なる駐輪場を順次に利用する場合でも、割引料金の適用を受けることができる。また、このことは定期券について追加課金の適用条件を充足するか否かを判断するときも同様である。
また、上述した各実施形態では、駐輪場課金システム1(61)で利用するカードとして特定プリペイドカード、普通のプリペイドカードまたは定期券を利用する場合を例にあげたが、これら以外に特定IDカードを利用することもできる。特定IDカードは、金額価値を記録していない点で特定プリペイドカードと異なるが、割引料金の適用を受けることができる点、精算処理において精算日時が記録される点、ゲート式駐輪場課金システム61においては入場日時が記録される点は特定プリペイドカードと同じである。特定IDカードを有する利用者は、特定IDカードを個別ロック式駐輪場課金システム1の精算装置3に挿入することにより、割引料金の適用を受けることができる。また、特定IDカードを保持する利用者は、特定IDカードを、入場時にゲート式駐輪場課金システム61の入場装置64に挿入し、出場時にゲート式駐輪場課金システム61の精算装置65に挿入することにより、割引料金の適用を受けることができる。これらの場合、料金の支払いには、現金または他のプリペイドカードを併用する。例えば、駅前の百貨店が、百貨店の会員カードとして特定IDカードを会員客に提供することにより、会員客を非会員客よりも優遇することができる。
また、上述した各実施形態では、割引料金の適用条件を、ロック開始日時と前回の精算日時とが同一日付であり、かつ前回の精算日時がロック開始日時よりも一定時間以上遡っていることとした。この条件中の「一定時間」は10分程度が望ましい。一旦出場した後に再入場した利用者に割引料金を適用する条件として、出場と再入場との間隔が10分程度以上あることを要求することにより、出場した利用者からすぐにその場で特定プリペイドカードを借りて入場するといった不正行為を行った者に割引料金が適用されるのを防止することができる。もっとも、不正行為が行われる心配がない場合には、「一定時間」をゼロとしてもよいし、不正行為が頻繁に生じる場合には「一定時間」を例えば30分程度の長さ、あるいはそれ以上の長さに延長してもよい。
また、上述した各実施形態では、割引料金の適用条件を充足した場合には、一律に一定の割引料金(例えば通常料金の半額)を適用する場合を例にあげたが、本発明はこれに限らない。1日に駐輪場を利用する回数に応じて、料金の割引の程度を変化させてもよい。例えば、1日における駐輪場の利用が2〜4回目の場合には、駐輪料金を通常料金の半額とし、5回目以降は駐輪料金を通常料金の4分の1の金額または無料としてもよい。
また、上述した各実施形態では、特定プリペイドカードを利用した場合に、前回の精算日時がロック開始日時(入場日時)よりも一定時間以上遡っていない場合には、通常料金を適用することとしたが、これに代えて、前回の精算日時がロック開始日時(入場日時)よりも一定時間以上遡っていない場合には、特定プリペイドカードによる精算を中止し、その利用者に対し、現金または普通のプリペイドカードによる精算を要求してもよい。これにより、特定プリペイドカードを他人から借りて精算を行う行為を防止することができる。もっとも、このようにしても、利用者は普通のプリペイドカードを他人から借りて利用することは妨げられない。例えば親子2人で自転車で買い物に行く場合には、2台の自転車を駐輪場に置き、親が自分の分とその子供の分の駐輪料金を支払う場合がある。このような場合には、親が所持する1枚の普通のプリペイドカードを利用して2人分の精算を行うことができ、便利である。
また、上述した各実施形態では、自転車を駐輪する駐輪場課金システムを例にあげたが、本発明はこれに限らない。本発明は、自動二輪車などの他の車両を駐輪する駐輪場課金システムにも適用することができる。また、本発明は、自動四輪車のフラップ式駐車場やゲート式駐車場にも応用することが可能である。
また、上述した各実施形態では、精算または入場にカードを利用する場合を例にあげたが、本発明は、カードに代えて、コイン形状、タグ形状の媒体、携帯電話などの端末装置に内蔵されたICチップを利用する場合にも応用することができる。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取るこのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う駐輪場課金システムもまた本発明の技術思想に含まれる。
本発明の第1の実施形態である個別ロック式駐輪場課金システムを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態である駐輪場課金システムの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態である駐輪場課金システムの駐輪料金精算装置における精算処理を示すフローチャートである。 図3に続くフローチャートである。 精算処理において駐輪料金精算装置の表示器に表示される(a)待機画面、(b)装置番号入力画面、(c)料金精算画面、および(d)精算終了画面を示す説明図である。 精算処理において駐輪料金精算装置の表示器に表示される(a)割引料金適用時のカード精算画面、および(b)通常料金適用時のカード精算画面を示す説明図である。 カードに記録された情報を示す説明図である。 本発明の駐輪場課金システムの第2の実施形態であるゲート式駐輪場課金システムが設置されたゲート式駐輪場を示す説明図である。 本発明の駐輪場課金システムの第2の実施形態であるゲート式駐輪場課金システムにおける入場装置および入場ゲートの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の駐輪場課金システムの第2の実施形態であるゲート式駐輪場課金システムにおける精算装置および出場ゲートの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の駐輪場課金システムの第2の実施形態であるゲート式駐輪場課金システムの入場装置における入場処理を示すフローチャートである。 本発明の駐輪場課金システムの第2の実施形態であるゲート式駐輪場課金システムの精算装置における精算処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1、61 駐輪場課金システム
3、65 精算装置
4 自転車
6 ロック装置
31、71、 CPU
32 メモリ
35、75 カードリーダライタ
62 入場ゲート
63 出場ゲート
64 入場装置

Claims (5)

  1. 駐輪場に駐輪する車両のロックおよび駐輪料金の課金を行う駐輪場課金システムであって、
    前記駐輪場内において車両をロックすると共に、アンロック信号に基づいて前記車両のロックを解除するロック手段と、
    前記ロック手段により前記車両のロックを開始したロック開始日時を記憶する記憶手段と、
    カードに対して情報の読取および記録を行うカードリーダライタ手段と、
    駐輪料金の精算を行う精算手段と、
    前記精算手段により精算が行われた精算日時を前記カードリーダライタ手段により前記カードに記録する精算日時記録手段と、
    前記精算手段による精算が行われた後、前記ロック手段に前記アンロック信号を出力するロック制御手段とを備え、
    前記精算手段は、前記カードに記録された前回の精算日時を前記カードリーダライタ手段により読み取り、前記記憶手段に記憶されたロック開始日時と、前記カードから読み取った前回の精算日時とが同一日付で、かつ、当該前回の精算日時の方が当該ロック開始日時よりも遡っていた場合には、駐輪料金に通常料金とは異なる特別料金を適用して精算を行うことを特徴とする駐輪場課金システム。
  2. 車両の駐輪料金の課金を行う駐輪場課金システムであって、
    駐輪場の入口に設けられた入場ゲートと、
    駐輪場の出口に設けられ、通常は閉じており、ゲート制御信号に基づいて開く出場ゲートと、
    駐輪場の出口に設けられ、カードに対して情報の読取および記録を行うカードリーダライタ手段と、
    前記駐輪場に車両が入場した入場日時を前記カードに記録する入場日時記録手段と、
    駐輪料金の精算を行う精算手段と、
    前記精算手段により精算が行われた精算日時を前記カードリーダライタ手段により前記カードに記録する精算日時記録手段と、
    前記精算手段による精算が行われた後、前記出場ゲートに前記ゲート制御信号を出力するゲート制御手段とを備え、
    前記精算手段は、前記カードに記録された入場日時および前回の精算日時を前記カードリーダライタ手段により読み取り、当該入場日時と当該前回の精算日時とが同一日付で、かつ当該前回の精算日時の方が当該入場日時よりも遡っていた場合には、駐輪料金に通常料金とは異なる特別料金を適用して精算を行うことを特徴とする駐輪場課金システム。
  3. 前記カードに記録された識別情報を前記カードリーダライタ手段により読み取り、この読み取った識別情報に基づいて、前記カードが特定カードであるか否かを判断する特定カード判断手段を備え、
    前記精算日時記録手段は、前記特定カード判断手段により前記カードが特定カードであると判断された場合に限り、前記精算日時を前記カードに記録することを特徴とする請求項1または2に記載の駐輪場課金システム。
  4. 前記カードに記録された識別情報を前記カードリーダライタ手段により読み取り、この読み取った識別情報に基づいて、前記カードが定期券であるか否かを判断する定期カード判断手段を備え、
    前記精算手段は、前記定期カード判断手段により前記カードが定期券であると判断された場合には、前記カードに記録された前回の精算日時を前記カードリーダライタ手段により読み取り、前記記憶手段に記憶されたロック開始日時と、前記カードから読み取った前回の精算日時とが同一日付で、かつ、当該前回の精算日時の方が当該ロック開始日時よりも遡っていたときに限り、前記駐輪場の今回の利用に係る駐輪料金の課金を行うことを特徴とする請求項1に記載の駐輪場課金システム。
  5. 前記カードに記録された識別情報を前記カードリーダライタ手段により読み取り、この読み取った識別情報に基づいて、前記カードが定期券であるか否かを判断する定期カード判断手段を備え、
    前記精算手段は、前記定期カード判断手段により前記カードが定期券であると判断された場合には、前記カードに記録された入場日時および前回の精算日時を前記カードリーダライタ手段により読み取り、当該入場日時と当該前回の精算日時とが同一日付で、かつ当該前回の精算日時の方が当該入場日時よりも遡っていたときに限り、前記駐輪場の今回の利用に係る駐輪料金の課金を行うことを特徴とする請求項2に記載の駐輪場課金システム。
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