JP2004231134A - 駐輪管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】駐輪管理システム10は、複数の駐輪位置のそれぞれで二輪車をロックする個別ロック装置24と、個別ロック装置24によるロックを解除するのに必要な所定の解除手続を実行する複数の解除手続装置19(19a,19b)と、解除手続装置19(19a,19b)において所定の解除手続が完了したときにその解除手続の対象となる駐輪位置における個別ロック装置24のロックを解除させる解除指令信号を生成する解除指令部62と、を備え、一の個別ロック装置24に対して、そのロックを解除させるための解除手続を実行可能な解除手続装置を複数(すなわち19a,19b等)設定する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、二輪車を各駐輪位置で個別にロック可能な駐輪システムにおいて、所定の解除手続によりそのロックを解除させる駐輪管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
有料駐輪場や契約駐輪場では、二輪車を出車する際に、駐車料金を支払ったり、識別カード等を用いた本人確認等の手続きが必要とされる場合が多い。そして、駐輪位置毎の個別ロックの導入された駐輪システムでは、通常、特許文献1に示すように、その手続きによって対応する個別ロックが解除されるようになっている。こうしたシステムでは、利用者各自の操作によりロック解除(およびロック)が行われるため、その分、駐輪場の管理人の人件費等を削減することができるというメリットがある。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−305808号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来システムでは、駐輪料金を支払う精算機は、各駐輪位置に対して一カ所しか設定されておらず、特に広い駐輪場では、例えば精算機から離れた場所に駐輪した場合や、精算機から離れたところにある出入口を利用するような場合等に、不便を来していた。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、利用者にとってより便利な駐輪管理システムを提供することをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる駐輪管理システムは、各駐輪位置毎にそれぞれ設けられた個別ロック装置と、上記個別ロック装置に対してロック解除手続の可能な複数の解除手続装置と、を備え、上記複数の解除手続装置のいずれか一つでロック解除手続が行われたときに対応する個別ロック装置のロックが解除される。
【0007】
また上記本発明にかかる駐輪管理システムでは、上記複数の解除手続装置は、相異なるロック解除手続を行うものであるのが好適である。
【0008】
また上記本発明にかかる駐輪管理システムでは、上記複数の解除手続装置のうち少なくとも一つでは、現金精算手続を含む解除手続が行われるのが好適である。
【0009】
また上記本発明にかかる駐輪管理システムでは、上記複数の解除手続装置のうち少なくとも一つは、所定の情報の記憶された記憶媒体からその情報を読みとる処理を実行するのが好適である。
【0010】
また上記本発明にかかる駐輪管理システムでは、上記個別ロック装置に対し一の解除手続装置において解除手続が行われていることを検出する解除手続検出部と、上記解除手続検出部に対し一の解除手続装置において解除手続が行われていることが検出されたときに他の解除手続装置における解除手続を禁止させるための信号を生成する禁止信号生成部と、を備えるのが好適である。
【0011】
また上記本発明にかかる駐輪管理システムでは、各駐輪位置での駐輪状況を記憶する駐輪状況記憶部と、一の解除手続装置における解除要求に応じて上記駐輪状況記憶部から解除対象となる駐輪位置の駐輪状況を取得し、その駐輪状況に応じてそのロック解除に必要な解除手続内容を取得する解除手続内容取得部と、を備え、上記解除手続検出部は、上記解除手続内容取得部による上記駐輪状況記憶部からの駐輪状況の取得を、一の解除手続装置において解除手続が行われていることとして検出するのが好適である。
【0012】
また上記本発明にかかる駐輪管理システムでは、所定数の個別ロック装置を管轄するハブ装置を備え、上記ハブ装置は、上記駐輪状況記憶部、上記解除手続検出部、および上記禁止信号生成部を含み、上記駐輪状況記憶部には、それが含まれるハブ装置によって管轄される個別ロック装置に対応する駐輪位置の駐輪状況が記憶されるのが好適である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本実施形態にかかる駐輪管理システム10の全体構成を示す図である。図1に示す駐輪管理システム10では、複数の駐輪システム12が通信回線(例えば公衆回線網、インターネット等)14を介して管理センタ装置16に接続されている。各駐輪システム12は、無人運営の可能なシステムとして構成され、それらの稼働状況や故障の有無等が、管理センタ装置16によって監視できるようになっている。また、管理センタ装置16と各駐輪システム12との間では所定の信号の送受信が可能である。このとき、信号は、それら構成要素間で、専用のチャネルまたは回線で送信するようにしてもよいし、各構成要素に割り当てられたアドレスを含む信号として送信するようにしてもよい。
【0015】
そして、各駐輪システム12には、少なくとも一つの管理装置18および複数の解除手続装置19が設けられ、複数の駐輪ユニット22がこれら管理装置18および解除手続装置19に伝送路20を介して接続されている。ここで、解除手続装置19は、特定の駐輪位置のロックを解除するのに必要な解除手続およびそれに伴う所定の処理が実行される装置であり、例えば、現金精算手続を行う精算機19aや、諸情報を記憶する記憶媒体36を備える接触式あるいは非接触式のカード(例えば定期券やプリペイドカード、クレジットカード等)34から情報を読み取るカードリーダ19b等があるが、これに限定されるものではない。駐輪ユニット22には、それぞれ、所定台数(例えば20台)の二輪車を駐輪可能とすべくその台数分(すなわち上記例の場合20個)の個別ロック装置24が設けられ、また、それら複数の個別ロック装置24を管轄する装置として少なくとも一つのハブ装置26が設けられている。駐輪ユニット22内で、個別ロック装置24は、直接または他の個別ロック装置24を介してハブ装置26に接続され、そのハブ装置26を介して管理装置18や解除手続装置19にも接続されるようになっている。なお、駐輪システム12内の各構成要素間の接続は、パラレル接続としてもよいしシリアル接続としてもよい。また、有線接続としてもよいし無線接続としてもよい。また、信号は、駐輪システム12内でも、専用のチャネルまたは回線で送信するようにしてもよいし、各構成要素(例えば各個別ロック装置24や、各ハブ装置26、各解除手続装置19、管理装置18等)に割り当てられたアドレスを含む信号として送信するようにしてもよい。
【0016】
図2は、駐輪ユニット22の一例を示す斜視図である。図2の例では、ラックユニット28は複数の平行な駐輪レール30を含み、この駐輪レール30の数がその駐輪ユニット22における駐輪台数に相当する。駐輪レール30には、それぞれ個別ロック装置24が設置されている。この個別ロック装置24は、駐輪レール30上に進出可能な可動部(図示せず)を備えており、二輪車の片輪の輪留めとして機能することで、二輪車32が所定の駐輪位置(すなわち各駐輪レール30上の位置)でロックされる。また、ハブ装置26は諸操作を容易に行うことができるよう、脚部上に本体部を備える構成となっており、その本体部に入力部(例えばキー操作部等)38および出力部(例えばディスプレイ等)40が設けられる。かかる構成を備える駐輪ユニット22によって、所定の台数分の駐輪区画を容易に形成することができる。そして、その数や設置位置を調整することで、広さやレイアウトの異なる種々の駐輪場に対し、柔軟にかつ容易に対応することができるというメリットがある。
【0017】
ここで、駐輪管理システム10内の主要な構成要素の内部構成の概要について説明する。図3は、本実施形態にかかる駐輪管理システム10の各構成要素の内部構成の一例を示す図である。
【0018】
解除手続装置19としての精算機19aは、現金を受け入れるとともに投入された現金の識別や金額の検出を行う精算処理機構42の他、制御部(例えばCPU等)44、入力部(例えばキー入力機構や押圧ボタン、回動式スイッチ等)46、出力部(例えばディスプレイ、スピーカ等)48、記憶部(例えばメモリやハードディスク等)50、および駐輪システム12内の各構成要素との間で通信を行うための送受信処理部52を含む。
【0019】
また、解除手続装置19としてのカードリーダ19bは、接触あるいは非接触(無線)によりカード34からその記憶媒体36内に記憶された情報を取得したりその記憶媒体36に所定の情報を書き込んだりする情報取得機構54の他、制御部(例えばCPU等)44、入力部(例えばキー入力機構や押圧ボタン、回動式スイッチ等)46、出力部(例えばディスプレイ、スピーカ等)48、記憶部(例えばメモリやハードディスク等)50、および駐輪システム12内の各構成要素との間で通信を行うための送受信処理部52を含む。
【0020】
ハブ装置26は、制御部(例えばCPU等)66、入力部(例えばキー入力機構や押圧ボタン、回動式スイッチ等)68、出力部(例えばディスプレイ、スピーカ等)70、記憶部(例えばメモリやハードディスク等)72、および送受信処理部74を含む。ここでは、送受信処理部74は、管理装置18、解除手続装置19および個別ロック装置24との間の信号の授受を行うための回路として構成される。なお、このハブ装置26に解除手続装置19の機能を持たせることも可能であり、その場合には現金やカード等による解除手続およびそれに伴う処理を実行させるための処理機構を備えることになる。
【0021】
個別ロック装置24は、送受信処理部76、ロック機構78、およびセンサ80を含む。このうち、ロック機構78は、上述した可動部(図示せず)を、送受信処理部76を介して受信したロック解除指令により、そのロックを解除する方向(すなわち駐輪レール30上から退出する方向)に駆動する。また、センサ80は、駐輪位置における二輪車の有無を検出するものであり、例えば、駐輪レール30の重量センサとして構成される。そして、このセンサ80によって二輪車の駐輪位置への進入が検出されたときに、ロック機構78が自動的に可動部を駐輪レール30上に進出させ二輪車をロックするように構成してもよい。また、センサ80による検出結果が、送受信処理部76を経由して、ハブ装置26(その送受信処理部74)や管理装置18、解除手続装置19、管理センタ装置16等に送信されるように構成してもよい。さらに、ロック機構78はロック検出機能を備え、そのロック検出結果(すなわちロック状態かロック解除状態にあるかを示す信号)が、送受信処理部76を経由して、ハブ装置26(その送受信処理部74)や管理装置18、精算機19a、管理センタ装置16等に送信される。
【0022】
そして本実施形態では、解除手続装置19(の制御部44)が、解除手続内容取得部60、手続完了判定部61、および解除指令部62としての機能を備え、また、ハブ装置26(の制御部66)が、解除手続検出部および禁止信号生成部64としての機能を備える。上記各構成要素の動作については後述する。
【0023】
次に、本実施形態にかかる駐輪管理システム10において実行される駐輪時のロック処理および出車時のロック解除手続について図面を参照して説明する。
【0024】
まずは、駐輪時(入車時)のロック処理について図3および図4を参照して説明する。ここで図4は、駐輪時のロック処理のフローチャートである。利用者が所定の駐輪位置に二輪車を進入させると(ステップS10)、その駐輪位置の個別ロック装置24のセンサ80によって、その進入が検知される。このとき、検知結果を示す信号が、その駐輪位置における駐輪状況を管理する装置(好適にはハブ装置26)に送信される(ステップS11)。
【0025】
また、ステップS10において二輪車の進入が検知されると、その駐輪位置のロック機構78は、可動部(図示せず)を駆動し、駐輪レール30(図2)上に進入させる。これにより、二輪車がその駐輪位置にロックされる(ステップS12)。ここで、ロック機構78によるロック状態は、例えばロック機構78に内蔵されるロックセンサ(図示せず)によってモニタされている。したがって、ステップS12において非ロック状態からロック状態に変化すると、ロック状態であることを示す信号が、駐輪状況を管理するハブ装置26に送信される(ステップS13)。
【0026】
駐輪に際し、利用者情報の入力が必要とされる場合には、利用者は所定の入力部(例えばハブ装置26の入力部68)から利用者情報(例えば利用者コードや解除時に用いるパスワード等)の入力を行う。その際、入力された利用者情報は、駐輪状況を管理するハブ装置26の制御部66によって取得される(ステップS14)。
【0027】
そして、駐輪状況を管理するハブ装置26は、個別ロック装置24から取得した情報、すなわち、進入検知結果、ロック検知結果、利用者情報、および駐輪開始時刻(例えばロック検知結果や進入検知結果を取得した時刻、またはそれら検知結果に含まれる検知時刻)等を、各駐輪位置に対応付けて、その記憶部72に格納する(ステップS15)。なお、個別ロック装置24から送信される信号は、駐輪状況を管理する装置が誤って別の駐輪位置の情報として取得することが無いよう、その送信元が識別できるようになっている。具体的には、例えば、各信号に各個別ロック装置24を識別するアドレスを付与することで、その目的を達成できる。また、上述した例では、駐輪状況を管理する装置としてハブ装置26を用い、各駐輪位置における駐輪状況を駐輪ユニット22単位で分散管理しているが、管理装置18(図1)等の別の装置において統括的に管理するようにしてもよい。
【0028】
図5は、各駐輪位置に応じた駐輪状況を示すデータの一例を一覧表形式で示したものである。このデータは、駐輪管理システム10内のいずれかの記憶部(例えばハブ装置26の記憶部72)に記憶される。そして、この図5に示すように、このデータは、各駐輪位置につき、例えば、個別ロック装置24のアドレス、二輪車の進入の有無(進入状態=「1」,非進入状態=「0」)、ロックの有無(ロック状態=「1」,非ロック状態=「0」)、駐輪開始時刻(年月日)、利用者情報(利用者コードや解除コード)、および解除手続フラグ等を示すものである。ここで解除手続フラグは、駐輪管理システム10内に設けられる複数の解除手続装置19のうちのいずれかにおいて、解除手続が既に開始されているか否かを識別するためのフラグであり、例えば、解除手続進行中は「1」、また解除手続がまだ行われていないときは「0」とされるものである。このフラグの書き換えについては、後に詳しく述べる。
【0029】
次に、出車時のロック解除手続について図6および図3を参照して説明する。ここで図6は、ロック解除手続のフローチャートである。本実施形態にかかる駐輪システム12では、駐輪していた二輪車の出車に際し、解除手続装置19(精算機19aやカードリーダ19b等)における精算手続が課せられている。このため、利用者は、まず、例えば解除手続装置19の入力部46において、ロック解除の対象とする駐輪位置を特定すべく入力操作を行う。具体的には、例えば、駐輪位置の番号が入力される。この入力操作が、解除要求として制御部44に取得され、特定の駐輪位置に対するロック解除手続が開始される(ステップS20)。次に、解除手続内容取得部60は、その駐輪位置における解除手続に伴う処理を実行するのに必要な駐輪状況データを取得すべく、その要求信号を、駐輪状況を管理するハブ装置26に送信する。このとき、その要求信号は、解除対象となる駐輪位置を識別できるようにして送信される。具体的には、例えば、要求信号には、解除対象たる個別ロック装置24のアドレスが付与されており、ハブ装置26は、受け取った要求信号に自身の管轄する個別ロック装置24のアドレスが付与されているときに、その要求信号に基づく処理を開始する(ステップS21)。
【0030】
そして、駐輪状況データの取得要求が自身の管轄する個別ロック装置24に対するものであることを知ったハブ装置26の解除手続可否判定部63は、その時点で当該駐輪位置のロックに対する解除手続を実行可能な状況にあるか否かを判定する。具体的には、解除手続可否判定部63は、記憶部72に格納される駐輪状況データを参照し、その駐輪位置における進入の有無、ロックの有無および解除手続フラグを取得する。そして、二輪車が進入しかつロックされた状態でかつ既に解除手続が実行されていないときにのみ、解除手続可能と判定する。それ以外の場合には解除手続不可と判定する(ステップS22)。そして解除手続可能と判定されたとき、制御部66は、解除対象となる駐輪位置の駐輪状況データを含む信号を要求元の解除手続装置19に向けて返信する。これにより、解除手続装置19の解除手続内容取得部60は、駐輪状況データを取得することができる(ステップS23)。
【0031】
また、制御部66は、駐輪状況データが送信されたことにより、解除対象となる駐輪位置の解除手続フラグを、解除手続を実行していないことを示すフラグ(上記例では「0」)から解除手続開始済みを示すフラグ(上記例では「1」)に書き換える。すなわち、本実施形態では、駐輪位置の個別ロック装置24について解除手続が実行されていない状態で、駐輪管理システム10内の一の解除手続装置19(の解除手続内容取得部60)に対してその駐輪位置の駐輪状況データが最初に取得されることを、制御部66が、その解除手続装置19によって解除手続が実行中であること(実行開始されたこと)として検出しているということができる(ステップS24)。
【0032】
一方、解除手続不可と判定されたとき、制御部66の禁止信号生成部64は、その駐輪位置については解除手続が禁止されていることを示す禁止信号を生成し、それを要求元の解除手続装置19に向けて送信する(ステップS25)。ここで説明した処理により、複数の解除手続装置19において同時に解除手続が実行されるのを防止することができる。そもそも、ある個別ロック装置24の利用者は基本的に一人であり、複数の解除手続装置19で解除手続が同時に実行されるのは、利用者が解除要求に際して駐輪位置の番号を誤って入力した場合等、そのうちのいずれか一方において誤った解除手続が実行されようとしている可能性が高いことになる。本実施形態によれば、こうした事態を防止することができる。
【0033】
次に、解除手続装置19の解除手続内容取得部60は、取得した駐輪状況データ等に基づいて解除手続内容を取得する。そして、必要な場合には、それを利用者に提示するために出力部48から出力する(ステップS26)。このステップS26における解除手続内容の取得は、解除手続装置19によって異なる。例えば、精算機19aの場合、解除手続内容取得部60は、駐輪状況データに含まれる駐輪開始時刻と、解除要求がなされた時刻とから駐輪時間を取得し、解除手続内容として、その駐輪時間に応じた駐輪料金を算出し、それを出力部48から出力させる。他方、例えば、定期券リーダとして機能するカードリーダ19bの場合、解除手続内容取得部60は、解除手続内容として、駐輪状況データに含まれる利用者情報を取得しておく。
【0034】
次に、手続完了判定部61は、取得した解除手続内容に対応する解除手続が実行されたか否かを判定する(ステップS27)。このステップS27の処理も解除手続装置19によって異なるものとなる。例えば、精算機19aの場合、ステップS26において算出された駐輪料金と精算処理機構42に対する投入金額とを比較し、投入金額が駐輪料金を上回った場合には手続完了と判定する。他方、例えば、定期券リーダとして機能するカードリーダ19bの場合、情報取得機構54がカード34内の記憶媒体36から取得した利用者情報(申請情報)と、ステップS26において取得した利用者情報(登録情報)とを比較し、それらが対応する(一致する)ものである場合には、手続完了と判定する。
【0035】
解除指令部62は、上記ステップS27において、手続完了判定部61によって手続完了と判定された場合には、解除対象となる個別ロック装置24に向けて、そのロックを解除するための解除指令信号を生成し、送受信処理部52からそれを送出させる(ステップS28)。解除指令信号を受け取った個別ロック装置24のロック機構78は解除動作を実行する(ステップS29)。
【0036】
上述したように、ロック機構78によるロック状態は、例えばロック機構78に内蔵されるロックセンサ(図示せず)によってモニタされている。したがって、ステップS29においてロック状態から非ロック状態に変化すると、非ロック状態であることを示す信号が、駐輪状況を管理するハブ装置26に送信される。また、利用者が所定の駐輪位置から二輪車を退出させると、その駐輪位置の個別ロック装置24のセンサ80によって、その退出が検知される。このとき、その検知結果を示す信号が、ハブ装置26に送信される。そして、これらの信号を受け取ったハブ装置26の制御部66は、駐輪状況データの進入の有無およびロックの有無を示すデータを書き換える(ステップS30)。なお、以上で、解除手続自体は完了するが、駐輪状況データは、好適には、完了後も所定期間保存される。また、ステップS27において、所定時間内に手続の完了が判定されなかった場合には、制御部44は解除手続を終了する。
【0037】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、図3は、解除手続装置19として、精算機19aとカードリーダ19bとがそれぞれ一台ずつ設けられている場合について例示的に示しているが、これには限定されず、上述したのと同様の手法により、各個別ロック装置24に対し、複数の精算機19aや複数のカードリーダ19b等、同種・異種を含めたより多くの解除手続装置19から解除手続可能となるように構成できることは容易に理解できよう。また、駐輪状況データを管理装置18の記憶部(図示せず)において統括的に格納する場合には、駐輪状況を管理する装置としての機能(すなわち、解除手続検出や、解除手続可否判定、禁止信号生成等)は、ハブ装置26にではなく、管理装置18に与えればよい。
【0038】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、個別ロック装置のロック解除を複数の解除手続装置によって実行することができ、利用者にとって便利なものとなる。また、その際、一の解除手続装置により解除手続が実行中であることを検出し、その場合には他の解除手続装置における解除手続を禁止するようにしたので、解除手続の実行に伴う混乱を来すことがないというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる駐輪管理システムの概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態にかかる駐輪管理システムにおける駐輪ユニットの外観図である。
【図3】本発明の実施形態にかかる駐輪管理システムの各構成要素の内部構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態にかかる駐輪管理システムにおけるロック処理のフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態にかかる駐輪管理システムにおける駐輪状況データの一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態にかかる駐輪管理システムにおけるロック解除手続のフローチャートである。
【符号の説明】
10 駐輪管理システム、12 駐輪システム、14 通信回線、16 管理センタ装置、18 管理装置、19 解除手続装置、19a 精算機、19b カードリーダ、20 伝送路、22 駐輪ユニット、24 個別ロック装置、26 ハブ装置、28 ラックユニット、30 駐輪レール、32 二輪車、34カード、36 記憶媒体、42 精算処理機構、44 制御部、46 入力部、48 出力部、50 記憶部、52 送受信処理部、54 情報取得機構、60 解除手続内容取得部、61 手続完了判定部、62 解除指令部、63 解除手続可否判定部、64 禁止信号生成部、66 制御部、68 入力部、72記憶部、74 送受信処理部、76 送受信処理部、78 ロック機構、80センサ。
Claims (7)
- 各駐輪位置毎にそれぞれ設けられた個別ロック装置と、
前記個別ロック装置に対してロック解除手続の可能な複数の解除手続装置と、
を備え、
前記複数の解除手続装置のいずれか一つでロック解除手続が行われたときに対応する個別ロック装置のロックが解除されることを特徴とする駐輪管理システム。 - 前記複数の解除手続装置は、相異なるロック解除手続を行うものであることを特徴とする請求項1に記載の駐輪管理システム。
- 前記複数の解除手続装置のうち少なくとも一つでは、現金精算手続を含む解除手続が行われることを特徴とする請求項1または2に記載の駐輪管理システム。
- 前記複数の解除手続装置のうち少なくとも一つは、所定の情報の記憶された記憶媒体からその情報を読みとる処理を実行することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の駐輪管理システム。
- 前記個別ロック装置に対し一の解除手続装置において解除手続が行われていることを検出する解除手続検出部と、
前記解除手続検出部に対し一の解除手続装置において解除手続が行われていることが検出されたときに他の解除手続装置における解除手続を禁止させるための信号を生成する禁止信号生成部と、
を備える請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の駐輪管理システム。 - 各駐輪位置での駐輪状況を記憶する駐輪状況記憶部と、
一の解除手続装置における解除要求に応じて前記駐輪状況記憶部から解除対象となる駐輪位置の駐輪状況を取得し、その駐輪状況に応じてそのロック解除に必要な解除手続内容を取得する解除手続内容取得部と、
を備え、
前記解除手続検出部は、前記解除手続内容取得部による前記駐輪状況記憶部からの駐輪状況の取得を、一の解除手続装置において解除手続が行われていることとして検出することを特徴とする請求項5に記載の駐輪管理システム。 - 所定数の個別ロック装置を管轄するハブ装置を備え、
前記ハブ装置は、前記駐輪状況記憶部、前記解除手続検出部、および前記禁止信号生成部を含み、
前記駐輪状況記憶部には、それが含まれるハブ装置によって管轄される個別ロック装置に対応する駐輪位置の駐輪状況が記憶されることを特徴とする請求項6に記載の駐輪管理システム。
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