JP2005166064A - 車両貸出返却機、車両貸出返却システム及び車両貸出返却方法 - Google Patents

車両貸出返却機、車両貸出返却システム及び車両貸出返却方法 Download PDF

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Abstract

【課題】利用者を会員本人と確実に認証することができるとともに、利用者が車両を貸出可能な状況に有るか検出する機能を備えた車両貸出返却機を利用した、レンタカーの無人貸出返却システムを提案する。
【解決手段】決済可能なカードを保持し且つ会員登録され会員証60を保持する利用者を貸出返却利用の対象とし、中央制御装置5を備えた本部6、制御装置15を内蔵する車両貸出返却機7を備えた無人営業所8、制御処理端末12aを備えた回送・清掃業者12、制御処理端末10aを備えたカード決済会社10等を情報通信手段50により接続した。会員カードに会員の指紋データ61を付加し、前記車両貸出返却機7に、決済カード認証機能、会員証認証機能、免許証認証機能、鍵貸出返却機能、指紋認証機能、気体のアルコール濃度検出機能を備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、レンタカーの貸出返却、予約受付、会員登録・会員証発行業務を無人で行うためのシステムに関する。
現在、レンタカーの登録台数は31万台を超え、タクシーの登録台数を上回るが、自家用車に代わる第三の公共交通機関として、未だ社会に認知されていないのが現状である。これは、レンタカー営業所の営業時間が限定されているために、貸出可能時間帯及び返却可能時間帯が限定されることとなり、このレンタカーの貸し出し時間に応じた計画的利用や、自家用車保有者の「いざというときの保険」という状況を脱することができず、また、限られた営業時間内では所望の時間に所望の場所でレンタカーを利用しようとする、地域・全国に跨る売り掛け法人顧客のニーズに対応することができていないからである。
そこで、従来、レンタカーの貸出業務及び返却業務を24時間体制で行うことができるように、24時間営業のレンタカー営業所が設けられ稼働している。しかし、24時間営業するために、労働者の賃金等の運営コストがかかることが課題となり、24時間営業所数は都心部を中心として僅かであるという現状に至っている。
上記現状に鑑みて、24時間いつでも借りたり、返却したりできるレンタカーシステムとして、レンタカー営業所の無人営業システムの構築が提案されている。例えば、特許文献1や特許文献2に記載の技術である。レンタカー事業の24時間営業が簡易且つ低価格で実現すれば、レンタカー業者及び消費者双方の利便性を図ることができ、レンタカーの更なる需要の向上に寄与することができると予想される。
上記特許文献1に記載の技術では、車両貸出情報に従って、対応する鍵を特定し、鍵保持部の該当鍵の保持を解除する構成の車両貸出返却機を備えるレンタカー貸出返却システムが提案されている。
また、上記特許文献2に記載の技術では、所定の貸し出し手続きにより無線を通じてレンタカーの鍵が解除され、貸出前と返却前のレンタカーの情報を比較することにより、レンタカーの状況に応じた貸出料金の精算を行う車両貸出装置が提案されている。
特開平11−242778号公報 特許第2967856号公報
しかし、上記特許文献1や特許文献2といった技術が数多く提案されている中であっても、レンタカー営業所の無人営業を実際に稼働させるためには、多くの課題が残されている。例えば、以下の点である。
一に、レンタカー営業所内に車両貸出装置を設置して使用するものであり、ホストコンピュータ側での予約管理・車両管理とリアルタイムに連動して管理することができない。
二に、レンタカーを予約する前に会員証の発行が必要であるため、予め既存営業所及び情報通信手段による会員証取得の手間がかかり即時利用の対応が出来ていない。
三に、会員証を紛失し、これが不正に使用された場合でも、これを防止することができない。
四に、予約番号を利用者に入力させること自体が、間違いが生じやすいシステムであり、聞き間違い、言い間違い等が生じて、誤った予約番号を入力した場合、無人化された夜間の貸出ができず、利用者が困窮する事態になる。
また、レンタカーの貸出返却システムにおいて、重要となるのがレンタカーの鍵の貸出返却構造である。従来提案されている技術の多くでは、車両貸出返却機の構成要素としてロッカー式の鍵収納部を設けているが、多数の貸出・返却のある大型店舗など不向きである。
車両貸出装置は、レンタカーの貸出返却業務の無人化を目指して考案されているものである。従って、昼間はもちろん、夜間の業務にも対応する必要がある。
夜間営業のためには、昼間営業と比較してより一層の防犯体制を整えることが必要とされ、例えば、車両貸出装置のいたずらを防止等も配慮する必要がある。
また、特に夜間営業では、利用者の「いざという時のレンタカー利用」が大半であると予測され、急な利用を欲する利用者の利便性を図るために、車両貸出のための事前予約を不要とすることが必須となる。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手を説明する。
即ち、請求項1においては、演算処理部、記憶部、出力部、通信処理部を備えて、具備する各手段の制御処理機能と演算処理機能とを果たす制御手段と、制御手段の演算処理結果を表示する機能を果たす出力手段と、制御手段へ情報入力する機能を果たす入力手段と、制御手段の演算処理結果を印字出力する機能たす印字出力手段と、利用者像を撮像する機能を果たす撮像手段と、利用者の酒気帯びを検出する機能を果たす非酒気帯び検出手段と、会員証に付帯された利用者固有の会員番号情報を取得する機能を果たす会員証読取手段と、免許証の情報を取得する機能を果たす免許証読取手段と、決済可能なカードの情報を取得する機能を果たす決済カード読取手段と、貸出車両の鍵を貸出返却する機能を果たす鍵貸出返却手段とを設け、入力手段を操作する利用者の周囲の空気のアルコール濃度に基づいて利用者適格を判断し、会員証に付帯された利用者固有の会員番号情報と記憶部に格納された情報とを比較演算処理して利用者を特定し、免許証の情報と記憶部に格納された情報とを比較演算処理して免許証の有効性を判断し、記憶部に格納された利用者の貸出情報を読み出し、決済可能なカードの情報に基づいて通信処理部を介して有効性を確認し、決済可能なカードの情報と貸出情報に基づいて車両貸出に係る費用を決済するものである。
請求項2においては、決済可能なカードを保持し且つ会員登録され会員証を保持する利用者を貸出返却利用の対象とするレンタカーサービスにおいて、演算処理部、記憶部、出力部、通信処理部を備えて、具備する各手段の制御処理機能と演算処理機能とを果たす制御手段と、アルコール濃度検出手段と、会員証情報読取手段と、免許証情報読取手段と、決済カード情報読取手段とを設けた車両貸出返却機にて、アルコール濃度検出手段にて呼気のアルコール濃度を検出し利用者の非酒気帯びを確認する過程と、会員証情報読取手段にて会員証の情報を取得する過程と、制御手段にて会員証の情報に基づいて利用者の会員情報を予め登録されたデータベースより抽出して取得する過程と、免許証情報読取手段にて免許証の情報を取得し、制御手段にて免許証の有効性を確認する過程と、決済カード情報読取手段にて決済可能なカードの情報を取得し、制御手段にてカードの有効性を確認する過程とを、実行することによって、車両を貸し出す利用者を認証するものである。
請求項3においては、演算処理部、記憶部、出力部、通信処理部を備えて、具備する各手段の制御処理機能と演算処理機能とを果たす制御手段と、制御手段へ情報入力する機能を果たす入力手段と、制御手段の演算処理結果を表示する機能を果たす出力手段と、車両の鍵に付帯されたIDタグの持つID情報を読み出す情報読出部、複数の鍵を保持可能な鍵収納部、鍵収納部を駆動して保持されている鍵を排出する駆動部を備えて、車両の鍵を貸出返却する機能を果たす鍵貸出返却手段とを設け、鍵貸出返却手段の情報読出部にて、鍵収納部に格納される鍵のID情報を読み出し、制御手段にて、鍵収納部への鍵の収納位置情報と鍵のID情報とを関連づけて記憶部に保存し、制御手段にて貸出車両が特定されると、記憶部に保存された情報を読み出して貸出車両の鍵の鍵収納部における収納位置情報を特定し、鍵貸出返却手段を駆動して、貸出車両の鍵を排出するものである。
請求項4においては、演算処理部、記憶部、出力部、通信処理部を備えて、具備する各手段の制御処理機能と演算処理機能とを果たす制御手段と、制御手段へ情報入力する機能を果たす入力手段と、制御手段の演算処理結果を表示する機能を果たす出力手段と、車両の鍵に付帯されたIDタグの持つID情報を読み出す情報読出部、複数の鍵を保持可能な鍵収納部、鍵収納部を駆動して保持されている鍵を排出する駆動部を備えて、車両の鍵を貸出返却する機能を果たす鍵貸出返却手段とを設けた車両貸出返却機にて、鍵貸出返却手段の情報読出部にて、鍵収納部に格納される鍵のID情報を読み出す過程と、制御手段にて、鍵収納部への鍵の収納位置情報と鍵のID情報とを関連づけて記憶部に保存する過程と、制御手段にて貸出車両が特定されると、記憶部に保存された情報を読み出して貸出車両の鍵の鍵収納部における収納位置情報を特定する過程と、鍵貸出返却手段を駆動して、貸出車両の鍵を排出する過程とを、実行することによって、貸出車両の鍵を貸し出すものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1及び請求項2においては、この車両貸出返却機にて、確実に利用者の認証を行い、また、車両を貸し出す利用者の状況を、車両を貸し出すために適しているか否かを判断することができ、該車両貸出返却機を用いることにより、無人にて確実に車両の鍵の貸出及び返却の処理を行うことができる。これにより、24時間営業の無人レンタカー営業所が実現可能となる。
請求項3及び請求項4においては、車両貸出返却機の鍵収納部において収納される鍵は、保持場所が限定されず、車両貸出返却機は多種の鍵に対応することができる。従って、予定しない返却場所に車両が返却された場合にも鍵を返却することができる。また、回送・清掃業者、利用者に関わらず、車両の鍵を車両貸出返却機に返却することができる。
また、車両貸出返却機の鍵収納部に収納及び排出される時点で鍵を管理することができ、鍵の貸出及び返却の時間を管理することも可能となる。
次に、本発明の実施例1を説明する。
図1は本発明の実施例1に係る車両貸出返却システムの主要素を示すブロック図、図2は車両貸出返却システムの全体的な構成を示すブロック図、図3は車両貸出返却システムの情報の流れを示す機能ブロック図、図4は中央制御装置の構成を示す図である。
図5は無人営業所の一例を示す図、図6は本部と無人営業所の制御関係を示すブロック図、図7は車両貸出返却機の一例を示す斜視図である。
図8は鍵を示す図、図9は鍵貸出返却装置の構造を示す図である。
図10は会員証の構成を示す図、図11は会員証発行システムを示す図、図12は会員登録処理の全体的な流れを示す図、図13は会員登録処理の流れ図、図14はレンタル予約処理の全体的な流れを示す図、図15はレンタル予約処理の情報の流れを示す機能ブロック図である。
図16は貸出返却処理の全体的な流れを示す図、図17は受付処理過程の流れ図、図18は車両貸出返却機のディスプレイに示される受付処理及び貸出処理の映像の一例を示す図、図19は貸出処理過程の前部の流れ図、図20は車両貸出返却機の表示部に示される当日貸出予約処理の映像の一例を示す図、図21は貸出処理過程の後部の流れ図、図22は車両貸出返却機の表示部に示される貸出処理の映像の一例を示す図、図23は返却処理過程の流れ図、図24は車両貸出返却機の表示部に示される返却処理の映像の一例を示す図、図25は鍵管理モジュールの流れ図である。
本発明に係る車両貸出返却方法及び車両貸出返却システムは、クレジットカードや即時決済型カード等の信用を付帯した決済可能カードを保持する者を対象とした会員制に基づいて、個人及び法人を利用対象として、営業所にサービス員を備えずとも、24時間車両の貸出及び返却を可能とするためのものである。
本システムの主機能は、図1に示す如く、本部6に置かれる中央制御装置5と、各営業所8・8・・・に置かれる車両貸出返却機7・7・・・等により構成されている。
車両貸出返却機7は具備される制御装置15に制御されており、中央制御装置5と各制御装置15・15・・・とは情報通信手段50により接続されて、営業所8の車両貸出返却機7の制御装置15で処理された情報は、本部6の中央制御装置5において集中管理される構成としている。
これにより、車両の情報及び会員の情報を一元的に管理することが可能となり、レンタカーサービスを利用する会員の管理や、車両の管理が容易となるとともに、広域的なサービスの提供が可能となる。また、中央制御装置5において車両の全てを集中管理するため、予定返却営業所以外の営業所に車両が返却されたとしても、常に、車両の状況を把握することができるため、その場での追加費用の精算が可能である。
本発明に係る車両貸出返却方法及び車両貸出返却システムは、免許証の有効性の確認、利用者本人の確認、利用者が酒気を帯びていないこと(非酒気帯び)の確認を、各営業所8に配置された車両貸出返却機7において行うことが可能であることを特徴としている。
これにより、有人の営業所と同様に無人営業所においても、レンタカーサービスの利用者の、貸出予約時ではなく貸出時の状況を確認することができ、確実に利用者を把握することが可能となる。
本発明に係る車両貸出返却方法及び車両貸出返却システムは、会員制を前提とし、特に、個人会員においては、会員本人の認証が間違いなくできる指紋認証付きのICカードである会員証に基づいて運用されることを特徴としている。
サービスを利用することのできる対象は、個人及び法人であり、個人ではクレジットカードや即時決済型カード等の信用を付帯した決済可能カードを利用できることがシステム利用者の条件となる。また、個人及び法人に拘わらず、会員規約に従うことを了承することが利用者の条件となる。また、会員規約として、例えば、免許証の内容を登録すること、映像及び指紋の収録を許可すること、不足燃料使用料は決済可能カードによる使用後の精算制とすること、事故等による破損があれば申告すること、免許失効や免許停止の状態でないこと、飲酒運転をしないこと、等が挙げられる。
これにより、レンタカーサービスの利用者である会員を、信用の付帯された決済可能カード保持者に限定するとともに、使用料の支払いはカード決済を原則とし、現金を使用しないことで無人の営業所の防犯性を高め、無人営業所の実現性が高められている。
本発明に係る車両貸出返却方法及び車両貸出返却システムを採用することで、営業所にサービス員の常駐を必要としない無人営業所の実現が可能となるために、レンタカーの24時間営業をより確実に運営することが可能となる。
特に、夜間の営業を行うためには夜間勤務に対する特別手当のために人件費が昼間の営業に比較して多くかかるが、そのための費用を削減することができる。また、24時間営業できることで、夜中や早朝の貸出及び返却が可能となり、気易いレンタカーの利用の促進が期待される。
また、本発明に係る車両貸出返却方法及び車両貸出返却システムを採用することで、レンタカーサービスの営業のために固定された駐車スペースの必要性が低下するため、レンタカーサービス営業場所の選択の可能性が高められる。
例えば、駅前に位置する駐車場を利用し、該駐車場を車両の貸出・返却場として利用することができる。回送・清掃業者は、必要に応じてこの駐車場に配車すれば良いので、地価の高い駅前に広いスペースを必要とすることなくレンタカーサービス営業所のサテライト営業所を設けることができる。但し、常に数台の車両を駐車するためのスペースを駅前の駐車場に車両貸出返却機7を備えて24時間貸出返却可能な無人営業所とすることもできる。頻繁な利用が見込まれる駅前では、サイクルの早い利用が見込まれ、収益の増加に繋がることが期待される。
[車両貸出返却システムの構成]
次に、本発明に係る車両貸出返却システム及び車両貸出返却機の構成について詳細に説明する。
図2及び図3に示す如く、本システムは、主として、本部6に備えられた中央制御装置5と、複数の無人営業所8・8・・・のそれぞれに備えられた車両貸出返却機7・7・・・等で構成されている。
そして、本部6の中央制御装置5と、警備会社9の制御処理端末9aと、カード決済会社10の制御処理端末10aと、監視センタ11の制御処理端末11aと、回送・清掃業者12制御処理端末12aと、修理業者13の制御処理端末13aとが、情報通信手段50を介して接続され、情報を双方向に送受信可能とされている。
なお、本部6と、警備会社9と、監視センタ11と、回送・清掃業者12と、修理業者13とは、いずれもサービス員が配置された有人機関であって、これらの各機関に配設されている中央制御装置5又は制御処理端末9a・11a・12a間で情報の送受信が可能であるだけでなく、これらの各機関に配置されているサービス員間でも、電話や電子メール等の手段を用いて情報を双方向に送受信可能とされている。
前記中央制御装置5、制御装置15、各制御処理端末9a・10a・11a・12aは、いずれも、CPU等の演算処理機能を果たす演算処理部、メモリ等の記憶部、キーボードやポインティングデバイス等の入力部、ディスプレイや印字装置や警報装置等の出力部、モデム等の通信処理部等の各機能が備えられたコンピュータを具備しており、このコンピュータは一般的な構造のコンピュータを採用することができるため、詳細な説明は省略する。
なお、図4に示す如く、本システムの中枢制御機能を果たす中央制御装置5の記憶部70には、データベースが構築されており、このデータベースに本システムの情報が集中して格納されている。
(カード決済会社10)
前記カード決済会社10は、サービス利用料決済と会員信用付帯を請け負う機関である。
車両貸出返却システムを利用する会員は、カード決済会社10の発行する決済可能なカード(決済可能カード)を所持している必要がある。
但し、携帯電話等の携帯情報端末にて決済機能が付加されているものであれば、携帯情報端末を決済可能カードとしての機能を果たすものとして利用することができる。
カード決済会社10の制御処理端末10aでは、中央制御装置5からの情報及び指令を受けて、車両貸出返却システムにおいて発生するサービス利用料(レンタカーの貸出料)の決済が行われる。また、カード決済会社10の発行する決済可能カードにより、会員の信用が認証され、すなわち、決済可能カードに付帯された信用が、中央制御装置5にて会員登録の可否を決定する判断材料とされている。
(監視センタ11)
前記監視センタ11は無人営業所8の監視を請け負う機関である。但し、特別に監視センタ11を設けずとも、監視センタ11としての機能を警備会社9に委託することもできる。
監視センタ11では、各営業所8に備えられた車両貸出返却機7のカメラ装置22により捉えられた映像を監視しており、該カメラ装置22では動体が検知されれば撮像される構成としている。カメラ装置22の捉えた映像に異変があれば、その異常情報が直ちに本部6の中央制御装置5及び警備会社9の制御処理端末9aに伝達されるとともに、本部6及び警備会社9に在中するサービス員に報告され、警備会社9よりサービス員が異変のある営業所8に派遣される。警備会社9及び監視センタ11では24時間体制を備えており、監視センタ11からの報告に常時対応することができるようにしている。
また、監視センタ11では、各営業所8に備えられた非常用電話30に応答するサービス員としての監視員が配置されている。
(警備会社9)
前記警備会社9は無人営業所8の警備を請け負う機関である。
警備会社9では、各営業所8に備えられた360度監視カメラ14にて捉えられた映像を監視しており、該監視カメラ14では動体が検知されれば撮像される構成としている。従って、該監視カメラ14では、車両の出発時及び着時の映像や、営業所に出入りする人々が撮像されることとなる。これにより、出発時と帰着時の車両の状態から、貸出中に事故が発生した場合には事故の立証をすることができ、また、盗難等の予防及びその対処を行うことができる。
警備会社9では24時間体制を備えており、映像に異変があれば、その異常情報が直ちに本部6の中央制御装置5に伝達されるとともに、本部6に在中するサービス員に報告され、警備会社9よりサービス員としての警備員が異変のある営業所8に派遣される。
(回送・清掃業者12)
前記回送・清掃業者12は、車両の回送を請け負う機関である。
回送・清掃業者12は、本部6の中央制御装置5からの指令を受けて、必要な車両を必要な営業所に配車する。また、本部6の中央制御装置5からの指令を受けて、該当する車両を営業所より回収する。さらに、車両は必要に応じて回送・清掃業者12によって修理業者13へ配送されることもある。
(修理業者13)
前記修理業者13は、車両の修理機能を請け負う機関である。
修理業者13は、本部6の中央制御装置5からの指令を受けて、修理業者13へ配車された車両を修理・修繕・点検する。修理業者13では車両の修理・修繕・点検が済めば、修理・点検の内容や料金等の修理情報を本部6の中央制御装置5へ伝達し、中央制御装置5ではこの修理情報が取得されて、車両情報と関連付けて記憶部70に格納される。
(本部6)
本部6は、車両貸出返却システムの統率を行い、また、制御を行うための機関であり、これらの機能を本部6に備えられた中央制御装置5が果たしている。
中央制御装置5では、車両の貸出を予約するための予約システム、会員の管理や登録を行う会員管理システム、未精算の料金を計算し不足分をカード決済会社10に報告する未精算請求システム、車両の管理を行う在庫管理システム、必要な営業所8に必要な台数の車両を配送し、また、不要な車両を回収するために回送・清掃業者12に回送を注文する回送指示システム、貸し出され返却された車両の清掃を行う清掃指示システム、損傷を受けた車両を修理するために修理業者13に修理・修繕を注文する修理・修繕システムが、構築されている。これらの各システムによって、車両貸出返却システムが構成されている。
(営業所8)
営業所8は、車両貸出返却システムにおいて、車両の貸出及び返却を行う機関である。
図5乃至図7に示す如く、営業所8には、車両貸出返却機7を内部に配置したボックス16が配置されている。ボックス16は外部から内部を見ることができるように構築されている。無人の営業所8であるが、ボックス16には営業員待機用の制御室を設けることもできる。
また、営業所8には車両を待機させておくための駐車スペース17、ゲート18、360度監視カメラ14等が設けられている。さらに、貸出可能車両の有無等を表示するための手段となる電飾板19も備えられている。駐車スペース17は一台の車両が駐車できる空間があれば営業を行うことが可能である。
営業所8の出入口に設けられ、一車路二方向に対応するゲート18は、本実施例では遮断機式であり、車両貸出返却機7の制御装置15に接続された開閉装置20によって開閉制御される。
開閉装置20には、ゲート18と、該ゲート18を開閉駆動するための駆動手段と、会員証の認証手段と、ゲート18下方の地面に埋設されたIDタグ読取手段とが備えられている。ID読取手段は、車両のフロント部に取り付けられたIDタグを読み取るための手段である。
出入りにかかわらず、ゲート18を車両が通過しようとする際には、IDタグ読取手段によって車両に取り付けられたIDタグが読み取られる。IDタグの情報は開閉装置20から制御装置15へ伝達される。
車両が駐車スペース17より出ようとする際には、IDタグの情報と制御装置15の記憶部に格納された貸出管理データとが照合され、貸出処理の済んだ車両であれば、開閉装置20の駆動手段にてゲート18が開閉駆動されるとともに、IDタグの情報が制御装置15の記憶部に時間情報とともに格納される。また、車両が駐車スペース17に入ろうとする際には、開閉装置20の駆動手段にてゲート18が開閉駆動され、IDタグの情報が制御装置15の記憶部に時間情報とともに格納される。
なお、IDタグが取り付けられていない車両がゲート18を通過しようとする際には、会員承認証手段の会員証挿入口に会員証を挿入し、会員であると認証されれば、ゲート18が開閉駆動される。これにより、駐車スペース17に自家用車を停めて、車両を借りようとする利用者や、回送・清掃業者12に対応することができる。
上述の如く構成される開閉装置20をゲート18に備えることによって、駐車スペース17に出入りする車両の管理を行うことができる。また、認証された車両以外は駐車スペース17の外へ乗り出せないため、車両の盗難防止を図ることができる。
駐車場を常時監視するために設けられた360度監視カメラ14は、営業所8内に移動物体を検知したときに撮像するように制御されている。
監視カメラ14の映像は監視センタ11で見ることができ、監視センタ11では監視カメラ14の映像を基に、営業所8の異常が検知される。
また、電飾板19では、貸出可能車両表示機能を有し、営業所8の近傍を通りかかった会員が、予約を済ませていない状態であっても気易く営業所8に立ち寄って車両を借りることのできる環境を整えている。
電飾板19は、車両貸出返却機7の制御装置15に接続され、さらに、制御装置15から情報通信手段50を介して電飾板19が中央制御装置5により制御されている。電飾板19に表示されるテロップは、本部6の中央制御装置5により決定され、該電飾板19には予約無しに貸出可能な車両の情報を表示されるようにして、会員が営業所8に入場する前に貸出可能な車両の有無を確認することが可能とされている。
営業所8のボックス16内に配置される車両貸出返却機7は、タッチパネル式のディスプレイ装置21に表示された指示に従って操作することで、会員の認証、車両の貸出及び返却手続き等を行うためのものである。
[車両貸出返却機7]
ここで、図6及び図7を用いて、前記車両貸出返却機7の構造について詳細に説明する。
前記車両貸出返却機7には、制御手段としての制御装置15と、入力部及び表示出力部としてのタッチスクリーン機能を備えたディスプレイ装置21と、撮像手段としてのカメラ装置22と、印字出力部としての印字装置24と、決済カード読取手段としてのカード読取装置23と、指紋読取手段及び会員証読取手段としての指紋認証機能付き会員証読取書込装置26と、免許証読取手段としての免許証読取装置27と、鍵貸出返却手段としての鍵貸出返却装置25と、酒気帯び検出手段として酒気帯び検知装置32と、非常事態通報手段としての無停電装置28・スピーカ29・非常用電話30とが備えられている。
すなわち、車両貸出返却機7には、入力機能、撮影機能、印字出力機能、決済カード確認機能、指紋読取機能、会員証読取機能、免許証読取機能、鍵車両貸出返却機能、酒気帯び検出機能、非常事態通報機能が備えられている。
車両貸出返却機7は、該車両貸出返却機7の制御部である制御装置15により制御されている。制御装置15は、本部6に備えられた中央制御装置5に情報通信手段50を介して情報の送受信を可能とされ、中央制御装置5の情報を受けて動作する構成とされている。なお、各営業所8の規模に応じて複数の車両貸出返却機7を備えることもでき、この場合、各車両貸出返却機7に単一の制御装置15を備えて、一括して制御する構成とすることもできる。
該制御装置15には、ディスプレイ装置21・カメラ装置22・カード読取装置23・印字装置24・鍵貸出返却装置25・指紋認証機能付き会員証読取書込装置26・免許証読取装置27・酒気帯び検知装置32の、車両貸出返却機7に備えられた各装置や、ゲート18の開閉装置20が接続され制御されている。
(ディスプレイ装置21)
前記入力部及び表示出力部としてのタッチスクリーン機能を備えたディスプレイ装置21は、車両貸出返却機7の正面の操作しやすい位置にその表示部(ディスプレイ)が配置されている。ディスプレイ装置21はタッチスクリーン機能を備えたタッチ式ディスプレイであり、利用者の煩雑な負担を避けることを目的として採用されている。
そして、ディスプレイ装置21の表示部の上方に、表示部を見ながら操作する利用者を撮影できるように、撮像手段としてのカメラ装置22が設けられている。カメラ装置22で撮影された映像の情報(利用者像情報)は、制御装置15より情報通信手段50を介して監視センタ11の制御処理端末11aに伝達され、記憶部としての利用者像記憶データベースに所定日間保管されるとともに、出力部としての表示部に表示されて監視センタ11配置されたサービス員によるチェックを受ける。
このように、車両貸出返却機7の利用者をカメラ装置22にて撮影することにより、カメラ装置22を利用者が意識することにより、犯罪を抑制力が作用し、車両貸出返却機7の破壊行為等の抑制が期待される。また、監視センタ11にて利用者像情報を所定日間保管することにより、貸出後に犯罪が発生した場合に、該利用者像情報を犯罪者を捕えるための有効な手がかりとすることができる。
(カード読取装置23・印字装置24)
車両貸出返却機7のディスプレイ装置21の表示部の右側方には、カード読取装置23、印字装置24が備えられている。
カード読取装置23は、サービス利用料金の精算時にクレジットカードや即時決済型カード等の信用を付加した決済可能カードの利用を義務付けるため、この決済可能カードの有効性を確認するための手段として備えられているものである。なお、決済可能カードの有効性を確認するための項目として、例えば、盗難等により入手された事故カードでないか、カードの期限が切れていないか、保証残高は十分であるか、等の一般的にクレジットカードでの取引において確認されている事項が挙げられる。
なお、カード読取装置23と、後述する会員証読取書込装置26及び免許証読取装置27は、いずれもカード読取装置であって、それぞれにおいて、カードの挿入口と、カードの情報を読み取る情報読取部と、カードを挿入口から情報読取部へ搬送する搬送部と、挿入口に挿入されたカードの有無を検出可能な挿入検出部とが備えられている。
車両貸出返却機7のカード読取装置23では、挿入口23aに決済可能カードが挿入されれば、該決済可能カードは読取位置まで搬送され、決済可能カードに付随されている情報であるカード情報が読み取られる。カード情報は、制御装置15より情報通信手段50を介して中央制御装置5に伝達され、該中央制御装置5において、カード決済会社10にカード情報の問い合わせが行われる。カード決済会社10の制御処理端末10aでは、上述の確認事項の問い合わせに対する処置が行われ、その問い合わせ結果が中央制御装置5情報通信手段50を介して伝達され、中央制御装置5の備える記憶部70に保存されるとともに、制御装置15へ情報通信手段50を介して伝達される。
そして、有効であると確認された決済可能カードは順次受付され精算処理が行なわれる。例えば、決済可能カードがクレジットカードの場合、サービス利用料金が精算されてクレジット売上票が印字装置24により印字され、また、決済可能カードが即時決済型カードの場合はサービス利用料金が精算されて領収書が印字装置24により印字される。
(会員証)
レンタカーサービスを利用することのできる会員に付与される会員証60には、図10に示す如く、会員登録時に登録され暗号化された会員自身の指紋データ61と、会員の個人情報を具備する会員データ62が保持されている。前記会員データ62に具備される個人情報として、例えば、法人会員・個人会員の識別、会員名、会員登録データを引き出すための会員番号、免許証情報等が含まれている。なお、会員番号はレンタルシステムに固有であって各会員にユニークな番号とすることも、或いは、会員の免許証番号とすることもできる。
また、会員証60には書き換え可能な書換可能印字部63が設けられており、ここに貸出時に車両貸出返却機7に備えられた印字装置(図示せず)にてプレートナンバーが印字される。
但し、会員証60の書換可能印字部63にポイントも印字することができる。利用者の利用金額に応じてポイントが付加され、蓄積されたポイントに応じた割引サービスや、クーポン発行サービス等により、利用金額が会員に還元されるシステムとすることもできる。この場合、車両の返却時に、事故等による破損があれば、蓄積されたポイントの減点等の処置を講ずることもできる。
そして、前記指紋データ61は個人会員の会員証60にのみ付加され、指紋の照合は、車両貸出返却機7において会員証60を所持しサービスを利用しようとする本人と、会員証60に登録されている人物とが、同一であるかを確認するための手段として利用される。指紋データ61は、会員証60に保持させて、中央制御装置5の記憶部70に構成されるデータベースには、指紋データ61を蓄積しないようにしている。すなわち、会員個人の指紋データ61は会員自身のみが保有することとなり、会員の了承を得やすいスタンドアロン運用を容易に実現することができる。
このように、指紋情報等の個人情報を会員証60であるICカード上に保持してデータベース等に保存しないことで、万が一の事態においても個人情報の漏洩を防止することができ、会員の情報の秘匿性を確保することができる。
(会員証読取書込装置26)
車両貸出返却機7のディスプレイ装置21の表示部の手前には、指紋認証機能付き会員証読取書込装置26が備えられている。
上述の会員証60の情報を読み取るための装置である、指紋認証機能付き会員証読取書込装置26は、車両貸出返却機7のインターフェイスにおいて、会員証60を挿入するための挿入口26aと指紋を採取するために指を載せる指紋採取部26bとが設けられている。会員証読取書込装置26には、挿入口26aに会員証60が挿入されれば、該会員証60は読取位置まで搬送され、会員証60に付随されている情報である会員データ62と指紋データ61とが読み取られる。そして、指紋採取部26bに載せた指の指紋がスキャンされ、指紋データ61と読み取られた指紋との照合が行われ、合致すれば会員であると認証される。
会員認証が終了すれば、会員証60から読み取られた会員データ62のうち会員番号が、中央制御装置5に情報通信手段50を介して送信され、これを受信した中央制御装置5からは、貸出管理データが情報通信手段50を介して制御装置15に送信される。
貸出管理データには、貸し出しする車両の車種や登録番号等から成る予約車データと、貸出及び返却日時、会員番号等から成る予約データが具備されている。貸出管理データを受信した制御装置15は、会員証読取書込装置26に会員証60の書換可能印字部63にプレートナンバーを印字するように指令を出し、会員証読取書込装置26では会員証60の書換可能印字部63にプレートナンバーの印字が為される。なお、このとき会員証60に印字されたプレートナンバーは、返却時に消去される。
上述の如く、本システムでは、会員証60のみならず、個人に特有の指紋を確認することで、システムの利用者を確実に特定することができ、成りすまし・盗用・改ざん等の会員証60の不正使用を防止することができる。
また、会員証60にプレートナンバーを印字することで、会員はプレートナンバーの認識を高めることができ、例えば、プレートナンバーにて呼び出しを受けたときに車両を見ずとも車両のプレートナンバーを確認することができるようにしている。
(免許証読取装置27)
車両貸出返却機7のディスプレイ装置21の表示部の手前には、免許証読取装置27が備えられている。
上記会員証読取書込装置26において指紋認証チェックにより会員本人として認証されたとしても、免許証の不携帯者に車を貸し出すことはできない。そこで、免許証読取装置27は、免許証の有効性を確認することを目的として備えられている。
免許証読取装置27はOCR(光学式文字読取装置)とし、免許証に記載されている情報が読み取られ、制御装置15に備えられたプログラムにより判読されて、その情報がデジタル化される。なお、免許証読取装置27にて読み取られた免許証画像を、システムを利用した証拠として中央制御装置5に備えられた記憶部に構成される免許証画像データベース39に保管することもできる。
車両貸出返却機7の免許証読取装置27では、車両貸出返却機7のインターフェイスに免許証を挿入するための挿入口27aが設けられており、該挿入口27aに免許証が挿入されれば、免許証が読取位置まで引き込まれ、免許証の画像がスキャンされる。読取位置において、撮影された画像は、車両貸出返却機7に取り込まれ、OCR解読用プログラムにより判読されてデジタル情報として認識され、免許証保持者の生年月日や、免許証番号、その有効期限等からなる免許証情報がチェックされる。
個人会員の場合は、免許証読取装置27にて読み取られた免許証の情報と、会員証60より読み出された会員登録データに具備される免許証情報との照合が行われ、免許証の有効性と、免許証の不携帯のチェックが行なわれる。
法人会員の場合は、免許証の不携帯と、免許有効期限及び許可されている車種のチェックを行うことを目的としている。
(酒気帯び検知装置32)
そして、車両貸出返却機7の制御装置15には、酒気帯び検知装置32が接続されている。酒気帯び検知装置32は、ボックス16内の空気を吸気し、その中に含まれるアルコール濃度を検出するものであり、酒気帯びを検出することによって非酒気帯びが確認された利用者に対して、車両貸出返却機7での貸出返却処理を進行させるようにしている。酒気帯び検知装置32は、飲酒者に車両が貸し出されてしまうことを避けるために備えられており、映像では捕えきれない利用者の状態を検知することを可能としている。
酒気帯び検知装置32の吸気口は車両貸出返却機7のインターフェイスに設けることも、或いは、ボックス16内の車両貸出返却機7を利用する人の呼気を良好に採取することのできる適宜位置に設けることもでき、車両貸出返却機7を閉じられた空間であるボックス16内に配置することによって、酒気帯びの検出が可能とされている。
酒気帯び検知装置32にて検出されたアルコール濃度が、制御装置15において所定値以上であると判断されれば、車両貸出返却機7のディスプレイ装置21の表示部にアルコールが検出されために貸出が不可能である旨が表示され、スピーカ29よりアラームが発されるとともに、監視センタ11の制御処理端末11aや警備会社9の制御処理端末9aへ、その旨が伝達される。
(非常用電話30・無停電装置28)
車両貸出返却機7のディスプレイ装置21の表示部の左側方には非常用電話30が備えられている。
非常用電話30は、車両貸出返却機7の使用方法がわからないときや、故障時、緊急事態発生時等に監視員と連絡を取るためのものである。非常用電話30の受話器を上げる若しくは受話器を上げて所定の操作を行うと、監視センタ11に直接接続され、監視センタ11に配置されたサービス員としての監視員により、その事態に応じて警備会社9に連絡する等の処置が採られる。
さらに、車両貸出返却機7には、非常時のための装備として、無停電装置28が備えられており、落雷等による瞬電や停電に備えた電源装置が装備されている。停電等によるシステムダウンを防止し、停電時でも車両貸出返却機7を利用できるようにして、非常時に備えている。
また、車両貸出返却機7には、非常時のための装備として、システムが故障した場合や、システムを更新する場合に、情報通信手段50により接続された中央制御装置5から車両貸出返却機7の制御装置15にアクセスしてプログラムの更新や修理を行うことができるようにしている。従って、システムの故障時にも、時間的ブランクなく復旧させて使用可能な状態とすることができる。
(鍵貸出返却装置25)
車両貸出返却機7の店舗ディスプレイ装置21の表示部の右側方には、鍵貸出返却装置25が備えられている。鍵貸出返却装置25は、車両の鍵33に付けた非接触型IDタグ47を自動認識させて、鍵33と車両の管理するための装置である。
次に、鍵貸出返却装置25の構造について詳細に説明する。
図8に示す如く、鍵貸出返却装置25で取り扱われる鍵33にはキーホルダ51が取り付けられており、該キーホルダ51に非接触型IDタグ47が備えられている。IDタグ47には、該IDタグ47が付随する鍵33に対応する車両の車種や登録番号等の情報が記憶されている。
なお、IDタグ47としてRFID等のIDチップを採用し、鍵33そのものにIDタグ47を埋め込む構造とすることもできる。この場合、鍵33からキーホルダ51が取り外された結果、鍵33からIDタグ47が離れて認識不能となる事態や、キーホルダ51のみが返却され鍵33が盗難される事態の発生を防止することができる。
一方、鍵貸出返却装置25は、インターフェイスとして、鍵貸出口25aと鍵返却口25bの二箇所の開閉可能な開口部が設けられ、車両貸出返却機7の内部には、図9に示す如く、鍵収納部35が設けられ、鍵貸出口25aに連通する貸出排出口36と鍵返却口25bに連通する返却取入口37とが鍵収納部35に向けて開口されている。鍵収納部35は、扇形のキーボックス34・34・・・が連ねて環状に配置されるとともに、モータ等の駆動手段によって回転駆動可能とされたものであって、鍵収納部35が回転することによって、貸出排出口36又は返却取入口37に連通させるキーボックス34を変更させることができる。
そして、前記返却取入口37近傍には、IDタグ47の持つ情報を読み取るためのスキャナ38が備えられており、鍵返却口25bに投入され返却取入口37に至った鍵33のキーホルダ51のIDタグ47を読み取り、鍵33を認識することができるようにされている。読み取られたIDタグ47の情報は、収納されるキーボックス34の情報とともに、制御装置15により取得され記憶部に構成された鍵管理データベース31に保存される。
なお、各キーボックス34・34・・・には固有の識別記号が付されており、各識別記号を認識可能な手段が備えられている。例えば、各識別記号を認識可能な手段として、鍵収納部35の回転角度を認識する角度センサを備えて各キーボックスの位置を検出したり、或いは、各識別記号を認識可能な手段として各キーボックス34・34・・・にIDチップを供えて、スキャナ38で該IDチップの情報を読み取ることにより返却取入口37に開口するキーボックス34を検知して各キーボックス34・34・・・の位置を検出したりすることができる。
上述の如く構成された鍵貸出返却装置25は制御装置15により制御されている。
鍵33の貸出時には、貸出管理データに基づいて、鍵管理データベース31を参照して該当する鍵33が収納されているキーボックス34が確定され、当該キーボックス34が貸出排出口36に至るまで環状の鍵収納部35が回転駆動されることによって、貸出排出口36から鍵貸出口25aに鍵33がドロップアウトされる。このとき、ドロップアウトされた鍵33の情報が鍵貸出データとして情報通信手段50を介して中央制御装置5に送信され、中央制御装置5では、鍵貸出データが貸出管理データと関連付けて記憶部に構成された貸出返却管理データベース73に格納される。
また、鍵33の返却時には、鍵管理データベース31から読み出した情報により空のキーボックス34・34・・・が確定され、空のキーボックス34・34・・・のうち一つが選択され、当該キーボックス34が返却取入口37に至るまで鍵収納部35が回転駆動される。そして、鍵返却口25bに挿入され返却取入口37に至った鍵33のIDタグ47がスキャナ38にて読み取られ、鍵33がキーボックス34に収納されるとともに、該鍵33の情報がキーボックス34の情報と共に鍵管理データベース31に取り込まれ、また、該鍵33の情報が鍵返却情報として情報通信手段50を介して中央制御装置5に送信される。中央制御装置5では、返却された鍵返却情報に基づいて、該当する鍵貸出情報及び予約情報が参照され、車両の鍵の返却が確認されたのち、鍵返却情報が予約情報と関連付けられて記憶部に構成された貸出返却管理データベース73に格納される。
なお、回送・清掃業者12が車両を営業所8に配車するときも、貸出及び返却と同様の手順で該当する車両の鍵33をキーボックス34より取り出し、また、空のキーボックス34に鍵33を収納するだけでよく、複雑な手間が掛からず、鍵33の取り間違いも防止することができる。すなわち、回送・清掃業者12が車両を回送する際の、鍵管理が容易となるのである。
また、返却予定にない営業所8に車両が返却された場合でも、鍵貸出返却装置25のスキャナ38により鍵33に付けられたIDタグ47の情報が読み取られ、制御装置15より中央制御装置5にその鍵返却情報が送信されることによって、常に車両の情報が中央制御装置5において集中管理されることとなる。
上述の如く、IDタグ47を利用して鍵33を自動認識させることによって、該当する車両の鍵33を間違いなく利用者又は回送・清掃業者12に渡すことができ、また、返却場所が自由に選択可能となる。そして、出発及び返却時に鍵33に付けられたIDタグ47を読取・登録することで、同時に、車両の出発時間及び返却時間の管理を行うことができる。さらに、IDタグ47の情報を中央制御装置5によって集中管理することにより、全車(貸出車・在庫車・清掃対象車・修理車等)を常時管理することができる。
[会員登録処理]
次に、車両貸出返却システムにおける会員登録処理について説明する。
会員登録は、会員登録をしようとする利用者が、会員登録を行うための有人の営業所8若しくは本部6を訪れて登録作業を行うことによって成立し、登録された会員に対して会員証60が発行される。但し、会員登録は、本部6や友人又は無人の営業所8で行うこともできるし、若しくは、会員登録用の業者を利用することもできる。
図11に示す如く、会員登録のために、制御処理端末40と、クレジットカード等の決済可能カードの情報を読み取るためのカード読取装置52、免許証の画像を取り込むための免許証読取装置43、会員登録をプリント出力するための印字出力装置41及び会員証登録・発行機42、そして、指紋データ登録装置44、が用意される。制御処理端末40は、CPU等の演算処理部、メモリ等の記憶部、キーボードやポインティングデバイス等の入力部、モデム等の通信処理部等の各手段が備えられたコンピュータを具備しており、このコンピュータは一般的な構造のコンピュータを採用することができるため、詳細な説明は省略する。
なお、無人営業所8に配置される車両貸出返却機7に会員登録手段を備えて、車両貸出返却機7にて、会員登録を行うことができるように構成することができる。
この場合、上記制御処理端末40としての機能を制御装置15が果たし、クレジットカード等の決済可能カードの情報を読み取るための上記カード読取装置52としての機能をカード読取装置23が果たし、免許証の画像を取り込むための上記免許証読取装置43としての機能を免許証読取装置27が果たし、会員登録をプリント出力するための上記印字出力装置41としての機能を、印字装置24が果たし、上記会員証登録・発行機42及び上記指紋データ登録装置44としての機能を会員証読取書込装置26が果たす。
会員登録処理の流れを説明する。
会員登録処理は大概して、図12に示す如く、免許証の情報を取得する免許証取得過程(S230)と、クレジットカード等のサービス使用料を決済可能なカードの情報を取得するカード情報取得過程(S231)と、免許証の情報とカードの情報と会員登録を希望する未登録会員の個人情報から会員登録用のデータを作成する会員登録データ作成過程(S232)と、会員登録データの内容を認証し会員登録する会員登録過程(S233)と、会員証を発行する会員証発行過程(S234)とから成る。
次に、会員登録処理の詳細な流れについて、図12と、図13に示す流れ図を用いて説明する。
まず、免許証取得過程(S230)では、個人会員登録される未登録会員の免許証が免許証読取装置43でスキャンされ(S211)、免許証の内容が解読用ソフトによって解読されてデジタル化され、免許証番号、生年月日、有効期限等の情報が制御処理端末40に取得される(S214)。制御処理端末40では、免許証読取装置43による免許証読み取りが正常に行われたかチェックされ(S212)、誤読等があれば修正作業が行なわれる(S213)。
また、カード情報取得過程(S231)において、個人会員登録される未登録会員がレンタカーサービスを利用するときのサービス利用料の支払いを行うときに利用する決済可能カードの情報が、カード読取装置52にて読み出され、制御処理端末40に取得される(S215)。ここで制御処理端末40に取得される決済可能カードの情報は、カード会社やカード番号である。なお、カード情報は直接制御処理端末40に入力され、取得されるようにすることもできる。
次に、会員登録データ作成過程(S232)において、会員登録データが作成され(S216)、該会員登録データは制御処理端末40の記憶部に一時的に格納される。会員登録データには免許証に表示されている情報や、会員の氏名、生年月日、連絡先、カード会社、カード番号、会員登録受付番号等の情報が登録される。
そして、会員登録データの内容は印字出力装置41で出力され、被登録者は登録される内容を確認した後、内容を承認する(S217)。会員登録データの内容が承認されれば、該会員登録データは制御処理端末40より情報通信手段50を介して中央制御装置5に伝達され、中央制御装置5の記憶部に構成される会員管理データベース45に会員登録受付番号に関連付けられて蓄積される(S218)。
続いて、会員登録過程(S233)では、本部の中央制御装置5にて、会員登録受付番号に基づいて、会員管理データベース45より会員登録データが読み出され、ここから、カード会社やカード番号等の決済可能カードに付帯された信用を認証することのできる情報が抽出され、抽出された情報がカード決済会社10に伝達され、決済可能カードに付帯された信用の問い合わせが行われる。カード決済会社10の制御処理端末10aでは、問い合わせに対する回答が、情報通信手段50を介して中央制御装置5へ送信される。
中央制御装置5では、カード決済会社10からの回答に基づいて、会員証60作成の可否が判断され(S219)、その結果、決済可能カードに信用が付帯されていなければ、会員登録されず、決済可能カードに信用が付帯されていれば、会員登録される。会員証60作成の可否は、制御処理端末40へ情報通信手段50を介して伝達される。
決済可能カードに信用が付帯されていなければ、制御処理端末40では、会員証60を作成せずに、会員証60を作成しない旨が会員登録データに具備される未登録会員に伝達される(S220)。
そして、決済可能カードに信用が付帯されていれば、会員証60作成の可否の情報とともに、会員管理データベース45に蓄積されている会員登録データを呼び出すための情報(本実施例においては、会員番号としている)が付与されて制御処理端末40に伝達され、会員登録データに基づいて会員証60が作成される(S221)。
会員証60には、登録会員に固有の会員番号が付加される(S222)。なお、会員番号は会員の免許証番号とすることもできる。
さらに、指紋データ登録装置44にて登録会員の指紋がスキャンされて制御処理端末40に取得され、暗号化されたのち、指紋情報として会員証60に付加される(S223)。このように、登録会員の指紋情報は中央制御装置5やその他の営業所8に備えられた機器に保存・蓄積されること無く、会員証60に保存される。
そして、会員証発行過程(S234)において、会員証登録・発行機42にて会員証60が発行されることによって会員登録処理が終了する(S224)。
上述の如く作成され発行された会員証60には、会員を特定し中央制御装置5に接続された会員管理データベース45に登録された会員登録データを呼び出すための情報と、会員が車両貸出返却機7を利用する際に、指紋を照合させるための比較対照となる指紋データ61が保持される。
[レンタル予約処理]
次に、レンタル予約処理を、図14に示す流れ図及び図15に示す機能ブロック図に基づいて、手順に沿って説明する。なお、図15では矢印で情報の流れを示している。
レンタル予約処理は、大概して、会員より車両の貸出を受け付け貸出希望車両の情報を取得し予約データを取得する予約データ取得過程(S240)と、予約データより車両の貸出の可否を決定する予約車決定過程(S241)と、予約データと予約車データ等から成る貸出管理データを作成する貸出管理データ作成過程(S242)と、中央制御装置5及び営業所8の制御装置15にて貸出管理データをデータベースに蓄積し待機状態とさせる貸出管理データ取得過程(S243)と、回送・清掃業者12に予約車の情報を伝達し回送を指示する回送指示過程(S244)とから成る。
次に、レンタル予約処理の詳細な流れについて説明する。
レンタル予約処理において、まず、会員より車両の貸出を受け付け、貸出希望車両の情報を取得し、これに基づいて予約データ作成し、中央制御装置5にて予約データを取得する予約データ取得過程(S240)の処理が行われる。
予約データの入力は、インターネット上に公開されたレンタル会社のホームページ上で入力して行ったり(インターネット予約)、有人の営業所8への訪問やファクシミリや電話等で予約データの内容を承ったサービス員が中央制御装置5や制御装置15に入力して行ったり、無人営業所8の車両貸出返却機7に入力して行ったりすることができる。
インターネット予約の場合は、予約しようとする会員によって、会員番号と、貸出日時、返却予定日時、貸出営業所、返却予定営業所、希望車種等から成る予約データとが、会員の所有する情報処理端末において入力され情報通信手段50を介して中央制御装置5に伝達される。有人の営業所8への訪問やファクシミリや電話でレンタル予約が行われるときには、会員番号と予約データとが、制御装置15や中央制御装置5に備えられた入力部にて中央制御装置5又は制御装置15に入力され、制御装置15に入力された予約データは情報通信手段50を介して中央制御装置5へ伝達される。
次に、予約データより車両の貸出の可否を決定する予約車決定過程(S241)の処理が行われる。
上述の如く、中央制御装置5に予約データが伝達され取得されると、中央制御装置5にて記憶部70に構成される車両登録データベース71及び配車データベース72が参照され、予約希望された車両が配車可能であるかが判断される。
車両登録データベース71は中央制御装置5の記憶部70に構成されており、該車両登録データベース71には、車両の車種、プレートナンバー、鍵ID情報、登録番号等の車両を識別可能な車両情報が登録番号に基づいて参照可能であるように格納されている。
また、配車データベース72は中央制御装置5の記憶部70に構成されており、修理業者13や回送・清掃業者12の情報を受けて、回送・清掃業者12によって配送可能な車両の登録番号が日時に関連付けられて格納されている。
上記車両登録データベース71と、配車データベース72とが参照され、予約データの条件に合致する車両がなければ予約不成立と判断され、また、予約データの条件に合致する車両があれば予約成立と判断されて、該当する車両が予約車として決定される。
続いて、予約成立の場合は、予約データと予約車データ等から成る貸出管理データを作成する貸出管理データ作成過程(S242)の処理が行われる。
上述の如く決定された予約車の車両情報が車両登録データベース71より抽出されて予約車データとされ、該予約車データと、予約データと、会員番号とから成る貸出管理データが作成される。この貸出管理データにより、貸し出される車両と、その車両情報、貸出日時、返却日時、利用会員等を特定することができる。
貸出管理データが、会員の所有する情報処理端末、或いは制御装置15に伝達され、予約の成立と貸出管理データが表示部に表示されることによって、予約しようとする会員に予約の成立が伝達される。
予約不成立の場合は、配車不可である旨が予約しようとする会員に伝達される。すなわち、インターネット予約の場合は、配車不可能である旨が会員の所有する情報処理端末に表示され、また、その他の予約の場合は、予約しようとする会員に電話やファクシミリ等の情報伝達手段を介して伝達される。
また、予約成立の場合は、中央制御装置5及び営業所8の制御装置15にて貸出管理データをデータベースに蓄積し待機状態とさせる貸出管理データ取得過程(S243)の処理が行われる。
中央制御装置5において、予約車データと予約データと会員番号とから成る貸出管理データが、合わせて貸出管理データとして記憶部70に構成される貸出返却管理データベース73に格納されるとともに、貸出管理データが車両が貸し出される営業所8の制御装置15に情報通信手段50を介して送信される。
貸出管理データを受信した営業所8の制御装置15では、制御装置15の記憶部に構成される貸出管理データベース53に貸出管理データが格納される。貸出管理データは、当該営業所8における貸出管理を行うために利用され、この貸出管理データに基づいて、車両貸出返却機7が制御されることとなる。
さらに、回送・清掃業者12に予約車の情報を伝達し回送を指示する回送指示過程(S244)の処理が行われる。
中央制御装置5において、貸出管理データのうち予約車データと予約データとが、回送・清掃業者12の制御処理端末12aに情報通信手段50を介して送信される。
予約車データと予約データとを受信した回送・清掃業者12の制御処理端末12aでは、これらの情報に基づいて配送・回送予定を作成し、所定の時間に所定の営業所へ予約車を配送する。また、所定の時間に所定の営業所より利用済み車両を回送する。
[貸出返却処理]
次に、本発明に係る車両貸出返却システムを利用した車両貸出返却方法の貸出返却処理について説明する。
車両貸出返却システムを利用した車両貸出返却方法は、図16に示す如く、大概して、受付処理過程(S11)、貸出処理過程(S12)及び返却処理過程(S13)から成る。受付処理過程(S11)において、利用者の保持する会員証60により会員の認証を行い、次に、貸出処理過程(S12)或いは返却処理過程(S13)に移行する。
(受付処理過程)
まず、受付処理過程(S11)について、図17に示す流れ図に基づいて説明する。同時に、処理の流れに沿って、車両貸出返却機7のディスプレイ装置21の表示部に表示される案内映像の一例を示すが、案内画像の内容及びその構成は本実施例に限定されるものではない。
車両貸出返却機7のディスプレイ装置21の表示部には、図18に示す如く、待機映像(D1)が示されており、ディスプレイ装置21の表示部に触れたことがタッチセンサにより検出され、制御装置15により検知されると、該制御装置15はディスプレイ装置21の表示部に受付開始映像(D2)を表示させ、受付処理が開始される(S30)。受付処理の開始とともに、酒気帯び検知装置32からの警告信号がないかを判断し(S31)、酒気帯びが検知されれば、受付不可モジュールに移行され(S36)、処理が終了される。
なお、受付不可モジュールでは、不具合の内容と、サービスを利用することのできない旨がディスプレイ装置21の表示部に表示され、処理が強制的に終了され、処理が中断され、スピーカ29よりアラームが発されるとともに、監視センタ11の制御処理端末11aや警備会社9の制御処理端末9aへ、その旨が伝達される。そして、車両貸出返却機7は、初期状態に戻されて、再びディスプレイ装置21の表示部に待機映像(D1)が表示される。
受付開始映像(D2)として、利用者の保持する会員証60を会員証読取書込装置26の挿入口26aへ挿入するよう要求する画像がディスプレイ装置21の表示部に表示されるとともに、音声案内が流される(S32)。利用者が会員証読取書込装置26の挿入口26aに会員証60を挿入すると、会員証60が読取位置まで引き込まれ、会員証60の情報が読み取られる。
利用者の挿入行為に不具合があれば、再度、利用者の保持する会員証60を会員証読取書込装置26の挿入口26aへ挿入するよう要求する画像がディスプレイ装置21の表示部に表示されるとともに、音声案内が流され(S32)、会員証60が正しく挿入されているか判断される(S34)。挿入行為の不具合が規定回数を超えて行われれば(S33)、受付不可モジュールに移行され(S36)、プログラムが終了される。なお、不具合の規定回数は、システムによって適宜変更される。
制御装置15より会員証60情報が読み取られれば、該会員証60情報のうち会員を特定する情報が情報通信手段50を介して中央制御装置5に送信される。本実施例では、会員を特定する情報として会員番号を採用している。中央制御装置5では、会員番号に基づいて、中央制御装置5の記憶部70に構成された会員管理データベース45に登録されている会員登録データが引き出され、正規の会員であるかが判断され(S35)、判断結果及び会員登録データ等の情報が中央制御装置5より制御装置15へ情報通信手段50を介して送信される。
正規会員でなければ受付不可モジュールに移行され(S36)、処理が終了される。
中央制御装置5から制御装置15へ送信される情報には、利用者の会員登録データ、予約データ、予約・貸出状況等が含まれる。会員登録データには、氏名、生年月日、免許証情報、暗証番号、事故・規則逸脱の有無、過去の利用状況等が含まれている。また、貸出管理データには、免許証情報と、貸し出す車両の車種、鍵情報、登録番号等から成る予約車データと、貸出返却日時や返却営業所等から成る予約データが含まれている。
上述の如く、利用者の保持する会員証60の認証が行われれば、貸出処理過程(S12)又は返却処理過程(S13)に移行する。利用者の目的は、中央制御装置5より制御装置15へ送信された情報より、貸出であるか返却であるかが判断されて(S37)、受付処理過程(S11)が終了し、利用者の目的に応じて貸出処理過程(S12)又は返却処理過程(S13)が開始される。
(貸出処理過程)
続いて、貸出処理過程(S12)について、図19及び図21に示す流れ図に基づいて説明する。
利用者が貸出を目的とした個人会員であれば(S41)、利用者が会員登録時に指紋登録をした指を会員証読取書込装置26の指紋採取部26bにタッチさせるよう促す映像(D3)がディスプレイ装置21の表示部に表示され、音声案内が流される(S42)。
利用者が会員証読取書込装置26の指紋採取部26bにタッチしたことが検出されれば、指紋読取処理が行われる(S43)。読み取られた指紋は、会員証読取書込装置26によって会員証60より読み出された指紋データ61と比較され、指紋の照合が行われ、指紋照合が終了すれば、利用者の会員認証が終了する。指紋読取処理に不具合が生じたり、指紋データ61と指紋が一致していると判断されなかったり等の指紋照合の不具合が規定回数を超えて発生すれば(S44)、受付不可モジュールに移行され(S45)、処理が終了される。
利用者が貸出を目的とした法人会員であって会員認証が行われたとき、或いは、利用者が貸出を目的とした個人会員であって会員認証が行われ指紋の照合が正常に行われたときは、利用者の免許証を免許証読取装置27の挿入口27aに挿入するよう促す映像(D4)がディスプレイ装置21の表示部に表示されるとともに、音声案内が流される(S46)。
免許証の挿入行為に不具合が規定回数を超えて発生すれば(S48)、受付不可モジュールに移行され(S45)、プログラムが終了される。
利用者により免許証が挿入口27aに挿入されれば、免許証読取装置27により免許証は読取位置まで搬送されてスキャンされ画像として制御装置15に取得される。制御装置15により、免許証の画像から、免許証番号、氏名、生年月日、有効期限等の免許証データが判読され、該免許証データと会員登録データとの照合が行われるとともに、有効な免許証であるかが判断され(S49)、免許証の認証が終了すれば、免許証が免許証挿入口27aより排出され利用者に返却される。
なお、利用者が法人会員であれば、免許証の画像データ又はデジタル化されたデータが、制御装置15より中央制御装置5に送信されて、中央制御装置5の免許証画像データベース39に一時的に記憶される。
免許証の認証が終了すれば、次に、予約の有無が判断される(S50)。
利用者が貸出予約を済ませていれば、予約内容を示す映像(D5)がディスプレイ装置21の表示部に表示され、利用者はその予約内容を確認し(S52)、返却予定時間や返却予定営業所に変更があれば(S53)、予約変更モジュールに移行される(S54)。
(予約変更モジュール)
予約変更処理は、利用者がディスプレイ装置21の表示部に表示された映像による誘導に従って、入力操作することにより行われ、変更内容は貸出管理データに記録され、更新された貸出管理データは、制御装置15の貸出管理データベース53に格納されるとともに、制御装置15から中央制御装置5に送信され貸出返却管理データベース73に格納される。そして、中央制御装置5より更新された貸出管理データが、返却の予定されていた営業所に送信され該営業所の制御装置15の貸出管理データベース53から消去され、新規に返却予定営業所とされた営業所に送信され該営業所の制御装置15の貸出管理データベース53に格納される。これにより、予約内容の更新が行われ、予約変更処理が終了する。
(当日貸出モジュール)
なお、利用者が貸出予約を済ませていなければ、当日貸出モジュールに移行する(S51)。
当日貸出処理が開始されれば、図20に示す如く、ディスプレイ装置21の表示部に当該営業所8において現時点において貸出可能な車両のリストの映像(D11)が表示出力され、利用者がタッチパネルへの入力することにより、希望貸出車種が制御装置15に取得される。続いて、利用日数や返却予定営業所を入力要求するための映像(D12・D13)が表示出力され、利用者がタッチパネルへの入力することにより、当日貸出情報としての予約データが取得される。
貸し出す車両の車種・鍵情報・登録番号等から成る予約車データと、貸出営業所・貸出日時・返却予定日時・返却予定営業所等から成る予約データと、利用者の会員番号とからなる当日貸出管理データが作成される。この当日貸出管理データが、制御装置15から中央制御装置5へ送信され、貸出返却管理データベース73に格納されるとともに、返却予定営業所の制御装置15へ転送されることによって、当日貸出予約処理が終了する。
続いて、利用者が法人会員又は個人会員かが判断され(S55)、利用者が法人会員であれば、法人請求処理が行われ(S66)、会員証読取書込装置26によって会員証60に車両のプレートナンバーの情報が印字され(S67)、会員証挿入口から会員証60が排出され、利用者に返却される(S68)。このとき、利用者に返却される会員証60には、利用者の利用額に応じて付加されたポイントの情報が更新され、保存されている。
法人請求処理では、法人会員ごとに、一定期間毎の利用データが中央制御装置5の法人利用管理データベース46に蓄積され、利用データに基づいて一定期間毎に利用料が請求される。
一方、利用者が個人会員であれば、図22に示す如く、サービス利用料の支払いを行うための決済可能カードの、カード読取装置23の挿入口23aへの挿入を案内する映像(D6)がディスプレイ装置21の表示部に表示されるとともに、音声案内が流される(S56)。決済可能カードの正常な挿入が検知され、カード読取装置23によりカードの情報が制御装置15に取得される(S57)。
決済可能カードの情報をもとに、決済可能カードのカード番号と、利用者の予定サービス利用料とから成る情報が、カード決済会社10の制御処理端末10aに送信される(S59)。決済可能カードが有効であり決済が行われれば、カード決済会社10の制御処理端末10aより、計算書や領収書等の決済データが中央制御装置5を介して制御装置15へ送信され、取得される(S60)。また、決済可能カードが無効であり決済が不可能であれば、その旨が制御処理端末10aより制御装置15へ送信され、受付不可モジュールに移行される(S61)。
制御装置15では、利用者に請求内容の確認を問う映像(D7)が表示出力され、利用者が決済データを確認したかを問う映像(D8)が表示出力され、請求内容と決済データを確認したことが利用者により入力されれば、決済データが印字装置24により印字出力されて排出される(S62)。
そして、貸出管理データが印字装置24により印字出力され(S63)、会員証読取書込装置26によって会員証60に車両のプレートナンバーと利用ポイントとが書き込まれる(S64)。
続いて、利用者に会員証60、決済可能カード及び免許証の返却を促す映像(D9)がディスプレイ装置21の表示部に表示出力され、会員証読取書込装置26の挿入口26aから会員証60が排出され、カード読取装置23の挿入口23aから決済可能カードが排出され、免許証読取装置27の挿入口27aから免許証が排出され(S65)、会員証60、決済可能カード及び免許証が引き抜かれたことが検出されれば(S69)、鍵貸出モジュールが実行される(S70)。
鍵貸出モジュールが実行され、車両の鍵33が鍵貸出口25aにドロップされるとともに、貸出処理を終了したことを告げる映像(D10)がディスプレイ装置21の表示部に表示出力されれば、貸出処理過程が終了し、利用者は鍵貸出口25aより鍵33を取り出して鍵33を入手することができる。
なお、免許証、会員証60及び決済可能カードの返却が完了するまで、利用者は鍵33を受け取ることができない構成としている。すなわち、制御装置15は、免許証が免許証読取装置27の挿入口27aより抜き取られたことと、会員証60が会員証読取書込装置26の挿入口26aより抜き取られたこと、決済可能カードがカード読取装置23の挿入口23aより抜き取られたことを、検知したあとでなければ、鍵貸出口25aを開放しないように構成しているのである。これにより、免許証、会員証60及び決済可能カードの取り残しを防止することができ、車両を貸し出す利用者が免許証や会員証60の不携帯であるという状況の発生を防止することができる。
利用者は、駐車されている車両のうち、鍵33に付けられたキーホルダ51に記載されたプレートナンバーと等しいプレートナンバー車に乗車し、ゲート18の開閉装置20に会員証60を挿入して、制御装置15により確認されたのち、門扉が開かれれば、出発することができる。
(返却処理過程)
次に、返却処理過程(S13)について、図23に示す流れ図を用いて説明する。
返却処理が開始されると、まず、図24に示す如く、返却処理を開始することを告げる映像(D16)がディスプレイ装置21の表示部に表示され、続いて、鍵の返却を促す映像(D17)がディスプレイ装置21の表示部に表示されて鍵管理モジュールが開始され、鍵返却処理が行われる(S80)。鍵返却処理の詳細な説明は後述する。
鍵管理モジュールが終了すれば、返却データを作成するための情報の取得が行われる。
まず、燃料タンクが満たされている状態であるか否かを問う映像がディスプレイ装置21の表示部に表示出力され、利用者により入力された答えが制御装置15に取得され(S81)、燃料タンクが満たされている状態でなければ、不足燃料代金請求モジュールが実行される(S82)。
不足燃料代金請求モジュールでは、回送・清掃業者により車両が回送される際に燃料の確認が行われ、不足する燃料の請求金額が決定されるため、後日不足燃料を請求する旨がディスプレイ装置21の表示部に表示出力され、返却データに不足燃料請求可能である情報が付加される。
続いて、事故発生の有無を問う映像がディスプレイ装置21の表示部に表示出力され、利用者により入力された答えが制御装置15に取得され(S83)、事故が発生していれば、事故受付処理が行われる(S84)。
事故受付処理では、事故情報の登録や、受付を目的として利用者が有人の営業所へ来店させるために、営業所の場所や連絡先等がディスプレイ装置21の表示部に表示されるとともに印字出力され、さらに、返却データに事故請求可能である情報が付加される。また、会員証60に保存されているサービスポイントの減点処理等も行われる。
上述の、不足燃料代金請求の可否と、事故請求の可否と、車両の返却状況の情報とが、返却データとして、貸出管理データに付加され、中央制御装置5に送信される(S85)。
次に、貸出条件通りの返却であるか否かが、貸出管理データを参照し、比較演算処理を行うことにより、判断される(S86)。
貸出条件通りの返却でなければ、貸出管理データと返却状況の差異に基づいて、貸出管理返却時間や返却営業所の変更に伴う費用の変更等の追加精算データが作成される(S87)。
ここで、利用者の法人・個人が判断され(S88)、利用者が法人会員であれば、追加精算データに基づいて法人請求処理が為される(S98)。
また、利用者が個人であれば、決済可能カードをカード読取装置23の挿入口23aに挿入する要求と、追加精算データに基づく追加精算費用とが出力表示される(S89)。
そして、決済可能カードがカード読取装置23の挿入口23aに正常に挿入されたことが検出されれば(S90)、決済可能カードの情報を読み取り、この情報に基づいて、追加精算料金とカード番号等から成る情報がカード決済会社10の制御処理端末10aに送信される(S91)。
決済可能カードが有効であり決済が行われれば、カード決済会社10の制御処理端末10aより、計算書や領収書等の決済データが中央制御装置5を介して制御装置15へ送信され、取得される(S92)。また、決済可能カードが無効であり決済が不可能であれば、その旨が制御処理端末10aより制御装置15へ送信され、受付不可モジュールに移行される(S93)。
さらに、貸出処理時に会員証60に書き込まれた車両のプレートナンバーが消去され(S94)、会員証60が会員証読取書込装置26の挿入口より排出されて(S95)、利用者に会員証60が返却される。このとき、追加精算データの精算が合った場合は、カード読取装置23の挿入口23aより決済可能カードが排出される。
そして、ディスプレイ装置21の表示部に返却処理が終了したことを告げる映像(D18)が表示され、返却処理過程が終了する。
(鍵管理モジュール)
次に、鍵管理モジュールについて、図25に示す流れ図に基づいて説明する。
前述の如く、鍵管理モジュールでは、まず、制御装置15により実行されている制御が、貸出処理過程(S12)にあるか、返却処理過程(S13)にあるかが、条件分岐S110において、判断される。
条件分岐S110において、貸出処理過程(S12)であると判断されれば、鍵貸出処理が開始される(S111)。
まず、貸出管理データの予約車データより、貸し出される車両の鍵情報が抽出される(S112)。該鍵情報は、車両に対応する鍵33に付随されたIDタグ47の情報である。そして、制御装置15では、鍵管理データベース31を参照して、該当するIDタグ47が付随された鍵が収納されたキーボックス34が特定され(S113)、該キーボックス34が貸出排出口36と連通するように、鍵収納部35が回転駆動される(S114)。キーボックス34が貸出排出口36とが連通すれば、当該キーボックス34に格納されている鍵33は鍵貸出口25aに排出され、利用者は鍵を手に入れることができる。
そして、キーボックス34から排出された鍵33が鍵貸出口25aにドロップされると、鍵管理データベース31の情報が更新され(S115)、鍵貸出処理が終了され(S116)、鍵管理モジュールが終了する。
なお、利用者が回送・清掃業者12であるときには、受付処理過程S11において、取得された貸出管理データと、会員証に具備される会員情報とより、利用者が回送・清掃業者12であることが特定され、貸出処理過程(S13)に移行すると同時に、鍵管理モジュールの鍵貸出処理過程が実行される。
一方、条件分岐S110において、返却処理過程(S13)であると判断されれば、鍵貸出処理が開始される(S121)。
まず、鍵管理データベース31を参照して、空のキーボックス34のうち一つを特定し(S122)、当該キーボックス34が返却取入口37と連通されるように、鍵収納部35が回転駆動される(S123)。
そして、IDタグ47の付随された鍵33を鍵貸出返却装置25の鍵返却口25bに投入することを要求する内容の出力表示が為される(S124)。鍵33が鍵返却口25bに投入されれば、鍵33は返却取入口37を通じて空のキーボックス34に格納される。鍵33がキーボックス34に格納されたことが検出されれば(S125)、スキャナ38にて鍵33に付随されたIDタグ47の読み取りが行われる(S126)。
ここで、条件分岐S127において、IDタグ47の情報の読み取りの成否が判断され、IDタグ47の情報の読み取りが不備であったときには、当該キーボックス34が、貸出排出口36に連通する位置まで鍵収納部35が回転駆動され(S128)、受付不可モジュールに移行される(S129)。これにより、キーボックス34と鍵貸出口25aとが連通され、キーボックス34に格納されている鍵は鍵貸出口25aより排出され、利用者に返却される。
また、IDタグ47の情報が正常に読み取られたときには、制御装置15にIDタグ47の情報が取得される(S130)。そして、IDタグ47の情報と、該当する鍵33が格納されているキーボックス34との情報が関連付けられて鍵管理データベース31に格納される(S131)。
続いて、他に返却する鍵の有無を問う画像が出力表示され、利用者により入力された答えが取得される(S132)。返却する鍵があれば、鍵返却処理の開始まで戻って、処理が繰り返される。また、返却する鍵がなければ、鍵返却処理が終了され(S133)、鍵管理モジュールが終了する。
次に、本発明の実施例2を説明する。
図26は本発明の実施例2に係る車両貸出返却機の構造を示すブロック図、図27は車両貸出返却機の一例を示す図、図28は鍵貸出返却装置の構造を示す図、図29は鍵収納部の構造を示す図、図30は会員登録システムを示す図、図31は会員登録処理の全体的な流れを示す図、図32は会員登録処理の流れ図、図33は貸出返却処理の全体的な流れを示す図、図34は受付処理過程の流れ図、図35は貸出処理過程の流れ図、図36は返却処理過程の流れ図である。
本実施例2においては、前記実施例1と比較して、第一の特徴として、会員証を用いずに会員認証をする手段として免許証を用いることを特徴としている。
なお、本実施例にかかるレンタカーサービスは、会員認証の手段として免許証を採用するため、その対象を個人会員に限定している。
また、本実施例2においては、前記実施例1と比較して、第二の特徴として、車両貸出返却機7にて、返却された鍵33は、鍵収納部35に格納されず、別途返却ボックス55に格納されることを特徴としている。また、鍵貸出返却装置25の鍵返却口25bに投入されたものが鍵33であるかを判断する機能を備えていることを特徴としている。
実施例2に係る車両貸出返却機7の構成は、実施例1と比較して、鍵貸出返却装置25の構造が異なる。また、実施例2に係る車両貸出返却システムの構成は、実施例1と略同様である。従って、実施例1と重複する部分の説明は省略し、以下に、実施例2に特異な構成について説明する。
[車両貸出返却機7]
ここで、図26及び図27を用いて、前記車両貸出返却機7の構造について詳細に説明する。
前記車両貸出返却機7には、制御手段としての制御装置15と、入力部及び表示出力部としてのタッチスクリーン機能を備えたディスプレイ装置21と、撮像手段としてのカメラ装置22と、印字出力部としての印字装置24と、決済カード読取手段としてのカード読取装置23と、免許証読取手段としての免許証読取装置27と、鍵貸出返却手段としての鍵貸出返却装置25と、酒気帯び検出手段として酒気帯び検知装置32と、非常事態通報手段としての無停電装置28・スピーカ29・非常用電話30とが備えられている。
すなわち、車両貸出返却機7には、入力機能、撮影機能、印字出力機能、決済カード読取機能、免許証読取機能、鍵車両貸出返却機能、酒気帯び検出機能、非常事態通報機能が備えられている。
車両貸出返却機7は、該車両貸出返却機7の制御部である制御装置15により制御されている。制御装置15は、本部6に備えられた中央制御装置5に情報通信手段50を介して情報の送受信を可能とされ、中央制御装置5の情報を受けて動作する構成とされている。なお、各営業所8の規模に応じて複数の車両貸出返却機7を備えることもでき、この場合、各車両貸出返却機7に単一の制御装置15を備えて、一括して制御する構成とすることもできる。
該制御装置15には、ディスプレイ装置21・カメラ装置22・カード読取装置23・印字装置24・鍵貸出返却装置25・免許証読取装置27・酒気帯び検知装置32の、車両貸出返却機7に備えられた各装置や、ゲート18の開閉装置20が接続され制御されている。
(鍵貸出返却装置25)
続いて、図27乃至図29を用いて実施例2に係る鍵貸出返却装置25について説明する。
前記車両貸出返却機7のインターフェイスには、鍵貸出返却装置25の、貸し出す鍵を排出する鍵貸出口25aと、返却する鍵を投入するための鍵返却口25bとが開口されている。
鍵貸出返却装置25には、貸し出すための鍵33を格納する鍵収納部35と、該鍵収納部35に格納されている鍵33に付随されたIDタグ47の情報を読み出すID読取部82と、鍵収納部35と鍵返却口25bとを連通させる連通路75と、鍵返却口25bに投入された鍵33に付随されたIDタグ47の情報を読み出すID読取部81と、鍵貸出口25aと鍵返却口25bとを連通させる排出路56と、鍵返却口25bと返却ボックス55とを連通させる搬送路57とが、設けられている。
さらに、鍵返却口25bの底部には、軸58に回動可能支承された振分板59が設けられ、振分板59は制御装置15の制御により、搬送路57側へ傾いて鍵33を返却ボックス55へ落下させたり、排出路56側へ傾いて鍵33を鍵貸出口25aへ落下させたりすることができるように構成されている。
鍵返却口25bに投入された鍵は、正規の鍵であれば搬送路57を通って鍵返却口25bの下方に配置された返却ボックス55に格納され、正規の鍵でなければ排出路56を通って鍵貸出口25aより排出される。これは、鍵返却口25bに場合によっては、家の鍵やその他のものが間違って投入される恐れがあるためである。このように、IDタグ47が付随された鍵33以外は返却ボックス55に格納されないようにされている。
詳しくは、鍵返却口25bに投入された鍵33は、ID読取部81にて鍵33に付随されたIDタグ47の情報が読み取られ、制御装置15に取得される。制御装置15では、IDタグ47の情報と貸出管理データとが比較処理されることによって、鍵33が返却されたことが確認される。このとき、振分板59は搬送路57側へ傾いて、鍵33は搬送路57を通過して返却ボックス55へ格納される。
なお、返却ボックス55に格納された鍵33は、車両貸出返却機7に設けられた開閉扉54を開いて車両貸出返却機7より取り出すことができる。回送・清掃業者12は回送・清掃業者12用のカードが付与され、車両貸出返却機7にてそのカードが認証され、且つ、開閉扉54に備えられた鍵穴に合致する鍵を持つものが、開閉扉54を開くことができるように構成されている。但し、強制的に開閉扉54を開こうとした場合、スピーカ29よりアラームが発されるとともに、監視センタ11の制御処理端末11aや警備会社9の制御処理端末9aへ、その旨が伝達される。
また、鍵返却口25bに投入されたものにIDタグ47が付随せず又は読み取り不良によりIDタグ47の情報をID読取部81にて情報を読み取ることができなかった場合は、振分板59は排出路56側へ傾いて、鍵33は排出路56を通過して鍵貸出口25aに排出される。
図28及び図29に示す如く、鍵収納部35として、支持板65に垂設された複数の鍵33の保持部材66が設けられている。
保持部材66は、円盤68の下面に固定された「く」字状のフック66aと、制御装置15の制御を受けて動作する係止片66bと、係止片66bを上下駆動する駆動手段66cとから成る。保持部材66に保持される鍵33は、鍵33に取り付けられたキーホルダ51がフック66aに引っ掛けられて係止片66bにより落下しないように係止されている。
各保持部材66には各保持部材66を識別可能な識別記号(本実施例では、保持部材番号)が付与されている。さらに、鍵33に取り付けられたキーホルダ51に付されたIDタグ47は、保持している情報を電磁的に読取可能とされている。
そして、フック66a又は係止片66bのうちいずれか一方が、読出アンテナとして機能するものとされ、電磁的にIDタグ47の情報を読み出すことのできるID読取部82において、フック66a又は係止片66bにIDタグ47が接触することによって、各保持部材66に保持されている鍵33に付されたIDタグ47の情報が電磁的に読み出される構成とされている。
鍵33を車両貸出返却機7に補充する回送・清掃業者12は、車両貸出返却機7に設けられた扉(図示せず)を開放して、鍵収納部35に鍵を補充することができる。この際、回送・清掃業者12は、鍵収納部35の特定の保持部材66を選択することなく、鍵33を保持部材66に保持させる。そして、鍵収納部35へ鍵33の補充が終了し車両貸出返却機7の扉が閉じられると、制御装置15は電磁的読出装置82にて鍵33に付随されたIDタグ47の情報の読出及び格納処理を行う。
制御装置15では、ID読取部82により読み出されたIDタグ47の情報が取得され、IDタグ47に付加された鍵33の情報(すなわち、車両情報)と、保持部材番号とが関連付けられて、鍵管理データベース31に格納される。従って、制御装置15にて鍵管理データベース31が参照されると、所望の車両の鍵33を保持する保持部材66を特定することができ、この結果、駆動手段66cにて特定の係止片66bを駆動し、鍵33の保持を解除することができる。
[会員登録処理]
図30に示す如く、会員登録のために、制御処理端末40と、決済可能カードのカード情報を読み取るためのカード読取装置52、免許証の画像を取り込むための免許証読取装置43、会員登録をプリント出力するための印字出力装置41が用意される。制御処理端末40は、CPU等の演算処理部、メモリ等の記憶部、キーボードやポインティングデバイス等の入力部、モデム等の通信処理部等の各手段が備えられたコンピュータを具備しており、このコンピュータは一般的な構造のコンピュータを採用することができるため、詳細な説明は省略する。
会員登録処理の流れを説明する。
会員登録処理は大概して、図31に示す如く、免許証の情報を取得する免許証取得過程(S430)と、クレジットカード等のサービス使用料を決済可能なカードの情報を取得するカード情報取得過程(S431)と、免許証の情報とカードの情報と会員登録を希望する未登録会員の個人情報から会員登録用のデータを作成する会員登録データ作成過程(S432)と、会員登録データの内容を認証し会員登録する会員登録過程(S433)とから成る。
次に、会員登録処理の詳細な流れについて、図31と、図32に示す流れ図を用いて説明する。
まず、免許証取得過程(S430)では、個人会員登録される未登録会員の免許証が免許証読取装置43でスキャンされ(S251)、免許証の内容が解読用ソフトによって解読されてデジタル化され、免許証番号、生年月日、有効期限等の情報が制御処理端末40に取得される(S254)。制御処理端末40では、免許証読取装置43による免許証読み取りが正常に行われたかチェックされ(S252)、誤読等があれば修正作業が行なわれる(S253)。
また、会員登録される未登録会員がレンタカーサービスを利用するときの暗証番号が、制御処理端末40に取得される(S255)。この暗証番号は、会員番号として利用される免許証番号と合わせて取得されることにより、会員を認証するために利用される。
さらに、カード情報取得過程(S431)において、会員登録される未登録会員がレンタカーサービスを利用するときのサービス利用料の支払いを行うときに利用する決済可能カードの情報が、カード読取装置52にて読み出され、制御処理端末40に取得される(S256)。ここで制御処理端末40に取得される決済可能カードの情報は、カード会社やカード番号である。なお、カード情報は直接制御処理端末40に入力され、取得されるようにすることもできる。
次に、会員登録データ作成過程(S432)において、会員登録データが作成され(S257)、該会員登録データは制御処理端末40の記憶部に一時的に格納される。
会員登録データには免許証に表示されている情報や、サービス利用時の暗証番号、会員の氏名、生年月日、連絡先、カード会社、カード番号、会員登録受付番号等の情報が登録される。
そして、会員登録データの内容は印字出力装置41で出力され、被登録者は登録される内容を確認した後、内容を承認する(S258)。会員登録データの内容が承認されれば、該会員登録データは制御処理端末40より情報通信手段50を介して中央制御装置5に伝達され、中央制御装置5の記憶部に構成される会員管理データベース45に会員登録受付番号に関連付けられて蓄積される(S259)。
続いて、会員登録過程(S433)では、本部の中央制御装置5にて、会員登録受付番号に基づいて、会員管理データベース45より会員登録データが読み出され、ここから、カード会社やカード番号等の決済可能カードに付帯された信用を認証することのできる情報が抽出され、抽出された情報がカード決済会社10に伝達され、決済可能カードに付帯された信用の問い合わせが行われる。カード決済会社10の制御処理端末10aでは、問い合わせに対する回答が、情報通信手段50を介して中央制御装置5へ送信される。
中央制御装置5では、カード決済会社10からの回答に基づいて、会員証60作成の可否が判断され(S260)、その結果、決済可能カードに信用が付帯されていなければ、会員登録されず(S262)、決済可能カードに信用が付帯されていれば、会員登録される(S261)。このとき、会員登録される会員番号は免許証番号である。会員登録の可否は、制御処理端末40へ情報通信手段50を介して伝達され、会員登録処理が終了する。
このように、会員を認証するための会員番号として免許証番号を利用することで、レンタカーサービスを利用しようとする会員は、常に会員証を携帯する必要がなく、また、会員証作成のためのコストを削減することができる。
なお、レンタル予約処理や、その他の会員認証等において、会員番号として免許証番号を使用する。
[貸出返却処理]
次に、本実施例に係る車両貸出返却システムを利用した車両貸出返却方法の貸出返却処理について説明する。
車両貸出返却システムを利用した車両貸出返却方法は、図33に示す如く、大概して、受付処理過程(S311)、貸出処理過程(S312)及び返却処理過程(S313)から成る。受付処理過程(S311)において、利用者の保持する免許証により会員の認証を行い、次に、貸出処理過程(S12)或いは返却処理過程(S313)に移行する。
(受付処理過程)
まず、受付処理過程(S311)について、図34に示す流れ図に基づいて説明する。
利用者が、ディスプレイ装置21の表示部に触れたことがタッチセンサにより検出され、制御装置15により検知されると、受付処理が開始される(S330)。受付処理の開始とともに、酒気帯び検知装置32からの警告信号がないかを判断し(S331)、酒気帯びが検知されれば、受付不可モジュールに移行され(S336)、処理が終了される。
続いて、免許証読取装置27の挿入口27aへの免許証の挿入が促され(S332)、免許証読取装置27の挿入口27aに免許証が挿入されると、免許証が読取位置まで引き込まれ、免許証の情報が読み取られる。
利用者の挿入行為に不具合があれば、再度、利用者の保持する免許証を免許証読取装置27の挿入口27aへ挿入するよう要求され(S32)、免許証が正しく挿入されているか判断される(S334)。挿入行為の不具合が規定回数を超えて行われれば(S333)、受付不可モジュールに移行され(S336)、プログラムが強制終了される。なお、不具合の規定回数は、システムによって適宜変更される。
制御装置15では、免許証の情報が判読され、ここから免許証番号が情報通信手段50を介して中央制御装置5に送信され(S335)、中央制御装置5では、送信された免許証番号と、会員管理データベース45に登録されている会員登録データに具備されている免許証番号とに、合致するものがあるか否かが判断される。
合致するものがなければ、正規会員でないと判断されて、この旨が制御装置15へ送信され、受付不可モジュールに移行され(S336)、処理が終了される。
合致するものがあれば、免許証番号に基づいて、中央制御装置5の記憶部70に構成された会員管理データベース45に登録されている会員登録データと、貸出返却管理データベース73に格納されている貸出管理データとが抽出され、これらの情報が、情報通信手段50を介して送信され制御装置15に取得される(S338)。
上記会員登録データには、氏名、生年月日、免許証番号、暗証番号、事故・規則逸脱の有無、過去の利用状況等が含まれている。また、貸出管理データには、免許証番号と、貸し出す車両の車種、鍵情報、登録番号等から成る予約車データと、貸出返却日時や返却営業所等から成る予約データが含まれている。
続いて、ディスプレイ装置21の表示部において暗証番号の入力が促され、暗証番号が取得されれば(S339)、入力された暗証番号と、会員登録データに具備される暗証番号との比較演算処理が行われ(S340)、これらが合致すれば利用者が会員認証され、正規会員であると判断される。また、暗証番号が合致しなければ、正規会員でないと判断され、受付不可モジュールに移行され(S336)、処理が終了される。
上述の如く、利用者の会員認証が行われれば、利用者の目的が、貸出管理データより、貸出であるか返却であるかが判断されて(S341)、受付処理過程(S311)が終了し、利用者の目的に応じて貸出処理過程(S312)又は返却処理過程(S313)が開始される。
(貸出処理過程)
続いて、貸出処理過程(S312)について、図35に示す流れ図に基づいて説明する。
利用者が貸出を目的とした会員であって会員認証が行われたとき、条件分岐S350にて、受付処理過程において取得された貸出管理データより、予約の有無が判断される(S350)。
貸出予約済みであれば、予約内容が出力表示され(S352)、条件分岐S353にて、利用者により予約内容の確認が為されたことが取得されれば、決済可能カードのカード読取装置23の挿入口23aへの挿入を要求する出力表示が為され(S356)、決済可能カードの挿入口23aへの挿入が確認される(S357)。
また、条件分岐S353にて、返却予定時間や返却予定営業所に変更があることが、利用者により入力されれば、予約変更モジュールに移行される(S354)。
そして、条件分岐S350にて、貸出予約済みでないと判断されれば、当日貸出モジュールに移行される(S351)。
続いて、決済可能カードの正常な挿入が検知され、カード読取装置23によりカードの情報が制御装置15に取得される(S357)。
決済可能カードの情報をもとに、決済可能カードのカード番号と、利用者の予定サービス利用料とから成る情報が、カード決済会社10の制御処理端末10aに送信される(S359)。決済可能カードが有効であり決済が行われれば、カード決済会社10の制御処理端末10aより、計算書や領収書等の決済データが中央制御装置5を介して制御装置15へ送信され、取得される(S360)。また、決済可能カードが無効であり決済が不可能であれば、その旨が制御処理端末10aより制御装置15へ送信され、受付不可モジュールに移行される(S361)。
制御装置15では、決済データが印字装置24により印字出力され(S362)、そして、貸出管理データが印字装置24により印字出力され(S363)、カード読取装置23の挿入口23aから決済可能カードが排出されるとともに、免許証読取装置27の挿入口27aから免許証が排出され(S364)、決済可能カード及び免許証が引き抜かれたことが検出されれば(S365)、鍵貸出モジュールが実行され(S369)、鍵33が鍵貸出口25aに排出されることによって、貸出処理過程が終了する。
前記鍵貸出モジュールでは、貸出管理データに具備される鍵情報と合致するIDタグ47が付随された鍵の保持された保持部材66が特定され、該保持部材66の係止片66bが駆動手段66cにて上昇駆動される。これにより、鍵33の保持が解除され、鍵33は連通路75を通過して鍵貸出口25aに排出される。
(返却処理過程)
次に、返却処理過程(S313)について、図36に示す流れ図を用いて説明する。
返却処理が開始されると、鍵返却モジュールが開始され、鍵返却処理が行われる(S380)。
前記鍵返却モジュールでは、利用者により鍵返却口25bに投入された鍵33に付随されたIDタグ47の情報がID読取部81にて読み取られ、制御装置15に取得される。そして、IDタグ47の情報と、貸出管理データとが比較演算処理されて、貸し出された鍵であるかが判断され、鍵33が正常に返却されたことが確認される。なお、鍵33は鍵返却口25bより搬送路57を通じて返却ボックス55に落下し、格納される。
鍵管理モジュールが終了すれば、返却データを作成するための情報の取得が行われる。
まず、燃料タンクが満たされている状態であるか否かを問う映像がディスプレイ装置21の表示部に表示出力され、利用者により入力された答えが制御装置15に取得され(S381)、燃料タンクが満たされている状態でなければ、不足燃料代金請求モジュールが実行される(S382)。
不足燃料代金請求モジュールでは、回送・清掃業者により車両が回送される際に燃料の確認が行われ、不足する燃料の請求金額が決定されるため、後日不足燃料を請求する旨がディスプレイ装置21の表示部に表示出力され、返却データに不足燃料請求可能である情報が付加される。
続いて、事故発生の有無を問う映像がディスプレイ装置21の表示部に表示出力され、利用者により入力された答えが制御装置15に取得され(S383)、事故が発生していれば、事故受付処理が行われる(S384)。
事故受付処理では、事故情報の登録や、受付を目的として利用者が有人の営業所へ来店させるために、営業所の場所や連絡先等がディスプレイ装置21の表示部に表示されるとともに印字出力され、さらに、返却データに事故請求可能である情報が付加される。
上述の、不足燃料代金請求の可否と、事故請求の可否と、車両の返却状況の情報とが、返却データとして、貸出管理データに付加され、中央制御装置5に送信される(S385)。
次に、貸出条件通りの返却であるか否かが、受付処理時に取得された貸出管理データと、新規に作成した貸出管理データとを参照し、比較演算処理を行うことにより、判断される(S386)。
貸出条件通りの返却でなければ、貸出管理データと返却状況の差異に基づいて、貸出管理返却時間や返却営業所の変更に伴う費用の変更等の追加精算データが作成される(S387)。そして、決済可能カードをカード読取装置23の挿入口23aに挿入する要求と、追加精算データに基づく追加精算費用とが出力表示される(S388)。
そして、決済可能カードがカード読取装置23の挿入口23aに正常に挿入されたことが検出されれば(S389)、決済可能カードの情報を読み取り、この情報に基づいて、追加精算料金とカード番号等から成る情報がカード決済会社10の制御処理端末10aに送信される(S390)。
決済可能カードが有効であり決済が行われれば、カード決済会社10の制御処理端末10aより、計算書や領収書等の決済データが中央制御装置5を介して制御装置15へ送信され、取得される(S391)。また、決済可能カードが無効であり決済が不可能であれば、その旨が制御処理端末10aより制御装置15へ送信され、受付不可モジュールに移行される(S392)。
そして、免許証が免許証読取装置27の挿入口27aより排出されて(S393)、返却処理過程が終了し、利用者に免許証が返却される。
本発明の実施例1に係る車両貸出返却システムの主要素を示すブロック図。 車両貸出返却システムの全体的な構成を示すブロック図。 車両貸出返却システムの情報の流れを示す機能ブロック図。 中央制御装置の構成を示す図。 無人営業所の一例を示す図。 本部と無人営業所の制御関係を示すブロック図。 車両貸出返却機の一例を示す斜視図。 鍵を示す図。 鍵貸出返却装置の構造を示す図。 会員証の構成を示す図。 会員証発行システムを示す図。 会員登録処理の全体的な流れを示す図。 会員登録処理の流れ図。 レンタル予約処理の全体的な流れを示す図。 レンタル予約処理の情報の流れを示す機能ブロック図。 貸出返却処理の全体的な流れを示す図。 受付処理過程の流れ図。 車両貸出返却機のディスプレイに示される受付処理及び貸出処理の映像の一例を示す図。 貸出処理過程の前部の流れ図。 車両貸出返却機の表示部に示される当日貸出予約処理の映像の一例を示す図。 貸出処理過程の後部の流れ図。 車両貸出返却機の表示部に示される貸出処理の映像の一例を示す図。 返却処理過程の流れ図。 車両貸出返却機の表示部に示される返却処理の映像の一例を示す図。 鍵管理モジュールの流れ図。 本発明の実施例2に係る車両貸出返却機の構造を示すブロック図。 車両貸出返却機の一例を示す図。 鍵貸出返却装置の構造を示す図。 鍵収納部の構造を示す図。 会員登録システムを示す図。 会員登録処理の全体的な流れを示す図。 会員登録処理の流れ図。 貸出返却処理の全体的な流れを示す図。 受付処理過程の流れ図。 貸出処理過程の流れ図。 返却処理過程の流れ図。
符号の説明
5 中央制御装置
6 本部
7 車両貸出返却機
8 営業所
9 警備会社
10 カード決済会社
11 監視センタ
12 回送・清掃業者
13 修理業者
14 監視カメラ
15 制御装置
16 ボックス
18 ゲート
20 開閉装置
21 ディスプレイ装置
22 カメラ装置
23 カード読取装置
24 印字装置
25 鍵貸出返却装置
26 会員証読取書込装置
27 免許証読取装置
32 酒気帯び検知装置
33 鍵
34 キーボックス
35 鍵収納部
47 IDタグ

Claims (4)

  1. 演算処理部、記憶部、出力部、通信処理部を備えて、具備する各手段の制御処理機能と演算処理機能とを果たす制御手段と、
    制御手段の演算処理結果を表示する機能を果たす出力手段と、
    制御手段へ情報入力する機能を果たす入力手段と、
    制御手段の演算処理結果を印字出力する機能たす印字出力手段と、
    利用者像を撮像する機能を果たす撮像手段と、
    利用者の酒気帯びを検出する機能を果たす非酒気帯び検出手段と、
    会員証に付帯された利用者固有の会員番号情報を取得する機能を果たす会員証読取手段と、
    免許証の情報を取得する機能を果たす免許証読取手段と、
    決済可能なカードの情報を取得する機能を果たす決済カード読取手段と、
    貸出車両の鍵を貸出返却する機能を果たす鍵貸出返却手段とを設け、
    入力手段を操作する利用者の周囲の空気のアルコール濃度に基づいて利用者適格を判断し、
    会員証に付帯された利用者固有の会員番号情報と記憶部に格納された情報とを比較演算処理して利用者を特定し、
    免許証の情報と記憶部に格納された情報とを比較演算処理して免許証の有効性を判断し、
    記憶部に格納された利用者の貸出情報を読み出し、
    決済可能なカードの情報に基づいて通信処理部を介して有効性を確認し、
    決済可能なカードの情報と貸出情報に基づいて車両貸出に係る費用を決済する、
    ことを特徴とする車両貸出返却機。
  2. 決済可能なカードを保持し且つ会員登録され会員証を保持する利用者を貸出返却利用の対象とするレンタカーサービスにおいて、
    演算処理部、記憶部、出力部、通信処理部を備えて、具備する各手段の制御処理機能と演算処理機能とを果たす制御手段と、アルコール濃度検出手段と、会員証情報読取手段と、免許証情報読取手段と、決済カード情報読取手段とを設けた車両貸出返却機にて、
    アルコール濃度検出手段にて呼気のアルコール濃度を検出し利用者の非酒気帯びを確認する過程と、
    会員証情報読取手段にて会員証の情報を取得する過程と、
    制御手段にて会員証の情報に基づいて利用者の会員情報を予め登録されたデータベースより抽出して取得する過程と、
    免許証情報読取手段にて免許証の情報を取得し、制御手段にて免許証の有効性を確認する過程と、
    決済カード情報読取手段にて決済可能なカードの情報を取得し、制御手段にてカードの有効性を確認する過程とを、実行することによって、
    車両を貸し出す利用者を認証することを特徴とする車両貸出返却方法。
  3. 演算処理部、記憶部、出力部、通信処理部を備えて、具備する各手段の制御処理機能と演算処理機能とを果たす制御手段と、
    制御手段へ情報入力する機能を果たす入力手段と、
    制御手段の演算処理結果を表示する機能を果たす出力手段と、
    車両の鍵に付帯されたIDタグの持つID情報を読み出す情報読出部、複数の鍵を保持可能な鍵収納部、鍵収納部を駆動して保持されている鍵を排出する駆動部を備えて、車両の鍵を貸出返却する機能を果たす鍵貸出返却手段とを設け、
    鍵貸出返却手段の情報読出部にて、鍵収納部に格納される鍵のID情報を読み出し、
    制御手段にて、鍵収納部への鍵の収納位置情報と鍵のID情報とを関連づけて記憶部に保存し、
    制御手段にて貸出車両が特定されると、記憶部に保存された情報を読み出して貸出車両の鍵の鍵収納部における収納位置情報を特定し、
    鍵貸出返却手段を駆動して、貸出車両の鍵を排出する、
    ことを特徴とする車両貸出返却機。
  4. 演算処理部、記憶部、出力部、通信処理部を備えて、具備する各手段の制御処理機能と演算処理機能とを果たす制御手段と、
    制御手段へ情報入力する機能を果たす入力手段と、
    制御手段の演算処理結果を表示する機能を果たす出力手段と、
    車両の鍵に付帯されたIDタグの持つID情報を読み出す情報読出部、複数の鍵を保持可能な鍵収納部、鍵収納部を駆動して保持されている鍵を排出する駆動部を備えて、車両の鍵を貸出返却する機能を果たす鍵貸出返却手段とを設けた車両貸出返却機にて、
    鍵貸出返却手段の情報読出部にて、鍵収納部に格納される鍵のID情報を読み出す過程と、
    制御手段にて、鍵収納部への鍵の収納位置情報と鍵のID情報とを関連づけて記憶部に保存する過程と、
    制御手段にて貸出車両が特定されると、記憶部に保存された情報を読み出して貸出車両の鍵の鍵収納部における収納位置情報を特定する過程と、
    鍵貸出返却手段を駆動して、貸出車両の鍵を排出する過程とを、実行することによって、
    貸出車両の鍵を貸し出すことを特徴とする車両貸出返却方法。
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